JP5140148B2 - 保持器の製造方法 - Google Patents

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    • F16C19/46Needle bearings with one row or needles
    • F16C19/463Needle bearings with one row or needles consisting of needle rollers held in a cage, i.e. subunit without race rings

Description

この発明は、保持器の製造方法に関し、特に、柱部中央および鍔部が内径側に折曲げられたM型保持器の製造方法に関するものである。
自動車のトランスミッションのアイドラーや、オートバイのエンジンのコンロッド(コネクティングロッド)の大端部には、保持器付きころが使用される場合がある。保持器付きころは、外輪や内輪等を含まないタイプの転がり軸受で、ころおよびころを保持する保持器から構成される。保持器付きころに含まれる保持器には、たとえば、ころの安定した保持といった品質向上や、生産性の向上といった低コスト化が要求される。
ここで、このような保持器のうち、M型保持器、すなわち、柱部の中央および鍔部が内径側に折曲げられた形状の保持器の製造方法に関する技術が、特開平3−169442号公報(特許文献1)や、特開2000−257638号公報(特許文献2)に開示されている。
特開平3−169442号公報(図3〜図6) 特開2000−257638号公報(段落番号0027〜0029、図6〜図8)
上記した用途で使用される保持器付きころは、一般的には、周辺部材との間に所定の隙間を設けて使用されている。しかし、軸方向の移動等の規制はないため、保持器は、組み込まれたころのスキューや軸受自体に負荷されるモーメント荷重により、軸方向に移動する。したがって、保持器の幅面は、周辺部材に接触しながら回転している。そうすると、保持器の幅面または相手接触面が、異常摩耗を引き起こすおそれがある。このような場合、保持器の幅面を研削加工して、その表面を滑らかにするとよいが、製造時のコストが増大する。
この発明の目的は、幅面または相手接触面の異常摩耗を低減し、かつ、安価に製造することができる保持器を提供することである。
この発明の他の目的は、破損の恐れが少ない転がり軸受を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、上記した構成の保持器を安価に製造することができる保持器の製造方法を提供することである。
この発明に係る保持器は、内径側に折曲げられた鍔部を備える一対の環状部と、ころを保持する複数のポケットを形成するように一対の環状部を連結し、その中央部が内径側に凹んだ複数の柱部とを備え、幅面の研削加工を行わずに製造される。ここで、幅面の表面粗さRaは、0.5μm以下である。
幅面の表面粗さRaをこのような範囲にすることにより、幅面の異常摩耗を低減することができる。また、このような保持器は、幅面の研削加工を行わずに製造されるため、安価に製造することができる。なお、本明細書中「表面粗さRa」とは、算術平均粗さであって、粗さ曲線から平均線の方向に基準長さだけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線から測定曲線までの偏差の絶対値を合計し平均した値とする。
好ましくは、表面粗さRaが0.5μm以下である金型を用いて幅面を押し、コイニング加工することにより製造される。このようにして保持器を製造することにより、幅面の表面粗さRaを、容易に、0.5μm以下とすることができる。
さらに好ましくは、保持器は、側部が軸方向に真直ぐな円筒状部材の両開口部側から、径方向に凹んだ凹部を有し、円筒状部材の軸方向に動く押し広げ金型を挿入して、円筒状部材を外径側に押し広げ、押し広げられた円筒状部材の鍔部を、円筒状部材の軸方向に動く折曲げ金型によって、内径側に折曲げて製造される。こうすることにより、金型の上下方向の動きだけで、容易に、上記した構成の保持器を製造することができる。
