JP5131276B2 - 色分布測定用光学系、色分布測定装置、及び色分布測定方法 - Google Patents

色分布測定用光学系、色分布測定装置、及び色分布測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、ディスプレイ、プロジェクタ、バックライトなどの色分布評価に適用される色分布測定用光学系、色分布測定装置、及び色分布測定方法に関する。
ディスプレイ、プロジェクタ、バックライトなど一定の面積を持った測定対象物の色評価には、測定対象物の各点の色データを順次に取得する方式より、測定対象物の各点の色データを一括に取得する方式の方が適している(特許文献1等を参照)。また、人間に対する視覚的効果を評価するのであれば、各波長の輝度を測定する分光方式だけでなく、三刺激値を直接的に測定する三刺激値直読方式を適用することもできる(特許文献2等を参照)。
よって、その色評価には、結像光学系及び等色関数フィルタを介して測定対象物を撮像する三刺激値直読方式の色分布測定装置が好適である。このうち結像光学系は、測定対象物の像を撮像素子上に形成するものであり、等色関数フィルタは、その分光透過特性のカーブ形状が、規格化された表色系(CIE表色系)の等色関数のカーブ形状と同じになるように作製されたフィルタ(x−フィルタ,y−フィルタ,z−フィルタ)である。
通常、この等色関数フィルタには、複数枚の色ガラスを互いに貼り合わせたものが使用される。但し、色ガラスの厚さ制御は難しいので、作製誤差が大きく、そのため作製コストが高くなる傾向にある。また、x−フィルタ、y−フィルタ、z−フィルタの厚さを同じにすることが難しいので、三刺激値の成分によって測定精度が異なるといった問題が生じ易い。
そこで近年では、色ガラスの代わりに光学多層膜フィルタを使用することが検討され始めた。光学多層膜フィルタは、性質の異なる複数の誘電体多層膜を積層したものであり、その膜構成さえ適切に設計しておけば、その作製誤差は小さく、そのため作製コストを抑えることができる。また、x−フィルタ、y−フィルタ、z−フィルタの厚さを略同じにすることができるので、三刺激値の成分によって測定精度が異なるといった問題は発生しない。
特開2006−177812号公報 特開2002−310800号公報
しかしながら光学多層膜フィルタの分光透過特性は色ガラスの分光透過特性よりも角度依存性が強いので、測定光の光束のフィルタへの入射角(広がり角)が異なると求められる分光透過特性も異なる。それゆえ、測定対象物に応じて結像光学系をFナンバーの異なるものに交換したり、結像光学系の開口絞りを調節したりすると分光透過特性が変化し、測定が不可能になるか、あるいは測定精度が低下する。よって、光学多層膜フィルタは、様々な結像光学系を使用して色分布測定する場合には適さない。
そこで本発明は、光学多層膜フィルタを使用しながらも様々な結像光学系を使用可能な色分布測定用光学系及び色分布測定装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、光学多層膜フィルタを使用しながらも様々な結像光学系を使用して測定を高精度に行うことのできる色分布測定方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、結像光学系を介して測定対象物の色分布を測定する光学系であって、光学多層膜フィルタである等色関数フィルタと、前記等色関数フィルタの前記結像光学系の光軸に対する配置角度を前記結像光学系の像側開口数に応じて変更する変更装置とを備える色分布測定用光学系が提供される。この色分布測定用光学系は、結像光学系の光軸に対する配置角度を変更する変更装置とを備えている等色関数フィルタとみなすこともできる。
また、前記何れかの色分布測定用光学系の変更装置は、ユーザからの指示に応じて前記等色関数フィルタの配置角度を変更してもよい。
また、前記結像光学系は、像側テレセントリックな光学系にし得る。本発明の色分布測定用光学系は前記結像光学系を備えている必要はないが、備えていてもよい。
また、前記等色関数フィルタは、前記結像光学系の光軸と前記等色関数フィルタの法線との成す角度が0°であり、かつ前記結像光学系の像側開口数が最大であるときにCIE等色関数カーブの分光透過特性を持つよう設計され得る。
本発明の第2の態様に従えば、本発明の色分布測定光学系と、前記色分布測定用光学系が生成した像の輝度分布に基づき前記測定対象物の色分布データを生成する信号生成装置とを備えた色分布測定装置が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、対象物の色分布を測定する色分布測定装置であって、結像光学系と、光学多層膜を有する等色関数フィルタと、前記結像光学系の像側開口数を調節する開口絞りと、前記像側開口数を検出する検出器と、光学多層膜の前記結像光学系の光軸に対するチルト角度を前記検出器により検出された前記像側開口数に基づいて調節するチルト角調節装置と、前記結像光学系と等色関数フィルタを介して形成された像を検出する検出器とを備える色分布測定装置が提供される。前記チルト角調節装置は、前記検出された像側開口数が大きいほどチルト角を大きくし得る。
