JP5143409B2 - 無線通信端末および無線通信端末におけるハンドオフ方法 - Google Patents

無線通信端末および無線通信端末におけるハンドオフ方法 Download PDF

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    • H04W36/0088Scheduling hand-off measurements

Description

本発明は、ハードハンドオフを行う無線通信端末および無線通信端末におけるハンドオフ方法に関する。
近年、無線通信システムにおいて使用する周波数帯の有効利用を図ると共に、使用周波数帯を世界標準仕様に合わせるために、周波数帯の再編が検討されている。
例えば、CDMA2000 1x(Code Division Multiple Access 2000 1x)使用の無線通信システムにおいて、現在、日本国内では日本仕様の800MHz帯(以下、旧800MHz帯)が用いられているが、この周波数帯が世界標準仕様である新800MHz帯へ再編される予定である。なお、旧800MHz帯と新800MHz帯とでは、使用する周波数帯のうち上り、下りの割り当て等が相違している。
こうした背景から、現在の周波数帯(旧800MHz帯)、新たな周波数(新800MHz帯)、及び高周波の周波数帯(2GHz帯)での通信が可能なマルチバンド対応の無線通信端末が開発されている。
CDMA2000 1xにおいて、基地局の一つは、パイロット符号により分割されたセクタを1以上有しており、各セクタは通信を行うためのチャネルがそれぞれ1つずつ割り当てられている。
そして無線通信端末は、いずれかのチャネルを用いて基地局と通信を行うことになる。以下、基地局1つに対して1つのパイロット符号が対応付けられている(つまり基地局1つに対してそれぞれチャネルが1つだけ割り当てられている)例を用いて簡単に説明を行う。
上記した複数の周波数帯を利用できるマルチバンド対応の無線通信端末と、複数の周波数帯を利用する無線通信システムにおいては、無線通信端末が移動した際に、現在通信を行っている基地局から異なる周波数帯の基地局に切替える必要が生じる。
通信を行う基地局(通信チャネル)を切替える機能はハンドオフ(或いはハンドオーバ)と呼ばれ、ハンドオフにはソフトハンドオフとハードハンドオフの2種類が存在する(例えば、特許文献1参照)。
ソフトハンドオフとは、周波数を切替えずに行うハンドオフであり、CDMA固有のハンドオフ方法である。現在通信中の基地局(ハンドオフ元チヤネル)と新しく通信したい基地局(ハンドオフ先チャネル)を一時的に同時通信状態にした後、基地局の切替え処理を行う。
具体的には、現在通信中の基地局は、近隣の基地局リストを出力しており、無線通信端末がこれを受信してリスト中の各基地局とのパイロット信号の信号強度を測定し、この結果を無線通信端末が現在通信中の基地局に送信し、当該結果を基に基地局がハンドオフ先の基地局を決定し、これにより、基地局主導により周波数帯の変更(通信システムの移行)を伴わないハンドオフが行われる。
上記したように、ソフトハンドオフでは無線通信端末が常に1つ以上の基地局と通信を行っているため、ハンドオフ時に通信が途切れない。しかし、ソフトハンドオフは常に可能である訳ではない(2つの基地局がその携帯端末に対して同一の周波数でサービスを提供できない場合等はソフトハンドオフできない)ため、ハードハンドオフが行われる。
ハードハンドオフは、第1の基地局から第2の基地局へ通信を移行する際に、第2の基地局に通信を切替える直前まで第1の基地局との通信を維持してから、周波数帯の切替えを行う。このため、使用中チャネルを一時的に放してしまうこととなり、周波数帯の切替え時に通信の瞬断が生じてしまう。
IMT−2000規格の1つであるCDMA2000 1x方式において、ハードハンドオフを行う場合には、DAHHO(Data Assisted Hard Hand OFF)と、MAHHO(Mobile Assisted Hard Hand Off)の2つの方式が利用可能である。
以下それぞれについて説明する。すなわち、DAHHOは、携帯端末がハンドオフ前に他周波数のサーチを行わず、第1の基地局が直接指定した第2の基地局に対してハンドオフを実行する方式である。
また、DAHHOでは、携帯端末の情報を参照せず、第1の基地局が一方的に第2の基地局を指定するため、携帯端末が第1の基地局の指定した第2の基地局を捕捉できる保証はなく、ハンドオフに失敗する可能性が比較的高い。
一方、MAHHOでは、携帯端末は現在通信中の第1の基地局から指定された異なる周波数帯の近隣の基地局(チャネル)リストを受信し、第1の基地局からのサーチ命令に従って、指定されたリストの周波数に一瞬だけ切替えてリスト内の基地局(チャネル)のサーチを行う。リスト内の基地局のサーチにおいて、携帯端末はリスト中の全ての基地局(チャネル)とのパイロット信号のエネルギー強度を測定する。携帯端末は、周波数を再度元の周波数に切替えて、測定した全ての基地局(チャネル)のエネルギー強度を第1の基地局に報告し、第1の基地局は、報告されたエネルギー強度を基にリスト中の基地局から第2の無基地局を決定する。そして、第2の基地局に通信を切替えるための指示を携帯端末に送信して、携帯端末はこの指示に従ってハンドオフを実行する。
特開2003−244742号公報
上記したMAHHOにおいては、無線通信端末は第1の基地局から受信した異なる周波数の近隣の基地局リスト中の全ての基地局のパイロット信号のエネルギー強度を測定する際に、第1の基地局との通信時の周波数から周波数を一時切替えて測定していたため、第1の基地局との信号が一時途切れてしまう(瞬断)。例えば、データ通信中に基地局との交信が一時途切れてしまうと、伝送すべきパケットが壊れてしまい、瞬断から復帰した後、壊れたパケットの再送信が生じるなどしてしまうため、結果として伝送スループットが悪化してしまうという不都合があった。
瞬断を抑えるためには、周波数切替えの回数、および時間を抑えればよく、周波数切替えの回数および時間を抑えるためには、パイロット信号のエネルギー強度測定を行う基地局(チャネル)の数を減らすことが考えられる。しかしながら、従来のMAHHOにおいては、測定する基地局(チャネル)の数を減らすと、ハンドオフ候補の数自体が減ってしまうため、ハンドオフ先として有効な基地局(チャネル)を見つけられず、ハンドオフに失敗してしまうという不都合があった。
