JP5074802B2 - 画像形成装置、製品寿命維持方法 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル複写機、プリンタ、スキャナなどの画像形成装置等に関し、詳しくは、利用環境に応じて製品寿命を延命する画像形成装置等に関する。
装置に利用される電子部品の劣化は、時間的な要素に加えてその装置自体の環境条件、特に周辺温度に大きく影響される。
通常、製品(装置)には適応し得る環境条件、即ち適応環境が明示されており、そしてその適応環境における製品寿命が保証されている。しかしながら、製品が常時適応した環境条件で利用されるとは限らない。例えば10℃〜33℃の適応環境が定められている画像形成装置であっても、10℃以下あるいは33℃以上の使用環境下で利用されることが多々ある。また、冷却用ダクトが壁や障害物近傍に配置された場合、一見して使用環境には問題ないが、装置内部の温度が過度に上昇してしまい、結果として適応環境の範囲を逸脱することもある。
装置に所定年数の保証が与えられている場合、当該装置を構成する各電子部品には、上記適応環境において最低、保証年数の寿命を全う可能に設計される。しかし、上述のように環境条件を逸脱した場合、装置の寿命が保証年数を満たさずに全うされ、即ち保証期間内における故障の原因となる。
保証年数を満たさずに故障した場合には、ユーザは製品を修理し、あるいは新たに製品を購入するのが通常であるが、この手続には一定の期間が必要となり、業務遂行に影響を及ぼす。また、製品の販売者にとっては、修理や購入要求に対して即座に対応可能にするため、常時部品や製品の在庫を抱える必要が生じ、コスト増加の一因となっている。さらに、適応環境外の利用にもかかわらず、保証期間を満了しなかった場合には無償修理が行われるケースがあり、即ち本来なら不要な維持コストが要求される。
なお、例えば、特開2005−33914号公報(特許文献1)には、寿命パラメータを格納し、この寿命パラメータにしたがってDC補助電源の寿命を予測する技術が開示されている。
特開2005−33914号公報
寿命を予測し通知することは、業務遂行に支障をきたさないようにするためにも重要なことである。しかしながら、製品の販売者にとっては、適応環境外の利用である場合であっても保証対応となるケースがあり、不要な維持コストが必要となる点については何ら解決に至っていない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、利用環境に応じて製品寿命を延命可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を採用している。即ち本発明における画像形成装置においては、温度により寿命が変動するコンデンサの定格使用時の寿命である定格寿命を記憶する定格寿命記憶手段と、温度を測定する温度測定手段と、利用開始時からの動作時間を計測する動作時間計測手段と、上記計測した動作時間と当該動作時間の計測時に測定された温度とに基づいて上記コンデンサの実際の寿命である実測寿命を算出する寿命算出手段と、算出した上記実測寿命と上記記憶された定格寿命と動作時間とに基づいて、コンデンサの定格寿命の達成の可否を所定期間毎に判定する寿命判定手段と、上記寿命判定手段により定格寿命の達成を否と判定された場合に、上記コンデンサの延命を図る方向に温度を上昇又は下降させるように温度を制御する温度制御手段とを備える。さらに、上記寿命判定手段の判定に基づいて、コンデンサの定格寿命の達成の可否に関する情報を表示する表示手段を備える。又、上記寿命算出手段は、動作時間と当該動作時間の計測時に測定された温度との積算に基づいて実測寿命を算出する。又、上記寿命判定手段は、定格寿命と動作時間とに基づいて残りの動作保証時間を算出し、当該算出した動作保証時間が実測寿命より長いと判定された際に、定格寿命の達成を否と判定する。又、上記温度制御手段は、上記寿命判定手段により定格寿命の達成を否と判定された場合に、自装置の消費電力を減少させる方向にサービス提供能力を制御する。又、上記温度制御手段は、算出された上記動作保証時間に基づいて、実測寿命を延命可能な温度を算出すると共に、当該算出された温度に基づいて温度を制御する。