本発明の第4の態様に従えば、測定対象物の像の輝度分布に基づき前記測定対象物の色分布を測定する色分布測定方法であって、光学多層膜を有する等色関数フィルタを結像光学系の像側に配置し、前記等色関数フィルタの結像光学系の光軸に対する配置角度を、前記結像光学系の像側開口数に応じて調節し、前記結像光学系及び前記配置角度が調節された等色関数フィルタを介して前記測定対象物の像を検出することを含む色分布測定方法が提供される。本発明の色分布測定方法は、さらに、前記結像光学系の像側開口数を検出することを含み得、前記結像光学系の像側開口数の異なる値に対する前記等色関数フィルタの結像光学系の光軸に対する配置角度を予め求め得る。本発明の色分布測定方法は、さらに、測定対象物に応じて前記結像光学系の像側開口数を調節することを含み得る。
本発明によれば、光学多層膜フィルタを使用しながらも様々な結像光学系を使用可能な色分布測定用光学系、及び色分布測定装置が実現する。また、本発明の色分布測定装置は、結像光学系の開口数の相違を検知して、それに応じて自動的に光学多層膜フィルタを調節することができるので、結像光学系またはその開口数が変化しても迅速で正確な色分布測定が実現できる。
また、本発明によれば、光学多層膜フィルタを使用ながらも様々な結像光学系を使用して測定を高精度に行うことのできる色分布測定方法が実現する。
色分布測定装置の全体構成図である。 ターレット32及びその周辺を説明する図である。 図3(A)及び(B)は、チルト角度が切り替わる様子を示す図である。 膜設計時に想定された入射光束を説明する図である。 x−フィルタ32xの光学多層膜の膜構成である。 y−フィルタ32yの光学多層膜の膜構成である。 z−フィルタ32zの光学多層膜の膜構成である。 図8(A)、(B)及び(C)は、チルト角度が0°であるときに等色関数フィルタの各点へ入射する集光光束の状態を示す図である。 図9(A)、(B)及び(C)は、チルト角度が0°であるときの等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状を示す図である。 CPU40の動作フローチャートである。 図10に続くCPU40の動作フローチャートである。 図12(A)、(B)及び(C)は、第1実施形態の集光光束の状態を示す図である。 図13(A)、(B)及び(C)は、第1実施形態の等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状を示す図である。 図14(A)及び(B)は、第2実施形態の色分布測定装置の撮像素子の近傍の構成を示す図である。 第1実施形態の色分布測定装置のフィルタ32の構造を示す断面図である。
符号の説明
2…レンズユニット,21…測定レンズ,22…開口絞り,23…絞り環,3…装置本体,32…ターレット,321…ステッピングモータ,322…ステッピングモータ,33…撮像素子,34…アンプ,35…A/D変換回路,36…画像メモリ,37…データ処理回路,38…モニタ,39…スイッチ,40…CPU,41…ROM,60…光学多層膜,70…反射膜,Ox…測定レンズの光軸
[第1実施形態]
以下、色分布測定装置の第1実施形態を説明する。
先ず、色分布測定装置の構成を説明する。図1は、色分布測定装置の全体構成図である。図1に示すとおり色分布測定装置は、装置本体3とレンズユニット(結像光学系)2とを備える。レンズユニット2は装置本体3に対して交換可能に装着され、装着時には電気接点4を介して装置本体3と電気的に接続される。レンズユニット2には測定対象物からの測定光が入射する。
レンズユニット2には、測定レンズ21、開口絞り22、絞り環23などが備えられる。絞り環23をユーザが回動操作すると、開口絞り22の開口径が変化する。絞り環23には、開口径または回動位置を検知するセンサ23aが設けられている。ここでは、測定レンズ21の開放F値(Fナンバー)をF1.4とし、開口絞り32の径の切り替えによって測定レンズ21のF値がF1.4,F2.0,F3.5の3通りに切り替わる。
装置本体3には、等色関数フィルタ(後述)を装着した回転式ホルダ(ターレット)32、ステッピングモータ321、ステッピングモータ322、CCDなどの撮像素子33、アンプ34、A/D変換回路35、画像メモリ36、データ処理回路37、モニタ38、スイッチ39、CPU40、ROM41などが備えられる。
なお、モニタ38やスイッチ39などは装置本体3に搭載されていなくても構わない。但し、その場合は外部コンピュータへの接続端子(USB接続端子など)が装置本体3に設けられる。また、CPU及びROMは外部コンピュータのものを利用してもよい。
