JP5118374B2 - 人工衛星の動的運動減衰 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、人工衛星およびその他の宇宙飛行体用の姿勢制御システムに関し、より詳細には、このようなシステムの動的運動減衰(active motion damping)に関する。
人工衛星およびその他の宇宙飛行体の姿勢制御システムには、コントロールモーメントジャイロ(CMG)が広く使用される。用語「スペースクラフト」、「人工衛星」および「宇宙飛行体」は、本明細書では同義語として使用される。当業者であれば、3次元におけるオリエンテーション制御を可能とするために、複数のCMGがしばしば使用されることを理解する。しかし、説明の便宜上、本明細書では、オリエンテーションシステムは1次元であり、すなわち、ただ1つのCMGだけを使用するものとする。当業者であれば、3次元におけるオリエンテーション付けを実現するために、複数のCMGが使用可能であり、本発明はまた、このような多次元構成にもあてはまることを理解するであろう。
図1は、宇宙空間でスペースクラフト24をオリエンテーション付けるために使用されるCMG22を使用した、従来技術によるスペースクラフト姿勢制御システム20を示す簡略化された概略ブロック図である。スペースクラフト制御システム26は、人工衛星が取るべきオリエンテーションを決定し、リンク261を介して適切なコマンドを姿勢制御処理装置(ACP)28に発する。ACP28は、スペースクラフト24上のレートセンサ241および姿勢センサ242から受け取った、スペースクラフト24が回転している(そうである場合)現時点のレート、および回転軸のオリエンテーション(姿勢)に関する情報を考慮に入れ、次いで、リンク29を介して(例えば、1秒当たりのラジアンまたは他の便宜的な回転単位で)CMG22にレートコマンドを発し、それによりSCS26によって所望される新しいオリエンテーションにスペースクラフト24を回転させる。CMG22は、可動ジンバルに保持された回転マスを備え、この可動ジンバルは、スペースクラフト24に機械的に結合される。CMG22が受け取ったレートコマンドに応答してジンバルが回転されると、ジンバルは歳差運動し、それによってスペースクラフト24にトルク25を与え、システム全体の総運動量が保存されるためスペースクラフト24は回転し始めることになる。レートセンサおよびスペースクラフト姿勢センサ241、242、またはCMG22内の他のセンサからのACP28に対するフィードバックに基づいて、ACPは、CMG22に発せられたレートコマンドを修正して、スペースクラフトの加速度および速度を制御する。この操作が完了すると、CMG22を静止状態に戻し、スペースクラフト24の回転を停止させるようにコマンドがCMG22に発せられる。同様の機構によって、スペースクラフトからCMGに運動量を交換して、スペースクラフトにこのような外部からのトルク外乱に対処することが可能である。通常の環境下では、このような構成はうまく作動する。
図2は、CMG22に関するさらなる詳細を示す、図1の姿勢制御システム20の簡略化された概略ブロック図である。同じ要素には同じ参照符号が使用される。CMG22は、(i)ACP28からリンク29を介してジンバルレートコマンド(CRC)46を受け取る加算器30と、(ii)リンク31を介して加算器30の出力に結合された入力を有する誤差増幅器32と、(iii)リンク33を介して誤差増幅器32の出力に結合された入力を有するフィルタ34と、(iv)リンク35を介してフィルタ34の出力に結合された入力を有するリミッタ36と、(v)リンク37を介して入力がリミッタ36の出力に結合されたモータドライバ38と、(vi)リンク39を介して入力がドライバ38の出力に結合されたジンバルモータ40とを備える。フィルタ34は、スペースクラフト内で発生し得る振動共振モードを補償するために使用され、したがって、姿勢制御システム全体は絶対的に安定となる。リミッタ36は、ジンバルモータ40に対する駆動電流Idが、ドライバ38および/またはモータ40の最大安全電流Imaxを超えないように保証する。CMG22は、ジンバルモータ40およびスペースクラフト24に機械的に結合された内部ジンバルアセンブリ42をさらに含む。ジンバルモータ40は、内部ジンバルアセンブリ42にモータトルク(MT)41を伝達する。内部ジンバルアセンブリ42は、スペースクラフト24にジャイロトルク(GT)25を伝達する。内部ジンバルアセンブリ42はまた、スペースクラフト24が回転している場合には、スペースクラフト24から反作用トルク(RT)27を受け取ることもできる。この状況では、スペースクラフトは、内部ジンバルアセンブリ42を逆回りに回転させようとする。タコメータ44(「TACH」と略記される)が、リンク43を介して内部ジンバルアセンブリ42に結合され、内部ジンバルアセンブリ42の回転速度(また、間接的にスペースクラフトの回転速度も)を測定し、フィードバックリンク45を介して測定されたレートフィードバック値(RFB)49を加算器30に伝達して戻す。要素30、32、34、36、38は、ジンバルループ制御器23を構成し、この制御器23は、ACP28からリンク29を介してジンバルレートコマンド(GRC)46および、TACH44からリンク45を介してジンバルレートフィードバック(RFB)49を受け取り、ジンバルレートコマンド(GRC)46と、レートフィードバック(RFB)49との差を0まで低減させるように、リンク39を介してモータ駆動電流Id48をモータ40に伝達し、それによって、CMGジンバルをGRC46に対応する所望の回転速度で回転させるモータトルク(MT)41を供給し、スペースクラフト24に作用するジャイロトルク(GT)25を生成する。ジンバルループ制御器23は、望ましくは1型制御器であり、すなわち、この制御器23は、誤差増幅器32内に、合計される積分増幅器と線形増幅器とを含む。この積分作用によって、制御システムは、反作用トルク(RT)27の影響を拒絶することが可能となる。これは、従来通りである。
