JP5095646B2 - 光伝送システムおよび光増幅器制御方法 - Google Patents

光伝送システムおよび光増幅器制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光信号切替装置および光増幅器を含む光伝送システムにおいて、光信号切替装置の光信号の切り替えに伴う光増幅器の過渡応答を抑圧する光伝送システムおよび光増幅器制御方法に関する。
光伝送システムでは、主信号光を伝送する手段に加えて、光増幅器を含む光増幅中継装置の状態を監視するための監視制御信号伝送手段を備えることが一般的である。
図4は、監視制御信号伝送手段を含む光伝送システムの構成例を示す。ここでは、光ファイバ伝送路および光増幅中継装置を介して接続される端局装置間で主信号および監視制御信号を伝送する構成例を示す。
図において、一方の端局装置100は、複数の主信号送信器101から出力される主信号を合波器102で波長多重し、その波長多重主信号に光カプラ103で監視制御信号送信器104から出力される監視制御信号を波長多重し、光ファイバ伝送路105に送出する。光ファイバ伝送路105には光増幅器106を含む光増幅中継装置107が挿入される。光増幅中継装置107は、光増幅器106で波長多重主信号を増幅して次段に送信するとともに、光カプラ108を介して分岐した波長多重光信号を監視制御信号受信器109に入力して監視制御信号を検出し、監視制御回路110に通知する。監視制御回路110は、前段からの監視制御信号を処理するとともに、次段に伝達する光増幅中継装置107の状態等の情報を生成し、監視制御信号として監視制御信号送信器111から送信する。監視制御信号送信器111から出力される監視制御信号は、光カプラ112で光増幅器106で増幅された波長多重主信号に波長多重され、光ファイバ伝送路105を介して次段に送信される。他方の端局装置113は、分波器114で波長多重主信号を各波長の主信号に分波して主信号受信器115に受信されるとともに、光カプラ116を介して分岐した波長多重光信号を監視制御信号受信器117に入力して監視制御信号を検出する。他方の端局装置113から光増幅中継装置107を介して一方の端局装置100への伝送経路においても同様である。
ここで、監視制御信号送信器104,111は、主信号とは異なる波長の光源と光変調器を備え、波長多重主信号に波長多重される監視制御信号を送信する構成である。この監視制御信号の波長λosc は、図5に示すように、主信号の波長帯域(λ1〜λ4)とは異なる波長帯域で、かつ光増幅器の光増幅帯域外に設定することが一般的である。
一方、光伝送システムでは、複数の光信号の経路を自在に設定し、切り替えを行うために光信号切替装置が用いられる。光信号切替装置は、複数の入出力ポート間で光信号の切替接続を行うスイッチ部を基本構成とし、スイッチ部の制御によって任意の入出力ポート間を一意に接続し、さらに要求に応じてこれらの接続組み合わせの変更を可能とする(特許文献1)。この光信号切替装置のスイッチ部には、構成の簡易さ、コスト、信頼性の観点から光信号を電気信号に変換せずにそのまま切り替えを行う光スイッチを用いることが多い。
図6は、光信号切替装置を含む光伝送システムの構成例を示す。ここでは、簡単のために光信号切替装置10−1〜10−4のそれぞれの入出力ポート数を2本とし、光信号切替装置10−1と光信号切替装置10−2,10−3がそれぞれ光ファイバ伝送路1,2を介して接続され、光信号切替装置10−2,10−3と光信号切替装置10−4がそれぞれ光ファイバ伝送路3,4を介して接続される構成を示す。
一般に入出力ポート数をMとすると(Mは2以上の整数)、1つの光信号切替装置10には入出力ポートにM本の光ファイバ伝送路が接続される。また、波長多重伝送を行う場合に波長多重数をNとすると(Nは2以上の整数)、M本の光ファイバ伝送路の光信号は、分波器11を介してそれぞれN本の光信号に分離され、光スイッチ12の(N×M)本の入力ポートに接続される。さらに、光信号切替装置10でクライアント信号が入出力される場合、K本のAddポートから入力するクライアント信号が光スイッチ12のK本の入力ポートに接続される(Kは1以上の整数)。光スイッチ12は、これら(N×M+K)本の光信号をクロスコネクトして(N×M+K)本の出力ポートに出力する。このうち、(N×M)本の光信号は合波器13でそれぞれN本の光信号が波長多重され、M本の光ファイバ伝送路にそれぞれ出力されるとともに、K本のクライアント信号はDropポートに出力される。
