JP5068126B2 - 無線通信装置 - Google Patents
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Description
無線基地局装置から端末装置への下りリンクにおいて、OFDMA(OFDM Access)を用いた場合、無線基地局装置は、周波数軸上において無線品質が良好な周波数領域に送信データをスケジューリングすることにより、スループットを向上することができる。また、端末装置から無線基地局装置への上りリンクについても、同様なスケジューリングを行うことが可能である。
図6には、下りリンクについて、物理チャネル(Physical Channels)のベースバンド構成の一例を示してある。
下りリンクのベースバンド処理では、チャネルコーディングやRMやインターリーブした符号化データをコードワード(code words)として、スクランブル部(Scranbling)101、102がスクランブリング符号を乗じる。
次に、レイヤマップ部(Layer Mapper)105が、トランスミッションランクとコードワード数を用いて、レイヤ(layers)にマッピングする。
次に、OFDMマップ部(OFDM Mapper)107、108が、各物理チャネル、物理シグナルの送信ダイバーシチ後の物理リソース信号をOFDMリソースエレメントにマッピングする。
そして、OFDM信号生成部(OFDM signal generation)109、110が、OFDM信号を生成し、アンテナポート(antenna ports)へ送信する。
1つの下りスロットでは、時間方向(図7において横軸)にNDL symb個のOFDMシンボルがあり、周波数方向(図7において縦軸)にNDL BW個のサブキャリアがある。1個のOFDMシンボル及び1個のサブキャリアにより特定される領域(1個のグリッド)がリソースエレメントとなる。
また、OFDMシンボル方向(時間方向)に連続したNDL symb個のリソースエレメント(1スロット分に相当するリソースエレメント)とサブキャリア方向(周波数方向)に連続したNRB BW個のリソースエレメント(180kHz分に相当するリソースエレメント)で囲まれる(NDL symb×NRB BW)個のリソースエレメントの集合領域がリソースブロック(RB)となる。
この場合、下りスロットに設定された各リソースブロックや各リソースエレメントは、変更がなければ、下りスロットの周期毎に、同一のものが出現することとなる。
具体的には、コンフィギュレーション(Configuration)として、ノーマルサイクリックプリフィクス(Normal cyclic prefix)とエクステンディドサイクリックプリフィクス(Extended cyclic prefix)を示してあり、また、フレーム構造として、ジェネリックフレーム構造(Generic frame structure)とオータナティブフレーム構造(Alternative frame structure)を示してある。
図9には、MACスケジューラと図6に示されるようなベースバンド処理部とのつながりを示してある。
MACスケジューラは、チャネル状態(Channel−state)情報や電力値やRB数等を用いて、ベースバンド処理部におけるRB数や変調方式やOFDMマッピングやアンテナマッピング等の制御を行う。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、通信相手に対して割り当てる通信リソース領域の数を通信相手毎に十分に確保することができる無線通信装置を提供することを目的とする。
すなわち、固有情報取得手段が、通信相手の装置毎に固有な情報を取得する。数情報取得手段が、通信相手の装置に対する通信について確保する通信リソース領域の数を特定する情報を取得する。対応記憶手段が、前記固有情報取得手段により取得された通信相手の装置毎に固有な情報と、前記数情報取得手段により取得された当該通信相手の装置に対する通信について確保する通信リソース領域の数を特定する情報とを対応付けて記憶する。スケジューリング手段が、前記対応記憶手段の記憶内容に基づいて、前記対応付けが記憶された通信相手の装置に対する通信については、当該通信相手の装置に対応付けられた通信リソース領域の数を確保して、当該通信相手の装置に対する通信について使用する通信リソース領域の割り当てを行う。
また、無線通信装置としては、好ましい態様例として、OFDM方式を用いてデータを通信する装置に適用することが可能である。
また、通信相手の装置としては、種々な装置が用いられてもよい。また、通信相手の装置の数としては、例えば、複数となるが、通信状況などに応じて、1又は0であるようなときがあってもよい。
また、通信相手の装置毎に固有な情報を取得する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、通信相手の装置毎に固有な情報をメモリに記憶したカードから当該情報を読み出して取得するような態様を用いることができる。
また、通信相手の装置に対する通信について確保する通信リソース領域の数を特定する情報を取得する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)などから、新規な情報や、登録された情報の変更内容などを取得するような手法を用いることができる。
また、スケジューリング手段は、対応記憶手段に対応付け(確保する通信リソース領域の数)が記憶されていない通信相手の装置に対する通信については、例えば、他の通信相手の装置に対して確保(予約)されておらず使用もされていない空いている通信リソース領域を割り当てるようにする。
