JP5072536B2 - 移動アドホックネットワークシステム - Google Patents

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この発明は、移動アドホックネットワークによって通信を行うシステムに関するものであり、特にトラフィックの優先度に応じたルーティング制御を行うシステムに関する。
近年、移動ノードの小型化・高機能化により、固定インフラを介さずに移動ノード同士が無線により直接通信を行う移動アドホックネットワーク(MANET:Mobile Ad−hoc Network)が発展してきた。災害現場のような、固定通信インフラが利用できない環境においても、アドホックネットワークは配置可能である。アドホックネットワークでは、移動ノードのみでネットワークを構成するため、リソースに制限が生じる。災害現場での使用を想定すると、重要なメッセージを他のメッセージよりも速く確実に到達させることが重要である。そのため、制限されたリソースを有効に使用するサービス品質(QoS:Quality of Service)ルーティングが関心を集めている。
特許文献1に記載のアドホックネットワークにおいては、要求するサービス品質を、利用可能な帯域幅、誤り率、エンドエンド間の遅延、遅延の変動、ホップカウント、期待される耐久性、優先度を少なくともひとつ含むQoSパラメータとして指定する。指定されたパラメータはそれぞれランク付けされてもよい。各移動ノードが保持しているノードやリンクのQoSメトリックはQoSパラメータに対応している。QoSパラメータに基づき、ソースノードと目的ノードの間のルート発見時に、QoSメトリックに対してQoSパラメータのランクに応じた重み係数を乗じ、更に、重み係数を乗じたQoSメトリックの総和を選択可能なルートのそれぞれに対して生成することで、要求するサービス品質を満たすルートを選択している。
特開2004−56787号公報
上述の特許文献1のQoSパラメータによるルート選択では、利用可能な複数の経路から優先度を含むQoSパラメータを考慮してサービス品質を満たすルートを選択している。しかしながら、上述の特許文献1ではアドホックネットワーク内に複数のトラフィックが存在する場合に、他のトラフィックとのリンクもしくはノードの競合に対する優先度によるトラフィック制御は行われていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、アドホックネットワーク内で優先度が示された複数のトラフィックが混在し、優先度の異なるトラフィックの競合が発生した場合に、高優先トラフィックへより最適なルートを提供するとともに低優先トラフィックを再度ルーティングさせる技術を提供することを目的とする。
この発明の通信装置は、
ソースノードから中間ノードを介して目的ノードに到る通信経路を動的に設定可能な移動アドホックネットワークシステムにおける前記中間ノードとなる通信装置において、
自己である前記通信装置を前記中間ノードとする通信経路であって既に設定されている通信経路に要求される要求品質と優先度とを記憶する記憶部と、
前記移動アドホックネットワークシステムを構成する他のノードから自己である前記通信装置を前記中間ノードとする新たな通信経路の設定のリクエストであって新たな前記通信経路に要求される要求品質と優先度とを含むリクエストを受信する中間側通信部と、
前記中間側通信部が受信した前記リクエストの示す新たな前記通信経路の前記要求品質と前記記憶部が記憶している既に設定された前記通信経路に要求される前記要求品質との双方を自己である前記通信装置の資源によって満たすことが可能かを判定し、満たすことができないと判定すると、既に設定されている前記通信経路の前記優先度と前記リクエストの示す新たな前記通信経路の前記優先度とのうち、前記優先度の高いほうの前記通信経路に自己である前記通信装置の前記資源を割り当てる中間側処理部と
を備えたことを特徴とする。
この発明により、移動アドホックネットワーク内で優先度が示された複数のトラフィックが混在し、優先度の異なるトラフィックの競合が発生した場合に、競合を制御することが可能となる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における移動ノード101のハードウェア構成図である。図1において、移動ノード101は、プログラムを実行するCPU810(中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU810は、バス811を介してROM(Read Only Memory)812、RAM(Random Access Memory)813、通信部814、フラッシュメモリ820と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。フラッシュメモリ820の代わりに、磁気ディスク装置を用いても良い。
RAM813は、揮発性メモリの一例である。ROM812、フラッシュメモリ820等の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部、格納部の一例である。通信部814は、入力部、入力装置の一例である。また、通信部814は、出力部、出力装置の一例である。
フラッシュメモリ820には、オペレーティングシステム821(OS)、プログラム群823、ファイル群824が記憶されている。プログラム群823のプログラムは、CPU810、オペレーティングシステム821により実行される。
上記プログラム群823には、以下に述べる実施の形態の移動ノードの説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU810により読み出され実行される。
ファイル群824には、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の算出結果」、「〜の抽出結果」、「〜の生成結果」、「〜の処理結果」として説明する情報や、データや信号値や変数値やパラメータなどが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU810によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以下に述べる実施の形態の説明においては、データや信号値は、RAM813のメモリ、フラッシュメモリ等の記録媒体に記録される。
また、以下に述べる移動ノードの説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「手段」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM812に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、ROM812やフラッシュメモリ820の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU810により読み出され、CPU810により実行される。すなわち、プログラムは、以下に述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、以下に述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
次に、図2〜図15を参照して、複数のトラフィックが混在する移動アドホックネットワークシステム1000において、QoSパラメータを考慮したサービス品質を満たすルートの発見・確定時に、複数のトラフィックによるリンクもしくはノードの競合が発生した場合に、低優先トラフィックを再度ルーティングさせる方法について説明する。
図2の移動アドホックネットワークシステム1000は、移動ノード101〜112を含む(以下では、移動ノードをノードと言う場合がある)。それぞれの移動ノードは、無線通信リンクにより相互に接続可能である。
図2に示すように、移動ノード101をソースノード、ノード106,107を中間ノード、ノード112を目的ノードとするトラフィック201aが存在しているものとする。
以下の実施の形態1は、トラフィック201aが存在している場合に、新たなトラフィック202が形成される際、中間ノード106、107について競合するトラフィック制御に関するものである。
図3は、移動ノード101の構成を示すブロック図である。他の移動ノード102〜112の構成は、移動ノード101の構成と同様である。図3を参照して移動ノード101を説明する。移動ノード101は、無線通信部11(通信部)、サービス品質ルート要求RREQQ処理部12、サービス品質ルート応答RREPQ処理部13、サービス品質ルート確定CONFQ処理部14、サービス品質エラーRERRQ処理部15、制御部16、及びメモリ部17(記憶部)を備える。RREQQ処理部12〜制御部16は、処理部を構成する。
