JP5096871B2 - ケーブル断線検出装置およびケーブル断線検出方法 - Google Patents

ケーブル断線検出装置およびケーブル断線検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、ネットワーク機器同士を接続した環境において、ケーブルの断線やコネクタの接触不良を検知するケーブル断線検出装置およびケーブル断線検出方法に係る技術に関する。
ネットワーク機器は、通信ケーブルに接続されると、物理的に接続する通信相手のネットワーク機器がどの規格(通信速度および全二重や半二重といった通信モードなど)に対応しているかを、リンクパルスを用いて情報交換する。そして、接続されたネットワーク機器は、交換した情報に基づいて、自分の通信状態が最適となるように通信速度や通信モードを設定する。このような機能は、オートネゴシエーションと呼ばれている。
しかし、オートネゴシエーションは、ネットワーク機器同士が正常に動作していること、かつ、通信ケーブルに適切に接続されていることを前提として行われるものである。そのため、オートネゴシエーションでは、リンクパルスを用いた情報交換を正常に行えなかった場合に、そのことが、ネットワーク機器の故障によるものなのか、あるいはネットワーク機器同士を接続する通信ケーブルの断線やコネクタの接触不良によるものなのか、のどちらの原因によるものかを検知することが困難である。
通信ケーブルの断線やコネクタの接触不良を検知する発明は、特許文献1や特許文献2に開示されている。
特許文献1には、LAN(Local Area Network)ケーブルを構内に敷設した後に、LANケーブル単体について、直流電流を用いて抵抗値を測定する方法、および16MHzの高周波信号を用いてワイヤ・ペア間のクロストーク量を測定する方法が開示されている。
また、特許文献2には、電子制御装置のコネクタとノイズ除去用コンデンサとに起因する電圧と、コネクタの接触抵抗がほぼ零のときに対応する基準電圧とを比較するによって、コネクタの接触抵抗が許容範囲か否かを測定する方法が開示されている。
特開平7−301654号公報(段落0006〜0008参照) 特開2000−230960号公報(段落0021〜0022、図2参照)
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、LANケーブルがネットワーク機器に接続された状態において、通信ケーブルの断線やコネクタの接触不良を検知することができないという問題がある。
また、特許文献2に記載された発明では、コネクタに接続されているコンデンサ(インピーダンス)が予め既知の場合にしか適用することができない。すなわち、コネクタに接続される通信ケーブルの長さが変わったり変形したりして、インピーダンスがさまざまに異なる場合には適用することが困難になるという問題がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、ネットワーク機器を通信ケーブル(LANケーブル)に接続した状態で、通信ケーブルの断線やコネクタの接触不良を検知することを課題とする。
上記の目的を達成するために、本発明におけるケーブル断線検出装置は、対となるワイヤを束ねたケーブルの平衡を保つパルストランスを含むネットワーク装置同士が前記ケーブルによって通信可能に接続される環境において用いられるものであって、第1のフィルタ、第2のフィルタ、第1のトランス、第2のトランス、信号発信器、および検出器を備え、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタが前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域では低いインピーダンスを有し、かつ前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波帯域では高いインピーダンスを有し、前記信号発信器が前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波信号を出力する機能を有し、前記検出器が低周波信号を検出する機能を有し、前記第1のフィルタが前記対となるワイヤの中の一のワイヤと前記パルストランスの一の端子との間に前記第1のトランスの一次側または二次側と並列に接続され、前記第2のフィルタが前記対となるワイヤの中の他のワイヤと前記パルストランスの他の端子との間に前記第2のトランスの一次側または二次側と並列に接続され、前記信号発信器が前記第1のトランスの前記第1のフィルタが接続されていない側に接続され、前記検出器が前記第2のトランスの前記第2のフィルタが接続されていない側に接続されること、を特徴とする。
