JP5088743B2 - 端末機能補完システム - Google Patents

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本発明は、携帯電話機、PHSあるいは通信機能を備えたPDA、パーソナルコンピュータ等の各種の情報処理装置のうちのいずれかで構成し得る端末装置の機能を補完する端末機能補完システムに関する。
携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)あるいは通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistants)、パーソナルコンピュータ等の各種の情報処理装置からなる端末装置が個人の電子的なツールとして広く利用されている。特に携帯電話機に代表される携帯型の端末装置は、単に他人と通話したりメッセージを交換するだけの機器にとどまらず、テレビジョン番組を受信したり、インターネットで各種の情報を閲覧したり音楽や映画を楽しむといった機能まで備えられている場合も多い。
ところが、特に携帯電話機、PHSあるいはPDAといった携帯型の端末装置は、小型、軽量であることが求められるので、多機能化にも限界がある。また、小型化を追求すると、内蔵電池の寿命も長時間化が困難になる。更にユーザの求める機能の中にはテレビジョン番組の受信のように電力を比較的多く消費する機能も多い。
図28は、本発明の第1の関連技術による携帯型の端末装置を示したものである。この端末装置100は、テレビジョン番組を受信する機能を備えた端末装置であり、音声通話や電子メールの送受信といった通信を可能とする無線通信部101の他に、デジタルテレビジョン(TV)放送受信部102を備えている。ここで、無線通信部101は、この端末装置100の全体を制御する主制御部103と無線データ制御部104を介して接続されている。無線データ制御部104は音声による通話や電子メールの送受信の制御を行う。デジタルテレビジョン放送受信部102は地上波デジタルテレビジョン放送を受信する受信部であり、主制御部103と直接接続されている。デジタルテレビジョン放送受信部102は、主制御部103からの制御により受信設定を行い、またデジタルテレビジョン放送を受信してその受信データを主制御部103に転送している。
主制御部103は、CPU(Central Processing Unit)106と、作業用等のメモリ107を備えており、端末装置100内で更に他のデバイスと接続している。このうちプログラムROM111は、CPU106の実行するプログラムコードを格納している。操作入力部112は、操作者としてのユーザの操作によって入力される入力情報を主制御部103に転送するようになっている。時計機能部113は、年月日等の時計情報を主制御部103に供給するようになっている。表示部114は、この端末装置100の基本機能の表示、メールデータの表示ならびにデジタルテレビジョン放送受信部102で受信したテレビジョン画像の表示等の各種の視覚的な表示を行う。報知部115は、通話のための着信や電子メールの受信があったとき、あるいは端末装置100が予め定めたエラーを発生させたときに報知あるいは警告を行うようになっている。受話部116と送話部117は、通話に使用されるスピーカおよびマイクロフォンによって構成されている。電子メールデータ格納部118は、電子メールに関する各種のデータを格納するようになっている。録画データ格納部119はデジタルテレビジョン放送受信部102の受信した映像や音声を録画データとして格納するようになっている。電話帳および電子メールアドレス格納部120は、電話番号と電子メールのアドレスを格納するようになっている。
このような本発明の第1の関連技術による端末装置100では、たとえばデジタルテレビジョン放送受信部102を用いてテレビジョン番組を視聴している場合に、内蔵電池の消耗によってその番組を最後まで視聴できなくなるような場合が発生する。
そこで、このような問題を解決するために、本発明に関連する第2の関連技術が提案されている。この第2の関連技術では、電池の残量との関係でテレビジョン番組を最後まで視聴できないことが判明した時点で、視聴を中止して録画モードに切り替えることにしている(たとえば特許文献1参照)。すなわち、第2の関連技術では電力を大量に消耗する表示部の表示を所定の時点で停止するようにすることで、内蔵電池の寿命を長時間化している。この第2の関連技術では、内蔵電池を充電した後や端末装置の電源を商用電源からとる状況の下で、録画を再生するようにしている。
このような第2の関連技術は、内蔵電池の残量がある程度十分存在する状況でテレビジョン番組の視聴を行う場合に有効である。内蔵電池が残り少なくなってからテレビジョン番組の視聴を開始すると、その番組の録画のみを行ったとしても、番組全体の録画が終了する前に内蔵電池が完全に消耗する場合がある。また、録画時間内に電話が掛ってきたように電力を多く処理する処理が追加的に発生する場合もある。このような場合にも、録画が完全に終了する前に内蔵電池が完全に消耗する事態が発生する危険がある。
そこで、課金先情報を含む端末識別情報および暗証番号を代替携帯端末に送って、この代替携帯端末が所定の電話サービスを代わって受けることが本発明の第3の関連技術として提案されている(たとえば特許文献2参照)。この第3の関連技術では、たとえば端末装置Aの内蔵電池が残り少なくなったような場合に、その所持者は端末装置Bに対してその代替利用の許可要請を行う。このとき、代替利用される端末装置Bに対する制約条件(使用回数、使用可能期限、受信または発信専用、1通話当りの最大通話時間等の条件)も入力する。端末装置Bが代替携帯端末となることを許可すると、端末装置Aはその電話番号や識別ID(identification)等の固有の端末識別番号(以下、「課金先情報」という。)および暗証番号を端末装置Bに送信する。これにより、代替携帯端末となる端末装置Bが端末装置Aの本来受けるべき電話サービスを代替する手続が完了する。これにより、代替携帯端末となる端末装置Bが端末装置Aの所持者の所望するテレビジョン番組を代わって受信して視聴できる状態になり、端末装置Aの内蔵電池の消耗を防ぐことができる。また、同様に端末装置Aの内蔵電池が残り少なくなった状況で端末装置Bがその番組を代わって録画することができる。
特開2007−19774号公報(第0046段落、図6) 特開2002−344665号公報(第0053段落〜第0056段落、図7)
しかしながら、この第3の関連技術を採用する前提で、端末装置Aの所持者は自装置固有の課金先情報を端末装置Bに通知する必要がある。このため、セキュリティ上の問題が発生するおそれがある。したがって、第3の関連技術は現実には家族等の特定の者の端末装置を代替利用する技術でしかない。しかも、前記したテレビジョン番組の視聴についての電話サービスを端末装置Bに代替させるとした場合、第3の関連技術では端末装置Aの所持者が端末装置Bでこの番組を視聴することになる。具体的には、端末装置Bが端末装置Aの所持者に代替使用の期間中、実質的に引き渡されることになる。内蔵電池との関係で端末装置Bが録画に切り替えられた場合には、録画内容を再生するときも同様である。したがって、端末装置Aの所持者が他人の端末装置Bを使用する上でのプライバシの保護の問題が発生する。これは、端末装置を個人が管理するようになると、家族間でも重要な問題となる。
もちろん、仮に端末装置を互いに交換して使用でき、かつ常に行動を共にする複数の者がいたとした場合、これらの者の間にこれらの問題は発生しない。しかしながら、これらの者が交通機関で一緒に移動していたとし、一時的に電波の受信が困難なエリアを通過したとする。この場合、これらの者の端末装置は同時にテレビジョン番組の視聴ができなくなる。したがって、その中の一方の端末装置を代替使用することはできない。
このように第3の関連技術では、自分の端末装置を使用できなくなるときに他の端末装置そのものを代わって使用するというアイデア自体が優れていても、自分の端末装置の機能を他人の端末装置に引き継がせるようにすると、適用対象が極度に限定されてしまうという問題を発生させる。したがって、第3の関連技術は、複数の端末装置を所持する者がこれらの装置の間で機能を代替させるといった使い方が現実的であり、発明の適用範囲が極度に限定されてしまうという問題があった。
そこで本発明の目的は、自装置の機能の補完を他の端末装置を使用して実現できる端末機能補完システムを提供することにある。
本発明では、(イ)自装置の必要とする特定データの取得を可能とする端末装置それぞれについての電子メールの宛先を記した特定データ取得用端末リストを格納する特定データ取得用リスト格納手段と、前記した特定データの取得が必要となる時点を検出する必要時点検出手段と、この必要時点検出手段が前記した特定データの取得が必要となる時点を検出したときその特定データの取得が可能な端末装置を前記した特定データ取得用端末リスト格納手段に格納された特定データ取得用端末リストから検索するリスト検索手段と、このリスト検索手段が該当する端末装置を抽出したときその端末装置としての依頼先通信端末を宛先にして前記した特定データの取得と予め定めた宛先へのその特定データの送信を依頼する電子メールを送信する電子メール送信手段と、自装置の電源を供給する充電可能な内蔵電池とをそれぞれ備えた複数の通信端末と、(ロ)前記した複数の通信端末の充電端子と接続可能な充電コネクタと、この充電コネクタを介して接続された前記した通信端末の充電を行う充電手段と、前記した通信端末とデータの受け渡しを行うデータ用端子と、インターネットを介して前記した複数の通信端末のいずれかが要求した前記した特定データを前記した予め定めた宛先から取得する特定データ取得手段と、前記したデータ用端子に前記した複数の通信端末のうちの前記した特定データの取得を要求した通信端末が接続された状態で前記した特定データ取得手段の取得した前記した特定データをその通信端末に転送するデータ転送手段とを備えた端末充電器と、(ハ)インターネットに接続され、前記した依頼先通信端末がその宛先として送信してきた前記した特定データを依頼した通信端末に転送するためのデータとして格納するデータ格納手段と、このデータ格納手段に格納されたデータを要求先の端末充電器に転送するデータ転送手段とを備えたサーバとを端末機能補完システムが具備する。
以上説明したように本発明によれば、携帯電話機等の通信端末を充電するために各所に配置されている端末充電器をインターネットに接続すると共に通信端末とデータの受け渡しを行うデータ用端子を具備させることにした。そして、通信端末の充電を可能とすると共に、必要なデータを端末充電器から転送できるようにしたので、たとえば録画を行えなかったデジタルテレビジョン番組の録画データを端末充電器から通信端末が取得して、番組を試聴することができるといった効果を得ることができる。
