JP5079133B2 - 印刷制御装置および印刷制御方法ならびにそのプログラムおよび記憶媒体 - Google Patents
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Description
策技術に関する。
例えば、企業が保持している顧客情報の漏洩事件が度々発生するなど、組織の機密や、個
人のプライバシが脅かされており、大きな社会問題になっている。
ォールに監視装置を設けるなどのIT(Information Technology
)メカニズムを導入することにより、企業外への漏洩を防ぐ対処が行われている。あるい
はノートPCやUSBメモリなどの可搬媒体のオフィスへの持ち込み、持ち出しを禁止す
るなどの措置が取られている。電子化された機密情報の場合、上記のようなITメカニズ
ムを用いた対策を実施することによってある程度のガードすることが可能である。これは
電子情報の場合、上記のようなITメカニズムを使ってのみ参照可能であり、また、そこ
にITメカニズムを導入しやすいという性質があるため可能である。
プライベート情報が印刷された用紙の持ち出しを確認したり禁止したりすることは難しく
、上記のような従来のITメカニズムを迂回することが可能である。 そのため、電子化
された機密情報の持ち出しを制限することよりも、より困難であり、セキュリティの維持
を難しくしている。
第1の情報漏えい対策手段として、機知の電子透かし(ウォーターマーク)技術や2次
元バーコードなどの情報埋め込み技術を用いて、印刷時に用紙媒体そのものに原稿の画像
に加えて、追跡情報を埋め込むシステムが従来より考案されている。これらのシステムに
よれば、仮に用紙媒体による情報漏洩が発生した場合、漏洩した原稿を解析することによ
って、上記追跡情報を抽出することが可能である。よって不用意な原稿持ち出しはその原
稿に含まれる追跡情報を基に責任追及することが可能となり、不正行為の抑止効果を期待
することができる。
や2次元バーコード技術を用いて、印刷を実施する際に用紙媒体そのものにコピーを禁止
する複写制限情報を埋め込む技術が、従来より考案されている。こうした技術に対応した
画像形成装置では、複写実施時に、原稿から当該複写制限情報を抽出することによってコ
ピーの可否を検知し、それによってコピーの継続や中止をページ毎に制御することが可能
となっている。また単純な是非だけの複写制限だけではなく、パスワード情報や許可ユー
ザ情報を条件情報として埋め込み、この条件情報に従って特定のユーザにのみ複写を許可
する方式も提案されている。例えば、この種のシステムとしては特許文献1に開示のもの
が提案されている。なお、上記追跡情報および複写制限情報を総称して以降「セキュリテ
ィ付加情報」と呼ぶこととする。
画像に加工を加えた後に印刷を実施する「応用モード」といわれる加工手段が多数実施さ
れている。代表的なものをあげると、以下があげられる。
・入力原稿に対して画像サイズを拡大・縮小して出力する拡大・縮小印刷機能
・印刷する原稿の画像の領域を任意に選択するエリア指定機能
・原稿の画像を上下左右に移動して印刷する移動機能
・画像の鏡像反転やネガポジ反転を行うイメージクリエイト機能
従来、これらの応用モードは、通常の原稿に加え、上記セキュリティ付加情報が埋め込
まれた原稿に対しても無制限に実施可能であった。
キュリティ付加情報の抽出が不可能となり、セキュリティ付加情報の読み取りができない
ため、所望のセキュリティ対策が実施できなくなるという問題があった。
に応用モードによる設定や印刷を禁止する、とする運用もあり得るが、この場合はユーザ
が複写実施時に応用モードの選択が不可能となり、可用性を阻害する弊害があった。
加情報を表現する画像のデータを受取る印刷制御装置であって、前記受取った画像のデー
タから、前記格子点と当該格子点に隣接する格子点との間隔を決定する決定手段と、ユー
ザから指示された変倍率と前記決定手段で決定された間隔とを乗算した値が所定の範囲内
に収まる場合に、前記ユーザから指示された変倍率に合わせて前記画像を変倍し、当該変
倍された画像を印刷装置に印刷させるように制御し、ユーザから指示された変倍率と前記
決定手段で決定された間隔とを乗算した値が所定の範囲内に収まらない場合に、前記画像
の前記印刷装置による印刷を中止又は中断するように制御する制御手段とを有することを
特徴とする。
ータを受取る印刷制御装置であって、前記受取った画像のデータから、前記格子点と当該
格子点に隣接する格子点との間隔を決定する決定手段と、前記画像を、ユーザから指示さ
れた変倍率に基づいて変倍し、当該変倍後の画像を印刷装置に印刷させるように制御する
制御手段とを有し、前記制御手段は、ユーザから指示された前記画像に対する変倍率と前
記決定手段で決定された間隔とに基づいて、前記変倍後の画像における格子点と当該格子
点に隣接する格子点との間隔が所定の範囲内に収まるか否かを判断し、前記間隔が前記所
定の範囲内に収まらないと判断した場合に、前記画像を前記変倍率に基づいて変倍し、当
該変倍後の画像を前記印刷装置に印刷せる処理を中止又は中断するように制御することを
特徴とする。
受取った画像データから、前記二次元コードを構成するパターン要素の重心と当該パター
ン要素に隣接するパターン要素の重心との間隔を決定する決定手段と、ユーザから指示さ
れた変倍率と前記決定手段で決定された間隔とを乗算した値が所定の範囲内に収まる場合
に、前記ユーザから指示された変倍率に合わせて前記受取った画像を変倍し、当該変倍さ
れた画像を印刷装置に印刷させるように制御し、ユーザから指示された変倍率と前記決定
手段で決定された間隔とを乗算した値が所定の範囲内に収まらない場合に、前記受取った
画像の前記印刷装置による印刷を中止又は中断するように制御する制御手段とを有するこ
とを特徴とする。
記受取った画像のデータから、前記二次元コードを構成するパターン要素の重心と当該パ
ターン要素に隣接するパターン要素の重心との間隔を決定する決定手段と、前記画像を、
ユーザから指示された変倍率に基づいて変倍し、当該変倍後の画像を印刷装置に印刷させ
るように制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、ユーザから指示された前記画像に
対する変倍率と前記決定手段で決定された間隔とに基づいて、前記変倍後の画像における
前記パターン要素の重心と当該パターン要素に隣接するパターン要素の重心との間隔が所
定の範囲内に収まるか否かを判断し、前記間隔が前記所定の範囲内に収まらないと判断し
た場合に、前記受取った画像を前記変倍率に基づいて変倍し、当該変倍後の画像を前記印
刷装置に印刷せる処理を中止又は中断するように制御することを特徴とする。
ータを受取る印刷制御装置における印刷制御方法であって、前記受取った画像のデータか
ら、前記格子点と当該格子点に隣接する格子点との間隔を決定する決定ステップと、ユー
ザから指示された変倍率と前記決定ステップにおいて決定された間隔とを乗算した値が所
定の範囲内に収まる場合に、前記ユーザから指示された変倍率に合わせて前記画像を変倍
し、当該変倍された画像を印刷装置に印刷させるように制御するステップと、ユーザから
指示された変倍率と前記決定ステップにおいて決定された間隔とを乗算した値が所定の範
囲内に収まらない場合に、前記画像の前記印刷装置による印刷を中止又は中断するように
制御するステップとを含むことを特徴とする。
ータを受取る印刷制御装置における印刷制御方法であって、前記受取った画像のデータか
ら、前記格子点と当該格子点に隣接する格子点との間隔を決定する決定ステップと、前記
画像を、ユーザから指示された変倍率に基づいて変倍し、当該変倍後の画像を印刷装置に
印刷させるように制御する制御ステップであって、ユーザから指示された前記画像に対す
る変倍率と前記決定手段で決定された間隔とに基づいて、前記変倍後の画像における格子
点と当該格子点に隣接する格子点との間隔が所定の範囲内に収まるか否かを判断し、前記
間隔が前記所定の範囲内に収まらないと判断した場合に、前記画像を前記変倍率に基づい
て変倍し、当該変倍後の画像を前記印刷装置に印刷せる処理を中止又は中断するように制
御する、制御ステップとを含むことを特徴とする。
制御方法であって、前記受取った画像のデータから、前記二次元コードを構成するパター
ン要素の重心と当該パターン要素に隣接するパターン要素の重心との間隔を決定する決定
ステップと、ユーザから指示された変倍率と前記決定ステップにおいて決定された間隔と
を乗算した値が所定の範囲内に収まる場合に、前記ユーザから指示された変倍率に合わせ
て前記受取った画像を変倍し、当該変倍された画像を印刷装置に印刷させるように制御す
るステップと、ユーザから指示された変倍率と前記決定ステップにおいて決定された間隔
とを乗算した値が所定の範囲内に収まらない場合に、前記受取った画像の前記印刷装置に
よる印刷を中止又は中断するように制御するステップとを含むことを特徴とする。
制御方法であって、前記受取った画像のデータから、前記二次元コードを構成するパター
ン要素の重心と当該パターン要素に隣接するパターン要素の重心との間隔を決定する決定
手段と、前記画像を、ユーザから指示された変倍率に基づいて変倍し、当該変倍後の画像
を印刷装置に印刷させるように制御する制御ステップであって、ユーザから指示された前
記画像に対する変倍率と前記決定ステップにおいて決定された間隔とに基づいて、前記変
倍後の画像における前記パターン要素の重心と当該パターン要素に隣接するパターン要素
の重心との間隔が所定の範囲内に収まるか否かを判断し、前記間隔が前記所定の範囲内に
収まらないと判断した場合に、前記受取った画像を前記変倍率に基づいて変倍し、当該変
倍後の画像を前記印刷装置に印刷せる処理を中止又は中断するように制御する、制御ステ
ップとを含むことを特徴とする。
像のデータを受取る印刷制御装置であって、前記受取った画像のデータから、前記格子点
と当該格子点に隣接する格子点との間隔を決定する決定手段と、ユーザから指示された変
倍率と前記決定手段で決定された間隔とを乗算した値が所定の範囲内に収まる場合に、前
記ユーザから指示された変倍率に合わせて前記画像を変倍し、当該変倍された画像を印刷
装置に印刷させるように制御し、ユーザから指示された変倍率と前記決定手段で決定され
た間隔とを乗算した値が所定の範囲内に収まらない場合に、前記画像の前記印刷装置によ
る印刷を中止又は中断するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
像のデータを受取る印刷制御装置であって、前記受取った画像のデータから、前記格子点
