JP5071259B2 - 框内蔵型施錠装置及び該施錠装置を備えたサッシ窓 - Google Patents

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Description

本発明は、内召合せ框内に収容された錠本体の掛け具を外召合せ框内の受け具に係合させて施錠する框内蔵型施錠装置及び該施錠装置を備えたサッシ窓に関するものである。
引違い、片引き又は両引き(引分け)の引き形式のサッシ窓の内召合せ框内に収容された錠本体の掛け具を、操作部材により操作して内召合せ框の室外側面から出没させ、外召合せ框内の受け具に係合させて施錠する框内蔵型施錠装置として、内召合せ框の室内側の面に沿って上下方向にスライド移動する操作部材、並びに、操作部材の直線運動を回転運動に変換し、そのトルクを掛け具(鍵片)に伝達する、減速比の小さな第一歯車列及び減速比の大きな第二歯車列を本体内に備え、掛け具が内召合わせ框内から出没する段階においては、操作部材の操作力を減速比の小さな第一歯車列を介して掛け具に伝え、掛け具が受け具(鍵受け)に係合又は離脱する段階においては、操作部材の操作力を減速比の大きな第二歯車列を介して掛け具に伝えるように構成してなるものがある(特許文献1参照。)。
特開2006−118135号公報(図6−9)
特許文献1の框内蔵型施錠装置は、室内側の操作部材を下方へ移動させる操作により掛け具が下方へ移動して受け具に係合し、操作部材を上方へ移動させる操作により前記係合が解除される構成であるため、違和感のない自然なモーションにより施解錠の操作を行うことができるとともに、掛け具を内召合わせ框内から突出させる際には減速比の小さな第一歯車列により動力を伝達させて掛け具を迅速に突出させることができ、掛け具を係合片(係合部)に押し込む際には減速比の大きな第二歯車列により動力を伝達させて小さな操作力により操作することができるという特長がある。
しかし、操作部材を操作する操作力の伝達を減速比が大きく異なる第一歯車列と第二歯車列との間で切り替えて掛け具に伝達する構成であることから、このような歯車列の切り替え(歯車の乗り移り)動作がうまくいかない場合があるため、動作の確実性及び円滑性の観点からは改良の余地がある。
また、ラックに小径歯車を噛合させ、該小径歯車と同軸の大径歯車を掛け具に設けた扇状小歯車に噛合させる第一歯車列による動力の伝達と、前記小歯車を扇状大歯車に噛合させる第ニ歯車列による動力の伝達とを切り替える構成であり、これら歯車列の配置上の制約から、掛け具の回動角度を大きくとることができず、該回動角度が例えば100°程度となるため、掛け具の回動角度を大きくとって該掛け具により受け具の係合片を室内側に十分に引き寄せ、よって室外側障子を室内側障子へ十分に引き寄せて、気密性、水密性及び防犯性を高めるという観点からも改良の余地がある。
さらに、掛け具に対して同心の扇状大歯車及び扇状小歯車を軸方向にずらして取り付ける必要があるとともに、ラックの幅方向側方に大径歯車を配置していることから、錠本体の幅方向の厚みが比較的大きくなり、召合せ框の幅が小さい障子に対しては使用することができないため、適用対象が限定されている。
さらにまた、障子が開いた状態でも操作部材を下方へ移動させることができるため、障子が開いた状態で操作部材を下方へ移動させて掛け具を内召合わせ框内から突出させた状態とする誤操作を行った際には、この状態で障子を閉じると掛け具等が破損する場合があるとともに、障子が完全に閉じていない場合に操作部材を下方へ移動させると掛け具と受け具とが衝突して破損する場合がある。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、室内側の操作部材を下方又は上方へ移動させる自然なモーションにより施解錠の操作を行うことができ、施解錠を確実かつ円滑に行うことができ、受け具の係合片を室内側に十分に引き寄せることができるように掛け具の回動角度を大きくとることができ、錠本体をスリムにすることにより適用対象を拡大することができるとともに、障子を閉じた状態においてのみ操作部材を下方へ移動可能として誤操作等による掛け具等の破損を防止することができる框内蔵型施錠装置及び該施錠装置を備えたサッシ窓を提供する点にある。
