図1は本発明のガス流量規制装置の基本的実施例の縦断面図である。装置40は円筒状の中空本体20を有している。本体20は真鍮やステンレス鋼等の適した材料で製造できる。本体20内には下方あるいは第1チャンバ28と上方あるいは第2チャンバ27が提供されている。バルブ−レギュレータ40はシリンダ容器の内部(図示せず)のごとき高圧ゾーン42から、出口ポート50にシール状態で取り付けられた管体または導管のごとき下方圧力ゾーン43へのガス流の制御に使用される。閉鎖シリンダを加圧するときのように高低圧ゾーンが逆転するときバルブ−レギュレータ40は逆方向のガス流も制御できる。好適には第1チャンバ28は吸引ポート48を介して圧力ゾーン42に対して開いているか、通流状態である筒状導管である。上方の第2チャンバ27は出口ポート50によって下方の圧力ゾーン43と通流する。
ステム21は本体20の中空部に第2チャンバ27に隣接して提供される。ステム21は2部材構成であり、基ステム部23にネジ込まれた先方ステム部22を有している。シート体24は環状のOリングであり、ステムの2部分22、23間で確保された状態でステム21に取り付けられており、ノズル30と接触してノズル通路52をガス通路に対してシール状態とする。Oリングシール体24はPTFEテフロン(登録商標)、CTFEネオフロン(登録商標)、ビトン(登録商標)ポリマー等の酸素共存性材料で製造できる。
ハンドル17は対応するネジ式の基ステム部23とネジ係合するネジ部分18を有している。ステム21の基ステム部23の上部は拡大された径を有し、円筒バレル31を提供しており、その内壁はハンドル17の下端のネジ部に対応するようにネジ山が提供されている。ハンドルの下端は図1のようにステム21のバレル31にネジ込まれている。ハンドル17は本体20のハンドル係合部分19内で軸方向に移動せず、本体20の軸周囲を自由に回転する。ハンドル17のネジ部のステム21の基ステム部23との螺合により、ハンドル17の回転によってステム21はバルブ孔部内で軸方向に移動する。
図1と図1Aで図示するように、小孔33がステム21のバレル部31と本体20の内壁とのインターフェースに提供される。小孔33は基ステム部23と本体20の内壁とに半筒溝をそれぞれ加工することで提供できる。半筒溝は同じ径を有しており、両方が整合されると小孔またはチャンネル33を提供し、対応する径の棒状ガイド35を受領して保持する。ステム21のバレル部31と本体20の溝とそれぞれ係合するガイドピン35の存在によってステム21の基ステム部23の回転が阻止されるが、ステムは本体20とスライド式に接触した状態でスムーズに上下する。バレル部31のネジ山とハンドル18のネジ部は低ピッチ(例えば5/16から24)は目が細かく、ハンドル17の回転によってステム21はゆっくりと移動する。
ハンドル17は本体20内の中空部内で回転できるが(時計回り、あるいは反時計回り)、ハンドルが回転してもステム21は回転しない。ハンドル17の回転運動はステム21に伝えられない。しかし、ハンドル17が回転すると、ハンドル17との螺合によってステム21は軸方向に移動する。
好適にはステム21の軸方向移動は本体20の上方閉鎖ストッパ67または下方開放ストッパ69とのステム21の大径バレル部31の接触で制御される。例えば図1ではステムバレル部31は下方開放ストッパ69と接触しており、ステム21がさらに下方に移動することを防止している“全開放”状態である。同様に、ハンドル17がステムを軸方向にて上方に引くように回転すると、バレル部31は上方閉鎖ストッパ67と接触することになり、ステム21が上方にさらに移動することを防止してシート部24への損傷を防止し、“全閉鎖”状態となる。
その結果、ハンドル17が回転すると、本体とステム21に対してハンドルだけがバルブ軸周囲を回転する。ハンドルが回転すると、バレル部31の軸方向移動によりステム21全体が対応する量だけ軸方向に移動する。時計回りの回転時にハンドルはステムをバルブ本体20内に押し込み、反時計回り時にはステムをバルブ本体から引き上げる。ステム21と本体20との接触はスムーズなスライド接触であり、表面摩擦による屑の発生がない。ハンドル係合部19でのハンドル17の回転で非回転であるステム21は軸方向に移動し、シート体24をノズル30との接触状態及び非接触状態とし、ガス流通路52を開閉する。
好適には、ステム21の基ステム部23のハンドル17の反復するネジ式移動によって発生する屑はバレル部31内部で回収され、火災事故の発生源となり得るバルブ装置40の湿潤領域には侵入しない。
図2はバルブ装置40の本体20の中央部の拡大断面図であり、ノズル30の特殊形状を図示する。ノズル30は本体20内に存在し、好適には本体20と一体的に加工される。ノズルはチャンバ27と28を分離し、第1チャンバ28に隣接した高圧側と、第2チャンバ27に隣接した低圧側を有している。通常のバルブとは異なり、本発明のバルブ−レギュレータ40は角張った開口部を有しておらず、ノズル30は長い滑らかな径形状を有している。上方チャンバ27から下方に延びるノズル30は最小径DNの環状部を提供するように徐々に収束する。続いて、下方チャンバ28に向かってさらに下方に延び、高圧ゾーン側に徐々に開いた壁を提供する。本体20の凸状に湾曲した内壁はノズル30を特徴付ける。ノズル30はチャンバ27と28の間でガス流の収束通路52を提供する。
ノズル30の特徴は湾曲部の滑らかさである。1実施例においては、筒部の内径Bは約0.235インチである。通路52の壁は、図2で示すように例えば約0.5インチ±5%の半径Rの長半径凹状湾曲形状で提供される。通路壁が筒部の円筒壁と連結する短半径変形部は図2で示すように半径rの凸状湾曲形状で定義される。0.50インチである長半径Rに対しては、短半径rは約0.3インチ±5%である。約0.5インチの長半径Rを有した1好適実施例においてはノズルの最小内径DNは約0.208インチ±5%である。好適には、長半径Rとノズルの最小内径DNの比は2.53から2.27対1である。これらの寸法は例示であり、さらに大きな、または小さな装置の形態の比率的基準として利用され得る。さらに、最も知られたバルブはさらに小さな変形部半径と開口部内径との比を有している。