(1)ここで「RREQQ」とは、サービス品質ルート要求を示す。
(2)サービス品質ルート応答である「RREPQ」とは、「RREQQ」に対する目的ノードからの応答である。
(3)サービス品質ルート確定である「CONFQ」とは、「RREPQ」を受信したソースノードが目的ノードに送信する情報である。
(4)サービス品質エラーを示すメッセージである「RERRQ」とは、中継するべきトラフィックを既存のトラフィックから既存のトラフィックよりも優先度の高い新規なトラフィックに切り替えた中間ノードが、既存のトラフィックのソースノードに向けて送信するエラーメッセージである。
(5)これら、「RREQQ」、「RREPQ」、「CONFQ」、「RERRQ」は、先行技術として示した特開2004−56787号公報の場合と同様である。
図2の移動アドホックネットワークシステム1000は、ソースノードから中間ノードを介して目的ノードに到る通信経路を動的に設定可能である。図3のメモリ部17は、自己である移動ノードを中間ノードとする通信経路であって既に設定されている通信経路に要求される要求品質と優先度などを記憶している。また、無線通信部11は、移動アドホックネットワークシステム1000を構成する他の移動ノードから自己である移動ノードを中間ノードとする新たな通信経路の設定のリクエストであって新たな通信経路に要求される要求品質と優先度とを含むリクエストである「RREQQ」を受信する。また、RREQQ処理部12〜制御部16から構成される処理部は、無線通信部11が受信した「RREQQ」の示す新たな通信経路の要求品質とメモリ部17が記憶している既に設定された通信経路に要求される要求品質との双方を自己である移動ノードの資源によって満たすことが可能かを判定し、満たすことができないと判定すると、既に設定されている通信経路の優先度と「RREQQ」の示す新たな通信経路の優先度とのうち、優先度の高いほうの通信経路に自己である移動ノードの資源を割り当てる。そして、この処理部は、「RREQQ」の示す新たな通信経路に自己である移動ノードの資源を割り当てた場合には、既に設定されている通信経路を介することによりそのソースノードに伝達可能なメッセージであってエラーの発生を通知するエラーメッセージである「RERRQ」を生成する。無線通信部11は、処理部が生成した「RERRQ」を設定されている通信経路のソースノードに向けて送出する。
無線通信部11は、無線通信により移動アドホックネットワークシステム1000における他のノードとデータ通信を行う。
RREQQ処理部12は、ノードが「RREQQ」を受信した場合の処理を行うとともに、ソースノードの場合には、「RREQQ」を生成する。RREQQ処理部12による「RREQQ」の受信処理は図6に示す。
RREPQ処理部13は、ノードが「RREPQ」を受信した場合の処理を行うとともに、目的ノードの場合には、「RREPQ」を生成する。RREPQ処理部13による「RREPQ」の受信処理は図8に示す。
CONFQ処理部14は、ノードが「CONFQ」を受信した場合の処理を行うとともに、ソースノードの場合には、「CONFQ」を生成する。CONFQ処理部14による「CONFQ」の受信処理は図10に示す。
RERRQ処理部15は、ノードが「RERRQ」を受信した場合の処理を行うとともに、該当するノードの場合、「RERRQ」を生成する。RERRQ処理部15による「RERRQ」の受信処理は図11に示す。
メモリ部17は、ノードが受信したルーティングメッセージを記憶しておく。また、制御部16は、移動ノードは無線通信部11、RREQQ処理部12、RREPQ処理部13、CONFQ処理部14、RERRQ処理部15、メモリ部17の制御を行う。
(システムの動作概要)
図4は、移動アドホックネットワークシステム1000の動作概要を示すフローチャートである。図4及び前述の図2を参照して、移動アドホックネットワークシステム1000の動作概要を説明する。図4は、移動アドホックネットワークシステム1000において、図2に示すように新規にノード109をソースノードとし、ノード104を目的ノードとするトラフィック202を送信する手続きを行う処理フローである。
ソースノード109は、QoSパラメータに基づいて目的ノード104へのサービス品質を満たすルートを発見するために、サービス品質ルート要求である「RREQQ」を近隣ノードへブロードキャスト送信する(ステップS102)。
「RREQQ」は、「QoSパラメータ」(要求品質、優先度を含む)、「ソースノードのアドレス」、「目的ノードのアドレス」などを含む。
「RREQQ」は、自己である移動ノードを中間ノードとする新たな通信経路の設定のリクエストであって新たな通信経路に要求される要求品質と優先度とを含むリクエストである。
また「QoSパラメータ」には、利用可能な帯域、誤り率、伝送遅延、遅延揺らぎ、耐久性などの要求品質のいずれか一つ以上を設定することが出来る。また「QoSパラメータ」は、トラフィック転送の優先度を含むことができる。優先度を指定しない場合は、優先度なしとしてトラフィックを扱う。トラフィックにはトラフィックフローを識別するためのフローIDを含んでいる。
自己の無線通信部11から「RREQQ」を受信したノードは、RREQQ処理部12にてRREQQ転送受信処理(ステップS103)を行なう。「RREQQ」を受信した目的ノード104は、「RREQQ」への応答として、RREPQ処理部13により「RREPQ」を生成して返信する(ステップS104)。「RREPQ」を受信したノードは、RREPQ処理部13にて「RREPQ転送受信処理(ステップS105)を行う。「RREPQ」を受信したソースノード109は、「CONFQ」を生成して送信する。「CONFQ」を受信したノードは、CONFQ処理部14にてCONFQ転送受信処理を行う(S106)。
(「RREQQ」の伝播)
図5は、ソースノード109が生成した「RREQQ」が伝搬する様子を示した図である。図6は「RREQQ」を受信したノードのフロー処理(S103の詳細)を示す。図5の伝播は、図6のフローチャートに基づく。
図6に示すように、ソースノード109が生成しブロードキャストした「RREQQ」を自己の無線通信部11により受信したノード(S202)は、RREQQ処理部12により自ノードが目的ノードか否かを判断する(ステップS203)。自ノード宛の「RREQQ」で無ければ(S203のNO)、RREQQ処理部12は、自ノード全体の資源でQoSをサポート可能か判断する(ステップS204)。ここで「資源」とは、要求品質に対応するノードの「能力」を意味し、例えば、帯域資源、CPU資源、ストレージ資源などを含む。自己の全ての資源を割り当ててもサポート不可能と判断した場合(図5では、移動ノード105、110、102が該当した場合を示している)は(S204のNO)、RREQQ処理部12は、図5のように「RREQQ」を転送せず破棄する(ステップS209)。QoSをサポート可能なノードは(S204のYes)、RREQQ処理部12が、既存トラフィックの有無を判定する(ステップS205)。QoSをサポート可能で既存トラフィックのないノード(ノード103が該当するものとする)は(S205のNO)、RREQQ処理部12が無線通信部11を介して「RREQQ」を転送し、自己であるノードの資源を仮予約する(ステップS208)。移動ノード106,107のようにノードが既存トラフィックを転送/受信している場合は(S205のYES)、RREQQ処理部12が既存トラフィックと新規トラフィックとの優先度を比較する(ステップS206)。新規トラフィックが既存トラフィックより優先度が高ければ、RREQQ処理部12は無線通信部11を介して隣接ノードへ「RREQQ」を転送し、ノードの資源を仮予約する(ステップS208)。既存トラフィックより新規トラフィックの優先度が低いか同じである場合、RREQQ処理部12は既存のトラフィックと新規トラフィックを同時にサポート可能か判断する(ステップS207)。同時にサポート可能ならば、RREQQ処理部12は無線通信部11を介して「RREQQ」を隣接ノードへ転送し、自己の資源を仮予約する(ステップS208)。複数のトラフィックを同時にサポート不可能な場合は、RREQQ処理部12は「RREQQ」を転送せずに破棄する(ステップS209)。目的ノード104は「RREQQ」を受信すると、RREPQ処理部13が利用可能な全てのルートに対してサービス品質ルート応答である「RREPQ」を生成して無線通信部11を介して返信し、QoSを満たす可能性のあるルートを報告する(ステップS210)。
