JP5086276B2 - アクチュエータケースに用いられるスペーサ - Google Patents

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Description

本発明は、一般的にアクチュエータに関するものであり、さらに詳細にはアクチュエータケースに用いられるスペーサに関するものである。
プロセス制御システムにおいては、デバイス流体用の弁や他のプロセス制御デバイスを駆動するために空気式アクチュエータが用いられることが多い。通常、空気式アクチュエータは、上側ケース半分と下側ケース半分とを備えており、これらの間にダイヤフラムが狭持されている。通常、アクチュエータシャフトまたはアクチュエータロッドがダイヤフラムに結合されており、ダイヤフラムが移動するとアクチュエータロッドがそれに対応して移動する。そして、アクチュエータロッドが例えば流体用の弁に結合されている場合、アクチュエータロッドを移動させることにより、弁内の流体流量制御部材(例えば、弁体)の位置、ひいては弁を通る流体を制御することが可能となる。
これらのダイヤフラムおよびアクチュエータロッドは、バネケース内の一または複数のバネにより既知の方向に付勢されている。そして、ケース半分のいずれかのポートを介してダイヤフラムの一方の面に加圧空気が加えられるようになっており、バネにより加えられている力に抗してダイヤフラムおよびアクチュエータロッドを移動させる。したがって、アクチュエータへの単一の圧力信号を介してダイヤフラムおよびアクチュエータロッドの位置を双方向に移動すること、および調整すること(例えば、開閉制御、調整制御など)を可能とする反発力が、バネにより提供される。
通常、空気式アクチュエータのバネケースは、プレス加工、鍛造または鋳造された金属からなる上側ケース半分と下側ケース半分とを備えている。通常、これらのケース半分の各々は、バネケースの組立による付勢(すなわち、部分的に圧縮された)状態で所定の高さとなったバネを収容できる程度の奥行きまたは高さの内部空洞を有している。したがって、ある用途を満足させるためにより大きく、かつ、より強力なバネが必要とされる場合、必要とされるバネの長さは長くなる傾向があり、これにより、ケース半分内の内部空洞の奥行きおよび高さが増大することが必要となる。しかしながら、ケース半分内の内部空洞の奥行きまたは高さを単に増大させることは問題となる場合がある。例えば、ケース半分の製作にプレス加工、鍛造プロセスまたは鋳造プロセスが用いられる場合、ケース半分の奥行きは現実的な制限なしに増大されることはありえない。具体的にいえば、ケースの所望の奥行きが増大すると、ケース製造コストが高くなり、採算がとれなくなる場合がある。これに代えてまたはこれに加えて、ケースの奥行きがある値を超えると、ケース半分の製作にプレス加工、鍛造加工、または鋳造加工を用いることができなくなる場合がある。例えば、ある奥行きまたは高さを超えると、ケース半分の製作に用いられるツールからケース半分を簡単に取り除くことができなくなる場合がある。換言すれば、このツールは、ケース半分がツールに詰まると、動かなくなる。
1つの例示の実施形態では、アクチュエータケースに用いられるスペーサは、リング形状部材を備えており、このリング形状部材は、中央開口部を形成することに加えて、アクチュエータケースの一部を形成するよう構成されているとともに、第1ケース部分と第2ケース部分とがリング形状部材に結合されたとき第1アクチュエータケース部分と第2アクチュエータケース部分を前もって決められた距離だけ離隔するように構成さている。このリング形状部材は、第1ケース部分と係合するように構成されているとともに中央開口部を取り囲む第1面と、第2ケース部分と係合するように構成されているとともに中央開口部を取り囲む第2面とを有している。これらの第1面および第2面の各々は、第1アクチュエータケース部分と第2アクチュエータケース部分とをリング形状部材に取り付けるために、ネジ山が形成された締結部材を受け入れるように構成されている複数の開口部を有している。
他の例示の実施形態では、アクチュエータケースに用いられるスペーサは、第1端部と、第2端部と、これらの第1端部と第2端部との間に延びる細長い通路とを有した円筒状部分を備えている。さらに、このスペーサは、第1端部に隣接する第1フランジと、第2端部に隣接する第2フランジとを有している。第1フランジはネジ山が形成された複数の開口部を有しており、これらの開口部の各々は、第2フランジ内の対応する開口部に対向するように構成されている。
また、他の例示の実施形態では、アクチュエータケースは、第1ケース部分と、第2ケース部分と、これらの第1ケース部分と第2ケース部分と間に結合されるスペーサとを備えている。このスペーサは、第1ケース部分と第2ケース部分とを貫通する締結部材を受け入れるように構成されたネジ山が形成された複数の開口部を有している。
本明細書に記載の例示のスペーサをアクチュエータケースに用いると、公知になっているバネ付勢されたアクチュエータ(例えば、バネ復帰空気式アクチュエータ)に通常用いられるバネと比較してより長く、より強力なバネを収容する奥行きまたは高さを有する内部空洞または内部チャンバを備えたバネケースなどを高い費用効率で製造することを可能とするという利点がある。