ノズル30の滑らかな湾曲の1利点は装置40の製造時の有利性である。図1と図2で示すように、バルブ40は上部から組み立てられる。すなわち、完全に組立てられたステム21は本体20(ハンドル17を取り外す)の上部の開口部からバルブ筒部内に入れられる。ノズル30の上湾曲部の大半径によってステム21はシート体24を外すことなく設置される。ステム21を筒部内へ注意して挿入することによってシート体24への損傷は最低限に抑えられる。ノズル30の滑らか形状はシート体にダメージを与えない。
ノズル湾曲部の下方大半径はガス流変動時であるバルブ開閉間の上下ストロークに対して高レベルの流体制御を提供する。ノズル30の滑らかな変形は流体の変動領域を装置操作員によって微調整させる。
図3Aと図3Bはステム21の詳細を図示する。ステム21は上方または基ステム部23と下方または先方ステム部22を有している。基ステム部23はその上方端でネジ式バレル部31を有する。そこにはハンドル構造体がネジ式に固定される。基ステム部23では周囲溝54も形成されており、図1のOリングシール体55を受領保持する。基ステム部23の下方シャフト部は、図3Bで示すように複数(好適には6)の等間隔で提供された軸方向ステム流体溝38を有するように加工される。ステム21の外径と本体20の筒部の内径Bとの間の非常に狭い間隔にも拘わらず、これらの溝38はバルブ操作時におけるステム21と本体20との間に適したガス通流領域を提供する。1好適実施例ではステム溝38は約0.0625インチ幅で、0.017インチの深さであり、溝の角部は0.0625インチの半径で丸型加工されており、流体を溝内外にスムーズに移動させる。軸ネジソケット穴39にはネジ山(例えば#1から64)が提供されており、先方ステム部22の対応するネジ山部45を確実にネジ固定させる。チャンネル溝以外に他の手段でもステムにガス流領域を提供できることは理解されよう。例えば、ステム21の基ステム部23は多角断面(たとえば六角形や八角形)で提供される部位を有することもでき、ガス流は多角ステムの平面間に提供され、多角ステムの角部はノズル壁に隣接して間隙が小さく、横方向のステム移動を防止する。
基ステム部23の下端の軸穴またはソケット39である開口部を囲む環状端部は内側に面取りされ、図示のごとくにソケット39側に向けて上方に傾斜する凹状傾部を提供する。面取り部の角度は決定的ではないが、好適には約20°から約50°(ステム軸から測定)である。基ステム部23の端部のこの面取り部または傾斜部の形状はシート体24を効果的に優しく受領すべく基ステム部22の一部と協調作用するように設計されている。基ステム部23の端部近辺で2本の隣接ステムガス流溝38間にて小通気穴37が基ステム部23の外側から放射状にネジソケット穴39までドリル加工されている。通気穴37はステム21全体が完全に構築され、バルブ40内に搭載されたときにOリングシート体24の内部を通気する。
先方ステム部22はネジ式ストック部45と肩部46とを有している。これで、ストック部45をソケット39内に肩部46が基ステム部23の下端と接触するまでネジ式に挿入固定させることで先方ステム部22を逆方向に基ステム部23に連結させる。
先方ステム部22の他の形状はシート体24を収容して保護するように注意深く設計されている。図3Aで示されるように、Oリングシート体24はストック部45上をスライドして穏やかに押し上げられ、肩部46を越えてステム22に提供される環状ポケット部56に設置される。ポケット部56は先方ステム部22周囲に提供された凹部である。トランク部57はOリングシート体24の内径よりも幾分かは短い直径を有している。ポケット部の底部には図示のごとく角度αを有した張出部59が提供されている。この好適実施例においてはαは約70°である。
図4はステム21の2ステム部22、23の合体形態を示す拡大断面図であり、シート体24を確保して保護する。基ステム部分23の下端の面取り部と先方ステム部22の角張った上端は組み合わされたときに空洞部またはポケット56を提供する。シート体24はこの内部に収容される。本発明の1利点は、ストック部が基ステム部23内に完全にネジ挿入されるとシート体24がポケット56内に受領され、ステム21内で緩やかに確保され、ステム領域の外側で、シート体のドーナツ状(断面)周囲の一部(例えば33%以内、好適には25%以内)を露出させるようにストック部の長さと肩部46の配置が設定されていることである。この好適実施例ではOリングシート体の総表面積の少なくとも66%、さらに好適には少なくとも25%がポケット部56の領域で受領保護され、好適には最大33%のOリングシート体外面がステム21の外面により提供される想像シリンダの外側に露出される。
さらに、ポケット部56はシート体24の軸断面積よりも約7%から約10%大きな軸断面積を有する。よって、シート体がステム内に設置されると(バルブ制御されたガス通流がない状態)空隙部60がポケット部56内のシート体とステム21との間に提供される。この空隙部60は逃容積であり、放射方向圧力がシート体に負荷されると(例えば、バルブ−レギュレータ40が完全閉鎖されるか、ステム21の本体20への設置時)シート体24を放射状に内側方向に移動させる。