と当該格子点に隣接する格子点との間隔を決定し、さらに、前記ドットの平均サイズを決
定する決定手段と、ユーザから指示された変倍率と前記決定手段で決定された間隔とを乗
算した値、さらには、ユーザから指示された変倍率と平均サイズが共に所定の範囲内に収
まる場合に、前記ユーザから指示された変倍率に合わせて前記画像を変倍し、当該変倍さ
れた画像を印刷装置に印刷させるように制御し、ユーザから指示された変倍率と前記決定
手段で決定された間隔とを乗算した値、及び、ユーザから指示された変倍率と前記決定手
段で決定された平均ドットサイズを乗算した値のうち何れか一方が所定の範囲内に収まら
ない場合に、前記画像の前記印刷装置による印刷を中止又は中断するように制御する制御
手段とを有することを特徴とする。
タを機能させるためのプログラムとして構成することができる。また、このプログラムは
、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記コンピュ
ータに読み込ませることができる。
もセキュリティ付加情報が破壊されない範囲での画像加工を行った印刷を許容することが
可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
以下に、本発明による第1の実施形態を説明する。
<システムの全体配置について>
図1は、本発明の第1の実施形態におけるシステムの全体配置を説明する図である。
31および132はコピー機能およびプリント機能を持つ画像形成装置である。これらの
装置はLAN101によって相互に接続されており、LAN101を介して通信する機能
を持つものとする。
PC111あるいは112は印刷データを生成し、生成された印刷データをプリントサー
バ121に送信する。
再送する。
タを解釈して画像データに変換し、このデータに基づき紙に印字することで印刷物を生成
する。
得る。その場合、クライアントPC111あるいは112が、直接画像形成装置131あ
るいは132に印刷データを送付する。この場合、LAN101ではなくIEEE128
4、USB(Universal Serial Bus)などの既知のローカルインタ
フェイスを用いて接続されていてもよい。
に関して、本システムの全体動作を簡単に説明する。
操作する際に、印刷出力に複写制限あるいは印刷出力を追跡するための情報を埋め込む旨
を指示したとする。すると、画像形成装置131あるいは132は、背景画像として複写
制限あるいは印刷出力を追跡するための情報を埋め込んだ印刷出力を生成する。
ど行う。また、ユーザの操作から始まって印刷出力が生成されるまでの具体的な動作につ
いては、図12および図13を用いて後ほど説明する。
は132を用いてコピーしようとすると、画像形成装置131あるいは132は原稿に複
写制限情報が含まれていることを検知し、コピー動作を中止する。これによって重要な文
書がコピーされることを防止する。
体的にどのようになされるのか、より詳細に説明する。
図3は、クライアントPC111あるいは112におけるプリンタドライバの設定画面
の一例である。
ログを介して操作することにより、印刷出力に埋め込みたいセキュリティ設定について設
定操作を行う。この印刷セキュリティ設定ダイアログ301は、大きくふたつの部分に分
けられており、上半分は複写制限の設定、下半分は追跡情報の設定を行う部分である。
本実施形態では、ユーザはラジオボタン302を操作することにより、「コピーを許可
する」、「コピーを禁止する」、「コピー可能条件を設定する」の三つの設定の中からひ
とつを選択する。三つ目の選択肢である「パスワード入力によりコピー禁止を解除する」
が選択された場合には、パスワード入力フィールド303が入力可能な状態になり、ユー
ザがコピー禁止を解除するためのパスワードを入力することができる。なお、このパスワ
ードは、下記の追跡情報に含められる。
部分について説明する。
本実施形態では304および305の二つのチェックボックスが配置されており、ユー
ザはチェックボックスをチェックすることにより、それぞれユーザ名あるいは時刻情報の
埋め込みを指示できる。
あれば追跡情報に含めることが可能である。例えば画像形成装置131のIP(Inte
rnet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Cont
rol)アドレス、設置場所あるいはオフィスの部署名などを追跡情報として付加しても
よい。
、後ほど図12で説明するジョブ制限情報保持部1204に格納される。
次に、画像形成装置131あるいは132が原稿に複写制限情報が含まれていることを
検知した場合の操作画面例について説明する。この画面は、図4における操作部412に
表示される(詳細は後述する)。
れぞれコピー動作を中止あるいは中断した際の画面の表示例である。特に図5の画面例は
、図3で説明した三つのコピー禁止設定のうち「コピーを禁止する」旨の複写制限情報が
原稿に埋め込まれていた場合に、画像形成装置がコピー動作を中止した際の画面例を示し
ている。この図5において、501は操作画面であり、コピー動作を中止する旨がメッセ
ージダイアログ502によって表示されている。
する」旨の複写制限情報が原稿に埋め込まれていた場合に、画像形成装置がコピー動作を
中断した際の画面表示を示す画面例である。この図6において、601は操作画面であり
、その画面上にパスワード入力を促すための認証ダイアログ602が表示されている。ユ
ーザが不図示のソフトキーボードあるいはICカードなどを用いてパスワードを入力する
と、画像形成装置は、原稿の背景画像に含まれていたパスワードと入力されたパスワード
が一致しているかどうかを判断する。一致していれば、画像形成装置は、認証ダイアログ
602を閉じてコピー動作を継続する。一方パスワード入力が失敗した場合には、コピー
動作を中止する。
図7は、クライアントPC111あるいは112、あるいはプリントサーバ121の内
部構成の一例を示したブロック図である。
ハードディスクなどの大規模記憶装置711に記憶されたソフトウェアを実行するCPU
701を備え、CPU701はシステムバス704に接続される各デバイスを総括的に制
御する。
はキーボードコントローラ(KBD C)で、PCに備えられたキーボード(KBD)7
09からの指示入力を制御する。706はディスプレイコントローラ(DISPC)で、
例えば液晶ディスプレイなどで構成される表示モジュール(DISPLAY)710の表
示を制御する。
ィスク(HDD)711を制御する。708はネットワークインタフェースカード(NI
C)で、LAN101を介して、他の機器と双方向にデータをやりとりする。
図4は画像形成装置131あるいは132の外観図である。
ge Coupled Devices)あるいはCIS(Contact Image
Sensor)などの感光素子に入力することで画像の情報を電気信号に変換する。ス
キャナ部413はさらに電気信号をR,G,B各色からなる輝度信号に変換し、当該輝度
信号を画像データとして後ほど図8で説明するコントローラ411に対して出力する。
2から読み取り開始を指示すると、コントローラ411からスキャナ部413に原稿読み
取り指示が与えられる。スキャナ部413は、この指示を受けると原稿フィーダ401の
トレイ402から原稿を1枚ずつフィードして、原稿の読み取り動作を行う。なお、原稿
の読み取り方法は原稿フィーダ401による自動送り方式ではなく、原稿を不図示のガラ
ス面上に載置し露光部を移動させることで原稿の走査を行う方法であってもよい。
画像形成デバイスである。なお、本実施形態において画像形成方式は感光体ドラムや感光
体ベルトを用いた電子写真方式としているが、本発明はこれに限られることはない。例え
ば、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に印字するインクジェット方式などで
も適用可能である。また、プリンタ部414には、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向き
を選択可能とする複数の用紙カセット403、404、405が設けられている。排紙ト
レイ406には印字後の用紙が排出される。
図8は、画像形成装置131あるいは132のコントローラ411の構成をより詳細に
説明するためのブロック図である。
、一方ではLAN101やWAN831を介してプリントサーバ121や外部の装置など
と接続されている。これにより画像データやデバイス情報の入出力が可能となっている。
デバイスとのアクセスを統括的に制御すると共に、コントローラ内部で行われる各種処理
についても統括的に制御する。RAM802は、CPU801が動作するためのシステム
ワークメモリであり、かつ画像データを一時記憶するためのメモリでもある。このRAM
802は、記憶した内容を電源off後も保持しておく不揮発性SRAM及び電源off
後には記憶した内容が消去されてしまうDRAMにより構成されている。ROM803に
は装置のブートプログラムなどが格納されている。HDD804はハードディスクドライ
ブであり、システムソフトウェアや画像データを格納することが可能となっている。
フェース部である。この操作部I/F805は、操作部412に表示するための画像デー
タをシステムバス810から受取り操作部412に出力すると共に、操作部412から入
力された情報をシステムバス810へと出力する。
出力を行う。モデム807はWAN831及びシステムバス810に接続しており、情報
の入出力を行う。2値画像回転部808は送信前の画像データの方向を変換する。2値画
像圧縮・伸張部809は、送信前の画像データの解像度を所定の解像度や相手能力に合わ
せた解像度に変換する。なお圧縮及び伸張にあたってはJBIG、MMR、MR、MHな
どの方式が用いられる。画像バス830は画像データをやり取りするための伝送路であり
、PCIバス又はIEEE1394で構成されている。
取った画像データに対して、補正、加工、及び編集を行う。なお、スキャナ画像処理部8
12は、受取った画像データがカラー原稿か白黒原稿か、文字原稿か写真原稿かなどを判
定する。そして、その判定結果を画像データに付随させる。こうした付随情報を属性デー
タと称する。このスキャナ画像処理部812で行われる処理の詳細については後述する。
単位に分割する。なお、この32×32画素の画像データをタイルデータと称する。図9
は、このタイルデータを概念的に表している。原稿(読み取り前の紙媒体)において、こ
のタイルデータに対応する領域をタイル画像と称する。なおタイルデータには、その32
