JP5104701B2 - セメントクリンカの製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、セメントクリンカの製造方法及び製造装置に関し、更に詳しくは、ポルトランドセメントに代表される水硬性クリンカを流動層セメント焼成設備を用いて製造する際に、発生する二酸化炭素を流動層セメント焼成設備の外方へ排出することがなく、さらには、この二酸化炭素を排ガスから分離・回収することが可能なセメントクリンカの製造方法及び製造装置に関するものである。
近年、化石燃料の燃焼消費に伴い発生する二酸化炭素の排出が地球温暖化の原因とされており、そこで、二酸化炭素の排出を防止するための対策として、二酸化炭素の発生および大気への放出を抑制するための様々な検討が成されている。
例えば、水硬性クリンカの代表として挙げられるポルトランドセメントは、製造工程にて生成するセメント1t当たり800kg程度の二酸化炭素を排出するといわれており、セメント製造設備からの二酸化炭素の年間の総排出量は相当なものとなる。ちなみに、日本におけるセメント製造設備全体から排出される二酸化炭素の年間の総排出量は 日本全体の年間総排出量の5%を占めるといわれている。このポルトランドセメントの焼成設備としては、例えば、流動層焼成炉等が挙げられる(特許文献1)。
特公平4−20864号公報
ところで、ポルトランドセメントは、原料に石灰石を用いていることから、この石灰石及びケイ酸質粘土、酸化鉄等を微粉砕して混合したセメント原料を1450℃程度の温度で焼成すると、燃料燃焼により発生する二酸化炭素以外に、石灰石の脱炭酸反応に伴う二酸化炭素の発生があり、この脱炭酸反応由来の二酸化炭素の排ガス中に占める割合が65%にも上るという問題点があった。
このように、セメントクリンカを製造する際に二酸化炭素が大量に発生することから、セメント製造工程から発生する二酸化炭素を削減することが、セメント業界にとって大変重要な問題となっている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、セメントクリンカを流動層セメント焼成設備を用いて製造する際に、セメント原料の焼成に伴う燃料燃焼により発生する二酸化炭素、及びセメント原料の脱炭酸反応により発生する二酸化炭素を流動層セメント焼成設備の外方へ排出する虞がなく、さらには、この二酸化炭素を排ガスから分離・回収することができるセメントクリンカの製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、セメント原料を流動層セメント焼成設備を用いて焼成し、セメントクリンカを生成する際に、この流動層セメント焼成設備に燃料及び酸素を供給して燃焼させ、この燃焼により生じた燃焼熱を用いてセメント原料を焼成するとともに、この燃焼により生じた排ガスを流動層セメント焼成設備にて循環させれば、セメント原料の焼成に伴う燃料燃焼により発生する二酸化炭素、及びセメント原料の脱炭酸反応により発生する二酸化炭素を流動層セメント焼成設備の外方へ排出する虞がないことを見出し、さらに、この排ガス中の二酸化炭素の濃度が75体積%以上となったときに、この排ガスを圧縮・冷却して該排ガスに含まれる二酸化炭素を液化し、分離・回収すれば、排ガス中の二酸化炭素を効率的に回収することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のセメントクリンカの製造方法は、セメント原料を流動層セメント焼成設備を用いて焼成し、セメントクリンカを生成するセメントクリンカの製造方法において、前記流動層セメント焼成設備に燃料及び酸素を供給して燃焼させ、この燃焼により生じた燃焼熱を用いて前記セメント原料を焼成し、かつ、この燃焼により生じた排ガスを前記流動層セメント焼成設備にて循環させるとともに、前記排ガスに含まれる二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収することを特徴とする。