図4では完全連結ステム部22と23の螺合でシート体24に適用される絞力がシート体を放射状に外側に張出させ、シート径DSにステム21自体の直径を少々越えさせている様子が示されている。例えば、ステムの直径0.206インチを有した1好適実施例ではシート体の直径DSは約0.224インチから約0.232インチである。シート体24がステムポケット部56の領域からわずかに突出していることでシート体はシール要素として充分に機能的となるが、シート体の大部分は保護状態に残る。損傷を与える可能性がある過剰物理力がシート体の内側に加えられると、シート体は破壊されずに空隙60内に押し入れられる。ステムの排気穴37はステム21の外部とポケット部56内の空隙内部60との間で圧力の均衡を促す。
図5は図1で示すノズル30の領域での本体20部分の拡大断面図であり、ステム21は全開状態に置かれている。開いたポジションで、ガス流は高圧領域42からステム21の先方ステム部22を越え、さらにシート体24を越えれステム溝38に送られる。ステム溝38はガス流をノズル30の通路52(図2)のステム21の基ステム部23と本体20の壁との間で通過させる。ステム部23の外側周囲との間の非常に狭い間隙は溝38間のステム部23の表面で維持され、2ポイントステムガイドの利点を維持する。
図6は完全閉鎖ポジションのステム21を図示する。ハンドル17の回転でステム21は全開ポジションから全閉ポジションにまで引き付けられる。これら両端ポジション間で、基ステム部23の下端との環状ギャップは連続的ではあるが徐々に変化し、ノズル30の通路52(図2)を通過するガス流を調整する。本発明の大きな利点はOリング24がステム21の全ストローク中にガス流と接触しないことによって保護されることである。シート体24がノズル30の狭窄部分に最接近するときのみ(すなわち、小半径rから大半径Rへの移行時(図2))装置圧力によってシート体24はステム21の2ステム部22と23間の位置から押出され、シート体をノズル壁に押し付けてバルブ40をさらなるガス流からシール状態とする。少々押出されて少々膨出したシート体24は図6で示すように本体壁とシール状態で接触し、バルブの完全閉鎖状態を提供する。図6で示すステムのポジションはステムバレル部31の上端が上部ストッパ67(図1)と接触している状態に対応する。ステム21の上部と閉鎖ストッパ67との接触でハンドル17を介して加えられるトルクがシート体24に対して圧縮力として移動されるのを妨害する。よって、従来のシステムの大きな問題であったハンドル17を介した過剰トルクの結果としてのシート体24への損傷が装置に及ぶ事態が回避される。
シート体24の後退はバルブの第1チャンバ28から第2チャンバ27へのノズル通路52を通過するガス流の直接的な衝撃からシート体を保護する手段を提供する。図4から図6で示すようにシート体24はネジ式先方ステム22によって絞られ、シートの大きな部分を確保して覆う“鳩尾型”ポケット部56または溝内に押し入れられて固定される。ステム21の2ステム部間のこの緩やかな絞り効果でシート体は確保され、ガス流状態時に膨張現象が防止される。図4で示されているように、絞り効果はシート体24を緩やかに圧縮し、その外径DSは予め選択外径にセットされる。1好適実施例では選択外径は、例えば約0.224インチから約0.232インチである。全実施形態において選択されたシート体の外径は、装置40がシート体24をノズル30近辺に置いた状態にされたときに、装置がガス流を予想範囲内で制御するのに必要な寸法にセットされる。鳩尾型ポケット部56は充分な空隙60を提供し、ステム21が完全にノズル30内に位置したときOリング24でポケット部56を満たさせるが、全ステム位置において確実な維持力を提供するためにOリング24の断面の大部分を確保する。
そのドーナツ型周囲の大部分でシート体24を確保するこの特徴はシート体24の発火メカニズム(すなわち、流体摩擦、断熱圧縮、等々の現象)への暴露を大きく減少させることで発火に対してさらに大きな防止力をも提供する。
ステム21の軸移動はシート体24と下方の穏やかに湾曲したノズル30の表面との間の距離を変える。その距離はゼロ(閉鎖状態、図6)から最大(全開状態、図5)まで変化できる。バルブ40の開放時に最も大きなガス流衝撃がステム21の先方ステム部22の下端と、金属質ステム溝38と金属ノズル30の間に直接的に加えられる。好適には基ステム部23の溝部分とノズル30はそれぞれ耐久性金属で製造されているため、バルブ40を通る充填ガス流または放出ガス流中のガス量制御は比較的に損傷抵抗性で燃焼抵抗性である金属溝38と本体20に提供された金属ノズルとの間で発生する。これは従来装置の改良である。従来装置ではガス量制御は典型的にはノズルと、比較的に脆く、燃焼性である非金属製バルブシート体24との間で提供された。
バルブ40を開くとステム21の先方ステム部22は第1チャンバ28内へ軸移動し、シート体24を筒部壁から引き戻し、基ステム部23の下端とノズル30との距離を増加させ、その距離の膨張率はハンドル17の連続回転で増加する。ステム表面とノズル30の湾曲面との位置関係のため、両者間の距離の膨張率は従来バルブの特徴である急速加速しない。反対に、ハンドル17の当初の回転でシート体24はノズル30の高圧側から分離するが、同時にノズル30の湾曲面からステム21を徐々に分離させる。このように、通路52を介した高圧領域42から低圧領域へのガスの急激な音速噴出は大きく減少される。
Oリングシート体24にはシート体24がノズル30に接近すると常に“膨張”力が作用する。このガス流力はシート体の直径を拡大しようとするシート体断面の圧力差を発生させる(すなわちOリング“膨張”)。この力を制御するため、ポケット体56の形状とステム肩部46の位置は、先方ステム部22が基ステム部23内に完全にネジ挿入されるとOリングシート体24には所定の絞り効果が作用してシート体を確実に確保する。この形状でシート体は安定し、制御不能な突出が効果的に排除される。Oリングの硬度は約90デュロメータである。
