JP5072577B2 - モバイル製品用アンテナ及びモバイル製品 - Google Patents

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本発明は、モバイル製品用アンテナ及びモバイル製品に関する。
近年、国内では地上デジタル放送のサービスが開始されている。このサービスには、携帯電話を始めとしたモバイル製品(携帯製品)に対する放送サービスも含まれ、このサービスに対応する携帯電話も提供されている。すなわち、地上デジタル放送の放送帯域を13個のセグメントに分割し、そのうちの1つのセグメントを可動体向けのサービスに割り当てることにより、携帯電話などのモバイル製品における受信を想定した、1セグメント放送(ワンセグ)が行われている。そして、この帯域の一部を利用してデータ放送と同等のサービスが行われている。
このようなワンセグに対応する携帯電話としては、その電波を受信する専用のアンテナが必要であり、このようなワンセグ対応のアンテナは、通常は通話等のための電波の送受信用アンテナとは別に設けられる。
また、地上デジタル放送の電波は縦波であることから、ワンセグ対応のアンテナとしては、地表に対して垂直(鉛直)に立てて用いるのが、ノイズを入れることなく鮮明な画像を得るうえで好ましい。
ところで、このようなワンセグ対応のアンテナや、従来の通話用電波の送受信用アンテナは、通常、非使用時には筐体(電話本体)内に収容され、使用時には頭部を指先で摘んで引き出す構造となっている。また、特に通話用電波の送受信用アンテナに関しては、プッシュロックプッシュオフ機構を備えたアンテナ装置が知られている(特許文献1参照)。このプッシュロックプッシュオフ機構は、筐体内に設けられたもので、非使用時にはアンテナ基部の保持溝を保持することでアンテナ素子が引き出せないようにロックし、使用時には、アンテナの頭部が押圧されることでロックを解除し、アンテナ素子を引き出し可能にするものである。
特開平6−77714号公報
しかしながら、特許文献1のアンテナ装置では、そのプッシュロックプッシュオフ機構が筐体内に設けられているため、筐体となる製品本体の小型化が損なわれるといった問題がある。
また、アンテナを出没可能に設けた従来の携帯電話では、アンテナを引き出すため、非使用時にもアンテナの頭部が製品本体(筐体)から突出している。しかし、このように常時アンテナが突出していると、この突出部分が携帯時等に不測にぶつかってしまい、破損するおそれがあり、また、意匠的にも大きな制約を受けてしまうといった問題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、製品本体の小型化を可能にし、さらに、モバイル製品の意匠上の自由度を高めたモバイル製品用アンテナと、このアンテナを備えたモバイル製品を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明のモバイル製品用アンテナは、モバイル製品の製品本体に出没可能に設けられるモバイル製品用アンテナであって、
アンテナ本体と、該アンテナ本体の上端部に設けられた頭部とからなり、
前記頭部は、前記アンテナ本体に連結する連結部と、前記連結部の上部側に取り付けられた円筒状のカバーと、前記カバーの内部孔に移動可能に内挿されてその上端部が前記カバーの上方に突出するボタンと、前記カバーの内部孔に設けられて前記ボタンを前記カバーの上方に付勢する付勢部材と、を有し、
前記ボタンには、前記カバーの内壁面側に突出するピンが設けられ、
前記カバーの内壁面には、前記ピンを案内するハートカム溝が形成され、
前記ボタンは、前記ピンが前記ハートカム溝に案内されることで、前記カバーより所定の長さ突出する第1の位置から、前記所定の長さより短い長さ突出する第2の位置を経て、前記所定の長さより長い長さ突出する第3の位置に到り、その後前記第1の位置に復帰するように構成されていることを特徴としている。