(「RREPQ」の伝播)
図7は、目的ノード104が生成した「RREPQ」が伝搬する様子を示した図である。図8は「RREPQ」を受信したノードのフロー処理を示す。図7の伝播は、図8のフローチャートに基づく。図7に示すように「RREPQ」は「RREQQ」の経路を戻る。
図8を参照して説明する。無線通信部11を介して「RREPQ」を受信したノードでは(S302)、RREPQ処理部13が、受信した「RREPQ」が自ノード宛のメッセージか判断する(ステップS303)。図7の場合、中間ノードのノード103,107,106は、自ノード宛の「RREPQ」ではないため、それぞれのノードのRREPQ処理部13が、ソースノード109に向けて「RREPQ」を転送する(S303のNO→S306)。「RREPQ」を受信したソースノード109では、CONFQ処理部14が、QoSを満たす単一もしくは複数のルートから最適なルートを選択(ステップS304)するとともに、サービス品質ルート確定を示す情報である「CONFQ」を生成し、生成した「CONFQ」を選択したルートに沿って無線通信部11を介して目的ノード104へ送信する(ステップS305)。
(「CONFQ」の伝播)
図9は、ソースノード109が生成した「CONFQ」が伝搬する様子を示した図である。図10は「CONFQ」を受信したノードのフロー処理を示す。図9の伝播は、図10のフローチャートに基づく。図9に示すように「CONFQ」は、ソースノードのCONFQ処理部14が選択した経路を伝播する。
図9に示すように、無線通信部11を介して「CONFQ」を受信した移動ノード106,107,104は、CONFQ処理部14により、既存トラフィックと新規トラフィックとを同時にサポート可能か判断する(ステップS403)。同時にサポート可能もしくは単一トラフィックならば、CONFQ処理部14は新規トラフィックにノードの資源を割り当て、中間ノードであれば「CONFQ」を次ノードへ転送する(ステップS405)。同時にサポート不可能ならば、CONFQ処理部14は、高優先トラフィックに資源を割り当て、「CONFQ」を次ノードへ転送する(ステップS406)とともに、RERRQ処理部15は、低優先トラフィックのソースノード101へ、ルート利用不可能を示すルートエラーメッセージである「RERRQ」を無線通信部11を介して低優先トラフィックのルートに沿って送信する(ステップS407)。
図11に「RERRQ」を受信したノードの処理フローを示す。図9を参照して説明する。「RERRQ」を受信したノードは、RERRQ処理部15により、自ノード宛の「RERRQ」か判断する(ステップS503)。図9において自ノード宛てではないと判定した場合(S503のNO)、「RERRQ」を受信した中間ノード106(ノード107から受信)は、RERRQ処理部15により、同一の「RERRQ」を既に受信しているか判断する(ステップS504)。初めて受信する「RERRQ」ならば、RERRQ処理部15は、トラフィックのために確保していたノードの資源を解放し、ソースノード101に向けて「RERRQ」を転送する(ステップS506)。既に転送/送信していた場合は、RERRQ処理部15は、「RERRQ」を転送せず破棄してもよい(ステップS507)。これにより、ソースノード101が重複して「RERRQ」を受信しないようにしている。「RERRQ」を受信したソースノード101は、用意しておいた代替ルートを使用するか、「RREQQ」を送信することで再度ルーティングを行い、高優先トラフィックとリンクもしくはノードの競合が発生しないルートを発見の手続きを行う(ステップS505)。
上記手順により、既存トラフィック201aよりも高優先なトラフィック202を送信するルートを確保する。
図12は、ノード101が再度ルーティングのために送信(S505)した「RREQQ」の伝播の様子を示す。この「RREQQ」は、ノード101のRREQQ処理部が生成する。RREQQ」を受信したノードは、図6のフローに従い処理される。図12では、ノード102,105,110,111が、QoSをサポート可能と判断して「RREQQ」を転送しており、ノード103はサポート不可能であると判断し破棄する。ノード106,107では、受信した「RREQQ」はトラフィック202より優先度が低く、また、QoSを同時にサポート不可能と判断され破棄されたものである。「RREQQ」を受信した目的ノード112は、ソースノード101に対して「RREPQ」を返信し、選択可能なルートを報告する。
図13に再度ルーティングに対する「RREPQ」の伝搬を示す。「RREPQ」を受信した中間ノード111,110,105は、図8の処理に従い、ソースノード101に向けて「RREPQ」を転送する。「RREPQ」を受信したソースノード101は、QoSを満たす単一もしくは複数のルートから最適なルートを選択(ステップS304)し、サービス品質ルート確定の情報である「CONFQ」を選択したルートに沿って目的ノード104へ送信する(ステップS305)。
図14に再度ルーティングに対する「CONFQ」の伝搬を示す。「CONFQ」を受信した移動ノード105,110,111,112は、既存トラフィックがないため、トラフィック1のために資源を割り当て「CONFQ」を転送する。
上記手順により、図15に示すように、トラフィック202より低優先度であるトラフィック201bを再度ルーティングし、トラフィック202と競合の発生しないルートを確保する。
各トラフィックの中間ノード105,106,107,110,111と目的ノード104,112は、常にノードが各サービス品質をサポート可能か否か検出してよい(図4のステップS107)。トラフィック転送中もしくは受信中にサービス品質をサポート不可能になったと判断すると、トラフィックのソースノードにルートエラー「RERRQ」を送信する(図4のステップS109)。更に転送もしくは受信中のトラフィックが継続しているか否か検出しても良い(図4ステップS108)。一定期間トラフィックを転送しなければトラフィックが終了したと判断し、そのトラフィックに割り当てていた資源を解放する(図4のステップS111)。
この移動アドホックネットワークシステムでは、Dynamic Source Routing(DSR)もしくはAd−Hoc On−Demand Distance Vector(AODV)のようなリアクティブのルーティングプロトコル、または、Zone Routing Protocol(ZRP)のようなハイブリッドのプロアクティブ/リアクティブのプロトコルにも適応可能である。
以上の実施の形態1では通信装置としての移動ノードを説明したが、移動ノードの各構成要素の動作を処理ととらえることにより、移動ノード(通信装置)の動作(処理)をコンピュータに実行させる通信プログラムとして把握することも可能である。
上記の手順により、移動アドホックネットワークシステムにおいて優先度が示された複数のトラフィックが混在し、優先度の異なる他のトラフィックとのリンクもしくはノードの競合が発生した場合には、低優先トラフィックを再度ルーティングさせることで競合を回避し、高優先トラフィックへより最適なルートを提供することができる。
以上の実施の形態1では、ソースノードと目的ノードの間に複数の中間ノードを持つ移動アドホックネットワークにおける複数のQoS(サービス品質)パラメータに基づいてソースノードと目的ノードの間で通信を行うシステムにおいて、既にいくつかの通信経路が設定されている状態から、新規の通信経路を設定する場合に、各ノードと各リンクにおけるQoS保証の可否を示すQoSメトリックと比較する機能を備え、優先トラフィックと非優先トラフィックを順位付ける手段を備えたノードを説明した。
以上の実施の形態1では、既に設定されている通信経路が、非優先トラフィックかつQoSが保証できないときになったとき、非優先トラフィックのソースノードに対し、トラフィック送信の中断を指示するメッセージを送信する手段を備えたノードを説明した。
以上の実施の形態1では、新規の通信経路が優先トラフィックになったとき、あるいは、非優先トラフィックが優先トラフィックのQoS保証に影響を与えないときのみ、隣接ノードに通信経路を要求するメッセージを転送する手段を備えたノードを説明した。
以上の実施の形態1では、新規の通信経路が優先トラフィックになったとき、あるいは、非優先トラフィックが優先トラフィックのQoS保証に影響を与えないときのみ、次のノードに通信経路を確定するメッセージを転送する手段を備えたノードを説明した。
実施の形態2.
