JP5104829B2 - Ofdm信号の受信装置およびofdm信号の受信方法 - Google Patents

Ofdm信号の受信装置およびofdm信号の受信方法 Download PDF

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本発明は、通信ネットワークに、パケット化されたデータ(情報信号)を無線伝送するOFDM信号の受信装置およびOFDM信号の受信方法に関し、特にIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc./米国電気電子学会)で標準化されている無線LAN(Local Area Net Work)規格である、IEEE Std 802.11のMAC(Medium Access Control)層の利用効率向上に関するものである。
従来から、パケット化されたデータを無線伝送する方法として、IEEE 802.11 MAC層におけるアクセス制御方式が用いられている。そして、伝送媒体として電波無線を使用する伝送方式では、有線による通信方式と異なり、複数の送信端末からデータが同時に伝送される場合は相互に干渉し通信を妨害する。即ち、データの衝突は避けられない問題である。
即ち、送信側端末がデータ送信を行っているときには、その送信信号が自局で受信される電力は、他の送信端末から送信されて受信される電力よりも大きいため、他の送信端末から信号が送信されていることを検出できない。そこでIEEE 802.11ではCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)と称するアクセス制御方式を用い、送信されるデータ同士の衝突を回避しようとしている。
図17に、従来のデータ衝突回避に係り、端末数が3の場合のMACアクセス制御例を示す。
同図において、端末1は(1)に示す時間までデータを伝送している。端末2、及び端末3は送信すべきデータを保有し、待機している。
端末2及び端末3は、端末1がデータを送信し終えた(1)の時点から回線のキャリアセンスを実行し、ビジー、即ち他の端末が回線を使用中であるかを調べる。回線上のエネルギーが全く無い状態が連続して検出される場合は、その検出時間が34μ秒であるDIFS(Distributed Coordination Function Inter Frame Spacing)と称する固定期間、及び端末毎に異なってランダムに与えられるバックオフの期間待機する。
端末2と端末3とは共に同時刻であるDIFSの期間を待機する。その後、端末ごとに乱数により与えられるお互いに異なったバックオフの期間待機する。ここに示した端末2のバックオフ期間は端末3よりも短い時間であるため、端末2はその終了時点の(2)からデータを送信する。
端末3はバックオフ終了後回線をチェックする。しかし、端末2の送信電力が検出されるため、送信を行わない。そして、端末3は、端末2の送信終了後の(3)からDIFS及び新たに選定されるバックオフの期間を待機し、時刻(4)において回線上のエネルギーが無いとして検出されたときに、はじめて送信を行える。
ここで、バックオフの期間は、端末毎に異なる値が用いられるようにされているため、仮に端末同士が同時に回線上の無キャリアを検出する場合であっても、お互いに異なる時刻から送信を開始するようにしているため、回線上に送信されるパケットが衝突する可能性は低く抑えられている。
即ち、各端末はそれぞれが有する現時点のCW(Contention Window)パラメータをもとにして、0〜CWの時間範囲からランダムな時間を選択し、その選択された時間をバックオフの期間として用いる。
図18に、従来から用いられているCWパラメータの値を示す。
同図において、横軸は再送回数であり、縦軸はCW係数の上限値を示している。即ち、最初の送信時には0〜7の間で発生される乱数値が用いられる。2回目は0〜15、3回目は0〜31、そして6回目以降は0〜255の間で発生される乱数値を基にしたバックオフ時間が用いられる。なお、バックオフ時間は係数値にスロットタイムである9マイクロ秒を乗じた時間である。
上記のように、従来のCSMA/CAによるアクセス制御方式では、再送を行うごとにバックオフ時間が長く設定され、送信のために長い時間を必要とするシステムとなっている。しかし、端末3が端末2より離れた場所にあり、且つ受信環境が好ましくない場合もある。その場合には、端末3は端末2の発している信号を受信できなく、所定のバックオフ時間経過後に送信を開始する。端末2から発する信号に端末3から発せられる信号が干渉し目的とするデータの送達ができなくなる。
IEEE802.11のMACアクセス制御方式においては、データの送達が確かになされたかお確認するため、受信端末側からACK(Acknowledgment)を送信端末側に返信する仕組みを規定している。
図19に従来のIEEE802.11のMACアクセス制御方式においてなされるACKによる送達確認の手順を示す。
送信側端末はDIFS期間回線が使用されていない事を確認し、データ送信を開始する。受信側端末では、データが自分宛である事を確認した場合には、データ受信後16μsecのSIFS(Short Inter Frame Space)期間待機し、正常にデータが受信出来た場合にはその事を示すACK(Acknowledgment)を返信する。
SIFSは16μsecに設定されており、通常のデータ開始前のDIFS(34μsec)と比較して短いため、他のデータ通信よりもACKが優先して伝送される。一方、他の端末は送信側端末、および受信側端末が伝送を行っている間は回線にアクセス不可とされている。即ち、他の端末はACK返信がなされた後の、DIFS区間回線がビジーでない事を確認した後に、初めて競合区間でバックオフによる送信待ちの状態に入ることができるように規定されている。
そして、複数種類のメディアデータを多重化して送信側装置から受信側装置へ送信するに際して、各メディア毎の特性等に応じて再送処理を規制する方法として、各メディア毎の特性等に応じて再送処理を規制する機能を有する送信側装置を、ブロック生成手段が各メディアデータをブロックに分割してエラー検出符号を付し、これらを多重化手段が混合配列して送信手段が送信するようになし、データの再送手段は受信側装置から通知されたブロックデータを再送処理する方法がある。