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、MAHHOにおいて瞬断の発生を極力抑えることのできる、無線通信端末および無線通信端末におけるハンドオフ方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点の無線通信端末は、複数の基地局との間で無線通信を行う無線通信端末であって、パケットの送受信を可能とする複数の周波数の中から一つを選択して無線通信を行う通信部と、前記通信部が使用する周波数を切替えて前記無線通信を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記通信部がデータを伝送処理中にハンドオフ候補周波数のサーチ処理を要求するサーチ要求を受信したとき、受信したサーチ要求に基づいてサーチ周期に到達するまでのサーチ規定時間を特定するとともに当該サーチ規定時間内に伝送中データの伝送が完了するかどうかを予測送受信レートに基づいて判定し、前記サーチ規定時間内に伝送完了する場合には、前記データの伝送完了後にサーチ処理を行い、前記サーチ規定時間内に前記データの伝送が完了しない場合には前記データの伝送を中断してサーチ処理を行う。
また、本発明の無線通信端末において、記憶部を備え、前記制御部は、前記サーチ要求を受信したときのデータの伝送が、前記記憶部に記憶されているデータの送信である場合、前記記憶部に記憶されたデータの総量と前記通信部における現在の送信レートとから全送信データの送信に必要な時間を演算し、前記サーチ規定時間内に伝送完了するか判定するように構成してもよい。
また、本発明の無線通信端末において、前記制御部は、前記サーチ要求を受信したときのデータの伝送が、前記通信部によるデータの受信である場合、既に受信完了したデータから現在受信中のデータの総量に関する情報を取得し、前記受信中のデータの総量と前記通信部における現在の受信レートとから残り受信時間を演算し、前記サーチ規定時間内に伝送完了するか判定するように構成してもよい。
また、本発明の無線通信端末において、前記制御部は、前記サーチ要求を受信すると、前記サーチ要求が、定期的にサーチ処理を行った結果を報告するよう要求する定期的サーチ要求であるかどうかを判定し、前記定期的サーチ要求であった場合には、当該定期的サーチ要求にて指定される周期情報を抽出し、当該周期情報に基づいて前記サーチ規定時間を決定するように構成してもよい。
また、本発明の無線通信端末において、前記制御部は、前記サーチ要求を受信すると、前記サーチ要求が、定期的にサーチ処理を行った結果を報告するよう要求する定期的サーチ要求であるかどうかを判定し、前記定期的サーチ要求でなかった場合には、前記サーチ規定時間を特定することなく、サーチ要求を受信したときのデータの伝送を中断してサーチ処理を行うように構成してもよい。
また、本発明の無線通信端末において、前記伝送中のデータは、複数の連続したパケットにて構成され、前記制御部は、前記サーチ処理を行うためにデータの伝送を中断する際、伝送中のパケットの伝送が完了してから、続くパケットの伝送を停止するよう制御するように構成してもよい。
本発明の第2の観点の無線通信端末におけるハンドオフ方法は、複数の基地局との間で無線通信を行う無線通信端末において、現在通信中の周波数から他の周波数に通信チャネルを切り替えて無線通信を継続するハンドオフ方法であって、ハンドオフ候補周波数のサーチ処理を要求するサーチ要求を受信するサーチ要求受信ステップと、データを伝送中に前記サーチ要求受信ステップが生じると、受信したサーチ要求に基づいてサーチ周期に到達するまでのサーチ規定時間を特定する規定時間特定ステップと、前記データの伝送完了後にサーチ処理を行う伝送完了後サーチステップと、前記データの伝送を中断してサーチ処理を行う伝送中断サーチステップと、前記規定時間特定ステップが生じると、特定したサーチ規定時間内に伝送中データの伝送が予測送受信レートに基づいて完了すると判定された場合には前記伝送完了後サーチステップを実行し、完了しないと判定された場合には前記伝送中断サーチステップを実行する完了判定ステップと、を有する。
本発明によれば、MAHHOにおいて瞬断の影響を極力抑えることのできる、無線通信端末および無線通信端末におけるハンドオフ方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態にかかわる無線通信端末および無線通信システムにおけるハンドオフ方法について説明するが、その前に、無線通信端末1が基地局2(基地局A)を使って通信を行っているときに、異なる周波数の基地局2(基地局B)に対してMAHHO動作を行う場合の無線通信システムの代表的なシーケンスについて、図1を参照しながら説明する。
上記したように、MAHHOは、CDMAの基地局2が、移動局となる無線通信端末1によって測定された基地局のエネルギー強度を基にして、ハードハンドオフ先の基地局2を決定する方法であり、周波数間ハードハンドオフの成功率を高め、呼の切断を発生しにくくさせる効果を有する。
MAHHOは、無線通信端末1から報告されるパイロット信号強度測定結果であるPPSMM(Periodic Pilot Strength Measurement Message)を監視し、自局のエネルギー強度が一定以下になったことを契機にハンドオフを開始することから、PPSMMベースドと呼ぶ。
具体的に、図1において、基地局2(基地局A)は、無線通信端末1に対して、パイロット信号強度測定要求であるPPMRO(Periodic Pilot Measurement Request Order)を送出し(ST101)、無線通信端末1が受信している自局のエネルギー強度を定期的に報告するよう依頼する。これに対し、無線通信端末1は、基地局2に対して、PPSMM(Periodic Pilot Strength Measurement Message)を送出し、基地局2におけるエネルギー強度を報告する(ST102)。
報告は、先のPPMROで指定された間隔(0.8〜10.08秒、通常は2〜4秒程度)で定期的に送出されるが、PPMROで閾値が指定された場合に限り、閾値を満たさない間はトラフィックの混雑を避ける目的で無線通信端末1は報告を免除される。