図16〜図23を参照して、実施の形態2を説明する。
実施の形態1は、アドホックネットワーク内で優先度が示された複数のトラフィックが混在し、優先度の異なる他のトラフィックとのリンクもしくはノードの競合が発生した場合に、低優先トラフィックを再度ルーティングさせることで競合を回避し、高優先トラフィックへより最適なルートを提供する方法である。
実施の形態1のトラフィックの競合回避方法では、低優先トラフィックの再ルーティングに関して、高優先トラフィックにより回避可能なルートを確立することができない可能性がある。その結果、低優先トラフィックのソースノードが再ルート要求メッセージを頻発しネットワークを圧迫することも生じうる。
そこで、実施の形態2は、複数のトラフィックが混在する移動アドホックネットワークシステム1000において、QoSパラメータを考慮したサービス品質を満たすルートの発見・確定時に、複数のトラフィックによるリンクもしくはノードの競合が発生し、低優先トラフィックの再度のルーティングを試みるが、高優先トラフィックにより競合回避のルートが発見できない場合に、アプリケーションに応じて、低優先トラフィックの転送を一時中断もしくは終了させ、高優先トラフィックが終了したときに直ちに、トラフィック送信を再開する方法について説明する。
実施の形態1〜実施の形態3の動的ルーティングの決定方法は、例えばDSR(Dynamic Source Routing)を元にする。また、実施の形態1でも説明したように、「RREQQ」は、「QoSパラメータ」(要求品質、優先度を含む)、「ソースノードのアドレス」、「目的ノードのアドレス」などを含む。また、RREQQを中継した中間ノードは、自身がRREQQを中継した履歴を記録していく。よって、RREQQを受信した目的ノードは、受信したRREQQが中継されたルートを知ることができる。目的ノードが生成し送信するRREPQは、「RREQQ」に含まれていた優先度を含んで生成される。また、目的ノードは、「RREQQ」に含まれるルート履歴に基づき、RREPQに自身である目的ノードからソースノードに到るルートを指定して返信する。
図16の移動アドホックネットワークシステム1000は、移動ノード101〜110を含む。それぞれの移動ノードは、無線通信リンクにより相互に接続可能である。
図16に示すように、移動ノード101をソースノード、ノード105,106を中間ノード、ノード110を目的ノードとする低優先のトラフィック201が存在しているもとする。
以下の実施の形態2は、トラフィック201が存在しており、新たなトラフィック202が形成され、中間ノード105、106についての競合を回避するために、低優先トラフィックのトラフィック201の再ルーティングに関するものである。
図16の移動アドホックネットワークシステム1000は、ソースノードから中間ノードを介して目的ノードに到る通信経路を動的に設定可能である。図3のメモリ部17は、自己である移動ノードを中間ノードとする通信経路をトラフィックリストとして記憶している。トラフィックリストの記憶は、例えば、通信経路が確立した後の通信開始時に行なわれる。あるいはCONFQの受信時でも構わない。また、メモリ部17は、既に設定されている通信経路に要求される要求品質と優先度などを記憶している。
無線通信部11は、無線通信により移動アドホックネットワークシステム1000における他のノードとデータ通信を行う。
RREQQ処理部12は、ノードが「RREQQ」を受信した場合の処理を行うとともに、ソースノードの場合には、「RREQQ」を生成する。RREQQ処理部12による「RREQQ」の受信処理は図19および図26に示す。
RREPQ処理部13は、ノードが「RREPQ」を受信した場合の処理を行うとともに、目的ノードの場合には、「RREPQ」を生成する。RREPQ処理部13による「RREPQ」の受信処理は図21に示す。また、実施の形態3に示すように、RREPQ処理部13は、「RREPQ」のOverload処理(傍受処理)を行なう。これは図28の説明で後述する。
CONFQ処理部14は、ノードが「CONFQ」を受信した場合の処理を行うとともに、ソースノードの場合には、「CONFQ」を生成する。CONFQ処理部14による「CONFQ」の受信処理は図30に示す。
RERRQ処理部15は、ノードが「RERRQ」を受信した場合の処理を行うとともに、該当するノードの場合、「RERRQ」を生成する。RERRQ処理部15による「RERRQ」の受信処理は図23に示す。
メモリ部17は、ノードが受信したルーティングメッセージを記憶しておく。また、制御部16は、無線通信部11、RREQQ処理部12、RREPQ処理部13、CONFQ処理部14、RERRQ処理部15、メモリ部17の制御を行う。
(システムのリルーティングの動作概要)
図17は、移動アドホックネットワークシステム1000の動作概要を示すフローチャートである。図17及び前述の図16を参照して、移動アドホックネットワークシステム1000の動作概要を説明する。図17は、移動アドホックネットワークシステム1000において、図16に示すように新規にノード101をソースノードとし、ノード110を目的ノードとするトラフィック201を再度ルーティングする手続きを行う処理フローである。即ち、図16において、低優先度のトラフィック201が形成されていたところに、後から高優先度のトラフィック202が形成されたため、トラフィック201が消滅したため、ソースノード101は、目的ノード110へのリルート処理を行なう場合である。
ソースノード101のRREQQ処理部12は、QoSパラメータに基づいて目的ノード110へのサービス品質を満たすルートを再び発見するために、サービス品質ルート要求である「RREQQ」に競合回避のルーティングであることを示す、R(Reroute)フラグを付加し、近隣ノードへブロードキャスト送信する(ステップS102b)。
「RREQQ」は、「QoSパラメータ」(要求品質、優先度を含む)、「ソースノードのアドレス」、「目的ノードのアドレス」などを含む。
図17に示すように、自己の無線通信部11から「RREQQ」を受信したノードは、RREQQ処理部12にてRREQQ転送受信処理(ステップS103b)を行なう。「RREQQ」を受信した目的ノード110は、「RREQQ」への応答として、RREPQ処理部13により「RREPQ」を生成して返信する(ステップS104b)。「RREPQ」を受信したノードは、RREPQ処理部13にて「RREPQ転送受信処理(ステップS105b)を行う。「RREPQ」を受信したソースノード101は、「CONFQ」を生成して送信する。「CONFQ」を受信したノードは、CONFQ処理部14にてCONFQ転送受信処理を行う(S106b)。
(Rフラグ付き「RREQQ」の伝搬)
図18は、ソースノード101が生成したRフラグ(Rerouteフラグ)付き「RREQQ」が伝搬する様子を示した図である。Rフラグは、リルート処理を示すフラグである。図19はRフラグ付き「RREQQ」を受信したノードの処理(S103bの詳細)を示す。図18の伝搬は、図19のフローチャートに基づく。
