JP5132570B2 - ハンドオーバ処理方法、及びその方法で用いられるアクセスポイント及び移動端末 - Google Patents

ハンドオーバ処理方法、及びその方法で用いられるアクセスポイント及び移動端末 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、それぞれがサブネットを構成し、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが接続された複数のアクセスルータによって構成された領域を移動端末が移動する際のハンドオーバ処理方法、及びその方法で用いられるアクセスポイント及び移動端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、移動通信においてモバイルIP(Internet Protocol)が盛んに検討されており(下記の特許文献1を参照)、今日の多くのモバイルデバイスは、IPを用いてお互いに通信を行っている。モバイルデバイスに対してモビリティサポートを供給するため、IETF(Internet Engineering Task Force)では“Mobility Support in IPv6”(下記の非特許文献1を参照)が議論されている。ここで、図21に示す従来の通信ネットワークの構成の一部を用いて、モバイルノード(MN)のネットワーク間の移動について説明する。今、MNはAR(Access Router)1のAP(Access Point)1に接続しており、AR1内のAP2に向かって移動している。なお、AR1はPrefix(プレフィックス)1を有し、後述するAR2はプレフィクス2を有している。
【0003】
図21に示すように、MNがAR1内においてAP1からAP2へハンドオーバー(HO:Hand Over)をする際には、レイヤ2(Layer2:L2)でのHOをする。一方、MNがAR1のAP2からAR2のAP3へHOをする際には、レイヤ2及びレイヤ3(Layer3:L3)でのHOの処理が生じる。すなわち、異なるプレフィックスを有するネットワーク間を移動する際には、L3のHOの処理及びL2のHOの処理が生じる。なお、HOの間、L1は安定的ではない。また、L2とL3でのHOの処理が行われるため、長い待ち時間となる。
【0004】
そこで、L2とL3でのHOの処理が同時に起こらないようにするためによく知られた解決方法があり、その場合のネットワーク構成の一部を図22に示す。図22に示すように、L2とL3でのHOの処理が同時に起こらないように、AR1とAR2の領域がオーバーラップしている(重なっている)。このように構成されることにより、L2のHOの処理とL3のHOの処理が別個独立に起こり、HOの待ち時間が短くなる。また、オーバーラップ部分ではL1のHOの処理が発生せず、L1の瞬断はなくなる。
【0005】
しかし、この場合、以下のような問題がある。今、MNが、AR2が構成する領域に近づくとAR2のプレフィックス2が見えてくる(確認される)。そして、それをL3のHOのトリガとしてAP3でプレフィックス2にHOをしようと決定する。しかし、決定した後すぐに、AP2側に戻る(Uターン)とすると、L2のHOの処理とL3のHOの処理が同時に発生してしまう。これは上述したように、HOの待ち時間が長くなることを意味する。そこで、AR1とAR2のそれぞれが構成する領域のオーバーラップ部分を多くすることを考える。図23に示すように、オーバーラップ部分を多くすることによって、L2のHOの処理とL3のHOの処理が同時に発生することをより回避することができる。
【特許文献1】
特開2005−167388号公報(段落0016)
【非特許文献1】
R. Hancock et al,"Next Steps in Signaling: Framework", RFC4080, June 2005
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この場合でも、MNのL3のHOの唯一のトリガはプレフィックスが見えた(確認された)ことによるものであるため、運がよければL3のHOの処理がL2のHOが開始されるまでに間に合うかもしれないが、運が悪ければL3のHOの処理がL2のHOが開始されるまでに間に合わず、L2のHOの処理とL3のHOの処理が同時に発生してしまうこともあり得る。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑み、L2のHOとL3のHOの処理が同時に起こることを避け、HOによる待ち時間を少なくすることができるハンドオーバ処理方法、及びその方法で用いられるアクセスポイント及び移動端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明によれば、それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法であって、前記アクセスポイントが、自身が有する、レイヤ3のハンドオーバ処理を促す情報又は前記レイヤ3のハンドオーバ処理を促さない情報のストレングス(strength)情報を出力するステップと、前記移動端末が、出力された前記ストレングス情報を受信し、受信された前記ストレングス情報に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバを行うか否かを決定し、前記決定に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバの処理を行うステップとを、有するハンドオーバ処理方法が提供される。この構成により、L2のHOとL3のHOの処理が同時に起こることを避け、HOによる待ち時間を少なくすることができる。
【0009】
また、本発明のハンドオーバ処理方法において、前記アクセスポイントが前記移動端末の要求に応じて前記ストレングス情報を出力することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、必要なときにのみストレングス情報を出力するため、アクセスポイントの負荷を低減できる。
【0010】
また、本発明のハンドオーバ処理方法において、前記移動端末が、前記アクセスポイントの接続が切り替わった後に、切り替わる前の前記アクセスポイントにおける前記ストレングス情報及び前記アクセスポイントが接続するアクセスルータに割り当てられたプレフィックス情報をアクセスポイントへ送信し、前記アクセスポイントが、受信した前記ストレングス情報及び前記プレフィックス情報に基づいて、新たな前記ストレングス情報を生成することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、プレフィックス情報を自動的に構成することができる。
【0011】
また、本発明のハンドオーバ処理方法において、前記ストレングス情報及び前記プレフィックス情報を送信するタイミングが前記アクセスルータによって指示されることは、本発明の好ましい態様である。この構成により、プレフィックス情報を適切に構成することができる。
【0012】
また、本発明のハンドオーバ処理方法において、前記ストレングス情報があらかじめ設定された情報であることは、本発明の好ましい態様である。この構成により、ストレングス情報を構成する手間を省くことができる。
【0013】
また、本発明によれば、それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法であって、前記移動端末が、外部から送信される所定のメッセージを受信し、受信された前記所定のメッセージの数に基づいて、レイヤ3のハンドオーバを行うか否かを決定し、前記決定に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバの処理を行うステップを、有するハンドオーバ処理方法が提供される。この構成により、L2のHOとL3のHOの処理が同時に起こることを避け、HOによる待ち時間を少なくすることができる。また、HOの判断基準を所定のメッセージ(例えば、RA(Router Advertisement)など)の受信数によるものとするため、ストレングスを数値によって設定をする手間を省くことができる。