圧力均衡排気穴37はガス通流状態中にシート体24の圧力差を均衡させる手助けを提供する。ガス流は静圧を減少させるのでシート体24の内径と外径は異なる圧力を受け、有害な“膨張”力を拡大させる。圧力均衡排気穴37はその圧力差を解消させ、膨張力を減少させる。
特に好適な装置40は90デュロメータのエラストマー性シート体24を採用する。90デュロメータシート体が利用されると、過剰なOリング突出が介在せずに長いサイクルライフが保証される。非金属材料は事実上いかなる流体や高圧等の圧力においても異なる適した特性で利用できる。
よって装置は標準Oリング(燃焼毒性による不都合な材料で成るものを含む)を、ガス流の開放停止が反復されるバルブシート体24で使用させる。酸素共存性Oリングは圧力で膨張し、ガス流で突出する傾向がある。反復的に充填または放出するように十分な空隙容積60を提供しつつ(すなわち、充填中にOリングに逃げ場所を与える)、2部材ステム21がシート体24を効果的に確保して絞るため、エラストマー性Oリングはバルブシート体として信頼性高く使用できる。本発明は普通のエラストマー性Oリングを全ストロークを通じて高圧バルブシート体(荷重状態及び非荷重状態)として機能的に使用させ、多くの異なる利用に供する。これら特徴は標準Oリングをシート機構として利用させるような異なる利用法にも適している。
ステム21は全ストロークにおいて2点接触(上方及び下方接触点)によるガイドを必要とする。1好適実施例では前述の例示的寸法で全ステムストロークは約0.157インチである。2点ガイドが存在しなければ、ステム21は移動してステムを磨耗させ、Oリング24の突出による誤作動を招く。従って、本発明は2点ガイドをバルブの全ストロークで提供する。ガイド機構によって、ステム21はその全ストロークでバルブ筒部の中央に滞在し、ステム21の磨耗を減少させる。ガイドはさらにOリングシート体24をノズル30内外にスムーズに移動させるため、ストローク時の突出クレアランスを最低とする。
下方ステムガイドはステム径をノズル径よりも少々小さく維持し(最小直径クレアランス)、ガス流溝38を基ステム部23に追加することで達成される。ガス流溝38はオリジナルデザインによって同量ガスを流すようになっているが、溝38はステム21の周囲で離れて提供されているため、ステム/ノズル径の接近したトレランスにより提供されるガイドは維持される。溝38はバルブが米国特許6607007のオリジナルデザインによる全回転ストロークを実行するまで増加するガス流エリアが広がらないように配置される。溝38の追加された利点は熱拒絶と、逆流状態におけるシート体24に対するガス流衝撃を妨害することである。
Oリング24の突出を制御するためクレアランスは最低レベルで維持されなければならないので、注意深いステムガイドによってOリング24がガス流力による筒体内のステム傾斜によってステム21の一方側に過剰なクレアランスが発生しないようにしなければならない。この達成のため、基ステム部23に溝が提供されて望む高ガス流領域が維持されつつガイド及びステム21と本体20の壁との間の狭いクレアランスが維持される。1好適実施例においては溝38の領域の基ステム部23の外径は約0.206インチであり、最も細い通路でのノズル30の内径は約0.208インチである。従って、ノズル30を通過するステム21の直径とノズル30自体の直径との差は好適には約0.002インチであり、あるいはステムの各直径側で約1000分の1インチであることが望ましい。好適には、基ステム部23の直径はノズルの最小直径の少なくとも98%であり、この近接度はステム21に第2ポイントのガイドを提供するのに必要である。ステム21とノズル20との間のこの狭いトレランスはステムの大きな横方向移動を防止し、“2ポイント”ステムガイドの下方点を提供する。よってステムは筒体内でほとんど傾斜することなく開閉でき、ガス流時にもほとんど振動しない。
溝38は望むゆっくりとした開口を提供するようにハンドル17が少なくとも1回転されるまでガス流に影響を及ぼさない。溝38と狭いトレランス維持の追加的な利点は、溝38がバルブ40の逆加圧中に乱流(シリンダ充填時に発生するものに類似)を増大させることである。この乱流と近接トレランスは高低圧ガス間の混合を増加させるので断熱圧縮による加熱を大きく減少させる。
2ポイントガイド特性の追加的利点はガイドメカニズム(溝38を提供する基ステム部23のシャフト)がノズル30を通過する通路52を占め、バルブの全ストロークに対するガス流路(通路52からノズル30)をほぼ満たしたバルブ40の内外へのガス流は金属要素23を強制的に越えさせられる。この特徴は発火メカニズムまたは燃焼プロセスからシート体24に対する改良保護を提供し、ガス流抵抗/乱流を創出して熱拒絶を増加させることで発生する燃焼産物の量を減少させる。特に(1)シート体に送られる熱は金属要素で拒絶されるのでバルブ出口50を通る断熱圧縮加熱効果は低減される;(2)金属要素は燃焼産物を金属要素を越えてバルブから排出させるシート体24の燃焼熱を拒絶する(小型シート体24により発生される熱の大部分を拒絶する)ので出口筒部での燃焼産物放出は減少する;そして、出口に移動する際に燃焼産物を冷却して出口ポート50で燃焼産物の濃度を減少させる。
よって、ステム21はシート体24を確保して押絞り、ガイドし、必要なガス流領域を提供するように設計されている。2部材ステム21は前述のようにシート体を押絞る。好適にはステムガス流溝38はガス流領域を維持し、同時に下方ステム21のガイドを提供する(すなわち、ステムの下方部はガス流中に揺動しない)。
2部材ステム21は抗突出Oリングあるいはプラスチック材でさえも使用させる。なぜなら、パッキン押えあるいはシートポケット等に配置されるために保持体上で伸びる必要がないからである。ほとんどの場合、プラスチック等の抗突出材料は最低の“形状記憶”を有しており、伸ばされると塑性的に変形する。よって本発明の2部材ステムでは適した性質を有した多くの種類のシート材料が利用できる(エラストマー材料及びプラスチック材料)。