一般的に、本明細書に記載の例示のスペーサは、金属またはプラスチックから実質的になり、ネジロッド、ボルトおよび/または雌ネジが形成された部材もしくは挿入部材の如きネジ山が形成された締結部材を受け入れるように構成された開口部を有する一または複数の円筒状および/またはリング形状の部材を備えている。また、一般的に、これらの開口部は、第1(例えば、上側)アクチュエータケース部分および第2(例えば、下側)アクチュエータケース部分の対応する穴または開口部と一直線上に並ぶように設けられている。これにより、スペーサを第1ケース部分と第2ケース部分との間に配置することができ、第1ケース部分、第2ケース部分、およびスペーサの開口部を、一直線上に並ぶように配置することができ、ネジ山が形成された締結部材にあっては、開口部内において用いられ、ケース部分をスペーサへ結合することができ、公知になっているプレス成形、鍛造プロセス、または鋳造プロセスにより形成される公知の上側ケースおよび下側ケースのみ用いる他の方法で達成できる高さまたは奥行きよりも大きな高さまたは奥行きを有する内部空洞を備えたバネケースを形成することができる。
リング形状または筒状の本体または部材が実質的に金属からなっている場合には、それらの内部のネジ山が形成された開口部は、金属製のリング形状の本体または部材から直接形成されてもよい。ただし、リング形状または筒状の本体または部材が実質的にプラスチックからなっている場合には、それらの内部のネジ山が形成された開口部は、プラスチック製の本体とともに挿入成型(一緒に成形)される、または、プラスチックの本体が成形されたもしくは他の方法で形成されたあとで、プラスチック製の本体の開口部の中にネジ山が形成された金属製の挿入部材を挿入して形成してもよい。
アクチュエータケース内に用いられるバネの自由長(すなわち、圧縮される前の長さ)は、組み立てられたアクチュエータバネケースの内部空洞の奥行きまたは高さよりも著しく大きくなっている場合がある。したがって、アクチュエータケースの安全な組立および分解が可能となるようにバネケースを構成することが望ましい(例えば、アクチュエータケースの現場での点検が望まれる場合)。したがって、本明細書に記載のスペーサは、バネケース部分およびスペーサを近くに引き寄せてアクチュエータケースを組み立てたときに自由長から事前負荷条件に至るまでゆっくりとバネを圧縮することができるようにバネケースを組み立てることを可能とするように構成されている。同様に、本明細書に記載のスペーサは、バネを実質的に圧縮されていない状態へとだんだんと圧力を減らすまたは負荷を逃がしていくことができるようにバネケースを分解したあとにアクチュエータケース部分が分離可能な状態になる(例えば、現場での点検のために)ことを可能とするように構成されている。換言すれば、本明細書に記載のスペーサは、一または複数のバネが圧縮された状態のままで、ケース部分が突然分離されることによりバネのエネルギが突然解き放たれないよう安全にアクチュエータバネケースを組立および分解することを可能とするように構成されている。
ここで、図1を参照すると、例示のスペーサ102を組み入れた例示のアクチュエータ100の断面図が示されている。一般的に、例示のアクチュエータ100は、ロータリー弁などに用いられるように構成されている気圧駆動式バネ復帰アクチュエータである。しかしながら、いうまでもなく、例示のスペーサ102は、他のタイプの用途に用いるように構成された他のタイプのアクチュエータに用いられてもよい。例えば、以上に代えて、例示のスペーサ102がスライディングステム弁に用いられるように構成されたアクチュエータに用いられてもよい。
図1に示されているように、例示のアクチュエータ100は、ハウジングつまりバネケース104を備えており、このバネケースは、第1バネケースつまり上側バネケース106と、第2バネケースつまり下側バネケース108とを有している。これらのケース106、108は、締結部材110、112、114、116、118、120によってスペーサ102と結合または接合されている。図1の実施例では、締結部材110、112が、それぞれ対応するネジ山が形成されたボルトおよびナットであり、このボルト110の長さは、ケース104が完全に組み立てたときボルトがナット112からわずかしか出ないように選択されている。それとは対照的に、締結部材114は、ナット116、118、120によりケース104に固定されるネジロッドとして示されている。以下にさらに詳細に記載されるように、ネジロッド114の長さは、バネのエネルギが突然解放されるのを防ぐようアクチュエータ100を組立および分解することができるように選択される。図1の実施例では、ケース104が完全に組み立てられると、金型によりネジ山が形成されたロッド114の相当の部分がナット120から突出するようになっている。
例示のアクチュエータ100は、第1バネプレートつまり上側バネプレート122と、第2バネプレートつまり下側バネプレート124とを有しており、これらの間に、バネ126が狭持されている。ダイヤフラム128は、上側バネプレート122に隣接して設けられているとともに、上側ケース106とスペーサ102との間にシール状態を形成するように狭持されている。アクチュエータ軸つまりアクチュエータロッド130が上側バネプレート122とダイヤフラム128とに結合されており、ダイヤフラム128およびバネプレート122の移動によりアクチュエータロッド130の対応する移動が引き起こされる。図1の実施例では、バネ126は、アクチュエータ100が組み立てられたときには、部分的に圧縮されているかまたは予圧がかかっているので、バネ126は、バネプレート122およびダイヤフラム128をケース106の方向に付勢し、または押し、アクチュエータロッド130をケース104に引き入れる機能を有している。