×32画素のブロックにおける平均輝度情報やタイル画像の原稿上の座標位置がヘッダ情
報として付加されている。さらに圧縮部813は、複数のタイルデータからなる画像デー
タを圧縮する。伸張部816は、複数のタイルデータからなる画像データを伸張した後に
ラスタ展開してプリンタ画像処理部815に送る。
像データに付随させられている属性データを参照しながら画像データに画像処理を施す。
画像処理後の画像データは、プリンタI/F814を介してプリンタ部414に出力され
る。このプリンタ画像処理部815で行われる処理の詳細については後述する。
7は以下に示すような処理部により構成される。
圧縮する。回転部820は受取った画像データを回転する。変倍部821は受取った画像
データに対し解像度変換処理(例えば600dpiから200dpi)を行う。
2は、所定のマトリクス又はテーブルを用いて公知の下地飛ばし処理を行ったり、公知の
LOG変換処理(RGB→CMY)を行ったり、公知の出力色補正処理(CMY→CMY
K)を行ったりすることができる。
する。逆に多値2値変換部824は受取った256階調の画像データを誤差拡散処理など
の周知の手法により2階調の画像データに変換する。
、2つの画像データを合成する際には、合成対象の画素同士が持つ輝度値の平均値を合成
輝度値とする方法や、輝度レベルで明るい方の画素の輝度値を合成後の画素の輝度値とす
る方法が適用される。また、暗い方を合成後の画素とする方法の利用も可能である。さら
に合成対象の画素同士の論理和演算、論理積演算、排他的論理和演算などで合成後の輝度
値を決定する方法なども適用可能である。これらの合成方法はいずれも周知の手法である
。
,1/4,1/8などの画像データを生成する。移動部825は受取った画像データに余
白部分をつけたり余白部分を削除したりする。
RIP828は、プリントサーバ121などから送信されたPDLコードデータを元に
生成された中間データを受取り、ビットマップデータ(多値)を生成する。圧縮部829
は、RIP828により生成されたビットマップデータを圧縮する。
図10にスキャナ画像処理部812の内部構成を示す。
。この輝度信号は、マスキング処理部1001によりCCDなどの感光素子のフィルタ色
に依存しない標準的な輝度信号に変換される。
処理部は、受取った画像データに対して、例えば所定の7×7のマトリクスを用いた演算
処理を行う。ところで、複写機や複合機では、ユーザは操作部412を操作することによ
り、コピーモードとして文字モードや写真モードや文字/写真モードを選択することがで
きる。ここでユーザにより文字モードが選択された場合には、フィルタ処理部1002は
文字用のフィルタを画像データ全体にかける。また、写真モードが選択された場合には、
写真用のフィルタを画像データ全体にかける。また、文字/写真モードが選択された場合
には、後述の文字写真判定信号(属性データの一部)に応じて画素ごとに適応的にフィル
タを切り替える。つまり、画素ごとに写真用のフィルタをかけるか文字用のフィルタをか
けるかが決定される。なお、写真用のフィルタには高周波成分のみ平滑化が行われるよう
な係数が設定されている。これは、画像のざらつきを目立たせないためである。また、文
字用のフィルタには強めのエッジ強調を行うような係数が設定されている。これは、文字
のシャープさを出すためである。
サンプリングする。より詳細に説明すると、主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した
開始点から終了点で囲まれた矩形領域内の輝度データを、主走査方向、副走査方向に一定
のピッチでサンプリングする。そして、サンプリング結果を元にヒストグラムデータを生
成する。生成されたヒストグラムデータは、下地飛ばし処理を行う際に下地レベルを推測
するために用いられる。入力側ガンマ補正部1004は、所定のテーブル等を利用して非
線形特性を持つ輝度データに変換する。
るか無彩色であるかを判定し、その判定結果をカラーモノクロ判定信号(属性データの一
部)として画像データに付随させる。
、網点を構成する画素なのか、網点中の文字を構成する画素なのか、ベタ画像を構成する
画素なのかを各画素の画素値と各画素の周辺画素の画素値とに基づいて判定する。なお、
どれにもあてはまらない画素は、白領域を構成している画素である。そして、その判定結
果を文字写真判定信号(属性データの一部)として画像データに付随させる。
データが存在する場合には、その存在を検知する。そして、検知された符号画像データを
復号化して情報を取出す。
図11にプリンタ画像処理部815においてなされる処理の流れを示す。
用いて画像データの下地色を飛ばす(除去する)。モノクロ生成部1102はカラーデー
タをモノクロデータに変換する。Log変換部1103は輝度濃度変換を行う。このLo
g変換部1103は、例えば、RGB入力された画像データを、CMYの画像データに変
換する。出力色補正部1104は出力色補正を行う。例えばCMY入力された画像データ
を、所定のテーブルやマトリックスを用いてCMYKの画像データに変換する。出力側ガ
ンマ補正部1105は、この出力側ガンマ補正部1105に入力される信号値と、複写出
力後の反射濃度値とが比例するように補正を行う。符号画像合成部1107は、後述する
メタ情報画像生成部により生成された背景画像データと、(原稿)画像データとを合成す
る。中間調補正部1106は、出力するプリンタ部の階調数に合わせて中間調処理を行う
。例えば、受取った高階調の画像データに対し2値化や32値化などを行う。
受取った画像データに各処理を施さずに出力させることも可能となっている。このような
、ある処理部において処理を施さずにデータを通過させることを、「処理部をスルーさせ
る」とも表現される。
図1に示した構成においてセキュリティ付加情報を含む印刷出力が生成される様子を、
図12および図13を用いてより詳細に説明する。
、画像形成装置側で生成する手法の二種類がある。以下では、図12を用いて前者の手法
を説明し、次いで図13を用いて後者の手法を説明する。
理の流れを示す論理構成図として描かれている。そのため、それぞれのブロックはクライ
アントPCあるいは画像形成装置における物理的な構成要素と、必ずしも一対一に対応す
るものではない。以下の説明において、判断と実行はCPU701が行う。
・印刷出力の背景画像をクライアントPC側で生成する場合
図12は、印刷出力の背景画像をクライアントPC側で生成する実装方法を採った場合
の印刷出力の生成を示すデータフローダイアグラムである。
1において、ユーザが印刷指示操作をおこなうことにより、印刷データ生成部1201が
起動される。この印刷データ生成部1201は、プリンタドライバおよびOSが協調して
動作する印刷サブシステムによって実現される。印刷データ生成部1201は、ユーザが
印刷を指示したドキュメントを、画像形成装置への描画命令の集まりに変換する。より具
体的には、例えばPDL(Page Description Language:ペー
ジ記述言語)を生成することによって実現される。印刷データ生成部1201は、生成し
た印刷データを画像合成部1202に送る。
イアログを操作した結果として保持しているジョブ制限情報を、メタ情報画像生成部12
05に送る。
ブ制限情報をもとに、複写制限情報や追跡情報を含む背景画像を生成する。この背景画像
の作成方法としては、例えば本出願人によるLVBC(Low Visibility
Barcode)を用いる方法がある。LVBCについては、後ほど説明する。メタ情報
画像生成部1205は、生成した背景画像を画像合成部1202に送る。
タ情報画像生成部1205から受け取った背景画像を合成して、印刷データのそれぞれの
ページに背景画像が入るように、画像形成装置への命令を作成する。より具体的には、例
えば背景画像をオーバレイフォーム情報としてPDLに埋め込むなどの方法がある。画像
合成部1202は、合成した印刷データをデータ送信部1203に送る。
合成された印刷データをプリントサーバ121あるいは画像形成装置131あるいは13
2に送る。図12では、データの論理的な流れを書いているので、途中プリントサーバ1
21を介する場合であっても、図12では記載を省略してある。
LAN101からのデータを待ち受けている。データ受信部1211は、LAN上の他の
ノードからデータが送付されたことを検知して、そのデータの種別によって適切なサブシ
ステムに、受信したデータを受け渡す。データ種別の識別は、例えば通信方式がTCP/
IPである場合には、ポート番号によって識別することが一般的である。一般的なポート
番号としてはlpr(Line PRinter daemon)で用いられる515番
、あるいはrawで用いられる9100番が用いられる。本実施形態においては、受信す
るデータは画像形成装置への印字命令を含む印刷データである。データ受信部1211は
、受信したデータが印刷データであることを識別した上で、データ解析部1212にその
データを受け渡すものとする。
令(PDL)を取り出し、それを解釈して画像形成装置が内部的に使用する中間的なデー
タを生成する。そして、このデータ解析部1212は、生成した中間データを、順次、画
像生成部1213に送る。
た中間データをビットマップ画像に変換する。画像生成部1213は、そのビットマップ
画像を圧縮部829を用いて圧縮した後、順次、印刷部1214に送る。
およびプリンタ部414を制御して、画像生成部1213から受け取ったビットマップ画
像を用紙媒体に印字する。
図13は、印刷出力の背景画像を画像形成装置側で生成する実装方法を採った場合の印
刷出力の生成を示すデータフローダイアグラムである。
1において、ユーザが印刷指示操作をおこなうことにより、印刷データ生成部1301が
起動される。印刷データ生成部1301の動作は、図12における印刷データ生成部12
01と同様であるので、これ以上の説明を省略する。印刷データ生成部1301は、生成
した印刷データをデータ送信部1302に送る。
を操作した結果として保持しているジョブ制限情報を、データ送信部1302に送る。
ョブ制限情報保持部1303から受け取ったジョブ制限情報をひとつにまとめて画像形成
装置への印刷指示データとして構成する。さらに、データ送信部1302は、ネットワー
クインタフェース(NIC)708を制御して、上記のように構成した印刷指示データを
プリントサーバ121あるいは画像形成装置131あるいは132に送る。図13では、
データの論理的な流れを書いているので、途中プリントサーバ121を介する場合であっ
