JP5066818B2 - 画像表示媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、2種類以上の混合粒子を電極間に封入して電圧を付与することにより粒子を駆動して画像を表示する画像表示媒体に関する。
2種類以上の混合粒子を電極間に封入して電圧を付与することにより粒子を駆動して画像を表示する画像表示媒体には、低電圧で駆動できるように母粒子と呼ばれるミクロンオーダーの粒子に帯電特性、色、流動性を付与するため複数種類のサブミクロンからナノオーダーの微粒子を機械的及び化学的方法で母粒子表面に付着させて混合粒子を作って画像を表示する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
この画像表示装置は、母粒子と子粒子とから構成された複合粒子を有する。一方の粒子は、母粒子としてウレタン粒子(平均粒子径5.8μm)を、子粒子としてカーボン(平均粒子径0.03μm)を、荷電制御剤としてボントロンNo.7を混合して、メカノフュージョン法にて母粒子の表面に子粒子と荷電制御剤を固定化している。また他方の粒子は母粒子としてウレタン粒子(平均粒子径5.8μm)を、子粒子としてTiO2(平均粒子径0.015μm)、荷電制御剤としてボントロンE89を混合して、メカノフュージョン法にて、母粒子の表面に子粒子と荷電制御剤を固定化している。上記両基板の電極間に電圧を引加して両基板間に電界を付与することにより、子粒子が母粒子に帯電特性、流動性を付与するため、乾式ながら駆動電圧低減を実現し、表示の繰り返し時や保存時における安定性の向上と両立できる。
特開2003−233092号公報
しかし、上記のような従来の画像表示媒体では、繰り返し表示するにつれ粒子同士の衝突や摩擦により母粒子表面に付着させた子粒子が剥離し、他方の粒子や電極表面に移行してしまい、その結果、本来の目的である帯電特性の改善が行えず、粒子が十分に駆動せず所望の表示濃度が出なくなり、繰り返し表示による表示特性の劣化が発生してしまうという問題がある。
したがって、本発明の目的は、繰り返し表示性能がよく低電圧で駆動できる画像表示媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成したものである。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、所定の間隔を設けて対向配置された第1および第2の基板と、前記第1および第2の基板上に形成された第1および第2の電極と、前記第1および第2の基板との間に封入され、付与された電界に応じて前記第1および第2の基板間を移動することで画像を表示する第1の極性に帯電する第1の粒子と、該第1の粒子とは異なる色を有し、前記第1の極性と反対の第2の極性に帯電する第2の粒子と、前記第1および第2の粒子の帯電を制御する第3の粒子と、からなる粒子群と、第1および第2の基板の所定の間隔を保持する保持部材と、を有し、前記第3の粒子は、非晶質シリカからなり、当該添加量が、体積比で、前記第1の粒子及び第2の粒子からなる混合粒子の0.6%以上3.2%以下であることを特徴とする画像表示媒体を提供する。
前記第1および第2の粒子は等しい粒径を有し、前記第3の粒子は前記第1および第2の粒子に対して1/50〜1/8倍の粒径を有する構成としてもよい。
前記第3の粒子10が、0.02〜1.0μm、より好ましくは0.05〜0.6μmの粒径を有する構成であってもよい。
上記本発明の一態様によれば、第3の粒子を用いることにより、低電圧で目的の表示濃度を得ることができるため、低電圧で駆動させることができる。また、この第3の粒子が剥離して他方の粒子や電極表面に移行しても帯電特性は変化しないため、繰り返し表示しても濃度が低下しない。
上記一対の基板間に電界を付与するには、一対の基板に電極をそれぞれ配置し、両電極間に電圧を印加することにより行うことができる。両電極は、一対の基板の外側あるいは内側に配置してもよく、両電極のうち一方のみを一方の基板の内側に配置してもよい。また、両電極は、互いに直交するように配置された複数の行電極と複数の列電極との組合せ、各画素共通の全面電極と画素毎に設けられた複数の画素電極との組合せ等を用いることができる。電極を表示側の基板の外に配置した場合は、表示側の基板の光透過率が向上し、コントラストの高い画像を表示することができる。
