JP5084537B2 - サーバ装置及びプログラム - Google Patents
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Description
例えば、既存システムの動作をエミュレートして既存機能の再利用を可能にするラッピングエンジン装置において、エミュレート画面を管理する技術に関する。
ラッピングシステムは、クライアント装置からレガシーシステムにおけるデータ処理の要求があった際に、レガシーシステムに対応する端末の動作をエミュレートして、レガシーシステムにデータ処理を指示し、処理結果をクライアント装置に送信する。
このとき、ラッピングシステムによる端末エミュレートにより、レガシーシステムは、端末からデータ処理の指示が行われていると判断する。
つまり、特許文献1に記載の技術では、クライアント要求の業務内容や全体のアクセス状況などの考慮がされていないという課題がある。
また、クライアントからの要求がくる前の段階では、管理しているエミュレーション環境に対する最適化が行われていないという課題がある。
データ処理を行うデータ処理システムに接続されたサーバ装置であって、
前記データ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示する実行指示部と、
前記データ処理システムに前記データ処理の実行を指示するまでに必要な一連の操作の中から特定の操作を待機操作として示す待機操作情報を記憶する待機操作情報記憶部と、
前記待機操作までの操作手順を示す事前手順情報を記憶する事前手順情報記憶部と、
前記待機操作情報及び前記事前手順情報に基づき、前記実行指示部の状態を前記待機操作までが実行された状態にし、前記実行指示部を前記待機操作までが実行された状態で待機させる操作管理部とを有することを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係るラッピングシステムの構成例を示す。
図1において、ラッピングエンジン装置101は、クライアント装置である統合システム131とレガシーシステムである既存システム141に接続されている。
そして、ラッピングエンジン装置101は、統合システム131からの要求を受け取って、既存システム141に対して端末エミュレーションによりデータ処理を指示する。
ラッピングエンジン装置101は、サーバ装置の例である。
また、既存システム141は、データ処理システムの例である。
また、本実施の形態では、既存システム141はラッピングエンジン装置101からの指示に基づき、複数種のデータ処理が可能であるとする。
既存システム141において示しているMenu、SCR(スクリーン)1等は、既存システム141がデータ処理の指示を受け付ける際に利用される画面を示している。
ラッピングエンジン装置101は、端末エミュレーションにより各データ処理に規定さている画面遷移を行って各データ処理を指示する必要がある。
リクエスト実行部102は、クライアント要求処理部の例である。
詳細は、後述するが、ブラウザエンジンプール113において管理されているブラウザエンジンは、所定の待機操作まで行った段階で待機状態になっており、スクリプト103には、例えば図3に示すように、待機操作以降の操作手順が示されている。なお、待機操作とは、既存システム141に各データ処理の実行を指示するまでに必要な一連の操作のうちの一つ(途中の操作)である。
また、スクリプト記憶部123は複数のスクリプト103を保有しており、各スクリプト103は、既存システム141が実施する各データ処理に対応している。
スクリプト103は指示手順情報の例であり、スクリプト記憶部123は指示手順情報記憶部の例である。
ブラウザエンジンプール113では、ブラウザエンジンはグループに分けられて管理されている。
ブラウザエンジンは、統合システム131から要求のあったデータ処理の実行を既存システム141に対して指示する。
ブラウザエンジンは、実行指示部の例である。
具体的には、ブラウザエンジンプール管理部104は、情報記憶部124に格納されている画面遷移情報109、待機画面情報110、スクリプト/待機画面対応情報111等に基づき、既存システム141が行う複数のデータ処理の各々に対して1つ以上のブラウザエンジンを割り当て、各ブラウザエンジンの状態を待機操作までが実行された状態にし、待機操作までが実行された状態で待機させる。
本実施の形態では、ブラウザエンジンプール管理部104は、待機操作として、各ブラウザエンジンに、所定の画面(待機画面)を取得する操作まで行わせ、待機画面を取得した状態で各ブラウザエンジンを待機させる。
