JP5114001B2 - セッション確立方法、セッション中継システム、これに用いる制御装置及びルータ、プログラム - Google Patents

セッション確立方法、セッション中継システム、これに用いる制御装置及びルータ、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、セッション確立方法にかかり、特に、ルータを経由させて端末間のセッションを確立する方法に関する。
近年、固定電話のサービスでは、VoIP(Voice Over IP)技術を用いたいわゆるIP電話の利用が増加している。このVoIPシステムの呼制御方式としては、SIP方式があり、従来の通信キャリアが提供するSIPプロトコルにおいては、SIPプロトコルが標準規定されているRFC3261に従った呼の特定を行なうのが主流である。ここで、図13乃至図14を参照して、SIPを用いた呼接続の手順、及び、信号路の様子を簡単に説明する。
図13に示す端末A(105)、端末B(106)は、SIPのプロトコルに対応したVoIP電話端末であり、SIPサーバ103,104はSIPのメッセージを処理する呼制御用のサーバである。なお、図示しないが、SIPプロトコルによるセッション確立を行うために必要なロケーションサーバなどもSIPサーバに組み込まれているか、あるいは、別途ネットワーク上に設置されている。
まず、初期状態において、端末A(105)は電源をONにし、ネットワークNに接続し、SIPサーバ103(登録サーバ)に「REGISTER」メッセージと共にコンタクトアドレスを送信する。コンタクトアドレスは、端末AのIPアドレスである。SIPサーバ103は、ロケーションサーバ(図示せず)に端末Aの登録を行い、端末Aに「200 OK」を送信する。こうして端末A(105)の登録が完了する。そして端末B(106)の登録も同様に実行される。これにより、端末A(105)と端末B(106)が共に待ち受け状態となる。
続いて、端末Aが端末Bに発呼する場合を説明する。端末A(105)は、SIPサーバ103に「INVITE」メッセージと共に、着呼側の端末B(106)のIDを送信する。このとき、端末A(105)からの「INVITE」メッセージには、接続元情報が含まれて送信される。例えば、図13の符号(a)に示すように、接続元情報として、端末Aを一意に特定するための識別子(実際にはIPアドレスとポート番号の組)が含まれて送信される。具体的には、「invite B(SDP 接続元=a)」というデータが、端末A(105)を収容しているSIPサーバ103に送出される。
続いて、SIPサーバ103は、「INVITE」メッセージに含まれる着呼側端末B(106)のIDを「QUERY」メッセージと共にロケーションサーバに送信し、端末Aに「100 Trying」を返信する。そして、SIPサーバ103は、端末B(106)を収容するSIPサーバ104のアドレスを取得し、当該SIPサーバ104に対して「INVITE」メッセージを送信する。このとき、端末A(105)を収容するSIPサーバ103は、端末Aから受信した「invite B(SDP 接続元=a)」をそのまま端末Bを収容するSIPサーバ104に送出する。そして、端末Bを収容するSIPサーバ104は、受信した「invite B(SDP 接続元=a)」をそのまま端末B(106)に送出する。
この時点で、端末B(106)はRTPセッションの接続先が(a)であることを認識する。そして、「invite」を受け取った端末B(106)は、その後、応答として「200 OK(SDP 接続元=b)」を、端末Bを収容するSIPサーバ104に送出する。ここで、(b)は端末Bを一意に特定するための識別子である(実際にはIPアドレスとポート番号の組)。そして、「200
OK(SDP 接続元=b)」を受信したSIPサーバ104は、受信した「200
OK(SDP 接続元=b)」をそのまま端末Aを収容するSIPサーバ103に送出し、これを受けたSIPサーバ103は、受信した「200 OK(SDP 接続元=b)」をそのまま端末A(103)に送出する。この時点で端末A(103)はRTPセッションの接続先が(b)であることを認識する。最後に同じ手順で端末A(103)から端末B(104)に「ACK」が返された後、端末Aと端末Bの間にRTPのセッションR102が確立される。
そして、上述のように、SIPプロトコルによるセッション確立時には接続元端末の情報を相手方に通知することから、このことを利用して、接続元端末に適切な相手をSIPサーバが選択してセッションの確立を行う、という改良技術が特許文献1に開示されている。
特開2002−335267号公報
しかしながら、図14に上述したセッション確立時におけるSIP信号とRTP信号との信号路の様子を示すが、通常のベストエフォートを前提としたIP(Internet Protocol)トランスポートネットワークでは、SIP信号路R101とRTP(音声)信号路R102とは、異なる経路を通ることがある。すると、新しいセッション要求はサーバの制限(セッション数による制限)がない限り許可されてしまい、ネットワークの輻輳による帯域不足に陥った場合、十分なサービス提供が出来ない、という問題が生じうる。
また、各信号路R101,R102が異なることとなると、障害発生した場合や逆探知したい場合、各信号路での切り分けが困難であり、障害箇所の発見及び復旧に遅延が発生する、という問題が生じる。特に、ネットワークの規模が大きくなればなるほど経路や帯域の設計や制御、さらには、障害箇所の特定が困難となるため、上記問題はますます重要となる。
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、セッション経路の設計、制御の容易化を図ることができると共に、障害発生時の迅速な対応を図ることができるセッション確立方法を提供することをその目的とする。