さらに好ましくは、保持器は、トランスファプレスにより製造される。こうすることにより、押し広げ工程、鍔部折曲げ工程およびコイニング加工工程を一貫して行うことができるため、生産性をさらに向上することができる。
この発明の他の局面においては、転がり軸受は、上記したいずれかの保持器と、ころとを備える。
このような転がり軸受は、幅面の異常摩耗が低減された保持器を備えるため、破損の恐れが少ない。
また、この発明に係る保持器の製造方法は、内径側に折曲げられた両鍔部を備える一対の環状部と、ころを保持する複数のポケットを形成するように一対の前記環状部を連結し、その中央部が内径側に凹んだ複数の柱部とを備えるM型の保持器の製造方法であって、側部が軸方向に真直ぐな円筒状部材の両開口部側から、径方向に凹んだ凹部を有し、円筒状部材の軸方向に動く押し広げ金型を挿入して、前記円筒状部材を外径側に押し広げる押し広げ工程と、押し広げられた前記円筒状部材の両鍔部を、円筒状部材の軸方向に動く鍔部折曲げ金型によって、内径側に折曲げる鍔部折曲げ工程と、後に保持器の幅面となる折曲げられた前記両鍔部の外径面を、表面粗さRaが0.5μm以下となるようにコイニング加工するコイニング加工工程とを備える。
このような保持器の製造方法によれば、上記した構成の保持器を、安価に製造することができる。
この発明によれば、幅面の表面粗さRaをこのような範囲にすることにより、幅面または相手接触面の異常摩耗を低減することができる。また、このような保持器は、幅面の研削加工を行わずに製造されるため、安価に製造することができる。
また、このような転がり軸受は、幅面の異常摩耗が低減された保持器を備えるため、破損の恐れが少ない。
この発明の一実施形態に係る保持器を、柱部を含む断面で切断した場合の断面図である。 この発明の一実施形態に係る保持器を示す斜視図である。 図2に示す保持器にころを組み込んだ転がり軸受を示す斜視図である。 この発明の一実施形態に係る保持器を製造する際の代表的な製造工程を示すフローチャートである。 鋼板から円筒状部材を形成する工程の概略断面図であり、(A)深絞り工程、(B)穴開け工程、(C)バーリング工程、(D)トリミング工程を示す。 押し広げ冶具を示す概略断面図である。 分割金型を組み合わせた状態を軸方向から見た図である。 第一の金型を内径側に移動した状態を示す図である。 第二の金型を上下方向に移動した状態を示す図である。 ネッキング冶具を示す概略断面図である。 分割金型を組み合わせた状態を軸方向から見た図である。 決め冶具を示す概略断面図である。 保持器の幅面の表面粗さRaと幅面の摩耗量の関係を示すグラフである。 コンロッドの大端部に保持器付きころを使用した2サイクルエンジンの縦断面図である。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図2は、この発明の一実施形態に係る保持器の斜視図である。図1は、図2に示す保持器を、柱部を含む断面で切断した場合の断面図である。図1および図2を参照して、保持器11は、一対の環状部12a、12bと、ころを保持する複数のポケット13を形成するように一対の環状部12a、12bを連結する複数の柱部14とを含む。柱部14の軸方向の中央部15、すなわち、図2中の矢印Aの方向の中央部15は、一対の環状部12a、12b側に位置する柱部14の軸方向の端部16よりも内径側に凹んでいる。すなわち、柱部14は、断面略V字状である。また、両方の鍔部17a、17bは、内径側に折曲げられた形状である。鍔部17a、17bは、軸方向に垂直な方向に延びている。すなわち、保持器11は、いわゆる、M型保持器である。なお、符号18aは、鍔部17aの端部を示し、符号18bは、鍔部17bの端部を示す。
ここで、保持器11の幅面18c、18dの表面粗さRaは、0.5μm以下である。幅面18c、18dの表面粗さRaをこのような範囲にすることにより、軸受使用時、すなわち、保持器11の回転時において、保持器11の幅面18c、18dが他部材と接触しても、幅面18c、18dまたは相手接触面の異常摩耗を低減することができる。なお、このような保持器11は、後述する製造方法によって製造されるが、幅面18c、18dの研削工程を含まないため、安価に製造することができる。