長半径ノズルの半径Rはシート体24に作用する突出変形部を滑らかににする。ノズル24はステム21を上方ノズル内に搭載させるためにスムーズな半径Rを有しており、バルブ開放初期に下方ノズルを越えて滑らかにガス流の制御を施し、シート体24の寿命を引き伸ばす。スムーズな半径(下方)はシート体24のノズル30内外へのスムーズな移動を提供し、大半径用に設計されている。大きな半径Rは無ガス流状態からガス流状態にまで徐々に移行させる。よって、下流の加圧比を減少させる(下流部材への断熱圧縮を減少させる)。徐々な移行はOリング24の突出傾向も低減させ、使用寿命を長くする。この特徴はOリングシート体24には非常に重要であり、前述の押し絞り/確保特性を補助する。
ステム21が装置の調整時に回転しないことを確実にするため、ピン35が基ステム部23に提供され、図1と図1Aで示すように軸方向移動のみを許す。ピン35はステム21の直線ガイドを提供し、ピン全長に捩れ加重を配分する。ピン35はバルブ−レギュレータの一方側の穴33に挿入されたステンレス製(または他の材料)小径ロッド(棒)である。穴33は本体20と基ステム部23に設けられた穴であり、下方ステムに上下移動ガイドを提供し、バルブの開閉中の回転を防止する。ピン35は最低限の空間を占めるだけであり、バルブの移動範囲全体で非回転ガイドを提供する。
よって、装置40のユニークなシートシール機構がバルブの閉鎖に最低限のトルクを必要とすることが理解される。バルブシート体24がノズル30内に挿入されると、シート体自体は自動的に制御下で起動し、圧力の助けでノズル30をガス通路に対してシール状態とする。この積極的な閉鎖はシート体材料に余分な加重を負担させることなく実現する。
装置40は上部から全体を通じて有用であり、利用のためにガスシリンダから装置を外す必要はなく、キャップ19を単に緩めるだけである。これは上部本体20のネジ型外部と螺合するようになっている(3/4から20)。取り付けられたシリンダから外さずに装置40の内部部材を扱う性能は能率を向上させ、装置を清潔に保たせる。25%程度のシリンダバルブはバルブの取り外しや交換によって破壊される。装置40をシリンダから取り外す必要を最低とすることでネジの磨耗が防止され、異物の侵入も防止される。
バルブ材料は事実上非磁性であり、MRI装置での利用が可能である。この設計はバルブからの流速が調整に利用され、ユーザの手の触覚で容易に制御できる。
元の実施例(米国特許6607007)と現行装置デザインの改良に言及する。下方ステム21の直径は減少されるため、調整ネジ溝への力が減少する。この特徴は装置の使用寿命を伸ばす(減少するネジ磨耗による)。下方ステムの直径の減少は本体壁厚をその分だけ増加させ、物理的衝撃に対するバルブの抵抗力を増加させる(すなわち、本体のOリングの減少直径近くの本体の破損にはさらに強力な衝撃力が要求される)。
壁厚はバルブ本体20で増加されており、物理的衝撃に対する抵抗力を高めるように構成されている。シリンダは高所から落下したり、剛体表面と衝突したりしてバルブに衝撃加重を与える。このメカニズムによる影響を受ける領域のバルブ本体の壁厚は増加されている。さらに、直線的ネジ山またはテーパネジ山が装置に利用できる。
ハンドル調整メカニズム17は充分に確保されるメカニズムである。確保されたネジ部によって使用中にネジ山によって発生する屑はステムバレル31で確保される。このアレンジはさらに細かいネジ山ピッチ(バルブ微調整用)及びさらに数多くの係合状態のネジ山をも含む(全ネジストレスと磨耗を減少させる)。確保されたネジ山は、ネジ山を広げ、ネジ山磨耗を促進させる傾向を有したオリジナルデザインの“鳩尾形状”を排除する。確保されたネジ山デザインは左利き用ネジ山の必要性も排除し、通常の右利き用ネジ山を全体的に使用させる。ガイドピン35はバルブの開閉時に下方ステムの非回転状態を提供するように追加されている。
装置の形状はバルブの開閉時に一定の低加重、スムーズなスライド作業やシート作業によってバルブの使用寿命を長くする。シート作業はしばしば有害なユーザの手によるトルク入力とは独立しており、保護されている。このことは非Oリング型シートバルブの場合とは好対照である。それは金属部材をシート体ポリマー材料との強力で高応力状態にて接触させる手動トルクに頼るものである。その結果、変形が進行してシート体ポリマー材料が変形する。このことでシート体が磨耗し、細断され、突出変形するため、シート体にバルブ閉鎖ストッパとして作用させるには、それを有害なユーザの手によるオーバートルク状態に暴露しなければならない。
本体キャップ19は本体20と外側で係合し、追加の余地を提供して上方ステムを収容し、下方ステムドライブを提供するように変更された。
シートのOリング24とステムのOリング55(特にバックアップリングシール無し)は減少サイズであり、燃焼が発生しても最低量のポリマーを提供するだけである。ポリマーは燃焼の観点からは最も弱い部分であり、燃焼が発生するとポリマー燃焼は金属燃焼を引き起こし、有毒燃焼副産物を発生させる。本発明に選択された金属は非常に共存性が高い。それらOリング材料は共存性が高く、発火現象が起きても熱量や有毒ガス等の発生を最低限とするように小型化できるものから選択されている。例えば、本発明の1好適実施例ではシート体24は約30mgの材料であり、3300カロリー/グラムで燃焼し、事故で火災が発生すると約99カロリーのエネルギーを発生させる。一方、通常のシャーウッド型バルブは典型的には100mgのシート体を有する。これは7500カロリー/グラムの熱を発生させて燃焼し、750カロリーのエネルギーを放出する。減少した量と共存性は本発明のシート体の燃焼エネルギーを低減させ、燃焼の障害を減少させて有毒ガスの発生を抑える。
