JP5130423B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の制御装置への不正行為を防止する構成に関するものである。
従来、パチンコ遊技機は、遊技領域に配置された抽選口(始動口)に発射された遊技球が入球することで乱数値を抽出し、該抽出した乱数値が予め定められた所定の値であるか否かを抽選し、その抽選で当選すると遊技者にとって有利な遊技状態(大当り状態)に移行する構成が一般的である。
なお、遊技者にとって有利な遊技状態に移行するか否かの抽選は、遊技機全体の制御を司る主制御装置で行なわれる。また、パチンコ遊技機には、主制御装置以外に賞球の払出しを制御する払出制御装置のほか、遊技機の電源を制御する電源装置、遊技球の発射を制御する発射制御装置、演出面を制御する演出表示制御装置、ランプ制御装置、音制御装置などが設けられている。
なお、主制御装置及び払出制御装置は遊技の結果に影響を及ぼす装置なので主基板と呼び、同じように遊技の結果に影響を及ぼす装置であるがCPUを備えていない電源装置、発射制御装置を副基板と呼び、その他の演出表示制御装置、ランプ制御装置、音制御装置などを周辺基板(サブ基板)と呼んでいる。
遊技の結果に影響を及ぼす装置である主制御装置、払出制御装置の双方又は片方には、突然の停電によって遊技者に損失を与えないように一定時間、記憶された情報(抽出した乱数の値、払出すべき賞球の数など)が消えないようにバックアップされる構成になっている。
主基板である主制御装置、払出制御装置は、上述したように遊技の結果に影響を及ぼすものであるので、主制御装置や払出制御装置の基板を収納する基板ケースを、基板(ROMなど)を正規なものから不正なプログラムが記憶されたものに変更するといった不正が行われないように基板ケースを形成する基板ベースと基板カバーを組み付ける複数のネジ保持部を設け、該複数のネジ保持部に一方向しか回転させることができないワンウェイネジを使用して螺着する構成にすることで、ネジ保持部を切断しなければ基板ケースを開封できなくなり、開封した場合には痕跡が残るようにしている。
また、パチンコ遊技機に対する不正には、パチンコ遊技機の外部から電波を発信させ、その電波によって主制御装置や払出制御装置を誤作動させるといった不正もある。
特開2004−174112号公報 特開2004−081466号公報
背景技術に記載したように、遊技の結果に影響を及ぼす主制御装置又は払出制御装置の基板ケースには不正を防止するために、基板ケースを開放した際には痕跡が残る構成にしているが、最近では、基板ケースごと不正なものに交換したり、痕跡が発見し辛いように開封したりして不正が行われている。
特開2004−174112号公報(特許文献1)や特開2004−081466号公報(特許文献2)では、基板ケースに、無線による所定の呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報をアンテナより送信するICタグと、パチンコ遊技機の背面に設けられ、前記所定の呼出波を送信し、前記ICタグが送信した識別情報を受信して、不正が行われたか否かを判別する監視装置とを設けた発明が開示されている。このような構成にすることで、不正をリアルタイムで監視できるようになる。また、特開2004−081466号公報(特許文献2)では、監視装置に、外部からの電源が入力される電源入力部を備え、パチンコ遊技機の電源が入力状態のときは、そのパチンコ遊技機の電源を利用し監視装置を作動させ、パチンコ遊技機の電源が遮断されているときには、監視装置に予め備えている電池を利用して監視装置を作動させる構成にし、工場から遊技場までの遊技機の運搬中にも不正をリアルタイムに監視する発明が開示されている。
しかし、特許文献1や特許文献2に記載された構成にすることで新に問題が発生してしまう。
例えば、ICタグ及びアンテナを特許文献1に記載しているように基板ケースである上ケースと下ケースとに跨るように貼着させることで基板ケースに対する不正は極めて困難にできるが、監視装置もパチンコ遊技機に設けることで、まず、監視装置に対して不正を行い(ICタグを外しても、異常と判断しないように不正を行う)、それから、ICタグを外し基板に対する不正が行えてしまう。また、リアルタイムに監視出来る構成なので、わざわざパチンコ遊技機の扉を開けてパチンコ遊技機の背面を確認する行為も減り、結果的に不正の発見が遅れてしまう。
また、不正を行う場所(基板)は、当然に遊技の結果に影響を与える装置であるので、ICタグは、それらの装置(基板)に貼ることになるが、ICタグは、強い電波ではないが電波を発生させる。つまり、遊技の結果に影響を与え、不正や誤動作が許されない装置(基板)の近辺に誤動作の原因になりかねない電波を発生するICタグを貼ることになる。
前記課題を解決するために請求項1記載の弾球遊技機は、遊技機全体の制御を司る主制御装置と、賞球の払出しを制御する払出制御装置と、前記主制御装置及び前記払出制御装置に通常電源を供給する電源装置と、前記主制御装置及び/又は払出制御装置に設けられ、遊技状態を記憶する記憶手段と、通常電源の電圧降下を検出する停電検出手段と、該停電検出手段によって前記通常電源の電圧降下が検出された場合に、前記記憶手段に記憶された情報を保持するためのバックアップ電源が備えられた弾球遊技機において、
前記主制御装置又は前記払出制御装置の基板又は基板を覆う基板ケースに、電源供給時であって、所定の呼出波を受信した際に予め記憶された固有の識別情報を無線にて出力するICを備え、
該ICは、前記通常電源が供給されず、
前記停電検出手段によって前記通常電源の電圧降下が検出されると、前記ICに前記バックアップ電源が供給され、前記ICが作動するようにしたことを特徴とする弾球遊技機である。
主制御装置は、遊技機全体の制御を司るほか、遊技状態を遊技者にとって有利な遊技状態(大当り状態、大当りになる確率が高い高確率遊技状態)にするか否かの抽選も行う。
遊技者にとって有利な遊技状態にするか否かの抽選は、発射された遊技球が遊技盤面上に配置された抽選口(始動口)に入球した際に抽出される乱数値が予め定められた値を一致するか否かで行なわれ、その抽選結果は図柄を使用して遊技者に報知される。また、図柄が変動中に再び遊技球が抽選口(始動口)に入球した場合には所定個数まで、抽出した乱数値が主制御装置に記憶される構成になっている(遊技状態が記憶される)。
なお、遊技盤面上には、抽選口以外にも発射された遊技球が入球可能な入賞口が設けられている。入賞口に遊技球が入球すると所定数の賞球(遊技球)がパチンコ遊技機から排出される。なお、抽選口も遊技球が入球した際に所定数の賞球を払出す構成にしてもよい。
各入賞口や抽選口に遊技球が入球すると、入球したことを示す信号が主制御装置に入力され、主制御装置は各入賞口に応じた賞球数を払出すように払出制御装置に命令を送る。命令を受信した払出制御装置は払出モータを作動させて賞球を払出す。なお、払出すべき賞球数は未払い数として記憶され(遊技状態が記憶される。)、実際に遊技球が払出モータによって払い出される毎に未払い数を減算する構成になっている。この未払い数は払出制御装置か主制御装置かのどちらかによって記憶される構成でもよいし、双方で記憶する構成でもよい。
電源の供給が遮断されたことを検出する停電検出手段は、供給される電源の電圧降下を検出して電源の供給が遮断されたか否かを判断する構成になっているが、その停電検出手段は、電源装置に設ける構成でもよいし、主制御装置及び/又は払出制御装置に設ける構成にしてもよい。
なお、電源装置には、パチンコ遊技機の電源を入り切りする電源スイッチ、主制御装置及び/又は払出制御装置に設けられた遊技状態を記憶する記憶手段の記憶された内容を削除するためのRAMクリアスイッチなどが設けられている。
記憶手段に記憶された情報を保持するためのバックアップ電源は、電源装置から主制御装置や払出制御装置に供給される構成でもよいが、主制御装置や払出制御装置自身にコンデンサなどを設け、そのコンデンサの電源を利用して記憶された情報を保持する構成にしてもよい(主制御装置や払出制御装置自身にバックアップ電源を備える構成)。
また、バックアップ電源は、通常状態(遊技機に電源(通常電源)が供給されているとき)も常に記憶手段を設けた制御装置に供給され続ける構成でもよいし、通常状態中(遊技機に電源(通常電源)が供給されているとき)はバックアップ電源は制御装置に供給されず、停電検出手段によって電源の供給が遮断された場合のみ制御装置に供給される構成にしてもよい。
主制御装置及び払出制御装置の基板を覆う基板ケースは、基板ベースと基板カバーとからなり、従来通り、ワンウェイネジなどを使用して、基板ケースを開封した際には痕跡が残るように構成することが好適である。
電源供給時であって、所定の呼出波を受信した際に予め記憶された固有の識別情報を無線にて出力するICは、タグ状(ICタグ)のものであってもよい。
