JP5061676B2 - リーダライタ装置、非接触ic媒体運用システム、および非接触ic媒体の通信距離切替方法 - Google Patents

リーダライタ装置、非接触ic媒体運用システム、および非接触ic媒体の通信距離切替方法 Download PDF

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Description

この発明は、例えば物品に貼り付けられて用いられるよう非接触IC媒体と非接触で通信するリーダライタ装置、前記非接触IC媒体を運用する非接触IC媒体運用システムおよび接触IC媒体の通信距離切替方法に関する。
従来、リーダライタと非接触で通信できる非接触IC媒体は、物品などに貼り付けられて使用されている。この非接触IC媒体の通信距離(交信距離)は、ICとアンテナのインピーダンスによって変化する。このインピーダンスのマッチングが取れているときに、非接触IC媒体は、最大の性能を発揮する。しかし、アンテナのインピーダンスは、周波数や周辺環境の影響を受けて変動する。このため、非接触IC媒体の通信距離は、使用環境によって工場出荷時点での設定値よりも短くなることがある。
このような課題を解決するべく、IC自らが自身のインピーダンスを変化させ、変動する環境に対応して長距離の通信を可能にする非接触IC媒体が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、使用目的によっては、非接触IC媒体の通信距離が長すぎると運用に支障をきたす場合がある。例えば、商品販売店にて全ての商品に非接触IC媒体を貼り付けておき、顧客が買い物かごに非接触IC媒体付きの商品を入れてレジに置くと、リーダライタが買い物かご内の全ての非接触IC媒体の一括読取りを実施するといった利用が考えられる。この場合、図8(A)に示すように、非接触ICタグBの通信距離が長すぎると、レジの上の買い物かごに入っている商品(読みたい領域)だけでなく、買い物かごの外(読みたくない領域)に存在している非接触ICタグBの信号を通信してしまうことがある。そうすると、買い物かごに入っていない商品まで買い物かごに入れたものとして取り扱われ、商品の合計金額が正しくなくなり、店内の在庫管理にもズレが生じるといった事態が発生する。このようなことを防止するために、図8(B)に示すように、リーダライタの通信距離を短く調整することも考えられる。
しかし、リーダライタの通信距離を短く調整すると、もともと出力の弱い非接触ICタグAの場合にリーダライタと通信できない事態が生じる。従って、リーダライタの通信距離を変化させても、非接触ICタグA,Bの通信距離が種類によってばらばらである以上、複数種類の非接触ICタグが混在する状況で一定領域内の非接触ICタグと非接触通信しようとしても、通信できない非接触ICタグが必ず発生することとなる。
特開2004−62665号公報
この発明は、上述した問題に鑑み、複数種類の非接触IC媒体が混在する状況で、求める領域内の非接触IC媒体と確実に非接触通信でき、かつ、当該領域外の非接触IC媒体とは通信しないようにできリーダライタ装置、非接触IC媒体運用システムおよび非接触IC媒体の通信距離切替方法を提供することを目的とする。
の発明は、ICとアンテナとを備えた非接触IC媒体と非接触で通信するリーダライタ装置であって、前記非接触IC媒体について前記アンテナから見た前記ICの入力インピーダンスの異なる複数のモードと該非接触IC媒体が使用される使用環境毎の各モードでの通信距離とが記憶されたモード情報を該モード情報が記憶されている記憶手段から取得するモード情報取得手段と、入力手段で入力された前記非接触IC媒体が使用される使用環境と必要な通信距離とを含む入力情報に基づいて前記複数のモードから1つのモードに決定するモード決定手段と、該モード決定手段で決定したモードに前記非接触IC媒体を切替させるモード切替要求手段とを備えたリーダライタ装置であることを特徴とする。
前記非接触IC媒体は、RFIDタグ、非接触カード、または無線メモリなど、非接触で通信できると共にICを備えている媒体で構成することができる。
前記記憶手段は、リーダライタ装置に設けられたハードディスクやメモリなどの記憶手段で構成する、あるいは、リーダライタ装置と通信可能に設けられたサーバなどのコンピュータに設けられたハードディスクやメモリなどの記憶手段で構成することができる。