このモバイル製品用アンテナによれば、その頭部内にボタンのピンを案内するハートカム溝が形成されているので、ピンがハートカム溝に案内されることにより、ボタンが第1の位置から第2の位置を経て第3の位置に到り、その後第1の位置に復帰するようになる。したがって、第1の位置にあるボタンを押圧して一旦第2の位置に押し下げた後、押圧力を解除することにより、付勢部材の付勢力によってボタンを第2の位置に上昇させることができる。よって、このようにボタンを第2の位置に上昇させることで頭部が容易に摘めるようになり、頭部を摘み上げることで、アンテナ本体を製品本体から容易に引き出すことができるようになる。
また、このように使用時にボタンを押圧することによってボタンを上昇させることができるため、このアンテナを製品本体に対して取り付ける際、前記ボタンが第1の位置のときに該ボタンの上端面が前記製品本体の端面に略面一となるように構成することで、非使用時にはアンテナが製品本体から突出しないようになる。
また、いわゆるプッシュロックプッシュオフ機構を構成するハートカム溝とこれに案内されるピンを有したボタンとが、アンテナの頭部内に一体的に設けられているでの、プッシュロックプッシュオフ機構がアンテナとは別に製品本体(筐体)内に設けられる従来のもののように、筐体となる製品本体の小型化が損なわれることがない。
また、モバイル製品用アンテナにおいては、前記ピンは、その両端部がそれぞれ前記ボタンの側部の一方の側とその反対の側に突出して設けられ、前記カバーは、その内壁面に、前記ピンの一端部を案内する第1のハートカム溝と、前記ピンの他端部を案内する第2のハートカム溝とが設けられ、前記第1のハートカム溝と前記第2のハートカム溝とは、前記カバーの中心軸を中心にして180°回転させた際に他方のハートカム溝に重なる、2回対称に形成されているのが好ましい。
このようにすれば、ピンの両端部がそれぞれハートカム溝に案内されるので、ボタンの操作時などにボタンがカバーに対してガタツクことなどが少なく、したがって安定した操作が可能になる。また、ボタンを押圧してピンをハートカム溝に案内させた際、ボタンを中心軸にしてカバーが相対的に回動するようになるので、製品本体におけるアンテナの収容スペースを最小限に抑えることができる。
また、モバイル製品用アンテナは、地上デジタル放送を受信するアンテナであってもよい。
地上デジタル放送の電波は縦波であり、これに対応するアンテナは地表に対して垂直(鉛直)に立てて用いるため、使用時には製品本体から引き出して伸ばす必要があるが、前記構成のアンテナを地上デジタル放送受信用アンテナに適用することで、その操作性がより良好になる。
本発明のモバイル製品は、前記のモバイル製品用アンテナが製品本体に出没可能に設けられてなり、前記モバイル製品用アンテナは、前記ボタンが第1の位置のときに、該ボタンの上端面が前記製品本体の端面に略面一となるように、該製品本体に取り付けられていることを特徴としている。
このモバイル製品によれば、前記ボタンが第1の位置のときに、該ボタンの上端面が前記製品本体の端面に略面一となるように取り付けられているので、非使用時にはアンテナが製品本体から突出せず、したがって突出部分が不測にぶつかって破損するといったおそれがなく、また、意匠的にも大きな制約を受けることがない。
さらに、プッシュロックプッシュオフ機構がアンテナの頭部内に一体的に設けられているので、プッシュロックプッシュオフ機構がアンテナとは別に製品本体(筐体)内に設けられる従来のもののように、筐体となる製品本体の小型化が損なわれることがない。
また、モバイル製品においては、前記前記製品本体が携帯電話の本体であってもよい。
このようにすれば、特に携帯時において不測に破損するおそれがなく、また、例えば前記アンテナを地上デジタル放送受信用のアンテナとした場合に、ボタンを操作することで容易にアンテナを引き上げ、地上デジタル放送を受信することが可能になる。
本発明のモバイル製品用アンテナにあっては、該アンテナが非使用時に製品本体から突出しないように構成することで、突出部分が不測にぶつかって破損するといったおそれを回避することができる。また、突出部分を無くすことができるため、これを備えるモバイル製品は意匠的にも大きな制約を受けることがなく、したがってモバイル製品のデザイン自由度を大幅に高めることができる。さらに、プッシュロックプッシュオフ機構をアンテナの頭部内に一体的に設けているので、筐体となる製品本体の小型化を可能にすることができる。
