JP5064361B2 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置および無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、適応変調を採用する無線通信システムにおいて用いられる無線通信装置および無線通信方法に関する。
従来、無線通信におけるスループットを向上させるための技術の一つとして、適応変調が知られている。適応変調では、変調方式毎に閾値(以下、品質閾値)が設けられており、無線基地局(無線通信装置)は、無線端末(無線通信相手)との無線通信における無線品質と、品質閾値との比較結果に応じて、変調方式を切り替える(特許文献1参照)。例えば無線品質が良好であるときには、1シンボル当たりに伝送可能なビット数である変調効率が高く、伝送誤りに対する耐性である誤り耐性が低い変調方式に切り替えられる。
また、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)またはCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式を採用する無線通信システムとして、IEEE802.11に準拠する無線LANや、PHSシステムが広く用いられている。
このような無線通信システムでは、無線基地局は、周辺に位置する他の無線基地局、および当該他の無線基地局と無線通信を実行する他の無線端末(以下、これらを干渉源という)が使用中の通信チャネルとの干渉を回避するために、キャリアセンスと呼ばれる空きチャネル判定を行う。具体的には、無線基地局は、干渉源からの干渉レベルが干渉レベル閾値よりも小さい通信チャネルを無線端末に割り当てる。
特開2004−363712号公報
ところで、キャリアセンスを行う無線基地局においては、干渉源が多くの通信チャネルを使用していると、自局が割り当て可能な通信チャネル数が少なくなる。このような問題を解決するために、干渉レベル閾値を可変制御する方式の提供が検討されている。例えば、干渉レベル閾値を上昇させることにより、無線基地局は、干渉レベルが比較的大きい通信チャネルも無線端末に割り当て可能となる。
しかしながら、適応変調を採用する無線通信システムにおいて、干渉レベルの比較的大きい通信チャネルが無線端末に割り当てられると、次のような問題が生じる。
具体的には、変調効率の高い変調方式を用いた無線通信を無線端末が実行している際に、干渉レベルの比較的大きい通信チャネルが当該無線端末に割り当てられると、当該無線通信における無線品質が劣化して、伝送誤りが生じる問題があった。伝送誤りにより失われたデータは、再送処理により再送可能ではあるが、再送処理により処理遅延が生じるとともに実効伝送レートが低下する。
そこで、本発明は、適応変調を採用する無線通信システムにおいて干渉レベル閾値を可変制御する場合でも、干渉レベル閾値の変化に起因する伝送誤りの発生を防止できる無線通信装置および無線通信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、複数の通信チャネルのうち干渉源(例えば無線基地局1Bおよび無線端末2B)からの干渉レベルが干渉レベル閾値よりも小さい通信チャネルを無線通信相手(例えば無線端末2A)に割り当て、適応変調を用いた無線通信を前記無線通信相手と実行する無線通信装置(例えば無線基地局1A)であって、前記干渉レベル閾値が変化したか否かを判定し、前記干渉レベル閾値の変化に応じて、前記適応変調に用いられる品質閾値を変更する品質閾値変更部(品質閾値変更部123)と、前記無線通信における無線品質と前記品質閾値との比較結果に応じて、前記無線通信に適用する変調方式を切り替える変調方式切り替え部(変調方式切り替え部124)とを備え、前記変調方式切り替え部は、前記無線品質が前記品質閾値を下回った場合に、前記変調方式よりも誤り耐性が高い変調方式に切り替え、前記品質閾値変更部は、前記干渉レベル閾値が上昇した場合に、前記干渉レベル閾値が上昇する前よりも前記品質閾値を高くすることを要旨とする。
このような無線通信装置によれば、干渉レベル閾値が上昇した場合、すなわち、干渉レベルが比較的大きい通信チャネルが割り当て可能な状態になった場合、品質閾値変更部は、干渉レベル閾値が上昇する前よりも品質閾値を高くする。その結果、無線品質が品質閾値を下回るため、変調方式切り替え部は、無線通信に適用する変調方式を誤り耐性が高い変調方式に切り替える。
このように、干渉レベルが比較的大きい通信チャネルが割り当て可能な状態においては、誤り耐性が高い変調方式に予め切り替えておくことによって、無線品質が劣化しても伝送誤りの発生を回避できる。