このセメントクリンカの製造方法では、流動層セメント焼成設備に燃料及び酸素を供給して燃焼させ、この燃焼により生じた燃焼熱を用いてセメント原料を焼成し、かつ、この燃焼により生じた排ガスを前記流動層セメント焼成設備にて循環させるとともに、前記排ガスに含まれる二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収することにより、セメント原料の焼成に伴う燃料燃焼により発生する二酸化炭素、及びセメント原料の脱炭酸反応により発生する二酸化炭素は排ガスと共に流動層セメント焼成設備内を循環して高濃度の二酸化炭素を含む排ガスとなり、この二酸化炭素が流動層セメント焼成設備の外方へ排出する虞がなくなる。
前記排ガスを前記流動層セメント焼成設備にて循環させることにより、前記排ガス中の二酸化炭素の濃度を75体積%以上にすることが好ましい。
二酸化炭素の濃度が75体積%以上の前記排ガスを圧縮・冷却して該排ガスに含まれる二酸化炭素を液化し、この液化二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収することが好ましい。
これにより、高濃度の二酸化炭素を含む排ガスから二酸化炭素が効率的に分離・回収される。
本発明のセメントクリンカの製造装置は、セメント原料を燃料が燃焼することにより生じた燃焼熱を用いて焼成する流動層セメント焼成設備と、この流動層セメント焼成設備に燃料を供給する燃料供給手段及び酸素を供給する酸素供給手段と、前記燃料の燃焼により生じた排ガスを前記流動層セメント焼成設備にて循環させる排ガス循環手段と、前記排ガスに含まれる二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収する手段とを備えてなることを特徴とする。
このセメントクリンカの製造装置では、流動層セメント焼成設備にセメント原料を供給するとともに、燃料供給手段及び酸素供給手段により燃料及び酸素を供給して燃焼させ、この燃焼により生じた燃焼熱を用いてセメント原料を焼成する。
この燃焼により生じた排ガスは排ガス循環手段により流動層セメント焼成設備にて循環される間に、この排ガスに含まれる二酸化炭素が分離・回収され、この二酸化炭素が分離・回収された排ガスは流動層セメント焼成設備の外方へ排出する虞がなくなる。
このセメントクリンカの製造装置は、前記排ガス中の二酸化炭素の濃度が75体積%以上となったことを検知する検知手段を備え、二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収する手段は、前記排ガスを圧縮・冷却して該排ガスに含まれる二酸化炭素を液化し、この液化二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収する二酸化炭素分離・回収手段であることを特徴とする。
このセメントクリンカの製造装置では、検知手段により排ガス中の二酸化炭素の濃度が75体積%以上となったことを検知し、二酸化炭素分離・回収手段により排ガスを圧縮・冷却して該排ガスに含まれる二酸化炭素を液化し、この液化二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収する。
これにより、前記排ガスに含まれる二酸化炭素は該排ガスから効率的に分離・回収される。
本発明のセメントクリンカの製造方法によれば、流動層セメント焼成設備に燃料及び酸素を供給して燃焼させ、この燃焼により生じた燃焼熱を用いてセメント原料を焼成し、かつ、この燃焼により生じた排ガスを流動層セメント焼成設備にて循環させるとともに、前記排ガスに含まれる二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収するので、この流動層セメント焼成設備内を循環する排ガスに含まれる二酸化炭素を分離・回収することで、この二酸化炭素が流動層セメント焼成設備の外方へ排出するのを防止することができる。