測定対象物から射出し、レンズユニット2を通過した結像光束は、ターレット32に装着された等色関数フィルタを介して撮像素子33上に測定対象物の像を形成する。その像は、撮像素子33において光電変換され、画像信号となる。その画像信号は、アンプ34において増幅された後、A/D変換回路35においてディジタルデータに変換され、画像メモリ36へ取り込まれ、さらにデータ処理回路37において処理される。処理後のデータは、モニタ38へ表示される。
ROM41には、CPU40の動作プログラムが格納されている。CPU40は、その動作プログラムに従って各部を制御する。また、ROM41には、動作プログラムと共に、測定レンズ21に設定される複数のF値(F1.4,F2.0,F3.5)の各々に適したチルト角度(0°,10°,13.5°)の情報が予め格納されている(このチルト角度の詳細は講述する。)。この情報は、CPU40の後述する動作において使用される。
スイッチ39は、ユーザによって操作可能なスイッチであり、その操作に応じた信号をCPU40へ与える。CPU40は、その信号によってユーザからの指示(測定指示など)を認識する。また、CPU40は、電気接点4を介してレンズユニット2に収められた測定レンズ21のF値を検出することもできる。なお、F値の検出は、絞り環23の回動位置(開口径)センサ23aから得られた回動位置情報に基づいて直接的に行われてもよく、レンズユニット2に備えられた不図示のレンズCPU経由で間接的に行われてもよい。
ここで、測定レンズ21は、像側テレセントリックな結像光学系である。つまり、測定レンズ21のうち、開口絞り22より像側の光学系の前側焦点位置は、絞り面に一致している。したがって、前述した結像光束のうち、撮像素子33の各点へ向かう集光光束の主光線は、測定レンズ21から射出するときに平行となる。なお、図1中に描かれた4本の光線は、測定対象物の4つの代表点から射出し撮像素子33の互いに異なる4点へ向かう各集光光束の主光線である。
図2は、ターレット32及びその周辺を説明する図である。図2に示すとおり、ターレット32には、等色関数フィルタとして、x−フィルタ32x、y−フィルタ32y、z−フィルタ32zが装着されている。このターレット32の回転軸S1にはステッピングモータ321が連結されており、このステッピングモータ321が駆動されると、ターレット32が回転し、それによって測定レンズ21の光路に挿入される等色関数フィルタがx−フィルタ32x、y−フィルタ32y、z−フィルタ32zの間で切り替わる。以下、このステッピングモータ321を「切替用モータ321」と称す。
その切替用モータ321の全体は、フィルタ面と平行な回転軸S2によって軸支されており、この回転軸S2にはステッピングモータ322(チルト角変更装置)が連結されている。このステッピングモータ322が駆動されると、回転軸S2を中心としてターレット32が回転する。等色関数フィルタ(図2ではx−フィルタ32x)は測定レンズ21を出射した光MLの光路(または測定レンズ21の光軸Ox)上に配置されているので、ターレット32が回転すると、等色関数フィルタ32xの測定レンズ21の光軸Oxに対する角度も変化する。
例えば、図3(A)では、等色関数フィルタ32xのフィルタ面が測定レンズ21の光軸Oxに対して垂直に配置されている。図3(B)に示すように回転軸S2が角度θだけ回転すると、等色関数フィルタのフィルタ面の法線Nと測定レンズ21の光軸Oxとが成す角度(以下、適宜「チルト角度」と称する)もまた、θだけ変化する。なお、ステッピングモータ322を「チルト用モータ322」と称す。
次に、x−フィルタ32x、y−フィルタ32y、z−フィルタ32zを詳しく説明する。
x−フィルタ32x、y−フィルタ32y、z−フィルタ32zの各々は、図15に示すように、ガラス基板Pの一面上に光学多層膜60を成膜してなる光学多層膜フィルタであり、ガラス基板Pの他面には例えば反射防止膜70が形成される。x−フィルタ32xの光学多層膜の膜設計、y−フィルタ32yの光学多層膜の膜設計、z−フィルタ32zの光学多層膜の膜設計は、それぞれ以下の条件下で行われる。なお、以下で言う「等色関数フィルタの分光透過特性」又は「光学多層膜の分光透過特性」は、何れも等色関数フィルタ及び撮像素子33からなる光学系の全体の分光感度特性のことを指す。
(1)x−フィルタ32xの光学多層膜に対する条件
・光学多層膜60(x)を構成する薄膜物質を、五酸化二オブ(Nb)、酸化シリコン(SiO)の2種類とする。
・光学多層膜60(x)の膜厚を約4μmとする。
・光学多層膜への入射する光は前述のようにテレセントリックであるが、主光線を含む入射光束(同族光束)IOは、図4のように主光線MOを中心とする集光光束であり、中心光線(主光線MO)の入射角度が0°であり半角が20.9°の集光光束と想定する。
