JP5126356B2 - 情報処理装置、携帯型装置、システム起動制御方法およびシステム起動制御プログラム - Google Patents

情報処理装置、携帯型装置、システム起動制御方法およびシステム起動制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、携帯型装置、システム起動制御方法およびシステム起動制御プログラムに関し、特に2つのシステムの起動を制御する情報処理装置、携帯型装置、システム起動制御方法およびシステム起動制御プログラムに関する。
近年、ハードウェアデバイスの小型化・高性能化に伴って、携帯可能な1つの小型端末内で複数の異なる用途のシステムを実現することが可能となってきている。一般に、単一のシステム上では、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)などの1式のハードウェア資源に対して1以上のオペレーティングシステム(Operating System)が実行される。しかし、上記のような小型端末では、例えば、コンピュータの機能を実行する1式のハードウェア資源と携帯電話の機能を実行する1式のハードウェア資源とが、それぞれ独立したシステムとして搭載される。そして、各システムで個別のオペレーティングシステムが実行され、コンピュータと携帯電話との2つの機能が1つの小型端末によって実現される。このような小型端末では、装置の小型化のためにモニタや入力装置は2つのシステムで共有される。すなわち、利用者は、同一の端末にてモニタに表示される画面を切り換えることで、2つのシステムの機能を利用することができる。
また、単一のシステム上で複数のオペレーティングシステムを実行させて、各オペレーティングシステムおよびその上で実行可能なアプリケーションソフト(以下、アプリケーションという)を切り換えて利用するという方法も、従来良く知られている技術である。
しかし、オペレーティングシステム上のあるアプリケーションの機能を利用したい場合、システムが停止状態であれば、まず、システムの電源をオンとし、オペレーティングシステムや他の常駐アプリケーションを起動する必要がある。そして、利用者は、これらのソフトウェアの起動後に、利用したいアプリケーションを実行する。また、単一のシステムで複数のオペレーティングシステムを切り換えて利用する場合、現在実行しているオペレーティングシステムを終了して、再度利用したいオペレーティングシステムを起動する。このように、単一のシステム上で複数のオペレーティングシステムの機能を切り換えて実行するためには、オペレーティングシステムの起動・停止の処理が必要となり非常に時間を要する。
ところで、オペレーティングシステムには、システムの省電力を実現可能なものが存在する。このようなオペレーティングシステムとして、例えば、ウィンドウズ(登録商標)は、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)による電源管理機能を備えている。この電源管理機能では、システムを省電力モードに移行させ、ハードウェアデバイスへの電力供給を制御することによってシステムの消費電力を抑えることができる。省電力モードとしては、RAM等の限られたハードウェアデバイスにのみ電力を供給して、RAMに記憶されたデータを保持し、このデータからオペレーティングシステムを高速に元の状態に復帰可能なスタンバイ状態が存在する。また、省電力モードの他の例として、RAMの情報をHDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶媒体に書き込んだ後、RAM等への電力供給も停止し、HDDに書き込んだオペレーティングシステムの情報をRAMに読み込むことで元の状態に復帰可能な休止状態が存在する。スタンバイ状態と休止状態とでは、スタンバイ状態の方が電力を消費するが、復帰に要する時間が短いという特徴がある。
そして、このような省電力機能を利用して、複数のオペレーティングシステムの切り換えや特定のアプリケーションの起動に要する時間を短縮することができる。複数のオペレーティングシステムを切り換える方法では、システム起動時に操作対象外のオペレーティングシステムをスタンバイ状態としてRAM上に格納し、適宜、高速に切り換えて利用する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、システムの省電力モード時に、オペレーティングシステムで実行可能な特定のアプリケーションを個別の起動ボタンによって高速に起動させる方法が知られている(例えば、特許文献2,3参照)。
特開2001−256066号公報 特開2002−91634号公報 特開2007−73026号公報
しかし、上記特許文献1に記載の方法は、単一のシステム上における複数のオペレーティングシステムの実行が前提である。そのため、この方法は、上記で示した2つのシステムを同一の端末内で実現する場合、RAM等のハードウェアが各システムに独立して実装されるため適していない。また、この方法では、システム起動時に操作対象外のオペレーティングシステムは、全て強制的にスタンバイ状態とする。しかし、利用頻度の少ないオペレーティングシステムに関しては、利用時には迅速に利用開始できるようにしつつも、消費電力のより少ない休止状態にしておくことが利便性の上では望ましい。