本発明に係る框内蔵型施錠装置は、前記課題解決のために、枠体内に配置された複数の障子を幅方向にスライドさせて開口部を開閉する引き形式のサッシ窓に用いられる、室内側障子の内召合せ框内に収容された錠本体の掛け具の円弧状係合板を、上下方向にスライドする操作部材により室内側から操作して前記内召合せ框の室外側面から出没させ、室外側障子の外召合せ框内の受け具の係合片に係合させて施錠する框内蔵型施錠装置であって、前記錠本体に、前記掛け具の円弧状係合板に対して、その回動支軸を挟んで反対側に形成された歯車部と、該歯車部に噛合するように回動支軸により支持された小径歯車と、該小径歯車と同心に一体となって回動する大径歯車と、該大径歯車に常時噛合する歯が室外側面に形成され、上下方向にスライド可能に支持されるとともに前記操作部材と連結された上下方向に延びるラックとを備えたものである。
ここで、前記錠本体に、前記内召合せ框の室外側面から突出する先端部に前記外召合せ框に向かう方向に近づくに従って室内方向へ傾斜する斜面が形成された室内外方向に延びるトリガーと、該トリガーを室外方向へ付勢する弾性付勢手段と、前記ラックと噛合するように回動支軸により支持されたガイド用歯車とを備え、前記障子を閉じて前記先端部の斜面が前記外召合せ框により押され、前記トリガーが前記弾性付勢手段の付勢力に抗して室内方向へ移動した状態では、前記ガイド用歯車が回動可能となり、前記障子を閉じた状態から前記障子を開けて前記トリガーが前記付勢力により付勢されて室外方向へ移動した状態では、前記トリガーにより前記ガイド用歯車が係止され、該ガイド用歯車の前記ラックを下降させる方向への回動が規制されると好ましい。
本発明に係るサッシ窓は、前記課題解決のために、前記框内蔵型施錠装置を備えたものである。
本発明に係る框内蔵型施錠装置及び該施錠装置を備えたサッシ窓によれば、室内側障子の内召合せ框内に収容された錠本体に、掛け具の円弧状係合板に対して、その回動支軸を挟んで反対側に形成された歯車部と、該歯車部に噛合するように回動支軸により支持された小径歯車と、該小径歯車と同心に一体となって回動する大径歯車と、該大径歯車に常時噛合する歯が室外側面に形成され、上下方向にスライド可能に支持されるとともに前記操作部材と連結された上下方向に延びるラックとを備えたので、室内側の操作部材を下方へ移動させる操作により掛け具が回動し、その円弧状係合板が下方へ移動して受け具の係合片に係合し、操作部材を上方へ移動させる操作により掛け具が前記回動と逆方向へ回動して前記係合が解除される構成であるため、違和感のない自然なモーションにより施解錠の操作を行うことができる。
その上、室内側の操作部材と一体に上下動するラックには大径歯車が噛合するとともに、該大径歯車と一体に回動する小径歯車には掛け具に形成した歯車部が噛合し、これらは常時噛合していることから、歯車列の切り替え(歯車の乗り移り)がないため、施解錠を確実かつ円滑に行うことができる。
その上さらに、操作部材を操作する操作力の伝達を減速比が大きく異なる第一歯車列と第二歯車列との間で切り替える構成ではなく、これらの歯車列の配置上の制約がないことから、掛け具の回動角度を比較的大きく、該回動角度を例えば140°程度にすることができるため、掛け具により受け具を室内側に十分に引き寄せて室外側障子を室内側障子へ十分に引き寄せることができ、よって気密性、水密性及び防犯性を高めることができる。
その上、室内側の操作部材と一体に上下動するラックにはその室外側に位置する大径歯車が噛合するとともに、該大径歯車と一体に回動する小径歯車には掛け具に形成した歯車部が噛合する構成であることから、掛け具に対して同心の扇状大歯車及び扇状小歯車を軸方向にずらして取り付ける必要がなく、さらにラックの幅方向側方に大径歯車を配置していないことから、錠本体の幅方向の厚みを比較的小さくスリムにすることができるため、適用対象を拡大することができる。