さらに、受信側装置では、受信手段が受信したブロックデータ列を分離手段が各メディア毎に分離し、再生手段が各メディアデータを再生するとともに、再送要求手段がエラー検出手段により伝送エラーが検出されたブロックを送信側装置へ通知する。また、送信側装置と受信側装置との少なくともいずれか一方には、各メディア毎に再送処理を行うか否かを設定する再送設定手段と、この設定に基づいて各メディア毎に再送処理を規制する再送制御手段とを備えてメディアデータを送受信する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−341217号公報
しかしながら、従来のIEEE802.11におけるアクセス制御では、送信終了後の所定時間内に受信端末からACK返信がなされなかった場合、及び受信を失敗したことを示すNAK(Negative Ack)が受信された場合に既送信データを再送するようにしている。そして、再送のプロトコルは7層あるOSIモデルの、層の中で完結するように動作されている。
そして、無線通信におけるACK信号の返信は、有線における返信と異なり、送信直後に受信端末から送信される微弱な受信信号にはバースト誤りデータが含まれることが多い。そして、受信信号が検出された場合であってもその信号がどの端末宛に送られた信号であるかの情報すら得ることができない。従って送信端末は、仮に受信端末が正常に受信を終えた場合であっても再送を繰り返してしまうなど帯域利用率を悪化させてしまうという課題があった。
そこで本発明では、受信端末は常にはACK信号を返送せず、正常な受信を出来なかったときにのみNAK信号を返送するようにする。送信端末は送信直後にNAK信号を受信しないときは正常に送信されたとみなし、次のデータを送信し続けるようにし、帯域利用率を向上させる。そこで、NAK信号の送信は送信先を示すコードを無線耐性の優れた送信方式で送信する。受信端末が正常な受信を出来なかったときにのみ送信されるNAK情報はACKよりも重要な情報であり、送信されたNAK情報を確実に送信端末に伝送するようにする。
そして、NAK情報を伝送する受信端末が、仮に第3の送信端末に対して隠れ端末となる場合であり、NAK情報が伝送されているにも関わらず、第3の端末が無キャリア状態であるとして送信する信号がある場合であっても、前記受信端末から送信されるNAK信号を無線耐性のあるディジタル変調方式により送信することにより、送信端末はNAK信号が自端末宛てに送信されていることを認識し易く、NAK情報が送信されたにも関わらず正常に受信したとみなされてデータの送信が継続されることをなくすようにした、OFDM信号の受信装置およびOFDM信号の受信方法を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために以下の装置、方法を提供するものである
(1)MACヘッダと、送信すべきディジタルデータが格納されたペイロードとがそれぞれ設けられた複数のセグメントに分けられたフレームがディジタル変調されている一方、前記複数の各セグメントの先頭に、各セグメントを識別する固有IDが設けられると共に、前記フレームの先頭には、少なくともPHY(Physical)ヘッダおよび送信先情報が設けられ、前記固有IDと、PHY(Physical)ヘッダと、送信先情報とが、前記フレームのディジタル変調方式より無線耐性が強い変調方式によりディジタル変調されている構造を有するOFDM信号を受信するOFDM信号の受信装置であって、
前記OFDM信号に含まれる前記フレームをディジタル復調して、前記ディジタルデータを復元するフレーム復調手段と、
前記セグメント毎に誤り訂正処理を行い、誤り訂正処理が不可であったセグメントを示す誤り訂正不可信号を検出する誤り訂正不可信号検出手段と、
前記OFDM信号に含まれる前記固有IDと、PHY(Physical)ヘッダと、送信先情報とディジタル復調するPHYヘッダ・送信先情報復調手段と、
前記PHYヘッダ・送信先情報復調手段によってディジタル復調された前記固有IDと送信先情報とを確認する送信先・固有ID確認手段と、
前記誤り訂正不可信号が検出され誤り訂正処理が不可であったセグメントの固有IDを前記送信先・固有ID確認手段から取得しNAK信号に設定し、送信するNAK信号生成手段と、
を有するOFDM信号の受信装置。
(2)前記NAK信号生成手段は、前記NAK信号を、受信した前記OFDM信号に含まれる前記ペイロードに係るディジタル変調方式より、無線耐性の強い変調方式によりディジタル変調して送信する、上記(1)記載のOFDM信号の受信装置。
(3)MACヘッダと、送信すべきディジタルデータが格納されたペイロードとがそれぞれ設けられた複数のセグメントに分けられたフレームがディジタル変調されている一方、前記複数の各セグメントの先頭に、各セグメントを識別する固有IDが設けられると共に、前記フレームの先頭には、少なくともPHY(Physical)ヘッダおよび送信先情報が設けられ、前記固有IDと、PHY(Physical)ヘッダと、送信先情報とが、前記フレームのディジタル変調方式より無線耐性が強い変調方式によりディジタル変調されている構造を有するOFDM信号を受信するOFDM信号の受信方法であって、
前記OFDM信号に含まれる前記フレームをディジタル復調して、前記ディジタルデータを復元するフレーム復調ステップと、
前記セグメント毎に誤り訂正処理を行い、誤り訂正処理が不可であったセグメントを示す誤り訂正不可信号を検出する誤り訂正不可信号検出ステップと、
前記OFDM信号に含まれる前記固有IDと、PHY(Physical)ヘッダと、送信先情報とディジタル復調するPHYヘッダ・送信先情報復調ステップと、
前記PHYヘッダ・送信先情報復調ステップによってディジタル復調された前記固有IDと送信先情報とを確認する送信先・固有ID確認ステップと、
前記誤り訂正不可信号が検出され誤り訂正処理が不可であったセグメントの固有IDを前記送信先・固有ID確認ステップから取得しNAK信号に設定し、送信するNAK信号生成ステップと、
を有するOFDM信号の受信方法。
(4)前記NAK信号生成ステップは、前記NAK信号を、受信した前記OFDM信号に含まれる前記ペイロードに係るディジタル変調方式より、無線耐性の強い変調方式によりディジタル変調して送信する、上記(3)記載のOFDM信号の受信方法。