したがって、第1の特徴によれば、適応変調を採用する無線通信システムにおいて干渉レベル閾値を可変制御する場合でも、干渉レベル閾値の変化に起因する伝送誤りの発生を防止可能な無線通信装置を提供できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記品質閾値変更部は、前記干渉レベル閾値が低下した場合に、前記干渉レベル閾値が低下する前よりも前記品質閾値を低くすることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、前記干渉レベル閾値が上昇した場合、前記品質閾値変更部は、上昇後の前記干渉レベル閾値と第1係数とを乗算した結果を第1修正干渉レベル閾値として計算し、前記品質閾値の初期値と前記第1修正干渉レベル閾値との加算結果を、変更後の前記品質閾値とすることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第3の特徴に係り、前記干渉レベル閾値が低下した場合、前記品質閾値変更部は、低下後の前記干渉レベル閾値と、前記第1係数よりも小さい第2係数とを乗算した結果を第2修正干渉レベル閾値として計算し、前記品質閾値の初期値と前記第2修正干渉レベル閾値との加算結果を、変更後の前記品質閾値とすることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1〜第4の何れかの特徴に係り、前記無線通信相手に割り当て中の通信チャネル数と、前記通信チャネル数の目標値である目標通信チャネル数との差に応じて、前記干渉レベル閾値を変更する干渉レベル閾値変更部をさらに備えることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、複数の通信チャネルのうち干渉源からの干渉レベルが干渉レベル閾値よりも小さい通信チャネルを無線通信相手に割り当て、適応変調を用いた無線通信を前記無線通信相手と実行する無線通信装置において用いられる無線通信方法であって、前記干渉レベル閾値が変化したか否かを判定し、前記干渉レベル閾値の変化に応じて、前記適応変調に用いられる品質閾値を変更するステップと、前記無線通信における無線品質と前記品質閾値との比較結果に応じて、前記無線通信に適用する変調方式を切り替えるステップとを備え、前記切り替えるステップでは、前記無線品質が前記品質閾値を下回った場合に、前記変調方式よりも誤り耐性が高い変調方式に切り替え、前記変更するステップでは、前記干渉レベル閾値が上昇した場合に、前記干渉レベル閾値が上昇する前よりも前記品質閾値を高くすることを要旨とする。
本発明によれば、適応変調を採用する無線通信システムにおいて干渉レベル閾値を可変制御する場合でも、干渉レベル閾値の変動による伝送誤りの発生を防止できる無線通信装置および無線通信方法を提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)無線通信システムの全体概略構成、(2)無線基地局の構成、(3)無線基地局の概略動作、(4)無線基地局の詳細動作、(5)作用・効果、(6)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。
本実施形態では、無線通信システム10が次世代PHS(Personal Handyphone System)に基づく構成を有しているものとする。無線通信システム10では、多重化方式としてOFDMA方式と時分割多重接続(TDMA)方式とを採用し、複信方式として時分割複信(TDD)方式を採用している。
図1の例では、無線通信システム10は、無線基地局1A、無線基地局1B、無線端末2A、無線端末2Bおよび無線端末2Cを有する。
無線基地局1Aは、自局のセル3A内に位置する無線端末2Aからの割り当て要求に応じて無線端末2Aに通信チャネルを割り当て、割り当てた通信チャネルを用いて無線端末2Aと無線通信を実行する。同様にして、無線基地局1Aは、無線端末2Cに通信チャネルを割り当て、割り当てた通信チャネルを用いて無線端末2Cと無線通信を実行する。無線基地局1Bは、自局のセル3B内に位置する無線端末2Bに通信チャネルを割り当て、割り当てた通信チャネルを用いて無線端末2Bと無線通信を実行する。
無線基地局1Aは、無線端末2Aおよび無線端末2Cそれぞれに、複数の通信チャネルを割り当て、割り当てた通信チャネルを動的に変更できる。無線基地局1Bは、無線端末2Bに複数の通信チャネルを割り当て、割り当てた通信チャネルを動的に変更できる。
