JP5137006B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP5137006B2
JP5137006B2 JP2007228884A JP2007228884A JP5137006B2 JP 5137006 B2 JP5137006 B2 JP 5137006B2 JP 2007228884 A JP2007228884 A JP 2007228884A JP 2007228884 A JP2007228884 A JP 2007228884A JP 5137006 B2 JP5137006 B2 JP 5137006B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
socket
seal
electronic component
pin hole
shutter member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007228884A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009060947A (ja
Inventor
伸裕 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Original Assignee
Sammy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2007228884A priority Critical patent/JP5137006B2/ja
Publication of JP2009060947A publication Critical patent/JP2009060947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5137006B2 publication Critical patent/JP5137006B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Description

本発明は、スロットマシン、パチンコその他の遊技機に関し、特に不正行為を防止するための対策が講じられた遊技機に関する。
例えばスロットマシンまたはパチンコ等の遊技機にあっては、CPU、ROM及びRAM等で構成された複数の制御基板が内部に設置され、主制御基板とよばれるメインの制御基板のROMに記憶されたシステムプログラムに従って全体の遊技動作が制御されるようになっている。例えばスロットマシンの場合には、上述の主制御基板が大当たりを抽選したり、大当たり時に連続して発生する入賞回数の管理等を行っており、このような大当たりを発生させる抽選確率や連続する入賞回数などの遊技の勝敗、すなわち出玉に関係する数値データが予めROMに設定されている。
なお、上述した遊技機の主制御基板に備えられるCPUは、ROM及びRAM等の半導体メモリと、その他信号の入出力に関わるインタフェース回路等とともに1つのチップにパッケージ化されているものが一般的である。通常、かかる専用のマイコンチップ(以下これを「CPUチップ」という。)は、主制御基板に対しソケットを介して着脱可能に装着されている。
ところで、遊技者のなかには、上述のCPUチップやROM等のIC(電子部品)を不正に抜き取り、これらをより有利な条件で遊技ができるようにデータを改ざんした別のIC(裏ROM)に差し換えることで、高い配当を不当に得ようとする者がいる。このような不正行為がされると、遊技の公正さが失われるだけでなくホール側にも多大な損害を与えることとなる。
そこで、従来、遊技機の主制御基板においては、CPUチップとソケットの両者に跨るように封印シールが貼着され(例えば特許文献1参照)、更には基板自体を「かしめ」と呼ばれる特殊な封着手段を介して閉じられる透明な基板ケース内に収容している。
すなわち、封印シールが切断されるとその痕跡が残るようになっているため、透明な基板ケースの外部からでもCPUチップへの不正がされた事実を容易に発見できるようにしている。
また、封印シールに所定の抵抗値の電気抵抗を配置して接続回路を形成し、封印シールを剥がしたときにその一部とともに接続回路が切断されるようにして、抵抗値の変化から当該封印シールの切断を検出するようにした検知システムも提案されている(例えば特許文献2参照)。
この従来技術によれば、不正行為が行われた時点でその発生を検知するため、早期に周囲への警報や監視用コンピュータへ報知することができ、その結果、不正行為の完遂を未然に防ぐことが可能となる。
特開2007−000332号公報 特開2007−011676号公報
しかし、特許文献1や特許文献2の従来技術では、例えば鋭利なカミソリ等の刃を使って封印シールを切断せずに剥がした等の場合には、貼り直された封印シールに不正の痕跡が残らず、また接続回路が切断されずにセンサが反応しない等が想定され、必ずしも十分な不正対策とはいえなかった。