ただ、電源がそのICに供給され、かつ、所定の呼出波を受信した際にしか予め記憶された固有の識別情報を出力出来ない構成でなければならない。つまり、IC(タグ)を使用する場合には、パッシブ型(受動型)ではなくアクティブ型(能動型)を使用する。本来、アクティブタグ(ICタグ)は電池を内蔵し、その電池を使用して固有の識別情報を出力する構成になっているが本発明にICタグを使用する場合には、電池を内蔵せずに外部から電源が供給され、その電源を使用して固有の識別情報を無線にて出力する構成になる。
パッシブタグ(ICタグ)は、タグリーダ(前記所定の呼出波を送信するとともにICから出力する信号を受信する装置)からの電波をエネルギー源として動作するので、送受信の距離が短いほか、タグリーダ以外が発する電波によって固有の識別情報を出力してしまう可能性があるが(その固有の識別情報の出力によって主制御装置や払出制御装置が誤動作してしまう恐れが発生する)、アクティブ型を使用するので、送受信する距離も長くできるほか、電源が供給されているときにしか、固有の識別情報は出力できないので主制御装置や払出制御装置がICによって誤動作する可能性は小さい。
なお、このICは呼出波を受信し、固有の識別情報を無線にて出力するので当然にアンテナも備えられている。ただ、ICと一体にアンテナが設けなくても近くにアンテナが備えられる構成でもよい。
また、このICへの電源供給は、主制御装置及び/又は払出制御装置に設けられた記憶手段に記憶された情報を保持するためのバックアップ電源を使用するが、このバックアップ電源は、停電検出手段がパチンコ遊技機への外部からの電源供給が遮断されていると判断されているときにしか、このICに供給されない構成になっているので、主制御装置や払出制御装置に通常電源が供給されていないときのみ、ICは固有の識別情報を出力可能な構成になっている。
なお、所定の呼出波及び固有の識別情報の送信波は電磁波であっても電波であってもよい。
ICには、メモリが内蔵され、該メモリには、通常、書き換えできないシステム領域と書き換え可能なユーザー領域があり、システム領域にそのICに与えられた固有の識別情報と主制御装置あるいは払出制御装置の基板管理番号が記憶され、固有の識別情報及び基板管理番号は偽造やコピーが出来ないようになっている。
請求項1記載の発明によれば、遊技店の店員がICリーダ(パチンコ遊技機には設けられていない別体な装置)を使用して、基板に対して不正が行われた否かを容易に知ることが出来るほか、監視装置はパチンコ遊技機に設けていないので、監視装置に対しての不正(ICに対する不正を行なっても発見できないようにする不正)を行なったあと、IC(ICを備えた基板あるいはICを備えた基板ケース)に対する不正もできない。
さらに、遊技結果に影響を与える装置(基板)の近辺に電波を発生させるICを設けても、ICが電波を発生可能な時期がパチンコ遊技機の電源が遮断されているとき(主制御装置あるいは払出制御装置に通常電源が供給されていないとき)であるため、ICが電波を発生してもICが近辺に設けられた主制御装置や払出制御装置が、その電波によって誤動作して遊技者に損失を与えるといったことは発生しない。
また、ICの電源を既存のバックアップ電源を使用するので、構成も大きく変化させることはない。
なお、そのICを基板に設けることで、基板全体ごと交換する不正を防止することが出来、そのIC(ICタグ)を基板ケースに貼る(基板ベースと基板カバーの両方にかかるように貼る)ことで、基板ケースを開封した際の痕跡が小さくても必ず不正を発見することが出来る(基板ケースを開封したらICが個別の識別情報を送信出来なくなるため)。
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、長方形の外枠51と前面枠52とからなる筐体にて構成の各部を保持する構造である。
前面枠52は、左側上下のヒンジ53により外枠51に対し開閉可能に取り付けられており、通常は図示するように閉じた状態になっている。
前面枠52には、窓状のガラス枠60が前面枠52に対して開放可能に取り付けられている。このガラス枠60には板ガラス61が二重にはめ込まれ、板ガラス61の奥には前面枠52に保持された遊技盤10(図2参照)が収納されている。
ガラス枠60の下方には上皿55が前面枠52に対して開放可能に取り付けられ、上皿55の下方にては下皿63が前面枠52に固定され、下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられている。発射ハンドル64を時計回りに回動操作すれば発射装置(図示略)が稼働して、上皿55から供給された遊技球を遊技盤10に向けて発射する。
上皿55の左上側には、遊技者が操作可能な操作ボタン67が備えられており、遊技者が特定期間に、この操作ボタン67を操作することで後述する演出図柄表示装置6に表示される内容が変化したり、スピーカ66より出力される音が変化する。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
また、前面枠52には、遊技者の趣向を高めるためや遊技状態を遊技者や店員に知らすための複数の枠側装飾ランプ65、スピーカ66が備えられている。
図2に示すように遊技盤10には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘4が打ち付けられている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり疑似図柄を表示する。)の画面6aを臨ませる窓5a等を備えている。
窓5aの上側にはドットマトリクスの普通図柄表示装置7及び4個のLEDからなる普通図柄保留記憶表示装置8が設置され、下側には7セグメントの特別図柄表示装置9及び4個のLEDからなる特別図柄保留記憶表示装置10が設置されている。
センターケース5の向かって左横には普通図柄作動ゲート17が配置されている。
センターケース5の下方には、第1始動口11と第2始動口12とがユニット化された複合入賞装置13が配置されている。
第1始動口11は、いわゆるチャッカーであり、常時入球可能である。
第2始動口12は電動チューリップであり、周知の電動チューリップと同様に開閉変化するが、上方に第1始動口11があるために図示の閉鎖状態では遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると行われる普通図柄抽選で当たり、普通図柄表示装置7に当たりの普通図柄が確定表示されると、第2始動口12は開放されて入球容易になる。
複合入賞装置13の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置され、その下方にはアウト穴15が設けられている。
また、複合入賞装置13の左側には左袖入賞口31が、右側には右袖入賞口33がガイドレール2bに沿うように設けられ、大入賞口14の左側には左落し入賞口32が、右側には右落し入賞口34がガイドレール2bに沿うように設けられている。なお、この左袖入賞口31、左落し入賞口32、右袖入賞口、右落し入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、前述した遊技盤10を脱着可能に取り付ける機構盤70が前述した外枠51に収納されている。この機構盤70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤10上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板(電源装置)85が設けられ、機構盤70の右上部には枠用外部接続端子79、盤用外部接続端子78が設けられている。
なお、主制御装置80、払出制御装置81が遊技結果に影響を及ぼす装置であり、主基板に該当し、発射制御装置84、電源基板(電源装置)85が副基板に該当し、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83がサブ制御基板(電源装置)に該当する。
このパチンコ機50の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84、電源基板(電源装置)85にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、左袖入賞口31に入球した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ31a、左落し入賞口32に入球した遊技球を検出する左落し入賞口スイッチ32a、右袖入賞口33に入球した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ33a、右落し入賞口34に入球した遊技球を検出する右落し入賞口スイッチ34a等の検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及び音声・ランプ統合制御装置83に出力する。