そこで、本発明の一形態は、
ネットワーク上に設置された接続制御サーバ(例えば、SIPサーバ)を用いて、端末間のセッションを確立する方法であって、端末間におけるセッションを、少なくとも1以上の特定のルータを経由させて確立する、ことを特徴としている。
上記発明によると、端末間におけるSIPによるセッションが特定のルータを経由して設定されるため、発信側の端末と特定ルータ間、及び、着信側の端末と特定ルータ間、とで分けてネットワーク経路や帯域の設計、制御を行うことができるため、かかる作業が容易になる。また、特定のルータで経路を区分けすることで、ネットワーク障害時における障害箇所の特定や復旧作業が容易となる。
また、上記方法において、各端末と特定のルータとの間でそれぞれセッションを確立することにより、各端末間のセッションを確立する、ことを特徴としている。これにより、特定のルータで各端末とのセッションを終端されることができるため、経路や帯域の設定制御がより容易になる。
なお、上記方法において、特定のルータを複数経由する場合に、当該特定のルータ間においてセッションを確立する、ことを特徴としている。これにより、各ルータ間でセッションを区分けすることができるため、ネットワーク規模が大きくなっても経路や帯域の設計、制御を容易に行うことができる。
また、セッションの確立前に、端末間におけるシグナリングを特定のルータを経由させて行う、ことを特徴としている。このように、シグナリング時から特定のルータを経由させることで、上述した特定のルータを経由させたセッションの確立をより容易に実現できる。
そして、具体的な方法としては、シグナリング時に、発呼側端末からの接続要求信号を特定のルータを接続元として着呼側端末に送信すると共に、この着呼側端末からの接続要求に対する応答信号を特定のルータを接続元として発呼側端末に送信する、ことにより行う。さらに具体的には、シグナリング時に、接続要求信号、及び、応答信号に含まれる接続元情報を特定のルータが接続元となるよう書き換える、ことにより行う。一例としては、シグナリング時に、各信号に含まれる接続元情報を特定のルータに装備された各ポートがそれぞれ接続元となるよう書き換えると共に、この書き換えに前後して当該書き換えの内容に対応するよう特定のルータの各ポートを各端末にそれぞれ割り当て、セッション確立時に、割り当てに従って特定のルータの各ポートと各端末とのセッションを確立することにより当該各端末間のセッションを確立する、ことにより行う。
さらに、詳細には、シグナリング時に、各端末にそれぞれ特定のルータに装備されたポートを割り当て、発呼側端末から発せられた接続要求信号に含まれる接続元情報を着呼側端末に割り当てられたポートを表す情報に書き換えて当該着呼側端末に送信し、この着呼側端末から接続要求信号に応答して発せられた応答信号に含まれる接続元情報を発呼側端末に割り当てられたポートを表す情報に書き換えて当該発呼側端末に送信し、
セッション確立時に、割り当てに従って特定のルータの各ポートと各端末とのセッションを確立することにより当該各端末間のセッションを確立する、
ことを特徴としている。
このように、シグナリング信号の接続元を書き換えて行うことにより、処理が容易となり、迅速なセッション確立を実現できる。また、経路設計時にネットワーク全体の経路を管理する必要がないため、経路設計が容易となる。なお、上述したセッションの確立は、例えば、SIPプロトコルに従って行われるが、他のプロトコルにて行われてもよい。
また、本発明の他の形態は、接続制御サーバ(例えば、SIPサーバ)にて端末間のシグナリング制御及びセッションの確立が行われるネットワーク上に設置され、端末間の信号を中継するルータと、このルータの動作を制御する制御装置と、を備えたセッション中継システムであって、
制御装置が、端末間のシグナリング信号を受け付けるシグナリング受付手段と、当該受け付けたシグナリング信号に基づいて端末間のセッションがルータを経由して確立されるよう設定し当該設定をルータに指示するルート設定手段と、を備えると共に、
ルータが、ルート設定手段からの指示に基づいて端末間におけるセッションを中継するセッション中継手段を備えた、
ことを特徴としている。
また、制御装置のルート設定手段は、各端末とルータとの間でそれぞれセッションを確立するよう設定すると共に、ルータのセッション中継手段は、当該ルータと各端末との間でそれぞれセッションを確立することにより当該各端末間のセッションを確立する、ことを特徴としている。
また、制御装置のルート設定手段は、発呼側端末からの接続要求信号をルータを接続元として着呼側端末に送信すると共に、この着呼側端末からの接続要求に対する応答信号をルータを接続元として発呼側端末に送信する接続元情報設定手段を備えた、ことを特徴としている。このとき、制御装置の接続元情報設定手段は、接続要求信号、及び、応答信号に含まれる接続元情報をルータが接続元となるよう書き換える、ことを特徴としている。具体的には、制御装置の接続元情報設定手段は、各信号に含まれる接続元情報を特定のルータに装備された各ポートがそれぞれ接続元となるよう書き換えると共に、制御装置のルート設定手段は、書き換えの内容に対応して作動するようルータに対して制御指令を発するルータ指令手段を備え、ルータは、ルート指令手段からの制御指示に応じて各ポートがそれぞれ各端末に接続されるよう割り当てを行うポート割当手段を備えると共に、ルータのセッション中継手段は、各端末と各ポートとの間でそれぞれセッションを確立することにより当該各端末間のセッションを確立する、ことを特徴としている。
