JP5142513B2 - 医薬 - Google Patents
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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Description
項1.下記一般式(1)に記載の化合物又はその塩を有効成分として含有する医薬:
R8は、水素原子、置換基として低級アルコキシ基を有することのある低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルキルスルホニル基又はフェニル低級アルキル基を示す。
Bは、基−CO−又は低級アルキレン基を示す。
B0は、低級アルキレン基を示す。
B1は、置換基としてフェニル基を有することのある低級アルケニレン基を示す。
B2は、低級アルコキシ基及びフェニル基なる群から選ばれた基が置換していてもよい低級アルキレン基を示す。
R9aは、水素原子又は低級アルキル基を示す。
R9bは、水素原子又は低級アルキル基を示す。
R10aは、水素原子又は低級アルキル基を示す。
B22aは、低級アルキレン基又は低級アルケニレン基を示す。
eは、0又は1を示す
B18aは、低級アルキレン基を示す。
B19aは、低級アルキレン基を示す。
B20aは、低級アルキレン基を示す。
B21aは、低級アルキレン基を示す。
kは、2又は3を示す。
cは0又は1を示す。
d’は0又は1を示す。
R10bは、水素原子又は低級アルキル基を示す。
R8dは、水素原子又は低級アルキル基を示す。
Wは、酸素原子、基−NH−又は硫黄原子を示す。
uは、0又は1を示す。
R6は、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1〜4個有する5〜15員の単環、二項環又は三項環の飽和又は不飽和複素環基(該複素環上には、オキソ基;置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;ハロゲン原子;低級アルキルスルホニル基;フェニル環上にハロゲン原子を有することのある低級アルキル基が置換していてもよいフェニル基;低級アルキルチオ基;ピロリル基;ベンゾイル基;低級アルカノイル基;低級アルコキシカルボニル基;並びに置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい)、アダマンチル基、ナフチル基(ナフタレン環上に低級アルキル基、ハロゲン原子並びに置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい)、置換基として低級アルコキシ基を有することのあるアルキル基、シクロアルキル環上に低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級アルキル基及び置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基が置換していてもよいシクロアルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルケニル基、低級アルカノイル基、ベンゾイル基(フェニル環上には、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基及びハロゲン原子なる群から選ばれた基が1〜3個有していてもよい)、ハロゲン原子置換低級アルキル基、シクロアルキル低級アルキル基又は基
R7は、水素原子、フェニル基、カルボキシ基、水酸基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、フェノキシ基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、置換基として低級アルキル基、低級アルカノイル基、ベンゾイル基及びシクロアルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基、シアノ基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルカノイル基、低級アルキルスルホニル基、アミノスルホニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基或いは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1〜4個有する5〜6員の飽和又は不飽和複素環基(該複素環上にはオキソ基が置換していてもよい)を示す。
mは、1〜5の整数を示す。mが2〜5を示す場合、2〜5個のR7は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
R2は、水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を示す。
Yは、基−O−、基−N(R5)−、基−CO−、基−CH(OH)−、低級アルキレン基、基−S(O)n−又は基−C(=N−OH)−を示す。
R5は、水素原子、低級アルキル基、低級アルカノイル基、ベンゾイル基、フェニル低級アルキル基又はシクロアルキル基を示す。
nは、0、1又は2を示す。
Aは、基
pは、1又は2を示す。
R3は、水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、基−CONR11R12又はシアノ基を示す。
R11及びR12は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基又はフェニル基を示す。また、R11とR12とは、これらが結合する窒素原子と共に、窒素原子、硫黄原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく互いに結合して5〜7員の飽和複素環を形成してもよい。
R4は、イミダゾリル低級アルキル基、1,2,4−トリアゾリル低級アルキル基、1,2,3−トリアゾリル低級アルキル基、1,2,5−トリアゾリル低級アルキル基、ピラゾリル低級アルキル基、ピリミジン環上に置換基としてオキソ基を有することのあるピリミジニル低級アルキル基、3,5−ジオキソイソキサゾリジン−4−イリデン低級アルキル基、1,2,4−オキサジアゾール環上に置換基として低級アルキル基を有することのある1,2,4−オキサジアゾリル低級アルキル基、チアゾリジン環上に置換基としてオキソ基を有することのあるチアゾリジニル低級アルキル基、基
R13は、水素原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基、イミダゾリル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、ベンゾイル基、モルホリノ置換低級アルカノイル基、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基がピペラジン環上に置換していてもよいピペラジニルカルボニル低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基がピペラジン環上に置換していてもよいピペラジニル低級アルカノイル基、モルホリノカルボニル置換低級アルキル基又はイミダゾリル低級アルカノイル基を示す。
R13aは、水素原子又は水酸基を示す。
Tは、低級アルキレン基、基−N(R17)−B3−CO−,基−B19−N(R18)−CO−,基−B4−CO−,基−Q−B5−CO−、基−B6−N(R19)−B7−CO−、基−CO−B8−、基−CH(OH)−B9−、基−CO−B10−CO−、基−CH(OH)−B11−CO−、基−CO−、基−SO2−又は基−B23a−CO−CO−を示す。
R17は、水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルカルボニル基、置換基としてハロゲン原子を有することある低級アルカノイル基、低級アルケニル基、置換基として低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級アルカノイル基又は低級アルキルスルホニル基を示す。
B3は、低級アルキレン基を示す。
B19は、低級アルキレン基を示す。
R18は、水素原子又は低級アルキル基を示す。
B4は、低級アルケニレン基又は置換基として水酸基を有することのある低級アルキレン基を示す。
Qは、酸素原子又は基−S(O)n−(nは前記に同じ)を示す。
B5は、低級アルキレン基を示す。
B6は、低級アルキレン基を示す。
R19は、水素原子又は低級アルカノイル基を示す。
B7は、低級アルキレン基を示す。
B8は、低級アルキレン基を示す。
B9は、低級アルキレン基を示す。
B10は、低級アルキレン基を示す。
B11は、低級アルキレン基を示す。
B23aは、低級アルキレン基を示す。
lは、0又は1を示す。
R14は、水素原子又は置換基として水酸基を有することのあるアルキル基を示す。R15は、(2)水酸基置換アルキル基、(3)置換基として水酸基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるシクロアルキル基、(4)フェノキシ低級アルキル基、(5)フェニル環上に低級アルキル基;置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;ハロゲン原子;置換基として低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルコキシ基;水酸基置換低級アルキル基;フェニル低級アルキル基;低級アルキニル基;置換基として低級アルキルスルホニル基を有することのあるアミノ基;低級アルキルチオ基;シクロアルキル基;フェニルチオ基;アダマンチル基;フェニル環上に置換基としてハロゲン原子を有することのあるアニリノ基;低級アルコキシカルボニル基;ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基;ピロリジン環上に置換基としてオキソ基を有することのあるピロリジニル基;低級アルカノイルアミノ基;シアノ基;及びフェノキシ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基、(6)フェノキシ基、(7)フェニル環上にハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル低級アルキル基、(8)フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有するフェニル低級アルキル基、(10)低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル基、(11)カルボキシ置換低級アルキル基、(12)置換基として低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基、(13)テトラヒドロキノリン環上に置換基としてオキソ基、低級アルコキシ基及び低級アルキレンジオキシ基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのある1,2,3,4−テトラヒドロキノリル基、(14)シクロアルキル低級アルキル基、(15)フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基がピペラジン環上に置換していてもよいピペラジニル低級アルカノイル基、(16)ピリジル低級アルキル基、(17)置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群より選ばれた基を有することのあるアミノ基置換低級アルキル基、(18)低級アルコキシ低級アルキル基、(19)イミダゾリル基、(20)イミダゾリル低級アルキル基、(21)1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリルカルボニル置換低級アルキル基、(22)ピペリジン環上に置換基として低級アルコキシカルボニル基、フェニル低級アルキル基及びフリル低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるピペリジニルカルボニル基、(23)チアゾリジン環上に置換基としてオキソ基を有することのあるチアゾリジニル低級アルカノイル基、(24)ピペリジン環上に低級アルコキシカルボニル基、フェニル低級アルキル基、低級アルキル基、ベンゾイル基及びフリル低級アルキル基なる群から選ばれた基が置換していてもよいピペリジニル基、(25)基
R34は、オキソ基又はフェニル基を示す。
dは、0〜3の整数を示す。
B20は、低級アルキレン基を示す。
R36及びR37は、これらが結合する窒素原子と共に、窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介することなく互いに結合して形成される5〜7員の飽和複素環基を示す。該複素環基上には、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基が1〜3個置換していてもよい。
R14とR15とは、これらが結合する窒素原子と共に、窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介することなく互いに結合して5〜10員の飽和又は不飽和複素環;或いは基
B12は、低級アルキレン基を示す。
tは、0又は1を示す。
R20及びR21は、同一又は異なって、水素原子;置換基として低級アルコキシカルボニル基を有することのあるアミノ基;フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基を1〜3個有することのあるベンゾイル基;低級アルキル基;フェニル環上に低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基を1〜2個有する低級アルキル基;フェニル環上に置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群より選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基;低級アルコキシカルボニル基;シクロアルキル低級アルキル基;ピロリジン環上に置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基を1〜3個有することのあるピロリジニル低級アルキル基;置換基としてフェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるアミノ置換低級アルキル基;1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン環上に置換基として低級アルキル基を1〜5個有していてもよい1,2,3,4−テトラヒドロナフチル置換低級アルキル基;ナフチル低級アルキル基;ピリジル低級アルキル基;キノリル低級アルキル基;テトラゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのある1,2,3,4−テトラゾリル低級アルキル基;1,2,4−トリアゾリル低級アルキル基;低級アルキル基上に置換基として水酸基を有することのあるテトラヒドロフリル低級アルキル基;フェニル環上に置換基として低級アルキル基及びニトロ基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるフェノキシ低級アルキル基;フェニル低級アルカノイル基;置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルカノイル基;イミダゾリル低級アルカノイル基;低級アルコキシカルボニル低級アルキル基;ピリジル基;カルボキシ低級アルキル基又はシクロアルキル基を示す。また、R20とR21とは、これらが結合する窒素原子と共に、窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介することなく互いに結合して5〜7員の飽和複素環を形成してもよい。該複素環上には、低級アルキル基、フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及びハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるフェニル基並びにフェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい。
oは、0又は1を示す。
B13は、低級アルキレン基を示す。
R22及びR23は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基を1〜3個有することのあるベンゾイル基、フェニル環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるフェノキシ低級アルキル基、フェニル低級アルキル基又はフェニル基を示す。また、R22とR23とは、これらが結合する窒素原子と共に、窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介することなく互いに結合して5〜7員の飽和複素環を形成してもよい。該複素環上には、低級アルキル基及びフェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基なる群より選ばれた基が1〜3個置換していてもよい。
B15は、低級アルキレン基を示す。
sは、0又は1を示す。
R26及びR27は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基又はイミダゾリル低級アルキル基を示す。また、R26とR27とは、これらが結合する窒素原子と共に、窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介することなく互いに結合して5〜7員の飽和複素環を形成してもよい。該複素環上には、置換基としてフェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基を1〜3個有していてもよい。
R28は、水素原子又は低級アルキル基を示す。
B16は、低級アルキレン基を示す。
R29及びR30は、これらが結合する窒素原子と共に、窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介することなく互いに結合して形成される5〜7員の飽和複素環基を示す。該複素環上には、低級アルキル基、フェニル基及びフェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい。
R31は、水素原子又は低級アルキル基を示す。
B17は、低級アルキレン基を示す。
R32及びR33は、これらが結合する窒素原子と共に、窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介することなく互いに結合して形成される5〜7員の飽和複素環基を示す。該複素環上には、低級アルキル基、フェニル基及びフェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい。
(1-ii) 下記一般式(1−1)〜一般式(1−7)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-iii) 下記一般式(1−8)〜一般式(1−14)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-iv) 下記一般式(1−15)〜一般式(1−21)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-v) 下記一般式(1−22)〜一般式(1−28)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-vi) 下記一般式(1−29)〜一般式(1−35)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-vii) 下記一般式(1−36)〜一般式(1−42)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-viii) 下記一般式(1−43)〜一般式(1−49)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-ix) 下記一般式(1−50)〜一般式(1−56)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-xi) 下記一般式(1−64)〜一般式(1−70)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-xii) 下記一般式(1−71)〜一般式(1−77)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-xiii) 下記一般式(1−78)〜一般式(1−84)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-xiv) 下記一般式(1−85)〜一般式(1−91)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-xv) 下記一般式(1−92)〜一般式(1−98)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-xvi) 下記一般式(1−99)〜一般式(1−105)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-xvii) 下記一般式(1−106)〜一般式(1−112)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-xviii) 下記一般式(1−113)〜一般式(1−119)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-xix) 下記一般式(1−120)〜一般式(1−126)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-xx) 下記一般式(1−127)〜一般式(1−133)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-xxi) 下記一般式(1−134)〜一般式(1−140)で表される芳香族化合物又はその塩。
(1-xxii) Yが基−O−を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxiii) Yが基−N(R5)−(R5は、上記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxiv) Yが基−CO−、基−CH(OH)−,低級アルキレン基、基−S(O)n−(nは、上記に同じ)又は基−C(=N−OH)−を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxv) Aが基
(1-xxvii) R4がイミダゾリル低級アルキル基、1,2,4−トリアゾリル低級アルキル基、1,2,3−トリアゾリル低級アルキル基、1,2,5−トリアゾリル低級アルキル基、ピラゾリル低級アルキル基、ピリミジン環上に置換基としてオキソ基を有することのあるピリミジニル低級アルキル基、3,5−ジオキソイソキサゾリジン−4−イリデン低級アルキル基、1,2,4−オキサジアゾール環上に置換基として低級アルキル基を有することのある1,2,4−オキサジアゾリル低級アルキル基、チアゾリジン環上に置換基としてオキソ基を有することのあるチアゾリジニル低級アルキル基、基
(1-xxviii) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが0を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxix) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxx) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが基−N(R17)−B3−CO−(R17及びB3は上記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxxi) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが基−B19−N(R18)−CO−(B19及びR18は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxxii) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが基−B4−CO−(B4は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxxiii) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが基−Q−B5−CO−(Q及びB5は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxxiv) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが基−B6−N(R19)−B7−(B6、R19及びB7は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxxv) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが基−CO−B8−(B8は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxxvi) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが基−CH(OH)−B9−(B9は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxxvii) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが基−CO−B10−CO−(B10は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxxviii) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが基−CH(OH)−B11−CO−(B11は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xxxix) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが基−CO−を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xl) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが基−SO2−を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xli) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが基−B23a−CO−CO−(B23aは前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xlii) R4が基−(T)l−N(R14)R15(T、R14及びR15は上記に同じ)を示し、lが1を示し、Tが低級アルキレン基を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-i)〜(1-xxi)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xliii) 一般式(1)の化合物が一般式(1−1)、(1−2)、(1−8)、(1−9)、(1−15)、(1−16)、(1−29)、(1−30)、(1−43)、(1−44)、(1−57)、(1−58)、(1−64)及び(1−65)なる群から選ばれた化合物であり、Yが基−O−又は基−N(R5)−(R5は前記に同じ)、Aが基
(1-xliv) lが1を示し、Tが基−N(R17)−B3−CO−(R17及びB3は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-xliii)記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xlv) lが1を示し、Tが基−B4−CO−(B4は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-xliii)記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xlvi) lが1を示し、Tが基−CO−を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-xliii)記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xlvii) lが0を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩である上記(1-xliii) 記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xlviii) R14及びR15が、それらが結合する窒素原子と共に、窒素原子を介し又は介することなく互いに結合して形成される6員の飽和複素環基であり、該飽和複素環上に、フェニル環上に置換基として低級アルカノイル基、置換基として低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基、フェニル低級アルコキシ基、水酸基及び低級アルキレンジオキシ基なる群から選ばれた基が置換していてもよいフェニル置換低級アルキル基が置換している上記(1-xliv)〜(1-xlvii)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-xlix) 飽和複素環基であるピペラジニル基上に、低級アルキレンジオキシ基が置換しているフェニル置換低級アルキル基が置換している(1-xlviii)に記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-l) X1が窒素原子であり、且つYが酸素原子である上記(1-xliv)〜(1-xlix)のいずれかに記載の芳香族化合物又はその塩。
(1-li) N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]エチルアミノ}−2−メトキシフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]エチルアミノ}フェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]エチルアミノ}−2−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メトキシフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]エチルアミノ}−2−メトキシフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]エチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−(6−{4−[3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミド、N−[6−(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペラジン−1−イル}フェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}フェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−{6−[(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}フェニル)メチルアミノ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{4−[2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド、N−{6−[4−(4−ベンジルピペラジン−1−カルボニル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−{6−[4−(4−ベンジルピペラジン−1−カルボニル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−3,4−ジクロロベンズアミド、N−[6−({4−[3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル]フェニル}メチルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]エチルアミノ}−2−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メトキシフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}フェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド、1−(6−{4− [3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−エチル尿素、N−(6−{4−[3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{4−[2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}フェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド、N−(6−{4−[3−(4−ピペロニルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−3,4−ジクロロベンズアミド、N−[6−(4−{4−[2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}フェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−{6−[(4−{4−[2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}フェニル)メチルアミノ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−(6−{4−[(2−{4−[4−(4−フルオロベンゾイル)フェニル]ピペラジン−1−イル}−2−オキソエチル)メチルアミノ]−2−メトキシフェノキシ}ピリジン−3−イル)−4−トリフルオロメチルベンズアミド、2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−N−{3−メチル−4−[5−(4−トリフルオロメチルフェノキシメチル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}−2−オキソアセトアミド、N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−2−フルオロ−4−トリフルオロメチルベンズアミド、N−[6−(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}−2−メトキシフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド及び4−(3−{3−メチル−4−[5−(4−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}−2−オキソヘキサヒドロピリミジン−1−イル)安息香酸エチルエステルからなる群から選ばれた芳香族化合物又はその塩。
R1は、基−Z−R6を示す。
Zは、基−N(R8)−B−、基−B−N(R8)−、基−B0−O−、又は基−N(R9a)−CO−N(R9b)−を示す。
R8は、水素原子、置換基として低級アルコキシ基を有することのある低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルキルスルホニル基又はフェニル低級アルキル基を示す。
Bは、基−CO−又は低級アルキレン基を示す。
B0は、低級アルキレン基を示す。
R9aは、水素原子又は低級アルキル基を示す。
R9bは、水素原子又は低級アルキル基を示す。
R6は、基
R7は、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基を示す。
mは、1又は2の整数を示す。mが2を示す場合、2個のR7は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
R2は、水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を示す。
Yは、基−O−、又は基−N(R5)−を示す。
R5は、水素原子、又は低級アルキル基を示す。
Aは、基
pは、1又は2を示す。
R3は、水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、又は置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基を示す。
R4は、基−(T)l−N(R14)R15を示す。
Tは、基−N(R17)−B3−CO−、基−B4−CO−、又は基−CO−を示す。
R17は、水素原子、又は低級アルキル基を示す。
B3は、低級アルキレン基を示す。
B4は、低級アルケニレン基又は置換基として水酸基を有することのある低級アルキレン基を示す。
lは、0又は1を示す。
R14は、水素原子又は置換基として水酸基を有することのあるアルキル基を示す。
R15は、(36a)ピペラジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基(フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基及び低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1〜3個有していてもよい)及びピリジル低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるピペラジニル置換オキサリル基を示す。
R14とR15とは、これらが結合する窒素原子と共に、ピペラジニル基又はピペリジニル基である複素環基を形成してもよい。
該複素環上には、(28)フェニル環上に置換基として低級アルカノイル基、置換基として低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基、フェニル低級アルコキシ基、水酸基及び低級アルキレンジオキシ基なる群から選ばれた基が置換していてもよいフェニル置換低級アルキル基、(49)基−(B12CO)t−N(R20)R21、ならびに(84)基−(O−B15)s−CO−N(R26)R27なる群から選ばれた基が置換していてもよい。
B12は、低級アルキレン基を示す。
tは、0又は1を示す。
R20とR21とは、これらが結合する窒素原子と共に、ピペラジニル基、ピペリジニル基である飽和複素環を形成する。該複素環上には、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基が置換していてもよい。
B15は、低級アルキレン基を示す。
sは、0又は1を示す。
R26及びR27は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基又はイミダゾリル低級アルキル基を示す。また、R26とR27とは、これらが結合する窒素原子と共に、窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介することなく互いに結合して5〜7員の飽和複素環を形成してもよい。該複素環上には、置換基としてフェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基を1〜3個有していてもよい。
R1は、基−Z−R6を示す。
Zは、基−N(R8)−B−を示す。
R8は、水素原子、又は置換基として低級アルコキシ基を有することのある低級アルキル基を示す。
Bは、基−CO−を示す。
R6は、基
R7は、ハロゲン原子、又は置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基を示す。
mは、1又は2の整数を示す。mが2を示す場合、2個のR7は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
R2は、水素原子を示す。
Yは、基−O−、又は基−N(R5)−を示す。
R5は、水素原子、又は低級アルキル基を示す。
Aは、基
pは、1又は2を示す。
R3は、水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、又は置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基を示す。
R4は、基−(T)l−N(R14)R15を示す。
Tは、基−N(R17)−B3−CO−、基−B4−CO−、又は基−CO−を示す。
R17は、水素原子、又は低級アルキル基を示す。
B3は、低級アルキレン基を示す。
B4は、置換基として水酸基を有することのある低級アルキレン基を示す。
lは、0又は1を示す。
R14とR15とは、これらが結合する窒素原子と共に、ピペラジニル基又はピペリジニル基である複素環基を形成する。
該複素環上には、(28)フェニル環上に低級アルキレンジオキシ基が置換していてもよいフェニル置換低級アルキル基が置換していてもよい。
R1は、基−Z−R6を示す。
Zは、基−N(R8)−B−を示す。
R8は、水素原子、又は置換基として低級アルコキシ基を有することのある低級アルキル基を示す。
Bは、基−CO−を示す。
R6は、基
R7は、ハロゲン原子、又は置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基を示す。
mは、1又は2の整数を示す。mが2を示す場合、2個のR7は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
R2は、水素原子を示す。
Yは、基−O−、又は基−N(R5)−を示す。
R5は、水素原子、又は低級アルキル基を示す。
Aは、基
pは、1又は2を示す。
R3は、水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、又は置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基を示す。
R4は、基−(T)l−N(R14)R15を示す。
R17は、水素原子、又は低級アルキル基を示す。
B3は、低級アルキレン基を示す。
B4は、置換基として水酸基を有することのある低級アルキレン基を示す。
lは、0を示す。
R14とR15とは、これらが結合する窒素原子と共に、ピペラジニル基又はピペリジニル基である複素環基を形成する。
該複素環上には、(49)基−(B12CO)t−N(R20)R21、及び(84)基−(O−B15)s−CO−N(R26)R27なる群から選ばれた基が1個置換していてもよい。
B12は、低級アルキレン基を示す。
tは、0又は1を示す。
R20とR21とは、これらが結合する窒素原子と共に、ピペラジン又はピペリジンである飽和複素環を形成する。該複素環上には、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基が1個置換していてもよい。
B15は、低級アルキレン基を示す。
sは、0又は1を示す。
R26及びR27は、これらが結合する窒素原子と共に、酸素原子又は窒素原子を介し又は介することなく互いに結合して6員の飽和複素環を形成する。該複素環上には、置換基としてフェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基を1〜3個有していてもよい。
[反応式−1]
化合物(2)と化合物(3)との反応は、一般に適当な溶媒中又は無溶媒下、塩基性化合物の存在下又は非存在下にて行われる。
[反応式−2]
化合物(1b)と化合物(4)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−3]
[反応式−4]
A10は、
R59aは、水素原子又は低級アルキル基を示す。
jは1又は2を示す。]
化合物(1zzzz)を化合物(1aaaaa)に導く反応は、適当な溶媒中、酸化剤の存在下に行われる。
[反応式−5]
化合物(7)と化合物(8)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−6]
化合物(9)と化合物(8)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(5)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−7]
R13bは、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基、イミダゾリル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基がピペラジン環上に置換していてもよいピペラジニルカルボニル低級アルキル基又はモルホリノカルボニル置換低級アルキル基を示す。
R13cは、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、ベンゾイル基、モルホリノ置換低級アルカノイル基、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基がピペラジン環上に置換していてもよいピペラジニル低級アルカノイル基又はイミダゾリル低級アルカノイル基を示す。
R13dは、水素原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル基、イミダゾリル基、イミダゾリル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基がピペラジン環上に置換していてもよいピペラジニルカルボニル低級アルキル基又はモルホリノカルボニル置換低級アルキル基を示す。
但し、化合物(1q)における側鎖(基−CHRAR13d)のアルキル部分の炭素数は6を超えないものとする。]
化合物(1n−1)と化合物(13’)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
化合物(1r−1)と化合物(16)との反応及び化合物(1r−2)と化合物(16)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−11]
化合物(1t−1)と化合物(17)との反応及び化合物(1t−2)と化合物(17)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−12]
化合物(1v−1)と化合物(18)との反応及び化合物(1v−2)と化合物(18)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)との反応と同様の反応条件下に行われる。
化合物(35)と化合物(36)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−14]
化合物(37)と化合物(36)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)との反応と同様の反応条件下に行われる。
R49は、R15の(15)、(22)、(23)、(27)及び(36a)で定義されている基と同じ。
R49aは、R15の(2)〜(5)、(7)、(8)、 (10)、(11)、(13)、(14)、(16)〜(21)、(24)、(25)、(26)、(26a)、(27a)、(28a)、(29a)、(30a)、(31a)、(32a)、(33a)、(34a)、(35a)又は(37a)で定義されている基、フェノキシカルボニル基又は低級アルキルスルホニル基を示す。
R49bは、水素原子、置換基として水酸基を有することのあるアルキル基、フェノキシ低級アルキル基、フェニル環上に置換基としてハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル低級アルキル基、フェニル環上に置換基としてハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有するフェニル低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有するフェニル基、低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル基、カルボキシ置換低級アルキル基、シクロアルキル低級アルキル基、シクロアルキル基、ピリジル低級アルキル基、ピリジル基、置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群より選ばれた基を有することのあるアミノ基置換低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、イミダゾリル基、イミダゾリル低級アルキル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリルカルボニル置換低級アルキル基、A基置換カルボニル低級アルキル基、ピロリジニル基、ピロリジニル低級アルキル基、モルホリノ基、モルホリノ低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるアニリノカルボニル低級アルキル基、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル環上に低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるピペラジニル基、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル環上に低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるピペラジニル低級アルキル基、置換基として低級アルキル基を有することのあるアミジノ基、置換基として低級アルキル基を有することのあるアミジノ低級アルキル基、B基置換カルボニル低級アルキル基又はシアノ置換低級アルキル基を示す。