また、周波数方向の範囲としては、例えば、OFDM方式などにおける複数のサブキャリアの中の一部又は全部を特定する範囲を用いることができる。
また、時間方向の範囲としては、例えば、OFDM方式などにおける複数のシンボルの中の一部又は全部を特定する範囲を用いることができる。なお、複数のシンボルの数としては、例えば、1スロットに含まれるシンボルの数を用いることができる。
通信リソース領域は、例えば、時間方向の範囲が区切られない場合には、周波数方向の範囲のみを用いて区分されてもよく、或いは、周波数方向の範囲を用いて区分されるとともに、時間方向の範囲を用いて区分されてもよい。
また、複数の通信相手の装置が存在する場合には、スケジューリング(通信リソース領域の割り当て)は、例えば、複数の通信相手の装置から受信された通信品質に関する情報などに基づいて、複数の通信相手の装置について考慮して行われ、一般的に、概略的には、それぞれの通信リソース領域を通信品質が良好となる通信相手の装置に割り当てて、全体として、通信品質を良好とするようなスケジューリングを行うことが好ましい。
まず、スケジューリングや、無線品質(CQI)について、概略的に説明する。
無線基地局装置(BTS)は、例えば、携帯型の複数の端末装置(ユーザ)との間で、OFDM方式により無線通信を行う。
無線基地局装置により行われるスケジューリングでは、一例として、各端末装置に対する各チャネルについて、そのチャネルの無線通信で使用するリソースブロックを割り当てる。
ここで、例えば、共通制御チャネルでは全てのOFDMシンボル及び全てのサブキャリアにパイロット信号が割り当てられ、また、データチャネルでは、基本的にはデータ信号が割り当てられるが、OFDMシンボル及びサブキャリアの一部の位置にパイロット信号が割り当てられる。
例えば、1つの端末装置の1つのチャネルに1つのリソースブロックを割り当てる態様ではなく、1つのリソースブロックを複数の端末装置(複数のチャネル)に割り当てるような態様や、1個又は任意の複数個のリソースエレメントを単位として割り当てを行うような態様などを用いることも可能である。
また、スケジューリングは、例えば、無線基地局装置から端末装置への送信データについて行われるが、端末装置から無線基地局装置への送信データについて同様なスケジューリングを行うことも可能である。
例えば、リソースブロックを単位として割り当てが行われる場合には、1つのリソースブロックに含まれるパイロット信号の電力の値がCQIとして検出され、また、1つのリソースブロックに複数のパイロット信号が含まれる場合には、これら複数のパイロット信号の電力の平均値がCQIとして検出されてもよい。
本例では、データ信号についてはCQIの検出には使用されず、受信側では、受信したデータ信号に誤りがあった場合には、送信側へ再送要求を発することや、或いは、送信側からの送信電力を上げるための要求を行う。
図1には、本例の無線基地局装置の下りリンクに関する構成例を示してあり、また、USIM(Universal Subscriber Identity Module)カード11と、パーソナルコンピュータ(PC)12を示してある。
なお、本例では、4本の送信アンテナを備えた無線基地局装置を示してある。
本例の無線基地局装置は、USIMコネクタ1と、RB登録/削除処理部2と、Etherコネクタ3と、RB数変更/初期化処理部4と、RB予約テーブル5と、表示装置6と、MACスケジューラ7と、複数のLTEベースバンド信号処理部A1、A2、A3と、4個のOFDMリソースグリッド部B1〜B4と、4個のOFDM信号生成部C1〜C4と、4個のアンテナD1〜D4を備えている。
PC12は、無線基地局装置に対して、RBの数を変更する処理や初期化する処理を行う機能を有している。なお、PC12は、例えば、人により操作される。
本例のRB予約テーブル5では、端末装置(UE)毎に固有なパラメータ(UE固有パラメータ)と、予約されたリソースブロック(RB)の数(予約RB数)とが対応付けられて格納される。
RB予約テーブル5は、端末装置(UE)毎にRBの予約状況を管理するものであり、USIMカード11から取得されたUE固有パラメータを格納するテーブルであり、2つの要素(UE固有パラメータ、予約RB数)で構成される。
ここで、UE固有パラメータは、RBを確保したい端末装置のUSIMカード11から取得される。
また、予約RB数は、確保するRBの個数であり、PC12により変更することが可能である。
なお、表示装置6としては、例えば、PC12とは別体で備えられるが、PC12が有する表示装置を利用することも可能である。
USIMコネクタ1は、USIMカード11を挿入するコネクタ部を有しており、例えば、人により手動で、当該コネクタ部にUSIMカード11を挿入することや、当該コネクタ部からUSIMカード11を抜き出すことができる。
USIMコネクタ1にUSIMカード11が挿入された状態で、当該USIMカード11のメモリに記憶されたUE固有パラメータを取得することができる。
本例では、USIMカード11の挿入時に、RB予約テーブル5におけるUE固有パラメータの有無に応じて、登録処理と削除処理を切り換える。
条件(1)として、USIMコネクタ1にUSIMカード11が挿入されているか否か(挿入の有無)を確認し(ステップS1)、挿入されていない場合には処理を終了する。
一方、USIMカード11が挿入されている場合には、当該USIMカード11からUE固有パラメータを読み込む処理(Read処理)を行う(ステップS2)。