更に、上記特許文献2,3に記載の方法では、特定の機能に対して個別の起動ボタンを用意しており、利用者は複数のボタンを使い分ける必要がある。そして、特定の機能に対する起動ボタンを毎回確認してボタンを押下する必要があるため、操作性が悪く、また、個別の起動ボタンを実装するためのスペースを確保しなければならないという課題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、利用者の操作性を向上し、かつ、省電力を実現可能な情報処理装置、携帯型装置、システム起動制御方法およびシステム起動制御プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、互いに並列に動作可能な第1の情報処理部と第2の情報処理部とを備えており、第1の情報処理部および第2の情報処理部のそれぞれの起動を制御する情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、1つの操作部、起動情報記憶部、状態確認部、起動方法特定部および起動制御部を有する。操作部は、利用者が操作して、第1の情報処理部と第2の情報処理部とを起動するためのものである。起動情報記憶部は、第1の情報処理部および第2の情報処理部のそれぞれについて3種類以上ある現在の電源供給の状態に対して、第1の情報処理部および第2の情報処理部のそれぞれの現在の電源供給の状態の組み合わせごとに、第1の情報処理部および第2の情報処理部のそれぞれの操作部への操作入力検出後の電源供給の状態を定義した情報であり、利用者によって任意に設定可能である起動情報を記憶する。状態確認部は、操作部への操作入力を検出すると、第1の情報処理部および第2の情報処理部のそれぞれの現在の電源供給の状態を確認する。起動方法特定部は、起動情報記憶部に記憶された起動情報に基づいて、状態確認部による現在の電源供給の状態の確認結果に対応する、第1の情報処理部および第2の情報処理部のそれぞれの操作入力検出後の電源供給の状態を出力する。起動制御部は、第1の情報処理部および第2の情報処理部のそれぞれを、起動方法特定部から出力された操作入力検出後の電源供給の状態に移行させる。
このような情報処理装置によれば、状態確認部により、操作部への操作入力が検出されると、第1の情報処理部および第2の情報処理部のそれぞれの現在の電源供給の状態が確認される。そして、起動方法特定部により、3種類以上ある現在の電源供給の状態に対して第1の情報処理部および第2の情報処理部のそれぞれの現在の電源供給の状態の組み合わせごとに、第1の情報処理部と第2の情報処理部との操作部への操作入力検出後の電源供給の状態を定義した情報であり、利用者によって任意に設定可能である起動情報に基づいて、状態確認部による現在の電源供給の状態の確認結果に対応する第1の情報処理部および第2の情報処理部のそれぞれの操作部への操作入力検出後の電源供給の状態が出力される。更に、起動制御部により、第1の情報処理部および第2の情報処理部のそれぞれが、起動方法特定部から出力された操作入力検出後の電源供給の状態に移行される。
また、上記課題を解決するために、上記情報処理装置と同様の機能を有する携帯型装置、上記情報処理装置と同様の処理を行うシステム起動制御方法および情報処理装置に同様の機能を実行させるシステム起動制御プログラムが提供される。
上記情報処理装置、携帯型装置、システム起動制御方法およびシステム起動制御プログラムによれば、利用者の操作性を向上し、かつ、省電力を実現することができる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
本実施の形態の概念図である。 本実施の形態の携帯型装置のハードウェア構成を示す図である。 携帯型装置の機能を示すブロック図である。 コンピュータ部のシステム状態定義テーブルを示す図である。 携帯電話部のシステム状態定義テーブルを示す図である。 システム状態情報テーブルのデータ構造例を示す図である。 起動情報テーブルの第1のデータ構造例を示す図である。 携帯型装置の起動処理を示すフローチャートである。 起動情報テーブルの第2のデータ構造例を示す図である。
以下、実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。まず、本実施の形態の概要について説明し、その後、本実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、本実施の形態の概念図である。図1に示される情報処理装置1は、情報処理装置1内で並列に動作可能な情報処理部1f,1gの起動を制御する。情報処理装置1は、操作部1a、起動情報記憶部1b、状態確認部1c、起動方法特定部1dおよび起動制御部1eを有する。
操作部1aは、情報処理装置1に1つ設けられており、情報処理部1f,1gを起動するために利用者が操作するためのものである。
起動情報記憶部1bは、情報処理部1f,1gのそれぞれの現在の電源供給の状態に対して、情報処理部1f,1gのそれぞれの操作部1aへの操作入力検出後の電源供給の状態を定義した情報である起動情報を記憶する。ここで、電源供給の状態としては、例えば、情報処理部1f,1gの電源オフ状態、通常稼動に必要な電力が全て供給された状態(以下、通常稼動状態とよぶ)およびオペレーティングシステム(以下、オペレーティングシステムをOSと略記する)の電源管理機能により制御される省電力モードの状態がある。
状態確認部1cは、上記操作入力を検出すると、情報処理部1f,1gのそれぞれの現在の電源供給の状態を確認する。
起動方法特定部1dは、起動情報記憶部1bに記憶された起動情報に基づいて、状態確認部1cによる現在の電源供給の状態の確認結果に対する情報処理部1f,1gのそれぞれの上記操作入力検出後の電源供給の状態を特定する。
起動制御部1eは、情報処理部1f,1gのそれぞれを、起動方法特定部1dによって特定された上記操作入力検出後の電源供給の状態に移行させる。
