JP5106684B2 - シンボルを符号化する方法、シンボルを復号化する方法、送信器から受信器にシンボルを伝送する方法、エンコーダ、デコーダおよびシンボルを送信器から受信器に伝送するシステム - Google Patents

シンボルを符号化する方法、シンボルを復号化する方法、送信器から受信器にシンボルを伝送する方法、エンコーダ、デコーダおよびシンボルを送信器から受信器に伝送するシステム Download PDF

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Description

本発明はシンボルを符化/復号化する分野に関し、特に、複数の値を有するシンボルを符化する方法、複数の値を有し1つまたはそれ以上のコードワードで符化されたシンボルを復号化する方法、送信器から受信器にシンボルを伝送する方法、本発明の方法を実行するためのコンピュータ・プログラム、エンコーダ、デコーダおよび送信器から受信器にシンボルを伝送するシステムに関する。より詳しくは、本発明の実施例は、ハフマン符化に基づいて、隣接したシンボルの間の統計依存性を利用して、よりよくコードワード長をシンボル確率に適応させるために多次元コードワードを使用する新規なエントロピー符号化/復号化方法に関する。
技術分野において、信号を符号化するためのさまざまな方法が、音声およびビデオ信号の符号化で知られており、また、電気通信環境における符号化プロセスに用いられている。また、対応する復号化方法は公知である。例えば、音声符号化の分野において、AAC/MP3は、Henke, Robert,“Simulation eines Audiocodierverfahrens fuer professionelle Anwendungen”, Diplomarbeit、Friedrich−Alexander Universitaet Erlangen 1992, Brandenburg, Karlheinz, Henke, Robert, “Near−Losless Coding of High Quality Digital Audio: First Result”, ICASSP−93, IEEE International Conference on Acoustics, Speech, and Signal Processing, vol.1, April 27−30, 1993, および EP0393526Aに従って、変形(または積層)ハフマン符号を使用している。
ハフマン符号は、量子化されたスペクトル係数を符号化するために用いられる。スペクトル係数は、フィルタバンクまたは変換によって時間領域信号から得ることができる。最新技術の音声符号化において、概して、MDCTが、変形として使用される(MDCT=修正離散コサイン変換)。概して、量子化のために、スカラー量子化器が使用される。ハフマン符号が量子化されたスペクトル値を符号化するために用いられる場合、1つのまたは複数の量子化されたスペクトル値はシンボルと呼ばれる。Huffman,D.A.“A Method for the Construction of Minimum−Redundancy Codes”, Proceedings of the IRE,Sept. 1952, vol.40, issue 9, pages 1098−1101に記載されているように、ハフマン符号にマッピングされるシンボルは、値の範囲において最大の絶対値(LAV)に制限される。例えば、AAC符号化において、シンボルがLAVを超える場合、シンボルは1つのコードワードにはマッピングされないが、2つのコードワードのシーケンスにはマッピングされる。コードワードのうちの1つは、付加的なコードワードの存在を示すいわゆる「エスケープシーケンス」である。第2のコードワードは、いわゆる「終了コードワード」である。デコーダ側において、シンボルは、シーケンスからの全てのコードワード、すなわち、エスケープ・コードワードおよび終了コードワードを用いて復号化されるだけである。終了コードワードは、概して、修正ゴロンブ符号を用いてランレングス符化され、最大の絶対値と符号化シンボルの値との差を示す。シンボルの次元は最高4に限定される、すなわち最高4つの隣接するスペクトル係数が1つのシンボルのために結合される。このように、シンボルの次元は、コードワードがデコーダへの伝送のために決定される1つのシンボルに結合される値の数を示す。エスケープメカニズムは、シンボルごとにではなく、スペクトル係数ごとに使用され、すなわち、1つのスペクトル係数がLAVを超え、他のスペクトル係数がそうでない場合、エスケープメカニズムは、LAVを超えたスペクトル係数にだけ用いられる。
ビデオ符化分野において、ITU−Tビデオ符号化仕様ITU―T H.263(01/2005)に従って、1次元のハフマン符化(VLC=可変長符化)およびエスケープメカニズムの組合せが使われている。このメカニズムは、音声符号化方法で行われているのと同様の方法で、量子化DCT(DCT=離散コサイン変換)係数を符号化するために用いられる。電気通信の分野において、ITU−Tファクス仕様(ITU―T Rec.T.4(07/2003))が修正ハフマン符号の使用を記載している、すなわち、ランレングスは、ハフマン符化を用いて符号化される。ランレングスがLAVを超える場合、いわゆる「マークアップコード」が送信される。このマークアップコードにより、64の整数倍が表される。63より大きいランレングスで、次の小さいマークアップコードが送信される。オリジナルのランレングスに対する差が、終了コードワードとして送られる。
EP0393526A
Henke, Robert,"Simulation eines Audiocodierverfahrens fuer professionelle Anwendungen", Diplomarbeit、Friedrich−Alexander Universitaet Erlangen 1992, Brandenburg Karlheinz, Henke, Robert, "Near−Losless Coding of High Quality Digital Audio: First Result", ICASSP−93, IEEE International Conference on Acoustics, Speech, and Signal Processing, vol.1, April 27−30, 1993 Huffman,D.A."A Method for the Construction of Minimum−Redundancy Codes", Proceedings of the IRE,Sept. 1952, vol.40, issue 9, pages 1098−1101
ハフマン符化に基づく上述の従来技術の方法は、必要メモリを低く保つために、シンボルのための次元および値の範囲を制限している。さらに、コードワードの伝送が予定の状況に従って行われるように、コードワードが所定の限界を超えない長さを有するように、ハフマン・コードブックまたはコードワードテーブルを小さく保つことが必要とされる。1つの値が値の範囲を超える場合、エスケープメカニズムがこれらの1つのシンボルのために用いられる。
シンボルの次元を制限することによって、コードワード長は、一般に、最適にならない。バイナリ・ハフマンコーディングのために、(1/2)nのシンボルの確率pだけはハフマン符号を使用して最適に符化されることができるが、その理由は、結果として生じるコードワード長lは整数値に限定されるからである。H(p)がシンボル・エントロピーである場合、H(p)≦l<H(p)+1の制限が適用される。この制限の負の効果は、シンボルの次元をN:1/N・H(p)≦1<H(p)+1/Nに増やすことによって軽減されることができる。しかしながら、特に低データ転送速度に対して、0.5より大きい確率を有する多次元シンボルが発生し、そのようなシンボルに対して、最適シンボル次元は例えば16である。しかしながら、サブシンボルにつき4つの値を有する16次元テーブルは、メモリの要求に大きい影響を及ぼす416=4294967296=232のコードワードおよびコードワード長を格納するためのメモリを必要とする。また、コードワード長は、コードワードの多数のために許容範囲を超える。
符号化されるシンボルが統計依存性を有する場合、複数のシンボルコードワードは有益である。この種の統計依存性は、例えば周波数変換の特性および使用する分析窓から生じる。
2つの統計的に独立したシンボルに対して、bがaに続く条件付確率はP(a|b)=P(ab)・P(b)であり、1つのシンボルの最適な符号長の合計である最適なコードワード長L(a|b)=L(a)・L(b)という結果となり、一方、統計的に従属するシンボルに対して、条件付確立は異なる。例えば、シンボルbがシンボルaに続く高い確率がある場合、条件付確率P(a|b)>P(a)・P(b)は統計的に独立した場合に対するよりも高く、さらに、最適な符号長L(a|b)<L(a)+L(b)は2つの独立した最適コードワード長L(a)およびL(b)の合計より短い。
使用されるコードブックの次元が高いほど、得ることができる従属する確率P(a|b|c)の次数は高い。
本発明の目的は、シンボル内の隣接する値の間の統計的依存性を十分に利用できる符化および復号化のための改良された取り組みを提供することである。
この目的は、請求項1、および13による方法によって、請求項14に記載のコンピュータ・プログラムによって、請求項15に記載のエンコーダによって、請求項16に記載のデコーダによって、および、請求項17に記載のシステムによって解決される。
本発明は、複数の値を含むシンボルを符号化する方法を提供するものであり、この方法は、