そして、特に、上記制御装置のルータ指令手段は、各端末にそれぞれルータに装備されたポートを割り当てるよう当該ルータに制御指令を発するよう作動し、また、接続元情報設定手段は、発呼側端末から発せられた接続要求信号に含まれる接続元情報を着呼側端末に割り当てられたポートを表す情報に書き換えて当該着呼側端末に送信すると共に、この着呼側端末から接続要求信号に応答して発せられた応答信号に含まれる接続元情報を発呼側端末に割り当てられたポートを表す情報に書き換えて当該発呼側端末に送信するよう作動する、ことを特徴としている。
また、本発明の他の形態は、接続制御サーバ(例えば、SIPサーバ)にて端末間のシグナリング制御及びセッションの確立が行われるネットワーク上に設置され、端末間の信号を中継するルータの動作を制御する制御装置であって、端末間のシグナリング信号を受け付けるシグナリング受付手段と、当該受け付けたシグナリング信号に基づいて端末間のセッションがルータを経由して確立されるよう設定してルータによる中継動作を制御するルート設定手段と、を備えた、ことを特徴としている。
また、本発明の他の形態は、接続制御サーバ(例えば、SIPサーバ)にて端末間のシグナリング制御及びセッションの確立が行われるネットワーク上に設置され、端末間の信号を中継するルータであって、ルータの動作を制御するよう接続された制御装置にて、端末間のシグナリング信号に基づいて当該端末間のセッションがルータを経由して確立されるよう設定され、この設定に基づく制御装置からの制御指令を受け付けて端末間におけるセッションを中継するセッション中継手段を備えた、ことを特徴としている。
また、本発明の他の形態は、ネットワーク上に設置され端末間のシグナリング制御及びセッションの確立を行う接続制御サーバ(例えば、SIPサーバ)であって、ネットワーク上に設置され、端末間のセッションが特定のルータを経由して確立されるよう設定し当該特定のルータの動作を制御する制御装置に、端末間のシグナリング信号を送信する接続制御手段を備えた、ことを特徴としている。
さらに、本発明では、上記制御装置、ルータ、接続制御サーバに、それぞれ上述した各手段を実現したり、あるいは、上述した方法による動作を実現させるためのプログラムをも提供している。
このように、上述したセッション中継システムや制御装置、ルータ、接続制御サーバ、プログラムの発明であっても、上記セッション確立方法と同様に作用するため、上述した本発明の目的を達成することができる。
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、セッションの経路設計や帯域制御が容易となり、迅速かつ信頼性の高いセッション確立を実現することができる。また、ネットワーク障害時における障害箇所の特定が容易となり、迅速な対応が実現できる、という従来にない優れた効果を有する。
本発明は、所定のプロトコル(例えば、SIPプロトコル)にて端末間のセッションを確立する際に、セッションの信号路を特定のルータを経由させる、ということに特徴を有する。以下、実施例を参照して、構成及び動作を詳細に説明する。なお、以下の実施例では、セッションを特定のルータを経由させる具体的な手法及び構成を説明しているが、かかる手法や構成は一例であって、以下に示す手法や構成に限定されない。
本発明の第1の実施例を、図1乃至図8を参照して説明する。図1乃至図2は、本発明の構成を示す図である。図3乃至図8は、本発明の動作及び効果を説明するための図である。
[構成]
本発明であるセッション中継システム10は、IP網などのネットワークN上に設置されたパスアロングSIPサーバ1(制御装置)と、パスアロング対応ルータ2(特定のルータ)と、を備えている。かかるシステムのネットワークN上における配置の一例を、図1を参照して説明する。図1は、ネットワークNの全体構成を示すブロック図である。
図1に示すネットワークN上には、SIPサーバ3,4(接続制御サーバ)が設置されており、符号3に示すSIPサーバにて管理される第1のSIPエリア30と、符号4に示すSIPサーバにて管理される第2のSIPエリア40と、が形成されている。そして、第1のSIPエリア30には、複数のルータ31が設置されていると共に、エンドポイントとしてIP電話である端末A(5)が設置され、また、第2のSIPエリア40にも、複数のルータ41が設置されていると共に、エンドポイントとしてIP電話である端末B(6)が設置されている。これにより、上述したSIPサーバ3,4が端末A,B間においてSIPメッセージを中継することで、両端末A,B間のセッションを確立し、通話を可能とする。なお、以下では、端末Aを発呼側端末5とし、端末Bを着呼側端末6として説明する。
また、本実施例では、さらに、ネットワークN上の各SIPエリア30,40間に、上述したセッション中継システム10を構成するパスアロングSIPサーバ1と、これに接続されたパスアロング対応ルータ2と、が設置されている。そして、パスアロングSIPサーバ1は、他のSIPサーバ3,4とSIPメッセージの送受信が可能であり、また、パスアロング対応ルータ2は、他のルータ31,41と接続されている。以下、パスアロングSIPサーバ1、パスアロング対応ルータ2、SIPサーバ3,4の構成について、図2乃至図3を参照して説明する。
<パスアロングSIPサーバ>
パスアロングSIPサーバ1は、サーバコンピュータであり、一般的なSIPサーバと同様の機能を有している。つまり、発呼側端末5からの「INVITE信号」を着呼側端末6を収容するSIPサーバ4に転送したり、それに対する着呼側端末6からの「200 OK信号」を発呼側端末5を収容するSIPサーバ3に転送するなど、シグナリング制御を行う。かかる制御は、図2に示すように、パスアロングSIPサーバ1の演算装置に所定のプログラムが組み込まれることによって構築された呼制御処理部11(シグナリング受付手段)にて実現される。