本発明によれば、ケーブル断線検出装置またはケーブル断線検出方法は、ネットワーク機器同士を接続した環境において、通信ケーブルの断線やコネクタの接触不良を検知することが可能となる。
また、本発明によれば、対となるワイヤに対して、フィルタとトランスをそれぞれ対称に配置することから、通信ケーブルは、その平衡性を失うことが無く、本発明の回路が搭載されていないネットワーク機器に対して、本発明の回路が搭載されているネットワーク機器を接続した場合においても、通信性能に悪影響を及ぼすことがない。
《第1実施形態》
以下、本発明に係るケーブル断線検出装置の実施形態について、図1を用いて説明する。図1は、ネットワーク装置に内蔵されたケーブル断線検出装置を示す図である。
図1は、ネットワーク装置A(100)とネットワーク装置B(200)とが、それぞれコネクタ105,205を介して、ケーブル400によって接続されている状態を示している。
ネットワーク装置A(100)は、既設受信バッファ101、既設パルストランス102、既設送信バッファ103、および既設パルストランス104を通信信号の処理回路の一部として備えている。なお、図示していない処理回路は、本発明の説明には不要であるため、省略した。
そして、ネットワーク装置A(100)は、既設パルストランス102とコネクタ105との間、および既設パルストランス104とコネクタ105との間に、ケーブル断線検出装置300を内蔵する。
ネットワーク装置B(200)は、既設送信バッファ201、既設パルストランス202、既設受信バッファ203、および既設パルストランス204を通信信号の処理回路の一部として備えている。なお、図示していない処理回路は、本発明の説明には不要であるため、省略した。
既設パルストランス102,104,202,204は、ネットワーク装置A(100)とネットワーク装置B(200)とを、平衡接続するために設けられている。そして、既設受信バッファ101,203または既設送信バッファ103,201は、それぞれ、受信信号または送信信号を適切な信号レベルに調整する機能を有している。
ケーブル400は、LANケーブルであって、一般的には8本(4対)のワイヤで構成されている。しかし、図1においては、通信に用いる4本(2対)のワイヤ4a,4b,4c,4dについてのみ示している。4本のワイヤを通信に使用する規格の一例として、10BASE−Tや100BASE−TXなどがある。そして、ワイヤ4aとワイヤ4bとは撚られて1対となっており、ワイヤ4cとワイヤ4dとも撚られて1対となっている。
コネクタ105,205は、ケーブル400に接続されているプラグ(RJ−45)と、それに対応するジャックのことである。
第1実施形態のケーブル断線検出装置300は、既設パルストランス102とコネクタ105との間および既設パルストランス104とコネクタ105との間に設置される。したがって、ケーブル断線検出装置300の接続点t1と既設パルストランス102、接続点t2とコネクタ105のワイヤ4a,4b、接続点t3と既設パルストランス104、および接続点t4とコネクタ105のワイヤ4c,4dが接続される。
次に、ケーブル断線検出装置300の内部の回路構成について、図2を用いて説明する。図2は、ケーブル断線検出装置の回路構成を示す図である。
なお、図2が図1と異なる点は、ケーブル断線検出装置300の詳細な回路を示した点、ループ電流13,14を示した点、既設受信バッファ101,203または既設送信バッファ103,201を図示していない点である。なお、図1と同じ回路については同じ符号を付し、説明を省略する。
まず、ケーブル断線検出装置300の接続点t1と接続点t2との間に接続される回路構成について説明する。
接続点t1の上側の端子(既設パルストランス102の一の端子)と接続点t2の上側の端子(対となるワイヤの中の一のワイヤ;ワイヤ4a)との間には、コンデンサC(第1のフィルタ)が接続される。そのコンデンサCの両端には、トランスT1a(第1のトランス)の一次側または二次側が接続される。そして、トランスT1aのコンデンサCが接続されていない側には、低周波発信器10(信号発信器)が接続され、その他端は接地される。
また、接続点t1の下側の端子(既設パルストランス102の他の端子)と接続点t2の下側の端子(対となるワイヤの中の他のワイヤ;ワイヤ4b)にも、前記した上側の端子の場合と同様に、コンデンサC(第2のフィルタ)とトランスT1b(第2のトランス)とが並列に接続される。そして、トランスT1bのコンデンサCが接続されていない側には、ループ電流検出器11(検出器)が接続され、その他端は接地される。