ても、図13では記載を省略してある。
で説明を省略する。
ョブ制限情報と描画命令(PDL)とをそれぞれ取り出す。そして、データ解析部131
2は、取り出したジョブ制限情報については、これをメタ情報画像生成部1316に送る
。
におけるデータ解析部1212の動作と同様であるので、これ以上の説明を省略する。
省略する。ただし、生成したビットマップについては、画像生成部1313は、これを画
像合成部1314に送る。
を解釈し、画像に情報を埋め込む技術(例えばLVBCなど)を用いることによって、そ
のジョブ制限情報に応じた背景画像を生成する。そして、このメタ情報画像生成部131
6は、生成した背景画像を画像合成部1314に送る。
画像生成部1316から受け取った背景画像を合成し、合成した結果のビットマップを印
字部1315に送る。
る。
図14は、画像形成装置における複写制限動作を説明するブロック図である。なお、こ
こでは、コピー動作を中止させるための条件(日時やユーザ認証情報)である複写制限条
件などは、あらかじめ設定されて設定情報保持部1406に保持されているものとする。
てコピー開始を指示すると、画像読み取り部1401が起動され、コピー動作が開始され
る。画像読み取り部1401は、スキャナ部413、スキャナI/F811、スキャナ画
像処理部812および圧縮部813を制御して原稿画像を読み取って、その画像データを
画像処理部1402に送るともに、画像解析部1404にも送る。
取った画像に含まれる複写制限情報を取り出す。画像解析部1404は、取り出した複写
制限情報をジョブ制御判断部1405に送る。
定情報保持部1406が保持している複写制限条件とを比較して、コピー動作を中止すべ
きかどうかを判断する。
とする。テキストボックス303に入力されたパスワード文字列と、図6のダイアログ6
02に入力されたパスワード文字列が一致した場合には印刷を継続する。この場合、原稿
に元々含まれていた背景画像はそのまま保持された状態でコピー先の記録媒体に複写され
ることになる。
わち、上記2つのパスワードが一致しない場合)には、ジョブ制御判断部1405は、コ
ピー動作を中止する命令を印字部1403に送る。そして操作部I/F805を制御して
、図5で説明したメッセージを操作部412に表示する。
により印刷出力を生成するが、ジョブ制御判断部1405から動作中止する命令を受け取
った場合には、ジョブの途中であっても印刷動作を中止する。
図13の説明では、画像形成装置が複写制限情報を含む印刷出力を生成するにあたって
、ユーザがクライアントPCにおいてファイルの印刷指示を行うことを前提にした。しか
しながら、印刷出力の背景に複写制限情報を含めるのはクライアントPCからの印刷指示
に限るものではない。もちろん紙の原稿をコピーする際に、印刷出力の背景が複写制限情
報を含むように画像形成装置を構成することが可能である。
をはたすことになる。さらに画像形成装置内部の画像バス830が、図13におけるネッ
トワークインタフェースであるデータ送信部1302とデータ受信部1311の代わりと
なる。
であると解釈すれば良い。
次に本発明のセキュリティ付加情報埋め込み技術の好適な例として、LVBC(Low
Visibility Barcodes:低可視バーコード)を説明する。
などの画像形成媒体(以下シートとする)に本来印刷する画像の他に、システムとして所
望の情報を付加して印字する手段のことをいう。
・シートに対して、情報埋め込みに必要とされるために十分な情報量のデータ埋め込みを
実現できること。
・シートに色材(トナーやインクなど)を使って埋め込まれた情報が後にデジタル情報と
して確実に抽出可能であること。
・原稿画像をシートに複写する際に、原稿の回転、拡大、縮小、部分的削除、複写による
信号の鈍り、汚れなどの情報抽出を妨げる要因に対して、ある程度の耐性があること。
・複写制限原稿の複写を防止するために、複写時に抽出可能なリアルタイム性、あるいは
それに準ずる高速性があること
本実施形態におけるLVBCを用いた情報埋め込み手段は上記の要件を満たすものであ
る。
図2はLVBCが埋め込まれた原稿の一例を示すイメージ図である。
本来描画されるイメージの他に、一見ランダムに埋め込まれた多数のドット(例えば20
3)が見える。このドットに付加すべき情報を埋め込む。
次にセキュリティ付加情報が埋め込まれる領域に関して、第1の領域と第2の領域につ
いて説明する。
図15は第1の領域と第2の領域の特性の違いを説明するための表である。
、個々に抽出可能な形で埋め込まれる。第1の領域は複写制限を示す情報など、通常のス
キャンによる複写操作時に高速で抽出することが必要な情報が格納される。抽出処理はど
のような原稿でも必ず実施されるために、抽出処理の遅延は複写速度全体に影響する。よ
って解析速度は例えばスキャン処理と同程度の速度が要求される。一方、複写制限するた
めの情報は非常に少なくてよく、従って埋め込むべきセキュリティ付加情報のデータサイ
ズは小さくてよい。
解析処理が行われる際に抽出処理が行われるため、通常の複写操作時の動作には必要ない
。よって必ずしもリアルタイム性を保障しなくても、複写速度全体に影響するわけではな
く、ある程度の速度低下は許容される。追跡情報は多量の情報を埋め込む必要があるため
、データサイズが比較的大きくなる。追跡情報として埋め込む情報は、当該原稿を作成し
たユーザの個人名や組織名、画像形成を行なった装置の機体番号やIP(Interne
t Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control
)アドレスなどが考えられる。更には、設置場所、印刷時期を特定できる印刷日時、印刷
時刻といった情報を追跡情報としても良い。
の領域を混在させてセキュリティ付加情報として埋め込むことが可能である。上記のよう
に、ユースケースに応じて第1の領域のみの抽出、第2の領域のみの抽出、両方の領域の
抽出、を選択することが可能である。かつ、第1の領域のみの抽出の場合には解析速度を
向上させ、複写操作の生産性に影響することがない速度での抽出処理を可能としている。
る。1601の四角の領域は第1の領域を示す。同様の四角が周期的に埋め込まれている
が、いずれも同じデータが格納されている。第1の領域を繰り返し何度も埋め込むことに
より、冗長性を増し、ノイズや誤差に対する信頼性を向上している。1602の四角は第
2の領域を示している。第2の領域も同様に同じ四角が周期的に埋め込まれている。第1
の領域1601には第2の領域の情報は書き込まれることはなく、それぞれ排他的に書き
込まれる。1603は第1の領域のサイズ、1604は第1の領域の繰り返し間隔、16
05は第2の領域のサイズを示している。
次にLVBCの埋め込み方法について説明する。
LVBCではシートに対して印刷される画像のほかに、セキュリティ付加情報を埋め込
むためにグリッド(格子)と呼ばれるドットパターン印刷する。図2においてドット20
3はグリッドを構成する各ドットを示している。グリッドそのものは縦横が等間隔に離れ
たドットの集合体である。グリッドに置かれた各ドット間の最短距離を仮想的な線(ガイ
ドライン)で結ぶと、一定の間隔で縦横に引かれた仮想的な格子模様が出現する。セキュ
リティ付加情報は一定サイズ以内のバイナリ(2値)データとして入力される。付加デー
タはグリッドを構成するドットを上下左右8方向に変位(中心地からずれること)するこ
とによって情報埋め込みを実現している。
ータを埋め込む例を示す図である。図17において、縦横の線1701はグリッドの位置
を示す仮想的なガイドラインを示す。このようにグリッドの最短距離を線で結ぶと格子模
様が出現する。1702は中心地を示し、ここにはドットを置かない。実際には、例えば
1703のように中心地1702から離れた位置にドットを変位させて配置する。
1に分けられる。さらに各3ビットに対してデシマル変換を行い、2,7,6,3に変換
される。図17の下図で示されるように、グリッドを構成する各ドットは数値に対して上
下左右の8方向にいずれかに変位させることによって情報をあらわすことが可能である。
この場合、2,7,6,3はそれぞれ右上、右下、下、左に変位することによって情報を
埋め込むことが可能である。このような処理の繰り返しによって、LVBCでは高々20
00バイト程度のセキュリティ付加情報を1枚のシートに埋め込むことが可能である。さ
らにセキュリティ付加情報を表現するドットをシートに対して何度も埋め込むことによっ
て冗長性が増し、画像イメージとの誤認識やシートに対する汚れ、しわ、部分的破壊に対
して信頼性を向上することができる。LVBCの解析の詳細については後述の「LVBC
の解析方法」で説明する。
また、ドットの変位は8方向に対して等確率に出現することが望ましい。しかし埋め込み
データには0などの特定のデータを多く埋め込みたい場合があり、そのままでは等確率に
ならない可能性がある。そこで、本実施形態では埋め込み情報に対して可逆性を有したス
クランブル処理(例えば固定鍵を用いた共通鍵暗号処理)を施し、ドットの変位をランダ
ム化して埋め込んでいる。これらのセキュリティ付加情報の生成はメタ情報画像生成部1
316で生成される。LVBCの埋め込みはデジタルデータとしてのセキュリティ付加情
報をアナログデータとしてシートに記録するDA変換であるため、比較的単純な仕組みで
実現可能である。
における第1の領域1601と第2の領域1602は埋め込むべき埋め込みデータを構成
する際に合成されるものである。合成された結果を1つの埋め込みデータとして扱うため
、図17で示すように個々のドットの変位に変換されて埋め込みが行われる点で変わりは
ない。図16の2つの領域をドット単位に拡大すると、図17のように各ドットが変位す
ることによって情報が埋め込まれていることになる。ここで生成された2つの領域からな
るセキュリティ付加情報のパターンは画像合成部1314で合成され、印字部1315で
印刷される。
次にLVBCの解析方法について説明する。
図18はLVBCの解析を行うデータ解析部1801のブロック図を示す。
1312と等価である。データ解析部1801はさらにサブモジュールから構成されてい
る。
像とセキュリティ付加情報が混在している)から任意のドットを抽出して座標に変換する
ドット検知部である。
のようなセキュリティ付加情報とは関係のない不要なドットを除去するドット解析部であ
る。
リストを格納する絶対座標リスト記憶部である。
、グリッド間隔を検出してグリッド位置からの相対座標に変換するドット変換部、である
。なお、ここで検出されたグリッド間隔は拡大・縮小実施時にセキュリティ埋め込み情報