また、流動層セメント焼成設備に燃料の供給と同時に酸素を供給するので、燃料を完全燃焼させることができ、二酸化炭素の発生量及び焼成時の温度を制御することができる。したがって、流動層セメント焼成設備におけるセメントクリンカの焼成能力を向上させることができる。
本発明のセメントクリンカの製造装置によれば、セメント原料を焼成する流動層セメント焼成設備と、この流動層セメント焼成設備に燃料を供給する燃料供給手段及び酸素を供給する酸素供給手段と、前記燃料の燃焼により生じた排ガスを前記流動層セメント焼成設備にて循環させる排ガス循環手段と、前記排ガスに含まれる二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収する手段とを備えたので、この流動層セメント焼成設備内を循環する排ガスに含まれる二酸化炭素を該排ガスから分離・回収することで、この二酸化炭素が流動層セメント焼成設備の外方へ排出するのを防止することができる。
また、燃料供給手段及び酸素供給手段により流動層セメント焼成設備に燃料の供給と同時に酸素を供給するので、燃料を完全燃焼させることができ、二酸化炭素の発生量及び焼成時の温度を制御することができる。したがって、流動層セメント焼成設備におけるセメントクリンカの焼成能力を向上させることができる。
本発明のセメントクリンカの製造方法及び製造装置を実施するための最良の形態について、図面に基づき説明する。
なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態のセメントクリンカの製造装置を示す模式図であり、図において、1は乾燥・粉砕されたセメント原料Rを予熱・仮焼する複数段のサイクロン1a〜1dからなるサスペンションプレヒータ、2は予熱・仮焼されたセメント原料Rを燃焼熱を用いて焼成する流動層セメント焼成設備、3、4は流動層セメント焼成設備2に燃料を供給する燃料用バーナー(燃料供給手段)、5は流動層セメント焼成設備2に酸素ガスを供給する酸素混合器(酸素供給手段)、6は流動層セメント焼成設備2にて燃料の燃焼により生じた排ガスを再度流動層セメント焼成設備2に戻して循環させるファン(排ガス循環手段)、7は排ガス中の二酸化炭素(CO)の濃度が75体積%以上となったことを検知する検知器(検知手段)、8は排ガスを圧縮・冷却して該排ガスに含まれる二酸化炭素を液化し、この液化二酸化炭素を排ガスから分離・回収する二酸化炭素圧縮機(二酸化炭素分離・回収手段)である。
流動層セメント焼成設備2は、サスペンションプレヒータ1にて予熱・仮焼されたセメント原料Rを造粒する噴流層造粒炉11と、噴流層造粒炉11にて造粒されたセメント造粒粉を燃料及び酸素の燃焼熱を用いて焼成する流動層焼成炉12と、流動層焼成炉12にて生成した焼成物であるセメントクリンカを急冷する1次流動層冷却装置13と、1次流動層冷却装置13にて急冷されたセメントクリンカをさらに冷却する2次流動層冷却装置14とにより構成されている。
なお、酸素混合器5に供給される酸素ガスは、液化法(PAS法)、深冷却法等の一般的な方法で容易に得ることができる。
次に、セメントクリンカの製造方法について、図1に基づき説明する。
サスペンションプレヒータ1にて予熱・仮焼された粉状のセメント原料Rは、噴流層造粒炉11に投入されて噴流により所定時間滞留され、所定の大きさにまで成長し造粒される。ここで、噴流層造粒炉11内で造粒されなかったセメント原料Rはサイクロン1dを経由して再度、噴流層造粒炉11に投入される。
噴流層造粒炉11にて造粒されたセメント原料R’は、流動層焼成炉12に投入される。
この流動層焼成炉12では、燃料用バーナー4により燃料を供給するとともに、酸素混合器5にてサスペンションプレヒータ1から排出される排ガスに液化法(PAS法)、深冷却法等の方法で得られた酸素ガスを所定の割合、例えば、酸素ガス:排ガス=1:10〜3:10(体積比)となるように混合し、この混合ガスを1次流動層冷却装置13を経て流動層焼成炉12に供給する。
このように、流動層焼成炉12に燃料及び酸素ガスと排ガスとの混合ガスを供給することにより、この燃料が酸素ガスにより燃焼し、燃焼熱が発生する。この燃焼熱により噴流層造粒炉11内は1000℃〜1450℃の温度になるので、セメント原料R’は焼成されてセメントクリンカとなる。