前記入力手段は、リーダライタ装置に設けられたキーボードやマウスなどの入力手段で構成する、あるいは、リーダライタ装置と通信可能に設けられたサーバなどのコンピュータに設けられたキーボードやマウスなどの入力手段で構成することができる。
この発明により、モード切替要求を受け付けるとモードを切り替えて通信距離を切り替えることができる非接触IC媒体を提供することができる。従って、物品に貼り付けた非接触IC媒体を、要求される通信距離の異なる種々の物流シーンにて適切な通信距離に切り替えて利用することができる。
またこの発明により、非接触IC媒体のモードを、求める通信距離に適したモードに容易に切り替えることができる。
前記環境は、空気中または水中といったように非接触IC媒体が存在している周囲の環境、あるいは、衣類または家電といったように非接触IC媒体が貼り付けられた物品など、非接触IC媒体の周囲の情報で構成することができる。
この発明により、非接触IC媒体のモードを、求められる通信距離での通信を使用される環境下にて実現できるモードに容易に切り替えることができる。
またこの発明は、通信回線に接続された管理サーバと、前記通信回線に接続されたリーダライタ装置と、前記通信回線に接続された登録端末とを備え、前記登録端末は、非接触IC媒体の複数のモードと該非接触IC媒体が使用される使用環境毎の各モードでの通信距離とで構成されるモード情報を前記管理サーバに登録するモード情報登録手段を有し、前記管理サーバは、前記モード情報を非接触IC媒体の種類毎に記憶する記憶手段を有し、前記リーダライタ装置は、前記非接触IC媒体と非接触で通信する非接触通信手段と、該非接触通信手段にて読取った前記非接触IC媒体に対応する前記モード情報を前記管理サーバから取得するモード情報取得手段と、入力手段で入力された前記非接触IC媒体が使用される使用環境と必要な通信距離とを含む入力情報に基づいて前記モード情報内の複数のモードから1つのモードに決定するモード決定手段と、該モード決定手段で決定したモードに前記非接触IC媒体を切替させるモード切替要求手段とを有している非接触IC媒体運用システムであることを特徴とする。
これにより、非接触IC媒体のモード情報を管理サーバにて一元管理することができる。また、非接触IC媒体のモードを切り替えて利用したい利用者は、通信回線に接続したリーダライタ装置を用いて、種々の非接触IC媒体を求める通信距離で応答するモードに容易に切り替えることができる。従って、例えば商品メーカ毎に貼り付けられた非接触IC媒体が種類も通信距離も異なっている場合でも、物流の最終過程であるショッピングセンタなどでは、これらの種類および通信距離の異なる非接触IC媒体を利用したい通信距離で応答するようにモード切替して統一した状態で利用することができる。
またこの発明は、非接触IC媒体の種類を該非接触IC媒体からリーダライタが読取る種類読取処理と、該非接触IC媒体が使用される使用環境と前記非接触IC媒体に要求する要求通信距離とを含む入力情報を入力手段により入力許容する入力処理と、複数のモードと前記非接触IC媒体が使用される使用環境毎の各モードでの通信距離で構成されるモード情報が非接触IC媒体の種類別に記憶されている記憶手段から、前記種類に対応するモード情報を取得手段で取得するモード情報取得処理と、前記非接触IC媒体が使用される使用環境と前記要求通信距離に適したモードを前記モード情報からモード決定手段で決定する決定処理と、該決定したモードに前記非接触IC媒体を切替要求するモード切替要求処理とを実行する非接触IC媒体の通信距離切替方法であることを特徴とする。
これにより、利用者は、非接触IC媒体から種類をリーダライタに読取らせ、使用したい環境と要求通信距離を入力するだけで、非接触IC媒体も求める通信距離で通信するモードに切り替えることができる。
この発明により、複数種類の非接触IC媒体が混在する環境で、求める領域内の非接触IC媒体と確実に非接触通信でき、かつ、当該領域外の非接触IC媒体とは通信しないようにできる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、非接触ICタグ運用システム1のシステム構成について説明する。
図1は、非接触ICタグ運用システム1のシステム構成を示す構成図であり、図2は非接触ICタグ10のモードに関するデータの説明図である。