の破壊の判定に使用される。
標を記録する相対座標リスト記憶部である。
を後段に出力する第1領域復号部である。
を後段に出力する第2領域復号部である。
リティ埋め込み情報の破壊の判定に使用される。また、ここでいう「後段」とはセキュリ
ティ付加情報を利用する機能モジュールを示す。例えばセキュリティ付加情報として複写
制限情報が抽出された場合に印刷を停止させる機能モジュールや、追跡情報が抽出された
場合にはシートの所有者情報を操作ディスプレイに表示する機能モジュールが該当する。
次にドット検知部1802の説明を行う。
図19はドット検知部1802におけるドットの検知を説明するための概念図である。
で受信する。LVBCの情報埋め込みはモノクロ2値のドットで埋め込まれるが、埋め込
み時のトナーの乗り具合、シートの取り扱い、スキャン時の光学系などの影響により微細
に信号が鈍った状態で受信される。よって、LVBCではこれらの影響を排除するために
、受信したドットの検知を行い、受信したドットの重心位置をその座標位置と認識するこ
とにより抽出精度を高めている。
からギャップの検査を実施する。1901〜1904はそれぞれ孤立点の有無の検査を行
なう方向を示している。例えば縦方向1901の検査結果が、「白」「白」「黒」「黒」
「白」「白」と検査された場合は黒の部分が孤立点である可能性がある。しかしこれだけ
では横方向のラインである可能性も否定できない。同様に横方向1902の検査のみで孤
立点である可能性があると判定した場合でも、実際には縦方向のラインである可能性もあ
る。本実施形態では、ドット検知部1802は、4つの方向1901〜1904のそれぞ
れに対して孤立点の検査を行なうことで検査精度を向上させている。もし、ある領域にお
いて1901〜1904の4つの方向について、孤立点である可能性があるとの判定が同
時に成り立つ場合はこの位置に孤立点があると識別することが可能である。
次にドット解析部1803の処理を説明する。
ドット検知部1802で検知されたドットがLVBCを構成するドット以外のドットで
ある場合もある。例えば、原稿画像に含まれているハーフトーンを表現するためのドット
パターンや、もともと原稿に含まれる孤立点(例えば平仮名の濁点など)等がそのような
ドットに該当する。LVBCを構成するドットでは無いこれらの孤立点を削除するための
ハーフトーン除去処理を行う必要がある。
にドットの粒形、横軸にその濃度、さらにドットの出現頻度を示すヒストグラムを示して
いる。ドットの濃度が濃い(より黒い)ほど出現頻度が高いことをしめしている。ここで
、LVBCのドットの場合、埋め込みを行う際にドットの粒形や濃度をそろえて埋め込む
ため、LVBCのドットの出現頻度はグラフの狭い位置にピークを迎える(図20の20
01)。一方、ハーフトーンの場合は粒形や濃度が規格化されていないため、グラフの広
い位置にまばらに出現し、その出現頻度も比較的少ない。この特性を使用して、出現頻度
が狭くピークを示している位置をLVBCドットであると識別して絶対座標リスト記憶部
1804に記憶し、それ以外のドットを排除する。この処理によって絶対座標リスト記憶
部1804にはほぼLVBCドットのみが記録されることになる。
より精密に判定するために、図20のヒストグラムを作る前にドットサイズ許容範囲内に
収まるかどうかの判定を行っても良い。即ち、原稿画像内に、ドットサイズ許容範囲内(
小さすぎず大きすぎず)に収まるドットが閾値より多く見つかった場合には、図20のヒ
ストグラムを作成し、その後の処理を行うとする。一方で、ドットサイズ許容範囲内のド
ットの個数が閾値以下である場合には、LVBC形式の付加情報が含まれていないとして
処理を終了するとする。このようにすることで、処理の余分な負荷が減ることになる。例
えば、図20のヒストグラムを作成する負荷がなくなることになる。
元に存在する。即ち、付加情報を埋込む側は、あまりにドットサイズの小さいドットや、
あまりにドットサイズの大きいドットを作らないだろうという仮定の元に存在する。この
仮定は、非常に合理的な仮定である。
情報量が少なくなるし、原稿画像を汚すことになるからである。また、あまりにドットサ
イズの小さいドットを使うと、せっかく埋め込んだ付加情報がわずかな汚れによって消え
てしまったりするからである。さらに、重心位置のずれ具合が微小で付加情報の解析が正
確に行いづらいということにもなるからである。
次にドット変換部1805の処理を説明する。
印刷時点でLVBCドットを埋め込んだ角度と、スキャンされたイメージでの角度とで
は、スキャナに配置した向きの違いやアナログレベルでの微細な角度のズレによって異な
るため、回転角の検知と補正を行う必要がある。また、LVBCはドットが属するグリッ
ド位置からの変位が情報を表すため、元のグリッドを再現する必要があるのでグリッドの
間隔を正確に決定する必要がある。
図21はグリッドの間隔を測定する手法を説明した模式図である。
間隔に類似する。
荷を軽くするために、注目ドット2101の周辺を90度単位で分割しこの注目ドット2
101から右側の90度の範囲だけを、最も近いドットの検索対象とする。具体的には注
目点(x,y)以外の任意のドット(a,b)において、
a−x≦0 または |a−x|≦|b−y|
となる場合、ドット(a,b)は計算対象外とする。ドット変換部1805は、注目ドッ
ト(x,y)と計算対象のドット(a,b)間の距離が最小となる(a,b)を、隣接す
る近隣ドットとして、これら2点間の距離Xをグリッドの間隔の候補として求める。
おり、そのため、この注目ドット2101と近隣ドット2102との距離は、元のグリッ
ド間隔と異なる可能性がある。また、注目ドット2101も近隣ドット2102も、実は
ドット解析部1803で除去しそこねた単なるハーフトーンドットかもしれない。そこで
、ドット変換部1805は、すべてのドット(x,y)に対して上記のような手段で近隣
ドットとの距離を計測して、すべての注目ドットに関して近隣ドットとの距離別の頻度を
示したヒストグラムを作成する。
例を示す。横軸は注目ドットと近隣ドットとの距離の候補である距離Xの値、縦軸にその
出現頻度を示している。図22によれば、2201の距離Xが、最も出現頻度が高いと識
別される。なお、このグリッド間隔Xは後述の破壊判定部に渡される。
図23はこのグリッドの回転角度の補正を説明するため図である。
れかであるため、測定した角度のズレを補正することにより回転角度を決定することが可
能である。この場合も個々の注目ドットから近隣ドットの角度は、注目点から近隣点を指
すベクトルを(dx,dy)とすると、角度θは下記の式であらわされる。
いる。しかし実際には注目点も隣点ドットも情報を埋め込むためにグリッド位置からわず
かに変位されているため、これも同様にすべての注目点において角度θを計測する。図2
1に示す注目点2101と近隣ドット2102のそれぞれのグリッドからの変位位置の出
現確率が縦横ともに同じだとすると、すべての注目点の角度のズレを加算することにより
、平均的にグリッドの回転角度を計測することができる。2303はいくつかの点のベク
トルを表示したものであり、この角度を重ね合わせるとグリッドの回転角度(2304に
示す矢印の角度)に近似できることがわかる。
基準ベクトルの合計結果から、トータルの角度φを求める。基準ベクトルの合計結果を(
A,B)とすると、
ッドの回転角度分の逆回転を実施して、グリッドの角度を補正する。
、90度、180度、270度の4つまでは絞り込まれていない。この絞込みに関しては
後述する。
、2402で示すように、ドット変換部1805で求めたグリッド間隔毎に仮想的な直線
をX方向、Y方向それぞれに引き、これら直線の交点をグリッドとする。このグリッドの
位置から実際に打たれたドットの座標の変位を計測する。このようにして計測された変位
から埋め込まれた情報を得ることができる。
る。
同図に示すように、グリッドからの変位が縦横にそれぞれ0〜7の情報を表現する。図
25の場合、2,7,6,3が抽出できるため、これを3bitずつ集め、010111
110011がこのドットから抽出した埋め込みデータとなる。同様にすべてのドットに
対してこのような抽出処理を行うことによって数十〜数千バイトの埋め込みが実施可能で
ある。
平均ドットサイズとは、グリッドから変位している各ドットのサイズ(大きさ)の平均(
平均サイズ)のことである。これらの各ドットは、グリッドからの変位によって、データ
を示していることは上述した通りである。なお、平均ドットサイズは、各ドットのサイズ
から「完全な平均値計算:重み付け係数が全て1」により求まるサイズでなくてもよい。
即ち、重み付け平均値計算(重み付け係数が、ドット同士で違うことがある)により求ま
るサイズであってもよい。従って、完全な平均値計算により求まるドットサイズも、重み
付け平均値計算により求まるドットサイズも、平均ドットサイズである。完全な平均値計
算も、重み付け平均値計算も、平均値を計算する処理であるということに他ならないから
である。
次に、前述の第1の領域および第2の領域の決定について説明する。
図16で説明した第1の領域のサイズ1603と繰り返し間隔1604および第1の領
域の位置はそれぞれ未知数であるため、これらの決定を行う。
タが周期的に入っており、縦方向に対して所定のオフセットでドット群の自己相関を調べ
ると、オフセット値が繰り返し間隔1604と一致したときに自己相関性が高まるので、
これを基に繰り返し間隔1604を決定することができる。
であり、自己相関値とは特定のオフセット値における、埋め込みデータの類似性を評価す
る数値である。
COR(A,B) = bitcount(not (A xor B))
ここでxorは2項の排他的論理和を示しており、notは否定を示す。Bitcou
ntはビット列で1となるものの個数をカウントする関数である。例えば、Aが010b
,Bが011bの場合は
not(A xor B)=not(001b)=110b
となり、bitcountは2となる。
価するためのビット列をCELL(x,y)とする。ここでx,yはそれぞれ横方向およ
び縦方向の座標を示す。例えば第1の領域のサイズが幅=8、高さ=8だとすると、x,
yを左上とした第1の領域は3bit×8×8=192bitがCELL(x,y)のビ
ット列の長さとなる。
。このときに自己相関値を求めると、オフセット=24で自己相関値は図26に示す26
01でピークとなるため、オフセット=24を繰り返し間隔1604と決定することが可
能である。
めることにより、第1の領域の繰り返し間隔は決定したが、その中のどの位置に第1の領