【0014】
また、本発明によれば、それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法であって、前記移動端末が、外部から送信される所定のメッセージを受信し、受信された前記所定のメッセージに所定の情報は含まれている場合に、レイヤ3のハンドオーバ処理の判断基準となるストレングス情報を取得するための取得要求を所定のサーバに行うステップと、前記所定のサーバが、前記取得要求に応じて前記ストレングス情報を前記移動端末に送信するステップと、前記移動端末が、前記ストレングス情報に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバを行うか否かを決定し、前記決定に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバの処理を行うステップを、有するハンドオーバ処理方法が提供される。この構成により、L2のHOとL3のHOの処理が同時に起こることを避け、HOによる待ち時間を少なくすることができる。また、所定のメッセージを送信する側におけるストレングス情報の管理負荷を低減させることができる。
【0015】
また、本発明によれば、それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法であって、前記通信ネットワークを制御する制御端末が、レイヤ3のハンドオーバ処理を促す情報又は前記レイヤ3のハンドオーバ処理を促さない情報のストレングス情報を出力するステップと、前記移動端末が、出力された前記ストレングス情報を受信し、受信された前記ストレングス情報に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバを行うか否かを決定し、前記決定に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバの処理を行うステップを、有するハンドオーバ処理方法が提供される。この構成により、L2のHOとL3のHOの処理が同時に起こることを避け、HOによる待ち時間を少なくすることができる。また、ネットワーク側でのHO制御を可能とさせる。なお、L3のハンドオーバ処理を促す情報又はL3のハンドオーバ処理を促さない情報は、それぞれ後述するような、危険ゾーンを示すストレングスの値又は安全ゾーンを示すストレングスの値をであってもよく、単に危険ゾーンにいるか安全ゾーンにいるかを伝えるものであってもよい。
【0016】
また、本発明によれば、それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法における前記アクセスポイントであって、レイヤ3のハンドオーバ処理を促す情報又は前記レイヤ3のハンドオーバ処理を促さない情報のストレングス情報を格納する格納手段と、格納された前記ストレングス情報を出力する出力手段とを備えるアクセスポイントが提供される。この構成により、L2のHOとL3のHOの処理が同時に起こることを避け、HOによる待ち時間を少なくすることができる。
【0017】
また、本発明のアクセスポイントにおいて、前記出力手段が前記移動端末の要求に応じて前記ストレングス情報を出力することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、必要なときにのみストレングス情報を出力するため、アクセスポイントの負荷を低減できる。
【0018】
また、本発明のアクセスポイントにおいて、前記アクセスポイントの接続が切り替わった後に、切り替わる前の前記アクセスポイントにおける前記ストレングス情報及び前記アクセスポイントが接続するアクセスルータに割り当てられたプレフィックス情報を前記移動端末から受信する受信手段と、受信された前記ストレングス情報及び前記プレフィックス情報に基づいて、新たな前記ストレングス情報を生成する生成手段とを更に備えることは、本発明の好ましい態様である。この構成により、プレフィックス情報を自動的に構成することができる。
【0019】
また、本発明のアクセスポイントにおいて、前記ストレングス情報及び前記プレフィックス情報を送信するタイミングが前記アクセスルータによって指示されることは、本発明の好ましい態様である。この構成により、プレフィックス情報を適切に構成することができる。
【0020】
また、本発明のアクセスポイントにおいて、前記ストレングス情報があらかじめ設定された情報であることは、本発明の好ましい態様である。この構成により、ストレングス情報を構成する手間を省くことができる。
【0021】
また、本発明によれば、それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法における前記移動端末であって、前記アクセスポイントによって出力された、前記アクセスポイントが有する、レイヤ3のハンドオーバ処理を促す情報又は前記レイヤ3のハンドオーバ処理を促さない情報のストレングス情報を受信する受信手段と、受信された前記ストレングス情報に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバを行うか否かを決定する決定手段と、前記決定に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバの処理を行う制御手段とを備える移動端末が提供される。この構成により、L2のHOとL3のHOの処理が同時に起こることを避け、HOによる待ち時間を少なくすることができる。
【0022】
また、本発明の移動端末において、前記制御手段が前記アクセスポイントに対して前記ストレングス情報の出力を要求することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、必要なときにのみストレングス情報を要求することができる。
【0023】
また、本発明の移動端末において、前記アクセスポイントの接続が切り替わった後に、切り替わる前の前記アクセスポイントにおける前記ストレングス情報及び前記アクセスポイントが接続するアクセスルータに割り当てられたプレフィックス情報をアクセスポイントへ送信する送信手段を更に備えることは、本発明の好ましい態様である。この構成により、プレフィックス情報を自動的に構成することができる。
【0024】
また、本発明の移動端末において、前記ストレングス情報及び前記プレフィックス情報を送信するタイミングが前記アクセスルータによって指示されることは、本発明の好ましい態様である。この構成により、プレフィックス情報を適切に構成することができる。
【0025】
また、本発明の移動端末において、前記ストレングス情報があらかじめ設定された情報であることは、本発明の好ましい態様である。この構成により、ストレングス情報を構成する手間を省くことができる。
【0026】
また、本発明によれば、それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法における前記移動端末であって、外部から送信される所定のメッセージを受信する受信手段と、受信された前記所定のメッセージの数に基づいて、レイヤ3のハンドオーバを行うか否かを決定する決定手段と、前記決定に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバの処理を行う制御手段とを、備える移動端末が提供される。この構成により、L2のHOとL3のHOの処理が同時に起こることを避け、HOによる待ち時間を少なくすることができる。また、HOの判断基準を所定のメッセージ(例えば、RA(Router Advertisement)など)の受信数によるものとするため、ストレングスを数値によって設定をする手間を省くことができる。
【0027】