・入射光束IO中に等間隔で含まれる73本の光線(図4参照)の各々に対する分光透過特性の平均値を、光学多層膜の分光透過特性とする。
・光学多層膜60の分光透過特性の目標カーブ形状を、CIE−XYZ表色系の等色関数のX成分(X(λ))と同じカーブ形状とする。
(2)y−フィルタ32yの光学多層膜に対する条件
・光学多層膜60(y)を構成する薄膜物質を、五酸化二オブ(Nb)、酸化シリコン(SiO)の2種類とする。
・光学多層膜60(y)の膜厚を約4μmとする。
・光学多層膜60(y)への入射光束IOを、中心光線(主光線MO)の入射角度が0°であり半角が20.9°の集光光束と想定する(図4参照)。
・入射光束IO中に等間隔で含まれる73本の光線(図4参照)の各々に対する分光透過特性の平均値を、光学多層膜60(y)の分光透過特性とする。
・光学多層膜の分光透過特性の目標カーブ形状を、CIE−XYZ表色系の等色関数のY成分(Y(λ))と同じカーブ形状とする。
(3)z−フィルタ32zの光学多層膜に対する条件
・光学多層膜60(z)を構成する薄膜物質を、五酸化二オブ(Nb)、酸化シリコン(SiO)の2種類とする。
・光学多層膜60(z)の膜厚を約4μmとする。
・光学多層膜60(z)への入射光束IOを、中心光線(主光線MO)の入射角度が0°であり半角が20.9°の集光光束と想定する(図4参照)。
・入射光束中に等間隔で含まれる73本の光線(図4参照)の各々に対する分光透過特性の平均値を、光学多層膜60(z)の分光透過特性とする。
・光学多層膜の分光透過特性の目標カーブ形状を、CIE−XYZ表色系の等色関数のZ成分(Z(λ))と同じカーブ形状とする。
なお、以上の条件における入射光束IO(図4参照)は、等色関数フィルタのチルト角度が0°であり、かつ測定レンズ21のF値が開放F値(ここではF1.4)であるときに等色関数フィルタの各点に入射する集光光束をモデル化したものである。
したがって、上述した光学多層膜の膜設計は、チルト角度が0°であり、かつF値が最小値であるときに等色関数フィルタの分光透過特性が理想的特性となるように行われる。
膜設計の結果、例えば、図5、図6、図7に示すような膜構成が得られる。図5は、x−フィルタ32xの光学多層膜の膜構成であり、図6は、y−フィルタ32yの光学多層膜の膜構成であり、図7は、z−フィルタ32zの光学多層膜の膜構成である。図5、図6、図7における”No.”はガラス基板から数えた層の順番であり、”material”は各層の材料であり、”d”は各層の物理的厚さである。
次に、等色関数フィルタ(x−フィルタ32x、y−フィルタ32y、z−フィルタ32z)の分光透過特性を詳しく説明する。
図8は、チルト角度が0°であるときに等色関数フィルタの各点へ入射する集光光束の状態を示す図である。図8における”N”はフィルタ面の法線であり、その法線Nと各光線との成す角度が各光線の入射角度である。
図9は、チルト角度が0°であるときにおける等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状を示す図である。図9における実線が等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状であり、黒点がCIE−XYZ等色関数のカーブ形状である。等色関数フィルタの分光透過特性は、集光光束中に含まれる各光線に対する分光透過特性の平均値である。
先ず、図8(A)は、F値がF1.4であるときの状態を示す。この状態の集光光束IOは、膜設計時に想定した入射光束IO(図4参照)と同じなので、等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状は、図9(A)に示すとおり、CIE−XYZ等色関数のカーブ形状と略一致する。
一方、図8(B)は、F値がF2.0であるときの状態を示す。この状態の集光光束IO’は、膜設計時に想定した入射光束(図8(A))とは異なるので、等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状は、図9(B)に示すとおり、CIE−XYZ等色関数のカーブ形状からずれる。具体的に、図8(B)に示す集光光束の拡がり角度は、膜設計時に想定した入射光束(図8(A))の拡がり角度よりも小さいので、等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状は、CIE−XYZ等色関数のカーブ形状と比較すると長波長側にずれる。
その理由は次のとおりである。一般に、入射角度の大きい光線は、等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状を短波長側へシフトさせる傾向にある。このため、入射角度の大きい光線を多く含む入射光束を想定した場合、入射角度の大きい光線による波長シフト分が相殺されるよう、膜設計の最適化は、入射角度の小さい光線に対する分光透過特性のカーブを長波長側にずらす方向に働く。よって、この膜設計で得られた等色関数フィルタの使用時に、入射角度の大きい光線の量が想定よりも少なくなると、分光透過特性のカーブ形状は、長波長側へシフトする。