R14aは、水素原子又は置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基を示す。
R34、d、R36、R37及びB20は前記に同じ。
化合物(1rr)、(1ss)、(1ss’)及び(1ss")において、A10のaはYに、bはNに結合するものとする。また、化合物(1ss")における側鎖(−Y−A10N(R14a)(CHRAR49b)中のCHRAR49b部分の炭素数は6を超えないものとする。]
化合物(1rr)と化合物(38a)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
化合物(1tt)を化合物(1uu)に導く反応は、前記反応式−3における化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
化合物(1vv)を化合物(1ww)に導く反応は、前記反応式−3における化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−18]
R14b及びR15aは、複素環基上に二級アミンを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14c及びR15bは、複素環基上に基R50が置換した三級アミンを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14d及びR15cは、複素環基上に基R51が置換した三級アミンを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14e及びR15dは、複素環基上に基R52(RB)CH−が置換した三級アミンを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14f及びR15eは、複素環基上に基
R50は、R14及びR15が結合して形成される複素環基の置換基である前記(28)、(30)、(31)、(32)、(33)、(34)、(36)、(37)、(38)、(41)、(43)、(44)、(45)、(47)、(49)(但しtが1である)、(50)(但しoが0である)、(51)、(52)、(53)、(54)、(55)、(56)、(57)、(58)、(59)、(60)、(62)、(63)、(64)、(65)、(66)、(70)、(77)、(79)、(82)、(83)、(87)、(88a)又は(90a)と同じ基である。
R51は、R14及びR15が結合して形成される複素環基の置換基である前記(35)、(39)、(40)、(42)、(50)(但しoが1である)、(67)、(75)、(76)、(77)、(78)、(80)、(81)又は(84)(但しsが0である)と同じ基である。
R52は、水素原子、フェニル環上に置換基として低級アルカノイル基、置換基として低級アルカノイル基を有すことのあるアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基、フェニル低級アルコキシ基、水酸基及び低級アルキレンジオキシ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニルを1〜2個有し、低級アルキル基上にピリジル基を有することのある低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルカノイル基、置換基として低級アルカノイル基を有すことのあるアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基、フェニル低級アルコキシ基、水酸基及び低級アルキレンジオキシ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基、ピリジン環上に置換基として水酸基及び置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるピリジル低級アルキル基、ピリジン環上に置換基として水酸基及び置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるピリジル基、ピロール環上に置換基として低級アルキル基を1〜3個有することのあるピロリル低級アルキル基、ピロール環上に置換基として低級アルキル基を1〜3個有することのあるピロリル基、ベンゾオキサゾリル低級アルキル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル低級アルキル基、ベンゾチアゾリル基、フリル低級アルキル基、フリル基、置換基として水酸基及びハロゲン原子なる群より選ばれた基を有することのある低級アルキル基、ナフチル低級アルキル基、ナフチル基、フェノキシ低級アルキル基、基−B12CO−NR20R21、基−B13−NR22R23、1,2,3、4−テトラヒドロナフタレン環上に置換基として低級アルキル基を1〜5個有していてもよい1,2,3,4−テトラヒドロナフチル置換低級アルキル基、1,2,3、4−テトラヒドロナフタレン環上に置換基として低級アルキル基を1〜5個有していてもよい1,2,3,4−テトラヒドロナフチル基、キノリル低級アルキル基、キノリル基、テトラゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのある1,2,3,4−テトラゾリル低級アルキル基、テトラゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのある1,2,3,4−テトラゾリル基、チアゾール環上に置換基としてフェニル基を有することのあるチアゾリル低級アルキル基、チアゾール環上に置換基としてフェニル基を有することのあるチアゾリル基、フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基及びハロゲン原子なる群から選ばれる基を1〜3個有することのあるベンゾイル低級アルキル基、ピペリジン環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるピペリジニル低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基及びハロゲン原子なる群から選ばれる基を1〜3個有することのあるベンゾイル低級アルキル基、ピペリジン環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるピペリジニル基、テトラヒドロキノリン環上に置換基としてオキソ基を有することのある1,2,3,4−テトラヒドロキノリル低級アルキル基、テトラヒドロキノリン環上に置換基としてオキソ基を有することのある1,2,3,4−テトラヒドロキノリル基、1,3,4−オキサジアゾール環上に置換基としてオキソ基を有することのある1,3,4−オキサジアゾリル低級アルキル基、1,3,4−オキサジアゾール環上に置換基としてオキソ基を有することのある1,3,4−オキサジアゾリル基、シクロアルキル低級アルキル基、シクロアルキル基、チエニル低級アルキル基、チエニル基、低級アルコキシ低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、イミダゾリル低級アルキル基又はイミダゾリル基を示す。
また、RB及びR52は、これらが結合する炭素原子と共にシクロアルキル基又はテトラヒドロ−4H−ピラニル基を形成してもよい。
化合物(1aaa)における基R52(RB)CH−のアルキル部分の炭素数は、6を超えないものとする。]
化合物(35’)と化合物(39)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−19]
R14g及びR15fは、複素環基上に低級アルコキシカルボニル基が置換した三級アミンを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14h及びR15gは、複素環基上に二級アミンを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。]
化合物(1ccc)を化合物(1ddd)に導く反応は、前記反応式−9のところで述べた加水分解Bと同様の反応条件下で行うことができる。
[反応式−20]
R14i及びR15hは、複素環基上に低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基又は基−(B12CO)t−N(R20a)R51’を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14j及びR15iは、複素環基上にカルボキシ低級アルコキシ基、カルボキシ基、カルボキシ低級アルキル基又は基−(B12CO)t−N(R20a)R52’を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
B12及びtは、前記に同じ。
R20aは、水素原子、シクロアルキル基、置換基として低級アルコキシカルボニル基を有することのあるアミノ基、フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基を1〜3個有することのあるベンゾイル基、低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基、及び低級アルキルチオ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニルを1〜2個有する低級アルキル基、フェニル環上に置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群より選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基、低級アルコキシカルボニル基、シクロアルキル低級アルキル基、ピロリジン環上に置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基を1〜3個有することのあるピロリジニル低級アルキル基、置換基としてフェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるアミノ置換低級アルキル基、1,2,3、4−テトラヒドロナフタレン環上に置換基として低級アルキル基を1〜5個有していてもよい1,2,3,4−テトラヒドロナフチル置換低級アルキル基、ナフチル低級アルキル基、ピリジル低級アルキル基、キノリル低級アルキル基、テトラゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのある1,2,3,4−テトラゾリル低級アルキル基、1,2,4−トリアゾリル低級アルキル基、低級アルキル基上に置換基として水酸基を有することのあるテトラヒドロフリル低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルキル基及びニトロ基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるフェノキシ低級アルキル基、フェニル低級アルカノイル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルカノイル基、イミダゾリル低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、ピリジル基又はカルボキシ低級アルキル基を示す。
R51’は、低級アルコキシカルボニル基又は低級アルコキシカルボニル低級アルキル基を示す。
R52’は、水素原子又はカルボキシ低級アルキル基を示す。
R53は、低級アルキル基を示す。]
化合物(1eee)を化合物(1fff)に導く反応は、前記反応式−9のところで述べた加水分解Bと同様の反応条件下で行うことができる。
上記エステル化反応は、ジメチルアミノピリジン等の塩基性化合物の存在下、カルボジイミド等の縮合剤を用いて行ってもよいし、反応式−2における化合物(1b)とか(6)との反応で用いられる通常のアミド結合生成反応条件を適用して行ってもよい。
[反応式−21]
化合物(1ggg−1)を化合物(1v−1)に導く反応及び化合物(1ggg−2)を化合物(1v−2)に導く反応は、前記反応式−9のところで述べた加水分解Bと同様の反応条件下で行うことができる。
[反応式−22]
R14k及びR15jは、複素環基上に基−B21CONHNH2(ここで、B21は前記に同じ)を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14l及びR15kは、複素環基上に基
化合物(1hhh)を化合物(1iii)に導く反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−23]
化合物(44)と化合物(45)との反応は、前記反応式−3における化合物(1f)を化合物(1h)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−24]
R14m及びR15lは、複素環基上に水酸基又は水酸基置換低級アルキル基を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14n及びR15mは、複素環基上に基−OR56を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R56は、フェニル環上に置換基としてシアノ基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基及び置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基なる群より選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基、フェニル環上に置換基としてハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基及び置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル低級アルキル基、ピリジル低級アルキル基、低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、ベンゾイル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基又は基−B15−CO−NR26R27(ここで、B15、R26及びR27は、前記に同じ)を示す。
化合物(1hhh’)と化合物(48)の反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−25]
R14o及びR15nは、複素環基上に基−(B12CO)tNHR20aを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14p及びR15oは、複素環基上に基−(B12CO)tN(R20a)R21bを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14q及びR15pは、複素環基上に基−(B12CO)tN(R20a)R21cを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14r及びR15qは、複素環基上に基−(B12CO)tN(R20a)(CHRAR21d)を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
ここで、B12、t及びR20aは前記に同じ。
R21bは、低級アルキル基、シクロアルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基、及び低級アルキルチオ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニルを1〜2個有する低級アルキル基、フェニル環上に置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群より選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基、シクロアルキル低級アルキル基、ピロリジン環上に置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基を1〜3個有することのあるピロリジニル低級アルキル基、置換基としてフェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるアミノ置換低級アルキル基、1,2,3、4−テトラヒドロナフタレン環上に置換基として低級アルキル基を1〜5個有していてもよい1,2,3,4−テトラヒドロナフチル置換低級アルキル基、ナフチル低級アルキル基、ピリジル低級アルキル基、キノリル低級アルキル基、テトラゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのある1,2,3,4−テトラゾリル低級アルキル基、1,2,4−トリアゾリル低級アルキル基、低級アルキル基上に置換基として水酸基を有することのあるテトラヒドロフリル低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルキル基及びニトロ基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるフェノキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、ピリジル基又はカルボキシ低級アルキル基を示す。
R21cは、フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基を1〜3個有することのあるベンゾイル基、低級アルコキシカルボニル基、フェニル低級アルカノイル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルカノイル基又はイミダゾリル低級アルカノイル基を示す。
R21dは、水素原子、低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニルを1〜2個有する低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基、及び低級アルキルチオ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基、シクロアルキル低級アルキル基、シクロアルキル基、ピロリジン環上に置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基を1〜3個有することのあるピロリジニル低級アルキル基、ピロリジン環上に置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基を1〜3個有することのあるピロリジニル基、置換基としてフェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるアミノ置換低級アルキル基、1,2,3、4−テトラヒドロナフタレン環上に置換基として低級アルキル基を1〜5個有していてもよい1,2,3,4−テトラヒドロナフチル置換低級アルキル基、1,2,3、4−テトラヒドロナフタレン環上に置換基として低級アルキル基を1〜5個有していてもよい1,2,3,4−テトラヒドロナフチル基、ナフチル低級アルキル基、ナフチル基、ピリジル低級アルキル基、ピリジル基、キノリル低級アルキル基、キノリル基、テトラゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのある1,2,3,4−テトラゾリル低級アルキル基、テトラゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのある1,2,3,4−テトラゾリル基、1,2,4−トリアゾリル低級アルキル基、1,2,4−トリアゾリル基、低級アルキル基上に置換基として水酸基を有することのあるテトラヒドロフリル低級アルキル基、低級アルキル基上に置換基として水酸基を有することのあるテトラヒドロフリル基、フェニル環上に置換基として低級アルキル基及びニトロ基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるフェノキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基又はカルボキシ低級アルキル基を示す。
但し、側鎖(−(B21CO)tN(R20a)(CHRAR21d))中の基CHRAR21dのアルキル部分の炭素数は6を超えないものとする。]
化合物(1uuu)と化合物(49)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−26]
R14s及びR15rは、複素環基上に基−(CO)oB13X2を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14t及びR15sは、複素環基上に基−(CO)oB13R84を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R84は、基−NR22R23又はイミダゾリル基を示す。
ここで、B13、o、X2、R22及びR23は前記に同じ。]
化合物(1yyy)と化合物(52)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−27]
R14s’及びR15r’は、複素環基上に基−N(R28)−CO−B16X2を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14u及びR15tは、複素環基上に基−N(R28)−CO−B16NR29R30を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
ここで、R28、B16、X2、R29及びR30は前記に同じ。]
化合物(1aaaa)と化合物(53)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−28]
R14v及びR15uは、複素環基上に基−B12COOHを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14w及びR15vは、複素環基上に基−B12CONR20R21を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
ここで、B12、R20及びR21は前記に同じ。]
化合物(1cccc)と化合物(54)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−29]
R14x及びR15wは、複素環基上に基−O−B15COOHを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14y及びR15xは、複素環基上に基−O−B15CONR26R27を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
ここで、B15、R26及びR27は前記に同じ。]
化合物(1eeee)と化合物(55)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−30]
R14z及びR15yは、複素環基上に基−N(R31)−B17−COOHを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14aa及びR15zは、複素環基上に基−N(R31)−B17−CONR32R33を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
ここで、R31、B17、R32及びR33は前記に同じ。]
化合物(1gggg)と化合物(56)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−31]
R14bb及びR15aaは、複素環基上に基−COOHを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14cc及びR15bbは、複素環基上に基−CONR26R27を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
ここで、R26及びR27は前記に同じ。]
化合物(1iiii)と化合物(57)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−32]
hは0又は1を示す。
R57は、低級アルコキシカルボニル基を示す。]
化合物(1kkkk)を化合物(1llll)に導く反応は、前記反応式−9のところで述べた加水分解Bと同様の反応条件下で行うことができる。
[反応式−33]
化合物(1mmmm)を化合物(1nnnn)に導く反応は、前記反応式−9のところで述べた加水分解Bと同様の反応条件下で行うことができる。
[反応式−34]
R14hh及びR15ggは、複素環基上に基−(CO)o−B13NH(R22a)を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14ii及びR15hhは、複素環基上に基−(CO)o−B13N(R22a)R23aを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14jj及びR15iiは、複素環基上に基−(CO)o−B13N(R22a)R23bを少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14kk及びR15jjは、複素環基上に基−(CO)o−B13N(R22a)(CHRAR23c)を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
ここで、RA、B13及びoは前記に同じ。
R22aは、水素原子、低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基を1〜3個有することのあるベンゾイル基、フェニル環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるフェノキシ低級アルキル基、フェニル低級アルキル基又はフェニル基を示す。
R23aは、低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるフェノキシ低級アルキル基、フェニル低級アルキル基又はフェニル基を示す。
R23bは、フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基を1〜3個有することのあるベンゾイル基を示す。
R23cは、水素原子、低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるフェノキシ低級アルキル基、フェニル低級アルキル基又はフェニル基を示す。但し、化合物(1ssss)における側鎖(−(CO)o−B13−N(R22a)(CHRAR23c))中の基−CHRAR23cのアルキル部分の炭素数は6を超えないものとする。]
化合物(1pppp)と化合物(59)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−35]
R14ll及びR15kkは、複素環基上に基−(O−B15)s−CONH(R26a)を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14mm及びR15llは、複素環基上に基−(O−B15)s−CON(R26a)(R27a)を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14nn及びR15mmは、複素環基上に基−(O−B15)s−CON(R26a)(CHRAR27b)を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
ここで、B15、s及びRAは前記に同じ。
R26aは、水素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基又はイミダゾリル低級アルキル基を示す。
R27aは、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基又はイミダゾリル低級アルキル基を示す。
R27bは、水素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、フェニル基、イミダゾリル基又はイミダゾリル低級アルキル基を示す。
但し、化合物(1vvvv)における側鎖(−(O−B15)s−CO(R26a)(CHRAR27b))中の基−CHRAR27bのアルキル部分の炭素数は6を超えないものとする。]
化合物(1tttt)と化合物(62)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−36]
R59は、低級アルキル基を示す。
R14oo及びR15nnは、複素環基上に基−B21CONHNHCOOR59を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
ここで、B21は前記に同じ。]
化合物(1cccc’)と化合物(102)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−37]
化合物(19)と化合物(20)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−38]
化合物(1aa)と化合物(23)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−39]
化合物(26)と化合物(27)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(5)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−40]
化合物(28)と化合物(27)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−41]
化合物(1ff’)と化合物(23)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−42]
[反応式−43]
化合物(33)と化合物(34)との反応は、適当な不活性溶媒中、縮合剤の存在下に行われる。
[反応式−44]
化合物(1nn)を化合物(1oo)に導く反応は、前記反応式−3における化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−45]
[反応式−46]
[反応式−47]
化合物(68)を化合物(71)に導く反応は、前記反応式−9のところで述べた加水分解Bと同様の反応条件下で行うことができる。
[反応式−48]
Rcは、基−CONR14R15又は基−COOR59bを示す。R59bは、低級アルキル基又はフェニル低級アルキル基を示す。
R17aは、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルキルスルホニル基又は低級アルケニル基を示す。
R17bは、水素原子又は低級アルキル基を示す。
R17cは、シクロアルキルカルボニル基、置換基としてハロゲン原子を有することある低級アルカノイル基又は置換基として低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級アルカノイル基を示す。
但し、A10のaは基Yと、bは基−NHB3−Rc、基−N(R17a)B3−Rc、基−N(CH(RA)(R17b))B3−Rc又は基−N(R17c)B3−Rcと結合するものとする。]
化合物(72a)と化合物(73)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−49]
化合物(72e)と化合物(76)の反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−50]
化合物(77a)を化合物(77b)に導く反応は、前記反応式−47における化合物(68)を化合物(69)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−51]
化合物(77c)と化合物(79)の反応は、一般にフリーデルクラフツ反応と呼ばれる反応であり、適当な溶媒中ルイス酸の存在下に行われる。
[反応式−52]
R62は、低級アルカノイル基又は水酸基置換低級アルキル基を示す。化合物(81b)における側鎖(基−NHCH(RA)(B21R6))のアルキル部分の炭素数は6を超えないものとする。]
化合物(80a)を化合物(80b)に導く反応は、前記反応式−47における化合物(68)を化合物(69)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−53]
R63bは、α位にハロゲン原子が置換した低級アルカノイル基又は低級アルキル基の2位にハロゲン原子が置換した低級アルキル基を示す。]
化合物(80b’)を化合物(35a)に導く反応は、適当な溶媒中、ハロゲン化剤の存在下に行われる。
[反応式−54]
R64は、フェニル低級アルコキシカルボニル基を示す。
化合物(84b)における側鎖(基−N(CHRAR8b)(R64))及び化合物(84e)における側鎖(基−NH(CHRAR8b))のアルキル部分の炭素数は6を超えないものとする。A10のaは基Yと、bは基T2と結合するものとする。]
化合物(83)と化合物(23)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−55]
化合物(85)を化合物(7’)に導く反応は、適当な溶媒中又は無溶媒下、化合物(85)にハロゲン化剤と反応させることにより行われる。
[反応式−56]
ここで、トリ低級アルキルシリル基としては、例えば、tert−ブチル ジメチルシリル、トリメチルシリル、ジエチル メチルシリル基等のアルキル部分の炭素数が1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるトリアルキルシリル基を例示できる。
[反応式−57]
化合物(69a)を化合物(85a)に導く反応は、前記反応式−3における化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−58]
化合物(87)と化合物(88)との反応は、前記反応式−3における化合物(1f)とヒドロキシルアミンとの反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−59]
化合物(86a’)を化合物(86b)に導く反応は、前記反応式−47における化合物(68)を化合物(69)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−60]
化合物(92a)を化合物(92b)に導く反応は、前記反応式−47における化合物(68)を化合物(69)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−61]
化合物(93)と化合物(94)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−62]
化合物(95a)を化合物(95b)に導く反応は、前記反応式−47における化合物(68)を化合物(69)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−63]
化合物(96)と化合物(20)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−64]
[反応式−65]
化合物(98d)を化合物(9’)に導く反応は、前記反応式−9のところで述べた加水分解Bと同様の反応条件下で行うことができる。
[反応式−66]
化合物(9’)と化合物(99)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(5)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−67]
化合物(103)と化合物(38a)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−68]
化合物(105)を化合物(19a)に導く反応は、前記反応式−47における化合物(68)を化合物(69)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。該反応で得られる化合物(19a)は、単離することなく、次の反応に供することができる。
[反応式−69]
化合物(106a)と化合物(160)との反応は、前記反応式−58における化合物(87)と化合物(88)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−70]
化合物(94a)と化合物(107)との反応及び化合物(94a)と化合物(107a)との反応は、適当な溶媒中、触媒の存在下に行われる。
[反応式−71]
化合物(2)と化合物(108’)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−72]
化合物(111)と化合物(4)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−73]
化合物(112)と化合物(113)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−74]
化合物(114)と化合物(36)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(5)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−75]
化合物(84g)と化合物(20)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−76]
化合物(115)と化合物(23)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−77]
R73は、基−(B21)fCH(RA)(NR14R15)を示す。B21、f及びRAは前記に同じ。但し、(B21)fCH(RA)部分の炭素数は6を超えないものとする。]
化合物(117)と化合物(36)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(5)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−78]
化合物(69’)と化合物(66)との反応は、前記反応式−46における化合物(30)と化合物(66)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−79]
化合物(120a)を化合物(120b)に導く反応は、前記反応式−9のところで述べた加水分解Bと同様の反応条件下で行うことができる。
[反応式−80]
化合物(120c)を化合物(120d)に導く反応は、前記反応式−4における化合物(1zzzz)を化合物(1aaaaa)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−81]
化合物(103)と化合物(38c)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−82]
化合物(121)と化合物(122)との反応は、適当な溶媒中、酸の存在下に行うことができる。
[反応式−83]
化合物(109f)を化合物(124)に導く反応は、適当な溶媒中、酸の存在下に行うことができる。
[反応式−84]
化合物(124a)と化合物(125)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−85]
化合物(109g)を化合物(109h)に導く反応は、前記反応式−9のところで述べた加水分解Bと同様の反応条件下で行うことができる。
[反応式−86]
化合物(126)と化合物(34)との反応は、前記反応式−43における化合物(33)と化合物(34)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−87]
化合物(128)と化合物(129)との反応は、適当な溶媒中、塩基性化合物の存在下に行われる。
[反応式−88]
化合物(28’)を化合物(64a)に導く反応は、前記反応式−3における化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−89]
[反応式−90]
化合物(133)と化合物(134)との反応及び化合物(135)と化合物(36)との反応は、いずれも前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−91]
ここで水酸基の保護基としては、前記で例示したフェニル低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、テトラヒドロピラニル基、トリ低級アルキルシリル基、低級アルカノイル基、低級アルキル基等を挙げることができる。
[反応式−92]
化合物(108e)と化合物(113)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−93]
化合物(138)を化合物(139)に導く反応は、原料の化合物(138)がR81がフェニル低級アルキル基を示す化合物である場合、前記反応式−47における化合物(68)を化合物(69)に導く反応のうち、(1)の還元反応(接触水素還元剤を用いる方法)と同様の反応条件下に行うことができる。
化合物(140)と化合物(36)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−95]
化合物(141)と化合物(12)との反応は、前記反応式−8における化合物(13)と化合物(12)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−96]
化合物(143)を化合物(144)に導く反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(5)との反応のうち、水素化還元剤を用いる反応条件と同様の条件下に行われる。
[反応式−97]
化合物(145)と化合物(134)との反応は、前記反応式−90における化合物(133)と化合物(134)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−98]
化合物(108j)と化合物(147)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−99]
化合物(148)と化合物(149)との反応は、適当な溶媒中、触媒の存在下に行われる。
[反応式−100]
化合物(150)を化合物(107‘)に導く反応は、前記反応式−55における化合物(85)を化合物(7’)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−101]
化合物(109a’)を化合物(151)に導く反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(5)との反応のうち水素化還元剤を用いる反応条件と同様の条件下に行われる。
[反応式−102]
化合物(155)と化合物(156)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−103]
化合物(158)と化合物(36)との反応は、前記反応式−74における化合物(114)と化合物(36)との反応のうち、lが0を示す場合の反応条件と同様の条件下に行われる。
[反応式−104]
化合物(1yyyy’)と化合物(160’)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−105]
化合物(165)と化合物(163)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−106]
化合物(168)と化合物(170)との反応は、前記反応式−46における化合物(30)と化合物(66)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−107]
化合物(171)と化合物(57)との反応は、前記反応式−31における化合物(1iiii)と化合物(57)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−108]
化合物(173)と化合物(170)との反応は、前記反応式−46における化合物(30)と化合物(66)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−109]
ここで、R3、p、R17、B3、R14及びR15は前記に同じ。]
化合物(174)と化合物(175)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−110]
ここで、R3、p、R17、B3、R14及びR15は前記に同じ。]
化合物(1ggggg)を化合物(1hhhhh)に導く反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(5)との反応のうち水素化還元剤を用いる反応条件と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−111]
ここでR3及びpは前記に同じ。]
化合物(1iiiii)を化合物(1jjjjj)に導く反応は、前記反応式−47における化合物(68)を化合物(69)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−112]
ここで、B4aは、低級アルケニレン基を示す。B4bは、低級アルキレン基を示す。R3、p、R14及びR15は前記に同じ]
化合物(1kkkkk)を化合物(1lllll)に導く反応は、前記反応式−47における化合物(68)を化合物(69)に導く反応のうち(1)の方法と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−113]
[反応式−114]
ここで、R90は、置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基を示す。R3、p及びR59bは前記に同じ]
化合物(1ooooo)と化合物(176)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−115]
ここで、R3、p、R59b及びR89は前記に同じ。]
化合物(1qqqqq)と化合物(173)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−116]
R15’’は、前記R15で定義される基(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)、(21)、(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(27)、(26a)、(27a)、(28a)、(29a)、(30a)、(31a)、(32a)、(33a)、(34a)、(35a)(36a)又は(37a)を示す。]
化合物(1sssss)と化合物(176)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−117]
R14AA及びR15BBは、複素環上に基−(B12CO)t−N(R20’)−CO−B16X2を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14CC及びR15DDは、複素環上に基−(B12CO)t−N(R20’)−CO−B16R91を少なくとも1個有している以外は、前記R14及びR15で定義されている5〜10員環の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。ここで、B12、t、B16及びX2は前記に同じ。
R91はイミダゾリル基を示す。
R20’は、水素原子;シクロアルキル基;置換基として低級アルコキシカルボニル基を有することのあるアミノ基;フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基を1〜3個有することのあるベンゾイル基;低級アルキル基;フェニル環上に低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基を1〜2個有する低級アルキル基;フェニル環上に置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群より選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基;低級アルコキシカルボニル基;シクロアルキル低級アルキル基;ピロリジン環上に置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基を1〜3個有することのあるピロリジニル低級アルキル基;置換基としてフェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるアミノ置換低級アルキル基;1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン環上に置換基として低級アルキル基を1〜5個有していてもよい1,2,3,4−テトラヒドロナフチル置換低級アルキル基;ナフチル低級アルキル基;ピリジル低級アルキル基;キノリル低級アルキル基;テトラゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのある1,2,3,4−テトラゾリル低級アルキル基;1,2,4−トリアゾリル低級アルキル基;低級アルキル基上に置換基として水酸基を有することのあるテトラヒドロフリル低級アルキル基;フェニル環上に置換基として低級アルキル基及びニトロ基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるフェノキシ低級アルキル基;フェニル低級アルカノイル基;置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルカノイル基;イミダゾリル低級アルカノイル基;低級アルコキシカルボニル低級アルキル基;ピリジル基又はカルボキシ低級アルキル基を示す。]