また、本発明によれば、それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法における前記移動端末であって、外部から送信される所定のメッセージを受信する受信手段と、受信された前記所定のメッセージに所定の情報が含まれる場合に、レイヤ3のハンドオーバ処理の判断基準となるストレングス情報を取得するための取得要求を所定のサーバに行う送信手段と、前記所定のサーバからの前記ストレングス情報に基づいて、前記レイヤ3のハンドオーバを行うか否かを決定する決定手段と、前記決定に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバの処理を行う制御手段とを、備える移動端末が提供される。この構成により、L2のHOとL3のHOの処理が同時に起こることを避け、HOによる待ち時間を少なくすることができる。また、所定のメッセージを送信する側におけるストレングス情報の管理負荷を低減させることができる。
【0028】
また、本発明によれば、それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法における前記移動端末であって、前記通信ネットワークを制御する制御端末によって出力された、レイヤ3のハンドオーバ処理を促す情報又は前記レイヤ3のハンドオーバ処理を促さない情報のストレングス情報を受信する受信手段と、受信された前記ストレングス情報に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバを行うか否かを決定する決定手段と、前記決定に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバの処理を行う制御手段とを、備える移動端末が提供される。この構成により、L2のHOとL3のHOの処理が同時に起こることを避け、HOによる待ち時間を少なくすることができる。また、ネットワーク側でのHO制御を可能とさせる。なお、L3のハンドオーバ処理を促す情報又はL3のハンドオーバ処理を促さない情報は、それぞれ後述するような、危険ゾーンを示すストレングスの値又は安全ゾーンを示すストレングスの値をであってもよく、単に危険ゾーンにいるか安全ゾーンにいるかを伝えるものであってもよい。
【0029】
また、本発明によれば、性質の異なるネットワークが重なり合うように構成された通信ネットワークで、移動端末が移動により、現在属するネットワークから性質の異なる別のネットワークへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法であって、前記移動端末が、前記現在属するネットワークの端に位置するエッジ端末から前記エッジ端末が前記現在属するネットワークの端に位置する旨の情報を受信するステップと、前記移動端末が、受信された前記情報に基づいてハンドオーバを行うか否かを決定し、前記決定に基づいて前記ハンドオーバの処理を行うステップとを、有するハンドオーバ処理方法が提供される。この構成により、HOによる待ち時間を少なくすることができる。ここで、上述した性質の異なるネットワークとは、構成や管理方法などが異なるネットワークを言い、後述するように、例えばWLAN(Wireless Local Area Network)とセルラー網などのようなネットワークを言う。また、性質の異なるネットワークは、後述するように、PMIP(Proxy MIP)ドメインとCMIP(Client MIP)ドメインなどのような異なるモビリティ管理ドメイン、ローミングなどにおける異なる管理ドメインなどであってもよい。また、上述したエッジ端末は、例えばWLANであればAPなど、セルラー網や管理ドメインなどであればBS(Base Station)などに相当する。
【0030】
本発明のハンドオーバ処理方法、及びその方法で用いられるアクセスポイント及び移動端末は、上記構成を有し、L2のHOとL3のHOの処理が同時に起こることを避け、HOによる待ち時間を少なくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態について図1から図4を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態における通信ネットワークの構成の一部の一例を示す図である。図2は本発明の第1の実施の形態におけるL2のHOの詳細について説明するための図である。図3は本発明の第1の実施の形態に係るAPの構成の一例を示す構成図である。図4は本発明の第1の実施の形態に係るMNの構成の一例を示す構成図である。
【0032】
まず、本発明の第1の実施の形態における通信ネットワークの構成の一部の一例を示す図1を用いて第1の実施の形態について説明する。図1に示すように、AR1〜AR4のそれぞれのサブネットがオーバーラップ部を有するように重なり合っている。それぞれのARのプレフィックスはプレフィックス1〜4である。また、それぞれのARに接続し、固有の通信可能領域を形成するAPが存在し、例えばAR1にはAP1〜AP5、AR2にはAP3〜AP7、AR3にはAP5〜AP9、AR4にはAP7〜AP11が接続している。
【0033】
このような状況において、例えば不図示の通信相手CN(Correspondent Node)とAP1を介して通信をしているMNがAP1からAP11へ向かって移動する場合、AP1に接続しているMNは、次に接続するAP2に対してHOの処理をし、AP2に接続して不図示のCNと通信を継続する。そして、MNがそのまま移動をしていくと、HOの処理をしてAP3、AP4、AP5、・・・と接続先を変えていく。なお、AP3及びAP5はAR1とAR2のサブネットのオーバーラップ部の端に位置するAPである。
【0034】
第1の実施の形態では、L3のHOをするか否かを判断する基準として、シグナルストレングス(以下、ストレングスとも言う)という値を用いる。ここで、ストレングスは、例えばARのサブネットの端では小さく、サブネットの中心に近づくほど大きくなるように設定される。この場合のストレングスが小さいということは、サブネットの端であるためL3のHOの可能性が高い(すなわち、危険ゾーン)ということを意味する。また、ストレングスが大きいということは、サブネットの中心に近いためL3のHOの可能性が低い(すなわち、安全ゾーン)ということを意味する。
【0035】
図1に示すように、ストレングスの値により上述した危険ゾーン(d)と安全ゾーン(s)とに分けられる。ここでは、ストレングスの値が「1」の場合には危険ゾーン(d)となり、ストレングスの値が「2」以上の場合には安全ゾーン(s)となっている。なお、このストレングスは、例えばARからのRAに付加してMNへ送信されるようにしてもよく、APからのビーコンによりMNに供給されるようにしてもよく、またMNからの要求に応じてAPから供給されてもよい。また、ストレングスの値は段階的にする必要はなく、サブネットの中心のみを違う値にし、それ以外を同一の値にするようにしてもよい。
【0036】
ここで、図1に示すように、MNがAP1からAP11へ向かって移動していて、AP5においてAP1方向へ戻る(Uターンする)行動をする場合について説明する。この場合、MNはAP1からAP2へHOする場合にはL2のHOのみを行う。これは、AP2がAR1において安全ゾーン(s)であるためである。同様のHOをしてMNがAP4まで移動してきた場合、MNはAP5にHOをしようとする。このとき、MNはプレフィックス1とは別のプレフィックス2における最も大きいストレングスである「3」を選択(受信)する。第1の実施の形態では、例えば、各プレフィックスにおける最も大きいストレングスを選択した場合にはL3のHOを決定するように設定する。これにより、MNはL3のHOの処理を行う。なお、L3のHOの決定は、上述したものに限られるものではなく、安全ゾーンを示すストレングス(例えば、AP4でのプレフィックス2におけるストレングスの値「2」)を選択した場合にL3のHOを決定してもよい。
【0037】