接続点t3の下側の端子(既設パルストランス104の一の端子)と接続点t4の下側の端子(対となるワイヤの一のワイヤ;ワイヤ4d)との間には、コンデンサCが接続される。そのコンデンサCの両端には、トランスT2aの一次側または二次側が接続される。そして、トランスT2aのコンデンサCが接続されていない側には、低周波発信器10が接続され、その他端は接地される。
また、接続点t3の上側の端子(既設パルストランス104の他の端子)と接続点t4の上側の端子(対となるワイヤの他のワイヤ;ワイヤ4c)にも、前記した下側の端子の場合と同様に、コンデンサCとトランスT2bとが並列に接続される。そして、トランスT2bのコンデンサCが接続されていない側には、ループ電流検出器11が接続され、その他端は接地される。
低周波発信器10は、既設パルストランス102,104,202,204のインダクタンス成分がほとんど無視できるような、低い周波数の信号を発信する。また、それによって誘導されるループ電流の大きさは、既設パルストランス102,104,202,204が飽和しない程度である。
ループ電流検出器11は、トランスT1bやトランスT2bに誘起した電流を検出する機能を有する。ループ電流検出器11は、増幅回路、検波回路、および検波回路の出力を処理する処理回路などを含む。そして、ループ電流検出器11は、処理した結果を表示器12に表示する。
次に、ケーブル断線検出装置の動作について、図2を用いて説明する。
低周波発信器10から出力された低周波信号は、トランスT1aのトランス結合およびトランスT2aのトランス結合によって、ワイヤ4aおよびワイヤ4dに励起(重畳)される。そして、ケーブル400の断線がなくかつコネクタの接触不良もない場合、相手側のネットワーク機器B(200)の既設パルストランス202および204を経由して、図2に示すように、ループ電流13およびループ電流14が形成される。
そして、このループ電流13およびループ電流14がトランスT1bおよびトランスT2bを通過すると、トランス結合によって、ループ電流検出器11が接続されている側のコイルに誘起電流が流れる。そのとき、ループ電流検出器11は、その誘起電流を検出して、ケーブル400の断線がなく、コネクタの接触不良もないと判定する。
ただし、ケーブルの断線やコネクタの接触不良があれば、ループが形成されないため、ループ電流13,14は形成されない。そのとき、ループ電流検出器11は、誘起電流を検出することができないため、ケーブル400の断線か、コネクタの接触不良があると判定する。
表示器12は、ループ電流検出器11がループ電流を検出したときに、LED(Light Emitting Diode)などを発光させることによって、正常(ケーブルの断線もコネクタの接触不良もない状態)であることの表示を行う。あるいは、その逆に、異常(ケーブルの断線あるいはコネクタの接触不良がある状態)であるときに、LEDが発光して表示しても構わない。
なお、ケーブル400には、ループ電流13,14と通信に使用する通信信号とが重畳される。通信信号は、周波数が高いため、トランスT1a,T1b,T2a,およびT2bを通過できないが、コンデンサCを通過することが可能である。したがって、ケーブル断線検出装置300を内蔵しても、通信に障害を及ぼすことはない。また、ループ電流13,14は、周波数が低いため、コンデンサCを通過できないが、トランスT1a,T1b,T2a,およびT2bを通過することが可能である。そのため、ループ電流13,14を、ループ電流検出器11によって検出することが可能となる。
以上説明したように、ケーブル断線検出装置300をネットワーク装置A(100)に内蔵させることによって、ネットワーク装置A(100)とネットワーク装置B(200)とをケーブルで接続した状態で、ケーブル400の断線やコネクタ105,205の接触不良について検知することが可能となる。なお、既設パルストランス102,104,202,204によってループが形成されるため、ネットワーク装置A(100),B(200)の電源がON状態あるいはOFF状態とは無関係に、前記方法によって、ケーブルの断線やコネクタの接触不良を検知することが可能となる。
《第2実施形態》
前記したケーブル断線検出装置300を構成するトランスT1a,T1b,T2a,T2bやコンデンサCをコネクタに内蔵した場合について、第2実施形態として、図3を用いて説明する。図3は、ケーブル断線検出用トランスとコンデンサを内蔵するコネクタを示す図である。
