JP5123721B2 - 画像形成装置、方法、及び、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ハーフトーン処理を行う画像形成装置に関する。
電子写真方式で画像を形成する際に行うハーフトーン処理は、誤差拡散法やディザ法を用いたものなど多くの手法が提案されている。ディザ法を用いたハーフトーン処理には、入力画素値と出力値としての階調との関係をルックアップテーブルに保持し、入力画素ごとにルックアップテーブルを参照して出力値を決定する方法がある。この方法においては、入力画素と出力値の関係が非線形になるようなテーブルが用いられてもよく、その結果、高画質な出力画像を得ることができる。また、この方法は複雑な演算処理を必要としないので、ハードウェア等に実装することにより高速な処理を実現することができる。
しかしながら、このルックアップテーブルを用いる方法はテーブルとして保持するデータ量が大きいので、必要とするメモリが増大することにより処理時間が増大してしまう。この欠点を解消するため、特許文献1においては、ラインごとにテーブルのデータを読み込む方法が提案されている。
特開2000−231632号公報(段落0028)
しかしながら、この方法ではラインごとにテーブルを読み込むための処理が別途必要となり、システム全体としての処理速度が低下してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、ハーフトーン処理に必要なテーブルのメモリ量を低減することによって、高速な処理を実現することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、複数の画素を含むようにハーフトーンセルを設定してハーフトーン処理を行う画像形成装置であって、注目した注目画素について、ハーフトーンセルにおける位置を示すセルアドレスを生成するセルアドレス生成手段と、セルアドレスと、ハーフトーンセルのプロファイル特性の特徴を示す画素値とが関連付けられたプロファイルテーブルを格納するプロファイルテーブル格納手段と、前記プロファイルテーブルを参照することによって、前記セルアドレス生成手段によって生成されたセルアドレスに関連付けられた画素値を取得し、該画素値と前記注目画素の画素値とを用いて、ハーフトーン処理の出力値が格納されたルックアップテーブルにおいて用いられるアドレスを生成するアドレス生成手段と、アドレスと、ハーフトーンセルのプロファイル特性の特徴を示す画素値に基づく範囲の出力値とが関連付けられたルックアップテーブルを格納するルックアップテーブル格納手段と、前記ルックアップテーブルを参照することによって、前記アドレス生成手段によって生成されたアドレスに関連付けられた出力値を取得し出力する出力手段とを備え、前記プロファイルテーブル格納手段において、プロファイル特性の特徴を示す画素値とは、入力画素値に対する出力値が最大で一定に変化する閾値となる最大画素値を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ハーフトーン処理に必要なテーブルのメモリ量を低減することによって、高速な処理を実現することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の実施形態における画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。CPU11は、ROM13から初期化のデータを読み込んで起動し、システムの制御を行うとともに、外部I/F12から受信したプリンタ言語データを画像データに変換する。外部I/F12は、外部のネットワークとのインタフェースであり、外部のPC等とデータの送受信を行う。プリンタコントローラ14は、画像データを処理、一時保存し、プリンタエンジン15の要求に従って、画像データを出力する。プリンタエンジン15は、プリンタコントローラ14から画像データを受け取り、紙への印刷動作を行う。