次に、基地局2(基地局A)は、PPSMMで報告された自局のエネルギー強度を判定し、一定以下になった場合には呼が消失する可能性があるとみなす。このとき、この可能性を低減させるため、基地局2(基地局A)は、無線通信端末1に対し、ハンドオフ候補サーチ要求メッセージ(CFSRQM:Candidate Frequency Search Request Message)を送出し(ST103)、ハンドオフ候補システムの周波数、基地局リスト、サーチウィンドウサイズ、サーチ間隔、閾値などのパラメータを伝える。
ここで、重要なパラメータの一つにサーチタイプがあり、これは、「0=サーチ停止」、「1=シングルサーチ開始」、「3=定規的サーチ開始」の3段階のうちいずれかを示す。「0=サーチ停止」は、無線通信端末1に各種パラメータの情報だけを渡し、実際のサーチは行わずに止めておくときに使用できる。「1=シングルサーチ開始」は、無線通信端末1に1回だけサーチを行わせ、結果を報告させるときに使用できる。「3=定期的サーチ開始」は、移動局に定期的にサーチを行わせ、結果を定期的に報告させるときに使用できる。
網はトラフィック状態や地理的な状況に応じて、3種類のサーチタイプを使い分けることができる。
続いて、無線通信端末1が基地局2(基地局B)に対してハンドオフ候補サーチ応答メッセージ(CFSRSM:Candidate Frequency Search Response Message)を送出してCFSRQMを受理したことを伝える(ST104)。これに対し、基地局2(基地局B)は、無線通信端末1に対してCFSCNM(Candidate Frequency Search Control Message)を送出し、サーチタイプを「1=シングルサーチ開始」と指定する(ST105)。
ここでは、CFSRQMと違い、サーチタイプ以外のパラメータを一切搬送しないため、トラフィックに与える影響は軽微である。ハンドオフ候補システムの周波数システムの周波数やパイロットリストなどのパラメータが固定的であり減多に変更されない状態であるなら、網はサーチタイプの変更だけを行わせたいときに限り、トラフィックに悪影響を与えないようCFSCNMを使用することができる。
次に、無線通信端末1が基地局2(基地局A)に対してハンドオフ候補サーチレポートメッセージ(CFSRPM:Candidate Frequency Search Report Message)を送出し、GFSRQMで指定された候補システムのパイロットの測定結果を報告する(ST106)。このとき候補周波数サーチ(CFS:Candidate Frequency Search)が行われる。
この時点でハンドオフできるくらいの強度を持った候補周波数の基地局が報告されれば、基地局2(基地局A)は無線通信端末1に対してハンドオフを行うよう要求することができるが、ハンドオフ条件が満たされない場合には、基地局2(基地局A)は引き続きCFSRQMを送出し、サーチタイプを「3=定期的サーチ開始」と指定する(ST107)。続いて、無線通信端末1が基地局2(基地局A)に対してハンドオフ候補サーチ応答メッセージ(CFSRSM:Candidate Frequency Search Response Message)を送出してCFSRQMを受理したことを伝える(ST108)。
無線通信端末1は、基地局2(基地局A)に対してCFSRPMを送出し、CFSRQMで指定された候補システムのパイロットの測定結果を定期的に報告する(ST109)。このとき候補周波数サーチ(CFS:Candidate Frequency Search)が行われる。報告はCFSRQMで指定されたサーチ周期(0.48〜200秒、通常2〜4秒程度)で定期的に送出されるが、CFSRQMで閾値が指定された場合に限り、閾値を満たさない間はトラフィックの混雑を避ける目的で無線通信端末1は報告を免除される。
ハンドオフを満たす基地局が報告されたことを受け、基地局2(基地局A)は無線通信端末1に対してハンドオフ要求メッセージ(UHDM:Universal Hand Off Direction Message)を送出し、候補周波数の基地局2(基地局B)へのハンドオフ要求を行う(ST110)。
無線通信端末1は指定されたとおりハンドオフを実施し、新しい基地局2(基地局B)に対してハンドオフ完了メッセージ(EHOCM:Extended Hand Off Completion Message)を送出して、MAHHO動作が完了する(ST111)。
上記したように、MAHHOとは、無線通信端末1が、ある一個の基地局2(基地局A)と通信を行っている最中に、現在使用している周波数から他の周波数に切替えてパイロット信号の信号強度が強い他の基地局2(基地局B)からサーチし、最も信号強度が強い基地局2に通信を切替えるハンドオフ方式である。したがって、ハンドオフ候補周波数サーチ時に周波数の切り替えが発生するため、データ通信中にやり取りを行っている送信データおよび受信データが途切れてしまい、無駄な再送処理を行う必要が出て来る。特に、サーチタイプ=3の定期的サーチの実行中には、通常、2〜4秒おきにデータが途切れることにより、音声とは異なり極端にはリアルタイム性を要求されないデータ通信ではあるが、データの再送が行われることにより送受信効率(スループット)の低下が発生する。
具体的には、図2に、ハンドオフ候補周波数のサーチ処理の流れがフローチャートで示されるように、無線通信端末1は、基地局2からサーチタイプ=3のCFSRQMが送信され、ハンドオフ候補周波数のサーチが開始されると(ST201“Yes”)、無線通信端末1は、まず送信を停止し(ST202)、候補周波数に切替えて当該候補周波数の基地局サーチを実行し(ST203、ST204)、元の周波数に切り替えて送信を再開する(ST205、ST206)。そして、ハンドオフ候補周波数サーチ結果を、CFSRPMとして要求のあった基地局2へ報告する(ST207)。
このため、上記した送信停止時にデータを送信中であれば、データは破壊され、送信再開時に再度データを送りなおす必要が出て来る。また、データ受信時に周波数を切替えてしまえば、その時に受信中のデータも破壊され、再送要求を送信して再度データを取得する必要があり、したがって、スループットの低下を来たすことになる。