特開平06−292246号公報
ところで、光増幅器を含む光ファイバ伝送路に光信号切替装置を接続し、光信号の送出先を切り替える場合に、光ファイバ伝送路中の総和光電力は波長多重数に応じて変化することになるが、光ファイバ伝送路中を伝搬する各波長の光信号レベルは一定に保たれる必要がある。それは、光信号レベルの低下は光信号対雑音比の低下を招く一方で、光信号レベルの増加は光ファイバの非線形光学効果による劣化を招く可能性があるためである。したがって、光波長多重伝送システムの光ファイバ伝送路に用いられる光増幅器は、各波長の光信号レベルを一定に保つための自動利得制御回路を備えることが一般的である。ただし、このような自動利得制御回路を備えた光増幅器は、入力光信号強度が急速に変動した場合に過渡応答を生ずることが知られている。
ここで、光信号が伝送されていない光ファイバ伝送路の光増幅器は、安全性や消費電力の観点から励起光源の出力を下げた待機状態にすることが一般的である。この待機状態にある光増幅器に光信号が入力されると、自動利得制御回路の機能により励起光源を制御して待機状態から動作状態に状態遷移する。しかし、待機状態から動作状態に遷移する時間は、動作状態における入力光信号強度の変動に対する応答時間よりも非常に大きい。さらに、待機状態の光増幅器では自動利得制御機能も停止していることから、状態遷移の際に非常に大きな過渡応答が発生する可能性がある。
また、このような光増幅器を含む光増幅中継装置が光ファイバ伝送路を介して多段に接続される光伝送システムにおいて、障害発生時などで予定外の光信号接続が発生した場合には、各光増幅器が待機状態からそれぞれの遷移時間を経過しながら順番に動作状態に遷移することになる。そのため、システム全体として動作状態になるまでに時間がかかり、障害発生時などで光信号の断時間が長くなる。
本発明は、光ファイバ伝送路および光増幅器を介して伝送される光信号が光信号切替装置の切替接続によって増減する光伝送システムにおいて、光信号の切替接続に伴う光増幅器の過渡応答を抑圧し、光信号の切替接続完了時間を短縮することができる光伝送システムおよび光増幅器制御方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、対向する光信号切替装置を接続する2芯の双方向の光ファイバ伝送路に2以上の光増幅中継装置を配置し、各光増幅中継装置には一方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第1の増幅器と、他方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第2の増幅器とを備えた光伝送システムにおいて、対向する光信号切替装置は、主信号光とは異なる波長のパイロット光を主信号光に波長多重し、2芯の双方向の光ファイバ伝送路にそれぞれ同じタイミングで送出する手段を備え、2芯の双方向の光ファイバ伝送路に配置される2以上の光増幅中継装置のうち、一方の光信号切替装置からみて初段の光増幅中継装置であり他方の光信号切替装置からみて最終段の光増幅中継装置は、一方の光ファイバ伝送路からの入力光を主信号光とパイロット光に波長分離する分波器と、分波器で波長分離されたパイロット光を他方の光ファイバ伝送路からの入力光に波長多重する合波器とを備え、分波器で波長分離された主信号光を第1の光増幅器で増幅して一方の光ファイバ伝送路に出力するとともに、合波器から出力されたパイロット光を第2の光増幅器に入力し、当該第2の光増幅器を待機状態から動作状態に状態遷移させる構成である。
