JP5086106B2 - 補修用固形アスファルト溶解釜及びその補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、アスファルト舗装、コンクリート舗装或いは橋の舗装面に生じた小規模な破損部分を迅速に補修することを可能とする補修用具で、そのための補修用固形アスファルト溶解釜及びその補助具に関するものである。
従来の舗装工事に使用する装置は大規模なもので、アスファルト溶解釜は大きな容量を持ち、従って、溶解釜本体の他、アスファルト投入口、アスファルト排出口、燃焼室、吸煙口、排気パイプ等の様々な装置を必要とする大掛かりなアスファルト溶解釜となっていた。また、舗装面に敷設した溶解アスファルトに対する施工装置も、転圧締め固め等を行うための転圧ローラや振動ローラ等の別途大掛かりなものとなっていた。
特開2005−54369号公報 特開2006−266000号公報
従来のアスファルト舗装、コンクリート舗装或いは橋の舗装面の大規模な施工に対しては、その規模に応じた大容量のアスファルト溶解釜及びそのための各種補助装置を必要としたが、舗装面に生じた小さな凹部やひび割れ或いは他の部材との取り合い部分に生じた隙間等の簡易な補修に対しては、上記のような大規模設備を持ったアスファルト溶解釜や各種補助装置では費用対効果が合わず、且つ大量の溶解アスファルトが使用されずに残ることが多く、その廃棄に問題が生じていた。
また、大規模な溶解釜や各種補助装置を小規模な補修に採用するには、運搬を含め必要とする施工場所に持ち込めないことが多く、その結果、破損部分がある程度まとまるまで補修を待つケースがほとんどであった。しかし、その間、当該破損部分によりバイクや自転車等の転倒事故を始め多くの事故が発生し、死傷する事例が多数見受けられるのが現状である。
本発明は、上記事情に鑑み、小規模な破損部分に対して速やかに補修工事ができるようにするためのアスファルト溶解釜及びその補助具で、手軽に施工現場に運搬でき、当該現場において必要とする最低限の固形アスファルト(以下、アスファルトには後述するように骨材を混合したものも含まれるが、それらを便宜上、固形アスファルト或いは溶解アスファルト等と表現する)を溶解することによって適切な必要量の溶解アスファルトを破損部分に適用することのできる補修用固形アスファルト溶解釜及びその補助具を提供するものである。
本発明は、上部が開口され下方部に側壁開口部が設けられた有底容器の内側上方部を内釜配設空間とし、下方部を燃焼室とし、該側壁開口部を該燃焼室の加熱手段の開口部とし、該燃焼室の上部に該内釜を配設するための載置部材が位置するようにした運搬手段を具備した外釜と、該載置部材上に出入自在に載置した上部を開口部とした該内釜と、該内釜の外壁と該外釜の内壁との間の間隙を対流遮蔽手段とした補修用固形アスファルト溶解釜を特徴とする。
また、上記運搬手段は、把持押し手段及びその下端部のキャスターとより構成した補修用固形アスファルト溶解釜を特徴とする。
更に、上記内釜及び外釜は、持ち運び可能な移動手段を設けてなる補修用固形アスファルト溶解釜を特徴とする。
また、上記燃焼室は、プロパンガスを燃料供給源とした舗装用ガスバーナを受け入れる空間とした補修用固形アスファルト溶解釜を特徴とする。
更に、上記載置部材は、燃焼室内に着脱自在に配設可能な五徳形状とした補修用固形アスファルト溶解釜を特徴とする。
また、上記対流遮蔽手段は、内釜配設空間内に配設された内釜外壁と外釜内壁との間隙の加熱空気の対流を阻害する該外壁より突出した鍔状突起とした補修用固形アスファルト溶解釜を特徴とする。
更に、上記運搬手段と外釜とを着脱自在に構成した補修用固形アスファルト溶解釜を特徴とする。
また、上記外釜の前端下部に設置用支持脚を設けてなる補修用固形アスファルト溶解釜を特徴とする。
更に、上記燃焼室内及び/又は載置部材に鉄やアルミニウム等の切り屑片により早期の熱発散を防止した物質や砕いたコンクリート片を網状体で囲繞した物質等の熱容量の大きな物質を配設してなる補修用固形アスファルト溶解釜を特徴とする。
