JP5114819B2 - 電話交換機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の端末装置を内線通話又は外線通話可能とするための電話交換機に関し、特に扉部を前面側に脱着自在に装着できるようにした電話交換機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、特定の事業所内やビル等の建物内等に設置された複数台の電話機をケーブルにより接続し、相互に通話する内線通話や公衆回線等に接続して外線通話を行うための電話交換機が広く用いられている。電話交換機は、ケーブルを介して接続された複数の電話機等の端末装置の中から希望する端末装置を相互に接続して通信を行う内線通話や、希望する端末装置と公衆回線とを接続して通話を行う外線通話等を行う装置である。このような電話交換機としては、端末装置や公衆回線と接続するためのケーブルを接続するための接続コネクタを備えた複数の端末カード(ユニット)を、接続コネクタがケーシングの前面側に配置されるようにケーシング内部に形成された複数の棚に挿設し、ケーシングの内部の背面側に配設されたバックボードに着脱可能に装着し交換や増設を可能としたフリースロット方式の電話交換機が広く用いられている。このようなフリースロット方式の電話交換機は、接続される端末装置の数が増加した場合であっても、端末カードを増設することができるため、別の電話交換機を導入することなく、対応することができるという利点を有している。また、フリースロット方式の外装であるケーシングは、一般的に略直方体形状に形成され、電話機等の各端末装置に接続するための接続用コネクタ等の端子は、各端末カードの前面側に配設されるため、ケーシングの前面側に扉を開閉自在に配設して配線の接続やメンテナンス等を行うことができ利便性及び外観を向上させた構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
また、従来の電話交換機としては、前面側に平面板を螺子止めするものや、前面側に配設された開閉式の扉等を有したものがある。しかしながら、平面板を螺子止めする場合は、複数箇所で螺子止めや取り外しが必要になり、作業が煩雑になるという課題を有していた。一方開閉式の扉の場合は、螺子の取り付け取り外しといった作業の煩雑さはないものの、扉がついたままの状態で作業しなければならず、電話交換機の設置工事の際に扉が邪魔になり作業が煩雑になるという課題を有していた。また、扉を取り外すことができないため接続用コネクタ等の端子に接続された配線を扉側方のヒンジ側から後方へ移動させることが困難であり利便性に欠けるという課題を有していた。
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、電話交換機の前面側に配設された扉部を容易に取り外して設置工事や配線作業を容易に行うことができる電話交換機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の電話交換機は、本体と、本体の前面側に覆設される扉部と、を備えた電話交換機であって、扉部の上端部から扉部の前面側に対して略垂直に延設され形成された上面側延設部と、本体の前面の上端部に前面側に突出して配設され上面側延設部が覆設され掛止される扉掛止部と、扉掛止部の両端部側の少なくとも2箇所にて上面側延設部の下面側に突出して形成された突起部と、突起部と対に扉掛止部の上面に上方を開口して本体の側部側方向に長尺に形成されて、突起部が嵌合し扉部を側部側方向に摺動可能に形成された嵌合凹部と、嵌合凹部の一端部において凹部内にて対向する前面側と後面側の壁面間が幅狭に形成された狭着部と、扉部の裏面側に本体の側部側方向に突出して形成された裏面側突起部と、本体の前面側に本体の側面に向かって開口して形成され裏面側突起部が嵌合する裏面側突起嵌合部とを備え、突起部を嵌合凹部の峡着部でない凹部にて遊嵌させ、扉部を上面側延設部に掛止した状態から突起部を嵌合凹部内の峡着部方向に摺動することで、突起部が嵌合凹部の峡着部で嵌合し、且つ、裏面側突起部が裏面側突起嵌合部と嵌合することを特徴としている。
【0006】