また、前記錠本体に、前記内召合せ框の室外側面から突出する先端部に前記外召合せ框に向かう方向に近づくに従って室内方向へ傾斜する斜面が形成された室内外方向に延びるトリガーと、該トリガーを室外方向へ付勢する弾性付勢手段と、前記ラックと噛合するように回動支軸により支持されたガイド用歯車とを備え、前記障子を閉じて前記先端部の斜面が前記外召合せ框により押され、前記トリガーが前記弾性付勢手段の付勢力に抗して室内方向へ移動した状態では、前記ガイド用歯車が回動可能となり、前記障子を閉じた状態から前記障子を開けて前記トリガーが前記付勢力により付勢されて室外方向へ移動した状態では、前記トリガーにより前記ガイド用歯車が係止され、該ガイド用歯車の前記ラックを下降させる方向への回動が規制されると、前記効果に加え、障子が開いた状態ではトリガーによりラックを下降させる方向へのガイド用歯車の回動が規制されるため、操作部材を下方へ移動させて掛け具を内召合せ框から室外側へ突出させることができない。
よって、障子を閉じた状態においてのみ操作部材を下方へ移動させて掛け具の円弧状係合板を受け具の係合片に係合させ、確実に施錠することができるとともに、障子が開いた状態で掛け具を内召合せ框から室外側へ突出させる誤操作等を行うことができないため、掛け具等の破損を防止することができる。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、室内側(図中ID参照。)から室外側(図中OD参照。)へ向かう方向の前側を前、後側を後とし、左右は前方に向かっていうものとし、室内側から見た図を正面図とする。
ここで、本発明に係る框内蔵型施錠装置が使用される引き形式のサッシ窓としては、例えば引違い、片引き又は両引き(引分け)の引き形式のサッシ等が挙げられるが、以下においては、引き形式のサッシ窓の例として、引き違いサッシについて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る框内蔵型施錠装置10を引き違いサッシ1に取り付けた状態を示す斜視図、図2〜図6は框内蔵型施錠装置10の構成説明図であり、図2(a)は内召合せ框5及び外召し合せ框6を室内側IDから見た状態を示す要部拡大斜視図、図2(b)は内召合せ框5を室外側ODから見た状態を示す要部拡大斜視図、図3は框内蔵型施錠装置10単体の外観を示す斜視図、図4及び図5は錠本体11の歯車伝達機構等の構成を示す左方から見た図、図6は同じく斜視図であり、図4及び図6は障子3,4が開いた状態を、図5は障子3,4が閉じて掛け具21が受け具22に係合している状態を示している。
また、図7(a)はガイド用平歯車15及びトリガー16の斜視図、図7(b)は大径平歯車及び小径平歯車の斜視図、図8はトリガー16の動作説明用拡大図であり、図8(a)はトリガー作動状態を、図8(b)はトリガー解除状態を、図8(c)は障子が開いた状態でトリガー部を故意に押した状態を示している。
図1に示すように、引き違いサッシ1は、枠体2内に配置された引き違い可能な室内側障子3及び室外側障子4を左右方向(幅方向、見付け方向)にスライドさせて開口部を開閉するものであり、室内側障子3の内召合せ框5内及び室外側障子4の外召合せ框6内に框内蔵型施錠装置10の主要部品が収容されており、操作部材7を操作することにより施解錠を行うことができる。
すなわち、図1及び図2に示すように、ロック(ストッパ)9を押して操作部材7を操作可能とし、障子3,4を閉じて後述するトリガー解除状態とし、内召合せ框5の室内側面5Aに沿って上下方向にスライドする操作部材7をスライド移動させることにより、詳細は後述する錠本体11の歯車伝達機構を介して、掛け具21の円弧状係合板21Aが内召合せ框5の室外側面5Bから出没し、外召合せ框6内の受け具22の係合片22Aに係合して施錠又は該係合を解除して解錠される。
ここで、図2(a)及び図3に示すように、受け具22は支持部材24により支持されており(例えば支持部材24と一体に形成されており)、支持部材24が外召合せ框6の室内側面6Aに取り付けられる。
次に、内召合せ框5内に収容される框内蔵型施錠装置10の錠本体11内の構成について説明する。
図3〜図6に示すように、錠本体11のケース12A及びその蓋体12B内の後側(室内側ID)には、上下方向に延び、前側(室外側OD)の面に歯が形成されたラック13が位置しており、該ラック13には、その前側に位置する、左右方向の回動支軸S3により軸支されたガイド用平歯車15及び左右方向の回動支軸S1により軸支された大径平歯車14Aが噛合するとともに、その後側(室内側ID)の面に、ケース12Aの室内側立起片12Eが当接するため、ラック13は上下方向にスライド移動可能に支持される。