ここで、MNがAP5でUターンしてAP1方向へ戻ると、上述のようにAP4にL2のHOをする。そして、MNがAP3まで移動してきた場合、MNはAP2にHOをしようとする。このとき、MNはプレフィックス1における最も大きいストレングスである「3」を選択する。このため、上述したように、MNはL3のHOの処理を行う。このように、L2のHOとL3のHOが別個に行われることにより、HOの待ち時間を短く抑えることができる。
【0038】
次に、上述したL2のHOの詳細について図2を用いて説明する。図2は上述した図1の一部を示したものである。AP5でのL3のHOは実際にはL2のHOを伴う。これはブロードキャストドメイン(Broad Cast Domain:BC Dom.)の問題による。しかしながら、L1が安定していればL2とL3におけるHOの待ち時間は、L1が不安定な場合より短くて済む。
【0039】
ここで、HOのシーケンスの一例を説明する。図2に示すように、AP4及びAP5にはそれぞれL1の範囲がある。MNがAP4からAP5へ移動することによって、まず、MNにおけるL2 BC Dom.がAR1におけるAP4のL2 BC Dom.の#1−4になる。この場合、L1が安定しているときのL2のHOとなる(s1)。その後、MNにおけるL2 BC Dom.が、AR1におけるAP4のL2 BC Dom.の#1−4からAR1におけるAP5のL2 BC Dom.の#1−5へと変わる。この場合、L1が不安定であるときのL2のHOとなる(s2)。その後、MNにおけるL2 BC Dom.が、AR1におけるAP5のL2 BC Dom.の#1−5からAR2におけるAP5のL2 BC Dom.の#2−3へと変わる。この場合、L1が安定しているときのL2とL3のHOとなる(s3)。
【0040】
次に、上述したAPの一例について図3を用いて説明する。図3に示すように、APは、格納手段301、出力手段302、受信手段303、生成手段304から構成されている。格納手段301は、L3のハンドオーバ処理を促す情報(危険ゾーンを示すストレングスの値)又はL3のハンドオーバ処理を促さない情報(安全ゾーンを示すストレングスの値)のストレングス情報をプレフィクスに対応させて格納するものである。このストレングス情報は、後述する第2の実施の形態のゾーンコードのように自動構成されるものであってもよく、あらかじめARから受信したものやあらかじめ設定されたものであってもよい。
【0041】
出力手段302は、格納手段301に格納されたストレングス情報を出力するものであり、すなわち、AP自身の配下のMNにAP自身が属するプレフィックス及びAP自身におけるストレングスの情報を供給するものである。このとき、例えばビーコンなどによりそれらの情報をMNに供給するようにしてもよく、MNからの要求に応じてMNに供給するようにしてもよい。
【0042】
受信手段303は、ARからのストレングス情報やMNからの情報を受信する以外に、第2の実施の形態のゾーンコードのようにストレングス情報を自動構成する場合に機能するものであって、MNのハンドオーバ後(アクセスポイントの接続が切り替わった後)に、ハンドオーバ前のAPにおけるストレングスの情報及びAPが接続するARに割り当てられたプレフィックスの情報をMNから受信するものである。生成手段304も第2の実施の形態のゾーンコードのようにストレングス情報を自動構成する場合に機能するものであって、受信手段303によって受信されたストレングスの情報及びプレフィックスの情報に基づいて、新たなストレングスの情報を生成するものである(自動構成については第2の実施の形態を参照)。
【0043】
次に、上述したMNの一例について図4を用いて説明する。図4に示すように、MNは、受信手段401、決定手段402、制御手段403、送信手段404、格納手段405から構成されている。受信手段401は、APによって出力された、APが有するL3のハンドオーバ処理を促す情報(危険ゾーンを示すストレングスの値)又はL3のハンドオーバ処理を促さない情報(安全ゾーンを示すストレングスの値)のストレングス情報などを受信するものである。
【0044】
決定手段402は、受信手段401によって受信されたストレングス情報に基づいてL3のHOを行うか否かを決定するものである。具体的には、上述したように、ストレングスの最も大きい値を選択(受信)したかどうかでL3のHOを行うか否かを決定する。なお、決定手段402は、別のプレフィックスの安全ゾーンを示すストレングスを選択した場合にL3のHOの処理を行うことを決定してもよい。制御手段403は、決定手段402による決定に基づいてL3のHOの処理を行うものである。また、制御手段403は、APに対してストレングス情報の出力を要求するようにしてもよい。
【0045】
送信手段404は、APなどへ情報を送信する以外に、第2の実施の形態のゾーンコードのようにストレングス情報を自動構成する場合に機能するものであって、MNのハンドオーバ後に、ハンドオーバ前のAPにおけるストレングスの情報及びAPが接続するARに割り当てられたプレフィックスの情報をAPへ送信するものである。格納手段405は、受信した情報、例えばプレフィックスの情報やストレングス情報を格納したり、MNの動作を制御するための制御プログラムなど必要な情報を格納したりするものである。
【0046】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態における通信ネットワークの構成の一部の一例を示す図5を用いて第2の実施の形態について説明する。図5に示すように、第2の実施の形態では、ARのそれぞれの六角形状のサブネットが重なるように通信ネットワークが構成されている。ここで、通信ネットワークを構成するARの一例について図6を用いて説明する。図6に示すように、ARのサブネットは2つのタイプの領域に分けられている。すなわち、ARのサブネットの周囲の領域は危険ゾーン(d)、それ以外のサブネットの領域は安全ゾーン(s)と分けられている。安全ゾーン(s)ではL2のHOをする際にL3のHOを必要としない。一方、危険ゾーン(d)ではL2のHOをする際にL3のHOを必要とすることがある。
【0047】
ここで、ARのサブネット内のAPの配置の一例を図7に示す。図7に示すように、六角形状の固有の通信可能領域をそれぞれ形成するAP1からAP37がAR内に配置されている。この例では、AP1からAP19は上述した安全ゾーン(s)に属し、AP20からAP37は上述した危険ゾーン(d)に属している。このような通信ネットワークにおいて、それぞれのAPは“ゾーンコード”を含めたビーコンを送出している。例えば、AR1のAP1からの“ゾーンコード”は安全ゾーンであることを示す「ゾーンコード=s{AR1}」であり、AR1のAP37からの“ゾーンコード”は危険ゾーンであることを示す「ゾーンコード=d{AR1}」である。なお、“ゾーンコード”はMNからの要求に応じてAPから送信されるようにしてもよい。また、“ゾーンコード”はあらかじめ設定されていてもよく、自動的に設定されてもよい。なお、自動的に設定される場合については後述する。
【0048】
ここで、MNが上述したような通信ネットワーク内を移動する場合のHOについて図5を用いて説明する。図5に示すように、MNがAR6の安全ゾーンの領域からAR2方向に向けて移動する場合を考える。なお、MNが安全ゾーンに沿って移動できるのであれば不必要なL3のHOを避けることができる。MNがAR6の安全ゾーンの領域内(AP501)で立ち上がり、AR6から得られたIPアドレスを用いて処理が開始される。立ち上がったときに受けたビーコンには、「ゾーンコード=s{AR6}」が付加されており、L3のHOをすることなくAR2に向けて移動する。
【0049】
そして、MNがAP502に到達すると、MNはs{AR6}、d{AR1}、d{AR7}のゾーンコードを受ける。ここで、MNは現在移動しているAR6内の安全ゾーンの領域にいるため、MNはL3のHOをすることなく移動を続ける。そして、MNがAP503に到達すると、MNはd{AR6}、s{AR1}、s{AR7}のゾーンコードを受ける。このとき、MNが現在移動しているAR6内の危険ゾーンの領域に入ったため、AP503に接続している間に、MNはAR6から安全ゾーンを示しているAR1へL3のHOを行うことを決定する。なお、MNは安全ゾーンを示しているAR7へL3のHOを行うように決定してもよい。このようにして、MNが移動する際に受けるゾーンコードに基づいて、MNはL3のHOを行うかどうかを同様に決定する。
