JP5078995B2 - 鉛を含有しない起爆薬組成物および調製方法 - Google Patents

鉛を含有しない起爆薬組成物および調製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5078995B2
JP5078995B2 JP2009510942A JP2009510942A JP5078995B2 JP 5078995 B2 JP5078995 B2 JP 5078995B2 JP 2009510942 A JP2009510942 A JP 2009510942A JP 2009510942 A JP2009510942 A JP 2009510942A JP 5078995 B2 JP5078995 B2 JP 5078995B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitrotetrazolate
copper
mixture
product
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009510942A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009537519A (ja
Inventor
ジョン ダブリュ. フロナバーガー、
マイケル ディ. ウィリアムズ、
ウィリアム ビー. サンボーン、
Original Assignee
パシフィック・サイエンティフィック・エナジェティック・マテリアルズ・カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by パシフィック・サイエンティフィック・エナジェティック・マテリアルズ・カンパニー filed Critical パシフィック・サイエンティフィック・エナジェティック・マテリアルズ・カンパニー
Publication of JP2009537519A publication Critical patent/JP2009537519A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5078995B2 publication Critical patent/JP5078995B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06BEXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
    • C06B49/00Use of single substances as explosives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D257/00Heterocyclic compounds containing rings having four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D257/02Heterocyclic compounds containing rings having four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
    • C07D257/04Five-membered rings
    • C07D257/06Five-membered rings with nitrogen atoms directly attached to the ring carbon atom

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、LEAD−FREE PRIMARY EXPLOSIVE COMPOSITION AND METHOD OF PREPARATIONという名称の2006年5月16日に出願された米国特許仮出願第60/800,816号に関連し、その優先権の利益を主張する。816号出願は、参照により本明細書にその全体が組み込まれている。
本発明は、爆薬、特に鉛を含有しない起爆薬に関する。
爆発材料は、多種多様の用途を有する。起爆薬は、二次爆薬または主爆薬の爆発(charge)を開始するために、比較的少量で使用される感度の高い爆発材料である。起爆薬は、確実に爆発するのに十分に感度が高くなければならないが、取り扱いが非常に危険であるほどには高感度であってはならない。さらに、起爆薬は、長期間の貯蔵または温度の変動によって分解しないように十分な熱安定性を有するべきである。現在使用される多くの起爆薬は鉛を含有し、最もよく知られている例はアジ化鉛である。これらの鉛を含有する爆薬は、それらの使用および製造が鉛汚染の一因または原因となり得るため、環境の観点から望ましくない。
したがって、当技術分野においては、鉛を含有しない爆発材料、特に鉛を含有しない起爆薬に対する必要性が存在する。鉛を含有しない特定の起爆薬が提案されてきた。例えば、ニトロテトラゾール系の起爆薬が、米国特許第4,093,623号および同第4,094,879号、ならびに米国特許出願公開公報第2006/0030715号において提案されてきた。種々の理由のために、これらの提案された化合物のいくつかは、鉛を含有する起爆薬の商業的に実現可能な代替物としての役割を果たすことができず、一方他のものは、少なくともいくつかの商用の用途には望ましくない特徴を示す。例えば、米国特許出願公開公報第2006/0030715号は、(銅(II)錯体を含む)特定のニトロテトラゾール錯体を開示しており、これは、取り扱いおよび武器装填の観点から取り扱いが困難である結晶構造を形成する。
(発明の概要)
本発明の特定の実施形態は、鉛を含有しない起爆薬として使用することができる化合物および材料、ならびにこのような化合物および材料の調製方法を対象とする。
本発明の第1の態様は、化合物ニトロテトラゾレート銅(I)である。
本発明の別の態様は、下記のステップ:第一銅塩を提供するステップと、水を提供するステップと、5−ニトロテトラゾレート塩を提供するステップと、第一銅塩、水、および5−ニトロテトラゾレート塩を合わせて混合物を形成するステップと、混合物を加熱するステップとによって調製される化合物である。
本発明の別の態様は、下記のステップ:塩化第一銅を提供するステップと、水を提供するステップと、5−ニトロテトラゾレートナトリウムを提供するステップと、塩化第一銅、水、および5−ニトロテトラゾレートナトリウムを合わせて混合物を形成するステップと、混合物を加熱するステップとによって調製される化合物である。
本発明のまた別の態様は、第一銅塩を提供するステップと、水を提供するステップと、5−ニトロテトラゾレート塩を提供するステップと、第一銅塩、水、および5−ニトロテトラゾレート塩を合わせて混合物を形成するステップと、混合物を加熱するステップとからなる、ニトロテトラゾレート銅(I)の調製方法である。
本発明のまた別の態様は、塩化第一銅を提供するステップと、水を提供するステップと、5−ニトロテトラゾレートナトリウムを提供するステップと、塩化第一銅、水、および5−ニトロテトラゾレートナトリウムを合わせて混合物を形成するステップと、混合物を加熱するステップとからなる、ニトロテトラゾレート銅(I)の調製方法である。
本発明のさらなる態様は、第一銅塩を提供するステップと、水を提供するステップと、5−ニトロテトラゾレート塩を提供するステップと、第一銅塩、水、および5−ニトロテトラゾレート塩を合わせて混合物を形成するステップと、混合物を加熱するステップとを含む、鉛を含有しない起爆薬の調製方法である。
本発明のさらなる態様は、塩化第一銅を提供するステップと、水を提供するステップと、5−ニトロテトラゾレートナトリウムを提供するステップと、塩化第一銅、水、および5−ニトロテトラゾレートナトリウムを合わせて混合物を形成するステップと、混合物を加熱するステップとを含む、鉛を含有しない起爆薬の調製方法である。
本発明の別の態様は、水中での第一銅塩および5−ニトロテトラゾレート塩の反応生成物である。
本発明のまたさらなる態様は、水中での塩化第一銅および5−ニトロテトラゾレートナトリウムの反応生成物である。
本発明の別の態様は、下記のステップ:塩化第一銅を提供するステップと、溶媒(水でもよい)を提供するステップと、5−ニトロテトラゾレートナトリウムを提供するステップと、塩化第一銅、溶媒、および5−ニトロテトラゾレートナトリウムを合わせて混合物を形成するステップと、混合物を加熱するステップとによって調製される生成物である。
