JP5071398B2 - 冷凍装置の室外ユニット - Google Patents
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Description
まず、空調機の室外ユニット2の構成について説明する。
ケーシング20は、板金および樹脂によって形成され、右正面ケーシング部材21、右側面ケーシング部材22、左ケーシング部材23、背面グリル24、底板25および天板26から構成されている。
右正面ケーシング部材21は、平面視において略L字形状に形成されており、ケーシング20の正面の右側部分と、ケーシング20の右側面の正面側寄りの部分とを構成するように配置される金属製の板状部材である。右正面ケーシング部材21は、後述する底板25から後述する天板26まで上下方向に延び平面視において略L字形状に形成される本体部21aと、本体部21aの両端面のうち右側面に位置する第1端面210aに形成される第1爪部80と、本体部21aの両端面のうち正面に位置する第2端面210bに形成される第2爪部81(図4を参照)とを有している。
第1爪部80は、本体部21aの第1端面210aから突出しており、後述する第1開口22b(図5を参照)に挿入可能である。なお、第1爪部80は、3つある。図3に示すように、第1爪部80は、第1突出部80cと、第1突出部80cから上方向に延びる上突出部80aと、第1突出部80cから下方向に延びる下突出部80bとを有する。ここで、第1爪部80は、本体部21aと一体成形されて形成される。
第2爪部81は、本体部21aの第2端面210bから突出しており、後述する第2開口23a(図6を参照)に挿入可能である。なお、第2爪部81は、第1爪部80と同様に、3つ存在する。図4に示すように、第2爪部81は、第2突出部81cと、第2突出部81cから上方向に延びる上突出部81aと、第2突出部81cから下方向に延びる下突出部81bとを有する。ここで、第2爪部81は、本体部21aおよび第1爪部80と一体成形されて形成される。
右側面ケーシング部材22は、図2に示すように、主にケーシング20の右側面のうち、右正面ケーシング部材21により構成される部分を除いた残りの部分と、背面の一部(右側部分)とを構成するように配置される金属製の板状部材である。また、右側面ケーシング部材22は、底板25から天板26まで上下方向に延びており、平面視において略L字形状に形成されている。また、右側面ケーシング部材22の、右正面ケーシング部材21の第1端面210aに対向する第4端面220bには、右正面ケーシング部材21の3つの第1爪部80に対応する位置に3つの第1開口22bが形成されており、右正面ケーシング部材21の3つの第1爪部80が第1開口22bに挿入可能である。
左ケーシング部材23は、主にケーシング20の左側部分を構成する金属製の板状部材である。具体的には、図2に示すように、左ケーシング部材23は、平面視において略L字形状に形成されており、ケーシング20の左側面から正面の左側部分にかけて配置され、底板25から天板26まで上下方向に延びている。つまり、右正面ケーシング部材21のうち、ケーシング20の正面を構成する部分と、左ケーシング部材23のうち、ケーシング20の正面を構成する部分とで、ケーシング20の正面が構成されている。また、左ケーシング部材23のうち、ケーシング20の正面を構成する部分は、本体部28と、図2の平面視において、本体部28よりも内側(背面側)に位置する受け部29と、受け部29から本体部28にかけて垂直に立ち上がる垂直部30とを有する。
背面グリル24は、主にケーシング20の背面を構成する部材である。具体的には、図2に示すように、背面グリル24は、右側面ケーシング部材22の、ケーシング20の背面を構成する部分を除いた残りの部分を構成しており、底板25から天板26まで上下方向に延びている。背面グリル24は、格子状に組まれた金属製のワイヤにポリプロピレン樹脂製の枠を取り付けた構造となっている。