このようなシステムに伴う問題は、スペースクラフトが、ACP28からCMG22に発せられた先のジンバルレートコマンド(GRC)46の結果動いており、ACP28またはシステムの他の何らかの要素に機能不全がある場合、または、タイムアウトに達し、その結果、ACP28によって発せられるジンバルレートコマンド(GRC)46がゼロまで下がるか、またはその他の形で無効となった場合に、スペースクラフト24およびCMG22が、非常に過酷な機械的応力を受ける恐れがあることである。例えば、GRC46が突然除去されるか、またはゼロになる場合、RFB信号49だけが加算器30に到達することになり、ジンバルループ制御器23は、RFB49をゼロに駆動しようとモータトルク(MT)41の方向を反転させる。この結果、内部ジンバルアセンブリ42およびスペースクラフト24に急激で害を及ぼし得る減速が生じることとなり得る。さらに、ドライバ38が、コマンドによって、または障害軽減反応として動作不能となった場合、モータトルク(MT)41はゼロになるが、反作用トルク(RT)27はそのまま残り、その結果ジンバルを逆方向に大きく加速させる可能性がある。このプロセスもまた、CMGシステムおよびスペースクラフト構造に損傷応力をもたらす可能性がある。多くの高可変能力姿勢制御システムには、ギア式駆動モータを備えるCMGが歴史的に使用されてきており、CMGのモータ40からの逆起電力(Vbemf)を発電制動回路構成に使用して、飛行体の反作用トルクによって生じるCMGのジンバルレートを受動的に制限することができた。しかし、スペースクラフトのいくつかは、ギア式ではない、直接駆動ジンバルモータを使用しており、このモータではこの手法は実用的でない。したがって、こうした飛行体では問題が悪化する。したがって、物理的応力、トルク誤差、および様々な種類のCMGジンバル駆動妨害から生じる他の問題を軽減または回避する、人工衛星の動的運動減衰システムならびに方法が求められ続けている。
したがって、人工衛星およびその他のスペースクラフト用の、改善された動的運動減衰手段および方法を提供することが望ましい。さらに、この装置および方法は、簡単かつ頑丈で、信頼性が高く、人工衛星ハードウェアに最低限の変更しか必要とならないことが望ましい。さらに、本発明のその他の望ましい特徴および特性は、以下の詳細な説明および添付の特許請求の範囲を、添付の図面、ならびに前述の技術分野および背景技術と併せ読めば明らかとなるであろう。
スペースクラフトの安全な姿勢制御のための装置が提供される。この装置は、姿勢変更コマンドを生成する姿勢制御処理装置(ACP)と、スペースクラフトに結合され、姿勢変更コマンドを実行してスペースクラフトのオリエンテーションを変更するコントロールモーメントジャイロ(CMG)と、CMGとACPとの間に結合され、(i)スペースクラフト姿勢制御システムの正常動作の間、ACPから姿勢変更コマンドを受け取り、このようなコマンドをCMGに送り、実行させ、(ii)このような姿勢変更コマンドが無効である、使用不可能である、または割り込みされたときの緊急動作モードの間、その時点で存在するスペースクラフトのいかなる回転も、所定の静止状態、例えばゼロ回転速度まで徐々に低減させるようにCMGの動作を修正するように適合された運動減衰制御器(MDC)とを備える。
姿勢変更コマンドに応答する少なくとも1つのコントロールモーメントジャイロ(CMG)を使用した人工衛星姿勢制御システムを安全に動作させる方法が提供される。この方法は、姿勢変更コマンドを受け取るステップと、受け取った姿勢変更コマンドが有効であるか否か決定するステップとを含み、かつ、「はい(真)」である場合、CMGに有効姿勢変更コマンドを実行させるステップと、「いいえ(偽)」である場合、人工衛星の回転が、所定の安全な回転変更速度を超えずに静止状態まで徐々に変更される動的運動減衰(AMD)を動作可能とするようにCMGの動作を修正するステップとを含む。
本発明は、以下の図面を参照しながら以下で説明され、これらの図面では同じ番号は同じ要素を示す。
以下の詳細な説明は本質的に単なる例示であり、本発明、または本発明の用途および使用を限定するものではない。さらに、前述の技術分野、背景技術、発明の開示、または以下の詳細な説明に示される、明記または暗示されたいかなる理論によっても制約されるものではない。
図を簡単かつ見やすくするために、図面の各図は、構成および動作方法を全般的に示すものであり、周知の特徴および技術の説明および詳細は、本発明を不必要に分かりにくくすることを避けるために省略され得る。さらに、図面の諸要素は、必ずしも原寸に比例して描かれてはいない。例えば、図のいくつかの要素または領域の寸法は、本発明の実施形態の理解向上の助けとなるように、他の要素または領域に比べて誇張されていることがある。