さらに、本実施例におけるパスアロングSIPサーバ1には、所定のプログラムがCPUなどの演算装置に組み込まれることにより、ルート設定処理部12と、ルータ指示処理部13と、SDP書換処理部14と、が構築されている。そして、これら各処理部12〜14は、協働して、呼制御処理部11にて受け付けたシグナリング信号に基づいて発呼側端末5と着呼側端末6との間のセッションがパスアロング対応ルータ2を経由して確立されるよう設定し、かかる設定を実現するようパスアロング対応ルータ2に指示するルート設定手段として作動する。本実施例では、特に、各端末5,6とパスアロング対応ルータ2との間でそれぞれセッションを確立し、これらをつなげることで両端末3,4間のセッションを確立するよう設定する。かかる設定について、さらに図3を参照して詳述する。
まず、ルート設定処理部12(接続元情報設定手段)は、発呼側端末3からの接続要求信号を、パスアロング対応ルータ2の特定のポート(ここでは、「d」とする)を接続元として着呼側端末6に送信するよう設定する。また、この接続要求に対する着呼側端末4からの応答信号を、パスアロング対応ルータ2の特定のポート(ここでは、「c」とする)を接続元として発呼側端末5に送信するよう設定する。そして、この設定に関する情報は、ルータ指示処理部13とSDP書換処理部14とに通知される。
上記設定に関する通知を受けたルータ指示処理部13(ルータ指令手段)は、設定内容に従って、各ポート20をセッション確立相手となる各端末5,6にそれぞれ割り当て、さらに、接続元として書き換えられる各端末5,6と各ポート20とを対応付けるよう、パスアロング対応ルータ2に指示する。この具体例については詳述する。
また、SDP書換処理部14は、実際にシグナリング信号内に含まれる接続元情報を、実際の接続元である端末5,6に対応付けられたパスアロング対応ルータ2の各ポート20を特定する情報に書き換える。そして、この書き換えたシグナリング信号(接続要求信号(例えば「INVITE信号」)や応答信号(例えば「200 OK信号」)など)を呼制御処理部11に渡す。これによって、接続元情報が書き換えられたシグナリング信号が、シグナリングを行っている両端末5,6に通知されるため、お互いが、パスアロング対応ルータ2がセッション確立相手であると認識することとなる。
<パスアロング対応ルータ>
次に、パスアロング対応ルータ2について説明する。このルータ2は、一般的なルータが有する機能の他に、演算装置に所定のプログラムが組み込まれることで、図2に示すように、上述したパスアロングSIPサーバ1からの指示を受け付ける指示受付処理部21と、この指示に応じてポートの割り当て処理を行うポート割当処理部22と、が構築されている。
そして、ポート割当処理部22(ポート割当手段)は、図3を参照して上述したように、各端末5,6に対して接続される各ポート20を割り当てる。ここでは、発呼側端末5に対してポート「c」を割り当て、着呼側端末6に対してポート「d」を割り当てる。また、接続元となる各端末5,6と、これに替わって書き換えられる各ポート20とをそれぞれ対応付ける。図3の例では、発呼側端末5(a)と書き換えられるポートとして「d」を対応付け、着呼側端末6(b)と書き換えられるポートとして「c」を対応付ける。なお、図3のa,b,c,dは、それぞれ端末やポートを特定する情報を表しているが、端末自身やポート自身を指す記号としても用いて説明する。
また、ポート20(セッション中継手段)は、実際にセッション確立時には、それぞれ対応付けられた端末5,6と各ポート間にてセッションを確立し、かつ、各ポート間を導通させることで、端末5,6間のセッションを確立することができる。つまり、図4に示すように、SIP信号路R1をパスアロングSIPサーバ1を経由させることにより、RTP信号路R2をパスアロング対応ルータ2を経由させて、端末5,6間のセッションを確立することができる。
<SIPサーバ>
次に、本実施例におけるSIPサーバ3,4について説明する。SIPサーバ3,4は、一般的なSIPサーバとほぼ同様の構成を有しているが、本実施例では、特に、シグナリング信号(「INVITE信号」や「200 OK信号」など)を、上述したパスアロングSIPサーバ1を経由するよう送信する機能(SIP制御手段)を有する。この機能は、演算装置に所定のプログラムが組み込まれることにより実現される。
[動作]
次に、上記システムの動作を、図5乃至図6のシーケンス図を参照して説明する。なお、以下では、発呼側端末5を特定する識別子を「a」と表し、また、着呼側端末6を特定する識別子を「b」と表す。また、パスアロング対応ルータ2の各ポートを各ポートを特定する識別子を「c」、「d」と表す。なお、上述した各識別子は、例えば、各端末やルータのIPアドレスとポート番号の組にて構成されている。但し、上記識別子として表す記号a,b,c,dを、説明の都合上、各端末、あるいは、各ポートそのものを指す記号としても用いる。
まず、発呼側端末5から「invite B(SDP 接続元=a)」が、当該発呼側端末5を収容しているSIPサーバ3に送出される(ステップS1)。そして、するとSIPサーバ3は、受信した「invite B(SDP 接続元=a)」をそのままパスアロングSIPサーバ1に送出する(ステップS2)。
続いて、「invite B(SDP 接続元=a)」を受け取ったパスアロングSIPサーバ1は、発呼側端末5用あるいは着呼側端末6用に各ポート「c」、「d」をそれぞれ割り当てると共に、後述するように接続元として書き換える端末とポートとを対応付けるよう、パスアロング対応ルータ2に指示を出す(ステップS3)。かかる指示を受けたパスアロング対応ルータ2は、発呼側端末5(a)用にポート「c」を、着呼側端末6用にポート「d」をそれぞれ割り当てる(ステップS4)。また、接続元である発呼側端末5(a)とポート(d)との対応付けも行う(ステップS5)。その後、ステップS4,5にて割り当て対応付けしたポート「c」,「d」を、パスアロングSIPサーバ1に通知する(ステップS6)。