ここで、図8は、本画像形成装置の全体構成の一例を示す図である。図8に示す原稿露光部801は、不図示のスキャナ部で、原稿台に置かれた原稿に対して照明を当てて原稿画像を光学的に読み取り、その像を電気信号に変換して画像データを作成する。レーザ露光部802は、作成された画像データ(色信号)に応じて変調されたレーザ光などの光ビームを、等角速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)に入射させ、反射走査光として感光ドラム(感光体)に照射させる。
作像部803は、感光ドラムを回転駆動し帯電器によって帯電させ、レーザ露光部802によって感光ドラム上に形成された静電潜像をトナーによって顕像化するように現像し、そのトナー像(各色像)を転写材に転写する。
その際に転写されずに感光ドラム上に残った微小トナーは、回収される。作像部803は、以上の一連の電子写真プロセスを実行して作像する。シートが転写ベルトの所定位置に巻きついて4回転する間に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のトナーを持つそれぞれの現像ユニット(画像ステーション)が入れ替わりで順次、電子写真プロセスを繰り返して実行する。4回転した後に、4色のフルカラートナー像を転写されたシートは、転写ドラムを離れ、定着部804に搬送される。
定着部804は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵しており、作像部803によってトナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解し定着させる。
給紙/搬送部805は、シートカセットやペーパーデッキに代表されるシート収納庫を1つ以上持っており、プリンタ制御部の指示に応じてシート収納庫に収納された複数のシートの中から1枚を分離し、作像部803、定着部804に順次、搬送する。シートは作像部803の転写ドラムに巻きつけられ、4回転した後に定着部804に搬送される。ここで、4回転する間に、YMCK各色のトナー像がシートに転写される。また、シートの両面に画像形成する場合には、定着部804を通過したシートを再度、作像部803に搬送する搬送経路を通るように制御する。
以上のような構成において、図1に示すようなプリンタコントローラは、画像入力デバイスであるスキャナや画像出力デバイスであるプリンタエンジン等と接続し、画像データの読み取りやプリント出力のための制御を行う。また、プリンタコントローラは、LAN等の外部のネットワークと接続し、画像情報やデバイス情報を入出力することができる。
次に、プリンタコントローラ14の内部について説明する。画像処理部140は、画像データに対して色変換・濃度補正などの画像処理を行い、後述するハーフトーン処理部141へ画像データを送る。ハーフトーン処理部141は画像データにハーフトーン処理を行い、エンジンI/F142へ送る。エンジンI/F142は、プリンタエンジン15からの要求に従い、ハーフトーン処理された画像データをプリンタエンジン15へ送信する。
図2は、ハーフトーン処理部141の内部構成を示したものである。セル参照アドレス生成部21は、後述するセルプロファイルメモリ22に格納されているプロファイルテーブルを参照するアドレスを生成する。プロファイルテーブルを参照するアドレスは、ハーフトーンセルにおいて注目する注目画素の位置によって決定する。
ここで、図3は、ハーフトーンセルと印刷画像の位置関係とを示したものである。印刷画像31に対して、ハーフトーンセル32が繰り返し配置されている。ハーフトーンセルは、ハーフトーン処理で用いられ、複数の画素を含むように構成されている。印刷画像31における注目画素(a) は、ハーフトーンセル32における画素1に対応している。従って、ハーフトーンセル32における画素1の位置を示すアドレスがセルプロファイルメモリ22に出力される。同様に、印刷画像31における注目画素(b) は、ハーフトーンセルにおける画素2に対応している。従って、ハーフトーンセル32における画素2の位置を示すアドレスがセルプロファイルメモリ22に出力される。以下、ハーフトーンセル32における画素の位置をセルアドレスともいう。そのセルアドレスは、例えば、図3のハーフトーンセル32において、各行を左から右に、更に、上から下に各行を走査していくような順番で決定されても良い(セルアドレス生成手段の一例である)。