次に、本発明を一実施の形態と共に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における端末機能補完システムの構成の概要を表わしたものである。この端末機能補完システム200は、通信ネットワークを利用したシステムであり、ここでは携帯通信網201とインターネット202が通信ネットワークとして使用されるようになっている。携帯通信網201は、第1〜第Nの基地局2031〜203Nを介して、それぞれ対応する第1〜第Mの携帯通信端末2041〜204Mと接続されている。インターネット202は携帯通信網201と通信データを交換できるようになっている。インターネット202自体は、端末充電器206、デスクトップタイプのパーソナルコンピュータ207および端末装置の機能補充用に設けられた機能補完サーバ208と接続されている。機能補完サーバ208は、機能補充を実現するデータを一時的に格納するデータ格納部209を接続している。
この端末機能補完システム200の理解を容易にするために、その活用例を1つ説明する。たとえばパーソナルコンピュータ207のユーザ211が第1の携帯通信端末2041のユーザ212からテレビジョン番組の録画を依頼されたとする。パーソナルコンピュータ207は、放送局215からそのテレビジョン番組を受信して、録画内容を機能補完サーバ208に送信する。パーソナルコンピュータ207は、これと共に、第1の携帯通信端末2041から録画の依頼を受けたときの依頼内容の一部を構成し依頼内容それ自体を特定する識別情報を、機能補完サーバ208に送信する。機能補完サーバ208はこの識別情報に対応させて録画内容をデータ格納部209に格納する。
テレビジョン番組の録画を依頼したユーザ212は、パーソナルコンピュータ207から録画完了の通知を受け取ると、最寄りの端末充電器206まで出向いて第1の携帯通信端末2041をこれにセットする。そして、前記した識別情報を端末充電器206から機能補完サーバ208に送信する。機能補完サーバ208は識別情報をキーにしてユーザ212の要求したテレビジョン番組の録画内容をデータ格納部209から読み出して第1の携帯通信端末2041の接続された端末充電器206に転送する。これにより、第1の携帯通信端末2041は内蔵の動画再生ソフトウェアを用いて所望のテレビジョン番組を再生することができる。
もちろん、第1の携帯通信端末2041はテレビジョン番組が録画されている時間帯にその内蔵電池が消耗してしまっていても、録画内容を再生するときに内蔵電池が回復していればテレビジョン番組を再生できる。同様に、テレビジョン番組が録画されている時間帯に第1の携帯通信端末2041がテレビジョン番組を受信することのできないエリアに移動していてもよい。該当するテレビジョン番組を受信する回路が故障したり、テレビジョン番組を受信する回路自体が存在しなくても、そのテレビジョン番組を後で再生することができることになる。
この例ではユーザ211がパーソナルコンピュータ207を用いて受信したテレビジョン番組をデータ格納部209に格納したが、他のユーザ213が所持する第Mの携帯通信端末204Mがこのテレビジョン番組を代わって録画してデータ格納部209に格納してもよい。また、ユーザ213が最寄りの端末充電器206まで出向いて、これを端末充電器206に一時的に保存して第1の携帯通信端末2041との録画データの受け渡しを行ってもよい。後者の場合には端末充電器206が同一のものである限り、データ格納部209は不要となる。もちろん、第Mの携帯通信端末204Mと第1の携帯通信端末2041の間でデータの受け渡しを行う端末充電器206が異なる場合には、これらの間でデータの転送を行う何らかの手段が必要である。データ格納部209を備えた機能補完サーバ208がこの手段となってもよいし、独自のデータ受け渡しのための手段が設けられてもよい。
テレビジョン番組に関する第1の携帯通信端末2041の機能を他の端末装置としての第Mの携帯通信端末204Mが補完する例としては、たとえばテレビジョン番組について内蔵チューナの同時に受信可能な番組数を超える複数番組同時録画、内蔵電池の残量不足や受信エリア外あるいは受信禁止エリアにおけるテレビジョン番組の録画を挙げることができる。前記したように、第1の携帯通信端末2041がテレビジョン番組についての録画機能を備えていない場合やその機能が故障している場合に録画を望む場合にも、機能の補完として本発明を適用することができる。
図2は、本実施の形態で使用される端末充電器の構成の概要を表わしたものである。端末充電器206は、全国の各地に充電のためのステーションとして多数配置されている。このような端末充電器206は、CPU221とメモリ222を備えた主制御部223を有している。メモリ222の少なくとも一部には、CPU221が端末充電器206の制御のために必要とされる制御プログラムが格納されている。主制御部223は、次の各部の制御を行うようになっている。図1と共に説明する。
通信制御部224は、インターネット202を介して各部と接続され、第1〜第Mの携帯通信端末2041〜204Mおよびパーソナルコンピュータ207の中で必要とされるデータの受け渡しに関する通信を制御するようになっている。課金制御部225は、この端末充電器206の本来の役割としての充電処理に対して課金を行うとき、その課金処理を行うようになっている。表示部226は、図示しない液晶ディスプレイ等のディスプレイを備えており、充電時間に対して課金処理を行う場合の課金額等の必要な視覚的な表示を行うようになっている。操作入力部227は、充電時間等の必要なデータの入力に用いられる。充電回路228は充電コネクタ229を備えており、これに第1〜第Mの携帯通信端末2041〜204Mのいずれかを接続することで、これらの通信端末に内蔵された電池を充電するようになっている。データ入出力部231はデータ入出力端子232を備えており、これに第1〜第Mの携帯通信端末2041〜204Mの図示しないUSB(Universal Serial Bus)端子等の端子を接続することで、テレビジョン番組の内容を示すデータ等の各種のデータの受け渡しを行うようになっている。
図3は、機能補完サーバの構成の概要を表わしたものである。機能補完サーバ208は、CPU241とメモリ242を備えた主制御部243を有している。メモリ242の少なくとも一部には、CPU241が機能補完サーバ208の制御のために必要とされる制御プログラムが格納されている。主制御部243は、次の各部の制御を行うようになっている。図1と共に説明する。
通信制御部244は、インターネット202を介して各部と接続され、第1〜第Mの携帯通信端末2041〜204M、パーソナルコンピュータ207および端末充電器206との通信を制御するようになっている。会員データ格納部245は、ユーザ211〜213を会員として、これらの者の電子メールのアドレスと第1〜第Mの携帯通信端末2041〜204Mならびにパーソナルコンピュータ207の各機能の一覧等の所定の情報を対応付けて会員データとして格納するようになっている。本実施の形態の端末機能補完システム200は、ユーザ211〜213が会員として相互に自端末装置の機能を融通しあうことで自端末装置の使い勝手を良くするためのシステムである。このため、端末機能補完システム200は、たとえば携帯電話機やパーソナルコンピュータ等の各種の通信装置の製造メーカや携帯電話会社が、自社の通信端末の販売を拡張する手段として活用するようになっている。
図4は、会員データ格納部に格納されている会員データの一部を表わしたものである。図3に示す会員データ格納部245に格納された会員データ251は、会員番号261と、その会員の電子メールアドレス262と、その会員の所持する装置が大容量のデータの転送に適するか否かをチェックするための装置区別263と、その会員の所持する装置が使用を開放する機能としての活用可能機能264と、その会員が主に活動するエリアとしての活動エリア265と、データの伝達手段266の各項目のデータが格納されている。
図3に戻って説明を続ける。データ形式変換部246は、データ格納部209に格納されたデータの形式を携帯通信端末204の異なった機種間で使用できるように変換するようになっている。たとえば、図1で示したユーザ211が自分のパーソナルコンピュータ207の比較的大きなサイズのディスプレイで視聴するデジタルテレビジョン番組を録画した場合で、これをユーザ212が第1の携帯通信端末2041の小さなディスプレイで視聴する場合には、解像度を荒くするデータ変換が行われる。データ管理部247はデータ格納部209に格納した各種のデータの検索等の管理を行うようになっている。
本実施の形態の端末機能補完システム200は、以上のような基本構成を備えている。第1〜第Mの携帯通信端末2041〜204Mは、そのハードウェアおよびソフトウェアについて各種の構成が可能である。これによって端末機能補完システム200は各種の形態を採ることができる。パーソナルコンピュータ207に追加される周辺機器およびアプリケーションソフトウェアについても同様である。そこで、端末機能補完システム200の具体例の幾つかを次に実施例と共に説明する。
図5は、本発明の第1の実施例における第1の携帯通信端末の構成を表わしたものである。本実施例では、図1に示す第1〜第Mの携帯通信端末2041〜204Mが第1〜第Mの携帯通信端末2041A〜204MAとして具体化されている。これら第1〜第Mの携帯通信端末2041A〜204MAは、互いに同一の回路構成となっている。このため、ここでは第1の携帯通信端末2041Aの説明のみを具体的に行う。第1の実施例では、図1に示すパーソナルコンピュータ207の使用は前提としない。本実施例では、特定のデジタルテレビジョン番組を録画するという補完機能を他人の携帯通信端末を利用することで実現するようになっている。
第1の携帯通信端末2041Aは、CPU301とメモリ302を備えた主制御部303を有している。メモリ302は作業用のメモリである。主制御部303はこれに接続されたプログラムROM(Read Only Memory)304に格納されたプログラムコードをCPU301が実行することで、第1の携帯通信端末2041A内の次の各部の制御を行うようになっている。図1と共に説明する。
無線データ制御部305は、無線通信部306を接続している。無線通信部306は無線通信機器としての第1の携帯通信端末2041Aの無線部であり、無線データ制御部305によって音声による電話通話やメール送受信を行うようになっている。表示部307は液晶ディスプレイあるいは有機ELディスプレイ(organic electroluminescence display)によって構成されるもので、第1の携帯通信端末2041Aの各種機能を視覚的に表示する他、メールデータを表示したり、受信あるいは録画したテレビジョンの画像表示を行うようになっている。報知部308は、音声通話やメール受信が発生した場合等の所定の場合にその内容に応じた音声情報を出力する。操作入力部309は、図示しないキースイッチ等の入力部品を備えており、ユーザ212の操作による入力情報を主制御部303に転送するようになっている。送話部311および受話部312は通話の際に使用されるマイクロフォンおよびスピーカによって構成されている。時計機能部313は、クロックを発生し、これを分周して日時等の時計情報を生成する。