【0050】
次に、上述したMNの移動に伴うHOの処理のシーケンスを図8に示す。図8に示すように、まず、MNがAR6の安全ゾーンの領域内(AP501)で立ち上がる(ステップS801)。なお、AP501、AP502、AP503、AR1、AR6、AR7では、ゾーンコードがあらかじめ設定若しくは自動的に設定される(ステップS802)。そして、MNはAP501とL2を構築する(ステップS803)。構築されると、MNはAP501からゾーンコードとしてs{AR6}を受信する(ステップS804)。また、MNはAR6からRAを受信し(ステップS805)、受信したRAでAR6とL3を構成する(ステップS806)。
【0051】
そして、MNはAP501からAP502へ移動する(ステップS807)。MNはAP502からゾーンコードとしてs{AR6}、d{AR1}、d{AR7}を受信する(ステップS808)。そして、MNはAR1、AR6、AR7からそれぞれRAを受信する(ステップS809)。MNはAP502ではAR6において未だ安全ゾーンであるため、AR6とのL3の構成を維持することを決める(ステップS810)。
【0052】
MNはAP502からAP503へ移動する(ステップS811)。MNはAP503からゾーンコードとしてs{AR1}、s{AR7}、d{AR6}を受信する(ステップS812)。そして、MNはAR1、AR6、AR7からそれぞれRAを受信する(ステップS813)。MNは、AR6におけるAP503では危険ゾーンであり、AR1におけるAP503では安全ゾーンであるため、AR1のRAでL3を構成する(ステップS814)。MNはAP503で無線通信が維持されている間にAR6からAR1へL3で移動する。なお、ここでは、AR1を選択しているが、AR7におけるAP503でも安全ゾーンであるためAR7を選択するようにしてもよい。
【0053】
ここで、ARの配置の一例及びAR内の安全ゾーンと危険ゾーンに配置されたAPの配置例を図9Aに示し、図9Aの配置に対応した各APが各ARで安全ゾーンにあるか危険ゾーンにあるかを示すテーブルの一例を図9Bに示す。図9Bに示すように、AP1ではAR1においてs(安全)のみである。また、AP2ではAR1においてs(安全)、AR2及びAR3においてd(危険)である。また、AP20ではAR1及びAR7においてd(危険)、AR2においてs(安全)である。図9Bに示す“Candidate AR”にはs(安全)に対応するARの番号が示されている。
【0054】
次に、上述したゾーンコードの自動構成の一例について説明する。なお、ここで説明するゾーンコードは、以下で説明するストレングスの値が所定の値(例えば、ストレングスの値が2)以上であれば安全ゾーンを示すゾーンコードとなり、所定の値より小さい値であれば危険ゾーンを示すゾーンコードとなるものとする。まず、以下の説明で用いるものの定義をする。RA(n、s)はプレフィックスnでストレングスsを有するRAを示す。RepRA(p、s)は以前のAPでの、MNによって報告されるRAを示す。tはある程度長い時間を示し、少なくともHOパスにつき1つのHOが実行されるまでの時間を示す。なお、ここでは初期のストレングスを1とする。
【0055】
ここで、すべてのRepRA(p、s)においてp=nであり、かつRepRA(p、s)のそれぞれのsがRA(n、s)のsより大きい又は同じであれば、RepRA(p、s)の最小のsに1を加えてストレングスを増加してRA(n、s)をセットする。これにより、例えば、図10に示すようにそれぞれのAPにおけるストレングスが構成され、ゾーンコードが自動的に構成される。なお、もし、上記を満たさなければ何もしない。この場合は、例えばRepRA(p、s)が現在のプレフィックスと合わない、RepRA(p、s)のストレングスがより強いかより弱いかなどの場合である。なお、tはAPに接続されるARなどの外部によってセットされるようにしてもよい。
【0056】
また、ゾーンコードの自動構成は上述したアルゴリズムによるものに限られるものではない。例えば、ARとAPとの距離に応じてゾーンコードを自動的に構成するようにしてもよい。具体的にはRTT(Round Trip Time)などに応じて構成する。
【0057】
次に、第2の実施の形態のAPの一例について説明する。なお、第2の実施の形態におけるAPも第1の実施の形態におけるAPと同様の構成要素を有するため、図3を用いて第2の実施の形態のAPについて説明する。APは、格納手段301、出力手段302、受信手段303、生成手段304から構成されている。格納手段301は、L3のハンドオーバ処理を促す情報(危険ゾーンを示すゾーンコード)又はL3のハンドオーバ処理を促さない情報(安全ゾーンを示すゾーンコード)のストレングス情報(ゾーンコード)をプレフィックスに対応させて格納するものである。なお、ゾーンコードは、あらかじめ設定されていてもよく、上述したように自動的に構成されるようにしてもよい。
【0058】
出力手段302は、格納手段301に格納されたゾーンコードを出力するものであり、すなわち、AP自身の配下のMNにゾーンコードを供給するものである。このとき、例えばビーコンなどによりゾーンコードをMNに供給するようにしてもよく、MNからの要求に応じてMNに供給する(ユニキャストする)ようにしてもよい。
【0059】
受信手段303は、ARやMNなどから情報を受信する以外に、ゾーンコードを自動構成する場合に機能するものであって、MNのハンドオーバ後に、ハンドオーバ前のAPにおけるストレングスの情報及びAPが接続するARに割り当てられたプレフィックスの情報をMNから受信するものである。なお、ストレングスの情報及びAPが接続するARに割り当てられたプレフィックスの情報をMNが送信するタイミングは、ARによって指示されるようにしてもよい。生成手段304もゾーンコードを自動構成する場合に機能するものであって、受信手段303によって受信されたストレングスの情報及びプレフィックスの情報に基づいて、新たなストレングスの情報を生成するものである。
【0060】
次に、第2の実施の形態のMNの一例について説明する。なお、第2の実施の形態におけるMNも第1の実施の形態におけるMNと同様の構成要素を有するため、図4を用いて第2の実施の形態のMNについて説明する。MNは、受信手段401、決定手段402、制御手段403、送信手段404、格納手段405から構成されている。受信手段401は、APによって出力された、APが有するL3のハンドオーバ処理を促す情報(危険ゾーンを示すゾーンコード)又はL3のハンドオーバ処理を促さない情報(安全ゾーンを示すゾーンコード)のゾーンコードを受信するものである。
【0061】
決定手段402は、受信手段401によって受信されたゾーンコードに基づいてL3のHOを行うか否かを決定するものである。具体的には、安全ゾーンを示すゾーンコードか危険ゾーンを示すゾーンコードかでL3のHOを行うか否かを決定する。制御手段403は、決定手段402による決定に基づいてL3のHOの処理を行うものである。また、制御手段403は、APに対してゾーンコードの出力を要求するようにしてもよい。
【0062】
送信手段404は、APなどへ情報を送信する以外に、ゾーンコードを自動構成する場合に機能するものであって、MNのハンドオーバ後に、ハンドオーバ前のAPにおけるストレングスの情報及びAPが接続するARに割り当てられたプレフィックスの情報をAPへ送信するものである。格納手段405は、受信した情報、例えばプレフィックスの情報やストレングスの情報を格納したり、MNの動作を制御するための制御プログラムなど必要な情報を格納したりするものである。
【0063】