又、さらに、温度を上昇又は下降させる温度昇降手段の異常を検知するための閾値を記憶する閾値記憶手段を備え、上記温度制御手段は、動作時間と当該動作時間の計測時に測定された温度との積算値と上記閾値とに基づいて、上記温度昇降手段の異常を検知する。又、本発明に係る製品寿命維持方法は、温度により寿命が変動するコンデンサの定格使用時の寿命である定格寿命を記憶する定格寿命記憶ステップと、温度を測定する温度測定ステップと、利用開始時からの動作時間を計測する動作時間計測ステップと、上記計測した動作時間と、当該動作時間の計測時に測定された温度とに基づいて、上記コンデンサの実際の寿命である実測寿命を算出する寿命算出ステップと、算出した上記実測寿命と、温度により寿命が変動するコンデンサの定格使用時の寿命である定格寿命と、動作時間とに基づいて、コンデンサの定格寿命の達成の可否を所定期間毎に判定する寿命判定ステップと、上記寿命判定ステップにより定格寿命の達成を否と判定された場合に、上記コンデンサの延命を図る方向に温度を上昇又は下降させるように温度を制御する温度制御ステップとを備える。
コンデンサのあらかじめ設定された寿命に対して、随時使用環境における実測寿命を算出し、これに従って温度制御を行っている。これにより、非適応環境においても各コンデンサは寿命を全うすることが可能となる。従って、故障までの期間を容易に予測でき、ユーザや販売者は故障時の対応をスムーズに行うことができ、不要なコストを削減できる。
また、保証期間であっても定格寿命が達成不可能である警告表示を行う構成では、非適用環境での使用であることをユーザに知らしめることができる。
さらに、残りの寿命を全うできる温度を算出し、これに応じて温度制御を行う構成では、単にファンの回転数の限界まで上げるのとは異なり最低限の回転数で寿命を全う可能とすることができる。従って、ファンによる必要以上の冷却によって、大きなノイズが発生することを防止可能となる。また、サービス提供能力を抑える場合であっても、必要以上に低下させることを防止できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
以下、本発明に係る画像形成装置101について説明する。
図1は、画像形成装置100の概略模式図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
本発明の画像形成装置100は、例えばプリンタやスキャナ単体、あるいはプリンタ、コピー、スキャナ、ファックス等を備えた複合機等が該当する。
なお、一例として複合機を利用して原稿のコピーを行う際の画像形成装置の動作を簡単に説明する。
ユーザが複合機を利用して例えば原稿の印刷を行う場合、原稿を図1に示す原稿台103、或いは載置台105に配置し、原稿台近傍に供えられた操作パネルに対して印刷の指示を行う。当該指示があると、以下に示す各部(駆動部)が動作することで、印刷が行われる。
即ち、図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置100は、本体101と、本体101の上方に取り付けられたプラテンカバー102を備える。本体101の上面は原稿台103が設けられており、原稿台103は、プラテンカバー102によって開閉されるようになっている。プラテンカバー102は、自動原稿給紙装置104と載置台105と排紙台109が設けられている。
自動原稿給紙装置104は、プラテンカバー102の内部に形成された原稿搬送路108と、プラテンカバー102の内部に備えられたピックアップローラ106や搬送ローラ107等で構成される。原稿搬送路108は、載置台105から、本体101に設けられた読取部110にて読み取りが行なわれる読取位置Pを経由して、排紙台109に通じる原稿の搬送路である。
自動原稿給紙装置104は、載置台105に載置された原稿1枚ずつをピックアップローラ106で搬送路内108に引き出し、搬送ローラ107等によって引き出した原稿を、読取位置Pを通過させて排紙台109に排紙する。読取位置Pを通過する時に原稿は読取部110にて読み取られる。