また、不正に改造されたCPUチップ(ROM)によりホール側も多大な損害を被る場合があった。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、制御基板に実装されるCPUやROM等の電子部品を封印する封印シールの剥離または切断を迅速・確実に検知できるようにする等の監視手段を備えた遊技機を提供することを目的としている。また、本発明は、改造された電子部品による不正な遊技の実行を確実に防止し得る遊技機を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために有効な手段について、必要に応じて作用または効果等を示しながら説明する。なお、理解を容易にするため、本明細書中の実施の形態において対応する構成要素を符号とともに括弧書き等で適宜例示するが、これらの具体的構成は本発明を限定するものではない。
手段1.基板(主制御基板100)の少なくとも何れか一つの面にソケット(ソケット110)を介して着脱可能に装着される所定の電子部品(CPUチップ120)を含めて構成される電子制御回路により遊技動作が制御される遊技機(スロットマシン1)であって、前記電子部品を装着する前記ソケットには、異常(例えば封印シール200の剥離・切断やCPUチップ120のソケット110からの脱着など)の発生を検知したときに前記電子部品のリードピンを挿入するためのピン孔(ピン孔111)を不可逆的に閉塞可能なシャッタ部材(シャッタ部材112a、112b)と、前記ピン孔を常時閉じる方向に前記シャッタ部材を付勢するバネ部材(バネ114a、114b)と、無通電状態で突出するプランジャ(プランジャ150aa、150ba)を係止させて前記ピン孔を開放する位置にシャッタ部材を係止するとともに、通電状態で前記プランジャを退避させて前記係止を解除するソレノイド(ソレノイド150a、150b)と、が備えられていることを特徴とする。
この手段によれば、異常が発生した時にソケットのピン孔をシャッタ部材で閉塞するので、電子部品のソケットへの再装着を阻止し、改造された電子部品による不正な遊技の実行を確実に防止する。
具体的には、遊技機が正常状態にあるときにはソレノイドを無通電状態にしてプランジャを突出させ、ソケットのピン孔を開放する位置にシャッタ部材を保持する。これにより、電子部品のソケットへの装着及び作動を許可する。一方、異常が発生したときには、ソレノイドを通電させてプランジャを退避させることで係止状態を解除し、このときバネ部材の付勢によってシャッタ部材が移動してピン孔を閉塞させる。これにより、異常の発生時には電子部品のソケットへの再装着を阻止し、改造された電子部品による不正な遊技の実行を確実に防止する。
手段2.基板(主制御基板100)の少なくとも何れか一つの面にソケット(ソケット110)を介して着脱可能に装着される所定の電子部品(CPUチップ120)を含めて構成される電子制御回路により遊技動作が制御される遊技機(スロットマシン1)であって、前記電子部品を装着する前記ソケットには、異常(例えば封印シール200の剥離・切断やCPUチップ120のソケット110からの脱着など)の発生を検知したときに前記電子部品のリードピンを挿入するためのピン孔(ピン孔111)を不可逆的に閉塞可能なシャッタ部材(シャッタ部材112a、112b)が備えられ、前記電子部品の前記ソケットからの脱着を封印する封印シール(封印シール200)の剥離または切断を検知する監視手段(監視回路130)と、該監視手段が前記封印シールの剥離または切断を検知したときにこれを異常とみなして前記シャッタ部材を駆動して前記ピン孔を閉塞させる駆動手段(ドライバ140)と、を備えていることを特徴とする。
この手段によれば、異常が発生した時にソケットのピン孔をシャッタ部材で閉塞するので、電子部品のソケットへの再装着を阻止し、改造された電子部品による不正な遊技の実行を確実に防止する。
具体的には、監視手段が封印シールの剥離または切断等の異常を検知したとき、駆動手段がシャッタ部材を駆動してソケットのピン孔を閉塞させる。これにより、電子部品のソケットへの再装着を阻止し、改造された電子部品による不正な遊技の実行を確実に防止する。
手段3.前記ソケット(ソケット110)には、前記ピン孔を常時閉じる方向に前記シャッタ部材を付勢するバネ部材(バネ114a、114b)と、無通電状態で突出するプランジャ(プランジャ150aa、150ba)を係止させて前記ピン孔を開放する位置にシャッタ部材を係止するとともに通電状態で前記プランジャを退避させて前記係止を解除するソレノイド(ソレノイド150a、150b)と、が備えられていることを特徴とする。
この手段によれば、遊技機が正常状態にあるときにはソレノイドを無通電状態にしてプランジャを突出させ、ソケットのピン孔を開放する位置にシャッタ部材を保持する。これにより、電子部品のソケットへの装着及び作動を許可する。また、異常が発生したときには、ソレノイドを通電させてプランジャを退避させることで係止状態を解除し、このときバネ部材の付勢によってシャッタ部材が移動してピン孔を閉塞させる。これにより、異常の発生時には電子部品のソケットへの再装着を阻止し、改造された電子部品による不正な遊技の実行を確実に防止する。