また、上記内釜の開口部に着脱自在に配設される補修用補助具で、該内釜の開口部を閉塞する大きさの湾曲面凹部と、該凹部の上端対向位置に外方へ突出した取っ手とを設けた外部からの酸素の進入を遮蔽する蓋及び溶解アスファルトと他の骨材とを混合する容器としての混合鍋の役割をする消火兼混合鍋を補修用固形アスファルト溶解釜に使用する補修用補助具を特徴とする。
本発明の補修用具となる補修用固形アスファルト溶解釜及びその補助具は、アスファルト舗装、コンクリート舗装或いは橋の舗装面に生じた破損部分を補修するためのもので、施工現場において袋に梱包された必要最低限の補修用固形アスファルトを取り出して溶解釜で溶解し、補助具を使用して当該破損部分に施工するだけですみ、アスファルトの溶解量を適量とする調整が容易で、溶解時間及び施工時間の短縮化が図れ、且つ無駄となる補修用材料を生じさせることのない溶解釜及びその補助具を得ることが可能となった。
更に、溶解釜は軽量且つ小型のため、運搬が容易で、車両での移動時及び施工現場がどのような場所でもその近接位置への移動設置を極めて簡単に行うことができ、補修用材料の溶解及び溶解後の破損部分への該補修用材料を持ち込んでの施工作業を容易に行うことができ、誰でもが簡単に補修施工することが可能となった。
また、軽微な破損部分は、釜がないとか、固形アスファルトを溶解するのが面倒であるとか、手間や時間がかかるとか等の理由により放置され、その結果、大きな事故の原因となることも多かった。本発明の補修用固形アスファルト溶解釜及びその補助具は、小規模な破損部分に簡単に対応できるので、当該破損部分が拡大することなく、速やかに補修施工することが可能で、交通上の安全性を迅速に担保することが可能となった。
更に、補修用固形アスファルト溶解釜は、外釜と内釜及び該内釜の載置部材とを各々分離することができ、また、補助具は小さな用具として形成されているので、補修後に溶解アスファルトが付着した外釜や内釜或いは補助具等の補修用具を個々に清掃することができ、施工後の清掃片付け等が簡単となった。
本発明の補修用固形アスファルト溶解釜は、固形アスファルトを簡便な溶解釜を使用して施工現場で溶解し、その溶解したアスファルトをひしゃく、消火兼混合鍋、ハンドスコップ、混合兼詰め込み棒及び突き締め板等の簡易な補助具によって舗装面に生じた破損部分を補修するものである。
図1、2は、本発明の補修用固形アスファルト溶解釜の斜視図及び背面図を示している。該補修用固形アスファルト溶解釜1は、外釜2と内釜3とより構成されている。該外釜2は、安価で且つ熱伝導率の高い鋼鉄製のもので、底部4と側壁部5とより形成され、上方部が開口部6とされた筒形状或いは矩形状等の容器で、該底部4の前端下部に設置用支持脚7が形成されている。また、該側壁部5には、ガスバーナAを挿入するための側壁開口部8が形成されている。図2においては側壁部5の背面側に形成している。更に、該側壁部5の背面側には、該アスファルト溶解釜1を移動するための把持押し手段となる把持棒9aが立設され、該把持棒9aの下端部には軸部材等を介してキャスター10が固定されている。
上記側壁部5と把持棒9aとは間挿材11を介して溶接等により強固に固定されている。また、外釜2の側壁部5の下端には該補修用固形アスファルト溶解釜1を持ち運ぶための手摺状の把持棒9b、9cが前面及び背面位置に形成されている。上記補修用固形アスファルト溶解釜1を、破損が生じている施工現場まで車等により運搬した後、該把持棒9a及びキャスター10を利用して該溶解釜1を移動させることになる。車からの搬出入や階段等を運ぶ場合には、該把持棒9b、9cを利用して持ち上げることができる。また、該キャスター10での移動時には前方側が立ち上がるような傾斜状態で移動することになるので、前端下部の設置用支持脚7が邪魔となることはない。また、施工現場での設置は該設置用支持脚7と2個のキャスター10との3点支持となり、且つ該設置用支持脚7の底側の支持版により安定的に設置支持されることになり、施工近接面となる設置場所に凹凸部があったり、キャスターの固定を忘れたりしても当該アスファルト溶解釜1が倒れる心配はない。