デジタルテレビジョン放送受信部314は、ユーザ212が操作入力部309によって設定したチャネルのデジタルテレビジョン放送を受信し、その受信データを主制御部303に転送するようになっている。録画データ格納部315は、主制御部303に転送された受信データを録画の指示があったときや、所定の条件が成立したときに保存する。電話帳および電子メールアドレス格納部316は、電話番号および電子メールのアドレスを格納する。本実施例では、図3に示した機能補完サーバ208内の会員データ格納部245に第1の実施例の端末機能補完システム200A(端末機能補完システム200A自体は図示せず図1で読み換える。)の会員の電子メールのアドレスを格納しており、この中で通常連絡を取り合う会員の電子メールのアドレスは電話帳および電子メールアドレス格納部316にも格納されるようになっている。
電子メールデータ格納部317は、電子メールの送受信を行ったデータおよび作成中のデータが格納される。テレビジョン視聴予約確定情報格納部318は、会員に対する電子メールでテレビジョン番組の録画を依頼し、これに対して承諾の返信メールが返ってきた場合に、これによって視聴が可能になったテレビジョン番組の内容を特定するデータを保持する。またこれと共に、他の会員からテレビジョン番組の録画を要請する電子メールが送られてきてこれを承諾する電子メールを返信した場合に、自端末装置が録画を行うテレビジョン番組の内容を特定するデータを保持するようになっている。
ところで、第1の実施例における端末機能補完システム200Aで会員は、後に説明する他の実施例でも同様であるが、システム登録会員と特定機能会員の2種類に分類されている。システム登録会員は端末機能補完システム200Aの端末機能の相互補完という主旨に同意して登録した全員をいう。特定機能会員とはこの中でテレビジョン番組の録画のように具体的な特定機能の補完を可能とする会員をいう。
ユーザ212とユーザ213はデジタルテレビジョン番組の録画機能の補完を同意したデジタルテレビジョン番組録画用特定機能会員であり、これらの者の所持する第1および第Mの携帯通信端末2041A、204MAは少なくともデジタルテレビジョン放送受信部314を備えていることになる。特定機能会員は、デジタルテレビジョン番組録画用といったような補完する機能別に電話帳および電子メールアドレス格納部316に機能補完の属性を記して登録されている。図3に示した機能補完サーバ208の会員データ格納部245にも同様の会員データが格納されるので、会員は適宜この中から自分の携帯通信端末の機能補完の候補となる他の会員を選び電話帳および電子メールアドレス格納部316に格納することができる。
図6は、本実施例における電話帳および電子メールアドレス格納部の一部を示したものである。ここでは、図1に示したユーザ212の図5に示した電話帳および電子メールアドレス格納部316の一部を示している。デジタルテレビジョン番組録画用特定機能会員であることは、「デジタルTV(テレビジョン)録画機種属性」の欄に「DTV(デジタルテレビジョン)同一」として記されている。ここでは、ユーザ212の携帯通信端末2041Aと機種が同一のものであることまで属性として記している。機種が同一の場合には、圧縮された録画ファイルが同一であるので、録画ファイルの取り扱いや、録画についての情報を共通化しやすいという利点がある。
図7は、テレビジョン視聴予約確定情報格納部の格納状態の一例を表わしたものである。この例では、図1に示したユーザ212がユーザ213である「佐藤一郎」に録画を依頼したので、第Mの携帯通信端末204MAのテレビジョン視聴予約確定情報格納部318に、依頼先の電子メールのアドレスおよび録画依頼内容が格納されている。
第Mの携帯通信端末204MAは、録画の依頼を受けると依頼されたテレビジョン番組をデジタルテレビジョン放送受信部314で受信して、録画データを録画データ格納部315に格納する。ユーザ213は録画データ格納部315に格納された録画データを自端末装置としての第Mの携帯通信端末204MAで再生して、録画を依頼したユーザ212に見せることができる。また、図1に示した端末充電器206まで足を運んで、ここから録画データをデータ格納部209に転送することもできる。データ格納部209に格納された録画データは、録画を依頼したユーザ212が後日、最寄りの端末充電器206から取り出して自端末装置としての第1の携帯通信端末2041Aに格納することができる。この場合、ユーザ212は、好きな時間に好きな場所で録画内容を再生して視聴することができる。
図8は、ユーザが他のユーザに録画の予約を依頼するときの処理の流れを表わしたものである。図1および図5と共に説明する。ユーザ212は内蔵電池の残量が少なかったり、あるいは所望のデジタルテレビジョン番組の視聴に適さない場所に出向く等の理由によってそのテレビジョン番組の録画を他人に依頼したいとき、第1の携帯通信端末2041Aにインストールされた端末機能補完システム200A用の所定のアプリケーションプログラムを起動させる。そして、このとき表示部307に表示されたメニュー画面から録画予約モードを選択する(ステップS401:Y)。ユーザ212は、他のモードを選択して、他の機能補完を実現することも可能である(ステップS401:N)。
録画予約モードが選択されたら(ステップS401:Y)、第1の携帯通信端末2041Aは録画予約情報の作成処理を行う(ステップS402)。これは、図7に示したような録画の対象となるデジタルテレビジョン放送番組を特定する処理を、操作入力部309がユーザ212の入力操作を基にして実行する。このとき、デジタルテレビジョン番組についてのエリア情報、放送チャネル、番組情報、開始時間、終了時間等の録画内容を特定するデータが操作入力部309から入力されるか、表示部307に表示された所定の番組表を用いた選択操作が行われる。
この後、録画を依頼する依頼先となる対象会員の選択が行われる(ステップS403)。録画予約モードが選択されているので、主制御部303は電話帳および電子メールアドレス格納部316からデジタルテレビジョン番組録画用特定機能会員としての属性を有する会員を抽出する。そして、これらの者の名前、電子メールのアドレス等の情報を表示部307に表示して、ユーザ212にこの中の一人を選択させる。もちろん、デジタルテレビジョン番組録画用特定機能会員の間に優先順位を設定しておいて、表示部307による表示やユーザ212による選択操作を省略して第1順位の会員を自動的に選択するようにしてもよい。
このようにして録画の依頼先が選択されたら、主制御部303はステップS402で作成した録画予約情報を定型フォーマットに組み込んだ機能補完依頼電子メールを作成してこれを依頼先のアドレスに送信する(ステップS404)。ユーザ212はこの電子メールが送信される前に確認作業を行ってもよく、このときにメール本文に自分の近況等の文章を書き加えることも可能である。
図9は、機能補完依頼電子メールの書式の一例を示したものである。端末機能補完システム200Aでは、会員間で予め定めたフォーマットの電子メールを使用する。たとえば「件名」については、機能補完の内容に応じて予め定めた語句をキーワードとして使用する。ここでは、デジタルテレビジョン番組の視聴のための録画依頼なので、「DTV視聴確認メール」が「件名」となっており、その後に電子メールを作成した日付と時刻が付随情報として「件名」に付加されている。電子メールの「本文」には、視聴(録画)を予定しているデジタルテレビジョン放送の情報で主要な項目を最小限の定型文で定義している。図に示した例では、デジタルテレビジョン放送のセクション情報等の情報として、「デジタル放送エリア:A」、「放送物理チャネル:27」、「放送開始日時:2008.4.1 21:00」および「放送終了日時:2008.4.1 22:00」の各語句を定型のメール本文のキーワードとして使用しており、録画内容を識別できるようにしている。
このような機能補完依頼の電子メールが依頼先に送信されたら、この依頼先からの返信が受信されるのを待機する(図8ステップS405)。返信には所定のタイムアウト時間を設定しておくことができる。たとえば返信が10分以内に行われないときには(ステップS405:N、ステップS406:Y)、他のテレビジョン番組録画用特定機能会員に依頼を代わって行うかの選択処理に進むことができる(ステップS407)。依頼先から返信の電子メールがあった場合には(ステップS405:Y)、録画の依頼を承諾するか否かが前記したと同様の定型のフォーマットによる電子メールの回答から判別される。内容が承諾を示すものであった場合には(ステップS408:Y)、録画可能端末確定処理が実行される(ステップS409)。すなわち、ユーザ212の第1の携帯通信端末2041Aのテレビジョン視聴予約確定情報格納部318に依頼が確定したテレビジョン番組の内容を特定するデータが格納されて、一連の録画依頼予約処理が終了する(エンド)。また、依頼先のテレビジョン視聴予約確定情報格納部318には、依頼を承諾した時点で録画依頼内容が格納されることになる。
図10は録画予約を承諾した電子メールの一例を表わしたものである。また、図11は録画予約を承諾しない電子メールの一例を表わしたものである。共にこれらの電子メールは定型のフォーマットを使用している。そして、電子メールの「本文」の先頭箇所には、「DVT視聴録画」という語句が記載されており、図10の録画予約を承諾する場合には、「可能」という語句が記入されている。また、図11の録画予約を承諾しない場合には、「不可能」という語句が記入されている。
図8に戻って説明を続ける。図11に示したように返信の電子メールで録画の依頼の承諾が得られなかった場合には(ステップS408:N)、録画依頼を他のテレビジョン番組録画用特定機能会員に依頼するかの選択処理に進む(ステップS407)。依頼を続行するのであれば(ステップS407:Y)、ステップS403に進んで次の会員が選択される。ユーザ212はこのような承諾が得られなかった場合の会員の選択処理を残りの会員がなくなるまで自動的に続行させる設定を行うことができる。テレビジョン番組録画用特定機能会員のすべてについて録画依頼ができなかった場合のように最終的に依頼を続行しないことになったときには(ステップS407:N)、表示部307に録画依頼不可表示が行われて(ステップS410)、一連の録画依頼予約処理が終了する(エンド)。
なお、図8ではステップS403でテレビジョン番組録画用特定機能会員を一人選択してその者に電子メールを送信したが、依頼の対象となる複数の者にこれらの電子メールを一斉に送信するようにしてもよい。この場合には、録画を承諾する者を比較的容易に探し出すことができる反面で、複数の者が録画を承諾した場合にその中の一人を選択して再度これを通知する処理が必要となる。
また、録画依頼を受けた第Mの携帯通信端末204MAは、ユーザ213の設定で機械的に返答を行う場合、現在の内蔵電池の残量や該当するデジタルテレビジョン放送の受信状態をチェックして録画が可能であることを確認する必要がある。また、録画を承諾した際には、表示部307にその内容を表示して該当する録画時間に録画できる場所にいることをユーザ213に確認させておく必要がある。また、内蔵電池の残量に関してはユーザ213に録画分の余裕を設けることを確認表示して記憶させるようにしてもよいし、録画分の残量を差し引いて残量表示を行うようにしてもよい。