この構成により、電話交換機の前面側に配設された扉部を容易に取り外して設置工事や配線作業を容易に行うことができる電話交換機を提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の電話交換機は、本体と、本体の前面側に覆設される扉部と、を備えた電話交換機であって、扉部の上端部から扉部の前面側に対して略垂直に延設され形成された上面側延設部と、本体の前面の上端部に前面側に突出して配設され上面側延設部が覆設され掛止される扉掛止部と、扉掛止部の両端部側の少なくとも2箇所にて上面側延設部の下面側に突出して形成された突起部と、突起部と対に扉掛止部の上面に上方を開口して本体の側部側方向に長尺に形成されて、突起部が嵌合し扉部を側部側方向に摺動可能に形成された嵌合凹部と、嵌合凹部の一端部において凹部内にて対向する前面側と後面側の壁面間が幅狭に形成された狭着部と、扉部の裏面側に本体の側部側方向に突出して形成された裏面側突起部と、本体の前面側に本体の側面に向かって開口して形成され裏面側突起部が嵌合する裏面側突起嵌合部とを備え、突起部を嵌合凹部の峡着部でない凹部にて遊嵌させ、扉部を上面側延設部に掛止した状態から突起部を嵌合凹部内の峡着部方向に摺動することで、突起部が嵌合凹部の峡着部で嵌合し、且つ、裏面側突起部が裏面側突起嵌合部と嵌合することを特徴としている。この構成により、以下のような作用を有する。
(1)扉部を傾けた状態で突起部を嵌合凹部の峡着部でない凹部に遊嵌しその状態で扉部を回動させて本体の前面側に扉部を吊持して覆設することで、突起部により扉部の前後方向、左右方向及び下方向への移動を制限して扉部を本体に装着することができ、又、扉部を上面側延設部に吊持して掛止した状態から突起部が嵌合凹部内の峡着部方向にスライドさせることで、突起部が嵌合凹部の峡着部で嵌合し、且つ、裏面側突起部が裏面側突起嵌合部と嵌合することによって、扉部の上方向の移動を制限し扉部の本体への固定を更に強化することができ、扉部の取り付け取り外しに工具等を必要とせず容易に扉部の取り付け取り外しを行うことができる。
(2)突起部を本体の側部側方向に対し長尺に形成しているため、前面側に対する引っ掛け面積を広く取ることが出来、又突起部が嵌合凹部内を摺動可能となるように形成されているので、容易に扉部を傾けた状態で突起部を嵌合凹部に遊嵌しその状態で扉部を回動させて本体の前面側に覆設することができる。
【0008】
ここで、扉部には上面側延設部だけでなくその側面側、下面側にも延設部を設け、扉部を蓋状に形成してもよい。
【0009】
また、扉掛止部は本体の上面に連設して形成してもよい。
【0010】
狭着部は嵌合凹部の一端部を突起部が狭着される程度に幅狭に形成される。また、嵌合凹部の一端部側の側面部に嵌合凹部の幅が狭くなるように狭着部をもうけてもよい。
【0013】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電話交換機であって、前記上面側延設部の下面側に前記本体に向かって突出して形成された掛止部と、前記扉掛止部の上面に形成され前記本体の前面側に開口して形成され前記掛止部が挿入される挿入孔部と、を備えた構成を有している。
【0014】
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。(1)突起部を嵌合凹部に遊嵌しその状態で扉部を回動させて本体の前面側に覆設する際に、掛止部を挿入孔部に挿入することで、掛止部により扉部の上方への移動を制限して扉部を本体に装着することができ、扉部の本体への固定を更に強化することができる。
【0015】
ここで、扉掛止部の上面に形成される挿入孔部を本体の前面側に開口させるために、本体の前面側から背面側にかけて挿入溝部を形成してもよい。突起部や掛止部は扉掛止部の上面に複数形成してもよく、少なくとも扉掛止部の両端部側に2つ形成することが好ましい。これにより、扉部を本体に確実に取り付けることができる。
【0016】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電話交換機であって、前記挿入部が前記本体の側部側方向に長尺に形成され、前記掛止部が前記挿入孔部内を摺動可能に形成された構成を有している。
【0017】
この構成により、請求項2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)掛止部を挿入溝部に挿入した状態で摺動可能とすることができ、扉部を本体に対してスライドさせる際、突起部と嵌合凹部との係合した状態を保持することが可能であるため、容易に扉部の取り付け取り外しを行うことができる。
(2)突起部、掛止部を各々嵌合凹部、挿入溝部に嵌合又は挿入した状態で摺動可能とし扉部を本体に対してスライド可能にした場合、突起部、掛止部を各々嵌合凹部、挿入溝部に嵌合又は挿入して扉部を本体に対してスライドさせ、突起部を嵌合凹部の狭着部に狭着することができるので扉部を本体に確実に固定することができる。