本発明によれば、繰り返し表示性能がよく低電圧で駆動できる。
[第1の実施の形態]
(全体の構成)
図1(a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置および画像表示粒子の構成図である。
この画像表示装置100は、図1(a)に示すように、画像を表示する画像表示媒体1と、画像表示媒体1に電圧を印加する電圧印加部4と、電圧印加部4を制御する制御部5と、画像表示媒体1に表示する画像を記憶する画像記憶部6と、から概略構成される。
画像表示媒体1は、2枚の基板間に封入された粒子によって画像を表示するものであり、透光性を有する表面基板2と、背面基板3と、表面基板2と背面基板3とを対向させて保持するとともに、両基板間の空間を区画して複数のセルを形成する保持部材としてのリブ7と、セルに封入された色が異なる第1の粒子8と、第2の粒子9と、第1の粒子8を負に、第2の粒子9を正に帯電させる第3の粒子10からなる3種類の粒子群とを有して構成される。この画像表示媒体1は、画像の書き換えが可能で、無電源で画像を保持することができる。
第3の粒子10は、図1(b)に示すように、画像表示媒体1内において、主に第1、第2の粒子8、9の表面に付着して存在するが、特に意図的に付着させているわけではなく、剥離が生じても画像表示機能の低下は生じない。
画像記憶部6は、HDD等により構成され、画像表示媒体1に表示するための表示用画像を記憶している。なお、表示用画像は、CD−ROM等の記録媒体やネットワークを介して画像記憶部6に取り込んでもよい。
制御部5は、CPU、ROM、RAM、HDD等を有して構成され、CPUは、ROMやHDD等に記憶されているプログラムにしたがい、画像書き込み時に画像表示媒体1への書込制御を行う。
(表面基板)
表面基板2は、透明ガラス基板等からなる表面支持基板20と、表面支持基板20上に形成されたインジウム錫酸化物(ITO)等からなる透明な複数の帯状の列電極21と、列電極21を保護するとともに粒子8、9、10の帯電特性を安定化させるポリカーボネート等からなる誘電体膜22と、を積層して構成されている。
表面支持基板20は、上記透明ガラス基板の他に、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、アクリル等の透明樹脂フィルム又は透明樹脂シートを用いることができ、さらに半透明又は有色透明の基板を用いることができる。
列電極21には、上記ITOの他に、透光性を有する、インジリウム、錫、カドミニウム、アンチモン等の酸化物、およびこれらの複合酸化物、金、銀、銅、炭素、ニッケル等の単層膜、混合膜、または複合膜を、蒸着法またはスパッタリング法で100〜2000オングストロームの厚さとしたもの、またはポリピロール、ポリチオフェン等の有機導電性材料等を用いることができる。
誘電体膜22には、上記ポリカーボネートの他に、ポリエステル、ポリイミド、エポキシ、ポリイソシアネート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリブタジエン、ポリメチルメタクリレート、共重合ナイロン、紫外線硬化アクリル樹脂、非晶質テフロン(登録商標)等を用いることができる。
(背面基板)
背面基板2は、エポキシ樹脂等からなる背面支持基板30と、背面支持基板30上に形成された銅等からなる複数の帯状の行電極31と、行電極31を保護するとともに粒子8、9、10の帯電特性を安定化させるポリカーボネート等からなる誘電体膜32とを積層して構成されている。なお、背面支持基板30として、表面基板2の表面支持基板20と同様の基板を用いてもよい。誘電体膜32には、表面基板2の誘電体膜22と同様に、セルに封入する粒子8、9、10の帯電特性に応じた材料を用いることができる。
行電極31は、図1では、1つのみを示しているが、実際には、複数の行電極31が紙面に平行に所定の間隔を有して配設されている。また、行電極31は、列電極21に直交するように形成されている。
(リブ)
リブ7は、熱硬化性樹脂等の絶縁性材料からなり、フォトリソグラフィ法または印刷法等によって形成することができる。
本実施の形態では、1つのセルが複数の画素を含むが、1つのセルで1画素を構成してもよい。ここで、1画素とは、列電極21と行電極31の交差する領域をいう。
(粒子)