本発明の別の態様は、下記のステップ:塩化第一銅を提供するステップと、溶媒(水でもよい)を提供するステップと、5−ニトロテトラゾレートナトリウムを提供するステップと、塩酸を提供するステップと、塩化第一銅、溶媒、5−ニトロテトラゾレートナトリウム、および塩酸を合わせて混合物を形成するステップと、混合物を加熱するステップとによって調製される生成物である。
本発明の別の態様は、下記のステップ:第一銅塩を提供するステップと、水を提供するステップと、5−ニトロテトラゾレート塩を提供するステップと、塩酸を提供するステップと、第一銅塩、水、5−ニトロテトラゾレート塩、および塩酸を合わせて混合物を形成するステップと、混合物を加熱するステップとによって調製される化合物である。
本発明のまた別の態様は、第一銅塩を提供するステップと、水を提供するステップと、5−ニトロテトラゾレート塩を提供するステップと、塩酸を提供するステップと、第一銅塩、水、5−ニトロテトラゾレート塩、および塩酸を合わせて混合物を形成するステップと、混合物を加熱するステップとからなる、ニトロテトラゾレート銅(I)の調製方法である。
本発明の別の態様は、銅(I)イオンを提供するステップと、5−ニトロテトラゾレートイオンを提供するステップと、溶媒を提供するステップと、銅(I)イオン、5−ニトロテトラゾレートイオン、および溶媒を合わせて混合物を形成するステップと、混合物を加熱するステップとからなる、ニトロテトラゾレート銅(I)の調製方法である。本発明の別の態様は、上記のステップによって調製される化合物である。
本発明の態様の上記の説明は、例示および説明の目的のために提示した。本発明の他の態様は、本発明に精通している人には明確であろう。
(発明の詳細な説明)
本発明の一態様は、化合物ニトロテトラゾレート銅(I)である。ニトロテトラゾレート銅(I)には、2種の異性体があり得るが、その両方とも本明細書において企図されている。異性体を下記に示す。
Figure 0005078995
あるいは、異性体(I)が企図されている。あるいは、異性体(II)が企図されている。また他の代替物として、異性体(I)および(II)の混合物が企図されている。本出願人等は、USAARADC Technical Report ARBRL−TR−02371(SchroederおよびHenry)が、1−置換テトラゾールは2−置換テトラゾールに比べてより安定であると示唆していることに留意している。有意量(例えば、約1重量パーセント超、またはあるいは、約5重量パーセント超)のニトロテトラゾレート銅(I)を含有する任意の混合物もまた企図されている。
ニトロテトラゾレート銅(I)の調製方法は、本出願において企図されている。ニトロテトラゾレート銅(I)は、溶媒(例えば、水)中で銅(I)塩(例えば、塩化第一銅)および5−ニトロテトラゾレート塩(例えば、5−ニトロテトラゾレートナトリウム)を反応させることによって調製することができる。任意の適切な銅(I)塩、または銅(I)塩の混合物を用いることができる。適切な銅(I)塩には、(それだけに限らないが)塩化第一銅および臭化第一銅が挙げられる。あるいは、塩化第一銅を、銅(I)塩として使用することができる。同様に、任意の適切な5−ニトロテトラゾレート塩、または5−ニトロテトラゾレート塩の混合物を用いることができる。適切な5−ニトロテトラゾレート塩には、(それだけに限らないが)5−ニトロテトラゾレートナトリウムおよび5−ニトロテトラゾレートカリウムが挙げられる。同様に、任意の適切な溶媒、または溶媒の混合物を用いることができる。適切な溶媒には、(それだけに限らないが)水、ジメチルスルホキシド(DMSO)、および他の極性有機溶媒が挙げられる。任意選択で、酸(例えば、塩酸)を、上記の反応物に加えることができる。適切な酸には、(それだけに限らないが)硝酸、硫酸、過塩素酸、および酢酸が挙げられる。あるいは、塩酸を使用することができる。
上記で言及した塩のイオン型は、ニトロテトラゾレート銅(I)の調製に用いることができることが理解されるであろう。すなわち、ニトロテトラゾレート銅(I)は、銅(I)イオンおよび5−ニトロテトラゾレートイオンを合わせて、ニトロテトラゾレート銅(I)を形成する反応によって調製することができる。非限定的な例として、銅(I)塩は、5−ニトロテトラゾレートイオンと反応して、ニトロテトラゾレート銅(I)を形成することができる。
これらの成分は、ニトロテトラゾレート銅(I)を合成するのに適切な条件下で反応することができる。あるいは、これらの成分は、それらを一緒に混合し、次いで混合物を加熱することによって反応させることができる。混合物は、約70℃〜約150℃の温度範囲で、あるいは約80℃〜約130℃の温度範囲で、あるいは約100℃まで加熱することができる。あるいはまた、還流凝縮器を用いることができ、混合物を還流温度まで加熱することができる。加熱または還流ステップの持続時間は、約5分間超、あるいは約10分間超、あるいは約20分間超、あるいは約10分間〜約2時間、あるいは約10分間〜約1時間、あるいは約15分間の持続時間である。あるいは、加熱または還流ステップは、反応が完結するのに十分な持続時間であってもよい。
用いる成分の量に関しては、5−ニトロテトラゾレートは、銅(I)1モル当たり5−ニトロテトラゾレートを約0.5モル〜約4モルのモル比で供給することができる。あるいは、5−ニトロテトラゾレートは、銅(I)1モル当たり5−ニトロテトラゾレートを約0.8モル〜約1.5モルのモル比で供給することができる。あるいは、5−ニトロテトラゾレートは、銅(I)1モル当たり5−ニトロテトラゾレートを約1モル〜約1.2モルのモル比で供給することができる。例えば、5−ニトロテトラゾレートナトリウム(NaNT)は、塩化第一銅1モル当たりNaNTを約0.5モル〜約4モル、あるいは塩化第一銅1モル当たりNaNTを約0.8モル〜約1.5モル、あるいは塩化第一銅1モル当たりNaNTを約1モル〜約1.2モルのモル比で供給することができる。
溶媒は、5−ニトロテトラゾレートと銅(I)との反応を実現するのに適切な量で供給することができる。例えば、水(または他の溶媒)は、5−ニトロテトラゾレート塩と銅(I)塩との反応を実現するのに適切な量で供給することができる。より具体的な例として、水(または他の溶媒)は、NaNTと塩化第一銅との反応を実現するのに適切な量で供給することができる。あるいは、水(または他の溶媒)は、反応混合物中の5−ニトロテトラゾレート塩の濃度が、約0.01M〜約2Mの範囲で、あるいは約0.05M〜約0.5Mの範囲で、あるいは約0.3Mであるように供給することができる。例えば、水は、反応混合物中のNaNT濃度が、約0.01M〜約2Mの範囲で、あるいは約0.05M〜約0.5Mの範囲で、あるいは約0.3Mであるように供給することができる。
酸を反応物に加えることによって、得られる生成物の熱安定性を向上させることができる。したがって、得られる生成物の熱安定性を向上させる量で、酸を反応物に加えることができる。あるいは、酸は、5−ニトロテトラゾレート1モル当たり酸を約0.1モル〜約5モルのモル比で、あるいは5−ニトロテトラゾレート1モル当たり酸を約0.5モル〜約3モルのモル比で、あるいは5−ニトロテトラゾレート1モル当たり酸を約1モルのモル比で、反応混合物に加えることができる。反応物に加える酸は、例えば塩酸でよい。あるいは、硝酸、硫酸、過塩素酸、もしくは酢酸、または(塩酸を含む)上記の混合物を加えてもよい。これらの例示的な酸は、典型的には水溶液で供給される。
反応成分は、反応を実現するのに適切な任意の順番または順序で混合することができる。非限定的な例として、5−ニトロテトラゾレート塩と銅(I)塩との反応は、5−ニトロテトラゾレート塩の水溶液を銅(I)塩の水性懸濁液に加えることによって、またはその反対によって実施することができる。このような反応方法が用いられる場合は、水溶液中の5−ニトロテトラゾレート塩の濃度は、約0.05M〜約3Mの範囲で、あるいは約0.1M〜約1Mの範囲で、あるいは約0.2M〜約0.3M、あるいは0.28Mであってよい。水性懸濁液中の銅(I)塩の濃度は、約0.005g/ml〜約2g/mlの範囲で、あるいは約0.01g/ml〜約1g/mlの範囲で、あるいは約0.1g/ml、あるいは約0.02g/mlであってよい。任意選択の酸が用いられる場合には、このような酸は、混合する前に、5−ニトロテトラゾレート塩溶液または銅(I)塩懸濁液に加えることができ、あるいは混合した後に反応混合物に加えることができる(あるいは、複数の時点で別々の添加ステップにおいて加えることもできる)。非限定的な例として、銅(I)塩懸濁液と混合する前に、酸を5−ニトロテトラゾレート塩溶液に加える場合、5−ニトロテトラゾレート1モル当たり酸を約0.1モル〜約5モルのモル比、あるいは5−ニトロテトラゾレート1モル当たり酸を約0.5モル〜約3モルのモル比、あるいは5−ニトロテトラゾレート1モル当たり酸を約1モルのモル比で加えることができる。