【0020】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の電話交換機であって、前記扉部の下部に前記本体側に突設された嵌入凸部と、前記本体の下部に形成され前記嵌入凸部が嵌入する嵌入溝部と、を備えた構成を有する。
【0021】
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)突起部、掛止部を各々嵌合凹部、挿入溝部に嵌合又は挿入した状態で摺動可能とし扉部を本体に対してスライド可能にした場合、突起部、掛止部を各々嵌合凹部、挿入溝部に嵌合又は挿入して扉部を本体に対してスライドさせることで、嵌入凸部を嵌入溝部に嵌入させ扉部の下部側を固定することができるので扉部を本体に確実に固定することができる。
【0022】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の電話交換機であって、前記扉部の裏面側に突設された扉側ガイド部と、前記本体の前面側から側面側へ傾斜して形成され前記扉部の装着時に前記扉側ガイド部が当接する傾斜部を有し前記本体に配設された本体側ガイド部と、を備えた構成を有する。
【0023】
この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)扉部を本体に取り付ける扉部の装着時に、扉側ガイド部が本体側ガイド部の傾斜部に当接しガイドされるので、扉部は本体に近づきながら右側にスライドするため、扉部をスライド前の状態に持っていくことが容易であり扉部の取り付けが容易であるという作用を有する。
【0024】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電話交換機であって、前記掛止部を前記挿入溝部に挿着し前記扉部を前記本体の前面側に当接させた際に、前記扉側ガイド部と前記本体側ガイド部が水平方向に重ならないように配設された構成を有する。
【0025】
この構成により、請求項5項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)扉部の掛止部を挿入溝部に挿着し扉部を本体に近づける際には、扉側ガイド部が本体側ガイド部の傾斜部に当接し、扉部が本体に当接した際には、扉側ガイド部と本体側ガイド部が水平方向に重ならないように、例えば扉側ガイド部が本体側ガイド部の下部に配設され、扉部が本体の前面側においてスライドすることを妨げないので、扉部を容易にスライドさせ本体に装着させることができる。
【0026】
以下に本発明の一実施の形態について説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における電話交換機を示す斜視図である。
【0028】
図1において、1は本実施の形態1における電話交換機、2は内部に基板や配線を有する電話交換機1の本体、3は本体2のケーシング、4はケーシング3の上面の前端部から突出して形成された扉掛止部、5は扉掛止部4の上面に形成された嵌合凹部、6は扉掛止部4の上面に形成され扉掛止部4の上面に本体2の前面側から背面側にかけて形成された挿入溝部、6aは挿入溝部6の本体2の背面側に形成された挿入孔部、7は本体2の前面側の下部に形成された第1の裏面側突起嵌合部、7aは本体2の前面側の下部に形成され本体2の側面側から内側に向かって穿設された孔を有する第2の裏面側突起嵌合部、8は本体2の前面側の下部に形成された嵌入溝部、10は本体2の前面側に装着され、本体内部を保護する扉部、10aは扉部10の上端部から本体2の上面側に延設され形成された上面側延設部、10bは扉部10の下端部から本体2の下面側に延設され形成された下面側延設部、11は上面側延設部の下面側に形成され扉部10の装着時に嵌合凹部5に嵌合する突起部、12は上面側延設部10aの下面側に本体2に向かって突出して形成され扉部10の装着時に挿入孔部6aに挿入される掛止部、13は下面側延設部10bの上面に突設され扉部10の装着時に裏面側突起嵌合部7に嵌合する裏面側突起部、13aは扉部10の側部内側に内部に向かって突設され扉部10の装着時に裏面側突起嵌合部7に嵌合する裏面側突起部、14は下面側延設部10bに本体2に向かって突設され扉部10の装着時に嵌入溝部8に嵌入される嵌入凸部である。
【0029】