域があるかと第1の領域のサイズの決定が必要である。
が決定しているので、相対座標リスト記憶部1806から任意の繰り返し間隔分の領域2
701を切り出す。そして、その領域の自己相関値を求め、その領域の隣の領域で自己相
関値を求め、さらに隣の領域で自己相関値を求める、ということを繰り返す。この中で第
1の領域2702の部分は繰り返し間隔の周期で同じデータが出現するので相関性が高い
。それ以外の第2の領域2703は上記繰り返し間隔では同じデータが出現しないので相
関性が低い。この特性を利用して、相関性の高い部分の開始位置を第1の領域の開始位置
と特定し、相関の高い部分の終わりまでのサイズを第1の領域のサイズと決定することが
可能である。
上記で確定した第1の領域の位置とサイズから第1の領域のデータを復号する。ここで
単一の領域だけ用いると計測誤差やノイズによる誤判定をする可能性があるため、すべて
の第1の領域に書き込まれたドットの位置の集計を行い、下記のように最も出現頻度の高
い最頻値を採用する。
。図28において、2801〜2803は異なる位置に書かれた第1の領域である。これ
らを重合した結果が2804である。ノイズや誤差によるズレがあるが、すべての領域の
集計結果によって最頻値が決まるため、この値を採用することができる。
、復号した結果にエラー訂正処理を施して復号を行う。まずは図25で説明したように、
グリッドからの変位を抽出して、変位位置に対応するデータに変換して第1の領域に埋め
込まれたデータ列を抽出する。このデータ列には実際に使用する複写制限情報の他に、デ
ータの破壊を検知するための、また可能なら修復するためのエラー訂正符号が埋め込み時
に記録されている。
Density Parity Check)方式を使用する。LDPCは誤り訂正能
力が非常に高く、シャノン限界に近い特性を示すことで知られている。LDPCの詳細な
説明に関してはここでは省略する。また、LDPC以外のエラー訂正符号方式であっても
、エラー訂正の特性を持つ方式であればどのような方式であっても構わない。エラー訂正
符号を用いることで、抽出したグリッドにある程度の誤差やノイズが含まれていても埋め
込みデータを抽出することが可能である。
め、ここで抽出されたデータは正しいデータか、正しいデータを90度回転したものか、
180度回転したものか、270度回転したものかの4通りが存在する。そこで、抽出デ
ータに対して、回転なし、90度回転、180度回転、270度回転した結果に対してそ
れぞれ見込みでLDPCによるエラー訂正を行った復号を実施する。正しい回転角度の場
合にのみ、エラー訂正符号が機能し、正常にデータを抽出することが可能である。
とする。2901において、最初に抽出データに対してそのままエラー訂正処理を実施す
る。正しいデータはエラー訂正符号を含んでいるが、回転することによって意味のないデ
ータになってしまうため、エラー訂正することができない。次に2902において、29
01に対して90度回転を施したデータに対してエラー訂正処理を実施する。同様にエラ
ー訂正に失敗するため、データを抽出することができない。次に2903において、29
02に対して90度回転を施したデータに対してエラー訂正処理を実施する。同様にエラ
ー訂正に失敗するため、データを抽出することができない。最後に2904において、2
903に対して90度回転を施したデータに対してエラー訂正処理を実施する。これは正
しいデータであるため、エラー訂正処理に成功し、抽出データとして採用することが可能
である。
てデータの抽出に失敗した場合が考えられる。
前述したように、第2の領域は追跡情報などの登録に使う領域であり、複写操作実施時
には必ずしも必要な情報ではない。よって不要な場合は第2の領域の復号を省くことによ
り、全体の処理の速度低下を抑えることが可能である。
値を求める。第2の領域は第1の領域の繰返し間隔の倍数の間隔で埋め込まれるため、第
1の領域における繰り返し間隔の倍数(例の場合、24,48,72,….)単位のいず
れかで自己相関値を求めればよいので計算を省くことが可能である。さらに第2の領域は
、繰り返し間隔=第2の領域のサイズとなる。
たグラフを示す。同図に示すように、自己相関値は、特定のオフセット値でピークとなる
。
1の領域の開始位置と第2の領域の開始位置を合わせるため、第2の領域の開始位置は第
1の領域の開始位置のいずれかに絞り込むことが可能である。
の領域に関しても埋め込みデータには他にエラー訂正符号が付加される。第2の領域のサ
イズはわかっているため、第1の領域の先頭位置から順番に見込みでエラー訂正処理を実
施していく。
いて、求められた自己相関値によって第2の領域のサイズが第1の領域の繰り返し間隔の
4倍であったことを示している。ここで4×4=16個の第1の領域の開始位置のいずれ
かが第2領域の開始位置となるため、1、2、3、4、5、と位置をずらしながら、エラ
ー訂正処理を適用する。エラー訂正処理に成功した場合、その位置を第2領域として採用
することが可能である。ここで決定された繰り返し間隔および倍率から第2領域の縦横サ
イズが算出可能であり、この第2領域の縦横サイズは後述の破壊判定部に渡される。
らの処理とセキュリティ付加情報との整合性について説明する。
図32はデジタル複合機の操作部412における通常コピー画面を示すGUI図である
。図32において3200はUI部の画面そのものであり、3201はコピーを選択して
いることを示すコピータブ、3202は送信やファックスの機能を選択するための送信タ
ブである。本実施形態ではコピータブ3201のみの説明を行い、他のタブについての説
明は重要でないため省略する。3203はコピーの設定を表示する状態表示ウィンドウ、
3204はコピーに際してより詳細な設定を行なうための応用モードボタン、3205は
入力原稿に対して出力結果の拡大・縮小を選択するための倍率指定ボタンである。
示すGUI図である。図33において、3301は倍率(変倍率)を表示する倍率表示を
示し、3302,3303は倍率を1ポイント刻みで増減する倍率増加ボタンおよび倍率
減少ボタンを示す。3304は倍率を等倍すなわち100%に変更する等倍ボタン、33
05を始めとして残りの9個のボタンは規定用紙サイズ(A系、B系)に対して異なる規
定用紙サイズに拡大・縮小するための定型倍率ボタンを示す。3306は倍率の指定を完
了する閉じるボタンを示す。本設定により拡大縮小が設定された場合、印刷時に変倍部8
21の動作に作用し、所望の倍率で印刷結果を得ることができる。
0を示すGUI図である。なお、昨今の画像形成装置では多くの応用モードによる設定が
可能であるが、本実施形態では効果が得られやすいいくつかのモードのみを説明し、他の
設定項目の説明は割愛する。
2は画像に対して様々な加工を施すためのイメージクリエイトボタンである。3403は
原稿に対して任意の矩形領域を抜き出したり、消去を指定するためのエリア指定ボタンで
ある。3404は応用モード指定を完了するための閉じるボタンを示す。
GUI図である。図35において、3501は上方向の移動量を正数のmm(ミリメート
ル)単位で指定する上方向移動ボタンを示す。3502は上方向の移動量を表示する上方
向移動量表示部を示す。同様に、3504,3503はそれぞれ右方向移動ボタン、右方
向移動量表示部、3505,3506はそれぞれ下方向移動ボタン、下方向移動量表示部
、3507,3508はそれぞれ左方向移動ボタン、左方向移動量表示部を示す。350
9はエリア指定を完了するための閉じるボタンを示す。いずれかの移動ボタンを押下する
と不図示の数値入力ダイアログが表示され、操作部412に備え付けられたテンキーによ
り移動量を入力することができる。あるいはタッチパネルやマウスなどのポイント・デバ
イスを用いて移動範囲を視覚的に表現してもかまわない。本設定により移動が設定された
場合、印刷時に移動部825の動作に作用し、所望の移動結果で印刷結果を得ることがで
きる。
3600を示すGUI図である。図36において、3601は範囲指定結果を示す範囲表
示部を示す。3602は指定方法を示す領域である。3602によれば、用紙の右上を基
点として、座標(X1,Y1)の位置から、座標(X2,Y2)で指定された範囲がエリ
ア指定となる。
結果をmm(ミリメートル)単位で表示するX1表示部を示す。同様に、3605,36
06はそれぞれX2入力ボタン,X2表示部を示し、3607,3608はそれぞれY1
入力ボタン,Y1表示部を示し、3609,3610はそれぞれY2入力ボタン,Y2表
示部を示す。
エリア外消去ボタン、3612は座標(X1,Y1),座標(X2,Y2)で指定された
範囲の内を消去するエリア内消去ボタンを示す。それぞれの入力ボタンを押下すると不図
示の数値入力ダイアログが表示され、操作部412に備え付けられたテンキーにより移動
量を入力することができる。あるいはタッチパネルやマウスなどのポイント・デバイスを
用いてエリア指定を視覚的に表現してもかまわない。3613は、エリア指定を完了する
閉じるボタンを示す。本設定によりエリア指定が設定された場合、印刷時に合成部827
の動作に作用し、所望のエリア指定結果で印刷結果を得ることができる。
エイト指定ダイアログ3700を示すGUI図である。図37において、3701は原稿
に対してネガポジ反転(黒と白を反転すること)を施すためのネガポジ反転ボタン、37
02は原稿に対して左右鏡像反転を指示する鏡像ボタンを示す。ネガポジ反転ボタン37
01と鏡像ボタン3702はこれ以上のダイアログを保持せず、ボタン押下によるON/
OFFがトグルで設定される。本設定によりイメージクリエイトが設定された場合、印刷
時に不図示のイメージクリエイト部の動作に作用し、所望の加工指定結果で印刷結果を得
ることができる。なお、3703は、イメージクリエイトの設定を完了する閉じるボタン
である。
ここでは拡大縮小処理の実施によるセキュリティ付加情報の破壊について説明する。
第1の領域および第2の領域のグリッド間隔が広がることを示す模式図である。図38に
おいて3801は拡大前のグリッド間隔(OrigSize)を示しており、3802は
拡大後のグリッド間隔(TransSize)を示している。3802でわかるように拡
大処理を行うとそれに伴いグリッド間隔が広がり、縮小処理を行うとグリッド間隔が狭ま
る。
には大きさの制約が存在する。以下に、セキュリティ付加情報を含む二次元コードとして
LVBCを用いた場合の大きさの制限について説明する。
の注目ドットと近隣ドットとの間隔のヒストグラムを作り、その出現頻度によってグリッ
ド間隔の決定を行う。このヒストグラムのX(すなわち、注目ドットと近隣ドットとの距