ここで、情報処理部1f,1gで実現可能な省電力モードに関して具体的に説明する。省電力モードは、OSの電源管理機能により制御される状態であり、その代表的な例として、スタンバイ状態と休止状態とが挙げられる。スタンバイ状態は、RAM等の限られたハードウェアデバイスにのみ電力を供給して、RAMに記憶されたOSの状態データを保持する。そして、このデータからOSを高速に元の状態に復帰可能とする。休止状態は、RAMに記憶されたOSの状態データをHDDに書き込んだ後、RAM等への電力供給も停止する。そして、HDDに記憶されたOSの状態データをRAMに読み出し、このデータからOSを元の状態に復帰可能とする。
スタンバイ状態は、休止状態よりも速くOSの復帰が可能であるが、RAMに電力を供給し続ける必要があるため休止状態よりも消費電力が大きい。休止状態は、HDDからRAMへOSの状態データを読み出し、更にそのデータからOSの状態を復帰するため、スタンバイ状態からの復帰よりも時間を要するが、RAMへの電力供給も停止することができ、省電力の上では優れている。
ここで、図1に示した例について説明する。起動情報記憶部1bに記憶された起動情報は、情報処理装置1の利用に関して最適となるように予め設定される。例えば、起動情報は、情報処理装置1の製造時に設定される。そして、情報処理装置1の利用者が、自身の利用状況に応じて、適宜、起動情報の設定を変更することができるようにしてもよい。設定の変更には、例えば、情報処理部1f,1gで実行される電源管理用アプリケーションを用いることができる。
利用者は、例えば、情報処理部1fは情報処理装置1の起動直後に使用するが、情報処理部1gは、情報処理装置1の起動後、数分経った後に即時に切り換えて使用したいと考えているとする。この場合、利用者は、情報処理装置1の起動時に情報処理部1fは起動後に通常稼動状態とするが、情報処理部1gは起動後にスタンバイ状態とするよう設定することができる。
そして、利用者が、情報処理装置1の操作部1aを操作して、情報処理部1fを起動し、かつ、情報処理部1gをスタンバイ状態とした後に、情報処理部1gを利用する際には、再度、操作部1aを操作して情報処理部1gを迅速に復帰させ、利用可能とすることができる。なお、切り換えに時間が掛かってもよいが、省電力を優先するような場合には、情報処理部1gを休止状態とすることで、情報処理部1gを利用する前に消費される電力を削減することができる。
このように、利用者の利用状況に応じて、情報処理部1f,1gの操作部1aが操作された後の電源供給の状態を設定することで、利用者にとって最適な操作性を提供し、また、省電力を実現することができる。
以下、本実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本実施の形態の携帯型装置のハードウェア構成を示す図である。携帯型装置100は、コンピュータ部130と携帯電話部150とから成る2つの情報処理部を並列に実行可能な端末装置である。携帯型装置100の各部は、バス106を介して相互に接続される。
表示部101は、各部のCPUからの命令に従って画像を表示させるモニタである。表示部101としては、例えば、液晶モニタが用いられる。
入力部102は、コンピュータ部130や携帯電話部150への入力を行う。入力部102としては、例えば、キーボードやポインティングデバイスが用いられる。
入出力切換部103は、コンピュータ部130と携帯電話部150との操作対象を切り換える。この切り換えによって、表示部101への出力元を切り換えることができる。また、同様にして、入力部102からの入力先を切り換えることができる。利用者は、例えば、携帯型装置100に設けられた切換スイッチを操作することにより、入出力切換部103に対して、この切り換え動作の実行を指示することができる。
起動スイッチ104は、コンピュータ部130および携帯電話部150を起動するためのスイッチである。
電源部105は、バッテリ(図示せず)と接続されており、携帯型装置100の各部への電力供給を行う。
システム状態制御部110は、コンピュータ部130および携帯電話部150の稼動状態を制御する。システム状態制御部110は、利用者によって起動スイッチ104が操作されたことを検出すると、コンピュータ部130および携帯電話部150への電源供給の状態に応じて起動スイッチ104が操作された後の電源供給の状態(通常稼動状態または省電力状態)を特定する。そして、コンピュータ部130および携帯電話部150の起動後に、コンピュータ部130および携帯電話部150を特定した電源供給の状態に移行させる。なお、システム状態制御部110は、メモリ111を有している。メモリ111は、揮発性の記憶媒体と不揮発性の記憶媒体とで構成されている。メモリ111の揮発性の記憶媒体が有する記憶領域には、システム状態制御部110で実行される処理に必要な一時的なデータが格納される。メモリ111の不揮発性の記憶媒体が有する記憶領域には、システム状態制御部110で実行される処理に必要なデータが格納され、保持される。
なお、システム状態制御部110は、例えば、内部のCPUが所定のプログラムを実行することで各種の制御動作を実行する情報処理装置(例えば、マイクロコンピュータ等)として実現されてもよい。この場合、システム状態制御部110の内部等に設けられたメモリ(例えば、上記のメモリ111)にプログラムが記憶され、このプログラムがCPUによって実行されることで、システム状態制御部110の各機能が実現される。
以上の表示部101、入力部102、入出力切換部103、起動スイッチ104、電源部105およびシステム状態制御部110は、2つの情報処理部、すなわちコンピュータ部130および携帯電話部150のそれぞれによって共用される構成となっている。ここでは例として、これらが共通のバス106を介して共通に接続される構成を示しているが、各部の共用のために他の構成が採用されてもよい。