また、ブラウザエンジンプール管理部104は、リクエスト実行部102により統合システム131からの要求が受信された際に、スクリプト103に基づき、待機中のブラウザエンジンに待機操作以降の操作を実行させて既存システム141に対するデータ処理の実行の指示を行わせる。
ブラウザエンジンプール管理部104は、操作管理部の例である。
なお、情報記憶部124は、事前手順情報記憶部及び待機操作情報記憶部の例である。
画面遷移情報109は、事前手順情報の例である。
待機画面情報110に示される各待機画面を取得する操作が操作待機操作となる。
なお、待機画面情報110及びスクリプト/待機画面対応情報111は、待機操作情報の例である。
ブラウザエンジンプール113では、複数のブラウザエンジンが状況ごとに管理されている。
たとえば、実行中の動作中プール120、まだ実行せず同じ画面にて待機状態であるブラウザエンジンのプール、例えばSCR1プール114、SCR3プール117にて管理されている。
ブラウザエンジンプール113の状態は、待機画面管理部106がプーリング情報108、画面遷移情報109、待機画面情報110に基づいて初期状態を取得して、ブラウザエンジン管理部107によって初期化実行され、その後はブラウザエンジン情報112にて管理されている。
クライアントである統合システム131からの要求がくると待機画面管理部106がスクリプト/待機画面対応情報111から、要求に対応する待機画面のIDを取得して、ブラウザエンジン管理部107がその画面IDのブラウザエンジンにて操作を実行する。
スクリプト103aでは、既存システム141への値の入力、ボタン操作、結果となる画面への遷移後データの取得を指定する。
前述したように、スクリプト103aは、待機操作である待機画面の取得後の操作手順が示されている。
プール定義項目401は、ブラウザエンジンプール113に対する定義項目名である。
プール定義値項目402は、プール定義項目401に対応する値を定義する。
図4では、ブラウザエンジンプール113で管理するブラウザエンジンプール数403と、ラッピングエンジン装置101におけるブラウザエンジンの最大数404が指定されている。
待機画面情報110aでは、待機画面ID501と、ブラウザエンジンプール113に含まれるブラウザエンジンの全体数に対する待機するブラウザエンジンの数の割合502をパーセンテージ(%)で指定している。
また、図18に示す待機画面情報110bのように、待機する数503とし、各待機画面ID501に対して待機させておく画面の数(ブラウザエンジンの数)を指定してもよい。
ブラウザエンジンNo項目601には通し番号がふられている。この通し番号はブラウザエンジンプール113にて状態管理しているブラウザエンジンを識別するための番号である。
また、ブラウザの画面ID項目602には、各ブラウザエンジンの待機画面の識別情報が示される。
また、現在のブラウザ状態項目603には、各ブラウザエンジンの状態が示される。
「実行中」はブラウザエンジンが端末エミュレートを実行していることを示している。「待ち」又は「準備中」はブラウザエンジンが端末エミュレートを実行していないことを示している。
クライアントの統合システム131からの要求で呼ばれるスクリプト項目701に対して、無駄な画面遷移なく効率よく処理できる待機画面ID項目702が設定されている。
図19の待機画面情報110cでは、スクリプトと待機画面との対応関係、待機画面ごとの待機割合をまとめて管理することができる。
これは、ブラウザエンジンを待機画面まで遷移するまでの遷移情報を示す。
画面遷移情報109aでは、画面1にて待機するまでに、最初に表示する画面のURL(Uniform Resource Locator)と、その画面がロードされた後入力するデータとクリックするボタンの指示が示されている。
この指示に従って画面への操作を行うことにより指定された画面にて待機することができる。
ここで、図2は、本実施の形態に係る最適ブラウザエンジンを提供して既存システムのエミュレートを実行するラッピングエンジン装置101の動作例を示すフローチャートである。
以下、ラッピングエンジン装置101の実行例を図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
このときそれぞれ、画面遷移情報109に従ってブラウザエンジンを指定された画面IDまで遷移させる。