上記読取部110は、原稿台103の下方に設けられており、図2にその詳細が示されている。読取部110は、原稿台103を照射する主走査方向に長い光源111と、原稿台からの光を選択的に通過させるスリット116と、原稿台からの光を導くミラー112とを備える第一の移動キャリッジ117や、第一の移動キャリッジ117からの反射光を再度反射するミラー113A、113Bを備える第二の移動キャリッジ118、さらにミラーで導かれた光を光学的に補正するレンズ群119、当該レンズ群119より補正された光を受光する撮像素子115、撮像素子にて受光した光を電気信号に変換し、必要に応じて補正・修正などを行う画像データ生成部114とで構成されている。
自動原稿給紙装置104上の原稿を読み取る場合には、光源111は、読取位置Pを照射できる位置に移動して発光する。光源111からの光は、原稿台103を透過して読取位置Pを通過する原稿にて反射し、スリット116、ミラー112、113A、113B、レンズ群119によって撮像素子115に導かれる。撮像素子115は、受光した光を電気信号に変換して画像データ生成部114に送信する。画像データ生成部114には、上記撮像素子115にて受光された光がR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のアナログ電気信号として入力され、ここでアナログ−デジタル変換され、即ちデジタル化される。さらに、画像データ生成部114では、順次変換されたデジタル信号を最小単位データ(ドットデータ)とし、これら最小単位データを補正、修正等することで複数の最小単位データからなる画像データを生成する。
また、読取部110は、自動原稿給紙装置104で搬送される原稿だけでなく、原稿台103に載置された原稿も読み取ることが可能となっている。原稿台103に載置された原稿を読み取る場合は、第一のキャリッジ112は、光源111を発光しながら副走査方向に移動し、光源111から撮像素子115までの光路長を一定にするために、第二の移動キャリッジ118は第一の移動キャリッジ117の1/2の速度で撮像素子115方向に移動する。
撮像素子115は、自動原稿給紙装置104に搬送された原稿のときと同様に、ミラー112、113A、113Bに導かれた光に基づいて原稿台103に載置された原稿からの光を電気信号に変換し、これに基づいて画像データ生成部114が画像データを生成する。
本体101の読取部110の下方には、画像データを印刷する印刷部120を備えている。印刷部120が印刷できる画像データは、上記のように画像データ生成部114にて生成されたものや、その他画像形成装置100とLAN等のネットワークに接続されたパソコン等の端末から送信されたものである。
印刷部120が行う印刷方式には、電子写真方式が用いられている。即ち、感光ドラム121を帯電器122で一様に帯電させ、その後レーザ123で感光ドラム121を照射して感光ドラム121に潜像を形成し、現像器124で潜像にトナーを付着させて可視像を形成し、転写ローラにて可視像を用紙に転写する方式である。
なお、フルカラー画像に対応した画像形成装置では、上記現像器(ロータリー現像器)124が、図1の紙面に対して垂直方向に構成される回転軸を中心として周方向に回転させられ、対応する色のトナーが格納された現像ユニットが感光ドラム121の対向位置に配置される。この状態で、感光ドラム121上の潜像が、現像器124が格納するトナーにより現像され、中間転写ベルト125Aに転写される。なお、現像器124は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各トナーをそれぞれ格納する4つの現像ユニット124(Y)、(C)、(M)、(K)を有している。上記中間転写ベルト125Aへの転写を上記各色毎に繰り返すことにより、当該中間転写ベルト125A上にフルカラー画像が形成される。
可視像が印刷される用紙は、手差しトレイ131、給紙カセット132、133、134などの給紙トレイに載置されたものである。
印刷部120が印刷を行う際には、何れか1つの給紙トレイから用紙1枚を、ピックアップローラ135を用いて引き出し、引き出した用紙を搬送ローラ137やレジストローラ138で中間転写ベルト125Aと転写ローラ125Bの間に送り込む。