このため、以下に説明する本発明の実施の形態に係わる無線通信端末では、周波数切替えを伴い信号強度の測定を行うサーチ処理の開始タイミングを、転送単位であるパケットを意識して決定することにより、データの破壊を少なくし、ハードハンドオフ実行時のデータ転送効率の劣化を回避しようとするものである。サーチ処理開始タイミングは、パケットの境目であり、あるいはスループットが低下したことを契機とする。以下にその詳細を説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係わる無線通信端末の内部構成を示すブロック図である。図3に示されるように、無線通信端末1は、通信部11、制御部12、記憶部13、音声処理部14、スピーカ15(SP)、マイク16(MIC)、表示部17、および操作部18から構成される。
通信部11は、基地局2のいずれかによって割り当てられるチャネルを介して当該基地局2との間で無線信号の送受信を行う。
この通信部11は、複数の周波数帯での無線信号の送受信が可能であり、具体的には、現行の周波数帯(旧800MHz帯)、新たな周波数帯(新800MHz帯)、および高周波の周波数帯(2GHz帯)を用いた無線信号の送受信が可能である。
なお、上記したそれぞれ異なる周波数帯の通信システムには、基地局2と無線通信端末1間で周波数帯を識別するための識別番号として、3GPP2(3rd Generation Partnership Project2)で規定されたバンドクラスが付与されている。例えば、一つの基地局2から無線通信端末1に報知される情報の中に近隣基地局リスト(N−list)等において、無線通信端末1の周辺に存在する通信システムを無線通信端末1に報知する等のためにこのバンドクラスが使用される。
なお、現在の周波数帯(旧800MHz帯)はバンドクラス3、新たな周波数帯(新800MHz帯)はバンドクラス0、高周波の周波数帯(2GHz帯)はバンドクラス6にそれぞれ分類されている。これらの周波数帯には予め優先度が設定されており、バンドクラス6の優先度が最も高く、次いでバンドクラス0であり、バンドクラス3の優先度が最も低い。
また、ここで説明したバンドクラスおよび優先度はあくまで一例であって、通信事業者のインフラ配備状況に大きく左右される。
通信部11は、上記したバンドクラスによって基地局2との通信時の周波数帯を識別する。
制御部12は、無線通信端末1の動作を制御する。具体的には、通信部11から出力される信号に含まれる音声信号(音声データ)を音声処理部14に出力するとともに、音声処理部14から出力される音声信号を通信部11に出力する。
また、制御部12は、通信部11によって上記の複数の周波数のうちいずれを用いて無線信号の送受信を行うかを制御し、基地局2からのハンドオフ要求に応じて、通信部11にハンドオフを実行させる。ハンドオフとは、現在通信中の基地局2から別の基地局に通信対象を切替える、すなわちチャネル間移行を行う処理である。
制御部12はまた、通信部11が通信中の基地局2からハンドオフ候補周波数のサーチ要求を受信し、現在使用中の周波数からハンドオフ候補周波数に切替えて捕捉動作を行うときに、連続した送信パケット列、あるいは受信パケット列の、送信中パケットの送信、あるいは受信中パケットの受信が完了したことを契機に、ハンドオフ候補周波数のサーチを実行するように制御する。
このため、制御部12は、ハンドオフ処理部120と、メッセージ交換部121と、パラメータ記憶部122と、サーチ制御部123と、パイロット信号強度測定部124と、周波数設定部125と、送受信データ量取得部126と、送受信レート予測演算部127と、送受信完了時間予測演算部128と、タイマ129と、比較演算部130とにより構成される。
メッセージ交換部121は、本無線通信端末1が基地局2との間でMAHHOシーケンスを実行するために、図1に示した各種メッセージ(PPMRO、PPSMM、CFSRQM、CFSRSM、CFSCNM、CFSRPM、CFSRSM、CFSRPM、UHDM、EHOCM)の交換を行い、そのうち、基地局2から送信されるサーチ要求メッセージ(CFSRQM)に付属のハンドオフ候補通信システムの周波数、基地局リスト、サーチウィンドウサイズ、サーチ間隔、サーチタイプ、閾値等の各種パラメータは、パラメータ記憶部122に保持する。なお、パラメータ記憶部122は、実際は、記憶部13の所定の領域に割り付けられ、保持される。
サーチ制御部123は、ハンドオフ処理部120による制御の下で、パラメータ記憶部122に保持された各種パラメータに基づき、通信中における近隣の基地局2やハードハンドオフ時に切替えられる基地局2のパイロットサーチを行う。ここで、「パイロットサーチ」とは、サーチウィンドウを設定し、このサーチウィンドウ内で利用可能なパイロットチャネルをマルチパスも含めてサーチする処理をいう。
パイロット信号強度測定部124は、基地局2からのパイロット信号の信号強度(すなわちパイロット信号に分割されたチャネルごとの信号強度であり、通信部11によって受信できる電波中の使用すべきチャネル信号の強度)を測定する。信号強度測定の方法はパイロット信号のエネルギー強度を測定する方法があるが、ここでは信号強度測定の方法について限定しない。また、周波数設定部125は、後述するハンドオフ処理部120が解析したハンドオフ指示に示される新基地局の周波数割当てに応じて通信部11の周波数切替え制御を行う。
送受信データ量取得部126は、送受信パケットのヘッダに記述された送受信データ量を取得して送受信完了時間予測演算部128へ供給する。送受信完了時間予測演算部128へは、他に、ハンドオフ処理部120の制御の下で、送受信レート予測演算部127により演算される送受信レートが供給されており、ここで、送受信残データ量の予測演算が実行され、比較演算部130へ供給される。
なお、送受信レートは、パイロット信号強度測定部124により測定されるハンドオフ候補周波数の信号強度から推定されることは周知の技術である。
比較演算部130へは、他にタイマ129により監視される、1回のサーチ処理に要する規定時間データが供給されており、ここで、送受信完了時間予測演算部128により生成される送受信完了時間と比較された結果はハンドオフ処理部120へ供給される。
なお、比較演算部130は、ここでは、主に、サーチタイプ=3の一定周期でのサーチ処理を対象とするため、次に到来するサーチ周期までの間に今回のサーチを遅延させても現在送受信中のパケットの送受信が完了できるか否かを判定する。