図3は、図1および図2に示す保持器11を含む転がり軸受19を示す斜視図である。図1、図2および図3を参照して、転がり軸受19は、保持器11と、複数の円筒状のころ20とを含む。すなわち、転がり軸受19は、保持器付きころである。複数のころ20は、保持器11に設けられた複数のポケット13内に収容され、保持されている。
このような転がり軸受19は、幅面18c、18dの表面粗さRaが0.5μm以下であるため、幅面18c、18dの異常摩耗が低減される。したがって、破損の恐れが少なくなる。
次に、上記した保持器11の製造方法について説明する。図4は、この発明の一実施形態に係る保持器の代表的な製造工程を示すフローチャートである。また、図5(A)〜(D)は、保持器の素材となる鋼板を中間体である円筒状部材にするまでの代表的な工程の概略断面図である。なお、図5(A)は、深絞り工程、図5(B)は、穴開け工程、図5(C)は、バーリング工程、図5(D)は、トリミング工程を示す。
図4および図5(A)〜(D)を参照して、まず、保持器の素材となる鋼板21の深絞り加工を行い、鋼板21をカップ状に加工する(図4(A)、図5(A))。次に、カップ状の底部22の穴開けを行う(図4(B)、図5(B))。その後、バーリング加工により、穴開けした側に存在する鍔部23aを除去する(図4(C)、図5(C))。次に、トリミング加工により、他方側の鍔部23bを軸方向に真直ぐな形状にする(図4(D)、図5(D))。このようにして、側部24が軸方向に真直ぐな形状の円筒状部材25を形成する。このように、円筒状部材25を製造することにより、板厚、すなわち、側部24の厚みをほぼ均一とした円筒状部材25を、容易に製造することができる。
次に、上記した方法により得られた円筒状部材25を外径側に押し広げる押し広げ工程(図4(E))について説明する。図6は、この発明の一実施形態に係る保持器を製造する際に使用される押し広げ冶具26の一部を示す概略断面図である。なお、円筒状部材25の軸方向とは、図6中の矢印Bの方向またはその逆の方向を指す。
まず、押し広げ冶具26の構成について説明する。図6を参照して、押し広げ冶具26は、径方向の分割線で分割可能な環状の第一の金型27と、2つの環状部材から構成され、軸方向の上下に配置される第二の金型28a、28bと、第一の金型27を内径側へ移動させる移動冶具29とを備える。第二の金型28a、28bは、円筒状部材25を挟んで、対向して設けられる。移動冶具29は、第一の金型27の上方に配置されている。移動冶具29の軸方向の端部30には、軸方向に対して傾斜する第一の傾斜部31が設けられている。
第一の金型27は、90°間隔の径方向の分割線で4つの分割金型27a、27b、27c、27dに分割されている。すなわち、4つの分割金型27a〜27dを組み合わせて、1つの環状の第一の金型27を形成する。図7は、4つの分割金型27a〜27dを組み合わせた環状の第一の金型27を軸方向から見た図である。なお、図6では、対向する位置に配置される2つの分割金型27a、27bのみを示している。
分割金型27a〜27dには、それぞれ内径側に突出した凸部32が設けられている。凸部32は、分割金型27a〜27dの軸方向の中央部付近に設けられている。また、凸部32を含めた分割金型27a〜27dの内径面33は、保持器の外形形状に沿う面となっている。
第二の金型28a、28bは、円筒状部材25を径方向に押し広げる押し広げ金型である。すなわち、第二の金型28a、28bは、保持器の製造装置の構成部材の一つである。第二の金型28a、28bの両方の端部34a、34bには、凹部35が設けられている。凹部35は、両端部34a、34bの径を減ずるように設けられている。具体的には、第二の金型28a、28bのうち、凹部35が設けられている部分の径方向の寸法Dは、凹部35が設けられていない部分の径方向の寸法Eよりも小さく構成されている。また、寸法Dは、円筒状部材25の径方向の寸法Fよりも若干小さく構成されている。なお、凹部35の凹みは、凸部32の突出に対応した形状である。
