JP5112059B2 - 熱可塑性ポリウレタンを含む熱可塑性組成物の添加剤としての使用 - Google Patents
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Description
上記ポリオレフィン組成物は上記以外の物品製造方法、例えば射出成形、フィルムキャスト成形、フィルムブロー成形、カレンダー加工、シート押出し成形等でも使用できる。
スラッシュ成形は回転成形に近いプロセスである。従って、以下の説明では回転成形という用語を用いるが、本発明は回転成形およびスラッシュ成形の両方の用途に適用できる。
LT. Pick, E. Harkin-Jones, Third Polymer Processing Symposium, 28-29.01.2004, Belfast, p. 259-268
従って、回転成形物品中の気泡数を減らすというニーズあるいは回転成形物品の光学特性を良くするというニーズがある。さらに、回転成形物品の機械特性を良くするというニーズもある。
本発明の他の目的は、回転成形時の焼結(sintering) プロセスおよび濃縮(densification)プロセスに優れたかポリオレフィン組成物で作られた回転成形物品を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、回転成形時の気泡形成を減らすことができるポリオレフィン組成物で作られた回転成形物品を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、回転成形で作った時に光学特性に優れた回転成形物品となるポリオレフィン組成物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、回転成形で作た時に機械特性に優れた回転成形物品となるポリオレフィン組成物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、回転成形時のサイクル時間が短いポリオレフィン組成物で作られた回転成形物品を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、優れた特性を有する物品を回転成形によって製造する方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、高密度化プロセスおよび/または焼結プロセスに優れた回転成形方法を提供することにある。
(a) 下記(i)または(ii)の99〜99.999重量%:
(i) ポリオレフィン、
(ii) 50〜99重量%の第1ポリオレフィンと1〜50重量%のそれと異なるポリマーとから成るポリオレフィン組成物
(b) 0.001〜1重量%の高濃度化助剤(densification aid)、
(c) 0.025〜0.500重量%の一つまたは複数の紫外線安定剤(任意成分)
から成るポリオレフィン組成物を用いて回転成形またはスラッシュ成形された物品を提供する。
主成分とは50重量%以上を形成するの成分を意味し、マイナー(副)成分とは50重量%未満を形成する成分を意味する。
HO-[C(O)-PA-C(O)-O-PEth-O]n-H (I)
(ここで、PAはポリアミドセグメントを表し、PEthはポリエーテルセグメントを表す)
(1) ジアミン鎖末端を有するポリアミドブロックとジカルボン酸鎖末端を有するポリオキシアルキレンブロックとの重縮合、
(2) ポリエーテルジオールとよばれるジヒドロキシ化された脂肪族α、ω−ポリオキシアルキレンブロックのシアノエチル化および水素化で得られるジアミン鎖末端を有するポリオキシアルキレンブロックとジカルボン酸鎖末端を有するポリアミドブロックとの重縮合、
(3) ジカルボン酸鎖末端を有するポリアミドブロックとポリエーテルジオールとの重縮合、この特定の場合の生成物がポリエーテルエステルアミドである。
ポリアミドブロックとポリエーテルブロックとを有するこれらコポリマーのポリエーテルブロックの比率は10〜70重量%、好ましくは35〜60重量%であるのが好ましい。
H-(OCH2-CH2-)nOH (I)
ポリエチレングリコールは分子量および粘性が広範囲のものが市販されている。ポリエチレングリコールはその分子量によって液体または固体である。本発明で通常使用するポリエチレングリコールの平均分子量は100〜2000グラム/モル、好ましくは150〜700グラム/モルである。適したポリエチレングリコールの例はダウケミカル社またはBASFから市販のカーボワックス(Carbowax、登録商標)およびプルリオール(Pluriol E、登録商標)である。
D. Annechini, E. Takacs and J. Vlachopoulos in ANTEC, vol. 1, 2001、「メタロセンポリエチレンの回転成形におけるいくつかの新しい結果」
(1)本発明のポリオレフィンがエチレンのホモポリマーまたはコポリマーの場合には、そのメルトインデックスMI2は0.1〜25dg/分、好ましくは0.5〜15dg/分、さらに好ましくは1.5〜10dg/分の範囲にある。メルトインデックスMI2は、ASTM D1283規格で19O℃の温度および2.16kgの荷重下で測定する。
(2)本発明のポリオレフィンがプロピレンのホモポリマーまたはコポリマーの場合には、そのメルトフローインデックス(MFI)が0.1〜40dg/分、好ましくは0.5〜30dg/分、さらに好ましくは1〜25dg/分の範囲にある。このメルトフローインデックスMFIはASTM D1283規格で23O℃の温度および2.16kgの荷重下で測定する。
