JP5069645B2 - 制御装置及び制御方法 - Google Patents
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Description
(1) 制御部1の制御用のアプリケーションプログラムを変える、或いは新しく作
る。
(2) 図4の制御装置100(GPIB機能部5)と第1の制御対象機器210と
の間に翻訳機能を設ける(特許文献3)。
上記(1)の場合は、制御用のアプリケーションプログラムを作り替えるのが大変なことと、一般にはそれまでに使用実績、信頼性が得られている制御用アプリケーションプログラムを資産として有効活用したい。上記(2)の場合も、第1のコマンドをGPIB機能部5でGPIBインタフェースに適合するように変換されたものを、戻して翻訳するようになるので、費用、規模が大きくなってしまう。また、内部のGPIB機能部5を使用しないで、特許文献3のように構成すれば、内部のGPIB機能部5が資産として利用されないことになる。
前記リンク段階でリンクされた前記疑似GPIB機能部は、前記第2の制御対象機器を特定する情報を前記GPIB機能部を介して該第2の制御対象機器に問い合わせるとともに、該第2の制御対象機器からの当該情報に基づいて前記辞書を特定する特定段階を含み、前記制御段階では、該特定段階で特定された前記辞書を基に翻訳する構成とした。
(a)疑似GPIB機能部4は、制御部1からの第1のコマンドを、第2の制御対象機器200を制御するための第2のコマンドに、又はその逆に第2のコマンドを第1のコマンドに、読み替えるための辞書を備え、翻訳する。第1のコマンドと第2のコマンドが異なるかどうか判断し、異なるもの同士を翻訳する。第1のコマンドと第2のコマンドとが同じものは辞書になくとも良い。この場合は、辞書にあるコマンドだけ翻訳し、辞書に無いものは翻訳しないでパスさせる。
・ アプリケーションソフトウェアがロードされるディレクトリ(フォルダ)
・ カレントディレクトリ(フォルダ)
・ Windows(登録商標)のシステムディレクトリ(フォルダ)
例えば、GPIBのドライバをインストールするとGPIB32.dllは、Windows(登録商標)のシステムディレクトリにコピーされる。
に格納され、その名称が、GPIB32.dllなる名称(以下では、この名称で説明する。)で検索されるのであれば、疑似GPIB機能部4も同じ名称、GPIB32.dllで、上記のカレントディレクトリ、或いはアプリケーションソフトウェアがロードされるディレクトリにロード可能に組み込む(事前に格納する)ことで、GPIB機能部5より、高い優先順位に配置することができる。
図4に示すような既存の制御装置100を準備する。従来技術の説明と区別するため、ここでは制御装置101と言う。つまり第1の制御対象機器210をGPIBインタフェースを介して制御するための第1のコマンドで構成されるアプリケーションプログラム120と、それを実行するCPU110で構成されている制御部1と、DLL実行部2と、GPIB機能部5とを備えた制御装置101を用意する。GPIB機能部5は、予め図4の制御装置101のWindows(登録商標)のシステムディレクトリに格納されているものとする。
上記(a)〜(g)の機能動作する疑似GPIB機能部4を用意し(第1の設定段階)、図4の制御装置101のカレントディレクトリ(DLL実行部2による検索の優先順位が高い位置)に格納する(第2の設定段階)。そして、所望の第2の制御対象機器200を接続する。ここで、図1の制御装置101が構成される。
図1で、制御部1は、制御を開始し(CPU110がアプリケーションプログラム120を実行開始する。)、GPIB32.dllの使用を指定する。
機能検索部2aが、フォルダ群7内の各フォルダ(各ディレクトリ)をフォルダ優先順位情報2cにしたがって(例えば、アプリケーションソフトウェアがロードされるディレクトリ、カレントディレクトリ、Windows(登録商標)のシステムディレクトリの順に))、各機能部を検索し、GPIB32.dllを探す。
機能検索部2aがカレントディレクトリにGPIB32.dllを認識し、つまり、格納されている疑似GPIB機能部4を認識する。そして、機能検索部2aは、疑似GPIB機能部4を認識した時点で検索を停止する。そして、リンク部2bが制御部1と認識された疑似GPIB機能部4とをリンク付けさせる。
疑似GPIB機能部4は、自己より下位の優先順位にある機能部を検索して、GPIB32.dllを探す。そしてWindows(登録商標)のシステムディレクトリで探し当てたGPIB32.dll、つまりGPIB機能部5と自己とをリンク付けする。
疑似GPIB機能部4は、リンクされたGPIB機能部5を介して、第2の制御対象機器200に対して、この第2の制御対象機器200を特定する情報(メーカ名、形名、バージョン情報、機種名等)を問い合わせして、聞き出した情報を記憶し、その情報の第2の制御対象機器200の第2のコマンドと第1のコマンドに係る辞書を特定して利用可能にする。
疑似GPIB機能部4は、制御部1からの第1のコマンドを受け、第1のコマンドに対する第2のコマンドが辞書(上記S06で特定された辞書)にあれば、その第2のコマンドを読み出して(翻訳)GPIB機能部5を通して第2の制御対象機器200へ送って第1のコマンドの内容にしたがった制御を行う。
疑似GPIB機能部4は、制御部1からの第1のコマンドを受け、第1のコマンドに対する第2のコマンドが辞書(上記S06で特定された辞書)に無い場合は、第1のコマンド=第2のコマンドなので、そのまま第1のコマンドを第2のコマンドとして、GPIB機能部5を通して第2の制御対象機器200へ送って第1のコマンドの内容にしたがった制御を行う。