第1の粒子8、第2の粒子9は、色が異なる。ここでは、第1の粒子8が白色粒子で、第2の粒子9が黒色粒子である。白色粒子は、酸化亜鉛、酸化スズ、ルチル型酸化チタン、アナターゼ型酸化チタン、亜鉛華、鉛白、硫化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム等の白色顔料を含む粒子を用いることができる。黒色粒子は、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、チタンブラック、磁性粉、オイルブラック等有機、無機系の染・顔料系の黒色顔料を含む粒子を用いることができる。
第1の粒子8、第2の粒子9の基材としては、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、尿素ホリマリン樹脂、スチレン・アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ弗化ビニリデン樹脂等を単独又は複数組み合わせて使用することができるが、これらに限定されるものではない。これらの樹脂は、架橋構造を有していることが好ましく、更に、併用する樹脂相よりも屈折率が高いものであることがより好ましい。
第3の粒子10は、第1の粒子8、第2の粒子9の帯電を制御し、第1の粒子8を負に、第2の粒子9を正に帯電させる。第3の粒子10は、例えば、非晶質シリカからなり、第1の粒子8や第2の粒子9に比べ粒径が小さい。ここでは、第3の粒子10は白色であるが、透明又は他の無彩色でもよい。なお、第3の粒子10は、第1の粒子8、第2の粒子9と異なる帯電特性を有するものであってもよい。
第1の粒子8、第2の粒子9、第3の粒子は、球形、不定形、偏平形などの形状を有するものを使用することができるが、球形であることがより好ましい。粒度分布はシャープなものがよく、より好ましくは、単分散であることが好ましい。
第1の粒子8、第2の粒子9は、懸濁重合、乳化重合、分散重合などの球状粒子を製造する湿式製法や、従来の不定形粒子を製造する粉砕分級法等によって製造できる。また、粒子の形状を揃えるために、熱処理を施すことも好適に行うことができる。
また、粒度分布を揃える方法として、分級操作により、調整することができる。また、粒子形状を制御する方法は公知の方法を用いることができる。
(画像表示媒体の動作)
次に、第1の実施の形態の画像表示媒体1の動作を説明する。
(1)初期化
初期化を行う場合は、電圧印加部4は、制御部5の制御により、交番電圧発生回路から各行電極31に所定の周期(例えば、400Hz)の交番電圧(例えば、±280V)を所定の時間(例えば、1s)印加するとともに、これとは逆位相の交番電圧(例えば、±280V)を各列電極21に所定の時間(例えば、1s)印加する。なお、どちらか一方の電極を接地して、他方の電極に交番電圧(例えば、±560V)を印加してもよい。
第1の粒子8、第2の粒子9および第3の粒子10は、表面基板2と背面基板3間を移動し、第1の粒子8と第2の粒子9が第3の粒子10によって安定した帯電特性が得られる。また、交番電圧の最終パルスとして、列電極21に正の直流電圧を印加するとともに、行電極31に負の直流電圧を印加すると、負に帯電した第1の粒子8は、正が印加された列電極21側に移動して表面基板2の内面に付着し、正に帯電した第2の粒子9は、これとは逆の行電極31側に移動して背面基板3の内面に付着し、全面白画像が表面基板2を通して表示される。なお、初期化では、全面黒画像を表示するようにしてもよい。
(2)白黒画像の表示
第1の粒子8と第2の粒子9による白黒画像の表示を行う場合は、制御部5は、画像記憶部6に記憶されている表示用画像に基づいて電圧印加部4を制御する。電圧印加部4は、制御部5の制御により、直流電圧発生回路から行電極31に選択電圧(例えば、0V)を順次印加し、各列電極21に表示用画像に応じた正又は負の画像電圧(例えば、+140V又は−140V)を所定の時間(例えば、30ms)印加する。
列電極21に正の電圧が印加された基板2、3間の領域(画素)では、負に帯電した第1の粒子8は、正の電圧が印加された列電極21側に移動して表面基板2の内面に付着し、正に帯電した第2の粒子9は、これとは逆の行電極31側に移動して背面基板3の内面に付着する。一方、列電極21に負の電圧が印加された領域では、正に帯電した第2の粒子9は、負の電圧が印加された列電極21側に移動して表面基板2の内面に付着し、負に帯電した第1の粒子8は、これとは逆の行電極31側に移動して背面基板3の内面に付着する。このようにして白黒画像が表面基板2を通して表示される。