(a)シンボルが第1のコードブックのコードワードによって符号化されることができるかどうか判断するステップ;
(b)シンボルが第1のコードブックのコードワードによって符号化されることができる場合、第1のコードブックからシンボルに関連したコードワードを選択するステップ;および
(c)シンボルが第1のコードブックのコードワードによって符号化されることができない場合、:
シンボルが第1のコードブックのコードワードによって符号化されることができないことを示す第1のコードブックからコードワードを選択し、
シンボルを複数の第1のサブシンボルに分割し、
少なくとも1つの第1のサブシンボルのためのコードワードを第2のコードブックから選択するステップとを含む。
本発明の第1の態様によれば、符化のための方法は、それに従属して、第2のコードブックからのコードワードによって符号化できないそれぞれの第1のサブシンボルに対して、第1のサブシンボルを複数の第2のサブシンボルに分割し、第2のサブシンボルの少なくとも1つのために第3のコードブックからコードワードが選択されるステップ(d)を含み、ステップ(c)において、それぞれの第1のサブシンボルのための第2のコードブックからコードワードが選択され、ステップ(d)において、第1のサブシンボルが第2のコードブックのコードワードによって符号化されることができないことを示す第2のコードブックからコードワードが選択され、それぞれの第2のサブシンボルのために第3のコードブックからコードワードが選択される。
本発明の第2の態様によれば、ステップ(c)において、第1のコードブックから選択されるコードワードは、さらに、第1のサブシンボルのうちのどちらが値の所定の組合せを含むかを示し、そして、ステップ(c)において、値の所定の組合せを含まない第1のサブシンボルのために、第2のコードブックからコードワードが選択される。
さらに、本発明は、複数の値を有し、1つまたはそれ以上のコードワードによって符号化されたシンボルを復号化するための方法を含み、この方法は、
(a)第1のコードワードが第1のコードブックを用いてシンボルを完全に表すことができるかどうかを判断するステップ;
(b)第1のコードワードが第1のコードブックを用いて完全にシンボルを表すことができる場合、第1のコードワードを用いて第1のコードブックからシンボルを選択するステップ;
(c)第1のコードワードが第1のコードブックを用いてシンボルを完全に表すことができない場合、
複数のサブシンボルを含むシンボルの第1のサブシンボルを復号化するために第2のコードブックを選択し、
第2のコードワードを用いて第2のコードブックから少なくとも1つの第1のサブシンボルのためのエントリを選択するステップを含む。
本発明の第1の態様によれば、復号化のための方法は、第2のコードブックが第1のサブシンボルの1つを完全に表すことができない場合、複数の第2のサブシンボルを含む1つの第1のサブシンボルの第2のサブシンボルを復号化するために第3のコードブックが選択され、第3のコードワードを用いて第3のコードブックから少なくとも1つの第2のサブシンボルのためにエントリが選択されるステップ(d)を含み、ステップ(c)において、第1のコードブックは第1のコードワードに対して第1のコードブックからシンボルが復号化されることができないことを示し、それぞれの第1のサブシンボルのために第2のコードブックからエントリが選択され、ステップ(d)において、第2のコードブックは第1のサブシンボルの第2のコードワードに対して第1のサブシンボルが第2のコードブックによって復号化されることができないことを示し、それぞれの第2のサブシンボルに対して第3のコードブックからエントリが選択される。
本発明の第2の態様によれば、ステップ(c)において、第1のコードブックは第1のコードワードに対してシンボルが第1のコードブックから復号化されることができず、どの第1のサブシンボルが値の所定の組合せを含むかを示し、ステップ(c)において、値の所定の組合せを含まないこれらのサブシンボルに対して第2のコードブックからエントリが選択される。
本発明の実施例は、メモリ需要の軽微な増加だけでシンボルの次元を拡張できるようにする、柔軟で、階層的な多次元ハフマン・符号化体系を提供する。これは、限られた値の範囲および(一般に)多次元エスケープシーケンスだけを有する多次元シンボルを導入することによって達成される。これらのエスケープメカニズムは、1つあるいは複数のサブシンボルに適用されることができる。直接符号化できない全てのサブシンボルはエスケープコードで特徴付けられ、新しい符号化ステップが実行される。すべてのサブシンボルが符号化されるまで、このプロセスは階層的に繰り返される。例えば、次の階層的なステップのために、同じコードワードの次元における値の範囲が増加するか、または、コードワードの次元は値の同じ範囲で減少するか、または、値のコードワードの範囲が増加してコードワードの次元が減少する。
シンボルの次元における増加がシンボル確率に対するコードワード長のより良好な適合を可能にし、隣接するサブシンボル間の統計依存性のより良好な利用を可能にするため、本発明の方法は従来の取り組みに対して有利である。さらに、値の範囲にない隣接するサブシンボル間の統計依存性は、利用されることができる。
多次元のエスケープシーケンスの使用は、多次元のコードブックのための必要メモリを更に減らす。例えば、直接値0およびエスケープシーケンスを介して0でない値を表す16次元のコードブックを可能にするために、コードワードの数は216=65536となるが、一方、4つの隣接したシンボルおよびシンボルごとにある次の4次元のコードブックのためのエスケープシーケンスを有することで、エスケープシーケンスはエントリの数を24+24=16のみに下げる。
コードブックの限られた範囲により多次元コードブックにおいてシンボルの組合せが直接表されることができない場合、多次元エスケープシーケンスは、低次元のサブシンボルに存在する低次元統計依存性を利用することを可能にする。
本発明の実施例が、エントロピー符号化、オーディオ/ビデオ符号化および電気通信の分野において使用される。
本発明の実施例は、添付図面を参照して、次に詳細に示される。
図1は、本発明の実施例に従うエンコーダ方式を示すフロー図である。 図2a〜図2cは、本発明の実施例における符号化方式において使用される異なるコードワードテーブル(コードブック)を示し、図2aは、16次元シンボル(16次元シンボル=16値から成るシンボル)のためのコードワードテーブルである。 図2bは、8次元シンボルのためのコードワードテーブルである。 図2cは、4次元シンボルのためのコードワードテーブルである。 図3は、図2のコードワードテーブルを用いた符号化方式を示す図である。 図4は、本発明の別の実施例による符号化方式を示す図である。 図5は、図4の符号化方式に使用されるレベル0のコードワードテーブルの例を示す図である。 図6は、本発明の実施例によるデコーダ方式を示す図である。 図7は、図2のコードワードテーブルを用いた復号化方式を示す図である。 図8は、図6の実施例に従って符号化されたシンボルのための復号化方式を示す図である。 図9は、本発明の実施例による符号化方式に用いられる典型的なエンコーダを示すブロック図である。 図10は、本発明の実施例による復号化方式を用いた典型的なデコーダを示すブロック図である。 図11は、送信器から受信器にシンボルを送信するシステムを示す図である。
以下に、本発明の実施例は、フロー図およびブロック図を示す図に基づいて記載されている。装置のブロック図を示す図については、これらの図には方法が例示され、ブロックの機能性は方法のステップに対応することに注意されたい。
図1は、本発明の実施例におけるエンコーダ方式を示すフロー図である。ステップS100において、符号化方法が始まり、符号化レベルLは0にセットされる。次元Nを有するシンボルY(L,m)が与えられ、ここで、次元NはシンボルがN値を含むことを示し、mはレベルLにおけるサブシンボル・インデックスを示し、現在のレベルに対するサブシンボルの数を示すMについてm<Mである。サブシンボルは、レベルにおいてシンボルYを分割することによって得られる。ステップ100において、Mが1に設定され、それに対応してmが0に設定され、符号化のための方法の始めに与えられるシンボルがオリジナルのシンボルY(0,0)=(S0,S1,・・・SN)である。
ステップS102において、コードブックの次元IがNに設定される、すなわち、コードブックまたはコードワードテーブルがn次元のシンボルYを符号化するために選択される。
ステップS104において、シンボルY(L,m)が次元Iを有する現在のコードブックによって完全に表されることができるかどうかがチェックされる。これが可能な場合、ステップS106において、適当なコードワードC(L,m)が選択され、それは、例えばデコーダに送信され、あるいは格納される。ステップS107において、現在の符号化レベルLにおいて、全てのシンボルY(L,m)についてコードワードが選択されたかどうかが判断される。全てのシンボルのコードワードが選択されている場合、符号化プロセスは完了して終了する。そうでなければ、mは1だけ増やされ(m++)、すなわち、レベルLにおいて次のシンボル(サブシンボル)が選択され、方法はステップS104に戻る。
シンボルY(L,m)がコードブックからのコードワードによって表されることができない場合、方法はステップS108に進み、コードワードが少なくとも一つのエスケープメカニズムを含むコードブックから選択される。ステップS110において、現在のレベルのどのサブシンボルが表されていないかが決定され、これらのサブシンボルは「新規な」シンボルを決定する。「符号化されていない」サブシンボルが残る場合、これは、エンコーダが現在のコードブックより低い次元の新しいコードブックを使用することを意味する。ステップS112において、新規なシンボルの次元Jが決定される、1≦J≦N。ステップS114において、新しいコードブックが選択され、新しいコードブックの次元Iは1≦I≦Jとなるように選択される。