明細書および特許請求の範囲において「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」等の用語がある場合には、同様の要素同士を区別するために使用され得るものであり、必ずしも特定の連続した順序、または時系列的順序を説明するものではない。そのように使用される用語は、適当な状況下で交換可能であり、したがって、本明細書に記載の本発明の実施形態は、例えば、本明細書に例示またはその他の形で記載された以外の順序でも動作可能であることを理解されたい。さらに、「備える」、「含む」、「有する」、およびそれらのいかなる変化形も、非排他的包含を対象とするものであり、したがって、列挙された要素を備えるプロセス、方法、物品、または装置が、必ずしもそれらの要素のみに限られるというわけではなく、明白に列挙されていない他の要素、またはこのようなプロセス、方法、物品、または装置に固有の要素も含み得る。明細書および特許請求の範囲において「左」、「右」、「内」「外」、「前」、「後」、「上」、「下」、「頂」、「底」、「上方」、「下方」、「上の」、「下の」等の用語がある場合には、これらは相対位置を説明するために使用されるものであり、必ずしも空間における永久的な位置を説明するものではない。本明細書に記載の本発明の実施形態は、例えば、本明細書に例示またはその他の形で記載された以外のオリエンテーションでも動作することが可能であることを理解されたい。用語「結合された」は、本明細書では、電気的に、または非電気的に、直接または間接的に接続されることとして定義される。
図3は、図2のブロック図に類似しているが、本発明のいくつかの実施形態による、人工衛星24の動的運動減衰を実現するシステム50の簡略化された概略ブロック図である。システム50および20の同じ要素には同じ参照番号が使用され、類似した要素もまた識別される。システム50は、システム20のSCS26に類似したスペースクラフト制御システム(SCS)56と、システム20のGLC23に類似したジンバルループ制御器(GLC)53と、システム20のACP28に類似した姿勢制御処理装置(ACP)58と、システム20のモータ40に類似したモータ70と、システム20のIGA42に類似した内部ジンバルアセンブリ(IGA)42と、システム20のTACH44に類似したTACH44とを備える。IGA42は、システム20とほぼ同様にしてスペースクラフト24に機械的に結合され、そこにジャイロトルク(GT)25をもたらし、かつ、そこから反作用トルク(RT)27を受け取る。システム50はまた、動的運動減衰制御器(MDC)80も含んでいたが、この制御器80は、図1のシステム20には相当物がない。ジンバルループ制御器(GLC)53は、システム20の要素30、32、34、36、38にほぼ類似した、加算器60、誤差増幅器62、フィルタ64、リミッタ66、およびモータドライバ68を備えるが、本発明の様々な実施形態に従って動的運動減衰を実現するように構成される。要素60、62、64、66、68はそれぞれ、リンク31、33、35、37、および39それぞれと同様に、リンク61、63、65、および67を介して直列に結合され、そしてリンク69を介してモータ70に結合される。SCS56は、システム20のリンク261に類似したリンク561を介してACP58にオリエンテーション指示またはコマンドを送る。ACP58は、リンク29に類似したリンク581を介して従来通りジンバルレートコマンド(GRC)46をMDC80に送り、さらに、リンク582を介して「有効データ」(VD)指示もMDC80に与える。リンク582を介してMDC80に結合された信号または状態の目的は、リンク581上の1つ(または複数)のレートコマンドが、大きさがゼロのときでも有効なレートコマンドであることを示すためのものである。MDC80は、ACP58とジンバルループ制御器(GLC)53との間にあり、上流の姿勢制御に障害が生じた場合に、人工衛星の動的運動減衰を管理する。MDC80は、リンク801を介して加算器60に結合される。正常動作では、MDC80は、有効ジンバルレートコマンド(GRC)46を加算器60に送り、動的運動減衰の間は、動的運動減衰を実現するのに望まれる動作モードに応じて、合成ジンバルレートコマンド(SGRC)47を加算器60に与えることができる。MDC80はまた、必須ではないが好都合には、リンク802を介して誤差増幅器62に、リンク803を介してリミッタ66に、かつリンク805を介してドライバ68に結合され、したがって、他の動作モードで、動的運動減衰を実現し、かつ/またはGLC53およびCMG52を動作不能にすることが可能となるように、ジンバルループ制御器(GLC)53の様々な要素の特性を変更することができる。他の実施形態では、MDC80は、必須ではないが望ましくは、リンク69を介してドライバ68からモータ70に供給される駆動電流Idに関する情報をリンク681を介して受け取る。TACH44は、実際のジンバルレート(したがって、人工衛星速度)フィードバック(RFB)49をリンク45を介して加算器60に与える。リンク61を介した加算器60から誤差増幅器62への入力は、リンク801上の指示された所望のジンバルレートコマンド(例えばGRC46またはSGRC47)、これらは、MDC80から来る実際のコマンド(GRC46)または合成コマンド(SGRC47)であるが、これらのコマンドと、例えばTACH44から来る実際のレートフィードバック(RFB)49との差となる。人工衛星またはスペースクラフトの回転速度情報もまた、レートセンサ241から得られる。
MDC80は、いくつかの実施可能な動作モードを有し、これらのいずれもシステム50の動的運動減衰を実現することが可能であり、したがって、MDC80によって上流の姿勢制御システムに障害が検出された場合には、スペースクラフト24が静止状態に維持されるか、または穏やかに静止状態に戻ることになる。例えば、限定するものではないが、上流の障害によって、リンク581上のGRC46が突然ゼロまで下がるか、またはその他の形で無効になるため、通常はIGA42および/またはスペースクラフト24が、害を及ぼし得る応力を受けることになる場合でも、第1の動作モードでは、MDC80は、合成ジンバルレートコマンド(SGRC)47をリンク801上に与えることができ、SGRC47をゼロまでゆっくり漸減させることによって、IGA42および/またはスペースクラフト24に望ましくない機械的応力を生じることになったであろういかなる急激な運動性も回避することができる。SGRC47がゼロまで漸減され得る最大安全速度は、使用される特定のスペースクラフトおよびCMGの特性に依存することになる。当業者であれば、その特定の状況に応じて、このような「安全な」速度を選択する方策を理解するであろう。用語「安全な」とは、本明細書では、人工衛星24および/またはCMG52の要素にこのような、害を及ぼし得る(すなわち、「安全でない」)減速力または加速力を回避するジンバルレートを指すものである。この動作モードでは、GLC53は、GLC23とほぼ同様に動作するが、システム50の安全な動的運動減衰を実現する保護的な合成入力SGRC47を有する。