本実施形態において、セルプロファイルメモリ22は、図5の(b)に示すような、セルアドレスと、ハーフトーンセル32の各画素のプロファイル特性におけるMax値及びMin値及びポインタとが関連付けられたプロファイルテーブルを保持している。セルプロファイルメモリ22は、本実施形態におけるプロファイルテーブル格納手段の一例である。ここで、ハーフトーンセルが図3に示すように「5×5」の画素の集合である場合には、図5に示す「N」は25となる。プロファイルテーブルについては後述する。
図4は、ハーフトーンセルのプロファイル特性の一例を示す図である。図4において、横軸は、例えば、濃度を表す入力画素の画素値(入力画素値)を示し、縦軸は、出力値としての階調を示す。図4に示すように、入力画素値に対してある入力画素値以下は全て出力が「0」と一定になるような入力画素値が存在し、その一定に変化する閾値となる入力画素値を最小画素値(以下、Min値)という。一方、ある入力画素値以上は全て「FULL」と一定になるような入力画素値が存在し、その一定に変化する閾値となる入力画素値を最大画素値(以下、Max値)という。ハーフトーンセル32に含まれるそれぞれの画素は、図4に示すようなプロファイル特性を有している。即ち、ハーフトーンセル32が「5×5」の複数の画素の集合である場合には、本画像形成装置は、画素数分、即ち、25通りのプロファイル特性を有している。
図5は、ハーフトーンセルにおける画素の位置とプロファイルテーブルとルックアップテーブルの関係を示す図である。本実施形態においては、予め、セルプロファイルメモリ22に図5の(b)に示すようなプロファイルテーブルが格納され、LUT24に図5の(c)に示すようなルックアップテーブル(以下、LUTともいう)が格納されている。LUT24は、本実施形態におけるルックアップテーブル格納手段の一例である。また、図5の(a)に示すハーフトーンセルが、図3に示すハーフトーンセル32と同じ場合には、「N」=25となる。
プロファイルテーブルにおいて、ハーフトーンセルにおける位置(セルアドレス)と、Min値及びMax値及びポインタとが関連付けられている。ここで、ポインタは、後述するルックアップテーブルの所望のアドレスを指定するために用いられる。
また、ルックアップテーブルは、ハーフトーンセル32の各画素の位置におけるプロファイル特性のMin値からMax値の間についての出力値を保持している。ここで、Min値のときの出力値が「0」、Max値のときの出力値が「FULL」となるように、ルックアップテーブルは設定されている。ルックアップテーブルに格納されている出力値は、例えば、0〜15(即ち、16階調)の値である。
プロファイルテーブルにおいて、画素1についてのポインタ(ポインタ1)は、0である。即ち、ルックアップテーブルの先頭を示す。また、プロファイルテーブルにおいて、画素2についてのポインタ(ポインタ2)は、Max値1とMin値1との差にポインタ1を加えた値となる。例えば、Max値1が「140」で、Min値1が「100」で、ポインタ1が「0」である場合には、ポインタ2は、「140−100+0=40」となる。即ち、プロファイルテーブルのそれぞれのポインタは、ルックアップテーブルにおいて、各セルアドレスについての出力値が格納されている領域の先頭を示している。
図5の(c)に示すように、本実施形態においては、図4におけるMin値とMax値との間の範囲に関連する出力値のみがルックアップテーブルとして格納され、Min値以下及びMax値以上の出力値については、格納されていない。従って、従来のルックアップテーブルに比べると、必要なメモリ量を大幅に低減することができる。
図2に示すLUTアドレス生成部23は、セルプロファイルメモリ22から得たMin値及びMax値及びポインタと、入力画素値とから、ルックアップテーブルを参照するためのアドレスを生成する。
本実施形態におけるアドレス生成のための式は、以下のようになる。
[入力画素値]>[Min値] かつ [入力画素値]< [Max値]のとき、
LUT_Address= [入力画素値]− [Min値]+ポインタ ・・・(1)