なお、ハンドオフ処理部120は、基地局2からハンドオフ要求メッセージ(UHDM)を受信したときに、上記したメッセージ交換部121、サーチ制御部123、パイロット信号強度測定部124、周波数設定部125のそれぞれを制御してハンドオフ処理を実行する。具体的には、ハンドオフ要求メッセージ(UHDM)を解析して、ハンドオフの種別(ソフトハンドオフとハードハンドオフの別)、周波数割り当て、パイロットPN符号系列、サーチウィンドウ情報等を特定する。
また、ハンドオフ処理部120は、上記した送受信データ量取得部126、送受信レート予測演算部127、送受信完了時間予測演算部128、タイマ129、比較演算部130のそれぞれを制御してハンドオフ処理を実行する。具体的には、通信部11が通信中の基地局2からハンドオフ候補周波数のサーチ要求を受信し、現在使用中の周波数からハンドオフ候補周波数に切替えて捕捉動作を行うときに、連続した送信パケット列、あるいは受信パケット列の、送信中パケットの送信、あるいは受信中パケットの受信が完了したことを契機に、ハンドオフ候補周波数のサーチを実行する。
なお、上記した各ブロック120〜130がそれぞれ持つ機能は、記憶部13に記憶されるそれぞれのプログラムを制御部12で実行することにより達成されるものであって、制御部12内において実体的に他のブロックと区分され内蔵されるもののみを指すのではなく、あくまで説明の簡略化のために各処理部を分けて表現したものである。
一方、記憶部13は、制御部12において処理に利用される各種のデータを記憶する。例えば、制御部12に備わるコンピュータのプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を管理するアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータなどを保持する。
なお、上記した記憶部13は、例えば不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
また、音声処理部14は、通信部11にて受信し、スピーカ15にて出力する音声信号やMIC16において入力される音声信号の処理を行う。すなわち、音声処理部14は、MIC16から入力される音声を増幅し、アナログ−デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部12に出力する。
また、音声処理部14は、制御部12から供給される音声データに復号化、デジタル−アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してSP15に出力する。
表示部17は、例えば、液晶表示パネルや有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの表示デバイスを用いて構成されており、制御部12から供給される映像信号に応じた画像を表示する。例えば、発信時における発信先の電話番号、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、バッテリ残量、発信成否、待ち受け画面などの各種の情報や画像を表示する。
また、操作部18は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど、各種の機能が割り当てられたキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部12に入力する。
図4は、本発明の実施の形態に係わる無線通信端末の動作を説明するために引用したフローチャートである。また、図5、図6は、本発明の実施の形態に係わる無線通信端末の動作を説明するために引用した、パケットとサーチ処理のスケジューリングとの関係を示す図であり、送信が規定時間内に終了する場合(図5)、規定時間内に終了しない場合(図6)のそれぞれを示す。
以下、図4〜図6を参照しながら、図3に示した本発明の実施の形態に係わる無線通信端末の動作について詳細に説明する。すなわち、サーチ要求(CFSRQM)を受信したときの条件に応じ、図3に示した捕捉処理動作(CFS)を行うまでの処理を変化させたパケット間サーチ処理の例を図4にて説明する。
ここでは、サーチタイプ=3の定期的サーチ要求の場合を例示してサーチ動作について説明する。サーチタイプ=1のシングルサーチ要求の場合は、基地局2に報告を返す必要があるのは1回のみであり、そのために要するハンドオフ候補周波数のサーチも1〜2回程度に留められるため、通信時の無線品質劣化によるデータ損失と同様であり、したがってさほど問題にならないため、以下に説明するサーチ動作の制御対象外とする。また、データ通信中のみ以下に説明するサーチ動作を行い、音声通信中は従来通りのサーチ動作を行うこととする。
図4のフローチャートにおいて、無線通信端末1は、データ通信中(パケット列の伝送中)に基地局2から、ハンドオフ候補周波数サーチを定期的に実行する必要があるサーチタイプ=3のCFSRQMを受信したとする。このとき、無線通信端末1は、ハンドオフ候補周波数のサーチを実行するが、その時に以下の手順でサーチのスケジューリングを行う。
まず、最初に、ハンドオフ候補周波数のサーチを実行しようとしたタイミングで、無線通信端末1が、現在データを送信中(“NULL”ではなく、記憶部13に格納されたユーザデータを送信)であるか否かを判定する(ST401)。データ送信中の場合には(ST401“Yes”)、送信しているデータの残量を監視し、その残量の送信終了を待ってサーチを実行しても規定時間に違反しないか否かを判定する。ここで、ハンドオフ処理部120は、送信対象となっているデータのサイズを記憶部13を参照して確認し、これと既に送信パケットとして送信を完了した分との差により送信データ残量を特定し、現在送信中の連続したパケットの残り送信時間を計算する(ST402)。さらに、当該計算の結果得られる送信時間がハンドオフ候補周波数サーチの規定時間範囲に含まれるか否かを判定する(ST403)。
具体的には、残り送信時間の計算は、送受信完了時間予測演算部128が、送受信データ量取得部126から残り送信データ量に関するデータを取得し、当該取得したデータと送受信レート予測演算部127により演算される予測送受信レートとを除算することで計算することができる。そして、比較演算部130が、当該計算された時間とタイマ129により監視される規定時間とを比較することで、現在送信中の連続したパケットの残り送信時間がハンドオフ候補周波数サーチの規定時間範囲に含まれるか否かを判定することができる。