以上のように構成された本発明の実施の形態1における電話交換機について、その動作を図を用いて説明する。
【0030】
なお、本実施の形態1においては本体2へ扉部10を取り付ける動作についてのみ説明し、本体2から扉部10を取り外す動作については、取り付け動作と逆の手順で行うことができるので説明を省略する。
【0031】
図2は本発明の実施の形態1における電話交換機の扉部のスライド前を示す一部破断上面図であり、図3は図2のA−A線の要部矢視断面図であり、図4は図2のB−B線の要部矢視断面図であり、図5は本発明の実施の形態1における電話交換機の扉部のスライド後の状態を示す一部破断上面図である。
【0032】
図中、1は電話交換機、2は本体、3はケーシング、4は扉掛止部、5は嵌合凹部、6は挿入溝部、6aは挿入孔部、10は扉部、10aは上面側延設部、11は突起部、12は掛止部であり、これらは図1において説明したものと同様であるので同一の符号を付けて説明を省略する。5aは嵌合凹部5の一端部において幅狭に形成された狭着部である。
【0033】
扉部10を本体2の前面側に取り付ける際には、まず、扉部10を扉部10の下部側と本体2の前面下部側との間隔が開くような傾動方向で傾けた状態で突起部11を嵌合凹部5に挿入する。このとき、図3(a)に示すように、突起部11は嵌合凹部5に挿入されているが、図4(a)に示すように、掛止部12は傾いた状態で挿入溝部6aに挿入されている。次に、突起部11を嵌合凹部5に挿入した状態で扉部10の下部側を本体2の前面側に近づける。このとき、図3(b)に示すように、突起部11は嵌合凹部5に挿入され、図4(b)に示すように、掛止部12は挿入溝部6aに挿入されている。なお、この状態では、図1及び図2に示すように、突起部11により扉部10の上部側の前方又は後方への移動を制限し掛止部12により扉部10の上部側の上方への移動を制限しているが、扉部10の下部側は固定されていない。又、突起部11により扉部10の左右方向すなわちCの方向又はその反対方向への移動も所定間隔のみに制限される。但し、図3及び図4に示すように、突起部11若しくは掛止部12を軸として所定の回転方向への回転は可能である。
【0034】
この状態から、扉部10をCの方向へスライドさせることにより、裏面側突起部13、13aを裏面側突起嵌合部7、7aに嵌合させ、嵌入凸部14を嵌入溝部8に嵌入して、扉部10の下部側を固定することができる。
【0035】
また、嵌合凹部5は図5に示すように、Cの方向側の一端部に突起部11が狭着される程度に幅狭に形成された狭着部5aを有しており、扉部10をCの方向へスライドさせることにより、図5に示すように、突起部11を嵌合凹部5の狭着部5aに狭着することができる。なお、嵌合凹部5の一端部側の側面部に嵌合凹部の幅が狭くなるように狭着部を設けてもよい。
【0036】
以上のように本発明の実施の形態1における電話交換機は構成されているので、突起部11により扉部10の前方、後方及びCの方向への移動を制限するとともに、狭着部5aにより突起部11若しくは掛止部12を軸とする回転方向への回転を制限し、更に掛止部12により扉部10の上方への移動を制限して扉部10を本体2に装着することができ、且つ、扉部10を本体2に容易に取り付け及び取り外すことができ、突起部11、掛止部12を各々嵌合凹部5、挿入溝部6に嵌合又は挿入して扉部10を本体2に対してスライドさせ裏面側突起部13、13a及び嵌入凸部14により扉部10の下部側を本体2に固定して更に扉部10の固定を強化することができるので、扉部10を本体2に確実に固定することができるという作用を有する。
【0037】
ここで、扉部には上面側延設部だけでなくその側面側、下面側にも延設部を設け、扉部を蓋状に形成してもよい。また、扉掛止部は本体の上面に連設して形成してもよい。扉掛止部の上面に形成される挿入孔部を本体の前面側に開口させるために、本体の前面側から背面側にかけて挿入溝部を形成してもよい。
【0038】
突起部や掛止部は扉掛止部の上面に複数形成してもよく、少なくとも扉掛止部の両端部側に2つ形成することが好ましい。これにより、扉部を本体に確実に取り付けることができる。
【0039】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における電話交換機を示す斜視図である。
【0040】