[入力画素値]≦ [Min値] のとき、
LUT_Address=ポインタ ・・・(2)

[入力画素値]≧ [Max値] のとき、
LUT_Address = [Max値]− [Min値]+ポインタ ・・・(3)

LUT_Addressは、ルックアップテーブルを参照するためのアドレスである。例えば、図5の(b)において、Max値1が「150」、Min値1が「100」、ポインタ1が「0」であるとする(入力画素値が4ビットの0〜255で表されるとする)。ここで、入力画素値が「130」とすると、まず、LUTアドレス生成部23は、入力画素値「130」がMin値とMax値との間にあるかを判定する。この場合には、Min値とMax値との間にあると判定されるので、数式(1)が用いられてルックアップテーブルのアドレスが求められる。数式(1)によると、アドレスは、「130−100+0=30」と求められる。従って、LUT24に格納されているルックアップテーブルを参照して、ポインタ0から30番目の出力値が参照される。その出力値は、図5の(c)における「LUT DATA1−30」の箇所の出力値に相当する。
式(2)を用いると判定された場合には、ルックアップテーブルから求められる出力値は「0」としている。即ち、入力画素値がMin値以下の場合には、図5の(c)のポインタ1〜Nで示すように、常に、ルックアップテーブルの各画素の領域の先頭を示す。各画素の領域の先頭は、Min値であり従って、出力値は「0」とされている。本実施形態において、Min値以下の入力画素値は、全てMin値を示すアドレスを出力することによって、出力値「0」をルックアップテーブルから取得することができる。
同様に、式(3)を用いると判定された場合には、即ち、入力画素値がMax値以上の場合には、常に、ルックアップテーブルの各画素の領域の最後を示すアドレスが指定される。各画素の領域の最後は、Max値であり、従って、出力値は「FULL」となる。本実施形態において、Max値以上の入力画素値は、全てMax値を示すアドレスを出力することによって、出力値「FULL」をルックアップテーブルから取得することができる。本実施形態において、ルックアップテーブルに格納されている出力値は、例えば、4ビットの階調であり、0〜15で表される。
以上のようにして、LUTアドレス生成部23で生成されたアドレスを用いて、LUT24に格納されたルックアップテーブルを参照する。参照された結果を出力値として、図1に示すエンジンI/F142に送信し、エンジンI/F142からプリンタエンジン15へデータが出力される。
本実施形態の構成では、各画素に対応する出力値は、ポインタを用いてルックアップテーブル内の開始位置を指定して決定する。既に説明したように、図5の(b)において、ポインタ2は、Max値1とMin値1との差(図5の(c)に示すm1)と、ポインタ1とから求められる。同様に、ポインタ3は、Max値2とMin値2との差(図5の(c)に示すm2)と、ポインタ2とから求められる。図5の(c)に示すルックアップテーブルは、各画素の出力値の領域ごと(各セルアドレスに対応する領域ごと)にデータ量が異なっているが、領域間に隙間がないので、効率的にメモリを使用することができる。
また、本実施形態においては、プロファイルテーブルとルックアップテーブルが、予め、それぞれセルプロファイルメモリ22、LUT24に格納されている。ルックアップテーブルのサイズ(格納されている出力値のデータ数)は、プロファイルテーブルに格納されている各Min値及びMax値とポインタとから容易に求められる。また、ハーフトーンセルのサイズは、プロファイルテーブルに格納されている各Min値及びMax値の組の数から容易に求められる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態のルックアップテーブルは、Min値の場合に出力値を「0」、Max値の場合に出力値を「FULL」として保持している。一方、本実施形態においては、「0」及び「FULL」 の値は、ルックアップテーブルのデータとして保持しなくても良い。
図6は、第2の実施形態におけるハーフトーン処理部141の構成を示す図である。本構成は、出力値決定部61と、LUTアドレス生成部23からMax値とMin値の情報が出力値決定部61に出力されている点において、図2と異なる。図6のLUTアドレス生成部23では、セルプロファイルメモリ22から出力されるMin値及びMax値及びポインタから、LUT24に格納されているルックアップテーブルを参照するためのアドレスを生成する。本実施形態におけるアドレス生成のための式は、以下のようになる。

[入力画素値]>[Min値] かつ [入力画素値]<[Max値]のとき
LUT_Address=[入力画素値]−[Min値]+ポインタ ・・・(4)

[入力画素値]≦[Min値] のとき、
LUT_Address=Do not Care ・・・(5)

[入力画素値]≧[Max値] のとき、
LUT_Address=Do not Care ・・・(6)

LUTアドレス生成部23において、式(4)を用いると判定された場合には、第1の実施形態と同様である。即ち、LUTアドレス生成部23で生成されたアドレスを用いてLUT24に格納されたルックアップテーブルを参照し、出力値決定部61にアドレスのデータを送る。
式(5)を用いると判定された場合には、ルックアップテーブルを参照しなくても出力値は「0」であることが予め判定できるので、Min値以下であるという情報を出力値決定部61に送る。同様に、式(6)を用いると判定された場合には、ルックアップテーブルを参照しなくても出力値は、「FULL」であることが予め判定できるで、Max値以上であるという情報を出力値決定部61に送る。
出力値決定部61は、入力値がMin値以下であるという情報をLUTアドレス生成部23から得たときは出力値「0」を出力する。また、入力値がMax値以上であるという情報をLUTアドレス生成部23から得たときは出力値「FULL」を出力する。また、それ以外の場合には、第1の実施形態と同様に、ルックアップテーブルから取得された出力値を出力する。
以上のように、本実施形態においては、Max値、Min値をルックアップテーブルに保持しなくても良いので、ルックアップテーブルのデータ数を更に削減することができる。
<第3の実施形態>
第1及び第2の実施形態においては、プロファイルテーブルにMin値、Max値、ポインタの3つの値が保持されている。本実施形態においては、保持されるデータはMin値またはMax値のいずれかと、ポインタとの2つのみである。図7は、本実施形態におけるプロファイルテーブルの一例を示す図である。例えば、Max値が保持されていない場合において、Max値は、以下の式によって求められる。