化合物(1uuuuu)と化合物(177)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−118]
化合物(33)と化合物(178)との反応は、適当な溶媒中、塩基性化合物及び触媒の存在下で行われる。
[反応式−119]
化合物(64)と化合物(179)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)の反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−120]
化合物(30)を化合物(1bbbbbb)に導く反応は、まず、化合物(30)をジアゾ化反応に付し、次に得られたジアゾニウム塩と化合物(180)とを反応することにより行われる。
[反応式−121]
[反応式−122]
[反応式−123]
R14II及びR15JJは、複素環上に低級アルコキシカルボニル基を有しているフェニル基を少なくとも1個有している以外は前記R14及びR15で定義されている5〜10員の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14EE及びR15FFは、複素環上にカルボキシ基を有しているフェニル基を少なくとも1個有している以外は前記R14及びR15で定義されている5〜10員の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R14GG及びR15HHは、複素環上に低級アルコキシ低級アルキル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるカルバモイル基を有しているフェニル基を少なくとも1個有している以外は前記R14及びR15で定義されている5〜10員の飽和又は不飽和の複素環基と同じである。
R93及びR94は、水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ低級アルキル基を示す。]
化合物(1hhhhhh)を化合物(1ffffff)に導く反応は、前記反応式−9のところで述べた加水分解Bと同様の反応条件下で行うことができる。
[反応式−124]
化合物(30)と化合物(183)との反応は、前記反応式−46における化合物(30)と化合物(66)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−125]
化合物(33)と化合物(186)との反応は、前記反応式−118における化合物(33)と化合物(178)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−126]
化合物(33)と化合物(187)との反応は、前記反応式−118における化合物(33)と化合物(178)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−127]
化合物(188)と化合物(189)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(6)の反応のうち、(ニ)のカルボン酸ハライドにアミンを反応させる方法と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−128]
化合物(1oooooo)を化合物(1pppppp)に導く反応は、適当な溶媒中、接触水素還元剤及び蟻酸、蟻酸アンモニウム、シクロへキセン、抱水ヒドラジン等の水素供与剤の存在下で行われる。
[反応式−129]
R94aは、前記R14及びR15が互いに結合して形成される複素環基上の置換基であって、前記(35)、(40)、(42)、(67)、(75)〜(76)、(78)もしくは(80)〜(81)で示される置換基、(50)で示される基であって且つoが1を示す置換基、又は(84)で示される基であって且つsが0を示す置換基を示す。
R94bは、前記R14及びR15が互いに結合して形成される複素環上の置換基であって、前記(28)、(30)〜(34)、(36)〜(39)、(41)、(43)〜(45)、(47)、(52)〜(60)、(62)〜(66)、(70)、(77)、(79)、(82)〜(83)、(87)、(88a)もしくは(90a)で示される置換基、(49)で示される基であって且つtが1を示す置換基、又は(50)で示される基であって且つoが0を示す置換基を示す。
R94cは、前記R14及びR15が互いに結合して形成される複素環上の置換基であって、前記(28)、(30)〜(34)、(39)、(41)、(45)、(47)、(54)〜(58)、(62)〜(64)、(66)、(70)、(79)もしくは(82)〜(83)で示される置換基;(49)で示される基であって且つtが1を示す置換基;(50)で示される基であって且つoが0を示す置換基;フェニル環上に置換基として低級アルカノイル基、置換基として低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基、フェニル低級アルコキシ基、水酸基及び低級アルキレンジオキシ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基;ピリジン環上に置換基として水酸基及び置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるピリジル基;ピロール環上に置換基として低級アルキル基を1〜3個有することのあるピロリル基;ベンゾオキサゾリル基;ベンゾチアゾリル基;フリル基;置換基として水酸基及びハロゲン原子なる群より選ばれた基を有することのある低級アルキル基;ナフチル基;1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン環上に置換基として低級アルキル基を1〜5個有していてもよい1,2,3,4−テトラヒドロナフチル基;キノリル基;テトラゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのある1,2,3,4−テトラゾリル基;チアゾール環上に置換基としてフェニル基を有することのあるチアゾリル基;フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基及びハロゲン原子なる群から選ばれる基を1〜3個有することのあるベンゾイル基;ピペリジン環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるピペリジニル基;テトラヒドロキノリン環上に置換基としてオキソ基を有することのある1,2,3,4−テトラヒドロキノリル基;1,3,4−オキサジアゾール環上に置換基としてオキソ基を有することのある1,3,4−オキサジアゾリル基;シクロアルキル基;チエニル基又はイミダゾリル基を示す。]
化合物(192)と化合物(183)との反応は、前記反応式−124における化合物(30)と化合物(183)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−130]
化合物(1uuuuuu)と化合物(197)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−131]
化合物(1wwwwww)と化合物(197a)との反応は、前記反応式−2における化合物(1b)と化合物(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−132]
化合物(198)と化合物(199)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−133]
化合物(200a)と化合物(203)との反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−134]
化合物(108l)を化合物(108m)に導く反応は、前記反応式−3における化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
[反応式−135]
化合物(1zzzzzz)を化合物(1AAAAAA)に導く反応は、前記反応式−89における化合物(64b)を化合物(26a)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
1−(t−ブトキシカルボニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジンの製造
工程1:1−(t−ブトキシカルボニル)−4−[(4−メトキシメトキシ)フェニル]−4−ヒドロキシピペリジンの製造
1−ブロモ−4−メトキシメトキシベンゼン(5.43g,25.0mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(100ml)溶液を−85℃で攪拌し、ここに2.46M n−ブチルリチウムへキサン溶液(10.2ml,25.0mmol)を10分かけて滴下し、同温で40分攪拌した。この反応液に1−(t−ブトキシカルボニル)−4−ピペリドン(5.20g,26.0mmol)のTHF(30ml)溶液を10分かけて滴下し、4時間かけて−25℃まで昇温し、同温で2時間攪拌したのち、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた。反応液を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−へキサン=2:3,容量比を示す。以下同じ)で精製して、7.63gの標題化合物を得た。
性状:無色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.49(9H,s),1.73(2H,d,J=12.0Hz),1.97(2H,brs),3.24(2H,brs),3.48(3H,s),4.00(2H,brs),5.17(2H,s),7.03(2H,d,J=9.0Hz),7.39(2H,d,J=9.0Hz)。
1−(t−ブトキシカルボニル)−4−[(4−メトキシメトキシ)フェニル]−4−ヒドロキシピペリジン(5.32g,15.8mmol)のトルエン(100ml)溶液に、p−トルエンスルホン酸・一水和物(0.56g,2.95mmol)を加え、21時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却し、溶媒を減圧留去した。粗生成物にエタノール(60ml)及び2M塩酸(40ml,80mmol)を加え、60℃で2時間攪拌した。再び、反応液を室温まで冷却し、溶媒を減圧留去した。残渣にメタノール(100ml)、トリエチルアミン(9.0ml,64.6mmol)及び二炭酸ジ−t−ブチル(5.20g,23.8mmol)を加え、室温で24時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、酢酸エチル100mlを加え、不溶物を濾去し、再び溶媒を減圧留去した。残渣に1,4−ジオキサン(50ml)及び1M水酸化ナトリウム水溶液(50ml,50mmol)を加え、60℃で14時間攪拌した。室温で反応液に2M塩酸(25ml,50mmol)を加え、中和した後に酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して4.10gの標題化合物を得た。
性状:褐色無定形粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.49(9H,s),2.47(2H,brs),3.62(2H,t,J=5.5Hz),4.05(2H,brs),5.91(1H,brs),6.81(2H,d,J=9.0Hz),7.25(2H,d,J=9.0Hz)。
5−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−メトキシメトキシ安息香酸メチルの製造
5−クロロ−2−メトキシメトキシ安息香酸メチル(1.45g,6.29mmol)及び1‐ベンジルピペラジン(1.66g,9.43mmol)のトルエン(50ml)溶液に、酢酸パラジウム(28mg,0.126mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(157mg,0.252mmol)及び炭酸セシウム(3.07g,9.43mmol)を加え3時間加熱還流した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2)で精製して400mgの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.59−2.62(4H,m),3.12−3.16(4H,m),3.51(3H,s),3.57(2H,s),3.88(3H,s),5.16(2H,s),7.01(1H,dd,J=9.1Hz,3.1Hz),7.10(1H,d,J=9.1Hz),7.28−7.35(6H,m)。
5−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸メチルの製造
5−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−メトキシメトキシ安息香酸メチル(400mg,1.1mmol)の1,4−ジオキサン(20ml)溶液に、4N塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(4ml,16mmol)を加え、100℃で2時間攪拌した。反応液を減圧下留去して得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)に付して精製し、353mgの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
1H−NMR(CD3OD)δppm:
3.29−3.40(8H,m),3.94(3H,s),4.39(2H,s),6.91(1H,d,J=8.9Hz),7.28(1H,dd,J=8.9Hz,3.0Hz),7.42(1H,d,J=3.0Hz),7.49−7.60(5H,m)。
N−(4−ヒドロキシフェニル)イソニペコチン酸エチルの製造
N−(4−メトキシフェニル)イソニペコチン酸エチル(2.63g,10mmol)のジクロロメタン(100ml)溶液に、三臭化ホウ素の2Mジクロロメタン溶液(20ml,40mmol)を加え、室温で0.5時間攪拌した。反応後、反応液を氷水に注ぎ込み、さらに1M水酸化ナトリウム水溶液(110ml)を加え、攪拌の後、分液を行った。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、2.43gの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.27(3H,t,J=7.0Hz),1.91(2H,m),2.02(2H,brd,J=11.5Hz),2.38(1H,m),2.68(2H,dt,J=2.0Hz,11.5Hz),3.46(2H,dt,J=12.0Hz,3.0Hz),4.16(2H,q,J=7.0Hz),4.45(1H,brs),6.75(2H,d,J=9.0Hz),6.86(2H,d,J=9.0Hz)。
4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)フェノール
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
6.80−7.10(5H,m),8.04(1H,ddd,J=1.4Hz,2.7Hz,9.2Hz),8.29(1H,dd,J=2.7Hz,10.9Hz),9.59(1H,s)。
1−ベンジル−3−(4−ヒドロキシフェニル)イミダゾリジン−2−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.18−3.40(2H,m),3.61−3.80(2H,m),4.35(2H,s),6.71(2H,d,J=8.8Hz),7.15−7.48(7H,m),9.10(1H,s)。
2−(4−ヒドロキシフェニルアミノ)−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノンの製造
N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシン(11.38g,68.1mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(150ml)溶液に、氷冷下、1−ピペロニルピペラジン(15.0g,68.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(10.43g,68.1mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(15.66g,81.7mmol)を加え、氷冷下30分間、室温にて、4.5時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に飽和重曹水(400ml)を加え、酢酸エチル(400ml)にて抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去すると粉末状に固化した。酢酸エチルを加え、濾過後、酢酸エチルにて洗浄することにより、18.58gの標題化合物を得た。
性状:茶色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.30(2H,brs),2.36(2H,brs),3.40(2H,s),3.47(4H,t,J=14.5Hz),4.03(2H,d,J=7.0Hz),4.90(1H,brs),5.99(2H,s),6.49(2H,d,J=8.9Hz),6.54(2H,d,J=8.9Hz),6.75(1H,dd,J=8.0Hz,1.1Hz),6.85(1H,d,J=8.0Hz),6.87(1H,s),8.42(1H,s)。
6−クロロ−N−(3,4−ジクロロフェニル)ニコチンアミド
1H−NMR(CDCl3)δppm:
7.64(1H,d,J=8.9Hz),7.72(1H,dd,J=8.7Hz,2.3Hz),7.73(1H,dd,J=8.3Hz,0.7Hz),8.12(1H,d,J=2.3Hz),8.35(1H,dd,J=8.3Hz,2.5 Hz),8.95(1H,dd,J=2.5Hz,0.7Hz),10.71(1H,brs)。
4−(4−ピペロニルピペラジン−1−カルボニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)ピロリジン−2−オン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.43−2.45(4H,m),2.73−2.95(2H,m),3.45(2H,s),3.49−3.54(4H,m),3.65−3.72(1H,m),3.78−3.87(1H,m),4.17−4.23(1H,m),5.96(2H,s),6.71−6.80(4H,m),6.84−6.85(1H,m),7.29(2H,d,J=8.9Hz)。
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニルアミノ)酢酸エチルの製造
4−アミノ−o−クレゾール(3.00g,24.4mmol)及びエチルブロモアセテート(2.70ml,24.4mmol)のDMF(30ml)溶液に室温で炭酸カリウム(5.04g,36.5mmol)を加え、同温1.5時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して5.10gの標題化合物を得た。
性状:黄色固体
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.28(3H,t,J=7.1Hz),2.19(3H,s),3.84(2H,s),3.95(1H,brs),4.22(2H,q,J=7.1Hz),4.59(1H,brs),6.36(1H,dd,J=8.4Hz,2.9Hz),6.44(1H,d,J=2.9Hz),6.63(1H,d,J=8.4Hz)。
(3−ヒドロキシフェニルアミノ)酢酸エチル
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.30(3H,t,J=7.1Hz),3.88(2H,s),4.25(2H,q,J=7.1Hz),4.29(1H,brs),4.85(1H,s),6.08−6.10(1H,m),6.18−6.24(2H,m),7.01−7.07(1H,m)。
(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニルアミノ)酢酸ベンジル
1H−NMR(CDCl3)δppm:
3.81(3H,s),3.92(2H,brs),4.01(1H,brs),5.09(1H,brs),5.20(2H,s),6.11(1H,dd,J=8.4Hz,2.6Hz),6.23(1H,d,J=2.6Hz),6.76(1H,d,J=8.4Hz),7.31−7.38(5H,m)。
[3−(4−ベンジルオキシ−3−メチルフェニル)−2−オキソテトラヒドロピリミジン−1−イル]酢酸t−ブチル
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.47(9H,s),2.04−2.21(2H,m),2.25(3H,s),3.45(2H,t,J=5.9Hz),3.67(2H,t,J=5.9Hz),4.04(2H,s),5.06(2H,s),6.82(1H,d,J=8.6Hz),7.01(1H,dd,J=2.6Hz,8.6Hz),7.06−7.12(1H,m),7.26−7.48(5H,m)。
2−[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)フェノキシ]−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノンの製造
4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)フェノール(0.420g,1.69mmol)及び1−クロロアセチル−4−ピペロニルピペラジン(0.500g,1.70mmol)のDMF(8ml)溶液に炭酸カリウム(0.350g,2.53mmol)を加え、反応液を100℃にて40分加熱攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し0.860gの標題化合物を得た。
性状:褐色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.50−2.60(4H,m),3.43(2H,s),3.50−3.70(4H,m),4.71(2H,s),5.95(2H,s),6.65−6.75(2H,m),6.80−7.05(6H,m),7.94(1H,dd,J=2.3Hz,9.1Hz),8.06(1H,dd,J=2.3Hz,10.4Hz)。
2−[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)フェニルアミノ]−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.25−2.40(4H,m),3.43(2H,s),3.45−3.50(4H,m),3.90(2H,d,J=5.1Hz),5.75(1H,t,J=5.1Hz),5.99(2H,s),6.70−6.75(3H,m),6.80−7.00(5H,m),8.05(1H,ddd,J=1.4Hz,2.7Hz,10.5Hz),8.27(1H,dd,J=2.7Hz,11.0Hz)。
3−(4−ベンジルオキシフェニルアミノ)プロピオン酸メチルの製造
4−ベンジルオキシアニリン(13.0g,65mmol)を窒素気流下、70℃にて加熱溶解し、同温にて三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(0.82ml,6.5mmol)を滴下した後、アクリル酸メチル(5.85ml,65mmol)を徐々に滴下し、70℃にて10時間加熱攪拌した。反応液を氷冷した後、酢酸エチルを加え、1N水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製して17.5gの標題化合物を得た。
性状:褐色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.60(2H,t,J=6.4Hz),3.39(2H,t,J=6.4Hz),3.69(3H,s),3.77(1H,brs),4.98(2H,s),6.58(2H,d,J=8.9Hz),6.85(2H,d,J=8.9Hz),7.30−7.44(5H,m)。
3−(4−ヒドロキシフェニルアミノ)プロピオン酸エチルの製造
3−(4−メトキシフェニルアミノ)プロピオン酸(4.00g,20.5mmol)を48%臭化水素酸(50ml)に加え、100℃にて2.5時間加熱攪拌した。減圧濃縮した後、エタノール(10ml)を加え、減圧濃縮し、得られた残渣に飽和重曹水を加え、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して1.27gの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.27(3H,t,J=7.2Hz),2.59(2H,t,J=6.4Hz),3.38(2H,t,J=6.4Hz),4.15(2H,q,J=7.2Hz),6.55(2H,d,J=8.8Hz),6.70(2H,d,J=8.8Hz)。
[(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)メチルアミノ]酢酸エチルの製造
(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニルアミノ)酢酸エチル(1.06g,5.1mmol)をメタノール(150ml)に溶かし、氷冷した。この溶液に37%ホルムアルデヒド水溶液(1.5ml)、トリアセチルオキシ水素化ほう素ナトリウム(1g,16mmol)及び酢酸(0.9ml,15mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温下攪拌した。14時間後溶媒を減圧下留去して得られた残留物に水を加え、飽和重曹水を加えて中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2)に付して精製し、0.93gの標題化合物を得た。
性状:淡褐色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.24(3H,t,J=7.1Hz),3.00(3H,s),3.98(2H,s),4.17(2H,q,J=7.1Hz),4.68(1H,brs),6.31−6.52(2H,m),6.87(1H,t,J=8.9Hz)。
(メチル{4−[5−(4−トリフルオロメチルベンジル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}アミノ)酢酸エチル
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.25(3H,t,J=7.1Hz),3.07(3H,s),3.95(2H,s),4.04(2H,s),4.18(2H,q,J=7.1Hz),6.69(2H,d,J=9.1Hz),6.75(1H,d,J=8.5Hz),7.00(2H,d,J=9.1Hz),7.27(2H,d,J=8. 1Hz),7.39(1H,dd,J=8.5Hz,2.5Hz),7.54(2H,d,J=8.1Hz),8.04(1H,d,J=2.5Hz)。
[(4−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチルフェニル)メチルアミノ]酢酸エチル
MS:277(M+)。
1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−[シクロプロピル(4−ヒドロキシフェニル)アミノ]エタノンの製造
1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシフェニルアミノ)エタノン(1.00g,2.7mmol)のメタノール(10ml)溶液に酢酸(1.55ml,27mmol)、モレキュラシーブス3A1/16(1.00g)、[(1−エトキシシクロプロピル)オキシ]トリメチルシラン(0.653ml,3.2mmol)及び水素化シアノほう素ナトリウム(770mg,12mmol)を加え60℃で16時間攪拌した。反応溶液を濾過濃縮し、残渣に酢酸エチル及び水を加えた。6N水酸化ナトリウム水溶液で水層をpH10とし、暫く攪拌して不溶物が溶解した後、酢酸エチル層をとり、2N水酸化ナトリウム水溶液、飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して770mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
0.54−0.59(2H,m),0.72−0.79(2H,m),2.39−2.45(4H,m),2.70−2.77(1H,m),3.44(2H,s),3.48−3.51(2H,m),3.57−3.60(2H,m),4.12(2H,s),5.95(2H,s),6.62−6.67(2H,m),6.74−6.85(5H,m)。
{シクロプロピル[3−メチル−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]アミノ}酢酸エチル
1H−NMR(CDCl3)δppm:
0.66−0.72(2H,m),0.83−0.89(2H,m),1.26(3H,t,J=7.3Hz),2.10(3H,s),2.71−2.79(1H,m),4.08−4.22(4H,m),6.77−6.82(2H,m),6.91−6.95(2H,m),8.40−8.45(1H,m),9.05(1H,d,J=2.8Hz)。
[(3−ヒドロキシフェニル)メチルアミノ]酢酸エチルの製造
(3−ヒドロキシフェニルアミノ)酢酸エチル(2.77g,14.19mmol)のDMF(15ml)溶液に炭酸水素カリウム(1.42ml,14.19mmol)、次いでよう化メチル(1.77ml,28.38mmol)を加え、室温で攪拌した。18時間後、反応液に飽和食塩水(150ml)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(150ml)で抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、溶媒を減圧下留去して、2.48gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.24(3H,t,J=7.1Hz),3.04(3H,s),4.03(2H,s),4.18(2H,q,J=7.1Hz),5.17(1H,brs),6.17−6.27(3H,m),7.04−7.10(1H,m)。
[アセチル(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)アミノ]酢酸エチルの製造
(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニルアミノ)酢酸エチル(0.84g,4mmol)をN,N−ジメチルアセトアミド(4ml)に溶かした。この溶液に塩化アセチル(0.6ml,10mmol)を加え、室温下攪拌した。1時間後水(1ml)、メタノール(10ml)、飽和炭酸ナトリウム(10ml)を加え室温下攪拌した。1時間後水を加え、10%塩酸で液性を酸性としたのち酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)に付して精製し、0.84gの標題化合物を得た。
性状:無色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.28(3H,t,J=7.3Hz),1.94(3H,s),4.20(2H,q,J=7.3Hz),4.32(2H,s),6.02(1H,brs),6.99−7.07(2H,m),7.13−7.18(1H,m)。
(6−クロロピリジン−3−イル)(4−トリフルオロメチルフェニル)メタノンの製造
アルゴン気流下、マグネシウム(156mg,6.41mmol)に、4−ブロモベンゾトリフルオリド(1.20g,5.33mmol)のTHF(6ml)溶液を半分加え、攪拌し、1,2−ジブロモエタン(3滴)を加えた。反応が始まった後、残りの4−ブロモベンゾトリフルオリドのTHF溶液を滴下し、滴下終了後、60℃にて30分間攪拌した。上記とは別の反応容器に6−クロロ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(990mg,5.36mmol)のTHF(3ml)の溶液を入れ、アルゴン気流下氷冷し、上記の反応溶液を滴下し、滴下終了後、室温にて30分間攪拌した後、1時間加熱還流した。反応溶液を氷冷した後、塩化アンモニウム水、次に水を加え、酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製して、610mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
7.52(1H,d,J=8.3Hz),7.80(2H,d,J=8.0Hz),7.90(2H,d,J=8.0Hz),8.11(1H,dd,J=8.3Hz,2.0Hz),8.77(1H,d,J=2.0Hz)。
3−[4−(4−ニトロフェノキシ)フェニル]プロピオン酸エチルの製造
3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチル(6.00g,30.9mmol)のDMF(60ml)溶液に4−フルオロニトロベンゼン(6.54g,46.3mmol)及び炭酸カリウム(5.12g,37.1mmol)を加え、反応液を80℃にて1時間加熱攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水洗後、飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製して9.64gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.23(3H,t,J=7.1Hz),2.62(2H,t,J=7.7Hz),2.96(2H,t,J=7.7Hz),4.12(2H,q,J=7.1Hz),6.93−7.06(4H,m),7.24(2H,d,J=8.5Hz),8.17(2H,d,J=9.2Hz)。
4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニルアミンの製造
水酸化ナトリウム(730mg,18.25mmol)のメタノール溶液に、4−アミノフェノール(2.00g,18.32mmol)を加え、溶解させた後、メタノールを減圧留去した。得られた残渣にDMF(20ml)を加え、次に、2−クロロ−5−ニトロピリジン(2.91g,18.35mmol)を加え、反応溶液を70℃にて1.5時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製して、3.37gの標題化合物を得た。
性状:黒赤色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
5.10(2H,s),6.61(2H,d,J=8.9Hz),6.85(2H,d,J=8.9Hz),7.08(1H,d,J=9.0Hz),8.55(1H,dd,J=9.0Hz,3.0Hz),9.01(1H,d,J=3.0Hz)。
3−[4−(3−ニトロフェノキシ)フェニル]プロピオン酸エチルの製造
3−ヨードニトロベンゼン(3.00g,12.0mmol)のピリジン(15ml)溶液にアルゴン雰囲気下、3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチル(2.81g,14.5mmol)、酸化銅(3.35g,42.2mmol)及び炭酸カリウム(4.16g,30.1mmol)を加え、40時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、残渣に水及び酢酸エチルを加え、不溶物を濾別後、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を1M塩酸で洗浄、水洗、飽和重曹水で洗浄後、飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1→6:1)で精製して1.12gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.23(3H,t,J=7.1Hz),2.62(2H,t,J=7.7Hz),2.95(2H,t,J=7.7Hz),4.12(2H,q,J=7.1Hz),6.96(2H,d,J=8.6Hz),7.22(2H,d,J=8.6Hz),7.29(1H,dd,J=8.2Hz,2.3Hz),7.43(1H,t,J=8.2Hz),7.74(1H,s),7.90(1H,dd,J=8.2Hz,2.3Hz)。
1−(t−ブトキシカルボニル)−4−[4−(4−ニトロフェノキシ)フェニル]ピペラジンの製造
2−クロロ−5−ニトロピリジン(4.50g,28.4mmol)及び1−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン・二塩酸塩(7.13g,28.4mmol)のDMF(80ml)溶液に、炭酸カリウム(15.7g,114mmol)を加え、室温で8時間攪拌した。反応液に二炭酸ジ−t−ブチル(6.81g,31.2mmol)を加え、室温で2.5日間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−へキサン=1:3)で精製して、7.05gの標題化合物を得た。
性状:黄色針状晶
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.49(9H,s),3.15(4H,t,J=5.0Hz),3.59(4H,t,J=5.0Hz),6.98(2H,d,J=9.0Hz),7.00(1H,d,J=9.0Hz),7.07(2H,d,J=9.0Hz),8.45(1H,dd,J=9.0Hz,2.5Hz),9.05(1H,d,J=2.5Hz)。
(エチル{3−メトキシ−4−[5−(4−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}アミノ)酢酸の製造
[エチル(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)アミノ]酢酸ベンジル(9.46g,30mmol)及び6−クロロ−N−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチンアミド(9.02g,30mmol)をDMF(100ml)に溶解し、炭酸カリウム(6.22g,45mmol)を加え、120℃にて12時間加熱攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、水にて抽出した。水層を1M塩酸にてpH3から4へ調整した後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して4.2gの標題化合物を得た。
性状:褐色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.19(3H,t,J=7.1Hz),3.40(2H,q,J=7.1Hz),3.63(3H,s),4.01(2H,s),6.17(1H,d,J=8.9Hz),6.22(1H,brs),6.25(1H,d,J=2.5Hz),6.87−6.90(2H,m),7.53(2H,d,J=8.6Hz),7.76(2H,d,J=8.4Hz),8.18(1H,dd,J=8.7Hz,2.3Hz),8.67(1H,d,J=2.1Hz),8.88(1H,brs)。
メチル[2,5−ジフルオロ−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]アミノ酢酸エチルの製造
(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)アミノ酢酸エチル(1.1g,4.8mmol)のDMF(25ml)溶液に炭酸水素ナトリウム(0.44g,5.2mmol)及びよう化メチル(1.69ml,28.6mmol)を加え、反応液を室温にて2日間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水洗後、酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をDMF(30ml)に溶解し、炭酸カリウム(0.72g,5.2mmol)及び2−クロロ−5−ニトロピリジン(0.79g,5.0mmol)を加え、反応液を室温にて2.5日攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水洗後、酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:1)で精製して1.41gの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.27(3H,t,J=7.1Hz),3.01(3H,s),4.05(2H,s),4.19(2H,q,J=7.1Hz),6.77(1H,dd,J=8.2Hz,12.2Hz),6.92(1H,dd,J=7.2Hz,12.8Hz),8.49(1H,dd,J=2.8Hz,9.0Hz),9.02(1H,d,J=2.8Hz)。
4−{3−[3−メチル−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−2−オキソテトラヒドロピリミジン−1−イル}安息香酸エチルの製造
4−[3−(4−ベンジルオキシ−3−メチル)フェニル−2−オキソテトラヒドロピリミジン−1−イル]安息香酸エチル(1.82g,3.1mmol)のエタノール−DMF(70ml−30ml)溶液に窒素雰囲気下、10%パラジウム−炭素(0.4g)を加え、水素雰囲気下室温にて4時間攪拌後、セライト濾過し、エタノールを減圧留去して、DMF(30ml)溶液とし、2−クロロ−5−ニトロピリジン(0.52g,3.3mmol)を加え、窒素雰囲気下室温にて14時間攪拌後、40℃ にて3時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製して1.8gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.39(3H,t,J=7.1Hz),2.14(3H,s),2.21−2.40(2H,m),3.75−3.97(4H,m),4.36(2H,q,J=7.1Hz),7.01(1H,d,J=9.1Hz),7.06(1H,d,J=8.6Hz),7.23(1H,dd,J=2.6Hz,8.6Hz),7.32(1H,d,J=2.6Hz),7.40−7.49(2H,m),7.97−8.07(2H,m),8.46(1H,dd,J=2.8Hz,9.1Hz),9.04(1H,d,J=2.8Hz)。
3−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルスルファニル)フェニル]プロピオン酸の製造
2−クロロ−5−ニトロピリジン(1.74g,11.0mmol)及び4−メルカプトヒドロけい皮酸(2.00g,11.0mmol)のDMF(30ml)溶液に、炭酸カリウム(4.55g,32.9mmol)を加え、80℃にて1時間加熱攪拌した。反応液に水,濃塩酸を加えたのち氷冷し、析出した固体を濾取して3.29gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.60(2H,t,J=7.5Hz),2.91(2H,t,J=7.5Hz),7.07(1H,d,J=9.0Hz),7.43(2H,d,J=8.2Hz),7.57(2H,d,J=8.2Hz),8.39(1H,dd,J=2.8Hz,9.0Hz),9.17(1H,d,J=2.8Hz),12.19(1H,s)。
3−[3−メトキシ−4−(5−ニトロピリジン−2−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸エチルの製造
2−クロロ−5−ニトロピリジン(3.11g,20mmol)に3−(4−アミノ−3−メトキシフェニル)プロピオン酸エチル(4.38g,20mmol)及び酢酸(10ml)を加え100℃で13時間攪拌した。反応溶液に酢酸エチル及び水を加えた。酢酸エチル層をとり水、飽和食塩水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して3.78gの標題化合物を得た。
性状:黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.26(3H,t,J=7.1Hz),2.61−2.67(2H,m),2.93−2.99(2H,m),3.89(3H,s),4.15(2H,q,J=7.1Hz),6.73(1H,d,J=9.2Hz),6.81−6.87(2H,m),7.43(1H,brs),7.92(1H,d,J=8.1Hz),8.23(1H,dd,J=9.2Hz,2.8Hz),9.11(1H,d,J=2.8Hz)。
4−[(5−ニトロ−2−ピリジル)オキシ]ベンズアルデヒドエチレンアセタールの製造
4−[(5−ニトロ−2−ピリジル)オキシ]ベンズアルデヒド(5.00g,20.5mmol)のベンゼン(100ml)溶液にエチレングリコール(2.28ml,41.0mmol)及びp−トルエンスルホン酸(0.50g)を加え、ディーンスタークを用いて水を留去しながら3時間加熱還流した。反応液を飽和重曹水で洗浄後、飽和食塩水で洗浄した。ベンゼン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して5.88gの標題化合物を得た。
性状:黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
4.00−4.19(4H,m),5.83(1H,s),7.00(1H,d,J=9.0Hz),7.15(2H,d,J=8.5Hz),7.55(2H,d,J=8.5Hz),8.45(1H,dd,J=9.0Hz,2.0Hz),9.01(1H,d,J=2.0Hz)。
4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)ベンズアルデヒドエチレンアセタール
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.90−4.10(4H,m),5.76(1H,s),7.15−7.25(3H,m),7.54(2H,d,J=8.7Hz),8.10(1H,ddd,J=1.3Hz,2.7Hz,9.1Hz),8.35(1H,dd,J=2.7Hz,10.8Hz)。
[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]カルバミン酸t−ブチルの製造
4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニルアミン(2.97g,12.85mmol)のTHF溶液に、二炭酸ジ−t−ブチル(5.60g,25.66mmol)を加え、4時間、還流攪拌し、反応溶液を減圧濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去し、ジエチルエーテルを加えた。得られた白色粉末を濾過、ジエチルエーテルにて洗浄することにより、3.04gの標題化合物を得た。
性状:黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.53(9H,s),6.53(1H,brs),7.00(1H,d,J=9.2Hz),7.09(2H,d,J=8.9Hz),7.45(2H,d,J=8.9Hz),8.46(1H,dd,J=9.2Hz,3.0Hz),9.03(1H,d,J=3.0Hz)。
5−[3−メチル−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)ベンジリデン]チアゾリジン−2,4−ジオンの製造
3−メチル−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)ベンズアルデヒド(600mg,2.32mmol)のトルエン(35ml)溶液に、2,4−チアゾリジンジオン(270mg,2.31mmol)及びピペリジン−酢酸塩(135mg,0.93mmol)を加え、ディーンスタークを取り付け、1.5時間還流攪拌した。17時間、室温にて放置した後、析出した黄色粉末を濾過することにより、600mgの標題化合物を得た。
性状:黄色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.15(3H,s),7.33(1H,d,J=8.4Hz),7.35(1H,d,J=9.1Hz),7.52(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),7.59(1H,d,J=2.0Hz),7.79(1H,s),8.65(1H,dd,J=9.1Hz,3.0Hz),9.02(1H,d,J=3.0Hz),12.63(1H,brs)。
N−[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)フェニル]−N−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]アセトアミドの製造
N−[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)フェニル]アセトアミド(0.800g,2.76mmol)のDMF(5ml)溶液に60%水素化ナトリウム(0.118g,2.95mmol)を加え、室温で10分間攪拌した後1−クロロアセチル−4−ピペロニルピペラジン(0.870g,2.96mmol)のDMF(4ml)溶液を反応液に滴下した。反応液を60℃にて2時間、100℃にて1時間加熱攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=5:1)で精製して0.730gの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.82(3H,s),2.20−2.40(4H,m),3.30−3.50(6H,m),4.43(2H,s),5.98(2H,s),6.70−6.85(3H,m),7.20−7.30(3H,m),7.48(2H,d,J=8.8Hz),8.12(1H,ddd,J=1.4Hz,2.7Hz,10.5Hz),8.36(1H,dd,J=2.7Hz,10.7Hz)。