この場合、流動層焼成炉12に供給される排ガス中の酸素ガスの濃度は15〜25体積%程度、二酸化炭素濃度は75〜85体積%程度である。
この焼成されたセメントクリンカは、オーバーフローすることで直ちに1次流動層冷却装置13に投入され、1000℃〜1100℃の温度にまで急冷される。
この急冷されたセメントクリンカは、順次2次流動層冷却装置14に投入され、100℃〜300℃の温度にまで冷却される。
一方、流動層焼成炉12内は、燃料燃焼により生じる排ガスに、セメント原料R’の焼成に伴う燃料燃焼により発生する二酸化炭素、及びセメント原料R’の脱炭酸反応により発生する二酸化炭素が混ざり合って高濃度の二酸化炭素を含む排ガスの雰囲気となる。この雰囲気中の二酸化炭素濃度は88〜90体積%程度、酸素ガスの濃度は10〜20体積%程度である。
この高濃度の二酸化炭素を含む排ガスは、サスペンションプレヒータ1を経由してファン6により酸素混合器5に送られ、そこで再度酸素ガスが供給されて酸素ガスの濃度が15〜25体積%程度の排ガスとなり、流動層焼成炉12に供給される。
このように、二酸化炭素を含む排ガスが流動層セメント焼成設備2を循環するとにより、流動層焼成炉12内の二酸化炭素濃度が徐々に上昇する。この二酸化炭素濃度が75体積%以上になると、検知器7が排ガス中の二酸化炭素(CO)の濃度が75体積%以上となったことを検知し、開閉弁(図示略)を操作することで、この75体積%以上の二酸化炭素を含む排ガスを二酸化炭素圧縮機8に導入する。
二酸化炭素圧縮機8では、この排ガスを圧縮・冷却して該排ガスに含まれる二酸化炭素(CO)を液化し、この液化二酸化炭素(L−CO)を排ガスから分離・回収する。
この二酸化炭素(CO)が取り除かれた排ガスは、再度、酸素混合器5に送られ、そこで再度酸素ガスが供給されて酸素ガスの濃度が15〜25体積%程度の排ガスとなり、流動層焼成炉12に供給される。
以上説明したように、本実施形態のセメントクリンカの製造方法によれば、流動層セメント焼成設備2に燃料及び酸素を供給して燃焼させ、この燃焼により生じた燃焼熱を用いてセメント原料Rを焼成し、かつ、この燃焼により生じた排ガスを流動層セメント焼成設備2にて循環させるので、この流動層セメント焼成設備2内を循環する排ガスを高濃度の二酸化炭素を含む排ガスとすることで、この二酸化炭素が流動層セメント焼成設備2の外方へ排出するのを防止することができる。
また、二酸化炭素の濃度が75体積%以上の排ガスを圧縮・冷却して該排ガスに含まれる二酸化炭素を液化し、この液化二酸化炭素を排ガスから分離・回収するので、排ガスに含まれている二酸化炭素を効率的に分離・回収することができる。
また、流動層セメント焼成設備2に燃料の供給と同時に酸素を供給するので、燃料を完全燃焼させることができ、二酸化炭素の発生量及び焼成時の温度を制御することができる。したがって、流動層セメント焼成設備2におけるセメントクリンカの焼成能力を向上させることができる。
本実施形態のセメントクリンカの製造装置によれば、セメント原料を焼成する流動層セメント焼成設備2と、この流動層セメント焼成設備2に燃料を供給する燃料用バーナー3及び酸素を供給する酸素混合器5と、燃料の燃焼により生じた排ガスを流動層セメント焼成設備2にて循環させるファン6とを備えたので、この流動層セメント焼成設備2内を循環する排ガスを高濃度の二酸化炭素を含む排ガスとすることで、この二酸化炭素が流動層セメント焼成設備2の外方へ排出するのを防止することができる。
また、燃料用バーナー3及び酸素混合器5により流動層セメント焼成設備2に燃料の供給と同時に酸素を供給するので、燃料を完全燃焼させることができ、二酸化炭素の発生量及び焼成時の温度を制御することができる。したがって、流動層セメント焼成設備におけるセメントクリンカの焼成能力を向上させることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
(実施例1)