図3は、本実施例の中央部縦断面図を示している。該外釜2の内側には、底部4上に所定間隔を有して内釜3を支持する載置部材12が設けられ、該底部4と該載置部材12との間を燃焼室13としている。該載置部材12は、図4(a)に示す支持脚から立設した支柱から鉤状に前方へ突出した五徳のような形状のものを底部4上に着脱自在に配設するものが最適である。立設長は約8cm〜17cmがよい。この場合、内釜3の底は直接ガスバーナにより加熱されることになる。また、側壁部5の内壁から断続的に突出した鍔部材14及びその上に直接架け渡す熱伝導率の高い着脱自在の網状体15のものとの組み合わせでもよい。更に、五徳状のものと網状体15との組み合わせでもよい。
該網状体15の場合は、そのままでもよいが、燃焼室13で生じた火力から得た熱を所定時間保つために、図4(b)に示すように、熱伝導率の高い網状体15を数層に重ねたものでもよいし、該網状体15間に熱容量の大きな物質をサンドイッチ状に挟み込んだものでもよい。熱容量の大きな物質Wとして鉄やアルミニウムの切断片やコンクリートやガラスの塊状片等を使用する。
また、内釜3が配置される外釜2の内釜配設空間16の側壁部5となる内壁からは鍔状突起17が該外釜2の中心部に向かって突出形成している。外釜2の内径と内釜3の外径との差を7cm〜10cm程度とし、所定間隙18を形成することにより、該鍔状突起17の出を約3cm程度とすることができる。該鍔状突起17の側壁部5に沿った延設長さは外釜周長の約1/4〜1/2とする。また、断続的に形成してもよい。図3では、該鍔状突起17を設けた箇所を内釜配設空間16の上下2箇所に設けているが、3、4箇所でもよい。
また、上記鍔状突起17を設ける位置を上下によってずれる位置とする。例えば、下部側の鍔状突起17aを約1/2周長として形成した場合、上記例示の上部側の鍔状突起17bは、該下部側の鍔状突起17aが形成されていない側の約1/2周長に形成する。同様にして、3段に形成した場合は、約1/3周長毎にずらして形成する。鍔状突起17を断続的に形成した場合も、上下で切り欠き部分をずらして形成する。このことにより熱気が外釜2内に留まる時間を長くすることができる。上記鍔状突起17は、上下においてずらしたものに限定されるものではなく、上下において一部を含め重なる位置に形成することもできる。
他方、外釜2の内釜配設空間16内には内釜3を配設することになるが、該内釜3は鋼鉄製等の熱伝導率の高い材料のもので、図5に示すように、底部19と側壁部20及び上方を開口部21とした前記外釜2を小さくした相似形状のものが使用される。該側壁部20の上縁部には、該内釜3の持ち運び、出し入れ及び加熱時の加熱を均一化させるために内釜3を回転移動させることを可能とする吊具22を形成している。
該内釜3は、内釜配設空間16下部の載置部材12上或いは網状体15上に載置するが、側面側には外釜2の内壁面より鍔状突起17を突出形成しているので、前後左右にぶれることなく安定的に設置することができる。また、加熱時に内釜3内でアスファルトを突付いたり撹拌混合時にもずれることはない。
内釜3としては上記外釜2の形状に合った内釜が望ましいが、別途対応手段としては、通常のヤカンで内側の茶漉し部を取り除いたようなもの、或いは通常のブリキバケツのようなものを代用として使用することも可能である。この場合は、外釜2との関係上、安定性や熱効率に幾分かの問題が生じるが、少量のアスファルトを溶解する場合には十分に対応することが可能となる。
上記外釜2及び内釜3に使用する材料としては、鋼鉄の他、アルミニウム、ステンレス、ブリキ等の適宜な熱伝導率の高い材料を使用することができる。
上記構成よりなる外釜2に内釜3を挿入し、該内釜3の側壁部20で囲まれた空間内へは補修用固形アスファルトを挿入し加熱することになる。
舗装補修材となる補修用固形アスファルトとしては、本出願人が先に特許を得ている補修用固形アスファルト(登録商標名ラバファルト)が最適である。該補修用固形アスファルトは、ブロンアスファルトに潤滑油又は潤滑油廃液並びにセミブロンアスファルト、消石灰及び鉄鋼スラグの微粒子とを加熱混練することにより生成した道路舗装部材と舗装用骨材とを加熱混練して該舗装用骨材の周囲に皮膜層を形成し、該皮膜層に非粘着材よりなる被覆層を形成した道路補修用材料である。上記補修用固形アスファルトを袋詰めしたものを施工現場に持ち込み、必要となる量を該内釜3に挿入することになる。補修用固形アスファルトは、上記のものに限定されるものではない。