底板25は、ケーシング20の下面を構成する略直方形状の金属製の板状部材である。底板25は、図7に示すように、平面視で略長方形の形状を有し水平面に沿う水平部25aと、その水平部25aの四辺の縁部それぞれから鉛直上方に立ち上がる垂直部25bとから構成されている。垂直部25bは、プレス成形によって、水平部25aと一体に形成される。また、底板25の上面には、強度を上げるための凹凸や溝が形成されている。また、底板25の下面には、この室外ユニット2をブロック等に固定するための2つの据付脚20bおよび20cが設けられている。据付脚20bおよび20cは、正面視において略U字形状を有し、ケーシング20の前側から後側に向かって延びる金属製の板状部材である。
天板26は、ケーシング20の上面を構成する略直方形状の金属製の板状部材である。天板26の周縁部分は、図2に示すように、内側かつ下側に折り曲げられており、右正面ケーシング部材21、右側面ケーシング部材22、左ケーシング部材23および背面グリル24の各上端部と嵌合可能であり、係合可能な形状を有している。
冷媒回路構成部品3は、図9、図11〜図13に示すように、室外熱交換器33、圧縮機34、アキュムレータ35、四路切換弁36等を有している。
ファン31a、31bは、送風機室S1内の空気を室外ユニット2の外部に送るためのものであって、ファンモータ31c、31d(図7や図9を参照)によって駆動される。ファン31a、31bは、図2および図7に示すように、左ケーシング部材23の本体部28に上下方向に並んで形成された各吹出口に対応するようにして配置されている。
仕切板27は、ケーシング20の底板25から天板26にかけて上下方向に延びており、図2に示すように、平面視において弧状の形状を有している。仕切板27は、ケーシング20の内部を送風機室S1と、機械室S2とに分割するようにしてケーシング20内に配置されている。なお、送風機室S1には、ファン31a、31bおよび室外熱交換器33が配置され、機械室S2には、圧縮機34、四路切換弁36、電装品ユニット40等が配置されている。
電装品ユニット40は、図13に示すように、機械室S2内の、圧縮機34の上方に配置されており、主として、圧縮機モータ等の回転数を制御するためのインバータ制御素子等の電装品が実装された基板や、運転制御を行うためのマイクロコンピュータ等の電装品が実装された基板を収容している。
まず、図7に示すように、底板25の水平部25aの上面の、左端側部分から背面側部分にかけて室外熱交換器33が配置され、室外熱交換器33に取り付けられるバー51に、ファン31a、31bとネジで固定されているファンモータ31c、31dが取り付けられる。次に、仕切板27が、底板25の水平部25aの上面の、中央部よりも右側寄りの部分に配置される(図9や図13を参照)。なお、仕切板27は、その前面の下端部が垂直部25bとネジで固定される。そして、機械室S2に、圧縮機34、アキュムレータ35、四路切換弁36等の配置されるべき機器が配置される。そして、ケーシング20を構成する右側面ケーシング部材22、左ケーシング部材23、背面グリル24、天板26、右正面ケーシング部材21が組み立てられていく。
まず、図10および図11に示すように、右正面ケーシング部材21の第1爪部80を右側面ケーシング部材22の第1開口22bに挿入する(図14Aを参照)。ここで、第1開口22bの正面視における鉛直方向の長さは、第1爪部80の全体の鉛直方向の長さよりも長いので、作業者が第1爪部80を第1開口22bに挿入しやすくなっている。
(1)
室外ユニットの外面を構成するケーシング部材は、複数枚の板金部材から構成されることが多い。そのため、ケーシング部材は、隣接するケーシング部材と互いに係合するように凹部や凸部などの係合部を有しているものがある。
また、本実施形態では、第1爪部80のみでなく、第2爪部81も下突出部81bを有している。
本実施形態に係る空調機の室外ユニット2では、第1爪部80の全体の鉛直方向の長さが第1開口22bの正面視における鉛直方向の長さよりも長い構成となっており、第1開口22bの幅寸法は、第1爪部80の厚み寸法よりも長い構成となっている。
本実施形態では、第1爪部80の下突出部80bの鉛直方向の長さよりも、第2爪部81の下突出部81bの鉛直方向の長さのほうが短い構成となっている。
(A)