例えば、プーリング情報108aではブラウザエンジンプール数403が60であり、待機画面情報110aでは、プールしているブラウザエンジンに対して、画面IDが「Menu」、「SCR1」、「SCR3」「SCRb」の画面を10%、30%、30%、30%ずつと指定しているため、それぞれ「Menu」を6枚、「SCR1」を18枚、「SCR3」を18枚、「SCRb」を18枚とする。
そして、ブラウザエンジンを指定された画面数分起動し、待機画面を取得した状態でSCR1プール114、SCR3プール117などにて画面IDごとにプールさせる(ステップS201)。
このとき、待機する割合502が待機画面情報110bのようにブラウザエンジンの個数で指定されている場合には、その数に従ってブラウザエンジンをプールさせる。
ラッピングエンジン装置101が起動されると、待機画面管理部106が、情報記憶部124から、プーリング情報108、待機画面情報110、画面遷移情報109を取得する(ステップS2001)。
次に、待機画面管理部106は、プーリング情報108と待機画面情報110に基づき、画面ID(データ処理)ごとに、ブールするブラウザエンジンの数を決定する(ステップS2002)。
次に、待機画面管理部106は、画面ID(データ処理)ごとに、ステップS202で決定した数分のブラウザエンジンを割当てる(ステップS2003)。
次に、ブラウザエンジン管理部107が、画面IDごとに、割当てたブラウザエンジン(割当実行指示部)を起動し、各ブラウザエンジンを指定された画面IDまで遷移させた状態(画面IDで示される待機画面を取得した状態)にする(ステップS2004)。
このとき、ブラウザエンジン管理部107は、各ブラウザエンジンに画面遷移情報109に示される操作手順で操作を行わせ、待機画面を取得した状態にさせる。
例えば、画面遷移情報109に各ブラウザエンジンが実際に既存システム141と通信を行い既存システム141から待機画面を受信する操作手順を記述しておき、各ブラウザエンジンが画面遷移情報109に従って実際に既存システム141と通信を行いログイン処理等を経て既存システム141から実際に待機画面を受信するようにしてもよい。
または、画面遷移情報109に各ブラウザエンジンが既存システム141と通信を行った場合と同等の状態が得られる操作手順及び待機画面を生成する操作手順を記述しておき、各ブラウザエンジンが画面遷移情報109に従って既存システム141と通信を行ったのと同等な状態を作り出して待機画面を生成し、既存システム141から待機画面を取得したのと同等な状態を得るようにしてもよい。
または、画面IDごとに、1つのブラウザエンジンが代表して既存システム141と通信を行って待機画面を受信し、受信した待機画面(及びその他の情報)を他のブラウザエンジンと共用するようにしてもよい。
または、画面IDごとに、1つのブラウザエンジンが代表して既存システム141と通信を行ったのと同様な処理を行い、待機画面を生成し、生成した待機画面(及びその他の情報)を他のブラウザエンジンと共用するようにしてもよい。
つまり、各ブラウザエンジンのプロセスがポインタ等により待機画面と対応付けられた状態でラッピングエンジン装置101のメインメモリにロードされ、CPU(Central Processing Unit)による実行を待っている状態である。
ブラウザエンジン管理部107は、プールしているすべてのブラウザエンジンに番号を振り、ブラウザエンジンの待機画面の画面IDとブラウザ状態をブラウザエンジン情報112に記録する(ステップS202)。
リクエスト実行部102は、スクリプト103に従って、ブラウザエンジンプール管理部104に対して、スクリプトを実行するブラウザエンジンを要求する(ステップS203)。
統合システム131からのリクエストには、スクリプト103の種類(Menu、Create、Search、Save等)を特定可能な情報が含まれており、リクエスト実行部102は統合システム131からのリクエストを解析して、統合システム131からのリクエストに適合するスクリプト103を選択する。
そして、リクエスト実行部102は、選択したスクリプトの種類をブラウザエンジンプール管理部104に通知して、ブラウザエンジンによるスクリプト103の実行を指示する。
例えば、リクエスト実行部102からスクリプト「Create」の実行が指示された場合は、スクリプト/待機画面対応情報111aに従い、「SCR1」画面が、スクリプト「Search」を実行する場合は、「SCRb」画面が待機画面管理部106にて決定される(ステップS204)。
例えば、スクリプト「Create」が実行される場合は、ブラウザエンジン管理部107は、ブラウザエンジン情報112aよりブラウザの画面ID602が「SCR1」であり、ブラウザ状態603が「待ち」であるブラウザエンジンNo601が「2」であるブラウザエンジンを選択し、このブラウザ状態603を「実行中」に変更する(ステップS205)。