第二の金型28a、28bおよび移動冶具29は、軸方向、すなわち、図6中の矢印Bの方向またはその逆の方向に移動可能である。分割金型27a〜27dは、移動冶具29の軸方向の動きにより、内径側に移動可能である。具体的には、移動冶具29を図6中の矢印Bの方向に移動させると、分割金型27a〜27dはそれぞれ、第一の傾斜部31の傾斜に沿って、外径側の部分が内径側に押され、図6中の矢印Cの方向へ移動する。
図6および図7を参照して、円筒状部材25を外径側に押し広げるとともに、円筒状部材25の外形を保持器の外形形状に形成する方法について説明する。まず、円筒状部材25を、分割金型27a〜27dの間であって、上下方向に配置された第二の金型28a、28bの間に配置させる。
その後、移動冶具29を図6中の矢印Bの方向に移動させて、分割金型27a〜27dを、矢印Cの方向へ移動させる。そして、円筒状部材25の外径面36に、分割金型27a〜27dの凸部32を当接させる。なお、この状態を、図8に示す。このようにして、円筒状部材25の周りに、保持器の外形形状に沿う形状を有する外形金型である分割金型27a〜27dを配置させる。
このように構成することにより、移動冶具29の軸方向の動きだけで、分割金型27a〜27dを内径側に移動させることができる。この場合、第一の傾斜部31により、分割金型27a〜27dを所定の位置に、円滑に、かつ、確実に移動させることができる。
次に、第二の金型28a、28bを矢印Bまたはその逆の方向に向かって移動させ、円筒状部材25の両開口部である両鍔部37a、37b側から内部に挿入させる。この状態を、図9に示す。このとき、第二の金型28a、28bの両端部34a、34bには、環状の凹部35が設けられており、上記した寸法関係を有するため、円滑に挿入させることができる。
ここで、凹部35が設けられていない部分の径方向の寸法は、凹部35が設けられた部分の径方向の寸法よりも大きく構成されているため、第二の金型28a、28bによって、円筒状部材25を内側から押し広げるようにして挿入する。その後、第二の金型28a、28bの両端部34a、34bが互いに当接するまで挿入する。ここで、第二の金型28a、28bの両端部34a、34bには、分割金型27a〜27dに設けられた凸部32に沿う形状の凹部35が設けられているため、円筒状部材25の側部24のうち、軸方向の中央部を内径側に凹んだ形状にすることができる。このようにして、円筒状部材25の側部24を、断面略V字状にし、分割金型27a〜27dの内径面33に沿う形状、すなわち、保持器の外形形状にすることができる。
次に、上記した方法により得られた円筒状部材25に鍔部を形成する鍔部折曲げ工程について説明する。鍔部折曲げ工程は、円筒状部材25の両鍔部37a、37bを径方向に所定の角度折曲げるネッキング工程(図4(F))と、ネッキング工程の後、両鍔部37a、37bを軸方向に垂直な方向に折曲げる決め工程(図4(G))とを含む。また、決め工程は、保持器の幅面の表面粗さRaを0.5μm以下にするコイニング加工工程でもある。図10は、この発明の一実施形態に係る保持器を製造する際において使用されるネッキング冶具38の一部を示す概略断面図である。
まず、ネッキング冶具38の構成について説明する。図10を参照して、ネッキング冶具38は、上記した第一の金型27と、2つの環状部材から構成され、上下方向に配置される第三の金型39a、39bと、円筒状部材25の内径側に配置され、径方向の分割線で分割可能な環状の第四の金型40と、第四の金型40の内径側に配置される挿入冶具41とを備える。第三の金型39a、39bは、軸方向、すなわち、矢印Bの方向またはその逆の方向に移動可能である。第三の金型39a、39bは、押し広げられた円筒状部材25の鍔部を内径側に折曲げる鍔部折曲げ金型である。すなわち、第三の金型39a、39bは、保持器の製造装置の構成部材の一つである。挿入冶具41は、棒状の部材である。
第四の金型40は、45°間隔の径方向の分割線で8つの分割金型40a、40b、40c、40d、40e、40f、40g、40hに分割されている。すなわち、8つの分割金型40a〜40hを組み合わせて、1つの環状の第四の金型40を形成する。図11は、組み合わされた8つの分割金型40a〜40hを軸方向から見た図である。なお、図10では、対向する位置に配置される2つの分割金型40a、40bのみを示している。