上記実施形態では、第1爪部80および第2爪部81は、それぞれ上突出部80a、81aと、下突出部80b、81bとを有している構成としているが、第2爪部81は、下突出部81bを有していない構成としてもよい。この場合であっても、上記実施形態のように、この下突出部80bと、第1開口下部形成部71との接触箇所を支点として右正面ケーシング部材21を左ケーシング部材23側へ回動させることができ、作業者にとって、右正面ケーシング部材21の取り付け作業が容易になる。
上記実施形態では、右正面ケーシング部材21は、平面視において略L字形状に形成されていると説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、他の形状であってもよい。例えば、右正面ケーシング部材21は、ケーシング20の正面のみを構成するようなフラットの形状を有していてもよい。
上記実施形態では、右側面ケーシング部材22の第4端面220bと、左ケーシング部材23の受け部29とにそれぞれ第1開口22bおよび第2開口23aが形成されていると説明した。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、右側面ケーシング部材22の両端面のうち第4端面220bでない方の端面(右側面ケーシング部材22の、ケーシング20の背面に位置する端面)にも、第1開口22bのような開口が形成されてもよいし、左ケーシング部材23の、ケーシング20の左側面に位置する端面にも、第2開口23aのような開口が形成されてもよい。また、右側面ケーシング部材22の両端面のうち第4端面220bでない方の端面および左ケーシング部材23のケーシング20の左側面に位置する端面には、上述したような開口ではなく、第1爪部80や第2爪部81のような爪部が形成されていてもよい。
上記実施形態では、第1爪部80および第2爪部81はそれぞれ3つあると説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、3つ以上であっても3つ以下であってもよい。また、第1爪部80および第2爪部81に対応して、第1開口22bおよび第2開口23aの数も変更されてもよい。
上記実施形態では、第1爪部80が第1開口22bに挿入されている状態、かつ、第2爪部81が第2開口23aに挿入されている状態(すなわち、右正面ケーシング部材21が右側面ケーシング部材22および左ケーシング部材23に接している状態)で、右正面ケーシング部材21の上端部が天板26に嵌まるように、右正面ケーシング部材21を右側面ケーシング部材22および左ケーシング部材23に対して上方に移動させると説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
上記実施形態では、空調機の室外ユニット2に限定して説明したが、本発明は空調機の室外ユニット2に限られるものではない。例えば、ヒートポンプ式の給湯器の室外ユニットであってもよい。
20 ケーシング
21 右正面ケーシング部材(第3ケーシング部材)
21a 右正面ケーシング部材の本体部(第3ケーシング部材の本体部)
22 右側面ケーシング部材(第1ケーシング部材)
22b 第1開口
23 左ケーシング部材(第2ケーシング部材)
23a 第2開口
26 天板(第4ケーシング部材)
29 左ケーシング部材の受け部(第2ケーシング部材の受け部)
71 第1開口下部形成部
80 第1爪部
80a 上突出部
80b 下突出部
80c 第1突出部
80d 引っ掛け部
80e 第1側部
81 第2爪部
81a 上突出部
81b 下突出部
81c 第2突出部
Claims (8)
- 両端のうち少なくとも一端に1または複数の第1開口(22b)が形成される第1ケーシング部材(22)と、
両端のうち少なくとも一端に1または複数の第2開口(23a)が形成される第2ケーシング部材(23)と、
一端に、前記第1開口(22b)に挿入される1または複数の第1爪部(80)を有し、他端に、前記第2開口(23a)に挿入される1または複数の第2爪部(81)を有し、前記第1爪部(80)が前記第1開口(22b)に挿入され前記第2爪部(81)が前記第2開口(23a)に挿入されて前記第1ケーシング部材(22)および前記第2ケーシング部材(23)に対して上方に移動されることで、正規の位置に取り付けられる第3ケーシング部材(21)と、