印刷部120は、中間転写ベルト125と転写ローラ125の間に送り込んだ用紙に、上記中間転写ベルト125上の可視像を転写すると、可視像を定着させるために、搬送ベルト126で定着装置127に用紙を送る。定着装置127は、ヒータが内蔵された加熱ローラ128と、所定の圧力で加熱ローラ128に押し当てられた加圧ローラ129とで構成されている。加熱ローラ128と加圧ローラ129の間を用紙が通過すると、熱と用紙への押圧力によって可視像が用紙に定着する。印刷部120は、定着装置127を通過した用紙を排紙トレイ130に排紙する。
以上が、画像形成装置100における基本的なコピーサービスの処理である。
なお、上記画像形成装置100では、図3の概略構成図に示すように、CPU(Central Processing Unit)301、RAM(Random Access Memory)302、ROM(Read Only Memory)303、HDD(Hard Disk Drive)304及び上記印刷処理における各駆動部に対応するドライバ305が内部バス306を介して接続されている。上記CPU301は、例えばRAM302を作業領域として利用し、ROM303やHDD304等に記憶されているプログラムを実行し、当該実行結果に基づいて上記ドライバ305とデータや命令を授受することにより上記図1、図2に示した各駆動部307の動作を制御する。また、後述する寿命維持手段400を構成する各手段も、上記CPU301がプログラムを実行し、当該実行結果に基づいて操作パネル、温度センサ、温度昇降手段、駆動部等とデータや命令を授受することにより具現化される。
続いて、本発明に係る寿命維持手段400の詳細について説明する。画像形成装置100は、ユーザによる入力を受け付け、あるいはユーザに情報を表示する操作パネル412と、温度により寿命が変動する1又は複数の対象部品413と、当該対象部品413の周辺温度を測定する温度センサ403と、当該対象部品413の周辺温度を上昇させ、及び/又は下降させる温度昇降手段410と、上述した印刷処理における各駆動部307と、寿命維持手段400を備える。ここで、対象部品413は上記各駆動部307を構成する場合や、あるいは寿命維持手段400を構成する場合もある。なお、本実施の形態では、対象部品としてコンデンサを例にとって説明する。
上記温度センサ403が測定する周辺温度とは、対象部品413近傍の温度や画像形成装置100の筐体内温度、あるいは画像形成装置100の外部の温度が該当し、後述する定格寿命の基準とされる場所の温度である。ただし、後述する温度昇降手段410が、温度を上昇させるものである場合、周辺温度は、対象部品413近傍の温度、あるいは画像形成装置100の筐体内温度となる。温度センサとして、具体的には例えばサーミスタなどが利用される。 温度昇降手段410は、例えばファンや冷却素子、ヒーターなどが該当する。
上記のような各手段を備える画像形成装置100において電源が入力されると、温度測定手段402が温度センサ403を介して対象部品413の周辺温度を測定する(図5:S501:常時処理)。また同時に、動作時間測定手段401は、電源が入力された後、即ち利用開始時からの動作時間を計測する(図5:S502:常時処理)。計測された動作時間は、電源のON・OFFにかかわらずその累積値が記憶される。さらに、上記動作時間測定手段401は、動作時間と、当該動作時間における周辺温度とを関連付け、必要に応じて時間−温度記憶手段404に記憶する。当該動作時間の測定は、例えば秒単位や分単位、あるいは時間単位で行われる。また、この単位毎に測定された周辺温度が、動作時間と関連付けられる。
続いて、寿命算出手段405は、上記計測した動作時間(累積値)が一定の時間に達すると、計測した動作時間と、当該動作時間の計測時に測定された温度とに基づいて、対象部品であるコンデンサの実際の寿命である実測寿命を算出する(図5:S503)。
なお、実測寿命を算出する手順を以下に示す。
図6に示すように、実測寿命601は、コンデンサの定格寿命602と実測消費寿命603との差分をとることで算出可能である。ここで定格寿命とは、適応環境下にて装置を利用した際に保証される寿命である。また、実測消費寿命とは、実際の使用環境下で消費された寿命である。