チャンバ134内の圧力を上昇させてダイヤフラム128、バネプレート122およびアクチュエータロッド130をバネ126の力に対抗して(すなわち、バネ126をさらに圧縮して、)、上側ケース106とは反対側に向かって移動させるために、圧力信号(例えば、加圧空気)をポート132に付加することができる。アクチュエータロッド130が下方に向かってまたはケース106とは反対側に向かって延びるにつれ、ロッド130はリンク138を介して弁シャフト136を回転させるようになっている。
例示のスペーサ102をさらに詳細に参照すると、図1には、例示のスペーサ102は、バネ126を収容するための所望の高さまたは奥行きを提供するために複数のリング形状部材140、142、144、146が積み重ねられたものとして示されている。リング形状部材140、142、144、146のうちの一または複数は、例えば容易に入手可能な金属製のプレートから製作されていてもよい。具体的にいえば、ケース106、108を前もって決められた距離だけ離隔するために所望の全高を有したスペーサを形成するにあたって、容易に入手可能な厚みを有した金属製のプレートが用いられてもよい。例えば、スペーサ102の全高または合計の高さが4.5インチとなるように、リング形状部材140および142が2インチの厚みの金属製のプレートを用いて形成され、また、リング形状部材144、146が4分の1インチの厚みの金属製のプレートを用いて形成されてもよい。しかしながら、任意の所望の厚さのスペーサ102を形成するにあたって、これ以外の所望の材料厚を有する、より多くの数のまたはより少い数のリング形状部材を用いてもよい。例えば、所望の高さを有した単一のリング形状部材をリング形状部材140、142、144、146と交換してもよい。これに代えて、部材140、142、144、146のうちの一もしくは複数を削除してもよいし、および/または、部材140、142、144、146のうちの一もしくは複数の厚みもしくは高さを大きくもしくは小さくしてもよい。
リング形状部材140、142、144、146の各々は、締結部材110、114を受け入れるように構成された複数の開口部を有している。これらの開口部は、リング形状部材140、142、144、146の円周方向に間隔をおいて設けられている。加えて、図1に示されているように、リング形状部材140、142、144、146の各々の開口部は、締結部材110、114がリング形状部材140、142、144、146を通り抜けできるように、他のリング形状部材140、142、144、146の開口部と同軸上かつ一直線上に並ぶように設けられている。図1には、ケース106、108をスペーサ102に接合するために1つのボルト(すなわち、ボルト110)と1つのネジロッド(すなわち、ロッド114)としか示されていないが、複数のネジロッドおよびネジ山が切られたボルトが用いられてもよい。
アクチュエータ100を組み立てるため、ナット116および118は、ネジロッド114の一方の端部において相互に反対方向に締められるかロックされるようになっている。さらに一または複数の数のネジロッド(図示せず)が、同様に相互に反対方向に締められるナットが設けられている。これらのネジロッド(例えば、ロッド114)は、バネ126が自由な状態または圧縮されていない状態にあるとき、ロッドにケース106、108およびスペーサ102を貫通できる程度の長さを有している。ナット(例えば、ナット120)は、ロッド(例えば、ロッド114)の端部(例えば、端部148)に螺合され、次いで、各ナットが、だんだんと締め付けられ、ゆっくりとバネ126を圧縮していき、ケース106、108およびスペーサ102を安全に引き寄せるようになっている。バネ126を圧縮してケース104を組み立てるにあたって、初期段階において3または4の数のこのようなロッド(例えば、ロッド114)が用いられてもよい。しかしながら、これに代えて、これより多い数のまたはこれより少ない数のネジロッドが用いられてもよい。あるいは、ネジロッド(例えば、ロッド114)および相互に反対方向に締められるナット(例えば、ナット116、118)が、それに代えて、適切な長さを有するボルトであってもよい。しかしながら、延長した長さのボルトは、ネジロッドと比較して、取得が困難であったりまたはコストが高すぎたりする場合がある。いずれの場合であっても、いったんネジロッド(例えば、ネジロッド114)を用いてケース106、108およびスペーサ102が初期段階において組み立てられたならば、そのあと比較的短いボルト(例えば、ボルト110)をケース104の組立を完成させるために用いてもよい。例えば、ケース106、106をスペーサ102に固定するためにネジロッドに加えて4または5の数のこのようなボルトが用いられてもよい。
ケース104の分解については、まず比較的短いボルト(例えば、ボルト110)を取り除き、次にネジロッド(例えば、ロッド114)をそれぞれ対応するナット(例えば、ナット120)に徐々にバネ126の圧縮または予圧を解き放つように同期させながら緩め、ゆっくりと取り除くことで安全に遂行することができる。いったんナット(例えば、ナット120)がそれぞれ対応するロッド(例えば、ロッド114)の端部(例えば、端部148)に達すると、バネ126は実質的に圧縮されていない状態に置かれ、ロッドおよびケース106をアクチュエータ100から取り除くことができ、例えばアクチュエータを点検・修理(例えば、ダイヤフラム128を交換)することができるようになる。