本発明によれば、受信したOFDM信号の復調に際して誤り訂正ができなかったセグメントを容易に送信側装置に認識させることができる。






本発明の実施例に係る、無線パケットデータ伝送システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施例に係る、OFDM信号を送信する送信装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施例に係る、OFDM信号を受信する受信装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施例に係る、OFDM信号送信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る、OFDM信号のデータフレームの構成を示す図である。 本発明の実施例に係る、OFDM信号受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る、NAK信号の、MAC部分のフレーム構成を示す図である。 本発明の実施に係る、第1の変形例によるOFDM信号送信装置の構成を示す図である。 本発明の実施に係る、第1の変形例によるデータフレームの構成を示す図である。 本発明の実施に係る、第1の変形例によるOFDM信号受信装置の構成を示す図である。 本発明の実施に係る、第1の変形例によるNAK信号のフレーム構成を示す図である。 本発明の実施に係る、送信機及び受信機から送信される信号を示す図である。 本発明の実施に係る、第2の変形例によるOFDM送信装置の構成を示す図である。 本発明の実施に係る、第2の変形例によるデータフレームの構成を示す図である。 本発明の実施に係る、第2の変形例によるOFDM信号受信装置の構成を示す図である。 本発明の実施に係る、第2の変形例によるNAK信号のフレーム構成を示す図である。 従来例に係る、無線パケットデータ伝送システムの動作の概略を示す図である。 従来例に係る、CWパラメータの値を示す図である。 従来例に係る、ACKによる送達確認の手順を示す図である。
以下、本発明の、OFDM信号の受信装置およびOFDM信号の受信方法の実施形態につき、好ましい実施例により説明する。
図1に、その無線パケットデータ伝送システムの概略構成を示し、図面を参照し説明する。
同図に示す無線パケットデータ伝送システムは、アクセスポイント(以下APと略する、または親機と呼ぶことも有る)1と、端末A2a、端末B2b及び端末C2cより構成される。それぞれの端末A2a〜C2c及びAP1は無線ネットワークを介して互いに接続されている。端末A2a及び端末B2bはAP1に制御されつつ無線通信を行い、無線ネットワークを介して所望のパケット化されたディジタルデータを端末A2aから送信し、端末B2bはそれを受信している。
ここで、端末A2aから送信される情報は、例えばディジタルビデオ信号など連続して伝送されるデータであり、その連続データは所定のサイズごとに分割され、分割されたデータに誤り訂正符号が付されたパケット化データとして送信される。
送信されたパケット化データは端末B2bにより受信され、受信されたパケット化データの誤り検出演算がなされる。受信されたデータに誤りデータがあるときには付された誤り訂正符号を用いて誤り信号の訂正がなされる。受信されたパケット化データに誤り信号が含まれない場合、及び訂正処理がなされた場合に、端末B2bはパケット化データが正常に受信されたとするACK信号の伝送は特に行わないこととする。
端末A2aは、パケット化データ送信後、特に端末B2bよりACK信号の返信がないときには、正常な受信がなされたものと認識し、次のデータ送信期間に、次のパケット化データを送信するようにし、分割されたパケット化データは次々と送信がなされる。
端末B2bが訂正のできない誤りを含むパケット化データを受信したときには、送信端末A2aを受信端末として指定したNAK(Negative Ack)信号を返信し、正常に受信できなかったパケット信号の再送を依頼する。そのNAK信号は端末A2aが伝送するパケット化データになされるディジタル変調に比して無線耐性の強い変調方式により変調して伝送する。
端末A2aが行なうディジタル変調方式が例えば16QAM(16-quadrature amplitude modulation)方式による場合は、次に述べる理由により端末B2bのディジタル変調はQPSK(quadrature phase shift keying)、またはBPSK(bi-phase shift keying)により変調して送信する。
即ち、端末B2bがNAK信号の伝送を許可される期間は端末A2aの伝送終了後例えば16μ秒であるSIFS(Short Inter Frame Space)を経過した時刻からであり、少なくとも例えば20μ秒であるAPIFS(Access Point Inter Frame Space)経過時点までに送信を開始する必要がある。端末B2bはSIFS経過後にNAK信号の送信を開始する。端末A2aはそのNAK信号の受信を開始し、その間パケット化データの送信は行なわない。
一方、端末C2cがAP1に対して、何らかの要求信号(REQ)を伝送しようとしている場合を考える。その場合の要求信号の送信許可される時間は、他の端末の送信終了後例えば24μ秒であるRRIFS(Recovery/Request Inter Frame Space)を経過した時間からとされている。
ここで、端末C2cに対して端末B2bは隠れ端末の状態、即ち端末C2cは端末B2bから送信するNAK信号を受信できない場合には、端末C2cは端末A2a送信終了後キャリア信号を検出できない。そして、端末A2a送信終了後RRIFSの期間経過した時点から送信を待機していた要求信号の送信を開始する。
端末A2aには端末B2bから送信されるNAK信号と、端末C2cから送信される要求信号の両者が同時に受信されてしまう。
そして、受信される2つの信号のうち、送信開始時刻の早いNAK信号は優先的に受信されるべき信号である。そのNAK信号は無線耐性のある信号として送信されているため、送信端末A2aは受信された信号をフィルタ処理し、復調された信号の歪成分を減衰させることによりNAK信号は復号され易い。