コンデンサの定格寿命601は、一定の適応環境の下で利用された場合を想定して、あらかじめ算出された値が定格寿命記憶手段407に記憶されている。なお、コンデンサの定格寿命は、例えば下記(式1)にて示される式により算出され、メーカーにより提供されている。
Lx=L0×2^((T0-Tx) /10) ・・・(式1)
Lx:定格寿命(時間)
0:保証寿命(時間)
0:最高保証温度(℃)
Tx:想定利用温度(℃)
例えば、保証寿命、最高保証温度、適応環下における想定利用温度が
0:1000時間
0:105℃
Tx:65℃
と与えられた場合、定格寿命は、
Lx=1000×2^((105−65)/10)=16000(時間)となる。
稼働時間12時間、年間稼働日数250日とすると、
16000/(12×250)=5.33(年)
即ち、適応環境下で16000時間(約5年)の定格寿命601が与えられることになる。なお、保証期間は、例えばマージン時間を除いた15000時間とする。
上記定格寿命601は、あらかじめ対象部品毎に定格寿命記憶手段407に記憶され、寿命算出手段405により随時取得される。
また、寿命算出手段405は、さらに、動作時間と、当該動作時間の計測時に測定された温度との積算に基づいて実測消費寿命603を算出する。
つまり、コンデンサの実測消費寿命603は、上記(式1)に基づいて、
C=Lx/(L0×2^((T0-T)/10))・・・(式2)
C:実測消費寿命(時間)
0:保証寿命(時間)
T:実測温度(℃)
として得ることができる。
寿命算出手段405が、時間−温度記憶手段404より、10分毎に1時間分測定した温度を取得した場合の、実測消費寿命の算出例を下記に示す。
電源入力から1時間後までの実測温度が、
10分:55℃
20分:55℃
30分:55℃
40分:65℃
50分:65℃
60分:65℃
であった場合、
この1時間で消費された実測消費寿命C=
16000/(1000×2^((105−55)/10))×(10/60)+
16000/(1000×2^((105−55)/10))×(10/60)+
16000/(1000×2^((105−55)/10))×(10/60)+
16000/(1000×2^((105−65)/10))×(10/60)+
16000/(1000×2^((105−65)/10))×(10/60)+
16000/(1000×2^((105−65)/10))×(10/60)
=0.75(時間)
となる。
上記取得された定格寿命602(16000時間:約5年)−実測消費寿命(0.75時間)
=15999.25(時間)が実測寿命として算出される。
以上は、電源投入後1時間の実測値の一例であるが、寿命算出手段405は、例えば計測した動作時間の累積値が一定の時間(例えば使用開始から3年:9000時間)経過後に、上記実測寿命の算出を行う。ただし、9000時間分のデータを記憶するのには大容量の記憶手段が必要になるため、温度を測定する毎に、実測消費寿命を算出し積算してもよい。
3年間、適応環境下で利用されていた場合、寿命算出手段405により算出される定格消費寿命は、図6の定格消費寿命604に示すように、約6000時間となるはずである。
しかし、適応環境を逸脱する環境、即ち非適応環境下で利用されている場合には、実測消費寿命は、図6の実測消費寿命603(例えば12000時間)に示すように、定格消費寿命よりも大きくなる。この例では、3年間の利用に対して4年分の寿命を消耗した計算になる。
したがって、算出される実測寿命は、16000−12000=4000時間となる。
続いて、寿命判定手段406は、上記算出された実測寿命と、定格寿命と、累計動作時間とに基づいて、対象部品が定格寿命を達成可能か否かを判定する(図5:S504)。
ここでは、実測寿命が4000時間であるのに対して、累計動作時間が9000時間であり、定格寿命は16000時間である。つまり、動作を保証すべき時間である動作保証時間605が7000時間であるのに対して、実測寿命が4000時間となり、残り寿命が3000時間不足することになる。したがって、寿命判定手段406は、達成不可能と判定する(図5:S504NO)。
