JP5138380B2 - 動物における免疫応答を増大させる方法 - Google Patents

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Description

関連出願に対するクロスリファレンス
本出願は、2004年11月24日に出願された米国仮出願第60/630,972号に対する優先権を請求し、この開示を本明細書において参考のために引用する。
本発明は一般に、動物における免疫応答を増大させる方法に関し、特に、動物におけるナチュラルキラー細胞活性を増大させることに関する。
非常に様々な細菌、ウイルス及び寄生虫に絶え間なくさらされることが理由となって、大部分の哺乳類は、このような攻撃に対して防御するために免疫系を発達させた。ナチュラルキラー(NK)細胞は、先の刺激無しに腫瘍またはウイルスによって感染した細胞を殺すことができるとして機能ベースで説明されている先天性免疫応答の重要なエフェクターである。研究は、幾種類かの哺乳類は老化するにつれてその免疫応答が劣化することを示した。コンパニオン動物の例えば犬の健康は、特に動物が老化するにつれて、多くの人々にとって非常に重要である。必要とされているものは、動物における、特に老化しつつある動物におけるNK細胞活性を増大させる方法である。
本発明は、一般に、乾燥重量ベースで少なくとも50ppmの量のリポ酸を含む食餌で、ナチュラルキラー細胞活性増大量のリポ酸を動物に供給することによって、動物におけるナチュラルキラー細胞活性を増大させる方法を提供する。
様々な具体例においては、本発明は、動物に供給される食餌の一部としてのリポ酸の使用に基づく、老化しつつある動物の健康を改良するための新たなアプローチである。新たなアプローチは、動物に供給される食餌の一部としてのリポ酸の使用に基づき、動物、特に犬におけるナチュラルキラー細胞活性を増大させることを含む。
本発明の利用性のさらなる領域は、下文で提供する詳細な説明から明瞭になろう。詳細な説明及び具体的な例は、本発明の実施態様を示すが、本発明の範囲を限定することを意図されていないことは理解されるはずである。
本発明は、詳細な説明及び添付図面からより十分に理解されよう。
図は、本明細書においてこのような具体例の説明のために、本発明の一般的な特性を例示することを意図されている。図は、任意の与えられた具体例の特性を正確に反映しないかもしれず、必ずしも本発明の範囲内で特定の具体例を定義または限定することを意図されていない。
定義
“動物”という用語は、損なわれた免疫応答になりやすいか若しくはこれに苦しみ、増大したかまたは改良された免疫応答を必要とする任意の動物、または、増大した免疫応答から利益を得る可能性がある動物を意味する。動物がある状態または疾患を現しそうであることを示す症状を動物が示す場合、動物は、その疾患または状態“になりやすい”。動物がある状態または疾患を現したことを示す症状を動物が示す場合、動物は、その疾患または状態“に苦しむ”。
“より高齢の動物”という用語は、年齢が理由となって、損なわれた免疫応答になりやすいか若しくはこれに苦しみ、増大したかまたは改良された免疫応答を必要とする任意の動物、または、改良された免疫応から利益を得る可能性がある動物を意味する。
“単一包装”という用語は、キットの構成要素は1つ以上の容器においてまたはこれと物理的に関連し、製造、配給、販売、または使用のための単位とみなされることを意味する。容器としては、袋、箱、瓶、収縮包装、留めたかまたはさもなければ固定された構成要素、またはこれらの組合せが挙げられるがこれらに限定されるものではない。単一包装は、物理的に関連する個々のフード組成物の容器としてよく、その結果、これは、製造、配給、販売、または使用のための単位とみなされる。
“仮想包装”という用語は、キットの構成要素は、例えば、1つの構成要素及びウェブサイトに行くか、記録されたメッセージと接触するか、視覚メッセージを見るか、または介護者若しくは指示者と接触してキットの使用の仕方に関する指示を得ることを使用者に指示する指示を含む袋中の、他の構成要素を得る仕方を使用者に指示する1つ以上の物理的または仮想キット構成要素に関する指示によって、関連することを意味する。
本発明
1態様においては、本発明は、動物におけるナチュラルキラー細胞活性を増大させる方法を提供する。本方法は、ナチュラルキラー細胞活性増大量のリポ酸を動物に供給することを含む。一般に、リポ酸を、5mg/日を超え、好ましくは約10〜約1000mg/日、最も好ましくは約50〜約500mg/日の量で動物に供給する。別の態様においては、本発明は、動物におけるナチュラルキラー細胞活性を増大させるための組成物を提供する。本組成物は、少なくとも50ppm、好ましくは少なくとも150ppmの量のリポ酸を含む。様々な具体例においては、本方法及び組成物は、動物における、特により高齢の動物における免疫機能及び応答を増大させるために有用である。