他の実装形態では、リンク581上の入力GRC46に障害がある場合には、MDC80は、リンク802を使用して誤差増幅器62の伝達特性を変更することができ、したがって、SGRC47がリンク801上に与えられない場合でも、内部ジンバルアセンブリ42の回転の急速な反転が回避される。第3の動作モードでは、リンク802の使用を含んでも含まなくてもよく、ACP58からの入力GRC46の消失後、MDC80からリミッタ66へのリンク803を利用し、それによって、MDC80は、モータ70に供給されることが可能なImaxの大きさを、システム50上流の何らかの障害の結果、リンク801上のGRC46が突然ゼロまで、または他の不適当な値まで下がった場合に生じたであろうIGA42およびスペースクラフト24にこのような安全でない機械的応力を軽減するのに十分なほど小さい値まで低減させることによって、望ましくない急激な(例えば、安全でない)方向転換を回避することができる。上述の諸動作モードは、所望の程度の動的運動減衰を実現するように、単独で行使することも、またはシステム設計者によって様々な形で組み合わせることもできる。MDC80に戻るモータドライバ68からの任意選択によるリンク681は、ドライバ68によってモータ70に供給される実際のモータ駆動電流Idに関する情報をMDC80に与える。この情報は、スペースクラフト24を穏やかに停止させるように、MDC80およびGLC53を動作させる際に有用となる。リンク802、803、および681は、動的運動減衰に追加の自由度をもたらすのに有用であるが、これらは必須ではない。望ましくは、MDC80からスペースクラフト制御システム(SCS)56および/またはスペースクラフト24の他の部分に至るリンク804が設けられ、それにより、MDC80は、不適正なGRC46値を検出し、MDC80およびGLC53が、動的運動減衰(AMD)動作モード(すなわちAMD「ON」)に切り替わったことを、SCS56および/またはスペースクラフト24の他の部分に通知することができる。MDC80は、リンク562を介してSCS56から(またはスペースクラフト24の他の場所から)リセット(RESET)コマンドを受け取り、582を介して有効データフラグ(または等価物)を検出するまでは、このような動的減衰動作モードのままとなるが、その後すぐに、MDC80は、システム50を正常動作に戻し(すなわちAMD「OFF」)、リンク561を介して受け取ったジンバルレートコマンド46を、例えば、リンク801を介して加算器60に再び実質的に直接送り始める。
図4は、本発明の他の実施形態による図3のシステム50の部分90の簡略化された概略ブロック図であり、さらなる詳細を示す。部分90は、本発明の他の実施形態による運動減衰制御器(MDC)80の内部動作を示す。部分90はまた、誤差増幅器62およびその詳細を示し、任意選択によるが、必須ではないそのさらなる特徴を示す。部分90はまた、MDC80が、上述のリミッタ66およびドライバ68とどのように相互作用できるかについてさらなる詳細を示す。MDC80の部分90および関連する信号(例えばGRC、VDF、WDC、RFB、Id、Imax等)は、アナログもしくはデジタル構成でも、またはそれらの組合せでもよい。したがって、部分90およびMDC80は、機能的に説明されるが、これは、当業者であれば、このような機能を実行するためにこのような機能説明に基づいて、不必要な実験なしに、アナログもしくはデジタル、またはそれらを組み合わせた形で適当なハードウェアを設ける方策を理解するためである。
運動減衰制御器(MDC)80は、有効コマンド検出機能(VCDF)82と、モード制御機能(MCF)84と、コマンド合成機能(CSF)86とを備える。VCDF82はリンク83によってMCF84に結合され、MCF84はリンク85を介してCSF86に結合される。VCDF82の目的は、リンク581上から到来するGRC46が有効であるか、または誤りであるかを決定し、この結果をモード制御機能(MCF)84に送ることである。VCDF82は、リンク581を介して姿勢制御処理装置(ACP)58からジンバルレートコマンド(GRC)46を受け取る。GRC46はまた、コマンド合成機能(CSF)86にも送られる。VCDF82はまた、リンク582を介して、ACP58から有効データ(VD)情報をいくつかの形の1つ、または他のいくつかの形で受け取る。リンク581、582は、バスであっても、または、異なる信号を搬送するいくつかの接続を含んでもよい。いずれの構成も有用である。例えば、リンク582から入力された有効データ(VD)は、接続5822上のウォッチドッグクロック(WDC)信号および/または接続5821上の有効データフラグ(VDF)を含むことができ、または、これらの異なる信号は、設計者の要求に従って同じ接続上で多重化されてもよい。接続5822上のWDC信号は、好都合には、リンク581上に到来するデータが有効データであるとみなされる時間間隔を識別し、したがって、MDC80は、このような時間間隔以外にリンク581上で受け取られるいかなるGRC信号も無効データであると認識することができる。