手段4.前記ソケットの対向する両側端に近接する前記基板上に少なくとも一対の端子電極(端子電極104a、104b)が形成され、前記封印シールは導電性を有するとともに前記電子部品を跨いで前記各端子電極に貼着することで封印し、前記監視手段は、前記各端子電極間の電気抵抗の変化を検出することで、前記封印シールの剥離または切断を検知することを特徴とする。
この手段によれば、監視手段は、端子電極間の電気抵抗の増大を検知することで、封印シールの剥離または切断を直ちに検知する。そしてシャッタ部材を駆動してピン孔を閉塞させることで、電子部品のソケットへの再装着を阻止し、改造された電子部品による不正な遊技の実行を防止する。
以上述べたように本発明の遊技機によれば、所定の電子部品を装着するソケットにおいて、そのピン孔を不可逆的に閉塞可能なシャッタ部材を備えた。例えば制御基板上で電子部品を封印する封印シールの剥離または切断等の異常が発生した時に、ソケットのピン孔をシャッタ部材で閉塞することで、当該電子部品のソケットへの再装着を阻止し、改造された電子部品による不正な遊技の実行を確実に防止することができる。
以下、本発明に係る遊技機の好適な実施形態としてスロットマシン1を説明する。図1は、スロットマシン1の外観構造を表した斜視図である。スロットマシン1は、矩形箱状のキャビネット2と、当該キャビネット2に開閉可能に取り付けられる前扉3とからなる筐体を備えている。通常時においては、図1に示されるように、前扉3がキャビネット2に対し閉塞した状態で施錠されている。
前扉3の前面側には、遊技者に面する化粧板としてのいわゆるフロントパネルが形成されている。フロントパネルの上段部には、高輝度のLEDを内蔵する上部ランプ5やコーナーランプ6a、6b、また、スピーカを内蔵する左右の放音部7a、7bなどが配設されている。
また、フロントパネル上段部の中央に、液晶表示装置8が配設されている。なお、上部ランプ5、コーナーランプ6a、6b、液晶表示装置8は、ゲームを演出する演出手段として用いられる。
フロントパネルの中段部には、平坦な樹脂板からなる中パネル9が設けられ、中パネル9の中央に形成された四角形の透明領域である表示窓9aを介して、キャビネット2内部の3個のリール10a、10b、10cが視認可能とされている。なお、各リール10a、10b、10cは、それぞれ独立して回転可能であり、それぞれの外周面に描かれた縦3個、横3列の図柄(図示略)が表示窓9aを介して変動表示されるようになっている。
中パネル9の下方には、前方に若干突出する卓状の操作卓18が形成されている。この操作卓18には、ゲームに賭けるメダルを投入するためのメダル投入部11と、ゲーム開始を操作指示するためのベットボタン12と、リール10a、10b、10cの回転開始操作をするためのスタートレバー13と、各リール10a、10b、10cの回転停止操作をするためのストップボタン14a、14b、14c等がそれぞれ所定の位置に配設されている。
フロントパネルの下段部には、スロットマシン1のモデルタイプ等を遊技者へ認識させるための、例えば登場キャラクターの絵柄(図示略)などが印刷された略四角形のプラスチック板である下パネル15が取り付けられている。
フロントパネルの最下部には、入賞等の際にメダルを払い出すためのメダル払出口16と、メダル払出口16から払い出されたメダルを貯留するための受け皿4aが形成された下皿部材4が取り付けられている。また、下皿部材4には、スピーカを内蔵する放音部17a、17bがそれぞれ左右位置に形成されている。
かかる構成のスロットマシン1は、マイコンからなる後述の主制御基板100(図2参照)によりゲーム動作が制御される。すなわち、スロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しを完了させた時、または先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この状態において、遊技者がベットボタン12を押圧操作することにより、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームにメダルが賭けられゲームが開始する。このゲーム開始の状態でスタートレバー13が傾倒操作されると、主制御基板100は、リール10a、10b、10cを一斉に回転させると同時に、表示窓9aに設定される有効ラインに引き込み停止制御可能な図柄の組み合せ、すなわち内部役を抽選する。
この内部抽選により何れかの内部役を当選したとき(当選した内部役を「内部当選役」ともいう)、その結果が主制御基板100のRAMの所定記憶領域に設定される内部当選フラグにセットされる。なお、この内部当選フラグがセットされ入賞が内定している状態を「内部当選状態」という。