コンパニオン動物の栄養及び健康は、介護、特に動物のためのペット介護の最も重要な面のうちの1つである。多くの介護者が、動物がバランスのとれた健康的な食餌を受けているか決定するために困難な時間を有する。人々は、自身の個人の栄養に関してははるかに知るようになりつつあるが、動物が有しなければならない高度な食餌の要件についてはほとんど知識がない。ナチュラルキラー(NK)細胞は、先の刺激無しに腫瘍またはウイルスによって感染した細胞を殺すことができるとして機能ベースで説明されている先天性免疫応答の重要なエフェクターである。研究は、幾種類かの哺乳類は老化するにつれてその免疫応答が劣化することを示した。免疫応答は劣化しつつあるので、NK細胞活性の増大は、老化しつつある哺乳類の健康を改良できる。
本発明は、動物、例えば、コンパニオン動物の例えば犬に、リポ酸を含む組成物または食餌を供給して、特に年齢によって損なわれているかもしれない場合に免疫応答を増大させるかまたは向上し、動物の健康全体を改良する方法を提供する。動物に与えるリポ酸の量は、無毒の量である。リポ酸を栄養補助剤として動物に提供してよく、または、動物に供給する食餌を含む組成物中に含めてよい。このような栄養補助剤は、丸剤またはカプセル、トリートまたはビスケットの形態、または任意の可食形態としてよい。“食餌”とは、動物によって規則的に消費されるフードまたは飲料を意味する。食餌は、動物によって消費される栄養補助剤を含んでよい。食餌は、動物のために生命を維持するのに本質的に十分な栄養素を有するとみなされる。コンパニオン動物の食餌は、動物のために十分な栄養を提供する任意の適切なペットフード配合とすることができる。例えば、本発明において使用するための典型的な犬の食餌は、約8〜50%の脂肪、約16〜50重量%のタンパク質及び約3〜15%の総食物繊維を含んでよい。別の例においては、典型的な猫の食餌は、約8〜50重量%の脂肪、及び約30〜60重量%のタンパク質を含んでよい。しかしながら、こうしたまたは他の栄養素の特定の比またはパーセントは必要ではない。栄養素は、生命を支持するのを助ける任意のフード成分である。動物の健康のために重要な栄養素は当業者には周知であり、例えば、タンパク質、炭水化物、脂肪、繊維、ビタミン、及びミネラルである。水もまた動物の健康にとってきわめて重要である。
老化のプロセスの遊離基理論は、酸化的ストレスは、老化及び細胞間抗毒素の例えばグルタチオンの還元されたもの対酸化されたものの比の減少をもたらすと提案している。グルタチオンは肝臓中に広く存在し、胆管を通した除去及び大便による最終的な除去のために生体異物を抱合するために利用される。従って、老化した動物におけるグルタチオンの減少した濃度及び活性は、癌、毒性及び他の望まれていない影響の一因となる生体異物の損なわれたクリアランスをもたらすことがある。加えて、免疫機能は、年齢が増大すると共に老衰することは周知である。先の研究は、GSH:GSSG比は、リポ酸を補った犬からのリンパ球において改良できることを示したが、機能に関する結果は定量化されなかった。(Zicker, SC et al., Veterinary Therapeutics, 3(2):167-176, 2002。)。他の抗酸化剤と組み合わせてベータ−カロテンを導入することによって、コンパニオン動物における免疫応答を改良する試みがなされた。(2001年10月30日に発行されHayekに付与された米国特許第6,310,090号及び2000年10月17日に発行されHayekに付与された米国特許第6,133,323号を参照されたい)。
R−α−リポ酸(CAS番号1200−22−2、また、チオクト酸及び1,2−ジチオラン−3−ペンタン酸として周知である)は、植物及び動物組織中に天然に存在し、ここで、これは、リシン残基のε−アミノ基に共有結合している。リポ酸は市販されており、BASF及びコグニス(Cognis)のような会社によって製造されている。リポ酸は、本質的に純粋なR−αリポ酸としてまたはリポ酸異性体のラセミ混合物として市販されている。植物中で、リポ酸はほうれん草及びじゃがいもにおいて最も豊富であり、一方、動物組織中で、リポ酸は腎臓及び心臓において最も豊富である。