また主制御装置80は、図柄中継基板41を介して接続されている特別図柄表示装置9及び普通図柄表示装置7の表示、特別図柄保留記憶表示装置10及び普通図柄保留記憶表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力され、また図柄変動や大当たり等の管理用の信号が盤用外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて賞球モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。払出制御装置81は、賞球払出を示すコマンド(賞球数を示すコマンド)が主制御装置80から送られてくるとRAM(払出制御装置81自身のRAMであり、記憶手段に該当)に一旦、未払い数として記憶し、賞球として払い出される遊技球を計数するための賞球センサー21の検出信号は払出制御装置81と主制御装置80とに入力され、払出制御装置81と主制御装置80の双方で賞球の計数が行われる(RAM(記憶手段)に記憶された未払い数を減算する)。
なお、払出制御装置81は満タンスイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満タンスイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると賞球モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満タンスイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して賞球モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は遊技球等貸出装置接続端子24を介してプリペイドカードユニット56と交信することで球貸ソレノイド26を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は球貸しセンサー27に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、遊技球等貸出装置接続端子24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための貸出しボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が接続されている。
また、払出制御装置81は、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に発射させる。
なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止スイッチ信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
音声・ランプ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LEDや各種ランプを制御する。
また、音声・ランプ統合制御装置83には、操作ボタン67が接続されており、遊技者が操作ボタン67を操作した際には、その信号が音声・ランプ統合制御装置83に入力される。
音声・ランプ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、音声・ランプ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものと音声・ランプ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、疑似図柄等の演出画像を画面6aに表示させる。
主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83への電源供給は図5に記載するようにAC24Vを経て電源基板(電源装置)85から各種電源が供給されている(なお、演出図柄制御装置82及び音声・ランプ統合制御装置83はサブ制御装置と記載)。電源基板(電源装置)85は、24V交流電源からDC32V、DC12V、DC5Vを、サブ制御装置に対しては、さらに全波24Vを生成して供給する。
また、電源基板(電源装置)85は、コンデンサによりDC5Vのバックアップ電源を生成し、主制御装置80及び払出制御装置81に供給する構成になっている。
なお、図5に示すように主制御装置80には、CPU、ROM、RAM(CPU、ROM、RAMが一体型であり、RAMが遊技状態を記憶する記憶手段に該当する。)の他に固有の識別情報が記憶されたIC100が設けられているが、このIC100については詳しく後述する。
図6に示すように、電源基板(電源装置)85には投入時リセット回路114、停電検出回路(停電検出手段)110、タイマ1回路112、タイマ2回路113及び遮断時リセット回路111が備えられている。
停電検出回路(停電検出手段)110の出力側は、主制御装置80のCPUの強制割り込み端子NMI及び払出制御装置81のCPUの強制割り込み端子NMIに接続されている。
主制御装置80のCPUのリセット端子RESには、遮断時リセット回路111とタイマ2回路113とがオア回路を介して接続されている。
払出制御装置81のCPUのリセット端子RESには、遮断時リセット回路111とタイマ1回路112とがオア回路を介して接続されている。
サブ制御装置(演出図柄制御装置82及び音声・ランプ統合制御装置83)のCPUのリセット端子RESには、遮断時リセット回路111と投入時リセット回路114とがオア回路を介して接続されている。
尚、前述したように、5Vバックアップ電源は、主制御装置80のCPUのバックアップ端子VBB、及び払出制御装置81のCPUのバックアップ端子VBBに接続されている。
投入時リセット回路114は、図示は省略するが、電圧監視IC、抵抗器、バイパスコンデンサ等から構成されている。電圧監視ICの入力端子であるVS端子には、抵抗器で分圧したDC12Vの電源が供給され、出力端子であるRESET端子は、抵抗器でDC5Vにプルアップされている。
この構成により電圧監視ICの出力端子であるRESET端子は、DC12V電源の電圧が7.20〜7.75V以下に低下すると、出力するリセット信号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させる。
タイマ1回路112は、投入時リセット回路114が出力するリセット信号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させたときから所定時間(本具体例では、100ms)経過後に出力するリセット信号2をハイレベルからロウレベルに変化させる遅延回路として構成されている。
タイマ2回路113は、投入時リセット回路114が出力するリセット信号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させたときから所定時間(本具体例では、300ms)経過後に出力するリセット信号3をハイレベルからロウレベルに変化させる遅延回路として構成されている。
停電検出回路(停電検出手段)110は、図示省略するが、コンパレータIC、抵抗器等から構成されている。コンパレータICのマイナス入力端子には、抵抗器で分圧したDC5Vの電源が供給され、プラス入力端子には、抵抗器で分圧したDC12Vの電源が供給され、出力端子は抵抗器でDC5Vにプルアップされている。
前記構成によりコンパレータICの出力端子は、DC12V電源の電圧が8.00〜9.23V以下に低下すると、出力するバックアップ信号を、ハイレベルからロウレベルに変化させる。
遮断時リセット回路111は、停電検出回路(停電検出手段)110が出力するバックアップ信号を、ハイレベルからロウレベルに変化させたときから所定時間(本具体例では、100ms)経過後に出力するリセット信号4をハイレベルからロウレベルに変化させる遅延回路として構成されている。
前記構成により、パチンコ機50に電源が投入されたときの主制御装置80、払出制御装置81、その他のサブ制御装置、即ち、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83の各々のCPUの動作又は制御動作の立ち上がり状態を、図7に示すタイミングチャートに従って説明する。
パチンコ機50に電源が投入されると、電源基板(電源装置)85によりDC32V、DC12V、バッテリバックアップ電源(VBB)であるDC5Vが生成される。この生成された各電源は各制御基板に供給されるが、投入時リセット回路114、タイマ1回路112及びタイマ2回路113の働きにより各サブ制御基板、払出制御装置81及び主制御装置80は次のように動作の立ち上げ処理を行う。