次に、主制御基板100は、ストップボタン14a、14b、14cが押圧操作されるに応じて対応するリールを順に停止させる。そして、主制御基板100は、全てのリール10a、10b、10cが停止したのを検知した後、各リールが有効ラインに表示する図柄の組み合せと、上述の内部当選フラグで参照される当選した入賞に係る図柄の組み合せとが一致するか否か判定する。そして、何れかの有効ラインにおいて図柄が一致したとき当該入賞が確定し、配当されるメダルの数だけクレジットが加算される。また、配当された結果、クレジットがその上限を超える場合には、その上限を超える枚数分のメダルをメダル払出口16より遊技者に払い出している。
このように、スロットマシン1の遊技者は、リール10a、10b、10cを回転・停止させる遊技操作を行って変動表示した図柄が揃わなければ賭けたメダルを失うが、内部当選した組み合せで図柄を揃えることにより入賞が成立し賭けた以上のメダルを獲得し得るので、技量と運によりメダルを増やすという興趣を伴ったゲームを楽しむことができる。
次に、主制御基板100の基板上にソケット110を介して装着されるCPUチップ120の脱着を封印するための封印シール200と、封印シール200の剥離及び切断を監視する監視手段とを説明する。ここで、図2は、CPUチップ120がソケット110に装着された状態での主制御基板100の一部を表した斜視図である。また、図3は、図2に示した状態での主制御基板100及びソケット110の一部断面構造を表した側面図である。
ここで、所定の電子部品の例であるCPUチップ120は、CPUコアと、ROM及びRAM等の半導体メモリと、その他信号の入出力に関わるインタフェース回路等が集約された、遊技機専用のワンチップマイコンとして機能し、これらチップセットがパッケージ化されたディスクリートICの形態を有している。なお、専用のワンチップマイコンを採用しない遊技機の場合やサブ制御基板の場合には、ディスクリートのCPUまたはROM等の電子部品の封印シールを監視対象として選択してもよい。
図2及び図3に示されるように、ソケット110は主制御基板100の基板上に半田付けされて固定され、CPUチップ120がソケット110に装着されることで当該スロットマシン1を制御する所定の電子制御回路が構成されている。
主制御基板100において、ソケット110やその他電子部品が実装される側の面である実装面100a(図3では上側面)上で、ソケット110の対向する両側端に近接する位置に一対の端子電極104a、104bが設けられている。
端子電極104a、104bは、主制御基板100を貫通して実装面100aと配線面100b(図3では下側面)とを導電材で接続するスルーホール105a、105bにそれぞれ一体的にプリント形成されている。つまり、端子電極104a、104bは、実装面100aに対して厚みが無視できる程度にほぼ同一面をなして形成されている。そして、それぞれが配線面100b側の配線101、102を介して、封印シール200の剥離及び切断を監視する後述の監視回路130に接続されている。
封印シール200は、例えばアルミ箔等の導電性を有しかつ破断し易い素材により形成されている。また、封印シール200は、ソケット110に実装されたCPUチップ120を跨ぎ、各端部が導電性の例えば銀ペースト等の接着剤を介して端子電極104a、104bにそれぞれ電気的に接触した状態で実装面100aに貼着されている。これにより、CPUチップ120は封印シール200を介して封印され、封印シール200を剥がすか若しくは切断しない限り、CPUチップ120をソケット110から脱着することができない構造となっている。
また、封印シール200は、主制御基板100に対する貼着力よりも小さなせん断力で破断する素材で形成され、または貼着力よりも小さなせん断力で破断するような例えば肉薄若しくは破線状に切れ目孔が開けられた容易破断部(不図示)が形成されている。すなわち、封印シール200を主制御基板100から剥がそうとしたときには、何れかの部分で破断(切断)するため、これによりCPUチップ120がソケット110から脱着された事実、または脱着まで至らなくても封印が一旦解かれた事実が切断された痕跡として残されるようになっている。
また、かかる事実を迅速かつ確実に検知できるようにするために、本実施形態の主制御基板100には、図4のブロック図に示されるような監視手段が設けられている。同図に示されるように、監視回路130は端子電極104a、104b間の電気抵抗の変化を検出する回路であり、例えば検出抵抗131と、検出抵抗131に並列接続される定電流源132及び制限抵抗133と、検出抵抗131の両端電圧の増大を増幅して検知信号を出力するオペアンプである差動回路134等を備えて構成されている。