無線通信システム10では、OFDMA方式に従って、無線通信システム10における全周波数帯域がa個のサブチャネルに周波数分割され、TDMA方式に従って、無線通信システム10の1フレーム期間における上り下りそれぞれがb個の時間スロットに時間分割されている。これにより、上り下りそれぞれにおいて、a×b個の通信チャネルが構成される。このようにして構成された各通信チャネルは、次世代PHSでは物理リソースユニット(PRU)と呼ばれる。
また、無線通信システム10には、適応変調が採用されている。適応変調においては、変調多値数と符号化率との組み合わせによって変調方式が規定される。このような変調方式は、変調クラスまたはMCSレベルとも呼ばれる。適応変調を採用する無線通信システム10では、複数の変調方式が予め定められ、各変調方式に品質閾値が設けられており、これらの変調方式の中から選択された何れかの変調方式が無線通信に使用される。適応変調において、1シンボル当たりに伝送可能なビット数である変調効率は、変調方式毎に異なっている。変調効率が高いほど、通信速度が高くなるが、誤り耐性は低くなる。変調効率が低いほど、誤り耐性は高くなるが、通信速度が低くなる。
無線基地局1Aは、無線端末2Aに割り当てた通信チャネルの無線品質を取得し、当該無線品質と、変調方式毎に設けられた品質閾値とを比較することによって、無線端末2Aとの無線通信に適用する変調方式を切り替える。本実施形態では、無線品質としてSINRが利用される。同様に、無線基地局1Aは、無線端末2Cに割り当てた通信チャネルの無線品質に対応する変調方式を無線端末2Cとの無線通信に用いる。無線基地局1Bは、無線端末2Bに割り当てた通信チャネルの無線品質に対応する変調方式を無線端末2Bとの無線通信に用いる。
さらに、無線通信システム10には、自律分散型のセル構成が採用されている。すなわち、無線基地局1Aは、無線基地局1Bが送受信する無線信号を検出し、無線基地局1Bが割り当て中の通信チャネルを判定し、無線基地局1Bが未割り当てである通信チャネルを無線端末2Aおよび無線端末2Cに割り当てる。このような処理はキャリアセンスと呼ばれ、無線基地局1Aおよび無線基地局1B間の干渉が自立的に回避される。具体的には、無線基地局1Aは、a×b個の通信チャネルのうち干渉源(例えば無線基地局1Bおよび無線端末2B)からの干渉レベルが干渉レベル閾値よりも小さい通信チャネルを無線端末2Aに割り当てる。
以下の実施形態の説明においては、主に、無線基地局1Aと無線端末2Aとの無線通信について説明する。本実施形態において無線基地局1Aは、無線端末2A(無線通信相手)と無線通信を実行する無線通信装置を構成する。
なお、無線通信システム10には、自動再送制御(ARQ)が採用されている。例えば、無線基地局1Aと無線端末2Aとの間で送受信されるデータから誤りが検出された場合、NACKを送信することで当該データの再送を要求する。
(2)無線基地局の構成
図2は、本発明の無線通信装置の実施形態に係る無線基地局1Aの構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、無線基地局1Aは、アンテナ部101、無線通信部110、制御部120、有線通信部130および記憶部140を有する。
無線通信部110は、アンテナ部101を介して、無線信号を無線端末2Aと送受信する。なお、アンテナ部101は、複数のアンテナを用いて構成されるアダプティブアレイアンテナであってもよい。制御部120は、例えばCPUによって構成され、無線基地局1Aが具備する各種機能を制御する。記憶部140は、例えばメモリによって構成され、無線基地局1Aにおける制御などに用いられる各種情報を記憶する。有線通信部130は、有線通信網とのインタフェースとして機能する。
具体的には、無線通信部110は、無線信号送信部111、無線信号受信部112、信号処理部113および無線品質取得部114を有する。
信号処理部113は、適応変調に基づき選択された変調方式に応じて、無線端末2Aに送信するデータを符号化し、符号化したデータを変調する。信号処理部113は、変調されたデータをシリアル/パラレル変換および逆高速フーリエ変換(IFFT)する。このようにして生成されたOFDM信号は、無線信号送信部111に入力される。無線信号送信部111は、パワーアンプおよびアップコンバータなどを含み、入力されたOFDM信号を無線信号に変換して、無線端末2Aに送信する。