従って、ポリマー材料は酸素との共存性の優劣で選択できるが、燃焼するポリマー材料は有毒ガスを発生させるため、酸素湿潤ポリマー部分は可能な限り小さく維持する(例えば、発生する有毒ガス量を減少させるため)。ステムシール体は1体のOリング55に減少され、2体のバックアップリングを排除し、シートのOリング24は最小サイズにされる。シート体24にOリングを使用すると、ドーナツ状領域のものを除いて(最も知られたシート体はポリマー材料の大型ディスク体であり、ドーナツ形状ではない)、全ポリマー材料を排除できる利点が加わる。よって、燃焼に供されるポリマー量はOリング形態では減少する。燃焼は発火と延焼を妨害するシート体の確保形態でも減少する。
発明装置40はオリジナルバルブに対する改良であり、新技術と、そのデザインの有利性を採用する。図7で示すバルブのレギュレータ延長部は材料の共存性とバルブデザインのリスク最小化特性を有している。本発明では圧力とガス流調整の両方が可能である。装置は本質的に時には共存性が低い圧力付加部材(バネ等)を確実に流体湿潤領域の外側に維持する。
図7は本発明の別実施例である。装置40は改良されたガス流調整を行う。装置はステム21のバランス操作によって調整する。すなわち、ステムに作用する圧力はシリンダ圧に対してバランスされ、バランス力はシリンダ圧の増減では変化しない。バランスされたステム21のデザインはシリンダ圧の変動で規制された圧力やガス流が大きく変動しないようにしているだけでなく、調整トルクを低レベルに確実に維持させる。
図7の実施例は前出実施例と多くの点で類似する。違いはステム21とのハンドル機構の新規な作用である。ハンドル17は解説したように回転し、ハンドルの回転はハンドルシリンダ81に回転モーションも提供する。ハンドルシリンダ81はバレル88の対応ネジ型内部と螺合するネジ型外部を有している。ハンドル17と、バレル88と螺合するハンドルシリンダ81の回転はバレルを本体20内で軸方向にシフトさせる。シリンダ81とバレル88との間の機能的相互作用は、図1の実施例で解説したハンドル17とステムバレル31との間のものと基本的には同一である(屑確保を含む)。違いはこの実施例のネジ型バレル88が基ステム部23の一部ではなく、ハンドル構造体と機能的に関連することである。
コイルバネ80または他の適当な押圧手段はバレル88の下端または先方端とバネフランジ83との間で軸方向に延びる。バネフランジ83はステムピストンを形成する。それはステム21の基端部に接続される。バネフランジまたはステムピストン83及びステム21との間の接続は可逆性であるが(ネジ接続の場合と同様)、本発明の実行時にはステム21、ステムピストンまたはバネフランジ83は一体構造体であるがごとくに一体的に軸移動する。しかし、バネフランジ83の軸方向部分はバレル88に対して軸方向に、バレル88の底部の中央入口を通って前後に少々移動できる。すなわち、ネジ式バレル部材88はその底部に中央入口を提供し、上方に軸方向に延びるバネフランジの中央部分はその入口を通過し、延長部は入口内に自由に進入でき、スナップリングによって引き抜きが防止されている。バランスバネ80の圧縮はバネフランジをバレル88から引き離す。前述の実施例のように、バレル88は本体20内にスムーズに進入でき、その内壁とスライド式に接触する。
バネフランジ83から延びる軸対称シャフト90は固定ディスク76を通過してステム21のトップ部に先端のネジ山によって取り付けられる。このシャフト90はステム21にバネフランジ83の固定軸基準位置を提供する。この形態はバネ力と先方面及び基面での圧力バランスの結果としてバネフランジ83とステム21の両方を機能ユニットとして軸方向に共に移動させる。
バネフランジ83の力は基面へのバネ力、先方面での中間チャンバ75の中間圧、及びステム21の基ステム部23から固定ディスク76の中央入口または開口部を通過する軸対称シャフト要素90に沿って伝達される力である。よって本発明の1目的はバネ力に対するバネフランジピストン83の力と中間圧力(すなわち、中間チャンバ75の制御圧力から得られる力)を規制するため、圧力及び力バランスステム21を提供することである。これで合理的なサイズのレギュレータバネ80とハンドル17の好都合に低い調整トルクの選択が可能になる。
導管72は下方チャンバ28と固定ディスク76の先方(下方)側との間に提供される。ディスク部材76の基部側にはスナップリング91または他の手段が提供され、例えば本体20の周縁溝と係合でき、そこのディスク部材を保持する。ディスク部材は、好適には本体20とのディスクの基部インターフェースでスナップリング91によって軸方向に固定される。ディスク部材76の先方側は下方チャンバ28と効果的に通流状態である。よって、下方チャンバ28の流体圧は固定ディスク76の先方側及びステム21の基ステム部23の基端部と作用することができる。適当なパッキングまたはガスケットは流体が固定ディスク76を越えて流れるのを防止し、導管72からOリングシール体55を越えて上方ステム21を流れるのを防止する。導管72はステム21の基部側を常に下方チャンバ28の圧力に暴露させる。
ステム21に対する力は、軸対称シャフト要素90で固定ディスク76の入口を介してステム21の基端でネジ接続されるように移動されたバネフランジ83からの力を含む。ステム21の基端部には下方チャンバ28の圧力も適用される。この圧力は導管72を介してステム21と軸対称シャフト要素90との間の基部領域の差に対して作用する。この圧力は導管72を介して下方チャンバ28からステム21の上方端にまで送られる。ステム21と軸対称シャフト要素90との間の領域の差はシート体24での領域とマッチし、チャンバ28の圧力がステム21、23の先方端に作用するようなステム21の先方領域を形成する。