図7に示すように、電源装置(電源基板)85に電源が投入されると(ポイントP1)、DC12V電源の電圧は放物線を描いて漸次0Vから12Vに立ち上がる。この漸次立ち上がるDC12V電源の電圧が、基準値LV2(本具体例では、7.20〜7.75V ポイントP2)になった所定時間経過後(T3)に投入時リセット回路114の出力信号であるリセット信号1がロウレベルからハイレベルとなる。これにより、各サブ制御装置は、リセット状態を解除し制御に係る動作を立ち上げる(ポイントP3)。投入時リセット回路114は、DC12V電源が基準値LV2になっても直ちにリセット信号1を出力するわけではなく、バックアップ電源VBBによるバックアップ開始のタイミングより後に立ち上がるよう本具体例では、約100ms(パワーオンリセット巾)後にリセット信号1を出力するよう構成されている。
タイマ1回路112は、DC12V電源の電圧が基準値LV2になってから約200ms経過後(T2)、即ち、投入時リセット回路114の出力するリセット信号1がロウレベルからハイレベルになってから100ms経過後に出力するリセット信号2をロウレベルからハイレベルとする。リセット信号2を入力する払出制御装置81のCPUは、リセット信号2がハイレベルとなったときから約320msの時間をかけて正常なプログラムであるか否かのセキュリィティチェックを実行し、この後に払い出し等に係る制御を実行する。従って、払出制御装置81のCPUは、DC12V電源の電圧が基準値LV2になってから約520ms後(ポイントP4)(T2)に動作を立ち上げることになる。
タイマ2回路113は、DC12V電源の電圧が基準値LV2になってから約400ms経過後、即ち、投入時リセット回路114の出力するリセット信号1がロウレベルからハイレベルになってから300ms経過後に出力するリセット信号3をロウレベルからハイレベルとする。リセット信号3を入力する主制御装置80のCPUは、リセット信号3がハイレベルとなったときから約200msの時間をかけて正常なプログラムであるか否かのセキュリィティチェックを実行し、この後に入賞検知等に係る制御を実行する。従って、主制御装置80のCPUは、DC12V電源の電圧が基準値LV2になってから約600ms後(ポイントP5)(T1)に動作を立ち上げることになる。
これより、主制御装置80のCPUがROMに書き込まれたプログラムに従って遊技の制御を実行開始するときには、払出制御装置81、各サブ制御装置は既に遊技の制御を実行している。この結果、電源投入後直ちに、主制御装置80のCPUが払出制御装置81、各サブ制御装置にデータを送信しても、払出制御装置81、各サブ制御装置は本来の制御を実行しているので確実にデータを受信することができる。
次にパチンコ遊技機50への電源が遮断されるときの動作を、図8に示すタイミングチャートに従って説明することにする。
パチンコ遊技機50への電源投入が遮断されると(ポイントP6)、電源装置(電源基板)85で生成されるDC12Vの電源電圧は、遮断直後の低下が著しいもののその後はほぼリニアに低下してゆき所定時間後に0Vとなる。このリニアに漸減してゆく途中で、基準電圧LV1(本具体例では、8.00〜9.23V)に至ると(ポイントP7)、電源装置(電源基板)85に設けられた停電検出回路(停電検出手段)110のバックアップ信号1は、ハイレベルからロウレベルに変化する。これにより、主制御装置80のCPU及び払出制御基板81のCPUの各強制割り込み端子NMIがロウレベルとなり、CPUにノンマスカブルインターラプトがかかることになる。これにより、主制御装置80のCPUは、現状のゲーム状態を示すデータを待避し、その後RAM(記憶手段)へのアクセスを禁止することができる。払出制御装置81のCPUは、現状の賞球払い出し状態及び玉貸しの払い出し状態を示すデータを待避し、その後RAM(記憶手段)へのアクセスを禁止することができる。
遮断時リセット回路111は、停電検出回路(停電検出手段)110が出力するバックアップ信号1がハイレベルからロウレベルに変化する信号の立ち下げ時から約100ms後に出力するリセット信号4をハイレベルからロウレベルに変化させる(ポイントP8)。これにより、主制御装置80のCPU、払出制御装置81のCPU、サブ制御装基板のCPUを一斉に動作を停止させる。
ここで、前述したように、主制御装置80及び払出制御装置81各々のRAM(記憶手段)はバックアップ電源によりバッテリバックアップされており、電源遮断時もRAM(記憶手段)に記憶されたデータは所定時間(本具体例では、約3日間)記憶保持される。
前述したように、電源が遮断される場合、各制御装置が一斉にリセットされる。しかも、停電検出回路(停電検出手段)110が出力するバックアップ信号1がハイレベルからロウレベルに変化してから約100ms後に必ずリセットされる。これにより、制御の統一化を図ることができる。
次に、主制御装置80が、メインルーチンとして行う各処理を図9に従って説明する。
図9に示すフローチャートは、主制御装置80のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される処理である。本実施形態では、S10〜S21までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS22の処理を「残余処理」と称する。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:NO)、前記メモリの所定領域に所定値を書き込む、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為され(S11)、残余処理に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると、まず初期値乱数更新処理が実行される(S12)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「349」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「349」までの350個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S12に続く大当り決定用乱数更新処理(S13)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「349」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「349」までの350個の整数を繰り返し昇順に作成する。
なお、大当り決定用乱数が1週(1巡)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1週(1巡)すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S14)は「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S14に続く当り決定用乱数更新処理(S15)は、「0」〜「5」の6個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値の数は通常確率状態時、高確率状態時ともに3であり、値は「0」、「3」、「5」である。
なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S16)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時に当選する値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時に当選する値の数は5で、値は「0」〜「4」であり、高確率状態時に当選する値の数は6で、値は「0」〜「5」である。
変動パターン決定用乱数更新処理(S17)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S18)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得するのだが、保留記憶できる数を4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S19)を行う。この当否判定処理については後述する。この当否判定処理(S19)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力処理(S20)が実行される。