なお、電極21、31間への電圧の印加を停止しても、粒子8、9、10と誘電体膜22、32との間の静電付着力が維持されるため、粒子8、9、10は基板20、21の内面に付着したまま保持され、長時間に渡り白黒画像が表示される。
(第1の実施の形態の効果)
この第1の実施の形態によれば、第3の粒子を用いることにより、低電圧で目的の表示濃度を得ることができるため、低電圧で駆動させることができる。また、この第3の粒子が剥離して他方の粒子や電極表面に移行しても帯電特性は変化しないため、繰り返し表示しても濃度が低下しない。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々と変形実施が可能である。また、上記各実施の形態の構成要素を発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることができる。
上記各実施の形態では、トナーディスプレイの場合を挙げたが、粒子を画像表示に用いる他の表示媒体でもよい。
上記各実施の形態では、画像表示媒体1は、白黒2値画像を表示するものとして説明したが、本発明は、3値以上の階調を有する画像やカラー画像を表示するものであってもよい。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はそれらによって限定されるものではない。
(粒子:第1の粒子)
実施例1においては、第1の粒子8は、白色粒子として以下のように作製した。
−分散液Aの調製−
下記組成を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液Aを調製した。
<組成>
メタクリル酸シクロヘキシル ・・・55質量部
白色顔料(タイペークCR63;石原産業製)・・・44質量部
帯電制御剤(COPY CHARGE PSY VP2038;クラリアントジャパン製)・・・1質量部
−分散液Bの調製−
下記組成を混合し、分散液Aと同様にボールミルにて微粉砕して分散液Bを調製した。
<組成>
炭酸カルシウム ・・・・40質量部
水 ・・・・60質量部
−混合液Cの調製−
下記組成を混合し、超音波機で脱気を10分間行い、ついで乳化機で攪拌して混合液Cを調製した。
<組成>
2%セロゲン水溶液 ・・・4.3g
分散液B ・・・8.5g
20%食塩水 ・・・50g
分散液A35gとジビニルベンゼン1gと、重合開始剤AIBN0.35gとを秤量して充分混合し、超音波機で10分間の脱気を行った。この混合液を上記混合液Cの中に入れ、乳化機で乳化を実施した。次に、この乳化液を瓶に入れ、シリコーン詮をし、注射針を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入する。次に、70℃で10時間反応させ粒子を得た。得られた微粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行った。その後、充分な蒸留水で洗浄し、ナイロン篩にかけ、粒度を揃えた。これを乾燥させ、平均粒子径13μmの白色粒子である第1の粒子8を得た。
(粒子:第2の粒子)
実施例1において、黒色粒子である第2の粒子9は、上記分散液Aの代わりに、下記分散液Kを用いた以外は、上記の第1の粒子8と同様にして作製した。得られた第2の粒子9の平均粒子径は13μmであった。
−分散液Kの調製−
下記組成を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液Kを調製した。
<組成>
メチルメタクリレート ・・・81質量部
ジエチルアミノエチルメタクリレート ・・・4質量部
カーボンブラックグラフトポリマー(CX−GLF−0215S;(株)日本触媒製) ・・・15質量部
(粒子:第3の粒子)
本実施の形態においては、第3の粒子10は、以下の組成で作成される。
<組成>
非晶質シリカ 85〜95%
メタノール 4〜10%
nブタノール 1〜5%
本実施の形態では、第3の粒子10として、平均粒径の異なる3種類を作製した。以下、これを第3の粒子A、B、Cという。第3の粒子A、B、Cは、それぞれ、非晶質シリカとして、シーホスターKE−P10、30、50;(株)日本触媒製を用いた。その平均粒径は、それぞれ0.11、0.31、0.51μmである。