第一銅塩(例えば、塩化第一銅)、水、および5−ニトロテトラゾレート塩(例えば、5−ニトロテトラゾレートナトリウム)の反応によって形成されるニトロテトラゾレート銅(I)は、沈殿物であってよい。この沈殿物は、当業者に知られている適切な方法によって分離することができる。あるいは、この沈殿物は、濾過によって分離することができる。あるいはまた、浮選技術を使用して沈殿物を分離することができる。より微細なまたはより軽い沈殿粒子を、より粗いまたはより重い沈殿物粒子から分離することが望ましい場合がある(例えば、取り扱いおよび装填の容易さの観点から、より粗いまたはより重い粒子が望ましい場合がある)。当業者に知られている他の技術と同様に、浮選技術を用いてこのような分離を行うことができる。あるいは、微粒子は、注意深くデカントすることによって除去することができる。あるいは、沈殿物(例えば、濃褐色の沈殿物であり得る)は、濾紙上で回収される。
第一銅塩(例えば、塩化第一銅)、水、および5−ニトロテトラゾレート塩(例えば、5−ニトロテトラゾレートナトリウム)の反応によって形成される沈殿物は、洗浄することができる。例えば、生成物は、水で1回または複数回洗浄することができる。あるいは、生成物は、アルコール、例えばイソプロパノールで1回または複数回洗浄することができる。あるいは生成物は、水およびアルコールの両方で複数回、任意の順番で洗浄することができる。例えば生成物は、水、次いでイソプロパノールで順次洗浄することができる。次いで、生成物を乾燥することができる。例えば、生成物は、風乾することができる。あるいは生成物は、オーブン内で65〜80℃にて乾燥させることができる。
本出願は、上記で説明した方法によって作製された生成物も企図している。すなわち、本出願は、上記の条件および成分量で、水中にて第一銅塩(例えば、塩化第一銅)と5−ニトロテトラゾレート塩(例えば、5−ニトロテトラゾレートナトリウム)とを反応させることによって作製される生成物を企図している。本出願は、上記のようにして作製された、第一銅塩(例えば、塩化第一銅)、水、および5−ニトロテトラゾレート塩(例えば、5−ニトロテトラゾレートナトリウム)の反応生成物も企図している。
本出願の方法で企図し作製した生成物(本発明の少なくともいくつかの態様では、ニトロテトラゾレート銅(I))は、鉛を含有せず、爆薬、特に起爆薬として使用するために適していることが見出された。したがって、本出願は、起爆薬としての使用に適した化合物の調製方法、およびこのような化合物を用いた爆発装置も企図している。利点としては、軍事用および商用用途の両方において、低コスト、調製の容易さ、および低毒性の廃棄物流、ならびに低鉛材料に関連する健康上の効用が挙げられる。
(ニトロテトラゾレート銅(I)を含む)本出願の方法で企図し作製した生成物は、装填および取り扱いに適した結晶構造を示す。このような結晶構造の非限定的な例を、図5に示す(走査型電子顕微鏡(SEM)写真)。
下記の実施例は、本明細書において教示したような材料の調製および特徴を示す。
(実施例1)
ニトロテトラゾレート銅(I)を下記のようにして調製した。塩化第一銅(0.10g)を、窒素雰囲気下で25mLErlenmeyerフラスコ内の5mLの水に懸濁させた。混合物を、撹拌しながらホットプレート上で90℃に加熱した。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(0.178g)を5mLの水に溶解し、移すために2mLの水を使用してフラスコ中に加えた。溶液を高温で5分間撹拌し、その時点で少量の褐色がかった固体が形成された。混合物を加熱しながらさらに9分間撹拌すると、加熱物は懸濁した。得られた褐色の固体を、Millipore HVLP(0.45μm)濾紙上で濾過し、水で2回、イソプロパノールで3回洗浄し、次いで対流式オーブン内で70℃にて乾燥させた。
この固体についての示差走査熱量測定(DSC)分析の結果を、図1に示す。この固体についてのフーリエ変換赤外分光法(FTIR)分析の結果を、図2に示す。
(実施例2)
ニトロテトラゾレート銅(I)を下記のようにして調製した。塩化第一銅(0.90g、9.01mmol)を、長円形の磁気撹拌棒を備えた100mL丸底フラスコ内の20mLの水に懸濁させた。フラスコを油浴中に置き、600RPMの速度で制御された撹拌を開始した。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(2.08g、1.2当量)を、20mLの水に溶解し、フラスコ中に加えた。還流凝縮器をフラスコに取り付け、溶液を加熱還流(ほぼ100℃)した。当初緑色であった溶液は、加熱の間に褐色となり、還流温度または還流温度近くで褐色の沈殿物が形成された。溶液を約50分間還流させたままにした。フラスコを油浴から取り出した。淡褐色の微粒子を、注意深くデカントすることによって除去し、残りの濃褐色の材料をWhatman #1濾紙上で濾過した。濃褐色の生成物を水で3回、次いでイソプロパノールで3回洗浄し、透明な濾液を得た。結晶性生成物(1.12g)を、一晩風乾した。
この結晶性生成物についての示差走査熱量測定(DSC)分析の結果を、図3に示す。この結晶性生成物についてのフーリエ変換赤外分光法(FTMR)分析の結果を、図4に示す。図5は、この結晶性生成物の走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
結晶性ニトロテトラゾレート銅(I)生成物を、対流式オーブン内で65℃にて4時間さらに乾燥させ、次いで当業者に知られているいくつかの試験を受ける前に乾燥器内に貯蔵した。これらの試験の結果は以下の通りである。
摩擦感度試験
最大負荷重量2075gの小規模のJulius Peters BAMテスターを使用して摩擦感度試験を行った。アジ化鉛(一般的な鉛を含有する起爆薬)もまた、比較の目的で試験した。
ニトロテトラゾレート銅(I) 低燃焼(Low Fire)レベル:10g、非燃焼(No Fire)レベル:0g
アジ化鉛(RD1333) 低燃焼レベル;10g、非燃焼レベル:0g
衝撃感度試験
NATO AOP−7登録番号US/High Explosives/201.01.002の仕様に合致するように設計されたボール落下装置を使用して、衝撃感度を試験した。アジ化鉛もまた、比較の目的で試験した。
ニトロテトラゾレート銅(I) 0.040±0.010J
アジ化鉛(RD1333) 0.050±0.004J
強閉じ込め(Strong Confinement)/くぼみブロック(Dent Block)試験
同じ条件で比較するために、下記の手順を用いて、試験材料およびアジ化鉛(RD1333)を両方とも試験した(1つの粉末について3ユニット、計6ユニット)。ZPP(24mg)を、10kpsiで1オームの0.0022”stablohm電橋線を有するヘッダー(P/N2−300062)に圧入した。材料を壁厚7ミル(mil)のステンレス鋼缶に充填し、10kpsiで圧力をかけた。ヘッダーを圧入し、出力チャージと密着させ、密封した。ユニットを1”アルミニウムブロックに対して撃ち込み、得られたくぼみを記録した。
ニトロテトラゾレート銅(I) 平均くぼみ:0.037”、平均作用時間:46us
アジ化鉛(RD 1333) 平均くぼみ:0.033”、平均作用時間:45us
上記の比較試験から明らかなように、本発明の技術によって調製した材料は、アジ化鉛と少なくとも同等の性能を示した。
(実施例3)