図19に示すように、ソースノード101が生成しブロードキャストしたRフラグ付き「RREQQ」を自己の無線通信部11により受信したノード(S202b)は、RREQQ処理部12により自ノードが目的ノードか否かを判定する(ステップS203b)。自ノード宛ての「RREQQ」でなければ(S203bのNO)、RREQQ処理部12は、自ノード全体の資源でQoSをサポート可能か判断する(ステップS204b)。ここで「資源」とは、要求品質に対応するノードの「能力」を意味し、例えば、帯域資源、CPU資源、ストレージ資源などを含む。自己の全ての資源を割り当ててもサポート不可能と判断した場合は(S204bのNO)、RREQQ処理部12は、「RREQQ」を転送せず破棄する(ステップS211b)。QoSをサポート可能なノードは(S204bのYes)、RREQQ処理部12が、既存トラフィックの有無を判定する(ステップS205b)。QoSをサポート可能で既存トラフィックの無いノード(ノード102,103が該当するものとする)は(S205bのNO)、RREQQ処理部12が無線通信部11を介して「RREQQ」を転送し、自己であるノードの資源を仮予約する(ステップS208b)。移動ノード105,106のようにノードが既存トラフィックを転送/受信している場合は(S205bのYES)、RREQQ処理部12が既存トラフィックと再ルートトラフィックとの優先度を比較する(ステップS206b)。再ルートトラフィックが既存トラフィックより優先度が高ければ、RREQQ処理部12は無線通信部11を介して隣接ノードへ「RREQQ」を転送し、ノードの資源を仮予約する(ステップS208b)。既存トラフィックより再ルートトラフィックの優先度が低いか同じである場合、RREQQ処理部12は既存のトラフィックと再ルートトラフィックを同時にサポート可能か判断する(ステップS207b)。同時にサポート可能ならば、RREQQ処理部12は無線通信部11を介して「RREQQ」を隣接ノードへ転送し、自己の資源を仮予約する(ステップS208b)。複数のトラフィックを同時にサポート不可能な場合は、RREQQ処理部12は「RREQQ」にRフラグがあるか否かを確認する(ステップ209b)。Rフラグ付き「RREQQ」の場合は(ステップS209bのYES)、RREQQ処理部12は無線通信部11を介して「RREQQ」を近隣ノードに転送する。Rフラグ付き「RREQQ」でない場合は(ステップS209bのNO)、RREQQ処理部12は「RREQQ」を転送せず破棄する(ステップS211b)。
目的ノード110は「RREQQ」を受信すると、RREPQ処理部13が利用可能な全てのルートに対してサービス品質ルート応答である「RREPQ」を生成する(ステップS212b)し、「RREQQ」にRフラグがあるか判断する(ステップS213b)。「RREQQ」にRフラグがある場合は(ステップS213bのYES)、「RREPQ」にRフラグをセット(対応フラグ付きリプライ)する(ステップS214b)。目的ノード110は、「RREPQ」を生成すると、RREPQ処理部13が利用可能な全てのルートに対して無線通信部11を介して返信し、ルートを報告する(ステップS215b)。
(「RREPQ」の伝搬)
図20は目的ノード110が生成した「RREPQ」が伝搬する様子を示した図である。図21は「RREPQ」を受信したノードのフロー処理を示す。図20の伝播は、図21のフローチャートに基づく。
図21を参照して説明する。無線通信部11を介して「RREPQ」を受信したノードでは(S302b)、RREPQ処理部13が、受信した「RREPQ」が自ノード宛のメッセージか判断する(ステップS303b)。自ノード宛のメッセージではない場合は(ステップS303bのNO)、「RREPQ」にRフラグがセットされているか否かを判断する(ステップS304b)。「RREPQ」にRフラグがセットされていない場合は(ステップS304bのNO)、それぞれのノードのRREPQ処理部13が、ソースノード101に向けて「RREPQ」を転送する(ステップS307b)。「RREPQ」にRフラグがセットされている場合は(ステップS304bのYES)、自ノードが高優先トラフィックを転送しているか判断する(ステップS305b)。これは「RREPQ」は優先度を含んでおり、また、ノードは自己が転送しているトラフィックの情報をトラフィックリスト(優先度を含む)としてメモリ部17に記憶しており、判断可能である。自ノードが高優先トラフィックを送信していない場合は(ステップS305bのNO)、それぞれのノードのRREPQ処理部13が、ソースノード101に向けて「RREPQ」を転送する(ステップS307b)。自ノードが高優先トラフィックを送信している場合は(ステップS305bのYES)、RREPQ処理部13が「RREPQ」にW(Wait)フラグ(待機フラグ)をセットし(ステップS306b)、ソースノード101に向けて「RREPQ」を転送する(ステップS307b)。
「RREPQ」を受信したソースノード101では、RREPQ処理部13が、「RREPQ」にWフラグがセットされている否かを判断する(ステップS308b)。「RREPQ」にWフラグがセットされていない場合は(ステップS308bのNO)、CONFQ処理部14が、QoSを満たす単一もしくは複数のルートから最適なルートを選択(ステップS310b)するとともに、サービス品質ルート確定を示す情報である「CONFQ」を生成し、生成した「CONFQ」を選択したルートに沿って無線通信部11を介して目的ノード104へ送信する(ステップS311b)。
「RREPQ」にWフラグがセットされている場合は(ステップS308bのYES)、ソースノードのRREPQ処理部13は、競合を回避するルートを発見できなかったと判断し、自ノードトラフィック転送を中断し、RERRQ受信待ち状態にする、もしくはトラフィックの転送を終了する(ステップS309b)。
上記の手順により、トラフィック201の再ルーティングの一時停止もしくは中断することで、トラフィック201の一時停止もしくは中断を行う。
各トラフィックの中間ノード105,106と目的ノード104は、常にノードが各サービス品質をサポート可能か否か検出してよい(図17のステップS107b)。トラフィック転送中もしくは受信中にサービス品質をサポート不可能になったと判断すると、トラフィックのソースノードにルートエラー「RERRQ」を送信する(図17のステップS109b)。更に転送もしくは受信中のトラフィックが継続しているか否か検出しても良い(図17ステップS108b)。一定期間トラフィックを転送しなければトラフィックが終了したと判断し、そのトラフィックに割り当てていた資源を解放する(図17のステップS111b)。
また、それまでトラフィックに割り当てていた資源を解放したノードは、競合を回避するための「RERRQ」を転送したことがあり、競合トラフィックの再ルーティングメッセージに対する「RREPQ」にWフラグをセットして送信したことがあるか否かを判断し(図17のステップS112b)、該当するノードであると判断すると図22に示すように中間ノード105はソースノード101に資源を解放したことを「RERRQ」(再開指示信号)で送信して、再度ルーティングを行うように通知する(図17のステップS109b)。
図22は、ノード105がノード101に対して再度ルーティングを行うように送信したトラフィック再開のための「RERRQ」の伝搬の様子を示す。図22の伝搬は、図23に示すフローに従う。
図23に「RERRQ」を受信したノードの処理フローを示す。「RERRQ」を受信したノードは、RERRQ処理部15により、自ノード宛の「RERRQ」か判断する(ステップS503b)。自ノード宛てではないと判定した場合(S503bのNO)、「RERRQ」を受信した中間ノードは、RERRQ処理部15により、同一の「RERRQ」を既に受信しているか判断する(ステップS504b)。初めて受信する「RERRQ」ならば、RERRQ処理部15は、トラフィックのために確保していたノードの資源を解放し、ソースノード101に向けて「RERRQ」を転送する(ステップS506b)。既に転送/送信していた場合は、RERRQ処理部15は、「RERRQ」を転送せず破棄してもよい(ステップS507b)。これにより、ソースノード101が重複して「RERRQ」を受信しないようにしている。「RERRQ」を受信したソースノード101は、用意しておいた代替ルートを使用するか、「RREQQ」を送信することで再度ルーティングを行い、高優先トラフィックとリンクもしくはノードの競合が発生しないルートを発見の手続きを行う(ステップS505b)。
上記の手順により、トラフィック201のルーティングを再開することで、トラフィック201の送信再開を行う。
上記の手順により、移動アドホックネットワークシステムにおいて優先度が示された複数のトラフィックが混在し、優先度の異なる他のトラフィックとのリンクもしくはノードの競合が発生し、低優先トラフィックの再度ルーティングを試みるが、高優先トラフィックにより競合回避のルートが発見できない場合に、低優先トラフィックの転送を一時中断もしくは終了させ、高優先トラフィックが終了した場合は直ちに低優先トラフィックの送信を再開することができる。
実施の形態3.