各出力処理(S20)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、音声・ランプ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S18)により遊技盤10上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータを音声・ランプ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S21)は、普通入賞口(左袖入賞口31、左落し入賞口32、右袖入賞口33、右落し入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、詳細は省略するが、所定時間ないにおける入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S22)から構成されるが、前述したS12と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S21までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図9に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数の更新される(加算される)値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性はなくなる。尚、本実施形態においては、大当り決定用乱数の更新は初期値乱数の値により変更される構成なので同期の虞は全くない。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S15)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
図10に示す始動入賞確認処理では、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11a又は第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する(S30)。
肯定判断なら、大当り決定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、特別図柄保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S31)。
保留記憶が満杯でなければ(S31:NO)、上記の各乱数を特別図柄保留記憶としてRAM(記憶手段)に記憶し、特別図柄保留記憶表示装置10の点灯数を1増加させる(S32)。既に4個の保留記憶があれば(S31:YES)保留記憶せず、特別図柄保留記憶表示装置10の点灯数も増やさない。
なお、特別図柄の保留記憶数の増減は音声・ランプ統合制御装置83を経由して演出図柄制御装置82に伝えられ、演出図柄表示装置6の画面6aにて、特別図柄保留記憶表示装置10の点灯数と同数の疑似保留表示がなされる。
図11に示す当否判定処理では、主制御装置80は、条件装置の作動中か否かを大当たりフラグに基づいて判断する(S40)。
S40の判定が否定判断で、特別図柄が変動中でなく(S41:NO)、確定図柄の表示中でもなければ(S42:NO)、特別図柄保留記憶(上記、S32による保留記憶)があるか否かを判断する(S43)。
この保留記憶があれば(S43:YES)、特別図柄保留記憶の中で最も古いもの読み込んで(その特別図柄保留記憶は保留記憶から消去し)、確変フラグがセットされているか(高確率状態か)否かを判定する(S44)。
肯定判断であれば(S44:YES)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当たり値と照合し(S46)、否定判断であれば、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当たり値と照合する(S45)。
本実施例の場合、通常確率状態時には1/350の確率で当選し、高確率遊技状態には1/35の確率で当選する。
S45又はS46の判定で大当りなら(S47:YES)、大当たり図柄決定用乱数によって大当り図柄を決定し(S48)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定する(S49)。
また、外れのときは(S47:NO)、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S50)。本実施例の場合、ハズレの場合の特別図柄の表示は「− −」の1種類しかないので、ハズレ図柄は決定しなくてもよい。
S49又はS50に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当たり、確変大当たり、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)を音声・ランプ統合制御装置83に出力し、また特別図柄表示装置9を制御して特別図柄の変動表示を開始させる(S51)。
従って、音声・ランプ統合制御装置83は変動開始コマンドに基づけば大当たり図柄又は外れ図柄(以下、まとめて確定図柄)、リーチの有無及び変動時間を判別できる。
変動開始コマンドを受信した音声・ランプ統合制御装置83は、特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出制御を行い、また演出図柄制御装置82に変動開始コマンドを送る。
主制御装置80は、特別図柄の変動中であれば(S41:YES)、図12(a)に示すように図柄変動時間(S49又はS50の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判断する(S52)。
肯定判断なら図柄停止コマンドを音声・ランプ統合制御装置83に出力し、また特別図柄表示装置9を制御して確定図柄を確定表示させる(S53)。
図柄停止コマンドを受信した音声・ランプ統合制御装置83は、特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出を終了させ、また演出図柄制御装置82に図柄停止コマンドを送る。
主制御装置80は、確定表示させた特別図柄が大当たりになる表示であれば(S54:YES)、確定図柄表示設定処理(S55)を行い、条件装置作動開始処理(S56)により、大当たりフラグをセットする。
続いて、確変フラグがセットされているか否かを判定し(S57)、肯定判断なら確変フラグをクリアする(S58)。否定判断なら(S57:NO)、時短フラグがセットされているか(時間短縮状態か)否かを判定し(S59)、肯定判断なら時短フラグをクリアする(S60)。
確定表示させた特別図柄が大当たりにならない表示(つまり外れ)のときは(S54:NO)、確定図柄表示設定処理(S61)を行い、開放延長フラグが立っているか否かを判断する(S62)。なお、開放延長フラグは、高確率状態中及び時間短縮状態中には立っている。開放延長フラグが立っていれば記憶されている開放延長回数カウントを−1して(S63)、このカウントの値が0になったなら(S64:YES)、各フラグを終了する(S65)。
このS65の処理では、現在が高確率状態であれば、確変フラグ、時短フラグと開放延長フラグを終了させ、現在が時間短縮状態であれば、時短フラグと開放延長フラグを終了させる。S62、S64で否定判断の場合にはリターンする。
S42で確定図柄の表示中であれば(S42:YES)、図12(b)に示すように、確定図柄表示設定(S55又はS61)で設定された確定図柄表示時間を経過したか否かを判断し(S66)、経過していれば(S66:YES)、確定図柄表示終了処理(S67)により特別図柄表示装置9を制御して特別図柄の確定表示を終了させ、また音声・ランプ統合制御装置83経由で演出図柄制御装置82に指示して、疑似図柄の確定表示を終了させる。
図13に示す特別遊技処理では、主制御装置80は、条件装置の作動中か否かを大当たりフラグに基づいて判断する(S70)。
条件装置の作動中なら(S70:YES)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S71)。
大入賞口14の開放中でなく(S71:NO)、大当たり開始演出中でなく(S72:NO)、インターバル中でもなく(S73:NO)、大当たり終了演出中でもなければ(S74:NO)、大当たり図柄及び大当たりした状態を記憶し(S75)、大当たり開始演出処理(S76)により、音声・ランプ統合制御装置83に大当たり開始コマンドを送信し、また大入賞口14を開放させる。
音声・ランプ統合制御装置83は大当たり用の音声及びランプの演出を開始し、また演出図柄制御装置82に大当たり開始コマンドを送る。大当たりコマンドを受信した演出図柄制御装置82は、演出図柄表示装置6を制御して大当たり開始演出(いわゆるファンファーレ画面)を表示させる。上記大入賞口14の開放は、この大当たり開始演出を待って行われる。
S72、S73又はS74で肯定判断のときはリターンする。S71で肯定判断のときは大入賞口14への入賞球が10個になったか否かをカウントスイッチ14aの検出信号に基づいて判断し(S77)、否定判断なら大入賞口開放時間の終了か否かを判断する(S78)。S78で否定判断ならリターンし、S77又はS78で肯定判断なら大入賞口14を閉鎖させる(S79)。