ニトロテトラゾレート銅(I)を下記のようにして調製した。塩化第一銅(0.901g、9.01mmol)を、長円形の磁気撹拌棒を備えた100mL丸底フラスコ内の20mLの水に懸濁させた。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(2.08g、1.2当量)を、20mLの水に溶解し、フラスコ中に加えた。還流凝縮器をフラスコに取り付け、溶液を、予熱した(125℃)油浴中で加熱還流した。撹拌速度を300RPMに維持した。当初暗緑色であった溶液は、加熱の間に褐色となり、還流温度または還流温度近くで褐色の沈殿物が形成された。溶液を約45分間還流させたままにした。フラスコを油浴から取り出し、固体を放置して沈殿させた。フラスコをリングスタンドに置き、1L結晶皿上で懸濁させた。ゴム管を使用してガラス管(1/8”)を脱イオン水源に連結し、ガラス管をフラスコの底まで固体中に挿入した。脱イオン水を、沈殿物の微粒子が懸濁するような流量でフラスコ内に導入した。連続した脱イオン水流によって、これらを結晶皿中にデカントした。沈殿物のより大きな粒子が、丸底フラスコの底に残った。より大きな残った粒子(濃褐色の材料)を、Whatman #1濾紙上で濾過した。生成物は、水を用いて移し、次いでイソプロパノールで3回洗浄し、透明な濾液を得た。結晶性ニトロテトラゾレート銅(I)生成物(0.87g)を、当業者に知られているいくつかの分析を受ける前に、一晩風乾した。これらの分析の結果は以下の通りである。
この結晶性生成物についての示差走査熱量測定(DSC)分析の結果を、図6に示す。この結晶性生成物についてのフーリエ変換赤外分光法(FTIR)分析の結果を、図7に示す。
熱重量分析(TGA)を、この結晶性生成物の試料、ならびにコロイド状アジ化鉛およびアジ化銀の比較試料について行った。この分析の結果を図8に示す。TGA分析は、この結晶性生成物の熱安定性を示す。
エネルギー分散分光法(EDS)による分析を、この結晶性生成物について行った。この半定量分析の結果を図9および下記に示す。
Figure 0005078995
エネルギー分散分光法分析の結果は、この結晶性生成物が有意な量のナトリウムを含有しないことを示し、これは、銅錯体(例えば、米国特許出願公開公報第2006/0030715号に開示されているNaCu(NT)(HO)など)の存在を示すであろう。
紫外線分光光度法による分析を、この結晶性生成物について行った。この生成物の計量したサンプルを、1Nの水酸化ナトリウム中で温浸(digested)し、濾過し、酸化銅を除去した。この残渣のさび色は、それが酸化銅(I)であり、他の酸化銅ではないことを示した。適切に希釈した濾液の吸光度を、256ナノメートルで測定し、5−ニトロテトラゾレート含量を、予め作製しておいた下記の関係を使用して決定した。
Y=5243.4X−0.0098
上式において:Y=256ナノメートルでの吸光度
X=5−ニトロテトラゾレートナトリウムの濃度(モル/リットル)
UV分光光度法分析データを、図10および11に示す。これらの結果は、62.25%の5−ニトロテトラゾレート含量を示し、これは、1対1の比の銅と5−ニトロテトラゾレートについての64.22%の理論値と十分に接近している。
上記の分析の結果は、この結晶性生成物がニトロテトラゾレート銅(I)であることを示す。特に、エネルギー分散分光法分析の結果は、この結晶性生成物がナトリウムまたは塩素を含有しないことを示し、一方UV分光光度法分析の結果は、銅(I)が存在し、かつ銅およびニトロテトラゾールが1対1の比で存在することを示す。
(実施例4)
ニトロテトラゾレート銅(I)を下記のようにして調製した。塩化第一銅(0.45g)を、長円形の磁気撹拌棒を備えた100mL丸底フラスコ内の20mLの水中で懸濁させた。フラスコをグリセリン浴内に置き、300RPMの速度で制御された撹拌を開始した。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(0.98g)を、20mLの水に溶解し、フラスコ内に加えた。還流凝縮器をフラスコに取り付け、溶液を加熱還流(ほぼ100℃)した。当初緑色であった溶液は、加熱の間に褐色となり、還流温度または還流温度近くで褐色の沈殿物が形成された。溶液を約34分間還流させたままにした。フラスコをグリセリン浴から取り出した。微粒子を、デカントおよび水を加えることによって分離した。残りの沈殿物を、Whatman #1濾紙上で濾過した。濃褐色の生成物を水で3回、次いでイソプロパノールで3回洗浄し、透明な濾液を得た。この結晶性生成物をオーブン内で70℃にて乾燥させた。
密度試験を、この結晶性生成物について行った。ヘリウム比重びん法によって決定した密度は、2.81±0.005g/ccであった。
(実施例5)
ニトロテトラゾレート銅(I)を下記のようにして調製した。塩化第一銅(0.454g)を、アルゴン雰囲気下で、長円形の磁気撹拌棒を備えた100mL丸底フラスコ内の5mLの水に懸濁させた。フラスコをグリセリン浴内に置き、450RPMの速度で制御された撹拌を開始した。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(1.007g)を16mLの水に溶解し、6mLのHCl(1N)を加えた。5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液をフラスコに加えた。還流凝縮器をフラスコに取り付け、溶液を加熱還流(浴温:125℃)した。当初淡緑色であった溶液は、加熱の間にさび茶色となり、還流温度または還流温度近くで褐色の沈殿物が形成された。溶液を約16分間還流させたままにした。フラスコをグリセリン浴から取り出した。沈殿物をWhatman #1濾紙上で回収した。濃褐色の生成物を水で5回、次いでイソプロパノールで3回洗浄し、淡緑色の濾液を得た。この結晶性生成物をオーブン中で80℃にて乾燥させた。さび色の小さい結晶の収量は、0.631gであった。
この結晶性生成物の試料、ならびにコロイド状アジ化鉛およびアジ化銀の比較試料について、熱重量分析(TGA)を行った。この分析の結果を、図12に示す。TGA分析は、ニトロテトラゾレート銅(I)の熱安定性、およびその熱安定性がアジ化鉛より優れていることを示す。アジ化鉛の異常に低い値は、疑いの余地なく、アルゴンパージガス中に存在する酸素の少量の不純物を介したアジ化鉛の酸化鉛への酸化のためである。この現象は、ニトロテトラゾレート銅(I)またはアジ化銀の試料では見られない。実施例3および5についてのTGAの結果の差異は、これらの材料の調製による直接の結果である。実施例5は、調製において、希塩酸水溶液を用い、一方実施例3は、水のみを使用する。
この結晶性生成物についての示差走査熱量測定(DSC)分析の結果を、図13に示す。図14は、この生成物の光学顕微鏡写真(倍率:80×)である。
(実施例6)
生成物を下記のようにして調製する。塩化第一銅(0.50g)を、磁気撹拌棒を備えたフラスコ内の水に懸濁させる。フラスコをグリセリン浴中に置き、制御された撹拌を開始する。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(0.60g)を水に溶解し、フラスコ中に加える。還流凝縮器をフラスコに取り付け、溶液を還流するまで(ほぼ100℃)加熱する。当初緑色である溶液が、加熱の間に褐色となり、還流温度または還流温度近くで褐色の沈殿物が形成される。溶液を15分間還流させたままにする。フラスコをグリセリン浴から取り出す。注意深くデカントすることによって、微粒子を除去する。濃褐色の沈殿物をイソプロパノールで複数回洗浄する。次いで生成物を風乾する。
(実施例7)
生成物を下記のようにして調製する。塩化第一銅(0.83g)を水に懸濁させる。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(1.00g)を水に溶解させる。塩酸(1N)を、1:3の容量/容量比で5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液に加える。5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液を、塩化第一銅の水溶液に加える。還流凝縮器をフラスコに取り付け、溶液を還流する(ほぼ100℃)まで加熱する。当初緑色である溶液が、加熱の間に褐色となり、還流温度または還流温度近くで褐色の沈殿物が形成される。溶液を約30分間還流させたままにする。濃褐色の沈殿物を濾紙上で回収する。生成物を、水およびイソプロパノールで順次洗浄し、次いでオーブン内で80℃にて乾燥させる。
(実施例8)
生成物を下記のようにして調製する。5−ニトロテトラゾレートナトリウム(NaNT)の水溶液および塩化第一銅の懸濁液を、得られるモル比が塩化第一銅1モル当たりNaNTが約1.2モルであるように混合する。混合した水性混合物を還流するまで(ほぼ100℃)加熱する。当初緑色である溶液が、加熱の間に褐色となり、還流温度または還流温度近くで褐色の沈殿物が形成される。溶液を最長2時間還流させたままにする。注意深くデカントすることによって、微粒子を除去する。濃褐色の生成物をイソプロパノールで複数回洗浄する。生成物をオーブン内で70℃にて乾燥させる。
(実施例9)