なお、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では同一のリンク技術のAPで構成された領域を例に説明したが、ハンドオーバ前のAPとハンドオーバ後のAPがそれぞれ異なるリンク技術であってもよい。例えば、図11に示すように、地上をカバーする3G(3rd Generation)などのセルラー系無線と、地上の一部及び地下(地下街)をカバーする802.11無線LANのそれぞれのAPから得られるストレングスをハンドオーバのトリガとして用いることもできる。すなわち、MNは3Gの危険ゾーン(d)に居ることを認識すると無線LANへのハンドオーバを開始する。
【0064】
<第3の実施の形態>
上述した実施の形態では、レイヤ3のサブネットワークが重なり合う環境(同一のリンク技術のAPで構成された領域)におけるMNのハンドオーバについて説明した。以下では、異なるネットワーク、ドメイン間で行われるMNのハンドオーバの3つのケースについて説明する。
【0065】
まず、1つ目のケースについて説明する。1つ目のケースは異なるアクセスネットワーク間、例えばセルラー網(以下、単にセルラーとも言う)とWLAN(IEEE802.11 TGu contribution,11-16-1848,Stephenson/O'hara,13 Nov 2006参照)との間におけるハンドオーバである。例えば、WLANのエッジ(端)に存在するAPが“私自身はWLANのエッジに位置する”旨を上述した実施の形態のようにMNにビーコンなどで通知する。また、セルラーのエッジに存在するBSが“私自身はセルラーのエッジに位置する”旨を上述した実施の形態のようにMNにビーコンなどで通知する。例えば、MNが地表(セルラー)から地下(WLAN)へ移動する場合に相当する。これにより、MNはビーコンを受信するまで不必要な無線インターフェースを起動させなくて済み、電源の浪費を防ぐことができる。
【0066】
具体的に1つ目のケースについて図12を用いて説明する。図12に示す例は、MNがWLAN1200からセルラー1201へハンドオーバする場合についてのものである。この場合、WLAN1200のエッジに位置するAPは“私自身はWLAN1200のエッジに位置する”旨をMNにビーコンなどで通知する。図12に示すように、MNはWLAN1200のAPがカバーするビルの内部1202から移動を開始する。MNがビルの入口1203を通ってビルの外に出ようとする。このとき、ビルの入口1203でWLAN1200のAPは“私自身はエッジに位置する”旨をビーコンで通知する。
【0067】
MNはWLAN1200のインターフェースを介してビーコンを受信すると、セルラー1201のインターフェースを起動し、セルラー1201のスキャン(探索)を開始し、利用可能なセルラー1201を選択し、セルラー1201とL2リンクを確立する。そして、MNは、L3、例えばモバイルIPやMonami6(Mobile Nodes and Multiple Interfaces in IPv6)などでWLAN1200からセルラー1201にハンドオーバする。これにより、MNはWLAN1200(WLAN領域)から離れる。
【0068】
一方、MNがセルラー1301からWLAN1300へハンドオーバする場合について図13を用いて説明する。図13に示すように、WLAN1300のエッジに位置するAPは“私自身はWLAN1300のエッジに位置する”旨をMNにビーコンで通知し、セルラー1301のエッジに位置するBSは“私自身はセルラー1301のエッジに位置する”旨をMNにビーコンで通知する。ここで、MNがセルラー1301の内部から動き始めたとする。そして、MNはセルラー1301のエッジに到達する。このとき、セルラー1301のBSは“私自身はセルラー1301のエッジに位置する”旨をMNにビーコンで通知する。
【0069】
MNはセルラー1301のインターフェースを介してビーコンを受信し、WLAN1300のインターフェースを起動し、WLAN1300のスキャン(探索)を開始し、利用可能なWLAN1300を選択し、WLAN1300とL2リンクを確立する。そして、MNは、L3、例えばモバイルIPやMonami6などでセルラー1301からWLAN1300にハンドオーバする。これにより、MNはセルラー1301(セルラー領域)から離れる。
【0070】
次に、2つ目のケースについて説明する。2つ目のケースは異なるモビリティ管理ドメイン間、例えばPMIPドメインとCMIPドメインとの間におけるハンドオーバである。これにより、MNがPMIPからCMIPへ移動したとき、MNはMIPにおける積極的な(プロアクティブ)手続き、例えばFMIPにおけるプロアクティブ手続きやコンテキストトランスファー(コンテキスト転送)プロトコルにおける予測モードなどを開始することができる。
【0071】
具体的に図14を用いて説明する。図14に示すように、MNはPMIPドメイン1400から移動を開始するとする。MNはPMIPドメイン1400のエッジに移動すると、BSから“私自身はエッジに位置する”旨のビーコンを受信する。MNは積極的にCMIPドメイン1401におけるHAにブートストラップ(Bootstrap)を行う。そして、PMIPドメイン1400におけるHAからコンテキストが転送される。なお、ここでのPMAは、LMA(Local Mobility Anchor)やMAG(Mobile Access Gateway)に置き換えられるものであり、またIEEE802.21においては、BSやAPはPoA(Point of Attachment)に相当する。
【0072】
図14に示すネットワーク構成は一例であり、それ以外のネットワーク構成も考えられ、以下では2つのネットワーク構成について説明する。1つ目の構成は、図15に示すように、PMIPのLMAとCMIPのHAが一緒に配置されたケースである。このケースにおいても、MNが移動し、例えばPMIPドメインのエッジに位置した場合に、MNがBSなどから“私自身はエッジに位置する”旨のビーコンを受信する。これによりMNはHOの処理を行う。なお、IEEE802.21においては、APやBSはPoAに相当する。
【0073】
なお、図15に示すネットワーク構成の構成要素は、図16に示すHPLMN(Home Public Land Mobile Network)とNon-3GPPネットワークで構成されるネットワーク構成の構成要素のそれぞれに対応する。すなわち、図16に示すPDN GW、UE、ePDGは、図15に示すHA/LMA、MN、MAGにそれぞれ相当し、MAGはTrusted Non-3GPP IPアクセスの内側に位置する。
【0074】
2つ目の構成は、図17に示すように、PMIPのLMAがCMIPのHAの配下にあるケースである。このケースにおいても、MNが移動し、例えばPMIPドメインのエッジに位置した場合に、MNがBSなどから“私自身はエッジに位置する”旨のビーコンを受信する。これによりMNはHOの処理を行う。なお、IEEE802.21においては、APやBSはPoAに相当する。
【0075】
次に、異なるネットワーク、ドメイン間で行われるMNのハンドオーバの3つ目のケースについて説明する。3つ目のケースは異なる管理ドメイン間、例えばローミング境界におけるハンドオーバである。これにより、MNはプロアクティブな手続き、例えば事前の認証、ネットワーク選択などを開始することができ、ハンドオーバの時間を短縮することができる。
【0076】
具体的に図18を用いて説明する。図18に示すように、UE(User Equipment)1500がオペレータAのドメイン1501で動作を開始し始めたとする。UE1500はオペレータAのドメイン1501のエッジに移動すると、BSから“私自身はエッジに位置する”旨のビーコンを受信する。UE1500はAAA(Authentication、Authorization、and Accounting)サーバを用いてオペレータBのドメイン1502における認証/許可を行い、コンテキストが転送される。
【0077】