3−(4−ベンジルオキシ−3−メチルフェニル)−1−[2−オキソ−2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エチル]テトラヒドロピリミジン−2−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.92−2.08(2H,m),2.15(3H,s),2.22−2.40(4H,m),3.25−3.49(8H,m),3.56(2H,d,J=5.6Hz),4.08(2H,s),5.09(2H,s),5.97(2H,s),6.74(1H,dd J=1.3Hz,7.9Hz),6.84(1H,d,J=7.9Hz),6.85(1H,d,J=1.3Hz),6.91(1H,d,J=8.7Hz),6.95(1H,dd,J=2.5Hz,8.6Hz),7.01(1H,d,J=2.5Hz),7.28−7.34(1H,m),7.36−7.41(2H,m),7.42−7.48(2H,m)。
2−ジメチルアミノ−N−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−N−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]アセトアミドの製造
2−クロロ−N−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−N−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]アセトアミド(0.300g,0.528mmol)のアセトニトリル(3ml)溶液に室温でジメチルアミン(0.150ml,1.63mmol)を加え、50℃にて2時間加熱攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して0.270gの標題化合物を得た。
性状:黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.29(6H,s),2.40−2.45(4H,m),3.02(2H,s),3.40−3.46(4H,m),3.61(2H,s),4.48(2H,s),5.95(2H,s),6.70−6.77(2H,m),6.84(1H,s),7.09(1H,d,J=9.0Hz),7.19(2H,d,J=8.7Hz),7.51(2H,d,J=8.7Hz),8.51(1H,dd,J=2.8Hz,9.0Hz),9.04(1H,d,J=2.8Hz)。
2−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸メチルの製造
2−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]酢酸メチル(0.50g,1.7mmol)のDMF(10ml)溶液に60%水素化ナトリウム(0.153g,3.8mmol)及びよう化メチル(0.13ml,2.1mmol)を加え、反応液を0℃で一時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水,飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:1)で精製して0.32gの標題化合物を得た。
性状:無色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.54(3H,d,J=7.4Hz),3.69(3H,s),3.78(1H,q,J=7.2Hz),7.03(1H,d,J=9.1Hz),7.09−7.15(2H,m),7.36−7.41(2H,m),8.48(1H,dd,J=9.1,2.8Hz),9.05(1H,d,J=2.8Hz)。
3−{3−メトキシ−4−[メチル(5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}プロピオン酸エチルの製造
3−[3−メトキシ−4−(5−ニトロピリジン−2−イルアミノ)フェニル]プロピオン酸エチル(3.70g,11mmol)のDMF(60ml)溶液に氷冷下水素化ナトリウム(60%,490mg,12mmol)及びよう化メチル(0.77ml,12mmol)を加え、徐々に室温に戻しながら2時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して4.27gの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.27(3H,t,J=7.1Hz),2.66−2.71(2H,m),2.98−3.04(2H,m),3.46(3H,s),3.78(3H,s),4.17(2H,q,J=7.1Hz),6.12(1H,brd,J=9.5Hz),6.87−6.90(2H,m),7.11−7.14(1H,m),7.97−8.02(1H,m),9.11(1H,d,J=2.7Hz)。
N−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)アセトアミドの製造
(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)酢酸(13.9g,50mmol)をDMF(400ml)に懸濁し、氷冷下、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(8.42g,55mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(10.5g,55mmol)及び4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニルアミン(11.6g,50mmol)を加え、室温にて6時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を室温にて一晩放置後析出した結晶を吸引濾取して、12.8gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.53(4H,brs),2.64−2.65(4H,m),3.15(2H,s),3.46(2H,s),5.95(2H,s),6.76(2H,brs),6.86(1H,s),7.04(1H,d,J=9.1Hz),7.14(2H,d,J=8.7Hz),7.67(2H,d,J=8.9Hz),8.47(1H,dd,J=9.1Hz,2.8Hz),9.03(1H,d,J=2.8Hz),9.24(1H,brs)。
{メタンスルホニル[3−メトキシ−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]アミノ}酢酸エチルの製造
[3−メトキシ−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニルアミノ]酢酸エチル(2.43g,7.00mmol)をTHF(15ml)、ジクロロメタン(20ml)及びDMF(10ml)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(1.95ml,13.99mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.86g,7.00mmol)及びメタンスルホニルクロリド(1.08ml,13.99mmol)を加え、3O℃にて14時間攪拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンで抽出し、ジクロロメタン層を水洗後、飽和食塩水で洗浄した。ジクロロメタン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2)で精製して1.10gの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.32(3H,t,J=7.3Hz),3.18(3H,s),3.75(3H,s),4.26(2H,q,J=7.3Hz),4.49(2H,s),7.09(1H,d,J=9.1Hz),7.15(2H,d,J=1.2Hz),7.25(1H,s),8.48(1H,dd,J=9.1Hz,2.8Hz),8.98(1H,d,J=2.8Hz)。
3−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−n−プロパノールの製造
3−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸(2.64g,9.2mmol)のTHF(50ml)溶液に氷冷下、1Mボラン−THF錯体THF溶液(38.4ml,38.4mmol)を滴下した。反応溶液を室温下2時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水洗後、飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して1.17gの標題化合物を得た。
性状:緑色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.90−1.96(2H,m),2.73−2.79(2H,m),3.69−3.74(2H,m),7.00−7.09(3H,m),7.26−7.30(2H,m),8.44−8.49(1H,m),9.05(1H,d,J=2.6Hz)。
2−{4−[3−(t−ブチルジメチルシラニルオキシ)プロピル]フェノキシ}−5−ニトロピリジンの製造
3−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−n−プロパノール(1.17g,4.3mmol)のDMF(10ml)溶液にイミダゾール(580mg,8.5mmol)及びt−ブチルクロロジメチルシラン(640mg,4.2mmol)を加え、室温下13時間攪拌した。反応溶液に水を加え、ジエチルエーテルで抽出し、ジエチルエーテル層を水洗後、飽和食塩水で洗浄した。ジエチルエーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製して1.14gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
0.07(6H,s),0.92(9H,s),1.84−1.89(2H,m),2.69−2.75(2H,m),3.66(2H,t,J=6.3Hz),6.99−7.08(3H,m),7.27(2H,d,J=7.6Hz),8.46(1H,dd,J=8.9Hz,3.0Hz),9.05(1H,d,J=3.0Hz)。
2−{4−[2−(t−ブチルジメチルシラニルオキシ)エチル]フェノキシ}−5−ニトロピリジン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
0.00(6H,s),0.88(9H,s),2.86(2H,t,J=6.9Hz),3.84(2H,t,J=6.9Hz),7.00(1H,d,J=9.2Hz),7.05−7.08(2H,m),7.26−7.31(2H,m),8.46(1H,dd,J=9.2Hz,3.0Hz),9.05(1H,d,J=3.0Hz)。
4−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]ブタン酸エチルの合成
4−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]ブタン酸(9.98g,33.01mmol)のジクロロメタン溶液に、氷冷下、エタノール(5.59ml,99.01mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(400mg,3.27mmol)、トリエチルアミン(13.81ml,99.08mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(7.6g,39.65mmol)を加え、氷冷下20分間、室温にて1時間、攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を1N塩酸、飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)にて精製して、6.77gの標題化合物を得た。
性状:無色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.27(3H,t,J=7.0Hz),1.99(2H,dt,J=15.0Hz,7.5Hz),2.36(2H,t,J=7.5Hz),2.70(2H,t,J=7.5Hz),4.14(2H,q,J=7.0Hz),7.01(1H,d,J=9.0Hz),7.08(2H,d,J=8.5Hz),7.26(2H,d,J=8.5Hz),8.46(1H,dd,J=9.0Hz,3.0Hz),9.04(1H,d,J=3.0Hz)。
3−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルスルファニル)フェニル]プロピオン酸メチルの製造
3−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルスルファニル)フェニル]プロピオン酸(86.0mg,0.283mmol)のDMF(1ml)溶液に、炭酸カリウム(59.0mg,0.424mmol)及びよう化メチル(0.0260ml,0.424mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に水を加え氷冷し、析出した固体を濾取して76.9mgの標題化合物を得た。
性状:淡褐色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.70(2H,t,J=7.6Hz),2.94(2H,t,J=7.6Hz),3.60(3H,s),7.07(1H,d,J=8.9Hz),7.43(2H,d,J=8.1Hz),7.57(2H,d,J=8.1Hz),8.39(1H,dd,J=2.7Hz,8.9Hz),9.17(1H,d,J=2.7Hz)。
(Z)−3−[4−(5−ニトロ−2−ピリジルオキシ)フェニル]−2−ブテン酸エチルの製造
60%水素化ナトリウム(1.28g,32.0mmol)のTHF(80ml)懸濁液に氷冷下、ホスホノ酢酸トリエチル(8.71g,38.8mmol)のTHF(40ml)溶液を滴下し、同温10分間攪拌した。反応液に4−[(5−ニトロ−2−ピリジル)オキシ]アセトフェノン(5.90g,22.8mmol)を加え、同温10分間攪拌後、室温で60時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水で洗浄後、飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製して1.17gの標題化合物を得た。
性状:無色針状晶
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.13(3H,t,J=7.1Hz),2.20(3H,d,J=1.4Hz),4.02(2H,q,J=7.1Hz),5.93(1H,q,J=1.4Hz),7.02(1H,d,J=9.0Hz),7.12(2H,d,J=8.6Hz),7.29(2H,d,J=8.6Hz),8.45(1H,dd,J=9.0Hz,2.8Hz),9.03(1H,d,J=2.8Hz)。
(E)−3−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェノキシ]フェニル}アクリル酸エチル
融点:166−167℃
3−[4−(5−ニトロピリジン−2−カルボニル)フェニル]プロピオン酸エチルの製造
2−クロロ−5−ニトロピリジン(0.325g,2.05mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(18.1mg,0.0315mmol)、トリ(2−フリル)ホスフィン(29.3mg,0.126mmol)及びモレキュラーシーヴス4A(1.90g)にアルゴン雰囲気下、ビス(トリブチルスズ)(1.37g,2.36mmol)のトルエン(7ml)溶液を加え、1時間加熱還流した。反応液にビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(27.2mg,0.0472mmol)及びトリ(2−フリル)ホスフィン(43.9mg,0.189mmol)を加え、次いで4−[2−(エトキシカルボニル)エチル]ベンゾイルクロリド(0.379g,1.57mmol)のトルエン(5ml)溶液を加え、反応液を80℃にて4時間加熱攪拌した。反応液に飽和フッ化カリウム水溶液を加え、室温で0.5時間攪拌後、不溶物を濾別した。濾液を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン→n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して0.323gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.22(3H,t,J=7.1Hz),2.65(2H,t,J=7.7Hz),3.03(2H,t,J=7.7Hz),4.12(2H,q,J=7.1Hz),7.34(2H,d,J=8.3Hz),8.00(2H,d,J=8.3Hz),8.18(1H,d,J=8.5Hz),8.65(1H,dd,J=8.5Hz,2.6Hz),9.49(1H,d,J=2.6Hz)。
3−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロピオン酸エチルの製造
5%パラジウム−炭素(0.50g)のエタノール(50ml)懸濁液に3−[4−(4−ニトロフェノキシ)フェニル]プロピオン酸エチル(5.00g,15.9mmol)を加え、常温常圧下で接触還元した。水素の吸収停止後、触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮して4.52gの標題化合物を得た。
性状:淡褐色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.22(3H,t,J=7.1Hz),2.57(2H,t,J=7.8Hz),2.88(2H,t,J=7.8Hz),3.55(2H,brs),4.10(2H,q,J=7.1Hz),6.64(2H,d,J=8.8Hz),6.78−6.86(4H,m),7.08(2H,d,J=8.6Hz)。
3−[(4−ヒドロキシフェニル)メチルアミノ]プロピオン酸メチルの製造
3−[(4−ベンジルオキシフェニル)メチルアミノ]プロピオン酸メチル(27.3g,91.1mmol)をエタノール(300ml)に溶解し氷冷下、10%パラジウム−炭素(3.0g)を加え、水素雰囲気下、室温にて4.5時間攪拌した。反応液をセライト濾過して不溶物を除き、濾液を減圧濃縮して19.1gの標題化合物を得た。
性状:赤色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.51−2.56(2H,m),2.83(3H,brs),3.57(2H,brs),3.66(3H,s),4.99(1H,brs),6.71−6.74(4H,m)。
[アセチル(4−ヒドロキシフェニル)アミノ]酢酸エチル
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.26(3H,t,J=7.1Hz),1.92(3H,s),4.19(2H,q,J=7.1Hz),4.34(2H,s),6.16(1H,s),6.87(2H,d,J=8.8Hz),7.21(2H,d,J=8.8Hz)。
[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル](4−ピペロニルピペラジン−1−イル)メタノンの製造
[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル](4−ピペロニルピペラジン−1−イル)メタノン(0.36g,0.78mmol)をエタノール(5ml)及びTHF(5ml)の混合溶媒に溶かした。この溶液に5%白金−炭素(0.06g)を加え、水素雰囲気下、室温下攪拌した。2時間後5%白金−炭素を濾過で除き、溶媒を減圧下留去することにより、0.32gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色無定形粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.43(4H,brs),3.44(2H,s),3.58(6H,brs),5.95(2H,s),6.74(2H,s),6.80(1H,d,J=8.6Hz),6.85(1H,s),7.05(2H,d,J=8.6Hz),7.10(1H,dd,J=8.6Hz,3.0Hz),7.40(2H,d,J=8.7Hz),7.74(1H,d,J=2.6Hz)。
4−[5−(4−トリフルオロメチルフェノキシメチル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニルアミン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
3.63(2H,brs),5.02(2H,s),6.70(2H,d,J=8.9Hz),6.88(1H,d,J=8.4Hz),6.94(2H,d,J=8.9Hz),7.01(2H,d,J=8.6Hz),7.55(2H,d,J=8.4Hz),7.72(1H,dd,J=8.4Hz,2.5Hz),8.22(1H,d,J=2.3Hz)。
3−メチル−4−[5−(4−トリフルオロメチルフェノキシメチル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニルアミン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.08(3H,s),3.58(2H,brs),5.02(2H,s),6.65(1H,dd,J=8.2Hz,2.8Hz),6.60(1H,d,J=2.8Hz),6.83−6.87(2H,m),7.02(2H,d,J=8.9Hz),7.56(2H,d,J=9.1Hz),7.72(1H,dd,J=8.6Hz,2.5Hz),8.21(1H,d,J=2.5Hz)。
2−{[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]メチルアミノ}−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.41(4H,t,J=5.1Hz),2.99(3H,s),3.42(2H,s),3.48(2H,t,J=4.8Hz),3.50(2H,brs),3.62(2H,t,J=4.8Hz),4.04(2H,s),5.95(2H,s),6.61−6.68(4H,m),6.73−6.88(7H,m)。
2−{[3−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]メチルアミノ}−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.40(4H,t,J=4.9Hz),3.00(3H,s),3.41(2H,s),3.44−3.46(2H,m),3.51(2H,brs),3.59−3.61(2H,m),4.06(2H,s),5.95(2H,s),6.35−6.45(3H,m),6.70−6.74(3H,m),6.85(1H,s),7.05(1H,dd,J=8.6Hz,3.1Hz),7.12−7.18(1H,m),7.73(1H,d,J=3.1Hz)。
[4−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)フェニルスルファニル]酢酸エチルの製造
[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)フェニルスルファニル]酢酸エチル(4.93g,14.0mmol)のエタノール(100ml)溶液に、塩化スズニ水和物(9.50g,42.1mmol)を加え、50℃にて8時間加熱攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を1M塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し3.45gの標題化合物を得た。
性状:褐色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.20(3H,t,J=7.1Hz),3.53(2H,s),3.80−4.20(4H,m),6.37−6.45(1H,m),6.49(1H,dd,J=2.6Hz,12.0Hz),6.80−7.00(3H,m),7.38(2H,d,J=8.9Hz)。
2−{アリル[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]アミノ}−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.44−2.46(4H,m),3.44(4H,brs),3.44(2H,s),3.83(2H,brs),3.98(2H,d,J=4.8Hz),4.03(2H,s),5.16−5.30(2H,m),5.82−5.95(1H,m),5.95(2H,s),6.35−6.46(2H,m),6.71−6.74(3H,m),6.85−6.87(1H,m),6.96−7.07(2H,m),7.63−7.64(1H,m)。
(E)−3−[3−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロペノン
MS:458(M+)。
3−[4−(5−アミノピリジン−2−イルスルファニル)フェニル]プロピオン酸メチルの製造
3−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルスルファニル)フェニル]プロピオン酸メチル(2.97g,9.33mmol)のメタノール(50ml)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(0.590g,15.6mmol)及び10%パラジウム−炭素(1.80g)を加え、常圧水素雰囲気下、室温で24時間攪拌した。反応液をセライト濾過後、濃塩酸(1.5ml)を加え減圧濃縮した。残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し2.49gの標題化合物を得た。
性状:黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.62(2H,t,J=7.6Hz),2.93(2H,t,J=7.6Hz),3.67(3H,s),6.87(1H,dd,J=2.9Hz,8.4Hz),6.98(1H,d,J=8.4Hz),7.15(2H,d,J=8.2Hz),7.35(2H,d,J=8.2Hz),8.01(1H,d,J=2.9Hz)。
3−[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]アクリル酸エチルの製造
3−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]アクリル酸エチル(2.02g,6.43mmol)のメタノール(100ml)溶液に亜鉛(6.3g,96.3mmol)及び塩化アンモニウム(710mg,13.27mmol)を加えた。反応液を加熱還流下、2.5時間攪拌した後、酢酸(5ml)を加え、20分間、加熱還流下攪拌した。不溶物をセライト濾過後、濾液を減圧下濃縮した。残渣に5%硫酸水素カリウム(150ml)を加え、ジクロロエタンにて抽出し、ジクロロエタン層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。ジクロロエタン層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去することにより1.78gの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.34(3H,t,J=7.1Hz),3.58(2H,brs),4.26(2H,q,J=7.1Hz),6.35(1H,dd,J=16.0Hz,2.0Hz),6.81(1H,d,J=8.6Hz),7.05(2H,d,J=8.6Hz),7.10(1H,dd,J=8.6Hz,3.0Hz),7.50(2H,d,J=8.6Hz),7.66(1H,dd,J=16.0Hz,3.0Hz),7.73(1H,d,J=3.0Hz)。
3−(4−(5−アミノ−4−メチルピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オンの製造
3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(0.38g,1.0mmol)をDMF(6ml)に溶解し、60%水素化ナトリウム(0.05g,1.2mmol)及び2−クロロ−4−メチル−5−ニトロピリジン(0.196g,1.1mmol)を加え、反応液を室温にて終夜攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水,飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製して中間体である3−(4−(4−メチル−5−ニトロピリジン−2−イルオキシフェニル)−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オンを得た。
性状:微黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.18(3H,s),2.30−2.45(4H,m),2.56−2.63(2H,m),2.91−2.97(2H,m),3.30−3.50(6H,m),3.55−3.70(2H,m),5.95(2H,s),6.65−6.80(3H,m),6.84(1H,s),6.95−7.05(2H,m),7.15−7.20(2H,m),7.64(1H,s)。
3−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}プロピオン酸エチルの製造
3−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロピオン酸エチル(4.52g,15.9mmol)及びトリエチルアミン(2.65ml,19.0mmol)のTHF(80ml)溶液に氷冷下、3,4−ジクロロベンゾイルクロリド(3.65g,17.4mmol)のTHF(20ml)溶液を滴下し、同温1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水で洗浄後、飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた固体を含水エタノールから再結晶して6.67gの標題化合物を得た。
性状:無色針状晶
融点:139−141℃。
3−[4−(5−フェノキシカルボニルアミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸エチル
MS:406(M+)。
3−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]−3−メトキシフェニル}プロピオン酸エチルの製造
氷冷下、3−[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)−3−メトキシフェニル]プロピオン酸エチル(1.43g,4.5mmol)のジクロロメタン(30ml)溶液にピリジン(0.44ml,5.4mmol)を加えた後、3,4−ジクロロベンゾイルクロリド(0.99g,4.7mmol)を加えた。氷冷下1時間攪拌後、室温にて10時間攪拌し、反応液に10%塩酸を加え酸性とし、ジクロロメタンにて抽出した。ジクロロメタン層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し、残渣にジエチルエーテルを加え攪拌した。結晶を濾取し、水及びジエチルエーテルにて洗浄後、60℃で風乾して0.52gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.26(3H,t,J=7.1Hz),2.56−2.79(2H,m),2.91−3.09(2H,m),3.75(3H,s),4.15(2H,q,J=7.1Hz),6.75(3H,m),7.10(1H,d,J=8.0Hz),7.56(1H,d,J=8.2Hz),7.99(1H,d,J=8.1Hz),8.17(1H,s),8.69(1H,d,J=9.2Hz),8.79(1H,s),9.52(1H,brs)。
4−[5−(3,4−ジメチルベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]安息香酸エチルの製造
4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)安息香酸エチル(14.15g,54.8mmol)のDMF(100ml)溶液に、氷冷下、3,4−ジメチル安息香酸(8.23g,54.8mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(8.4g,54.8mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(12.6g,65.7mmol)を加え、氷冷下30分間、室温にて、17時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に水(200ml)を加え、酢酸エチル(250ml)にて抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)にて精製して、16.15gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.39(3H,t,J=7.1Hz),2.33(6H,s),4.37(2H,q,J=7.1Hz),6.99(1H,d,J=9.7Hz),7.15(2H,d,J=8.7Hz),7.24(1H,d,J=7.7Hz),7.59(1H,dd,J=7.7Hz,2.0Hz),7.65(1H,d,J=2.0Hz),7.90(1H,brs),8.07(2H,d,J=8.7Hz),8.25−8.35(2H,m)。
3−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]−3−エトキシフェニル}プロピオン酸エチルの製造
3−[3−エトキシ−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸エチル(0.82g,2.3mmol)のエタノール(40ml)溶液に窒素雰囲気下 10%パラジウム−炭素(0.15g)加え、水素1気圧雰囲気下1時間攪拌した。パラジウム−炭素をセライト濾去し、濾液を濃縮した。得られた残渣(0.58g)をジクロロメタン(30ml)に溶解し、氷冷下ピリジン(0.17ml,2.1mmol)及び3,4−ジクロロベンゾイルクロリド(0.39g,1.84mmol)を加え氷冷下1時間攪拌後、室温12時間攪拌した。反応液に10%塩酸を加え酸性としジクロロメタンにて抽出した。ジクロロメタン層を飽和重曹水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して0.94gの標題化合物を得た。
性状:黄色無定形粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.18(3H,t,J=7.0Hz),1.26(3H,t,J=7.1Hz),2.53−2.71(2H,m),2.86−3.01(2H,m),3.98(2H,q,J=7.0Hz),4.15(2H,q,J=7.1Hz),6.78−6.88(2H,m),6.95(1H,d,J=8.8Hz),7.06(1H,d,J=7.9Hz),7.58(1H,d,J=8.3Hz),7.65−7.77(2H,m),7.98(1H,d,J=2.1Hz),8.14(1H,dd,J=8.8Hz,2.7Hz),8.19(1H,d,J=2.3Hz)。
N−{6−[4−(3−ヒドロキシプロピル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミド
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.86−1.97(2H,m),2.70−2.75(2H,m),3.68−3.73(2H,m),6.95(1H,d,J=8.7Hz),7.03−7.08(2H,m),7.23(2H,d,J=8.4Hz),7.77(2H,d,J=8.2Hz),7.84(1H,brs),7.99(2H,d,J=8.2Hz),8.20−8.23(1H,m),8.26(1H,d,J=2.6Hz)。
2−(4−{5−[3−(3,4−ジクロロフェニル)ウレイド]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)酢酸メチルの製造
2−[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]酢酸メチル(0.44g,1.7mmol)のジクロロメタン(7ml)溶液に3,4−ジクロロフェニルイソシアネート(0.353g,1.9mmol)を加え、反応液を室温にて1時間攪拌した。反応液にジイソプロピルエーテルを加え、不溶物を濾取して0.60gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.63(3H,s),3.69(2H,s),6.99−7.05(3H,m),7.26−7.30(2H,m),7.35(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.52(1H,d,J=8.8Hz),7.86(1H,d,J=2.4Hz),7.98(1H,dd,J=8.8,2.8Hz),8.18(1H,d,J=2.7Hz),8.91(1H,s),9.10(1H,s)。
3−(4−{5−[3−(4−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)プロピオン酸メチルの製造
3−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸メチル(1.00g,3.3mmol)をTHF(1ml)及びエタノール(120ml)の混合溶媒に溶解し、これに10%塩酸パラジウム−炭素(100mg)を加え、水素雰囲気下室温で23時間攪拌した。反応溶液を濾過濃縮し、残渣にTHF(20ml)、トリエチルアミン(0.917ml,6.6mmol)及びイソシアン酸4−トリフルオロメチルフェニル(0.61ml,4.3mmol)を加え、室温下20時間攪拌した。反応溶液を減圧下留去し、残渣を酢酸エチルで洗浄して850mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.62−2.68(2H,m),2.83−2.88(2H,m),3.60(3H,s),6.97−7.02(3H,m),7.24(2H,d,J=8.4Hz),7.65−7.69(4H,m),7.99(1H,dd,J=8.9Hz,2.8Hz),8.19(1H,d,J=2.8Hz),8.88(1H,s),9.20(1H,s)。
3−フルオロ−4−{5−[(4−トリフルオロメチルベンジリデン)アミノ]ピリジン−2−イルオキシ}安息香酸メチルの製造
4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)−3−フルオロ安息香酸メチル(2.0g,7.63mmol)をメタノール(50ml)に溶解し、4−トリフルオロメチルベンズアルデヒド(1.04ml,7.63mmol)を加え、6時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却後、析出した結晶を吸引濾過した。メタノールにて洗浄して、2.81gの標題化合物を得た。
性状:淡灰色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.89(3H,s),7.32(1H,d,J=8.7Hz),7.48−7.54(1H,m),7.85−7.92(4H,m),8.01(1H,dd,J=8.7Hz,2.6Hz),8.13−8.16(3H,m),8.86(1H,s)。
4−{5−[1−(4−トリフルオロメチルフェニル)エチリデンアミノ]ピリジン−2−イルオキシ}安息香酸エチルの製造
4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)安息香酸エチル(16.0g,62mmol)をトルエン(300ml)に溶解し、4−トリフルオロメチルアセトフェノン(11.7g,62mmol)及び(±)−ショウノウ−10−スルホン酸(1.08g,4.65mmol)を加え、一晩加熱還流した。反応液を減圧濃縮して、26.5gの標題化合物を得た。
性状:濃緑色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.35−1.41(3H,m),2.34(3H,s),4.36(2H,d,J=7.1Hz),7.01−7.31(4H,m),7.70−7.77(3H,m),8.01−8.11(4H,m)。
4−[5−(4−トリフルオロメチルベンジルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]安息香酸メチルの製造
4−{5−[(4−トリフルオロメチルベンジリデン)アミノ]ピリジン−2−イルオキシ}安息香酸メチル(2.64g,6.59mmol)をメタノール(25ml)に懸濁し水素化ホウ素ナトリウム(1.25g,33.0mmol)を徐々に加え室温にて3日間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をジエチルエーテルで洗浄して2.65gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
3.89(3H,s),4.16(1H,brs),4.42(2H,s),6.84(1H,d,J=8.7Hz),7.01(1H,dd,J=8.6Hz,3.0Hz),7.05(2H,d,J=8.4Hz),7.49(2H,d,J=8.4Hz),7.62(2H,d,J=8.3Hz),7.67(1H,d,J=3.1Hz),8.01(2H,d,J=8.6Hz)。
3−{4−[5−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}プロピオン酸エチルの製造
3−[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸エチル(2.1g,7.3mmol)のエタノール(20ml)溶液に3,4−ジクロロベンズアルデヒド(1.28g,7.3mmol)を加え、40℃にて2時間攪拌し、その後氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム(0.55g,15.7mmol)を加え同温で攪拌した。1時間後、水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して2.71gの標題化合物を得た。
性状:無色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.24(3H,t,J=7.1Hz),2.50−2.68(2H,m),2.81−3.01(2H,m),3.71−4.20(3H,m),4.28(2H,s),6.76(1H,d,J=8.7Hz),6.88−7.02(3H,m),7.06−7.23(3H,m),7.41(1H,d,J=8.2Hz),7.46(1H,d,J=2.0Hz),7.60(1H,d,J=3.0Hz)。
3−(4−{5−[ベンジルオキシカルボニル(2−メトキシエチル)アミノ]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)プロピオン酸エチルの製造
窒素雰囲気、氷冷下、3−[4−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸エチル(1.7g,4.0mmol)のDMF(50ml)溶液に60%水素化ナトリウム(0.19g,4.9mmol)を加えた後、同温で35分攪拌し、2−ブロモエチルメチルエーテル(0.4ml,4.2mmol)を滴下した。反応溶液を氷冷下2時間攪拌後、室温で2日攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して1.6gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.25(3H,t,J=7.1Hz),2.57−2.70(2H,m),2.89−3.02(2H,m),3.52(2H,t,J=5.4Hz),3.79(2H,t,J=5.4Hz),4.14(2H,q,J=7.1Hz),5.14(2H,brs),6.87(1H,d,J=8.7Hz),6.89−7.10(2H,m),7.11−7.41(7H,m),7.47−7.69(1H,m),8.10(1H,brs)。
[(4−{5−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]ピリジン−2−イルオキシ}−2−トリフルオロメチルフェニル)エチルアミノ]酢酸エチル
MS:541(M+)。
3−{4−[5−(2−メトキシエチルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}プロピオン酸エチルの製造
3−(4−{5−[ベンジルオキシカルボニル(2−メトキシエチル)アミノ]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)プロピオン酸エチル(1.82g,3.8mmol)のエタノール−酢酸エチル(10ml−10ml)溶液へ、窒素雰囲気下、10%パラジウム−炭素(0.2g)加え、その後1気圧水素雰囲気下にて3時間攪拌した。パラジウム−炭素をセライトで濾別後、濾液を減圧下濃縮して1.23gの標題化合物を得た。
性状:青色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.24(3H,t,J=7.1Hz),2.55−2.68(2H,m),2.87−2.98(2H,m),3.20−3.31(2H,m),3.56−3.66(2H,m),4.13(2H,q,J=7.1Hz),6.77(1H,d,J=8.7Hz),6.93−7.01(2H,m),7.03(1H,dd,J=8.7Hz,3.0Hz),7.13−7.22(2H,m),7.66(1H,d,J=3.0Hz)。
3−[4−(5−エチルアミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸エチル
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.29−1.32(6H,m),2.55−2.67(2H,m),2.87−2.99(2H,m),3.14(2H,q,J=7.1Hz),4.13(2H,q,J=7.1Hz),6.77(1H,d,J=8.7Hz),6.89−7.02(3H,m),7.09−7.25(3H,m),7.63(1H,d,J=3.0Hz)。
3−(3−メトキシ−4−{5−[メチル−(4−トリフルオロメチルベンジル)アミノ]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)プロピオン酸エチルの製造
3−{3−メトキシ−4−[5−(4−トリフルオロメチルベンジルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}プロピオン酸エチル(0.8g,1.7mmol)のメタノール(15ml)溶液に37%ホルムアルデヒド水溶液(0.38ml,5.1mmol)及び酢酸(0.1ml,1.7mmol)を加え、反応液を室温にて30分攪拌した後、氷冷下水素化シアノほう素ナトリウム(0.24g,3.4mmol)を反応液に加え、氷冷下40分攪拌した。水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して0.62gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.25(3H,t,J=7.1Hz),2.52−2.70(2H,m),2.87−3.02(5H,m),3.77(3H,s),4.14(2H,q,J=7.1Hz),4.40−4.50(2H,m),6.74−6.86((3H,m),6.97(1H,d,J=8.0Hz),7.11(1H,dd,J=8.9Hz,3.2Hz),7.34(2H,d,J=8.1Hz),7.57(2H,d,J=8.1Hz),7.65(1H,d,J=3.2Hz)。
3−(4−(5−(3,4−ジクロロフェニルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)プロピオン酸エチルの製造
3−(4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル)プロピオン酸エチル(1.2g,4.2mmol)、3,4−ジクロロフェニルボロン酸(1.6g,8.4mmol)、無水酢酸銅(0.762g,4.2mmol)及びモレキュラシーブス4A(5g)のジクロロメタン(24ml)懸濁液にトリエチルアミン(1.2ml,8.4mmol)を加え、反応液を室温にて終夜攪拌した。セライト濾過後、濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して1.5gの標題化合物を得た。
性状:微茶色固体
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.25(3H,t,J=7.1Hz),2.60−2.66(2H,m),2.93−2.99(2H,m),4.14(2H,q,J=7.1Hz),5.52(1H,brs),6.71(1H,dd,J=8.7Hz,2.7Hz),6.90(1H,d,J=8.7Hz),6.97(1H,d,J=2.7Hz),7.04−7.08(2H,m),7.21−7.26(3H,m),7.49(1H,dd,J=8.7Hz,2.9Hz),8.01(1H,d,J=2.8Hz)。
({4−[5−(3,4−ジクロロフェニルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]−2−トリフルオロメチルフェニル}エチルアミノ)酢酸エチル