具体的には、ブラウザエンジン管理部107は、スクリプト記憶部123から、統合システム131から要求されたデータ処理に対応するスクリプト103を取得し、選択したブラウザエンジンに当該スクリプト103を供給する。
また、リクエスト実行部102から、ブラウザエンジンの選択指示(ステップS203)の際に、併せてスクリプト103を受け取るようにしてもよい。
そして、ブラウザエンジンは、目的画面よりアウトプットを取得して、スクリプトのリターン値となり、リクエスト実行部102から統合システム131へ応答が返される(ステップS207)。
その後、リクエストがあればステップS202より繰り返し処理を行い、リクエストがなくなると終了する(S209)。
クライアントである統合システムにおける業務内容から特定のデータ処理に対する要求が多いことが予見されるような場合には、そのようなデータ処理に割り当てるブラウザエンジン数を他のデータ処理に比べて多くすることができる。
また、統合システムからのアクセス傾向が変化して、データ処理Aに対する要求が減少するとともにデータ処理Bに対する要求が増加したような場合は、データ処理Aに割り当てていたブラウザエンジン数を減少させ、データ処理Bに割り当てるブラウザエンジン数を増加させるといった調整が可能である。
図9は、本実施の形態に係るラッピングシステムの構成例を示す。
図9では、図1の既存システムをエミュレートするラッピングシステムの構成図に対して、スクリプト/待機画面対応情報111bが変更されている。
また、本実施の形態では、待機画面管理部106及びブラウザエンジン管理部107をスクリプト/待機画面対応情報111bに対応させて待機画面管理部106a及びブラウザエンジン管理部107aとしている。
図10のスクリプト/待機画面対応情報111bは、図7のスクリプト/待機画面対応情報111に対して後処理項目1001の情報(後処理情報)を追加している。
後処理項目1001は、スクリプト実行後のブラウザエンジンに対する後処理の指定項目であり、画面を遷移させずにそのままの状態を維持するか、ブラウザエンジン自体を破棄するか、待機画面を再設定させるかの後処理が設定されている。
「そのまま」を指定した場合は、継続して画面を使用することが可能であり、「戻る」の場合は、同じ処理を繰り返し行う場合に画面を待機画面に戻してブラウザエンジンを再利用することが可能である。
また、ブラウザエンジンが必要ない場合には「破棄」を指示することが可能である。また、待機画面を指定してブラウザエンジンを再利用することが可能である。
なお、本実施の形態における情報記憶部124は、後処理情報記憶部の例でもある。
ここで、図11は図2の最適ブラウザエンジンを提供するフローチャートに対して、ブラウザエンジンの後処理を追加して、ブラウザエンジンを効率よく再利用するラッピングエンジン装置101の動作例を示すフローチャートである。
ステップS201からS207を実行すると、統合システム131は、最適なブラウザエンジンにて既存システム141の機能を実行する。
実行後、ブラウザエンジン管理部107は、スクリプト/待機画面対応情報111から後処理項目1001を取得する(ステップS301)。
例えば、スクリプト/待機画面対応情報111bのように、スクリプト「Create」の場合、後処理項目1001が「そのまま」であるため、更新処理は行わないため終了確認(ステップS208)へ進む。
スクリプト「Search」の場合は、後処理項目1001が「戻る」であるため、待機画面更新処理へ進み、戻るボタン押下処理により画面を戻す(ステップS303)。
スクリプト「Menu」の場合は、後処理項目1001が「Menu」であるため、待機画面更新処理へ進み、画面をMenuへ遷移させる(ステップS303)。
また、スクリプト「Save」の場合は、後処理項目1001が「破棄」であるため、待機画面更新処理へ進みブラウザエンジンを破棄させる(ステップS303)。
待機画面更新処理を行った場合には、その後ステップS202へ進みブラウザエンジン情報112の更新処理を行い、統合システム131からのリクエストの受け取りへと進み、処理を繰り返す。
図12は、図5の待機画面情報110aに対して、各画面ID項目501に対応する最低待機数項目1201を追加した待機画面情報110cを示す。
最低待機数項目1201は、ブラウザエンジンプール113にて管理されているブラウザエンジンが、画面IDごとに待機しておくべき最低数が設定されている。