次に、コンピュータ部130のハードウェア構成について説明する。
コンピュータ部130は、CPU131によって部全体が制御されている。CPU131には、バス135を介してRAM132、フラッシュメモリ133および通信モジュール134が接続されている。
RAM132には、CPU131に実行させるOSのプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM132には、CPU131による処理に必要な各種データが格納される。
フラッシュメモリ133には、コンピュータ部130上のOSやアプリケーションのプログラムが格納される。また、フラッシュメモリ133には、CPU131による処理に必要な各種データが格納される。
通信モジュール134は、ネットワーク10を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
次に、携帯電話部150のハードウェア構成について説明する。
携帯電話部150は、CPU151によって部全体が制御されている。CPU151には、バス156を介してRAM152、フラッシュメモリ153および無線通信モジュール154が接続されている。また、無線通信モジュール154には、アンテナ155が接続されている。
RAM152には、CPU151に実行させるOSのプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM152には、CPU151による処理に必要な各種データが格納される。
フラッシュメモリ153には、携帯電話部150上のOSやアプリケーションのプログラムが格納される。また、フラッシュメモリ153には、CPU151による処理に必要な各種データが格納される。
無線通信モジュール154は、無線通信のためのRF(Radio Frequency)回路や、送受信信号の変復調回路などを備える。携帯電話部150は、無線通信モジュール154およびアンテナ155を介して基地局と無線通信することで、他の携帯電話等の情報処理機器との間でデータの送受信や音声通話を行うことが可能になる。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
次に、携帯型装置100の機能構成について説明する。
図3は、携帯型装置の機能を示すブロック図である。携帯型装置100は、システム状態制御部110、コンピュータ部130および携帯電話部150を有する。システム状態制御部110は、起動スイッチ104が利用者によって操作されたことを検出する。
まず、システム状態制御部110の機能構成について説明する。
システム状態制御部110は、状態監視部121、起動情報記憶部122、状態確認部123、起動方法特定部124および起動制御部125を有する。
状態監視部121は、コンピュータ部130および携帯電話部150への電源供給の状態を監視し、各部への電力供給の状態を取得してシステム状態情報を生成する。状態監視部121は、このシステム状態情報を起動情報記憶部122へ格納する。
ここで、状態監視部121は、例えば、一定時間間隔毎に状態監視部121から状態監視用の要求をコンピュータ部130および携帯電話部150に発行することで、各部の電源供給の状態を監視する。また、状態監視部121による監視方法としては、例えば、コンピュータ部130および携帯電話部150が省電力モードなどに移行した際に各部からその旨の通知を受け付けるようにして、各部の電源供給の状態を監視してもよい。更に、起動スイッチ104が操作された直後に状態監視用の要求をコンピュータ部130および携帯電話部150に発行することで、電源供給の状態を監視するようにしてもよい。
起動情報記憶部122は、コンピュータ部130および携帯電話部150への現在の電源供給の状態に応じた各部の起動スイッチ104が操作された後の電源供給の状態を定義した情報である起動情報を記憶する。また、起動情報記憶部122は、状態監視部121が取得したシステム状態情報を記憶する。
状態確認部123は、起動スイッチ104が操作されたことを検出すると、起動情報記憶部122に記憶されたシステム状態情報を参照して、コンピュータ部130および携帯電話部150の電源供給の状態を確認する。
起動方法特定部124は、状態確認部123による電源供給の状態の確認結果と、起動情報記憶部122に記憶された起動情報とに基づいて、コンピュータ部130および携帯電話部150のうちの起動対象とする方と、起動スイッチ104が操作された後の電源供給の状態とを特定する。
起動制御部125は、コンピュータ部130および携帯電話部150のうち起動方法特定部124によって起動対象と特定された方の起動を各部のCPUに実行させる。そして、各部を特定された起動スイッチ104が操作された後の電源供給の状態に移行させる。
次に、コンピュータ部130の機能構成について説明する。
コンピュータ部130は、状態制御部141、記憶部142,143を有する。
状態制御部141は、コンピュータ部130への電源供給の状態を制御する。状態制御部141は、利用者または起動制御部125からの省電力モードへの移行要求に応じて、コンピュータ部130を省電力モードに移行させ、また、復帰要求に応じて、元の状態に復帰させる。
記憶部142,143は、それぞれRAM132、フラッシュメモリ133の記憶領域である。
記憶部142は、揮発性の記憶媒体である。状態制御部141によって、コンピュータ部130がスタンバイ状態に移行する場合、RAM132への電力は供給され続け、記憶部142に記憶されたデータは保持される。状態制御部141によって、コンピュータ部130を復帰させる場合、記憶部142に記憶されたデータによってスタンバイ状態に移行する直前の状態に復帰させることができる。