また、図8(C)は、F値がF3.5であるときの状態を示す。この状態の集光光束IO”の拡がり角度は、膜設計時に想定した入射光束(図8(A))の拡がり角度よりも大幅に小さい(つまり入射角度の大きい光線の量が減少している)ので、等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状は、図9(C)に示すとおり、CIE−XYZ等色関数のカーブ形状と比較すると長波長側へ大幅にずれる。
以上の結果、チルト角度が0°である場合にF値が開放F値以外の値に変化すると、等色関数フィルタの分光透過特性が理想的特性からずれることがわかる。そこで、本実施形態のCPU40は、測定レンズ21のF値を監視し、そのF値に応じてチルト角度を切り替える。
次に、CPU40の動作を詳しく説明する。図10及び11は、CPU40の動作フローチャートである。なお、この動作フローチャートの開始時点では、図1に示した測定レンズ21の光路に図2に示したy−フィルタ32yが挿入され、モニタ38には測定対象物のモノクロ動画像がリアルタイムで表示されているものとする。この表示に当たり、CPU40は、撮像素子32を連続的に駆動して画像信号を連続的に取得する。取得された画像信号は、アンプ34、A/D変換回路35を介してモニタ38へ取得順に送出される。ユーザは、このときモニタ38に表示された測定対象物の像を観察しながら、測定対象物と色分布測定装置との位置関係や、絞り環23の回動位置を調節すると、スイッチ39を操作して測定指示を装置本体3へ入力する。以下、図10及び11の各ステップを順に説明する。
ステップS1:CPU40は、電気接点4を介して測定レンズ21の現在のF値を検出する。
ステップS2:CPU40は、検出したF値が開放F値(F1.4)であるか否かを判別する。F1.4であればステップS3へ移行し、そうでなければステップS4へ移行する。
ステップS3:CPU40は、チルト用モータ322へ駆動信号を与え、等色関数フィルタのチルト角度を0°に設定する。つまり、F値が開放F値であるときには、チルト角度は0°に設定される。
ステップS4:CPU40は、検出したF値がF2.0であるか否かを判別する。F2.0であればステップS5へ移行し、そうでなければステップS6へ移行する。
ステップS5:CPU40はチルト用モータ322へ駆動信号を与え、等色関数フィルタのチルト角度を10°に設定する。つまり、F値がF2.0であるときには、チルト角度は10°に設定される。
ステップS6:CPU40は、チルト用モータ322へ駆動信号を与え、等色関数フィルタのチルト角度を13.5°に設定する。つまり、F値がF3.5であるときには、チルト角度は13.5°に設定される。
ステップS7:CPU40は、スイッチ39からの信号を参照し、ユーザから測定指示が入力されたか否かを判別する。測定指示が入力された場合はステップS8へ移行し、そうでなければステップS1へ移行する。
ステップS8:CPU40は、等色関数フィルタをx−フィルタ32xに設定する駆動信号を切替用モータ321へ与え、切替用モータ321はx−フィルタ32xを測定レンズ21の光路に挿入する。その後、ステップS9へ移行する。
ステップS9:CPU40は、撮像素子32、アンプ34を駆動してx−フィルタ32xを通じて撮像素子32に結像した像の画像信号を取得し、ステップS10へ移行する。この画像信号は、A/D変換回路35においてディジタルデータ(xデータ)に変換され、画像メモリ36へ取り込まれる。
ステップS10:CPU40は、等色関数フィルタをy−フィルタ32yに設定する駆動信号を切替用モータ321へ与え、切替用モータ321へはy−フィルタ32yを測定レンズ21の光路に挿入する。次いで、ステップS11へ移行する。
ステップS11:CPU40は、撮像素子32、アンプ34を駆動してy−フィルタ32yを通じて撮像素子32に結像した像の画像信号を取得し、ステップS12へ移行する。取得された画像信号は、A/D変換回路35においてディジタルデータ(yデータ)に変換され、画像メモリ36へ取り込まれる。
ステップS12:CPU40は、等色関数フィルタをz−フィルタ32zに設定する駆動信号を切替用モータ321へ与え、切替用モータ321は測定レンズ21の光路にz−フィルタ32zを挿入する。その後、ステップS13へ移行する。
ステップS13:CPU40は、撮像素子32、アンプ34を駆動してz−フィルタ32zを通じて撮像素子32上に結像し像の画像信号を取得し、ステップS14へ移行する。取得された画像信号は、A/D変換回路35においてディジタルデータ(zデータ)に変換され、画像メモリ36へ取り込まれる。