続いて、パスアロングSIPサーバ1は、発呼側端末5から受け付けた「invite B(SDP 接続元=a)」のSDPを書き換える。ここでは、接続元情報として含まれている発呼側端末5を特定する示す情報「a」を、これに対応付けられたパスアロング対応ルータ2のポートを特定する情報「d」に書き換える(ステップS7)。そして、書き換えた信号「invite B(SDP 接続元=d)」を、着呼側端末6を収容するSIPサーバ4に送出する(ステップS8、図3を参照)。
続いて、着呼側端末6を収容するSIPサーバ4は、受信した「invite B(SDP 接続元=d)」をそのまま着呼側端末6に送出する(ステップS9)。すると、これを受けた着呼側端末6は、RTPセッションの接続先が、パスアロング対応ルータ2のポート「d」であることを知る。
続いて、図6に示すように、「invite」を受け取った着呼側端末6は、その応答として「200
OK(SDP 接続元=b)」を、着呼側端末6を収容するSIPサーバ4に送出する(ステップS11)。すると、「200 OK(SDP 接続元=b)」を受信したSIPサーバ4は、この「200
OK(SDP 接続元=b)」をそのままパスアロングSIPサーバ1に送出する(ステップS12)。
続いて、「200 OK(SDP 接続元=b)」を受け取ったパスアロングSIPサーバ1は、パスアロング対応ルータ2に、着呼側端末6を特定する情報「b」に、パスアロング対応ルータ2のポート「c」を対応付けるよう指示を出す(ステップS13)。これにより、パスアロングSIPサーバ1からの指示を受けたパスアロング対応ルータ2は、上記「b」と「c」とを対応付け、そのことをパスアロングSIPサーバ1に通知する(ステップS14,S15)。
そして、パスアロングSIPサーバ1は、着呼側端末6から受け付けた「200 OK(SDP 接続元=b)」のSDPのうち、接続元を表す着呼側端末6を特定する情報「b」を、上述したように対応付けたポートを特定する情報「c」に書き換える(ステップS16)。その後、「200 OK(SDP 接続元=c)」として、発呼側端末5を収容するSIPサーバ3に送出する(ステップS17)。そして、発呼側端末5を収容するSIPサーバ3は、受信した「200 OK(SDP 接続元=c)をそのまま発呼側端末5に送出する(ステップS18、図3を参照)。この時点で、発呼側端末5は、RTPセッションの接続先がパスアロング対応ルータ2のポート「c」であることを認識する。
その後、この応答に対して発呼側端末5から着呼側端末6に「ACK」が返された後に(ステップS19)、発呼側端末5とパスアロング対応ルータ2との間、及び、着呼側端末6とパスアロング対応ルータ2との間、にそれぞれリンクbyリンクのRTPセッションが確立される(ステップS20,S21,S22)。これにより、パスアロング対応ルータ2を介して端末5,6間のセッションが確立される。換言すると、端末5,6間のセッションは、パスアロング対応ルータ2のポート「c」,「d」にて、一時的に終端されてはいるが、これらポート「c」,「d」を接続(導通)させることで、端末5,6間のセッションが確立される。
ここで、セッション確立時の様子を、図7に示す。この図の信号路R21,R22は、上記のようにして確立されたRTP信号路を示している。この図に示すように、本実施例によると、端末5,6間のセッション(RTP信号路)がパスアロング対応ルータ2にて区間A21とA22とに区分けされた状態となる。従って、例えば、RTP信号路に障害が生じた場合であっても、各区間A21,22ごとに障害検査などを行うことができ、これによって障害発見、及び、障害復旧の迅速化を図ることができる。
さらに、本実施例では、SIPによる経路設計を、それぞれ区分けされた区間A21,A22ごとに行えばよいこととなる。つまり、RTP信号路を確立する際には、区間A21、あるいは、区間A22にて、それぞれ別々に経路を設計、あるいは、帯域制御を行えばよい。従って、設計する範囲が狭いことで、設計時の経路の選択肢が少なくなることから、設計や帯域制御が容易となる。これについて、さらに、図8に示す従来例の場合と比較して説明する。図8に示すように、本発明の特徴となるパスアロングSIPサーバやパスアロング対応ルータが設置されていない場合には、ネットワークN上の各ルータにおいて経路として選択可能な経路候補が多数枝分かれしているため、その経路候補は非常に膨大となる。例えば、R30に示すように経路が設計される場合に、経路上に位置するルータ31dにおいては、本実施例を示す図7ではパスアロングSIPサーバ1に向かう選択肢しかないものの、図8では、さらに3つの選択肢がある。さらに、経路全体においてセッションにて必要な帯域を確保しなければならないが、これも、多数の経路候補があると、経路を1つずつ条件に適合するか確認しなければならず、このなかから選択することは極めて困難であり、時間がかかる。以上のことから、本発明では、ネットワーク経路や帯域の設計、制御が容易になる。
次に、本発明の第2の実施例を、図9乃至図11を参照して説明する。図9は、本実施例におけるネットワーク全体の構成を示す図であり、図10は、動作を説明する図である。また、図11は、従来例との効果を比較するための説明図である。
本実施例におけるネットワーク上には、複数のSIPエリア30,40,50,60,70,80が形成されており、それぞれの間に、上述したパスアロングSIPサーバ1及びパスアロング対応ルータ2を有するセッション中継システム10が複数設置されている。ここで、本実施例では、SIPエリア30のエンドポイントとして設置された端末5が発呼側端末となり、SIPエリア40のエンドポイントとして設置された端末6が着呼側端末となる場合を説明する。