生成物を下記のようにして調製する。5−ニトロテトラゾレートナトリウム(NaNT)の水溶液および塩化第一銅の懸濁液を、得られるモル比が塩化第一銅1モル当たりNaNTが約1モルであるように混合する。混合した水性混合物を90℃に加熱する。当初緑色である溶液が、加熱の間に褐色となり、褐色の沈殿物が形成される。溶液を最長2時間加熱する。加熱を止め、淡褐色の微粒子を除去すると、濃褐色の生成物が残る。濃褐色の沈殿物を濾紙上で回収する。濃褐色の生成物を、水およびイソプロパノールで順次洗浄する。次いで生成物をオーブン内で65℃にて乾燥させる。
(実施例10)
生成物を下記のようにして調製する。塩化第一銅(1.00g)を、アルゴン雰囲気下で水に懸濁させる。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(3.48g)を水に溶解させる。硝酸(1N)を、1:5の容量/容量比で5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液に加える。5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液を、塩化第一銅の水溶液に加える。混合した溶液を約105℃に加熱する。当初緑色である溶液が、加熱の間に褐色となり、褐色の沈殿物が形成される。溶液を約60分間105℃に維持する。フラスコを、熱源から取り外す。注意深くデカントすることによって、微粒子を除去する。生成物を、水およびイソプロパノールで順次洗浄し、次いでオーブン内で80℃にて乾燥させる。
(実施例11)
生成物を下記のようにして調製する。5−ニトロテトラゾレートナトリウム(NaNT)の水溶液および塩化第一銅の懸濁液を、得られるモル比が塩化第一銅1モル当たりNaNTが約0.85モルであるように混合する。混合した水性混合物を95℃に加熱する。当初緑色である溶液が、加熱の間に褐色となり、褐色の沈殿物が形成される。溶液を最長2時間加熱する。熱源から取り外し、淡褐色の微粒子を除去すると、濃褐色の生成物が残る。濃褐色の沈殿物を濾紙上で回収する。濃褐色の生成物を、水およびイソプロパノールで順次洗浄する。次いで生成物をオーブン内で80℃にて乾燥させる。
(実施例12)
生成物を下記のようにして調製する。塩化第一銅(0.99g)を水に懸濁させる。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(1.73g)を水に溶解させる。5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液を、塩化第一銅の水溶液を含有するフラスコに加える。混合した水溶液を100℃に加熱する。当初緑色である溶液が、加熱の間に褐色となり、褐色の沈殿物が形成される。溶液を約30分間加熱する。得られた生成物を回収し、イソプロパノールで洗浄し、乾燥させる。
(実施例13)
生成物を下記のようにして調製する。塩化第一銅(0.50g)を、磁気撹拌棒を備えたフラスコ内の水に懸濁させる。フラスコをグリセリン浴中に置き、制御された撹拌を開始する。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(0.93g)を水に溶解させる。過塩素酸(0.1N)を、1:5の容量/容量比で5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液に加える。5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液を、塩化第一銅の水溶液を含有するフラスコに加える。混合した水溶液を105℃に加熱する。当初緑色である溶液が、加熱の間に褐色となり、褐色の沈殿物が形成される。溶液を約15分間加熱する。フラスコをグリセリン浴から取り出す。注意深くデカントすることによって、微粒子を除去する。次いで濃褐色の沈殿物を濾紙上に回収する。濃褐色の沈殿物をイソプロパノールで複数回洗浄する。次いで生成物を風乾する。
(実施例14)
生成物を下記のようにして調製する。5−ニトロテトラゾレートナトリウム(NaNT)の水溶液および塩化第一銅の懸濁液を、得られるモル比が塩化第一銅1モル当たりNaNTが約0.8モルであるように混合する。混合した水性混合物を約110℃に加熱する。当初緑色である溶液が、加熱の間に褐色となり、褐色の沈殿物が形成される。溶液を最長2時間加熱する。注意深くデカントすることによって、得られた微粒子を除去する。得られた濃褐色の沈殿物を濾紙上に回収する。濃褐色の沈殿物を、水およびイソプロパノールで順次洗浄し、次いでオーブン内で80℃にて乾燥させる。
(実施例15)
生成物を下記のようにして調製する。塩化第一銅(0.99g)を水に懸濁させる。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(1.73g)を水に溶解させる。塩酸(1N)を、1:4の容量/容量比で5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液に加える。5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液を、塩化第一銅の水溶液に加える。溶液を約110℃に加熱する。溶液を約30分間加熱する。得られた生成物を回収し、イソプロパノールで洗浄し、乾燥させる。
(実施例16)
生成物を下記のようにして調製する。塩化第一銅(0.50g)を、磁気撹拌棒を備えたフラスコ内の水に懸濁させる。フラスコをグリセリン浴中に置き、制御された撹拌を開始する。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(1.05g)を水に溶解させる。硫酸(0.2N)を、1:2の容量/容量比で5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液に加える。5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液を、塩化第一銅の水溶液を含有するフラスコに加える。溶液を約85℃に加熱する。溶液を約45分間加熱する。フラスコをグリセリン浴から取り出す。得られた生成物を回収し、イソプロパノールで洗浄し、乾燥させる。
(実施例17)
生成物を下記のようにして調製する。5−ニトロテトラゾレートナトリウム(NaNT)の水溶液および塩化第一銅の懸濁液を、得られるモル比が塩化第一銅1モル当たりNaNTが約0.75モルであるように混合する。混合した水性混合物を125℃にして25分間加熱する。熱源から取り外し、薄褐色の微粒子を除去すると、濃褐色の生成物が残る。濃褐色の沈殿物を濾紙上で回収する。濃褐色の生成物をイソプロパノールで複数回洗浄する。次いで生成物をオーブン内で80℃にて乾燥させる。
(実施例18)
生成物を下記のようにして調製する。5−ニトロテトラゾレートナトリウム(NaNT)の水溶液および塩化第一銅の懸濁液を、得られるモル比が塩化第一銅1モル当たりNaNTが約2モルであるように混合する。混合した水性混合物を115℃にして90分間加熱する。熱源から取り外し、次いで濃褐色の沈殿物を濾紙上に回収する。濃褐色の生成物を、水およびイソプロパノールで順次洗浄する。次いで生成物をオーブン内で80℃にて乾燥させる。
(実施例19)
生成物を下記のようにして調製する。塩化第一銅(0.50g)を、アルゴン雰囲気下で、磁気撹拌棒を備えたフラスコ内の水に懸濁させる。フラスコをグリセリン浴中に置き、制御された撹拌を開始する。5−ニトロテトラゾレートナトリウム二水和物(1.04g)を水に溶解させる。塩酸(0.1N)を、1:1の容量/容量比で5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液に加える。5−ニトロテトラゾレートナトリウム溶液を、塩化第一銅の水溶液を含有するフラスコに加える。混合した水溶液を90℃にして約35分間加熱する。フラスコをグリセリン浴から取り出す。注意深くデカントすることによって、微粒子を除去し、次いで濃褐色の沈殿物を濾紙上に回収する。濃褐色の沈殿物をイソプロパノールで複数回洗浄する。次いで生成物を風乾する。
本明細書において引用したすべての特許、試験手順、および他の文献は、このような開示が、記載された本発明と不整合でない程度まで、およびこのような組込みが許容されるすべての範囲に関して、参照により完全に組み込まれている。