次に、図24〜図31を用いて実施の形態3を説明する。以上の実施の形態2では、トラフィック競合を回避するための再ルーティングがトラフィックを回避するルートを発見できない場合に一時停止もしくは中断および一時停止からの送信再開をするようにしたものであるが、この実施の形態3では、災害時の人命に関わるような緊急性の高いメッセージ送信するといった場合に、ノードもしくはリンクの競合の有無に関わらず、既存のトラフィックの転送を停止させることで、迅速にルートを確立する実施形態を示す。
図24の移動アドホックネットワークシステム1001は、移動ノード301〜320を含む。それぞれの移動ノードは、無線通信リンクにより相互に接続可能である。
図24に示すように、移動ノード301をソースノード、ノード307,313,314を中間ノード、ノード320を目的ノードとする低優先のトラフィック203と移動ノード303をソースノード、ノード304を中間ノード、ノード305を目的ノードとする低優先のトラフィック204が存在しているものとする。新たに移動ノード317をソースノード、ノード310を目的ノードとするトラフィックが発生する。
以下の実施の形態3は、トラフィック203、トラフィック204が存在している場合に、新たなトラフィック205を送信するためのルーティングにおいて、トラフィック205を迅速に目的ノード310までのルートを確立するための制御に関するものである。
(Eフラグ付き「RREQQ」の伝搬)
図25は、緊急メッセージを送信する移動ノード317が「RREQQ」に緊急性の高いトラフィックにE(Emergency)フラグ(緊急フラグ)を付加し伝搬させた様子を示した図である。図26は、Eフラグ付き「RREQQ」を受信したフロー処理を示す。図25の伝搬は、図26のフローチャートに基づく。
図25、図26を参照して説明する。図25に示すように、ソースノード317が生成しブロードキャストしたEフラグ付き「RREQQ」を自己の無線通信部11により受信したノード(S602b)は、RREQQ処理部12により自ノードが目的ノードか否かを判定する(ステップS603b)。自ノード宛ての「RREQQ」でなければ(603bのNO)、RREQQ処理部12は、自ノード全体の資源でQoSをサポート可能か判断する(ステップS604b)。ここで「資源」とは、要求品質に対応するノードの「能力」を意味し、例えば、帯域資源、CPU資源、ストレージ資源などを含む。図25のノード318の様に自己の全ての資源を割り当ててもサポート不可能と判断した場合は(S604bのNO)、RREQQ処理部12は、「RREQQ」を転送せず破棄する(ステップS611b)。QoSをサポート可能なノードは(S604bのYes)、RREQQ処理部12が、既存トラフィックの有無を判定する(ステップS605b)。QoSをサポート可能で既存トラフィックの無いQoSをサポート可能で既存トラフィックのないノード(ノード103が該当するものとする)は(S605bのNO)、RREQQ処理部12が無線通信部11を介して「RREQQ」を転送(ブロードキャスト)し、自己であるノードの資源を仮予約する(ステップS608b)。移動ノード301,303,304,307,313,314のようにノードが既存トラフィックを送信、転送している場合は(S605bのYES)、RREQQ処理部12が「RREQQ」にEフラグがセットしてあるか否かを判断する(ステップS606b)。「RREQQ」にEフラグがセットしてある場合は(S606bのYES)、既存トラフィックの送信を停止し(ステップS607b)、RREQQ処理部12は無線通信部11を介して「RREQQ」を隣接ノードへ転送し、自己の資源を仮予約する(ステップS612b)。「RREQQ」にEフラグがセットされていない場合は(ステップS606bのNO)、図19の「S206bのNO」以降と同様である。すなわち、RREQQ処理部12が既存トラフィックと新規トラフィックとの優先度を比較する(ステップS608b)。新規トラフィックが既存トラフィックより優先度が高ければ、RREQQ処理部12は無線通信部11を介して隣接ノードへ「RREQQ」を転送し、ノードの資源を仮予約する(ステップS612b)。既存トラフィックより新規トラフィックの優先度が低いか同じである場合、RREQQ処理部12は既存のトラフィックと新規トラフィックを同時にサポート可能か判断する(ステップS609b)。同時にサポート可能ならば、RREQQ処理部12は無線通信部11を介して「RREQQ」を隣接ノードへ転送し、自己の資源を仮予約する(ステップS612b)。複数のトラフィックを同時にサポート不可能な場合は、RREQQ処理部12は「RREQQ」にRフラグがあるか否かを確認する(ステップS610b)。Rフラグ付き「RREQQ」の場合は(ステップS610bのYES)、RREQQ処理部12は無線通信部11を介して「RREQQ」を近隣ノードに転送する。Rフラグ付き「RREQQ」でない場合は(ステップS610bのNO)、RREQQ処理部12は「RREQQ」を転送せず破棄する(ステップS613b)。
目的ノード110は「RREQQ」を受信すると(ステップS603bのYES)、RREPQ処理部13が利用可能な全てのルートに対してサービス品質ルート応答である「RREPQ」を生成する(ステップS614b)し、「RREQQ」にRフラグがあるか判断する(ステップS615b)。「RREQQ」にRフラグがある場合は(ステップS615bのYES)、「RREPQ」にRフラグをセットする(ステップS616b)。目的ノード110は、「RREPQ」を生成すると、RREPQ処理部13が利用可能な全てのルートに対して無線通信部11を介して返信し、ルートを報告する(ステップS617b)。
図27は、Eフラグがセットされた「RREQQ」を受信した目的ノード310が生成した「RREPQ」(緊急フラグ対応リプライ)が、目的ノード310から、「RREPQ」に返信経路として示されるノード309,313もしくはノード314,313を経由して、ソースノード317へ送信される様子と、それぞれのノードが送信した「RREPQ」は指定したノード以外でも隣接ノードであればoverload(傍受)可能であることを示した図である。図28は、「RREPQ」をoverloadしたノードの処理を示す。ここで「overload(傍受)」とは、「RREPQ」に返信経路として示されていないノードが、「RREPQ」を受信し、所定の処理を実行することを意味する。ノードは、そのようにプログラミングされている。
(「RREPQ」の伝搬)
図27に示すように、無線通信部11を介して「RREPQ」を受信した移動ノード309,314,313,317は、RREPQ処理部13により、図21に示すフローに従い処理を行う。
(「RREPQ」のoverload)