図12は、録画の依頼を受けた携帯通信端末が行う録画処理の様子を表わしたものである。図1および図5と共に説明する。ただし、依頼を受けたユーザ213についての第Mの携帯通信端末204MAについては、第1の携帯通信端末2041Aに関する図5をそのまま読み替えて説明する。
第Mの携帯通信端末204MAの主制御部303は、自端末装置のテレビジョン視聴予約確定情報格納部318に記録された録画依頼予約の内容をメモリ302に読み出している。そして、時計機能部313から出力される時計情報と照合して、デジタルテレビジョン番組のいずれかについて録画開始時刻が到来したか(ステップS421)と、録画終了時刻が到来したか(ステップS422)と、録画が開始している状況で、何らかの事由でその録画が中断したか(ステップS423)の監視を行っている。
録画開始時刻が到来した場合には(ステップS421:Y)、デジタルテレビジョン放送受信部314の電源をオンにして、依頼されたチャネルのデジタルテレビジョン番組の受信を開始して録画データ格納部315に受信データの格納を開始する(ステップS424)。これに対して、録画終了時刻が到来した場合には(ステップS422:Y)、デジタルテレビジョン放送受信部314の受信を終了してその電源をオフにし、録画データ格納部315への受信データの格納を終了する(ステップS425)。
一方、何らかの事由で録画が中断する場合がある。デジタルテレビジョン放送受信部314が該当するチャネルのデジタルテレビジョン番組の受信にエラーを発生させた場合もそうである。このような場合には(ステップS423:Y)、録画の中断した時刻を組み込んだ録画中断報告メールを作成してその電子メールを依頼先の第1の携帯通信端末2041Aのユーザ212に送信する(ステップS426)。これは、ユーザ212が録画依頼を他のテレビジョン番組録画用特定機能会員に再依頼する等の必要な対応を採ることができるようにするためである。
図13は、録画中断報告メールの一例を表わしたものである。録画中断報告メールは、図10および図11に示した電子メールと同様に定型のフォーマットを使用している。そして、電子メールの「本文」の先頭箇所には、「DVT視聴録画:録画中断」という語句が記載されており、次の行には録画の中断が発生した時刻が記載されている。
図14は、録画を依頼した携帯通信端末側が該当するテレビジョン番組の視聴を開始した場合の制御の様子を表わしたものである。図1および図5と共に説明する。この例では、ユーザ212の第1の携帯通信端末2041Aがデジタルテレビジョン番組の受信環境が悪くなるおそれから第Mの携帯通信端末204MA側に録画の依頼を行ったものの、予定したデジタルテレビジョン番組の視聴を開始できた場合を示している。
第1の携帯通信端末2041Aの主制御部303は、デジタルテレビジョン放送受信部314がデジタルテレビジョン放送の受信を行っているかをチェックする(ステップS441)。デジタルテレビジョン放送の受信を行っていない場合は(N)、その受信が行われるのを待機する。
デジタルテレビジョン放送の受信が行われている場合には(ステップS441:Y)、デジタルテレビジョン放送受信部314が出力する受信データを用いて表示部307が映像を表示し受話部312あるいは図示しないスピーカが音声を出力する。これにより、ユーザ212は所望のチャネルのデジタルテレビジョン放送を視聴することができる(ステップS442)。
この状態で主制御部303は、第1の携帯通信端末2041Aがその受信中のチャネルのデジタル放送エリアの圏外に移動したことにより視聴が不可能になったかどうかをチェックする(ステップS443)。圏外に移動したことにより視聴が不可能になった場合には(Y)、その番組の受信が中断する(ステップS444)。この後は、再び処理がステップS441に戻り(リターン)、該当するデジタルテレビジョン番組の視聴が可能になるまで(ステップS441:Y)、その視聴を行うことができない。ユーザ212はこのような事態の発生を予見して、第Mの携帯通信端末204MAのユーザ213に録画を依頼している。したがって、該当するデジタルテレビジョン番組の視聴が不可能になった状態でも、ユーザ212は後でその視聴が可能である。
一方、たとえば第1の携帯通信端末2041Aがデジタル放送エリアの圏外に近い箇所に移動してもそのデジタルテレビジョン放送の番組がまだ視聴可能であったとする(ステップS443:N)。この場合には、そのデジタルテレビジョン放送の番組の視聴時間帯が終了したか、すなわち放送終了日時が到来したかの判別が行われる(ステップS445)。この結果、そのデジタルテレビジョン放送の番組の視聴時間帯が終了していなければ(N)、視聴可能な状態であるかぎり視聴が続行される(ステップS443:N、ステップS445:N)。
このようにして該当するデジタルテレビジョン放送の番組の視聴が終了したら(ステップS445:Y)、主制御部303はその番組について録画予約確定状態となっているかどうかをチェックする(ステップS446)。録画予約確定状態となっていない場合(N)、すなわち第Mの携帯通信端末204MAのユーザ213に録画を依頼していない状態では、ユーザ212が該当するデジタルテレビジョン放送の番組の視聴を行ったことが他のデジタルテレビジョン番組録画用特定機能会員に何らの影響も及ぼさない。したがって、この場合、第1の携帯通信端末2041Aは何らの付加的な処理も行うことなく、該当するデジタルテレビジョン番組についての視聴処理をすべて終了する(リターン)。
これに対して、第Mの携帯通信端末204MAのユーザ213に録画を依頼している状態では(ステップS446:Y)、ユーザ212が該当するデジタルテレビジョン番組についての視聴を終了したので、依頼した録画データが不要となる。そこで、この場合には録画依頼先としての第Mの携帯通信端末204MAのユーザ213に対して、録画してもらった録画データの削除を依頼する録画データ削除メールを送信する(ステップS447)。これにより、一連のデジタルテレビジョン番組の視聴処理が終了する(リターン)。
図15は、録画データ削除メールの一例を表わしたものである。録画データ削除メールは、図10等の図に示した他の電子メールと同様に定型のフォーマットを使用している。そして、電子メールの「本文」の先頭箇所には、「録画データ削除」という語句が記載されている。
以上説明した本発明の第1の実施例によれば、電話帳および電子メールアドレス格納部316に格納されたテレビジョン番組録画用特定機能会員の情報として携帯通信端末204Aの機種が同一であることまで属性として記載することにした。このため、デジタルテレビジョン番組の放送に関する各種の情報を定型フォーマットによる電子メールで自動的に送受信することが容易になり、ユーザの負担を減少させることができる。これにより、携帯通信端末204Aがデジタルテレビジョン番組の放送を受信しにくい場所へ移動した時だけでなく、デジタルテレビジョン番組の受信回路の故障に対してもユーザの番組視聴の可能性を高めることができる。
また、他の携帯通信端末204Aにデジタルテレビジョン番組を録画させて、その携帯通信端末204Aにより番組を視聴したり、端末充電器206を介して録画データを受信して自分の携帯通信端末204Aで番組を視聴することができる。したがって、同一のデジタルテレビジョン番組をインターネット202を介して所定のサーバからダウンロードする場合に比べて通信費を大幅に節約することができる。
図16は、本発明の第2の実施例における第1の携帯通信端末の構成を表わしたものである。図1と共に説明する。また、第2の実施例の端末機能補完システム200B(端末機能補完システム200B自体は図示せず図1で読み換える。)では第1の実施例で説明した図も適宜使用して説明を行うことにする。
本発明の第2の実施例では、図1に示す第1の携帯通信端末2041〜204Mが第1〜第Mの携帯通信端末2041B〜204MBとして具体化されている。これら第1〜第Mの携帯通信端末2041B〜204MBは、互いに同一の回路構成となっている。このため、ここでは第1の携帯通信端末2041Bの説明のみを具体的に行う。この第2の実施例では、図1に示すパーソナルコンピュータ207の使用は前提としない。第2の実施例でも、特定のテレビジョン番組を録画するという補助機能を他人の携帯通信端末を利用することで実現するようになっている。
図16で図5と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。第1の携帯通信端末2041Bは、内蔵電池監視部501が主制御部303に接続されており、図示しない内蔵電池の出力電圧を監視するようになっている。プログラムROM304Bは、これに伴って図5に示したプログラムROM304と制御プログラムの内容が若干変更されている。すなわち第2の実施例で第1の携帯通信端末2041Bは、内蔵電池の消耗によってその電圧が予め定めた電圧よりも低下すると、内蔵電池監視部501がこれを主制御部303に通知する。主制御部303はこの通知を受けると、表示部307にその旨の表示を行って、ユーザ212に通知する。ユーザ212はこの通知を認識すると、デジタルテレビジョン番組を受信できなくなった場合の対応として他の視聴可能な端末装置があるか否かを検索することになる。
図17は、第1の実施例の図14に対応するもので、録画を依頼した携帯通信端末が該当するテレビジョン番組の視聴を開始した場合の制御の様子を表わしたものである。図1および図16と共に説明する。また、図17で図14と同一部分には同一の符号を付している。この図17に示した例では、ユーザ212の第1の携帯通信端末2041Bが電池不足のおそれから第Mの携帯通信端末204MB側に録画の依頼を行ったが、内蔵電池が途中で切れてしまうことも覚悟の上で予定したデジタルテレビジョン番組の視聴を開始した場合を示している。
第1の携帯通信端末2041Bの主制御部303は、デジタルテレビジョン放送受信部314がデジタルテレビジョン放送の受信を行う時間帯であるかをチェックする(ステップS441)。デジタルテレビジョン放送の受信を行う時間帯でない場合は(N)、その受信が行われる時間帯となるのを待機する。
デジタルテレビジョン放送の受信を行う時間帯になると(ステップS441:Y)、デジタルテレビジョン放送受信部314が出力する受信データを用いて表示部307が映像を表示し受話部312あるいは図示しないスピーカが音声を出力する。これにより、ユーザ212は所望のチャネルのデジタルテレビジョン放送を視聴することができる(ステップS442)。
この状態で主制御部303は、内蔵電池監視部501を使用して内蔵電池の出力電圧が所定値以下になっているかをチェックする(ステップS551)。内蔵電池の出力電圧が所定値以下となっていれば(Y)、残量が予め定めた値以下となっている。そこで、内蔵電池の急速な消耗を避けるためにその番組の受信を中断させる(ステップS444)。そして、再度、内蔵電池の出力電圧が所定値以下であるかを判別し(ステップS552)、内蔵電池の出力電圧が所定値を超えない限り(Y)、デジタルテレビジョン番組の受信の中断処理を続行する(ステップS444)。