ステップS114において、同じ次元の複数のサブシンボルが、例えば、同じコードブックを使用して符号化される場合、次に詳述するように、コードブックの次元は以前の次元に維持される。このような場合、ステップS116において、シンボルの次元がこのレベルのためのコードブックの次元を上回らないと判断され、方法はステップS104に戻る。
あるいは、ステップS114において、新しいコードブックの次元Iが、新しいシンボルの次元Jより小さい値に選択される。例えば、新しいコードブックの次元は、新しいシンボルの次元Jの半分に設定される。このような場合、ステップS116において、新しいシンボルの次元Jが新しいコードブックの次元Iを超えると判断され、それにより、ステップS118において、レベルが1だけ増えて(level++)、シンボルはステップS114で選択されたコードブックの次元に合うように複数のサブシンボルに分割される。以前の(サブ)シンボルが分割されたサブシンボルの数を示すMは増加する。そして、方法はステップS104に戻り、次のレベルLの全てのサブシンボルについてS104〜S118が繰り返され、上述の階層的な方法によってシンボルは1またはそれ以上のコードワードによって最終的に符号化され、送信される。
以下に、符号化方式の実施例が、図2および図3を参照して、もっと詳細に記載されている。階層的な方式は、16個の隣接した“0”のシンボルが0.5の確率を有するシナリオのために最適化される16次元、8次元、4次元および1次元のコードワードを含む。図2は、異なるコードワードテーブルを示す。図2(a)は、16次元のシンボルのためのコードワードテーブルを示す。16次元のコードワードは次の通りである。
Figure 0005106684
ここで、
・VZ:値のサイン(1ビット)
・XXXX:シンボルにおける値“1”の位置を符号化するための4ビット
・これは、図2(a)に示されるコードワードテーブルという結果になる。
図2(b)は8次元のシンボルのためのコードワードを示し、8次元のコードワードは以下の通りである。
Figure 0005106684
ここで、
・ VZ:値のサイン(1ビット)
・ XXX:シンボルにおける値“1”の位置を符号化するための3ビット
これは、図2(b)に示されるコードワードテーブルという結果になる。
図2(c)は、4次元のシンボルのためのコードワードテーブルを示す。4次元のシンボルS=(S0,S1,S2,S3)のために、それぞれのコードワードSは、以下の通りである。
・ Sn,n={0,1,2,3}のためのすべての値が[−1;1]の範囲にある場合、シンボルS=(S0,S1,S2,S3)は直接表されることができる。
・ Snのための値のいくつかが[−1;1]の範囲にない場合、[−1;1]の範囲にないSnのためのそれらの値はエスケープワード(ESC4)によって表される。
・ Snのためのすべての値が[−1;1]の範囲にない場合、シンボルS=(S0,S1,S2,S3)はエスケープ・ワード(ESC4)によって1つで示される。
例えば、シンボルS=(−1,0,0,−1)は図2(c)のコードワードテーブルからのコードワードCW4によって直接表され、シンボルS=(−2,3,4,−5)はコードワードCW4=ESC4だけによって表され、シンボルS=、(−1,3,0,−5)はコードワードCW4=(−1,ESC4,0,ESC4)によって表される。
最終的に得られる1次元のシンボルは、直接1次元のシンボルを符号化するために用いられるそれぞれの1次元のコードワードによって、例えばランレングス符号化によって、各々符号化される。
上述のコードブックまたはコードワードテーブルに基づいて、16次元のシンボルは符号化される。ステップS100(図1を参照)において、Lは0に設定され、mは0に設定され、Nは16に設定され、Mは1に設定される。ステップS100で示されるシンボル、すなわち、シンボルY(0,0)は、16の値S0・・・S15を含む。また、コードブックの次元Iは16に設定される、すなわち図2(a)に示されるコードワードテーブルが用いられる。
ステップS104において、コードワードエントリが16次元のシンボルに利用できるかどうかが判断される。そうである場合、対応するコードワードがステップS106において選択され、例えば、符号化方法が終了するように送信される。この状態では、符号化方法は完了する。
ステップS104において16次元のシンボルのためのコードワードエントリが利用できないと判断される場合、ステップS108においてエスケープワードが選択されて送信される。このように、ステップS110で決定されるように、送信されたコードワードによってまだ表されないサブシンボルは全16のサブシンボルであり、新しいシンボルの次元は16のままである、すなわち、ステップS112のJ=16である。ステップS114において、8の次元を有する新しいコードブックが選択される。コードブックのこの次元はステップS116における新しいシンボルJの次元より小さいため、方法は16次元のシンボルが2つの8次元のシンボルまたはサブシンボルに再分割されるステップS118に分岐し、Mは現在2つのサブシンボルが存在することを示す2の値に設定され、レベルLはレベル1に増やされる(level++)。
ステップS104〜S118は、レベル1の全てのシンボル、すなわち、ステップS118においてオリジナルのシンボルが分割された2つのサブシンボル、つまり2つの8次元のシンボルに対して繰り返される。ステップS104において、両方の8次元のシンボルが直接符号化されることができるかどうか、すなわち、それらのいずれかに対して、対応するコードワードが図2(b)に示されるコードワードテーブルに含まれるかどうかが、再度チェックされる。そうである場合、8次元のシンボルの各々に対して、対応するコードワードが、ステップS108において選択され送信される。符号化方法は、それから完了される。そうでなければ、すなわち第1および/または第2の8次元のシンボルが8次元のコードブックからのコードワードによって表されることができない場合、適当なエスケープワードがコードブックから選択されて送信される。
ステップS114において、次元4を有する新しいコードブックが選択され、ステップS118において、まだ符号化されていない8次元のシンボルが2つの4次元のシンボルに分割され、ステップS104〜S118が繰り返される。そして、適用できる場合、4次元のシンボルが直接符号化されることができるかどうか、すなわち、対応する4次元のコードワードが図2(c)に示されるコードブックに含まれるかどうかがチェックされる。そうである場合、対応するコードワードは、ステップS108において選択され送信される。そうでなければ、エスケープワードは、全ての4次元のシンボル、または、そのサブシンボルのいずれかのために送信されることができる。他の場合に対応して、4次元のシンボルは全部のシンボルとして逃れることができ、Henke, Robert,“Simulation eines Audiocodierverfahrens fuer professionelle Anwendungen”,Diplomarbeit、Friedrich−Alexander Universitaet Erlangen−Nuernberg,Erlangen 1992,brandenburg,Karlheintz,Henke,Robert,“Near−Lossless
Coding of High Quality Digital Audio:First Result” ICASSP−93,IEEE International
Conference on Acoustics,Speech,and Signal Processing,vol.1,27−30 Apr.1993,pages
193−196およびEP0393526Aによって記載されているような符号化方式を用いて次の符号化ステップにおいて符号化される4つの1次元のシンボルに再分割されることができる。また、例えば第1および第4のサブシンボルだけのために、サブシンボル・ベースにおけるエスケープコードは送られることができるが、第2および第3のサブシンボルは4次元のコードワードによって直接符号化されることができる。全てのサブシンボルがエスケープおよび終了シーケンスによって表されることができるとすぐに、符号化方法は完了する。
今、前記実施例は、16次元のシンボルY(0,0)=(0,0,0,−1,0,0,0,0,4,0,−1,−5,−4,4,7,5)を符号化するための実施例に基づいて、さらに詳細に記載されている。
レベル0:
レベル0において、コードブックの次元Iが16に設定され、サブシンボルMの数が1に設定され、それに応じてインデックスmが0に設定されて、図3に100で図式的に示されているように、Y(0,0)が上述のような形を有する。ステップS104において、図2(a)に示されているように、シンボルY(0,0)が16次元のコードブックからのコードワードによって完全に表されることができるかどうかが判断される。図2(a)から分かるように、シンボルY(0,0)のための対応するコードワードがない、すなわち、利用できるコードワードの範囲が超えられている。このように、選択されるコードワードC(0,0)は、エスケープシーケンスESC16のためのコードワードである。このコードワードは、ステップS108において選択され送信される。このように、コードワードC(0,0)によって表されない残りのシンボルは、S0〜S15である。
レベル1:
図1に示されるステップS112に従って、新しいシンボルの次元Jが16のままであると決定される。ステップS108においてESC16に対するコードワードが選択されたので、現在の次元に対応する次元Jを有するシンボルが現在のコードブックによって符号化されることができないことが知られており、その結果、ステップS114において次元I=8を有する新しいコードブックが選択される。より詳しくは、図2(b)で示すコードブックまたはコードワードテーブルが選択され、ステップS116において次元Jが新しいコードブックの次元Iを上回ることが決定されるので、ステップS118においてレベルがレベル1(level++)に増加し、図3の102および104に示されるように、図3に示されるシンボル100が第1の8次元のシンボルY(1,0)および第2の8次元のシンボルY(1,1)に分割され、Mは2つのサブシンボルが存在することを示す2に設定される。このように、シンボルは、新しいコードブックの次元Iに合うように再分割された。
Y(1,0)=S0・・・S7: (0,0,0,−1,0,0,0,0)
Y(1,1)=S8・・・S15: (4,0,−1,−5,−4,4,7,5)
ステップ104は、先へ現在2つのシンボル102および104のために繰り返される。Y(1,0)のために、それが8次元のコードブックからのコードワードによって表されることができると判断され、図3にレベル1で示されているように、ステップS106において、それぞれのコードワードC(1,0)が選択され送信される。このように、(0,0,0,−1,0,0,0,0)に対するコードワードCW8が選択される、すなわちコードワード“11 1 100”である。
それが現在のレベルに対するすべてのシンボルのためにコードワードが選択されるというわけではないことがステップS107で判断されるので、方法はステップS104に戻り、第2の8次元のシンボルY(1,1)のために、図2(b)に示される8次元のコードブックからの8次元のコードワードによって(4,0,−1,−5,−4,4,7,5)が表されることができないと判断される。従って、エスケープシーケンスESC8を示すコードワード、すなわち、コードワード“0”が図3にレベル1で示されるように選択されて、ステップS108に従って送信され、コードワードでまだ表されない残りのシンボルはシンボルS8〜S15、すなわち(4,0,−1,−5,−4,4,7,5)である。
レベル2:
ステップS112において、新しいシンボルの次元は8にセットされる、すなわち、現在のレベルのまだ符化されていないシンボルの数に対応する。また、ステップS108においてESC8のためのコードワードが選択されたので、ステップS114において次元I=4を有する新しいコードブックが選択されるように、現在の次元に対応する次元Jを有するシンボルが現在のコードブックによって符号化され得ないことが知られている。ステップS116およびS118を介して、レベルはレベル2(level++)に増やされ、8次元のコードブックからのコードワードによって完全に表されないレベル1のシンボル104は、2つの4次元のシンボル106および108、すなわちシンボルY(2,0)およびY(2,1)に分割され、Mはレベル2のための2つのサブシンボルが存在することを示す2に設定される。このように、シンボルは、新しいコードブックの次元Iに合うように再分割された。
Y(2,0)=S8・・・S11: (4,0,−1,−5)
Y(2,1)=S12・・・S15: (−4,4,7,5)
ステップS104において、シンボルY(2,0)が図2(c)の4次元のコードブックによって完全に表されることができるかどうかがチェックされる。しかしながら、シンボルY(2,0)は1つのコードワードによって完全に表されることができず、シンボルY(2,0)の全ての値が1,0または−1と異なるというわけではないため、シンボルY(2,0)は、シンボル“4”,“−5”がコードワードCW4=(ESC4,0,−1,ESC4)を生み出すエスケープシーケンスによって表されるコードワードに対応するコードワードC(2,0)によって表される。このコードワードは、ステップS108で選択され、送信される。
ステップS110において、レベルL=2のために、それに対してコードワードが選択されない、すなわちS12・・・S15のサブシンボルが残ると決定される。この新しいシンボルの次元Jは4である、すなわち現在の次元に対応し(ステップ112)、ステップS114においてコードブックの次元は維持され、方法は新しいコードワードを分割することなくステップS104に戻るステップS116を介して進行する。このように、Y(2,1)のために、図2(c)の表からのコードワードによって表されることができるかどうかが、ステップS104で判断される。シンボル(−4,4,7,5)が4次元のコードブックによって表されることができず、このシンボルの値のいずれも−1、0または1でないため、ステップS108において、エスケープシーケンスだけがコードワードC(2,1)=ESC4として送信される。
ステップS110において、コードワードによってまだ表されないレベル2からのサブシンボルは、シンボルS8、S11、S12、S13、S14およびS15であると決定される。ステップS114において、次の低い次元のコードブック、1次元のコードブックが選択される。図3の引用符号110〜120で示されているように、ステップS116およびS118を介して、レベル2から残るシンボルは1つのシンボルに分割される、すなわち、シンボルは新しいコードブックの次元Iに合うように再分割された。
Y(3,0)=S8: (4)
Y(3,1)=S11: (−5)
Y(3,2)=S12: (−4)
Y(3,3)=S13: (4)
Y(3,4)=S14: (7)
Y(3,5)=S15: (5)
シンボルY(3,0)からY(3,5)の各々は、上記の符号化方式のうちの1つを使用して符号化される。このように、全てのシンボルは、符号化の各種レベルの間で選択されたそれぞれのコードワードによって符号化され、これらの選択されたコードワードは符号化された形でシンボルを表すために結合されることができる。
発明の符号化方式を用いた更なる実施例が、図4および5に基づいて記載されている。16次元のコードワードおよび4次元のコードワードだけが使用され、16次元のコードワードは16個の隣接する“0”のサブシンボル(値)または“0”のみからなるシンボルまたは“0”と異なるシンボルを含む基礎となる4次元のシンボルからなる送信情報で表される。「0」と異なるサブシンボルが16次元のコードワードにある場合、これらのシンボルは4次元のコードワードによって表される。図4に示されているように、ステップS200におけるレベル0で、サブシンボル0−15を含むシンボルが符号化のために示される(図1のステップS100を参照)。ステップS202において、全部のシンボルの16個の隣接するサブシンボルが16次元のコードワードによって表されるかどうか、すなわちこれらのサブシンボルがすべて“0”(図1のステップS104を参照)であるかどうかチェックされる。そうであれば、第1のコードワードCW1が選択されて送信され、符号化手順は完了する(図1のステップS106およびS107を参照)。ステップS200において与えられる全てのサブシンボルまたはシンボルの値が“0”であるというわけではないことをステップS202が示す場合、第2のコードワードCW2が出力される(図1のステップS108を参照)。いくつかのシンボルは符号化されずに残り(図1のステップS110を参照)、新しいシンボルの次元は4に設定され(図1のステップS112を参照)、4次元のコードブックが選択される(図1のステップS114を参照)ことが決定される。コードブックの次元および新しいシンボルの次元は同じでないため、ステップS204からS210に示されるように、シンボルはサブシンボルの4つのグループに分割されて(図1のステップS116およびS118を参照)、レベルはレベル1に増加し、Mは4に設定される。
選択され送信されるコードワードCW2は、例えばエスケープメカニズムによって、更なる情報が送信されなければならないことを示すだけでなく、ステップS204からS210で示される4次元のシンボルの情報が“0”サブシンボル/値のみからなり、ステップS204からS210での4次元のシンボルの情報が“0”とは異なるサブシンボルを有するような情報を含む。コードワードCW2は、付加的なコードワードが“0”と異なるサブシンボルを含む4次元のシンボルのためにだけ送信されなければならないことを示す。ステップS212からS218において、ステップS204からS210で示されるそれぞれのサブシンボルが“0”だけを含むかどうかが判断される。ステップS212においてサブシンボルが“0”を含むだけであると判断される場合、更なるアクションは不要である。そうでなければ(図1のステップS104を参照)、1つまたはそれ以上のコードワードCW3、CW4、CW5、CW6が出力する(図1のステップS106およびS107を参照)。
コードワードCW2が“0”とは異なる値を含む残されたサブシンボルがあることを示す場合、これらの4次元のシンボルのために、コードワードCW3、CW4、CW5および/またはCW6は、図4にレベル1で示されているように送信される。これらのワードは、コードワードを終了させることができるか、またはエスケープメカニズムを含むことができる。このように、コードワードCW3−CW6によって、それぞれのサブシンボルは復号化される。あるいは、第1実施例に関して上述したのと同様の方法で、すなわち4次元のコードワードテーブルおよび1次元のコードワードテーブルを用いて、サブシンボルを符号化することが望ましい。