接続5821上に現れる有効データフラグは、VDFが「有効」状態に設定されている間にリンク581に到達したデータは、有効なジンバルレートコマンド(GRC)とみなされることをMDC80に示す。VDFおよびWDCのいずれか、またはどちらとも、MDC80が受け取ったGRCが有効であるか無効であるかを決定するのを容易にするために使用されることができ、それによって、MDC80は、適切に反応することができる。当業者であれば、本明細書に記載の説明に基づいて、これらが、有効または無効ジンバルレートコマンド(GRC)を検出するための単なる例示的な構成にすぎず、限定するものではなく、当技術分野で周知の他の多数の構成もまた使用され得ることを理解するであろう。このような他の方法の非限定的な例には、冗長信号法や、GRCコマンド自体を試験してそれが例えば、信号長、大きさ、繰返し率、ビット長、包含文字、除外文字、フォーマット、パリティチェック等の、記憶された決定基準の所定の組に合致するか否か見ることが含まれる。したがって、VDリンク582が省略される場合でも、VCDF82は、上記に列挙した試験、または当技術分野で周知の他の試験を適用することによって、リンク581を介して到達するGRC46の有効性を検証することができる。特定の選択はシステム設計者次第である。重要なのは、到達するGRCの有効性または無効性が検証可能であるということである。
VCDF82は、その「有効」または「無効」データの決定結果を、モード制御機能(MCF)84に送る。VCDF82(およびCSF86)によって受け取られたGRC46が有効である場合、VCDF82は、モード制御機能(MCF)84に通知し、次いで、このモード制御機能(MCF)84は、コマンド合成機能(CSF)86に、リンク581から受け取ったGRC46を、リンク801を介してジンバルループ制御器53の加算器60に送るように指示し、システム50は、受け取ったGRC46に従い、実質的に従来通りに動作してスペースクラフト24のオリエンテーションを変更させる。GRC46が有効である間、正常動作が続く。MDC80は、任意選択で、リンク804を介してスペースクラフト制御システム(SCS)56に、システム50が通常に動作している(すなわち「AMD OFF」状態)ことを示すメッセージを送ることができ、または、正常動作は、動的運動減衰(AMD)がない場合に推定されることもでき、これは設計者の選択に依存する。
モード制御機能(MCF)84が、VCDF82から「無効」データ指示を受け取った場合、MCF84は、例えば本明細書に記載のAMD動作モードの1つまたは複数、あるいはそれらの組合せを使用して、システム50を動的運動減衰(AMD)モードまたは構成に変更させ、すなわち「AMD ON」状態にする。MCF84は、望ましくは、リンク804を介して、「AMD ON」状態信号またはフラグをSCS56および/またはスペースクラフト24に送り、したがって、スペースクラフトは、有効データに障害が生じたことを知り、安全な動作停止体制(例えばAMD ON)が動作する。次いで、MCF84は、動的運動減衰(AMD)のための実施可能な動作モードの1つまたは複数、あるいはそれらの組合せを選択する。これらの様々な動作モードは、ハードワイヤード式でよく、すなわち、実施可能な異なるAMD動作モードのただ1つ、または他方、またはより小さいサブセットが使用可能となるように、システム設計者または操作者によって予め選択される。あるいは、モード選択はプログラム可能とすることもでき、個々の状況に応じて、例えば、スペースクラフト制御システム(SCS)56、またはSCS56を介した地上制御器によって選択可能とすることもできる。いずれの構成も有用である。限定するものではないが、説明の便宜上、以下の考察では、いくつかの、また重複した動作モードが使用可能であるものとする。
限定するものではないが、例えば、本発明の実施形態による第1の動作モードでは、有効データが消失するとすぐに、MCF84は、リンク85介して、CSF86に、ジンバルレートコマンド信号(例えばSGRC47)を合成し、リンク801を介して、ジンバルループ制御器53の加算器60(図3参照)に送るように指示する。この状況では、図4に示される誤差増幅器62の入力スイッチ624は、GLC53の正常動作に対応する出力位置625になければならず、この誤差増幅器62は、望ましくは、並列に配置された積分利得段621と、非積分利得段622とを備え、それらの出力は、加算器627によって合計され、出力リンク63に送られて、GLC53によってさらに使用される。このような構成は、「1型(Type−1)」制御システムと呼ばれる。CSF86は、望ましくは、時間遅延および/またはメモリを組み込み、したがって、有効データの消失後に、CSF86が発生する初期のSGRCは、最後の有効GRC値とほぼ一致することができ、したがって、即時の急激なオリエンテーション転換過渡が回避される。あるいは、また特に、最後の有効コマンドおよび他の要因によって、人工衛星の回転速度が変更されてから相当な時間が経過したとき、CSF86は、どのGRCが、その当時の回転速度に対応するか決定し、このような初期の合成速度を使用して、有効データの消失後、いかなる急激なトルク過渡も回避することができる。その後、CSF86は、SGRC値を、大きな機械的応力なく安全に人工衛星を停止させる値まで低減させ、この状況を本明細書では安全な動的運動減衰と呼ぶ。このような減衰の安全な速度および持続時間は、有効データが消失した初期状態、および使用される特定の人工衛星の特性に依存する。当業者であれば、本明細書に記載の教示に基づいて、人工衛星またはスペースクラフトの適切で安全な漸減速度および漸減持続時間を選択する方策を理解するであろう。漸減は、設計者の要求に従って、線形でも、または非線形でもよい。