なお、上述した3つのケースのネットワークは第1及び第2の実施の形態におけるサブネットワークよりも大きいため、ARなどがビーコンを送信するようにしてもよい。L3エンティティをアグリゲートする(集約する)より高次のエンティティが利用可能である場合、高次のエンティティはビーコンを通知することが可能である。
【0078】
ここで、上述した3つのケース以外のケースであって、MNを有する乗客が乗車する電車が駅に接近し、駅に到着し、その後駅から離れていくケースについて図19を用いて説明する。図19に示すように、電車1600は“私自身はエッジに位置する”旨のビーコンを送信する。このビーコンは、“そのネットワークは不安定だから他のものを探したほうがよい”とMNによって解釈される。電車1600が駅1603に近づく(若しくは到着する)と、乗客のMNは電車1600内のネットワーク1601から他のネットワーク、例えば駅1603のプラットホームのネットワークやセルラー1602にハンドオーバする。そして、電車1600が駅1603から離れると、MNは電車1600内のネットワーク1601にハンドオーバする。MNは駅1603を離れた後、“私自身はエッジに位置する”旨のビーコンを受信しなくなるまで、例えばセルラー1602に接続する。
【0079】
なお、エッジ通知用のビーコン(ストレングス通知用のビーコンも同様)は、以下のようにいずれのレイヤを用いた情報であってもよく、ビーコン通知の対地形態や頻度についてもさまざまな方法がありうる。通信レイヤにおける通知を行う際、レイヤ2の報知情報やビーコンなどでもよいし、レイヤ2.5(IEEE802.21など)における情報通知などでもよいし、レイヤ3メッセージ(ルータ広告やDHCPメッセージなど)でもよいし、またトランスポート層のメッセージ(NSISでのNTLPを利用したものなど)であってもよいし、アプリケーション層のメッセージ(NSISでもNSLPを用いたものなど)であってもよい。情報通知の通信対地形態としては、BS/APなどの通知元からの報知(ブロードキャスト)、受信者限定報知(マルチキャスト)、特定受信者への通知(ユニキャスト)のいずれで行ってもよい。通知の頻度に関しては、一定周期で行ってもよいし、網側の都合で判断してもよいし、MN/UEからの要求に応じる形で通知してもよい。通知元は、ARやBSやAPの他に、情報サーバ(IEEE802.21におけるISサーバや、3GPPネットワークにおけるポリシー管理サーバなど)であってもよい。
【0080】
ここで、上述してきた各実施の形態では、基本的に接続先のエッジからビーコンなどを受信することによってHO処理をしたが、ここではネットワーク側(例えば、ネットワークを制御するネットワーク制御端末など)がHO制御を行う2つのケースについて説明する。1つ目のケースは、3GPPのオペレータが、移動端末であるUEの正確な位置を把握している場合、ネットワーク制御端末などがUEに対して、BSとの通信範囲にもかかわらず“UEは危険な状態にある(HOをするべき状態にある)”旨を伝えるものである。また、危険な状態にある旨を伝えると同時に、次のHO先でのプレフィックスを通知することも可能である。
【0081】
2つ目のケースは、ネットワーク制御端末がBSによらずUEに対して、上述したような危険ゾーンを指示するものである。このケースは、多数のUEが同時にL3までのHOを集中して発生させる場合に有効である。例えば、電車などによって移動する多数のUEは、移動中はL2のHOシグナルが多い。しかし、この状況でL3まで同時にHOが発生すると大変な状態となる。そこで、L3のHOシグナルをL2のHOとタイミングをずらし、かつUE間でもずらすことによってL2/L3のHOシグナルの集中発生を防ぐことができる。
【0082】
なお、ネットワーク制御端末からの危険ゾーンを指示するシグナリング(HOコマンド)はブロードキャスト方式(若しくは1度のみの指示)でなされてもよい。この場合、UEはコマンドの受信後、UE個別あるいはグループ別に選択した任意の時間待ってから実際のHOを実行する(ランダムアクセスにおけるバックオフのように)。また、ネットワーク制御端末からのHOコマンドは、あらかじめ決まったグループが存在する場合、グループごとに送信されるようにしてもよい。また、ネットワーク制御端末からのグループごとのHOコマンドの送信は、移動中の決まったグループであっても可能である。この場合のHOコマンドは、例えばグループコードと、グループコードに対応する端末のIDを有する。
【0083】
さらに、ここでは、上述したストレングスの他の表現の方法について説明する。上述したストレングスは、例えばARのサブネットの端では小さい値になるように、またサブネットの中心に近づくほど大きい値になるように設定されるものである。一方で、ここでのストレングスは、例えばRAの数で表現しようとするものである。すなわち、図20に示すように、所定の範囲ごとに時間あたりのRAの数を変えるように構成するものである。図20の例では、1分間あたりのRAの数をそれぞれの範囲で異なるように構成したものである。これにより、RAの数で危険なゾーンにいるか否かを判断することができる。
【0084】
さらに、UE(MN)がRAを受信した後に行うHO処理について上述したが、ここではRAを受信した後にUEが行う他のHO処理について説明する。UEがRAを受信すると、UEは受信したRAの中身を確認して所定の情報が含まれている場合にその位置におけるストレングスを、例えば所定のサーバ(AAAサーバやISサーバなど)に問い合わせる。RAには上述したRAに含まれる情報以外に、所定のサーバに対してストレングスを問い合わせるよう指示する情報が含まれている。この指示情報は、例えばBSによって付加される。
【0085】
所定のサーバは、UEからの問い合わせに対して、該当するARにおける問い合わせのあったUEでのストレングスの情報のみでなく、プレフィックスの値も送信する。このとき送信されるストレングスの情報は、例えば「カバーエリアAは30%、カバーエリアBは70%」という情報である。カバーエリアとは、UEの現在の位置がカバーされているエリアを言う。この例の場合、カバーエリアAとカバーエリアBとはオーバーラップしており、カバーエリアBのほうがカバーエリアとしての強さが強いということになる。なお、MNと所定のサーバ(AAAサーバなど)との間における通信は、例えばMIH−IS若しくはIPシグナルによるものである。
【0086】
さらに、上述した各実施の形態におけるエッジのバリエーションとして、例えばIPv6とIPv4の境界であってもよく(この場合はエッジ境界を越える前に、例えばDSMIPによるHO処理を行うことができる)、また、例えばインターネットとイントラネットの境界であってもよい(この場合は新たなアンカー、例えば境界前後に共通なGWなどを用いたHO処理を行うことができる)。
【0087】
なお、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えばバイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明に係るハンドオーバ処理方法、及びその方法で用いられるアクセスポイント及び移動端末は、L2のHOとL3のHOの処理が同時に起こることを避け、HOによる待ち時間を少なくすることができるため、それぞれがサブネットを構成し、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが接続された複数のアクセスルータによって構成された領域を移動端末が移動する際のハンドオーバ処理方法、及びその方法で用いられるアクセスポイント及び移動端末などに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の第1の実施の形態における通信ネットワークの構成の一部の一例を示す図
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるL2のHOの詳細について説明するための図
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るAPの構成の一例を示す構成図