固定ディスク76の先方側のガスケットシール体78はガス流が、内径での高圧領域と外径での低圧領域との間で先方側を放射状に越えることを妨害する。これは高圧ゾーンから低圧ゾーンへの圧力移動に起因する。シール体はシャフト90とディスク76との間のガス流も妨害するが、シャフト90をディスクの中央入口を軸方向に通過させる。
この形状デザインはステム21、23を圧力バランスさせ、高圧ゾーン42の圧力変動とは無関係に軸方向移動させないようにする。図7で示すよう、バランス導管73は上方チャンバ27から固定ディスク76を軸方向に越えて中間チャンバ75内に開いている。円筒状中間チャンバ75は本体20の壁により周縁及びバネフランジ83の先方部によってその基部側並びに固定ディスク76の基部側によってその先方端部に形成された空洞部である。バランス導管73は中間チャンバ75と上方チャンバ27との間の通流を提供する。バランス導管73を介して、中間チャンバは上方チャンバ27と実質的に同一ガス圧を有する。このデザインはハンドル17の回転と中間チャンバ75の圧力でセットされるバネ80の張力で提供される軸方向力バランス状態であるバネフランジピストン83とステム21とを提供する。ハンドル17の回転で提供されるバネ力でのダイアル処理で上方チャンバ27と出口ポート50の圧力を操作員が望むように規制させる。
ハンドル17の回転でバレル88の軸方向移動が起きる(他の実施例同様にバレル自体は回転しない)。バレル88の軸方向移動はバランスバネ80の圧縮の増減をもたらす。
よって、中間チャンバ75の圧力はバランスバネ80の力から反対側に向かうバネフランジ83に作用する軸力を供給する。バランスバネ80はバネフランジ83(よってステム21全体)に下方のバネ力を作用させ、中間チャンバ75の制御圧力はバネフランジに対してバルブ−レギュレータの本体20内で軸方向上方にバネ力を作用させる。従って、バランスバネ80の力と、中間チャンバ75と上方チャンバ27に存在する制御圧との間でバランスされたステムが提供される。もちろん、バルブが完全に開いているとき、バルブの上方チャンバ27と下方チャンバ28との間には通流が存在する。
このようにハンドル回転度はバレル88の位置を制御する。それはバネ80に適用される圧力とステム21の位置を決定する。ハンドル構造体をオープン位置にまで回転させるとバレル88は下方に移動し、バランスバネ88の圧力を少々上昇させ、通流状態へと通路52を開放する(図2)。バルブをステム21を移動させて開くことで、上方チャンバ27は高圧ゾーン42と通流状態に置かれる(下方チャンバ28を介する)。それでバランス導管73の手段によって中間チャンバ75の圧力も増加する。固定ディスク76の先方側の圧力とステム21の基部端での差領域とはピストン導管72の機能によって下方チャンバ28の圧力とほぼ等しくなる。よって、ステム21の両側の圧力はバルブの開放程度に関係なくバランスされる。
バランスしたステムはガス流制御を改善する。オペレータはハンドルの“ダイアル操作(回転)”を制御することでバランスバネ80の圧力を調整し、中間チャンバ75に存在する制御圧力をオフセットできる。(図7はバネ式ハンドル回転計測構造体を示す。)ステムは中立圧力(ステム21の前方と基部側の圧力は相対均衡)で機能するため、ガス流はさらに高い圧力のゾーン42の圧力が降下しても正確に制御できる(例えば、下方チャンバ28または圧力シリンダが放出状態であるとき)。バランスしたステムシステムにおいては、ハンドル回転には抵抗がほとんどない。なぜなら、バレル88のネジ式駆動は大気圧でのレギュレータのバネにのみ対抗して作用し、システムの制御圧力に対しては作用しないからである。このガス流規制は可変オリフィス放出構造体89によってさらに増強できる。さらに、本発明の実施のため、構造体89は好適には最低限度、チェックバルブまたは他のブランク処理装置を含み、実行中に中間チャンバ75の圧力を維持させることができる。本発明の別実施例はチェックバルブと、構造体89が取り付けられている放出口または他のポートでの迅速断絶部を含む。
この別実施例は装置の1利点は、本体から部材の突出がないように装置の本体内に新規な圧力ゲージが提供されていることである。従来の突出形態の圧力ゲージは衝撃ダメージを受け易く、使用中に破損する可能性がある。圧力ゲージは装置内でバネとピストンを利用する。
図8、図9及び図9Aを解説する。圧力ゲージ構造体は図9の分解図で示され、完成体は図8Aで示されている。バルブ−レギュレータ本体20内の圧力ゲージ構造体の内蔵は図8で示されており、バルブ−レギュレータ40の部材との通流状態が示されている。
図8は図1や図7で示される本体20の改良版であり、圧力通路が提供され、またはタップ10が本体20で軸方向にドリル加工されており、圧力ゲージ構造体を装置全体の作動圧に暴露している。図8及び図10で示すタップ10は下方チャンバ28と通流しており(図1)、あるいは中間チャンバ75と通流しており(図7)、またはバルブ−レギュレータの作動圧と通流している。図8で示すように、圧力ゲージ構造体は、ステム21と平行で、ステムと装置外部との間で本体20内に提供された軸ゲージ空洞部104内に設置されている。放射状側部105はゲージ空洞部104の基部端と圧力タップ10を連結する。側部105の外部開口部はセットネジ106とOリングガスケット107でシールされる。狭いスリット窓110はゲージ空洞部と本体20の外側との間で本体20内に提供され、透明の高衝撃用プラスチックスリーブ116でシールされ、ゲージ空洞部104内への覗き窓の役目を果たす。
構造体112は本体20の外側で組み立てられ、図8Aのようになり、空洞部104の先方端の空洞部を介してゲージ空洞部104内に挿入される。続いて、空洞部104の先方端で本体と螺合するキャップネジ109でシール状態に閉鎖される。キャップネジ109は透明スリーブ116のネジ式先端にネジ込まれ、スリーブをその場で固定させるのが望ましい。あるいは、スリーブ116は空洞部104の先方部に図8のごとく接着固定あるいは他の手段で固定され、利用時に軸方向にも回転方向にも動かないようになっている。