上記補修用固形アスファルトを内釜3に入れ、側壁部5の側壁開口部8から、プロパンガスを燃料とした舗装用ガスバーナAを挿入し、内釜3を加熱する。
舗装用ガスバーナAにより内釜3内の温度を170℃〜220℃に加熱することにより補修用固形アスファルトを溶解することが可能となる。5kg〜10kg程度の量であれば約10分〜15分程度の時間で所定の施工可能な溶解アスファルトとすることができる。
上記加熱された外釜2内の熱気は、燃焼室13から直接或いは網状体15を通過し、内釜3の底部19を加熱することになる。また、外釜2と内釜3との間隙18間を上昇し、該内釜3の側壁部20からも加熱することになるが、該間隙18には、該間隙18を遮蔽するように鍔状突起17が突出形成されているので、上昇熱気は対流現象を生じ、該間隙18内に留まる時間を長くすることができ、加熱効率を大幅に上昇させることが可能となった。
また、上記燃焼室13内及び/又は網状体15間或いは載置部材に架け渡すようにして鉄やアルミニウム等切り屑片とすることで早期の熱発散を防止したことにより、また、コンクリートやガラス等の比較的蓄熱効果の高い物質を細かく砕いた塊状片等の撥材を熱伝導率の高い網状体で囲繞したもの等の熱容量の大きな物質Wを配設することにより、該燃焼室13及び網状体15の加熱状態を持続させることが可能となる。
上記により加熱された補修用固形アスファルト溶解釜をおちょぼ口を設けたひしゃくや鍋等により内釜3よりすくい取り、施工面となる所定の破損部分の補修に使用することになる。
図6は、本発明の補修用固形アスファルト溶解釜の他の実施例の側面図を示すものである。外釜2aを把持棒9a´及びキャスター10aとを外釜2aから分離することのできる別体の運搬手段23として独立形成したものである。該外釜2aの背面側には係止手段24を形成し、把持棒9a側の係止手段25とにより両者を着脱自在に連結できるようにしたものである。該外釜2aの前端下部には、実施例1と同様、設置用支持脚7aを突出形成して設置手段としている。
把持棒9a´側となる運搬手段23は、該把持棒9a´の下端前方側へ外釜支持部材26を突出形成し、全体として側面L字形の形状としている。該外釜支持部材26は、外釜2aの底部4aを載置できるように形成し、その長さは先端側から該設置用支持脚7aが下方へ突出できる位置まで延設している。他の外釜の内外の構成や内釜の構成等は、実施例1と同様である。
係止手段として、L字形状のものが相互にかみ合うようにした連結手段を図示しているが、これに限定されるものではなく、様々な係止態様のものが選択できる。本実施例では、外釜2aと運搬手段23とを別体としたので、部品数の増加により個々の部品が軽量となり車等に積み込むときの作業が楽で、該運搬手段23となる部材を横倒しした状態で積み込むことにより、かさばることなく、狭い空間でも運ぶことが可能となる。
施工場所での安定的設置は、実施例1と同様である。また、使用後の清掃においても、各部分毎に掃除をすることが可能である。
実施例として外釜の大きさを直径37cm、高さ40cm、厚さ3mmの円筒形とし、内釜の大きさを直径30cm、高さ37cm、厚さ0.6mm〜3mmの円筒形のものとしてみた。この補修用固形アスファルト溶解釜により5kgに相当する補修用固形アスファルト材料を溶解した。バーナの発熱量を3,500kcal/hとし、約10分で溶解され施工可能状態となった。
図7は、上記した本発明の補修用固形アスファルト溶解釜1に使用する消火兼混合鍋27を示している。該消火兼混合鍋27は、湾曲面となる凹部を設けた容器で、中華鍋様のもので、その開口部側の対向位置に外方へ突出した取っ手28を2箇所形成している。上記した補修用固形アスファルト溶解釜1を加熱する過程で、加熱しすぎる等を原因として、内釜3内に火が回った場合、該消火兼混合鍋27を筒形形状の内釜3の開口部21に載置することにより密着状態の蓋の役割をし、外部からの酸素の進入を遮断し、消火することを可能とする。内釜3の大きさに合わせて該消火兼混合鍋27の径を決めることになる。例えば、36cmφ、39cmφ、42cmφ等のものが最適である。