図5は、図4に示されるレベル0でシンボルを符号化するために用いられるコードワードテーブルの一例を示す。全てのシンボル値が“0”である場合、特定の値を有する第1のコードワードCW1が使用される。そうでなければ、コードワードCW2が用いられ、全てのシンボルが“0”であるというわけではないこと示し、4つのサブシンボルのうちのどれが“0”のみを含むのか、どれが用語xnに対して“0”を与えることによって表されるのかに関する情報を含む。そうでなければ、サブシンボルが“0”以外の値を含む場合、それぞれの位置xnは“1”を用いて符号化される。
以下において、本発明の上記の第2実施例に従う符号化方法の実施例は、第1実施例のシンボルに基づいて示される。
レベル0:
シンボルの次元は16であり、シンボルY(0,0)=(0,0,0,−1,0,0,0,0,4,0,−1,−5,−4,4,7,5)がステップS200で提供される。ステップS204において、シンボルY(0,0)が図5に示されるコードブックからのコードワードによって表されることができるかどうかがチェックされる。コードワードが利用できず、したがって、シンボルのすべての値が“0”であるというわけではないことを示すコードワードCW2が送信されることが決定される。さらに、サブシンボル0−3、4−7、8−9および12−15のどれが“0”のみを含むのか、または“0”以外の値を含むのかについての情報が含まれる。ステップS204で与えられている第1のサブシンボルは、シンボル(0,0,0,−1)であり、第2のサブシンボルは(0,0,0,0)であり、第3のサブシンボルは(4,0,−1,−5)であり、第4のサブシンボルは(−4,4,7,5)である。このように、図5に従うコードワードCW2は、「11 1011」であり、シンボルが全体として“0”と異なる値を含まず、サブシンボル4−7が“0”だけを含むことを示している。
レベル1:
コードワードの次元は4となるように選択され、コードワード2によって“1”で示されるそれらのサブシンボルは更なる符号化を必要とする。このように、ステップS204で与えられるサブシンボルが“0”に等しくないシンボルを含むことをステップS212の出力が示すので、第1、第3および第4のサブシンボルが、それぞれコードワードCW3、CW5およびCW6によって符号化される。
以下に、本発明に従う復号化方式の実施例が示される。図6は、本発明の復号化方式の実施例を示すフロー図である。デコーダにおいて、ビットストリームはステップS300で受け取られ、復号化のためのレベルは0に設定される。デコーダは、符号化された形で受信されるシンボルの次元を知っていて、ステップS302において、コードブックの次元Iをシンボルの次元Nに設定する。復号化されるシンボルを表す全てのコードワードが与えられ、またはデコーダで受信されると仮定される。ステップS304において、次のコードワードは復号化され、シンボルが復号化されたコードワードC(L,m)によって完全に表されているかどうかがステップS306で判断され、そうである場合、ステップS308において、エントリがコードワードを用いて現在のコードブックから選択され、それによりシンボルを生成している。ステップS309において、現在のレベルの全てのコードワードが復号化されたか(全てのシンボルが複合化されたことを意味する)どうかが判断される。もしそうであれば、復号化プロセスは完了する。そうでなければ、方法は、現在のレベルの次のコードワードを復号化するためにステップS304に戻る。
コードブックのコードワードと関連したエントリがそれが全てのシンボルを表さないことを示す場合、方法はステップS310へ進む。ステップS310において、シンボルはコードワードC(L,m)と関連したエントリに従って復号化され(例えば、付加的なコードワードが続くことを示すエスケープシーケンスが復号化される)、ステップS312において、現在のレベルのどれくらいのサブシンボルがコードワードによってまだ表されなかったかが決定される。新しいシンボルの次元は、ステップS314において、1およびNの間に設定される。ステップS316において、必要に応じて、新しいコードワードの次元Iが選択され、新しい次元は1および新しいシンボルの次元の間にある。このように、特定の次元の複数のサブシンボルが復号化されることを必要とする場合、コードブックはステップS316と同じ次元のままであり、ステップS318において、同じレベルの残りのサブシンボルのために復号化が実行されることができるようにシンボルがコードブックの次元を上回らないと決定される。そうでなければ、より小さい次元を有する新しいコードブックが選択される場合、ステップS320においてレベルおよびMが増加するように残りのシンボルがコードブックの次元を上回ることがステップS318で決定され、ステップS304−S316を繰り返すことにより、次のコードワードが受信され復号化される複数のサブシンボルにオリジナルのシンボルが分割されることが決定される。
上述の復号化方式が実施例に基づいて、特に図2のワードテーブルを用いて挙げられる実施例に基づいて記載されている。図7において、デコーダは、上述の実施例に従って符号化されたオリジナルのシンボルのそれぞれのサブシンボルまたは値を受信するために設けられるデコーダ・レジスタ130を含むものと仮定される。
レベル0:
デコーダにおいて、ステップS300で、レベルLは0にセットされ、デコーダは、復号化されるシンボルの次元Nが16に設定され、同様に、ステップS302で、コードブックの次元Iが16に設定されることを知っている。ステップS304において、シンボルY(0,0)が図2(a)の16次元のコードブックからのコードワードによって表されることができないことを示すエスケープメカニズムESC16を示すコードワードC(0,0)が受信される。したがって、レジスタ130におけるS0−S15のための全ての位置は、復号化した値がまだ利用できないものとして空のままである。このように、復号化される残りのシンボルは、全16のシンボルS0−S15である。コードブックの次元は、ステップS314で8に切り替えられる。復号化される残りのシンボルおよび次のコードブックの次元が異なるので、ステップS320において、レベルはレベル1に増やされ、次のレベルのために、2つのコードワードが受信されることが決定される。
レベル1:
ステップS304において、コードワードC(1,0)が受信され、ステップS306において、このコードワードがレベル1に対する8次元のサブシンボルの最初を完全に表しているかが判断され、その結果、図7のレベル1において斜線範囲で示されるような値(0,0,0,−1,0,0,0,0)を有する上述の例において、CW8に関連するエントリが表から選択され、それにより、それぞれの値を有するS0−S7のための登録位置を投入する。ステップS309において、レベル1のすべてのコードワードが復号化されるというわけではないことが見出され、それにより、この方法はレベル1の次のコードワードC(1,1)を復号化するためにステップS304に戻る。コードワードC(1,1)は、エスケープ・メカニズム、すなわち、図7で示すESC8を示す。このように、ステップS308において、シンボルが復号化されることができず、残りのシンボルがシンボルS8−S15であることが決定され、その結果、図7にレベル1で示される斜線が付されていない範囲によって示されているように、レジスタ130の対応する登録位置は空のままである。
ステップS312において、レベル1の8つのサブシンボルが表されることができず、ステップ316において、4次元のコードブックが選択され、その次元は残りのシンボルより小さく、ステップS318において、この方法はレベルが増加するステップS320に進む。
レベル2:
ステップS304において、レベル2に対する第1のコードワードは受信され、シンボルS9,S10として部分的に復号化されることができる次のコードワードC(2,0)は直接表され、シンボルS8およびS11に対してエスケープコードが送信され、ステップS310において、登録位置S8,S11が空のままであるのに対して、登録位置S9およびS10が投入される。レベル1の8次元のシンボルは部分的に復号化されただけであり、残りのシンボルはシンボルS8およびS11である。しかしながら、ステップS316においてコードワードの次元は維持され、ステップS304において次のコードワードC(2,1)が受信されて復号化され、エスケープメカニズムのみが送信されるのでシンボルS12−S15のどれも表されないことを示す。したがって、ステップS312において、シンボルS12−S15が残ることが決定される。
レベル3:
第2のレベルのための更なるコードワードは存在しないので、コードブックの次元は1に切り替えられ、まだ復号化されていない全てのそれらのシンボルは、ステップS304で受信して復号化されたそれぞれのコードワードによりレベル3で復号化され、それは直接それぞれのシンボルを表し、それによって図7に示される全てのデコーダ・レジスタ130を投入して、全体の復号化されたシンボルを生じさせる。
復号化されたコードワードC(3,0)は完全にS8を表す(レベル2においてS8に対して送信される情報と組み合わせて)。
復号化されたコードワードC(3,1)は完全にS11を表す(レベル2においてS11に対して送信される情報と組み合わせて)。
復号化されたコードワードC(3,2)は完全にS12を表す。
復号化されたコードワードC(3,3)は完全にS13を表す。
復号化されたコードワードC(3,4)は完全にS14を表す。
復号化されたコードワードC(3,5)は完全にS15を表す。
レベル3の復号化に関して、コードワードC(3,0)、C(3,1)およびコードワードC(3,2)−C(3,5)の間の基本的な差は、最初に言及したコードワードが第2のレベルC(2,0)からのコードワード上へのシンボル再現に基礎をおいているのに対して、後者のコードワードはそうではないということに注意されたい。上述の例において、コードワードC(2,0)は、シンボルS8およびS11が+/−1を上回ることを示している。コードワードC(2,1)において、シンボルS12−S15のいずれも解決されるというわけではない、すなわち全ての必要な情報がコードワードC(3,2)−C(3,5)を経て送信されるということが示される。