非接触ICタグ運用システム1は、管理サーバ30と、複数のタグ処理端末20とが、インターネット3に接続されて構成されている。このうち、タグメーカB(B1,B2)および生産工場C(衣類生産工場C1,家電生産工場C2)に設置されたタグ処理端末20は、インターネット3に接続されているが、ショッピングセンタDに設置されたタグ処理端末20は、インターネット3に接続されていない。
非接触ICタグ運用システム1では、IC12を用いた非接触ICタグ10が使用される。IC12は、接続されるアンテナから見た入力インピーダンスをモードの切替によって切り替える機能を有している。このため、ICメーカAは、IC12を販売する際に、このIC12の仕様として各モードと、各モードでの入力インピーダンスを示すモード基本データ7を提供する。このモード基本データ7は、図2(A)に示すように、モードと入力インピーダンスが対応付けされた表形式のデータで提供される。
管理サーバ30には、データベース31が備えられている。このデータベース31には、図2(B)に示すT−Matrixデータ8が、非接触ICタグ10の種類別に複数登録されている。T−Matrixデータ8は、複数のモード毎に、複数の環境での通信距離がマトリックス形式で記憶されている。この実施例では、複数の環境として、環境A(空気中に存在する場合)、環境B(近くに衣類が存在する場合)、環境C(近くに家電が存在する場合)、環境D(近くに食品が存在する場合)の4つの環境に区分けされている。
次に、非接触ICタグ10の構成と動作について説明する。
図3は、非接触ICタグ10の構成を示すブロック図である。
非接触ICタグ10は、RFIDアンテナ11と、IC12とで構成されており、RFIDアンテナ11の接続端子11aとIC12の接続端子12aとが接続されて完成する。この実施例では、アクティブタイプの非接触ICタグ10について説明するが、電源部は図示省略している。
RFIDアンテナ11は、コイル型アンテナ、あるいはUHFアンテナなど、適宜のアンテナにより構成されている。
IC12は、インピーダンス切替回路13と、整流回路14と、制御回路15と、メモリ16と、複数のコンデンサC0,C1,C2,C3,…と、複数のスイッチS1,S2,S3,…とが設けられている。
コンデンサC0は、RFIDアンテナ11と整流回路を繋ぐ2本のラインL1,L2に接続されている。
コンデンサC1,C2,C3,…は、一端がラインL2に接続され、他端がスイッチS1,S2,S3,…のドレインに接続されている。
スイッチS1,S2,S3,…のゲートは、ラインL1に接続されており、スイッチS1,S2,S3,…のゲートは、インピーダンス切替回路13にそれぞれ接続されている。したがって、コンデンサC1,C2,C3,…およびスイッチS1,S2,S3,…は、それぞれ1つずつがペアになって並列に設けられている。
インピーダンス切替回路13は、スイッチS1,S2,S3,…のゲートが個別に接続されると共に、制御回路15が接続されている。このインピーダンス切替回路13は、制御回路15のスイッチ切替命令を受けてスイッチS1,S2,S3,…のON/OFFを切り替える。これによってコンデンサC1,C2,C3,…の全体容量が変化して共振周波数が切り替わり、RFIDアンテナ11側の接続端子12aから見たIC12の入力インピーダンスが切り替わる。このインピーダンス切り替えによってRFIDアンテナ11からIC12への電力供給効率が変化し、通信距離を変化させることができる。
制御回路15は、制御部として機能する回路であり、インピーダンス切替回路13と整流回路14とメモリ16が接続されている。この制御回路15は、インピーダンス切替回路13にスイッチ切替命令を送信して共振周波数を切り替える。また、制御回路15は、整流回路14およびその先のコンデンサC1,C2,C3,…、スイッチS1,S2,S3,…、およびRFIDアンテナ11に対して電力とデータのやり取りを行う。また、制御回路15は、メモリ16内のタグデータをRFIDアンテナ11を通じて送信する処理、RFIDアンテナ11を通じて受信したデータをメモリ16内のモード記憶領域17に保存する処理などを実行する。
メモリ16は、記憶部として機能し、タグデータおよび現在モードデータを記憶している。タグデータは、タグに付与されているUID、タグ種別を示す種別ID、タグが貼り付けられる物品を示す物品情報、および製造年月日といった種々のデータで構成されている。現在モードデータは、モード記憶領域17に記憶され、インピーダンス切替回路13が現在どのモードに切り替えられているかを示すデータで構成されている。