本発明のモバイル製品にあっては、非使用時にアンテナが製品本体から突出しないようになっているので、突出部分が不測にぶつかって破損するといったおそれを回避することができる。また、非使用時においてアンテナに突出部分が無いため、意匠的にも大きな制約を受けることがなく、したがってデザイン自由度を大幅に高めることができる。さらに、プッシュロックプッシュオフ機構をアンテナの頭部内に一体的に設けているので、筐体となる製品本体の小型化を図ることができる。
以下、本発明を詳しく説明する。
図1(a)、(b)は、本発明のモバイル製品用アンテナを備えたモバイル製品を、地上デジタル放送受信用アンテナ(モバイル製品用アンテナ)を備えた携帯電話に適用した場合の一実施形態を示す図であり、図1(a)、(b)中符号1はモバイル製品としての携帯電話、2はモバイル製品用アンテナとしての地上デジタル放送受信用アンテナ(以下、アンテナと記す)である。
携帯電話1は、本発明における製品本体となる携帯電話本体(以下、本体と記す)3と、この本体3に出没可能に設けられるアンテナ2とからなるもので、携帯電話本体3に、各種のキーからなる入力部4と、液晶等からなる画像表示手段としての表示画面5とを有したものである。なお、この携帯電話1では、通話等のための電波を送受信するためのアンテナ(図示せず)が、前記本体3に内蔵されている。
アンテナ2は、地上デジタル放送を受信しないとき、すなわち非使用時には、図1(a)に示すように本体3から突出することなく、本体3内に埋設されて収納され、地上デジタル放送を受信するときには、本体3から引き出され、図1(b)に示すように予め設定された所定長さに伸ばされて用いられるものである。
このアンテナ2は、図2(a)に示すように、本体3に保持固定されたアンテナ本体6と、該アンテナ本体6の上端部に設けられた頭部7とからなるものである。アンテナ本体6は、基端側部材8と、伸縮可能な先端側部材9と、これら基端側部材8と先端側部材9との間を連結しかつ復帰可能に屈曲させる屈曲部10とを有したものである。また、このアンテナ本体6は、図2(b)に示すように、本体3に埋設されたホルダー11を介して本体3に保持されたものである。
ホルダー11は、例えば樹脂等からなる略円筒状のもので、その内壁部分が弾性変形可能に形成されたものである。このような構成のもとにアンテナ本体6は、ホルダー11内に、その軸回り方向に回動可能に保持されたものとなっている。また、その長さ方向に摺動可能に保持されることで、前記したように本体3内に出没可能に収納されたものとなっている。なお、本体3においては、前記ホルダー11の下方が空洞部となっており、この空洞部に、アンテナ2が収容可能になっている。
基端側部材8は、ステンレス等の金属によって形成されたもので、前記ホルダー11の内径より僅かに大径に形成された円柱状の保持部8aと、該保持部8aの下端部に設けられて、ホルダー11の内径より十分大径に形成された大径部8bと、を有して形成されたものである。保持部8は、ホルダー11の内径より僅かに大径に形成されたことにより、ホルダー11の軸方向に摺動可能となっているとともに、この摺動方向に力が付与されない状態では、その位置が変わることなくホルダー11内に保持されるようになっている。
また、大径部8bは、ホルダー11の外側(下側)に配置されており、これによって基端側部材8は、大径部8bがホルダー9の下端部に係止することでこのホルダー9を抜けて本体3の外側(上側)に抜け出ないようになっている。さらに、保持部8aの先端側には一対の挟持片8c、8cが形成されており、これら挟持片8c、8cは、先端側部材9の連結片9aを挟持することにより、屈曲部10を構成している。すなわち、連結片9aが挟持片8c、8cに軸支されていることにより、先端側部材9は、基端側部材8に対して屈曲部10で屈曲可能になっている。
先端側部材9は、前記屈曲部10の先端側に、前記連結片9aを介して、図3(a)、(b)に示すようにロッド状に伸びるロッド部12を備えたものである。このロッド部12は、図2(a)に示したように屈曲部10に連続する金属製で管状の太径部13と、図3(b)に示すようにこの太径部13に摺動可能(移動可能)に内挿した金属製で管状の細径部14と、によって伸縮可能に構成されたものである。なお、このようなロッド部12の構成については、従来公知のアンテナの構造をそのまま適用することができる。