封印シール200がCPUチップ120を正しく封印した状態では、端子電極104a、104b間が導電性の封印シール200により電気的に短絡した状態にある。その結果、検出抵抗131による電圧降下はほぼゼロとなり、差動回路134はローレベル(L)の信号を出力する。一方、封印シール200が端子電極104a、104bのどちらか一方から剥がされ若しくは切断した状態では、端子電極104a、104bの間が電気的に開放し、定電流源132からの監視電流により検出抵抗131の両端電圧が上昇して差動回路134はハイレベル(H)の信号を出力する。これにより、監視回路130は、封印シール200の剥離及び切断を監視し、封印シール200が剥離または切断したときハイレベル(H)の検知信号をソレノイド150a、150b駆動用のドライバ140へ出力する。
ここで、ソケット110内部に設けられているソレノイド150a、150bは、CPUチップ120の再装着を防止するための機構を作動させるものである。そこで、次に、かかる電子部品の再装着防止機構を備えたソケット110の実施形態を図5及び図6を参照しながら詳細に説明する。
図5(a)は、ソケット110の平面図、図5(b)は、ソケット110の一部を破断してその内部の構造を表した部分断面平面図である。また、図6(a)及び図6(b)は、ソケット110の一部を破断して内部の構造を表した部分断面側面図であって、それぞれ再装着防止機構の作動の前後を表した図である。
図5(a)に示されるように、本実施形態のソケット110は、CPUチップ120のリードピン121が挿入されるピン孔111が、本体の側端部において2列に配列して所定個数形成された、いわゆるDIP(Dual Inline Package)タイプのIC用ソケットである。更に、図5(b)に示されるように、ソケット110には、ピン孔111の各配列を開閉するように移動可能なシャッタ部材112a、112bがそれぞれ本体内に封止された状態で設けられている。シャッタ部材112a、112bとソケット110本体中央の底壁113の間には、バネ部材としてのバネ114a、114bが弾性圧縮された状態で設けられ、各シャッタ部材112a、112bは、バネ114a、114bによってピン孔111を常時閉じる方向にそれぞれ付勢されている。ただし、CPUチップ120が装着される正常状態(初期状態)においては、リードピン121がコンタクト端子115に挿入されてコンタクトできるようにするために、全てのピン孔111が開放した状態に設定されている。
すなわち、図6(a)に示したように、正常状態ではプルタイプのソレノイド150a、150bがOFF状態(無通電状態)にあり、各プランジャ150aa、150baが突出している。この状態では、各プランジャ150aa、150baがシャッタ部材112a、112bの係止溝112aa、112baを貫通して交差することで、ピン孔111を開放する位置にシャッタ部材112a、112bを係止している。
図4を参照して説明したように、封印シール200が剥離または切断されてCPUチップ120の封印が解かれ、ドライバ140が作動してソレノイド150a、150bをON状態(通電状態)にすると、図6(b)に示したようにプランジャ150aa、150baが退避して上述の係止状態が解除される。この状態のときには、バネ114a、114bの付勢力によりシャッタ部材112a、112bがピン孔111を閉じる位置に押し出される。
すなわち、この封印が解かれた状態でCPUチップ120をソケット110から脱着させると、全てのピン孔111が付勢されたシャッタ部材112a、112bによって完全に閉塞される。また、シャッタ部材112a、112b、バネ114a、114b及びソレノイド150a、150b等からなる再装着防止機構は、図6に示したようにソケット110の本体内に封止された状態で設けられているため、外部からの操作ではシャッタ部材112a、112bを開けることは不可能であり、したがってCPUチップ120の再装着を確実に阻止することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、CPUチップ120を装着させるソケット110のピン孔111を不可逆的に閉塞させる再装着防止機構を備えることにより、出玉に関するデータやプログラムを改造したCPUチップ120の差し換えによる不正なゲームの実行を確実に防止することができる。
また、CPUチップ120の封印シール200が剥離または切断されたのを監視回路130が直ちに検知するので、不正行為者が封印シール200にアクセスした時点で不正を発見することができる。したがって、不正行為の完遂を未然にかつ確実に防止することができる。
なお、本実施形態においては、封印シール200の封印が解かれたときに全てのピン孔111をシャッタ部材112a、112bが閉塞する例を説明したが、異常発生時に一部のピン孔111のみを閉塞するようにしても同様の効果が得られる。
また、封印シール200の剥離及び切断を監視する手段としては、本実施形態で説明した電気抵抗を検出する方式に限定せず、例えば封印シール200の表層を流れる渦電流の変化に基づき剥離等を検出する方式のセンサや、封印シール200に埋め込んだICタグ等の通信状態に基づく方式のセンサを採用するものでもよい。また、再装着防止機構(シャッタ部材112a、112b、ソレノイド150a、150b等)を作動させる契機としては、封印シール200の剥離等の切断を検出した場合に限らず、CPUチップ120がソケット110から脱着したときやその他の異常を検知したときでもよい。