MS:527(M+)。
4−[3−(4−ベンジルオキシ−3−メチル)フェニル−2−オキソテトラヒドロピリミジン−1−イル]安息香酸エチルの製造
1−(4−ベンジルオキシ−3−メチル)フェニルテトラヒドロピリミジン−2−オン(0.5g,1.7mmol)のジオキサン(5ml)溶液に窒素雰囲気下、よう化第一銅(16mg,0.08mmol)及びN,N−ジメチルグリシン塩酸塩(47mg,0.34mmol)を加え、5分攪拌後、4−ヨード安息香酸エチル(0.39g,1.4mmol)及びリン酸三カリウム(1.04g,4.9mmol)を加え、100℃にて20時間攪拌後、反応液にシリカゲルをまぶし、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1→ジクロロメタン:メタノール=40:1)で精製して0.43gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.30(3H,t,J=7.1Hz),2.08−2.22(5H,m),3.66(2H,t,J=5.9Hz),3.81(2H,t,J=5.9Hz),4.28(2H,q,J=7.1Hz),5.10(2H,s),6.86−7.14(3H,m),7.26−7.51(7H,m),7.82−7.92(2H,m)。
(E)−3−(3−メトキシ−4−{5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ビニル]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)プロピオン酸エチルの製造
3−[4−(5−ブロモピリジン−2−イルオキシ)−3−メトキシフェニル]プロピオン酸エチル(610mg,1.6mmol)にアルゴン気流下4−トリフルオロメチルスチレン(0.332ml,2.2mmol)、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)(33mg,0.082mmol)、N,N−ジメチルグリシン(17mg,0.16mmol)、酢酸ナトリウム(263mg,3.2mmol)及びN−メチルピロリドン(5ml)を加え、アルゴン気流下130℃で17時間攪拌した。反応溶液に酢酸エチルを加え濾過した。濾液を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して500mgの標題化合物を得た。
性状:淡黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.27(3H,t,J=7.1Hz),2.64−2.69(2H,m),2.95−3.01(2H,m),3.76(3H,s),4.05(2H,q,J=7.1Hz),6.71−6.88(2H,m),6.95(1H,d,J=8.6Hz),6.98−7.08(2H,m),7.11(1H,d,J=16.5Hz),7.56−7.63(4H,m),7.87−7.91(1H,m),8.23(1H,d,J=2.3Hz)。
3−(4−{5−[(E)−2−(3,4−ジクロロフェニル)ビニル]ピリジン−2−イルオキシ}−3−メトキシフェニル)プロピオン酸エチル
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.26(3H,t,J=7.1Hz),2.63−2.69(2H,m),2.94−3.00(2H,m),3.76(3H,s),4.15(2H,q,J=7.1Hz),6.81−6.90(3H,m),6.93(1H,d,J=8.6Hz),6.99(1H,d,J=15.3Hz),7.06(1H,d,J=9.1Hz),7.27−7.31(1H,m),7.40(1H,d,J=8.2Hz),7.55(1H,d,J=2.0Hz),7.82−7.86(1H,m),8.19(1H,d,J=2.5Hz)。
{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェノキシ]ベンゼンスルホニル}酢酸エチルの製造
{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェノキシ]フェニルスルファニル}酢酸エチル(1.20g,2.43mmol)のジクロロメタン(20ml)溶液を氷冷し、m−クロロ過安息香酸(1.45g,6.06mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液にメタノールを加え、しばらく攪拌した後、水を加えジクロロメタンで抽出し、ジクロロメタン層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して1.28gの標題化合物を得た。
性状:黄色無定形粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.22(3H,t,J=7.1Hz),4.11(2H,s),4.16(2H,q,J=7.1Hz),7.06(2H,d,J=8.9Hz),7.19(1H,t,J=8.7Hz),7.30(1H,d,J=8.7Hz),7.59(1H,d,J=8.3Hz),7.71(1H,dd,J=2.0Hz,8.3Hz),7.75−7.85(1H,m),7.86−7.95(3H,m),7.98(1H,d,J=2.0Hz)。
3−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−スルフィニル]フェニル}プロピオン酸メチルの製造
3−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルスルファニル]フェニル}プロピオン酸メチル(1.00g,2.17mmol)のジクロロメタン(20ml)溶液を氷冷し、m−クロロ過安息香酸(0.620g,2.60mmol)を加え、同温下1時間攪拌した。反応液にメタノールを加え、しばらく攪拌した後、水を加えジクロロメタンで抽出し、ジクロロメタン層を水、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄した。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた残渣をエタノールを用いて3回再結晶し0.790gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:164−166℃。
3−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−スルホニル]フェニル}プロピオン酸メチルの製造
3−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルスルファニル]フェニル}プロピオン酸メチル(1.00g,2.17mmol)のジクロロメタン(20ml)溶液を氷冷し、m−クロロ過安息香酸(1.29g,5.42mmol)を加え、同温で1.5時間攪拌した。反応液にメタノールを加え、しばらく攪拌した後、水を加えジクロロメタンで抽出し、ジクロロメタン層を飽和食塩水で洗浄した。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた残渣をエタノールにて再結晶し0.890gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:165−166℃。
{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェノキシ]ベンゼンスルフェニル}酢酸エチルの製造
{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェノキシ]フェニルスルファニル}酢酸エチル(0.800g,1.61mmol)のメタノール(20ml)溶液に31%過酸化水素水(2.08ml,18.5mmol)を加え、16時間加熱還流させた。反応液を氷冷し、析出した固体を濾取して0.651gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.13(3H,t,J=7.1Hz),3.90−4.10(4H,m),7.14(2H,d,J=8.8Hz),7.34(1H,t,J=9.0Hz),7.55−7.65(1H,m),7.72(2H,d,J=8.8Hz),7.84(1H,d,J=8.4Hz),7.90−8.00(2H,m),8.22(1H,d,J=2.0Hz),10.63(1H,s)。
3−(4−{5−[4−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)酪酸エチルの製造
60%水素化ナトリウム(0.133g,3.3mmol)のTHF(6ml)懸濁液に氷冷下、ホスホノ酢酸トリエチル(0.53ml,2.7mmol)を滴下し、室温にて一時間攪拌した。反応液に6−(4−アセチルフェノキシ)−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチンアミド(0.53g,1.3mmol)のTHF(6ml)溶液を加え、60℃にて10時間加熱攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して中間体である3−(4−{5−[4−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)−2−ブテン酸エチル0.57gを得た。
性状:白色固体
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.21(3H,t,J=7.1Hz),1.33(3H,d,J=7.0Hz),2.51−2.67(2H,m),3.28−3.37(1H,m),4.10(2H,q,J=7.1Hz),7.00(1H,d,J=8.6Hz),7.07−7.12(2H,m),7.26−7.31(2H,m),7.60−7.65(2H,m),7.73−7.77(2H,m),7.81(1H,brs),8.21(1H,dd,J=8.6,2.6Hz),8.68(1H,d,J=2.3Hz)。
2−メチル−3−{4−[5−(4−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}プロピオン酸エチル
MS:472(M+)。
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(N−ヒドロキシカルバミミドイルメチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミドの製造
3,4−ジクロロ−N−[6−(4−シアノメチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]ベンズアミド(700mg,1.76mmol)のエタノール(30ml)溶液に、水(2ml)、ヒドロキシルアミン(420mg,12.71mmol)、炭酸カリウム(1.76g,12.73mmol)を順次加え、アルゴン下、4時間、加熱還流下攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)にて精製して、510mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.27(2H,s),5.41(2H,brs),7.03(2H,d,J=8.4Hz),7.05(1H,d,J=8.8Hz),7.31(2H,d,J=8.4Hz),7.84(1H,d,J=8.4Hz),7.94(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),8.18(1H,dd,J=8.8Hz,2.6Hz),8.22(1H,d,J=2.0Hz),8.46(1H,d,J=2.6Hz),8.88(1H,s),10.53(1H,s)。
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(N−アセトキシカルバミミドイルメチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミドの製造
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(N−ヒドロキシカルバミミドイルメチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド(510mg,1.18mmol)のジオキサン(8ml)溶液に炭酸カリウム(163mg,1.18mmol)を加え、氷冷攪拌下、塩化アセチル(0.084ml,1.18mmol)を滴下した後、室温にて15分間攪拌した。反応溶液にTHF(10ml)、次に水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去し、得られた残渣に酢酸エチルを加え、濾過、酢酸エチルにて洗浄することにより、340mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.05(3H,s),3.35(2H,s),6.43(2H,brs),7.06(1H,d,J=9.0Hz),7.06(2H,d,J=8.6Hz),7.36(2H,d,J=8.6Hz),7.84(1H,d,J=8.3Hz),7.94(1H,dd,J=8.3Hz,2.0Hz),8.18(1H,dd,J=9.0Hz,2.5Hz),8.22(1H,d,J=2.0Hz),8.47(1H,d,J=2.5Hz),10.54(1H,s)。
4−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェノキシ]フェニル}−4−オキソ酪酸の製造
3,4−ジクロロ−3’−フルオロ−4’−フェノキシベンズアニリド(5.05g,13.4mmol)及び無水コハク酸(1.48g,14.8mmol)の1,2−ジクロロエタン(25ml)懸濁液に、氷冷下塩化アルミニウム(6.26g,47.0mmol)を加え、同温下5分間攪拌後、室温で1.5時間攪拌した。反応液を氷水中に加え、析出した固体を濾取した。固体に50%含水アセトン(200ml)を加え、0.5時間加熱還流後、冷却し、得られた固体を濾取して6.30gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:205−208℃。
3−{4−[ヒドロキシ(5−ニトロ−2−ピリジル)メチル]フェニル}プロピオン酸エチルの製造
3−[4−(5−ニトロピリジン−2−カルボニル)フェニル]プロピオン酸エチル(1.52g,4.63mmol)のジクロロメタン(15ml)及びエタノール(15ml)溶液に氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(0.175g,4.63mmol)を加え、同温下1時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮し、残渣を水及び酢酸エチルに溶解後酢酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄後、酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して0.264gの標題化合物を得た。
性状:褐色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.19(3H,t,J=7.2Hz),2.56(2H,t,J=7.8Hz),2.91(2H,t,J=7.8Hz),4.09(2H,q,J=7.2Hz),4.35(1H,brs),5.84(1H,s),7.17(2H,d,J=8.1Hz),7.26(2H,d,J=8.1Hz),7.46(1H,d,J=8.7Hz),8.40(1H,dd,J=8.7Hz,2.5Hz),9.36(1H,d,J=2.5Hz)。
4−[2−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.47(9H,s),1.62(1H,brs),2.85(2H,d,J=6.0Hz),3.00−3.80(8H,m),4.56(1H,t,J=6.0Hz),5.35(1H,brs),6.74(2H,d,J=8.4Hz),7.06(2H,d,J=8.4Hz)。
3−(4−{5−[ビス(3,4−ジクロロベンゾイル)アミノ]−2−ピリジルメチル}フェニル)プロピオン酸エチルの製造
10%パラジウム−炭素(27mg)のエタノール(5ml)懸濁液に3−{4−[ヒドロキシ−(5−ニトロ−2−ピリジル)−メチル]フェニル}プロピオン酸エチル(0.264g,0.799mmol)及び0.5M塩化水素のエタノール溶液(2ml)を加え、50℃にて常圧下で接触還元した。水素の吸収停止後、触媒を濾去し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をTHF(5ml)に懸濁し、トリエチルアミン(0.267ml,2.40mmol)を加え、氷冷下3,4−ジクロロベンゾイルクロリド(0.255g,0.879mmol)のTHF(1ml)溶液を滴下し、同温下1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水で洗浄後、飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製して0.177gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.20(3H,t,J=7.2Hz),2.56(2H,t,J=7.8Hz),2.89(2H,t,J=7.8Hz),4.09(2H,q,J=7.2Hz),6.99(1H,s),7.17(2H,d,J=8.2Hz),7.35(2H,d,J=8.2Hz),7.42(1H,d,J=8.6Hz),7.43−7.56(2H,m),7.63(1H,dd,J=8.6Hz,2.1Hz),7.85−7.94(2H,m),8.15(1H,d,J=2.0Hz),8.20−8.32(2H,m),8.57(1H,d,J=2.5Hz)。
3−(4−(5−(N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)スルファモイル)ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)プロピオン酸エチルの製造
3−(4−(3−ブロモ−5−(N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)スルファモイル)ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)プロピオン酸エチル(0.41g,0.7mmol)のエタノール(10ml)溶液に10%パラジウム−炭素(0.041g),及びギ酸アンモニウム(0.226g,3.6mmol)を加え、2時間加熱還流した。触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して0.28gの標題化合物を得た。
性状:白色固体
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.24(3H,t,J=7.1Hz),2.60−2.66(2H,m),2.93−2.99(2H,m),4.14(2H,q,J=7.1Hz),6.95(1H,d,J=8.8Hz),7.01−7.05(2H,m),7.20−7.26(3H,m),7.50−7.54(3H,m),8.03(1H,dd,J=8.8Hz,2.6Hz),8.59(1H,d,J=2.6Hz)。
1−(4−メトキシフェニル)イミダゾリン−2−オンの製造
1−(2−クロロエチル)−3−(4−メトキシフェニル)ウレア(7.0g,30.6mmol)のt−ブタノール(120ml)懸濁液に窒素雰囲気下、t−ブトキシカリウム(6.4g,57.0mmol)を加え、10分攪拌後、t−ブトキシカリウム(3.0g,26.7mmol)を加え、10分攪拌後、t−ブトキシカリウム(4.3g,38.3mmol)を加え、室温にて16時間攪拌した。10%塩酸にてpH 2−3 とし、t−ブタノールを減圧留去し、水(100ml)、酢酸エチル(100ml)を加え室温にて一時間攪拌した。結晶を濾取し、ジエチルエーテルにて洗浄後、減圧乾燥して5.1gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.29−3.44(2H,m),3.70(3H,s),3.71−3.88(2H,m),6.77(1H,s),6.81−6.95(2H,m),7.35−7.50(2H,m)。
1−(4−ベンジルオキシ−3−メチルフェニル)テトラヒドロピリミジン−2−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.81−1.96(2H,m),2.16(3H,s),3.11−3.25(2H,m),3.51(2H,t,J=5.6Hz),5.09(2H,s),6.42(1H,s),6.91(1H,d,J=8.7Hz),6.98(1H,dd,J=2.6Hz,8.7Hz),7.04(1H,d,J=2.6Hz),7.28−7.34(1H,m),7.36−7.41(2H,m),7.42−7.48(2H,m)。
3−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}プロピオン酸の製造
3−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}プロピオン酸エチル(6.00g,13.1mmol)のTHF(60ml)及びエタノール(30ml)溶液に、5M水酸化ナトリウム水溶液(3.14ml,15.7mmol)及び水(30ml)を加え、1時間加熱還流した。反応液を氷冷し、反応液に5M塩酸(4.0ml,20.0mmol)及び水(100ml)を加え、得られた固体を濾取し、含水アセトンから再結晶して5.60gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:188−190℃。
3−{4−[5−(3,4−ジクロロベンジルメチルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニルプロピオン酸の製造
3−{4−[5−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}プロピオン酸エチル(1.63g,3.7mmol)のエタノール(30ml)溶液に、37%ホルムアルデヒド水溶液(2.0ml,22mmol)及び酢酸(0.21ml,3.7mmol)を加え、室温下1時間半攪拌後、0℃にて水素化シアノほう素ナトリウム(0.46g,7.3mmol)を加え同温にて1時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製して1.55gの3−{4[5−(3,4−ジクロロベンジルメチルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニルプロピオン酸エチルを得た。
性状:無色油状物
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.38−2.60(2H,m),2.78(2H,t,J=7.6Hz),4.52(2H,s),6.81−6.92(3H,m),7.12−7.23(3H,m),7.28(1H,dd,J=8.9Hz,3.3Hz),7.48(1H,d,J=1.9Hz),7.57(1H,d,J=8.2Hz),7.63(1H,d,J=3.3Hz),11.70−12.40(1H,m)。
3−(4−{5−[(3,4−ジクロロベンジル)エチルアミノ]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)プロピオン酸
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.09(3H,t,J=6.9Hz),2.37−2.59(2H,m),2.64−2.83(2H,m),3.45(2H,q,J=6.9Hz),4.48(2H,s),6.82(1H,d,J=8.9Hz),6.85−6.92(2H,m),7.12−7.25(4H,m),7.48(1H,d,J=1.8Hz),7.54−7.61(2H,m),11.77−12.38(1H,m)。
N−[2−(4−ホルミルフェノキシ)−5−ピリジル]−3,4−ジクロロベンズアミドの製造
4−[(5−アミノ−2−ピリジル)オキシ]ベンズアルデヒドエチレンアセタール(5.27g,20.4mmol)及びトリエチルアミン(3.41ml,24.5mmol)のTHF(80ml)溶液に氷冷下、3,4−ジクロロベンゾイルクロリド(4.49g,21.4mmol)のTHF(30ml)溶液を滴下し、同温下2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣に80%酢酸(55ml)を加え、80℃で1時間加熱攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水で洗浄後、飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた固体をイソプロパノールから再結晶して5.63gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
7.05(1H,d,J=8.7Hz),7.24(2H,d,J=8.7Hz),7.57(1H,d,J=8.4Hz),7.70(1H,dd,J=8.4Hz,2.1Hz),7.82−7.93(3H,m),7.97(1H,d,J=2.1Hz),8.25(1H,dd,J=8.7Hz,2.7Hz),8.29(1H,d,J=2.7Hz),9.96(1H,s)。
{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]ベンジルアミノ}酢酸エチルの製造
N−[2−(4−ホルミルフェノキシ)−5−ピリジル]−3,4−ジクロロベンズアミド(1.00g,2.58mmol)、グリシンエチルエステル塩酸塩(0.400g,2.84mmol)及び酢酸ナトリウム(0.230g,2.84mmol)のメタノール(20ml)溶液を60℃にて30分攪拌した。反応液を氷冷し、水素化シアノほう素ナトリウム(0.180g,2.84mmol)を加え、同温にて1時間攪拌した。反応液に5M塩酸(2ml)を加え、減圧濃縮し得られた残渣に飽和重曹水を加え、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン層を飽和食塩水で洗浄した。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン:酢酸エチル=1:2)で精製して0.752gの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.27(3H,t,J=7.1Hz),3.43(2H,s),3.81(2H,s),4.20(2H,q,J=7.1Hz),6.95(1H,d,J=8.8Hz),7.09(2H,d,J=8.5Hz),7.36(2H,d,J=8.5Hz),7.57(1H,d,J=8.3Hz),7.71(1H,dd,J=2.1Hz,8.3Hz),7.84(1H,s),7.98(1H,d,J=2.1Hz),8.18(1H,dd,J=2.7Hz,8.8Hz),8.24(1H,d,J=2.7Hz)。
(アセチル−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]ベンジル}アミノ)酢酸の製造
{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]ベンジルアミノ}酢酸エチル(0.811g,1.59mmol)のジクロロメタン(5ml)溶液に室温でトリエチルアミン(0.332ml,2.39mmol)及び塩化アセチル(0.136ml,1.91mmol)を加え、同温下1時間攪拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン層を飽和食塩水で洗浄した。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去して0.785gの残渣を得た。この残渣をエタノール(5ml)に溶かし、室温で5M水酸化ナトリウム水溶液(0.350ml,1.75mmol)を加え、同温で14時間攪拌した。反応液に5M塩酸(0.400ml)、水を加え、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン層を飽和食塩水で洗浄した。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し0.776gの標題化合物を得た。
性状:白色無定形粉末
1H−NMR(DMSO−d6 at 375K)δppm:
2.10(3H,s),4.02(2H,s),4.60(2H,s),7.03(1H,d,J=8.8Hz),7.11(2H,d,J=8.2Hz),7.32(2H,d,J=8.2Hz),7.78(1H,d,J=8.4Hz),7.97(1H,dd,J=2.1Hz,8.4Hz),8.10−8.30(2H,m),8.53(1H,d,J=2.6Hz),10.23(1H,s)。
1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−{メチル[3−メチル−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]アミノ}エタノンの製造
{メチル[3−メチル−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]アミノ}酢酸(0.93g,2.9mmol)のDMF(40ml)溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.67g,3.5mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(0.54g,3.5mmol)を加えた後、1−ピペロニルピペラジン(0.68g,3.08mmol)を加え、窒素雰囲気下室温で15時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1→ジクロロメタン:メタノール=100:1)で精製して1.2gの標題化合物を得た。
性状:黄色粉末
融点:142−143℃。
(4−ベンジルピペラジン−1−イル){4−[メチル(5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}メタノンの製造
4−[メチル−(5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ]安息香酸(0.800g,2.93mmol)及び1−ベンジルピペラジン(0.542g,3.08mmol)のDMF(15ml)溶液にトリエチルアミン(1.02ml,7.32mmol)及びシアノホスホン酸ジエチル(0.593ml,3.52mmol)を加え、3時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製して1.25gの標題化合物を得た。
性状:黄色無定形粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.25−2.65(4H,m),3.49(2H,brs),3.56(2H,s),3.57(3H,s),3.81(2H,brs),6.43(1H,d,J=9.5Hz),7.25−7.35(7H,m),7.53(2H,d,J=8.4Hz),8.06(1H,dd,J=2.8Hz,9.5Hz),9.12(1H,d,J=2.8Hz)。
N−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−N−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]アセトアミドの製造
{アセチル−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]アミノ}酢酸エチル(2.30g,6.40mmol)のエタノール(50ml)溶液に5M水酸化ナトリウム水溶液(1.92ml,9.60mmol)を加え、室温にて30分攪拌した。反応液に5M塩酸(2ml)及び水を加え酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、1.68gの油状物を得た。この油状物のDMF(10ml)溶液に1−ピペロニルピペラジン(1.29g,5.86mmol)、トリエチルアミン(1.85ml,13.3mmol)及びシアノホスホン酸ジエチル(1.07g,6.36mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で精製して2.21gの標題化合物を得た。
性状:黄色無定形粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.98(3H,s),2.40−2.50(4H,m),3.40−3.45(4H,m),3.62(2H,brs),4.48(2H,s),5.94(2H,s),6.70−6.76(2H,m),6.85(1H,s),7.09(1H,d,J=9.1Hz),7.20(2H,d,J=8.7Hz),7.51(2H,d,J=8.7Hz),8.51(1H,dd,J=2.8Hz,9.1Hz),9.04(1H,d,J=2.8Hz)。
3−[3−メトキシ−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オンの合成
3−[3−メトキシ−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]プロピオン酸(3.18g,10mmol)をジクロロメタン(30ml)に溶解し、チオニルクロリド(0.88ml,12mmol)及びDMF(1滴)を加え、2時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、残渣をジクロロメタン(20ml)に溶解し氷冷下、トリエチルアミン(1.67ml,12mmol)及び1−ピペロニルピペラジン(2.20g,10mmol)のジクロロメタン溶液(30ml)に加え、0℃にて1時間攪拌した。反応液を水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルにて結晶化した後、吸引濾取して4.95gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.33−2.42(4H,m),2.63−2.69(2H,m),2.97−3.03(2H,m),3.42(4H,brs),3.62−3.66(2H,m),3.74(3H,s),5.95(2H,s),6.73−6.75(2H,m),6.85−6.90(3H,m),7.04(1H,d,J=9.1Hz),7.06(1H,d,J=7.9Hz),8.45(1H,dd,J=9.1Hz,2.8Hz),9.01(1H,d,J=2.8Hz)。
6−クロロ−N−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチンアミド
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
7.74(1H,d,J=8.4Hz),7.76(2H,d,J=8.7Hz),8.00(2H,d,J=8.7Hz),8.38(1H,dd,J=8.7Hz,2.5Hz),8.97(1H,d,J=2.5Hz),10.80(1H,brs)。
3−{3−メトキシ−4−[メチル(5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オンの製造
3−{3−メトキシ−4−[メチル−(5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}プロピオン酸エチル(3.85g,11mmol)のエタノール(80ml)溶液に2N水酸化ナトリウム水溶液(6.4ml,13mmol)を加え室温下2.5時間攪拌した。反応溶液に6N塩酸(2.2ml,13mmol)を加え溶媒を減圧下留去した。残渣にTHF(80ml)及びN,N’−カルボニルジイミダゾール(2.08g,13mmol)を加え室温下3時間攪拌した。反応溶液に1−ピペロニルピペラジン(2.60g,12mmol)及びDMF(40ml)を加え室温下21時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣に酢酸エチルを加え飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製して4.59gの標題化合物を得た。
性状:黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.36−2.43(4H,m),2.64−2.70(2H,m),2.99−3.05(2H,m),3.42−3.46(7H,m),3.63−3.67(2H,m),3.77(3H,s),5.95(2H,s),6.12(1H,brd,J=9.1Hz),6.70−6.77(2H,m),6.85−6.90(3H,m),7.12(1H,d,J=8.1Hz),7.97−8.01(1H,m),9.11(1H,d,J=2.6Hz)。
5−{メチル[2−オキソ−2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エチル]アミノ}−2−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)ベンゾニトリルの製造
t−ブチル 2−((3−シアノ−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル)(メチル)アミノ)アセテート(1.2g,3.1mmol)のジクロロメタン(12ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(12ml)を加え、反応液を室温にて5時間攪拌した。溶媒留去後、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、粗2−((3−シアノ−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル)(メチル)アミノ)酢酸を得た。これのDMF(24ml)溶液に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(659mg,3.4mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(526mg,3.4mmol)及び1−ピペロニルピペラジン(757mg,3.4mmol)を加え、反応液を室温にて8時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出後、酢酸エチル層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製して412mgの標題化合物を得た。
性状:黄色無定形粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.40−2.55(4H,m),3.09(3H,s),3.45−3.50(4H,m),3.55−3.70(2H,m),4.14(2H,s),5.95(2H,s),6.70−6.80(2H,m),6.80−6.95(3H,m),7.10−7.20(2H,m),8.50(1H,dd,J=9.1Hz,2.8Hz),8.99(1H,d,J=2.8Hz)。
2−{(2,3−ジフルオロ−4−t−ブトキシカルボニルアミノ)フェノキシ}−5−ニトロピリジンの製造
{2,3−ジフルオロ−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)}安息香酸(1.22g,4.1mmol)のt−ブタノール(50ml)溶液に、ジフェニルフォスフォリルアジド(0.98ml,4.5mmol)及びトリエチルアミン(0.63ml,4.5mmol)を加え、窒素雰囲気下4時間還流した。冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水洗後、酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製して1.2gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.54(9H,s),6.59−6.78(1H,m),6.90−7.04(1H,m),7.13(1H,d,J=9.0Hz),7.84−8.02(1H,m),8.51(1H,dd,J=2.8Hz,9.0Hz),8.99(1H,d,J=2.8Hz)。
3,4−ジクロロ−N−[3−フルオロ−4−(4−ホルミルフェノキシ)フェニル]ベンズアミドの製造
3,4−ジクロロ−N−[4−(4−[1,3]ジオキソラン−2−イルフェノキシ)−3−フルオロフェニル]ベンズアミド(17.4g,38.9mmol)を80%酢酸中に加え、80℃にて1.5時間加熱攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣を80%エタノールから再結晶して12.8gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
7.13(2H,d,J=8.6Hz),3.40(1H,t,J=9.0Hz),7.63(1H,d,J=9.0Hz),7.85(1H,d,J=8.4Hz),7.90−8.00(4H,m),8.22(1H,d,J=1.9Hz),9.93(1H,s),10.67(1H,s)。
N−[6−(4−アミノフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド ニ塩酸塩の製造
{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}カルバミン酸t−ブチル(4.31g,9.09mmol)をクロロホルム−メタノール−酢酸エチルの混合溶媒に溶解させ、20mlくらいになるまで減圧下濃縮した。残渣の溶液に4N塩化水素の酢酸エチル溶液(70ml)を加え、室温下2時間放置した。析出した白色粉末を濾過し、酢酸エチルにて洗浄することにより、4.04gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
5.20(2H,brs),7.14(1H,d,J=8.5Hz),7.25(2H,d,J=8.9Hz),7.42(2H,d,J=8.9Hz),7.84(1H,d,J=8.5Hz),7.97(1H,dd,J=8.5Hz,2.0Hz),8.24(1H,dd,J=8.5Hz,2.6Hz),8.25(1H,d,J=2.0Hz),8.51(1H,d,J=2.6Hz),10.65(1H,s)。
4−(テロラヒドロピラン−2−イルオキシ)ベンジルアミンの製造
水酸化リチウムアルミニウム(2.66g,70mmol)のTHF(200ml)溶液に、氷冷下、4−(テロラヒドロピラン−2−イルオキシ)ベンゾニトリルのTHF(70ml)溶液を滴下した後、1時間加熱還流下攪拌した。反応溶液を再び氷冷し、水(2.66ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(2.66ml)及び水(7.98ml)を順に滴下した後、不溶物を濾過した。濾液を減圧下濃縮したのち、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=7:1)にて精製することにより、11.41gの標題化合物を得た。
性状:無色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.56(2H,s),1.45−1.78(3H,m),1.78−2.12(3H,m),3.53−3.66(1H,m),3.80(2H,s),3.84−3.99(1H,m),5.41(1H,t,J=3.2Hz),7.02(2H,d,J=8.7Hz),7.22(2H,d,J=8.7Hz)。
4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)フェニルアミン塩酸塩の製造
N−[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)フェニル]アセトアミド(1.00g,3.45mmol)を6M塩酸(10ml)に加え、2時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮して0.910gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.40−4.00(2H,m),7.18(1H,t,J=8.7Hz),7.24(2H,d,J=8.9Hz),7.32(2H,d,J=8.9Hz),8.10(1H,ddd,J=1.4Hz,2.6Hz,8.9Hz),8.35(1H,dd,J=2.6Hz,10.8Hz)。
{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}カルバミン酸フェニルエステルの製造
N−[6−(4−アミノフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド ニ塩酸塩(700mg,1.57mmol)のTHF(20ml)懸濁液にトリエチルアミン(1.1ml,7.89mmol)を加えた後、氷冷下、クロロ炭酸フェニル(0.39ml,3.14mmol)を滴下した。反応溶液を室温下1時間攪拌した。残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去すると粉末状に固化したので、濾過、ジエチルエーテルにて洗浄することにより、470mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
7.04(1H,d,J=8.9Hz),7.11(2H,d,J=8.9Hz),7.19−7.31(3H,m),7.38−7.49(2H,m),7.53(2H,d,J=8.0Hz),7.84(1H,d,J=8.4Hz),7.95(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),8.18(1H,dd,J=8.9Hz,2.2Hz),8.22(1H,d,J=2.0Hz),8.47(1H,d,J=2.2Hz),10.26(1H,s),10.54(1H,s)。
4−ピペロニルピペラジン−1−カルボン酸 [4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)フェニル]アミドの製造
[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)フェニル]カルバミン酸フェニルエステル(0.700g,1.90mmol)のDMF(15ml)溶液に1−ピペロニルピペラジン(0.460g,2.09mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去して0.939gの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.30−2.40(4H,m),3.35−3.50(6H,m),6.00(2H,s),6.70−6.90(2H,m),7.00−7.15(2H,m),7.55(2H,d,J=9.1Hz),8.05−8.10(1H,m),8.30(1H,dd,J=2.8Hz,10.9Hz),9.31(1H,s)。
3−(4−{5−[3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−エチルウレイド]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)プロピオン酸エチル
MS:501(M+)。
4−ピペロニルピペラジン−1−カルボン酸 4−ヒドロキシベンジルアミドの製造
4−ピペロニルピペラジン−1−カルボン酸 4−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)ベンジルアミド(1.1g,2.43mmol)のメタノール(50ml)溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(1.0g,5.26mmol)を加え、室温下1時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去することにより、330mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.41(4H,t,J=5.0Hz),3.37(4H,t,J=5.0Hz),3.42(2H,s),4.32(2H,d,J=5.2Hz),4.68(1H,t,J=5.2Hz),5.94(2H,s),6.15(1H,brs),6.70−6.80(2H,m),6.75(2H,d,J=8.6Hz),6.84(1H,s),7.13(2H,d,J=8.6Hz)。
4−ベンジルピペラジン−1−カルボン酸(4−ヒドロキシフェニル)メチルアミド塩酸塩
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.69−2.91(2H,m),3.03(3H,s),2.92−3.23(4H,m),3.68(2H,d,J=13.7Hz),4.26(2H,s),6.75(2H,d,J=8.7Hz),6.98(2H,d,J=8.7Hz),7.45(3H,brs),7.54(2H,brs),9.52(1H,s)。
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(3−ヒドロキシプロピル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミドの製造
2−{4−[3−(t−ブチルジメチルシラニルオキシ)プロピル]フェノキシ}−5−ニトロピリジン(950mg,1.8mmol)に酢酸(10ml)及び水(5ml)を加え、室温下1時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルから再結晶して520mgの標題化合物を得た。
性状:白色プリズム晶
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.70−1.78(2H,m),2.59−2.65(2H,m),3.32−3.47(2H,m),4.46−4.49(1H,m),7.00−7.05(3H,m),7.23(2H,d,J=8.2Hz),7.84(1H,d,J=8.2Hz),7.95(1H,dd,J=8.3Hz,2.0Hz),8.16−8.22(2H,m),8.48(1H,d,J=2.6Hz),10.54(1H,s)。