無線信号受信部112は、ローノイズアンプおよびダウンコンバータなどを含み、無線端末2Aから受信した無線信号をOFDM信号に変換して信号処理部113に入力する。信号処理部113は、OFDM信号を高速フーリエ変換(FFT)およびパラレル/シリアル変換した後、適応変調に基づき選択された変調方式に応じて、復調および復号を行う。
無線品質取得部114は、無線端末2Aに割り当てられている通信チャネルの無線品質を取得する。例えば、無線品質取得部114は、無線端末2Aから受信した無線信号に基づいて、無線端末2Aに割り当てられている通信チャネルに対して無線品質を測定してもよい。あるいは、無線品質取得部114は、無線端末2Aからのフィードバックに基づいて、無線端末2Aに割り当てられている通信チャネルの無線品質を取得してもよい。
また、無線品質取得部114は、干渉源から受信する無線信号の受信レベルを干渉レベルとして測定する機能を有する。具体的には、無線品質取得部114は、a×b個の通信チャネルそれぞれについて干渉レベルを測定する。
制御部120は、通信チャネル管理部121、干渉レベル閾値変更部122、品質閾値変更部123および変調方式切り替え部124を有する。
通信チャネル管理部121は、無線端末2Aに通信チャネルを割り当てる機能と、割り当てた通信チャネルの情報(以下、割り当て情報)を管理する機能と、割り当てた通信チャネルを解放する機能とを有する。通信チャネル管理部121は、通信チャネルの割り当て情報を記憶部140に記憶させ、必要に応じて当該割り当て情報を更新する。
また、通信チャネル管理部121は、通信チャネル毎に干渉レベルを干渉レベル閾値と比較し、干渉レベルが干渉レベル閾値よりも小さい通信チャネルを特定し、特定した通信チャネルを無線端末2Aに割り当てる。すなわち、通信チャネル管理部121は、キャリアセンスに応じた通信チャネル割り当てを行う。なお、干渉レベル閾値は、記憶部140に記憶されている。
干渉レベル閾値変更部122は、記憶部140に記憶されている干渉レベル閾値を変更する。本実施形態では、干渉レベル閾値変更部122は、無線端末2Aおよび無線端末2Cに割り当て中の通信チャネル数と、当該通信チャネル数の目標値である目標通信チャネル数との差に応じて、干渉レベル閾値を変更(更新)する。
例えば干渉レベル閾値変更部122は、割り当て中の通信チャネル数をNRUc、目標通信チャネル数をNRUt、変更前の干渉レベル閾値をCTdとした場合に、次の計算式に従って、変更後の干渉レベル閾値CTを計算する。
CT=CTd+A×(NRUt−NRUc) …(1)
式(1)においてAは、シミュレーションなどにより経験的に決定される係数であり、干渉レベル閾値の変更量を調整するために用いられる。
品質閾値変更部123は、記憶部140に記憶されている干渉レベル閾値が変化したか否かを判定し、干渉レベル閾値の変化に応じて、適応変調に用いられる変調方式毎の品質閾値を変更する。変調方式毎の品質閾値は記憶部140に記憶されており、品質閾値変更部123は、記憶部140に記憶されている品質閾値を変更(更新)する。
品質閾値変更部123は、干渉レベル閾値が上昇した場合に、干渉レベル閾値が上昇する前よりも品質閾値を高くする。また、品質閾値変更部123は、干渉レベル閾値が低下した場合に、干渉レベル閾値が低下する前よりも品質閾値を低くする。例えば品質閾値変更部123は、干渉レベル閾値をCT、変更前の品質閾値をDMTとした場合に、次の計算式に従って、変更後の品質閾値OMTを計算する。
OMT=αCT+DMT …(2)
式(2)においてα(第1係数)は、シミュレーションなどにより経験的に決定される係数であり、品質閾値の変更量を調整するために用いられる。
なお、品質閾値変更部123は、品質閾値を低くする際には、式(2)におけるαに代えて、αよりも小さいα’(第2係数)を利用してもよい。これにより、品質閾値を低くする際の変更量を、品質閾値を高くする際の変更量と比較して小さくすることができる。
変調方式切り替え部124は、適応変調に従った変調方式切り替えを行う。すなわち、変調方式切り替え部124は、無線端末2Aとの無線通信における無線品質と、記憶部140に記憶されている品質閾値との比較結果に応じて、無線端末2Aとの無線通信に適用する変調方式を切り替える。
具体的には、変調方式切り替え部124は、無線品質が品質閾値を下回った際に、それまでの変調方式よりも、変調効率が低く誤り耐性が高い変調方式に切り替える。変調方式切り替え部124は、無線品質が品質閾値を上回った際に、それまでの変調方式よりも、変調効率が高く誤り耐性が低い変調方式に切り替える。
(3)無線基地局の概略動作
図3は、無線基地局1Aの概略動作を説明するための図である。図3の例では、干渉レベル閾値が上昇したことにより、品質閾値変更部123が品質閾値を変更する様子を図示している。