図13は、図2又は図11のフローチャートのステップS205においてブラウザエンジン管理部107が行う待機画面更新処理の例を示すフローチャートである。
ブラウザエンジン管理部107は、リクエストに対して最適な画面IDをもつブラウザエンジンを選択すると(ステップS1301)、ブラウザエンジン情報112が更新される(選択したブラウザエンジンのブラウザ状態603が「待ち」から「実行中」に変化する)。
次に、ブラウザエンジン管理部107は、ブラウザエンジン情報112より、選択したブラウザエンジンと同じ画面IDをもつブラウザエンジンのうち、ブラウザ状態603が「待ち状態」であるブラウザエンジンの数と、待機画面情報110にて定義されている最低待機数1201を比較する(ステップS1302)。
ブラウザ状態603が「待ち状態」であるブラウザエンジンの数が最低待機数1201より少なくない場合には、何もせずに処理を終了する。
図14は、図9の構成図に対して、タイマー部1401を追加した構成を示す。
また、本実施の形態では、ブラウザエンジン管理部107の代わりにブラウザエンジン管理部107bを用いる構成としている。
ブラウザエンジン管理部107bは、タイマー部1401の計時により定期的にブラウザエンジンの状態を更新チェックする機能を有する。
ブラウザエンジンチェック時間項目1501は、ブラウザエンジンプール管理部104がブラウザエンジンプール113の状態を定期的に最適化する際のチェック時間を設定したものである。
図16に示すスクリプト/待機画面対応情報111cの後処理項目1001では、「そのまま」、「戻る」、「破棄」に加えて「待機」が指定される。
「待機」では、あるデータ処理の実行を既存システム141に指示した後のブラウザエンジンを他のデータ処理向けに再利用することが可能である。
このとき、ブラウザエンジンを待機させておく画面IDは設定されていないため、画面IDをもたない待機状態となり、全体の最適化を行った場合に、最適化の結果による画面IDにて待機状態に設定される。
つまり、本実施の形態では、ブラウザエンジンが既存システム141に対して統合システム131から要求されたデータ処理の実行を指示した後に、当該ブラウザエンジンの割当を解除して、いずれのデータ処理にも割り当てずに「待機」させる場合があり、ブラウザエンジン管理部107bが、タイマー部1401の計時に基づき、定期的に、割当が解除されていずれのデータ処理に対しても割り当てられていないブラウザエンジンを抽出し、抽出したブラウザエンジンをいずれかのデータ処理に対して割り当てる。
図17は、ブラウザエンジンプール管理部104のブラウザエンジンプール定期的更新処理における動作例を示すフローチャートである。
なお、図17に示すフローは、図2又は図11に示すフローと別ルーチンで実施される。
ブラウザエンジン管理部107が、タイマー部1401を使って、管理をスタートしたときにプール更新時間を0と設定し(ステップS1701)、タイマーを起動しておいてリクエストの受け取りを待つ(ステップS1702)。
次に、ブラウザエンジン管理部107は、プール更新時間とブラウザエンジンチェック時間1501を比較する(ステップS1703)。
プール更新時間がブラウザエンジンチェック時間1501以内ならステップS1702にもどる。
ブラウザエンジンチェック時間1501を超えたら、ブラウザエンジン管理部107は、プーリング情報108bから「ブラウザエンジンプール数」を取得し、ブラウザエンジン情報112から現在の「ブラウザエンジン数」、「待機画面ごとのプーリング数」、「待ち状態で画面IDが指定されていないもの」を取得し、待機画面情報110から「画面IDごとに待機させる割合」を取得する(ステップS1704)。
次に、ブラウザエンジン管理部107は、これら取得した値をもとにブラウザエンジンプール113の状態を更新する(ステップS1705)。
このとき、画面IDが指定されてないブラウザエンジンに対しても、全体を最適化する画面IDが設定され、その画面IDにて待機状態となる。
つまり、ブラウザエンジン管理部107は、画面IDが指定されていないブラウザエンジンに対して、割当てられているブラウザエンジン数が相対的に少ない画面IDを選択して、画面IDが指定されていないブラウザエンジンに新たな画面ID(選択した画面ID)を割り当てる。
図21は、実施の形態1〜4に示すラッピングエンジン装置101のハードウェア資源の一例を示す図である。
なお、図21の構成は、あくまでもラッピングエンジン装置101のハードウェア構成の一例を示すものであり、ラッピングエンジン装置101のハードウェア構成は図21に記載の構成に限らず、他の構成であってもよい。