ステップS14:CPU40はデータ処理回路37を駆動し、ステップS1へ移行する。データ処理回路37は、画像メモリに蓄積されたxデータ、yデータ、zデータに基づき、測定対象物の像の各点の三刺激値を算出する。これによって、測定対象物の色分布データが取得される。データ処理回路37が算出した色分布データはモニタ30へ表示される。なお、ここで算出される三刺激値は、規格化された表色系の三刺激値であり、CIE−XYZ表色系の三刺激値(X,Y,Z)などである。
以上、本実施形態のCPU40は、F値がF1.4であるときにはチルト角度を0°に設定し、F値がF2.0であるときにはチルト角度を10°に設定し、F値がF3.5であるときにはチルト角度を13.5°に設定した。このようなF値に応じてチルト角度を変更したことによる効果を図12及び13を参照しながら説明する。
図12は、本実施形態の集光光束の状態を示す図である。図12における”N”はフィルタ面の法線である。図13は、本実施形態の等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状を示す図である。なお、図13の表記方法は、図9のそれと同じである。
先ず、図12(A)は、F値がF1.4であるときの状態を示す。このとき、等色関数フィルタのチルト角度は0°に設定されている。この状態の集光光束IOは、膜設計時に想定した入射光束IOと一致するので、等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状は、図13(A)に実線で示すとおり、CIE−XYZ等色関数のカーブ形状と一致する。
一方、図12(B)は、F値がF2.0であるときの状態を示す。このとき、チルト角度は10°に設定される。この状態の集光光束IO’の拡がり角度は、膜設計時に想定した入射光束(図12(A))の拡がり角度よりも小さいが、チルト角度が10°に設定されたため、入射角度の大きい光線の量は、図8(B)に示したものよりも多くなっている。したがって、等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状は、図13(B)に示すとおりCIE−XYZ等色関数のカーブ形状と略一致する。
なお、ここでは入射角度の大きい光線の量にのみ着目したが、実際は、図12(B)を図8(B)と比較すると明らかなとおり、入射角度の大きい光線の量が増加した分だけ、入射角度の小さい光線の量が減少している。よって、入射角度の大きい光線の量に着目すれば、等色関数フィルタの分光透過特性の変動を説明することが可能である。
また、図12(C)は、F値がF3.5であるときの状態を示す。このとき、チルト角度は13.5°に設定される。この状態の集光光束IO”の拡がり角度は、膜設計時に想定した入射光束(図12(A))の拡がり角度よりも大幅に小さいが、チルト角度が13.5°に設定されたため、入射角度の大きい光線の量は、図8(C)に示したものよりも大幅に多くなっている。したがって、等色関数フィルタの分光透過特性のカーブ形状は、図13(C)に示すとおりCIE−XYZ等色関数のカーブ形状と一致する。
以上、本実施形態の色分布測定装置では、測定レンズ21の開口絞りの径は可変であり、しかも、等色関数フィルタに光学多層膜が使用されている。しかし、本実施形態のCPU40は、等色関数フィルタに入射する集光光束の拡がり角度が小さいときほど等色関数フィルタのチルト角度を大きく設定することにより、等色関数フィルタの分光透過特性を理想的特性に保つ。したがって、本実施形態の色分布測定装置によれば、様々な測定対象物に応じてそれらの測定対象物の色分布の測定に最適な光学系のF値を選択しても、各測定対象物の色分布を高精度に測定することができる。
また、本実施形態の色分布測定装置では、測定光学系21が像側テレセントリックなので、等色関数フィルタの各位置に対し集光光束(の主光線)が同じ入射角度で入射する。したがって、チルト角度を変化させたことによる効果は、等色関数フィルタ上の各点で均一に現れる。よって、本実施形態の色分布測定装置は、測定対象物の各点の色を常に均一な精度で測定することができる。
また、本実施形態の等色関数フィルタの光学多層膜は、等色関数フィルタのチルト角度が0°であって測定レンズ21のF値が最小(像側開口数が最大)であるときに分光透過特性が理想的特性となるように設計される。したがって、測定レンズ21のF値が変化しても、集光光束の拡がり角度は、膜設計時に想定した角度よりも小さい方にしか変化しない。このため、本実施形態の色分布測定装置は測定レンズ21の全てのF値に対処できる。
[第2実施形態]
以下、色分布測定装置の第2実施形態を説明する。本実施形態は、第1実施形態の変形例である。ここでは第1実施形態の相違点のみ説明する。
図14は、本実施形態の色分布測定装置の撮像素子の近傍の構成を示す図である。図14(A)に示すとおり、本実施形態の色分布測定装置の光学系は、単板式ではなく三板式に構成されている。