圧力ゲージ構造体112の形状は図9で示される。細い棒またはワイヤ114は圧力ゲージの他の部材が関連する中枢体として利用される。ワイヤ114はゲージ空洞部104内で軸方向に移動できる。少なくとも1つで、好適には2つのOリングシール体117、117’は横部材105の流体圧力からゲージ空洞部をシール状態で隔絶する。円筒状ブロック119はワイヤ114に沿った所定の位置でセットネジ、杭等で固定される。ワイヤ114の先方端はスリーブの基部端の(通常は閉鎖された)中央開口部を通過する。バネ120はワイヤ114の周囲に位置し、ブロック119までの途中で提供され、スリーブ116の上端に存在する。ワイヤ114の先端がスリーブ116の内部に挿入された後、非常に見やすい表示要素122はその先端に固定される。ワイヤ114、ブロック119及び表示要素122は横部材105の流体圧力の影響下で一体的に移動する。スリーブ116がゲージ空洞部104内に固定されているため、スリーブの上端に隣接するバネ120はブロック119を軸方向に上方へ押圧する。図9で示すように、スリーブ116は適当な圧力目盛りが視覚的に提供されている。
ワイヤ114の長さとスリーブ116の長さが選択され、ブロック119の位置が前もって決定され、表示装置122はスリーブ116の適正な圧力表示に合わせられる。本発明装置の操作時に、バルブチャンバ(例えば下方チャンバ28または上方チャンバ27あるいは中間チャンバ75)の流体圧力は横部材105に移され、その圧力はワイヤ114の基部端に圧力をかける。ワイヤ114の端部124への圧力はワイヤをバネ120の圧縮力に対抗して軸方向で下方に押す。バネ120の圧縮力は横部材105の圧力に依存する。バルブの圧力、よって横部材105の圧力が増加すると、ワイヤ114は軸方向で下方に押圧され、表示装置122はスリーブ116内の適当な位置にシフトし、上昇したバルブ圧(例えばポンド/平方インチ)に対応した目盛りで表示装置と整合する。横部材105の圧力減少で、バネ120はスリーブ116の上端とブロック119を押圧し、ワイヤ114を軸方向で上方に押圧する。バネ120のバネ力によってワイヤは上方に移動して表示要素122を引き寄せ、新規で減少したバルブ圧に対応するスリーブ目盛りの正確な目盛りに合致させる。
バルブ−レギュレータ40は、ハンドル17の調整ノブが種々な調整レベルの刺激感触を与えるように提供されているかも知れないが、無段階で調整できる流体範囲を提供する。この装置は装置の設計範囲であればいかなるレベルでも調整できる。好適には2つの範囲(0から15lpmと0から25lpm)が市場にニーズに沿って提供される。範囲のカラー表示や調整の数値表示も可能であり、ユーザは流量範囲を容易に確認できる。バルブからの流速も調整でき、装置の全範囲にわたってユーザの感覚/調整で制御できる。この装置は可変制御を可能にするので、制御ノブにはステッパモータ等の電子機器を取り付けることができ、自動調整式とすることができる。別々の停止ノブは不要であるが、流量調整の場合と同じノブで停止状態とすることもできる。
放出カニューレには低圧チェックバルブ89が装着され、シリンダが所定レベル以下には圧力低下しないようにしている。この特徴によって酸素供給装置がシリンダを空気中の汚染物や水の吸引をチェックする必要なく充填できる。実際に、本体に提供された充填/放出ポートには低圧チェックバルブ、フィルタ、カニューレ金具、手動停止バルブ、自動チェックバルブ、固定または可変開口部、充填圧力リミットチェックバルブ、迅速取り外し装置、標準シール装置が選択的に提供される。放出カニューレ89は市場ニーズに合わせて装置の種々な場所に設置できる。
レギュレータ本体のデザインはCGA870型バルブ体に則しているが、内部デザインと操作の特徴は種々な流体や適用法に合わせることができる。よって、本体スタイルと特徴は対象の利用法に合わせてデザインできる。これに関して、直線状ネジ山でもテーパ状ネジ山でも装置本体へのシリンダの取り付けに利用できる。
レギュレータは高低圧での利用に合わせて微調整できる流量調整手段を提供する。この利点により、また低コスト製造できることにより、レギュレータ40は多くの種々な利用に供することができる。例えば、航空機用、カラーボール銃、産業用ガス、特殊ガス、スキューバダイビング、代替燃料自動車等々において利用が可能である。医療環境に代わるこれらいずれの場合にも材料(金属と非金属)が利用でき、機能性と酸素共存性を提供する。一方、ほとんどのプラグ型デザインは機能性のみを提供する材料を使用しなければならない。なぜなら、共存性材料(特に非金属材料)は機械的強度に欠けるからである。よって、非共存性で着火しやすい材料が使用される。なぜなら、それらは火災が発生しないかぎり機械的に受ける損害に対して共存性材料より抵抗性を有するからである。
本発明のバルブ/レギュレータの組み合わせ装置は、バルブの好ましい機能を維持しながら圧力調整とガス流調整の両方を提供する。よって、3種の全ての機能が装置に提供される(ガス流または圧力調整及びバルブ機能)。このことはこの装置に新規である。なぜなら、他の部材はこれらの1つのみを提供するからである。言い換えれば、従来装置はバルブであったり、圧力レギュレータであったり、ガス流レギュレータであった。本発明は圧力レギュレータ、バルブまたはガス流レギュレータ及びバルブとして同時的に機能する。これらの特徴はバルブの要素17から38と、バルブ−レギュレータの要素72から90を含んだ内部機構の独特な要素で提供される。これらの重要な特徴は様々なバルブやバルブレギュレータ装置で利用できる多くの異なる外側収容体内で実現できる。