ここでNAK信号が復号されれば、端末A2aと端末B2b間のデータの再送、及びその後に継続される通信は正常に行われる。そして、端末C2cからの要求信号は、端末C2cに正規の送信許可の与えられる時間に再度送信することになる。
以上、パケット化データを受信する端末B2bは、正常な受信がなされているときには特にACK信号を返信しないようにしているため、ACK信号の送信に係る時間を節約することができる。
さらに、端末B2bはデータ受信に失敗したときにのみNAK信号を、無線耐性の優れた変調方式により伝送するようにしているため、エラーデータの再送を受けられると共に、仮に端末B2bが隠れ端末となった場合であり、他の端末がキャリアをセンスしないために送信する信号がある場合でであっても端末B2bの送信する信号は復号される確立が高く、通信が継続してなされる可能性が高い。
そして、端末B2bが隠れ端末にならない場合であっても、送信先を示すコードを無線耐性の高い送信方式により送信するようにしているため、その信号を受信した端末は自局に対して送信された信号か、または他局に対して送信された信号であるかを知ることができる。このことにより自局に送信される信号を確実に受信しようとするときには、自局は例えばCTS(Clear To Send)コマンドを送信することにより、隠れ端末問題が原因で発信される信号の送信を抑制することができる。これにより送信頻度が低く、且つ重要であるNAK信号の受信を確実に行うようにした無線パケット伝送システムを実現することが出来る。
以上、NAK方式による無線パケット伝送システムについて概説した。
次に、これらの動作を行うそれぞれの端末装置が有するそれぞれの送信装置及び受信装置の構成と、その動作について述べる。
図2に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を発生させる送信装置の概略構成を示し、図面を参照してその動作につき説明する。
同図に示すOFDM信号送信装置は、誤り訂正信号付加部32、マッピング部33、逆フーリエ変換部34、ガードインターバル付加部35、高周波信号処理部36、送信制御部38、及び送信先情報・NAK情報生成部39より構成される。
まず、誤り訂正信号付加部32に供給される情報信号は、例えばディジタルビデオ信号の様に連続して伝送される信号である。誤り訂正信号付加部32では伝送中に生じる誤りデータを訂正するための訂正符号が付加される。次に、マッピング回路33により送信すべきディジタルデータは複数のQAM(Quadrature Amplitude Modulation)平面にマッピングされる。
複数のQAM平面にマッピングされたそれぞれのデータは、逆フーリエ変換部34で逆フーリエ変換され、それぞれのQAM平面の信号として変調された複数の直交周波数分割された変調信号が生成される。それらの直交周波数分割信号には、ガードインターバル付加部35においてマルチパス歪を軽減するためのガードインターバルが付加される。
ガードインターバルの付加された直交周波数分割信号は、高周波信号処理部36で空間伝送路に放射するための所定の信号処理が行われ、送信が許可される時間帯にアンテナ回路を介して無線ネットワークに出力される。
送信装置から送信される信号は、情報信号の他に、後述の受信装置により受信された情報信号に誤りデータが含まれ、その誤りデータの訂正がなされなかったときには、送信された情報信号が正常に受信されなかったことを示すNAK情報を生成し、送信端末を受信先として指定し、返送する。
そのNAK情報及び、情報信号の送信先を示す信号は送信先情報・NAK情報生成部39により生成され、マッピング33に供給される。ここで、マッピング部によりマッピングされるQAM平面は、次数の小さな例えば4値のQAMマッピング平面、ないしはBPFS平面が使用される。
マッピングされた信号は逆フーリエ変換部34により逆フーリエ変換され、ガードインターバル付加部35でガードインターバルが付加され、高周波信号処理部36を介して送信される。その送信タイミングはNAK情報を送信するタイミングとしてSIFSにより指定される時刻である。
図3に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信する受信装置の概略構成を示し、図面を参照してその動作につき説明する。
同図に示すOFDM信号受信装置は、高周波信号処理部41、キャリアセンス部42、ガードインターバル除去部44、フーリエ変換部45、デマッピング部46、誤り信号訂正処理部47、及び送信先情報・NAK情報取得部49より構成される。
まず、アンテナ回路により取得された空間伝送路である無線ネットワーク上の信号は高周波信号処理部41で増幅される。増幅された信号の一部はキャリアセンス部42に供給されると共に他の一部はガードインターバル除去部44に供給される。
キャリアセンス部42では無線ネットワーク上にキャリア信号が存在するか否かの検出が行われ、検出された結果は上記の送信制御部38に供給される。
ガードインターバル除去部44では、前記のガードインターバル付加部35では付加されたガードインターバル部の信号が除去される。
次に、フーリエ変換部45でガードインターバル部の除去された直交周波数分割多重信号はフーリエ変換され、その結果QAM平面上の信号点情報が得られる。その信号点情報をデマッピング部46ではマッピング部33で行われたと相補的な動作が行われ、伝送されたディジタル情報が得られる。
伝送された情報信号に誤りデータが含まれるときには、誤り信号訂正処理部47で誤りデータの訂正が行われ、得られたディジタル情報信号が出力される。
一方、他の送信端末から送信された送信先情報・NAK情報は、高周波信号処理部41、ガードインターバル除去部44、及びフーリエ変換部45で所定の信号処理がなされて、デマッピング部46に供給される。そこでは次数の小さな例えば4値のQAMマッピング平面、ないしはBPFS平面が使用されて送信先情報・NAK情報の取得がなされる。
取得されたNAK情報は、前記のOFDM信号送信装置に伝えられ、受信が失敗したパケット化された情報信号が再度送信される。再送された情報信号が正常に受信されたときには、受信端末はACK信号を返信せず、パケット化された情報信号の受信が失敗したときにのみNAK信号を返送する。
以上、OFDM信号送信装置、及びOFDM信号受信装置の構成とそれらの動作について概説した。
次に、無線パケット伝送システムに用いられる送信手順、及び受信手順について構成例を示し、その動作について詳述する。