また、記憶部143は、不揮発性の記憶媒体である。状態制御部141によって、コンピュータ部130が休止状態に移行する場合、記憶部142に記憶されたデータは、記憶部143に格納されて保持される。そして、RAM132およびフラッシュメモリ133への電力が停止され、休止状態となる。状態制御部141によって、コンピュータ部130を復帰させる場合、記憶部143に記憶されたデータが記憶部142に格納され、このデータによって休止状態に移行する直前の状態に復帰させることができる。
次に、携帯電話部150の機能構成について説明する。
携帯電話部150は、状態制御部161を有する。状態制御部161は、携帯電話部150への電源供給の状態を制御する。状態制御部161は、利用者または起動制御部125からの省電力モードへの移行要求に応じて、携帯電話部150を省電力モードに移行させ、また、復帰要求に応じて、元の状態に復帰させる。ここで、携帯電話部150の省電力モードの状態とは、表示部101への出力をオフにする、不要なハードウェアへの電力供給を停止するなどの方法がある。
次に、本実施の形態においてコンピュータ部130および携帯電話部150がそれぞれとり得る電源供給の状態を、システム状態定義テーブルを用いて説明する。
図4は、コンピュータ部のシステム状態定義テーブルを示す図である。
本実施の形態では、システム状態定義テーブル122aに示すように、コンピュータ部130の電源供給の状態を、状態A〜状態Dの4段階とする。状態Aは、上述の“通常稼動状態”である。状態Bは、“省電力モード1(スタンバイ状態)”である。状態Cは、“省電力モード2(休止状態)”である。状態Dは、“電源オフ状態”である。
図5は、携帯電話部のシステム状態定義テーブルを示す図である。本実施の形態では、システム状態定義テーブル122bに示すように、携帯電話部150の電源供給の状態を、状態1〜状態3の3段階とする。状態1は、“通常稼動状態”である。状態2は、“省電力モード”である。状態3は、“電源オフ状態”である。
次に、状態監視部121によって起動情報記憶部122に格納されるシステム状態情報テーブルに関して説明する。
図6は、システム状態情報テーブルのデータ構造例を示す図である。システム状態情報テーブル122cには、コンピュータ部状態を示す項目および携帯電話部状態を示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、携帯型装置100の各部の状態についての情報を構成する。
コンピュータ部状態を示す項目には、コンピュータ部130の状態を示す名称が設定される。携帯電話部状態を示す項目には、携帯電話部150の状態を示す名称が設定される。
システム状態情報テーブル122cには、例えば、コンピュータ部状態が“状態C”、携帯電話部状態が“状態1”という情報が設定される。これは、状態監視部121によるシステムの稼動状態の監視の結果、コンピュータ部130は、“状態C”で示される状態、すなわち、“省電力モード2(休止状態)”であり、携帯電話部150は、“状態1”で示される状態、すなわち、“通常稼動状態”であることを示している。
このように、状態監視部121は、コンピュータ部130および携帯電話部150への電力供給の状態を確認し、システム状態情報テーブルを生成することができる。
次に、起動情報記憶部122に記憶される起動情報テーブルに関して説明する。
図7は、起動情報テーブルの第1のデータ構造例を示す図である。起動情報テーブル122dには、コンピュータ部130の状態を示す項目および携帯電話部150の状態を示す項目が設けられている。そして、起動情報テーブル122dには、コンピュータ部130および携帯電話部150の現在の電力供給の状態に対して、起動スイッチ104が操作された後の電源供給の状態が設定される。
起動情報テーブル122dには、例えば、コンピュータ部130の状態が“状態D”、携帯電話部150の状態が“状態3”である場合に、“コンピュータ部状態B”、かつ、“携帯電話部起動”という情報が設定される。これは、コンピュータ部130が現在“状態D”、すなわち、“電源オフ状態”であり、携帯電話部150が現在“状態3”、すなわち、“電源オフ状態”である場合に、起動スイッチ104が押下されたときには、コンピュータ部130を起動し、起動後に“状態B”、すなわち、スタンバイ状態に移行させ、携帯電話部150を起動し、起動後に省電力モードに移行させないことを示している。
このように、利用者の利用状況に応じて、例えば、携帯電話部150はすぐに利用したいが、コンピュータ部130は携帯電話部150の利用後に利用したいという場合に、携帯電話部150は起動後に通常稼動状態を維持し、コンピュータ部130は起動後にスタンバイ状態に移行する。また、このとき、コンピュータ部130は“状態B”の状態、携帯電話部150は“状態1”の状態となる。すなわち、起動情報テーブル122dによれば、再度、起動スイッチを操作することでコンピュータ部130のみを起動し、通常稼動状態とすることができる。つまり、利用者は、コンピュータ部130を利用する際には、再度起動スイッチを操作することで、コンピュータ部130のみを迅速に復帰させ、利用可能とすることができる。
また、起動情報テーブル122dには、例えば、コンピュータ部130の状態が“状態C”、携帯電話部150の状態が“状態2”である場合に、“携帯電話部起動”という情報が設定される。これは、コンピュータ部130が“状態C”、すなわち、“省電力モード2(休止状態)”であり、携帯電話部150が“状態2”、すなわち、“省電力モード”である場合に、携帯電話部150のみを起動して通常稼動状態とすることを示している。