続いて、最終ラウンドであったか否かを判断し(S80)、否定判断なら大当たりインターバル処理(S81)により、音声・ランプ統合制御装置83にインターバルコマンドを送信し、音声・ランプ統合制御装置83からインターバルコマンドを受信した演出図柄制御装置82の制御で演出図柄表示装置6の画面表示が変更されるのを待って、大入賞口14を開放させる。
S80で肯定判断のときは大当たり作動は継続しないので、大当たり終了演出処理(S82)を実行してから、条件装置停止処理(S83)により条件装置を停止させる(大当たりフラグをクリアする)。
そして、S55で特別図柄表示装置9に確定表示させS75で記憶した大当たりした図柄が確変図柄であれば(S84:YES)、確変フラグ・時短フラグ作動処理(S85)を行い、確変フラグ、時短フラグ、開放延長フラグをセットし、開放延長カウンタの値を10000にセットする。
確変図柄でないときは(S84:NO)、時短フラグ作動処理(S86)により時短フラグ、開放延長フラグをセットし、開放延長カウンタの値を大当りした図柄に対応した値にセット(本実施例では、20、40、60、80、100のうちの何れかである)。する。
S85又はS86の処理の後は、音声・ランプ統合制御装置83に大当り終了コマンドを送信する(S87)。
次に、図14、図15、図16にしたがって、主制御装置80の基板146及び基板ケース147の構成について説明する。図14は基板ケース147の斜視図であり、図15は同分解斜視図である。図14に示すように、基板ケース147は、主制御装置80の基板146を載置するための基板ベース156と、該基板ベース156の上方より主制御装置80の基板146を被覆して保護する基板カバー157と、基板ケース147の左側部の上下に各々4ヶ所ずつ突設する前記基板カバー157を取外し不可能にするための封印部材158〜161、162〜165等により構成される。なお、基板ケース147を構成する基板ベース156、基板カバー157、封印部材158〜161、162〜165等は、内部を透視できるように透過性のある合成樹脂で形成されている。
続いて、図15にしたがって、基板ケース147の各構成部品ついて詳細に説明する。基板ケース147は、前述したように、基板ベース156、基板カバー157、封印部材158〜161、162〜165等により構成される。封印部材158〜161、162〜165は、基板カバー157の左側面に設けられ、基板カバー157の左側面から突出する第1連結部158a〜161a、162a〜165aにより連結される第1筒部158b〜161b、162b〜165bが設けられる。この第1筒部158b〜161b、162b〜165b内には、基板カバー157を取り外し不可能に螺着するためのワンウェイ螺子(図示省略)が設けられる。そして、基板ベース156の左側面には、基板ベース156の左側面から突出する第2連結部158d〜161d、162d〜165dにより連結される第2筒部158e〜161e、162e〜165eが設けられる。この第2筒部158e〜161e、162e〜165e内には、前述したワンウェイ螺子が挿入可能な螺子孔を有する螺子孔部材158f〜161f、162f〜165fが内包される。
ここで、基板ケース147内に収納される主制御装置80の基板146について図16を参照して説明する。主制御装置80の基板146は、図16に示すように、長方形状のプリント配線基板によって構成されており、その上面の大部分はROM等の電子部品166を実装する電子部品実装領域167として形成される一方、幅方向一側の領域がコネクタ168を実装するコネクタ実装領域169として形成されている。また、主制御装置80の基板146の隅角部4箇所には、止め孔170、170および係合孔171、171が穿設されている。
なお、電子部品実装領域167には固有の識別情報が記憶されたIC100及びそのIC100への電源を制御するIC電源制御回路101も設けられているが、詳細は後述する。
基板ベース156は、図15に示すように、周囲をガイドリブ172により囲まれ、主制御装置80の基板146を載置するための主制御基板載置領域173が形成される。主制御基板載置領域173のガイドリブ172の内側隅角部には、主制御装置80の基板146を位置決めしてネジ止めするための突起部172a、172bおよびネジ孔172c、172dが設けられ、突起部172a、172bに主制御装置80の基板146の係合孔171、171を挿入するように載置して、止め孔170、170にビスを挿入してネジ孔172c、172dにねじ込むことで主制御装置80の基板146を基板ベース156に固定することができる。そして、基板ベース156の右側面には、基板ケース147を機構盤70に取り付けるための取付孔174aを有する取付部174が突設している。この取付部174の取付孔174aに螺子等を挿入して、締着することで基板ケース147を機構盤70に取り付けることができる。そして、取付部174の近傍には、基板カバー157を開閉可能にするための軸孔175a、175aを有する軸受け175、175が設けられる。
基板カバー157は、下面が開口した形状を有し、その左側面には、第1連結部158a〜161a、162a〜165aにより連結される第1筒部158b〜161b、162b〜165bが突出している。基板カバー157の上面には、凹部176a、176bが形成されており、この凹部176a、176bには、パチンコ機50の機種名を記した機種名シールや主制御装置80の基板146を検査した際に書き込むための検査履歴シール、基板管理番号等が貼り付けされる。また、基板カバー157の幅方向の一側には、被覆部材177が突設されている。この被覆部材177は、長方形状をなし、主制御装置80の基板146のコネクタ実装領域169に並設されたコネクタ168を個々に挿通する挿通孔178が複数穿設されている。そして、基板カバー157の右側面には、基板カバー157を開閉可能に支持するための回動軸となる支軸179、179が設けられ、この支軸179、179を基板ベース156に設けられる軸受け175、175の軸孔175a、175aに挿入することにより基板カバー157を開閉可能に支持することができる。
なお、封印部材158〜161、162〜165の詳細は省略するが、基板ケース147を開放するには、第1連結部(158a)、第2連結部(158b)を切断しなければならないようになっている。
基板ケース147を封印する場合には、封印部材158〜161、162〜165の内の各々一つの封印部材、例えば、封印部材158と封印部材162、封印部材159と封印部材163、封印部材160と封印部材164、封印部材161と封印部材165のように左右一組として封印するようにする。したがって、主制御装置80基板146の点検時などのために基板ケース147を開放を4回まで行うことができる。そして、4回目の基板ケース147の開放を行った場合には、基板ケース147を新品と交換することになる。
なお、上記では主制御装置80の基板146及び基板ケース147の説明を行なったが、同じ主基板であり、遊技結果に影響を及ぼす装置である払出制御装置81の基板及び基板ケースも主制御装置80の基板146、基板ケース147とほぼ同様な構成になっている(払出制御装置81の基板ケースも主制御装置80の基板ケース同様に封印部材が設けられ、基板ケースを開放するには連結部を切断しなければならない構成になっている)。
次に、主制御装置80の基板146に設けられたIC100について説明する。このIC100には、メモリ及びアンテナが内蔵されており、このメモリには、通常、書き換え出来ないシステム領域と書き換え可能なユーザー領域が設けられ、システム領域には、このIC100に与えられた固有の識別情報と主制御装置80の基板146の基板管理番号が記憶されている。このシステム領域に記憶された情報は書き換え出来ないので偽造やコピーが不可能になる。
このIC100は、ICリーダ(図示省略)という装置(パチンコ機50には備えられていない装置)からの呼出波(電波あるいは電磁波)をアンテナによって受信すると上記したメモリに記憶された情報、つまり、固有の識別情報と基板管理番号をアンテナより無線(電波あるいは電磁波)にて出力する。なお、ユーザー領域に何か記憶されていた場合にはユーザー領域に記憶された情報も出力される。このIC100から出力された情報は、ICリーダが受信し、その情報を基に基板146が不正なものに交換されたか否か確認が出来るようになる。なお、このICリーダは、遊技店の店員が厳重に保管することになる。
また、本実施例では、識別情報を送信するIC100にはアンテナが内蔵されているが、アンテナを別体で設ける構成でもよい。
IC100は、IC100自体に電源が供給されていなければ、呼出波を受信することも、メモリに記憶された情報も出力することも出来ない構成になっている。