上述のエンコーダ/デコーダ方法において、ステップS316で選択されるいくらかの数の残りのシンボルのためのコードブックの次元は、エンコーダおよびデコーダの両方において固定され、同期される。例えば、上述の例において、レベル0における場合、残りの、すなわち復号化されていないシンボルの数は16であり、コードブックの次元は8に切り替えられる。同様に、残りの、復号化されていないシンボルの数が8であるとき、次元は4に切り替えられる。さらに、コードワードがエンコーダによって与えられ、それによってそれらが復号化されるオーダーは、エンコーダ/デコーダで固定される、すなわち、レベルごとの全てのコードワードも符化/復号化され、または、コードワードごとの全てのレベルもそうである。
図8は、図4の実施例に従って符号化されたシンボルの復号化に基づく本発明に従った復号化スキームを例示する。ステップS300において、レベルが0に設定され、コードブックの次元が16に設定される、すなわち、図5のコードブックが選択される。ステップS304において、コードワードCW2(111011)である第1のコードワードC(0,0)が受信される。これは、16次元のシンボルのすべてのシンボルが“0”であるというわけではないが、第2のサブシンボルのグループ、すなわちサブシンボル4−7は0であり、全ての他のサブシンボルのグループは0でない値を含む。このように、ステップS306において、シンボルY(0,0)が完全に復号化されることができないことが判断されるが、ステップS310において、シンボルは部分的に復号化されることが決定され、デコーダ・レジスタ部分S4−S7において、図8にレジスタ130の斜線部分で示されているように“0”が導入される。
残りのサブシンボル、すなわちシンボルS0−S3およびS8−S15が決定され、コードブックはS316で4次元のコードブックに切替えられ、受信した次の3つのコードワードは復号化されて、コードワードCW3、CW5およびCW6によってそれぞれのシンボルS0−S3、S8−S11およびS12−S15を示し、それにより、図8にレベル1で示すように、残りのデコーダ・レジスタ位置を投入する。レベル1での復号化は、どのサブシンボルのグループに対してレベル1のために受信されるコードワードが用いられるかがわかるレベル0のコードワードC(0,0)からの付加的な情報を用いて行われる。
以下に、本発明の実施例のエンコーダおよびデコーダの方式にしたがって駆動する典型的なエンコーダおよびデコーダを示す図9および10について説明される。
図9に示される典型的なエンコーダに従って、モノラル信号、ステレオ信号またはマルチチャネル信号は、共通の前処理ステージ200に入力される。共通の前処理ステージ200は、ジョイントステレオ機能性、サラウンド機能性および/または帯域幅拡大機能性を有する。ステージ200の出力において、1つまたはそれ以上のスイッチ202に入力されるモノラル・チャネル、ステレオ・チャネルまたはマルチチャネルがある。ステージ200が2つまたはそれ以上の出力を有するとき、すなわち、ステージ200がステレオ信号またはマルチチャネル信号を出力するとき、スイッチ202はステージ200の出力ごとに設けられる。見本として、ステレオ信号の第1のチャネルは音声チャネルであり、ステレオ信号の第2のチャネルは音楽チャネルである。この場合、決定ステージ204での決定は、同じ時刻において2つのチャネルの間で異なっていてもよい。スイッチ202は、決定ステージ204によって制御される。決定ステージは、ディスクリミネータを含み、入力として、ステージ200に入力される信号またはステージ200によって出力される信号を受信する。あるいは、決定ステージ204は、モノラル信号、ステレオ信号またはマルチチャネル信号に含まれるかまたはこの種の信号と少なくとも関連する副情報を受信し、そこには、最初はモノラル信号、ステレオ信号またはマルチチャネル信号をつくるときに発生した情報が存在する。
ある実施例においては、決定ステージは前処理ステージ200を制御せず、ステージ204および200の間の矢印が存在しない。さらなる態様において、ステージ200における処理は、決定に基づいて1つまたはそれ以上のパラメータをステージ200に設定するために、決定ステージ204によってある程度制御される。しかしながら、これはステージ200における一般のアルゴリズムには影響せず、ステージ200の主機能性がステージ204での決定にかかわりなくアクティブとなる。
決定ステージ204は、図9の上側ブランチに示される周波数符号化部204または図9の下側ブランチに示されるLPC領域符号化部206のいずれかにおける共通の前処理ステージの出力を供給するために、スイッチ202を作動させる。
ある実施例において、スイッチ202は、2つの符号化ブランチ206、208の間を切り替える。さらなる態様において、たとえば、第3の符化ブランチ、第4の符化ブランチ、またはさらなる符化ブランチなどのように、付加的な符号化ブランチがあってもよい。3つの符号化ブランチを有する実施例において、第3の符化ブランチは第2の符号化ブランチと類似していてもよいが、第2のブランチ208の励振エンコーダ210と異なる励振エンコーダを含むものである。このような実施例において、第2のブランチは、LPCステージ212および例えばACELPにおけるようなコードブックに基づく励振エンコーダ210を含み、第3のブランチは、LPCステージおよびLPCステージの出力信号のスペクトル表現上で動作する励振エンコーダを含む。
周波数領域符号化ブランチは、共通の前処理ステージの出力信号をスペクトル領域に変換するように作動するスペクトル変換ブロック214を含む。スペクトル変換ブロックは、MDCTアルゴリズム、QMF、FFTアルゴリズム、ウェーブレット解析、または、例えば一定数のフィルタバンク・チャネルを有するサンプリングされるフィルタバンクなどのようなフィルタバンクを含み、このフィルタバンクのサブバンド信号は、実数信号または複素数信号であってもよい。スペクトル変換ブロック214の出力は、本発明の実施例の符号化方式に従って作動するスペクトル音声エンコーダ216を用いて符号化される。
下側の符号化ブランチ208は、2種類の信号を出力するLPC212のような音源モデル解析器を含む。1つの信号は、LPC合成フィルタのフィルタ特性を制御するために用いられるLPC情報信号である。このLPC情報は、デコーダに送信される。他のLPCステージ212の出力信号は、励振エンコーダ210に入力される励振信号またはLPC領域信号である。励振エンコーダ210は、本発明の実施例の符号化方式に従って作動する。
決定ステージ204が音楽/音声識別を実行して、音楽信号が上側ブランチ206に入力され、音声信号が下側ブランチ208に入力されるというようにスイッチ202を制御するように、決定ステージ204の決定は信号適応可能である。ある実施例において、決定ステージ202はその決定情報を出力ビットストリームに送り、その結果、デコーダは正しい復号化動作を実行するためにこの決定情報を使用することができる。
このようなデコーダは、図10において例示される。伝送の後、スペクトル音声エンコーダ216によって出力される信号は、スペクトル音声デコーダ218に入力される。スペクトル音声デコーダ218の出力は、時間領域コンバータ220に入力される。図9の励振エンコーダ210の出力は、LPC領域信号を出力する励振デコーダ222に入力される。デコーダ218および222は、本発明の実施例の復号化方式に従って作動する。LPC領域信号は、更なる入力として対応するLPC分析ステージ212によって生成されるLPC情報を受信するLPC合成ステージ224に入力される。時間領域コンバータ220の出力および/またはLPC合成ステージ224の出力は、スイッチ226に入力される。スイッチ226は、例えば、決定ステージ202によって生成された、または、オリジナルのモノラル信号、ステレオ信号またはマルチチャネル信号の創作者によって例えば外部的に与えられたスイッチ制御信号を介して制御される。
スイッチ226の出力は、ジョイント・ステレオ処理または帯域幅拡大処理その他を実行する共通の後処理ステージ228に続いて入力される完全なモノラル信号である。あるいは、スイッチの出力は、ステレオ信号またはマルチチャネル信号であってもよい。前処理が2つのチャネルへのチャネル縮小を含む場合、それはステレオ信号である。3つのチャネルへの縮小を含むか、または全くチャネル縮小を含まないが、スペクトルバンド多重化だけは実行される場合、それはマルチチャネル信号である。
共通の後処理ステージの特定の機能性に応じて、共通の後処理ステージ228が帯域幅拡大動作をするときに、ブロック228に入力される信号より大きい帯域幅を有するモノラル信号、ステレオ信号またはマルチチャネル信号が出力される。
実施例において、スイッチ226は、2つの復号化ブランチ218、220および222、224の間を切り替える。さらなる態様において、例えば、第3の復号化ブランチ、第4の復号化ブランチ、それ以上の復号化ブランチなどのような更なる復号化ブランチを含んでいてもよい。3つの復号化ブランチを有する実施例において、第3の復号化ブランチは第2の復号化ブランチと類似していてもよいが、第2のブランチ222、224の励振デコーダ222と異なる励振デコーダを含んでいる。このような実施例において、第2のブランチは例えばLPCステージ224およびACELPにおけるようなコードブックに基づく励振デコーダを含み、第3のブランチは、LPCステージおよびLPCステージ224の出力信号のスペクトル表現上で動作する励振デコーダを含む。