なお、図3が図2と異なる点は、ケーブル断線検出装置300を構成するトランスT1a,T1b,T2a,T2bやコンデンサCがコネクタ500に内蔵されている点、コネクタ500に低周波発信器10とループ電流検出器11を接続する端子を設けている点、およびコネクタ500に接地用の端子が設けられている点である。そこで、図2と同じ回路については同じ符号を付し、説明を省略する。
コネクタ500には、トランスT1a,T1b,T2a,およびT2bと、コンデンサCが内蔵される。
まず、コネクタ500の端子t5と端子t6との間に接続される回路構成について説明する。
接続点t5の上側の端子(既設パルストランス102の一の端子)と接続点t6の上側の端子(対となるワイヤの一のワイヤ;ワイヤ4a)との間には、コンデンサCが接続される。そのコンデンサCの両端には、トランスT1aの一次側または二次側が接続される。そして、トランスT1aのコンデンサCが接続されていない側には、低周波発信器10が接続され、その他端は接地される。
また、接続点t5の下側の端子(既設パルストランス102の他の端子)と接続点t6の下側の端子(対となるワイヤの他のワイヤ;ワイヤ4b)にも、前記した上側の端子の場合と同様に、コンデンサCとトランスT1bとが並列に接続される。そして、トランスT1bのコンデンサCが接続されていない側には、ループ電流検出器11が接続され、その他端は接地される。
接続点t7の下側の端子(既設パルストランス104の一の端子)と接続点t8の下側の端子(対となるワイヤの一のワイヤ;ワイヤ4d)との間には、コンデンサCが接続される。そのコンデンサCの両端には、トランスT2aの一次側または二次側が接続される。そして、トランスT2aのコンデンサCが接続されていない側には、低周波発信器10が接続され、その他端は接地される。
また、接続点t7の上側の端子(既設パルストランス104の他の端子)と接続点t8の上側の端子(対となるワイヤの他のワイヤ;ワイヤ4c)にも、前記した下側の端子の場合と同様に、コンデンサCとトランスT2bとが並列に接続される。そして、トランスT2bのコンデンサCが接続されていない側には、ループ電流検出器11が接続され、その他端は接地される。
図3に示される回路構成は、コネクタ500が既設パルストランス102,104を含むネットワーク装置A(100)に接続されると、図2に示される回路構成と同様になるので、動作も同様である。すなわち、低周波発信器10から出力される低周波信号は、トランスT1a,T2aを介して、ループ電流13,14を励起する。そして、ループ電流13,14によってトランスT1b,T2bに誘起された信号が、ループ電流検出器11によって検出され、表示器12のLEDなどが発光する。
図4は、図3に示したコネクタ500にパルストランスを内蔵したコネクタを示す図である。なお、図3と同じ回路については同じ符号を付し、説明を省略する。
コネクタ510において、接続点t9と接続点t10との間の回路構成は、図3に示した接続点t5と接続点t6との間の回路構成に既設パルストランス102を付加したものと同様である。また、接続点t11と接続点t12との間の回路構成は、図3に示した接続点t7と接続点t8との間の回路構成に既設パルストランス104を付加したものと同様である。
コネクタ510は、ネットワーク装置110に、図3に示すようなパルストランス102,104が備えられていない場合には、ループ電流13,14を形成するために有用である。
そして、ケーブルの断線やコネクタの接触不良を検知する動作は、前記した図3の場合と同様である。
以上説明したように、ケーブルの断線やコネクタの接触不良を検知する機能を、ネットワーク装置A(100)に内蔵させるのではなく、その機能のための回路の一部をコネクタ500に内蔵させ、かつ残りの機能を外付けすることによって、既設のネットワーク装置A(100)を改造する手間もコストもかからないという効果がある。
《第3実施形態》
本発明の第3実施形態では、8本のワイヤ8a〜8hを用いて通信する場合について、図5を用いて以下に説明する。図5は、8本のワイヤを用いて通信する場合のケーブル断線検出用の回路構成を示す図である。
8本のワイヤを用いて通信する規格の一例として、1000BASE−Tがある。ワイヤ8a〜8hはそれぞれ、ワイヤ8aと8bとが撚られて対にされ、ワイヤ8cと8dとが撚られて対にされ、ワイヤ8eと8fとが撚られて対にされ、ワイヤ8gと8hとが撚られて対にされているものとする。
図5が図3と異なる点は、ワイヤの本数が倍の8本になったことにともなって、コネクタ520に内蔵されるトランスT3a〜T6bの数やコンデンサCの数が倍になった点、ループ電流検出器81へ出力する端子が倍になった点である。