図3に示すように、品質閾値の変更前においては、BPSKとQPSKとを切り替えるための品質閾値A1、QPSKと16QAMとを切り替えるための品質閾値A2、16QAMと64QAMとを切り替えるための品質閾値A3、64QAMと256QAMとを切り替えるための品質閾値A4が設けられている。
品質閾値の変更前において、無線品質が品質閾値A2〜A3の範囲である場合には、16QAMが無線通信に用いられる。このような状況下で、干渉レベル閾値の上昇に起因して無線品質が品質閾値A1〜A2の範囲に落ち込むと、16QAMでは伝送誤りが発生することになる。
そこで、本実施形態では、品質閾値変更部123は、干渉レベル閾値が上昇した場合に、干渉レベル閾値が上昇する前よりも品質閾値を高くする。図3の例では、品質閾値A1をA1’に変更し、品質閾値A2をA2’に変更し、品質閾値A3をA3’に変更し、品質閾値A4をA4’に変更している。
これにより、品質閾値の変更前において無線品質が品質閾値A2〜A3の範囲で16QAMを無線通信に用いていた場合、品質閾値の変更後においては、品質閾値A2〜A3の範囲がQPSKまたはBPSKに対応することになる。
すなわち、品質閾値の変更によって、16QAMの無線通信がQPSKまたはBPSKに切り替えられる。QPSKまたはBPSKは16QAMよりも誤り耐性が高いため、干渉レベル閾値の上昇に起因して無線品質が劣化しても、伝送誤りの発生(すなわち、NACKの発生)を回避できる。
(4)無線基地局の詳細動作
図4は、無線基地局1Aの詳細動作、具体的には、品質閾値を変更する際の動作を示すフローチャートである。
ステップS1において、品質閾値変更部123は、記憶部140に記憶されている干渉レベル閾値CTを監視し、干渉レベル閾値CTが変化したか否かを判定する。干渉レベル閾値CTが変化したと判定された場合、処理がステップS2に進む。
ステップS2において、品質閾値変更部123は、記憶部140に記憶されている干渉レベル閾値CTを取得し、干渉レベル閾値CTと係数αとを乗算する。
ステップS3において、品質閾値変更部123は、干渉レベル閾値CTと係数αとの乗算結果(第1修正干渉レベル閾値)と、品質閾値の初期値(あるいは更新前の値)DMTとを加算することにより、変更後の品質閾値OMTを計算する。
(5)作用・効果
以上説明したように、無線基地局1Aは、干渉レベル閾値が上昇した場合、すなわち、干渉レベルが比較的大きい通信チャネルが割り当て可能な状態になった場合に、干渉レベル閾値が上昇する前よりも品質閾値を高くする。その結果、無線品質が品質閾値を下回るため、無線通信に適用する変調方式を誤り耐性が高い変調方式に切り替える。
このように、干渉レベルが比較的大きい通信チャネルが割り当て可能な状態においては、誤り耐性が高い変調方式に予め切り替えておくことによって、無線品質が劣化しても伝送誤りの発生を回避できる。したがって、本実施形態によれば、適応変調を採用する無線通信システムにおいて干渉レベル閾値を可変制御する場合でも、干渉レベル閾値の変化に起因する伝送誤りの発生を防止できる。
本実施形態では、品質閾値変更部123は、干渉レベル閾値が低下した場合に、干渉レベル閾値が低下する前よりも品質閾値を低くする。これにより、干渉レベルが比較的小さい通信チャネルが割り当て可能な状態においては、変調効率の高い変調方式を利用できるようにすることによって、伝送速度を高速化できる。
本実施形態では、干渉レベル閾値が上昇した場合、品質閾値変更部123は、式(2)に従って、変更後の品質閾値を計算する。式(2)における係数αによって、品質閾値の変更量を調整可能となり、品質閾値をより適切に変更できる。
なお、品質閾値を低下させる場合に利用される係数α’は、係数αよりも小さくしてもよい。これは、品質閾値を高くする場合には、伝送誤りの発生を防止するために品質閾値の変更量をある程度大きくする必要があるが、品質閾値を低くする場合にはそのような必要がないためである。
(6)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、上述した実施形態では、図4の動作フローを無線基地局1Aにおいて実行する一例について説明したが、これに限らず、図4の動作フローを無線端末2Aが実行してもよい。
上述した実施形態では、無線品質の尺度としてSINRが利用されていたが、SINRに限らず、信号対雑音電力比(SNR)、信号対干渉電力比(SIR)、たは受信信号強度(RSSI)などを利用してもよい。