ガイド用平歯車15の下側には、前後方向(室内外方向、奥行き方向、見込み方向)に延びるトリガー16が、その被カイド凹部16A(図7(a)も参照。)内にケース12Aに突設されたガイド凸部12Cが入り、これらが摺動するため、前後方向に移動可能に支持されており、上側に突設されたばね受け部16Bの後面を、ケース12Aから切り起こして一体に形成された切り起こし片により後端が支持された弾性付勢手段である圧縮コイルばね17が前方へ付勢しており、図4に示す障子3,4(図1参照。)が開いた状態で、ばね受け部16Bの前面がケース12Aの前板の後面12Fに当て止めされる。
また、トリガー16の後部には、その上面に円弧状凹部16Cが形成され、その後端部上面には水平な係止面16Dが形成されており、ガイド用平歯車15の右側のボス部(図7(a)も参照。)には、その周面をカットした形状に形成された被係止面15Aが形成されている。すなわち、前記ボス部の横断面の外形は略D字状になっている。
したがって、図4及び図8(a)に示す障子3,4(図1参照。)が開いた状態では、トリガー16は、圧縮コイルばね17により前方へ付勢されて、その前端部が内召合せ框5の室外側面5Bから室外側ODへ突出し、ばね受け部16Bの前面がケース12Aの前板の後面12Fに当て止めされた状態で静止しており、ガイド用平歯車15の被係止面15Aにトリガー16の係止面16Dが当接してガイド用平歯車15が係止され、該ガイド用平歯車15は、その左方から見た(図4及び図8(a)に向かって見た)時計回りの回動が規制されるため、ラック13を下方へ移動させることができない(以下において、「トリガー作動状態」という。)。
これに対して、障子3,4を閉じると(図1の矢印A参照。)、トリガー16の前端部(内召合せ框5の室外側面5Bから室外方向へ突出する先端部)に形成されている右方(外召合せ框6に向かう方向)に近づくに従って後方(室内方向)へ傾斜する斜面16E(図6参照。)に、外召合せ框6が当接するため、トリガー16が後方へ移動し(例えば図5及び図8(b)の状態参照。)、ガイド用平歯車15の被係止面15Aにトリガー16の係止面16Dが当接しなくなり、ガイド用平歯車15の右側のボス部の下側にはトリガー16の円弧状凹部16Cが、前記ボス部に対向するように位置するため、ガイド用平歯車15の回動が規制されなくなる(以下において、「トリガー解除状態」という。)。
図3〜図6に示すように、ラック13には操作部材7が連結される連結板20が固定されているため、前記トリガー解除状態で操作部材7を上下方向にスライド移動させることにより、ラック13は操作部材7とともに上下方向にスライド移動する。
このようなラック13と操作部材7とを連結板20により連結する構成によれば、連結板20の形状(大きさ)を変更することにより、様々な断面形状の内召合せ框5に対して、該内召合せ框に錠本体11を収容して使用することができる。
また、左右方向の回動支軸S1により、大径平歯車14Aの右側に、大径平歯車14Aと同軸に小径平歯車14Bも軸支されており、大径平歯車14A及び小径平歯車14Bは、図7(b)に示すように大径平歯車14Aの係合凸軸14Cが小径平歯車14Bの係合孔14Dに嵌合されるため、これらは一体となって回転する。
この小径歯車14Bには、左右方向の回動支軸S2により軸支された掛け具21の円弧状係合板21Aと回動支軸S2を挟んで反対側に一体形成された歯車部21Bが噛合する。
したがって、前記トリガー解除状態で操作部材7を下方へスライドさせると(図4中の矢印B参照。)、連結部材20を介してラック13が下方へ移動し、大径平歯車14Aとともに小径平歯車14Bが回動するため、小径平歯車14Bに噛合する歯車部21Bとともに掛け具21は受け具22に係合する位置(図5参照。)まで回動する。
また、前記トリガー解除状態で操作部材7を上方へスライドさせると(図5中の矢印C参照。)、連結部材20を介してラック13が上方へ移動し、上述の動作と逆方向に大径平歯車14、小径平歯車14B、歯車部21Bが回動するため、掛け具21は受け具22との係合が解除される位置(図4及び図6参照。)まで回動する。
なお、掛け具21の側面に突設されたばね掛け21C及び蓋体12Bの内面に突設されたばね掛け12Dに引張コイルばね32の端末32A,32Bが掛止されるため、引張コイルばね32の付勢力が、掛け具21を受け具22に係合させる施錠時の途中から施錠方向に作用し、前記係合を解除する解錠時の途中から解錠方向に作用するため、軽い操作で施解錠を確実に行うことができる。