なお、既設パルストランス122〜128とワイヤ8a〜8hとの間の回路構成は、図3に示したものと同様である。
また、図6は、図5に示したコネクタ520にパルストランスを内蔵したコネクタ530を示す図である。なお、図5と同じ回路については同じ符号を付し、説明を省略する。
なお、パルストランス132,134,136,138とワイヤ8a〜8hとの間の回路構成は、図5に示したものと同様である。
コネクタ530において、接続点t31と接続点t32との間の回路構成、接続点t33と接続点t34との間の回路構成、接続点t35と接続点t36との間の回路構成、および接続点t37と接続点t38との間の回路構成は、図4に示した接続点t9と接続点t10との間の回路構成と同様である。
コネクタ530は、パルストランス132〜138を含んでいるため、ネットワーク装置130に図5に示すような既設パルストランス122〜128が備えられていない場合には、ループ電流83〜86を形成するために有用である。
そして、ケーブルの断線やコネクタの接触不良を検知する動作は、前記した図5の場合と同様である。
なお、8本のワイヤを使用する通信において、図5に示されるコネクタ520に内蔵された回路、低周波発信器10、ループ電流検出器81、および表示器82を用いてケーブル断線検知装置を構築し、そのケーブル断線検知装置をネットワーク装置120に内蔵するようにしても構わない。
以上説明したように、本発明における実施形態3では、8ワイヤ(4対)を全て使用する通信を行っている環境において、ケーブルの断線やコネクタの接続不良を検知することが可能となる。そのため、10BASE−Tや100BASE−TXなどの4ワイヤ(2対)のみの通信に使用されるケーブルについて正常かどうかを検知することも可能となる。したがって、8ワイヤを全て使用する通信においてケーブルの断線やコネクタの接続不良を検知した場合、4ワイヤに使用されるケーブルが正常であることを確認した後に、8ワイヤから4ワイヤの通信に切替えることが可能となる。
ネットワーク装置に内蔵されたケーブル断線検出装置を示す図である。 ケーブル断線検出装置の回路構成を示す図である。 ケーブル断線検出用トランスとコンデンサを内蔵するコネクタを示す図である。 図3のコネクタに示される回路にパルストランスを付加したコネクタを示す図である。 8本のワイヤを用いて通信する場合のケーブル断線検出用の回路構成を示す図である。 図5に示したコネクタにパルストランスを内蔵したコネクタを示す図である。
符号の説明
10 低周波発信器
11,81 ループ電流検出器
12,82 表示器
100,110,120,130 ネットワーク装置A
102,104,202,204 既設パルストランス
105,205,500,510,520,530 コネクタ
200 ネットワーク装置B
300 ケーブル断線検出装置
400 ケーブル
4a,4b,4c,4d ワイヤ
8a,8b、8c,8d,8e,8f,8g,8h ワイヤ
C コンデンサ
T1a,T1b,T2a,T2b トランス

Claims (6)

  1. 対となるワイヤを束ねたケーブルの平衡を保つパルストランスを含むネットワーク装置同士が前記ケーブルによって通信可能に接続される環境において用いられるケーブル断線検出装置であって、
    第1のフィルタ、第2のフィルタ、第1のトランス、第2のトランス、信号発信器、および検出器を備え、
    前記第1のフィルタと前記第2のフィルタは、前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域では低いインピーダンスを有し、かつ前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波帯域では高いインピーダンスを有し、
    前記信号発信器は、前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波信号を出力する機能を有し、
    前記検出器は、低周波信号を検出する機能を有し、
    前記第1のフィルタは、前記対となるワイヤの中の一のワイヤと前記パルストランスの一の端子との間に、前記第1のトランスの一次側または二次側と並列に接続され、
    前記第2のフィルタは、前記対となるワイヤの中の他のワイヤと前記パルストランスの他の端子との間に、前記第2のトランスの一次側または二次側と並列に接続され、
    前記信号発信器は、前記第1のトランスの前記第1のフィルタが接続されていない側に接続され、