図4に、そのOFDM信号送信装置の構成を示し、図面を参照し説明する。
同図に示すOFDM信号送信装置は、MACフレーム作成部31a、リファレンス信号部31b、送信先情報抽出部31c、PHY(Physical)ヘッダ部31d、FEC(Forward Error Correction)インターリービング部32、マッピング部33、IFFT(Inverse fast Fourier transform)34、ガードインターバル(GI)付加部35a、プリアンブル付加部35b、及び高周波増幅処理部36より構成される。また、マッピング部33はMACフレーム用変調部33a、リファレンス用変調部33b、及びPHYヘッダ・送信先情報変調部33cより構成されている。
まず、入力された情報信号はMACフレーム作成部31aでMACヘッダと共にMACフレーム化された信号として生成され、FECインターリービング部32で誤り訂正符号が付加された後、マッピング部33のMACフレーム用変調部33aでQAM平面へのマッピングがなされる。
また、送信先情報抽出部31cでは入力されたMACヘッダから送信先を記した領域が抽出され、PHYヘッダ部31dで生成されるPHYヘッダと共にPHYヘッダ・送信先情報変調部33cに供給される。そこでは、無線耐性の強い変調方式で変調するためのQAM平面へのマッピングがなされる。
マッピング部33のリファレンス用変調部33bでは、リファレンス信号部31bより供給される受信装置の同期動作を行わせるためのリファレンス信号のマッピングを行う。マッピング点はQAM平面上に規定される所定の信号点に対してである。
QAMマッピングのなされた上記の信号は逆フーリエ変換部34に供給され、そこではOFDM信号を構成する例えば52本のサブキャリア信号として生成される。生成された信号は、ガードインターバル付加部35aでマルチパス歪を軽減するためのガードインターバル信号が付加される。次に、プリアンブル付加部35bでプリアンブル信号が付加され高周波増幅処理部36では高周波信号増幅などの信号処理がなされ、図示しないアンテナに供給され、無線ネットワークに送信される。
図5に、無線ネットワークに送信されるOFDM信号のデータフレームのフォーマットを示し、説明する。
送信される信号の最初の部分はプリアンブル、PHYヘッダ、及び送信先であり、この部分はPHYヘッダ・送信先情報変調部33cによりマッピングされる。マッピングされて生成される信号は、無線耐性の強い変調方式によりディジタル変調されたOFDM信号の最初の部分である。
その次に、フレームコントロール、デュレイション・ID、アドレス1、アドレス2、アドレス3、シーケンスコントロールなどの記述領域が割り当てられるMACヘッダが送信され、続いて情報信号を送信するためのペイロード、及び伝送された信号の誤り検出を行うためのFCS(Frame check sequence)が送信される。それらのMACヘッダ、ペイロード及びFCSは例えば、無線LANの規格であるIEEE 802.11で用いられている信号である。
そして、MACヘッダ、ペイロード、及びFCSなどのMACフレームは、MACフレーム用変調部33aによりマッピングされて変調された信号であり、いわゆる通常の無線耐性を有する変調信号である。
従って、MACフレームによる信号は通常の伝送速度により例えば64QAMなどで情報信号が変調され、送信される。最初に送信される信号部分はMACフレームより伝送容量が低く、無線耐性に強い方式、例えばQPSK、又はBPSKなどが用いられて送信される。
以上述べたように、上記のデータフレームでは、送信先を記した領域をMACヘッダから独立して設け、PHYヘッダの後方に配置する。その際PHYヘッダと同様に無線耐性の強い変調方式を用いて送信するため、仮に伝送路の状況が悪い場合であっても送信先情報は従来の方式より高い確率で受信機に着信させることを目的としている。
次に上述の第1の実施例による送信装置から送信された信号を受信する受信装置について述べる。
図6にOFDM信号受信装置の構成を示し、図面を参照しその動作について述べる。
同図に示すOFDM信号受信装置は、高周波信号処理部41、プリアンブル検出同期処理部43a、ガードインターバル除去部44、フーリエ変換部45、リファレンス信号復調43b、デマッピング部46、誤り信号訂正処理部47、訂正不可信号検出部47a、PHYヘッダ・送信先情報復調部48a、送信先情報確認部48b、NAK信号生成部49aから構成されている。
まず、空間に放射された信号を図示しないアンテナ回路により得て、その得られた例えば52本のサブキャリアよりなるOFDM信号は高周波信号処理部41で増幅される。次にプリアンブル検出同期処理部43aでデータフレームの先頭部が検出される。OFDM信号を復調するための同期信号が生成される。
生成された同期信号を基にガードインターバル除去部44では送信装置により付されたガードインターバル部の信号が除去される。ガードインターバル部の除去された信号はフーリエ変換部45に入力され、それぞれのサブキャリア信号に係るQAM平面上における信号点の位置が検出される。
リファレンス信号として割り当てられているサブキャリアの信号点情報を基にリファレンス信号復調部43bではデマッピングするためのレファレンス信号レベルが復調される。デマッピング部46ではレファレンス信号レベルを基にそれぞれのサブキュアリアのデマッピングを行い、得られたディジタルデータは訂正処理部47に供給される。
FCSを用いて誤りの検出及び訂正のなされた情報信号は情報信号出力として出力されると共に、訂正不可の誤り信号は訂正不可信号検出部47aにおいて訂正不可として検出され、NAK信号生成部49aに供給される。
そのNAK信号生成部49aには、PHYヘッダ・送信先情報復調部48aにより無線耐性の強い変調方式により送信された送信先情報が復調され、送信先情報確認部48bにより確認された送信先情報も供給される。そして、MACフレームを送信した送信端末に対して訂正不能なMACフレームが受信されたことを送信し、そのエラーを含む部分のデータ再送を依頼する。
その再送信を要求するNAK信号には復調して得た送信先アドレスを挿入して行うことにより、情報信号を送信した端末装置は自らが送ったデータが受信されなかったことを認識でき、確実に再送信に応じることができる。