図4は、非接触ICタグ10の動作を示すフローチャートである。
非接触ICタグ10の制御回路15は、タグ処理端末20のリーダライタアンテナ21から信号を受信するまで待機する(ステップS1:NO)。なお、この実施例では、アクティブタイプの非接触ICタグ10であるから、待機している間も自己のUIDを定期的に発信し続ける。
リーダライタアンテナ21から信号を受信すると(ステップS1:YES)、制御回路15は、受信した信号がモード切替要求か否か判定する(ステップS2)。モード切替要求であれば(ステップS2:YES)、制御回路15は、要求されたモードにインピーダンス切替回路13を切り替え、設定を保存する(ステップS3)。このとき、制御回路15は、メモリ16のモード記憶領域17に記憶している現在モードデータも更新する。
制御回路15は、切り替え後のモード(入力インピーダンス)で、モード切替完了信号をリーダライタアンテナ21へ送信し(ステップS4)、処理を終了する。
リーダライタアンテナ21から受信した信号がモード切替要求で無かった場合(ステップS2:NO)、制御回路15は、受信した信号の内容に従って、通常のリードライト処理を実行し(ステップS5)、処理を終了する。
この構成および動作により、非接触ICタグ10は、モードを切り替えることができ、これによってIC12の入力インピーダンスおよび非接触ICタグ10の通信距離を切り替えることができる。つまり、IC12の入力インピーダンスを切り替えると、非接触ICタグ10の共振周波数が変化するため、通信距離が変化する。これにより、1つの非接触ICタグ10を、通信距離1mで使いたい、あるいは通信距離3mで使いたいといったように、通信距離に関する様々な要望にいつでも対応させることができる。
なお、ステップS4でモード切替完了信号を送信するのではなく、ステップS3の手前でモード切替要求を正しく受信したことを示す要求受信信号を送信する構成にしてもよい。この場合は、モード切替要求を発したリーダライタアンテナ21が、そのままの共振周波数で要求受信信号を受信することができる。
次に、タグ処理端末20の構成と動作について説明する。
図5は、タグ処理端末20の構成を示すブロック図である。
タグ処理端末20は、制御部24と、該制御部24に接続されたリーダライタアンテナ21、入力部22、表示部23、記憶部25、および有線通信部26とが設けられている。
リーダライタアンテナ21は、制御部24の制御信号に従って、非接触ICタグ10のRFIDアンテナ11と非接触で通信する。
入力部22は、利用者によって入力された入力信号を制御部24に送信する。この入力部22は、キーボード、マウス、あるいはタッチパネルなど、適宜の入力装置で構成されている。
表示部23は、制御部24の制御信号に従って文字あるいは画像を表示する。この表示部23は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイなど、適宜の表示装置で構成されている。
制御部24は、記憶部25に記憶されているプログラムに従って、接続されている各部を制御する。この制御部24は、CPUなどで構成されており、記憶部25を一時記憶領域としても利用する。
記憶部25は、不揮発性メモリあるいはハードディスクなどの記憶装置で構成されており、各種プログラムやデータを記憶している。また、有線通信部26を通じてサーバなどからダウンロードする非接触ICタグ10のモード情報も記憶する。
有線通信部26は、制御部24の制御信号に従って、インターネット3を介して管理サーバ30と通信する。この通信としては、T−Matrixデータ8のアップデート、あるいはT−Matrixデータ8のダウンロードなどが行われる。この有線通信部26は、LANボードなど、適宜の通信装置で構成されている。
図6は、タグ処理端末20の制御部24が実行する動作を示すフローチャートである。
制御部24は、リーダライタアンテナ21を用いて非接触ICタグ10と通信し、非接触ICタグ10のタグ情報に含まれているタグ種類を読取る(ステップS11)。
制御部24は、図示省略する入力画面を表示部23に表示し、入力部22にて使用環境を入力させ(ステップS12)、必要な通信距離を入力させる(ステップS13)。
制御部24は、有線通信部26により、管理サーバ30のデータベース31から、前記ステップS11で読取ったタグ種類のT−Matrixデータ8をダウンロードする(ステップS14)。このとき、制御部24は、ダウンロードしたT−Matrixデータ8を記憶部25に一時記憶する。