頭部7は、前記細径部14の先端、すなわち、前記アンテナ本体6の上端部に設けられたもので、図1(a)に示したようにアンテナ2の非使用時には、その全体が本体3内に埋設されるように構成されたものである。この頭部7は、斜視図である図4(a)及び側断面図である図4(b)に示すように、前記アンテナ本体6に連結する連結部15と、この連結部15の上部側に取り付けられた円筒状のカバー16と、このカバー16の内部孔16cに移動可能に内挿されてその上端部が前記カバー16の上方に突出するボタン17と、前記カバー16の内部孔16cに設けられて前記ボタン17を前記カバー16の上方に付勢するコイルバネ(付勢部材)18と、を有して構成されたものである。
連結部15は、図4及び分解斜視図である図5に示すように、前記細径部14を内挿してこの細径部14に保持固定する円筒状の連結筒15aと、この連結筒15aの上部側に設けられた大径円筒状の収容筒15bと、からなるものである。収容筒15bは、内部に前記コイルバネ18の下端側を収容したもので、その外周面には、周方向に沿って一対の係合突条15c、15cが形成されている。
カバー16は、前記連結部15の収容筒15aに外挿して取り付けられた円筒状のもので、前記係合突条15c、15cに係合する係合溝16a及び係合凹部16bを有したものである。そして、これら係合溝16a及び係合凹部16bが係合突条15c、15cに回動可能に係合したことにより、カバー16は前記連結部15に対して、正逆方向へ回動可能に取り付けられたものとなっている。また、このカバー16は、図5に示すように一対のカバー部材19a、19bからなっている。これらカバー部材19a、19bは、円筒をその軸方向に沿って2分割された形状のもので、互いにその軸方向に沿う端面が突き合わされ、溶着あるいは接着させられたことにより、外径が3.5mm〜4.5mm程度、本実施形態では3.8mm程度の、円筒状のカバー16に組み立てられたものである。
これらカバー部材19a、19bのそれぞれの内壁面(内周面)には、プッシュロックプッシュオフ機構を構成するハートカム溝20が形成されている。ハートカム溝20は、図6に示すように、カバー部材19a、19bの内壁面における厚肉部21に形成されたもので、上下逆にしたハート形状の輪郭に沿った形状のものである。すなわち、このハートカム溝20は、逆ハート形状の島部22の外周に沿ってその周囲に形成されたもので、後述するボタン17のピンを案内するためのものである。
ここで、カバー部材19aのハートカム溝(第1のハートカム溝)20と、カバー部材19bのハートカム溝(第2のハートカム溝)20とは、前記カバー16の中心軸を中心にして180°回転させた際に、他方のハートカム溝に重なる、2回対称となる位置関係に形成されている。つまり、カバー部材19aとカバー部材19bとは、それぞれのハートカム溝20が鏡像の関係にあるのではない。したがって、これらカバー部材19aとカバー部材19bとは、基本的な構造が同一になっているのである。
ボタン17は、図4及び図5に示すように、カバー16の内部孔16cに移動可能に内挿された円柱部17aと、この円柱部17aの上端に一体に形成されて前記内部孔16cから突出する円盤状の操作部17bとからなるものである。円柱部17aには、その下端側に凹部17cが形成されており、この凹部17cには、前記コイルバネ18が内挿されている。また、円柱部17aの下端部には、大径部17dが形成されている。この大径部17dは、その外径が前記連結部15の収容筒15aの内径にほぼ一致するように形成されており、これによってボタン17は、カバー16内を移動(昇降)した際に、ガタツクことなく円滑に移動できるようになっている。また、円柱部17aには、図4に示すように前記凹部17cの上側に、円柱部17aの直径に一致して貫通孔17eが形成されており、この貫通孔17eには、ピン23が挿通されている。