このように、利用者の利用状況に応じて、例えば、コンピュータ部130が休止状態であり、携帯電話部150が省電力モードであるような場合には、携帯電話部150を優先的に起動して、携帯電話部150の機能を迅速に利用可能とすることができる。
以上のように、起動情報テーブル122dにより、コンピュータ部130および携帯電話部150の電源供給の状態に応じて、起動対象や起動スイッチ104が操作された後の電源供給の状態を指定することができる。これにより、コンピュータ部130および携帯電話部150のうち、すぐに利用する必要のない方の待機中の消費電力を削減することができる。また、コンピュータ部130および携帯電話部150を省電力モードに移行した状態で、再度、起動スイッチを操作することによって、待機中となっていたコンピュータ部130または携帯電話部150を迅速に復帰させ、利用することができるため、操作性が向上する。
次に、以上のような構成およびデータ構造において実行される処理の詳細を説明する。
図8は、携帯型装置の起動処理を示すフローチャートである。以下、図8に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]利用者によって、起動スイッチ104が操作される。状態確認部123は、起動スイッチ104が操作されたことを検出する。
[ステップS12]状態確認部123は、起動情報記憶部122に格納されたシステム状態情報テーブル122cを参照して、コンピュータ部130の電源供給の状態を確認する。
[ステップS13]状態確認部123は、起動情報記憶部122に格納されたシステム状態情報テーブル122cを参照して、携帯電話部150の電源供給の状態を確認する。
[ステップS14]起動方法特定部124は、起動情報テーブル122dを参照して、コンピュータ部130および携帯電話部150の現在の状態に応じた起動対象と起動スイッチ104が操作された後の電源供給の状態とを特定する。
[ステップS15]起動制御部125は、コンピュータ部130または携帯電話部150のうち起動方法特定部124によって起動対象と特定された方の起動を実行するよう状態制御部141,161に指示する。そして、起動制御部125は、上記起動が完了すると、起動方法特定部124によって特定された起動スイッチ104が操作された後の電源供給の状態へ移行するよう状態制御部141,161に指示する。
このようにして、携帯型装置100のコンピュータ部130および携帯電話部150を、各部の電源供給の状態に応じて起動対象を特定し、また、起動スイッチ104が操作された後の電源供給の状態を特定する。そして、特定した起動対象を起動して、特定した電源供給の状態に移行させる。これにより、利用者は、1つの起動スイッチの操作により、携帯型装置100のコンピュータ部130および携帯電話部150を起動し、起動後に所望の省電力状態としてシステム利用前の消費電力を削減することができる。更に、コンピュータ部130および携帯電話部150が省電力モードにある場合には、起動スイッチを操作することによって、コンピュータ部130および携帯電話部150を迅速に復帰させ、利用開始することができるため操作性がよい。
次に、起動情報テーブルの別の設定例に関して説明する。
図9は、起動情報テーブルの第2のデータ構造例を示す図である。起動情報テーブル122eのデータ構造は、図7に示した起動情報テーブル122dのデータ構造と同一であるため、データ構造に関する説明は省略し、その相違点のみを説明する。
起動情報テーブル122eは、利用者によって起動情報テーブル122dが設定変更された例である。利用者は、この設定変更を、例えば、コンピュータ部130や携帯電話部150で実行される電源管理用のアプリケーションが有するインタフェースを用いて実行することができる。
起動情報テーブル122eには、例えば、コンピュータ部130の状態が“状態D”、携帯電話部150の状態が“状態3”である場合に、“両部を起動”という情報が設定される。これは、コンピュータ部130が“状態D”、すなわち、“電源オフ状態”であり、携帯電話部150が“状態3”、すなわち、“電源オフ状態”である場合に、コンピュータ部130および携帯電話部150を共に起動し、各部とも起動後に省電力モードに移行させないことを示している。
このように、利用者の利用状況に応じて、例えば、コンピュータ部130および携帯電話部150を共に通常稼動状態にして、両部を同時に利用することもできる。
また、起動情報テーブル122eには、例えば、コンピュータ部130の状態が“状態D”、携帯電話部150の状態が“状態1”である場合に、“コンピュータ部を状態Bに移行”という情報が設定される。これは、コンピュータ部130が“状態D”、すなわち、“電源オフ状態”であり、携帯電話部150が“状態1”、すなわち、“通常稼動状態”である場合に、コンピュータ部130を起動して、起動後にスタンバイ状態に移行させることを示している。
このように、利用者は、携帯電話部150を通常利用中にコンピュータ部130を起動してスタンバイ状態としておき、コンピュータ部130の操作が必要となった際に、コンピュータ部130を迅速に復帰させ、利用開始とすることもできる。
なお、利用者が、コンピュータ部130および携帯電話部150の現在の電源供給の状態を表示部101に出力される画面を切り換えずに確認できるように、例えば、起動スイッチ104にLED(Light Emitting Diode)などを設けて、状態を色で識別可能としてもよい。このようにすると、利用者は、コンピュータ部130および携帯電話部150の現在の電源供給の状態と、起動スイッチ104を操作した後の各部の状態とを特定することができ、操作性が更に向上する。