離の候補となるものの距離の値)の範囲を無限に取ることはできないため、測定範囲に従
ってグリッド間隔に制約が存在する。また、あまりにも大きなグリッド間隔を用いると相
対的に表現できるセキュリティ付加情報のデータ量が減るために、追跡情報の埋め込みな
どの目標を達成することができない。一方、あまりに小さなグリッド間隔を用いるとグリ
ッド間隔の測定誤差が大きくなり、埋め込まれたセキュリティ付加情報の抽出に失敗する
エラーが発生しやすくなる。また、あまりにもグリッド間隔が小さい場合にはドットの孤
立性が失われ、近隣のドットが接続されることによって2つのドットが1つとなり、本来
のドットの配置が崩れることにより、所望の情報抽出ができなくなるという問題がある。
すなわちグリッド間隔にはその大きさの範囲に一定の制限が存在する。
標)(ISO/IEC18004)においても小さなパターンにすると、上記のようなト
ナーやインクの乗りなどのアナログ上の制約の問題から、QRコードを構成するパターン
要素の埋め込み精度が低くなる。その結果、誤差が大きくなることによってエラー訂正が
利かなくなり、情報抽出ができなくなる。あるいはあまりにも大きなQRコードの場合、
想定すべき検知サイズが多くなるため計算速度の低下や、埋め込める情報も減少するとい
う問題がある。このように情報埋め込み技術はそのパターンの大きさの範囲に一定の制限
があることがわかる。
が埋め込まれた原稿に対して拡大・縮小処理の適用後に印刷した出力結果から再度セキュ
リティ付加情報が抽出可能かどうかは下記のようにして判定できる。
間隔をもとめる。すなわち、
変倍後グリッド間隔(TransSize) = 倍率 × 元原稿のグリッド間隔(
OrigSize)
を求める。
MinSize = 最小認識可能なグリッド間隔
MaxSize = 最大認識可能なグリッド間隔
とした場合、
MinSize ≦ TransSize ≦ MaxSize
が成り立てば、変倍後の原稿はセキュリティ付加情報が抽出可能である。
元原稿のOrigSize=30画素の場合、倍率122%ならTransSize=3
6.6画素となり抽出可能である。一方、倍率141%の場合は42.3画素となり、抽
出不可能ということになる。
情報を解析する過程で、第1の領域のグリッド間隔決定時に算出される。なお、この算出
は1世代目のコピーを原稿として再度コピーを行った結果である2世代目以降でも、変倍
後のグリッド間隔が条件を満たしていれば抽出可能であり、コピー世代数には依存しない
という特徴がある。
する1つ1つの要素の重心を、本実施形態で説明するグリッド(格子点)とみなして、情
報の抽出が可能か否かの判定を行うことができる。
ここではエリア指定あるいは移動におけるセキュリティ埋め込み情報の破壊について説
明する。
埋め込み情報が消失することを示す模式図である。図39において、3901はエリア指
定を行う元原稿である。元原稿3901には第1の領域を示す3910および第2の領域
を示す3911が周期的に埋め込まれている。元原稿3901には不図示の元原稿の画像
が印刷されている。第1、第2の領域からなるセキュリティ付加情報は、同じものが繰り
返して周期的に埋め込まれることによって冗長性を増し、これにより元原稿の画像による
破壊の耐性を上げている。
、指定範囲以外を消去させるようにエリア外消去ボタン3611を押下すると、エリア範
囲外が消去された状態で印刷を実施する。3902はあるエリア範囲外が消去される場合
の模式図である。3921はエリア範囲を示す枠であり、これより外の画像は消失するこ
とを示している。3922のグレイで塗りつぶされた(同図においてはハッチングにより
示す)領域はエリア指定によって残存するセキュリティ付加情報を示している。3922
によれば第2の領域が8つ(8周期分)残存することがわかる。
る場合の模式図である。3931はエリア範囲を示す枠であり、これより外の画像は消失
することを示している。3932のグレイで塗りつぶされた領域はエリア指定によって残
存するセキュリティ埋め込み情報を示している。3932によれば第2の領域が4つ(4
周期分)残存することがわかる。
周期的に同じセキュリティ付加情報を埋め込むことによって冗長性を増すようにしている
。もしある一定以下の周期しか埋め込まれていない場合は、セキュリティ付加情報を正確
に抽出することができなくなってしまう可能性がある。例えば正確にセキュリティ付加情
報を抽出するための最低の繰り返しの周期数の閾値を5とすると、3902の場合は8周
期分であるため抽出が可能であるが、3903の場合は繰り返しが4周期分しかないため
抽出ができないと決定することが可能である。このことから、エリア指定領域がわかり、
それによって残存する第2の領域の範囲がわかれば、セキュリティ付加情報が実質的に消
失するかどうかの判断が可能である。
という点ではエリア指定と同等である。よって、縦横それぞれの移動量がわかり、それに
よって残存する第2の領域範囲がわかれば、セキュリティ付加情報が実質的に消失するか
どうかの判断が可能である。
以下にその他の応用モードについて説明する。
図37の3701で示されるネガポジ反転ボタンが押下され、画像にネガポジ反転され
て印刷した場合を想定する。その原稿を再度スキャナで読み込むと、図19で示すドット
検知において、4方向から黒いドットを検知すべきところ、実際にはネガポジ反転によっ
て黒字に白地のドットに変更されており、ドット検知がうまくいかない。したがって、ネ
ガポジ反転された原稿からは、セキュリティ付加情報の抽出が不可能となってしまう。
印刷した場合を想定する。その原稿を再度スキャナで読み込むと、もともと意味のある値
で符号化されているセキュリティ付加情報が左右反転によって意味のない情報になってし
まう。よってこの場合には図29で示した、第1の領域のエラー訂正符号の復号がどの角
度でも復号不可能となってしまい、セキュリティ付加情報が破壊してしまう。
されてしまう場合があるため、このような応用モードの適用は無効とする必要がある。
図40は、拡大・縮小等の応用モードの適用に配慮したジョブの制御を行う、図14に
示したジョブ制御判断部1403の動作を説明するフローチャートである。
断し、印字部1403に印刷を指示するか中止するか判断する役割を担っている。図40
において、ステップS4001で画像読み取り部1401が画像の読み込みが完了するこ
とを待つ。次いで、ステップS4002において画像解析部1404における第1の領域
のセキュリティ付加情報の抽出の実施終了を待つ。
たか判定し、抽出できなかった場合、ステップS4004において新しいセキュリティ付
加情報の埋め込みを印字部1403に指示してステップS4012に至る。この場合、い
かなる拡大・縮小あるいはその他の応用モードを適用しても、適用結果に新規のセキュリ
ティ付加情報を埋め込めばよいため、印刷を継続してもよい。
、第1の領域に書き込まれている複写制限情報を抽出する。その結果、条件つき複写制限
情報があると判定された場合には、ステップS4006に移行し、画像解析部1404に
よる第2の領域の抽出の実施完了を待つ。前述のパスワード入力を促すための図6の認証
ダイアログ602はこのとき表示される。
証コード(パスワード)と図6の認証ダイアログ602を介してユーザ入力されたパスワ
ードを比較する。ここで認証に失敗したと判断された場合はステップS4013に至り、
ジョブ制御判断部1405は、印字部1403に印刷中止を指示する。そして、ステップ
S4015に至り、埋め込み情報が破壊されることによる印刷の中止を示す印刷中止ダイ
アログを表示する。このとき表示される印刷中止ダイアログの一例を図43に示す。なお
、上記パスワードの比較は文字列そのものの比較でもよいし、文字列に対して一方向ハッ
シュ関数を適用した結果の比較評価でもかまわない。また、図40に示していないが、ス
テップS4005の段階で、複写制限情報が「コピーを禁止する」ものと判定された場合
、直ちにステップS4013に移行し、印字部1403に印刷中止を指示する。
の応用モードが設定されているかを判断する。そして、これらの応用モードが設定されて
いない場合はステップS4012に移行して印刷を継続する。一方、これらの応用モード
が設定されている場合には、ステップS4009において、第2の領域が未抽出なら画像
解析部1404による第2の領域の抽出の実施完了を待つ。
モードが複写後の印刷結果を破壊するかどうかを判定するための処理(後述)を実行する
。そして、ステップS4011において、ステップS4010の判定結果を受けてセキュ
リティ付加情報が破壊されると判断されたときにはステップS4013に移行し印刷を中
止させる。さらにステップS4015においてジョブがキャンセルされた旨を前述のよう
に操作パネルに表示する。一方、セキュリティ付加情報が破壊されないと判断された場合
にはステップS4012に移行して印刷を継続する。
ジが残っているかを判断し、残っている場合にはステップS4001に戻り、残っていな
い場合には処理を完了する。
図41はステップS4010の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
いる場合にはステップS4102において、第1の領域の抽出時に算出した元のグリッド
間隔OrigSizeを画像解析部1404から取得する。一方、拡大・縮小が設定され
ていない場合、下記のステップS4105に至る。
Sizeを算出し、ステップS4104においてTransSizeが許容範囲(前述し
たMinSizeおよびMaxSizeの範囲)に収まっているかの判定を行う。ここで
許容範囲外の場合はステップS4109において埋め込み情報であるセキュリティ付加情
報が破壊されるとの判定結果を出す。一方、許容範囲内である場合は、さらにステップS
4105において応用モードとしてエリア指定あるいは移動が指定されているかを判断す
る。そして、これらのいずれかが設定されている場合にはステップS4106において応
用モード適用後に画像イメージが残存するサイズを決定する。
る残存数を決定し、ステップS4108において残存数が規定の閾値を超えるかどうかを
判定する。この判定で上記残存数が規定の閾値を超えると判定される場合には第2の領域
の冗長性が十分であると判断してステップS4110に移行する。一方、そうでない場合
は冗長性が不十分であるのでセキュリティ付加情報が破壊されているとみなし、ステップ
S4109に至る。
ポジ反転あるいは鏡像が設定されている場合、ステップS4109に移行し、かならずセ
キュリティ付加情報は破壊されるとの判定結果を出す。一方、そうでない場合、ステップ