ピン23は、前記貫通孔17eよりも長く形成され、したがってその両端部がそれぞれ貫通孔17eから突出して設けられたもので、その一端部が前記カバー部材19aのハートカム溝(第1のハートカム溝)20に、他端部が前記カバー部材19bのハートカム溝(第2のハートカム溝)20に、それぞれ係合したものである。そして、このピン23は、後述するようにボタン17が操作されることにより、それぞれの端部が対応するハートカム溝20に案内されるようになっている。すなわち、ピン23は、図7に示すように前記島部22の凹部22aを初期位置(第1の位置)Aとし、ボタン17の操作により、図7中の矢印に沿って下部位置(第2の位置)Bに到る。そして、後述するようにコイルバネ18に付勢されて上昇し、上部位置(第3の位置)Cに到る。その後、再度ボタン17が操作されることにより、図7中の位置Dを経て初期位置Aに復帰するようになっている。
なお、カバー部材19aに形成されたハートカム溝(第1のハートカム溝)20と、カバー部材19bに形成されたハートカム溝(第2のハートカム溝)20とは、2回対称となる位置関係に形成されているので、後述するようにボタン17を押圧(操作)してピン23の両端部をそれぞれハートカム溝20に案内させた際、ボタン17の円柱部17aを中心軸にして、カバー16が相対的に回動するようになる。したがって、アンテナ2はボタン17の操作に伴って横方向に移動するようなことがなく、予め本体3内に設定された収容スペース内に保持されるようになっている。
前記ボタン17の操作部17bは、その外径が、カバー16の内部孔16cの内径より大きくなっている。したがって、ボタン17を押圧した際、操作部17bがカバー16の上端面に当接する位置が、ボタン17の最降下位置となる。そして、この最降下位置が、図7におけるピン23の下部位置B、および位置Dにそれぞれ対応している。
このような構成からなる頭部7を備えたアンテナ2は、図1(a)および図8(a)に示すように、頭部7のボタン17が第1の位置、すなわち前記ピン23が初期位置(第1の位置)Aにあるとき、ボタン17の上端面、つまり操作部17bの上面が、本体3の上端面に略面一となるように、本体3に取り付けられている。すなわち、アンテナ2の非使用時には、従来のものと異なり、アンテナ2の頭部7が本体3から突出していないのである。なお、本実施形態ではボタン17の操作部17bは、その上面が略球面状に湾曲している。したがって、略平面状に形成された本体3の上端面とは、厳密には面一になり得ないので、本発明では「略面一」と記載している。ここで、前記の第1の位置では、ボタン17は、図9(a)に示すようにカバー16より所定の長さLだけ突出している。
また、ボタン17は後述するように押圧操作され、その第2の位置になると、図9(b)に示すように前記所定の長さLより短い長さ、カバー16より突出するようになる。すなわち、ボタン17は、押圧操作によってピン23が下部位置B(図7参照)になると、前述したように操作部17bがカバー16の上端面に当接するようになり、これによってカバー16より操作部17bの厚さ分、突出するようになるのである。しかしながら、このように第2の位置になると、ボタン17は第1の位置より下降するため、図8(b)に示すようにその操作部17bの上面が本体3の上端面より僅かに沈むようになる。なお、このようにしてボタン17が下降すると、コイルバネ18は縮められることにより、ボタン17に対して反発力(付勢力)を生じるようになる。
このような第2の位置でボタン17への押圧操作を解除すると、コイルバネ18の反発力(付勢力)によってボタン17は上昇し、第3の位置に到る。これにより、ボタン17は、図9(c)に示すように前記所定の長さLより長い長さ、カバー16より突出するようになる。すなわち、ボタン17は、コイルバネ18に付勢されてピン23が上部位置Cになると、図8(c)に示すように、前記初期位置Aと上部位置Cとの間の距離に対応する高さ分、本体3の上端面より突出するようになるのである。
したがって、このような構成からなるアンテナ2にあっては、アンテナ2の非使用時には、図8(a)に示したようにボタン17を第1の位置に待機させ、ピン23を初期位置に配置しておく。すると、アンテナ2はその頭部7を突出させることなく本体3内に収容されているため、携帯時などに突出部分が不測にぶつかってしまい、破損するといったおそれが回避される。