すなわち、本実施形態の色分布測定装置には、ビームスプリッタ50と、3つの撮像素子33x、33y、33zと、3つのチルト用モータ322x、322y、322zとが備えられ、ターレット32及び切替用モータ321は省かれる。
測定レンズ21を射出した結像光束は、ビームスプリッタ50において3つの結像光束に分岐する。
分岐された或る結像光束は、x−フィルタ32xを介して撮像素子33xへ入射し、その撮像素子33x上に測定対象物の像を形成する。
また、分岐された別の結像光束は、y−フィルタ32yを介して撮像素子33yへ入射し、その撮像素子33y上に測定対象物の像を形成する。
また、分岐された別の結像光束は、z−フィルタ32zを介して撮像素子33zへ入射し、その撮像素子33z上に測定対象物の像を形成する。
また、x−フィルタ32xは、フィルタ面と平行な回転軸によって軸支されており、その回転軸にチルト用モータ322xが連結されている。このチルト用モータ322xが駆動されると、x−フィルタ32xのチルト角度が切り替わる(図14(A)→図14(B))。
また、y−フィルタ32yは、フィルタ面と平行な回転軸によって軸支されており、その回転軸にチルト用モータ322yが連結されている。このチルト用モータ322yが駆動されると、y−フィルタ32yのチルト角度が切り替わる(図14(A)→図14(B))。
また、z−フィルタ32zは、フィルタ面と平行な回転軸によって軸支されており、この回転軸にチルト用モータ322zが連結されている。このチルト用モータ322zが駆動されると、z−フィルタ32zのチルト角度が切り替わる(図14(A)→図14(B))。
したがって、本実施形態のCPU40は、撮像素子33x、33y、33zを同時に駆動することにより、xデータ、yデータ、zデータを同時に取得することができる。但し、本実施形態のCPU40は、F値に応じたチルト角度の切り替えを、x−フィルタ32x、y−フィルタ32y、z−フィルタ32zの各々について行う必要がある。なお、チルト角度を切り替えるには、CPU40がチルト用モータ322x、322y、322zの各々へ駆動信号を与えればよい。
第2実施形態においても、CPU40がF値とチルト角度との関係を第1実施形態と同様に設定すれば、第1実施形態と同じ効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、測定レンズのF値の切替数を3段階としたが、3以外の複数段階としてもよい。その場合、ROM41には、測定レンズ21に設定され得るF値の各々に適したチルト角度の情報が予め格納されることになる。
また、上述した実施形態では、測定レンズのF値がステップ状に切り替わることとしたが、連続的に切り替わることとしてもよい。その場合、F値とチルト角度との対応関係の情報が、計算式として記憶されてもよい。
また、上述した実施形態の装置本体3は、測定レンズ21のF値の切り替えに対処したが、レンズユニット2が別のものに交換された場合にも対処できることが望ましい。その場合、等色関数フィルタの光学多層膜の設計は、等色関数フィルタに入射しうる集光光束のうち最も拡がり角度の大きいもの(開放F値が最小であるときの集光光束)を想定して行われる。
また、その場合、装置本体3に装着され得るレンズユニットの測定レンズは、何れも像側テレセントリックであることが望ましい。
なお、装置本体3に装着されうる複数の測定レンズの全てがF値不変のレンズである場合、装置本体3は、装着中の測定レンズのF値を直接的に検出する代わりに、装着中の測定レンズの種類を検出し、それによって測定レンズのF値を間接的に検出してもよい。但し、その場合、装置本体3は各種の測定レンズのF値の情報を予め記憶しているものとする。
また、上述した実施形態では、測定レンズの全体を交換可能としたが、測定レンズの一部のみを交換可能としてもよい。その場合、絞り面よりも物体側のレンズ群をレンズユニットとして交換可能にするとよい。交換の前後で絞り面が変位しなければ、測定レンズの像側のテレセントリック性は保たれる。
また、上述した実施形態では、CPU40が測定レンズのF値を自動的に検出したが、ユーザに入力させることとしてもよい。その場合、等色関数フィルタのチルト角度の切り替えを機械式とし、かつユーザがF値を入力するためのスイッチを機械式とし、さらに等色関数フィルタのチルト角度を変化させるための機構を、そのスイッチに連結してもよい。このようにすれば、チルト用モータは不要となる。また、CPU40が測定レンズのF値を自動的に検出する代わりに以下のように測定装置を改変してもよい。絞り環23の回動とチルト用モータ322の回転を機械的または電気的に連動させ、絞り環23の回動によるF値の変動に伴って直接チルト角を変更することができる。こうすることによりCPUによる制御を省略又は簡略化することができる。