    前記検出器は、前記第2のトランスの前記第2のフィルタが接続されていない側に接続されること、
    を特徴とするケーブル断線検出装置。
  2. 対となるワイヤを束ねたケーブルの平衡を保つパルストランスを含むネットワーク装置同士が前記ケーブルによって通信可能に接続される環境において用いられるケーブル断線検出装置であって、
    前記ケーブル用のコネクタの中に、
    第1のフィルタ、第2のフィルタ、第1のトランス、および第2のトランスを備え、
    前記第1のフィルタと前記第2のフィルタは、前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域では低いインピーダンスを有し、かつ前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波帯域では高いインピーダンスを有し、
    前記第1のフィルタは、前記対となるワイヤの中の一のワイヤと前記パルストランスの一の端子との間に、前記第1のトランスの一次側または二次側と並列に接続され、
    前記第2のフィルタは、前記対となるワイヤの中の他のワイヤと前記パルストランスの他の端子との間に、前記第2のトランスの一次側または二次側と並列に接続されるように配置され、
    前記コネクタは、さらに
    前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波信号を出力する信号発信器および低周波信号を検出する検出器を接続する接続端子を備え、
    前記信号発信器は、前記第1のトランスの前記第1のフィルタが接続されていない側の前記接続端子に接続され、
    前記検出器は、前記第2のトランスの前記第2のフィルタが接続されていない側の前記接続端子に接続されること、
    を特徴とするケーブル断線検出装置。
  3. ネットワーク装置同士が対となるワイヤを束ねたケーブルによって通信可能に接続される環境において用いられるケーブル断線検出装置であって、
    前記ケーブル用のコネクタの中に、
    第1のフィルタ、第2のフィルタ、第1のトランス、第2のトランス、および前記ケーブルの対の平衡を保つパルストランスを備え、
    前記第1のフィルタと前記第2のフィルタは、前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域では低いインピーダンスを有し、かつ前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波帯域では高いインピーダンスを有し、
    前記パルストランスは、前記ネットワーク装置に接続される側に配置され、
    前記第1のフィルタは、前記対となるワイヤの中の一のワイヤと前記パルストランスの一の端子との間に、前記第1のトランスの一次側または二次側と並列に接続され、
    前記第2のフィルタは、前記対となるワイヤの中の他のワイヤと前記パルストランスの他の端子との間に、前記第2のトランスの一次側または二次側と並列に接続されるように配置され、
    前記コネクタは、さらに
    前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波信号を出力する信号発信器および前記第2のトランスに誘起される低周波信号を検出する検出器を接続する接続端子を備え、
    前記信号発信器は、前記第1のトランスの前記第1のフィルタが接続されていない側の前記接続端子に接続され、
    前記検出器は、前記第2のトランスの前記第2のフィルタが接続されていない側の前記接続端子に接続されること、
    を特徴とするケーブル断線検出装置。
  4. 対となるワイヤを束ねたケーブルの平衡を保つパルストランスを含むネットワーク装置同士が前記ケーブルによって通信可能に接続される環境において用いられるケーブル断線検出方法であって、
    前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域では低いインピーダンスを有し、かつ前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波帯域では高いインピーダンスを有する第1のフィルタと第2のフィルタと、
    第1のトランスと第2のトランスと、
    前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波信号を出力する信号発信器と、
    低周波信号を検出する検出器と、