図7にNAK信号の、MAC部分のみのフレーム構成を示す。
同図において、先頭より、フレームコントロール、デュレイション・ID、送信先アドレス、及び誤り訂正符号(FCS)の領域が割り当てられている。またデータ送信の際に送信先だけでなく、送信元も無線耐性の強い変調方式で送信するようにする。
その場合は、受信された送信元アドレスを挿入してNAK信号を形成することにより、NAK信号を受信すべき端末を指定することもできる。ここでの送信先とは、初めにデータと共に送信された送信先アドレスのことである。
以上、データフレームの送信、及び受信データに訂正不可な誤りデータが含まれる場合のデータフレームの再送信を、送信先を指定するNAK信号を送信することにより行うフレームデータの送信方法について述べた。ここで、NAK信号は受信した情報信号に誤りがある場合にのみ再送要求を行う信号であり、信号誤りがない場合には特にNAK信号を返信しない。
即ち、伝送路状態のよい平常の使用時においては、信号が正常に受信されたことを示すACK信号を送信しないため、そのために設定されるSIFSの期間を含めて帯域の利用効率が向上し、データ伝送上のスループットが向上する。
そして、伝送路の状態が悪い状態で、送信したデータが誤り訂正不可として伝送されたときには、それを受信した端末より自局の送信元を無線耐性の強い変調方式により明確に指定したNAK信号が返送されるため、送信端末は少なくとも自分宛にデータフレームが送られてきているということを自端末が受信、認識するため、確実に再送要求に応じることができる。
特に、常時はACK信号が返送されず、異常時にのみNAK信号が返送される場合には、返送されたNAK信号を確実に受信し、再送に応じる必要が有る。仮に、NAK信号を返送した受信端末が、第3の端末に対して隠れ端末となることにより回線がビジーで無いと判断されることにより第3の信号が送信されてしまう場合であっても、無線耐性の強い変調方式によるNAK信号は送信端末で復号される確立が高い。従って、送信端末はデータフレーム全体の再送を行うことなく、受信端末で正常な受信をできないという事態を回避することができる。
以下、実施例の第1の変形例によるOFDM信号送信装置及びOFDM信号受信装置の構成を示し、それらの動作について述べる。なお、第1実施例によるのと同一の機能部分については同一の符号を付し、説明を略す。
図8に、第1の変形例によるOFDM信号送信装置の構成を示す。
同図において、前述の図4に示した構成に比し、IDカウンタ31dが配されている点、MACフレーム作成部31aの代わりにフレーム生成31eが配置されている点、及びPHYヘッダ・送信先情報変調部33cの代わりにPHYヘッダ・送信先情報・固有ID変調部33dが配されている点で異なっている。そして、誤り訂正信号付加部32の代わりに誤り訂正信号付加部32aが用いられており、信号の流れ方が異なっている。
図9に、第1の変形例によるデータフレームの構成を示す。
前述の図5に比し、MACヘッダ、ペイロード、及びFCSはMACフレームよりもデータ量の小さなセグメント構成のデータが複数セグメントに分割されて配置されている点で異なっている。
MACフレームはセグメント構成のデータに分割されて伝送されると共に、セグメントデータの頭部には無線耐性の強い変調方式により伝送された送信先情報が付されたデータ構成となっている。また、各セグメントにはそれぞれを識別できるように固有IDを割り当ててある。
そして、固有IDは無線耐性の強い方式で変調を行う。送信先の次に伝送されるデータは、無線耐性の強い方式で変調されたIDと、通常の無線耐性で変調されるセグメントで構成されるデータとの組により構成されており、それらの組のデータが複数存在している。
図10に、第1の変形例によるOFDM信号受信装置の構成を示す。同図に示すOFDM信号受信装置は前述の図6に示したOFDM信号受信装置に比し、送信先情報確認部48bが送信先・固有ID確認部48cとなっている点で異なっている。
従って、前述の図6に示したOFDM信号受信装置は、仮に受信されたデータの一部にエラーがある場合であっても、そのエラー部分を含むMACフレーム全体の再送を要求するのに対し、第1の変形例におけるOFDM信号受信装置は誤りの含まれる固有IDのみをNAK信号に付加して、送信装置へ返信する。誤り訂正不可だったセグメントのみの再送信を要求するようにしている。
図11に、第1の変形例によるNAK信号のフレーム構成を示す。
前述の図7に示したフレーム構成に比し、固有ID1、固有ID2、・・・が挿入されている点で異なっている。その挿入される固有IDの数は、誤りデータを含むセグメントの数と同じである。
図12に実際に送信されるデータの状態を示す。送信機から4つのセグメントに分けられたデータフレームが送られてきた時、そのうち2番目と4番目のセグメントの誤り訂正が不可能で受信に失敗したとする。受信機はNAK信号により送信先アドレスと2番目と4番目のセグメントの固有IDを返信する。
ここで、データ送信の際に送信先だけでなく、送信元も無線耐性の強い変調方式で送信すれば、そのアドレスを挿入してNAK信号を形成することで、再送信されるデータを受信すべき端末を指定して送信できる。ここでの送信先とは、はじめにデータと共に送られてきた送信先アドレスを示している。
なお、上記の例では、送信終了後直ちにNAK情報を伝送する場合について示した。それに対し、伝送するデータが長いインターリーブ長により配列されてエラー訂正処理を行うような場合では、複数回にわたり送信されたMACフレームのデータを配列しなおしてエラー訂正を行う場合がある。インターリーブを戻しつつ演算してエラー訂正を行う場合では、インターリーブ長に応じて遅延された時刻に訂正不能なエラーが存在することが検出されることになる。
即ち、長い時間のインターリーブ処理によるエラー訂正処理を行う場合においては全てのエラー訂正処理を行った後に訂正不能なデータエラーを含むセグメントを検出し、検出されたセグメント部分の再送を要求することになる。その場合は、送信終了後直ちにデータの再送を要求するのと異なり、所定時間経過後の送信となるため送信先相手の指定が難しくなる。
特に、伝送路の状態が悪いときには再送要求を受信した送信端末は自局なのか、他局なのかの判断がつき難い。この時、NAK信号には受信端末が復調した送信先アドレスと誤り訂正が不可能であったセグメントの固有IDを付加することによって、過去にデータを送信した送信元は自らが送信したデータである事を認識でき、再送信に応じることができるものである。