例示のアクチュエータ100がケース104の安全な組立および分解(現場で)を可能なものとするが、図1に示されている構成には複数の比較的長いネジロッドが用いられる。したがって、ケース104が完全に組み立てられた状態にあるときには、ネジロッドの比較的長い部分がケース104から突出していることになる。例えば、図1に示されているように、ロッド114の端部とナット120との間の距離は比較的長い。このような突出部は、見苦しかったり、破損(例えば、屈曲)され取外し不能になりやすかったり、および/または、人の衣類、皮膚などを妨げたりもしくは破損させたりする。
図2Aおよび図2Bには、アクチュエータケースに用いられうる他の例示のスペーサ200が示されている。この例示のスペーサ200は、例えば比較的長いネジロッド(例えば、ロッド114)を用いる必要性を排除するために、図1の例示のスペーサ102に代えて用いてもよい。さらに詳細にいえば、例示のスペーサ200は、複数の少なくとも部分的にネジ山が形成された開口部204、206、208、210、212、214、216、218を有する単一体のまたは一体となったリング形状部材である。例示のスペーサ200がスペーサ102に代えて例示のアクチュエータ100(図1)に用いられるようなサイズおよび構成を有している場合、開口部204〜218に部分的にネジ山を形成することにより、ケース106、108をスペーサ200に固定するにあたって、ネジ山が形成された比較的短い(すなわち、図1のネジロッド114よりも短い)締結部材を用いることが可能となる。例えば、以下でさらに詳細に記載されているように、ケース104を組み立てるにあたって、ネジ山が形成された比較的短い締結部材(例えば、図1のボルト110)しか用いないようにしてもよい。
例示のリング形状つまり円筒状のスペーサ200をさらに詳細に参照すると、部分的にネジ山が形成された開口部204〜218は、スペーサ200によって形成される中央開口部つまり細長い通路220の周辺に円周方向に間隔をおいて設けられている。さらに詳細には、図2Aおよび図2Bの実施例では、開口部204〜218は、第1円周面222および第2円周面224に沿って等間隔に設けられている。しかしながら、これに代えて、個々の用途における必要性に合わせるために、いかなる所望の方法で間隔をおいて並べられた(例えば、不均等な間隔で)図2Aおよび図2Bに示されている数よりも多くの数のまたは少ない数の開口部が用いられてもよい。
開口部204〜218には部分的にネジ山が形成されているため、開口部204〜218の第1円周面222または第2円周面224の近傍または隣接する部分にネジ山を形成し、その他の部分にはネジ山を形成しないようにすることで、ネジ山が形成された締結部材(例えば、ボルト、ネジロッドなど)に対して通路またはクリアランスを供与する。図2Aおよび図2Bの実施例に示されているように、開口部204〜218は、第1円周面222に隣接する部分にネジ山が形成されている開口部と、第2円周面224に隣接している部分にネジ山が形成されている開口部と、が隣接するよう交互に配置されている。さらに詳細には、開口部206、210、214、218は、第1円周面222に隣接する部分にはネジ山が形成されており、その他の部分にはネジ山が形成されていない。その他の開口部の開口部204、208、212、216は、第2円周面224に隣接した部分にネジ山が形成さており、その他の部分にはネジ山が形成されていない。例えば、図2Aから明確に分かるように、開口部210は、第1円周面222に隣接するネジ山が形成された部分226と、第2円周面224に隣接するネジ山が形成されていない部分228を有している。それとは反対に、開口部204は、第2円周面224に隣接するネジ山が形成された部分230と、第1円周面222に隣接するネジ山が形成されてない部分232を有している。図2Aおよび図2Bには開口部204〜218が、部分的にネジ山が形成されているように示されているが、これに代えて、これらの開口部204〜218の全体にネジ山が形成されていてもよい(すなわち、開口部204〜218のネジ山が形成されていない部分を除去すること)。これに代えて、開口部204〜218のうちの一または複数にはネジ山を全体的に形成するようにし、その他の開口部にはネジ山を部分的に形成するようにしてもよい。
例示の複数部材からなるスペーサ102に代えて一体となったまたは単一体のスペーサ200を用いて例示のアクチュエータ100を組み立てるには、第1円周面222および第2円周面224のうちの一方を下側ケース108上に配置する。そして、ネジ山が形成されたボルト(例えば、ネジ山が形成されたボルト110)を、下側ケース108に接している円周面222および224のうちの一方に隣接したネジ山が形成された部分を有する開口部に螺合する。例えば、第1円周面222が下側ケース108と接する場合、ネジ山が形成されたボルトを、スペーサ200が下側ケース108としっかりと係合されるまで、開口部206、210、214、218に螺合する。アクチュエータ100のバネ126および他の構成部材は、下側ケース108の中に組み立てられ、また、上側ケース106、ダイヤフラム128および上側バネプレート122は、バネ126上に載置される。さらに、ネジ山が形成されたボルト(例えば、ネジ山が形成されたボルト110)を上側ケース106内のクリアランス用の穴(図示せず)に通し、上側ケース106に面する円周面222および224の1つに隣接してネジ山が形成された部分を有する開口部204〜218の1つの中に挿入する。第1円周面222が下側ケース108に接している上記の実施例の説明を続けると、ネジ山が形成されたボルトは、上側ケース106を通り、開口部204、208、212、216の中へ挿入する。そして、開口部204、208、212、216と係合するネジ山が形成されたボルトを、(例えば、交互に)締めて、上側ケース106、ダイヤフラム128およびバネプレート122を下側ケース108に向けてゆっくりとかつ均等に引き寄せることにより、バネ126を安全に圧縮してゆき、上側ケース106をスペーサ200に固定する。これに加えて、図示されていないが、ナット(例えば、ナット112)に対してさらなるナットを相互に反対方向に向けて締めてもよい(すなわち、ロックナットとして機能させるため)。
