JP5101753B1 - 吸収体物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収体の表面から浮き上がって存在するようなスキンコンタクトシートの基本機能を持ち、股下部での位置ずれがなく、着用者の肌と尿便との接触を効果的に回避する吸収体物品を提供すること。
【解決手段】シート状の防漏体(10)と、前記防漏体(10)の上部に、少なくとも1層配置された、体液を吸収しうる吸収体(12)と、前記吸収体(12)の上部において前記防漏体(10)の前部と前記防漏体(10)の後部との間にかけて配置され、着用時に、着用者の肌に接触し、かつ、前記吸収体(12)と離間した状態となる、スキンコンタクト部材(14)と、着用時に前記スキンコンタクト部材(14)の着用者の股下部に相当する部分と、前記吸収体(12)とを結合する、連結ユニット(16)とを具備する、吸収体物品。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸収体物品に関する。
紙おむつ(子供用及び大人用)、生理用ナプキン、失禁用品、トレーニングパンツ等の吸収体物品は、高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer、以下「SAP」ともいう。)を用いた吸収体により、着用者から排出された尿等の体液を吸収する物品である。
従来、弾性部材により着用者に密着状態で当接するようにされ、かつ、便透過用の開口部を有するスキンコンタクトシートを設けることが知られている(特許文献1〜3参照)。
特開2002−11044号公報 特開2002−143217号公報 特開2002−204811号公報
本発明者は、上記特許文献1〜3に記載の吸収体物品を含む、近年の吸収体物品の技術動向を以下のように捉えている。
吸収体物品の構造設計において、従来はトップシートとバックシートとその間に介在する吸収体から構成されているのが基本構造とされてきたが、近年は構成部材の配置をより3次元(3D)的に考えることが重視されるとともに、各部位にそれぞれ機能を分担させるような設計に変わりつつある。第1表は子供用おむつ(Mサイズ〜Lサイズ)を例にその考え方を整理して示したものである。
Figure 0005101753
(A)Z方向の配置(着用者の肌に接触する最表面から最裏面の防漏体に至るまでの配置)について
従来、最表面はトップシートであり、そこに尿、便をともに受容するため、着用者の肌が排出された尿便に常に接触する構造になっていた。
近年、第1表に示したように、吸収体の上面から浮き上がり、常に肌に密着していて、排出された尿便との接触を回避するようにスキンコンタクトシートを最表面に配置して、上から、尿便コンタクトシート、吸収体、そして裏面の尿便バリヤーシートという構成とすることが提案されている(上記特許文献1〜3参照)。
しかしながら、本発明者の検討によれば、この新しく導入されたスキンコンタクトシートは、前後端部のみで固定され、他に固定点がないため、着用時に、特に、重要な中央にある股下部で左右、前後に位置ずれを起こし、位置が安定しないという致命的欠点がある。
(B)X方向の配置(吸収体物品の幅方向の左右端部から中心に至る配置)について
一般的には、左右両側においてバックシートに接合されているガゼットギャザーと、吸収体の左右端部付近から立ち上がるインナーレッグギャザー(ILG)とにより、吸収体の表面を伝って流れる尿便を側面でブロックして、横漏れを防止している。
しかしながら、この左右に配置されたILGの頭頂部の間隔は、腹部側(前側)、股下部(中央部)及び背部側(後側)のいずれにおいてもほぼ同じ(通常、70〜100mm)であるところ、着用時には、股下部ではその狭窄な間隔(通常、20〜30mm)のため大きく変形した状態で押し込まれ、不均一に着用者の会陰部に接触するので、依然として漏れの大きな原因となっている。
(C)Y方向の配置(吸収体物品の長さ方向の前端縁部から後端縁部に至る配置)について
Y方向をその果たす機能で分類すると5部位に分けられるが、より大きく分類すると、着用者の腹部側に相当する前身頃と、着用者の会陰近傍に相当する股下部と、着用者の背部側に相当する後身頃との3部位に分けられる(第1表参照)。おむつの設計で特に重要なのは尿便の排出口が近接し、しかも狭窄状態にある股下部の設計である。
本発明は、吸収体の表面から浮き上がって存在するようなスキンコンタクトシートの基本機能を持ち、股下部での位置ずれがなく、着用者の肌と尿便との接触を効果的に回避する吸収体物品を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究した結果、吸収体の上部において防漏体の前部と防漏体の後部との間にかけて、着用時に着用者の肌に接触する、スキンコンタクト部材を設け、かつ、吸収体とスキンコンタクト部材とが離間した状態となるようにし、さらに、着用時にスキンコンタクト部材の着用者の股下部に相当する部分と、吸収体とを結合する、連結ユニットを設けることにより、スキンコンタクト部材の会陰部における位置のずれを防止することができ、ひいては、排出された尿便の着用者の肌への接触を効果的に防止することができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(14)を提供する。
(1)シート状の防漏体と、
前記防漏体の上部に、少なくとも1層配置された、体液を吸収しうる吸収体と、
前記吸収体の上部において前記防漏体の前部と前記防漏体の後部との間にかけて配置され、着用時に、着用者の肌に接触し、かつ、前記吸収体と離間した状態となる、スキンコンタクト部材と、
着用時に前記スキンコンタクト部材の着用者の股下部に相当する部分と、前記吸収体とを結合する、連結ユニットと
を具備する、吸収体物品。
(2)前記スキンコンタクト部材が、前後方向に延在する左右2本の帯状部材からなり、
前記連結ユニットが、前記スキンコンタクト部材の着用者の股下部に相当する部分で前記2本の帯状部材を連結し、前身頃に尿透過用開口部、後身頃に便透過用開口部が形成されている、上記(1)に記載の吸収体物品。
(3)前記左右2本の帯状部材が前身頃及び後身頃において間隔を有して設けられている、上記(2)に記載の吸収体物品。
(4)前記スキンコンタクト部材が、更に、前記帯状部材から垂れ下がる垂下部材を有する、上記(2)又は(3)に記載の吸収体物品。
(5)前記連結ユニットの前記スキンコンタクト部材と結合する部分より前の部分が、前記尿透過用開口部の下側に垂れ下がっている、上記(2)〜(4)のいずれかに記載の吸収体物品。
(6)前記連結ユニットが、股下部から後端部に至る部位において前記吸収体の少なくとも一部を被覆している、上記(2)〜(5)のいずれかに記載の吸収体物品。
(7)前記連結ユニットの左右端部が、前記防漏体の左右端部まで延在している、上記(2)〜(5)のいずれかに記載の吸収体物品。
(8)前記スキンコンタクト部材が、前身頃部に尿透過用開口を有し、かつ、後身頃部に便透過用開口を有するシートである、上記(1)に記載の吸収体物品。
(9)前記連結ユニットの前記スキンコンタクト部材と結合する部分より前の部分が、前記尿透過用開口部の下側に垂れ下がっている、上記(8)に記載の吸収体物品。
(10)前記連結ユニットが、股下部から後端部に至る部位において前記吸収体の少なくとも一部を被覆している、上記(8)又は(9)に記載の吸収体物品。
(11)前記連結ユニットの左右端部が、前記防漏体の左右端部まで延在している、上記(8)又は(9)に記載の吸収体物品。
(12)前記吸収体が、高吸水性樹脂を含有する、上記(1)〜(11)のいずれかに記載の吸収体物品。
(13)左右方向における前記スキンコンタクト部材が存在する位置よりも外側に、更に、左右一対のインナーレッグギャザーを具備する、上記(1)〜(12)のいずれかに記載の吸収体物品。
(14)左右方向における前記スキンコンタクト部材が存在する位置よりも外側に、更に、左右一対のアウターレッグギャザーを具備する、上記(1)〜(13)のいずれかに記載の吸収体物品。
本発明の吸収体物品は、排出された尿便の着用者の肌への接触を効果的に防止することができる。
本発明の吸収体物品の例を示す模式図である。 連結ユニットの例を示す模式的な斜視図である。 本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。 本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。 本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。 本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。 本発明の吸収体物品に用いられる2本の帯状部材からなるスキンコンタクト部材の種々の配置の例を示す模式的な平面図である。 本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。 本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。 本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。 連結部材34の模式的な斜視図である。 連結部材36の模式的な平面図である。 本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。 スキンコンタクト部材38の模式図である。 本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。 連結部材36aの模式的な平面図である。 本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。
以下、本発明の吸収体物品を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、本明細書においては、本発明の吸収体物品を実際に着用した場合に、着用者の肌に近い側を「上」といい、遠い側を「下」という。また、本発明の吸収体物品を実際に着用した場合に、着用者の体の前側に対応する側を「前」といい、後側に対応する側を「後」という。また、各図中、理解を容易にするために、実際には接触している部材を離間させて示すことがある。添付した図面中の各平面図においては、図の左側に吸収体物品等の前側が位置するように図示してあり、添付した図面中の各縦端面図及び各縦断面図においては、図の左側に吸収体物品等の前側が位置するように図示してある。さらに、各種部位の寸法に関しては、子供用おむつのMサイズ又はLサイズを標準として表しており、大人用おむつを示す場合も、大人用おむつのMサイズ又はLサイズを基にして表している。
図1は、本発明の吸収体物品の例を示す模式図である。図1(A)は平面図であり,図1(B)は図1(A)中のIB−IB線に沿った縦端面図である。
図1に示される本発明の吸収体物品100は、基本的に、シート状の防漏体10と、防漏体10の上部に、少なくとも1層配置された、高吸水性樹脂を含有し体液を吸収しうる吸収体12と、吸収体12の上部において防漏体10の前部と防漏体10の後部との間にかけて配置され、着用時に、着用者の肌に接触し、かつ、吸収体12と離間した状態となる、スキンコンタクト部材14と、着用時にスキンコンタクト部材14の着用者の股下部に相当する部分と、吸収体12とを結合する、連結ユニット16とを具備する。
防漏体10の材質は、一般に、バックシートとして用いられているものを用いることができる。具体的には、例えば、PE、PP、PET、EVA等の樹脂のフィルム;前記樹脂の発泡シート等の体液不透過性シートを用いることができる。体液不透過性シートは、通気性フィルム等の通気性を有するものも好適に用いられる。
また、前記樹脂のフィルムを用いる場合には、感触や外観を向上させるために、フィルムと不織布との複層シートとして用いることもできる。この場合、不織布としては、比較的低目付のSB、サーマルボンド不織布(例えば、PPのスポットボンド不織布)等が好適に用いられる。
また、前記樹脂のフィルムと後述するシート状吸収体との複層シートを用いることもできる。
また、高耐水性不織布を用いることもできる。高耐水性不織布としては、例えば、耐水度100mmH2O以上の耐水性を有するSMS、マイクロファイバーウェブの細孔をミクロフィブリル化セルロース(MFC)やワックスで充填することにより耐水性を付与されたSBが挙げられる。この場合、単独で用いてもよく、フィルムと高耐水性不織布との複層シートとして用いることもできる。
防漏体10は、複数の部材から構成されていてもよい。
防漏体10は、シート状であれば、その形状を特に限定されない。
本発明に用いられる吸収体12は、体液を吸収しうるものであれば特に限定されず、従来公知の吸収体物品に用いられる吸収体を用いることができる。例えば、粉末状の木材パルプ、無加工のSAP等の粉体状吸収体、シート状吸収体を用いることができる。
シート状吸収体は、形態安定性、SAPの脱落防止等の可能性等に優れる。
シート状吸収体の中でも、SAPを50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上含有する高吸水性シートであるのが好ましい。また、高吸水性シートにおけるSAPの含有量は、高吸水性シートの安定性等の点で、95質量%以下であるのが好ましい。
高吸水性シートは、SAPを主成分とする極薄のシート状吸収体である。高吸水性シートは、SAPの含有量が極めて高いため、厚さが極めて薄い。高吸水性シートの厚さは、1.5mm以下であるのが好ましく、1mm以下であるのがより好ましい。
高吸水性シートは、SAPを主成分とする極薄のシート状吸収体であれば、構成や製造方法を特に限定されない。
例えば、Air Laid法で得られる高吸水性シートが挙げられる。Air Laid法は、粉砕した木材パルプとSAPとを混合し、結合剤を添加してシート状に成形して高吸水性シートを得る方法である。この方法で得られる高吸水性シートとしては、例えば、米国レオニヤ(Rayonier)社製のNOVATHIN(米国登録商標)、王子キノクロス社製のB−SAPが知られている。
また、SAPの分散スラリーを不織布等の体液透過性シートの上にコーティングする方法で得られる高吸水性シートも挙げられる。ここで、SAPの分散スラリーは、SAPとミクロフィブリル化セルロース(MFC)とを、水とエタノールとの混合溶媒に分散させたものであるのが好ましい。この方法で得られる高吸水性シートとしては、例えば、(株)日本吸収体技術研究所製のMegaThin(登録商標)が知られている。
そのほかに、例えば、起毛状不織布にSAPを大量に担持させ、ホットメルトバインダー、エマルションバインダー、水性繊維等で固定する方法で得られる高吸水性シート、繊維状SAPをPET(ポリエチレンテレフタレート)繊維と混合してウェブ状に成形する方法で得られる高吸水性シート、SAP層の上下をティッシュで挟んだSAPシートが挙げられる。
吸収体12は、防漏体10の上部に、少なくとも1層配置される。すなわち、吸収体12は、1層であってもよく、2層以上(複数層)であってもよい。
また、吸収体12は、折りたたんだ状態で配置することもできる。
なお、本発明においては、吸収体と連結ユニットとの結合は、吸収体が露出している構造であればその吸収体の上側の表面と連結ユニットとの結合であり、吸収体の表面に接合されたアクイジション層やトップシートが存在していればそのアクイジション層やトップシートの上側の表面と連結ユニットとの結合を意味する。
スキンコンタクト部材14は、図1に示されているように、吸収体12の上部において防漏体10の前部と防漏体10の後部との間にかけて、配置される。
スキンコンタクト部材14の構造は、着用時に、着用者の肌に接触し、かつ、吸収体12と離間した状態となるものであれば特に限定されない。例えば、図1(B)に示されるように、スキンコンタクト部材14の防漏体10の前部及び後部と結合している2箇所の部分の長さを、その部分に対応する防漏体10の長さより短くした構造が挙げられる。
また、スキンコンタクト部材は、着用者の肌へ常時接触しやすくするために、伸縮性を有しているのが好ましい。伸縮性を付与するには、例えば、スキンコンタクト部材自体を、伸縮性を持つポリウレタンフィラメント等の伸縮性部材からなるニット、ネット、不織布等から構成する態様、スキンコンタクト部材の左右側縁に伸縮性部材を接合した態様が挙げられる。より具体的には、例えば、特許文献1に記載のスキンコンタクトシートのように、弾性部材が接合されており、着用時に弾性部材が引き延ばされ、着用者の肌に密着状態で当接する構造のものが挙げられる。
スキンコンタクト部材は、形状を特に限定されず、例えば、シート状、バンド状、カーテン状、並行レール状とすることができる。
スキンコンタクト部材を構成する材料は、スキンコンタクト部材が着用者の肌に直接接触することになるので、低刺激性であること、表面が滑らかでソフトタッチであること、汗を吸収しても肌にべたつかないことが、それぞれ好ましい。
具体的には、例えば、PE、PP、PET、ナイロン等のフィラメントからなるメッシュ類;合成繊繊の細い糸(5デニール以下であるのが好ましい。)を原材料とするエアースルー、スパンメルト、スパンレース等の不織布;前記不織布の開孔加工品;前記不織布の畝状の加工品が好適に挙げられる。
これらは、スキンコンタクトシートが着用者の肌に直接接触することになるので、表面が親水性、特に吸汗性であるのが好ましい。具体的には、例えば、合成繊維から構成される不織布に表面親水化処理を施したシート、親水性不織布を上側に、疎水性不織布を下側にして2枚重ねて構成されたシートが挙げられる。
図1に示されるスキンコンタクト部材14は、前身頃部に尿透過用開口Ofを有し、かつ、後身頃部に便透過用開口Orを有するシートである。
スキンコンタクト部材14は、このように尿透過用開口Of及び便透過用開口Orを有する構成とすることにより、これら以外の部分によって、吸収体12の上を広く被覆することができる。したがって、通常は吸収体12とスキンコンタクト部材14とが離間しているところ、着用者の体位等により吸収体12が着用者の側に変形してきたりしても、吸収体12と直接接触する着用者の肌の部分を減少するように働く。
スキンコンタクト部材は、上述したように、尿透過用開口及び便透過用開口の一方又は両方を有するのが好ましい態様の一つである。
尿透過用開口は、本発明の吸収体物品が女性用吸収体物品として用いられる場合は、尿道口から排出された尿の通過口となり、男性用吸収体物品として用いられる場合は、ペニス、又は、ペニス及び睾丸が収容される。
尿透過用開口は、上記の機能を奏するものであれば、形状を特に限定されないが、例えば、図1(A)に示されるように、スキンコンタクト部材の前身頃に形成された角の丸い三角形状の切欠きが挙げられる。切欠きの形状は、特に限定されず、上記の他に、円形、長方形が挙げられる。また、切欠きではなく、スキンコンタクト部材に設けられたスリットであってもよい。
便透過用開口は、着用者が排出する便を透過させ、便は吸収体上に受容される。
便透過用開口は、上記の機能を奏するものであれば、形状を特に限定されないが、例えば、図1(A)に示されるように、スキンコンタクト部材の後身頃に形成された角の丸い三角形状の切欠きが挙げられる。切欠きの形状は、特に限定されず、上記の他に、円形、長方形が挙げられる。
尿透過用開口及び便透過用開口を有しないスキンコンタクト部材の態様としては、例えば、スキンコンタクト部材の前部及び/又は後部が尿や便が排出される位置まで深くえぐれているシートである態様や、スキンコンタクト部材が複数のバンド(例えば、左右2本のバンド)からなり、尿や便が排出される位置がバンドの間隙となる態様が挙げられる。
連結ユニット16は、着用時にスキンコンタクト部材14の着用者の股下部に相当する部分と、吸収体12とを結合する。これにより、着用時に、スキンコンタクト部材14の左右方向の位置のずれを防止することができる。
図2は、連結ユニットの例を示す模式的な斜視図である。
連結ユニット16は、図2に示されるように、長方形のシートである。連結ユニット16には、着用時にスキンコンタクト部材14の着用者の股下部に相当する部分に結合する結合部18と、吸収体12に結合する結合部20とを有している。
連結ユニット16は、図1に示されるように、結合部18及び結合部20でスキンコンタクト部材14及び吸収体12にそれぞれ結合する。
結合の方法は、特に限定されず、例えば、接着剤により結合する方法が挙げられる。
また、図1においては、連結ユニット16の結合部18がスキンコンタクト部材14の下面と結合しているが、本発明においてはこれに限定されず、例えば、連結ユニットがスキンコンタクト部材の着用者の股下部に相当する部分の上面と結合していてもよい(図10、図13及び図15参照)。
連結ユニット16において、結合部18よりも前に存在する垂れ下がり部22は、着用者から排出される尿が吸収体12へと移動する際の流路を形成する。このように、連結ユニット16のスキンコンタクト部材14と結合する部分より前の部分が、尿透過用開口部Ofの下側に垂れ下がっていると、尿の吸収体12への移動が円滑となり、特に、本発明の吸収体物品が女性用である場合に有用である。
連結ユニットは、吸収体とスキンコンタクト部材とを結合するものであれば、図2に示される構成に限定されない。例えば、シート状、帯状、ネット状、テープ状、糸状のものであってもよい。
シート状の連結ユニットは、例えば、1枚のシート又はこれを2枚以上重ね合わせて構成することができる。
シート状の連結ユニットは、前後方向の長さ(図2中のL)が60〜120mmであるのが好ましく、また、左右方向の幅(図2中のW)が30〜100mmであるのが好ましい。
吸収体物品100においては、上述したように、着用時に、スキンコンタクト部材14が着用者の肌に接触し、かつ、吸収体12と離間した状態となっているので、吸収体12に吸収された尿又は吸収されるまでに滞留している尿が着用者の肌に接触して不快感を生じさせたり、吸収体12上に受容された便が着用者の肌に接触して汚れを生じさせたりすることを抑制することができる。
また、吸収体物品100においては、上述したように、連結ユニット16により、着用時に、スキンコンタクト部材14の左右方向の位置のずれ(中でも、股下部における左右方向の位置のずれ)を防止することができる。したがって、スキンコンタクト部材が着用時に会陰部からずれて隙間を生じ、尿の横漏れを発生させたり、尿によりスキンコンタクト部材14が濡れる状態になって肌を尿で湿潤させたり、便がスキンコンタクト部材14上に残って臀部の汚れを生じさせたりすることを効果的に防止することができる。
なお、本発明においては、連結ユニットは、左右方向の可動範囲は狭い方が好ましい。また、前後方向の可動範囲は、結合部18と結合部20との(前後方向の)間隔によって制御され、着用者の肌と吸収体12とを離間した状態で保つ点で、ある程度広い方が好ましい。
連結ユニットは、スキンコンタクト部材と吸収体とを所定の距離(例えば、10〜20mm)で維持する態様であるのが好ましい。
図1に示される本発明の吸収体物品100は、具体的には、以下のようにして構成することができる。
スキンコンタクト部材14は、例えば、以下のようにして設けることができる。
まず、前後方向の長さ450mm、左右方向の幅90mmの目付量13g/mのPE/PPスパンボンド不織布(例えば、チッソ社製)の両側端を10mmずつ折り返し、2本の200dexウレタンフィラメント(例えば、東レ・デュポン社製)を粘着剤により折り返した両側端に接合して設置し、両側端部に伸縮性を付与する。
ついで、前身頃に尿透過用開口Of、後身頃に便透過用開口Orを、間隔が10mmとなるように設けてそれぞれ形成し、スキンコンタクト部材14を得る。
さらに、得られたスキンコンタクト部材14を伸長させた状態で、その前端部及び後端部を、防漏体10の前端部付近及び後端部付近にホットメルトで固定する。その際、固定される部分を図1に示されるより広くして、スキンコンタクト部材14と吸収体12の前端や後端とを併せて固定することもできる。
また、防漏体の前端部や後端部がアクイジション層やトップシートのような部材で被覆されている場合(例えば、吸収体及び防漏体が全体的にアクイジション層やトップシートのような部材で被覆されている場合)には、スキンコンタクト部材と防漏体とを、被覆している部材を介して固定することもできる。
連結ユニット16は、例えば、以下のようにして設けることができる。
まず、35メッシュのエラストマーネット(例えば、コンウェド社製)の上面にTCF不織布(例えば、二村化学社製)を積層して、連結ユニット16を得る。大きさは、例えば、前後方向の長さ100mm、左右方向の幅30mmの帯状とする。
得られた連結ユニット16は、結合部18をスキンコンタクト部材14の着用者の股下部に相当する部分の下面と結合させ、結合部20を吸収体12の上面に結合させる。これにより吸収体12の上面とスキンコンタクト部材14の下面との間隔が所定の距離(例えば、約15mm)に維持されやすくなっている。
連結ユニット16の結合部18より前の部分は下に垂れ下がった状態となる。
以下、本発明の吸収体物品におけるスキンコンタクト部材及び連結ユニットの別の好適な態様について、説明する。
図3は、本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。図3(A)は平面図であり、図3(B)は図3(A)中のIIIB−IIIB線に沿った縦端面図である。
図3に示される吸収体物品100aは、基本的に、吸収体物品100と同様であるが、連結ユニット16aの構造が連結ユニット16と異なる。
連結ユニット16aは、左右方向の幅が、吸収体12及びスキンコンタクト部材14aよりも広くなっている。
連結ユニット16aは、前端部の中央部が、スキンコンタクト部材14aの着用者の股下部に相当する部分の下面と結合している。さらに、後述するように、連結ユニット16aは吸収体12とも結合しているため、連結ユニット16と同様に、着用時に、スキンコンタクト部材14aの左右方向の位置のずれを防止することができる。また、連結ユニット16の場合と同様に、スキンコンタクト部材14aは、前後方向には、ある程度の範囲で可動である。
また、連結ユニット16aは、その後側の大部分が、後身頃において、吸収体12の上側の全面を被覆している。連結ユニット16aと吸収体12との結合は、接触している部分において、全面的にされていてもよいし、一部のみでされていてもよい。
連結ユニット16aの後側部分は、着用者から排出され、便透過用開口Orを透過した便を受容する。
この態様においては、連結ユニット16aが、その左右側縁部及び後端部において、防漏体10と結合しているのが好ましい。これにより、吸収体12が後身頃において、連結ユニット16aと防漏体10とにより形成される密閉空間に存在することになるので、連結ユニット16aとして液不透過性又は液難透過性の材料を用いると、吸収体12が吸収した尿の外部への漏れを防止することができる。また、連結ユニット16aがその上側で受容する便と、連結ユニット16aの下側の吸収体12が吸収する尿とが混じり合って、臭いが強くなったり、かぶれが発生しやすくなったりするなどの問題をなくすことができる。
図3に示される本発明の吸収体物品100aは、具体的には、以下のようにして構成することができる。
スキンコンタクト部材14aは、例えば、以下のようにして設けることができる。
まず、前後方向の長さ450mm、左右方向の幅70mmの目付量13g/mのPP・SMS不織布(例えば、アブゴール社製)の上側に、目付量20g/mで全面に多数の開孔(約1mm径)を持つレーヨンスパンレース不織布(例えば、ダイワボウ社製)を重ね、左右側縁部において、それぞれ2本の200dexウレタンフィラメント(例えば、東レ・デュポン社製)を伸長させた状態でこれら2枚の不織布の間に挟み込み、粘着剤により接合し、左右側縁部に伸縮性を付与する。
ついで、前身頃に尿透過用開口Of、後身頃に便透過用開口Orを、間隔が10mmとなるように設けてそれぞれ形成し、スキンコンタクト部材14aを得る。
さらに、得られたスキンコンタクト部材14aを伸長させた状態で、その前端部及び後端部を、防漏体10の前端部付近及び後端部付近にホットメルトで固定する。
連結ユニット16aは、例えば、以下のようにして設けることができる。
まず、防漏性のあるPEフィルムとSMSとの積層体を連結ユニット16aとして用いる。大きさは、例えば、前後方向の長さ250mm、左右方向の幅140mmの帯状とする。
連結ユニット16aは、前端部をスキンコンタクト部材14aの着用者の股下部に相当する部分の下面と結合させ、その後側の大部分を吸収体12の上面に被覆した状態とし、スキンコンタクト部材14aとの結合部より後方へ30mmの間隔を設けて結合させる。また、連結ユニット16aのスキンコンタクト部材14aとの結合部より後方へ30mmの間隔を空けた左右側縁部及び後端部を防漏体10と結合する。
図4は、本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。図4(A)は平面図であり、図4(B)は図4(A)中のIVB−IVB線に沿った縦端面図である。
図4に示される吸収体物品100bは、基本的に、吸収体物品100と同様であるが、連結ユニット16bの構造が連結ユニット16と異なる。
連結ユニット16bは、連結ユニット16と同様に、スキンコンタクト部材14bの着用者の股下部に相当する部分の下面と結合し、その結合部よりも前に舌状に垂れ下がる垂れ下がり部を有し、また、連結ユニット16aと同様に、その結合部より後において、後方に行くに従って緩やかに下がって吸収体12aと接触し、吸収体12aの全面を被覆している。連結ユニット16bは、吸収体12aとの接触部において吸収体12aと結合している。
連結ユニット16bは、防漏体10aの後端部と結合し、また、防漏体10aの左右側部と結合部19において結合している。
吸収体物品100bにおいては、吸収体12aの上(後身頃においては連結ユニット16bの下)に、トップシート24を有している。トップシート24を有することにより、吸収体が着用者の肌に接触した場合にも、その刺激を和らげ、吸収体から脱落したSAPの肌への付着を防ぐことができる。
トップシートとしては、特に限定されず、例えば、従来公知のトップシートを用いることができる。
防漏体10aは、後身頃の左右側縁部において、前身頃と着脱可能とするための結束テープを有する着脱部材26を有している。
吸収体物品100bは、子供用おむつ又は大人用おむつとして好適に用いられる。
図5は、本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。図5(A)は平面図であり、図5(B)は図5(A)中のVB−VB線に沿った縦断面図である。
図5に示される吸収体物品100cは、基本的に、吸収体物品100と同様であるが、連結ユニット16cの構造が連結ユニット16と異なる。
連結ユニット16cは、連結ユニット16aと同様に、その前端部において、スキンコンタクト部材14aの着用者の股下部に相当する部分の下面と結合しているが、後端部がほぼその直下に位置する吸収体12の上面と結合している。
連結ユニット16cの左右端部は、吸収体物品100cの中央部において、防漏体10の左右端部まで延在している。このように連結ユニット16cが防漏体10の内部空間を前後に仕切っているため、防漏体10の前身頃の内部空間に排出された尿が後身頃に移動したり、防漏体10の後身頃の内部空間に排出された便が前身頃に移動したりすることを効果的に防止することができる。特に、連結ユニット16cが防漏性を有するのが好ましい。
連結ユニット16cの前端部とスキンコンタクト部材14aの下面との結合は、左右2箇所に分かれた結合部19aで行われる。これにより、スキンコンタクト部材14aの左右縁部の伸縮性が阻害されなくすることができる。
このように連結ユニット16cがスキンコンタクト部材14aと吸収体12とを2箇所で結合しているので、スキンコンタクト部材14aは、左右方向への移動はほとんどできなくなるが、前後方向には、ある程度の範囲で可動である。したがって、スキンコンタクト部材14aの着用者の股下部に相当する部分(尿透過用開口部Ofと便透過用開口部Orとの間の部分)を、着用者の股下部(会陰部)に密着させることが容易となる。
図5に示される本発明の吸収体物品100cは、具体的には、以下のようにして構成することができる。
スキンコンタクト部材14aは、図3に示される吸収体物品100aにおけるスキンコンタクト部材14aと同様にして設けることができる。
連結ユニット16cは、例えば、PP・SMS不織布/PEフィルム/PP・SMS不織布の3層からなる積層体を用いて設けることができる。
図6は、本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。図6(A)は平面図であり、図6(B)は図6(A)中のVIB−VIB線に沿った縦端面図である。
図6に示される吸収体物品100dは、基本的に、吸収体物品100と同様であるが、スキンコンタクト部材28の構造がスキンコンタクト部材14と異なる。
スキンコンタクト部材28は、図6に示されるように、前後方向に延在する左右2本の帯状部材からなる。帯状部材は、それぞれ、左右方向の幅が10〜30mmであるのが好ましい。2本の帯状部材の間隔(内側縁部同士の間隔)は、子供用の吸収体物品に用いる場合は、20〜70mmであるのが好ましく、また、大人用の吸収体物品に用いる場合は、30〜100mmであるのが好ましい。
2本の帯状部材からなるスキンコンタクト部材28は、シートからなるスキンコンタクト部材14に比べて、着用者の身体との接触面積が小さくなり、その分、圧力が高くなりやすい。そのため、帯状部材としては、肌に刺激がなく、滑らかであるのが好ましい上、クッション性が高いものが好ましい。クッション性を高くするためには、伸縮性が高いもの、厚さがある程度大きいものが好ましい。
具体的には、例えば、伸縮性のあるPP製、ポリウレタン製等の発泡体;伸縮包帯等に使用される弾性糸編成品;弾性フィルム、弾性ネット等の弾性部材と不織布との積層シートが好適に用いられる。
連結ユニット30は、シート状の部材であり、結合部32において、スキンコンタクト部材28の着用者の股下部に相当する部分で、スキンコンタクト部材28を構成する2本の帯状部材のそれぞれの下面と結合し、2本の帯状部材を連結している。
また、連結ユニット30は、後端部が吸収体12の上面に結合している。
これにより、スキンコンタクト部材28の下面と吸収体12の上面との間隔を一定以上に維持することができる。例えば、子供用の吸収体物品の場合、10〜20mmに維持するのが好ましい。
このように2本の帯状部材からなるスキンコンタクト部材28とこれらを連結する連結ユニット30とにより、前身頃に尿透過用開口部Of、後身頃に便透過用開口部Orが形成される。
また、連結ユニット30の二つの結合部32の間の部分は、図6(A)に示されるように、上側に露出しており、着用時に着用者の股下部に接触する。
このように連結ユニット30がスキンコンタクト部材28と吸収体12とを結合しているので、スキンコンタクト部材28は、左右方向への移動はほとんどできなくなるが、前後方向には、ある程度の範囲で可動である。したがって、スキンコンタクト部材28を構成する2本の帯状部材の間に存在する連結ユニット30の部分(尿透過用開口部Ofと便透過用開口部Orとの間の部分)を、着用者の股下部(会陰部)に密着させることが容易となる。
連結ユニット30は、連結ユニット16と同様に、結合部32より前に、垂れ下がり部を有している。これにより、尿の吸収体12への移動が円滑となり、特に、本発明の吸収体物品が女性用である場合に有用である。
図6に示される本発明の吸収体物品100dは、具体的には、以下のようにして構成することができる。
スキンコンタクト部材28は、例えば、3本の200dexポリウレタンフィラメント(例えば、東レ・デュポン社製)を5mm間隔で平行に並べて、2枚の15g/mのPE/PPスパンボンド不織布(例えば、チッソ社製)の間に伸長させた状態で挟み込み、粘着剤により接合して得られる幅20mmの伸縮性及びクッション性のある帯状部材を用いることができる。
この帯状部材2本を、例えば、間隔が40mmとなるように、その前端部及び後端部の近傍を防漏体10に結合させて、スキンコンタクト部材28を設ける。
連結ユニット30は、35メッシュのエラストマーネット(例えば、コンウェド社製)の上面にTCF不織布(例えば、二村化学社製)を積層して得ることができる。大きさは、例えば、前後方向の長さ100mm、左右方向の幅60mmの帯状とする。
図7は、本発明の吸収体物品に用いられる2本の帯状部材からなるスキンコンタクト部材の種々の配置の例を示す模式的な平面図である。
図7(A)に示されるスキンコンタクト部材28aは、2本の帯状部材が平行に配置されている。2本の帯状部材の間隔Lwは、上述したように、子供用の吸収体物品に用いる場合は、20〜70mmであるのが好ましく、また、大人用の吸収体物品に用いる場合は、30〜100mmであるのが好ましい。連結ユニット30aは、その左右2箇所において、2本の帯状部材と結合している。
図7(B)に示されるスキンコンタクト部材28bは、2本の帯状部材が交差するように配置されている。2本の帯状部材の間隔Lwは、子供用の吸収体物品に用いる場合は、最も間隔が広い部分で50〜70mmであるのが好ましく、また、大人用の吸収体物品に用いる場合は、最も間隔が広い部分で70〜100mmであるのが好ましい。連結ユニット30aは、左右方向の中央部1箇所において、2本の帯状部材と結合している。
図7(C)に示されるスキンコンタクト部材28cは、2本の帯状部材が離間して配置されており、連結ユニット30aの結合箇所において幅が狭く、それより前にいくに従って、また、後ろにいくに従って幅が広くなっている。2本の帯状部材の間隔Lwは、子供用の吸収体物品に用いる場合は、最も間隔が広い部分で50〜70mmであるのが好ましく、最も間隔が狭い部分で20〜40mmであるのが好ましく、また、大人用の吸収体物品に用いる場合は、最も間隔が広い部分で70〜100mmであるのが好ましく、最も間隔が狭い部分で30〜50mmであるのが好ましい。連結ユニット30aは、その左右2箇所において、2本の帯状部材と結合している。
図8は、本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。図8(A)は平面図であり、図8(B)は図8(A)中のVIIIB−VIIIB線に沿った縦端面図である。
図8に示される吸収体物品100eは、基本的に、吸収体物品100dと同様であるが、連結ユニット30bの構造が連結ユニット30と異なる。
連結ユニット30bは、前端部の左右2箇所が、スキンコンタクト部材28を構成する2本の帯状部材の着用者の股下部に相当する部分の下面と結合している。さらに、後述するように、連結ユニット30bは吸収体12とも結合しているため、着用時に、スキンコンタクト部材28の左右方向の位置のずれを防止することができる。また、スキンコンタクト部材30bは、前後方向には、ある程度の範囲で可動である。
また、連結ユニット30bは、その後側の大部分が、後身頃において、吸収体12の上側の全面を被覆している。連結ユニット30bと吸収体12との結合は、接触している部分において、全面的にされていてもよいし、一部のみでされていてもよい。
連結ユニット30bは、着用者から排出され、便透過用開口Orを透過した便を受容する。
この態様においては、連結ユニット30bが、その左右側縁部及び後端部において、防漏体10と接合しているのが好ましい。これにより、吸収体12が後身頃において、連結ユニット30bと防漏体10とにより形成される密閉空間に存在することになるので、連結ユニット30bとして液不透過性又は液難透過性の材料を用いると、吸収体12が吸収した尿の外部への漏れを防止することができる。また、連結ユニット30bがその上側で受容する便と、連結ユニット30bの下側の吸収体12が吸収する尿とが混じり合って、臭いが強くなったり、かぶれが発生しやすくなったりするなどの問題をなくすことができる。
連結ユニット30bは、吸収体物品100aに用いられる連結ユニット16aと同様のものを用いることができる。
連結ユニット30bは、シート状の部材であり、結合部32aにおいて、スキンコンタクト部材28の着用者の股下部に相当する部分で、スキンコンタクト部材28を構成する2本の帯状部材のそれぞれの下面と結合し、2本の帯状部材を連結している。
また、連結ユニット30bは、上述したように、吸収体12の上面に結合している。
これにより、スキンコンタクト部材28の下面と吸収体12の上面との間隔を一定以上に維持することができる。例えば、子供用の吸収体物品の場合、10〜20mmに維持するのが好ましい。
このように2本の帯状部材からなるスキンコンタクト部材28とこれらを連結する連結ユニット30bとにより、前身頃に尿透過用開口部Of、後身頃に便透過用開口部Orが形成される。
また、連結ユニット30bの二つの結合部32aの間の部分は、図7(A)に示されるように、上側に露出しており、着用時に着用者の股下部に接触する。
このように連結ユニット30bがスキンコンタクト部材28と吸収体12とを結合しているので、スキンコンタクト部材28は、左右方向への移動はほとんどできなくなるが、前後方向には、ある程度の範囲で可動である。したがって、スキンコンタクト部材28を構成する2本の帯状部材の間に存在する連結ユニット30bの部分(尿透過用開口部Ofと便透過用開口部Orとの間の部分)を、着用者の股下部(会陰部)に密着させることが容易となる。
図9は、本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。図9(A)は平面図であり、図9(B)は図9(A)中のIXB−IXB線に沿った縦端面図である。
図9に示される吸収体物品100fは、基本的に、吸収体物品100dと同様であるが、連結ユニット30cの構造が連結ユニット30と異なる。
連結ユニット30cは、前端部の左右2箇所が、スキンコンタクト部材28を構成する2本の帯状部材の着用者の股下部に相当する部分の下面と結合し、後端部がほぼその直下に位置する吸収体12の上面と結合している。
連結ユニット30cの左右端部は、吸収体物品100fの中央部において、防漏体10の左右端部まで延在している。このように連結ユニット30cが防漏体10の内部空間を前後に仕切っているため、防漏体10の前身頃の内部空間に排出された尿が後身頃に移動したり、防漏体10の後身頃の内部空間に排出された便が前身頃に移動したりすることを効果的に防止することができる。特に、連結ユニット30cが防漏性を有するのが好ましい。
このように連結ユニット30cがスキンコンタクト部材28と吸収体12とを結合しているので、スキンコンタクト部材28は、左右方向への移動はほとんどできなくなるが、前後方向には、ある程度の範囲で可動である。したがって、スキンコンタクト部材28を構成する2本の帯状部材の間に存在する連結ユニット30cの部分(尿透過用開口部Ofと便透過用開口部Orとの間の部分)を、着用者の股下部(会陰部)に密着させることが容易となる。
図10は、本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。図10(A)は平面図であり、図10(B)は図10(A)中のXB−XB線に沿った縦断面図である。
図10に示される吸収体物品100gは、基本的に、吸収体物品100dと同様であるが、連結ユニット30dの構造が連結ユニット30と異なる。
連結ユニット30dは、スキンコンタクト部材28を構成する二つの帯状部材を連結する連結部材34と、連結部材34と吸収体12とを連結する連結部材36とを有する。この連結部材34と連結部材36とにより、スキンコンタクト部材28を構成する二つの帯状部材の着用者の股下部に相当する部分と吸収体12とが結合される。
このように連結ユニット30dがスキンコンタクト部材28と吸収体12とを結合しているので、スキンコンタクト部材28は、左右方向への移動はほとんどできなくなるが、前後方向には、ある程度の範囲で可動である。したがって、スキンコンタクト部材28を構成する2本の帯状部材の間に存在する連結ユニット30dの中央部分(尿透過用開口部Ofと便透過用開口部Orとの間の部分)を、着用者の股下部(会陰部)に密着させることが容易となる。
連結部材34は、前後方向の長さが5〜20mmであるのが好ましい。また、連結部材34の左右方向の幅は、スキンコンタクト部材28を構成する二つの帯状部材を連結することができれば特に限定されないが、40〜140mmであるのが好ましい。子供用の吸収体物品の場合は、40〜100mmであるのがより好ましい。大人用の吸収体物品の場合は、60〜140mmであるのがより好ましい。
連結部材34は、着用者の股下部に接触するため、クッション性があるのが好ましい。クッション性を持たせるためには、弾性部材を用いてある程度の厚さとするのが好ましい。例えば、PP、ポリウレタン等の発泡体;ゴムチューブ;開繊トウ;不織布積層体で構成された柱状体が挙げられる。
図11は、連結部材34の模式的な斜視図である。図11に示される連結部材34は、円柱をつぶして平坦にした形状となっている。このような形状とすることにより、着用者の股下部に接触しても、その部分の肌を傷めるおそれが少なくなる。
連結部材34は、図10に示されるように、スキンコンタクト部材28の中央部の上面側に接合して設けられる。
連結部材34としては、例えば、前後方向の長さ20mm、左右方向の幅70mm、厚さ3mmのポリエステル型軟質ウレタンフォーム(例えば、イノアック社製)を用いることができる。
図12は、連結部材36の模式的な平面図である。図12に示される連結部材36は、シート状である。
連結部材36は、例えば、前後方向の長さ100mm、左右方向の幅30mmの帯状とする。
連結部材36は、例えば、35メッシュのエラストマーネット(例えば、コンウェド社製)の上面にTCF不織布(例えば、二村化学社製)を積層して得ることができる。
連結部材36は、図10に示されるように、連結部材34の中央部の上面を被覆するように設けられる。連結部材36の連結部材34より前に存在する部分は、舌状の垂れ下がり部を形成している。これにより、尿の吸収体12への移動が円滑となり、特に、本発明の吸収体物品が女性用である場合に有用である。
また、連結部材36の後端部は、吸収体12の上面に結合される。
このように2本の帯状部材からなるスキンコンタクト部材28とこれらを連結する連結部材34及び連結部材36とを有する連結ユニット30dとにより、前身頃に尿透過用開口部Of、後身頃に便透過用開口部Orが形成される。
また、連結ユニット30dの連結部材36の中央部は、図10(A)に示されるように、上側に露出しており、着用時に着用者の股下部に接触する。
図13は、本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。図13(A)は平面図であり、図13(B)は図13(A)中のXIIIB−XIIIB線に沿った縦断面図である。
図13に示される吸収体物品100hは、基本的に、吸収体物品100gと同様であるが、スキンコンタクト部材38の構造がスキンコンタクト部材28と異なる。
図14は、スキンコンタクト部材38の模式図である。図14(A)は側面図であり、図14(B)は図14(A)中のXIVB−XIVB線に沿った横端面図である。
図14に示されるようにスキンコンタクト部材38は、帯状部材40と、一方の端部が折り返して帯状部材40の上面を被覆し他の端部がその下に垂れ下がる垂下部材42とを有する。
なお、スキンコンタクト部材は、帯状部材の下側で垂下部材が帯状部材と結合している態様とすることもできる。
帯状部材40は、例えば、吸収体物品100dに用いられるスキンコンタクト部材28を構成する帯状部材と同様の材料を用いて構成することができる。
具体的には、例えば、幅10mmのゴム糸バンド(例えば、パジャマゴム、フジハト社製)を用いることができる。
垂下部材42は、例えば、スパンメルト不織布、吸収体物品100に用いられるスキンコンタクト部材14と同様の材料を用いて構成することができる。
具体的には、例えば、目付量15g/mのPP・SMS不織布(例えば、アブゴール社製)を用いることができる。
垂下部材42は、図14においては、プリーツ(襞)を有しているが、本発明においては、プリーツを有していないものも好適に用いられる。
垂下部材42の垂下部分の長さは、例えば、10〜30mmとする。
股下部付近の垂下部材42の垂下部分の先端部と吸収体12との距離は、1〜3mmとするのが好ましいが、両者は一部接触していてもよい。
帯状部材40と垂下部材42との結合は、方法を特に限定されないが、例えば、ミシンで縫製する方法、接着剤により結合させる方法が挙げられる。
吸収体物品100hにおいては、前後方向に延在する左右2本の帯状部材40と、帯状部材40から垂れ下がる垂下部材42とを有するスキンコンタクト部材38が平行に設けられている。帯状部材40の間隔は、例えば、60mmとする。
従来の吸収体物品においては、着用者から排出された尿が、着用者の肌を伝って吸収体物品の外部に漏れやすいという問題があったのに対し、この態様の本発明の吸収体物品においては、スキンコンタクト部材38が肌に密着しているため、尿が着用者の肌を伝っても、スキンコンタクト部材38により尿の流れが止められ、その後、尿はスキンコンタクト部材38の垂下部材42を伝って吸収体12の上に円滑に移動することになる。
連結ユニット30dは、スキンコンタクト部材38の着用者の股下部に相当する部分で、2本の帯状部材40を連結する。連結の態様は、連結ユニット30dが帯状部材40に直接結合していてもよく、垂下部材42を介して結合していてもよい。
連結ユニット30dは、吸収体物品100gに用いられるものと同様とすることができる。
図15は、本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。図15(A)は平面図であり、図15(B)は図15(A)中のXVB−XVB線に沿った縦断面図である。
図15に示される吸収体物品100iは、基本的に、吸収体物品100hと同様であるが、連結ユニット30eの構造が連結ユニット30dと異なる。
連結ユニット30eは、2本のスキンコンタクト部材38を連結する連結部材34と、連結部材34と吸収体12とを連結する連結部材36aとを有する。この連結部材34と連結部材36aとにより、スキンコンタクト部材38の着用者の股下部に相当する部分と吸収体12とが結合される。
このように連結ユニット30eがスキンコンタクト部材38と吸収体12とを結合しているので、スキンコンタクト部材38は、左右方向への移動はほとんどできなくなるが、前後方向には、ある程度の範囲で可動である。したがって、2本のスキンコンタクト部材の間に存在する連結ユニット30eの中央部分(尿透過用開口部Ofと便透過用開口部Orとの間の部分)を、着用者の股下部(会陰部)に密着させることが容易となる。
連結ユニット30eに用いられる連結部材34は、連結ユニット30dに用いられるものと同様のものを用いることができる。
図16は、連結部材36aの模式的な平面図である。
連結部材36aは、図16に示されるように、連結部材34と結合する前側部分と、吸収体12を後身頃において被覆する後側部分とを有する。
連結部材36aの前側部分は、吸収体物品100hに用いられる連結部材36と同様のものとすることができる。
連結部材36aの後側部分は、後身頃において、吸収体12の上側の全面を被覆している。連結部材36aと吸収体12との接合は、接触している部分において、全面的にされていてもよいし、一部のみでされていてもよい。
連結ユニット36aは、着用者から排出され、便透過用開口Orを透過した便を受容する。
この態様においては、連結ユニット36aが、その左右側縁部及び後端部において、防漏体10と接合しているのが好ましい。これにより、吸収体12が後身頃において、連結ユニット36aと防漏体10とにより形成される密閉空間に存在することになるので、連結ユニット36aとして液不透過性又は液難透過性の材料を用いると、吸収体12が吸収した尿の外部への漏れを防止することができる。また、連結ユニット36aがその上側で受容する便と、連結ユニット36aの下側の吸収体12が吸収する尿とが混じり合って、臭いが強くなったり、かぶれが発生しやすくなったりするなどの問題をなくすことができる。
連結部材36aの前側部分は、2本のスキンコンタクト部材38の間隔より幅が狭くなっており、連結部材34との結合部分より前において、下側に垂れ下がっている。
連結部材36aの後側部分は、吸収体12の左右方向の幅より広くなっている。
連結部材36aの前側部分と後側部分とは、両者を構成する幅の異なるシートを一部重ね合わせて結合することにより得られるが、一つの部材であってもよい。
連結部材36aは、例えば、SMSにPEフィルムをラミネートした材料を用いることができる。
本発明の吸収体物品は、それぞれ上述した防漏体と、吸収体と、スキンコンタクト部材と、連結ユニットとを具備するものであれば、特に限定されず、例えば、従来公知の吸収体物品の種々の構成部材を更に具備していてもよい。
例えば、本発明の吸収体物品は、レッグギャザーを具備することができる。
レッグギャザーは、特に限定されず、例えば、従来公知の吸収体物品におけるレッグギャザーと同様のものを用いることができる。
レッグギャザーは、一般的に2種類に分類される。一つは、吸収体物品の本体の左右両側縁に存在するアウターレッグギャザー(ガゼットギャザーとも呼ばれる。以下「OLG」という。)であり、もう一つは、吸収体物品の内部に設けられる、高吸水性樹脂、パルプ等で構成された吸収体の左右両側から立体的に立ち上がるインナーレッグギャザー(スタンディングレッグギャザーとも呼ばれる。以下「ILG」という。)である。
したがって、左右方向における前記スキンコンタクト部材が存在する位置よりも外側に、更に、左右一対のインナーレッグギャザーを具備するのは、本発明の吸収体物品の好ましい態様の一つである。
また、左右方向における前記スキンコンタクト部材が存在する位置よりも外側に、更に、左右一対のアウターレッグギャザーを具備するのは、本発明の吸収体物品の好ましい態様の一つである。
なお、本発明においては、ILG及びOLGの具備の態様は、特に限定されない。例えば、ILGを単独で用いてもよく、OLGを単独で用いてもよく、ILG及びOLGの両者を用いてもよい。
図17は、本発明の吸収体物品の別の例を示す模式図である。図17(A)はパンツ型オムツの態様である吸収体物品をそのウエストギャザーの左右両側の部分(図中のZ)を切断して展開した状態の平面図であり、図17(B)は斜視図である。
図17に示される吸収体物品100jは、基本的に、吸収体物品100fと同様であるが、第1防漏体10及び吸収体12の上にトップシート24を具備する点、左右方向におけるスキンコンタクト部材28が存在する位置よりも外側に、更に、左右一対のアウターレッグギャザー50を具備する点、パンツ型おむつであるため、着脱部材を有さず、防漏体10bを被覆してパンツの形状とする外装シート60、及び、着用時に着用者の腰の周囲に密着するウエストギャザー70をそれぞれ具備する点で異なる。
吸収体物品100jにおける防漏体10bは、形状等の細かい点で異なるものの、吸収体物品100fにおける防漏体10に相当する。
トップシート24aは、第1防漏体10及び吸収体12の上を全面的に被覆している。トップシートとしては、特に限定されず、例えば、従来公知のトップシートを用いることができる。
アウターレッグギャザー50は、トップシート24aにより被覆されることにより固定されている糸状ゴムにより構成されている。糸状ゴムとしては、例えば、3本のポリウレタンフィラメントを用いることができる。
外装シート60及びウエストギャザー70は、特に限定されず、例えば、従来公知のものを用いることができる。
本発明の吸収体物品は、ウエストバンドテープ型としてもよく、パンツ型(テープレス)としてもよい。
以上、本発明の吸収体物品を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、例えば、各部の構成は、同様の機能を発揮しうる任意の構成と置換することができる。
また、各実施形態における各部の構成を任意に組み合わせて、別の実施形態とすることもできる。
本発明の吸収体物品は、紙おむつ(子供用及び大人用)、失禁用品、トレーニングパンツ等に好適に用いられる。
10、10a、10b 防漏体
12、12a 吸収体
14、14a、14b、28、28a、28b、28c、38 スキンコンタクト部材
16、16a、16b、16c、30、30a、30b、30c、30d、30e 連結ユニット
18、19、19a、20、32、32a 結合部
22 垂れ下がり部
24、24a トップシート
26 着脱部材
34、36、36a 連結部材
40 帯状部材
42 垂下部材
50 アウターレッグギャザー
60 外装シート
70 ウエストギャザー
100、100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g、100h、100i、100j 吸収体物品

Claims (14)

  1. シート状の防漏体と、
    前記防漏体の上部に、少なくとも1層配置された、体液を吸収しうる吸収体と、
    前記吸収体の上部において前記防漏体の前部と前記防漏体の後部との間にかけて配置され、着用時に、着用者の肌に接触し、かつ、前記吸収体と離間した状態となる、スキンコンタクト部材と、
    着用時に前記スキンコンタクト部材の着用者の股下部に相当する部分と、前記吸収体とを結合する、連結ユニットと
    を具備する、吸収体物品。
  2. 前記スキンコンタクト部材が、前後方向に延在する左右2本の帯状部材からなり、
    前記連結ユニットが、前記スキンコンタクト部材の着用者の股下部に相当する部分で前記2本の帯状部材を連結し、前身頃に尿透過用開口部、後身頃に便透過用開口部が形成されている、請求項1に記載の吸収体物品。
  3. 前記左右2本の帯状部材が前身頃及び後身頃において間隔を有して設けられている、請求項2に記載の吸収体物品。
  4. 前記スキンコンタクト部材が、更に、前記帯状部材から垂れ下がる垂下部材を有する、請求項2又は3に記載の吸収体物品。
  5. 前記連結ユニットの前記スキンコンタクト部材と結合する部分より前の部分が、前記尿透過用開口部の下側に垂れ下がっている、請求項2〜4のいずれかに記載の吸収体物品。
  6. 前記連結ユニットが、股下部から後端部に至る部位において前記吸収体の少なくとも一部を被覆している、請求項2〜5のいずれかに記載の吸収体物品。
  7. 前記連結ユニットの左右端部が、前記防漏体の左右端部まで延在している、請求項2〜5のいずれかに記載の吸収体物品。
  8. 前記スキンコンタクト部材が、前身頃部に尿透過用開口を有し、かつ、後身頃部に便透過用開口を有するシートである、請求項1に記載の吸収体物品。
  9. 前記連結ユニットの前記スキンコンタクト部材と結合する部分より前の部分が、前記尿透過用開口部の下側に垂れ下がっている、請求項8に記載の吸収体物品。
  10. 前記連結ユニットが、股下部から後端部に至る部位において前記吸収体の少なくとも一部を被覆している、請求項8又は9に記載の吸収体物品。
  11. 前記連結ユニットの左右端部が、前記防漏体の左右端部まで延在している、請求項8又は9に記載の吸収体物品。
  12. 前記吸収体が、高吸水性樹脂を含有する、請求項1〜11のいずれかに記載の吸収体物品。
  13. 左右方向における前記スキンコンタクト部材が存在する位置よりも外側に、更に、左右一対のインナーレッグギャザーを具備する、請求項1〜12のいずれかに記載の吸収体物品。
  14. 左右方向における前記スキンコンタクト部材が存在する位置よりも外側に、更に、左右一対のアウターレッグギャザーを具備する、請求項1〜13のいずれかに記載の吸収体物品。
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