なお、比較演算部130は、ここでは、サーチタイプ=3の一定周期でのサーチ要求を対象とするため、次に到来するサーチ周期までの間に現在送信中のパケットを送信終了させても今回のサーチを終了させることができるか否かを判定することになる。無線通信端末1は、サーチ要求(CFSRQM)を受信したときにサーチタイプ3とともに指定されているサーチ周期に基づきサーチ結果を報告しなければならないため、サーチ要求を受信したときにx秒間隔でのサーチ結果報告が要求され、サーチおよびその報告の送信にy秒要する場合には、サーチ要求を受信してからx秒からy秒を引いた時間「x−y」秒内がサーチ規定時間となる。すなわち、サーチおよびその報告に要する時間が非常に短くて済む場合には、少なくともサーチ周期にて指定される時間間隔がサーチ規定時間と解することもできる。
ここで、規定時間範囲内に含まれると判定された場合には(ST403“Yes”)、ハンドオフ処理部120は、連続するパケット列の送信終了待ちとし、すべてのパケットの送信を完了してからサーチ処理を実行するようにサーチ制御部123を制御する(ST404)。一方、全てのパケットの送信終了後にサーチ処理を実行した場合に規定時間内に収まらないと判定された場合に(ST403“No”)、ハンドオフ処理部120は、データ転送単位であるパケットの送信終了待ちとし、送信中のパケットと連続する次の送信パケットとの合間にてデータの送信を中断してサーチ処理を行うようにサーチ制御部123を制御し(ST405)、更に、当該パケットの境界で、直後のパケット以降のパケットの一時送信を停止する制御を行う(ST406)。
次に、無線通信端末1が、現在パケット受信中(“NULL”ではなく、現在通信中の基地局からのユーザデータを受信)であるか否かを判定する(ST407)。受信中の場合には(ST407“Yes”)、受信しているデータの残量がわかれば、それをもとにその残量の受信終了を待ってサーチを実行しても規定時間に違反しないか否かを判定する。
ここで、ハンドオフ処理部120は、現在送信中の連続したパケットの残り受信時間を計算し(ST408)、当該計算の結果得られる受信時間がハンドオフ候補周波数サーチの規定時間範囲に含まれるか否かを判定する(ST409)。具体的には、残り受信時間の計算は、受信完了したパケットから受信するデータのヘッダ部分となる情報を探し出し、受信するデータの総量を抽出したり、そもそも操作部18にて受信を開始指示された段階で、受信すべきデータの情報を予めサーバから取得して記憶部13に記憶しておき、これを参照する等して現在受信中のデータの総量を取得し、現在の受信状況から予測される受信レートから残り受信時間を演算することにより受信完了時間を予測することができる。そして、比較演算部130がタイマ129により監視される先に述べたサーチ周期に基づいた規定時間と比較することで、現在受信中の連続したパケットの残り受信時間がハンドオフ候補周波数サーチの規定時間範囲に含まれるか否かを判定することができる。
ここで、規定時間範囲内に含まれると判定された場合には(ST409“Yes”)、ハンドオフ処理部120は、連続するパケット列の受信待ちとし、すべてのパケットの受信を完了してからデータの受信を中断し、サーチ処理を実行するようにサーチ制御部123を制御する(ST410)。一方、すべての受信が終了してからサーチ処理を実行した場合に規定時間内に収まらないと判定された場合には(ST409“No”)、パケット終了待ちとして、現在受信中のパケットと連続する次の受信パケットとの合間にサーチ処理を行うようにサーチ制御部123を制御する(ST411)。なお、受信しているデータの残量が分からない場合には、受信パケット間でサーチ処理を行うようにサーチ制御部123を制御する。
次に、ステップS412では、図3として上記したハンドオフ候補周波数のサーチを行い、元の周波数に復帰した時点でサーチ結果の報告(CFSRPM)を行い(ST412)、さらに受信を再開し、一時停止中の送信パケットがあった場合(ST413“Yes”)、ハンドオフ処理部120は、通信部11を制御して送受信を再開する(ST414)。
上記した本発明の実施の形態に係わる無線通信端末1の実際の処理を、図5および図6に、<例1><例2>として示す。
<例1>
図5には、図4を用いて説明したように、サーチタイプ3が指定されたサーチ要求を受信した段階での送信データの残量が、サーチ規定時間内に終了し、受信はサーチ規定時間内に完了しない場合の送信受信のパケットとサーチ処理のスケジューリングとの関係が示される。まず、サーチ要求を受信した段階で、送信が規定時間内に完了すると判断されると送信データのデータ送信完了を待つ(a)。データ送信が完了した段階では、未だ受信データのパケット受信中であり、その受信完了は、(b)に示すように規定時間内には完了しないため、送信が完了した段階での受信中パケットの受信完了までサーチ処理をさらに待ち、受信中のパケットの受信が完了した段階で受信を一旦停止してサーチ処理を実行し、サーチ処理が完了した段階で停止していた受信データの受信を再開する(c)。
<例2>
一方、図6には、送信がサーチ規定時間内に終了せず(a)、さらに受信もサーチ規定時間内に終了しない場合(b)におけるパケットとサーチ処理のスケジューリングとの関係を示す。
サーチ要求を受信した段階で、送信が規定時間内に完了しないと判断されると、サーチ規定時間に余裕を持たせたうえで送信中パケットの送信完了を待つ(c)。パケット送信完了した段階では、未だ受信データのパケットを受信中であり、この受信完了までサーチ処理をさらに待ち、受信中のパケットの受信が完了した段階で受信を一旦停止してサーチ処理を実行し、サーチ処理が完了した段階で停止していた受信データの受信を再開する(d)。
なお、図5、図6ともに、ハッチングが付されたCFSで示されるブロックがサーチ処理実行タイミングを示す。
このとき、サーチ規定時間内にサーチ処理を完了できるように、送信あるいは受信パケットの伝送完了を待つ際には、少なくともサーチ処理に要する時間の余裕を持たせておくことにより、パケットの伝送完了を待っても、基地局へのサーチ結果報告までのサーチ処理を完了させることができる。また、送信も受信もサーチ規定時間内に完了する場合には、送信も受信も完了するまでサーチ処理を待つことが好ましいが、この場合にも最低でもサーチ処理に要する時間分は余裕を持たせる必要がある。