第2の発明は、対向する光信号切替装置を接続する2芯の双方向の光ファイバ伝送路に2以上の光増幅中継装置を配置し、各光増幅中継装置には一方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第1の増幅器と、他方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第2の増幅器とを備えた光伝送システムにおいて、対向する光信号切替装置は、主信号光とは異なる波長のパイロット光を主信号光に波長多重し、2芯の双方向の光ファイバ伝送路にそれぞれ同じタイミングで送出する手段を備え、2芯の双方向の光ファイバ伝送路に配置される2以上の光増幅中継装置のうち、一方の光信号切替装置からみて前半の光増幅中継装置であり他方の光信号切替装置からみて後半の光増幅中継装置は、一方の光ファイバ伝送路からの入力光を分岐し、その一方の入力光を第1の光増幅器に入力する光カプラと、光カプラで分岐された他方の入力光からパイロット光を分離する光フィルタと、光フィルタで分離されたパイロット光を他方の光ファイバ伝送路からの入力光に波長多重する合波器とを備え、光カプラで分岐された一方の入力光を第1の光増幅器で増幅して一方の光ファイバ伝送路に出力するとともに、光フィルタで分離されたパイロット光を第2の光増幅器に入力し、当該第2の光増幅器を待機状態から動作状態に状態遷移させる構成である。
第3の発明は、対向する光信号切替装置を接続する2芯の双方向の光ファイバ伝送路に2以上の光増幅中継装置を配置し、各光増幅中継装置には一方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第1の増幅器と、他方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第2の増幅器とを備えた光伝送システムの光増幅器制御方法において、対向する光信号切替装置は、主信号光とは異なる波長のパイロット光を主信号光に波長多重し、2芯の双方向の光ファイバ伝送路にそれぞれ同じタイミングで送出する手段を備え、2芯の双方向の光ファイバ伝送路に配置される2以上の光増幅中継装置のうち、一方の光信号切替装置からみて初段の光増幅中継装置であり他方の光信号切替装置からみて最終段の光増幅中継装置は、一方の光ファイバ伝送路からの入力光を分波器で主信号光とパイロット光に波長分離し、分波器で波長分離されたパイロット光を合波器で他方の光ファイバ伝送路からの入力光に波長多重し、分波器で波長分離された主信号光を第1の光増幅器で増幅して一方の光ファイバ伝送路に出力するとともに、合波器から出力されたパイロット光を第2の光増幅器に入力し、当該第2の光増幅器を待機状態から動作状態に状態遷移させる。
第4の発明は、対向する光信号切替装置を接続する2芯の双方向の光ファイバ伝送路に2以上の光増幅中継装置を配置し、各光増幅中継装置には一方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第1の増幅器と、他方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第2の増幅器とを備えた光伝送システムの光増幅器制御方法において、対向する光信号切替装置は、主信号光とは異なる波長のパイロット光を主信号光に波長多重し、2芯の双方向の光ファイバ伝送路にそれぞれ同じタイミングで送出する手段を備え、2芯の双方向の光ファイバ伝送路に配置される2以上の光増幅中継装置のうち、一方の光信号切替装置からみて前半の光増幅中継装置であり他方の光信号切替装置からみて後半の光増幅中継装置は、光カプラで一方の光ファイバ伝送路からの入力光を分岐し、その一方の入力光を第1の光増幅器に入力し、光カプラで分岐された他方の入力光からパイロット光を光フィルタで分離し、光カプラで分岐された一方の入力光を第1の光増幅器で増幅して一方の光ファイバ伝送路に出力するとともに、光フィルタで分離されたパイロット光を第2の光増幅器に入力し、当該第2の光増幅器を待機状態から動作状態に状態遷移させる。