以上、情報処理装置、携帯型装置、システム起動制御方法およびシステム起動制御プログラムを図示の実施の形態に基づいて説明したが、これらに限定されるものではなく、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、これらに他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。また、これらは前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータ等の情報処理装置や情報処理装置の起動を制御するマイクロコンピュータ等(以下、マイコン等という)によって実現することができる。その場合、マイコン等が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをマイコン等で実行することにより、上記処理機能がマイコン等で実現される。
処理内容を記述したプログラムは、マイコン等で読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。マイコン等で読み取り可能な記録媒体には、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)などがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto - Optical disk)などがある。
上記プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータに格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
上記プログラムを実行するマイコン等は、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、マイコン等は、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、マイコン等は、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。
ここで、上記に示した実施の形態では、マイコンとしてシステム状態制御部110が該当する。システム状態制御部110は、不揮発性のメモリ111を有する。そして、メモリ111には、上記プログラムの処理に必要な各種データが格納される。
また、マイコン等は、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
符号の説明
1 情報処理装置
1a 操作部
1b 起動情報記憶部
1c 状態確認部
1d 起動方法特定部
1e 起動制御部
1f,1g 情報処理部

Claims (8)

  1. 互いに並列に動作可能な第1の情報処理部と第2の情報処理部とを備えており、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの起動を制御する情報処理装置において、
    前記第1の情報処理部と前記第2の情報処理部とを起動するための1つの操作部と、
    前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれについて3種類以上ある現在の電源供給の状態に対して、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの現在の電源供給の状態の組み合わせごとに、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの前記操作部への操作入力検出後の前記電源供給の状態を定義した情報であり、利用者によって任意に設定可能である起動情報を記憶する起動情報記憶部と、
    前記操作入力を検出すると、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの現在の前記電源供給の状態を確認する状態確認部と、
    前記起動情報記憶部に記憶された前記起動情報に基づいて、前記状態確認部による現在の前記電源供給の状態の確認結果に対応する、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの前記操作入力検出後の前記電源供給の状態を出力する起動方法特定部と、
    前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれを、前記起動方法特定部から出力された前記操作入力検出後の前記電源供給の状態に移行させる起動制御部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記状態確認部により確認される現在の前記電源供給の状態は、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれについての電源オフ状態、通常稼動状態および省電力状態を含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記起動情報に定義される前記電源供給の状態は、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれについての前記通常稼動状態および前記省電力状態を含み、前記電源オフ状態を含まないことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のうちの少なくとも一方が無線電話機として動作することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のうちの少なくとも一方についての現在の前記電源供給の状態を色によって示す状態表示部を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  6. 第1の情報処理部と、前記第1の情報処理部と並列に動作可能であって携帯電話機能を実現する第2の情報処理部とを備えており、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの起動を制御する携帯型装置において、