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.73(2H,t,J=6.9Hz),3.59−3.66(2H,m),4.65(1H,t,J=5.3Hz),7.00−7.06(3H,m),7.25(2H,d,J=8.3Hz),7.84(1H,d,J=8.3Hz),7.95(1H,dd,J=8.3Hz,2.0Hz),8.16−8.23(2H,m),8.47(1H,d,J=2.6Hz),10.54(1H,s)。
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(5−ヒドロキシペンチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミドの製造
5−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}ペンタン酸エチル(8.79g,18.0mmol)のTHF(140ml)の溶液に、水素化ほう素リチウム(3.14g,144mmol)を加え、窒素気流下、3時間加熱還流下攪拌した。反応溶液を氷冷し、1N塩酸にて処理後、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:2)にて精製して、7.07gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.25−1.75(7H,m),2.62(2H,t,J=7.6Hz),3.65(2H,t,J=6.6Hz),6.92(1H,d,J=8.5Hz),7.02(2H,d,J=8.5Hz),7.19(2H,d,J=8.5Hz),7.56(1H,d,J=8.5Hz),7.69(1H,dd,J=8.5Hz,2.0Hz),7.93(1H,s),7.97(1H,d,J=2.0Hz),8.15(1H,dd,J=8.5Hz,2.5Hz),8.22(1H,d,J=2.5Hz)。
4−シアノ−N−[6−(4−ヒドロキシメチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]ベンズアミドの製造
4−[5−(4−シアノベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]安息香酸(1.80g,5.01mmol)のTHF(20ml)懸濁液を氷−食塩で冷却し、トリエチルアミン(0.77ml,5.51mmol)、次いでクロル蟻酸エチル(0.53ml,5.51mmol)を加え、同温で攪拌した。30分後、反応液を濾過して不溶物を除き、濾液を水素化ほう素ナトリウム(0.95g,25.05mmol)の80%メタノール(40ml)水溶液に氷冷攪拌下、注加した。室温で30分間攪拌した後、反応液に水(200ml)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(200ml)で抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチル−n−ヘキサンの混合液から再結晶して1.26gの標題化合物を得た。
性状:微黄色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
4.50(2H,d,J=5.3Hz),5.19(1H,t,J=5.6Hz),7.04−7.09(3H,m),7.35(2H,d,J=8.6Hz),8.04(2H,d,J=8.9Hz),8.12(2H,d,J=8.6Hz),8.21(1H,dd,J=8.9Hz,2.6Hz),8.49(1H,d,J=2.3Hz),11.63(1H,s)。
4−クロロ−N−[6−(4−ヒドロキシメチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]ベンズアミド
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
4.50(2H,d,J=5.3Hz),5.18(1H,t,J=5.6Hz),7.03−7.08(3H,m),7.35(2H,d,J=8.6Hz),7.63(2H,d,J=8.6Hz),8.00(2H,d,J=8.6Hz),8.20(1H,dd,J=8.9Hz,2.6Hz),8.48(1H,d,J=2.3Hz),10.46(1H,s)。
2−[4−(1−ブロモエチル)フェノキシ]−5−ニトロピリジンの製造
2−(4−エチルフェノキシ)−5−ニトロピリジン(7.33g,30mmol)を四塩化炭素(100ml)に溶解し、N−ブロモスクシイミド(5.34g,30mmol)及びベンゾイルパーオキサイド(0.73g,3mmol)を加え、窒素気流下一晩加熱還流した。反応液を放冷後、不溶物を濾過し、濾液を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製して1.34gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.08(3H,d,J=6.9Hz),5.26(1H,q,J=6.9Hz),7.05(1H,d,J=9.1Hz),7.15(2H,d,J=8.6Hz),7.53(2H,d,J=8.7Hz),8.49(1H,dd,J=9.1Hz,2.8Hz),9.04(1H,d,J=2.8Hz)。
N−[6−(4−クロロメチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
N−[6−(4−ヒドロキシメチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド(3.06g,7.9mmol)のジクロロメタン(90ml)溶液にチオニルクロリド(1.7ml,23.3mmol)を加え、室温下4時間攪拌した。残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をジエチルエーテルで洗浄して2.95gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
4.61(2H,s),7.00(1H,d,J=8.9Hz),7.11−7.14(2H,m),7.41−7.44(2H,m),7.77(2H,d,J=8.4Hz),7.89(1H,brs),8.00(2H,d,J=8.4Hz),8.22−8.28(2H,m)。
3,4−ジクロロ−N−[4−(4−クロロメチルフェノキシ)−3−フルオロフェニル]ベンズアミド
1H−NMR(CDCl3)δppm:
4.58(2H,s),6.95(2H,d,J=8.6Hz),7.10(1H,t,J=8.6Hz),7.20−7.30(1H,m),7.30−7.40(3H,m),7.59(1H,d,J=8.3Hz),7.65−7.78(2H,m),7.96(1H,d,J=2.1Hz)。
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(5−クロロペンチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩の製造
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(5−ヒドロキシペンチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド(6.83g,15.34mmol)に、チオニルクロリド(35ml)を加え、室温にて20分間攪拌した後、50℃にて1時間攪拌した。過剰のチオニルクロリドを留去した後、酢酸エチル(100ml)を加え、得られた白色粉末を、濾過、酢酸エチルにて洗浄することにより、6.98gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.33−1.50(2H,m),1.50−1.68(2H,m),1.68−1.85(2H,m),2.59(2H,t,J=7.6Hz),3.64(2H,t,J=6.6Hz),7.02(2H,d,J=8.5Hz),7.03(1H,d,J=9.0Hz),7.23(2H,d,J=8.5Hz),7.83(1H,d,J=8.5Hz),7.97(1H,dd,J=8.5Hz,2.0Hz),8.20(1H,dd,J=9.0Hz,2.5Hz),8.25(1H,d,J=2.0Hz),8.50(1H,d,J=2.5Hz),10.63(1H,s)。
N−{6−[4−(2−ブロモアセチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−3,4−ジクロロベンズアミドの製造
N−[6−(4−アセチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド(4.0g,10mmol)をクロロホルム(200ml)に溶解し、臭化銅(5.76g,25mmol)を加え、一晩加熱還流した。反応液を濾過し、濾液を飽和チオ硫酸ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。先程の濾過物に酢酸エチルを加え、飽和チオ硫酸ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を合わせシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して1.86gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
4.43(2H,s),7.06(1H,d,J=8.7Hz),7.21(2H,d,J=8.9Hz),7.57(1H,d,J=8.4Hz),7.72(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),7.99(1H,d,J=2.0Hz),8.03(2H,d,J=8.9Hz),8.09(1H,brs),8.27(1H,dd,J=8.7Hz,2.8Hz),8.32(1H,d,J=2.2Hz)。
N−{4−[4−(2−ブロモアセチル)フェノキシ]−3−フルオロフェニル}−3,4−ジクロロベンズアミド
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
4.88(2H,s),7.06(2H,d,J=8.9Hz),7.30−7.50(1H,m),7.60−7.70(1H,m),7.80−8.20(5H,m),8.22(1H,d,J=2.0Hz),10.67(1H,brs)。
4’−[4−(3−ブロモプロピル)フェノキシ]−3,4−ジクロロ−3’−フルオロベンズアニリドの製造
3,4−ジクロロ−3’−フルオロ−4’−[4−(3−ヒドロキシプロピル)フェノキシ]ベンズアニリド(2.32g,5.34mmol)のジクロロメタン(46ml)懸濁液に、四臭化炭素(2.13g,6.41mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.54g,5.88mmol)を加え、室温で12時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製して2.41gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.08−2.11(2H,m),2.73(2H,t,J=7.3Hz),3.38(2H,t,J=6.5Hz),6.88(2H,d,J=8.5Hz),7.02(1H,dd,J=9.0Hz,8.0Hz),7.13(2H,d,J=8.5Hz),7.17−7.28(1H,m),7.54(1H,d,J=8.3Hz),7.60−7.74(2H,m),7.85(1H,brs),7.93(1H,d,J=2.0Hz)。
4−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)ベンジル]ピペラジン−1−カルボン酸 t−ブチルの製造
2−(4−クロロメチルフェノキシ)−5−ニトロピリジン(12.32g,47mmol)のDMF(120ml)溶液にトリエチルアミン(19.4ml,140mmoL)及びピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(11.27g,61mmol)を加え50℃で3時間攪拌した。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水及び飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して11.26gの標題化合物を得た。
性状:黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.46(9H,s),2.40−2.44(4H,m),3.43−3.46(4H,m),3.54(2H,s),7.04(1H,d,J=8.9Hz),7.09−7.14(2H,m),7.38−7.44(2H,m),8.48(1H,dd,J=8.9Hz,2.8Hz),9.05(1H,d,J=2.8Hz)。
4−{1−[4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]エチル}モルホリン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.38(3H,d,J=6.8Hz),2.36−2.54(4H,m),3.37(1H,q,J=6.8Hz),3.69−3.72(4H,m),7.02(1H,dd,J=9.1Hz,0.5Hz),7.11(2H,d,J=8.6Hz),7.40(2H,d,J=8.5Hz),8.47(1H,dd,J=9.1Hz,2.8Hz),9.06(1H,dd,J=2.8Hz,0.5Hz)。
メタンスルホン酸 6−(4−ニトロ−フェノキシ)ピリジン−3−イルメチルエステルの製造
[6−(4−ニトロフェノキシ)ピリジン−3−イル]メタノール(6.1g,24.8mmol)をジクロロメタン(150ml)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(4.15ml,29.8mmol)を加え、メタンスルホン酸クロリド(2.11ml,27.3mmol)を滴下し窒素雰囲気下、0℃にて30分攪拌した。反応液を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣にn−ヘキサン:酢酸エチル=1:1の混合溶媒(50ml)を加え、析出した結晶を吸引濾過し7.9gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
3.04(3H,s),5.23(2H,s),7.09(1H,d,J=8.4Hz),7.29(2H,d,J=9.1Hz),7.88(1H,dd,J=8.4Hz,2.5Hz),8.23(1H,d,J=2.3Hz),8.28(2H,d,J=9.1Hz)。
2−(4−ニトロフェノキシ)−5−(4−トリフルオロメチルフェノキシメチル)ピリジンの製造
メタンスルホン酸 6−(4−ニトロフェノキシ)ピリジン−3−イルメチルエステル(4.86g,15mmol)をDMF(250ml)に溶解し、4−ヒドロキシベンゾトリフルオロライド(2.92g,18mmol)及び炭酸カリウム(3.11g,22.5mmol)を加え、窒素雰囲気下50℃にて1時間加熱攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=80:1)で精製して5.8gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
5.09(2H,s),7.02−7.10(3H,m),7.26−7.31(2H,m),7.56−7.59(2H,m),7.88(1H,dd,J=8.4Hz,2.5Hz),8.25−8.31(3H,m)。
2−(2−メチル−4−ニトロフェノキシ)−5−(4−トリフルオロメチルフェノキシメチル)ピリジン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.31(3H,s),5.07(2H,s),7.03(2H,d,J=8.6Hz),7.08(1H,d,J=8.4Hz),7.17(1H,d,J=8.9Hz),7.57(2H,d,J=8.4Hz),7.87(1H,dd,J=8.4Hz,2.5Hz),8.10(1H,dd,J=8.9Hz,2.8Hz),8.18(1H,d,J=2.6Hz),8.21(1H,d,J=2.5Hz)。
N−{6−[4−(4−ベンジルピペラジン−1−カルボニル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
4−[5−(4−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]安息香酸(1.19g,2.3mmol)のDMF(30ml)溶液に、氷冷下1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(530mg,2.8mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(370mg,2.7mmol)及びベンジルピペラジン(0.475ml,2.7mmol)を加え、徐々に室温まで昇温しながら1日攪拌した。残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:19)で精製して800mgの標題化合物を得た。
性状:白色針状晶
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.46(4H,brs),3.55(2H,s),3.72(4H,brs),6.96(1H,d,J=8.9Hz),7.10−7.13(2H,m),7.28−7.40(7H,m),7.74(2H,d,J=8.3Hz),8.02(2H,d,J=8.3Hz),8.16−8.21(1H,m),8.32(1H,d,J=2.6Hz),8.53(1H,brs)。
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(4−フェネチルピペラジン−1−カルボニル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミドの製造
4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)安息香酸エチル(690mg,2.7mmol)のTHF(10ml)溶液にトリエチルアミン(0.73ml,5.3mmol)及び3,4−ジクロロベンゾイルクロリド(570mg,2.7mmol)を加え、氷冷下1時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え水、1N塩酸、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を熱時n−へキサン:ジクロロメタン=1:2で洗浄した。これをTHF(20ml)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(2.9ml,2.9mmol)を加え、100℃で5時間攪拌した。THFを留去し、水層を1N塩酸でpH3とした。析出物を濾取し乾燥した。これをDMF(10ml)に溶解し、1−フェネチルピペラジン(200mg,1.1mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(240mg,1.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(170mg,1.3mmol)を加え、室温下1日攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮し、残渣にクロロホルムを加え水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:99)で精製して310mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.54(4H,brs),2.62−2.68(2H,m),2.79−2.85(2H,m),3.60−3.73(4H,m),6.95(1H,d,J=8.9Hz),7.09−7.23(5H,m),7.27−7.33(2H,m),7.37−7.41(2H,m),7.55(1H,d,J=8.3Hz),7.74−7.78(1H,m),8.04(1H,d,J=2.0Hz),8.11−8.15(1H,m),8.31(1H,d,J=2.6Hz),8.57(1H,brs)。
2−{3−メチル−4−[5−(4−トリフルオロメチルベンゾイル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニルアミノ}−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノンの製造
2−クロロ−5−(4−トリフルオロメチルベンゾイル)ピリジン(1.00g,3.5mmol)のDMF(30ml)溶液にN−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)グリシンエチルエステル(0.81g,3.9mmol)、炭酸セシウム(1.71g,5.2mmol)及びよう化第一銅(200mg,1.05mmol)を加え、アルゴン気流下60℃で3.5時間攪拌した。反応溶液を濾過、濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を水洗後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製して1.20gの黄色油状物を得た。これをTHF(23ml)に溶解し、1 M水酸化リチウム水溶液(3.9ml,3.9mmol)を加え室温下3時間攪拌した。反応溶液を氷冷し、6M塩酸でpH1とした。これを酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を水洗後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して1.04gの黄色油状物を得た。これをDMF(20ml)に溶解し、1−ピペロニルピペラジン(530mg,2.4mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(560mg,2.9mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(390mg,2.6mmol)を加え、室温下15時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を水洗後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:2→酢酸エチル)にて精製して280mgの黄色油状物を得た。これにジエチルエーテルを加えて放置した。析出物を濾取して220mgの標題化合物を得た。
性状:黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.11(3H,s),2.43−2.48(4H,m),3.45−3.48(4H,m),3.67−3.71(2H,m),3.86(2H,d,J=4.1Hz),4.90(1H,t,J=4.1Hz),5.96(2H,s),6.49−6.53(2H,m),6.71−6.78(2H,m),6.86−6.97(3H,m),7.75(2H,d,J=8.1Hz),7.87(2H,d,J=8.1Hz),8.18(1H,dd,J=8.7Hz,2.5Hz),8.58(1H,d,J=2.1Hz)。
6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2,5−ジフルオロフェノキシ)−N−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチンアミド臭化水素酸塩
融点224.5−226.0℃。
N−(6−{2−メチル−4−[メチル(2−オキソ−2−ピペラジン−1−イルエチル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−3,4−ジクロロベンズアミドの製造
メチル{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)−ピリジン−2−イルオキシ]−3−メチルフェニル}アミノ酢酸(1.59g,3.5mmol)のDMF(60ml)溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.79g,4.1mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(0.63g,4.1mmol)を加えた後、1−t−ブチルオキシカルボニルピペラジン(0.68g,3.6mmol)を加え、窒素雰囲気下室温で15時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水にて洗浄後、酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1→3:2)にて精製して得たアミド体にTHF(20ml)を加え溶液とした後、10%塩酸(10ml)を加え、室温で14時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え中和し酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1→20:1)で精製し、0.38gの標題化合物を得た。
性状:無色無定形粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.10(3H,s),2.75−2.94(4H,m),2.99(3H,s),3.40−3.70(4H,m),4.08(2H,s),6.46−6.59(2H,m),6.79(1H,d,J=8.9Hz),6.89(1H,d,J=8.6Hz),7.55(1H,d,J=8.4Hz),7.71(1H,dd,J=8.4Hz,2.1Hz),7.98(1H,d,J=2.1Hz),8.03−8.14(2H,m),8.23(1H,d,J=2.6Hz)。
N−(6−{4−[3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
3−[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン・三塩酸塩(200mg,0.35mmol)のTHF(4ml)溶液にトリエチルアミン(0.243ml,1.8mmol)及び4−トリフルオロメチルベンゾイルクロリド(0.055ml,0.37mmol)を加え、室温下1時間攪拌した。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水及び飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をジエチルエーテルから再結晶して170mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:140−141℃
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.32−2.40(4H,m),2.59−2.65(2H,m),2.93−2.99(2H,m),3.41(4H,brs),3.60−3.64(2H,m),5.94(2H,s),6.71−6.77(2H,m),6.85(1H,s),6.96(1H,d,J=8.9Hz),7.05(2H,d,J=8.4Hz),7.22(2H,d,J=8.4Hz),7.76(2H,d,J=8.4Hz),8.01(2H,d,J=8.4Hz),8.11−8.14(1H,m),8.23(1H,dd,J=8.9Hz,2.7Hz),8.28(1H,d,J=2.7Hz)
上記と同様の操作により得られた粗標題化合物(77.4g)を酢酸エチル(400ml)から再結晶することにより49.66gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:142−144℃。
1H−インドール−2−カルボン酸{6−[4−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−2−メチルフェノキシ]ピリジン−3−イル}アミドの製造
5−[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)−3−メチルベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン(150mg,0.46mmol)のDMF(5ml)溶液に、インドール−2−カルボン酸(74mg,0.46mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(70mg,0.46mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(110mg,0.57mmol)を加え、室温にて、5日間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した後、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去したのち、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1)にて精製した。得られた粉末状物質にエタノールを加え、濾過し、エタノールにて洗浄することにより100mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.10(3H,s),3.09(1H,dd,J=14.2Hz,9.7Hz),3.40(1H,dd,J=14.2Hz,4.2Hz),4.94(1H,dd,J=9.7Hz,4.2Hz),6.99(1H,d,J=8.2Hz),7.04(1H,d,J=8.9Hz),7.05−7.16(2H,m),7.20(1H,s),7.24(1H,dd,J=7.0Hz,1.0Hz),7.39(1H,d,J=1.6Hz),7.46(1H,d,J=8.2Hz),7.68(1H,d,J=7.7Hz),8.21(1H,dd,J=8.9Hz,2.8Hz),8.49(1H,d,J=2.8Hz),10.37(1H,s),11.80(1H,s),12.09(1H,s)。
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−{メチル−[3−メチル−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]アミノ}エタノン(2.65g,5.10mmol)の酢酸エチル(50ml)懸濁液に、窒素雰囲気下、5%白金−炭素(0.20g)を加えた後、水素雰囲気下11時間攪拌した。白金−炭素をセライト濾別し、濾液の酢酸エチル溶液に氷冷下、トリエチルアミン(0.78ml,5.61mmol)を加えた後、4−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(0.80ml,5.36mmol)を滴下した。反応溶液を16時間攪拌後、飽和重曹水を加え室温下攪拌した。20分後酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を水洗後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をアセトン−ジエチルエーテルにて結晶化して3.03gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
融点:153.0−154.5℃
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.12(3H,s),2.31−2.52(4H,m),3.01(3H,s),3.38−3.72(6H,m),4.07(2H,s),5.95(2H,s),6.49−6.61(2H,m),6.69−6.78(2H,m),6.79−6.88(2H,m),6.92(1H,d,J=8.6Hz),7.76(2H,d,J=8.3Hz),7.81−7.90(1H,m),7.99(2H,d,J=8.3Hz),8.13(1H,dd,J=8.8Hz,2.6Hz),8.23(1H,d,J=2.6Hz)
上記と同様の操作により得られた粗標題化合物(5.00g,7.6mmol)をエタノール(15ml)から再結晶することにより3.90gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
融点:156−158℃。
N−{6−[2−メチル−4−(2−オキソ−3−ピペロニルイミダゾリジン−1−イル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミド
融点:188.0−189.0℃。
3,4−ジクロロ−N−[6−(2−フルオロ−4−{メチル[2−オキソ−2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エチル]アミノ}フェノキシ)ピリジン−3−イル]ベンゼンスルホンアミドの製造
2−{[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]メチルアミノ}−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノン(15.85g,1.9mmol)のジクロロメタン(150ml)溶液に、3,4−ジクロロベンゼンスルホニルクロリド(12.92g,1.9mmol)及びピリジン(11ml,12.4mmol)を加え、室温下1時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)に付して精製し、エタノールより再結晶して標題化合物5.6gを得た。
性状:白色粉末
融点:185.6−187.0℃
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.45(4H,t,J=4.6Hz),3.01(3H,s),3.44(2H,s),3.47(2H,brs),3.64(2H,brs),4.07(2H,s),5.95(2H,s),6.33−6.44(2H,m),6.71−6.78(2H,m),6.84−6.87(2H,m),6.98(1H,t,J=9.1Hz),7.47(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),7.51(2H,dd,J=8.4Hz,2.8Hz),7.68(1H,d,J=2.1Hz),7.83(1H,d,J=1.8Hz)MS:701(M+)。
4−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニルカルバモイル}ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルの製造
N−[6−(4−アミノフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド・二塩酸塩(1.0g,2.24mmol)のDMF(15ml)溶液に、氷冷下、ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−t−ブチルエステル(510mg,2.22mmol)、トリエチルアミン(0.94ml,6.74mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(350mg,2.29mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(514mg,2.68mmol)を順次加えたのち、氷冷下1時間、室温にて17時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に水を加え、次に酢酸エチルを加えると白色粉末が析出したので、濾過後、水、次いで酢酸エチルにて洗浄することにより、1.04gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.41(9H,s),1.35−1.50(2H,m),1.70−1.85(2H,m),2.40−2.60(1H,m),2.65−2.90(2H,m),3.90−4.11(2H,m),7.03(1H,d,J=8.9Hz),7.06(2H,d,J=8.9Hz),7.62(2H,d,J=8.9Hz),7.84(1H,d,J=8.5Hz),7.94(1H,dd,J=8.5Hz,2.0Hz),8.17(1H,dd,J=8.9Hz,2.6Hz),8.22(1H,d,J=2.0Hz),8.46(1H,d,J=2.6Hz),9.96(1H,s),10.54(1H,s)。
3,4−ジクロロ−N−(6−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)−アセチルアミノ]フェノキシ}ピリジン−3−イル)ベンズアミド
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.07(1H,dd,J=16.5Hz,8.9Hz),3.24(1H,dd,J=16.5Hz,4.0Hz),4.73(1H,dd,J=9.0Hz,4.0Hz),7.04(1H,d,J=8.9Hz),7.08(2H,d,J=8.9Hz),7.58(2H,d,J=8.9Hz),7.84(1H,d,J=8.2Hz),7.94(1H,dd,J=8.2Hz,2.0Hz),8.18(1H,dd,J=8.9Hz,2.6Hz),8.22(1H,d,J=2.0Hz),8.46(1H,d,J=2.6Hz),10.21(1H,s),10.53(1H,s),12.00(1H,s)。
3,4−ジクロロ−N−(6−{4−[4−ピペロニロイルピペラジン−1−イルメチル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)ベンズアミドの製造
3,4−ジクロロ−N−[6−(4−ピペラジン−1−イルメチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]ベンズアミド(300mg,0.66mmol)のDMF(10ml)溶液に、氷冷下ピペロニル酸(120mg,0.72mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(140mg,0.73mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(100mg,0.74mmol)を加えた。反応溶液を室温下一晩攪拌した。残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して110mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.46(4H,brs),3.53(2H,s),3.60(4H,brs),5.99(2H,s),6.79(1H,d,J=7.9Hz),6.85−6.96(3H,m),7.08(2H,d,J=8.6Hz),7.33(2H,d,J=8.3Hz),7.54(1H,d,J=8.3Hz),7.69−7.73(1H,m),7.99(1H,d,J=2.3Hz),8.16−8.21(1H,m),8.27−8.30(2H,m)。
N−{6−[4−(4−クロロアセチルピペラジノ)フェノキシ]−3−ピリジル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの製造
N−[6−(4−ピペラジノフェノキシ)−3−ピリジル]−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(885mg,2.00mmol)のDMF(20ml)溶液にトリエチルアミン(0.418ml,3.00mmol)及び塩化クロロアセチル(0.191ml,2.40mmol)を加え、反応液を室温にて10分間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して、1.00gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
3.17(2H,t,J=5.0Hz),3.22(2H,t,J=5.0Hz),3.70(2H,t,J=5.0Hz),3.80(2H,t,J=5.0Hz),6.95(1H,d,J=9.0Hz),6.97(2H,d,J=9.0Hz),7.08(2H,d,J=9.0Hz),7.77(1H,brs),7.78(2H,d,J=8.0Hz),7.99(2H,d,J=8.0Hz),8.20(1H,dd,J=9.0Hz,2.5Hz),8.26(1H,d,J=2.5Hz)。
1−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}−4−ベンゾイルオキシピペリジンの製造
1−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}−4−ヒドロキシピペリジン(200mg,0.44mmol)のジクロロメタン(8ml)溶液に、トリエチルアミン(0.091ml,0.65mmol)、ベンゾイルクロリド(74mg,0.53mmol)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(3mg,0.025mmol)を加え、室温下2.5日間攪拌した。反応液をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=7:93)で精製して、80mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末;融点:188−190℃。
3,4−ジクロロ−N−(6−{4−[[2−オキソ−2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エチル](2,2,2−トリフルオロアセチル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−3−イル)ベンズアミドの製造
3,4−ジクロロ−N−(6−{4−[2−オキソ−2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エチルアミノ]フェノキシ}ピリジン−3−イル)ベンズアミド(0.152g,0.239mmol)のTHF(5ml)溶液にトリエチルアミン(0.0500ml,0.359mmol)及びトリフルオロ酢酸無水物(0.0410ml,0.287mmol)を加え、6時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製して得られた固体をメタノールから再結晶して28.8mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:211−213℃。
N−[6−(4−{アセチル[2−オキソ−2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エチル]アミノ}−2−メトキシフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.90(3H,s),2.28(2H,brs),2.38(2H,brs),3.37(4H,brs),3.49(2H,brs),3.67(3H,s),4.43(2H,s),5.93(2H,s),6.68−6.75(2H,m),6.82(1H,s),6.91−6.97(2H,m),7.07−7.10(2H,m),7.53(1H,d,J=8.4Hz),7.76(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),8.05(1H,d,J=2.0Hz),8.20(1H,dd,J=8.9Hz,2.8Hz),8.37(1H,d,J=2.6Hz),9.26(1H,s)。
N−[6−(ベンゾイル{4−[3−オキソ−3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロピル]フェニル}アミノ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド・一シュウ酸塩の製造
3,4−ジクロロ−N−(6−{4−[3−オキソ−3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロピル]フェニルアミノ}ピリジン−3−イル)ベンズアミド(250mg,0.395mmol)のTHF(5ml)溶液に、トリエチルアミン(0.132ml,0.949mmol)及びベンゾイルクロリド(0.0550ml,0.474mmol)を加え、室温で7時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製し、0.300gのフリー体を得た。得られたフリー体にイソプロパノール(5ml)及びシュウ酸二水和物(100mg,0.793mmol)を加え、加熱溶解後、溶媒を留去し、得られた固体をイソプロパノールから再結晶して80.0mgの標題化合物を得た。
性状:黄色粉末
融点:140−143℃。
N−[6−(アセチル{4−[3−オキソ−3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロピル]フェニル}アミノ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド
融点:150−165℃
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.98(3H,s),2.62−2.98(7H,m),3.04(1H,t,J=12.1Hz),3.26(2H,t,J=14.7Hz),3.35−3.50(2H,m),4.06(1H,d,J=13.8Hz),4.13−4.26(2H,m),4.44(1H,d,J=13.8Hz),6.07(2H,s),6.95−7.02(2H,m),7.20−7.24(3H,m),7.28(2H,d,J=8.3Hz),7.52(1H,d,J=8.9Hz),7.85(1H,d,J=8.4Hz),7.96(1H,dd,J=2.0Hz,8.4Hz),8.23−8.26(2H,m),8.77(1H,s),10.77(1H,s),11.10(1H,brs)。
6−{4−[3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル]フェノキシ}−N−(3,4−ジクロロフェニル)ニコチンアミドの製造
6−{4−[3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル]フェノキシ}ニコチン酸(1.23g,2.5mmol)のTHF(35ml)溶液にN,N’−カルボニルジイミダゾール(540mg,3.3mmol)を加え、室温下30分間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮し、残渣に3,4−ジクロロアニリン(4.07g,25mmol)を加え、室温下3日間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製後、ジエチルエーテルから再結晶して510mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.33(4H,brs),2.59−2.65(2H,m),2.91−2.97(2H,m),3.40(4H,brs),3.59(2H,s),5.94(2H,s),6.70−6.76(2H,m),6.83(1H,s),6.96−7.06(3H,m),7.20−7.26(2H,m),7.40(1H,d,J=8.6Hz),7.50−7.54(1H,m),7.86(1H,d,J=1.8Hz),8.18−8.22(1H,m),8.44(1H,brs),8.66(1H,brs)。
(4−ベンジルピペラジン−1−イル){4−[5−(3,4−ジクロロフェニルスルファニル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}メタノンの製造
3,4−ジクロロベンゼンチオール(0.24ml,1.88mmol)の2N水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を氷冷し、[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル](4−ベンジルピペラジン−1−イル)メタノン(0.73g,1.88mmol)の濃硫酸(0.38ml)−水(1.1ml)溶液に、氷冷下、亜硝酸ナトリウム(0.13g,1.88mmol)の水(0.6ml)溶液を滴下し、10分間攪拌した反応溶液を加えた。反応溶液に水を加え、ジクロロメタンにて抽出し、ジクロロメタン層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=80:1)にて精製することにより、0.1gの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.49(4H,brs),3.56(2H,s),3.56(2H,brs),3.78(2H,brs),6.99(1H,d,J=8.9Hz),7.20(2H,d,J=8.7Hz),7.25−7.39(5H,m),7.46(1H,dd,J=8.2Hz,2.0Hz),7.47(2H,d,J=8.7Hz),7.56(1H,d,J=8.2Hz),7.76(1H,d,J=2.0Hz),7.86(1H,dd,J=8.9Hz,2.5Hz),8.50(1H,d,J=2.5Hz)。
2−({4−[5−(3,4−ジクロロフェニルスルファニル)ピリジン−2−イルオキシ]−3−メトキシフェニル}エチルアミノ)−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.20(3H,t,J=7.0Hz),2.43(4H,t,J=4.9Hz),3.43(2H,s),3.35−3.50(2H,m),3.49−3.60(2H,m),3.60−3.70(2H,m),3.73(3H,s),4.05(2H,s),5.95(2H,s),6.22(1H,dd,J=8.9Hz,2. 7Hz),6.35(1H,d,J=2.7Hz),6.70−6.76(2H,m),6.85(1H,s),6.90(1H,d,J=9.0Hz),6.98(1H,d,J=8.8Hz),7.46(1H,dd,J=8.2Hz,2.0Hz),7.55(1H,d,J=8.2Hz),7.75(1H,d,J=2.0Hz),7.78(1H,dd,J=9.0Hz,2.5Hz),8.49(1H,d,J=2.5Hz)。
1−(6−{4−[3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−3−(3,4−ジクロロフェニル)尿素の合成