特定の実施形態を参照して本発明を説明し例示してきたが、本発明は本明細書において例示していない多くの異なる変形形態に適することが、当業者には理解されよう。したがって、これらの理由のため、本発明の真の範囲を決定する目的のために、参照は添付の特許請求の範囲に対してのみ行われるものである。
米国特許実務に従い、従属請求項は単一の請求項に従属しているが、任意の従属請求項に記載の特徴の各々は、他の従属請求項または主請求項の特徴の各々と組み合わせることができる。
図1は、本発明の技術によって調製した材料についての示差走査熱量測定(DSC)分析の結果を示す。 図2は、本発明の技術によって調製した材料についてのフーリエ変換赤外分光法(FTIR)分析の結果を示す。 図3は、本発明の技術によって調製した材料についてのDSC分析の結果を示す。 図4は、本発明の技術によって調製した材料についてのFTIR分析の結果を示す。 図5は、本発明の技術によって調製した材料の走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。 図6は、本発明の技術によって調製した材料についてのDSC分析の結果を示す。 図7は、本発明の技術によって調製した材料についてのFTIR分析の結果を示す。 図8は、アジ化銀およびアジ化鉛と比較した、本発明の技術によって調製した材料についての熱重量分析(TGA)の結果を示す。 図9は、本発明の技術によって調製した材料についてのエネルギー分散分光法分析の結果を示す。 図10は、本発明の技術によって調製した材料についての紫外線分光光度法分析から得たスペクトルを示す。 図11は、図10に示された紫外線分光光度法のピーク表を示す。 図12は、アジ化銀およびアジ化鉛と比較した、本発明の技術によって調製した材料についてのTGA分析の結果を示す。 図13は、本発明の技術によって調製した材料についてのDSC分析の結果を示す。 図14は、本発明の技術によって調製した材料の光学顕微鏡写真を示す。

Claims (22)

  1. 銅(I)が1つの価電子を有する、ニトロテトラゾレート銅(I)である化合物。
  2. 異性体Aおよび異性体B
    Figure 0005078995
    からなる群の少なくとも1つから選択される式で表される化合物であって、それぞれの異性体が1つの価電子を有する銅イオンを含む、化合物
  3. 異性体Aが選択される、請求項2に記載の化合物。
  4. 異性体Bが選択される、請求項2に記載の化合物。
  5. (a)銅(I)塩と、
    (b)水と、
    (c)5−ニトロテトラゾレート
    との反応生成物であって、
    前記反応生成物が1重量%より多いニトロテトラゾレート銅(I)を含む、反応生成物
  6. (a)銅(I)を含有する物質と溶媒と、5−ニトロテトラゾレートを含有する物質とを合わせて混合物を形成するステップと、
    (b)前記混合物を加熱するステップ
    とを含む、ニトロテトラゾレート銅(I)の調製方法。
  7. 前記銅(I)を含有する物質が塩化第一銅または臭化第一銅である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記5−ニトロテトラゾレートを含有する物質が5−ニトロテトラゾレートナトリウムまたは5−ニトロテトラゾレートカリウムである、請求項6に記載の方法。
  9. 前記混合物が70℃〜150℃の温度範囲にて加熱される、請求項6に記載の方法。
  10. 前記混合物を少なくとも15分間前記温度範囲に維持する、請求項9に記載の方法。
  11. 加熱された混合物が、溶液中で沈殿物を形成する、請求項6に記載の方法。
  12. 前記沈殿物を前記溶液から分離するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記沈殿物が微粒子および粗粒子からなる、請求項11に記載の方法。
  14. 前記沈殿物の前記粗粒子を前記溶液から分離するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. (a)銅(I)塩と溶媒と、5−ニトロテトラゾレートを含有する物質とを合わせて混合物を形成するステップと、
    (b)前記混合物を加熱するステップ
    とを含む方法により調製される生成物であって、
    前記生成物が1重量%より多いニトロテトラゾレート銅(I)を含む、生成物
  16. (a)銅(I)塩と、溶媒と、5−ニトロテトラゾレートナトリウムと、酸とを合わせて混合物を形成するステップと、
    (b)前記混合物を加熱するステップ
    とを含む方法により調製される生成物であって、
    前記生成物が1重量%より多いニトロテトラゾレート銅(I)を含む、生成物
  17. 前記溶媒が水である、請求項16に記載の生成物。
  18. 前記溶媒が有機溶媒である、請求項16に記載の生成物。
  19. (a)銅(I)塩の水性懸濁液と5−ニトロテトラゾレート塩の水溶液とを合わせて混合物を形成するステップと、
    (b)前記混合物を加熱するステップ
    とを含む、ニトロテトラゾレート銅(I)を調製する方法。
  20. アジ化鉛の代わりに用いられる、請求項1に記載の化合物。
  21. 異性体Aおよび異性体Bの混合物である請求項1に記載の化合物であって、
    異性体Aが
    Figure 0005078995
    であり、
    異性体Bが
    Figure 0005078995
    である、化合物。
  22. 起爆薬の形態である、請求項21に記載の化合物。
JP2009510942A 2006-05-16 2007-02-20 鉛を含有しない起爆薬組成物および調製方法 Active JP5078995B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US80081606P 2006-05-16 2006-05-16
US60/800,816 2006-05-16
PCT/US2007/004846 WO2008048351A2 (en) 2006-05-16 2007-02-20 Lead-free primary explosive composition and method of preparation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009537519A JP2009537519A (ja) 2009-10-29
JP5078995B2 true JP5078995B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=39314561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009510942A Active JP5078995B2 (ja) 2006-05-16 2007-02-20 鉛を含有しない起爆薬組成物および調製方法

Country Status (8)

Country Link
US (4) US7833330B2 (ja)
EP (1) EP2018393B1 (ja)
JP (1) JP5078995B2 (ja)
AU (1) AU2007313468B2 (ja)
BR (1) BRPI0711825B1 (ja)
IL (2) IL194538A0 (ja)
NO (1) NO340986B1 (ja)
WO (1) WO2008048351A2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8163786B2 (en) 2006-05-16 2012-04-24 Pacific Scientific Energetic Materials Company Preparation of a lead-free primary explosive
AU2007313468B2 (en) 2006-05-16 2011-07-07 Pacific Scientific Energetic Materials Company Lead-free primary explosive composition and method of preparation
US8062443B2 (en) 2008-03-10 2011-11-22 Pacific Scientific Energetic Materials Company Lead-free primers
BRPI1007320B1 (pt) * 2009-01-23 2020-01-21 Pacific Scient Energetic Materials Co método para preparar um composto adequado para uso como explosivo primário