CPU911は、バス912を介して、例えば、ROM(Read Only Memory)913、RAM(Random Access Memory)914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
更に、CPU911は、FDD904(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、スキャナ装置907と接続していてもよい。また、磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード(登録商標)読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置の一例である。
通信ボード915、キーボード902、マウス903、スキャナ装置907、FDD904などは、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力装置の一例である。
プログラム群923のプログラムは、CPU911がオペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922を利用しながら実行する。
また、RAM914には、CPU911による処理に必要な各種データが格納される。
ラッピングエンジン装置101の起動時には、ROM913のBIOSプログラム及び磁気ディスク装置920のブートプログラムが実行され、BIOSプログラム及びブートプログラムによりオペレーティングシステム921が起動される。
また、ブラウザエンジンもプログラム群923に含まれる。
また、待機状態のブラウザエンジンのプロセスはRAM914にロードされ、CPU911による実行を待っている状態である。
また、スクリプト記憶部123及び情報記憶部124は、例えば、磁気ディスク装置920により実現され、スクリプト103、プーリング情報108、画面遷移情報109、待機画面情報110、スクリプト/待機画面対応情報111、ブラウザエンジン情報112等はファイル群924に含まれる。
「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。
抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリ、レジスタ、キャッシュメモリ、バッファメモリ等に一時的に記憶される。
また、実施の形態1〜4で説明しているフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
Claims (12)
- データ処理を行うデータ処理システムに接続されたサーバ装置であって、
前記データ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示する1つ以上の実行指示部と、
前記データ処理システムに前記データ処理の実行を指示するまでに必要な一連の操作の中から特定の操作を待機操作として示すとともに、前記データ処理に割り当てる実行指示部の数を指定する待機操作情報を記憶する待機操作情報記憶部と、
前記待機操作までの操作手順を示す事前手順情報を記憶する事前手順情報記憶部と、
前記待機操作情報で指定された数の実行指示部を前記データ処理に対して割り当てるとともに、前記事前手順情報に基づき、割り当てた各割当実行指示部の状態を前記待機操作までが実行された状態にし、各割当実行指示部を前記待機操作までが実行された状態で待機させる操作管理部とを有することを特徴とするサーバ装置。 - データ処理を行うデータ処理システムに接続されたサーバ装置であって、
前記データ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示する1つ以上の実行指示部と、
前記データ処理システムに前記データ処理の実行を指示するまでに必要な一連の操作の中から特定の操作を待機操作として示す待機操作情報を記憶する待機操作情報記憶部と、
前記待機操作までの操作手順を示す事前手順情報を記憶する事前手順情報記憶部と、
前記待機操作情報及び前記事前手順情報に基づき、前記データ処理に対して1つ以上の実行指示部を割り当て、割り当てた各割当実行指示部の状態を前記待機操作までが実行された状態にし、各割当実行指示部を前記待機操作までが実行された状態で待機させる操作管理部と、
割当実行指示部が前記データ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示した後の当該割当実行指示部の状態を指定する後処理情報を記憶する後処理情報記憶部とを有し、