番組の視聴が中断した時点でユーザ212が内蔵電池の残量があまりないことに気づき、たとえば第1の携帯通信端末2041Bに図示しない充電アダプタを接続したり、同じく図示しない補助電池を接続して出力電圧を回復させる場合がある(ステップS552:N)。このような場合、処理は再びステップS441に戻る(リターン)。これ以外の場合にはデジタルテレビジョン放送の受信は中断したままとなる(ステップS552:Y、ステップS444)。
一方、たとえば第1の携帯通信端末2041Aの内蔵電池の残量が少なくなってきたものの、その出力電圧がまだ前記した所定値以下にならない場合がある(ステップS551:N)。この場合には、そのデジタルテレビジョン放送の番組の視聴時間帯が終了するまで内蔵電池の出力電圧が所定値以下にならないかのチェックが継続して行われる(ステップS445:N、ステップS551:N)。そして、デジタルテレビジョン放送の番組の視聴時間帯が終了するまで内蔵電池の出力電圧が所定値以下にならなかった場合(ステップS445:Y)、制御部303はその番組について録画予約確定状態となっているかどうかをチェックする(ステップS446)。録画予約確定状態となっていない場合(N)、すなわち第Mの携帯通信端末204MBのユーザ213に録画を依頼していない状態では、ユーザ212が該当するデジタルテレビジョン放送の番組の視聴を行ったことが他のデジタルテレビジョン番組録画用特定機能会員に何らの影響も及ぼさない。したがって、この場合、第1の携帯通信端末2041Bは何らの付加的な処理も行うことなく、該当するデジタルテレビジョン番組についての視聴処理をすべて終了する(リターン)。
これに対して、第Mの携帯通信端末204MBのユーザ213に録画を依頼している状態では(ステップS446:Y)、ユーザ212が該当するデジタルテレビジョン番組についての視聴を終了したので、依頼した録画データが不要となる。そこで、この場合には録画依頼先としての第Mの携帯通信端末204MBのユーザ213に対して、録画してもらった録画データの削除を依頼する録画データ削除メールを送信する(ステップS447)。これにより、一連のデジタルテレビジョン番組の視聴処理が終了する(リターン)。録画データ削除メールについては、図15で説明した通りである。
以上の処理と異なり、デジタルテレビジョン放送の番組の視聴時間帯が終了する前に内蔵電池の出力電圧が所定値以下となれば(ステップS551:Y)、すでに説明したようにデジタルテレビジョン放送の受信が中断することになる(ステップS444)。
以上説明した本発明の第2の実施例によれば、携帯通信端末204Bの内蔵電池の監視を常に行うことにした。したがって、電池の残量が少なくなったことをユーザが知らずにデジタルテレビジョン番組の視聴を開始したような場合、この内蔵電池を使い切る前に他の携帯通信端末204Bに録画を要請することで内蔵電池の急激な消耗を防止することができる。これにより、通話や電子メールの送受信といった機能を最低限保持できるという効果がある。
また、他の携帯通信端末204Bにデジタルテレビジョン番組を録画させて、その携帯通信端末204Bにより番組を視聴したり、端末充電器206を介して録画データを受信して自分の携帯通信端末204Bで番組を視聴することができる。したがって、同一のデジタルテレビジョン番組をインターネット202を介して所定のサーバからダウンロードする場合に比べて通信費を大幅に節約することができる。
図18は、本発明の第3の実施例における第1の携帯通信端末の構成を表わしたものである。図1と共に説明する。また、第3の実施例の端末機能補完システム200C(端末機能補完システム200C自体は図示せず図1で読み換える。)では第1の実施例で説明した図も適宜使用して説明を行うことにする。
本発明の第3の実施例では、図1に示す第1の携帯通信端末2041〜204Mが第1〜第Mの携帯通信端末2041C〜204MCとして具体化されている。これら第1〜第Mの携帯通信端末2041C〜204MCは、互いに同一の回路構成となっている。このため、ここでは第1の携帯通信端末2041Cの説明のみを具体的に行う。この第3の実施例では、図1に示すパーソナルコンピュータ207の使用は前提としない。本実施例でも、特定のテレビジョン番組を録画するという補助機能を他人の携帯通信端末を利用することで実現するようになっている。
図18で図5と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。第1の携帯通信端末2041Cは、音声着信検出部601が主制御部303に接続されており、通話用の着信があったときこれを検出するようになっている。プログラムROM304Cは、これに伴って図5に示したプログラムROM304と制御プログラムの内容が若干変更されている。すなわち第3の実施例で第1の携帯通信端末2041Cは、通話用の着信があると、音声着信検出部601がこれを検知して主制御部303に通知する。主制御部303はこの通知を受けると、表示部307にその旨の表示を行って、ユーザ212に通知する。このとき、発呼者が予め登録されたものである場合にはその名前が表示される。ユーザ212はこの通知を認識すると、必要に応じてデジタルテレビジョン番組の受信を中止する。
このとき、事前にデジタルテレビジョン番組の受信の依頼を他の携帯通信端末204MCに行っていれば、そのテレビジョン番組を後で視聴することができる。この一方で、そのテレビジョン番組の視聴中に音声着信により通話を開始する必要がなければ、携帯通信端末204MCに依頼した録画は不要となる。
図19は、第1の実施例の図14に対応するもので、録画を依頼した携帯通信端末側が該当するテレビジョン番組の視聴を開始した場合の制御の様子を表わしたものである。図1および図18と共に説明する。また、図19で図14と同一部分には同一の符号を付している。この図19に示した例では、ユーザ212の第1の携帯通信端末2041Cがデジタルテレビジョン番組を視聴する予定の時間帯に他人から電話を受ける可能性がある場合を扱っている。ユーザ212は、これに備えて第Mの携帯通信端末204MC側に録画の依頼を行っている。そして、予定したデジタルテレビジョン番組の視聴を開始している。
第1の携帯通信端末2041Cの主制御部303は、デジタルテレビジョン放送受信部314がデジタルテレビジョン放送の受信を行う時間帯であるかをチェックする(ステップS441)。デジタルテレビジョン放送の受信を行う時間帯でない場合は(N)、その受信が行われる時間帯となるのを待機する。
デジタルテレビジョン放送の受信を行う時間帯になると(ステップS441:Y)、デジタルテレビジョン放送受信部314が出力する受信データを用いて表示部307が映像を表示し受話部312あるいは図示しないスピーカが音声を出力する。これにより、ユーザ212は所望のチャネルのデジタルテレビジョン放送を視聴することができる(ステップS442)。
この状態で主制御部303は、音声着信検出部601が通話用の着信を検出したかをチェックする(ステップS651)。通話用の着信を検出した場合には(Y)、音声着信があった旨と、発呼者の名前等の発呼者に関する情報を判っている範囲内で表示部307に表示する(ステップS652)。そして、着信音を鳴動させ(ステップS653)、ユーザ212がこれに応答して通話開始のための操作を行うかをチェックする(ステップS654)。
ユーザ212は、発呼者が第1の携帯通信端末2041Cの電話帳および電子メールアドレス格納部316に登録されていない第三者のように早急な応答を不要とする場合には通話開始のための操作を行わない(ステップS654:N、ステップS655:N)。この間は、ステップS652およびステップS653の処理が継続する。ただし、ユーザ212が回線を切断すれば(ステップS655:Y)、処理がステップS441に戻り(リターン)、ユーザ212はテレビジョン番組の視聴をそのまま継続することができる。
これに対して、ユーザ212がステップS654で通話開始の操作を行った場合には(Y)、デジタルテレビジョン番組の受信が中断される(ステップS444)。そして、通話が終了した時点で(ステップS656:Y)、処理がステップS441に戻る(リターン)。すなわちこの時点でまだ該当のデジタルテレビジョン番組が終了していなければ(ステップS441:Y)、ユーザ212はこの番組の視聴を再開することができる。そして、通話時におけるデジタルテレビジョン番組の部分についてはユーザ213に依頼した録画データを基にして後に視聴が可能である。
一方、デジタルテレビジョン番組についての視聴が終了するまで音声着信がなかったような場合がある(ステップS651:N、ステップS445:Y)。この場合、制御部303はその番組について録画予約確定状態となっているかどうかをチェックする(ステップS446)。録画予約確定状態となっていない場合(N)、すなわち第Mの携帯通信端末204MCのユーザ213に録画を依頼していない状態では、ユーザ212が該当するデジタルテレビジョン放送の番組の視聴を行ったことが他のデジタルテレビジョン番組録画用特定機能会員に何らの影響も及ぼさない。したがって、この場合、第1の携帯通信端末2041Cは何らの付加的な処理も行うことなく、該当するデジタルテレビジョン番組についての視聴処理をすべて終了する(リターン)。
これに対して、第Mの携帯通信端末204MCのユーザ213に録画を依頼している状態では(ステップS446:Y)、ユーザ212が該当するデジタルテレビジョン番組についての視聴を終了したので、依頼した録画データが不要となる。そこで、この場合には録画依頼先としての第Mの携帯通信端末204MCのユーザ213に対して、録画してもらった録画データの削除を依頼する録画データ削除メールを送信する(ステップS447)。そして、一連のデジタルテレビジョン番組の視聴処理を終了する(リターン)。録画データ削除メールについては、図15で説明した通りである。
以上説明した本発明の第3の実施例によれば、携帯通信端末204Cに音声着信が行われたときに限ってデジタルテレビジョン番組の視聴を中断するかを判別することにした。したがって、電子メールの着信が行われた場合には、デジタルテレビジョン番組の視聴をそのまま継続することができる。
また、他の携帯通信端末204Cにデジタルテレビジョン番組を録画させて、その携帯通信端末204Cを用いて番組を視聴したり、端末充電器206を介して録画データを受信して自分の携帯通信端末204Cで番組を視聴することができる。したがって、同一のデジタルテレビジョン番組をインターネット202を介して所定のサーバからダウンロードする場合に比べて通信費を大幅に節約することができる。
図20は、本発明の第4の実施例における第1の携帯通信端末の構成を表わしたものである。図1と共に説明する。また、第4の実施例の端末機能補完システム200D(端末機能補完システム200D自体は図示せず図1で読み換える。)では第1の実施例で説明した図も適宜使用して説明を行うことにする。