流動層セメント焼成設備2を用い、酸素混合器5及びファン6により1次流動層冷却装置13を経て流動層焼成炉12内に酸素ガスを70Nm/min導入し、流動層焼成炉12内の雰囲気中の二酸化炭素濃度を81.2体積%、酸素濃度を14.8体積%としてセメント原料を焼成し、ポルトランドセメントクリンカを作製した。
このポルトランドセメントクリンカを用いてモルタル試験を実施した。
モルタル試験は、日本工業規格JIS R 5201「セメントの物理試験方法」により行った。
このモルタル試験の結果、流動性、凝結試験、強度試験共に大きな影響は無く、ポルトランドセメントクリンカの品質に全く影響が無かった。
(実施例2)
流動層セメント焼成設備2を用い、酸素混合器5及びファン6により1次流動層冷却装置13を経て流動層焼成炉12内に酸素ガスを0.5Nm/kg−クリンカ導入し、流動層焼成炉12内の雰囲気中の二酸化炭素濃度を81.2体積%、酸素濃度を14.8体積%としてセメント原料を焼成し、ポルトランドセメントクリンカを作製した。
このポルトランドセメントクリンカを用いて実施例1に準じてモルタル試験を実施した。
このモルタル試験の結果、流動性、凝結試験、強度試験共に大きな影響は無く、ポルトランドセメントクリンカの品質に全く影響が無かった。
本発明の一実施形態のセメントクリンカの製造装置を示す模式図である。
符号の説明
1 サスペンションプレヒータ
1a〜1d サイクロン
2 流動層セメント焼成設備
3、4 燃料用バーナー
5 酸素混合器
6 ファン
7 検知器
8 二酸化炭素圧縮機
11 噴流層造粒炉
12 流動層焼成炉
13 1次流動層冷却装置
14 2次流動層冷却装置
R セメント原料
R’ 造粒されたセメント原料

Claims (5)

  1. セメント原料を流動層セメント焼成設備を用いて焼成し、セメントクリンカを生成するセメントクリンカの製造方法において、
    前記流動層セメント焼成設備に燃料及び酸素を供給して燃焼させ、この燃焼により生じた燃焼熱を用いて前記セメント原料を焼成し、かつ、この燃焼により生じた排ガスを前記流動層セメント焼成設備にて循環させるとともに、前記排ガスに含まれる二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収することを特徴とするセメントクリンカの製造方法。
  2. 前記排ガスを前記流動層セメント焼成設備にて循環させることにより、前記排ガス中の二酸化炭素の濃度を75体積%以上にすることを特徴とする請求項1記載のセメントクリンカの製造方法。
  3. 二酸化炭素の濃度が75体積%以上の前記排ガスを圧縮・冷却して該排ガスに含まれる二酸化炭素を液化し、この液化二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収することを特徴とする請求項2記載のセメントクリンカの製造方法。
  4. セメント原料を燃料が燃焼することにより生じた燃焼熱を用いて焼成する流動層セメント焼成設備と、この流動層セメント焼成設備に燃料を供給する燃料供給手段及び酸素を供給する酸素供給手段と、前記燃料の燃焼により生じた排ガスを前記流動層セメント焼成設備にて循環させる排ガス循環手段と、前記排ガスに含まれる二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収する手段とを備えてなることを特徴とするセメントクリンカの製造装置。
  5. 前記排ガス中の二酸化炭素の濃度が75体積%以上となったことを検知する検知手段を備え、
    二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収する手段は、前記排ガスを圧縮・冷却して該排ガスに含まれる二酸化炭素を液化し、この液化二酸化炭素を前記排ガスから分離・回収する二酸化炭素分離・回収手段であることを特徴とする請求項4記載のセメントクリンカの製造装置。
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