疑似GPIB機能部4は、GPIB機能部5を通して第2の制御対象機器200からの第2のコマンドを受け、第2のコマンドに対する第1のコマンドが辞書(上記S06で特定された辞書)にあれば、その第1のコマンドを読み出して(翻訳)制御部1へ送る。例えば、第2の制御対象機器200が測定器の場合は、制御部1で制御して所望の条件で測定して測定データ記憶部200aに記憶させ、その記憶させた測定データを測定器から受領する。この場合、測定器から測定データを送るコマンドが第2の制御対象機器200からの第2のコマンドに相当する。
疑似GPIB機能部4は、第2の制御対象機器200からの第2のコマンドを受け、第2のコマンドに対する第1のコマンドが辞書(上記S06で特定された辞書)に無い場合は、第1のコマンド=第2のコマンドなので、そのまま第2のコマンドを第1のコマンドとして、制御部1へ送る。第2の制御対象機器200からの第2のコマンドが上記のように測定データを送るコマンドであれば、制御部1はその測定データを受けて、測定データを加工して、或いはそのまま表示部へ表示させる。
2c フォルダ優先順位情報、3 第1の機能部、4 疑似GPIB機能部、
5 GPIB機能部、 6 第nの機能部、7 フォルダ群
100、101 制御装置、110 CPU(OS)、
120 アプリケーションプログラム、130 DLL、140 機能部品
200 第2の制御対象機器、200a 測定データ記憶部、
210 第1の制御対象機器
Claims (4)
- 第1の制御対象機器を制御するための第1のコマンドを出力する制御部(1)と、前記第1の制御対象機器とリンクし、前記第1のコマンドをGPIBインターフェースで前記第1の制御対象機器へ送るためのGPIB機能部(5)と他の機能を実行する機能部とを含む複数の機能部(3、5、6)と、予め定められた優先順位にしたがって、実行すべき複数の前記機能部を検索するDLL実行部(2)と、を有し、検索により認識された機能部を実行させる、コンピュータを有する制御装置において、
前記GPIB機能部と同一条件で前記DLL実行部により認識可能にされ、かつ前記GPIB機能部より高い前記優先順位に格納されて、前記第1のコマンドを前記第1の制御対象機器と異なる第2の制御対象機器を制御する第2のコマンドに翻訳するとともに、前記GPIB機能部へリンク可能な疑似GPIB機能部(4)とを備え、
制御開始前に、前記DLL実行部が前記優先順位にしたがって、実行すべき複数の前記機能部を検索し、前記疑似GPIB機能部を認識したとき該検索を停止し、前記制御部と前記疑似GPIB機能部とをリンクさせることにより、前記疑似GPIB機能部は、前記第1のコマンドを翻訳した第2のコマンドを前記GPIB機能部を介して前記第2の制御対象機器へ送って制御することを特徴とする制御装置。 - 第1の制御対象機器を制御するための第1のコマンドを出力する制御部(1)と、前記第1の制御対象機器とリンクし、前記第1のコマンドをGPIBインターフェースで前記第1の制御対象機器へ送るためのGPIB機能部(5)と他の機能を実行する機能部とを含む複数の機能部(3、5、6)と、予め定められた優先順位にしたがって、実行すべき複数の前記機能部を検索するDLL実行部(2)と、を有し、検索により認識された機能部を実行させる、コンピュータを有する制御装置により、前記第1の制御対象機器と異なる第2の制御対象機器を第2のコマンドで制御する制御方法であって、
前記GPIB機能部と同一条件で前記DLL実行部により認識可能にされ、前記第1コマンドを前記第2の制御対象機器を制御する第2のコマンドに翻訳する辞書を有し、前記GPIB機能部へリンク可能な疑似GPIB機能部(4)を準備する第1の設定段階と、
前記疑似GPIB機能部を、前記制御装置に前記GPIB機能部より上位の前記優先順位に格納する第2の設定段階と、
前記制御部による制御開始とともに、前記DLL実行部が前記優先順位にしたがって、実行すべき複数の前記機能部を検索することにより前記疑似GPIB機能部を認識したとき、前記GPIB機能部の検索を停止する検索段階と、
前記DLL実行部が、前記制御部と前記疑似GPIB機能部とをリンクさせるとともに、前記疑似GPIB機能部が前記GPIB機能部とリンクするリンク段階と、
リンクした前記疑似GPIB機能部が、前記制御部から前記第1のコマンドを受けたとき、前記辞書を参照して、前記第1のコマンドを前記の第2のコマンドに翻訳し、前記翻訳により得られた第2のコマンドを前記GPIBを介して前記第2の制御対象機器に送付することにより該第2の制御対象機器を制御させる制御段階と、を備えたことを特徴とする制御方法。 - 前記疑似GPIB機能部は、前記第1のコマンドを前記第2のコマンドに翻訳するための辞書を複数有しており、前記第2の制御対象機器を特定する情報を前記GPIB機能部を介して該第2の制御対象機器に問い合わせるとともに、該第2の制御対象機器からの当該情報に基づいて前記辞書を特定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記第1の設定段階で準備される前記疑似GPIB機能部は、前記辞書を複数有しており、さらに、
前記リンク段階でリンクされた前記疑似GPIB機能部は、前記第2の制御対象機器を特定する情報を前記GPIB機能部を介して該第2の制御対象機器に問い合わせるとともに、該第2の制御対象機器からの当該情報に基づいて前記辞書を特定する特定段階を含み、
前記制御段階では、該特定段階で特定された前記辞書を基に翻訳することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
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