例示のスペーサ200を組み入れた例示のアクチュエータ100の分解は、安全に遂行することができる。具体的にいえば、開口部204、208、212、216の中へ上側ケース106を通って延びるネジ山が形成されたボルトをゆっくりと(例えば、交互に)緩めていくことによって、上側ケース106をスペーサ200から分離することが可能となるとともに、バネ126を減圧することが可能となる。開口部204、208、212、216に用いられるネジ山が形成されたボルトは十分な長さを有しており、そのネジ山が開口部204、208、212、216のネジ山と係合しなくなったときには、バネ126が実質的にまたは完全に減圧された状態になる。したがって、バネのエネルギが急にかつ潜在的に危険な方法で解き放たれるという危険性なく、上側ケース106を(例えば、現場において)取り除くことができるようになる。
先の記載から分かるように、例示のスペーサ200は、上側ケース106および下側ケース108に対してより近い締結部材による係合(例えば、螺合)を実現することができるため、例示のスペーサ102を用いるときに必要とされる比較的長いネジ山が形成されたロッドまたはボルト(例えば、ネジロッド114)を必ずしも必要としない。このように、例示のスペーサ200を用いることにより、ネジ山が形成された比較的短いボルト(例えば、ネジ山が形成されたボルト110)を用いて例示のアクチュエータ100を安全に組立および分解することが可能となる。また、このような比較的短いネジ山が形成されたボルトを用いることにより、図1に示されているネジロッドに付随する比較的長い突出部を排除することも可能となるため、障害となること、屈曲されること、および/または、このような長い突出部に付随する他の問題を削減または排除することが可能となる。
図3Aおよび図3Bには、図1の例示のスペーサ102に代えて用いられうる他の例示のスペーサ300が示されている。一般的に、例示のスペーサ300は、細長い通路つまり中央開口部302を有しているリング形状の部材またはリング形状の本体である。先に示された例示のスペーサ102、200と同様に、例示のスペーサ300は、第1ケース106および第2ケース108がスペーサ300に結合された状態にあるとき、ケース106および108を前もって決められた距離だけ離隔するように構成されている。例示のスペーサ300は、円筒状部分303と、開口部302に向かって内側に突出している第1フランジ304と、開口部302の方に向かって内側に突出している第2フランジ306とを備えている。第1フランジ304は、上側ケース106または下側ケース108と係合するように構成されているとともに、中央開口部302を取り囲むように構成された第1円周面308を有している。同様に、第2フランジ306は、上側ケース106または下側ケース108と係合するように構成されているとともに、中央開口部302を取り囲むように構成されている他の円周面310を有している。第1円周面308は、ネジ山が形成された締結部材(例えば、ネジ山が形成されたボルト)を受け入れるように構成されたネジ山が形成された複数の開口部312、314、316、318、320、322、324、326と、ネジ山が形成されていない複数の開口部つまりクリアランス用の穴328、330、332、334、336、338、340、342とを有している。したがって、開口部312〜342は、フランジ304の円周面308にネジ山が形成されたまたはネジ山が形成されてない開口部が交互に設けられた配置になっている。第2フランジ306および第2円周面310は、ネジ山が形成された開口部およびネジ山が形成されていない開口部が先と同様なパターンに従って設けられた配置つまり交互に設けられた配置となっている。しかしながら、第2フランジ306に設けられた開口部は、開口部312〜342に対してずれており、第1フランジ304の第1円周面308のネジ山が形成された開口部312〜326の各々は、第2フランジ306および第2円周面310のネジ山が形成されていない開口部に対して対向する、つまり同軸上に並ぶように配置されている。同様に、第1フランジ304および第1円周面308のネジ山が形成されていない開口部328〜342の各々は、第2フランジ306の第2円周面310のネジ山が形成された開口部に対して対向する、つまり同軸上に並ぶように配置されている。例えば、図3Aに示されているように、第1フランジ304および第1円周面308のネジ山が形成された開口部318は、ネジ山が形成されてない開口部に対して対向する、つまり同軸上に並ぶように配置されており、ネジ山が形成されてない開口部344は、第2フランジの第2円周面310のネジ山が形成された開口部346に対して対向する、つまり同軸上に並ぶようになっている。
図4には、図3Aおよび図3Bの例示のスペーサ300を組み入れた例示のアクチュエータ400が示されている。一般的に、例示のアクチュエータ400は、図1の例示のアクチュエータ100と同等であり、図2Aおよび図2Bの例示のスペーサ200に関して先に記載されたのと同様の方法で組立および分解されるようになっている。