    を備え、
    前記第1のフィルタは、前記対となるワイヤの中の一のワイヤと前記パルストランスの一の端子との間に、前記第1のトランスの一次側または二次側と並列に接続され、
    前記第2のフィルタは、前記対となるワイヤの中の他のワイヤと前記パルストランスの他の端子との間に、前記第2のトランスの一次側または二次側と並列に接続され、
    前記第1のトランスの前記第1のフィルタが接続されていない側に、前記信号発信器を接続し、
    前記第2のトランスの前記第2のフィルタが接続されていない側に、前記検出器を接続し、
    前記検出器が前記第2のトランスに誘起される低周波信号を取得すること、
    を特徴とするケーブル断線検出方法。
  5. 対となるワイヤを束ねたケーブルの平衡を保つパルストランスを含むネットワーク装置同士が前記ケーブルによって通信可能に接続される環境において用いられるケーブル断線検出方法であって、
    前記ケーブル用のコネクタの中に、
    前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域では低いインピーダンスを有し、かつ前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波帯域では高いインピーダンスを有する第1のフィルタと第2のフィルタと、
    第1のトランスと第2のトランスと、
    を備え、
    前記第1のフィルタは、前記対となるワイヤの中の一のワイヤと前記パルストランスの一の端子との間に、前記第1のトランスの一次側または二次側と並列に接続され、
    前記第2のフィルタは、前記対となるワイヤの中の他のワイヤと前記パルストランスの他の端子との間に、前記第2のトランスの一次側または二次側と並列に接続されるように配置され、
    前記コネクタは、さらに
    前記第1のトランスの前記第1のフィルタが接続されていない側および前記第2のトランスの前記第2のフィルタが接続されていない側に接続する接続端子を備え、
    前記第1のトランスの前記第1のフィルタが接続されていない側の前記接続端子に、前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波信号を出力する信号発信器を接続し、
    前記第2のトランスの前記第2のフィルタが接続されていない側の前記接続端子に、低周波信号を検出する検出器を接続し、
    前記検出器が前記第2のトランスに誘起される低周波信号を取得すること、
    を特徴とするケーブル断線検出方法。
  6. ネットワーク装置同士が対となるワイヤを束ねたケーブルによって通信可能に接続される環境において用いられるケーブル断線検出方法であって、
    前記ケーブル用のコネクタの中に、
    前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域では低いインピーダンスを有し、かつ前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波帯域では高いインピーダンスを有する第1のフィルタと第2のフィルタと、
    第1のトランスと第2のトランスと、
    前記ケーブルの対の平衡を保つパルストランスと、
    を備え、
    前記パルストランスは、前記ネットワーク装置に接続される側に配置され、
    前記第1のフィルタは、前記対となるワイヤの中の一のワイヤと前記パルストランスの一の端子との間に、前記第1のトランスの一次側または二次側と並列に接続され、
    前記第2のフィルタは、前記対となるワイヤの中の他のワイヤと前記パルストランスの他の端子との間に、前記第2のトランスの一次側または二次側と並列に接続され、
    前記コネクタは、さらに
    前記第1のトランスの前記第1のフィルタが接続されていない側および前記第2のトランスの前記第2のフィルタが接続されていない側に接続する接続端子を備え、
    前記第1のトランスの前記第1のフィルタが接続されていない側の前記接続端子に、前記ネットワーク装置が通信に使用する周波数帯域より低い低周波信号を出力する信号発信器を接続し、
    前記第2のトランスの前記第2のフィルタが接続されていない側の前記接続端子に、低周波信号を検出する検出器を接続し、
    前記検出器が前記第2のトランスに誘起される低周波信号を取得すること、
    を特徴とするケーブル断線検出方法。
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