[Max値]=ポインタx+1−ポインタ+[Min値] ・・・(7)

例えば、ハーフトーンセルにおける画素3において、Min値2に対応するMax値2を式(7)を用いて求めるとする。その場合に、Max値2は、「ポインタ3−ポインタ2+Min値2」で求められる。但し、この場合に、次のセルアドレスに対応したポインタが必要なので、最大N個のセルまで対応するためには、N+1個分のプロファイル特性のデータが必要となる。
同様に、Min値が保持されていない場合において、Min値は、以下の式によって求められる。

[Min値]=ポインタ−ポインタx+1−[Max値] ・・・(8)

本実施形態で示したように、Max値、Min値のいずれかを省略して計算により求めることによって、第1又は第2の実施形態と同じ画質で、必要とするメモリ量を更に削減することができる。
<第4の実施形態>
第1〜第3の実施形態においては、ルックアップテーブルを参照するアドレスを求める式においてポインタを使用しているが、ポインタでなく、別の形の変数であっても良い。本実施形態においては、例えば、ポインタの代わりに、「Diff値」を用いている。ここで、「Diff値」とは、ポインタとMin値との差(「ポインタ−Min値」)である。このDiff値を用いると、ルックアップテーブルを参照するアドレスを求める数式(1)〜(3)は、以下の(9)〜(11)ように変形される。

[入力画素値]>[Min値] かつ [入力画素値]<[Max値] のとき、
LUT_Address=[入力画素値]+[Diff値] ・・・(9)

[入力画素値]≦[Min値] のとき、
LUT_Address=[Min値]+[Diff値] ・・・(10)

[入力画素値]≧[Max値] のとき、
LUT_Address=[Max値]+[Diff値] ・・・(11)

数式(9)〜(11)から求められたアドレスを用いて、ルックアップテーブルを参照することで、第1〜第3の実施形態と同じ効果を得ることができる。
以上のように、第1〜第4の実施形態においては、出力値が0以下又はFULL以上で一定となる入力画素値の部分が省略されたルックアップテーブルを保持することによって、ハーフトーン処理に必要なテーブルのメモリ量を低減することができる。また、そのようなルックアップテーブルを参照するためのアドレスは、ハーフトーンセルのプロファイル情報を用いて生成する。第1〜第4の実施形態に示したような構成によって、安価で高画質、かつ、高速な画像形成装置を実現することができる。
本発明には、プログラム(画像形成プログラム)コードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を実行し、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
本実施形態の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるハーフトーン処理部の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における、印刷画像とハーフトーンセルの関係を説明するブロック図である。 第1の実施形態において、入力値と出力値の関係を示す図である。 第1の実施形態において、ハーフトーンセルにおける画素の位置とプロファイルテーブルとルックアップテーブルの関係を示す図である。 第2の実施形態におけるハーフトーン処理部の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における本実施形態におけるプロファイルテーブルの一例を示す図である。 画像形成装置の全体構成を示す図である。
符号の説明
31 印刷画像
21 セル参照アドレス生成部
22 セルプロファイルメモリ
23 LUTアドレス生成部
24 LUT

Claims (7)