前記操作管理部は、
いずれかの割当実行指示部が前記データ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示した後に、当該割当実行指示部の状態を前記後処理情報に指定された状態にすることを特徴とするサーバ装置。 - データ処理を行うデータ処理システムに接続されたサーバ装置であって、
前記データ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示する1つ以上の実行指示部と、
前記データ処理システムに前記データ処理の実行を指示するまでに必要な一連の操作の中から特定の操作を待機操作として示す待機操作情報を記憶する待機操作情報記憶部と、
前記待機操作までの操作手順を示す事前手順情報を記憶する事前手順情報記憶部と、
前記待機操作情報及び前記事前手順情報に基づき、前記データ処理に対して1つ以上の実行指示部を割り当て、割り当てた各割当実行指示部の状態を前記待機操作までが実行された状態にし、各割当実行指示部を前記待機操作までが実行された状態で待機させる操作管理部とを有し、
前記待機操作情報記憶部は、
前記データ処理に割り当てられる割当実行指示部の最低待機数を示す待機操作情報を記憶しており、
前記操作管理部は、
前記データ処理に対して待機中である待機中割当実行指示部の数を計数し、計数した前記待機中割当実行指示部の数と前記待機操作情報に示されている最低待機数とを比較し、計数した前記待機中割当実行指示部の数が前記最低待機数を下回る場合に、前記データ処理に対して、前記待機中割当実行指示部の数が前記最低待機数以上となるように新たな実行指示部を割り当てることを特徴とするサーバ装置。 - 前記サーバ装置は、複数種のデータ処理を行うデータ処理システムに接続され、
複数の実行指示部を有し、
前記待機操作情報記憶部は、
各データ処理の待機操作を示す待機操作情報を記憶し、
前記事前手順情報記憶部は、
データ処理ごとに、前記事前手順情報を記憶し、
前記操作管理部は、
前記待機操作情報に基づき、各データ処理に対して1つ以上の実行指示部を待機操作と対応づけて割り当て、各データ処理の事前手順情報に基づき、割り当てた各割当実行指示部の状態を待機操作までが実行された状態にし、各割当実行指示部を待機操作までが実行された状態で待機させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のサーバ装置。 - 前記サーバ装置は、前記データ処理システムにおけるいずれかのデータ処理を要求するクライアント装置に接続され、
前記サーバ装置は、更に、
前記クライアント装置から、いずれかのデータ処理の要求を受信し、前記複数種のデータ処理のうちのいずれのデータ処理が前記クライアント装置により要求されているかを判定するクライアント要求処理部と、
データ処理ごとに、各データ処理の待機操作以降の操作手順を示す指示手順情報を記憶する指示手順情報記憶部とを有し、
前記操作管理部は、
前記クライアント要求処理部により前記クライアント装置からの要求が受信された際に、前記クライアント要求処理部により判定された要求データ処理に割り当てられている待機中の割当実行指示部を選択し、前記要求データ処理の指示手順情報に基づき、選択した割当実行指示部に待機操作以降の操作を実行させて前記データ処理システムに対する前記要求データ処理の実行の指示を行わせることを特徴とする請求項4に記載のサーバ装置。 - 前記後処理情報記憶部は、
割当実行指示部が前記データ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示した後に当該割当実行指示部の状態を待機操作までが実行された状態に戻すことを指定している後処理情報を記憶することを特徴とする請求項2に記載のサーバ装置。 - 前記操作管理部は、
いずれかの割当実行指示部が前記データ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示した後に、当該割当実行指示部の割当を解除する場合があり、
前記操作管理部は、
定期的に、割当が解除されて前記データ処理に対して割り当てられていない実行指示部を抽出し、抽出した実行指示部を前記データ処理に対して割り当てることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のサーバ装置。 - 前記待機操作情報記憶部は、
特定の画面情報の取得操作を前記待機操作として示す待機操作情報を記憶し、
前記操作管理部は、