GB2491225B (en) * 2010-03-16 2013-05-01 Qinetiq Ltd MEMS detonator
US20120024178A1 (en) * 2010-07-29 2012-02-02 Fronabarger John W Lead-free primers for hot wire applications
US9278984B2 (en) 2012-08-08 2016-03-08 Pacific Scientific Energetic Materials Company Method for preparation of a lead-free primary explosive
CZ307254B6 (cs) 2012-11-14 2018-05-02 Austin Detonator, S.R.O. Iniciační látka zejména pro průmyslové rozbušky s dobou zpoždění výbuchu do 9000 ms od iniciace, způsoby její výroby, a průmyslová elektrická rozbuška a průmyslová neelektrická rozbuška
US9440934B1 (en) 2014-04-10 2016-09-13 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Synthesis of copper(I) 5-nitrotetrazolate
US9409830B1 (en) * 2015-03-30 2016-08-09 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Non-toxic primer mix
US10464908B2 (en) 2016-09-07 2019-11-05 Pacific Scientific Energetic Materials Company Purification of flow sodium 5-nitrotetrazolate solutions with copper modified cation exchange resin
KR101759872B1 (ko) * 2016-12-21 2017-07-20 한국해양과학기술원 초중량 해상구조물 설치용 유압식 높이조절장치
EP3562797B1 (en) 2016-12-28 2021-10-13 Atilim Universitesi New generation primary explosive
US11174560B2 (en) * 2019-05-09 2021-11-16 Ensign-Bickford Aerospace & Defense Company DBX-1, method of manufacture, and device including the DBX-1
US11312729B1 (en) 2019-10-17 2022-04-26 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Continuous manufacture of DBX-1
CN113831300A (zh) * 2021-11-04 2021-12-24 中国兵器工业第二一三研究所 一种起爆药5-硝基四唑亚铜的制备方法

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2066954A (en) * 1931-07-10 1937-01-05 Herz Edmund Von C-nitrotetrazole compounds
US2480141A (en) 1944-08-22 1949-08-30 Fed Cartridge Corp Primer mixture
NL300608A (ja) 1962-11-15 1900-01-01
US3150020A (en) 1963-10-29 1964-09-22 Earl E Kilmer Gasless igniter composition
US3351015A (en) 1965-02-09 1967-11-07 Leesona Corp Explosive activator
US3366055A (en) 1966-11-15 1968-01-30 Green Mansions Inc Semiconductive explosive igniter
US3486453A (en) 1968-03-07 1969-12-30 Hercules Inc Combustible primer for caseless ammunition
US3634510A (en) * 1969-08-28 1972-01-11 Universal Oil Prod Co Preparation of n-alkylcarboxamides
US3791301A (en) 1970-12-31 1974-02-12 Aai Corp Integral primer cartridge
GB1519796A (en) * 1975-11-11 1978-08-02 Secr Defence Production of 5-nitotetrazole salts
US4093623A (en) * 1977-05-05 1978-06-06 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Method of preparing the acid copper salt of 5-nitrotetrazole
US4133707A (en) 1977-11-14 1979-01-09 Olin Corporation Priming mix with minimum viscosity change
US5039812A (en) * 1981-04-13 1991-08-13 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Insensitive high density explosive
ZA948566B (en) 1993-11-18 1995-05-18 Ici America Inc Airbag igniter and method of manufacture
US5417160A (en) 1993-12-01 1995-05-23 Olin Corporation Lead-free priming mixture for percussion primer
US5684268A (en) 1995-09-29 1997-11-04 Remington Arms Company, Inc. Lead-free primer mix
US5610367A (en) 1995-10-06 1997-03-11 Federal-Hoffman, Inc. Non-toxic rim-fire primer
US5646367A (en) 1996-03-01 1997-07-08 Remington Arms Company, Inc. Conductive primer mix
US5831208A (en) 1996-12-13 1998-11-03 Federal Cartridge Company Lead-free centerfire primer with DDNP and barium nitrate oxidizer
US5717159A (en) 1997-02-19 1998-02-10 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Lead-free precussion primer mixes based on metastable interstitial composite (MIC) technology
KR100576950B1 (ko) 1997-09-08 2006-05-10 조디악 오토모티브 유에스 인크. 분산 장입물 팽창 시스템
DE19809550A1 (de) 1998-03-05 1999-09-09 Kempten Elektroschmelz Gmbh SiC-Speicherplattensubstrat mit einer Inertschicht auf der Oberfläche