図6において、2は本体、3はケーシング、4は扉掛止部、5は嵌合凹部、6は挿入溝部、6aは挿入孔部、7は第1の裏面側突起嵌合部、7aは第2の裏面側突起嵌合部、8は本体2の前面側の下部に形成された嵌入溝部、10は扉部、10aは上面側延設部、11は突起部、12は掛止部、13は裏面側突起部、13aは裏面側突起部、14は嵌入凸部であり、これらは図1において説明したものと同様であるので同一の符号を付けて説明を省略する。1aは本実施の形態2における電話交換機、15は扉部10の裏面側から垂直方向に突設された扉側ガイド部、16は扉掛止部4の一端から本体2に沿って水平に連設され前面右側に傾斜部16aを有する本体側ガイド部である。
【0041】
なお、本実施の形態2の電話交換機は、実施の形態1の電話交換機と同様の構成を有しているが、扉側ガイド部15と、傾斜部16aを有する本体側ガイド部16とを備えている点で相違している。
【0042】
以上のように構成された本実施の形態2における電話交換機について以下その動作を図を用いて説明する。
【0043】
図7は本発明の実施の形態2における電話交換機の扉取り付け構造を上面側から説明する上面説明図であり、図8は本発明の実施の形態2における電話交換機の扉取り付け構造を断面から説明する断面説明図である。
【0044】
図中、3はケーシング、4は扉掛止部、5は嵌合凹部、6は挿入溝部、6aは挿入孔部、10は扉部、10aは上面側延設部、11は突起部、12は掛止部、15は扉側ガイド部、16は本体側ガイド部、16aは傾斜部であり、これらは図6において説明したものと同様であるので同一の符号を付けて説明を省略する。なお、図7(a)は、扉取り付け時に扉部10を傾動させて扉側ガイド部15が本体側ガイド部16の傾斜部16aに当接した状態を示し、図7(b)は、更に扉部10を傾動させ扉側ガイド部15が本体側ガイド部16の傾斜部16a上をスライドする状態を示し、図7(c)は扉側ガイド部15が本体側ガイド部16の傾斜部16aに当接してスライドし移動した後、扉側ガイド部15が本体側ガイド部16よりも下部に位置した状態を示している。また、図8(a)は図7(a)のD−D線の要部矢視断面図であり、図8(b)は図7(b)のE−E線の要部矢視断面図であり、図8(c)は図7(c)のF−F線の要部矢視断面図である。
【0045】
まず、扉部10の掛止部12を本体2の挿入孔部6aに挿入しながら、扉部10の突起部11を嵌合凹部5に係合させ、扉部10を傾動させながら本体2に取り付ける。このとき、図7(a)及び図8(a)に示すように、まず、扉部10を本体2側に傾動させると、扉側ガイド部15が本体側ガイド部16の傾斜部16aに当接する。次に、図7(b)及び図8(b)に示すように扉側ガイド部15は傾斜部16aに沿ってガイドされて移動するため、扉部10は傾動して下部側が本体2に近づきながら右側にスライドする。扉部10が本体2の前面に装着された状態では、図7(c)及び図8(c)に示すように、扉側ガイド部15が本体側ガイド部16の傾斜部16aから離れ、扉側ガイド部15が本体側ガイド部16の下側に回り込んだ状態となって、扉部10の突起部11が本体の嵌合凹部5に挿着され係合する。このようにして、扉側ガイド部15が本体側ガイド部16の傾斜部16aより右側に位置する場合、すなわち、扉部10が本体2の前面側に右側にずれた状態で本体2に装着された場合に限り、突起部11が嵌合凹部5に挿着され係合して扉部10を本体2に装着できるようにしたので、扉部10をスライド前の状態に持っていくことが容易であり、特に、扉部10の掛止部12の動作範囲が挿入溝部6により制限されているので更に取り付けが容易となる。なお、扉部10がスライド前の位置にあるときは、扉側ガイド部15が本体側ガイド部16よりも下部に位置するため、扉部10は左方向にスライド可能となる。
【0046】
以上のように本実施の形態2における電話交換機は、実施の形態1と異なり、扉側ガイド部15と、傾斜部16aを有する本体側ガイド部16とを備えているので、実施の形態1の作用に加え、扉部10の掛止部12を挿入溝部6に係合し、かつ扉側ガイド部15が本体側ガイド部16の傾斜部16aより右側に位置する場合に限り、突起部11が嵌合凹部に係合し扉部10を本体2に装着できるようにしたので、扉部10をスライド前の状態に持っていくことが容易であり、又扉部10がスライド前の位置にあるときは、扉側ガイド部15が本体側ガイド部16よりも下部に位置するため、扉部10をCの方向にスライドさせることができるという作用を有する。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明の電話交換機によれば、以下のような有利な効果が得られる。
【0048】