先に記載された例示のスペーサ102、200、300は、アクチュエータケースの一部分(例えば、バネケース)を形成しており、上側ケースおよび下側ケースをスペーサに取り付ける締結部材(例えば、ネジ山が形成されたボルト110)を実質的に包み込むまたは隠すように構成されている。しかしながら、図1の例示のスペーサ102を用いると、ネジロッド114のうちの少なくとも一部がケース104から露出または突出することになる。いずれの場合であっても、アクチュエータケースの組立に用いられる締結部材を実質的に包み込むまたは隠すようにする(例えば、周囲環境からまたはアクチュエータケースの外から)ことは一部の用途において有利となることがある。例えば、製薬用途、食品加工用途などにおいては、アクチュエータハウジングは、苛性のまたは腐食性の洗剤を含む洗浄にさらされる場合がある。このような洗剤は、アクチュエータケースの組立に用いられるネジ山が形成された締結部材を永久的に損傷(例えば、ネジ山を腐食)することで、アクチュエータの点検・修理を害するまたは阻止する場合がある。これに加えて、ネジ山が形成された締結部材を包み込むまたは隠すようにすることは、締結部材のうちの一または複数が機械的に損傷(例えば、屈曲)することによって、ケースから取外し不能となるという可能性を最小限に抑え、または除去する役目も果たす。さらに、締結部材を実質的に包み込むまたは隠すようにすることは、アクチュエータの美観が向上することになる。
例示のスペーサ102、200、300の全てがアクチュエータケースをスペーサに取り付ける締結部材を実質的に包み込むまたは隠すようになっているが、例示のスペーサ200、300は、全てのケース締結部材に対して比較的短いネジ山が形成されたボルトを用いることを可能とする(すなわち、比較的長いネジロッドを用いることを必要としない)。したがって、例示のスペーサ200、300を用いると、ネジ山が形成された締結部材の端部がケースから突出する程度が著しく減少することになる。実施例によっては、ネジ山が形成された締結部材は、それらの端部が同一平面上に並べられるかまたは凹んでいるのでケースから突出しないようなサイズに形成されている場合もある。
図5Aおよび図5Bには、図1に示されているスペーサ102に代えて用いることができる他の例示のスペーサ500が示されている。例示のスペーサ500は、おおむねリング形状を有し、ケース106、108に取り付けられた状態にあるときアクチュエータケース104の一部を形成する円筒状部分502を備えている。また、例示のスペーサ500は、中央開口部つまり細長い通路508から外側にまたは離れる方向に突出する第1フランジ504と第2フランジ506とを備えている。そして、スペーサ500は、第1フランジ504の第1端部512における第1円周面510から第2フランジ506の第2端部516における第2円周面514まで延びている。第2フランジ506は、ネジ山が形成された複数の開口部518、520、522、524、526、528、530、532と、これらと交互の関係にあるネジ山が形成されてない開口部つまりクリアランス用の穴534、536、538、540、542、544、546、548とを有している。したがって、開口部518〜548は、開口部つまり通路508を中心としてフランジ506上に円周方向に沿って間隔を置いて設けられている。図5Bに示されているように、開口部518〜548は等間隔に並べられている。しかしながら、これに代えて、より多い数のまたはより少ない数の開口部をさまざまな様式で間隔をおいて配置してもよい。また、例示のスペーサ200と同様に、第1フランジ504は、開口部518〜548に対してずれており、ネジ山が形成されている開口部とネジ山が形成されてない開口部を交互に複数並べられている。そのため、フランジ506の円周面514のネジ山が形成された開口部518〜532の各々は、フランジ504の円周面510のネジ山が形成されてない開口部に対して対向している、つまり同軸上に並んでいる。同様に、ネジ山が形成されてない開口部534〜548の各々は、フランジ504の円周面510のネジ山が形成された開口部に対向しており、同軸上に並んでいる。例えば、図5Aに示されているように、ネジ山が形成された開口部522は、フランジ504の円周面510のネジ山が形成された開口部550に対して同軸上に配置されており、ネジ山が形成されてない開口部548は、フランジ504の円周面510のネジ山が形成された開口部552に対向して同軸上に配置されている。
例示のスペーサ102、200、300とは逆に、例示のスペーサ500は、外側に突出するフランジ504、506を有している。そのため、ケース106、108をスペーサ500に取り付けるネジ山が形成された締結部材は、実質的に露出している(アクチュエータケース104の外側の環境に向けて)。締結部材をこのように露出させることにより、締結部材が破損したり、脆弱化したり(例えば、腐食により)、または他の原因により置換をした場合には、締結部材を現場で容易に置換することができる。