さらに、ラック13の歯の右側の段部前面には、その上下に係合凹部13A,13Bが形成されており、一端末18Aがピン19Aにより当止され、そのコイル内にピン19Bが挿通されたキックばね18の円弧状に形成した他端末18Bが、弾性変形した状態でラック13の前記段部前面に当接している。
そして、ラック13の上下方向に移動するストロークの上端(図4及び図6参照。)でキックばね18の端末18Bがラック13の下係合凹部13Bに係合し、前記ストロークの下端(図5参照。)でキックばね18の端末18Bがラック13の上係合凹部13Aに係合するため、前記ストロークの上下端でクリック感が得られて操作性が向上するとともに、自重によるラック13の落下が防止される。
以上のような歯車伝達機構において、ラック13及び該ラック13と噛合する大径平歯車14Aを合成樹脂製とし、小径平歯車14B及び該小径平歯車14Bと噛合する歯車部21Bが形成された掛け具21を鋼製とすることにより、負荷側に近くより大きなトルクが掛かる歯車列を金属製として摩耗を抑制するとともに、負荷側から遠い(入力側である操作部材7に近い)歯車列を合成樹脂製として操作音を低減させている。
このように、一体となって回動支軸S1まわりに回動する同心の大径平歯車14Aと小径平歯車14Bとの材質を異なるものとしているが、前述のような係合凸軸14Cを係合孔14Dに嵌合する凹凸嵌合による構造(図7(b)参照。)により、部品点数や加工工数を削減しながら、材質の異なる大径平歯車14Aと小径平歯車14Bとを容易かつ確実に一体化することができる。
障子3,4(図1参照。)が開いた状態(トリガー作動状態)で、仮にトリガー16が室外側ODから悪戯等により押された場合において、操作部材7(連結板20,ラック13)が下降してしまったとすると、図8(c)に示すように、トリガー16の前後方向(室内外方向)の位置は、図8(a)に示すトリガー作動状態と図8(b)に示すトリガー解除状態との中間位置となっている。
この状態では、ラック13に係合しているガイド用平歯車15は、その回動がトリガー16により規制されないため、図8(c)の矢印Dのように操作部材7(連結板20,ラック13)を押し上げることにより、ガイド用平歯車15が図中矢印Eのように回動し、図8(a)に示すトリガー作動状態に容易に復帰する。
以上のような框内蔵型施錠装置10及び該施錠装置10を備えた引き違いサッシ1(サッシ窓)によれば、障子3,4を閉じて前記トリガー解除状態として行う、室内側IDの操作部材7を下方へ移動させる操作により掛け具21が回動し、その円弧状係合板21Aが下方へ移動して受け具22の係合片22Aに係合し、操作部材7を上方へ移動させる操作により掛け具21が前記回動と逆方向へ回動して前記係合が解除される構成であるため、違和感のない自然なモーションにより施解錠の操作を行うことができる。
その上、室内側IDの操作部材7と一体に上下動するラック13には大径歯車14Aが噛合するとともに、該大径歯車14Aと一体に回動する小径歯車14Bには掛け具21に形成した歯車部21Bが噛合し、これらは常時噛合していることから、歯車列の切り替え(歯車の乗り移り)がないため、施解錠を確実かつ円滑に行うことができる。
その上さらに、操作部材7を操作する操作力の伝達を減速比が大きく異なる第一歯車列と第二歯車列との間で切り替える構成ではなく、これらの歯車列の配置上の制約がないことから、掛け具21の回動角度を比較的大きく、該回動角度を例えば140°程度にすることができるため、掛け具21により受け具22を室内側に十分に引き寄せて室外側障子4を室内側障子3へ十分に引き寄せることができ、よって気密性、水密性及び防犯性を高めることができる。
その上、室内側IDの操作部材7と一体に上下動するラック13にはその室外側ODに位置する大径歯車14Aが噛合するとともに、該大径歯車14Aと一体に回動する小径歯車14Bには掛け具21に形成した歯車部21Bが噛合する構成であることから、掛け具21に対して同心の扇状大歯車及び扇状小歯車を軸方向にずらして取り付ける必要がなく、さらにラック13の幅方向側方に大径歯車を配置していないことから、錠本体11の幅方向の厚みを比較的小さくスリムにすることができるため、適用対象を拡大することができる。