本実施例において、各パスアロングSIPサーバ1及びパスアロング対応ルータ2は、上述同様に作動するものであるが、これに加え、端末5,6とパスアロング対応ルータ2との間でセッションを確立することに限らず、異なるパスアロング対応ルータ2間にてセッションを確立するよう構成されている。そのときの動作について、図10を参照して説明する。なお、図10では、説明を簡単にするために、端末5,6間に、パスアロングSIPサーバとパスアロング対応ルータとから成るセッション中継システムが2つ設置されている場合を示して説明する。そして、ここでは、パスアロングSIPサーバA,B、及び、パスアロング対応ルータA,Bにて表す。
まず、発呼側端末5から「invite B(SDP 接続元=a)」が、当該発呼側端末5を収容しているSIPサーバ3に送出されると、SIPサーバ3は、受信した「invite B(SDP 接続元=a)」をそのままパスアロングSIPサーバAに送出する。そして、「invite B(SDP 接続元=a)」を受け取ったパスアロングSIPサーバAは、発呼側端末5用とパスアロング対応ルータB用のポート「c」,「d」を割り当て、上記発呼側端末5(a)と、パスアロング対応ルータB用のポート「d」と、を対応付けるよう、パスアロング対応ルータAに指示を出す。かかる指示を受けたパスアロング対応ルータAは、上記指示に従ってポートの割り当てと対応付けを行う。その後、パスアロングSIPサーバAは、発呼側端末5から受け付けた「invite B(SDP 接続元=a)」のSDPを、「invite B(SDP 接続元=d)」に書き換え、これを別のパスアロングSIPサーバBに送出する。すると、これを受けたパスアロングSIPサーバBは、RTPセッションの接続先が、パスアロング対応ルータAのポート「d」であると認識する。
続いて、パスアロングSIPサーバBは、上述した実施例1の場合と同様に、パスアロングSIPサーバAからの「invite」の接続元情報をパスアロング対応ルータBのポート「f」に書き換えて、SIPサーバ4、着呼側端末6に送出する。そして、着呼側端末6からは、その応答として「200 OK(SDP 接続元=b)」がSIPサーバ4に送出され、パスアロングSIPサーバBに送出される。
そして、パスアロングSIPサーバBでは、上述したパスアロングSIPサーバAの動作と同様に、着呼側端末6からの応答信号「200 OK(SDP 接続元=b)」のうち、接続元情報をポート「e」に書き換えて、「200 OK(SDP 接続元=e)」をパスアロングSIPサーバAに送出する。これを受けたパスアロングSIPサーバAは、RTPセッションの接続先がパスアロング対応ルータAのポート「e」であることを認識する。そして、その後のパスアロングSIPサーバAの発呼側端末5に対する動作は、上述した動作と同様である。
以上より、パスアロングSIPサーバA,B間では、それぞれが制御するパスアロング対応ルータA,Bのポート「d」、「e」を接続元として書き換えてシグナリングを行っているため、かかるパスアロング対応ルータA,B間にてRTPセッションを確立することができる。そして、パスアロング対応ルータA,Bはそれぞれ各端末5,6とセッションを確立することから、各パスアロング対応ルータA,Bを介して両端末5,6間のセッションを確立することができる。
そして、例えば、図9に示すように、3つのセッション中継システム10、つまり、3つのパスアロング対応ルータ2を介して、それぞれの間でRTP信号路R41〜R44を確立して、各端末5,6間のセッションを確立することができる。すると、ネットワーク規模が膨大であっても、セッションを区分けすることができることから、上述したように、それぞれの区間にて経路設計、及び、帯域制御を実現でき、そのことが容易となる。また、障害発生時にも障害箇所の特定や復旧が容易かつ迅速となる。
ここで、図11に、同様のネットワーク構成において、本発明の特徴となるネットワーク中継システムを設置しなかったとき、すなわち、従来例においてセッションを確立したときの経路R50の一例を示す。この図に示すように、従来例では、ネットワーク規模が大きくなるほど経路R50が複雑となることから、当然、経路設計、帯域制御が複雑化しうる。また、障害箇所の特定も容易ではない。
以上より、本発明であるセッション中継システムを用いることで、ネットワーク規模が大きくなったとしても、経路の設計や帯域制御が容易になると共に、障害発生時にはその特定が容易になる。従って、ネットワーク規模が大きくなるほど、上述した効果がより効果的に発揮される。
次に、本発明の第3の実施例を、図12を参照して説明する。図12は、本実施例におけるネットワーク全体の構成を示すブロック図である。
本実施例では、ネットワーク上の全経路を管理するルートマネージャ91(制御装置)がネットワーク上に設置されている。このルートマネージャ91は、例えば、ネットワーク上のルータと接続されており、各ルータに経路設定の指示を出しその動作を制御することができる。また、ルートマネージャ91は、ネットワーク上の全経路情報が蓄積された記憶装置92に接続されており、全経路情報を管理している。そして、全経路情報を参照してセッションに必要な帯域を確保するなど、経路設計を行う機能を有する。
さらに、本実施例におけるルートマネージャ91は、設計する経路が、1つの特定のルータを経由するよう設計する。例えば、予め定められたパスアロング対応ルータ2を経由するようRTP信号路R60を設計し、実際に確立されるよう各ルータに指示する。
このようにしても、上述同様に、セッションが特定のルータを経由することから、ネットワーク経路や帯域の設計、制御が容易になり、また、ネットワーク障害時における障害箇所の特定が容易となる。