なお、IC100は上述したように主制御装置80の基板146に備えられているが、電源基板(電源装置)85から主制御装置80に供給される通常電源(通常遊技を行なううえで必要な電源(DC32V、DC12V、DC5V))は、全く供給されない構成になっている。
このIC100には、図17に記載されているように、電源基板(電源装置)85に設けられたバックアップ電源回路115からのバックアップ電源(VBB5V)が供給される構成になっている。
図17(a)に記載するように、本実施例では、主制御装置80の中にCPU、ROM、RAM(一体型)及び識別情報を送信するIC100以外にIC電源制御回路101が設けられ、該IC電源制御回路101には、電源基板(電源装置)85に設けられた停電検出回路(停電検出手段)110からの信号と電源基板(電源装置)85に設けられたバックアップ電源回路115からのバックアップ電源(VBB5V)が入力され、IC電源制御回路101から識別情報を送信するIC100に電源(バックアップ電源(VBB5V))が供給可能になっている。
IC電源制御回路101は、停電検出回路(停電検出手段)110からのパチンコ機50への電源の供給が遮断されたことを示す信号が入力されると、識別情報を送信するIC100にバックアップ電源を供給する構成になっている(停電検出回路(停電検出手段)110からのパチンコ機50への電源の供給が遮断されたことを示す信号が入力されていない場合には識別情報を送信するIC100にバックアップ電源(VBB5V)を供給しない構成になっている)。つまり、通常遊技中(通常電源(DC32V、DC12V、DC5V)が供給されている時)でも電源基板(電源装置)85からのバックアップ電源(VBB5V)は主制御装置80のRAM(記憶手段)(CPU、ROM、RAMが一体型になっている)及び主制御装置80に設けられたIC電源制御回路101に供給されるが、識別情報を送信するIC100にはバックアップ電源(VBB5V)は供給されなく、パチンコ機50の電源が遮断された場合にのみ識別情報を送信するIC100にバックアップ電源(VBB5V)が供給されるように構成されている。
なお、上述したように通常電源(DC32V、DC12V、DC5V)は、IC電源制御回路101及び識別情報を送信するIC100には、供給されない構成になっている。
しかし、図17(a)の構成に限るわけではなく、図17(b)に示すように、主制御装置80にはIC電源制御回路101を設けずに、電源基板(電源装置)85に設けられたバックアップ電源回路115から主制御装置80のCPU(CPU、ROM、RAM一体型)にバックアップ電源(VBB5V)を供給し、主制御装置80のCPU(CPU、ROM、RAM一体型)から識別情報を送信するIC100にバックアップ電源(VBB5V)が供給可能な構成にし、主制御装置80のCPUにて、図17(a)のIC電源制御回路101と同様な制御をさせる構成にしてもよい。つまり、通常遊技中(通常電源(DC32V、DC12V、DC5V)が供給されている時)でも電源基板(電源装置)85に設けられたバックアップ電源回路115からのバックアップ電源(VBB5V)は主制御装置80のCPU(CPU、ROM、RAMが一体型になっている)に供給されるが、主制御装置80のCPU(CPU、ROM、RAM一体型)から識別情報を送信するIC100にはバックアップ電源(VBB5V)は供給されず、パチンコ機50の電源が遮断された場合(通常電源が供給できなくなった場合であり停電検出回路110によって検出されたとき)に、主制御装置80のCPU(CPU、ROM、RAM一体型)から識別情報を送信するIC100にバックアップ電源(VBB5V)が供給される構成である。
この図17(b)の構成も通常電源(DC32V、DC12V、DC5V)は識別情報を送信するIC100には供給されない構成になっている。
また、図17(a)(b)では、通常遊技中(通常電源(DC32V、DC12V、DC5V)が供給されているとき)でも主制御装置80のCPU(CPU、ROM、RAM一体型)にバックアップ電源(VBB5V)が供給される構成になっているが、通常遊技中には、主制御装置80自体にもバックアップ電源(VBB5V)が供給されない構成にしてもよい(当然、パチンコ機50への電源が遮断された場合には電源基板(電源装置)85から主制御装置80にバックアップ電源(VBB5V)が供給される)。なお、この構成でも通常電源(DC32V、DC12V、DC5V)が識別情報を送信するIC100(主制御装置80に設けられたIC100)に供給されないようにしておく必要がある。このような構成でも、識別情報を送信するIC100にはパチンコ機50への電源が遮断されたときのみ電源(バックアップ電源)が供給される構成になる。
次にパチンコ機50の状態と識別情報を送信するIC100の関係を図18のタイムチャートを用いて説明する。
IC100は、IC100に電源(本実施例ではパチンコ機の記憶手段(RAM)に記憶された情報を保持するためのバックアップ電源)が供給された状態でICリーダからの呼出波を受信すると所定時間後(T4)にIC100のメモリに記憶された固有の識別情報を無線にて出力する(P11)(本実施例では、固有の識別情報だけでなく、基板管理番号も無線で出力する)。IC100に電源が供給されていない状態で、ICリーダが呼出波を送信しても、IC100は、その呼出波を受信出来ないので、IC100は所定時間経過(T4)してもメモリに記憶された固有の識別情報を送信しない(P9)。
図18に記すように、電源基板(電源装置)85に設けられた停電検出回路(停電検出手段)110が、パチンコ機50への電源の供給が遮断されたことを検出すると当然、パチンコ機50は遊技が不可能になる(通常状態ではなくなる)。そして上述したようにバックアップ電源(VBB5V)がIC100に供給され、ICリーダからの呼出波を受信するとIC100のメモリに記憶された固有の識別情報が送信する。本実施例では図18に記載するようにパチンコ機50が通常状態、つまりパチンコ機50への電源が供給されている状態時(停電検出回路110が電源の供給が遮断されたことを検出していない状態)にはIC100には電源が供給されずに停止状態になっている。
次に図19、図20を使用して別実施例を説明する。図19は基板ケース147の部分側面図及び部分裏面図である。この別実施例では、基板146に識別情報を送信するIC100を設けるのではなく、図19に記載するように基板146を保護する基板ケース147に呼出波を受信することで予め記憶された固有の識別情報を無線にて出力するICタグ102を貼着する構成である。
上述したように基板ケース147は基板ベース156、基板カバー157、封印部材158〜161、162〜165等から構成されている。
別実施例では、図19に記載するように、基板カバー157にIC貼付け板103とIC電源用コネクタ104が設けられ、IC電源用コネクタ104を介して電流がIC貼付け板103に流れる構成になっており、ICタグ102をIC貼付け板103に貼着することで、ICタグ102に電源が供給可能になる。
ICタグ102は先端をIC貼付け板103に貼着するとともに基板カバー157から基板ベース156にかけて貼着される。
なお、ICタグ102を貼着する場所は基板カバー157から基板ベース156にかけて貼着すれば基板ケース147のどの部分(どの側面)に貼着してもよい(当然、IC貼付け板103、IC電源用コネクタ104も基板ケース147上であれば何処に設けてもよい)。
なお、上記のような構成(基板ケース147にIC貼付け板103、IC電源用コネクタ104を設ける構成)に限る分けではなく、ICタグ102に配線(電源を供給するための線)が直に繋がっている構成でもよい。
このICタグ102は実施例のIC100と同様にメモリ及びアンテナが内蔵されており、このメモリには、通常、書き換え出来ないシステム領域と書き換え可能なユーザー領域が設けられ、システム領域には、このICタグ102に与えられた固有の識別情報と主制御装置80の基板146の基板管理番号が記憶されている。このシステム領域に記憶された情報は書き換え出来ないので偽造やコピーが不可能になる。
このICタグ102は、ICリーダ(図示省略)という装置(パチンコ機50には備えられていない装置)から呼出波(電波あるいは電磁波)をアンテナによって受信すると上記したメモリに記憶された情報、つまり、固有の識別情報と基板管理番号をアンテナより無線(電波あるいは電磁波)にて出力する。なお、ユーザー領域に何か記憶されていた場合にはユーザー領域に記憶された情報も出力される。このICタグ102から出力された情報は、ICリーダが受信し、その情報を基に基板146が不正なものに交換されたか否か確認が出来るようになる。