その上さらに、障子3,4が開いた状態(前記トリガー作動状態)ではトリガー16によりラック13を下降させる方向へのガイド用平歯車15の回動が規制されるため、操作部材7を下方へ移動させて掛け具21を内召合せ框5から室外側へ突出させることができない。
よって、障子3,4を閉じた状態(前記トリガー解除状態)においてのみ操作部材7を下方へ移動させて掛け具21の円弧状係合板21Aを受け具22の係合片22Aに係合させ、確実に施錠することができるとともに、障子3,4が開いた状態(前記トリガー作動状態)では掛け具21を内召合せ框5から室外側ODへ突出させる誤操作等を行うことができないため、掛け具21等の破損を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る框内蔵型施錠装置を引き違いサッシに取り付けた状態を示す斜視図である。 框内蔵型施錠装置の構成説明図であり、(a)は内召合せ框及び外召し合せ框を室内側から見た状態を示す要部拡大斜視図、(b)は内召合せ框を室外側から見た状態を示す要部拡大斜視図である。 框内蔵型施錠装置単体の外観を示す斜視図である。 錠本体の歯車伝達機構等の構成を示す左方から見た図であり、障子が開いた状態を示している。 同図であり、障子が閉じて掛け具が受け具に係合している状態を示している。 錠本体の歯車伝達機構等の構成を示す斜視図であり、障子が開いた状態を示している。 (a)はガイド用平歯車及びトリガーの斜視図、(b)は大径平歯車及び小径平歯車の斜視図である。 トリガーの動作説明用拡大図であり、(a)はトリガー作動状態を、(b)はトリガー解除状態を、(c)は障子が開いた状態でトリガー部を故意に押した状態を示している。
符号の説明
ID 室内側
OD 室外側
S1,S2,S3 回動支軸
1 引き違いサッシ(引き形式のサッシ窓)
2 枠体
3 室内側障子
4 室外側障子
5 内召合せ框
6 外召合せ框
7 操作部材
10 框内蔵型施錠装置
11 錠本体
13 ラック
14A 大径平歯車
14B 小径平歯車
15 ガイド用平歯車
15A 被係止面
16 トリガー
16B ばね受け部
16C 円弧状凹部
16D 係止面
16E 斜面
17 圧縮コイルばね(弾性付勢手段)
20 連結板
21 掛け具
21A 円弧状係合板
21B 歯車部
22 受け具
22A 係合片

Claims (3)

  1. 枠体内に配置された複数の障子を幅方向にスライドさせて開口部を開閉する引き形式のサッシ窓に用いられる、室内側障子の内召合せ框内に収容された錠本体の掛け具の円弧状係合板を、上下方向にスライドする操作部材により室内側から操作して前記内召合せ框の室外側面から出没させ、室外側障子の外召合せ框内の受け具の係合片に係合させて施錠する框内蔵型施錠装置であって、
    前記錠本体に、前記掛け具の円弧状係合板に対して、その回動支軸を挟んで反対側に形成された歯車部と、該歯車部に噛合するように回動支軸により支持された小径歯車と、該小径歯車と同心に一体となって回動する大径歯車と、該大径歯車に常時噛合する歯が室外側面に形成され、上下方向にスライド可能に支持されるとともに前記操作部材と連結された上下方向に延びるラックとを備えたことを特徴とする框内蔵型施錠装置。
  2. 前記錠本体に、前記内召合せ框の室外側面から突出する先端部に前記外召合せ框に向かう方向に近づくに従って室内方向へ傾斜する斜面が形成された室内外方向に延びるトリガーと、該トリガーを室外方向へ付勢する弾性付勢手段と、前記ラックと噛合するように回動支軸により支持されたガイド用歯車とを備え、
    前記障子を閉じて前記先端部の斜面が前記外召合せ框により押され、前記トリガーが前記弾性付勢手段の付勢力に抗して室内方向へ移動した状態では、前記ガイド用歯車が回動可能となり、
    前記障子を閉じた状態から前記障子を開けて前記トリガーが前記付勢力により付勢されて室外方向へ移動した状態では、前記トリガーにより前記ガイド用歯車が係止され、該ガイド用歯車の前記ラックを下降させる方向への回動が規制される請求項1記載の框内蔵型施錠装置。
  3. 請求項1又は2記載の框内蔵型施錠装置を備えたサッシ窓。


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