本発明は、IP電話などのSIPプロトコルによるセッションの確立に利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
実施例1におけるセッション中継システムが配置されたネットワーク全体の構成を示すブロック図である。 図1に開示したセッション中継システムを構成するパスアロングSIPサーバとパスアロング対応ルータ2の構成を示す機能ブロック図である。 図1に開示したセッション中継システムにおけるセッション確立時の動作を説明する説明図である。 実施例1においてネットワーク上におけるセッション確立時の様子を示す説明図である。 実施例1におけるシステム全体の動作を示すシーケンス図である。 実施例1におけるシステム全体の動作を示すシーケンス図であり、図5の続きを示す。 実施例1においてネットワーク上におけるセッション確立時の経路の一例を示す図である。 実施例1において従来例との効果を比較するための説明図である。 実施例2におけるセッション中継システムが配置されたネットワーク全体の構成を示すブロック図である。 図9に開示したセッション中継システムにおけるセッション確立時の動作を説明する説明図である。 実施例2において従来例との効果を比較するための説明図である。 実施例3におけるネットワーク全体の構成を示すブロック図である。 従来例におけるセッション確立時の動作を示す説明図である。 従来例におけるセッション確立時の経路の一例を示す図である。
符号の説明
1 パスアロングSIPサーバ(制御装置)
2 パスアロング対応ルータ(特定のルータ)
3,4 SIPサーバ
5 発呼側端末(IP電話)
6 着呼側端末(IP電話)
10 セッション中継システム
11 呼制御処理部
12 ルート設定処理部
13 ルータ指示処理部
14 SDP書換処理部
20 ポート
21 指示受付処理部
22 ポート割当処理部
91 ルートマネージャ(制御装置)

Claims (8)

  1. ネットワーク上に設置された接続制御サーバを用いて、端末間のセッションを確立する方法であって、
    前記端末間におけるセッションを、少なくとも1以上の特定のルータを経由させて確立する前に、前記端末間におけるシグナリングを前記特定のルータを経由させて行い、
    前記シグナリング時に、発呼側端末からの接続要求信号を前記特定のルータを接続元として着呼側端末に送信し、この着呼側端末からの前記接続要求信号に対する応答信号を前記特定のルータを接続元として前記発呼側端末に送信すると共に、前記接続要求信号、及び、前記応答信号に含まれる接続元情報を前記特定のルータに装備された各ポートが接続元となるよう書き換え、この書き換えに前後して当該書き換えの内容に対応するよう前記特定のルータの各ポートを各端末にそれぞれ割り当て、
    前記割り当てに従って各端末と前記特定のルータの各ポートとの間でそれぞれセッションを確立すると共に、前記特定のルータを複数経由する場合に、当該特定のルータ間においてセッションを確立することにより、各端末間のセッションを前記特定のルータを経由させて確立する、
    ことを特徴とするセッション確立方法。
  2. ネットワーク上に設置された接続制御サーバを用いて、端末間のセッションを確立する方法であって、
    前記端末間におけるセッションを、少なくとも1以上の特定のルータを経由させて確立する前に、前記端末間におけるシグナリングを前記特定のルータを経由させて行い、
    前記シグナリング時に、各端末にそれぞれ前記特定のルータに装備されたポートを割り当て、発呼側端末から発せられた接続要求信号に含まれる接続元情報を着呼側端末に割り当てられた前記ポートを表す情報に書き換えて当該着呼側端末に送信し、この着呼側端末から前記接続要求信号に応答して発せられた応答信号に含まれる接続元情報を前記発呼側端末に割り当てられた前記ポートを表す情報に書き換えて当該発呼側端末に送信し、
    前記セッション確立時に、前記割り当てに従って前記特定のルータの各ポートと各端末とのセッションを確立すると共に、前記特定のルータを複数経由する場合に、当該特定のルータ間においてセッションを確立することにより各端末間のセッションを確立する、
    ことを特徴とするセッション確立方法。
  3. 前記接続制御サーバによる前記端末間のセッションの確立をSIPプロトコルに従って行う、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のセッション確立方法。
  4. 接続制御サーバにて端末間のシグナリング制御及びセッションの確立が行われるネットワーク上に設置され、前記端末間の信号を中継するルータと、このルータの動作を制御する制御装置と、を備えたセッション中継システムであって、
    前記制御装置が、前記端末間のシグナリング信号を受け付けるシグナリング受付手段と、当該受け付けたシグナリング信号に基づいて前記端末間のセッションが前記ルータを経由して確立されるよう設定し当該設定を前記ルータに指示するルート設定手段と、を備え、
    前記制御装置の前記ルート設定手段は、発呼側端末からの接続要求信号を前記ルータを接続元として着呼側端末に送信し、この着呼側端末からの前記接続要求信号に対する応答信号を前記ルータを接続元として前記発呼側端末に送信する接続元情報設定手段を備えると共に、各端末と前記ルータとの間でそれぞれセッションを確立するよう設定し、
    前記制御装置の前記接続元情報設定手段は、前記接続要求信号、及び、前記応答信号に含まれる接続元情報を前記ルータに装備された各ポートが接続元となるよう書き換え、
    前記制御装置の前記ルート設定手段は、前記接続元情報の書き換えの内容に対応して作動するよう前記ルータに対して制御指令を発するルータ指令手段を備え、