(粒子の混合)
上記のように作成した白の第1の粒子8と黒の第2の粒子9を重量比が白:黒=1:1となるように混合しミキサーで10分間攪拌して混合粒子を得た。
この混合粒子に第3の粒子10を混合粒子の0.8重量%添加してさらに10分ミキサーで攪拌した。
(画像表示媒体の製造方法)
表面基板2は、1.1mm厚のソーダガラスに100Ω/□のITOを片面に形成し、その上に誘電膜としてポリカーボネート層をディップ法により形成した。また、背面基板3は、ガラスエポキシ基板上に銅を形成し化学処理により黒化させ、その上にフォトリソグラフィ法により高さ200μm、大きさ20×20mmのセルを形成した。この基板も同様にポリカーボネート層を形成した。リブ7を挟んで対向配置された表面基板2と背面基板3間の空隙に、上記のように作成した、第3の粒子10を添加した混合粒子を封入し、画像表示媒体1とした。
(評価)
実施例1に係る画像表示媒体1及びこれに封入した粒子について、以下のような評価を行った。
(評価:帯電性)
図2は、本発明の実施例1に係る第1、第2の粒子の第3の粒子の添加に伴う帯電量の変化を示す特性図である。第1の粒子8と第2の粒子9の混合粒子に第3の粒子Bを添加する前と後における攪拌直後の帯電量を示す。添加前の混合粒子の帯電量を測定したところ図2の左のようになり、白黒共にほとんど帯電していなかった。添加後の混合粒子についても同様に帯電量を測定したところ図2の右のようになり、第1の粒子8(白)は負帯電、第2の粒子9(黒)は正帯電へ変化した。添加前の粒子は、更に10分攪拌してもほとんど帯電せず当初の結果と同様であった。
(評価:繰り返し表示テスト)
図3は、本発明の実施例1および比較例に係る画像表示媒体の繰り返し表示テストによる表示濃度変化を示す特性図である。図3(a)は白濃度、図3(b)は黒濃度の表示濃度変化を示す。反射濃度が高いほど黒濃度が高くなり、反射濃度が低いほど白濃度が高くなる。加速試験は±200V、10Hzの交番電圧を印加し、繰り返し200,000回駆動させることによりおこなった。なお、表示濃度は、濃度計(X−Rite404:X−Rite社製)により測定を行った。本発明の実施例1に係る画像表示媒体1には、第3の粒子Bを用いた。
図3に示した比較例は、前述した第1の粒子8及び第2の粒子9に従来の外添剤を添加して帯電調整して、前述と同様に混合攪拌して作製したものを混合粒子として封入した画像表示媒体1である。第1の粒子8には、外添剤として、微粒子シリカ100部をミキサーで攪拌しながらアミノプロピルトリメトキシシラン50部をメタノール50部で希釈したものを噴霧して得られた微粒子を乾燥し解砕して作製した微粒子を重量比0.4%添加した。第2の粒子9には、外添剤として、微粒子シリカをシランカップリング剤で表面処理したものを重量比0.8%添加した。
図3に示したように、従来の外添剤を用いた混合粒子を封入した画像表示媒体ではテスト前に比べ白黒共に濃度が低下したが、本発明の実施例1に係る画像表示媒体1では白黒共に濃度は変化せず一定であった。
従来の外添剤を用いた混合粒子を封入した画像表示媒体に表示濃度の低下が生じたのは、繰り返し駆動していくうちに添加した外添剤が剥離して他方の粒子や誘電膜表面に付着した結果表示特性が劣化したためと考えられる。一方、第3の粒子Bを添加した混合粒子を用いた本発明の実施例1に係る画像表示媒体1では第3の粒子が剥離して他方へ移行しても表示特性が劣化する要因にはならず、表示濃度の低下が生じなかったものと考えられる。
(評価:表示駆動の可否)
第1の粒子と第2の粒子に対する第3の粒子の体積比を変化させ、混合粒子の帯電変化の有無を含めた表示駆動の可否を評価した結果を表1に示す。評価には、第3の粒子Bを用いた。
Figure 0005066818
表1から、第3の粒子Bは、第1の粒子8と第2の粒子9に対し、0.1〜3.7%の範囲の体積比率で混合することが表示特性から望ましく、第3の粒子Bを添加しない場合には粒子が凝集して表示駆動をおこなうことができないことが分かる。
(評価:表示濃度、帯電量)
図4は、第3の粒子の平均粒径の変化に伴う画像表示媒体の表示濃度及び帯電量の変化を示す特性図である。図4(a)は、300Vの電圧を印加した際の表示濃度、図4(b)は、表示駆動後の第1、第2の粒子の帯電量を示す。