分割金型40a〜40hの外径面42はそれぞれ、側部24が断面略V字状の円筒状部材25の内径面43に沿う形状である。すなわち、軸方向の中央部が、内径側に凹んだ形状である。分割金型40a〜40hをそれぞれ円筒状部材25の内部に組み入れ、その中央に挿入冶具41を配置させることにより、分割金型40a〜40hの外径面42は、ほぼ隙間なく、円筒状部材25の内径面43と当接する。また、分割金型40a〜40hの軸方向の両端部には、軸方向に対して傾斜した第二の傾斜部44が設けられている。
第三の金型39a、39bの両端部には、その径方向の中央部が凹んだ凹部45が設けられている。凹部45の外径側には、軸方向から傾斜した第三の傾斜部46が設けられている。第三の傾斜部46の傾斜は、第二の傾斜部44の傾斜に沿う形状である。
次に、図10および図11を参照して、円筒状部材25の両鍔部37a、37bを内径側に所定の角度折曲げるネッキング方法について説明する。まず、分割金型27a〜27dの中央に配置させた円筒状部材25の内径側に、第四の金型40を構成する分割金型40a〜40hをそれぞれ挿入し、外径面42が内径面43に当接するように配置させる。この場合、分割金型27a〜27dは分割されているため、それぞれの分割金型27a〜27dを容易に挿入することができる。円筒状部材25は、第一および第四の金型27、40によって、径方向に固定された状態となる。
次に、第三の金型39a、39bを軸方向に動かし、上下方向から円筒状部材25に向かって移動させる。そうすると、円筒状部材25の両鍔部37a、37bを、第二および第三の傾斜部44、46の形状に沿って、内径側に所定の角度押し曲げることができる。このようにして、第三の金型39a、39bの軸方向の動きにより、ネッキングを行う。こうすることにより、後の工程で、容易に、両鍔部37a、37bを内径側の軸方向に垂直な方向に折曲げることができる。また、第三の金型39a、39bおよび第四の金型40により、正確に折曲げることができる。なお、折曲げられた両鍔部37a、37bの外径面37c、37dは、最終的には保持器の幅面となる。
その後、両鍔部37a、37bを軸方向に垂直な方向に折曲げる決め工程を行う。この工程は、保持器の幅面の表面粗さRaを0.5μm以下にするコイニング加工工程でもある。まず、決め工程に使用される決め冶具47の構成について説明する。図12は、この発明の一実施形態に係る保持器を製造する際において使用される決め冶具47の一部を示す概略断面図である。図12を参照して、決め冶具47は、上記した第一の金型27と、挿入冶具41と、上記した第三の金型39a、39bと同様、円筒状部材25の上下方向に配置される第五の金型48a、48bと、上記した第四の金型40と同様、円筒状部材の内径側に配置される第六の金型49とを備える。
第五の金型48a、48bは、第三の金型39a、39bとほぼ同様の構成であり、異なる点は、両端部が軸方向に垂直な方向の平面50で構成されている点である。平面50の表面粗さRaは、0.5μm以下である。第五の金型48a、48bもまた、押し広げられた円筒状部材25の鍔部を内径側に折曲げる鍔部折曲げ金型である。すなわち、第五の金型48a、48bは、保持器の製造装置の構成部材の一つである。また、第六の金型49は、第四の金型40とほぼ同様の構成であり、異なる点は、端部が軸方向に垂直な方向の平面51で構成されている点である。
図12を参照して、両鍔部37a、37bを軸方向に垂直な方向に折曲げ、最終的に保持器の幅面となる外径面37c、37dの表面粗さRaを0.5μm以下にする方法について説明する。
ネッキング工程により、両鍔部37a、37bが所定の角度、内径側に折曲げられた円筒状部材25の内径側に、挿入冶具41を用いて、第六の金型49を配置させる。その後、上下方向から、第五の金型48a、48bによって両鍔部37a、37bを押す。そうすると、両鍔部37a、37bは、平面50、51によって、軸方向に垂直な方向に折曲げられた形状となる。このようにして、軸方向に垂直な方向の鍔部を形成する。この場合、予め、上記したネッキング工程によって、両鍔部37a、37bが所定の角度、内径側に折曲げられているため、平面50、51によって、外径側に折曲げられることはない。また、平面50の表面粗さRaは0.5μm以下であるため、このような平面50によって押される両鍔部37a、37bの外径面37c、37dもまた、その表面粗さRaを、0.5μm以下とすることができる。このようにして、内径側の軸方向に垂直な方向に折曲げられた両鍔部37a、37bを形成する。