また、本発明の溶解釜で得た溶解アスファルト内に含まれるラバファルト皮膜骨材と別途他の砕石や砂或いは舗装廃材となる骨材入りアスファルト塊のような廃材等の骨材とを混合するとき、該消火兼混合鍋27が使用できる。該消火兼混合鍋27内にて溶解アスファルトと上記した様々な骨材との混合割合を変えることにより無空隙加熱混合物から空隙の多くなる透水性加熱混合物まで適宜の状態の補修用材料を造り上げることができる。
図8は、本発明の補修用固形アスファルト溶解釜1の内釜3から消火兼混合鍋27内へ汲み取った溶解アスファルトと他の骨材との撹拌混合に使用するハンドスコップ29を示している。該ハンドスコップ29は、湾曲部30が背面側に突起した湾曲形状を有した鉄製或いは上記した外釜2や内釜3と同様の材料のものとし、それにより上記消火兼混合鍋27の内側湾曲面との接触状態を良好とすることができ、撹拌混合がスムーズに行える。また、小穴等の施工面への流し込み時には、該湾曲面に溶解アスファルトを載せて移動させることができる。
図9に示すのは、上記した本発明の補修用固形アスファルト溶解釜1の内釜3に挿入された固形アスファルトの切断や撹拌混合等に使用する混合兼詰め込み棒31を示している。該混合兼詰め込み棒31は、側面略T字形状をし、棒状部材の先端部32を漸次薄くした楔形となる平鏨状に形成している。他端側には該棒状部材と直交する横部材を設け全体をT字形としている。該T字形の交差部を把持して内釜3内に挿入した補修用固形アスファルトを突っつき割れを生じさせたり小片となるように破壊させることができ、溶解時には撹拌混合手段とすることが可能となる。混合兼詰め込み棒31を使用した作業により、アスファルトの溶解時間を短縮し、温度や粘度の均一化を図ることができる。また、例えば、亀裂破損部分への溶解アスファルトの流し込み後、先端部の楔形状を利用して該アスファルトを詰め込むための押し込み用具として使用することもできる。
図10は、本発明の内釜3或いは上記消火兼混合鍋27からおちょぼ口を設けたひしゃくや鍋等よりなるくみ取り補助具により溶解アスファルトを汲み取り、小穴等におちょぼ口より流し込み、上記混合兼詰め込み棒31等を利用し又は利用することなく施工した後、上面側より締め固めて平坦とするための突き締め板33を示している。該突き締め板33は、平盤部34と把持棒37とより形成している。該平盤部34は、厚さ約9mm〜12mm程度のもので、1辺が約8mm〜15mmの四角形状を形成し、1対角線位置となる隅部に約1/4円形を形成する湾曲部36を設けている。他方、把持棒37は、その長さを約80cm〜90cm程度としたパイプ状のもので、該平盤部34の中心部に固定している。補修箇所に流し込んだ溶解アスファルトに対し、該把持棒37を持ち該平盤部34の平坦面で押打及び/又は押圧することにより当該箇所を締め固めることができる。
また、平盤部34の側縁部35を利用して線状の亀裂箇所や小穴への溶解アスファルトの詰め込みや締め固めをすることが可能で、更に、既存部分との境界部が円形等の曲面を形成している破損部分においては該湾曲部36を利用して合理的に詰め込み、締め固め対応することができる。
本発明のアスファルト溶解釜により溶解したアスファルトは、補修用補助具を利用して破損部分の補修をすることになるが、該破損部分としては、道路舗装面のはがれや小穴(ポットホール)、角欠け、ひび割れ、或いは舗装の継ぎ目等に生じた数mmの段差等並びに橋の舗装面のジョイント部分の割れや欠損等、様々な箇所及び形状が考えられ、本発明のアスファルト溶解釜及びその補助具は、それら施工対象となる箇所に迅速且つ安価に対応することを可能とするものである。