本発明の第4の実施例では、図1に示す第1の携帯通信端末2041〜204Mが第1〜第Mの携帯通信端末2041D〜204MDとして具体化されている。これら第1〜第Mの携帯通信端末2041D〜204MDは、互いに同一の回路構成となっている。このため、ここでは第1の携帯通信端末2041Dの説明のみを具体的に行う。この第4の実施例では、図1に示すパーソナルコンピュータ207の使用は前提としない。本実施例でも、特定のテレビジョン番組を録画するという補助機能を他人の携帯通信端末を利用することで実現するようになっている。
図20で図5と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。第1の携帯通信端末2041Dは、録画データ保存容量不足検出部701が主制御部303に接続されており、録画データ格納部315に逐次録画データを格納する際に容量不足となる場合の検出を行うようになっている。プログラムROM304Dは、これに伴って図5に示したプログラムROM304と制御プログラムの内容が若干変更されている。すなわち第4の実施例で第1の携帯通信端末2041Dは、ユーザ212がデジタルテレビジョン番組の録画を進行させる状況の下で録画データ格納部315が録画データで満杯となるときこれを検出するようにしている。録画データ格納部315が録画データで満杯になると、録画データ保存容量不足検出部701はメモリ容量の不足を主制御部303に通知する。主制御部303はこの通知を受けると、表示部307にその旨の表示を行って、ユーザ212に通知する。
このように録画データ格納部315がデジタルテレビジョン番組の録画に伴って途中で空き容量がなくなることはユーザ212がメモリ残量を調べることで予見することができる。この予見に基づいてユーザ212が事前にデジタルテレビジョン番組の録画の依頼を他の第Mの携帯通信端末204MDに行っていれば、そのテレビジョン番組を後で視聴することができる。
図21は、第1の実施例の図14に対応するもので、録画を依頼した携帯通信端末側が該当するテレビジョン番組の録画を開始した場合の制御の様子を表わしたものである。図1および図20と共に説明する。また、図21で図14と同一部分には同一の符号を付している。
第1の携帯通信端末2041Dの主制御部303は、デジタルテレビジョン放送受信部314の受信した受信データが録画される状態であるかをチェックする(ステップS751)。デジタルテレビジョン放送の録画が行われる状態でない場合には(N)、録画が行われる状態になるのを待機する。たとえば、録画の予定された時間になっていない場合にはこの時間の到来を待機する。
デジタルテレビジョン放送の録画のタイミングになったら(ステップS751:Y)、その録画が行われる(ステップS752)。これと共に、録画データ保存容量不足検出部701は次の所定単位の録画データを録画データ格納部315に格納する容量が不足しているかをチェックする(ステップS753)。この結果、録画データ保存容量不足検出部701が容量不足であることを検出すると(Y)、デジタルテレビジョン番組の録画が中断する(ステップS754)。
その後は、録画データ格納部315に何らかの事由で空き容量が発生して録画データ保存容量不足検出部701が録画データ保存容量の不足の検出を行わなくなるまで(ステップS755:N)、録画の中断の状態が継続する。ここで録画データ格納部315に空き容量が発生する場合とは、ユーザ212がすでに視聴済みの他の録画データを削除したような場合である。録画データ格納部315における録画データ保存容量の不足が解消すれば(ステップS755:Y)、処理は再びステップS751に戻る(リターン)。
一方、ステップS753で録画データ格納部315における録画データ保存容量の不足が検出されず(N)、かつデジタルテレビジョン番組についての録画が終了するまで録画データ保存容量の不足が検出されなかったような場合(ステップS445:Y)、制御部303はその番組について録画予約確定状態となっているかどうかをチェックする(ステップS446)。録画予約確定状態となっていない場合(N)、すなわち第Mの携帯通信端末204MDのユーザ213に録画を依頼していない状態では、ユーザ212が該当するデジタルテレビジョン放送の番組の視聴を行ったことが他のデジタルテレビジョン番組録画用特定機能会員に何らの影響も及ぼさない。したがって、この場合、第1の携帯通信端末2041Dは何らの付加的な処理も行うことなく、該当するデジタルテレビジョン番組についての録画処理をすべて終了する(リターン)。
これに対して、第Mの携帯通信端末204MDのユーザ213に録画を依頼している状態では(ステップS446:Y)、ユーザ212が該当するデジタルテレビジョン番組についての録画を全部終了させたので、依頼した録画データが不要となる。そこで、この場合には録画依頼先としての第Mの携帯通信端末204MDのユーザ213に対して、録画してもらった録画データの削除を依頼する録画データ削除メールを送信する(ステップS447)。これにより、一連のデジタルテレビジョン番組の録画処理を終了する(リターン)。録画データ削除メールについては、図15で説明した通りである。
以上説明した本発明の第4の実施例によれば、録画データ保存容量不足検出部701が録画データ保存容量の不足の検出を行い、かつこの容量不足が解消したときにまだ録画を行う時間帯であれば録画を再開する。したがって、ユーザ212は録画データ保存容量の不足の検出が行われた時点で早期に不要な録画データを除去することで、録画を再開することができる。
また、他の携帯通信端末204Dにデジタルテレビジョン番組を録画させて、その携帯通信端末204Dを用いて番組を視聴したり、端末充電器206を介して録画データを受信して自分の携帯通信端末204Dで番組を視聴することができる。したがって、同一のデジタルテレビジョン番組をインターネット202を介して所定のサーバからダウンロードする場合に比べて通信費を大幅に節約することができる。
図22は、本発明の第5の実施例における第1の携帯通信端末の構成を表わしたものである。図1と共に説明する。また、第5の実施例の端末機能補完システム200E(端末機能補完システム200E自体は図示せず図1で読み換える。)では第1の実施例で説明した図も適宜使用して説明を行うことにする。
本発明の第5の実施例では、図1に示す第1の携帯通信端末2041〜204Mが第1〜第Mの携帯通信端末2041E〜204MEとして具体化されている。これら第1〜第Mの携帯通信端末2041E〜204MEは、互いに同一の回路構成となっている。このため、ここでは第1の携帯通信端末2041Eの説明のみを具体的に行う。この第5の実施例では、図1に示すパーソナルコンピュータ207の使用は前提としない。本実施例でも、特定のテレビジョン番組を録画するという補助機能を他人の携帯通信端末を利用することで実現するようになっている。
図22で図5と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。第1の携帯通信端末2041Eは、テレビジョン受信故障検出部801が主制御部303に接続されており、デジタルテレビジョン番組の受信データが出力されない故障が発生した場合の検出を行うようになっている。プログラムROM304Eは、これに伴って図5に示したプログラムROM304と制御プログラムの内容が若干変更されている。すなわち第5の実施例で第1の携帯通信端末2041Eは、ユーザ212がデジタルテレビジョン番組の視聴を行っている状況の下で、受信ができなくなったときこれを検出するようにしている。このような例としては、デジタルテレビジョン放送受信部314の受信回路が故障したり、その制御線が断線したり、アンテナが破損したような場合である。たとえば制御線が断線した場合には、これによる制御信号の異常データの発生パターンを検出することで断線を検出することができる。テレビジョン受信故障検出部801が故障を検出するとこれを主制御部303に通知する。主制御部303はこの通知を受けると、表示部307にその旨の表示を行って、ユーザ212に通知する。
このようなデジタルテレビジョン放送受信部314関係の故障は事前に兆候が出て、ユーザ212がその可能性を察知することができる場合がある。このような察知に基づいてユーザ212が事前にデジタルテレビジョン番組の録画の依頼を他の携帯通信端末204MEに行っていれば、そのテレビジョン番組を後で視聴することができる。
図23は、第1の実施例の図14に対応するもので、録画を依頼した携帯通信端末側が該当するテレビジョン番組の視聴を開始した場合の制御の様子を表わしたものである。図1および図22と共に説明する。また、図23で図14と同一部分には同一の符号を付している。この図23に示した例は、第1の携帯通信端末2041Eのデジタルテレビジョン番組の視聴が不安定なので、ユーザ212が視聴する予定のデジタルテレビジョン番組の録画を第Mの携帯通信端末204ME側に依頼して、予定したデジタルテレビジョン番組の視聴を開始した場合を示している。
第1の携帯通信端末2041Eの主制御部303は、デジタルテレビジョン放送受信部314がデジタルテレビジョン放送の受信を行う時間帯であるかをチェックする(ステップS441)。デジタルテレビジョン放送の受信を行う時間帯でない場合は(N)、その受信が行われる時間帯となるのを待機する。
デジタルテレビジョン放送の受信を行う時間帯になると(ステップS441:Y)、デジタルテレビジョン番組の視聴処理が行われて、ユーザ212は所望のチャネルのデジタルテレビジョン放送を視聴することができる(ステップS442)。このとき、テレビジョン受信故障検出部801はデジタルテレビジョン放送受信部314の出力する受信データをチェックして故障が検出されたかをチェックする(ステップS851)。故障が検出された場合には(Y)、その番組の受信を中断させる(ステップS444)。一方、故障が修復されない限り(ステップS852:Y)、デジタルテレビジョン番組の受信の中断処理を続行する(ステップS444)。
デジタルテレビジョン放送受信部314の出力する受信データについての故障が修復されれば(ステップS851:Y)、処理は再びステップS441に戻る(リターン)。これ以外の場合にはデジタルテレビジョン放送の受信は中断したままとなる(ステップS851:N、ステップS444)。
ところで、ユーザ212の予想に反して、デジタルテレビジョン番組の視聴中にデジタルテレビジョン放送受信部314が故障せず、故障の検出が行われない場合もある(ステップS851:N)。この場合には、そのデジタルテレビジョン放送の番組の視聴時間帯が終了するまでテレビジョン受信故障検出部801が故障を検出しないかのチェックが継続して行われる(ステップS445:N、ステップS851:N)。
この結果、デジタルテレビジョン放送の番組の視聴時間帯が終了するまでテレビジョン受信故障検出部801が故障を検出しなかった幸運な場合(ステップS445:Y)、制御部303はその番組について録画予約確定状態となっているかどうかをチェックする(ステップS446)。録画予約確定状態となっていない場合(N)、すなわち第Mの携帯通信端末204MEのユーザ213に録画を依頼していない状態では、ユーザ212が該当するデジタルテレビジョン放送の番組の視聴を行ったことが他のデジタルテレビジョン番組録画用特定機能会員に何らの影響も及ぼさない。したがって、この場合、第1の携帯通信端末2041Eは何らの付加的な処理も行うことなく、該当するデジタルテレビジョン番組についての視聴処理をすべて終了する(リターン)。