上述の例示のスペーサ102、200、300、500は、機械加工プロセス、鋳造プロセスおよび/または鍛造プロセスを用いて、ほぼ金属から構成されてもよい。例示のスペーサ300、500の場合、フランジ304、306、504、506を例えば金属板から別個に製作し、1つのパイプなどの円筒状構造体に、例えば、溶接によって取り付けることにより、実質的に単一体のまたは一体のリング形状構造体を形成してもよい。これに代えて、例示のスペーサ300、500が、鋳造プロセスまたは鍛造プロセスを用いて部分的に形成され、機械加工により最終形態に形成されてもよいし、または、中実の金属製ブロックの機械加工により形成されてもよく、かかる方法によればフランジを別々に作製して取り付ける必要性を排除することができる。換言すれば、フランジを最終形態のスペーサと一体的に形成し、フランジを別個に作製することに付随するさらなる製作および処理の必要性をなくすようにしてもよい。これに加えて、例示のスペーサ102、200、300、500内に用いられるネジ山が形成された開口部は、ネジ山を切ったものであってもよいし、ヘリコイル挿入部材のようなネジ山が形成された挿入部材を挿入したものであってもよいし、または、内側ネジ山を形成するその他のプロセスおよび/または装置を用いて実現したものであってもよい。
図6Aおよび図6Bには、図1の例示のスペーサ102に代えて用いることができる他の例示のスペーサ600が示されている。上述の例示のスペーサ102、200、300、500とは対照的に、例示のスペーサ600は、実質的にプラスチックから形成されており(例えば、射出成形プロセスによる)、ネジ山が形成された金属製の挿入部材を用いることで、ケース106、108をスペーサ600に取り付けるためのネジ山が形成された締結部材に対応する雌ネジが形成された開口部を構成している。図6Aおよび図6Bをさらに詳細に参照すると、例示のスペーサ600は、リング形状または円筒状の部材または本体602を備えており、この部材は、例示のアクチュエータ100を意図した用途において用いるのに適したプラスチック材料(例えば、熱可塑性素材)から形成されている。リング形状の部材つまり本体602にあっては、中央開口部つまり長細い通路の604が形成されており、内側に(すなわち、開口部604の方向に向かって内側に)突出しているフランジ606を備えている。フランジ606は円周面608を有しており、この円周面608は、スペーサ600がケース106、108に結合された状態のとき、ダイヤフラム128と係合してシール状態を形成する。例示のスペーサ102、200、300、500とは対照的に、例示のスペーサ600は、射出成形プロセスによるスペーサ600の製作ができるように、単一のフランジ状構造(すなわち、フランジ606)しか備えていない。具体的にいえば、スペーサ600の一方の端部のフランジ状構造を排除することにより、射出成形ツール用の構成部をスペーサ600から取り除くことが可能となる。
また、例示のスペーサ600は、複数の円筒状の突出部610を備えている。突出部は、開口部を中心として円周方向に沿って間隔をおいて設けられているとともに、開口部604の方向に向かって内側に突出している。突出部610は、それぞれ対応する複数のネジ山が形成された金属製の挿入部材(これらのうちの二つが参照数字612および614で示されている)を受け入れるための貫通孔または貫通通路を有している。好ましくは(ただし必須というわけではない)、ネジ山が形成された金属製の挿入部材612、614は、本体602が製作された(例えば、成型された)あと、突出部610の孔または通路の中に取り出し可能に挿入されるようになっている。このように、スペーサ600を修理するために必要ならば、ネジ山が形成された金属製の挿入部材612、614のうちの一または複数を交換することができる。加えて、本体602および挿入部材612、614は、ケース104内に取り付けられた状態のとき、スペーサ600が受ける圧縮力の相当な部分が金属製の挿入部材612、614を介して伝達されるようなサイズに形成されている。したがって、プラスチック製の本体602により受けられる圧縮力は、スペーサ600に対する変形または損傷を著しく削減されることになる。
図7Aおよび図7Bに示されている例示のネジ山が形成された金属製の挿入部材700は、ネジ山が形成された挿入部材612、614を実現するために用いてもよい。例示のネジ山が形成された金属製の挿入部材700は、内部にクリアランス用の通路704を有する六角状部分702と、雌ネジが形成された部分708を有する円筒状部分706とを備えている。ネジ山が形成された部分708は、例えばネジ山が形成されたボルト110の如きネジ山が形成された締結部材と螺合するように構成されている。図6Aおよび図6Bからわかるように、ネジ山が形成された金属製の挿入部材612、614は、挿入部材の六角状端部およびそれに付随するクリアランス用の通路が他の挿入部材のネジ山が形成された端部に隣接するように配置されている。
図8A、図8Bおよび図8Cには、例示のスペーサ600に類似する他の例示のスペーサ800が示されている。例示のスペーサ800は、プラスチックからなるリング形状つまり円筒状の本体802と、複数のネジ山が形成された金属製の挿入部材とを備えている(これらのうちの二つは参照数字804および806により示されている)。しかしながら、例示のスペーサ800に用いられるネジ山が形成された金属製の挿入部材804、806はおおむね長方形状である。金属製の挿入部材804、806が長方形状であるため、スペーサの本体802が実質的に均一な壁厚を有することができ、プラスチック製の本体802の製造(例えば、射出成形)が容易なものとなる。