  1. 複数の画素を含むようにハーフトーンセルを設定してハーフトーン処理を行う画像形成装置であって、
    注目した注目画素について、ハーフトーンセルにおける位置を示すセルアドレスを生成するセルアドレス生成手段と、
    セルアドレスと、ハーフトーンセルのプロファイル特性の特徴を示す画素値とが関連付けられたプロファイルテーブルを格納するプロファイルテーブル格納手段と、
    前記プロファイルテーブルを参照することによって、前記セルアドレス生成手段によって生成されたセルアドレスに関連付けられた画素値を取得し、該画素値と前記注目画素の画素値とを用いて、ハーフトーン処理の出力値が格納されたルックアップテーブルにおいて用いられるアドレスを生成するアドレス生成手段と、
    アドレスと、ハーフトーンセルのプロファイル特性の特徴を示す画素値に基づく範囲の出力値とが関連付けられたルックアップテーブルを格納するルックアップテーブル格納手段と、
    前記ルックアップテーブルを参照することによって、前記アドレス生成手段によって生成されたアドレスに関連付けられた出力値を取得し出力する出力手段とを備え、
    前記プロファイルテーブル格納手段において、プロファイル特性の特徴を示す画素値とは、入力画素値に対する出力値が最大で一定に変化する閾値となる最大画素値を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記プロファイルテーブル格納手段において、プロファイル特性の特徴を示す画素値とは、入力画素値に対する出力値が最小で一定に変化する閾値となる最小画素値と、入力画素値に対する出力値が最大で一定に変化する閾値となる前記最大画素値とを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ルックアップテーブル格納手段において、ハーフトーンセルのプロファイル特性の特徴を示す画素値に基づく範囲とは、前記最小画素値と前記最大画素値の間の範囲であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記プロファイル特性は入力画素値に対する出力値を示し、ハーフトーンセルに含まれる画素数分のプロファイル特性を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 感光体と、色信号で変調された光ビームを前記感光体に照射して静電潜像を形成する露光手段と、前記露光手段によって前記感光体の上に形成された静電潜像を顕像化する現像手段と、前記現像手段により顕像化された各色像を転写材に転写するための転写手段とを有する画像ステーションを更に備え、前記画像ステーションで形成された画像を順次、搬送手段により搬送される転写材に転写して画像を形成する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 複数の画素を含むようにハーフトーンセルを設定してハーフトーン処理を行う画像形成装置において実行される画像形成方法であって、
    前記画像形成装置のセルアドレス生成手段が、注目した注目画素について、ハーフトーンセルにおける位置を示すセルアドレスを生成するセルアドレス生成工程と、
    前記画像形成装置のプロファイルテーブル格納手段が、セルアドレスと、ハーフトーンセルのプロファイル特性の特徴を示す画素値とが関連付けられたプロファイルテーブルを格納するプロファイルテーブル格納工程と、
    前記画像形成装置のアドレス生成手段が、前記プロファイルテーブルを参照することによって、前記セルアドレス生成工程において生成されたセルアドレスに関連付けられた画素値を取得し、該画素値と前記注目画素の画素値とを用いて、ハーフトーン処理の出力値が格納されたルックアップテーブルにおいて用いられるアドレスを生成するアドレス生成工程と、
    前記画像形成装置のルックアップテーブル格納手段が、アドレスと、ハーフトーンセルのプロファイル特性の特徴を示す画素値に基づく範囲の出力値とが関連付けられたルックアップテーブルを格納するルックアップテーブル格納工程と、
    前記画像形成装置の出力手段が、前記ルックアップテーブルを参照することによって、前記アドレス生成工程において生成されたアドレスに関連付けられた出力値を取得し出力する出力工程とを有し、
    前記プロファイルテーブル格納工程において、プロファイル特性の特徴を示す画素値とは、入力画素値に対する出力値が最大で一定に変化する閾値となる最大画素値を含むことを特徴とする画像形成方法。
  7. 複数の画素を含むようにハーフトーンセルを設定してハーフトーン処理を行うための画像形成プログラムであって、
    注目した注目画素について、ハーフトーンセルにおける位置を示すセルアドレスを生成するセルアドレス生成手段と、
    セルアドレスと、ハーフトーンセルのプロファイル特性の特徴を示す画素値とが関連付けられたプロファイルテーブルを格納するプロファイルテーブル格納手段と、
    前記プロファイルテーブルを参照することによって、前記セルアドレス生成手段によって生成されたセルアドレスに関連付けられた画素値を取得し、該画素値と前記注目画素の画素値とを用いて、ハーフトーン処理の出力値が格納されたルックアップテーブルにおいて用いられるアドレスを生成するアドレス生成手段と、
    アドレスと、ハーフトーンセルのプロファイル特性の特徴を示す画素値に基づく範囲の出力値とが関連付けられたルックアップテーブルを格納するルックアップテーブル格納手段と、
    前記ルックアップテーブルを参照することによって、前記アドレス生成手段によって生成されたアドレスに関連付けられた出力値を取得し出力する出力手段としてコンピュータを機能させ、
    前記プロファイルテーブル格納手段において、プロファイル特性の特徴を示す画素値とは、入力画素値に対する出力値が最大で一定に変化する閾値となる最大画素値を含むことを特徴とする画像形成プログラム。
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