達成不可能と判定された場合、寿命判定手段406は、表示手段411を介して操作パネルに、定格寿命の達成の可否に関する情報として達成不可能である旨、即ち警告を表示する(図5:S505)。また、同時に、サービスマンコールを行ってもよい。当該サービスマンコールとは、画像形成装置のメンテナンスを行うサービスマンを、電子メールなどを介して呼び出す処理である。
また、達成不可能と判定された場合、上記温度制御手段408は、温度昇降手段410である例えばファンを制御して、使用時の温度を降下させる制御を行う(図5:S506)。使用時の温度を降下させる制御は、具体的には、画像形成装置100の待機中であってもファンを常時動作させたり、ファンへの入力電圧を変更することで回転数を増加さえる等が挙げられる。また、画像形成装置100の消費電力を減少させる方向に、サービス提供能力を制御してもよい。具体的には、例えば、通常はサービス提供能力として1分間に60枚の印刷物を出力可能であったとする。このような場合には、温度制御手段408は、各駆動部308の能力を抑えることにより、印刷物の出力を1分間に40枚まで抑える。この制御により、画像処理装置の消費電力を抑え、即ち発熱量を低下させることができる。当然、温度昇降手段とサービス提供能力の両方を制御してもよい。
以上では、対象部品のあらかじめ設定された寿命に対して、随時使用環境における実測寿命を算出し、これに従って温度制御を行っている。これにより、非適応環境においても各対象部品は寿命を全うすることが可能となる。従って、故障までの期間を容易に予測でき、ユーザや販売者は故障時の対応をスムーズに行うことができ、不要なコストを削減できる。
また、保証期間であっても定格寿命が達成不可能である警告表示を行うため、非適用環境での使用であることをユーザに知らしめることができる。
なお、温度制御手段408は、上記(式2)において、実測消費寿命:Cに上記動作保証時間を入力することにより、残りの寿命をコンデンサが全うできるT:実測温度(℃)を算出してもよい。そして、算出した実測温度以下に保たれるよう、温度昇降手段410や駆動部307を制御するのである。
残りの寿命を全うできる温度を算出し、これに応じて温度制御を行うことで、例えば温度昇降手段がファンの場合には、単にファンの回転数の限界まで上げるのとは異なり最低限の回転数で寿命を全う可能とすることができる。従って、ファンによる必要以上の冷却によって、大きなノイズが発生することを防止可能となる。当然、ヒーターの場合には、消費電力を抑えることが可能となる。またさらに、サービス提供能力を抑える場合であっても、必要以上に提供能力を低下させることを防止できる。
また、温度制御手段409は、動作時間計測手段401が取得した(単位)時間と温度とを取得し、これらの積算に基づいて対象部品413の温度の変化を算出し、閾値記憶手段409に格納された閾値と比較を行う。ここで、上記算出は、温度と動作時間との積算であるため、図7における正常区間701に示すように、例えば装置起動時の急激な温度上昇であっても、算出された値は小さいため閾値よりは小さくなり、正常であると判断される。しかし、図7における異常区間702に示すように、既に通常動作している際に温度上昇が起こった場合には、上記積算値は大きくなるため閾値より大きくなり、異常であると判断される。
このような温度制御手段409の比較に基づいて、常時温度の変化をモニタすることで、温度変化が小さい場合であっても、温度センサ403又は温度昇降手段410の異常を検知することが可能になる。
なお、上記実施の形態では、コンデンサにおいて、使用時の温度に基づいて寿命を延命させる処理を示したが、対象部品はコンデンサに限らず、また、温度の上昇に限るものでもない。対象部品の寿命が温度に影響されるものであれば上記発明を適用可能であり、また、温度昇降手段をヒーターとすることで、温度の下降による寿命の低下にも対応可能である。
また、寿命判定を開始する期間(上記処理S506〜506:定期処理)を3年としたが、半年や1年毎に行ってもよい。
本発明に係る画像形成装置は、非適応環境においても対象部品の寿命を維持可能な画像形成装置として有用である。