制御部24は、T−Matrixデータ8を参照し、ステップS12で入力された環境(例えば衣類)に対応する環境(図2(B)の環境B)の欄から、ステップS13で入力された通信距離(例えば500m)に対応する通信距離(500m)となるモード(この例ではMode2)を選択し、このモードに決定する(ステップS15)。
制御部24は、リーダライタアンテナ21により、決定したモードにモード切替することを要求するモード切替要求信号を非接触ICタグ10に送信する(ステップS16)。
制御部24は、リーダライタアンテナ21により、非接触ICタグ10からモード切替完了信号を受信し(ステップS17)、処理を終了する。
この構成および動作により、タグ処理端末20は、非接触ICタグ10を目的とする通信性能を発揮するモードに切り替えることができる。特に、データベース31からT−Matrixデータ8をダウンロードすることで、モード別の性能が異なる種々の非接触ICタグ10に対して、求める通信距離となる適切なモードに切り替えさせることができる。
以上のように構成された非接触ICタグ運用システム1について、各施設にて行われる作業を説明する。
図1に示したように、ICメーカAは、IC12を製造し、このIC12をタグメーカBに販売している。また、ICメーカAは、納入するIC12に設定されたモードと入力インピーダンスを示すモード基本データ7を、IC12と共にタグメーカBに渡す。
タグメーカBは、購入したIC12を用いて非接触ICタグ10を製造する。そして、タグメーカBは、タグ処理端末20を用いて、非接触ICタグ10に、UID、タグ種類、用途、および製造年月日などで構成されるタグデータを書き込む。
また、タグメーカBは、非接触ICタグ10が、モード基本データ7の各モードについて、種々の環境下での通信距離を測定し、各モードでの環境別通信距離をマトリックス状にまとめたT−Matrixデータ8を作成する。そして、タグメーカBは、タグ処理端末20を用いてT−Matrixデータ8を管理サーバ30のデータベース31に登録する登録処理を実行する。この登録処理を実行するタグ処理端末20の制御部24は、モード情報登録手段として機能する。また、タグメーカBは、製造した非接触ICタグ10を、顧客となる生産工場Cの望む通信距離のモードに切り替えて販売する。
生産工場Cは、タグメーカBから購入した非接触ICタグ10を、自社の商品5に貼り付けて商品管理に用いる。顧客となるショッピングセンタDに商品を納入する際には、商品5に貼り付けた非接触ICタグ10のモードを、ショッピングセンタDが指定する利用環境とその環境下での通信距離に対応するモードに切り替え、この非接触ICタグ10を貼り付けたままの商品5を納入する。非接触ICタグ10のモード切替には、タグ処理端末20が管理サーバ30からダウンロードしたT−Matrixデータ8を利用する。
ショッピングセンタDは、生産工場Cから購入した商品5を、該商品5に貼り付けられた非接触ICタグ10からタグ処理端末20でタグデータを読取ることで、商品管理、レジでの一括清算、および盗難防止を行う。商品5を受け入れた段階で、非接触ICタグ10のモードが生産工場Cに連絡した通信性能を発揮するモードに切り替えられているため、種類の異なる非接触ICタグ10が混在していても適切に利用することができる。
以上に説明したように、非接触ICタグ10の通信距離を必要な通信距離となるように切り替えさせ、ショッピングセンタDのように性能の異なる様々な種類の非接触ICタグ10が混在する状況で、同一性能の非接触ICタグ10が存在するかのように取り扱うことが可能となる。
また、非接触ICタグ10の通信距離をモード切替によっていつでも切り替えできるため、1つの商品に貼り付けた1つの非接触ICタグ10を、物流における各工程にて利用しやすい通信距離に切り替え、各工程で便利に使用することができる。つまり、1つの商品に対して長距離用の非接触ICタグと短距離用の非接触ICタグとを使い分けるといった不便なことをせずとも、1つの非接触ICタグ10で様々な通信距離に対応することができる。
また、1つの非接触ICタグ10で様々な通信距離に対応できるため、例えば長距離通信が必要な状況で非接触ICタグ10のメモリ16に記憶させたデータを、モード切替の後、別途の短距離通信が必要な状況で読み出して利用するといったことも容易に実現することができる。