R−α−リポ酸は1937年に最初に発見され(Snell et al., Journal Bact. 33; 207, 1937を参照されたい)、1951年まで単離されず、キャラクタライゼーションされなかった(Reed et al. Science 114:94-4, 1951を参照されたい)。R−α−リポ酸は合成してよく、このような方法は当分野において周知である。(1961年4月18日に発行されReedに付与された米国特許第2,890,716号を参照されたい)。R−α−リポ酸は抗酸化剤として分類され、II型糖尿病の治療として高用量で使用された。研究は、カルニチン及びリポ酸の混合物は、代謝を向上し、酸化的ストレスを軽減することができることを示した。(1999年6月29日に発行されAmes et al.に付与された米国特許第5,916,912号及び2002年4月2日に発行されCavayzoに付与された米国特許第6,365,622号を参照されたい)。加えて、他の成分の中でもリポ酸を含むコンパニオン動物の食餌は、老化したコンパニオン動物の精神的能力の劣化を妨げるようであることが示された。(米国特許出願第20020076469号、同第20020052402号、同第20020076470号、同第2000115710号、及び同第20020119182号を参照されたい。)
NK細胞は、標的細胞の例えばウイルスに感染した細胞及び腫瘍細胞に対する抗体独立細胞仲介細胞傷害を示す。ヒト、マウス及びラットにおいては、NK細胞は標的細胞を認識し、結合し、次に細胞傷害性因子を放出して、標的細胞を破壊すると提案されている。NK細胞のこのような結合及び細胞傷害性挙動は、犬において報告されている(Nariai, Y. et al., J. Bte. Med. Sci. 61 (7): 835-838, 1999を参照されたい)が、機構は、上記の動物の例と異なる。研究は、ミトコンドリア酸化は、リポ酸の代謝において役割を果たすことを示した。ヒトにおける代謝は大部分はマウス及びラットにおいて観察されるものに似ているが、犬において見い出されたテトラノルリポ酸に関連した酸化された構造の形成は、ヒトにおいて同等物を有しないようである。加えて、3−ケトリポ酸、リポ酸のミトコンドリア酸化における中間体は、ラット及びヒトからの血漿試料において報告されているが、犬からの血漿において見い出されていない。(Schupke, H. et al. Drug Metabolism and Disposition, 29 (6) 855-862, 2001を参照されたい)。α−リポ酸の代謝経路は、ヒトと比較して犬においては異なるようである。
本発明の様々な具体例は、動物、特にコンパニオン動物におけるNK細胞活性を増大させる方法を含む。このような具体例においては、方法は、乾物ベースで少なくとも50ppm/日の量のリポ酸を含む組成物、例えば、食餌を動物に供給することを含む。他の具体例においては、方法は、乾物ベースで少なくとも100ppm/日の量のリポ酸を含む食餌を動物に供給することを含む。さらに他の具体例においては、方法は、乾物ベースで約75ppm〜約150ppm/日の量のリポ酸を含む食餌を動物に供給することを含む。本明細書において使用するリポ酸はラセミ混合物であるが、本発明の他の具体例は、本質的に純粋なR−αリポ酸であるかまたはリポエート誘導体、異性体の混合物、塩、エステル、アミドまたはこれらの組合せとしてリポ酸を含んでよい(例えば、1997年4月15日に発行されBethge et al.に付与された米国特許第5,621,177号を参照されたい)。
本発明の様々な具体例においては、乾物ベースで少なくとも50ppmのリポ酸を含むコンパニオンペットの組成物または食餌は、より高齢の犬における免疫応答を増大させる。本発明の幾つかの具体例においては、リポ酸をコンパニオン動物のフードに加える。このような具体例においては、リポ酸を、コンパニオン動物のフードの加工の最中に加えてよく、次に包装し、消費者に利用できるようにする。このようなプロセスは、押出し、缶詰、ベーキング及びその他同様なものまたは当分野において周知のペットフードを製造する任意の他の方法若しくはプロセスを含んでよい。このようなプロセスにおいて、リポ酸は、動物若しくは植物成分、例えば腎臓若しくはほうれん草のような天然源によって提供されてよく、または、リポ酸は、合成的に誘導された源によって提供されてよく、または、リポ酸は、天然及び合成源の混合物によって提供されてよい。本発明の他の具体例においては、リポ酸は、コンパニオン動物に供給するためのカプセル形態としてよい。本発明のさらに他の具体例においては、リポ酸は、動物のフードに加えてよいかまたは動物に直接に供給してよい粉末または結晶質としてよい。本発明の様々な具体例においては、コンパニオン動物の食餌は、リポ酸及び他の必要とする栄養成分を含む。本発明の様々な具体例においては、コンパニオン動物は犬であり、本発明の他の具体例においては、コンパニオン動物は猫である。研究は、リポ酸は、犬においてよりも猫において10倍有毒となることがあることを示した。(Hill, AS et al., J. Anim. Physiol. Anim. Nutr. 88(3-4): 150-156, 2004を参照されたい)。コンパニオン動物が猫である本発明の様々な具体例においては、食餌は、乾燥重量ベースで30ppm未満のリポ酸を含む。