本発明の請求項1に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)扉部を傾けた状態で突起部を嵌合凹部の峡着部でない凹部に遊嵌しその状態で扉部を回動させて本体の前面側に扉部を吊持して覆設することで、突起部により扉部の前後方向、左右方向及び下方向への移動を制限して扉部を本体に装着することができ、又、扉部を上面側延設部に吊持して掛止した状態から突起部が嵌合凹部内の峡着部方向にスライドさせることで、突起部が嵌合凹部の峡着部で嵌合し、且つ、裏面側突起部が裏面側突起嵌合部と嵌合することによって、扉部の上方向の移動を制限し扉部の本体への固定を更に強化することができ、扉部の取り付け取り外しに工具等を必要とせず容易に扉部の取り付け取り外しを行うことができる利便性に優れた電話交換機を提供することができる。
(2)突起部を本体の側部側方向に対し長尺に形成しているため、前面側に対する引っ掛け面積を広く取ることが出来、又突起部が嵌合凹部内を摺動可能となるように形成されているので、容易に扉部を傾けた状態で突起部を嵌合凹部に遊嵌しその状態で扉部を回動させて本体の前面側に覆設することができる電話交換機を提供することができる。
【0050】
本発明の請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)突起部を嵌合凹部に遊嵌しその状態で扉部を回動させて本体の前面側に覆設する際に、掛止部を挿入孔部に挿入することで、掛止部により扉部の上方への移動を制限して扉部を本体に装着することができ、扉部の本体への固定を更に強化することができる安定性に優れた電話交換機を提供することができる。
【0051】
本発明の請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)掛止部を挿入溝部に挿入した状態で摺動可能とすることができ、扉部を本体に対してスライドさせる際、突起部と嵌合凹部との係合した状態を保持することが可能であるため、容易に扉部の取り付け取り外しを行うことができる利便性に優れた電話交換機を提供することができる。
(2)突起部、掛止部を各々嵌合凹部、挿入溝部に嵌合又は挿入した状態で摺動可能とし扉部を本体に対してスライド可能にした場合、突起部、掛止部を各々嵌合凹部、挿入溝部に嵌合又は挿入して扉部を本体に対してスライドさせ、突起部を嵌合凹部の狭着部に狭着することができるので扉部を本体に確実に固定することができる電話交換機を提供することができる。
【0053】
本発明の請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)突起部、掛止部を各々嵌合凹部、挿入溝部に嵌合又は挿入した状態で摺動可能とし扉部を本体に対してスライド可能にした場合、突起部、掛止部を各々嵌合凹部、挿入溝部に嵌合又は挿入して扉部を本体に対してスライドさせることで、嵌入凸部を嵌入溝部に嵌入させ扉部の下部側を固定することができるので扉部を本体に確実に固定することができる電話交換機を提供することができる。
【0054】
本発明の請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)扉部を本体に取り付ける扉部の装着時に、扉側ガイド部が本体側ガイド部の傾斜部に当接しガイドされるので、扉部は本体に近づきながら右側にスライドするため、扉部をスライド前の状態に持っていくことが容易であり扉部の取り付けが容易である利便性に優れた電話交換機を提供することができる。
【0055】
本発明の請求項6に記載の発明によれば、請求項5の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)扉部の掛止部を挿入溝部に挿着し扉部を本体に近づける際には、扉側ガイド部が本体側ガイド部の傾斜部に当接し、扉部が本体に当接した際には、扉側ガイド部と本体側ガイド部が水平方向に重ならないように、例えば扉側ガイド部が本体側ガイド部の下部に配設され、扉部が本体の前面側においてスライドすることを妨げないので、扉部を容易にスライドさせ本体に装着させることができる電話交換機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における電話交換機を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における電話交換機の扉部のスライド前を示す一部破断上面図
【図3】図2のA−A線の要部矢視断面図
【図4】図2のB−B線の要部矢視断面図