これに対して、第Mの携帯通信端末204MEのユーザ213に録画を依頼している状態では(ステップS446:Y)、ユーザ212が該当するデジタルテレビジョン番組についての視聴を終了したので、更に視聴が必要でなければ、依頼した録画データが不要となる。そこで、この場合には録画依頼先としての第Mの携帯通信端末204MEのユーザ213に対して、録画してもらった録画データの削除を依頼する録画データ削除メールを送信して(ステップS447)、一連のデジタルテレビジョン番組の視聴処理を終了する(リターン)。録画データ削除メールについては、図15で説明した通りである。
以上説明した本発明の第5の実施例によれば、携帯通信端末204Eがテレビジョン受信故障検出部801を備えているので、ユーザ212が第1の携帯通信端末2041Eについて録画の設定を行い、視聴を行っていない状況でも故障を検出することができ、視聴を行う予定がある場合には、他人に録画を依頼する等の対応を採ることができる。
また、他の携帯通信端末204Eにデジタルテレビジョン番組を録画させて、その携帯通信端末204Eにより番組を視聴したり、端末充電器206を介して録画データを受信して自分の携帯通信端末204Eで番組を視聴することができる。したがって、同一のデジタルテレビジョン番組をインターネット202を介して所定のサーバからダウンロードする場合に比べて通信費を大幅に節約することができる。
図24は、本発明の第6の実施例における第1の携帯通信端末の構成を表わしたものである。図1と共に説明する。また、第6の実施例の端末機能補完システム200F(端末機能補完システム200F自体は図示せず図1で読み換える。)では第1の実施例で説明した図も適宜使用して説明を行うことにする。
本発明の第6の実施例では、図1に示す第1の携帯通信端末2041が第1の携帯通信端末2041Fとして具体化されている。本実施例では、特定のテレビジョン番組を録画するという補助機能を他人の携帯通信端末を利用することで実現するようになっている。
図24で図5と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。第1の携帯通信端末2041Fは、図5で存在したデジタルテレビジョン放送受信部314を備えていない。第1の携帯通信端末2041Fは、これ以外の点で第1の携帯通信端末2041Aと構成が同一である。第6の実施例では、このような第1の携帯通信端末2041Fの機能補完を図1に示したパーソナルコンピュータ207が行って、ユーザ212が所望のデジタルテレビジョン放送を視聴することができる。これを次に説明する。
図25は、第6の実施例におけるパーソナルコンピュータの構成の概要を表わしたものである。パーソナルコンピュータ207は、CPU901とメモリ902を備えた主制御部903を有している。メモリ902は作業用のメモリである。主制御部903はこれに接続されたハードディスクや大容量半導体記憶装置のようなプログラム記憶装置904に格納されたアプリケーションプログラムをCPU901が実行することで、パーソナルコンピュータ207内の次の各部の制御を行うようになっている。図1と共に説明する。
通信制御部905は、インターネット202に常時接続して通信データを送受信するようになっている。パーソナルコンピュータ207が図示しない無線通信部を備えて、無線によってインターネット202と接続されるようになっていてもよい。表示部907は液晶ディスプレイあるいは有機ELディスプレイによって構成されるもので、パーソナルコンピュータ207の各種機能を視覚的に表示する他、メールデータを表示したり、受信あるいは録画したテレビジョンの画像表示を行うようになっている。スピーカ908は、警告等の各種の音や音声メッセージを出力する。キーボード909は、ポインティングデバイスとしてのマウス910と共に各種のデータを入力するデバイスである。時計機能部913は、クロックを発生し、これを分周して日時等の時計情報を生成する。
デジタルテレビジョン放送受信部914は、ユーザ211がキーボード909やマウス910によって設定したチャネルのデジタルテレビジョン放送を受信し、その受信データを主制御部903に転送するようになっている。録画データ格納部915は、主制御部903に転送された受信データを録画の指示があったときや、所定の条件が成立したときに保存する。電話帳および電子メールアドレス格納部916は、電話番号および電子メールのアドレスを格納する。ここでは、図3に示した機能補完サーバ208内の会員データ格納部245に第6の実施例の端末機能補完システム200Fの会員の電子メールのアドレスを格納しており、この中で通常連絡を取り合う会員の電子メールのアドレスは電話帳および電子メールアドレス格納部916にも格納されるようになっている。
電子メールデータ格納部917は、電子メールの送受信を行ったデータおよび作成中のデータが格納される。テレビジョン視聴予約確定情報格納部918は、会員に対する電子メールでテレビジョン番組の録画を要求し、これに対して承諾の返信メールが返ってきた場合に、これによって視聴が可能になったテレビジョン番組の内容を特定するデータを保持する。また、他の会員からテレビジョン番組の録画を要請する電子メールが送られてきてこれを承諾する電子メールを返信した場合に自端末装置が録画を行うテレビジョン番組の内容を特定するデータの保持も行うようになっている。
この第6の実施例で第1の携帯通信端末2041Fのユーザ212は、デジタルテレビジョン番組の視聴を行うとき、自端末装置がそのための受信装置を備えていない。そこで、図8で説明したように他の会員であるユーザ211を選択することでパーソナルコンピュータ207に録画予約依頼を行う。このときの第1の携帯通信端末2041Fが行う録画予約依頼処理は図8で説明したものと同一である。
図26は、録画依頼を受けたパーソナルコンピュータの録画処理の様子を表わしたものである。図26で図12と同一部分には同一の符号を付している。図1、図24および図25と共に説明する。
パーソナルコンピュータ207の主制御部903は、自装置のテレビジョン視聴予約確定情報格納部918に記録された録画依頼予約の内容をメモリ902に読み出している。そして、時計機能部913から出力される時計情報と照合して、デジタルテレビジョン番組のいずれかについて録画開始時刻が到来したか(ステップS421)と、録画終了時刻が到来したか(ステップS422)と、録画が開始している状況で、何らかの事由でその録画が中断したか(ステップS423)の監視を行っている。
録画開始時刻が到来した場合には(ステップS421:Y)、デジタルテレビジョン放送受信部914の電源をオンにして、依頼されたチャネルのデジタルテレビジョン番組の受信を開始して録画データ格納部915に受信データの格納を開始する(ステップS424)。これに対して、録画終了時刻が到来した場合には(ステップS422:Y)、デジタルテレビジョン放送受信部914の受信を終了してその電源をオフにし、録画データ格納部915への受信データの格納を終了する(ステップS425)。
このようにして依頼されたデジタルテレビジョン番組を録画データ格納部915にすべて格納したら、パーソナルコンピュータ207は通信制御部905を使用してその録画データを機能補完サーバ208に付属したデータ格納部209に送信する(ステップS951)。このときの録画データには、録画を依頼した第1の携帯通信端末2041Fのユーザ212の電子メールのアドレスを付加情報として付加しておく。付加情報は、第1の携帯通信端末2041Fの識別情報であってもよい。
一方、何らかの事由で録画が中断する場合がある。これには、デジタルテレビジョン放送受信部914が該当するチャネルのデジタルテレビジョン番組の受信にエラーを発生させた場合も含まれる。このような場合には(ステップS423:Y)、録画の中断した時刻を組み込んだ録画中断報告メールを作成してその電子メールを依頼先の第1の携帯通信端末2041Fのユーザ212に送信する(ステップS426)。これは、ユーザ212が録画依頼を他のテレビジョン番組録画用特定機能会員に再依頼する等の必要な対応を採ることができるようにするためである。
図27は、第1の携帯通信端末が端末充電器から録画データを取得する処理の様子を表わしたものである。図1、図2、図3および図24と共に説明する。
第1の携帯通信端末2041Fのユーザ212は、依頼したデジタルテレビジョン番組の放送が終了した時刻以後に最寄りの端末充電器206まで出向いて第1の携帯通信端末2041Fを端末充電器206のデータ入出力端子232にセットする。次に第1の携帯通信端末2041Fにインストールされた端末機能補完システム200F用の前記したアプリケーションプログラムを起動させる。そして、このとき表示部307に表示されたメニュー画面から録画取得モードを選択する(ステップS971:Y)。ユーザ212は、他のモードを選択して、他の機能補完を実現することも可能である(ステップS971:N)。
録画取得モードが選択されたら(ステップS971:Y)、主制御部303は、ユーザ212の使用している電子メールのアドレスあるいは第1の携帯通信端末2041Fの識別情報を読み出す。そして、これを端末充電器206に送って、機能補完サーバ208が第1の携帯通信端末2041Fに関する録画データの検索を行うように依頼する(ステップS972)。
機能補完サーバ208はこの検索依頼を受信すると、データ管理部247がデータ格納部209を検索して、該当する識別情報と一致する電子メールのアドレス等の付加情報を付加した録画データのリストを検索結果として端末充電器206に送り返し、端末充電器206はこれを第1の携帯通信端末2041Fに伝達する。このようにして第1の携帯通信端末2041Fは検索結果を受信する(ステップS973:Y)。該当する録画データがないときには、その旨の検索結果が機能補完サーバ208から第1の携帯通信端末2041Fに送り返されることになる。
第1の携帯通信端末2041Fはこの検索結果を受信すると(ステップS973:Y)、その表示部307に検索結果を表示する(ステップS974)。このとき、端末充電器206もその表示部226に検索結果を表示してもよい。
第1の携帯通信端末2041Fのユーザ212は、表示されたリストを見て自分の依頼した録画データがあれば、その一部の録画データあるいは全部の録画データを選択する(ステップS975:Y)。録画データの選択にあたっては、第1の携帯通信端末2041Fの録画データ格納部315の残容量と相談すればよい。録画データのリストがない場合のように録画データの選択を行うことなく、処理を終了することもできる(ステップS975:N、ステップS976:Y)。