3−[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(600mg,1.3mmol)のトルエン(20ml)溶液に、エチルジイソプロピルアミン(0.454ml,2.6mmol)及びイソシアン酸3,4−ジクロロフェニル(270mg,1.4mmol)を加え、加熱還流下1日攪拌した。反応溶液を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:19)で精製後、酢酸エチルから再結晶して280mgの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.37−2.39(4H,m),2.61−2.67(2H,m),2.89−2.94(2H,m),3.41−3.47(4H,m),3.61−3.65(2H,m),5.94(2H,s),6.69−6.83(4H,m),6.95(2H,d,J=8.4Hz),7.10−7.26(4H,m),7.49(1H,d,J=2.3Hz),7.93−7.96(2H,m),8.15(1H,s),8.21(1H,s)。
4−ピペロニルピペラジン−1−カルボン酸{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}アミド塩酸塩の製造
{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}カルバミン酸フェニルエステル(320mg,0.65mmol)のDMF(4ml)溶液に、1−ピペロニルピペラジン(285mg,1.29mmol)を加え、室温下17時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去したのち、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=25:1)にて精製した。得られた残渣をエタノール−酢酸エチルの混合溶媒に溶解させ、4N塩化水素の酢酸エチル溶液をpH3になるまで加えた後、析出した白色粉末を濾過し、エタノールにて洗浄することにより、330mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.85−3.09(2H,m),3.20−3.50(4H,m),4.12−4.38(4H,m),6.08(2H,s),7.02(2H,d,J=9.0Hz),6.93−7.12(3H,m),7.28(1H,d,J=1.5Hz),7.49(2H,d,J=9.0Hz),7.83(1H,d,J=8.5Hz),7.97(1H,dd,J=8.5Hz,2.0Hz),8.19(1H,dd,J=8.8Hz,2.6Hz),8.25(1H,d,J=2.0Hz),8.50(1H,d,J=2.6Hz),8.92(1H,s),10.63(1H,s)。
4−ベンジルピペラジン−1−カルボン酸 {4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}アミド塩酸塩
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.90−3.20(2H,m),3.22−3.45(4H,m),4.27(2H,d,J=13.6Hz),4.35(2H,d,J=5.0Hz),7.02(1H,d,J=8.9Hz),7.03(2H,d,J=8.9Hz),7.41−7.52(3H,m),7.48(2H,d,J=8.9Hz),7.55−7.69(2H,m),7.84(1H,d,J=8.4Hz),7.97(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),8.19(1H,dd,J=8.9Hz,2.6Hz),8.25(1H,d,J=2.0Hz),8.49(1H,d,J=2.6Hz),8.90(1H,s),10.62(1H,s)。
2−[(4−{5−[(3,4−ジクロロベンジリデン)アミノ]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)メチルアミノ]−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノンの製造
2−{[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]メチルアミノ}−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノン(7.80g,16.4mmol)をメタノール(400ml)に溶解し、3,4−ジクロロベンズアルデヒド(2.87g,16.4mmol)を加え、16時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮して、10.4gの標題化合物を得た。
性状:褐色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.44(4H,brs),3.03(3H,s),3.44−3.45(2H,m),3.50(2H,brs),3.63(2H,brs),4.09(2H,s),5.94(2H,s),6.65−6.77(4H,m),6.84−6.88(2H,m),7.03(2H,d,J=9.1Hz),7.54(1H,d,J=8.3Hz),7.58(1H,dd,J=8.9Hz,2.8Hz),7.70(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),8.00(1H,d,J=2.0Hz),8.10(1H,d,J=2.8Hz),8.39(1H,s)。
3−({4−[5−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}メチルアミノ)−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オンの製造
3−[(4−{5−[(3,4−ジクロロベンジリデン)アミノ]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)メチルアミノ]−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(3.88g,6.0mmol)をメタノール(150ml)及びTHF(50ml)の混合溶媒に溶解し、水素化ほう素ナトリウム(1.13g,30.0mmol)を徐々に加え、室温にて13時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=40:1)で精製して3.60gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.32−2.39(4H,m),2.52−2.57(2H,m),2.91(3H,s),3.36−3.40(4H,m),3.59−3.63(2H,m),3.66−3.71(2H,m),3.97(1H,brs),4.27(2H,d,J=5.0Hz),5.94(2H,s),6.65−6.76(5H,m),6.83(1H,d,J=1.0Hz),6.94(1H,dd,J=8.9Hz,3.0Hz),6.97(2H,d,J=9.2Hz),7.18(1H,dd,J=8.3Hz,2.0Hz),7.40(1H,d,J=8.4Hz),7.45(1H,d,J=2.0Hz),7.56(1H,d,J=2.5Hz)
MS:647(M+)。
1−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−3−(4−{5−(ピペロニルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)プロパン−1−オンの製造
3−[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−1−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(1.04g,2.5mmol)をメタノール(25ml)に溶解し、ピペロナール(0.39g,2.63mmol)を加え、一晩加熱還流した。反応液を氷冷した後、水素化ほう素ナトリウム(0.28g,7.50mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製して0.80gの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.28(4H,brs),2.57(2H,t,J=7.9Hz),2.76(2H,t,J=7.9Hz),3.40−3.46(6H,m),4.15(2H,d,J=6.1Hz),5.97(2H,s),6.21(1H,t,J=6.1Hz),6.76(1H,d,J=8.6Hz),6.82−6.86(4H,m),6.92(1H,brs),7.08(1H,dd,J=8.7Hz,3.0Hz),7.17(2H,d,J=8.4Hz),7.24−7.32(5H,m),7.51(1H,d,J=3.0Hz)。
1−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−3−[4−(5−ジベンジルアミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]プロパン−1−オンの製造
3−[4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−1−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(1.0g,2.4mmol)をDMF(30ml)に溶解し、炭酸カリウム(0.73g,5.28mmol)、よう化ナトリウム(0.76g,5.04mmol)及び臭化ベンジル(0.60ml,5.04mmol)を加え、室温にて一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣にクロロホルムを加え、水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=80:1)で精製して0.67gの標題化合物を得た。
性状:黄色油状物
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.27(4H,brs),2.50−2.59(2H,m),2.73−2.78(2H,m),3.37−3.45(6H,m),4.68(4H,s),6.78(1H,d,J=8.9Hz),6.85(2H,d,J=8.4Hz),7.17(2H,d,J=8.6Hz),7.20−7.36(16H,m),7.54(1H,d,J=3.1Hz)。
2−[(4−{5−[(3,4−ジクロロベンジル)エチルアミノ]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)メチルアミノ]−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノンの製造
2−({4−[5−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}メチルアミノ)−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノン(1.59g,2.5mmol)をジクロロエタン(80ml)に溶解し、氷冷下、アセトアルデヒド(1.40ml,25.0mmol)及びトリアセチルオキシ水素化ほう素ナトリウム(1.59g,7.5mmol)を加え、酢酸(0.43ml,7.5mmol)を滴下し、室温にて16時間攪拌した。反応液を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)で精製した。得られた固体をエタノールから再結晶して0.65gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.17(3H,t,J=7.1Hz),2.41(4H,brs),2.99(3H,s),3.36−3.44(4H,m),3.48(2H,brs),3.62(2H,brs),4.04(2H,s),4.35(2H,s),5.95(2H,s),6.67−6.77(5H,m),6.85(1H,brs),6.97(2H,d,J=9.1Hz),7.01(1H,dd,J=8.9Hz,3.1Hz),7.07(1H,dd,J=8.2Hz,2.0Hz),7.32(1H,d,J=2.0Hz),7.37(1H,d,J=8.3Hz),7.63(1H,d,J=3.0Hz)
MS:661(M+)。
(4−{5−[ベンジル−(3,4−ジクロロベンジル)アミノ]ピリジン−2−イルオキシ}(4−ベンジルピペラジン−1−イル)メタノンの製造
(4−ベンジルピペラジン−1−イル){4−[5−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}メタノン(1.09g,2.0mmol)をDMF(30ml)に溶解し、炭酸カリウム(0.28g,2.0mmol)及びベンジルブロマイド(0.24ml,2.0mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した後、70℃にて1時間加熱攪拌した。炭酸カリウム(0.03g,0.2mmol)及びベンジルブロマイド(0.02ml,0.2mmol)を追加し、70℃にて3時間加熱攪拌した。さらに炭酸カリウム(0.03g,0.2mmol)、ベンジルブロマイド(0.02ml,0.2mmol)及びよう化ナトリウム(0.15g,1.0mmol)を加え、70℃にて一晩加熱攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣にクロロホルムを加え、水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製して0.64gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.37(4H,brs),3.28−3.50(6H,m),4.71(2H,s),4.73(2H,s),6.90(1H,d,J=8.9Hz),6.99(2H,d,J=8.6Hz),7.22−7.37(14H,m),7.52(1H,d,J=2.0Hz),7.58−7.61(2H,m)。
1−(t−ブトキシカルボニル)−4−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}−4−ヒドロキシピペリジンの製造
N−[4−(4−ブロモフェノキシ)フェニル]−3,4−ジクロロベンズアミド(4.94g,11.3mmol)のTHF(100ml)溶液を−85℃で攪拌し、ここに2.46M n−ブチルリチウムへキサン溶液(9.65ml,23.7mmol)を10分かけて滴下した。同温で20分攪拌すると結晶が析出した。この反応液に1−(t−ブトキシカルボニル)−4−ピペリドン(2.48g,12.4mmol)のTHF(20ml)溶液を加え、3時間かけて−40℃まで昇温したのち、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた。反応液を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−へキサン=2:3〜1:1)で精製して、2.30gの白色粉末を得た。この結晶をジエチルエーテルで洗浄して1.80gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:208−209℃。
1−(t−ブトキシカルボニル)−4−(4−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}−1,2,5,6−テトラヒドロピリジンの製造
1−(t−ブトキシカルボニル)−4−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}−4−ヒドロキシピペリジン(1.56g,2.80mmol)のトルエン(32ml)溶液にp−トルエンスルホン酸水和物(53mg,0.28mmol)を加え、18時間加熱還流した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製して、1.35gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:173−174℃。
1−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}−4−ヒドロキシピペリジンの製造
1−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}−4−(メトキシメトキシ)ピペリジン(5.50g,11.0mmol)のエタノール(110ml)溶液に2M塩酸(55ml,110mmol)を加え、反応液を60℃にて8時間攪拌した。反応液に室温で炭酸カリウム(16g)を加え、溶媒を減圧留去した。ここに水(200ml)を加え、析出晶を濾取して5.0gの標題化合物を得た。
性状:淡褐色粉末
融点:178−180℃。
1−(3−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}プロピオニル)ピペラジン・一塩酸塩の製造
1−(t−ブトキシカルボニル)−4−(3−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}プロピオニル)ピペラジン(2.40g,4.01mmol)のジクロロメタン(24ml)溶液に、氷冷下トリフルオロ酢酸(12ml)を加え、同温下3時間攪拌した。反応液を留去し、残渣にアセトン(5ml)を加え、飽和重曹水を加えて塩基性とした後、生じた固体を濾取し、乾燥して白色粉末である2.00gのフリー体を得た。得られたフリー体(0.500g)にエタノール(10ml)及び5M塩酸(0.4ml)を加え、加熱溶解後溶媒を留去し、得られた固体をイソプロパノールから再結晶して0.388gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:127−130℃。
[3−(4−{5−[3−(3,4−ジクロロフェニル)ウレイド]ピリジン−2−イルオキシ}−3−メチルフェニル)−2−オキソテトラヒドロピリミジン−1−イル]酢酸
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.87−2.15(5H,m),3.25−3.47(2H,m),3.58−3.75(2H,m),3.95(2H,s),6.82−7.00(2H,m),7.01−7.12(1H,m),7.17(1H,d,J=2.4Hz),7.29−7.32(1H,m),7.50(1H,d,J=8.8Hz),7.85(1H,d,J=2.4Hz),7.89−8.02(1H,m),8.11(1H,d,J=2.7Hz),8.95(1H,s),9.17(1H,s),12.50(1H,s)。
1−(3−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}プロピオニル)−4−ピペロニルピペラジン・一塩酸塩の製造
1−(3−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}プロピオニル)ピペラジン(0.500g,1.00mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.262ml,1.50mmol)のアセトニトリル(12ml)懸濁液に、塩化ピペロニル(0.188g,1.10mmol)を加え、1.5時間加熱還流した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で精製して、0.486gのフリー体を得た。得られたフリー体にエタノール(10ml)及び5M塩酸(0.3ml)を加え、加熱溶解後溶媒を留去し、得られた固体を90%エタノール(17.5ml)から再結晶して0.322gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:221−224℃
上記と同様の操作により得られた粗標題化合物(9.95g,14.9mmol)を80%エタノール(350ml)から再結晶することにより9.37gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:232−234℃。
3,4−ジクロロ−N−[6−(4−{4−[(3,4−ジフルオロベンジル)メチルアミノ]ピペリジン−1−カルボニル}フェノキシ)ピリジン−3−イル]ベンズアミド の製造
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(4−メチルアミノピペリジン−1−カルボニル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド・二塩酸塩(114mg,0.2mmol)をDMF(3ml)に溶解し、4−ブロモメチル−1,2−ジフルオロベンゼン(31 μl,0.24mmol)及び炭酸カリウム(111mg,0.8mmol)を加え、室温にて4日間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1)で精製して60mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.64(4H,brs),1.84(2H,brs),2.20(3H,s),2.65−2.90(3H,m),3.54(2H,s),6.95−7.08(4H,m),7.13(2H,d,J=9.3Hz),7.41(2H,d,J=9.2Hz),7.57(1H,d,J=8.4Hz),7.75(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),8.03(1H,d,J=2.0Hz),8.15(1H,dd,J=8.9Hz,2.8Hz),8.30(1H,brs),8.31(1H,d,J=2.2Hz)。
1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−{4−[5−(4−トリフルオロメチルフェノキシメチル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニルアミノ}エタノンの製造
4−[5−(4−トリフルオロメチルフェノキシメチル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニルアミン(4.50g,12.5mmol)をDMF(150ml)に溶解し、炭酸カリウム(2.60g,18.8mmol)及びよう化ナトリウム(1.87g,12.5mmol)を加え、2−クロロ−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノン(4.21g,12.5mmol)を加え、窒素雰囲気下、80℃にて11時間加熱攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=80:1)で精製して5.2gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.44−2.46(4H,m),3.43−3.47(4H,m),3.69(2H,t,J=5.0Hz),3.86(2H,s),4.91(1H,brs),5.02(2H,s),5.94(2H,s),6.64(2H,d,J=8.9Hz),6.74−6.75(2H,m),6.85−6.89(2H,m),6.96−7.03(4H,m),7.55(2H,d,J=8.4Hz),7.72(1H,dd,J=8.4Hz,2.5Hz),8.22(1H,d,J=2.0Hz)。
N−{6−[4−(4−チアゾール−2−イルメチルピペラジン−1−カルボニル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
N−{6−[4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミド・二塩酸塩(400mg,0.74mmol)の1,2−ジクロロエタン(20ml)縣濁液に、2−ホルミルチアゾール(125mg,1.10mmol)及びトリエチルアミン(0.21ml,1.50mmol)を加え、室温下30分間攪拌した後、氷冷下、トリアセチルオキシ水素化ほう素ナトリウム(312mg,1.47mmol)を加えた。氷冷下30分間、室温にて1時間攪拌した後、酢酸(0.085ml,1.48mmol)を加え、室温にて17時間攪拌した。残渣に氷水を加え、クロロホルムにて抽出し、クロロホルム層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。クロロホルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去したのち、析出した白色沈殿を濾過、酢酸エチルにて洗浄することにより、293mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.55(4H,brs),3.55(4H,brs),3.90(2H,s),7.15(1H,d,J=8.7Hz),7.16(2H,d,J=8.6Hz),7.45(2H,d,J=8.6Hz),7.68(1H,d,J=3.2Hz),7.73(1H,d,J=3.2Hz),7.94(2H,d,J=8.1Hz),8.17(2H,d,J=8.1Hz),8.26(1H,dd,J=8.7Hz,2.3Hz),8.55(1H,d,J=2.3Hz),10.68(1H,s)。
N−(6−{4−[4−((1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル)ピペラジン−1−カルボニル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
N−{6−[4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェノキシ]−ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミド(430mg,0.91mmol)のメタノール溶液に、1,2−エポキシシクロヘキサン(180mg,1.83mmol)を加え、加熱還流下1日間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=35:1)にて精製した後、酢酸エチルを加えた。析出した白色粉末を濾過、酢酸エチルにて洗浄することにより、284mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.03−1.38(4H,m),1.42−1.88(3H,m),2.06−2.35(2H,m),2.31(2H,brs),2.74(2H,brs),3.30−4.00(6H,m),7.00(1H,d,J=8.9Hz),7.15(2H,d,J=8.7Hz),7.43(2H,d,J=8.7Hz),7.77(2H,d,J=8.1Hz),8.02(2H,d,J=8.1Hz),8.21(1H,brs),8.22(1H,dd,J=8.9Hz,2.7Hz),8.33(1H,d,J=2.7Hz)。
3,4−ジクロロ−N−[6−({4−[3−オキソ−3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロピル]フェニル}メチルアミノ)ピリジン−3−イル]ベンズアミド・二シュウ酸塩の製造
3,4−ジクロロ−N−(6−{4−[3−オキソ−3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロピル]フェニルアミノ}ピリジン−3−イル)ベンズアミド(250mg,0.395mmol)のメタノール(3ml)溶液に酢酸(0.500ml)及び37%ホルムアルデヒド(0.640ml,7.89mmol)を加え、50℃にて30分攪拌した。室温にて反応液に水素化シアノほう素ナトリウム(0.160g,2.55mmol)を加え、50℃にて8時間加熱攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製してフリー体を得た。得られたフリー体にイソプロパノール(5ml)およびシュウ酸二水和物(70.0mg,0.555mmol)を加え、加熱溶解後溶媒を留去し、得られた固体をイソプロパノールから再結晶して0.193gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
融点:127−129℃。
2−(エチル{4−[5−(4−トリフルオロメチルフェノキシメチル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}アミノ)−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.18(3H,t,J=7.1Hz),2.41−2.44(4H,m),3.39−3.47(4H,m),3.51(2H,brs),3.64(2H,brs),4.03(2H,s),5.03(2H,s),5.94(2H,s),6.68(2H,d,J=9.1Hz),6.73−6.74(2H,m),6.85−6.88(2H,m),6.99(2H,d,J=9.1Hz),7.01(2H,d,J=8.4Hz),7.55(2H,d,J=8.7Hz),7.71(1H,dd,J=8.6Hz,2.5Hz),8.22(1H,d,J=2.3Hz)。
3,4−ジクロロ−N−[6−(4−チオモルホリン−4−イルメチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]ベンズアミド・一塩酸塩の製造
3,4−ジクロロ−N−[6−(4−クロロメチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]ベンズアミド(0.61g,1.5mmol)をDMF(5ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.84ml,6.0mmol)及びチオモルホリン(0.15ml,1.5mmol)を加え、40℃にて一晩加熱攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=80:1)で精製した。得られた固体(0.56g,1.18mmol)を酢酸エチル(50ml)に溶解し、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(0.295ml,1.18mmol)を加え室温にて1時間攪拌した。析出した結晶を吸引濾取し、メタノールにて再結晶して0.38gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.80−2.83(2H,m),3.09−3.17(4H,m),3.61(2H,m),4.35(2H,s),7.14(1H,d,J=8.9Hz),7.21(2H,d,J=8.3Hz),7.60(2H,d,J=8.3Hz),7.85(1H,d,J=8.6Hz),7.96(1H,dd,J=8.3Hz,2.0Hz),8.23(1H,dd,J=8.9Hz,2.6Hz),8.24(1H,d,J=2.0Hz),8.53(1H,d,J=2.6Hz),10.45(1H,brs),10.62(1H,brs)。
3,4−ジクロロ−N−(4−{4−[1−(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]フェノキシ}フェニル)ベンズアミド
融点:169−171℃。
1−(3−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}プロピオニル)−4−[2−(モルホリノ)アセチル]ピペラジンの製造
1−クロロアセチル−4−(3−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}プロピオニル)ピペラジン(0.515g,0.896mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.234ml,1.34mmol)のアセトニトリル(11ml)溶液に、モルホリン(0.117ml,1.34mmol)を加え、1時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、残渣に飽和食塩水を加え、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた固体を含水アセトンから再結晶して0.441gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:187−190℃。
1−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]ベンジル}ピペラジン−4−カルボン酸エチルエステル
性状:淡黄色油状物
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.25(3H,t,J=7.0Hz),1.76(2H,m),1.77(2H,m),2.03(2H,t,J=11.5Hz),2.28(1H,m),2.87(2H,brd,J=11.5Hz),3.48(2H,s),4.13(2H,q,J=7.0Hz),6.94(1H,d,J=9.0Hz),7.06(2H,d,J=8.5Hz),7.33(2H,d,J=9.0Hz),7.57(1H,d,J=8.5Hz),7.70(1H,dd,J=8.5Hz,2.0Hz),7.88(1H,brs),7.97(1H,d,J=2.0Hz),8.17(1H,dd,J=9.0Hz,3.0Hz),8.24(1H,d,J=3.0Hz)。
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イルメチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミドの製造
ウラシル(200mg,1.8mmol)にヘキサメチルジシラザン(5ml)を加え、150℃で5.5時間攪拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をアセトニトリル(10ml)−THF(5ml)に溶解し、これに3,4−ジクロロ−N−[6−(4−クロロメチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]ベンズアミド(500mg,1.2mmol)及び四塩化スズ(3滴)を加え2.5時間加熱還流下攪拌した。反応溶液にメタノール(1ml)を加え室温下30分間攪拌後、反応溶液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:99→3:97)で精製して20mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
4.88(2H,s),5.61(1H,dd,J=7.9Hz,2.3Hz),7.07−7.13(3H,m),7.35(2H,d,J=8.6Hz),7.79−7.85(2H,m),7.95(1H,dd,J=8.6Hz,2.0Hz),8.18(1H,d,J=2.6Hz),8.22(1H,d,J=2.0Hz),8.47(1H,d,J=2.6Hz),10.55(1H,s),11.33(1H,s)
MS:m/z 482(M+)。
N−{6−[4−(4−ベンジル−2−オキソピペラジン−1−イルメチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−3,4−ジクロロベンズアミド・二塩酸塩の製造
4−ベンジルピペラジン−2−オン(0.56g,2.95mmol)をDMF(10ml)に溶かし、60%水素化ナトリウム(0.12g,2.95mmol)を加えて、室温で攪拌した。30分後、2−(4−クロロメチルフェノキシ)−5−ニトロピリジン(0.78g,2.95mmol)を加えて、室温で1時間攪拌した。反応液に飽和食塩水(50ml)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(50ml)で抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留した油状物を酢酸(5ml)に溶かし、鉄粉(0.33g,5.89mmol)を加えて、室温で2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、飽和重曹水(50ml)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(50ml)で抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留した油状物をTHF(10ml)に溶かし、トリエチルアミン(0.21ml,1.47mmol)、3,4−ジクロロベンゾイルクロリド(0.31ml,1.47mmol)を加え、室温で攪拌した。2時間後、反応液に飽和重曹水(50ml)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(50ml)で抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留した油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=40:1)に付して精製した。得られた油状物を酢酸エチル(5ml)に溶かし、4N塩化水素の酢酸エチル溶液(1.5ml,6mmol)を加え、生成した白色粉末を濾取して0.045gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.54(4H,m),3.86(2H,brs),4.42(2H,s),4.59(2H,brs),7.06−7.12(3H,m),7.34(2H,d,J=8.6Hz),7.48−7.51(3H,m),7.57−7.60(2H,m),7.84(1H,d,J=8.6Hz),7.97(1H,dd,J=2.0Hz,8.3Hz),8.18−8.24(2H,m),8.49(1H,d,J=2.6Hz),10.61(1H,s)。
2−({4−[5−(3,4−ジクロロフェニルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]−2−トリフルオロメチルフェニル}エチルアミノ)−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.02(3H,t,J=7.1Hz),2.30−2.45(4H,m),3.22(2H,q,J=7.1Hz),3.40(2H,s),3.45−3.65(4H,m),3.85(2H,s),5.57(1H,brs),5.94(2H,s),6.65−6.80(3H,m),6.85(1H,s),6.95(1H,d,J=8.7Hz),7.00(1H,d,J=2.7Hz),7.29−7.31(2H,m),7.39(1H,d,J=2.7Hz),7.53(1H,dd,J=8.7Hz,2.9Hz),7.64(1H,d,J=8.8Hz),7.99(1H,d,J=2.7Hz)。
3−(4−{5−[4−(3,4−ジクロロフェニル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オンの製造
3−[4−(5−ブロモピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(359mg,0.69mmol)及び1−(3,4−ジクロロフェニル)ピペラジン(206mg,0.89mmol)のトルエン(16ml)溶液に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(以下「Pd2(dba)3」という)(25mg,0.027mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(以下、「Xantphos」という)(32mg,0.055mmol)及びナトリウムt−ブトキシド(99mg,1.03mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、3時間加熱還流した。放冷後、反応液に水を加えジクロロメタンで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ジクロロメタン:メタノール=30:1)に付して精製し、236mgの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.31−2.40(4H,m),2.58−2.64(2H,m),2.92−2.98(2H,m),3.23−3.38(8H,m),3.41(4H,brs),3.63(2H,t,J=4.9Hz),5.94(2H,s),6.72−6.73(2H,m),6.78(1H,dd,J=8.9Hz,2.8Hz),6.84−6.90(2H,m),6.99−7.06(3H,m),7.19−7.24(3H,m),7.32(1H,dd,J=9.4Hz,3.1Hz),7.88(1H,d,J=3.0Hz)。
1−(3,4−ジメトキシベンジル)−3−{3−メチル−4−[5−(4−トリフルオロメチルフェニルエチニル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}テトラヒドロピリミジン−2−オンの製造
1−[4−(5−ブロモピリジン−2−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−3−(3,4−ジメトキシベンジル)テトラヒドロピリミジン−2−オン(0.3g,0.59mmol)のN−メチルピロリドン(10ml)溶液に窒素雰囲気下、ビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウムジクロリド(20mg,0.03mmol)及びヨウ化銅(11mg,0.059mmol)、を加え、4−エチニル−α,α,α−トリフルオロトルエン(0.14ml,0.88mmol)及びトリエチルアミン(0.14ml,10mmol)を加え、110−120℃にて3時間攪拌した。放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:1)で精製して0.28gの標題化合物を得た。
性状:淡褐色無定形粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.97−2.15(2H,m),2.16(3H,s),3.31(2H,t,J=6.0Hz),3.72(2H,t,J=6.0Hz),3.88(3H,s),3.89(3H,s),4.57(2H,s),6.72−6.95(5H,m),7.04(1H,d,J=8.6Hz),7.17(1H,dd,J=2.6Hz,8.6Hz),7.55−7.68(4H,m),7.78(1H,dd,J=2.3Hz,8.6Hz),8.36(1H,d,J=2.3Hz)。
3−(3−メチル−4−{5−[2−オキソ−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)エチル]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)−1−ピペロニルテトラヒドロピリミジン−2−オン臭化水素酸塩の製造
3−[4−(5−ブロモピリジン−2−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−1−ピペロニルテトラヒドロピリミジン−2−オン(0.11g,0.22mmol)のトルエン(10ml)溶液に窒素雰囲気下、Pd2(dba)3(10mg,0.01mmol)及びXantphos(15mg,0.03mmol)を加え 5分攪拌後、4’−(トリフルオロメチル)アセトフェノン(63mg,0.33mmol)、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(66mg,0.33mmol)を加え、70−80℃にて30分攪拌した。放冷後反応溶液に水を加え酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:1)で精製して、50mgのフリ−体を得て、等量の臭化水素酸を加え50mgの標題化合物を得た。
性状:無色無定形粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.85−2.10(2H,m),2.06(3H,s),3.14−3.47(2H,m),3.50−3.76(2H,m),4.40(2H,s),4.49(2H,s),4.70−5.40(1H,m),5.98(2H,s),6.70−6.80(1H,m),6.81−6.90(2H,m),6.90−7.04(2H,m),7. 12(1H,d,J=2.2Hz,8.6Hz),7.18−7.26(1H,m),7.72(1H,dd,J=2.2Hz,8.5Hz),7.93(2H,d,J=8.2Hz),7.95−8.02(1H,m),8.24(2H,d,J=8.2Hz)。
2−[4−(3−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}プロピオニル)ピペラジン−1−イル]酢酸塩酸塩の製造
2−[4−(3−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)フェノキシ]フェニル}プロピオニル)ピペラジン−1−イル]酢酸エチルエステル(0.493g,0.843mmol)のTHF(5ml)及びエタノール(5ml)溶液に5M水酸化ナトリウム水溶液(0.253ml,1.27mmol)及び水(1ml)を加え、1時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮後、50%含水エタノールに溶解し、5M塩酸(0.253ml,1.27mmol)を加え、得られた固体を濾取した。固体にエタノール(10ml)及び5M塩酸(0.3ml)を加え、加熱溶解後溶媒を留去し、得られた固体をエタノール−ジエチルエーテルから再結晶して0.381gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:215−218℃。
(4−{5−[(4−トリフルオロメチルフェニルアミノ)メチル]−ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)メタノンの製造
メタンスルホン酸 6−[4−(4−ピペロニルピペラジン−1−カルボニル)フェノキシ]ピリジン−3−イル エステル(0.433g,0.824mmol)及び4−トリフルオロメチルフェニルアミン(0.310ml,2.47mmol)を混合し、100℃で2時間攪拌した。生成した黄色塊を飽和重曹水、酢酸エチル及びTHF(各20ml)と共に攪拌した。有機層を採り、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留した油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)に付して精製して、0.236gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色無定形粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.44(4H,brs),3.45(2H,s),3.57(2H,brs),3.75(2H,brs),4.30−4.35(1H,m),4.36(2H,s),5.95(2H,s),6.63(2H,d,J=8.7Hz),6.74−6.77(2H,m),6.85(1H,s),6.93(1H,d,J=8.4Hz),7.15(2H,d,J=8.4Hz),7.39−7.47(4H,m),7.71(1H,dd,J=2.5Hz,8.4Hz),8.18(1H,d,J=2.3Hz)。
2−(メチル−{4−[5−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオキシメチル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}アミノ)−1−(−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノンの製造
2−{[4−(5−ヒドロキシメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニル]メチルアミノ}−1−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エタノン(0.98g,2.0mml)をDMF(30ml)に溶かし、氷冷下、60%水素化ナトリウム(60%,88mg,2.2mmol)を加え、0℃にて30分攪拌した。反応溶液に2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.36g,2.0mol)を加え、窒素雰囲気下、60℃にて3時間加熱攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:5)で精製して0.68gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.41−2.44(4H,m),3.02(3H,s),3.43(2H,s),3.48(2H,brs),3.63(2H,brs),4.08(2H,s),5.37(2H,s),5.94(2H,s),6.68−6.77(4H,m),6.81−6.84(3H,m),7.00(2H,d,J=9.1Hz),7.72−7.79(2H,m),8.27(1H,d,J=2.3Hz),8.44(1H,brs)。
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(3,5−ジオキソイソオキサゾリジン−4−イリデンメチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミドの製造
ヒドロキシルアミン塩酸塩(500mg,1.0mmol)の水(0.2ml)溶液に、炭酸ナトリウム(1.05g,9.91mmol)を加え、2−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]ベンジリデン}マロン酸ジメチルエステル(500mg,1.0mmol)のTHF(5ml)を加えた後、メタノール(5ml)を加え、60℃にて8時間攪拌した。反応溶液を濃縮後残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)にて精製した。残渣の白色析出物に酢酸エチルを加え濾過し、ジエチルエーテルで洗浄することにより105mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