さらなる態様においては、本発明は、薬剤を製造するためのリポ酸の使用に対処したものである。別のものにおいては、本発明は、ナチュラルキラー細胞活性増大量のリポ酸を動物に供給することによって、動物の健康を維持する及び/または改良する、例えば、動物におけるナチュラルキラー細胞活性を増大させるための、薬剤を製造するためのリポ酸の使用に対処したものである。一般に、薬剤は、化合物または組成物を、賦形剤、緩衝剤、バインダー、可塑剤、着色剤、希釈剤、圧縮剤(compressing agent)、滑沢剤、香味料、湿潤化剤(moistening agent)、及び動物への投与に適した薬剤を製造し、薬剤を配合するために有用であると当業者には周知の他の成分と混和することによって製造される。
さらなる態様においては、本発明は、リポ酸を動物に供給するのに適したキットを提供する。キットは、単一包装中の別個の容器中にまたは仮想包装中の別個の容器中に、適切に、リポ酸及び以下のもののうちの少なくとも1つを含む(1)動物による消費に適した1つ以上の成分、(2)免疫応答を増大させるために、特に免疫応答を増大させるために有用な組成物を作るために、リポ酸及び他のキット構成要素を組み合わせる仕方に関する指示、(3)特に動物の利益のための、リポ酸及び本発明の他の構成要素の使用の仕方に関する指示。キットが仮想包装を含む場合、キットは、1つ以上の物理的キット構成要素と組み合わせた仮想環境における指示に限定される。キットは、リポ酸及び他の構成要素を、免疫応答を増大させるのに十分な量で含む。典型的に、リポ酸及び他の適切なキット構成要素を、動物による消費の直前に混和する。1具体例においては、キットは、リポ酸を含むパケット及び動物による消費のためのフードの容器を含む。キットは、追加の項目の例えばリポ酸及び成分を混合するための装置または混和物を含むための装置、例えば、フード用ボールを含んでよい。別の具体例においては、リポ酸を、動物における良好な健康を促進する追加の栄養補助剤の例えばビタミン及びミネラルと混合する。
別の態様においては、本発明は、(1)免疫応答を増大させるためにリポ酸を使用すること、(2)リポ酸を本発明の他の構成要素と混和すること、(3)リポ酸を単独でまたは本発明の他の要素と組み合わせて動物に供給すること、及び(4)免疫応答を増大させるために本発明のキットを使用すること、のうちの1つ以上に関する情報またはこれらに関する指示を伝達するための手段を提供し、これは、情報または指示を含む文書、ディジタル記憶媒体、光学的記憶媒体、音声提示、または視覚表示を含む。特定の具体例においては、伝達手段は、情報または指示を含む文書、ディジタル記憶媒体、光学的記憶媒体、音声提示、または視覚表示を含む。好ましくは、伝達手段は、このような情報または指示を含む表示されたウェブサイトまたはパンフレット、製品ラベル、包装挿入物、広告、または視覚表示である。有用な情報は、以下のうちの1つ以上を含む(1)リポ酸及び/または他の成分を組み合わせ、投与する方法及び技術並びに(2)本発明及びその使用に関する質問を有する場合、使用するために動物またはその介護者に関する情報と接触する。有用な指示は、混合のための量及び投与量及び頻度を含む。伝達手段は、本発明を使用する利益に関して指示し、本発明を動物に投与する承認された方法を伝達するために有用である。
本発明は、本明細書において説明する特定の方法、プロトコール、及び試薬に限定されず、というのはこれらは変化することがあるからである。さらに、本明細書において使用する用語は、特定の具体例を説明することのみを目的としており、本発明の範囲を限定することを意図していない。本明細書において使用するように、また添付の請求の範囲において、単数形の“ある(a)”、“ある(an)”、及び“その(the)”は、文脈が明らかに他に指示しない限り複数の参照を含む。“含む(comprise)”、“含む(comprises)”、及び“含むこと(comprising)”という用語は、排他的にではなく含めて解釈すべきである。