図27に示すように、ノード309の隣接ノードであるノード303,304,305,308,310,314は、ノード309が次ノード313へ送信した「RREPQ」を、無線通信部11を介してoverloadする(ステップS702b)。「RREPQ」をoverloadしたノードはRREPQ処理部13により、Eフラグ付き「RREQQ」によりトラフィックを停止したか否かを判断する(ステップS703b)。なお、ノードは、Eフラグ付き「RREQQ」によりトラフィックを停止した場合には、そのことを記憶する。ノード303のようにトラフィックを停止していた場合は(ステップS703bのYES)、「RREPQ」に示されるルートと停止したトラフィック204aのルートを比較しノード・ルートの競合が発生しないか判断する(ステップS704b)。競合が発生する場合は(ステップS704bのYES)、何もせず終了する(ステップS706b)。競合が発生しない場合は(ステップS704bのNO)、ノード303で停止したトラフィック204の送信を再開する(ステップS705b)。
図29は、緊急性の高いトラフィックに対する「CONFQ」の伝搬を示す。図30は、緊急性の高いトラフィックに対する「CONFQ」を受信したノードの処理を示す。
図29に示すように、中間ノード313,314,310は無線通信部11を介して「CONFQ」を受信(ステップS402b)したノードは、CONFQ処理部14により、既存トラフィックリストの存在を確認する(ステップS403b)。既存トラフィックリストが存在する場合は(ステップS402bのYES)、QoSを同時にサポート可能か判断する(ステップS404b)。QoSを同時にサポートできないと判断した場合は(ステップS404bのNO)、CONFQ処理部14は、既存トラフィックリストと「CONFQ」の示すルートを比較し競合が発生する最初のノードか否か判断する(ステップS408b)。これにより、同一の「RERRQ」を複数ノードから送信することを防止している。トラフィックの競合が発生する最初のノードである場合は(ステップS408bのYES)、RERRQ処理部15は、ルート利用不可能を示すルートエラーメッセージである「RERRQ」を無線通信部11を介して低優先トラフィックのルートに沿って送信する(ステップS409b)。トラフィックの競合が発生する最初のノードでない場合(ステップS408bのNO)、もしくは「REERQ」を送信した場合は(ステップS409b)、高優先トラフィックに資源を割り当て、「CONFQ」を次ノードへ転送する(ステップS410b)。RERRQ処理部15は、低優先トラフィックのソースノード301へ送信する。CONFQ処理部14は低優先トラフィックを既存トラフィックリストから消去する(ステップS411b)。既存トラフィックリストが存在しない場合(ステップS403bのNO)、もしくは、QoSを同時にサポート可能な場合は(ステップS404bのYES)、CONFQ処理部14は新規トラフィックにノードの資源を割り当て、中間ノードであれば「CONFQ」を次ノードへ転送し(ステップS406b)、CONFQ処理部14が「CONFQ」が示すルートを既存トラフィックリストに追加する(ステップS407b)。
「RERRQ」を受信したノード307は図23の処理に従い、ソースノード301に向けて「RERRQ」を転送する。「RERRQ」を受信したソースノード301は、代替ルートを選択もしくは、図31に示すように、再度ルーティングを行うために「RREQQ」をブロードキャストする。
上記の手順により、災害時の人命に関わるような緊急性の高いメッセージ送信するといった場合に、ノードもしくはリンクの競合の有無に関わらず、既存のトラフィックの転送を停止させることで、迅速にルートを確立する。
以上の実施の形態では、ソースノードと目的ノードの間に複数の中間ノードを持つ移動アドホックネットワークにおいて、複数のQoS(サービス品質)パラメータに基づいてソースノードと目的ノードの間で、優先トラフィックのQoSを保証するために、非優先トラフィックの送信経路を変更するシステムにおいて、新規の通信経路が優先トラフィックになり、非優先トラフィックが再び送信経路を発見するために、再び送信経路を要求する旨を記した要求メッセージを転送する方法を説明した。
以上の実施の形態では、再び送信経路を発見するために送信した要求メッセージが、優先トラフィックの送信経路により、目的ノードまでQoSを保証する通信経路を発見できなかったことをソースノードに伝達する方法を説明した。
以上の実施の形態では、再び送信経路を発見するために送信した要求メッセージが、優先トラフィックの送信経路により、目的ノードまでQoSを保証する通信経路を発見できなかったため、非優先トラフィックの送信を中断・停止する方法を説明した。
以上の実施の形態では、非優先トラフィックを停止する原因となった優先トラフィックの送信が終了したとき、非優先トラフィックの送信を再開する方法を説明した。
以上の実施の形態では、トラフィックの新規通信経路を発見するときに、既存のトラフィックの有無に関わらず、目的ノードまでの通信経路を発見する方法を説明した。
以上の実施の形態では、各トラフィックの送信経路を記憶しておくことで、QoSの保証に影響を与える最初のノードであることを判断したときのみ、ソースノードに送信経路の変更を要求する方法を説明した。
実施の形態1における移動ノードのハードウェア構成図。 実施の形態1におけるトラフィック201aを示す図。 実施の形態1における移動ノードのブロック図。 実施の形態1における移動アドホックネットワークシステムの動作概要を示すフローチャート。 実施の形態1におけるサービス品質ルート要求RREQQの経路を示す図。 実施の形態1におけるRREQQを受信した移動ノードの処理を示すフローチャート。 実施の形態1におけるサービス品質ルート要求RREPQの経路を示す図。 実施の形態1におけるサービス品質ルート要求RREPQを受信した移動ノードの処理を示すフローチャート。 実施の形態1におけるサービス品質ルート要求CONFQの経路を示す図。 実施の形態1におけるサービス品質ルート要求CONFQを受信した移動ノードの処理を示すフローチャート。 実施の形態1における再ルーティングのRREQQを示す図。 実施の形態1におけるサービス品質エラーを受信した移動ノードの処理を示すフローチャート。 実施の形態1における再ルーティングのRREPQを示す図。 実施の形態1における再ルーティングのCONFQを示す図。 実施の形態1における再ルーティング経路を示す図。 実施の形態2におけるトラフィックを示す図。 実施の形態2における移動アドホックネットワークシステムの動作概要を示すフローチャート。 実施の形態2におけるRフラグ付きのRREQQの伝播を示す図。 実施の形態2におけるRREQQの受信/転送処理を示すフローチャート。 実施の形態2におけるRREPQの伝搬を示す図。 実施の形態2におけるRREPQの受信/転送処理を示すフローチャート。 実施の形態2におけるREERQの伝搬を示す図。 実施の形態2におけるREERQの受信/転送処理を示すフローチャート。 実施の形態3におけるトラフィックを示す図。 実施の形態3におけるEフラグ付きのRREQQの伝播を示す図。 実施の形態3におけるRREQQの受信/転送処理を示すフローチャート。 実施の形態3におけるRREPQの伝搬を示す図。 実施の形態3におけるRREPQの受信/転送処理を示すフローチャート。 実施の形態3におけるCONFQの経路を示す図。 実施の形態3におけるCONFQの受信/転送処理を示すフローチャート。 実施の形態3におけるREERQの伝搬を示す図。