また、ソケット110のピン孔111を閉塞すると同時に、例えばスロットマシン1の上部ランプ5、コーナーランプ6a、6b等のランプ類、放音部7a、7b、17a、17b等のスピーカまたは液晶表示装置8等を用いて異常(不正)発生の警報を出力する異報知手段をサブ制御基板等に備えてもよい。更に異報知手段は、ホールの管理コンピュータであるホールコンピュータへ異常(不正)の発生を通信により報知するものでもよい。このように、不正行為が行われたと同時に周囲やホールコンピュータ等に報知することで、不正行為者にかかる不正な行為を止めさせ、ホール側での迅速で的確な措置対応が可能となる。
本発明に係る遊技機の一実施形態であるスロットマシンの外観斜視図である。 図1に示したスロットマシンにおける、CPUチップがソケットに装着された状態での主制御基板の一部を表した斜視図である。 図2に示した主制御基板の一部断面を表した側面図である。 本発明の一実施形態による監視手段のブロック図である。 本発明の一実施形態によるソケットの平面図及び一部を破断して表した図である。 図5に示したソケットの一部を破断して表した側面図であって、それぞれ再装着防止機構の作動の前後を表した図である。
符号の説明
1 スロットマシン
2 キャビネット 3 前扉
4 下皿部材 5 上部ランプ
6a、6b コーナーランプ 7a、7b 放音部
8 液晶表示装置 9 中パネル
9a 表示窓 10a、10b、10c リール
11 メダル投入部 12 ベットボタン
13 スタートレバー 14a、14b、14c ストップボタン
15 下パネル 16 メダル払出口
17a、17b 放音部 18 操作卓
100 主制御基板
100a 実装面 100b 配線面
104a、104b 端子電極 105a、105b スルーホール
110 ソケット 111 ピン孔
112a、112b シャッタ部材 112aa、112ba 係止溝
113 底壁 114a、114b バネ
115 コンタクト端子
120 CPUチップ 121 リードピン
130 監視回路 131 検出抵抗
132 定電流源 133 制限抵抗
134 差動回路 140 ドライバ
150a、150b ソレノイド 150aa、150ba プランジャ
200 封印シール

Claims (4)

  1. 基板の少なくとも何れか一つの面にソケットを介して着脱可能に装着される所定の電子部品を含めて構成される電子制御回路により遊技動作が制御される遊技機であって、
    前記電子部品を装着する前記ソケットには、
    異常の発生を検知したときに当該電子部品のリードピンを挿入するためのピン孔を不可逆的に閉塞可能なシャッタ部材と、
    前記ピン孔を常時閉じる方向に前記シャッタ部材を付勢するバネ部材と、
    無通電状態で突出するプランジャを係止させて前記ピン孔を開放する位置に前記シャッタ部材を係止するとともに、通電状態で前記プランジャを退避させて前記係止を解除するソレノイドと、
    が備えられていることを特徴とする遊技機。
  2. 基板の少なくとも何れか一つの面にソケットを介して着脱可能に装着される所定の電子部品を含めて構成される電子制御回路により遊技動作が制御される遊技機であって、
    前記電子部品を装着する前記ソケットには、異常の発生を検知したときに当該電子部品のリードピンを挿入するためのピン孔を不可逆的に閉塞可能なシャッタ部材が備えられ、
    前記電子部品の前記ソケットからの脱着を封印する封印シールの剥離または切断を検知する監視手段と、
    該監視手段が前記封印シールの剥離または切断を検知したときにこれを異常とみなして前記シャッタ部材を駆動して前記ピン孔を閉塞させる駆動手段と、
    を備えていることを特徴とする遊技機。
  3. 前記ソケットには、
    前記ピン孔を常時閉じる方向に前記シャッタ部材を付勢するバネ部材と、
    無通電状態で突出するプランジャを係止させて前記ピン孔を開放する位置に前記シャッタ部材を係止するとともに、通電状態で前記プランジャを退避させて前記係止を解除するソレノイドと、
    が備えられていることを特徴とする請求項に記載の遊技機。
  4. 前記ソケットの対向する両側端に近接する前記基板上に少なくとも一対の端子電極が形成され、前記封印シールは導電性を有するとともに前記電子部品を跨いで前記各端子電極に貼着することで封印し、
    前記監視手段は、前記各端子電極間の電気抵抗の変化を検出することで、前記封印シールの剥離または切断を検知することを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。