本発明の別の実施形態による第2の動作モードでは、MCF84は、誤差増幅器62に至るリンク802を単独で用いて、またはコマンド合成機能(CSF)86によって供給される加算器60へのSGRCと共に用いて、動的運動減衰を実現することができる。いずれの構成も有用である。この第2の動作モードでは、MCF84は、リンク802を用いて、誤差増幅器62の入力にあるスイッチ624を出力位置626に設定し、したがって、加算器60の出力は、非積分利得段623のみに送られ、そこから、この出力は加算器627を通過して、誤差増幅器62の出力リンク63に送られる。これは、ジンバルループ制御器53が0型制御システムとなるように誤差増幅器62の伝達関数を変更することになり、それによって、この速度制御ループは、反作用トルク(RT)27によって生じる外乱を拒絶することができなくなるが、その代わりに、ほぼ線形関数である反作用トルクの結果、一定状態の速度誤差を生じることになる。段623の利得によって、このようにして生じた誤り率が決まることになり、その結果、ジンバルレートを安全な値に制限するように選択されることになる。制御ループ53は、反作用トルク27にほぼ等しいモータトルク41を、ゼロ以外のあるジンバルレートで発生することになり、それにより、内部ジンバルアセンブリ42に能動的な制動機能をもたらす。内部ジンバルアセンブリ42は、反作用トルク27がゼロとなる位置まで戻されることになり、この場合は、スペースクラフト24のゼロ慣性速度に対応しなければならない。その結果、この動作モードでは、動的運動減衰によって人工衛星24を安全に停止させることになる。この実装形態では、誤差増幅器62は2つの非積分利得段622、623を備えるものとして示されているが、これは必須ではない。この構成は、動的運動減衰に使用される非積分利得623の伝達関数が、正常動作の間、積分利得段621と共に使用される段622の伝達関数とは大幅に異なることが望ましい場合、好都合となる。しかし、モード制御機能(MCF)84によって、任意選択のリンク802’を使用して、積分利得段621を使用不能にし、必要ならば、非積分利得段622の特性を動的運動減衰用にリセットすることによって、第2の非積分利得段623の使用を回避することもできる。いずれの構成も有用である。後者の状況では、入力スイッチ624は、出力位置625に残されても、またはハードワイヤード式接続に置き換えられることもできる。
本発明の追加の実施形態による第3の動作モードによれば、単独で、または第1および第2の動作モードと組み合わせて、MCF84は、リンク803を用いてリミッタ66を調整し、それにより、モータドライバ68によってモータ70(図3参照)に送達される最大電流Imaxが低減される。Imaxの低減は時間と共に変動し得る。SGRCが加算器60に与えられない場合でも、したがって、その入力がFRB49だけである場合、この状況では通常、GLC53は、モータトルク41と、反作用トルク27に大きさが等しい、ジャイロトルク25とを発生させようとすることになるが、その場合でも、モータドライバ68がジンバルにモータ70を供給できる最大電流Imaxを制限することによって、通常は発生したであろう過酷な機械的応力が回避される。したがって、この第3の動作モード自体によって、または先に説明した第1および/または第2の動作モードと組み合わせ、リンク803を用いてリミッタ66の特性を修正することによって、システム50の所望の安全な動作停止を実現することができる。システム50が人工衛星24を停止させた後、または運動減衰制御器80内に構築された他のこのような所定の状態にさせた後は、システム50は、望ましくは、モード制御機能84がリンク562を介してSCS56またはスペースクラフト24の他の部分からリセット(RESET)コマンドを受け取り、VCDF82が、MDC80に有効レートコマンドが再度利用可能であると決定するまで静止状態のままとなるが、その後すぐに、MCF84は、MDC80を正常動作に戻し、GRC46がCSF86を通過して加算器60に送られ、誤差増幅器62の入力スイッチ624は、正常動作の出力位置625にリセットされ、任意選択によるリンク802’が使用される場合には、段621、622を1型動作用の通常関数に回復させる。
図5は、本発明のさらに他の実施形態による人工衛星の動的運動減衰を実現する方法100を示す簡略化された流れ図である。方法100は、開始(START)102で始まり、これは通常、電源を入れると生じ、最初の問合せ104で、ジンバルレートコマンド(GRC)、例えばGRC46がACP58から受け取られたか否かが決定される。問合せ104の結果が「いいえ(偽)」である場合、方法100は経路105で示されるように、開始102に戻る。方法100は、問合せ104の結果が「はい」となるまで、このループに留まることになり、その後すぐに問合せ106に進み、ここで、例えばVCDF82または他の試験機能が、受け取ったGRCが有効であるか否か決定する。問合せ106の結果が「はい(真)」である場合、方法100は「有効GRC実行(EXECUTE VALID GRC)」ステップ108に進み、ここで、システム50は、受け取ったGRCを実行し、経路109で示されるように、開始(START)102に戻る。問合せ106の結果が「いいえ(偽)」である場合、方法100は、いずれの順序でも実行され得るサブステップ1101および1102を含むステップ110に進む。