図9A、図9Bおよび図9Cには、プラスチック製の本体902と、取り除き不能なネジ山が形成された金属製の挿入部材(これらのうちの二つは参照数字904、906により示されている)とを備えた他の例示のスペーサ900が示されている。例示のスペーサ900は例示のスペーサ600と類似している。しかしながら、例示のスペーサ600とは対照的に、例示のスペーサ900に用いられるネジ山が形成された金属製の挿入部材(例えば、904、906)は、好ましくは(必須ではないが)、プラスチック製の本体902と挿入成型されているため、取り除き不能または交換不能(すなわち、本体902に対する損傷なしでは)となっている。挿入部材904、906は、例示の挿入部材700と類似しているものの、その形状がおおむね円筒状となっており、スペーサ900をケース106、108へ取り付ける間、プラスチック製の本体902をしっかりと把持して挿入部材904、906の回転を阻止するための荒い面および/または他の特徴面を有しうる。
本明細書には、ある装置、方法および製品が記載されているが、本発明の技術範囲はこれらの実施形態に限定される訳ではない。これとは対照的に、本発明は、公正に文字通りまたは均等論に従って添付の特許請求の範囲内に含まれるすべての実施形態を含む。
例示のスペーサを組み入れた例示のアクチュエータを示す断面図である。 アクチュエータケースに用いられうる他の例示のスペーサを示す断面図である。 図2Aの例示のスペーサを示す平面図である。 他の例示のスペーサを示す断面図である。 図3Aの例示のスペーサを示す平面図である。 図3Aおよび図3Bに示された例示のスペーサを組み入れたアクチュエータを示す断面図である。 アクチュエータケースに用いられうる他の例示のスペーサを示す断面図である。 図5Aの例示のスペーサを示す平面図である。 プラスチック製の本体と着脱可能なネジ山が形成された金属製の挿入部材とを有する他の例示のスペーサを示す斜視図である。 図6Aの例示のスペーサを示す他の斜視図である。 図6Aおよび図6Bの例示のスペーサに用いられうる例示のネジ山が形成された金属製の挿入部材を示す断面図である。 図7Aの例示のネジが形成された金属製の挿入部材を示す平面図である。 プラスチック製の本体と着脱可能なネジ山が形成された金属製の挿入部材とを有する他の例示のスペーサを示す平面図である。 図8Aの例示のスペーサを示す断面図である。 図8Aの例示のスペーサを示す他の断面図である。 プラスチック製の本体と着脱不能なネジ山が形成された金属製の挿入部材とを有する例示のスペーサを示す斜視図である。 図9Aの例示のスペーサを示す平面図である。 図9Aの例示のスペーサを示す断面図である。

Claims (11)

  1. アクチュエータケースに用いられるスペーサであって、
    中央開口部が形成されているリング形状部材を備えており、
    該リング形状部材は、アクチュエータケースの一部を形成するとともに、該リング形状部材に第1アクチュエータケース部分と第2アクチュエータケース部分を連結させて、前記第1アクチュエータケース部分と前記第2アクチュエータケース部分とを前もって決められた距離だけ離隔するよう構成されており、
    前記リング形状部材は、中央開口部を取り囲んで前記第1アクチュエータケース部分と係合する第1面と、中央開口部を取り囲んで前記第2ケース部分と係合する第2面とを有しており、
    前記第1面および前記第2面の各々は、前記第1アクチュエータケース部分と前記第2アクチュエータケース部分を前記リング形状部材に取り付けるにあたり、締結部材を受け入れるように構成された複数の開口部を有し、
    (a)前記開口部のうちの第1開口部は、ネジ山が形成された開口部であり、前記開口部のうちの第2開口部は、ネジ山が形成されていない開口部である、又は(b)前記開口部のうちの第1開口部は、前記第1面に隣接したネジ山が形成された部分を有し、前記開口部のうちの前記第1開口部のその他の部分は、ネジ山が形成されておらず、前記開口部のうちの第2開口部は、前記第2面に隣接したネジ山が形成された部分を有し、前記開口部のうちの前記第2開口部のその他の部分は、ネジ山が形成されていない、
    スペーサ。
  2. 前記開口部のうちの前記第1開口部は、前記第1面に設けられたネジ山が形成された開口部であり、前記開口部のうちの前記第2開口部は、前記第2面に設けられたネジ山が形成されてない開口部であって、前記第2開口部は、前記第1開口部と同軸上に並べられている、請求項1に記載のスペーサ。
  3. 前記ネジ山が形成された開口部は、前記リング形状部材内の開口穴の中に挿入する雌ねじが形成された部材を有する、請求項1に記載のスペーサ。
  4. 前記ネジ山が形成された部材は、前記開口穴の中に挿入された後であっても交換可能である、請求項3に記載のスペーサ。
  5. 前記リング形状部材は、実質的にプラスチックからなっており、前記ネジ山が形成された開口部は、実質的に金属からなるネジ山が形成された部材を有する、請求項1に記載のスペーサ。
  6. 前記開口部のうちの第3開口部は、前記第2面に設けられたネジ山が形成された開口部であり、前記開口部の第4開口部は、前記第1面に設けられたネジ山が形成されてない開口部であって、前記第4開口部は、前記第3開口部と同軸上に並べられている請求項1に記載のスペーサ。
  7. 前記第1面および前記第2面のうちの少なくとも1つに、前記リング形状部材のフランジが結合されている、請求項1に記載のスペーサ。
  8. 前記フランジが前記リング形状部材と一体となっている、請求項7に記載のスペーサ。
  9. 前記フランジが、前記中央開口部の方向に向けて内側に突出している、請求項7に記載のスペーサ。
  10. 前記フランジが、前記中央開口部から外側に離れるように突出している、請求項7に記載のスペーサ。
  11. 前記第1ケース部分と前記第2ケース部分とが、バネケースのうちの少なくとも一部を形成してなる、請求項1に記載のスペーサ。
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