なお、ハンドオフ候補周波数のサーチを実行しようとしたタイミングで送信を行っていなかった場合には、受信の状況だけでサーチのスケジュールを決めることが出来る。また、これまでのパケット環境だけではなく、サーチ処理を実行しなければならない規定時間範囲内で、送受信レートが低いタイミングを監視してサーチ処理を実行することにより、周波数切り替えによってデータを受信出来なかったデータ欠損分を最小限に抑えることが出来る。
図7に、<例3>として送信が行われていない場合のパケットとサーチ処理のスケジューリングとの関係が示されている。ここでは、(a)(b)ともに受信データを例として示す。なお、送信データについて同様にレートに応じた同様の処理を行ってもよい。
まず、サーチ要求を受信するとサーチ規定時間内に余裕を持たせつつ、ハンドオフ処理部120は、受信(送信)レート予測演算部127により生成される受信(送信)レートを監視し、例えば、サーチ要求受信時の受信(送信)レートや予め定義された閾値と比較し、これらの値よりも低下した段階まで捕捉処理は行わず、このようなレートの低下が発生すると、受信中(送信中)のパケットの受信(送信)完了を待ち、受信(送信)完了するとサーチ処理を行い、その後、続くパケットの受信(送信)を再開する。なお、受信(送信)レートのチェックは、図4のステップST403、ST409にて行えばよい。
このことにより、サーチを行わなければならない規定時間範囲内で、受信(送信)レートのなるべく低いタイミングを見計らってサーチ処理を実行するため、捕捉処理を行うことによるスループットの低下を防止することができる。
なお、図7中、ハッチングが付されたCFSで示されたブロックがサーチ処理実行タイミングを示す。ちなみに、規定時間からサーチ処理に要する時間を減算した時間内に受信(送信)レートが低くならない場合には、受信(送信)レートに関わらず規定時間内にサーチ処理が収まるようにサーチ処理を実行するものである。
以上説明のように本発明の実施の形態に係わる無線通信端末1によれば、データ通信中におけるMAHHO動作の実行で、伝送すべきデータの残量が小さく、サーチ規定範囲内にデータの伝送が完了するならば、ハンドオフ候補周波数のサーチをデータの伝送が完了してから実行することにより、規定された周期でのサーチ結果報告を怠ることなく、かつ伝送するデータのパケットを壊すことが無いため、パケットの再送などが生じず、MAHHOによってスループットが低下してしまうということがない。また、伝送するデータの残量が大きく、サーチ規定範囲内にデータの伝送が完了しないならば、ハンドオフ候補周波数のサーチをデータの伝送が中断して行うようにしたため、どのようなサイズのデータを伝送している場合であっても、規定された周期でのサーチ結果報告を必ず行うことができる。すなわち、伝送しているデータの残りサイズが小さい場合にはスループットを低下させずに周期的なサーチ結果報告を行い、伝送しているデータの残りサイズが大きい場合には少なくとも周期的なサーチ結果報告を確実に行うことができるため、極力、MAHHO動作を妨げることなく、MAHHOによるスループットの低下を防止することが出来る。
また、ハンドオフ候補周波数のサーチをデータの伝送を中断して行う場合には、伝送中のパケットの伝送が終了してから中断してサーチし、サーチが完了してから伝送を再開するため、侯補周波数サーチのためにパケットを破壊することがないため、やはりスループットを極力悪化させないようにすることが出来る。
さらに、データの伝送が受信の場合には受信済みデータから受信するデータの総量から、送信の場合には自機内の送信対象データそのものから送信するデータの総量から、下りあるいは上りのデータレートを参照して送受信(伝送)完了までに要する時間を特定するようにしたことにより、容易に伝送中データの伝送完了がサーチ規定時間内かどうかを判断し、サーチ処理を伝送完了まで待つべきかどうかを判断することができる。
なお、図4に示すフローチャートは、本発明の実施の形態にかかわる無線通信端末1、あるいは基地局2の動作説明の他に、本発明の無線通信システムにおけるハンドオフ方法の各ステップについても併せて示している。
すなわち、本発明の実施の形態に係わるハンドオフ方法は、複数の基地局2との間で無線通信を行う無線通信端末1において、現在通信中の周波数から他の周波数に通信チャネルを切り替えて無線通信を継続するハンドオフ方法であって、ハンドオフ候補周波数のサーチ処理を要求するサーチ要求を受信するサーチ要求受信ステップ(ST401)と、データを伝送中にサーチ要求受信ステップが生じると、受信したサーチ要求に基づいてサーチ規定時間を特定する規定時間特定ステップ(ST403、ST409)と、前記データの伝送完了後にサーチ処理を行う伝送完了後サーチステップ(ST404、ST410)、データの伝送を中断してサーチ処理を行う伝送中断サーチステップ(ST405、ST411)と、規定時間特定ステップが生じると、特定したサーチ規定時間内に伝送中データの伝送が完了する場合には伝送完了後サーチステップを実行し、完了しない場合には伝送中断サーチステップを実行する完了判定ステップ(ST401〜ST405、ST407〜ST411)と、を有する。
なお、本発明は上記した実施の形態には限定されない。すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上記した実施形態の各構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。また、上記した実施の形態では、旧800MHz、新800MHz、2GHz帯の3種の周波数帯に対応可能な無線通信システム100について説明したが、本発明はこれには限定されない。上記した3種以外の周波数帯に対応した無線通信システムでも良いし、対応する周波数帯の種類の数も3種に限らず、何種でも良い。