前記待機操作情報及び前記事前手順情報に基づき、前記実行指示部の状態を前記特定の画面情報の取得操作までが実行された状態にし、前記実行指示部を前記特定の画面情報の取得操作までが実行された状態で待機させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のサーバ装置。 - 前記サーバ装置は、
レガシーシステムであるデータ処理システムに接続され、
前記データ処理システムに対応する端末装置をエミュレートして前記データ処理システムに対してデータ処理の実行を指示するレガシーラッピング装置であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のサーバ装置。 - データ処理を行うデータ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示する1つ以上の実行指示部と、記憶装置とを有するコンピュータに、
前記データ処理システムに前記データ処理の実行を指示するまでに必要な一連の操作の中から特定の操作を待機操作として示すとともに、前記データ処理に割り当てる実行指示部の数を指定する待機操作情報を前記記憶装置から取得する待機操作情報取得処理と、
前記待機操作までの操作手順を示す事前手順情報を前記記憶装置から取得する事前手順情報取得処理と、
前記待機操作情報で指定された数の実行指示部を前記データ処理に対して割り当てるとともに、前記事前手順情報に基づき、割り当てた各割当実行指示部の状態を前記待機操作までが実行された状態にし、各割当実行指示部を前記待機操作までが実行された状態で待機させる操作管理処理とを実行させることを特徴とするプログラム。 - データ処理を行うデータ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示する1つ以上の実行指示部と、記憶装置とを有するコンピュータに、
前記データ処理システムに前記データ処理の実行を指示するまでに必要な一連の操作の中から特定の操作を待機操作として示す待機操作情報を前記記憶装置から取得する待機操作情報取得処理と、
前記待機操作までの操作手順を示す事前手順情報を前記記憶装置から取得する事前手順情報取得処理と、
前記待機操作情報及び前記事前手順情報に基づき、前記データ処理に対して1つ以上の実行指示部を割り当て、割り当てた各割当実行指示部の状態を前記待機操作までが実行された状態にし、各割当実行指示部を前記待機操作までが実行された状態で待機させる操作管理処理と、
割当実行指示部が前記データ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示した後の当該割当実行指示部の状態を指定する後処理情報を前記記憶装置から取得する後処理情報取得処理とを実行させ、
前記操作管理処理において、
前記コンピュータに、
いずれかの割当実行指示部が前記データ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示した後に、当該割当実行指示部の状態を前記後処理情報に指定された状態にさせることを特徴とするプログラム。 - データ処理を行うデータ処理システムに対して前記データ処理の実行を指示する1つ以上の実行指示部と、記憶装置とを有するコンピュータに、
前記データ処理システムに前記データ処理の実行を指示するまでに必要な一連の操作の中から特定の操作を待機操作として示す待機操作情報を前記記憶装置から取得する待機操作情報取得処理と、
前記待機操作までの操作手順を示す事前手順情報を前記記憶装置から取得する事前手順情報取得処理と、
前記待機操作情報及び前記事前手順情報に基づき、前記データ処理に対して1つ以上の実行指示部を割り当て、割り当てた各割当実行指示部の状態を前記待機操作までが実行された状態にし、各割当実行指示部を前記待機操作までが実行された状態で待機させる操作管理処理とを実行させ、
前記待機操作情報取得処理において、
前記コンピュータに、
前記データ処理に割り当てられる割当実行指示部の最低待機数を示す待機操作情報を取得させ、
前記操作管理処理において、
前記コンピュータに、
前記データ処理に対して待機中である待機中割当実行指示部の数を計数させ、計数した前記待機中割当実行指示部の数と前記待機操作情報に示されている最低待機数とを比較させ、計数した前記待機中割当実行指示部の数が前記最低待機数を下回る場合に、前記データ処理に対して、前記待機中割当実行指示部の数が前記最低待機数以上となるように新たな実行指示部を割り当てさせることを特徴とするプログラム。
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