なお、この実施例では生産工場Cにてモードを予め切り替えておく運用としたが、ショッピングセンタDで非接触ICタグ10のモードを求める通信性能を発揮するモードに切り替える運用としてもよい。この場合、ショッピングセンタDのタグ処理端末20をインターネット3に接続し、生産工場Cのタグ処理端末20と同様に、管理サーバ30のデータベース31からT−Matrixデータ8をダウンロードできるようにすればよい。
また、ステップS12で環境を手入力させる構成としたが、非接触ICタグ10のメモリ16に記憶されているタグデータから環境を判定する構成としてもよい。すなわち、タグデータには、商品の型番あるいは商品名といった、貼り付け対象物となる商品5の情報が記憶されている。従って、例えば管理サーバ30のデータベース31に、タグデータに記憶される商品の型番等の商品情報と、当該商品が存在する環境(衣料、家電など)とを対応づける対応付けデータを記憶しておき、タグ処理端末20が、この対応付けデータとタグデータ中の商品情報から環境を決定する構成とすることができる。これにより、手入力する項目を削減し、モード切替の作業をより容易化することができる。
また、上述した実施例では、アクティブタイプの非接触ICタグ10を用いたが、パッシブタイプの非接触ICタグ10を用いてもよい。この場合は、非接触ICタグ10の制御回路15が実行する処理を、次に説明する処理に変更すればよい。
図7は、パッシブタイプの非接触ICタグ10の制御回路15が実行する動作を示すフローチャートである。
非接触ICタグ10の制御回路15は、タグ処理端末20のリーダライタアンテナ21から信号を受信するまで待機する(ステップS11:NO)。ここで、非接触ICタグ10がパッシブタイプであるから、デフォルトのモードで待機する。このデフォルトモードは、最も通信距離が長い最大出力のモードにしておくことが好ましい。
リーダライタアンテナ21から信号を受信すると(ステップS21:YES)、制御回路15は、メモリ16のモード記憶領域17に記憶されている現在モードを参照し(ステップS22)、自身のモードを現在モードに切り替える(ステップS23)。
制御回路15は、切り替え後の現在モードでリーダライタアンテナ21と通信可能か試みる(ステップS24)、通信できなければ(ステップS24:NO)、沈黙してデフォルトモードに戻り、処理を終了する(ステップS25)。
このステップS24で通信できるのは、切り替え後のモードでの通信距離でリーダライタアンテナ21と通信可能な場合に限られる。つまり、デフォルトモードの通信距離では通信可能であったためステップS1で反応しても、切り替え後の通信距離が短いと、IC12の入力インピーダンスをずらしたことでマッチングの不整合が起こり、IC12が動作し続けるために必要な電力が得られず、沈黙することになる。
沈黙するとデフォルトモードに戻るため、ステップS21からの処理を繰り返すことになるが、何度繰り返してもリーダライタアンテナ21と非接触ICタグ10の距離が変わらない限り、ステップS23でのモード切替後の通信ができない。したがって、タグ処理端末20から見れば、非接触ICタグ10の応答がなく、非接触ICタグ10が通信範囲外に存在するのと同様の結果を得ることができる。
前記ステップS24で通信を継続できた場合(ステップS24:YES)、ステップS26〜S29の動作を実行する。このステップS26〜S29の動作は、ステップS27で切替後の現在モードをメモリ16のモード記憶領域17に記憶する点をのぞき、上述したステップS2〜S5の動作と同一であるため、詳細な説明を省略する。
このように、パッシブタイプの非接触ICタグ10を用いても、アクティブタイプの非接触ICタグ10と同様に非接触ICタグ運用システム1を運用することができる。また、アクティブタイプとパッシブタイプの両方を用いて非接触ICタグ運用システム1を運用することもできる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の通信回線は、実施形態のインターネット3に対応し、
以下同様に、
モード情報は、T−Matrixデータ8に対応し、
データ構造は、T−Matrixデータ8のデータ構造に対応し、
非接触IC媒体は、非接触ICタグ10に対応し、
アンテナは、RFIDアンテナ11に対応し
リーダライタ装置は、タグ処理端末20に対応し、
登録端末は、タグメーカBのタグ処理端末20に対応し、