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るMNの構成の一例を示す構成図
【図5】本発明の第2の実施の形態における通信ネットワークの構成の一部の一例を示す図
【図6】本発明の第2の実施の形態における通信ネットワークを構成するARの一例について説明するための図
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるARのサブネット内のAPの配置の一例を説明するための図
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるMNの移動に伴うHOの処理のシーケンスの一例を示すシーケンスチャート
【図9A】本発明の第2の実施の形態におけるARの配置の一例及びAR内の安全ゾーンと危険ゾーンに配置されたAPの配置例を示す図
【図9B】本発明の第2の実施の形態における図9Aの配置に対応した各APが各ARで安全ゾーンにあるか危険ゾーンにあるかを示すテーブルの一例を示す図
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるゾーンコードの自動構成を説明するための図
【図11】本発明の第1及び第2の実施の形態における別の通信ネットワークの構成の一例を示す図
【図12】本発明の第3の実施の形態における1つ目のケースのハンドオーバに関し、MNがWLANからセルラーへハンドオーバする場合を説明するための図
【図13】本発明の第3の実施の形態における1つ目のケースのハンドオーバに関し、MNがセルラーからWLANへハンドオーバする場合を説明するための図
【図14】本発明の第3の実施の形態における2つ目のケースのハンドオーバについて説明するための図
【図15】本発明の第3の実施の形態における2つ目のケースの通信ネットワークとは別の通信ネットワークの一例を示す図
【図16】図15に示す通信ネットワークに対応する、HPLMNとNon-3GPPネットワークで構成される通信ネットワークの一例を示す図
【図17】本発明の第3の実施の形態における2つ目のケースの通信ネットワークとは別の通信ネットワークの一例を示す図
【図18】本発明の第3の実施の形態における3つ目のケースのハンドオーバについて説明するための図
【図19】本発明の第3の実施の形態における電車が駅へ接近する及び電車が駅から離れる場合のハンドオーバについて説明するための図
【図20】本発明の各実施の形態におけるストレングスの表現方法について説明するための図
【図21】従来の通信ネットワークの構成の一部を示す図
【図22】従来の他の通信ネットワークの構成の一部を示す図
【図23】従来の他の通信ネットワークの構成の一部を示す図

Claims (8)

  1. それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法であって、
    前記アクセスポイントが、自身が有する、レイヤ3のハンドオーバ処理を促す情報又は前記レイヤ3のハンドオーバ処理を促さない情報のストレングス情報を出力するステップと、
    前記移動端末が、出力された前記ストレングス情報を受信し、受信された前記ストレングス情報に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバを行うか否かを決定し、前記決定に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバの処理を行うステップと
    前記移動端末が、前記アクセスポイントの接続が切り替わった後に、切り替わる前の前記アクセスポイントにおける前記ストレングス情報及び前記アクセスポイントが接続するアクセスルータに割り当てられたプレフィックス情報をアクセスポイントへ送信するステップと、
    前記アクセスポイントが、受信した前記ストレングス情報及び前記プレフィックス情報に基づいて、新たな前記ストレングス情報を生成するステップとを、
    有するハンドオーバ処理方法。
  2. 前記ストレングス情報及び前記プレフィックス情報を送信するタイミングは、前記アクセスルータによって指示される請求項に記載のハンドオーバ処理方法。
  3. それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法であって、
    前記移動端末が、外部から送信される所定のメッセージを受信し、受信された前記所定のメッセージの数に基づいて、レイヤ3のハンドオーバを行うか否かを決定し、前記決定に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバの処理を行うステップを、
    有するハンドオーバ処理方法。
  4. それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法における前記アクセスポイントであって、
    レイヤ3のハンドオーバ処理を促す情報又は前記レイヤ3のハンドオーバ処理を促さない情報のストレングス情報を格納する格納手段と、
    格納された前記ストレングス情報を出力する出力手段と
    前記アクセスポイントの接続が切り替わった後に、切り替わる前の前記アクセスポイントにおける前記ストレングス情報及び前記アクセスポイントが接続するアクセスルータに割り当てられたプレフィックス情報を前記移動端末から受信する受信手段と、
    受信された前記ストレングス情報及び前記プレフィックス情報に基づいて、新たな前記ストレングス情報を生成する生成手段とを、
    備えるアクセスポイント。
  5. 前記ストレングス情報及び前記プレフィックス情報を送信するタイミングは、前記アクセスルータによって指示される請求項に記載のアクセスポイント。
  6. それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法における前記移動端末であって、
    前記アクセスポイントによって出力された、前記アクセスポイントが有する、レイヤ3のハンドオーバ処理を促す情報又は前記レイヤ3のハンドオーバ処理を促さない情報のストレングス情報を受信する受信手段と、
    受信された前記ストレングス情報に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバを行うか否かを決定する決定手段と、
    前記決定に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバの処理を行う制御手段と
    前記アクセスポイントの接続が切り替わった後に、切り替わる前の前記アクセスポイントにおける前記ストレングス情報及び前記アクセスポイントが接続するアクセスルータに割り当てられたプレフィックス情報をアクセスポイントへ送信する送信手段とを、
    備える移動端末。
  7. 前記ストレングス情報及び前記プレフィックス情報を送信するタイミングは、前記アクセスルータによって指示される請求項に記載の移動端末。
  8. それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続され、前記複数のアクセスルータのそれぞれの前記サブネット同士が重なり合うよう構成されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、通信相手と通信を行うよう構成された移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合におけるハンドオーバ処理方法における前記移動端末であって、
    外部から送信される所定のメッセージを受信する受信手段と、
    受信された前記所定のメッセージの数に基づいて、レイヤ3のハンドオーバを行うか否かを決定する決定手段と、
    前記決定に基づいて前記レイヤ3のハンドオーバの処理を行う制御手段とを、
    備える移動端末。
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