上述した実施形態では、チルト角調節装置または変更装置として、チルト用モータ322を用いてターレット32の角度を測定レンズ21の光軸Oxに対して傾斜させたが、x−フィルタ32x、y−フィルタ32y、及びz−フィルタ32zの面角度を測定レンズ21の光軸Oxに対して傾斜させることができる機構であれば任意の機構を用い得る。例えば、x−フィルタ32x、y−フィルタ32y及びz−フィルタ32zを長尺のプレートに長手方向に沿って順に埋設し、結像光学系(測定レンズ21)の光軸Oxに対してプレートを長手方向に移動させることによってそれらのフィルタを切り換えることができ、プレートの結像光学系(測定レンズ21)の光軸Oxに対する傾斜角度をPZT素子などのアクチュエータでプレートの一端を移動させることで調節し得る。上述した実施形態では、チルト用モータ322を用いてターレット32の角度を測定レンズ21の光軸Oxに対して傾斜させたが、測定レンズ21の光軸Ox及び撮像素子33の方位をターレット32に対して変化させてもよい。
上述した実施形態では、絞り環23の回動位置を調節することで測定レンズ21のF値を変更したが、測定レンズ21を異なるF値を有する測定レンズに交換してもよい。すなわち、本発明で用いられる結像光学系は交換可能である。また、本発明の色分布測定用光学系には、結像光学系を備えていなくてもよい。本発明の色分布測定用光学系を入手したユーザが、市販されている結像光学系または別の光学機器で使用されている結像光学系を色分布測定用光学系に組み合わせて用いることができる。
上記実施形態においては、特定の材料及び層構成の光学多層膜を有する等色関数フィルタを用いたが、測定光の波長や測定対象物に応じてそれらの材料や層構成を変更することができる。
本発明の色分布測定用光学系及び色分布測定装置は、結像光学系またはその開口数が変化しても光学多層膜の分光透過特性を一定にすることができるので、種々の測定対象物の色分布を容易に且つ正確に測定することができる。

Claims (12)

  1. 結像光学系を介して測定対象物の色分布を測定する光学系であって、
    光学多層膜フィルタである等色関数フィルタと、
    前記等色関数フィルタの前記結像光学系の光軸に対する配置角度を前記結像光学系の像側開口数に応じて変更する変更装置とを備える色分布測定用光学系。
  2. 前記変更装置は、ユーザからの指示に応じて前記等色関数フィルタの配置角度を変更する請求項1に記載の色分布測定用光学系。
  3. 前記等色関数フィルタは、前記結像光学系の光軸と前記等色関数フィルタの法線との成す角度が0°であり、かつ前記結像光学系の像側開口数が最大であるときにCIE等色関数カーブの分光透過特性を持つよう設計されている請求項1または2に記載の色分布測定用光学系。
  4. さらに、前記結像光学系を備える請求項1〜3の何れか一項に記載の色分布測定用光学系。
  5. 前記結像光学系は、像側テレセントリックな光学系である請求項4に記載の色分布測定用光学系。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の色分布測定用光学系と、
    前記色分布測定用光学系が生成した像の輝度分布に基づき前記測定対象物の色分布データを生成する信号生成装置とを備えた色分布測定装置。
  7. 対象物の色分布を測定する色分布測定装置であって、
    結像光学系と、
    光学多層膜を有する等色関数フィルタと、
    前記結像光学系の像側開口数を調節する開口絞りと、
    前記像側開口数を検出する検出器と、
    光学多層膜の前記結像光学系の光軸に対するチルト角度を前記検出器により検出された前記像側開口数に基づいて調節するチルト角調節装置と、
    前記結像光学系と等色関数フィルタを介して形成された像を検出する像検出器とを備える色分布測定装置。
  8. 前記チルト角調節装置は、前記検出された像側開口数が大きいほどチルト角を大きくする請求項7に記載の色分布測定装置。
  9. 測定対象物の像の輝度分布に基づき前記測定対象物の色分布を測定する色分布測定方法であって、
    光学多層膜を有する等色関数フィルタを結像光学系の像側に配置し、
    前記等色関数フィルタの結像光学系の光軸に対する配置角度を、前記結像光学系の像側開口数に応じて調節し、
    前記結像光学系及び前記配置角度が調節された等色関数フィルタを介して前記測定対象物の像を検出することを含む色分布測定方法。
  10. さらに、前記結像光学系の像側開口数を検出することを含む請求項9に記載の色分布測定方法。
  11. 前記結像光学系の像側開口数の異なる値に対する前記等色関数フィルタの結像光学系の光軸に対する配置角度を予め求めることを含む請求項9または10に記載の色分布測定方法。
  12. さらに、測定対象物に応じて前記結像光学系の像側開口数を調節することを含む請求項9〜11のいずれか一項に記載の色分布測定方法。
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