そして、アンテナ2を使用する際には、ボタン17を押圧して図8(b)に示したように第2の位置に下降させる。ボタン17を第2の位置まで下降させると、操作部17bがカバー16の上端面に当接し、それ以上下降できなくなる。そこで、操作者はボタン17の押圧操作をやめ、押圧を解除する。すると、前述したようにコイルバネ18の付勢力(反発力)がボタン17に作用し、ボタン17は上昇して図8(c)に示したように第3の位置に到り、本体3の上端面より突出した状態となる。
このようにしてボタン17を突出させたら、操作者は、ボタン17の操作部17bを摘み、図8(d)に示すようにこれを引き上げることにより、図1(b)中実線で示したようにアンテナ2を本体3から引き出すことができる。そして、必要に応じて図1(b)中二点鎖線で示すように先端側部材9側を操作し、基端側部材8に対して該先端側部材9を屈曲部10で屈曲させることにより、ノイズのない鮮明な画像が受信できる位置に設定することができる。
また、受信を終了したら、アンテナ2を図1(b)中実線で示したように再度起立させ、その状態から頭部7を本体3側に押し込む。すると、ピン23は図7に示したように位置Dを経て初期位置Aに復帰する。すなわち、頭部7のボタン17(操作部17b)は、図8(b)に示したように本体3の上端面より一旦下降した後、図8(a)に示した第1の位置に復帰する。これにより、アンテナ2は非使用状態、つまり待機状態となる。
このようなアンテナ2にあっては、非使用時には本体3から突出しないように構成されるので、突出部分が不測にぶつかって破損するといったおそれが回避されたものとなる。また、突出部分を無くすことができるため、これを備える携帯電話1は意匠的にも大きな制約を受けることがなくなり、したがって携帯電話1のデザイン自由度を大幅に高めることができる。
すなわち、従来では非使用時にアンテナの頭部が本体より突出するため、本体に対するアンテナの配設位置は、意匠上、上端面の角部などに限定されていた。これに対して本発明では、非使用時においてアンテナ2が突出しないため、例えば角部でなく中央部などにアンテナ2を配設することが可能になり、その分、携帯電話1のデザイン自由度が高まるのである。
また、特にアンテナを本体の上端面の角部に配設した場合、アンテナの頭部の平面視形状が、前記角部の形状に対応するように、アンテナの中心軸に対して点対称でなく、非対称に形成されることがある。その場合には、組立時にアンテナの頭部の取付方向が所定方向に規制されることから、組立に関する取付自由度が低くなってしまい、組立性を損なう一因になってしまう。これに対して本発明のアンテナ2では、前記したようにデザイン自由度が高いことから、本体3の上端面の角部に配設するといった必要がなく、したがって組立性が悪くなるような位置を避けて、アンテナ2を自由に配設することが可能になる。
また、このアンテナ2にあっては、ハートカム溝20とこれに案内されるピン23とからなるプッシュロックプッシュオフ機構を、アンテナ2とは別に設けることなく、アンテナ2の頭部7内に一体的に設けているので、従来のように筐体となる本体3の小型化を妨げることなく、したがって本体3の小型化を図ることができる。
さらに、カバー部材19aに形成したハートカム溝(第1のハートカム溝)20と、カバー部材19bに形成したハートカム溝(第2のハートカム溝)20とを、2回対称となる位置関係に形成しているので、前述したようにボタン17を押圧(操作)してピン23の両端部をそれぞれハートカム溝20に案内させた際、ボタン17の円柱部17aを中心軸にしてカバー16を相対的に回動させることができる。したがって、アンテナ2をボタン17の操作に伴って横方向に移動させることなく、予め本体3内に設定された収容スペース内に保持することができ、これにより、本体3におけるアンテナ2の収容スペースを最小限に抑えることができる。
また、ピン23の両端部をそれぞれハートカム溝20に案内させるようにしているので、ボタン17の操作時などにボタン17がカバー16に対してガタツクことなどが少なく、したがって安定した操作が行えるようになる。