(1)50〜99重量%の第1のポリオレフィン、好ましくはポリエチレン、
(2)1〜50重量%の第2のポリマー(この第2のポリマーは加工助剤とは異なり、好ましくはポリアミド、コポリアミド、第1のポリオレフィンとは異なる第2のポリオレフィン、エチレンと酢酸ビニールのコポリマー(EVA)、エチレンとビニールアルコールのコポリマー(EVOH)、ポリスチレン、ポリカーボネートおよびポリ塩化ビニール(PVC)から成る群の中から選択される)
加工助剤とUV-安定化剤との間には相乗効果があると思われ、従って、両方を使用するのが好ましい。
(1)焼結またはコアレッセンス(合体)、
(2)高密度化または気泡除去、
(3)結晶化
Bellehumeur et al. (CT. Bellehumeur, M. K. Bisaria, J. Vlachopoulos, Polymer Engineering and Science, 36, 2198, 1996)
Kontopoulo et al. (M. Kontopoulo, E. Takacs, J. Vlachopoulos, Rotation, 28, January 2000)
1)アーキテクチャ:インターラインCCD、プログレッシブ走査式、ノンインタレース、
2)カウントピクセル:1000(H) × 1000(V)
3)ピクセルサイズ:7.4 μm(H) × 7.4μm(V)
4)感光面積:7.4 mm(H) × 7.4mm(V)
5)出力感度:12μV/電子
6)彩度信号:40,000電子
7)暗ノイズ:40電子平方二乗平均、
8)暗電流(典型):< 0.5 nA/cm2
9)ダイナミックレンジ:60dB
10) 量子効果(500、540、600nm):36%、33%、26%
11)ブルーミング:10OX
12) 画像遅れ: <10電子
13) スミア: < 0.03%
14) 最大データ速度:40MHz/チャネル(2チャネル)
15) 統合垂直クロックドライバ、
16) 統合相関ダブルサンプリング(CDS)
17) 統合電子シャッタドライバ
Dav=4(1−Aa)/Sv
ここで、
Sv=4π((Deq/2)2*Aa((4π/3)(Deq/2)3)
気泡の等価直径Deqは一つの気泡Sの平均表面を用いて下記式で定義される:
S=4π(Deq/2)2
チヌバン(Tinuvin 783、登録商標)はCiba Specialty Chemicals社から市販の紫外線安定剤である。
シアソーブ(Cyasorb THT 4611、登録商標)およびCyasorb THT 4802、登録商標)はCytec Industries社から市販の紫外線安定剤である。
エラストラン(Elastollan 1180A、登録商標)はElastogran社から入手できる。
実施例1〜4と比較例1で使用したポリエチレンは担体に支持されたメタロセン触媒系を使用して作られたモノモダルなポリエチレンで、そのMI2は8.0dg/分、密度は0.934グラム/ミリリットルである。これはAtofina社からフィナセン(Finacene M3582、登録商標)の名称で市販されている。
加工助剤、紫外線安定剤、その他の添加剤とその添加量は[表2]に示してある。
商用回転成形機を用いた回転成形で作った10Lキャニスター(缶)のサンプルで評価した。全ての場合でピーク内部空気温度(PIAT)は21O℃であった。
Claims (4)
- 熱可塑性ポリウレタンを高濃度化助剤成分として使用する、ポリオレフィン組成物の回転成形またはスラッシュ成形方法であって、
上記ポリオレフィン組成物が下記(a)〜(c):
(a) 下記(i)または(ii)の99〜99.999重量%:
(i)ポリオレフィン、
(ii) 50〜99重量%の第1ポリオレフィンと1〜50重量%の第1ポリオレフィンとは異なるポリマーとから成るポリオレフィン組成物、
(b) 0.001〜1重量%のポリエーテルジオールの残基からなる柔らかいポリエーテルブロックと、少なくとも一種のジイソシアナートと少なくとも一種の短いジオールとの反応から得られるハードブロック(ポリウレタン)とからなる熱可塑性ポリウレタンから成る高濃度化助剤、
(c) 任意成分としての0.025〜0.500重量%の一種または複数の紫外線安定剤、
を基本とし、
上記ポリオレフィンがエチレンのホモポリマーまたはコポリマーの場合には、ASTM D1283規格で19O℃の温度および2.16kgの荷重下で測定したメルトインデックスMI2は0.1〜25dg/分の範囲にあり、ポリオレフィンがプロピレンのホモポリマーまたはコポリマーの場合には、ASTM D1283規格で23O℃の温度および2.16kgの荷重下で測定したメルトインデックスMI2は0.1〜40dg/分の範囲にあり、
上記ポリオレフィンがメタロセン触媒系を用いて製造される、
ことを特徴とする方法。 - ポリオレフィンがエチレンまたはプロピレンのホモポリマーまたはコポリマーである請求項1に記載の方法。
- ポリオレフィンがメタロセン触媒系を用いて製造したエチレンのホモポリマーまたはコポリマーである請求項2に記載の方法。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法を用いて得られる物品。
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