その後、円筒状部材25の側部をポケット抜きしてころを保持するポケットを形成する(図4(H))。最後に、熱処理を施し、最終的な保持器を得る(図4(I))。なお、要求される特性や機能、用途等、必要に応じて、その表面にメッキ被膜処理等を施してもよい。
以上より、表面粗さRaが0.5μm以下である金型を用いて、折曲げられた鍔部の幅面を押して、コイニング加工することにより、容易に、保持器の幅面の表面粗さRaを0.5μm以下にすることができる。この場合、幅面の研削工程を省略して、保持器の幅面の表面粗さRaを0.5μm以下にすることができる。なお、このようにして製造された保持器の幅面には、研削加工による研削加工痕はない。
また、保持器は、側部が軸方向に真直ぐな円筒状部材の両開口部側から、径方向に凹んだ凹部を有し、円筒状部材の軸方向に動く押し広げ金型を挿入して、円筒状部材を外径側に押し広げ、押し広げられた円筒状部材の鍔部を、円筒状部材の軸方向に動く折曲げ金型によって、内径側に折曲げて製造されている。したがって、金型の上下方向の動きだけで、容易に、上記した構成の保持器を製造することができる。
ここで、上記工程をトランスファプレスによって、一貫して製造することにしてもよい。コイニング加工は、金型を軸方向に動かして行っているため、上記した押し広げ工程および鍔部折曲げ工程と共に一貫して行うことができる。したがって、さらに生産性を向上することができる。
なお、このようにして製造された保持器のポケットにころを組み込んで、保持器付きころを製造する。このような保持器付きころは、幅面の表面粗さRaが0.5μm以下である保持器を備えるため、他部材との接触による異常摩耗を低減することができる。
ここで、このような保持器を備えた保持器付きころについて、サイドワッシャー摩耗試験を行った。図13は、保持器の幅面の表面粗さRaと、幅面の摩耗量の関係を示すグラフである。なお、図13中、横軸は、保持器の幅面の表面粗さRa(μm)を表し、縦軸は、摩耗量(μm)を表す。また、実験条件は、以下に示す。
荷重 :スラスト荷重 30kgf
回転数 :3000rpm
潤滑 :油浴潤滑
図13を参照して、保持器の幅面の表面粗さRaが0.5μm以下であると、幅面の摩耗量は、50μm以下となる。したがって、幅面の摩耗量を考慮すると、少なくとも、保持器の幅面の表面粗さRaを、0.5μm以下とすることが好ましい。
このような保持器付きころは、たとえば、コンロッドの大端部や自動車のトランスミッションのアイドラーに有効に利用される。図14は、コンロッドの大端部に、上記した保持器付きころを使用した2サイクルエンジンの縦断面図である。図14を参照して、2サイクルエンジン61は、回転運動を出力するクランク軸64と、混合気の燃焼により直線往復運動を行うピストン66と、クランク軸64とピストン66とを連結し、直線往復運動を回転運動に変換するコンロッド65とを有する。クランク軸64は、回転中心軸71を中心に回転し、バランスウェイト72によって回転のバランスをとっている。
コンロッド65は、直線状棒体の下方に大端部74を、上方に小端部75を設けたものからなる。クランク軸64は、コンロッド65の大端部74に、ピストン66とコンロッド65を連結するピストンピン73は、コンロッド65の小端部75に、それぞれ転がり軸受67を介して回転自在に支持されている。
ガソリンと潤滑油とを混合した混合気は、吸気孔68からクランク室63へ送り込まれてから、ピストン66の上下動作に応じてシリンダ62の上方の燃焼室70へ導かれ燃焼される。燃焼された排気ガスは排気孔69から排出される。
上記したコンロッドの大端部に備えられ、クランク軸を支持する転がり軸受には、上記した保持器付きころが使用される。