図4に示すように、平均粒子径が0.11、0.31、0.54μmである第3の粒子A、B、Cをそれぞれ白黒粒子に混合した混合粒子を封入した画像表示媒体の表示特性を評価したところ、第3の粒子Aを添加した混合粒子では第3の粒子B、Cを添加したものと比べ表示濃度が白黒共に低くなった。表示駆動後の帯電量は、第3の粒子Aを添加した混合粒子では第3の粒子B、Cを添加したものと比べ高くなっているのが観察された。
実施例2に係る画像表示媒体1は、第1の粒子8の製造方法および粒径、第2の粒子9の粒径、第1および第2の粒子8、9の混合比において、実施例1に係る画像表示媒体1と異なる。
実施例2に係る第1の粒子8は、分散液Aの代わりに以下の組成の分散液A´を用い、平均粒径を5μmとした他は実施例1に係る第1の粒子8と同様である。
<組成>
メタクリル酸シクロヘキシル ・・・39質量部
白色顔料(タイペークCR63;石原産業製)・・・66質量部
帯電制御剤(COPY CHARGE PSY VP2038;クラリアントジャパン製)・・・1質量部
実施例2に係る第2の粒子9は、平均粒径を5μmとした他は実施例1に係る第2の粒子9と同様である。
実施例2に係る第3の粒子10は、第1の実施の形態の第3の粒子Bと同様である。
粒子の混合は、重量比を白:黒=4:3とする以外の点は、実施例1と同様である。
粒子以外の構成及び製造方法は実施例1と同様である。また、動作についても実施例1と同様である。
図5は、本発明の実施例2に係る画像表示媒体1の印加電圧と表示濃度との関係を示す特性図である。図5(a)は、白から黒に表示を変える場合、図5(b)は、黒から白に表示を変える場合を示し、いずれも第3の粒子10を有する場合と、有さない場合についての結果を示す。第2の基板を接地し第1の基板に各電圧を付与して、そのときの表示濃度を測定した。
第3の粒子10を有さない画像表示媒体1に比べ、第3の粒子10を有する画像表示媒体1では、同程度の黒あるいは白の濃度に到達するのに必要な印加電圧の絶対値が小さい方向へシフトしていることがわかる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置および画像表示粒子の構成図である。 本発明の実施例1に係る第1、第2の粒子の第3の粒子の添加に伴う帯電量の変化を示す特性図である。 (a),(b)は本発明の実施例1に係る画像表示媒体および比較例に係る画像表示媒体の繰り返し表示テストによる表示濃度変化を示す特性図である。 (a),(b)は本発明の実施例1に係る第3の粒子の平均粒径の変化に伴う画像表示媒体の表示濃度及び帯電量の変化を示す特性図である。 (a),(b)は本発明の実施例2に係る画像表示媒体の印加電圧と表示濃度との関係を示す特性図である。
符号の説明
1 画像表示媒体
2 表面基板
20 表面支持基板
21 列電極
22 誘電体膜
3 背面基板
30 背面支持基板
31 行電極
32 誘電体膜
4 電圧印加部
5 制御部
6 画像記憶部
7 リブ
8 第1の粒子
9 第2の粒子
10 第3の粒子
100 画像表示装置

Claims (3)

  1. 所定の間隔を設けて対向配置された第1および第2の基板と、
    前記第1および第2の基板上に形成された第1および第2の電極と、
    前記第1および第2の基板との間に封入され、付与された電界に応じて前記第1および第2の基板間を移動することで画像を表示する第1の極性に帯電する第1の粒子と、該第1の粒子とは異なる色を有し、前記第1の極性と反対の第2の極性に帯電する第2の粒子と、前記第1および第2の粒子の帯電を制御する第3の粒子と、からなる粒子群と、
    第1および第2の基板の所定の間隔を保持する保持部材と、
    を有し、
    前記第3の粒子は、非晶質シリカからなり、当該添加量が、体積比で、前記第1の粒子及び第2の粒子からなる混合粒子の0.6%以上3.2%以下であることを特徴とする画像表示媒体。
  2. 前記第1および第2の粒子は等しい粒径を有し、前記第3の粒子は前記第1および第2の粒子に対して1/50〜1/8倍の粒径を有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示媒体。
  3. 前記第3の粒径は、0.02〜1.0μmであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示媒体。
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