登録するための空きRBがある場合には、登録が可能(登録OK)であり、USIMカード11から読み込んだUE固有パラメータをRB予約テーブル5に書き込んで登録し(ステップS5)、表示処理(1)として、登録が完了したこと(登録OK)を示す表示を表示装置6により行う(ステップS6)。
一方、登録するための空きRBがなかった場合には、登録が不可能(登録NG)であり、登録処理を異常終了とみなして、表示処理(2)として、登録処理が異常終了であること(登録NG)を示す表示を表示装置6により行う(ステップS7)。
Etherコネクタ3に接続ケーブルが挿入されてPC12と通信可能に接続された状態で、RB数変更/初期化処理を行うことができる。
RB数変更/初期化処理部4は、Etherコネクタ3を介してPC12と通信可能に接続された状態で、PC12からの指示等に応じて、RB予約テーブル5における予約RB数を変更する処理や、RB予約テーブル5の登録情報を初期化する処理を行う。
条件(1)として、Etherコネクタ3にPC12が接続されているか否か(PC接続の有無)を確認し(ステップS11)、接続されていない場合には処理を終了する。
一方、Etherコネクタ3にPC12が接続されている場合には、条件(2)として、Etherコネクタ3を経由してPC12から有効な処理選択が為されたか否か(処理選択の有無)を確認し(ステップS12)、有効な処理選択が為されていない場合には処理を終了する。
選択された処理の内容が変更処理であった場合には(ステップS13)、表示処理(1)として、変更前の予約RB数を確認するために、変更前の予約RB数を示す表示を表示装置6(或いは、PC12の表示装置でもよい)により行う(ステップS14)。
一方、変更の要求がない場合には、表示処理(3)として、変更処理を取り消したこと(変更取り消し)を示す表示を表示装置6(或いは、PC12の表示装置でもよい)により行う(ステップS19)。
一方、初期化の要求がない場合には、表示処理(5)として、初期化処理を取り消したこと(初期化取り消し)を示す表示を表示装置6(或いは、PC12の表示装置でもよい)により行う(ステップS23)。
図5を参照して、本例のMACスケジューラ7により行われるMACスケジューリング処理の手順の一例(ステップS31〜S34)を示す。
この結果、スケジューリング対象となる端末装置のUE固有パラメータがRB予約テーブル5に登録されている場合には、RB選択処理(1)として、MACスケジューラ7は、当該端末装置について、RBの割り当て時に用いる使用可能なRBの数(使用可能RB数)として、RB予約テーブル5に登録された予約RB数を設定する(ステップS32)。
具体的には、RB予約テーブル5に登録されている端末装置(登録済みのUE)の場合には、MACスケジューラ7は、スケジューリング対象となる当該端末装置に対するRBの割り当てにおいて、予め予約されていたRBの数を使用することができるため、予約RB数分の(予約RB内にて)スループットを保障することができる。
一方、RB予約テーブル5に登録されていない端末装置(未登録のUE)の場合には、MACスケジューラ7は、全RB数からRB予約テーブル5に登録されている予約RB総数を引いた残りのRB数(未使用のRB数)を使用して、RBの割り当てを行う。
各LTEベースバンド信号処理部A1、A2、A3は、MACスケジューラ7から通知されたスケジューリング結果に基づいて、ベースバンド信号の処理を行う。
各OFDMリソースグリッド部B1〜B4は、各アンテナD1〜D4に対応しており、LTEベースバンド信号処理部A1、A2、A3によるベースバンド信号処理結果に基づいて、送信対象となるデータについて、OFDMリソースグリッドへのマッピングなどを行う。
各アンテナD1〜D4は、各OFDM信号生成部C1〜C4により生成されたOFDM信号を無線により送信する。
本例の技術は、例えば、図9に示されるMACスケジューラにより図7に示されるDLリソースグリッドにおいてRB割り当て処理(スケジューリング)を行うようなシステムに適用することが可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
101、102・・スクランブル部、 103、104・・変調マップ部、 105・・レイヤマップ部、 106・・プレコード部、 107、108・・OFDMマップ部、 109、110・・OFDM信号生成部、
Claims (1)
- 通信相手の装置に対する通信について使用する通信リソース領域を割り当てる無線通信装置において、
通信相手の装置に対する通信について確保する通信リソース領域の数を特定する情報を取得する数情報取得手段と、
通信相手の装置毎に固有な情報と、前記数情報取得手段により取得された当該通信相手の装置に対する通信について確保する通信リソース領域の数を特定する情報とを対応付けて記憶する対応記憶手段と、
通信相手の装置毎に固有な情報を記憶したメモリカードが挿入されたことに応じて、当該メモリカードから通信相手の装置毎に固有な情報を取得し、当該取得された通信相手の装置毎に固有な情報が前記対応記憶手段に記憶されているか否かを確認し、記憶されていない場合には当該装置毎に固有な情報を前記対応記憶手段に記憶する固有情報取得手段と、
前記対応記憶手段の記憶内容に基づいて、前記対応付けが記憶された通信相手の装置に対する通信については当該通信相手の装置に対応付けられた通信リソース領域の数を確保して、当該通信相手の装置に対する通信について使用する通信リソース領域の割り当てを行うスケジューリング手段と、
を備えたことを特徴とする無線通信装置。
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