JP2007228884A 2007-09-04 2007-09-04 遊技機 Expired - Fee Related JP5137006B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007228884A JP5137006B2 (ja) 2007-09-04 2007-09-04 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007228884A JP5137006B2 (ja) 2007-09-04 2007-09-04 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009060947A JP2009060947A (ja) 2009-03-26
JP5137006B2 true JP5137006B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=40556117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007228884A Expired - Fee Related JP5137006B2 (ja) 2007-09-04 2007-09-04 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5137006B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4936463B2 (ja) * 2007-09-04 2012-05-23 サミー株式会社 遊技機
JP4936464B2 (ja) * 2007-09-04 2012-05-23 サミー株式会社 遊技機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0770646B2 (ja) * 1987-08-14 1995-07-31 オムロン株式会社 Icコネクタ
JPH10118289A (ja) * 1996-10-17 1998-05-12 Sankyo Kk 遊技機の基板収納ボックス
JP2006109943A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Kita Denshi Corp 不正検出回路、遊技機及び遊技場システム
JP2009039281A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Samii Kk 遊技機の不正行為防止構造
JP2009050535A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Samii Kk 遊技機
JP4936463B2 (ja) * 2007-09-04 2012-05-23 サミー株式会社 遊技機
JP4936464B2 (ja) * 2007-09-04 2012-05-23 サミー株式会社 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009060947A (ja) 2009-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5083514B2 (ja) 遊技機
JP5239207B2 (ja) 遊技機
JP5137006B2 (ja) 遊技機
JP4936464B2 (ja) 遊技機
JP4936463B2 (ja) 遊技機
JP2009050535A (ja) 遊技機
JP2014180356A (ja) 遊技機
JP6417012B2 (ja) 遊技機
JP2007007072A (ja) 遊技機
JP5790951B2 (ja) 遊技機
JP5354512B2 (ja) 遊技機
JP4083732B2 (ja) 遊技機用コネクタの封印構造、遊技機用コネクタの封印方法および遊技機用コネクタの封印シール
JP2009178176A (ja) 基板ケース
JP2007267895A (ja) 遊技機用コネクタ
JP7551951B2 (ja) 遊技機
JP4083731B2 (ja) 遊技機用コネクタの封印構造、遊技機用コネクタの封印方法および遊技機用コネクタの封印シール
JP7526220B2 (ja) 遊技機
JP7526221B2 (ja) 遊技機
JP7524243B2 (ja) 遊技機
JP7543334B2 (ja) 遊技機
JP6218406B2 (ja) 遊技機
JP2004073569A (ja) 遊技機
JP2008167814A (ja) 遊技機基板ケース
JP2004073836A (ja) 遊技機
JP6417011B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100408

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100408

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100715

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees