JP5098937B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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本発明は、カラー画像の色ずれを補正する画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来から、原稿のカラー画像を複数の色成分毎に読み取るスキャナー等の画像読み取り装置では、機械的な振動やレンズの色収差や光学伝達特性の違い等を原因として、読み取られた各色成分の相対的な位置がずれ、読み取った画像のエッジの周囲では、本来現れるはずのない色が現れる「色ずれ」が生じることが知られている。特に、文字等の黒色の周辺に有彩色が現れると文字の鮮明性が失われることがあった。この問題を解決するため、画素の階調値の変化を関数でフィッティングすることで色ずれを判定し、補正をおこなう技術が知られている(特許文献1)。また、画素の階調値をYIQ変換回路により輝度成分と彩度成分に変換し、無彩色の画素について黒単色のインクで印刷する技術が知られている(特許文献2)。
特開2002−223369号公報 特開2003−259135号公報
しかし、画素の階調値の変化を関数でフィッティングする場合には、最小二乗法等の複雑な計算が必要となることから、低コストのハードウェアにより高速に実現することは困難であった。また、画素の階調値をYIQ変換回路により輝度成分と彩度成分に変換する場合においても、YIQ変換回路、または、これと同等なソフトウェアによる処理が必要となるため、低コストで高速に実現することが困難であった。なお、この色ずれの補正処理に関する課題は、スキャナーに限られず、パーソナルコンピューターやプリンター等の任意の画像処理装置にもあてはまる。
本発明は、上記した従来の課題の少なくとも一部を解決するためになされた発明であり、高速に画像の色ずれの補正を高速に行なうことを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために本願発明は以下の態様を採る。
第1の態様は、カラー画像の色ずれを補正する画像処理装置を提供する。本発明の第1の態様に係る画像処理装置は、前記カラー画像を構成する複数の画素のうちから注目画素を選択する注目画素選択部と、前記注目画素の周囲の画素から少なくとも2つの画素を参照画素として選択する参照画素選択部と、前記注目画素の各色成分のうち、注目色成分について階調値の補正をするか否かを、前記注目画素における前記注目色成分以外の色成分の階調値と、前記注目画素および前記参照画素における前記注目色成分の階調値と、を比較することにより判定する判定部と、前記判定部による判定に基づき、前記補正をおこなう補正部と、を備える。
第1の態様に係る画像処理装置によれば、注目画素の注目色成分について階調値の補正をするか否かを、注目画素における注目色成分以外の色成分の階調値と、注目画素および参照画素における注目色成分の階調値と、を比較することにより判定するため、色ずれの補正を高速に行なうことができる。
第1の態様に係る画像処理装置において、前記判定部は、前記注目画素における第1の色成分の階調値が、前記注目画素および前記参照画素における前記第1の色成分以外の色成分の階調値のうち、最小となる階調値以上であり、かつ、最大となる階調値以下であるか否かにより、前記注目画素における前記第1の色成分以外の色成分の階調値の補正をおこなうか否かを判定してもよい。この場合、注目画素の第1の色成分以外の色成分について、補正の要否を注目画素の第1の色成分の階調値と、注目画素および参照画素の第1の色成分以外の色成分の階調値により判定することができるため、高速に画像の色ずれの補正することができる。
第1の態様に係る画像処理装置において、前記判定部は、前記注目画素のうち、前記カラー画像のエッジを構成する画素について、前記補正をするか否かを判定してもよい。この場合、色ずれが生じていない注目画素について誤って補正することを抑制できる。
第1の態様に係る画像処理装置において、前記注目画素の周囲の画素のうち、前記注目画素から前記カラー画像の走査方向または前記走査方向に直行する方向に位置し、かつ、前記注目画素に隣接する画素を選択してもよい。色ずれが生じている注目画素について良好に補正をおこなうことができる。
第1の態様に係る画像処理装置において、前記補正部は、前記注目画素における前記第1の色成分以外の色成分の階調値を、前記注目画素における前記第1の色成分の階調値と同じ値に補正してもよい。この場合、注目画素の第1の色成分以外の色成分の階調値を注目画素の第1の色成分の階調値と同じ値にすることで、注目画素の色ずれを簡易に抑制することができる。
第1の態様に係る画像処理装置において、前記第1の色成分はG成分であり、前記第1の色成分以外の色成分はR成分またはB成分である。この場合、色ずれが生じている注目画素について良好に補正をおこなうことができる。
第1の態様に係る画像処理装置において、前記判定部は、前記注目画素のG成分の変化度合いが所定の値以上となる画素についてのみ、前記補正をするか否かを判定してもよい。この場合、色ずれが生じていない注目画素について誤って補正することを抑制できる。
第1の態様に係る画像処理装置において、前記判定部は、前記注目画素における前記G成分の階調値が、前記注目画素および前記参照画素における前記R成分の階調値のうち、最小となる階調値以上であり、かつ、最大となる階調値以下であって、さらに、前記注目画素および前記参照画素における前記B成分の階調値のうち、最小となる階調値以上であり、かつ、最大となる階調値以下であるか否かにより、前記注目画素における前記R成分の階調値および前記B成分の階調値の補正をおこなうか否かを判定してもよい。この場合、色ずれが生じていない注目画素について誤って補正することを抑制できる。
本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、カラー画像の色ずれを補正する画像処理装置を用いたプリンター、ファクシミリ装置、カラー画像の色ずれを補正するコンピューター等、任意の画像処理装置で実現できるほか、コンピューターがカラー画像の色ずれを補正する画像処理方法として実現することもできる。さらに、カラー画像の色ずれを補正するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体等の態様で実現することもできる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、メモリカード、ハードディスク等の種々の媒体を利用することができる。
以下、本発明に係る画像処理装置の一態様であるスキャナーについて、図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
A.第1の実施例:
A1.スキャナーの構成:
図1は、本発明の第1の実施例におけるスキャナーの概略構成を示す説明図である。スキャナー10は、読み取り対象物(原稿)を光学的に読み取り、読み取り結果に基づき画像データを生成する画像読み取り装置である。また、スキャナー10は、生成した画像データに対して画像処理をおこなう画像処理装置としても機能する。本実施例のスキャナー10は、いわゆるフラットベッド型のスキャナーである。スキャナー10は、画像入力部100と、画像メモリ200と、画像処理部300と、画像出力部600とを備えている。
画像入力部100は、原稿を露光する光源と、ミラーとを備える図示しないキャリッジを原稿面に平行に移動させることにより得られた反射光を赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルタをかけたCCDラインセンサより読み取る。A/D変換部150は、CCDラインセンサより出力された電気信号に必要に応じてノイズ除去、増幅、A/D変換をおこない、各画素をR,G,Bの色成分毎の階調値で示されたデジタル画像データとして出力し、画像メモリ200に格納する。
画像処理部300は、メモリ400と、CPU500とを備え、画像メモリ200に格納されたデジタル画像データに対して種々の画像処理をおこなう。メモリ400は、ROMまたはRAMからなり、画像処理を実行するためのコンピュータープログラム等のモジュールのほか、スキャナー10を制御するためのモジュールを格納している。CPU500は、メモリ400に記憶されたモジュールを実行することで、以下に述べる各機能部(410〜440)として動作するほか、スキャナー10の全体を制御する。画像処理部300は、機能部として、階調値補正部410、シェーディング補正部420、色ずれ補正部430、エンハンス部440を含んでいる。階調値補正部410、シェーディング補正部420、および、エンハンス部440については、本発明を実現するために必ずしも必要な構成でなはいため、これらの機能部の有無は発明の構成要件に影響を与えない。以下、これらの各機能部の働きについて簡単に説明する。
階調値補正部410は、スキャナー10の特性に合わせて画像データのカラーバランスを整える処理をおこなう。シェーディング補正部420は、明るさにムラのある画像からムラを除き、画像全体が同じ明るさになるように画像データの修正をおこなう。
色ずれ補正部430、画像の色ずれを補正する処理をおこなう。色ずれ補正部430は、詳細には、注目画素選択部431と、参照画素選択部432と、判定部433と、補正部434とを備えている。これら各機能部(431〜434)の詳しい構成については後述する。エンハンス部440は、各画素の属性(文字か網点かなど)に応じて画像の強調処理をおこなう。
画像出力部600は、パーソナルコンピューター20などの外部機器と接続され、画像データを外部機器へ出力する。
本実施例では、上記の画像処理は、CPU500がメモリ400からモジュールを読み出して実行するものとしているが、ASIC(特定用途向け集積回路)により画像処理がおこなわれる構成としてもよい。スキャナー10は、上記構成以外に、ボタンスイッチなどの入力部(図示せず)、ディスプレイなどの表示部(図示せず)を備えていてもよい。また、画像メモリ200は、メモリ400の一部領域であってもよい。
A2.色ずれ補正処理:
図2は、第1の実施例に係る色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。色ずれ補正処理は、シェーディング補正部420により画像メモリ200に格納された画像データにシェーディング補正が実施された後に実施される。色ずれ補正部430は、シェーディング補正された後の画像データの読込をおこなう(ステップS102)。そして、色ずれ補正部430は、画像データで表される画像における左上の画素を最初の注目画素として設定する(ステップS104)。
図3は、注目画素が移動する軌跡を示す説明図である。色ずれ補正部430は、画像データDTにより表される複数の画素の内から1つの画素を注目画素Pとして選択する。図中の注目画素Pの位置がステップS104で選択された位置である。注目画素Pは、図中の実線矢印に示すように順次移動する。すなわち、注目画素Pは、左端から右端へ横方向に移動し、縦方向に1段下げて、同様に左端から右端へ横方向に移動する。これにより、画像データDTにより表される全ての画素が注目画素Pとして選択される。図中のEは、最終画素であり、注目画素Pは最終画素Eの位置まで移動する。注目画素の選択は、色ずれ補正部430の注目画素選択部431により実行される。
図2に戻って、ステップS104の実行後、色ずれ補正部430は、選択した注目画素がエッジかどうかを判定する(ステップS106)。具体的には、色ずれ補正部430は、選択した注目画素の周辺のG成分に対し3×3のソーベルフィルタを用いてエッジ量を検出し、検出したエッジ量の絶対値が閾値以上ならエッジと判定し、閾値より小さい場合にはエッジではないと判定する。なお、本実施例では、後述する走査方向の階調値の変化により生じるエッジを検出する。
色ずれ補正部430は、選択した注目画素がエッジに該当しないと判定した場合(ステップS106:NO)、この注目画素が最終画素Eか否かを判定し(ステップS120)、最終画素Eである場合には色ずれ補正をおこなわずに処理を終了する。最終画素Eではない場合、1画素移動した画素を新たに注目画素として選択し(ステップS122)、この注目画素についてエッジかどうかを判定する(ステップS106)。
色ずれ補正部430は、選択した注目画素がエッジに該当すると判定した場合(ステップS106:YES)、画像データDTから注目画素PについてのR,G,Bの各階調値(Rc,Gc,Bc)を取得する(ステップS108)。
色ずれ補正部430は、注目画素PについてのR,G,Bの各階調値を取得した後、第1の参照画素および第2の参照画素についてのR,G,Bの各階調値を取得する(ステップS110)。具体的には、色ずれ補正部430は、画像データDTを構成する複数の画素の中から、注目画素に対して上側に隣接する画素を第1の参照画素として選択し、注目画素の下側に隣接する画素を第2の参照画素として選択する。この参照画素の選択は、色ずれ補正部430の参照画素選択部432により実行される。
図4は、注目画素と第1の参照画素と第2の参照画素との位置関係を示す説明図である。図示するように、第1の参照画素S1は注目画素Pの1つ上の画素であり、第2の参照画素S2は注目画素Pの1つ下の画素である。なお、ここでいう上下の方向は、画像データの縦方向、すなわち画像データの走査方向に沿った方向である。よって、注目画素P、第1の参照画素S1および第2の参照画素S2は、カラー画像の走査方向に並び、第1の参照画素S1および第2の参照画素S2は、注目画素Pの両隣に配置されている。色ずれ補正部430は、この選択した第1の参照画素S1について、R,G,Bの各階調値(R1,G1,B1)を取得し、また、第2の参照画素S2について、R,G,Bの各階調値(R2,G2,B2)を取得する(ステップS110)。
その後、色ずれ補正部430は、注目画素の注目色成分について補正をするか否かを判定する(ステップS112)。本実施例では、まず、注目色成分としてR成分を選択し、R成分について補正をするか否かを判定する。色ずれ補正部430は、ステップS108およびS110で取得した下記の階調値を用いて下記の式(1)に基づく演算処理をおこなうことにより、注目画素PについてのR成分について補正するか否かを判定する(ステップS112)。
(R1,G1,B1):第1の参照画素S1の階調値
(Rc,Gc,Bc):注目画素Pの階調値
(R2,G2,B2):第2の参照画素S2の階調値
min(Rc,R1,R2)≦Gc≦max(Rc,R1,R2) ・・・(1)
ここで、min(Rc,R1,R2)とは、注目画素P、第1の参照画素S1および第2の参照画素S2のそれぞれのR成分の階調値(Rc,R1,R2)のうち、最小となる階調値であり、max(Rc,R1,R2)とは、注目画素P、第1の参照画素S1および第2の参照画素S2のそれぞれのR成分の階調値(Rc,R1,R2)のうち、最大となる階調値である。式(1)は、注目画素の第1の色成分(G成分)の階調値が、注目画素および参照画素のそれぞれの第2の色成分(R成分)の階調値のうち、最小となる階調値(min(Rc,R1,R2))以上であり、かつ、最大となる階調値(max(Rc,R1,R2))以下である場合に満足する。
図5は、カラー画像における黒文字周辺の階調値を例示した説明図である。図5に示すように、注目画素PのG成分の階調値Gcは、注目画素P、第1の参照画素S1および第2の参照画素S2のそれぞれのR成分の階調値(Rc,R1,R2)のうち、最小となるR1(min(Rc,R1,R2)=R1)以上であり、最大となるR2(max(Rc,R1,R2)=R2)以下となる。この場合、色ずれ補正部430は、式(1)を満たすと判定する。なお、上記判定は、色ずれ補正部430の判定部433により実行される。
図6は、式(1)の内容を説明するための説明図である。ここでは、B成分の階調値については図示を省略している。R(X1)は、R成分がG成分に対し1画素位置ずれした画像のR成分の階調値を表している。R(X2)は、R成分がG成分に対し1画素以内の位置ずれが生じている画像のR成分の階調値を表している。R(X3)は、R成分がG成分に対し1画素以上位置ずれした画像のR成分の階調値を表している。R(X4)は、R成分がR(X1)と反対側に1画素位置ずれした画像のR成分の階調値を表している。R(X1)、R(X2)、R(X3)のそれぞれにおける、注目画素P、第1の参照画素S1、第2の参照画素の階調値は、R(X1)は(Rc’,R1’,R2’)であり、R(X2)は(Rc,R1,R2)であり、R(X3)は(Rc”,R1”,R2”)である。
R(x1)に示すように、R成分とG成分との位置ずれが1画素である場合、注目画素のG成分の階調値Gcは、隣接した画素(第2の参照画素S2)のR成分の階調値R2’と等しくなる(R2’=Gc)。R(x2)に示すように、R成分とG成分との位置ずれが1画素以内である場合には、注目画素のG成分の階調値Gcは、隣接した画素のR成分の階調値R2より小さくなる(R2>Gc)。また、R(x3)に示すように、R成分とG成分との位置ずれが1画素以上である場合には、注目画素のG成分の階調値Gcは、隣接した画素のR成分の階調値R2”より大きくなる(R2”<Gc)。このことから、R成分の階調値の位置ずれが第2の参照画素S2の方向に1画素以内である画像は、Gc≦max(Rc,R1,R2)を満たすことがわかる。
R(x4)に示すように、R成分の階調値の位置ずれが第1の参照画素S1の方向である場合には、同様の理由により、G成分からの位置ずれが1画素以内の画像は、min(Rc,R1,R2)≦Gcを満たす。よって、式(1)は、R成分の位置ずれがG成分から1画素以内の画像について満足することがわかる。色ずれにより生じる各色成分の階調値の相対的なずれ幅は1画素以内であることが多い。そのため、色ずれが生じている画素では、式(1)の関係を満足することが多いため、式(1)を用いることにより色ずれの画素を特定することができる。
式(1)を満たす場合(ステップS112:YES)、色ずれ補正部430は、注目画素PのR成分について階調値の補正をおこなう(ステップS114)。具体的には、注目画素PのR成分の階調値を注目画素PのG成分の階調値と同じ値とすることによりR成分の階調値の補正をおこなう。階調値の補正は、色ずれ補正部430の補正部434により実行される。式(1)を満たさない場合(ステップS112:NO)、色ずれ補正部430は、注目画素PのR成分について階調値の補正をおこなわず、次のステップを実行する。
続いて、色ずれ補正部430は、注目画素の注目色成分としてB成分を選択し、B成分について補正をするか否かを判定する(ステップS116)。R成分についての判定と同様に、色ずれ補正部430は、ステップS108およびS110で取得した下記の階調値を用いて下記の式(2)に基づく演算処理をおこなうことにより、注目画素PについてのB成分について補正するか否かを判定する(ステップS116)。
(R1,G1,B1):第1の参照画素S1の階調値
(Rc,Gc,Bc):注目画素Pの階調値
(R2,G2,B2):第2の参照画素S2の階調値
min(Bc,B1,B2)≦Gc≦max(Bc,B1,B2) ・・・(2)
式(2)は、注目画素の第1の色成分(G成分)の階調値が、注目画素および参照画素のそれぞれの第3の色成分(B成分)の階調値のうち、最小となる階調値(min(Bc,B1,B2))以上であり、かつ、最大となる階調値(max(Bc,B1,B2))以下である場合に満足する。
式(2)を満たす場合(ステップS116:YES)、色ずれ補正部430は、注目画素PのB成分について階調値の補正をおこなう(ステップS118)。具体的には、R成分についての補正と同様に、注目画素PのB成分の階調値を注目画素PのG成分の階調値と同じ値とすることによりB成分の階調値の補正をおこなう。式(2)を満たさない場合(ステップS116:NO)、色ずれ補正部430は、注目画素PのB成分について階調値の補正をおこなわず、次のステップを実行する。なお、本実施例では、注目画素のR成分について補正の要否を判定し、その後、B成分について判定しているが、判定の順番については特に制限はないため、注目画素のB成分から判定をおこなう処理としてもよい。
色ずれ補正部430は、補正の要否を判定した注目画素について、最終画素Eか否かを判定し(ステップS120)、最終画素Eである場合には処理を終了する。最終画素Eではない場合、色ずれ補正部430は、1画素移動した画素を新たに注目画素として選択し(ステップS122)、この注目画素について同様の処理を実行する(ステップS106)。
以上説明した第1の実施例に係るスキャナー10によれば、注目画素の色成分について階調値の補正をするか否かを、注目画素および参照画素の色成分の階調値より判定するため、画像処理装置のコストを抑制しつつ、高速に画像の色ずれの補正することができる。すなわち、画素の階調値を輝度成分や彩度成分等に変換する必要がなく、変換回路等が不要であるため、画像処理装置のコストを抑制できるほか、変換にかかる処理時間を短縮することができる。また、階調値について式(1)や式(2)に示すように、単純な減算により処理できるため、関数によるフィッティング等の複雑な計算が不要であり、処理装置の簡易化によるコストの抑制や、処理速度の向上を図ることができる。
第1の実施例に係るスキャナー10によれば、注目画素の第1の色成分の階調値が、注目画素および参照画素のそれぞれの第2の色成分の階調値のうち、最小となる階調値以上であり、かつ、最大となる階調値以下である場合には、注目画素の第2の色成分について補正すると判定するため、画像処理装置のコストを抑制しつつ、高速に画像の色ずれの補正することができる。すなわち、色ずれが生じたカラー画像において、R,G,B等の各色成分の階調値の相対的なずれ幅は1画素以内であることが多い。そのため、色ずれが生じている画素の各色成分の階調値は、式(1)もしくは式(2)の関係を満足することが多く、これらの式を用いることにより良好に色ずれの画素を特定することができる。
第1の実施例に係るスキャナー10によれば、注目画素および参照画素がカラー画像の走査方向に並ぶように、注目画素の両隣の画素を参照画素として選択しているため、色ずれが生じている注目画素について良好に特定することができる。すなわち、参照画素が、カラー画像の走査方向に並ぶように注目画素Pの両隣に配置されることで、走査方向における各色成分の階調値の変化を良好に検出することができるため、走査方向に色ずれが生じている画素を良好に特定することができる。
第1の実施例に係るスキャナー10によれば、カラー画像の黒文字周辺に生じる色ずれを良好に補正することができる。図7は、黒文字周辺に生じた色ずれを例示した説明図である。図7のA部分に示すように、黒文字上側に青っぽい部分、下側に赤っぽい部分として現れている色ずれを含むカラー画像において、式(1)もしくは式(2)を用いることにより、色ずれの生じている画素を特定することができる。また、特定された色ずれの生じている画素について、R成分およびB成分の階調値をG成分の階調値と同じ値に補正するため、R,G,Bそれぞれの階調値の相対的なずれが修正され、白色領域と黒色領域の区別が明確となり、文字の鮮明性を向上させることができる。
第1の実施例に係るスキャナー10によれば、注目画素の注目色成分の階調値を注目画素の注目色成分以外の色成分の階調値と同じ値にすることにより補正をおこなうため、カラー画像の黒文字周辺において、色ずれによる有彩色の領域を無彩色にすることができ、文字の鮮明性を向上させることができる。
第1の実施例に係るスキャナー10によれば、注目画素のうち、カラー画像のエッジを構成する画素について、注目色成分の階調値の補正をするか否かを判定するため、色ずれが生じていない注目画素に対して誤った補正を抑制できる。すなわち、カラー画像の黒文字周辺はエッジを構成していることが多いことから、カラー画像を構成する画素のうち、エッジを構成する注目画素にのみ、注目色成分の階調値の補正をするか否かを判定することで、式(1)もしくは式(2)を満たす黒文字周辺以外の注目画素を誤って補正対象とすることを抑制することができる。
第1の実施例に係るスキャナー10によれば、第1の色成分はG成分であり、第2の色成分はR成分であり、第3の色成分はB成分であってもよい。この場合、色ずれが生じている注目画素について良好に補正をおこなうことができる。図8は、図7のB部分の階調値について例示した説明図である。図8に示すように、色ずれは、G成分を中心としてR成分およびB成分がそれぞれ位置ずれすることにより生じることが多い。そのため、式(1)および式(2)に示すように、注目画素のG成分を基準とし、R成分およびB成分の階調値をG成分と比較することにより、色ずれを良好に判定することができる。また、色ずれが生じている画素において、R成分およびB成分の階調値をG成分の階調値とすることにより、良好に色ずれの補正をおこなうことができる。さらに、注目画素のG成分のエッジ強度が閾値以上となる画素について、注目色成分の階調値の補正をするか否かを判定することで、色ずれが生じていない注目画素に対して誤った補正を抑制できる。
B.第2の実施例:
第2の実施例では、カラー画像の色ずれの方向を判定して補正をおこなうスキャナー10について説明する。第2の実施例におけるスキャナー10の構成は第1の実施例と同様である。
第2の実施例に係る色ずれ補正処理について説明する。図9は、第2の実施例に係る色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。色ずれ補正部430による画像データの読込(ステップS102)、およびの注目画素の設定(ステップS104)については第1の実施例と同様のため説明を省略する。
色ずれ補正部430は、選択した注目画素がエッジかどうかを判定する(ステップS206)。ここで、色ずれ補正部430は、選択した注目画素の周辺のG成分に対し、走査方向と、走査方向に直交する方向のそれぞれのエッジ量を検出するための2つのソーベルフィルタを用いて走査方向および走査方向に直交する方向のエッジ量をそれぞれ検出し、いずれかの絶対値が閾値以上ならエッジと判定し、いずれの絶対値も閾値より小さい場合にはエッジではないと判定する。色ずれ補正部430は、選択した注目画素がエッジに該当しないと判定した場合(ステップS206:NO)、第1の実施例と同様にステップS120に移動する。
色ずれ補正部430は、選択した注目画素がエッジに該当すると判定した場合(ステップS206:YES)、そのエッジが垂直エッジか水平エッジかにより異なる処理をおこなう(ステップS208)。図10は、垂直エッジおよび水平エッジについて例示した説明図である。カラー画像において、図10(a)に示すように、走査方向の階調値の変化により生じるエッジを垂直エッジと呼び、図10(b)に示すように、走査方向に直交する方向の階調値の変化により生じるエッジを水平エッジと呼ぶ。本実施例では、ステップS208において、1つの画素が垂直エッジ、水平エッジのいずれにも該当する場合には、エッジ量の大きい方向のエッジのみを有している画素として以後の処理をおこなう。
選択した注目画素が垂直エッジである場合(ステップS208:垂直エッジ)、第1の実施例と同様に、注目画素のR成分について補正対象が否かを判定する(ステップS212)。図10(a)に示すように、第1の実施例と同様の位置から、第1の参照画素S1および第2の参照画素S2を選択し、式(1)を用いて注目画素PのR成分について補正するか否かを判定する。注目画素のR成分について補正対象であると判定した場合には(ステップS212:YES)、第1の実施例と同様の方法によりR成分の階調値の補正をおこなう(ステップS214)。注目画素のR成分について補正対象ではないと判定した場合には(ステップS212:NO)、階調値の補正をおこなわず、次のステップを実行する。
注目画素のR成分について補正対象が否かを判定した後、第1の実施例と同様に、B成分について補正をするか否かを判定し、判定結果に基づき階調値の補正をおこなう(ステップS216、218)。
選択した注目画素が水平エッジである場合(ステップS208:水平エッジ)、第1の実施例と同様に、注目画素のR成分について補正対象が否かを判定する(ステップS222)。注目画素が水平エッジである場合、図10(b)に示すように、第1の実施例とは異なる位置の画素を第1の参照画素S1および第2の参照画素S2として選択する。第1の参照画素S1は注目画素Pの1つ左の画素であり、第2の参照画素S2は注目画素Pの1つ右の画素である。なお、ここでいう左右の方向は、画像データの横方向、すなわち画像データの走査方向と直交する方向に沿った方向(以後、副走査方向と呼ぶ)である。よって、注目画素P、第1の参照画素S1および第2の参照画素S2は、カラー画像の副走査方向に並び、第1の参照画素S1および第2の参照画素S2は、注目画素Pの両隣に配置されている。第1の参照画素S1および第2の参照画素S2の位置以外については、垂直エッジの場合と同様の処理であるため、以後の説明を省略する(ステップS224〜228)。ステップS120および122についても第1の実施例と同様のため説明を省略する。
以上説明した第2の実施例に係るスキャナー10によれば、色ずれの方向によらずカラー画像の黒文字周辺に生じる色ずれを良好に補正することができる。図11は、黒文字周辺に生じた副走査方向の色ずれを例示した説明図である。C部分に示すように、副走査方向に色ずれが生じている部分においても、R,G,Bそれぞれの階調値の相対的なずれが修正され、白色領域と黒色領域の区別が明確となり、文字の鮮明性を向上させることができる。
C.第3の実施例:
第3の実施例では、注目画素のR成分およびB成分のいずれもが補正対象である場合に階調値の補正をおこなうスキャナー10について説明する。第3の実施例におけるスキャナー10の構成は第1の実施例と同様である。
第3の実施例に係る色ずれ補正処理について説明する。図12は、第3の実施例に係る色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。各ステップにおける処理の内容については第1の実施例および第2の実施例と同様のため説明を省略する。第3の実施例では、注目画素のR成分およびB成分のいずれもが補正対象であると判定された場合、すなわち、図12において、ステップS312が「YES」であり、かつ、ステップS316が「YES」である場合、にのみ注目画素のR成分およびB成分について補正をおこなう(ステップS318)。ステップS312、ステップS316のいずれかが「NO」であれば、R成分およびB成分のいずれも補正をおこなわない。
以上説明した第3の実施例に係るスキャナー10によれば、注目画素の第1の色成分の階調値と、注目画素および参照画素のそれぞれの第2の色成分および第3の色成分の階調値とを比較して、注目画素の補正の要否を判定するため、色ずれが生じていない注目画素について誤って補正することを抑制できる。図13は、カラー画像における黒文字周辺以外の階調値を例示した説明図である。図13に示すように、色ずれが生じていない注目画素において、R成分もしくはB成分のいずれか一方(図13ではR成分)の階調値が、式(1)もしくは式(2)を満たすような特性を示している場合であっても、他方の色成分(図13ではB成分)が式(1)もしくは式(2)を満たさないため、注目画素が補正対象であると誤って判定することを抑制できる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
図14は、本発明の変形例1おけるプリンターの概略構成を示す説明図である。本実施例では、本発明に係る画像処理装置の一態様としてスキャナーについて説明したが、本発明の実施態様はスキャナーに限られず、図14に示すようなプリンター30としても実現できる。
変形例1に係るプリンター30について簡単に説明する。プリンター30は、4色(ブラック,シアン,マゼンダ,イエロー)のインクを吐出可能なインクジェット式のシリアルプリンターである。図14において、第1の実施例と同一の符号を付した構成要素は、第1の実施例の構成要素と同一の機能を備える。解像度変換部450は、印刷対象としての画像データの解像度をプリンター部700の印刷解像度に一致するように変換する解像度変換処理をおこなう。領域分離部460は、画像データが有する各画素の属性(文字か網点かなど)を判定する。色変換部470は、RGB値で表された画像データの色変換をおこなう。プリンター部700は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクを用いて印刷をおこなうため、色変換部470は、RGB値で表された画素値をCMYK値に変換する。ハーフトーン処理部480は、色変換部470による色変換後の画素値に基づきハーフトーン処理を行い、色変換後の画像データをプリンターで印刷できる形式のデータ(印刷データ)に変換する。ハーフトーン処理部480によるハーフトーン処理後の印刷データは、プリンター部700に送られる。プリンター部700は、画像処理部300から印刷データを受信すると、印刷処理を実行する。プリンター部700は、印刷媒体にインクドットを形成して画像を印刷する。変形例1に係るプリンター30によれば、色ずれ補正処理された画像データに基づき印刷をおこなうため、黒文字周辺に生じる色ずれが補正されたカラー画像を印刷することができる。
D2.変形例2:
本実施例に係る画像処理装置は、スキャナー機能により取得した画像について画像処理をおこなう装置として示されているが、メモリカードや、デジタルカメラ等から取得した画像データについて色ずれの補正処理をおこなう装置としても実現できる。例えば、図13において画像入力部100およびA/D変換部150の代わりにメモリカードスロットやUSBインタフェースを備えるプリンター30としても実施可能である。
D3.変形例3:
本実施例に係るスキャナー10は、注目画素のG成分の階調値によりエッジ判定をおこなっているが、注目画素の明度成分や、R成分もしくはB成分の階調値によりエッジ判定をおこなってもよい。
D4.変形例4:
図15は、変形例4に係る色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。本実施例では、注目画素についてエッジ判定をおこない、エッジと判定された注目画素の色成分について補正対象か否かを判定しているが、図15に示すようにエッジ判定をおこなわず、すべての注目画素について補正対象か否かの判定をおこなってもよい。この場合であっても、カラー画像の黒文字周辺に生じる色ずれを補正することができる。
D5.変形例5:
図16は、注目画素および参照画素の位置について例示した説明図である。本実施例では、参照画素として2つの画素を用いていたが、これに限らず、図16(a)に示すように、2以上の画素を参照画素として選択してもよい。また、本実施例では、例えば垂直エッジの場合に、注目画素に対して垂直方向に隣接する画素をそれぞれ第1の参照画素、第2の参照画素としたが、図16(b)に示すように、注目画素が垂直方向に第1の参照画素と第2の参照画素との間にあれば、隣接していない画素を参照画素として選択してもよい。水平エッジの場合についても同様である。また、本実施例では、参照画素と注目画素が走査方向もしくは走査方向と直交する方向に並ぶように位置していたが、図16(c)に示すようにどちらの方向にも並ばない位置となる画素を参照画素として選択してもよい。
D6.変形例6:
図17は、変形例6に係る色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。第2の実施例では、注目画素が垂直エッジであるか水平エッジであるかを判定した後に、注目画素が補正対象か否の判定をおこなっていたが、図17に示すように、注目画素が垂直エッジでない場合(ステップS406:NO)、もしくは、注目画素が垂直エッジであっても(ステップS406:YES)、注目画素のR成分が補正対象ではないと判定された場合(ステップS412:NO)に注目画素が水平エッジか否かを判定してもよい(ステップS426)。
D7.変形例7:
図18は、変形例7に係る色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。本発明は、図18に示すように、第2の実施例と第3の実施例とを組み合わせた態様においても実施可能である。この変形例7に係るスキャナー10によれば、色ずれの方向によらずカラー画像の黒文字周辺に生じる色ずれを良好に補正することができ、また、色ずれが生じていない注目画素について誤って補正することを抑制できる。
D8.変形例8:
本実施例では、注目画素の補正対象の色成分の階調値を注目画素の他の色成分の階調値と同じ値にすることによって補正をおこなっているが、補正後の階調値が補正前の階調値よりも注目画素の他の色成分の階調値に近なるような補正であれば、注目画素の他の色成分の階調値と同じ値にしない補正であってもよい。
D9.変形例9:
本実施例において説明されているR成分、G成分、B成分について、それぞれ任意に入れ換えてもよい。すなわち、本実施例では、G成分を基準として、R成分もしくはB成分の階調値をG成分の階調値と同じ値にすることで補正をおこなっているが、R成分を基準として、G成分もしくはB成分の階調値を補正する態様であってもよいし、B成分を基準として、G成分もしくはR成分の階調値を補正する態様であってもよい。
D10.変形例10:
本実施例では、式(1)についてR1≦Gc≦R2であり、式(2)についてB2≦Gc≦B1の場合、補正対象と判定しているが、式(1)のmin(Rc,R1,R2)と式(2)のmin(Bc,B1,B2)の対象となった参照画素が同じである場合、または、式(1)のmax(Rc,R1,R2)と式(2)のmax(Bc,B1,B2)の対象となった参照画素が同じである場合に式(2)を満足すると判定してもよい。これによれば、黒文字周辺以外の画素において、誤って補正することをさらに抑制することができる。
D11.変形例11:
第1の実施例において、エッジ判定に水平エッジを検出するソーベルフィルタを用い、注目画素および参照画素がカラー画像の副走査方向に並ぶように、注目画素の両隣の画素を参照画素として選択することで、副走査方向に色ずれが生じている画素について補正をおこなう画像処理装置として実現することができる。
D12.変形例12:
本発明は、ラインプリンターやレーザープリンターなどインクジェット式のシリアルプリンター以外のプリンターによっても実現することができる。また、本発明は、上記のスキャナー、プリンターの他に、ファクシミリ装置、カラー画像の色ずれを補正するコンピューター等、任意の画像処理装置で実現できるほか、カラー画像の色ずれを補正する画像処理方法として実現することもできる。さらに、カラー画像の色ずれを補正するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体等の態様で実現することもできる。