本発明は、対向する光信号切替装置から同じタイミングで送出される主信号光およびパイロット光が多段接続される光増幅中継装置を順番に通過するときに、一方の光信号切替装置からみて初段または前半の光増幅中継装置でパイロット光を折り返し、逆方向の光増幅器を待機状態から動作状態に状態遷移させることにより、逆方向の主信号光が到達する前に光増幅器の状態遷移を完了させることができる。これにより、システム全体の光信号接続完了時間の短縮が可能になり、また当該光増幅器における過渡応答を抑圧することができる。
本発明の光伝送システムの実施例1の構成例を示す図である。 パイロット光の有無に応じた光信号接続完了時間を比較した測定例を示す図である。 本発明の光伝送システムの実施例2の構成例を示す図である。 監視制御信号伝送手段を含む光伝送システムの構成例を示す図である。 主信号と監視制御信号の波長関係を示す図である。 光信号切替装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。
図1は、本発明の光伝送システムの実施例1の構成例を示す。
図において、一方の光信号切替装置10aと他方の光信号切替装置10bは、双方向の光ファイバ伝送路1,2および少なくとも2段以上の光増幅中継装置20を介して接続される。ここでは、3段の光増幅中継装置20a,20b,20cが配置される例を示す。一方の光信号切替装置10aは、所定の出力ポートに出力する主信号光とパイロット光を光カプラ11aで波長多重して光ファイバ伝送路1に送出する。他方の光信号切替装置10bは、所定の出力ポートに出力する主信号光とパイロット光を光カプラ11bで波長多重して光ファイバ伝送路2に送出する。なお、パイロット光の波長は、主信号の波長帯域と異なる波長帯域に設定される。
ここで、一方の光信号切替装置10aから出力される主信号光と、他方の光信号切替装置10bから出力される主信号光は、同じタイミングで送出されるように制御される。また、光信号切替装置10a,10bは、主信号光とは異なる波長のパイロット光を発生させるパイロット光源を搭載し、光ファイバ伝送路1,2に送出する主信号光の送出タイミングに同期してパイロット光を送出する制御を行うが、パイロット光の送出タイミングは、主信号光と同時またはその前後の所定のタイミングに設定される。
光信号切替装置10aからみて初段の光増幅中継装置20aは、光ファイバ伝送路1に接続される光増幅器21aの前段に主信号光とパイロット光を波長分離する分波器23aを備え、光ファイバ伝送路2に接続される光増幅器22aの前段に主信号光とパイロット光を波長多重する合波器24aを備える。分波器23aで分波された主信号光は光増幅器21aに入力し、増幅して光ファイバ伝送路1に送出される。分波器23aで分波されたパイロット光は合波器24aに入力し、光ファイバ伝送路2から入力する主信号光と波長多重して光増幅器22aに入力し、増幅して光ファイバ伝送路2に送出される。
光信号切替装置10bからみて初段の光増幅中継装置20cは、光ファイバ伝送路2に接続される光増幅器21cの前段に主信号光とパイロット光を波長分離する分波器23cを備え、光ファイバ伝送路1に接続される光増幅器22cの前段に主信号光とパイロット光を波長多重する合波器24cを備える。分波器23cで分波された主信号光は光増幅器21cに入力し、増幅して光ファイバ伝送路2に送出される。分波器23cで分波されたパイロット光は合波器24cに入力し、光ファイバ伝送路1から入力する主信号光と波長多重して光増幅器22cに入力し、増幅して光ファイバ伝送路1に送出される。
このような構成により、光信号切替装置10aから光ファイバ伝送路1に主信号光とともに送出されたパイロット光は、初段の光増幅中継装置20aの分波器23aで分波され、光ファイバ伝送路2に接続された合波器24aを介して光増幅器22aに入力される。増幅器22aは、光ファイバ伝送路2から主信号光が入力する前に、光増幅中継装置20aで折り返されたパイロット光により待機状態から動作状態に状態遷移することができ、光ファイバ伝送路2から入力する主信号光に対して動作状態で対応することができるので、自動利得制御機能による大きな過渡応答も回避することができる。