を備え、
前記第1爪部(80)および前記第2爪部(81)は、それぞれ、上方向に延びる上突出部(80a,81a)と、下方向に延びる下突出部(80b,81b)とを有し、
前記第2爪部(81)の前記下突出部(81b)の鉛直方向の長さは、前記第1爪部(80)の前記下突出部(80b)の鉛直方向の長さよりも短い、
冷凍装置の室外ユニット(2)。 - 前記第1ケーシング部材(22)の第1上端部と、前記第2ケーシング部材(23)の第2上端部と、前記第3ケーシング部材(21)の第3上端部とに嵌まることが可能な第4ケーシング部材(26)をさらに備え、
前記第1上端部および前記第2上端部が前記第4ケーシング部材(26)に嵌まっている状態において、前記第1爪部(80)が前記第1開口(22b)に挿入され前記第2爪部(81)が前記第2開口(23a)に挿入され前記第3ケーシング部材(21)が前記第1ケーシング部材(22)および第2ケーシング部材(23)に対して上方に移動されて、前記第3上端部が前記第4ケーシング部材(26)に嵌まることで、前記第3ケーシング部材(21)は正規の位置に取り付けられる、
請求項1に記載の冷凍装置の室外ユニット(2)。 - 前記第1爪部(80)は、前記第3ケーシング部材(21)の本体部(21a)から前記第1開口(22b)に向かう方向に突出する第1突出部(80c)をさらに有し、
前記第2爪部(81)は、前記第3ケーシング部材(21)の本体部(21a)から前記第2開口(23a)に向かう方向に突出する第2突出部(81c)をさらに有し、
前記上突出部(80a,81a)は、前記第1突出部(80c)および前記第2突出部(81c)の先端部からそれぞれ上方向に延び、
前記下突出部(80b,81b)は、前記第1突出部(80c)および前記第2突出部(81c)の先端部からそれぞれ下方向に延びる、
請求項1または2に記載の冷凍装置の室外ユニット(2)。 - 前記第1開口(22b)および前記第2開口(23a)の鉛直方向の長さは、前記上突出部(80a,81a)の最上位置から前記下突出部(80b,81b)の最下位置までの長さよりも長い、
請求項3に記載の冷凍装置の室外ユニット(2)。 - 前記第1ケーシング部材(22)は、前記第1開口(22a)の下部を形成する第1開口下部形成部(71)を有し、
前記第1突出部(80c)は、前記第1開口下部形成部(71)に引っ掛け可能である引っ掛け部(80d)を有し、
前記第1爪部(80)の前記下突出部(80b)は、前記第1開口下部形成部(71)に引っ掛け可能である第1側部(80e)を有する、
請求項3または4に記載の冷凍装置の室外ユニット(2)。 - 前記第3ケーシング部材(21)は、前記引っ掛け部(80d)と前記第1開口下部形成部(71)との接触箇所を支点として回転可能であり、
前記第2爪部(81)は、回転方向に延びる、
請求項5に記載の冷凍装置の室外ユニット(2)。 - 請求項5に記載の冷凍装置の室外ユニット(2)のケーシングの組立方法であって、
前記第1開口(22b)に前記第1爪部(80)が挿入されて前記引っ掛け部(80d)が前記第1開口下部形成部(71)に引っ掛かる第1ステップと、
前記第3ケーシング部材(21)が、前記引っ掛け部(80d)と、前記第1開口下部形成部(71)との接触箇所を支点として回動され、前記第2爪部(81)が前記第2開口(23a)に挿入される第2ステップと、
を備える、
冷凍装置の室外ユニット(2)のケーシングの組立方法。 - 前記第2ステップに続く第3ステップであって、前記第3ケーシング部材(21)が前記第1ケーシング部材(22)および前記第2ケーシング部材(23)に対して上方に移動され、前記第3上端部が前記第4ケーシング部材(26)に嵌まる第3ステップをさらに備える、
請求項7に記載の冷凍装置の室外ユニット(2)のケーシングの組立方法。
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