符号の説明
101 移動ノード、11 無線通信部、12 RREQQ処理部、13 RREPQ処理部、14 CONFQ処理部、15 RERRQ処理部、16 制御部、17 メモリ部、201a,201b,202 トラフィック、810 CPU、811 バス、812 ROM、813 RAM、814 通信部、820 フラッシュメモリ、821 OS、823 プログラム群、824 ファイル群、1000 移動アドホックネットワークシステム。

Claims (4)

  1. 通信装置であるソースノードから通信装置である中間ノードを介して通信装置である目的ノードに到る通信経路を動的に設定可能な移動アドホックネットワークシステムにおいて、
    通信装置である前記中間ノードは、
    自己である前記通信装置を前記中間ノードとする通信経路であって既に設定されている通信経路に要求される要求品質と優先度とを記憶する記憶部と、
    前記移動アドホックネットワークシステムを構成する他のノードから自己である前記通信装置を前記中間ノードとする新たな通信経路の設定のリクエストであって新たな前記通信経路に要求される要求品質と優先度とを含むリクエストを受信する中間側通信部と、
    前記中間側通信部が受信した前記リクエストの示す新たな前記通信経路の前記要求品質と前記記憶部が記憶している既に設定された前記通信経路に要求される前記要求品質との双方を自己である前記通信装置の資源によって満たすことが可能かを判定し、満たすことができないと判定すると、既に設定されている前記通信経路の前記優先度と前記リクエストの示す新たな前記通信経路の前記優先度とのうち、前記優先度の高いほうの前記通信経路に自己である前記通信装置の前記資源を割り当て、前記リクエストの示す新たな前記通信経路に自己である前記通信装置の前記資源を割り当てた場合には、既に設定されている前記通信経路を介することによりそのソースノードに伝達可能なメッセージであってエラーの発生を通知するエラーメッセージを生成する中間側処理部と
    を備えるとともに、
    前記中間側通信部は、
    前記中間側処理部が生成した前記エラーメッセージを既に設定されている前記通信経路のソースノードに向けて送出し、
    既に設定されている前記通信経路の前記ソースノードは、
    前記エラーメッセージを受信するソース側通信部と、
    前記ソース側通信部が前記エラーメッセージを受信すると、既に設定されている前記通信経路の目的ノードへの新たな通信経路を確立する処理を開始するソース側処理部と
    を備え
    前記ソースノードは、
    新たな通信経路を確立する前記処理として、前記新たな通信経路の前記優先度と前記品質とを含むとともに前記新たな通信経路の確立処理であるリルート処理を示すフラグを付加したリルートフラグ付きリクエストを生成し、生成された前記リルートフラグ付きリクエストをブロードキャストし、
    前記中間ノードは、
    ブロードキャストされた前記リルートフラグ付きリクエストを受信すると、自己の資源で前記リルートフラグ付きリクエストに含まれる前記品質を満たすことができるかどうかを判定し、満たすことができると判定すると、受信された前記リルートフラグ付きリクエストに自身の中継履歴を付加してブロードキャストし、
    前記目的ノードは、
    前記中間ノードによってブロードキャストされた前記リルートフラグ付きリクエストを受信すると、受信された前記リルートフラグ付きリクエストに対応するリプライであって、前記リルートフラグ付きリクエストに含まれる前記優先度を含むとともに前記リルートフラグに対応するフラグを付加した対応フラグ付きリプライを生成し、生成された前記対応フラグ付きリプライに前記リルートフラグ付きリクエストが伝達された前記ソースノードから自身までの経路を前記対応フラグ付きリプライの送信経路として指定する経路指定を含めて前記対応フラグ付きリプライを送信し、
    前記中間ノードは、
    前記対応フラグ付きリプライを受信すると、前記対応フラグ付きリプライに含まれる優先度よりも優先度の高いトラフィックを自身が転送しているかどうかを判定し、転送していると判定すると、受信された前記対応フラグ付きリプライに待機を示す待機フラグを付加して送信し、
    前記ソースノードは、
    前記待機フラグが付加された前記対応フラグ付きリプライを受信する
    ことを特徴とする移動アドホックネットワークシステム。
  2. 前記ソースノードは、
    前記待機フラグが付加された前記対応フラグ付きリプライを受信すると、前記新たな通信経路を確立する前記処理を中止することを特徴とする請求項記載の移動アドホックネットワークシステム。
  3. 前記中間ノードは、
    既存トラフィックに自身の資源を割り当てていた場合に、割り当てていた自身の資源を解放すると、前記待機フラグをセットして前記対応フラグ付きリプライを送信したことがあるかどうかを判定し、送信したことがあると判定すると、前記新たな通信経路を確立する前記処理の再開を前記ソースノードに指示する再開指示信号を生成し、生成された前記再開指示信号を前記ソースノード宛てに送信し、
    前記ソースノードは、
    前記中間ノードから前記再開指示信号を受信すると、新たな通信経路を確立する前記処理を再開することを特徴とする請求項記載の移動アドホックネットワークシステム。
  4. 前記ソースノードは、
    新たな通信経路に要求される品質を含むとともに緊急を示す緊急フラグを付加した緊急フラグ付きリクエストを生成し、生成された前記緊急フラグ付きリクエストをブロードキャストし、
    前記中間ノードは、
    前記緊急フラグ付きリクエストを受信すると、自己の資源で前記緊急フラグ付きリクエストに含まれる前記品質を満たすことができるかどうかを判定し、満たすことができると判定すると、自身が中継している既存トラフィックがあるかどうかを判定し、あると判定すると、既存トラフィックの中継を中止するとともに、受信された前記緊急フラグ付きリクエストに自身の中継履歴を付加してブロードキャストし、
    前記目的ノードは、
    前記中間ノードによりブロードキャストされた前記緊急フラグ付きリクエストを受信すると、受信された前記緊急フラグ付きリクエストに対応する緊急フラグ対応リプライを生成し、生成された前記緊急フラグ対応リプライに前記緊急フラグ付きリクエストが伝達された前記ソースノードから自身までの経路を前記緊急フラグ対応リプライの送信経路として指定する経路指定を含めて送信し、
    前記中間ノードは、
    前記緊急フラグ対応リプライを受信すると、前記緊急フラグ付きリクエストを受信した時に前記既存トラフィックの中継を中止したかどうかを判定し、中止したと判定すると、前記緊急フラグ対応リプライに含まれる経路指定に自身が含まれるかどうかを判定し、自身が含まれていないと判定すると、前記緊急フラグ付きリクエストを受信した時に中止した前記既存トラフィックの中継を再開することを特徴とする請求項記載の移動アドホックネットワークシステム。
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