本発明に係る画像形成装置の概略模式図。 読取部の拡大図。 本発明に係る画像形成装置の概略構成図。 本発明に係る画像形成装置を構成する寿命維持手段の概略機能ブロック図。 寿命維持手段の処理を示す第一のフローチャート。 各寿命の関係を説明する図。 正常時、異常時の単位時間毎の温度を示す図。
符号の説明
400 寿命維持手段
401 動作時間計測手段
402 温度測定手段
403 温度センサ
404 時間−温度記憶手段
405 寿命算出手段
406 寿命判定手段
407 定格寿命記憶手段
408 温度制御手段
409 閾値記憶手段
410 温度昇降手段
411 表示手段
412 操作パネル手段
413 対象部品

Claims (8)

  1. 温度により寿命が変動するコンデンサの定格使用時の寿命である定格寿命を記憶する定格寿命記憶手段と、
    温度を測定する温度測定手段と、
    利用開始時からの動作時間を計測する動作時間計測手段と、
    上記計測した動作時間と、当該動作時間の計測時に測定された温度とに基づいて、上記コンデンサの実際の寿命である実測寿命を算出する寿命算出手段と、
    算出した上記実測寿命と、上記記憶された定格寿命と、動作時間とに基づいて、コンデンサの定格寿命の達成の可否を所定期間毎に判定する寿命判定手段と、
    上記寿命判定手段により定格寿命の達成を否と判定された場合に、上記コンデンサの延命を図る方向に温度を上昇又は下降させるように温度を制御する温度制御手段と、
    を備える画像形成装置。
  2. さらに、上記寿命判定手段の判定に基づいて、コンデンサの定格寿命の達成の可否に関する情報を表示する表示手段を備える請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記寿命算出手段は、動作時間と当該動作時間の計測時に測定された温度との積算に基づいて実測寿命を算出する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 上記寿命判定手段は、定格寿命と動作時間とに基づいて残りの動作保証時間を算出し、当該算出した動作保証時間が実測寿命より長いと判定された際に、定格寿命の達成を否と判定する請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 上記温度制御手段は、上記寿命判定手段により定格寿命の達成を否と判定された場合に、自装置の消費電力を減少させる方向にサービス提供能力を制御する請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 上記温度制御手段は、算出された上記動作保証時間に基づいて、実測寿命を延命可能な温度を算出すると共に、当該算出された温度に基づいて温度を制御する請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. さらに、温度を上昇又は下降させる温度昇降手段の異常を検知するための閾値を記憶する閾値記憶手段を備え、
    上記温度制御手段は、
    動作時間と当該動作時間の計測時に測定された温度との積算値と上記閾値とに基づいて、上記温度昇降手段の異常を検知する請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 温度により寿命が変動するコンデンサの定格使用時の寿命である定格寿命を記憶する定格寿命記憶ステップと、
    温度を測定する温度測定ステップと、
    利用開始時からの動作時間を計測する動作時間計測ステップと、
    上記計測した動作時間と、当該動作時間の計測時に測定された温度とに基づいて、上記コンデンサの実際の寿命である実測寿命を算出する寿命算出ステップと、
    算出した上記実測寿命と、温度により寿命が変動するコンデンサの定格使用時の寿命である定格寿命と、動作時間とに基づいて、コンデンサの定格寿命の達成の可否を所定期間毎に判定する寿命判定ステップと、
    上記寿命判定ステップにより定格寿命の達成を否と判定された場合に、上記コンデンサの延命を図る方向に温度を上昇又は下降させるように温度を制御する温度制御ステップと、
    を備える製品寿命維持方法。
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