外部および非接触通信手段は、リーダライタアンテナ21に対応し、
入力手段は、入力部22に対応し、
モード情報登録手段は、タグメーカBのタグ処理端末20の制御部24に対応し、
モード情報取得手段は、ステップS14を実行する制御部24に対応し、
モード決定手段は、ステップS15を実行する制御部24に対応し、
モード切替要求手段は、ステップS16を実行する制御部24に対応し、
記憶手段は、データベース31に対応し、
種類読取処理は、ステップS11に対応し、
入力処理は、ステップS12、S13に対応し、
モード情報取得処理は、ステップS14に対応し、
決定処理は、ステップS15に対応し、
モード切替要求処理は、ステップS16に対応し、
入力情報は、使用環境および必要な通信距離に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
非接触ICタグ運用システムのシステム構成図。 非接触ICタグのモードに関するデータの説明図。 非接触ICタグの構成を示すブロック図。 非接触ICタグの動作を示すフローチャート。 タグ処理装置の構成を示すブロック図。 タグ処理端末の制御部が実行する動作を示すフローチャート。 パッシブタイプの非接触ICタグの動作を示すフローチャート。 従来技術の説明図。
1…非接触ICタグ運用システム、3…インターネット、8…T−Matrixデータ、10…非接触ICタグ、11…RFIDアンテナ、12…IC、13…インピーダンス切替回路、14…ロジック回路、20…タグ処理端末、21…リーダライタアンテナ、22…入力部、24…制御部

Claims (3)

  1. ICとアンテナとを備えた非接触IC媒体と非接触で通信するリーダライタ装置であって、
    前記非接触IC媒体について前記アンテナから見た前記ICの入力インピーダンスの異なる複数のモードと該非接触IC媒体が使用される使用環境毎の各モードでの通信距離とが記憶されたモード情報を該モード情報が記憶されている記憶手段から取得するモード情報取得手段と、
    入力手段で入力された前記非接触IC媒体が使用される使用環境と必要な通信距離とを含む入力情報に基づいて前記複数のモードから1つのモードに決定するモード決定手段と、
    該モード決定手段で決定したモードに前記非接触IC媒体を切替させるモード切替要求手段とを備えた
    リーダライタ装置。
  2. 通信回線に接続された管理サーバと、前記通信回線に接続されたリーダライタ装置と、前記通信回線に接続された登録端末とを備え、
    前記登録端末は、
    非接触IC媒体の複数のモードと該非接触IC媒体が使用される使用環境毎の各モードでの通信距離とで構成されるモード情報を前記管理サーバに登録するモード情報登録手段を有し、
    前記管理サーバは、
    前記モード情報を非接触IC媒体の種類毎に記憶する記憶手段を有し、
    前記リーダライタ装置は、
    前記非接触IC媒体と非接触で通信する非接触通信手段と、
    該非接触通信手段にて読取った前記非接触IC媒体に対応する前記モード情報を前記管理サーバから取得するモード情報取得手段と、
    入力手段で入力された前記非接触IC媒体が使用される使用環境と必要な通信距離とを含む入力情報に基づいて前記モード情報内の複数のモードから1つのモードに決定するモード決定手段と、
    該モード決定手段で決定したモードに前記非接触IC媒体を切替させるモード切替要求手段とを有している
    非接触IC媒体運用システム。
  3. 非接触IC媒体の種類を該非接触IC媒体からリーダライタが読取る種類読取処理と、
    該非接触IC媒体が使用される使用環境と前記非接触IC媒体に要求する要求通信距離とを含む入力情報を入力手段により入力許容する入力処理と、
    複数のモードと前記非接触IC媒体が使用される使用環境毎の各モードでの通信距離で構成されるモード情報が非接触IC媒体の種類別に記憶されている記憶手段から、前記種類に対応するモード情報を取得手段で取得するモード情報取得処理と、
    前記非接触IC媒体が使用される使用環境と前記要求通信距離に適したモードを前記モード情報からモード決定手段で決定する決定処理と、
    該決定したモードに前記非接触IC媒体を切替要求するモード切替要求処理とを実行する
    非接触IC媒体の通信距離切替方法。
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