他の実施例において、共通の前処理ステージは、出力として、2つまたはそれ以上のチャネルを有する信号である入力信号をダウンミキシングすることにより生成されるジョイント・ステレオ・パラメータおよびモノラル出力信号を生成するサラウンド/ジョイント・ステレオ・ブロックを含む。通常、ブロック200の出力における信号は、より多くのチャネルを有する信号でもよいが、ダウンミキシング動作のため、ブロック200の出力におけるチャネルの数はブロック200に入力されるチャネルの数より少ない。本実施例において、周波数符号化ブランチは、スペクトル変換ステージおよびそれに続いて接続される量子化/符号化ステージを含む。量子化/符号化ステージは、例えばAACエンコーダなどのような最新の周波数領域エンコーダから知られているような機能性のいずれかを含む。さらに、量子化/符号化ステージにおける量子化動作は、例えば周波数以上の音響心理学的なマスキング閾値などのような音響心理学的な情報を生成する音響心理学的モジュールを介して制御され、この情報は、ステージに入力される。好ましくは、スペクトル変換は、タイムワープされたMDCT動作であるMDCT動作を用いて行われ、強度または、通常、ワーピング強度は、ゼロおよび高いワーピング強度の間で制御される。ワーピング強度0において、MDCT動作は、公知技術の直接MDCT動作である。LPC領域エンコーダは、ピッチゲイン、ピッチラグおよび/または例えばコードブックインデックスおよびコードゲインなどのようなコードブック情報を計算するACELPコアを含む。
本発明は、上記のシナリオに限られていない。むしろ、発明の方法が、従来のMP3またはAACエンコーダおよびデコーダにおいて用いられることもできる。
図11は、送信器から受信器にシンボルを送信するシステムを示す。図11に示されるシステムは、エンコーダ302、例えば図9に示されるようなエンコーダを含む送信器300を有する。一般に、エンコーダ302は上述の実施例に従って作動する、すなわち、送信器300の入力304で受信される入力信号は、送信器の出力306において1つまたはそれ以上のコードワードCWを含む出力信号を提供するために上述の実施例に従ってエンコーダ302によって符化されるシンボルSを含む。システムは、通信リンク、例えばそれを介してコードワードCWを含む信号が受信器310に送られるネットワーク308を含む。レシーバ310は、デコーダ314に提供される複数のコードワードを含む入力信号を受信するための入力312を含む。デコーダ314は、例えば、図10に示すデコーダであってもよく、または本発明の実施例に従って作動する他のいかなる種類のデコーダであってもよい。上述の通り、デコーダ314は、受信したコードワードCWに基づいて、受信器310の出力316を介した出力信号に出力されるシンボルSを生成するように機能する。復号化されたシンボルは、オーディオ信号、ビデオ信号、その他の信号を生成するような更なる処理のために用いられることができる。
上述の実施例において、特定のコードブックの構成が示されたが、本発明はこのような実施例に制限されるものではない。むしろ、異なるコードブックの構成が使用可能である。
さらなる態様において、この種の構成はより低い次元を有するコードワードを含むことができるが、第2のコードブックのコードワードによって表される値の範囲は第1のコードブックによって表される値の範囲より大きい。
もう1つの実施例において、次のコードブックはより低い次元を有するコードワードを含むことができ、第2のコードブックおよび第1のコードブックのコードワードによって表される値の範囲は同じである。
さらにもう1つの実施例において、第2のコードブックは、第1のコードブックのコードワードと同じ次元を有するコードワードを含むことができ、第2のコードブックによって表される値の範囲は、第1のコードブックによって表される値の範囲より大きい。
上述の実施例は、符号化/復号化され量子化されたスペクトル値のための符号化/復号化との関連で記載されていた。しかしながら、本発明は、このような状況に限られるものではなく、むしろいかなる情報信号も本発明の原理に従って符号化/復号化されることができる。
若干の態様が装置との関連で記載されたが、これらの態様も対応する方法の説明を表すことは明らかであり、ブロックまたはデバイスは、方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応する。同じように、方法ステップとの関連で記載されている態様は、対応する装置の対応するブロックまたは項目または特徴の説明を表す。
特定の実現要求に応じて、本発明の実施例は、ハードウェアにおいて、またはソフトウェアで実施されることができる。実現はその上に格納される電子的に読み込み可能な制御信号を有するデジタル記憶媒体、例えばフレキシブルディスク、DVD、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリーを用いて実行されることができ、それぞれの方法が実行されるように、それはプログラム可能なコンピューターシステムと連係する(または連係することができる)。本発明によるいくつかの実施例は、電子的に読み込み可能な制御信号を有するデータキャリアを含み、本願明細書において記載されている方法のうちの1つが実行されるように、それはプログラム可能なコンピューターシステムと連係することができる。
通常、本発明の実施例はプログラムコードを有するコンピュータ・プログラム製品として実施されることができ、コンピュータ・プログラム製品がコンピュータで動くときに、プログラムコードが方法のうちの1つを実行する。プログラムコードは、例えば機械可読キャリアに格納されることができる。他の実施例は、本願明細書において記載され、機械可読キャリアに格納される方法のうちの1つを実行するためのコンピュータ・プログラムを含む。このように、発明の方法の実施例は、従って、コンピュータ・プログラムがコンピュータ上で動くとき、本願明細書において記載されている方法のうちの1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータ・プログラムである。発明の方法の更なる実施例は、本願明細書において記載されている方法のうちの1つを実行するために、その上に記録されるコンピュータ・プログラムを含むデータキャリア(またはデジタル記憶媒体またはコンピュータ可読媒体)である。発明の方法の更なる実施例は、本願明細書において記載されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータ・プログラムを表すデータストリームまたは信号のシーケンスである。データストリームまたは信号のシーケンスは、データ通信コネクションを介して、例えばインターネットで送信されるように構成されることができる。更なる実施例は、例えば本願明細書において説明された方法の1つを実行するように構成されたコンピュータまたはプログラマブル・ロジック・デバイスなどのような処理手段を含む。更なる実施例は、その上に、本願明細書において記載されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータ・プログラムを搭載するコンピュータを含む。いくつかの実施形態において、プログラマブル・ロジック・デバイス(例えばフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ)は、本願明細書において記載されている方法の機能性のいくつかまたは全てを実行するために用いることができる。いくつかの実施形態では、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイは、本願明細書において記載されている方法のうちの1つを実行するために、マイクロプロセッサと連係することができる。通常、方法は、いかなるハードウェア装置によっても好ましくは実行される。
上述の実施例は、本発明の原理のために単に図解されただけである。本願明細書において記載されている装置およびその詳細についての改良変更は、他の当業者にとって理解できるものであると考えられる。従って、次にくる特許請求の範囲だけによって限定され、そして、本願明細書において実施例の説明および説明として示される具体的な詳細によって制限されるものではない。

Claims (17)

  1. 複数の値(S0−SN)を含むオリジナルのシンボルを符号化する方法であって、
    (a)前記シンボルが第1のコードブックのコードワードによって符号化されることができるかどうかを判断するステップ(S104)、
    (b)前記シンボルが前記第1のコードブックのコードワードによって符号化されることができる場合、前記シンボルに関連したコードワードを前記第1のコードブックから選択するステップ(S106)、および
    (c)前記シンボルが前記第1のコードブックのコードワードによって符号化されることができない場合、
    (c1)前記シンボルが前記第1のコードブックのコードワードによって符号化されることができないことを示すコードワードを前記第1のコードブックから選択し(S114)、
    (c2)前記シンボルを複数の第1のサブシンボルに分割し(S118)、前記第1のサブシンボルのそれぞれは所定の数のオリジナルのシンボルの値を含み、それぞれの前記第1のサブシンボルに対して第2のコードブックからコードワードを選択するステップを含み、
    符号化されたシンボルが、前記第1のコードブックからステップ(b)において選択されたコードワードのみによって、または、前記第1のコードブックからステップ(c1)において選択されたコードワードおよび前記第2のコードブックからステップ(c2)において選択された複数のコードワードによって表される、方法。