なお、上記の実施の形態においては、鍔部を内径側に折曲げる決め工程と共に、保持器の幅面の表面粗さRaを0.5μm以下とすることにしたが、これに限らず、決め工程の後に、別途、保持器の幅面の表面粗さRaを0.5μm以下にするコイニング加工工程を設け、このコイニング加工工程により、保持器の幅面の表面粗さRaを0.5μm以下にすることにしてもよい。
また、第一の金型等を利用して保持器をM型に成形し、幅面をコイニング加工することにしたが、これに限らず、他の方法で保持器をM型に成形した後、幅面をコイニング加工することにしてもよい。
なお、上記の実施の形態においては、転がり軸受は、保持器付きころとしたが、これに限らず、内輪や外輪等の軌道輪を備えた転がり軸受についても適用される。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明に係る保持器は、幅面の異常摩耗を低減し、かつ、安価に製造されるため、幅面が他部材と接触する保持器付きころとして使用される場合に、有効に利用される。
この発明に係る転がり軸受は、破損の恐れが少ないため、長寿命が要求される転がり軸受に、有効に利用される。
11 保持器、12a,12b 環状部、13 ポケット、14 柱部、15 中央部、16,30,34a,34b 端部、17a,17b,23a,23b,37a,37b 鍔部、18c,18d 幅面、19,67 転がり軸受、20 ころ、21 鋼板、22、底部、24 側部、25 円筒状部材、26 押し広げ冶具、27 第一の金型、27a,27b,27c,27d,40a,40b,40c,40d,40e,40f,40g,40h 分割金型、28a,28b 第二の金型、29 移動冶具、31 第一の傾斜部、32 凸部、33,43 内径面、35,45 凹部、36,37c,37d,42 外径面、38 ネッキング冶具、39a,39b 第三の金型、40 第四の金型、41 挿入冶具、44 第二の傾斜部、46 第三の傾斜部、47 決め冶具、48a,48b 第五の金型、49 第六の金型、50,51 平面、61 2サイクルエンジン、62 シリンダ、63 クランク室、64 クランク軸、65 コンロッド、66 ピストン、68 吸気孔、69 排気孔、70 燃焼室、71 回転中心軸、72 バランスウェイト、73 ピストンピン、74 大端部、75 小端部。

Claims (4)

  1. 内径側に折曲げられた両鍔部を備える一対の環状部と、ころを保持する複数のポケットを形成するように一対の前記環状部を連結し、その中央部が内径側に凹んだ複数の柱部とを備えるM型の保持器の製造方法であって、
    側部が軸方向に真直ぐな円筒状部材の両開口部側から、径方向に凹んだ凹部を有し、円筒状部材の軸方向に動く押し広げ金型を挿入して、前記円筒状部材を外径側に押し広げる押し広げ工程と、
    押し広げられた前記円筒状部材の両鍔部を、円筒状部材の軸方向に動く鍔部折曲げ金型によって、内径側に折曲げる鍔部折曲げ工程と、
    後に保持器の幅面となる折曲げられた前記両鍔部の外径面を、表面粗さRaが0.5μm以下となるようにコイニング加工するコイニング加工工程とを備える、保持器の製造方法。
  2. 前記鍔部折曲げ工程は、円筒状部材の軸方向に動き、傾斜部を有するネッキング金型により、前記鍔部を予め内径側に所定の角度折曲げるネッキング工程と、
    前記ネッキング工程の後に、円筒状部材の軸方向に動き、軸方向に垂直な平面を有する決め金型により、前記鍔部を軸方向に垂直な方向に折曲げる決め工程とを含み、
    前記コイニング加工工程は、前記決め工程と共に行われる、請求項1に記載の保持器の製造方法。
  3. 前記決め金型の表面粗さRaは、0.5μm以下であり、
    前記コイニング加工工程は、前記決め金型の表面粗さRaが0.5μm以下である面を前記保持器の幅面に押し当てて、コイニング加工を行う、請求項2に記載の保持器の製造方法。
  4. 前記押し広げ工程、前記鍔部折曲げ工程および前記コイニング加工工程は、トランスファプレスにより行う、請求項1〜3のいずれかに記載の保持器の製造方法。
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