同様に、光信号切替装置10bから光ファイバ伝送路2に主信号光とともに送出されたパイロット光は、初段の光増幅中継装置20cの分波器23cで分波され、光ファイバ伝送路1に接続された合波器24cを介して光増幅器22cに入力される。増幅器22cは、光ファイバ伝送路1から主信号光が入力する前に、光増幅中継装置20cで折り返されたパイロット光により待機状態から動作状態に状態遷移することができ、光ファイバ伝送路1から入力する主信号光に対して動作状態で対応することができるので、自動利得制御機能による大きな過渡応答も回避することができる。
ここで、光信号切替装置10a,10bの切替時間をTsw、光増幅中継装置20a,20b,20cの各光増幅器の遷移時間をTamp 、光増幅中継装置20a〜20b間の伝送時間Ta-b 、光増幅中継装置20b〜20c間の伝送時間Tb-c とする。パイロット光を用いない場合は、光増幅中継装置20a,20b,20cの各光増幅器は主信号光によって順番に待機状態から動作状態に遷移するが、各光増幅器が状態遷移を完了するまでの時間は、
Tsw+3×Tamp +Ta-b +Tb-c
となる。
一方、パイロット光を用いた場合は、光ファイバ伝送路1においては光増幅中継装置20cの光増幅器22cの遷移時間、光ファイバ伝送路2においては光増幅中継装置20aの光増幅器22aの遷移時間を考慮する必要がなくなり、各光増幅器が状態遷移を完了するまでの時間は、
Tsw+2×Tamp +Ta-b +Tb-c
となる。
図2は、パイロット光の有無に応じた光信号接続完了時間を比較した測定例を示す。一方の光ファイバ伝送路における初段の光増幅中継装置でパイロット光を、他方の光ファイバ伝送路における最終段の光増幅器に折り返し、待機状態から動作状態に状態遷移させておく。これにより、システム全体の3台の光増幅器が状態遷移を完了するまでの時間として、上記説明のように1つの光増幅器の遷移時間Tamp 分の時間短縮となり、かつ過渡応答も抑圧されていることがわかる。
図3は、本発明の光伝送システムの実施例2の構成例を示す。
図において、一方の光信号切替装置10aと他方の光信号切替装置10bは、双方向の光ファイバ伝送路1,2および少なくとも4段以上の光増幅中継装置20を介して接続される。ここでは、4段の光増幅中継装置20a,20b,20c,20dが配置される例を示す。
本実施例の特徴は、各光ファイバ伝送路1,2に接続される光増幅中継装置のうち、前半の光増幅中継装置においてパイロット光を折り返すとともに、次段に送出する構成とする。その他の構成および機能は実施例1と同じである。
光信号切替装置10aからみて初段の光増幅中継装置20aは、光ファイバ伝送路1に接続される光増幅器21aの前段に光カプラ25aを備え、光カプラ25aを通過した主信号光およびパイロット光は、光増幅器21aで増幅されて光ファイバ伝送路1に送出される。また、光カプラ25aの分岐光は光フィルタ26aに入力し、パイロット光のみが選択通過する。また、光増幅中継装置20aは、光ファイバ伝送路2に接続される光増幅器22aの前段に主信号光とパイロット光を波長多重する合波器24aを備える。光フィルタ26aで選択されたパイロット光は合波器24aに入力し、光ファイバ伝送路2から入力する主信号光と波長多重して光増幅器22aに入力し、増幅されて光ファイバ伝送路2に送出される。
光信号切替装置10aからみて2段目の光増幅中継装置20bも、光増幅中継装置20aと同様の構成である。
光信号切替装置10bからみて初段の光増幅中継装置20dは、光ファイバ伝送路2に接続される光増幅器21dの前段に光カプラ25dを備え、光カプラ25dを通過した主信号光およびパイロット光は、光増幅器21dで増幅されて光ファイバ伝送路2に送出される。また、光カプラ25dの分岐光は光フィルタ26dに入力し、パイロット光のみが選択通過する。また、光増幅中継装置20dは、光ファイバ伝送路1に接続される光増幅器22dの前段に主信号光とパイロット光を波長多重する合波器24dを備える。光フィルタ26dで選択されたパイロット光は合波器24dに入力し、光ファイバ伝送路1から入力する主信号光と波長多重して光増幅器22dに入力し、増幅されて光ファイバ伝送路1に送出される。