EP1062188B1 (en) 1998-03-06 2008-08-13 General Dynamics Ordnance and Tactical Systems - Canada Inc. Non-toxic primers for small caliber ammunition
US6478903B1 (en) 2000-10-06 2002-11-12 Ra Brands, Llc Non-toxic primer mix
US20020143189A1 (en) * 2001-04-02 2002-10-03 Chiranjeevirao Sonti Potassium dinitro benzofuroxane and method of making same
ITMI20020418A1 (it) 2002-03-01 2003-09-01 Fiocchi Munizioni Spa Miscela innescante per inneschi di cartucce per armi portatili
JP2005036254A (ja) * 2003-07-16 2005-02-10 Mitsubishi Alum Co Ltd フィン材用ノンクロム皮膜型防食処理剤及びフィン材
US8784583B2 (en) * 2004-01-23 2014-07-22 Ra Brands, L.L.C. Priming mixtures for small arms
US7498446B2 (en) * 2004-02-13 2009-03-03 Los Alamos National Security, Llc Primary explosives
US7253288B2 (en) * 2004-09-08 2007-08-07 Pacific Scientific Energetic Materials Company Process for preparing substituted tetrazoles from aminotetrazole
JP4479527B2 (ja) 2004-09-17 2010-06-09 株式会社ニコン 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラム、および電子カメラ
AU2007313468B2 (en) 2006-05-16 2011-07-07 Pacific Scientific Energetic Materials Company Lead-free primary explosive composition and method of preparation
US8163786B2 (en) * 2006-05-16 2012-04-24 Pacific Scientific Energetic Materials Company Preparation of a lead-free primary explosive
US8062443B2 (en) 2008-03-10 2011-11-22 Pacific Scientific Energetic Materials Company Lead-free primers
BRPI1007320B1 (pt) 2009-01-23 2020-01-21 Pacific Scient Energetic Materials Co método para preparar um composto adequado para uso como explosivo primário
US20120024178A1 (en) 2010-07-29 2012-02-02 Fronabarger John W Lead-free primers for hot wire applications

Also Published As

Publication number Publication date
NO340986B1 (no) 2017-07-31
US20110108172A1 (en) 2011-05-12
US8523989B2 (en) 2013-09-03
US7833330B2 (en) 2010-11-16
EP2018393A4 (en) 2010-03-03
US20090069566A1 (en) 2009-03-12
BRPI0711825B1 (pt) 2016-12-06
JP2009537519A (ja) 2009-10-29
AU2007313468B2 (en) 2011-07-07
BRPI0711825A2 (pt) 2012-01-17
IL216459A0 (en) 2011-12-29
US8298324B2 (en) 2012-10-30
WO2008048351A3 (en) 2008-07-17
WO2008048351A2 (en) 2008-04-24
US20130204005A1 (en) 2013-08-08
US20120077983A1 (en) 2012-03-29
EP2018393B1 (en) 2012-06-27
EP2018393A2 (en) 2009-01-28
US8071784B2 (en) 2011-12-06
IL216459A (en) 2013-11-28
AU2007313468A1 (en) 2008-04-24
NO20085164L (no) 2009-02-13
IL194538A0 (en) 2009-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5078995B2 (ja) 鉛を含有しない起爆薬組成物および調製方法
US8440008B2 (en) Preparation of a lead-free primary explosive
Fronabarger et al. DBX‐1–A Lead Free Replacement for Lead Azide
Tang et al. Controlled reactivity of metastable n-Al@ Bi (IO3) 3 by employment of tea polyphenols as an interfacial layer
EP2389367B1 (en) Preparation of a lead-free primary explosive
KR20100110791A (ko) 극성 매체와의 친화성이 우수한 은 미분 및 은 잉크
JPH08337418A (ja) ハンダ用溶剤として使用可能な混合物の製法及び該方法に使用するための反応混合物
Caldera‐Villalobos et al. Polyelectrolytes with tetrazole pendant groups useful in the stabilization of Au and Ag nanoparticles
US8632643B2 (en) Alternative to tetrazene
AU2015259339B2 (en) Method for preparation of silver azide
Anniyappan et al. Method of Producing Uniformly Shaped and Sized Particles of 2, 4, 6-Triazido-1, 3, 5-triazine by Emulsion Crystallization
Klapoetke et al. Less sensitive transition metal salts of the 5-nitrotetrazolate anion
CN110628039B (zh) 一种基于双三足凝胶因子的超分子聚合物水凝胶及其应用
Orbovic et al. Production of exploding materials for electro explosive devices
WO2021193104A1 (ja) ダイヤモンド合成用爆薬組成物
JP2005350374A (ja) ボラ型電解質化合物、ボラ型電解質化合物の染色助剤

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120828

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5078995

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250