ステップ110では、例えば、VCDF82からリンク83を介してモード制御機能(MCF)84に至る適当な信号によって動的運動減衰(AMD)が動作可能となり、したがって、MCF84または等価機能は、いずれの順序でも、リンク804を介して「AMD ON」信号をスペースクラフト(SC)24(例えば、SCS56または他の制御権限)に送り、上述の動的減衰モードの一方、または他方、またはそれらの組合せを選択する。方法100の説明の便宜上、本明細書では、MCF84は、リンク801を介してSGRC47が与えられることになる上述の第1のモードを選択するものとする。問合せ112は、望ましくは、例えばレートフィードバック49、ジンバルモータ駆動電流69、および/またはレートセンサ241の出力(図3または4参照)を用いて、スペースクラフト24が既に動いているか否か決定するために実施される。観測された回転速度は、図5で「SAT RATE」として略記される人工衛星回転速度として参照される。「SAT RATE」がゼロに等しいので、スペースクラフト24およびIGA42が回転していないことを示すが、問合せ112の結果が「はい(真)」となる場合、減衰動作は不要であり、方法100はステップ116に進み、ここで、姿勢制御は好都合な任意の手段によって、例えば、限定するものではないが、SGRCをゼロに等しく設定する、またはリンク805を介してドライバ68を動作不能にする、またはリンク802を介してスイッチ624を中間(開)位置に設定する、または他の適当な任意の構成によって動作不能にされる。しかし、有効データが消失したときにスペースクラフト24および/またはIGA42が回転している場合、問合せ112の結果は、「いいえ(偽)」となり、方法100はステップ114に進み、ここで、この例では、SGRCは、IGA42および人工衛星24にこのようなトルクが、システム設計者または操作者によって設定された安全なレベルに留まるか、またはそれよりも下がるまでジンバル駆動電流Idを低減させるように調整される。あるいは、先に述べた他の動作モードのいくつかを使用した他の実装形態では、誤差増幅器62および/または電流リミッタ66が修正され得るか、またはそれらの組合せを用いて人工衛星が受ける最大減速および/または駆動電流Idを制限する。「安全な」速度は、単一の速度である必要はないが、有効データが消失したときの人工衛星の状況に応じて時間変動または状態変動し得る。他の実装形態では、この情報は、ハードワイヤード式でも、またはCSF86またはMCF84またはその他の場所の、1つまたは複数のルックアップ表に保存されてもよい。安全な加速/減速速度を設定するのに、好都合などのような構成も使用されることができる。データ消失時にゼロ以外の速度があるとき、方法100は、人工衛星が静止状態になり、SAT RATE=0となるまで、または設計者もしくは操作者によって選択された予め選択されたゼロ以外のSAT RATE値に対応する他の任意の静止状態になるまで、ループ112、114に留まり、ここで、問合せ112の結果が「はい(真)」となると、方法100は姿勢制御が動作不能となるステップ116に進む。次いで、方法100は問合せ118に進み、ここで、例えば、SCS56または姿勢制御システムを再起動させる義務が割り当てられた他のこのようなスペースクラフト(SC)構成要素から、リンク562を介してリセット(RESET)コマンドが受け取られたか否かが決定される。問合せ118の結果が「いいえ(偽)」である限り、システム50は、経路119で示されるように、AMD ON静止状態のままとなる。問合せ118の結果が、「はい」となり、リセット(RESET)コマンドがMDC80によって受け取られたことを示すと、次いで方法100はステップ120に進み、ここで、サブステップ1201および任意選択によるサブステップ1202がいずれの順序でも実行される。サブステップ1201では、適応的な運動減衰はオフとなり、例えば、以下のいずれかが変更されていた場合、リンク802、802’を介して誤差増幅器62をその正常動作設定に戻し、かつ/またはリンク803を介してリミッタ66をその正常動作設定に戻し、かつ/またはリンク805を介してドライバ68をその正常動作設定に戻すように設定することによって、通常の姿勢制御が再度動作可能となり、CSF68に、リンク801に沿って到来するGRC46を加算器60に送るように指示する。任意選択によるステップ1202もまた実行されることができ、ここで、MDC80は、SCS56、または他の監視要素(集合的にスペースクラフト(SC)24)に「AMD OFF」信号を送り、したがって、スペースクラフト動作システムは、MDC80が正常動作を再開したことを知ることになる。しかし、これは必須ではなく、SC24は、このような再開が、リセット(RSEST)コマンドの送信後に生じたことを推定することもできる。いずれの構成も有用である。ステップ120に続いて、方法100は開始102に戻り、経路121で示されるように、最初の問合せ104に戻る。上述の方法は、MDC80によってリセットコマンドが受け取られた場合でも、受け取った各コマンドに関して、直前の履歴とは無関係にデータ検証ステップ104、106が実施されるため、VCDF82がこのような新しいコマンドが有効であると決定しない限り、後続のGRC46は実行されないという意味において、フェイルセーフである。これは望ましいが、必須ではない。
前述の詳細な説明では少なくとも1つの例示的な実施形態が示されてきたが、膨大な数の変形形態が存在することを理解されたい。また、1つの例示的な実施形態、または複数の例示的な実施形態は単なる例にすぎず、本発明の範囲、適用性、または構成をいかなる形にも限定するものではないことを理解されたい。前述の詳細な説明はむしろ、1つの例示的な実施形態または複数の例示的な実施形態を実施するための便宜的なロードマップを当業者に示すものである。添付の特許請求の範囲およびその法的均等物に記載された本発明の範囲から逸脱することなく、諸要素の機能および構成に様々な変更を加えることが可能であることを理解されたい。