光信号切替装置10bからみて2段目の光増幅中継装置20cも、光増幅中継装置20dと同様の構成である。
このような構成により、光信号切替装置10aから光ファイバ伝送路1に主信号光とともに送出されたパイロット光は、初段の光増幅中継装置20aの光カプラ25aおよび光フィルタ26aで選択され、光ファイバ伝送路2に接続された合波器24aを介して光増幅器22aに入力されるとともに、次段の光増幅中継装置20bに送出される。増幅器22aは、光ファイバ伝送路2から主信号光が入力する前に、光増幅中継装置20aで折り返されたパイロット光により待機状態から動作状態に状態遷移することができ、光ファイバ伝送路2から入力する主信号光に対して動作状態で対応することができる。
次段の光増幅中継装置20bにおいても同様である。また、逆方向の光増幅中継装置20d,20cにおいても同様である。
なお、パイロット光を折り返す構成は、各光ファイバ伝送路1,2に接続されるすべての光増幅中継装置に備えてもよいが、パイロット光が有効に機能するのは、実施例1,2のように各光ファイバ伝送路1,2の前半に接続される光増幅中継装置である。
一般に、光増幅中継装置がn段(nは3以上)配置されているときに、一方の光信号切替装置からみて1段目、2段目、…の光増幅中継装置は、他方の光信号切替装置からみてn段目、(n−1)段目、…の光増幅中継装置になる。この一方の光信号切替装置からみて前半(n/2段目以前)の光増幅中継装置において、他方の光信号切替装置からみて後半(n/2段目以降)の光増幅中継装置にパイロット光を折り返すことにより、当該光増幅中継装置の光増幅器に主信号光が到着する前に待機状態から動作状態に状態遷移させておくことができる。なお、nが奇数の場合は、実施例1に示すように、ちょうど中間に位置する光増幅中継装置ではパイロット光の折り返しがない構成でもよい。
1,2 光ファイバ伝送路
10 光信号切替装置
20 光増幅中継装置
21,22 光増幅器
23 分波器
24 合波器
25 光カプラ
26 光フィルタ

Claims (4)

  1. 対向する光信号切替装置を接続する2芯の双方向の光ファイバ伝送路に2以上の光増幅中継装置を配置し、各光増幅中継装置には一方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第1の増幅器と、他方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第2の増幅器とを備えた光伝送システムにおいて、
    前記対向する光信号切替装置は、主信号光とは異なる波長のパイロット光を主信号光に波長多重し、前記2芯の双方向の光ファイバ伝送路にそれぞれ同じタイミングで送出する手段を備え、
    前記2芯の双方向の光ファイバ伝送路に配置される2以上の光増幅中継装置のうち、一方の光信号切替装置からみて初段の光増幅中継装置であり他方の光信号切替装置からみて最終段の光増幅中継装置は、
    前記一方の光ファイバ伝送路からの入力光を前記主信号光と前記パイロット光に波長分離する分波器と、
    前記分波器で波長分離された前記パイロット光を前記他方の光ファイバ伝送路からの入力光に波長多重する合波器と
    を備え、前記分波器で波長分離された前記主信号光を前記第1の光増幅器で増幅して前記一方の光ファイバ伝送路に出力するとともに、前記合波器から出力された前記パイロット光を前記第2の光増幅器に入力し、当該第2の光増幅器を待機状態から動作状態に状態遷移させる構成である
    ことを特徴とする光伝送システム。
  2. 対向する光信号切替装置を接続する2芯の双方向の光ファイバ伝送路に2以上の光増幅中継装置を配置し、各光増幅中継装置には一方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第1の増幅器と、他方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第2の増幅器とを備えた光伝送システムにおいて、