7.12(1H,d,J=8.9Hz),7.14(2H,d,J=8.8Hz),7.63(2H,d,J=8.8Hz),7.84(1H,d,J=8.4Hz),7.95(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),8.15(1H,s),8.22(1H,dd,J=8.9Hz,2.6Hz),8.22(1H,d,J=2.0Hz),8.51(1H,d,J=2.6Hz),10.57(1H,s),11.16(1H,s)。
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド・一塩酸塩の製造
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−(N−アセトキシカルバミミドイルメチル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド(340mg,0.788mmol)に酢酸(4ml)を加え、10分間、還流攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=40:1)にて精製した。得られた残渣を酢酸エチル(5ml)に溶解させ、4N塩化水素の酢酸エチル溶液をさらに化合物が析出しなくなるまで加え、得られた白色粉末を濾過し、酢酸エチルにて洗浄することにより、154mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.55(3H,s),4.05(2H,s),7.07(1H,d,J=8.7Hz),7.07(2H,d,J=8.6Hz),7.33(2H,d,J=8.6Hz),7.83(1H,d,J=8.4Hz),7.96(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),8.21(1H,dd,J=8.7Hz,2.6Hz),8.24(1H,d,J=2.0Hz),8.48(1H,d,J=2.6Hz),10.62(1H,s)。
1−(3−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)−2−ピリジルメチル]フェニル}プロピオニル)−4−ピペロニルピペラジン・一塩酸塩の製造
3−(4−{5−[ビス(3,4−ジクロロベンゾイル)アミノ]−2−ピリジルメチル}フェニル)プロピオン酸エチル(177mg,0.281mmol)のTHF(5ml)及びエタノール(5ml)溶液に5M水酸化ナトリウム水溶液(0.0929ml,0.463mmol)及び水(1ml)を加え、1時間加熱還流した。反応液に水及び5M塩酸(0.12ml)を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄後、酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をDMF(3ml)に溶解後、1−ピペロニルピペラジン(102mg,0.463mmol),トリエチルアミン(0.137ml,0.983mmol)及びシアノホスホン酸ジエチル(0.0703ml,463mmol)を加え、室温で1.5時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水で洗浄後、飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=70:1→40:1→20:1)で精製して、44.1mgのフリー体を得た。得られたフリー体にエタノール(5ml)及び5M塩酸(0.03ml)を加え、加熱溶解後、溶媒を留去し、得られた固体を含水イソプロパノールから再結晶して19.6mgの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
融点:181−183℃。
N−(6−{4−[4−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−カルボニル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−4−トリフルオロメチルベンズアミド・一シュウ酸塩の製造
N−{6−[4−(4−ヒドラジノカルボニルメチルピペラジン−1−カルボニル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミド・三塩酸塩(300mg,0.46mmol)のTHF(7ml)懸濁液に、トリエチルアミン(0.29ml,2.08mmol)を加え、室温にて10分間攪拌後、氷冷下、N,N’−カルボジイミダゾール(97mg,0.60mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去したのち、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=15:1)にて精製した。得られた残渣をエタノールに溶解させ、シュウ酸を加え、減圧下エタノールを留去した後、固化した白色物を濾過し、ジエチルエーテルにて洗浄することにより、140mgの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.31−2.69(4H,m),3.53(2H,s),3.53(4H,brs),7.16(1H,d,J=8.9Hz),7.17(2H,d,J=8.5Hz),7.45(2H,d,J=8.5Hz),7.94(2H,d,J=8.1Hz),8.17(2H,d,J=8.1Hz),8.26(1H,dd,J=8.9Hz,2.7Hz),8.55(1H,d,J=2.7Hz),10.67(1H,s),12.27(1H,s)。
4−(4−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェノキシ]フェニル}−4−ヒドロキシブチリル)モルホリンの製造
4−(4−{4−[4−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェノキシ]フェニル}−4−オキソブチリル)モルホリン(1.00g,1.83mmol)のTHF(20ml)及びメタノール(5ml)懸濁液に、水素化ほう素ナトリウム(0.0694g,1.83mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に水及び飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で精製し、得られた固体を含水イソプロパノールから再結晶して0.850gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:108−111℃。
{6−[4−(4−ピペロニルピペラジン−1−イルメチル)フェノキシ]ピリジン−3−イルメチル}−(4−トリフルオロメチルフェニル)アミンの製造
水素化リチウムアルミニウム(0.106g,2.80mmol)をTHF(10ml)に懸濁し、氷冷攪拌下、6−[4−(4−ピペロニルピペラジン−1−カルボニル)フェノキシ]−N−(4−トリフルオロメチルフェニル)ニコチンアミド(0.423g,0.700mmol)のTHF(10ml)溶液を滴下した。全量を滴下後、徐々に昇温し、加熱還流下2時間攪拌した。放冷後、反応溶液に氷水(50ml)を注ぎ、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留した油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=40:1)に付して精製して、0.125gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色油状物
MS:576(M+)。
N−[6−(2−フルオロ−4−{メチル[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)エチル]アミノ}フェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミド
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.50−2.55(10H,m),2.92(3H,s),3.41−3.45(4H,m),5.93(2H,s),6.39−6.49(2H,m),6.73−6.74(2H,m),6.84−6.89(2H,m),6.99(1H,t,J=9.1Hz),7.42−7.70(4H,m),7.81(1H,brs)。
3−(3−メチル−4−{5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)エチル]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)−1−ピペロニルテトラヒドロピリミジン−2−オン臭化水素酸塩の製造
3−(3−メチル−4−{5−[(E)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ビニル]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)−1−ピペロニルテトラヒドロピリミジン−2−オン(0.16g,0.27mmol)の酢酸エチル(15ml)溶液に窒素雰囲気下5%白金−炭素(0.05g)加えた後、水素雰囲気下室温にて4.5時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、濾液を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4→1:2)で精製し、臭化水素酸を加え50mgの標題化合物を得た。
性状:無色無定形粉末
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.85−2.09(5H,m),2.77−3.02(4H,m),3.15−3.33(2H,m),3.55−3.70(2H,m),3.75−4.15(1H,m),4.40(2H,s),5.99(2H,s),6.76(1H,dd,J=1.5Hz,7.8Hz),6.80−6.98(4H,m),7.10(1H,dd,J=2.6Hz,8.5Hz),7.19(1H,d,J=2.6Hz),7.44(2H,d,J=8.1Hz),7.62(2H,d,J=8.1Hz),7.71(1H,dd,J=2.4Hz,8.4Hz),7.91(1H,d,J=2.4Hz)。
1−[3−(4−{1−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)−2−ピリジル]−1−ヒドロキシイミノ}メチルフェニル)プロピオニル]−4−ピペロニルピペラジンの製造
1−(3−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−カルボニル]フェニル}プロピオニル)−4−ピペロニルピペラジン(0.330g,0.511mmol)のピリジン(7ml)溶液にヒドロキシルアミン塩酸塩(53.3mg,0.767mmol)を加え、0.5時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮後、残渣に飽和食塩水を加え、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=15:1)で精製して0.225gの標題化合物をオキシムのシン体:アンチ体の1:1の混合物として得た。
性状:無色無定形粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.21−2.39(4H,m),2.49−2.60(2H,m),2.78−2.90(2H,m),3.29−3.44(4H,m),3.55(2H,s),5.90(2H,s),6.62−6.73(2H,m),6.80(1H,s),7.07(1H,d,J=7.7Hz),7.12(1H,d,J=7.7Hz),7.15−7.30(2.5H,m),7.39(0.5H,d,J=8.4Hz),7.42(0.5H,d,J=8.4Hz),7.45−7.51(0.5H,m),7.62−7.74(1H,m),7.94(0.5H,d,J=2.0Hz),7.99(0.5H,d,J=2.0Hz),8.09−8.28(1H,m),8.62(0.5H,s),8.85(0.5H,s),9.40(0.5H,brs),9.62(0.5H,brs),10.21(0.5H,brs),13.85(0.5H,brs)。
4−(2−オキソ−3−{4−[5−(4−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}プロピオニル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステルの製造
4−(2−ヒドロキシ−3−{4−[5−(4−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}プロピオニル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(0.58g,0.94mmol)のジクロロメタン(4ml)溶液に、デス−マーチン試薬(0.8g,1.89mmol)を加え、窒素気流下室温にて4時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に1N水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで、乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)にて精製して、0.31gの標題化合物を得た。
性状:黄色粉末
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.41(9H,s),2.99−3.22(4H,m),3.25−3.41(2H,m),3.42−3.60(2H,m),4.04(2H,s),6.97(1H,d,J=8.9Hz),7.10(2H,d,J=8.4Hz),7.27(2H,d,J=8.4Hz),7.73(2H,d,J=8.0Hz),7. 99(2H,d,J=8.0Hz),8.13(1H,d,J=2.8Hz),8.30(1H,dd,J=8.9Hz,2.8Hz),8.45(1H,brs)。
3,4−ジクロロ−N−{3−フルオロ−4−[4−(1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イルエチル)フェノキシ]フェニル}ベンズアミドの製造
3,4−ジクロロ−N−{3−フルオロ−4−[4−(1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イルエチル)フェノキシ]フェニル}ベンズアミド(37.4g)をエタノール(700ml)から再結晶することにより34.34gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:175−176℃。
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]エチルアミノ}−2−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミドの製造
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]エチルアミノ}−2−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミド(8.15g)をエタノール(60ml)より再結晶して標題化合物7.78gを得た。
性状:白色粉末
融点:163−166℃。
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド(5.1g,7.7mmol)をアセトン(15ml)から再結晶することにより3.7gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:128−131℃。
N−{6−[4−(4−ベンジルピペラジン−1−カルボニル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
N−{6−[4−(4−ベンジルピペラジン−1−カルボニル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミド(108.86g)をエタノール(530ml)から再結晶して96.66gの標題化合物を得た。
性状:白色針状晶
融点:177.6−179.2℃。
N−(6−{4−[4−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イルメチル)ピペラジン−1−カルボニル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
4−[5−(4−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]安息香酸(4.30g,10.7mmol)のDMF(150ml)溶液に、氷冷下、1−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イルメチル)ピペラジン(2.6g,10.7mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(1.64g,10.7mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(2.46g,12.8mmol)を加え、氷冷下1時間、室温にて、17時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルで再結晶して5.24gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:250.5−252.5℃。
N−(6−{4−[4−(4−ベンジルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−カルボニル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−3,4−ジクロロベンズアミドの製造
1−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]ベンゾイル}ピペリジン−4−カルボン酸(4.5g,8.8mmol)のDMF(88ml)溶液に、氷冷下、1−ベンジルピペラジン(1.83ml,10.5mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(1.61g,10.5mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(2.02g,10.5mmol)を加え、室温にて1晩攪拌した。反応溶液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をイソプロピルアルコール(700ml)から再結晶して3.2gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:223−225℃。
N−[6−(4−{[2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
1−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−{メチル[3−メチル−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)フェニル]アミノ}エタノン(2.85g,6.0mmol)の酢酸エチル(30ml)懸濁液に、窒素雰囲気下5%白金−炭素(0.30g)を加えた後、水素雰囲気下40℃で3時間攪拌した。白金−炭素をセライト濾別し濾液を濃縮した。残渣をTHF(30ml)に溶解し氷冷下、トリエチルアミン(1.26ml,9.1mmol)を加えた後、4−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(1.16ml,7.8mmol)を滴下した。反応溶液を1晩攪拌後、飽和重曹水を加え、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を水洗後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製後、ジイソプロピルエーテル−アセトン混合溶媒から再結晶して1.37gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:112−113℃。
(4−ベンジルピペラジン−1−イル)(4−{5−[メチル(4−トリフルオロメチルベンジル)アミノ]ピリジン−2−イルオキシ}フェニル)メタノンの製造
(4−ベンジルピペラジン−1−イル){4−[5−(4−トリフルオロメチルベンジルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}メタノン(5.40g,9.88mmol)をメタノール(150ml)に溶解し氷冷下、37%ホルムアルデヒド水溶液(2.8ml)、水素化シアノほう素ナトリウム(1.86g,29.6mmol)及び酢酸(1.7ml)を加え、室温下攪拌した。2時間後溶媒を減圧下留去して得られた残留物に水を加え、飽和重曹水を加えて中和後、クロロホルムで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=60:1)で精製後、4M塩化水素の酢酸エチル溶液をpH1になるまで加えた。析出物をエタノール(80ml)より再結晶して標題化合物2.5gを得た。
性状:白色粉末
融点:180−183.5℃。
4−ピペロニルピペラジン−1−カルボン酸4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]ベンジルアミド塩酸塩の製造
4−ピペロニルピペラジン−1−カルボン酸4−(5−アミノピリジン−2−イルオキシ)ベンジルアミド(2.48g,5.4mmol)のTHF(50ml)溶液に氷冷下トリエチルアミン(0.9ml,6.5mmol)及び3,4−ジクロロベンゾイルクロリド(1.13g,5.4mmol)を加え、氷冷下10分間攪拌した。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水及び飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=25:1)で精製して2.97gの白色粉末を得た。これをエタノール(45ml)に溶解し、4M塩化水素の酢酸エチル溶液をpH1になるまで加えた。析出物を濾取し83%エタノール(36ml)より再結晶して標題化合物2.72gを得た。
性状:白色粉末
融点:243.5−246.5℃。
N−[6−(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミドの製造
N−[6−(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド(1.35g)をエタノール(20ml)から再結晶して1.23gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:156−158℃。
N−(6−{4−[4−(4−ピペロニルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミドの製造
N−(6−{4−[4−(4−ピペロニルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミド( 1.95g)をエタノール(35ml)から再結晶して1.70gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:130−133℃。
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド(0.86g,1.30mmol)をアセトン(3ml)、ジエチルエーテル(4ml)及びn−ヘキサン(1ml)の混合溶媒から再結晶することにより0.72gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
融点:154−155℃。
N−(6−{4−[4−(4−ベンジルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−4−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミドの製造
N−(6−{4−[4−(4−ベンジルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−4−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド(1.55g)をエタノール(60ml)から再結晶して1.41gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:199−201℃。
N−[6−(4−{4−[2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミドの製造
(1−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゼンスルホニルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]−3−メチルフェニル}ピペリジン−4−イル)酢酸(1.70g,3.1mmol)、1−ベンジルピペラジン(0.71g,4.0mmol)のDMF(40ml)溶液に、氷冷下トリエチルアミン(1.08ml,7.8mmol)及びシアノホスホン酸ジエチル(0.76g,4.3mmol)を加え、氷冷下1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=40:1)で精製後、エタノールから再結晶して1.61gの標題化合物を得た。
性状:白色針状晶
融点:151−155℃。
N−[6−(4−{[2−(4−ベンゾチアゾール−6−イルメチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}フェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド・二塩酸塩の製造
({4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}メチルアミノ)酢酸(1.02g,2.3mmol)、1−(ベンゾチアゾール−6−イルメチル)ピペラジン(0.58g,2.5mmol)のDMF(15ml)溶液に、氷冷下トリエチルアミン(0.95ml,6.9mmol)及びシアノホスホン酸ジエチル(0.447ml,2.7mmol)を加え、氷冷下30分間、室温にて、45分間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で精製して1.28gの白色粉末を得た。これをエタノール(15ml)に溶解し、4M塩化水素の酢酸エチル溶液をpH1になるまで加えた。析出物を濾取し、85%エタノール(30ml)より再結晶して標題化合物1.06gを得た。
性状:白色粉末
融点:202−223℃。
3,4−ジクロロ−N−{6−[4−({2−[4−(2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−2−オキソエチル}メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド・マレイン酸塩の製造
({4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}メチルアミノ)酢酸(2.50g,5.6mmol)のDMF(55ml)溶液に、氷冷下、1−(2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルメチル)ピペラジン(1.7g,7.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(0.86g,5.6mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.29g,6.7mmol)を加え、氷冷下30分間、室温にて、17時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をエタノール(30ml)に溶かし、マレイン酸(0.32g,2.7mmol)を加え放置した。析出物を濾取して1.45gの標題化合物を得た。
性状:淡黄色粉末
融点:188−190℃。
N−(6−{4−[4−(4−ベンジルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミドの製造
N−(6−{4−[4−(4−ベンジルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−イル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミド(0.79g)をエタノール(15ml)から再結晶して0.67gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:185−189℃。
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−ピロール−1−イルベンズアミドの製造
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−ピロール−1−イルベンズアミド(2.49g)をアセトン(20ml)及びジエチルエーテル(30ml)の混合溶媒より再結晶して標題化合物2.26gを得た。
性状:淡黄色粉末
融点:163.1−166.5℃。
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]エチルアミノ}−2−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミドの製造
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]エチルアミノ}−2−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド(8.18g)を酢酸エチル(70ml)及びn−ヘキサン(20ml)の混合溶媒より再結晶して標題化合物6.93gを得た。
性状:白色粉末
融点:177.8−180.1℃。
6−(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−スルホン酸(4−トリフルオロメチルフェニル)アミドの製造
6−(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−スルホン酸(4−トリフルオロメチルフェニル)アミド(1.50g)をエタノール(20ml)から再結晶して1.40gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:156−160℃。
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド(2.1g,3.2mmol)をアセトン(5ml)に加熱溶解後、ジエチルエーテル(10ml)を加え、再結晶することにより2.0gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:113−116℃。
3,4−ジクロロ−N−{3−フルオロ−4−[4−(1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イルエチル)フェノキシ]フェニル}ベンズアミドの製造
3,4−ジクロロ−N−{3−フルオロ−4−[4−(1−ヒドロキシ−2−モルホリン−4−イルエチル)フェノキシ]フェニル}ベンズアミド(5g)を酢酸エチル−n−ヘキサンから再結晶することにより4.73gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:169−170℃。
N−(6−{4−[4−(4−ピペロニルピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−カルボニル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−3,4−ジクロロベンズアミドの製造
1−{4−[5−(3,4−ジクロロベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イルオキシ]ベンゾイル}ピペリジン−4−カルボン酸(7.96g,15.5mmol)のDMF(160ml)溶液に、氷冷下、1−ピペロニルピペラジン(3.75g,17.6mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(2.85g,18.6mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(3.56g,18.6mmol)を加え、室温にて1晩攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に水及び酢酸エチルを加え激しく攪拌した。析出物を濾取しジクロロメタン−メタノール混合溶媒から再結晶して7.36gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:236−238℃。
N−{6−[(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}フェニル)メチルアミノ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミドの製造
[1−(4−{メチル[5−(4−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ)ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)ピペリジン−4−イル]酢酸(0.80g,1.6mmol)のDMF(10ml)溶液に、氷冷下、1−ピペロニルピペラジン(0.41g,1.9mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・一水和物(0.24g,1.6mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.39g,2.0mmol)を加え、室温にて3時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した。残渣に飽和重曹水を加え、ジクロロメタンにて抽出し、ジクロロメタン層を飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄した。ジクロロメタン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製後、95%エタノール−ジクロロメタン混合溶媒から再結晶して1.05gの標題化合物を得た。
性状:白色粉末
融点:210−212℃。
実施例319で得られたN−[6−(4−{4−[2−オキソ−2−(ピペロニルピペラジン−1−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}フェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド100g、アビセル(商標名、旭化成(株)製)40g、コーンスターチ30g及びステアリン酸マグネシウム2gを混合研磨後、糖衣R10mmのキネで打錠した。得られた錠剤をTC−5(商標名、信越化学工業(株)製、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース)10g、ポリエチレングリコール−6000 3g、ひまし油40g及びエタノール適量からなるフィルムコーティング剤で被膜し、フィルムコーティング錠を製造した。
癌細胞に対する制癌作用(イン・ビトロ)
ヒト肝癌細胞(HuH-7)、ヒト肺癌細胞(EBC−1)、ヒト大腸癌細胞(HCT116)、ヒト前立腺癌細胞(22Rv1)、ヒト膵癌細胞(MIA PaCa-2)、ヒト胃癌細胞(MKN45)、ヒト乳癌細胞(ZR−75−1)に対する増殖抑制作用をSkehan Pらの方法(J Natl Cancer Inst. 1990 Jul 4;82(13):1107-12.)に準じてスルフォローダミンB法にて測定した。HuH-7を例にとる。即ち、HuH-7を10%の牛胎児血清を含むDMEM培地(Dulbeco’s modified Eagle Medium)で96ウェルマイクロプレートに播種し、5%炭酸ガス(CO2)存在下、37℃にて24時間培養した後、供試化合物を添加し更に5日間培養した。培養後トリクロロ酢酸を終濃度10%となるように添加し4℃にて1時間放置する事により細胞を固定し、次に水洗して培地とトリクロロ酢酸を除き風乾した。風乾後はスルフォローダミンBで染色するまで4℃にて保存した。各ウェルに0.4%スルフォローダミンBを含む1%酢酸水溶液を添加し室温にて20〜30分放置した。上清を除去後、1%酢酸水溶液にて各ウェルを洗浄し10 mM Tris(トリスヒドロキシアミノメタン)水溶液を添加、攪拌し細胞に取り込まれた色素を溶出した。次に測定波長492 nm、対照波長690 nmとしてOD値を測定してその差をとり、更に細胞を含まない対照ウェルのOD値(測定波長492 nm、対照波長690 nmの差)を差し引いて各ウェルの細胞増殖活性とした。
肝癌細胞HuH-7に対する制癌作用(イン・ビボ)
ヒト肝癌細胞HuH-7を用いて、これをSCIDマウス(雌性、1群6匹)に移植し、その増殖に対する本発明の抑制作用を調べた。即ち、前培養し濃度を2.5×107個/mLに調整した細胞懸濁液を0.2 mL右側腋窩皮下に注射して癌細胞を移植し、担癌マウスを作製した。腫瘍径が5 mm以上になった時点で腫瘍体積に基づき群分けを行った。被験化合物は群分け翌日より5%アラビアゴム懸濁液として1日1回、9日間連日経口投与した。対照群には、5%アラビアゴムを投与した。最終投与翌日に腫瘍体積を測定した。群分け時の腫瘍体積と投与終了翌日の腫瘍体積の比率を算出し各群の相対腫瘍体積を求めた。対照群の相対腫瘍体積と薬剤投与群の相対腫瘍体積の比率(T/C%)を算出して効果の指標とした。
T/C%=(薬剤投与群の相対腫瘍体積の平均値/対照群の相対腫瘍体積の平均値)×100
Claims (19)
- 下記一般式(1)に記載の芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する医薬:
R 8 は、水素原子、置換基として低級アルコキシ基を有することのある低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルキルスルホニル基又はフェニル低級アルキル基を示す。
Bは、基−CO−又は低級アルキレン基を示す。
R 7 は、水素原子、フェニル基、カルボキシ基、水酸基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、フェノキシ基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、置換基として低級アルキル基、低級アルカノイル基、ベンゾイル基及びシクロアルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基、シアノ基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルカノイル基、低級アルキルスルホニル基、アミノスルホニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基或いは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1〜4個有する5〜6員の飽和又は不飽和複素環基(該複素環上にはオキソ基が置換していてもよい)を示す。
mは、1〜5の整数を示す。mが2〜5を示す場合、2〜5個のR7は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
R2は、水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を示す。
pは、1又は2を示す。
R3は、水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、基−CONR11R12又はシアノ基を示す。
R11及びR12は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基又はフェニル基を示す。また、R11とR12とは、これらが結合する窒素原子と共に、窒素原子、硫黄原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく互いに結合して5〜7員の飽和複素環を形成してもよい。
Tは、低級アルキレン基、基−N(R17)−B3−CO−,基−B19−N(R18)−CO−,基−B4−CO−,基−Q−B5−CO−、基−B6−N(R19)−B7−CO−、基−CO−B8−、基−CH(OH)−B9−、基−CO−B10−CO−、基−CH(OH)−B11−CO−、基−CO−、基−SO2−又は基−B23a−CO−CO−を示す。
R17は、水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルカルボニル基、置換基としてハロゲン原子を有することある低級アルカノイル基、低級アルケニル基、置換基として低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級アルカノイル基又は低級アルキルスルホニル基を示す。
B3は、低級アルキレン基を示す。
B19は、低級アルキレン基を示す。
R18は、水素原子又は低級アルキル基を示す。
B4は、低級アルケニレン基又は置換基として水酸基を有することのある低級アルキレン基を示す。
Qは、酸素原子又は基−S(O)n−(nは前記に同じ)を示す。
B5は、低級アルキレン基を示す。
B6は、低級アルキレン基を示す。
R19は、水素原子又は低級アルカノイル基を示す。
B7は、低級アルキレン基を示す。
B8は、低級アルキレン基を示す。
B9は、低級アルキレン基を示す。
B10は、低級アルキレン基を示す。
B11は、低級アルキレン基を示す。
B23aは、低級アルキレン基を示す。
lは、0又は1を示す。
R14とR15とは、これらが結合する窒素原子と共に、
ピペリジニル基又はピペラジニル基を形成し、
該ピペリジニル基又はピペラジニル基上には、下記(28):
(28)フェニル環上に置換基として低級アルカノイル基、置換基として低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基、フェニル低級アルコキシ基、水酸基及び低級アルキレンジオキシ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基を1〜2個有し、低級アルキル基上にピリジル基を有することのあるフェニル置換低級アルキル基
が置換している。] - R 14 とR 15 が、それらが結合する窒素原子と共に、
ピペリジニル基(ここで、該ピペリジニル基上の置換基は前記と同じである。)を形成している、一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する、請求項1に記載の医薬。 - lが1を示し、Tが基−N(R17)−B3−CO−(R17及びB3は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する請求項2に記載の医薬。
- lが1を示し、Tが基−B4−CO−(B4は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する請求項2に記載の医薬。
- lが1を示し、Tが基−CO−を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する請求項2に記載の医薬。
- lが0を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する請求項2に記載の医薬。
- R 14 とR 15 が、それらが結合する窒素原子と共に、
ピペラジニル基(ここで、該ピペラジニル基上の置換基は前記と同じである。)を形成している、一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する、請求項1に記載の医薬。 - lが1を示し、Tが基−N(R17)−B3−CO−(R17及びB3は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する請求項7に記載の医薬。
- lが1を示し、Tが基−B4−CO−(B4は前記に同じ)を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する請求項7に記載の医薬。
- lが1を示し、Tが基−CO−を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する請求項7に記載の医薬。
- lが0を示す一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する請求項7に記載の医薬。
- 前記ピペラジニル基上の置換基が、ピペロニル基又はベンジル基である、請求項8〜11のいずれか一項に記載の医薬。
- R 7 が、ハロゲン原子又は置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基を示し、
mが、1又は2の整数を示し、
R 8 が、水素原子を示し、
Bが、基−CO−を示し、
R 2 が、水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を示し、
X 1 が、窒素原子を示し、
R 3 が、水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲン原子又は置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基を示し、
Tが、基−N(R 17 )−B 3 −CO−、基−B 4 −CO−又は基−CO−を示し、
R 17 が、水素原子又は低級アルキル基を示し、
B 4 が、低級アルキレン基を示す、
一般式(1)で表される芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する、
請求項1に記載の医薬。 - 3,4−ジクロロ−N−(6−{4−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)ベンズアミド、
N−{6−[(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}フェニル)メチルアミノ]ピリジン−3−イル}−4−トリフルオロメチルベンズアミド、
N−[6−({4−[3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル]フェニル}メチルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]エチルアミノ}−2−メトキシフェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド、
N−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−N−{4−[(5−{メチル[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}ピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}アセトアミド、
2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−N−{3−メチル−4−[5−(4−トリフルオロメチルフェノキシメチル)ピリジン−2−イルオキシ]フェニル}−2−オキソアセトアミド、
6−[4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル](メチル)アミノ}−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−カルボキサミド、
N−(6−{4−[3−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル]フェノキシ}ピリジン−3−イル)−4−トリフルオロメチルベンズアミド、
N−[4−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル](メチル)アミノ}フェノキシ)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]エチルアミノ}−2−メトキシフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、
N−[6−(4−{4−[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−1−イル}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、
N−[6−(4−{[2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]メチルアミノ}−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド、
2−(4−ピペロニルピペラジン−1−イル)−N−{3−メチル−4−[(5−{メチル[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}ピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}−2−オキソアセトアミド及び
N−[6−(4−{[4−(4−ピバロイルベンジル)ピペラジン−1−イル]オキソメチル}フェノキシ)ピリジン−3−イル]−3,4−ジクロロベンズアミド
からなる群から選ばれた芳香族化合物又はその塩を有効成分として含有する医薬。 - 医薬が抗腫瘍剤である請求項1〜14のいずれか一項に記載の医薬。
- 抗腫瘍剤の対象である腫瘍が悪性腫瘍である、請求項15に記載の医薬。
- 悪性腫瘍が固形腫瘍である、請求項16に記載の医薬。
- 悪性腫瘍が血液癌である、請求項16に記載の医薬。
- 悪性腫瘍がリンパ腫、白血病又は骨髄腫である、請求項16に記載の医薬。
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