宇宙空間でスペースクラフトをオリエンテーション付けるために使用されるCMGを使用した、従来技術によるスペースクラフト姿勢制御システムを示す簡略化された概略ブロック図である。 CMGに関するさらなる詳細を示す、図1の姿勢制御システムの簡略化された概略ブロック図である。 図2のブロック図に類似しているが、本発明の実施形態による人工衛星の動的運動減衰を実現するシステムの簡略化された概略ブロック図である。 本発明のさらなる実施形態による図3のシステムのさらなる詳細を示す簡略化された概略部分ブロック図である。 本発明のさらに他の実施形態による人工衛星の動的運動減衰を実現する方法を示す簡略化された流れ図である。

Claims (10)

  1. 姿勢変更コマンド(46、47)に応答する少なくとも1つのコントロールモーメントジャイロ(CMG)(52)を使用した人工衛星姿勢制御システム(50、90)を動作させる方法(100)であって、
    姿勢変更コマンド(46)を受け取るステップ(104)と、
    前記受け取った姿勢変更コマンド(46)が有効であるか否か決定するステップ(106)とを含み、かつ、
    「はい(真)」である場合、前記CMG(52)に前記有効姿勢変更コマンド(46)を実行させるステップ(108)と、
    「いいえ(偽)」である場合、衛星(24)の回転が、所定の安全な回転変更速度を超えずに静止状態まで徐々に変更される(112、114)動的運動減衰(AMD)を動作可能とする(1101)ように前記CMG(52)の動作を修正するステップ(110、1101)と、
    を含む方法。
  2. 前記修正ステップ(1101)の前または後に、前記姿勢制御システム(50、90)の動作がAMDに変更したことを示す、AMD ON状態を示すようにフラグを設定するステップ(1102)をさらに含む、請求項1に記載の方法(100)。
  3. 前記人工衛星(24)の前記回転を静止状態に変更した(112、114)後、前記人工衛星(24)を、リセット(RESET)コマンドが受け取られる(118)までこの静止状態に維持するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法(100)。
  4. 前記リセット(RESET)コマンドを受け取る(118)とすぐに、AMDを動作不能とし、前記CMG(52)を、さらなるオリエンテーション変更を実現するように動作可能とするステップ(1201)をさらに含む、請求項3に記載の方法(100)。
  5. AMD OFF状態を示すように前記フラグをリセットするステップ(1202)をさらに含む、請求項4に記載の方法(100)。
  6. AMDは、前記CMG(52)に、前記人工衛星(24)を前記静止状態にするように、時間と共に変動する(112、114)合成ジンバルレートコマンド(SRGC)(47)を与えるステップ(110)を含む、請求項1に記載の方法(100)。
  7. 前記SGRC(47)は、前記CMG(52)によって受け取られた最後の有効ジンバルレートコマンド(GRC)(46)、またはより小さい場合には、現時点でのジンバルレートに実質的に等しい初期値を有する、請求項6に記載の方法(100)。
  8. 前記AMDは、記CMG(52)のジンバル(42)を駆動するモータ(70)に対する駆動電流(691)を低減させるように、前記CMG(52)のジンバルループ制御器(GLC)(53)の動作を修正するステップ(110)を含み、前記GLC(53)の誤差増幅器(62)、または前記GLC(53)のリミッタ(66)、または前記GLC(53)のモータドライバ(68)、またはそれらの組合せの動作を変更する、請求項1に記載の方法(100)。
  9. 姿勢変更コマンド(46)を生成する姿勢制御処理装置(ACP)(58)と、
    スペースクラフト(24)に結合され、前記姿勢変更コマンド(46)を実行して前記スペースクラフト(24)のオリエンテーションを変更するコントロールモーメントジャイロ(CMG)(52)と、
    前記CMG(52)と前記ACP(58)との間に結合され、(i)SACS(50、90)の正常動作の間、前記ACP(58)から姿勢変更コマンド(46)を受け取り、このコマンド(46)を実行のために前記CMG(52)に渡し、(ii)この姿勢変更コマンド(46)が無効である、使用不能である、または割り込みされたとき、またはそれらの組合せである緊急動作モード(110)の間、その時点で存在する前記スペースクラフト(24)のいかなる回転も、所定の静止状態まで徐々に低減させる(112、114)ように前記CMG(52)の動作を修正する(1101)ように適合された運動減衰制御器(MDC)(80)とを備える、スペースクラフト(24)姿勢制御システム(SACS)(50、90)。
  10. 前記CMG(52)は、
    前記MDC(80)に結合され、(i)正常動作の間、姿勢変更コマンド(46)を受け取りそして実行し、(ii)緊急動作モード(110)の間、その時点で存在する前記スペースクラフト(24)のいかなる回転も、所定の静止状態まで徐々に低減させる(112、114)ように適合された他の信号(47、802、803、805)を受け取りそして実行するジンバルループ制御器(GLC)(53)と、
    前記GLC(53)に結合された電気入力(69)および前記スペースクラフト(24)に結合された機械トルク出力(41、25)を有する、ジンバルモータ(70)およびジンバルアセンブリ(42)と、
    を備える、請求項9に記載のシステム(50、90)。
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