【図5】本発明の実施の形態1における電話交換機の扉部のスライド後を示す一部破断上面図
【図6】本発明の実施の形態2における電話交換機を示す斜視図
【図7】本発明の実施の形態2における電話交換機の扉取り付け構造を上面側から説明する上面説明図
【図8】本発明の実施の形態2における電話交換機の扉取り付け構造を断面から説明する断面説明図
【符号の説明】
1 電話交換機
2 本体
3 ケーシング
4 扉掛止部
5 嵌合凹部
5a 狭着部
6 挿入溝部
6a 挿入孔部
7、7a 裏面側突起嵌合部
8 嵌入溝部
10 扉部
10a 上面側延設部
10b 下面側延設部
11 突起部
12 掛止部
13、13a 裏面側突起部
14 嵌入凸部
15 扉側ガイド部
16 本体側ガイド部
16a 傾斜部
Claims (6)
- 本体と、前記本体の前面側に覆設される扉部と、を備えた電話交換機であって、
前記扉部の上端部から前記扉部の前面側に対して略垂直に延設され形成された上面側延設部と、
前記本体の前面の上端部に前面側に突出して配設され前記上面側延設部が覆設され掛止される扉掛止部と、前記扉掛止部の両端部側の少なくとも2箇所にて前記上面側延設部の下面側に突出して形成された突起部と、
前記突起部と対に前記扉掛止部の上面に上方を開口して前記本体の側部側方向に長尺に形成されて、前記突起部が嵌合し前記扉部を側部側方向に摺動可能に形成された嵌合凹部と、
前記嵌合凹部の一端部において凹部内にて対向する前面側と後面側の壁面間が幅狭に形成された狭着部と、前記扉部の裏面側に前記本体の側部側方向に突出して形成された裏面側突起部と、
前記本体の前面側に前記本体の側面に向かって開口して形成され前記裏面側突起部が嵌合する裏面側突起嵌合部とを備え、
前記突起部を前記嵌合凹部の峡着部でない凹部にて遊嵌させ、前記扉部を前記上面側延設部に掛止した状態から前記突起部を前記嵌合凹部内の前記峡着部方向に摺動することで、前記突起部が前記嵌合凹部の前記峡着部で嵌合し、且つ、前記裏面側突起部が前記裏面側突起嵌合部と嵌合することを特徴とする電話交換機。 - 前記上面側延設部の下面側に前記本体に向かって突出して形成された掛止部と、前記扉掛止部の上面に形成され前記本体の前面側に開口して形成され前記掛止部が挿入される挿入孔部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電話交換機。
- 前記挿入部が前記本体の側部側方向に長尺に形成され、前記掛止部が前記挿入孔部内を摺動可能に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の電話交換機。
- 前記扉部の下部に前記本体側に突設された嵌入凸部と、前記本体の下部に形成され前記嵌入凸部が嵌入する嵌入溝部と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の電話交換機。
- 前記扉部の裏面側に突設された扉側ガイド部と、前記本体の前面側から側面側へ傾斜して形成され前記扉部の装着時に前記扉側ガイド部が当接する傾斜部を有し前記本体に配設された本体側ガイド部と、を備えたことを特徴する請求項1乃至4の内いず
れか1項に記載の電話交換機。 - 前記掛止部を前記挿入溝部に挿着し前記扉部を前記本体の前面側に当接させた際に、前記扉側ガイド部と前記本体側ガイド部が水平方向に重ならないように配設されたことを特徴とする請求項5に記載の電話交換機。
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JP2001259297A JP5114819B2 (ja) | 2001-08-29 | 2001-08-29 | 電話交換機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP5114819B2 (ja) |
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JPH0888478A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-02 | Sony Corp | 蓋体係止機構 |
-
2001
- 2001-08-29 JP JP2001259297A patent/JP5114819B2/ja not_active Expired - Lifetime
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