    前記対向する光信号切替装置は、主信号光とは異なる波長のパイロット光を主信号光に波長多重し、前記2芯の双方向の光ファイバ伝送路にそれぞれ同じタイミングで送出する手段を備え、
    前記2芯の双方向の光ファイバ伝送路に配置される2以上の光増幅中継装置のうち、一方の光信号切替装置からみて前半の光増幅中継装置であり他方の光信号切替装置からみて後半の光増幅中継装置は、
    前記一方の光ファイバ伝送路からの入力光を分岐し、その一方の入力光を前記第1の光増幅器に入力する光カプラと、
    前記光カプラで分岐された他方の入力光から前記パイロット光を分離する光フィルタと、
    前記光フィルタで分離された前記パイロット光を前記他方の光ファイバ伝送路からの入力光に波長多重する合波器と
    を備え、前記光カプラで分岐された一方の入力光を前記第1の光増幅器で増幅して前記一方の光ファイバ伝送路に出力するとともに、前記光フィルタで分離された前記パイロット光を前記第2の光増幅器に入力し、当該第2の光増幅器を待機状態から動作状態に状態遷移させる構成である
    ことを特徴とする光伝送システム。
  3. 対向する光信号切替装置を接続する2芯の双方向の光ファイバ伝送路に2以上の光増幅中継装置を配置し、各光増幅中継装置には一方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第1の増幅器と、他方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第2の増幅器とを備えた光伝送システムの光増幅器制御方法において、
    前記対向する光信号切替装置は、主信号光とは異なる波長のパイロット光を主信号光に波長多重し、前記2芯の双方向の光ファイバ伝送路にそれぞれ同じタイミングで送出する手段を備え、
    前記2芯の双方向の光ファイバ伝送路に配置される2以上の光増幅中継装置のうち、一方の光信号切替装置からみて初段の光増幅中継装置であり他方の光信号切替装置からみて最終段の光増幅中継装置は、前記一方の光ファイバ伝送路からの入力光を分波器で前記主信号光と前記パイロット光に波長分離し、前記分波器で波長分離された前記パイロット光を合波器で前記他方の光ファイバ伝送路からの入力光に波長多重し、前記分波器で波長分離された前記主信号光を前記第1の光増幅器で増幅して前記一方の光ファイバ伝送路に出力するとともに、前記合波器から出力された前記パイロット光を前記第2の光増幅器に入力し、当該第2の光増幅器を待機状態から動作状態に状態遷移させる
    ことを特徴とする光増幅器制御方法。
  4. 対向する光信号切替装置を接続する2芯の双方向の光ファイバ伝送路に2以上の光増幅中継装置を配置し、各光増幅中継装置には一方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第1の増幅器と、他方の光ファイバ伝送路からの入力光を増幅する第2の増幅器とを備えた光伝送システムの光増幅器制御方法において、
    前記対向する光信号切替装置は、主信号光とは異なる波長のパイロット光を主信号光に波長多重し、前記2芯の双方向の光ファイバ伝送路にそれぞれ同じタイミングで送出する手段を備え、
    前記2芯の双方向の光ファイバ伝送路に配置される2以上の光増幅中継装置のうち、一方の光信号切替装置からみて前半の光増幅中継装置であり他方の光信号切替装置からみて後半の光増幅中継装置は、光カプラで前記一方の光ファイバ伝送路からの入力光を分岐し、その一方の入力光を前記第1の光増幅器に入力し、前記光カプラで分岐された他方の入力光から前記パイロット光を光フィルタで分離し、前記光カプラで分岐された一方の入力光を前記第1の光増幅器で増幅して前記一方の光ファイバ伝送路に出力するとともに、前記光フィルタで分離された前記パイロット光を前記第2の光増幅器に入力し、当該第2の光増幅器を待機状態から動作状態に状態遷移させる
    ことを特徴とする光増幅器制御方法。
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