また、このようなアンテナ2を備えてなる携帯電話1にあっては、前記したように非使用時にアンテナ2をぶつけて破損するといったおそれを回避することができ、また、意匠的に大きな制約を受けることがなく、したがってデザイン自由度を大幅に高めることができ、さらに、プッシュロックプッシュオフ機構をアンテナ2の頭部7内に一体的に設けているので、筐体となる本体3の小型化を図ることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、前記実施形態では、一対のカバー部材19a、19bのそれぞれにハートカム溝20を形成し、ピン23の両端部をそれぞれハートカム溝20に係合させるようにしたが、ハートカム溝20を一つのみ形成し、ピン23の一端部をこれに係合させ、案内させるようにしてもよい。
また、前記実施形態では本発明のアンテナを、地上デジタル放送を受信するアンテナに適用したが、例えばこれ以外にも、通話用電波の送受信用アンテナに適用することもできる。
さらに、本発明のアンテナが適用されるモバイル製品としても、前記の携帯電話に限定されることなく、例えばノート型パソコンやポータブルテレビなど、その他の各種モバイル製品にも適用可能である。
(a)(b)は本発明のモバイル製品用アンテナを備えた携帯電話の概略構成を示す図である。 (a)(b)は図1に示したアンテナの要部拡大図である。 (a)(b)は先端側部材の概略構成を説明するための図である。 頭部の概略構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側断面図である。 頭部の分解斜視図である。 カバー部材の内面側を示す斜視図である。 ハートカム溝の作用説明図である。 (a)〜(d)は本体に対するアンテナの頭部の状態説明図である。 (a)〜(c)はカバーに対するボタンの状態説明図である。
符号の説明
1…携帯電話(モバイル製品)、2…地上デジタル放送受信用アンテナ(モバイル製品用アンテナ)、3…携帯電話本体(製品本体)、6…アンテナ本体、7…頭部、8…基端側部材、9…先端側部材、10…屈曲部、12…ロッド部、15…連結部、16…カバー、17…ボタン、17b…操作部、18…コイルバネ(付勢部材)、20…ハートカム溝、23…ピン

Claims (5)

  1. モバイル製品の製品本体に出没可能に設けられるモバイル製品用アンテナであって、
    アンテナ本体と、該アンテナ本体の上端部に設けられた頭部とからなり、
    前記頭部は、前記アンテナ本体に連結する連結部と、前記連結部の上部側に取り付けられた円筒状のカバーと、前記カバーの内部孔に移動可能に内挿されてその上端部が前記カバーの上方に突出するボタンと、前記カバーの内部孔に設けられて前記ボタンを前記カバーの上方に付勢する付勢部材と、を有し、
    前記ボタンには、前記カバーの内壁面側に突出するピンが設けられ、
    前記カバーの内壁面には、前記ピンを案内するハートカム溝が形成され、
    前記ボタンは、前記ピンが前記ハートカム溝に案内されることで、前記カバーより所定の長さ突出する第1の位置から、前記所定の長さより短い長さ突出する第2の位置を経て、前記所定の長さより長い長さ突出する第3の位置に到り、その後前記第1の位置に復帰するように構成されていることを特徴とするモバイル製品用アンテナ。
  2. 前記ピンは、その両端部がそれぞれ前記ボタンの側部の一方の側とその反対の側に突出して設けられ、
    前記カバーは、その内壁面に、前記ピンの一端部を案内する第1のハートカム溝と、前記ピンの他端部を案内する第2のハートカム溝とが設けられ、
    前記第1のハートカム溝と前記第2のハートカム溝とは、前記カバーの中心軸を中心にして180°回転させた際に他方のハートカム溝に重なる、2回対称に形成されていることを特徴とする請求項1記載のモバイル製品用アンテナ。
  3. 地上デジタル放送を受信するアンテナであることを特徴とする請求項1又は2に記載のモバイル製品用アンテナ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のモバイル製品用アンテナが製品本体に出没可能に設けられてなり、前記モバイル製品用アンテナは、前記ボタンが第1の位置のときに、該ボタンの上端面が前記製品本体の端面に略面一となるように、該製品本体に取り付けられていることを特徴とするモバイル製品。
  5. 前記製品本体が携帯電話の本体であることを特徴とする請求項4記載のモバイル製品。
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