本発明の第1の実施例におけるスキャナーの概略構成を示す説明図である。 第1の実施例に係る色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。 注目画素が移動する軌跡を示す説明図である。 注目画素と第1の参照画素と第2の参照画素との位置関係を示す説明図である。 カラー画像における黒文字周辺の階調値を例示した説明図である。 式(1)の内容を説明するための説明図である。 黒文字周辺に生じた色ずれを例示した説明図である。 図7のB部分の階調値について例示した説明図である。 第2の実施例に係る色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。 垂直エッジおよび水平エッジについて例示した説明図である。 黒文字周辺に生じた副走査方向の色ずれを例示した説明図である。 第3の実施例に係る色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。 カラー画像における黒文字周辺以外の階調値を例示した説明図である。 本発明の変形例1おけるプリンターの概略構成を示す説明図である。 変形例4に係る色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。 注目画素および参照画素の位置について例示した説明図である。 変形例6に係る色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。 変形例7に係る色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10…スキャナー
20…パーソナルコンピューター
30…プリンター
100…画像入力部
200…画像メモリ
300…画像処理部
400…メモリ
410…階調値補正部
420…シェーディング補正部
430…色ずれ補正部
431…注目画素選択部
432…参照画素選択部
433…判定部
434…補正部
440…エンハンス部
450…解像度変換部
460…領域分離部
470…色変換部
480…ハーフトーン処理部
500…CPU
600…画像出力部
700…プリンター部

Claims (8)

  1. カラー画像の色ずれを補正する画像処理装置であって、
    前記カラー画像を構成する複数の画素から注目画素を選択する注目画素選択部と、
    前記注目画素の周囲の画素から少なくとも2つの参照画素を選択する参照画素選択部と、
    前記注目画素における第1の色成分の階調値が、前記注目画素および前記参照画素における前記第1の色成分以外の色成分の階調値のうち、最小となる階調値以上であり、かつ、最大となる階調値以下であるか否かにより、前記注目画素における前記第1の色成分以外の色成分の階調値の補正をおこなうか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による前記判定に基づき、前記補正をおこなう補正部と、を備える画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記判定部は、前記注目画素のうち、前記カラー画像のエッジを構成する画素について、前記補正をするか否かを判定する画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記参照画素選択部は、前記注目画素の周囲の画素のうち、前記注目画素から前記カラー画像の走査方向または前記走査方向に直行する方向に位置し、かつ、前記注目画素に隣接する画素を選択する画像処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記補正部は、前記注目画素における前記第1の色成分以外の色成分の階調値を、前記注目画素における前記第1の色成分の階調値と同じ値にする画像処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第1の色成分はG成分であり、前記第1の色成分以外の色成分はR成分またはB成分である画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置において、
    前記判定部は、前記注目画素の前記G成分の変化度合いが所定の値以上となる画素について、前記補正をするか否かを判定する画像処理装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の画像処理装置において、
    前記判定部は、前記注目画素における前記G成分の階調値が、前記注目画素および前記参照画素における前記R成分の階調値のうち、最小となる階調値以上であり、かつ、最大となる階調値以下であって、さらに、前記注目画素および前記参照画素における前記B成分の階調値のうち、最小となる階調値以上であり、かつ、最大となる階調値以下であるか否かにより、前記注目画素における前記R成分の階調値および前記B成分の階調値の補正をおこなうか否かを判定する画像処理装置。
  8. カラー画像の色ずれを補正するための画像処理方法であって、
    前記カラー画像を構成する複数の画素から注目画素を選択する工程と、
    前記注目画素の周囲の画素から少なくとも2つの参照画素を選択する工程と、
    前記注目画素における第1の色成分の階調値が、前記注目画素および前記参照画素における前記第1の色成分以外の色成分の階調値のうち、最小となる階調値以上であり、かつ、最大となる階調値以下であるか否かにより、前記注目画素における前記第1の色成分以外の色成分の階調値の補正をおこなうか否かを判定する工程と、
    前記判定に基づき、前記補正をおこなう工程と、を備える画像処理方法。
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