MAHHO動作を行う場合の無線通信システムの代表的なシーケンスを説明するために引用した図である。 MAHHO使用時におけるハンドオフ候補周波数サーチの動作を説明するために引用したフローチャートである。 本発明の実施の形態に係わる無線通信端末の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる無線通信端末の動作を説明するために引用したフローチャートである。 本発明の実施の形態に係わる無線通信端末の動作を説明するために引用した図であり、パケットとサーチ動作のスケジューリングとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる無線通信端末の動作を説明するために引用した図であり、パケットとサーチ動作のスケジューリングとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる無線通信端末の動作を説明するために引用した図であり、パケットとサーチ動作のスケジューリングとの関係を示す図である。
符号の説明
1…無線通信端末、11…通信部、12…制御部、13…記憶部、14…音声処理部、15…スピーカ(SP)、16…マイク(MIC)、17…表示部、18…操作部、120…ハンドオフ処理部、121…メッセージ交換部、122…パラメータ記憶部、123…サーチ制御部、124…パイロット信号強度測定部、125…周波数設定部、126…送受信データ量取得部、127…送受信レート予測演算部、128…送受信完了時間予測演算部、129…タイマ、130…比較演算部。

Claims (9)

  1. 複数の基地局との間で無線通信を行う無線通信端末であって、
    パケットの送受信を可能とする複数の周波数の中から一つを選択して無線通信を行う通信部と、
    前記通信部が使用する周波数を切替えて前記無線通信を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記通信部がデータを伝送処理中にハンドオフ候補周波数のサーチ処理を要求するサーチ要求を受信したとき、受信したサーチ要求に基づいてサーチ周期に到達するまでのサーチ規定時間を特定するとともに当該サーチ規定時間内に伝送中データの伝送が完了するかどうかを予測送受信レートに基づいて判定し、前記サーチ規定時間内に伝送完了する場合には、前記データの伝送完了後にサーチ処理を行い、前記サーチ規定時間内に前記データの伝送が完了しない場合には前記データの伝送を中断してサーチ処理を行う
    ことを特徴とする無線通信端末。
  2. 記憶部を備え、
    前記制御部は、前記サーチ要求を受信したときのデータの伝送が、前記記憶部に記憶されているデータの送信である場合、前記記憶部に記憶されたデータの総量と前記通信部における現在の送信レートとから全送信データの送信に必要な時間を演算し、前記サーチ規定時間内に伝送完了するか判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 前記制御部は、前記サーチ要求を受信したときのデータの伝送が、前記通信部によるデータの受信である場合、既に受信完了したデータから現在受信中のデータの総量に関する情報を取得し、前記受信中のデータの総量と前記通信部における現在の受信レートとから残り受信時間を演算し、前記サーチ規定時間内に伝送完了するか判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  4. 前記制御部は、前記サーチ要求を受信すると、前記サーチ要求が、定期的にサーチ処理を行った結果を報告するよう要求する定期的サーチ要求であるかどうかを判定し、前記定期的サーチ要求であった場合には、当該定期的サーチ要求にて指定される周期情報を抽出し、当該周期情報に基づいて前記サーチ規定時間を決定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信端末。
  5. 前記制御部は、前記サーチ要求を受信すると、前記サーチ要求が、定期的にサーチ処理を行った結果を報告するよう要求する定期的サーチ要求であるかどうかを判定し、前記定期的サーチ要求でなかった場合には、前記サーチ規定時間を特定することなく、サーチ要求を受信したときのデータの伝送を中断してサーチ処理を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信端末。
  6. 前記伝送中のデータは、複数の連続したパケットにて構成され、
    前記制御部は、前記サーチ処理を行うためにデータの伝送を中断する際、伝送中のパケットの伝送が完了してから、続くパケットの伝送を停止するよう制御する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の無線通信端末。
  7. 複数の基地局との間で無線通信を行う無線通信端末において、現在通信中の周波数から他の周波数に通信チャネルを切り替えて無線通信を継続するハンドオフ方法であって、
    ハンドオフ候補周波数のサーチ処理を要求するサーチ要求を受信するサーチ要求受信ステップと、
    データを伝送中に前記サーチ要求受信ステップが生じると、受信したサーチ要求に基づいてサーチ周期に到達するまでのサーチ規定時間を特定する規定時間特定ステップと、
    前記データの伝送完了後にサーチ処理を行う伝送完了後サーチステップと、
    前記データの伝送を中断してサーチ処理を行う伝送中断サーチステップと、
    前記規定時間特定ステップが生じると、特定したサーチ規定時間内に伝送中データの伝送が予測送受信レートに基づいて完了すると判定された場合には前記伝送完了後サーチステップを実行し、完了しないと判定された場合には前記伝送中断サーチステップを実行する完了判定ステップと、
    を有することを特徴とするハンドオフ方法。
  8. 現在通信中の周波数から他の周波数に切替えて無線通信を継続する制御部を備え、
    前記制御部は、
    データを伝送処理中にハンドオフ候補周波数のサーチ処理を要求するサーチ要求を受信すると、サーチ周期に到達するまでのサーチ規定時間内に当該データの伝送が予測送受信レートに基づいて完了すると判定された場合には当該データの伝送完了後にサーチ処理を行う
    ことを特徴とする無線通信端末。
  9. 無線通信端末が現在通信中の周波数から他の周波数に切り替えて無線通信を継続するハンドオフ方法であって、
    データを伝送処理中にハンドオフ候補周波数のサーチ処理を要求するサーチ要求を受信すると、サーチ周期に到達するまでのサーチ規定時間内に当該データの伝送が予測送受信レートに基づいて完了すると判定された場合には当該データの伝送完了後にサーチ処理を行う
    ことを特徴とするハンドオフ方法。
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