本発明の補修用固形アスファルト溶解釜の一実施例の斜視図。 同背面図。 同中央部縦断面図。 (a)載置部材の一実施例の側断面図、(b)網状体の一実施例の側面図。 内釜の中央部縦断面図。 本発明の補修用固形アスファルト溶解釜の他の実施例の側面図。 本発明の補修用固形アスファルト溶解釜の補助具となる消火兼混合鍋の側面図。 本発明の補修用固形アスファルト溶解釜の補助具となるハンドスコップの斜視図。 本発明の補修用固形アスファルト溶解釜の補助具となる混合兼詰め込み棒の斜視図。 本発明の補修用固形アスファルト溶解釜の補助具となる突き締め板の斜視図。
符号の説明
1 補修用固形アスファルト溶解釜
2、2a 外釜
3 内釜
4、4a、19 底部
5、20 側壁部
6、21 開口部
7、7a 設置用支持脚
8 側壁開口部
9a、9a´、9b、9c 把持棒
10、10a キャスター
11 間挿材
12 載置部材
13 燃焼室
14 鍔部材
15 網状体
16 内釜配設空間
17 鍔状突起
18 間隙
22 吊具
23 運搬手段
24、25 係止手段
26 外釜支持部材
27 消火兼混合鍋
28 取っ手
29 ハンドスコップ
30 湾曲部
31 混合兼詰め込み棒
32 先端部
33 突き締め板
34 平盤部
35 側縁部
36 湾曲部
37 把持棒

Claims (10)

  1. 上部が開口され下方部に側壁開口部が設けられた有底容器の内側上方部を内釜配設空間とし、下方部を燃焼室とし、該側壁開口部を該燃焼室の加熱手段の開口部とし、該燃焼室の上部に該内釜を配設するための載置部材が位置するようにした運搬手段を具備した外釜と、該載置部材上に出入自在に載置した上部を開口部とした該内釜と、該内釜の外壁と該外釜の内壁との間の間隙を対流遮蔽手段としたことを特徴とする補修用固形アスファルト溶解釜。
  2. 運搬手段は、把持押し手段及びその下端部のキャスターとより構成したことを特徴とする請求項1記載の補修用固形アスファルト溶解釜。
  3. 内釜及び外釜は、持ち運び可能な移動手段を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の補修用固形アスファルト溶解釜。
  4. 燃焼室は、プロパンガスを燃料供給源とした舗装用ガスバーナを受け入れる空間としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1記載の補修用固形アスファルト溶解釜。
  5. 載置部材は、燃焼室内に着脱自在に配設可能な五徳形状としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1記載の補修用固形アスファルト溶解釜。
  6. 対流遮蔽手段は、内釜配設空間内に配設された内釜外壁と外釜内壁との間隙の加熱空気の対流を阻害する該外壁より突出した鍔状突起としたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1記載の補修用固形アスファルト溶解釜。
  7. 運搬手段と外釜とを着脱自在に構成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1記載の補修用固形アスファルト溶解釜。
  8. 外釜の前端下部に設置用支持脚を設けてなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1記載の補修用固形アスファルト溶解釜。
  9. 燃焼室内及び/又は載置部材に鉄やアルミニウム等の切り屑片により早期の熱発散を防止した物質や砕いたコンクリート片を網状体で囲繞した物質等の熱容量の大きな物質を配設してなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1記載の補修用固形アスファルト溶解釜。
  10. 請求項1乃至9記載の内釜の開口部に着脱自在に配設される補修用補助具で、該内釜の開口部を閉塞する大きさの湾曲面凹部と、該凹部の上端対向位置に外方へ突出した取っ手とを設けた外部からの酸素の進入を遮蔽する蓋及び溶解アスファルトと他の骨材とを混合する容器としての混合鍋の役割をする消火兼混合鍋を特徴とする補修用固形アスファルト溶解釜に使用する補修用補助具。
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