また、このICタグ102もこのICタグ102への電源が供給されていなければ、ICリーダが出力する呼出波を受信することもメモリに記憶された情報も出力することもできない構成になっており、この別実施例でも実施例同様に、電源基板(電源装置)85から供給される通常電源(通常遊技を行なううえで必要な電源(DC32V、DC12V、DC5V))は供給されず、電源基板(電源装置)85から供給されるバックアップ電源によりICタグ102が作動する構成になっている。つまり、IC電源用コネクタ104には、電源基板(電源装置)85から供給されるバックアップ電源をICタグ102に供給するための配線が接続される。
なお、このICタグ102は一度貼着すると、剥す際に内蔵されているアンテナが損傷して、呼出波を受信することもメモリに記憶されている情報も出力できない構成になっている。つまり、痕跡が発見し難いように基板ケース147を開封しても、基板ケース147を開封したことでICタグ102は、電波の受信及び送信が出来なくなるので、ICリーダで確認することで不正(基板ケース147を不正に開封する行為)が行なわれたか否かを確実に判断出来るようになる。
この別実施例では、図20(a)に記載されているように、電源基板(電源装置)85には、バックアップ電源回路が2つ設けられている(バックアップ電源1回路116とバックアップ電源2回路117)。バックアップ電源1回路116は、主制御装置80、払出制御装置81に設けられた遊技状態を記憶する記憶手段(RAM)に記憶された情報をパチンコ機50への電源が遮断された場合でも保持するためのバックアップ電源(VBB5V)を供給するものであり、主制御装置80のCPU(CPU、ROM、RAM一体型)及び払出制御装置81のCPU(CPU、ROM、RAM一体型)に接続されている。バックアップ電源2回路117は、ICタグ102に接続され、ICタグ102に電源(バックアップ電源(VBB5V))を供給する。
なお、バックアップ電源1回路116は、通常状態(パチンコ機50に通常電源を供給している状態)でもバックアップ電源(VBB5V)を主制御装置80及び払出制御装置81のCPU(CPU、ROM、RAM一体型)に供給する構成になっているが、バックアップ電源2回路117は、電源基板(電源装置)85に設けられた停電検出回路(停電検出手段)110によって、パチンコ機50への電源が遮断されていると判断されている時にしか、ICタグ102に電源(バックアップ電源(VBB5V))を供給しない構成になっている。
このような構成にすることで実施例同様に、遊技結果に影響を及ぼす主制御装置80の近辺(主制御装置80の基板ケース147)にICタグ102を貼着しても、パチンコ機50の電源が遮断されているときにしか、ICタグ102は固有の識別情報を送信しない(電波を送信しない)ので、主制御装置80は誤動作を引き起こさない(遊技者に損失を与えることはない)。
また、図20(b)に記載するように、電源基板(電源装置)85には、バックアップ電源回路115を1つだけ設け、該バックアップ電源回路115から主制御装置80のCPU(CPU、ROM、RAM一体型)に通常状態中もバックアップ電源(遊技状態を記憶する記憶手段(RAM)に記憶された情報をパチンコ機50への電源が遮断された場合でも保持するための電源)を供給する構成にし、電源基板(電源装置)85に設けられた停電検出回路(停電検出手段)110によって、パチンコ機50への電源が遮断されていると判断された場合のみ、主制御装置80のCPU(CPU、ROM、RAM一体型)がICタグ102に電源(バックアップ電源)を供給する構成にしてもよい。この構成でも、遊技結果に影響を及ぼす主制御装置80の近辺(主制御装置80の基板ケース147)にICタグ102を貼着しても、パチンコ機50の電源が遮断されているときにしか、ICタグ102は固有の識別情報を送信しない(電波を送信しない)ので、主制御装置80の誤動作を引き起こさない(遊技者に損失を与えることはない)。
なお、別実施例でも主制御装置80(主制御装置80の基板ケース147)を例に挙げて説明したが、同じ主基板である払出制御装置81の基板ケースに、同様な方法でICタグ102を貼着させる構成にしてもよい。
なお、実施例及び別実施例では、停電検出回路(停電検出手段)110及びバックアップ電源回路115(116、117)を電源基板(電源装置)85に設ける例を説明したが、これに限るわけではなく、どちらか片方(停電検出回路110あるいはバックアップ電源回路115)あるいは両方を主制御装置80や払出制御装置81(IC100やICタグ102が近辺に設けられた制御装置)に設ける構成にしてもよい。
ただ、必ず、パチンコ機50への電源が遮断されているときのみにIC100(ICタグ102)がメモリに記憶されている固有の識別情報を無線で送信可能な構成にする必要がある。
また、IC100(ICタグ102)自体に外部からのパチンコ機50への電源供給が遮断されたか否かを判断する停電検出回路(停電検出手段)110を設ける構成にしてもよい。
弾球遊技機50の正面図。 遊技盤10の正面図。 弾球遊技機50の裏面図。 弾球遊技機50の電気的構成を示すブロック図。 電源基板(電源装置)85から各制御装置への電源供給を示すブロック図。 電源基板(電源装置)85から各制御装置への信号送信を示すブロック図。 電源投入時の状態を示すタイミングチャート。 電源遮断時の状態を示すタイミングチャート。 主制御装置80が実行するメイン処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する始動入賞確認処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート(1)。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート(2)。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート。 主制御装置80の基板ケース147の斜視図。 主制御装置80の基板ケース147の分解斜視図。 主制御装置80の基板146の斜視図。 電源基板(電源装置)85から主制御装置80及びIC100に供給されるバックアップ電源の流れを示すブロック図。 パチンコ機50の状態とIC100の状態を示すタイミングチャート。 別実施例における基板ケース146の部分側面図及び部分裏面図。 別実施例における電源基板(電源装置)85から主制御装置80及びICタグ102に供給されるバックアップ電源の流れを示すブロック図。
符号の説明
3・・・・遊技領域
6・・・・演出図柄表示装置
7・・・・普通図柄表示装置
9・・・・特別図柄表示装置
10・・・遊技盤
11・・・第1始動口
12・・・第2始動口
14・・・大入賞口
17・・・普通図柄作動ゲート
31・・・左袖入賞口(普通入賞口)
32・・・左落し入賞口(普通入賞口)
33・・・右袖入賞口(普通入賞口)
34・・・右落し入賞口(普通入賞口)
50・・・パチンコ機
65・・・枠側装飾ランプ
66・・・スピーカ
80・・・主制御装置
81・・・払出制御装置
82・・・演出図柄制御装置(サブ制御装置)
83・・・音声・ランプ統合制御装置(サブ制御装置)
85・・・電源基板(電源装置)
100・・・IC
101・・・IC電源制御回路
102・・・ICタグ
103・・・IC貼付け板
104・・・IC電源用コネクタ
110・・・停電検出回路(停電検出手段)
111・・・遮断時リセット回路
112・・・タイマ1回路
113・・・タイマ2回路
114・・・投入時リセット回路
115・・・バックアップ電源回路
116・・・バックアップ電源1回路
117・・・バックアップ電源2回路
146・・・基板(主制御装置80)
147・・・基板ケース(主制御装置80)
156・・・基板ベース
157・・・基板カバー
158〜161、162〜165・・・封印部材

Claims (1)

  1. 遊技機全体の制御を司る主制御装置と、
    賞球の払出しを制御する払出制御装置と、
    前記主制御装置及び前記払出制御装置に通常電源を供給する電源装置と、
    前記主制御装置及び/又は払出制御装置に設けられ、遊技状態を記憶する記憶手段と、
    通常電源の電圧降下を検出する停電検出手段と、
    該停電検出手段によって前記通常電源の電圧降下が検出された場合に、前記記憶手段に記憶された情報を保持するためのバックアップ電源が備えられた弾球遊技機において、
    前記主制御装置又は前記払出制御装置の基板又は基板を覆う基板ケースに、電源供給時であって、所定の呼出波を受信した際に予め記憶された固有の識別情報を無線にて出力するICを備え、
    該ICは、前記通常電源が供給されず、
    前記停電検出手段によって前記通常電源の電圧降下が検出されると、前記ICに前記バックアップ電源が供給され、前記ICが作動するようにしたことを特徴とする弾球遊技機。
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