録画データの選択が行われた場合には(ステップS975:Y)、録画取得番組の取得依頼が第1の携帯通信端末2041Fから端末充電器206を経由して、機能補完サーバ208に転送される(ステップS977)。これを基にして、機能補完サーバ208は該当する録画データをデータ格納部209から読み出して、端末充電器206に転送する。端末充電器206はこれをデータ入出力端子232を使用して第1の携帯通信端末2041Fの録画データ格納部315に転送する。第1の携帯通信端末2041Fは録画データの受信を待機しており(ステップS978)、端末充電器206から転送された録画データを受信する(Y)。このとき、第1の携帯通信端末2041Fに転送する録画データにデータ形式の変換が必要なとき、あるいはデータ形式の変換の要請が第1の携帯通信端末2041Fからある場合がある。このような場合、データ形式変換部246がデータ形式の変換を行う。
既出のように端末充電器206、パーソナルコンピュータ207および機能補完サーバ208は共にインターネット202に接続されている。したがって、パーソナルコンピュータ207が第1の携帯通信端末2041Fのユーザ212のために取得した録画データが端末充電器206に転送される通信費は、定額となっているか非常に安価に実現できる。このため、ユーザ212は携帯通信網201を経由して録画データを取得する場合に比べて安価に録画データを取得することができる。無料の場合もある。しかも、端末充電器206が全国各所に配置されていれば、録画データをいつでも簡単に取得することができる。また、第1の携帯通信端末2041Fを充電コネクタ229にも接続しておけば、充電を行う期間中、録画したデジタルテレビジョン番組を内蔵電池の消耗を気にすることなく視聴することも可能である。
なお、機能補完サーバ208はデータ格納部209に蓄積する録画データについて、端末充電器206へ転送したことを条件として削除してもよいし、録画から一定期間が経過した時点で自動的に削除するようにしてもよい。更に、会員ごとにデータ格納部209のメモリ領域を貸し出して、これらの者が録画データの削除について自主管理を行うようにすることも可能である。
また、第6の実施例ではインターネット202に接続したパーソナルコンピュータ207がデジタルテレビジョン番組の受信を行うことにしたが、図5に示した第1の携帯通信端末2041Aのようなデジタルテレビジョン放送受信部314を備えた携帯通信端末に依頼して録画を行わせ、その録画データを端末充電器206経由でデータ格納部209に格納するようにしてもよい。
もちろん、機能補完サーバ208自体が第1〜第Mの携帯通信端末2041F〜204MFの全部または一部が備える機能やそれ以外の機能を備え、依頼されたデータをデータ格納部209に格納することで、これら第1〜第Mの携帯通信端末2041F〜204MFの機能の補完を行うようにすることが可能である。たとえば、機能補完サーバ208がCS(Communication Satellite)放送の受信装置を所持し、その録画の依頼を受け、録画データを所定の視聴料金を取って端末充電器206を経由して依頼先の携帯通信端末204に届けることも可能である。
なお、以上説明した実施の形態および各実施例では、録画データの受取場所を端末充電器206としたが、インターネット202等の通信ネットワークに接続されたその他の情報処理装置を録画データの受取場所とすることも可能である。たとえば、インターネット202に接続され街角に設置されたインターネット閲覧用のパーソナルコンピュータや、ホテルのビジネスセンタに設置されたパーソナルコンピュータに所定のアプリケーションソフトウェアをインストールすることで、同様の機能を持った装置を実現することができる。
また、第1〜第Mの携帯通信端末2041〜204Mは、各種の携帯電話機のみならず、PHS(Personal Handyphone System)や通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistants)あるいはゲーム端末に対しても適用することができる。パーソナルコンピュータ207もデスクトップタイプに限る必要はなく、ノート型や更に小さな物であってもよい。
更にまた、録画のデータもデジタルテレビジョン番組やCS放送の番組に限る必要はない。また、機能補完する内容は、すでに説明したようにテレビジョン番組の録画機能に限定されるものでないことも当然である。
また、実施の形態および実施例では、デジタルテレビジョン番組の録画を依頼された第Mの携帯通信端末204Mが依頼を受ける条件について特に示さなかったが、条件を付けて、これを満足する場合にのみ録画の依頼を承諾するようにしてもよい。たとえば、第Mの携帯通信端末204Mが毎週月曜日の20時から21時まであるチャネルの番組を録画する予定になっている場合には、複数チャネルの番組を同時に受信するチューナがその第Mの携帯通信端末204Mに搭載されていない限り、同一時間帯で複数の録画を行うことができない。第Mの携帯通信端末204Mの内蔵電池の残量が所定の値よりも低下している場合や、出張中で内蔵電池の消費を抑制している状況では、自端末装置としての第1の携帯通信端末2041の電力消費をできるだけ減少させる必要がある。したがって、第Mの携帯通信端末204Mは第1の携帯通信端末2041が機能補完を要求してきたとき、それが消費電力の都合等で自端末装置の許容できないものである場合は、その条件に照らして補完の依頼を拒絶することができる。
本発明の一実施の形態における端末機能補完システムの構成の概要を表わしたシステム構成図である。 本実施の形態で使用される端末充電器の構成の概要を表わしたブロック図である。 本実施の形態で使用される機能補完サーバの構成の概要を表わしたブロック図である。 本実施の形態で会員データ格納部に格納されている会員データの一部を表わした説明図である。 本発明の第1の実施例における第1の携帯通信端末の構成を表わしたブロック図である。 第1の実施例における電話帳および電子メールアドレス格納部の一部を示した説明図である。 第1の実施例におけるTV視聴予約確定情報格納部の格納状態の一例を表わした説明図である。 第1の実施例でユーザが他のユーザに録画の予約を依頼するときの処理を表わした流れ図である。 第1の実施例で機能補完依頼電子メールの書式の一例を示した説明図である。 第1の実施例で録画予約を承諾した電子メールの一例を表わした説明図である。 第1の実施例で録画予約を承諾しない電子メールの一例を表わした説明図である。 第1の実施例で録画の依頼を受けた携帯通信端末が行う録画処理の様子を表わした流れ図である。 第1の実施例で録画中断報告メールの書式の一例を示した説明図である。 第1の実施例で録画を依頼した携帯通信端末側が該当するテレビジョン番組の視聴を開始した場合の制御を表わした流れ図である。 第1の実施例で録画データ削除メールの書式の一例を示した説明図である。 本発明の第2の実施例における第1の携帯通信端末の構成を表わしたブロック図である。 第2の実施例で録画を依頼した携帯通信端末側が該当するテレビジョン番組の視聴を開始した場合の制御の様子を表わした流れ図である。 本発明の第3の実施例における第1の携帯通信端末の構成を表わしたブロック図である。 第3の実施例で録画を依頼した携帯通信端末側が該当するテレビジョン番組の視聴を開始した場合の制御の様子を表わした流れ図である。 本発明の第4の実施例における第1の携帯通信端末の構成を表わしたブロック図である。 第4の実施例で録画を依頼した携帯通信端末側が該当するテレビジョン番組の録画を開始した場合の制御の様子を表わした流れ図である。 本発明の第5の実施例における第1の携帯通信端末の構成を表わしたブロック図である。 第5の実施例で録画を依頼した携帯通信端末側が該当するテレビジョン番組の視聴を開始した場合の制御の様子を表わした流れ図である。 本発明の第6の実施例における第1の携帯通信端末の構成を表わしたブロック図である。 第6の実施例におけるパーソナルコンピュータの構成の概要を表わしたブロック図である。 第6の実施例で録画依頼を受けたパーソナルコンピュータの録画処理の様子を表わした流れ図である。 第6の実施例で第1の携帯通信端末が端末充電器から録画データを取得する処理を表わした流れ図である。 本発明の第1の関連技術による携帯型の端末装置の構成を表わしたブロック図である。
符号の説明
200、200A、200B、200C、200D、200E、200F、 端末機能補完システム
201 携帯通信網
202 インターネット
204 携帯通信端末
206 端末充電器
207 パーソナルコンピュータ
208 機能補完サーバ
209 データ格納部
211〜213 ユーザ
215 放送局
221、241、301、901 CPU
222、242、302、902 メモリ
223、243、303、903 主制御部
224 通信制御部
226、307、907 表示部
228 充電回路
231 データ入出力部
232 データ入出力端子
244、905 通信制御部
245 会員データ格納部
246 データ形式変換部
304 プログラムROM
306 無線通信部
314、914 デジタルテレビジョン放送受信部
315、915 録画データ格納部
316、916 電子メールアドレス格納部
317、917 電子メールデータ格納部
318、918 テレビジョン視聴予約確定情報格納部
501 内蔵電池監視部
904 プログラム記憶装置

Claims (2)

  1. 自装置の必要とする特定データの取得を可能とする端末装置それぞれについての電子メールの宛先を記した特定データ取得用端末リストを格納する特定データ取得用リスト格納手段と、前記特定データの取得が必要となる時点を検出する必要時点検出手段と、この必要時点検出手段が前記特定データの取得が必要となる時点を検出したときその特定データの取得が可能な端末装置を前記特定データ取得用端末リスト格納手段に格納された特定データ取得用端末リストから検索するリスト検索手段と、このリスト検索手段が該当する端末装置を抽出したときその端末装置としての依頼先通信端末を宛先にして前記特定データの取得と予め定めた宛先へのその特定データの送信を依頼する電子メールを送信する電子メール送信手段と、自装置の電源を供給する充電可能な内蔵電池とをそれぞれ備えた複数の通信端末と、
    前記複数の通信端末の充電端子と接続可能な充電コネクタと、この充電コネクタを介して接続された前記通信端末の充電を行う充電手段と、前記通信端末とデータの受け渡しを行うデータ用端子と、インターネットを介して前記複数の通信端末のいずれかが要求した前記特定データを前記予め定めた宛先から取得する特定データ取得手段と、前記データ用端子に前記複数の通信端末のうちの前記特定データの取得を要求した通信端末が接続された状態で前記特定データ取得手段の取得した前記特定データをその通信端末に転送するデータ転送手段とを備えた端末充電器と、
    インターネットに接続され、前記依頼先通信端末がその宛先として送信してきた前記特定データを依頼した通信端末に転送するためのデータとして格納するデータ格納手段と、このデータ格納手段に格納されたデータを要求先の端末充電器に転送するデータ転送手段とを備えたサーバ
    とを具備することを特徴とする端末機能補完システム。
  2. 前記特定データはデジタルテレビジョン番組の録画データであることを特徴とする請求項1記載の端末機能補完システム。
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