S4111に移行し、セキュリティ付加情報を破壊しないとの判定結果を出す。
情報を表現する画像データを対象として、説明をしてきた。
あることに気付くであろう。例えば、QRコード(登録商標)等の通常の2次元コードや
バーコードに適用可能であることに気付くであろう。あるいは、グリフコードやドットコ
ードといった2次元コードに適用可能であることに気付くであろう。通常の2次元コード
やバーコードでは、格子点上にドットを打つ、打たないを制御することによって情報を表
現する点で、「格子点からのドットのずれ方向によって付加情報を表現する方式」とは異
なる。しかし、一つ一つの格子点をなぞるラインが存在すると言う点では同じである。ま
た、一つ一つの格子点に一つ一つのドットが関連付けられているか否かという点でも、「
格子点からのドットのずれ方向によって付加情報を表現する」画像データと同じである。
もちろん、通常の2次元コードやバーコードでは、ドットの関連付けられていない格子点
が存在する(そして、それにより情報0を表現している)という点では異なるが。
う点でも同じである。このことを詳細に述べる。まず、通常の2次元コードやバーコード
の場合には、ドットが配置されている、配置されていないということによって付加情報を
表現している。また、「格子点からのドットのずれ方向によって付加情報を表現する」方
式では、格子点からのドットの配置位置によって付加情報を表現している。
前述した第1の実施形態では、グリッド間隔が所定範囲内(許容範囲内)であるか否か
に基づいて、変倍(拡大、縮小)の許可、不許可の判定を行った。
なくて、ドットサイズが所定範囲内(許容範囲内)であるか否かに基づいて、変倍の許可
、不許可の判定を行う。
隔)とドットサイズとが略一致する」方式には、あまり適さない方法である。なぜなら、
格子点間の距離(グリッド間隔)に関する判定を行った上に、ドットサイズに関する判定
を行うと、実質的に同じ判定を2回行うことになるからである。
ッド間隔)とドットサイズBとが略一致しない上に、互いの比率(AとBの比率)も変更
可能である」方式では、両方の判定を行う必要が生じうる。
0の破壊判定処理の形態とは別の形態について詳細を説明する。
図42は本実施形態におけるステップS4010の処理の詳細を説明するためのフロー
チャートである。なお、同図において図41に示したフローチャートと共通または類似の
処理ステップには共通の符号を付している。
いる場合にはステップS4102において、第1の領域の抽出時に算出した元のグリッド
間隔OrigSizeを画像解析部1404から取得する。さらに、ドット解析部180
3から平均ドットサイズDotSizeを取得する。一方、拡大・縮小が設定されていな
い場合、下記のステップS4105に至る。
Sizeを算出する。さらに、ステップS4103において、平均ドットサイズと拡大縮
小率に基づいて(両者を乗算する)ことによって、TransDotSizeを算出する
。ステップS4104においてTransSizeが許容範囲(前述したMinSize
およびMaxSizeの範囲)に収まっているかの判定を行う。ここで許容範囲外の場合
はステップS4109において埋め込み情報であるセキュリティ付加情報が破壊されると
の判定結果を出す。そして、ステップS4105以降の処理や、ステップS4201の処
理は行わない。一方、許容範囲内である場合は、ステップS4201に移行する。そして
、TransDotSizeが許容範囲に収まっているかの判定を行う。ここで、ここで
許容範囲外の場合はステップS4109において埋め込み情報であるセキュリティ付加情
報が破壊されるとの判定結果を出す。そして、ステップS4105以降の処理を行わない
。一方、許容範囲内である場合は、ステップS4105に移行する。そして、ステップS
4105において応用モードとしてエリア指定あるいは移動が指定されているかを判断す
る。そして、これらのいずれかが設定されている場合にはステップS4106において応
用モード適用後に画像イメージが残存するサイズを決定する。
る残存数を決定し、ステップS4108において残存数が規定の閾値を超えるかどうかを
判定する。この判定で上記残存数が規定の閾値を超えると判定される場合には第2の領域
の冗長性が十分であると判断してステップS4110に移行する。一方、そうでない場合
は冗長性が不十分であるのでセキュリティ付加情報が破壊されているとみなし、ステップ
S4109に至る。
ポジ反転あるいは鏡像が設定されている場合、ステップS4109に移行し、かならずセ
キュリティ付加情報は破壊されるとの判定結果を出す。一方、そうでない場合、ステップ
S4111に移行し、セキュリティ付加情報を破壊しないとの判定結果を出す。
ログラムコードを記憶した記憶媒体から、システムあるいは装置のコンピュータ(または
CPUやMPU)がそのプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。
した実施形態の機能を実現させることになる。そのため、このプログラムコード及びプロ
グラムコードを記憶/記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も本発明の一つを構
成することになる。
)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、
磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
ことによって実現される。また、このプログラムの実行とは、そのプログラムの指示に基
づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行う場
合も含まれる。
ピュータに接続された機能拡張ユニットによっても実現することもできる。この場合、ま
ず、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、
そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU
などが実際の処理の一部または全部を行う。こうした機能拡張ボードや機能拡張ユニット
による処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
111,112 クライアントPC
121 プリントサーバ
131,132 画像形成装置
401 原稿フィーダ
402 トレイ
411 コントローラ
412 操作部
413 スキャナ部
414 プリンタ部
801 CPU
802 RAM
803 ROM
804 HDD
805 操作部I/F
806 ネットワーク I/F
807 モデム
808 2値画像回転部
809 2値多値圧縮・伸張部
810 内部バス
811 スキャナI/F
812 スキャナ画像処理部
813 圧縮部
814 プリンタI/F
815 プリンタ画像処理部
816 伸張部
817 画像変換部
818 伸張部
819 圧縮部
820 回転部
821 変倍部
822 色空間変換部
823 2値多値変換部
824 多値2値変換部
825 移動部
826 間引き部
827 合成部
828 RIP
829 圧縮部
830 画像バス
1801 データ解析部
1802 ドット検知部
1803 ドット解析部
1804 絶対座標リスト記憶部
1805 ドット変換部
1806 相対座標リスト記憶部
1807 第1領域復号部
1808 第2領域復号部
Claims (5)
- 格子点に関連付けられたドットの配置によって付加情報を表現する画像を受取る印刷制御装置であって、
前記受取った画像から、前記格子点と当該格子点に隣接する格子点との間隔を決定する決定手段と、
ユーザから指示された変倍率と前記決定手段で決定された間隔とを乗算した値が所定の範囲内に収まる場合に、前記ユーザから指示された変倍率に合わせて前記画像を変倍し、
当該変倍された画像を印刷手段に印刷させるように制御し、
ユーザから指示された変倍率と前記決定手段で決定された間隔とを乗算した値が所定の範囲内に収まらない場合に、前記画像の前記印刷手段による印刷を中止又は中断するように制御する制御手段と
を有することを特徴とする印刷制御装置。 - ドットの配置によって付加情報を表現する画像を受取る印刷制御装置であって、
前記受取った画像から、前記ドットのサイズを決定する決定手段と、
ユーザから指示された変倍率と前記決定手段で決定されたドットのサイズとを乗算した値が所定の範囲内に収まる場合に、前記ユーザから指示された変倍率に合わせて前記画像を変倍し、当該変倍された画像を印刷手段に印刷させるように制御し、
ユーザから指示された変倍率と前記決定手段で決定されたドットのサイズとを乗算した値が所定の範囲内に収まらない場合に、前記画像の前記印刷手段による印刷を中止又は中断するように制御する制御手段と
を有することを特徴とする印刷制御装置。 - 格子点に関連付けられたドットの配置によって付加情報を表現する画像を受取る印刷制御装置における印刷制御方法であって、
前記受取った画像から、前記格子点と当該格子点に隣接する格子点との間隔を決定する決定ステップと、
ユーザから指示された変倍率と前記決定ステップで決定された間隔とを乗算した値が所定の範囲内に収まる場合に、前記ユーザから指示された変倍率に合わせて前記画像を変倍し、当該変倍された画像を印刷ステップに印刷させるように制御し、
ユーザから指示された変倍率と前記決定ステップで決定された間隔とを乗算した値が所定の範囲内に収まらない場合に、前記画像の前記印刷ステップによる印刷を中止又は中断するように制御する制御ステップと
を有することを特徴とする印刷制御方法。 - ドットの配置によって付加情報を表現する画像を受取る印刷制御装置における印刷制御方法であって、
前記受取った画像から、前記ドットのサイズを決定する決定ステップと、
ユーザから指示された変倍率と前記決定ステップで決定されたドットのサイズとを乗算した値が所定の範囲内に収まる場合に、前記ユーザから指示された変倍率に合わせて前記画像を変倍し、当該変倍された画像を印刷ステップに印刷させるように制御し、
ユーザから指示された変倍率と前記決定ステップで決定されたドットのサイズとを乗算した値が所定の範囲内に収まらない場合に、前記画像の前記印刷ステップによる印刷を中止又は中断するように制御する制御ステップと
を有することを特徴とする印刷制御方法。 - コンピュータを請求項1又は2に記載の印刷制御装置として機能させるためのプログラム。
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