以上、第1の変形例における構成とその動作について特徴的な点を述べた。その他の動作は前述の実施例に対する構成、及び動作と同様である。
次に、第2の変形例による構成と動作について特徴的な点を述べる。
図13に、第2の変形例によるOFDM送信装置の構成を示す。この装置は、第1の変形例に比し、IDカウンタ31dが設けられてなく、PHYヘッダ・送信先情報・固有ID変調部33dの代わりにPHYヘッダ・送信先情報変調部33cが配されている点で異なっている。
図14に、第2の変形例によるデータフレームの構成を示す。
前述の図9に示した第1の変形例によるデータフレームに比し、無線耐性の強い変調方式により送信されるIDが存在しない点で異なっている。
図15に第2の変形例によるOFDM信号受信装置の構成を示す。前述の図10に示した第1の変形例によるOFDM信号受信装置に比し、送信先・固有ID確認部48cの代わりに送信先情報確認部48bが配されている点と、カウンタ47b及びメモリ47cが新たに配されている点で異なっている。
ここで、カウンタ47bは無線耐性の強い変調方式として伝送される送信先に続いて伝送されるセグメントの数をカウントし、受信されたセグメントのデータ誤り訂正が不可とされたときにはそのカウント数をメモリ47cに記憶させる。従って、メモリには再送を要求すべきセグメント数のそれぞれが記憶される。
図16に、第2の変形例によるNAK信号のフレーム構成を示す。
前述の図11に示したNAK信号のフレーム構成では再送が必要な固有IDを伝送するのに比し、第2の変形例によるNAK信号のフレーム構成ではエラーセグメントの番号に係る情報を送信する。
以上、第2の変形例によるOFDM信号送信装置及びOFDM信号受信装置の構成と動作について差の部分について述べた。その他の動作は実施例及び第1の変形例で示した動作と同様である。
以上詳述した実施例、第1及び第2の変形例に示した技術内容を次の1)〜12)項のように纏めることが出来る。
1) 相互にパケット伝送を行う無線通信システムにおいて、
送信すべきパケット内に、送信先を割り当てた領域と、情報を割り当てた領域を用意し、それぞれを異なる無線方式で変調するもので、送信先を割り当てた領域を、情報部と同じかもしくはより無線耐性の強い変調方式を用いて送信する無線端末装置。
2) 送信すべきパケット内に、送信先を割り当てた領域と、情報及びその情報に対する誤り検出用コードを割り当てた領域を用意し、それぞれを異なる無線方式で変調するもので、送信先を割り当てた領域を、情報部と同じかもしくはより無線耐性の強い変調方式を用いて送信する無線端末装置を含んで構成される、相互にパケット伝送を行う無線通信システムにおいて、
より耐性の強い変調方式を用いて伝送された、送信先を割り当てた領域を復調し、その送信先が自分宛ての場合、情報を割り当てた領域の復調を引き続き行うものであり、その際、組み込まれた誤り検出用コードを用いて、誤り検出を行い、誤りを検出した場合は、受信失敗を知らせるACKパケットを生成し、送信する無線端末装置。
3) 上記2)項に係り、誤りを検出した事を知らせるACKパケットを生成し送信する無線端末装置を含んで構成され、相互にパケット伝送を行う無線通信システムにおいて、
ACKパケットを受信し、再度送信すべき情報を割り当てたパケットを生成し、送信する無線端末装置。
4)上記1)〜3)項を用いて構成する無線通信システム。
5)相互にパケット伝送を行う無線通信システムにおいて、
送信すべきパケット内に、送信先を割り当てた領域と情報を割り当てた領域を用意し、それぞれを異なる無線方式で変調するもので、送信先を割り当てた領域を、情報部と同じかもしくはより無線耐性の強い変調方式を用いて送信するものであって、
さらに情報部は複数のセグメントで分けられており、セグメント毎にそのセグメント固有のIDと誤り検出用コードを割り当て、そのID部分は、情報部と同じかもしくはより無線耐性の強い変調方式を用いて送信する無線端末装置。
6) 送信すべきパケット内に、送信先を割り当てた領域と情報を割り当てた領域を用意し、それぞれを異なる無線方式で変調するもので、送信先を割り当てた領域を、情報部と同じかもしくはより無線耐性の強い変調方式を用いて送信するものであって、さらに情報部は複数のセグメントで分けられており、セグメント毎にそのセグメント固有のIDと誤り検出用コードを割り当て、そのID部分は、情報部と同じかもしくはより無線耐性の強い変調方式を用いて送信する無線端末装置を含んで構成され、相互にパケット伝送を行う無線通信システムにおいて、
より耐性の強い変調方式を用いて伝送された、送信先を割り当てた領域を復調し、その送信先が自分宛ての場合、情報を割り当てた領域における各セグメントの領域の復調を引き続き行うものであり、その際、より耐性の強い変調方式を用いて伝送された各セグメント固有のIDを復調し、且つ各セグメントに組み込まれた誤り検出用コードを用いて、誤り検出を行うと共に、誤りを検出した場合は、そのセグメント固有のIDを保持し、受信を失敗したセグメント固有のID全てを割り当てたACKパケットを生成し、そのACKパケットを送信する無線端末装置。
7) 上記6)項に記載する、誤りを検出したセグメント固有のID全てを割り当てたACKパケットを生成し送信する無線端末装置を含んで構成され、相互にパケット伝送を行う無線通信システムにおいて、
ACKパケットを受信、復調し、パケット内で示されるセグメント固有のIDに対応する情報のみを繋ぎ合わせてパケットを生成し、送信する無線端末装置。
8) 上記5)〜7)項によって構成される無線通信システム
9) 相互にパケット伝送を行う無線通信システムにおいて、
送信すべきパケット内に、送信先を割り当てた領域と情報を割り当てた領域を用意し、それぞれを異なる無線方式で変調するもので、送信先を割り当てた領域を、情報部と同じかもしくはより無線耐性の強い変調方式を用いて送信するものであって、
さらに情報部は複数のセグメントで分けられており、セグメント毎に誤り検出用コードを割り当て送信する無線端末装置。