特に断らない限り、本明細書において使用する全ての術語及び科学的用語及び任意の頭文字語は、発明の分野における当業者によって一般に理解されているものと同じ意味を有する。本明細書において説明するものと同様であるかまたは等しい任意の方法及び材料を本発明の実施において使用できるが、好ましい方法、装置、及び材料を本明細書において説明する。
本明細書において言及する全ての特許、特許出願、及び刊行物を、本発明と共に使用できるかもしれないとその中で報告される組成物、化合物、方法、及び同様の情報を説明し、開示するために、本明細書において法律によって許される程度に参考のために引用する。しかしながら、本明細書においては、何も、本発明は、前の発明によるこのような開示に先行する権利がないと認めるものと解釈すべきではない。
本発明を、その好適な具体例の以下の実施例によってさらに示すことができるが、特に断らない限り、こうした実施例は単に示すために含まれ、本発明の範囲を限定することを意図されていないことは理解できよう。
実施例1
研究は、犬の3つの群:群1−対照フードを摂取する若い犬、群2−対照フードを摂取する高齢の犬、及び群3−乾物ベースで150ppmのリポ酸で強化したドライフードを摂取する高齢の犬を含む。犬はビーグル犬であり、群1は、平均年齢5.1才の10匹のビーグル犬からなり、群2は、平均年齢11.8才の10匹のビーグル犬からなり、群3は、平均年齢11.3才の10匹のビーグル犬からなる。介入の前に、3つの群全てからの犬に対照フードを2週間の期間供給する。2週間の期間の後、群3は、乾物ベースで150ppmのリポ酸で強化したドライフードの食餌に移る。対照を摂取した2週間の期間の間中、試料を全ての犬から取り、化学及び生物学的分析を試料に関して完了させて、ベースラインデータを確立する。次に、犬の3つの群は、それぞれの食餌を6週間の期間食し、この期間の後、研究における犬の全てから試料を取り、化学及び生物学的分析を試料に関して完了させる。ベースラインデータを、6週間の研究の終りに取ったデータと比較する。図1におけるように、結果は、乾物ベースで150ppmのリポ酸を有する食餌を含んだ群3における犬は、増大したNK細胞活性を有することを示す。
本明細書において、本発明の典型的な好適な具体例を開示し、特定の用語を用いたが、これは一般的な及び説明の意味でのみ使用し、限定及び請求の範囲において述べる本発明の範囲のためではない。明らかに、上記の教示を考慮して、本発明の多くの修正及び変形が可能である。従って、添付の請求の範囲内で、本発明は、具体的に説明したものとは異なって実施してよいことは理解できるはずである。
若い及び高齢の対照と比較した、より高齢の犬においてリポ酸がNK細胞活性に及ぼす影響のグラフ図である。

Claims (11)

  1. コンパニオン動物におけるナチュラルキラー細胞活性を増大させる方法であって、ナチュラルキラー細胞活性増大量のリポ酸を前記動物に供給することを含む方法。
  2. 50mg/日を超える量の前記リポ酸を供給することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 約10〜約1000mg/日の量の前記リポ酸を供給することを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記コンパニオン動物は犬である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記リポ酸はカプセル形態である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記リポ酸は粉末形態である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記リポ酸は結晶形態である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記リポ酸は、前記動物の日常食の一部分である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記日常食は、乾物ベースで50ppmを超える量のリポ酸を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記リポ酸は、前記動物による消費に適した組成物で前記動物に供給される、請求項1に記載の方法。
  11. 前記動物は、より高齢の動物である、請求項1に記載の方法。
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