上述した実施形態では、無線通信システム10は、次世代PHSに基づく構成を有していたが、次世代PHSに限らず、適応変調およびOFDMAを採用する他の無線通信システムに本発明を適用可能である。また、OFDMAに限らず、他のマルチキャリア通信方式を適用してもよい。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の無線通信装置の実施形態に係る無線基地局を含む無線通信システムの全体概略構成図である。 本発明の無線通信装置の実施形態に係る無線基地局の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の無線通信装置の実施形態に係る無線基地局の概略動作を説明するための図である。 本発明の無線通信装置の実施形態に係る無線基地局の詳細動作、具体的には、品質閾値を変更する際の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1A,1B…無線基地局、2A,2B,2C…無線端末、3A,3B…セル、10…無線通信システム、101…アンテナ部、110…無線通信部、111…無線信号送信部、112…無線信号受信部、113…信号処理部、114…無線品質取得部、120…制御部、121…通信チャネル管理部、122…干渉レベル閾値変更部、123…品質閾値変更部、124…変調方式切り替え部、130…有線通信部、140…記憶部

Claims (6)

  1. 複数の通信チャネルのうち干渉源からの干渉レベルが干渉レベル閾値よりも小さい通信チャネルを無線通信相手に割り当て、適応変調を用いた無線通信を前記無線通信相手と実行する無線通信装置であって、
    前記干渉レベル閾値が変化した場合に、前記適応変調に用いられる品質閾値を変更する品質閾値変更部と、
    前記無線通信における無線品質と、前記品質閾値との比較結果に応じて、前記無線通信に適用する変調方式を切り替える変調方式切り替え部と
    を備え、
    前記変調方式切り替え部は、前記無線品質が前記品質閾値を下回った場合に、前記変調方式よりも誤り耐性が高い変調方式に切り替え、
    前記品質閾値変更部は、前記干渉レベル閾値が上昇した場合に、前記干渉レベル閾値が上昇する前よりも前記品質閾値を高くする無線通信装置。
  2. 前記品質閾値変更部は、前記干渉レベル閾値が低下した場合に、前記干渉レベル閾値が低下する前よりも前記品質閾値を低くする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記干渉レベル閾値が上昇した場合、前記品質閾値変更部は、
    上昇後の前記干渉レベル閾値と第1係数とを乗算した結果を第1修正干渉レベル閾値として計算し、
    前記品質閾値の初期値と前記第1修正干渉レベル閾値との加算結果を、変更後の前記品質閾値とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記干渉レベル閾値が低下した場合、前記品質閾値変更部は、
    低下後の前記干渉レベル閾値と、前記第1係数よりも小さい第2係数とを乗算した結果を第2修正干渉レベル閾値として計算し、
    前記品質閾値の初期値と前記第2修正干渉レベル閾値との加算結果を、変更後の前記品質閾値とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記無線通信相手に割り当て中の通信チャネル数と、前記通信チャネル数の目標値である目標通信チャネル数との差に応じて、前記干渉レベル閾値を変更する干渉レベル閾値変更部をさらに備える請求項1〜4の何れか一項に記載の無線通信装置。
  6. 複数の通信チャネルのうち干渉源からの干渉レベルが干渉レベル閾値よりも小さい通信チャネルを無線通信相手に割り当て、適応変調を用いた無線通信を前記無線通信相手と実行する無線通信装置において用いられる無線通信方法であって、
    前記干渉レベル閾値が変化した場合に、前記適応変調に用いられる品質閾値を変更するステップと、
    前記無線通信における無線品質と前記品質閾値との比較結果に応じて、前記無線通信に適用する変調方式を切り替えるステップと
    を備え、
    前記切り替えるステップでは、前記無線品質が前記品質閾値を下回った場合に、前記変調方式よりも誤り耐性が高い変調方式に切り替え、
    前記変更するステップでは、前記干渉レベル閾値が上昇した場合に、前記干渉レベル閾値が上昇する前よりも前記品質閾値を高くする無線通信方法。
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