10) 送信すべきパケット内に、送信先を割り当てた領域と情報を割り当てた領域を用意し、それぞれを異なる無線方式で変調するもので、送信先を割り当てた領域を、情報部と同じかもしくはより無線耐性の強い変調方式を用いて送信するものであって、さらに情報部は複数のセグメントで分けられており、セグメント毎に誤り検出用コードを割り当て送信する無線端末装置を含んで構成される、相互にパケット伝送を行う無線通信システムにおいて、
より耐性の強い変調方式を用いて伝送された、送信先を割り当てた領域を復調し、その送信先が自分宛ての場合、情報を割り当てた領域における各セグメントの領域の復調を引き続き行うものであり、その際、カウンタとメモリを備え、セグメント毎に復調を行い、セグメントに組み込まれた誤り検出用コードを用いて、誤り検出を行い、誤りを検出した場合は、カウンタとメモリにより幾つ目のセグメントの受信を失敗したかを保持し、受信を失敗したセグメントに対応する位置情報全てを割り当てたACKパケットを生成し、送信する無線端末装置。
11) 上記10)項に記載の、誤りを検出したセグメントの位置情報全てを割り当てたACKパケットを生成し送信する無線端末装置を含んで構成される、相互にパケット伝送を行う無線通信システムにおいて、
ACKパケットを受信し復調し、パケット内で示されるセグメントの位置情報に対応する情報のみを繋ぎ合わせパケットを生成し、送信する無線端末装置。
12) 上記9)〜11)項に記載される無線端末装置が用いられて構成される無線通信システム。
複数の端末装置をインターネットに接続する無線LANに応用可能な無線パケットデータ伝送システムの実現に利用できる。
1 アクセスポイント
2a 端末A
2b 端末B
2c 端末C
31a MACフレーム作成部
31b リファレンス信号部
31c 送信先情報抽出部
31d PHYヘッダ部
32 誤り訂正信号付加部
32a FECインターリービング部
33 マッピング部
33a MACフレーム用変調部
33b リファレンス用変調部
33c PHYヘッダ・送信先情報変調部
33d PHYヘッダ・送信先情報・固有ID変調部
34 逆フーリエ変換部
35、35a ガードインターバル付加部
35b プリアンブル付加部
36 高周波増幅処理部
37 送信順位テーブル部
38 送信制御部
39 送信先情報・NAK情報生成部
41 高周波信号処理部
43a プリアンブル検出同期処理部
43b リファレンス信号復調
44 ガードインターバル除去部
45 フーリエ変換部
46 デマッピング部
47 誤り信号訂正処理部
47a 訂正不可信号検出部
47b カウンタ
47c メモリ
48a PHYヘッダ・送信先情報復調部
48b 送信先情報確認部
48c 送信先・固有ID確認部
49 送信先情報・NAK情報取得部
49a NAK信号生成部

Claims (4)

  1. MACヘッダと、送信すべきディジタルデータが格納されたペイロードとがそれぞれ設けられた複数のセグメントに分けられたフレームがディジタル変調されている一方、前記複数の各セグメントの先頭に、各セグメントを識別する固有IDが設けられると共に、前記フレームの先頭には、少なくともPHY(Physical)ヘッダおよび送信先情報が設けられ、前記固有IDと、PHY(Physical)ヘッダと、送信先情報とが、前記フレームのディジタル変調方式より無線耐性が強い変調方式によりディジタル変調されている構造を有するOFDM信号を受信するOFDM信号の受信装置であって、
    前記OFDM信号に含まれる前記フレームをディジタル復調して、前記ディジタルデータを復元するフレーム復調手段と、
    前記セグメント毎に誤り訂正処理を行い、誤り訂正処理が不可であったセグメントを示す誤り訂正不可信号を検出する誤り訂正不可信号検出手段と、
    前記OFDM信号に含まれる前記固有IDと、PHY(Physical)ヘッダと、送信先情報とディジタル復調するPHYヘッダ・送信先情報復調手段と、
    前記PHYヘッダ・送信先情報復調手段によってディジタル復調された前記固有IDと送信先情報とを確認する送信先・固有ID確認手段と、
    前記誤り訂正不可信号が検出され誤り訂正処理が不可であったセグメントの固有IDを前記送信先・固有ID確認手段から取得しNAK信号に設定し、送信するNAK信号生成手段と、
    を有するOFDM信号の受信装置。
  2. 記NAK信号生成手段は、前記NAK信号を、受信した前記OFDM信号に含まれる前記ペイロードに係るディジタル変調方式より、無線耐性の強い変調方式によりディジタル変調して送信する、請求項1記載のOFDM信号の受信装置。
  3. MACヘッダと、送信すべきディジタルデータが格納されたペイロードとがそれぞれ設けられた複数のセグメントに分けられたフレームがディジタル変調されている一方、前記複数の各セグメントの先頭に、各セグメントを識別する固有IDが設けられると共に、前記フレームの先頭には、少なくともPHY(Physical)ヘッダおよび送信先情報が設けられ、前記固有IDと、PHY(Physical)ヘッダと、送信先情報とが、前記フレームのディジタル変調方式より無線耐性が強い変調方式によりディジタル変調されている構造を有するOFDM信号を受信するOFDM信号の受信方法であって、
    前記OFDM信号に含まれる前記フレームをディジタル復調して、前記ディジタルデータを復元するフレーム調ステップと、
    前記セグメント毎に誤り訂正処理を行い、誤り訂正処理が不可であったセグメントを示す誤り訂正不可信号を検出する誤り訂正不可信号検出ステップと、
    前記OFDM信号に含まれる前記固有IDと、PHY(Physical)ヘッダと、送信先情報とディジタル復調するPHYヘッダ・送信先情報復調ステップと、
    前記PHYヘッダ・送信先情報復調ステップによってディジタル復調された前記固有IDと送信先情報とを確認する送信先・固有ID確認ステップと、
    前記誤り訂正不可信号が検出され誤り訂正処理が不可であったセグメントの固有IDを前記送信先・固有ID確認ステップから取得しNAK信号に設定し、送信するNAK信号生成ステップと、
    を有するOFDM信号の受信方法。
  4. 前記NAK信号生成ステップは、前記NAK信号を、受信した前記OFDM信号に含まれる前記ペイロードに係るディジタル変調方式より、無線耐性の強い変調方式によりディジタル変調して送信する、請求項3記載のOFDM信号の受信方法。
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