  2. 1つまたはそれ以上の前記第1のサブシンボルに対して、それぞれの前記第1のサブシンボルは前記第2のコードブックのコードワードによって符号化されることができないことを示すコードワードが前記第2のコードブックから選択された場合、さらに、
    (d)前記第2のコードブックからのコードワードによって符号化されることができないそれぞれの第1のサブシンボルに対して、
    前記第1のサブシンボルを複数の第2のサブシンボルに分割し、それぞれの前記第2のサブシンボルは所定の数の前記第1のサブシンボルの値を含み、
    前記第2のサブシンボルのそれぞれに対して第3のコードブックからコードワードを選択するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2または第3のコードブックは、サブシンボルが前記第2または第3のコードブックのコードワードによって符号化されることができないことを示す第1のコードワードを含み、
    前記サブシンボルの各値が値の所定の範囲内にある場合、前記サブシンボルは前記第2または第3のコードブックからの第2のコードワードによって表され、
    前記サブシンボルの1つまたはそれ以上の値が値の所定の範囲内にあり、前記サブシンボルの残りの値が値の所定の範囲内にない場合、前記サブシンボルの1つまたはそれ以上の値および前記第1のコードワードの組合せによって前記サブシンボルが表され、ここで所定の範囲内にない前記サブシンボルのそれらの値が前記第1のコードワードによって表され、
    前記サブシンボルの値のいずれも所定の範囲内にない場合、前記第1のコードワードのみによって前記サブシンボルが表される、請求項2に記載の方法。
  4. さらに、前記サブシンボルまたは前記サブシンボルの1つまたはそれ以上の値が特定のコードワードによって表される場合に、特定のコードワードで表される前記サブシンボルの各値に対して更なるコードブックからコードワードを選択するステップを含む、請求項3に記載の方法。
  5. テップ(d)において、第1のサブシンボルが前記第2のコードブックのコードワードによって符号化されることができないことを示すコードワードが第2のコードブックから選択され、それぞれの前記第2のサブシンボルに対して前記第3のコードブックからコードワードが選択される、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の方法。
  6. ステップ(c)において、前記第1のコードブックから選択されるコードワードが、さらに、前記第1のサブシンボルのうちのどれが値の所定の組合せを含むのかを示し、
    ステップ(c)において、値の所定の組合せを含まないそれらの第1のサブシンボルに対して、コードワードが前記第2のコードブックから選択される、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の方法。
  7. 前記第2のコードブックは前記第1のコードブックにおけるコードワードと同じ次元を有するコードワードを含み、前記第2のコードブックのコードワードによって表される値の範囲は前記第1のコードブックによって表される値の範囲より大きく、または
    前記第2のコードブックは前記第1のコードブックのコードワードより低い次元のコードワードを含み、前記第2のコードブックおよび前記第1のコードブックのコードワードによって表される値の範囲は同じであり、または
    前記第2のコードブックは前記第1のコードブックのコードワードより低い次元のコードワードを含み、前記第2のコードブックによって表される値の範囲が前記第1のコードブックによって表される値の範囲より大きい、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の方法。
  8. 複数の値を含み、1つまたはそれ以上のコードワードによって符号化されたオリジナルのシンボルを復号化する方法であって、
    (a)第1のコードワードが第1のコードブックを用いて前記シンボルを完全に表すことができるかどうかを判断するステップ(S306)、
    (b)前記第1のコードワードが前記第1のコードブックを用いて前記シンボルを完全に表すことができる場合、前記第1のコードワードを用いて前記第1のコードブックから前記シンボルを選択するステップ(S308)、および
    (c)前記第1のコードワードが前記第1のコードブックを用いて前記シンボルを完全に表すことができない場合、
    シンボルの第1のサブシンボルを復号化するための第2のコードブックを選択し(S316)、前記第1のサブシンボルのそれぞれは所定の数のオリジナルのシンボルの値を含み、
    第2のコードワードを用いて前記第1のサブシンボルのそれぞれのためのエントリを前記第2のコードブックから選択するステップを含み、
    前記シンボルは、前記第1のコードブックからのコードワードにのみ関連する、または、前記第1のコードブックから選択されるコードワードおよび前記第2のコードブックから選択される複数のコードワードの組合せに関連する値によって表される、方法。
  9. さらに、
    (d)前記第2のコードブックが前記第1のサブシンボルの1つを完全に表すことができない場合、
    1つの第1のサブシンボルの第2のサブシンボルを復号化するための第3のコードブックを選択し、前記第2のサブシンボルのそれぞれは所定の数の前記第1のサブシンボルの値を含み、
    第3のコードワードを用いて前記第2のサブシンボルのそれぞれのためのエントリを前記第3のコードブックから選択するステップを含む、請求項8に記載の方法。
  10. ステップ(c)において、第1のコードブックは前記第1のコードワードに対して前記シンボルが前記第1のコードブックから復号化されることができないことを示し、前記第1のサブシンボルのそれぞれに対して、前記第2のコードブックからエントリが選択され、
    ステップ(d)において、前記第2のコードブックは第1のサブシンボルの第2のコードワードに対して、前記第1のサブシンボルが前記第2のコードブックによって復号化されることができないことを示し、前記第2のサブシンボルのそれぞれに対して、エントリが前記第3のコードブックから選択される、請求項9に記載の方法。
  11. ステップ(c)において、前記第1のコードブックは、前記第1のコードワードに対して前記シンボルが前記第1のコードブックから復号化されることができず、前記第1のサブシンボルのどれが値の所定の組合せを含むのかを示し、
    ステップ(c)において、値の所定の組合せを含まないそれらのサブシンボルのために、エントリが前記第2のコードブックから選択される、請求項8または請求項9に記載の方法。
  12. 前記第2のコードブックは前記第1のコードブックにおけるコードワードと同じ次元を有するコードワードを含み、前記第2のコードブックのコードワードによって表される値の範囲は前記第1のコードブックによって表される値の範囲より大きく、または
    前記第2のコードブックは前記第1のコードブックのコードワードより低い次元のコードワードを含み、前記第2のコードブックおよび前記第1のコードブックのコードワードによって表される値の範囲は同じであり、または
    前記第2のコードブックは前記第1のコードブックのコードワードより低い次元のコードワードを含み、前記第2のコードブックによって表される値の範囲が前記第1のコードブックによって表される値の範囲より大きい、請求項8ないし請求項11のいずれかに記載の方法。
  13. 送信器(300)から受信器(310)にシンボルを伝送する方法であって、
    請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の方法に従って前記シンボルを符号化するステップ、
    前記送信器(300)から前記受信器(310)に選択されたコードワードを伝送するステップ、
    前記シンボルを得るために請求項8ないし請求項12のいずれかに記載の方法に従って受信したコードワードを復号化するステップ、および
    前記シンボルを更なる処理に提供するステップを含む、方法。
  14. コンピュータ請求項1ないし請求項13のいずれかの方法を実行させるためのコンピュータ・プログラム。
  15. シンボルを含む入力信号を受信するための入力、
    前記入力信号から前記シンボルを符化するためのエンコーダ回路(210、216)であって、請求項1ないし請求項7のいずれかの方法で前記シンボルを符化するように構成されるエンコーダ回路、および
    前記シンボルを表す選択されたコードワードを含む出力信号を提供するための出力を含む、エンコーダ。
  16. シンボルを表す複数のコードワードを含む入力信号を受信するための入力、
    前記入力信号から前記コードワードを復号化するためのデコーダ回路(218、222)であって、請求項8ないし請求項12のいずれかに記載の方法で前記コードワードを復号化するように構成されたデコーダ回路、および
    前記シンボルを含む出力信号を提供するための出力を含む、デコーダ。
  17. 送信器から受信器にシンボルを伝送するシステムであって、
    請求項15のエンコーダ、
    前記エンコーダに連結される送信器(300)、
    前記送信器(300)に連結される通信リンク(308)、
    前記通信リンク(308)に連結される受信器(310)、および
    前記受信器(310)に連結される請求項16に記載のデコーダを含む、システム。
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