    前記ルータが、前記ルータ指令手段からの制御指示に応じて各ポートがそれぞれ各端末に接続されるよう割り当てを行うポート割当手段を備えると共に、前記制御装置の前記ルート設定手段からの指示に基づいて前記端末間におけるセッションを中継するセッション中継手段を備え、
    前記ルータの前記セッション中継手段は、前記ルータの各ポートと各端末との間でそれぞれセッションを確立すると共に、前記ルータを複数経由する場合に、当該ルータ間においてセッションを確立することにより各端末間のセッションを確立する、
    ことを特徴とするセッション中継システム。
  5. 接続制御サーバにて端末間のシグナリング制御及びセッションの確立が行われるネットワーク上に設置され、前記端末間の信号を中継するルータの動作を制御する制御装置であって、
    前記端末間のシグナリング信号を受け付けるシグナリング受付手段と、当該受け付けたシグナリング信号に基づいて前記端末間のセッションが前記ルータを経由して確立されるよう設定して前記ルータによる中継動作を制御するルート設定手段と、を備え、
    前記ルート設定手段は、発呼側端末からの接続要求信号を前記ルータを接続元として着呼側端末に送信すると共に、この着呼側端末からの前記接続要求に対する応答信号を前記ルータを接続元として前記発呼側端末に送信する接続元情報設定手段を備え、当該接続元情報設定手段は、前記接続要求信号、及び、前記応答信号に含まれる接続元情報を前記ルータに装備された各ポートが接続元となるよう書き換え、
    前記ルート設定手段は、前記接続元情報の書き換えの内容に対応して各端末と前記ルータの各ポートとの間でそれぞれセッションを確立すると共に、前記ルータを複数経由する場合に、当該ルータ間においてセッションを確立するよう前記ルータに対して制御指令を発するルータ指令手段を備えた、
    ことを特徴とする制御装置。
  6. 接続制御サーバにて端末間のシグナリング制御及びセッションの確立が行われるネットワーク上に設置され、前記端末間の信号を中継するルータの動作を制御する制御装置であって、
    前記端末間のシグナリング信号を受け付けるシグナリング受付手段と、当該受け付けたシグナリング信号に基づいて前記端末間のセッションが前記ルータを経由して確立されるよう設定して前記ルータによる中継動作を制御するルート設定手段と、を備え、
    前記ルート設定手段は、
    各端末にそれぞれ前記ルータに装備されたポートを割り当てるよう当該ルータに制御指令を発するルータ指令手段と、
    発呼側端末から発せられた接続要求信号に含まれる接続元情報を着呼側端末に割り当てられた前記ポートを表す情報に書き換えて当該着呼側端末に送信すると共に、この着呼側端末から前記接続要求信号に応答して発せられた応答信号に含まれる接続元情報を前記発呼側端末に割り当てられた前記ポートを表す情報に書き換えて当該発呼側端末に送信する接続元情報設定手段と、を備えると共に、
    前記割り当てに従って前記ルータの各ポートと各端末とのセッションを確立すると共に、前記ルータを複数経由する場合に、当該ルータ間においてセッションを確立することにより各端末間のセッションを確立するよう設定する、
    ことを特徴とする制御装置。
  7. 接続制御サーバにて端末間のシグナリング制御及びセッションの確立が行われるネットワーク上に設置され、前記端末間の信号を中継するルータの動作を制御する制御装置に、
    前記端末間のシグナリング信号を受け付けるシグナリング受付手段と、当該受け付けたシグナリング信号に基づいて前記端末間のセッションが前記ルータを経由して確立されるよう設定して前記ルータによる中継動作を制御するルート設定手段と、を実現すると共に、
    前記ルート設定手段は、発呼側端末からの接続要求信号を前記ルータを接続元として着呼側端末に送信すると共に、この着呼側端末からの前記接続要求に対する応答信号を前記ルータを接続元として前記発呼側端末に送信する接続元情報設定手段を備え、当該接続元情報設定手段は、前記接続要求信号、及び、前記応答信号に含まれる接続元情報を前記ルータに装備された各ポートが接続元となるよう書き換え、
    前記ルート設定手段は、前記接続元情報の書き換えの内容に対応して各端末と前記ルータの各ポートとの間でそれぞれセッションを確立すると共に、前記ルータを複数経由する場合に、当該ルータ間においてセッションを確立するよう設定する、
    プログラム。
  8. 接続制御サーバにて端末間のシグナリング制御及びセッションの確立が行われるネットワーク上に設置され、前記端末間の信号を中継するルータの動作を制御する制御装置に、
    前記端末間のシグナリング信号を受け付けるシグナリング受付手段と、当該受け付けたシグナリング信号に基づいて前記端末間のセッションが前記ルータを経由して確立されるよう設定して前記ルータによる中継動作を制御するルート設定手段と、を実現すると共に、
    前記ルート設定手段は、
    各端末にそれぞれ前記ルータに装備されたポートを割り当てるよう当該ルータに制御指令を発するルータ指令手段と、
    発呼側端末から発せられた接続要求信号に含まれる接続元情報を着呼側端末に割り当てられた前記ポートを表す情報に書き換えて当該着呼側端末に送信すると共に、この着呼側端末から前記接続要求信号に応答して発せられた応答信号に含まれる接続元情報を前記発呼側端末に割り当てられた前記ポートを表す情報に書き換えて当該発呼側端末に送信する接続元情報設定手段と、を備えると共に、
    前記割り当てに従って前記ルータの各ポートと各端末とのセッションを確立すると共に、前記ルータを複数経由する場合に、当該ルータ間においてセッションを確立することにより各端末間のセッションを確立するよう設定する、
    プログラム。
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