    前記第1の情報処理部と前記第2の情報処理部とを起動するための1つの操作部と、
    前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれについて3種類以上ある現在の電源供給の状態に対して、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの現在の電源供給の状態の組み合わせごとに、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの前記操作部への操作入力検出後の前記電源供給の状態を定義した情報であり、利用者によって任意に設定可能である起動情報を記憶する起動情報記憶部と、
    前記操作入力を検出すると、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの現在の前記電源供給の状態を確認する状態確認部と、
    前記起動情報記憶部に記憶された前記起動情報に基づいて、前記状態確認部による現在の前記電源供給の状態の確認結果に対応する、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの前記操作入力検出後の前記電源供給の状態を出力する起動方法特定部と、
    前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれを、前記起動方法特定部から出力された前記操作入力検出後の前記電源供給の状態に移行させる起動制御部と、
    を有することを特徴とする携帯型装置。
  7. 互いに並列に動作可能な第1の情報処理部と第2の情報処理部とを備えており、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの起動を制御する情報処理装置のシステム起動制御方法において、
    状態確認部が、前記第1の情報処理部と前記第2の情報処理部とを起動するための1つの操作部への操作入力を検出すると、前記第1の情報処理部と前記第2の情報処理部とのそれぞれの現在の電源供給の状態が3種類以上ある電源供給の状態のうちの何れの状態であるかを確認し、
    起動方法特定部が、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの現在の電源供給の状態の組み合わせごとに、前記第1の情報処理部と前記第2の情報処理部とのそれぞれの前記操作入力検出後の前記電源供給の状態を定義した情報であり、利用者によって任意に設定可能である起動情報を記憶する起動情報記憶部に記憶された前記起動情報に基づいて、前記状態確認部による現在の前記電源供給の状態の確認結果に対応する前記第1の情報処理部と前記第2の情報処理部との前記操作入力検出後の前記電源供給の状態を出力し、
    起動制御部が、前記起動方法特定部によって出力された前記操作入力検出後の前記電源供給の状態に基づいて、前記第1の情報処理部と前記第2の情報処理部とを出力された前記操作入力検出後の前記電源供給の状態に移行させる、
    ことを特徴とするシステム起動制御方法。
  8. 互いに並列に動作可能な第1の情報処理部と第2の情報処理部とを備え、前記第1の情報処理部と前記第2の情報処理部とを起動するための1つの操作部を備えた情報処理装置の前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの起動を制御するシステム起動制御プログラムにおいて、
    前記情報処理装置を、
    前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれについて3種類以上ある現在の電源供給の状態に対して、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの現在の電源供給の状態の組み合わせごとに、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの前記操作部への操作入力検出後の前記電源供給の状態を定義した情報であり、利用者によって任意に設定可能である起動情報を記憶する起動情報記憶手段、
    前記操作入力を検出すると、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの現在の前記電源供給の状態を確認する状態確認手段、
    前記起動情報記憶手段に記憶された前記起動情報に基づいて、前記状態確認手段による現在の前記電源供給の状態の確認結果に対応する、前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれの前記操作入力検出後の前記電源供給の状態を出力する起動方法特定手段、
    前記第1の情報処理部および前記第2の情報処理部のそれぞれを、前記起動方法特定手段から出力された前記操作入力検出後の前記電源供給の状態に移行させる起動制御手段、
    として機能させることを特徴とするシステム起動制御プログラム。
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