JP5061362B2 - 引違い戸及びスライダ - Google Patents

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Description

本発明は、複数枚の戸板及びスライダを具備する引違い戸、及びこのような引き違い戸に使用するスライダに関する。
近年、開口部をより大きく確保する等の目的で、3枚以上の戸板を有する引違い戸が用いられる場面が発生してきている。このような引違い戸において、全ての戸板を幅方向略全域にわたって重合させた全開状態から、一つの戸板に操作力を加え、互いに隣接する戸板のうち一方の戸板の一側端縁及び他方の戸板の他側端縁のみを重合させた全閉状態にすべく、全閉状態において互いに対向する戸板の側端縁に係止部を互いに他方の戸板に向けて突出させて設け、操作力が与えられた際に係止部同士が互いに当接して操作力を伝達させるようにする態様が考えられている。(例えば、特許文献1、2を参照)。
特開平5−231071号公報 特開2002−147109号公報
しかして、このような引違い戸では、全体としての厚みを小さくすべく、個々の戸板の厚さ寸法を小さくする要望や、戸板間の厚さ方向距離を小さくする要望が存在する。ところが、このように戸板の厚さ寸法や戸板間の厚さ方向距離を小さくすると、戸板が撓みやすくなり、また、隣接する戸板との距離が小さくなるので、戸板が撓み、前記係止部が隣接する戸板に当接することが多くなる。その際、特に戸板の裏面側に設けた係止部が隣接する戸板に当接したまま戸板が移動すると、隣接する戸板に跡がついてしまい見栄えを大きく損なう不具合が発生しうる。
本発明は、以上に述べた課題を解決すべく構成するものである。
すなわち本発明に係る引違い戸は、複数枚の戸板を具備し、これらの戸板がほぼ完全に厚み方向視重合する全開位置と互いに隣接する戸板の側端縁部のみが厚み方向視重合する全閉位置との間で移動可能なものであ、一の戸板が、面板部と、その面板部の裏面から突出する側枠部とを具備したものであり、この一の戸板の後方に隣接する他の戸板に一端部を直接的又は間接的に接続しているとともに他端部を前記一の戸板の面板部の裏面に摺接可能にしているスライダを具備し、前記複数枚の戸板のそれぞれが、面板部と、その面板部の裏面の両側端からそれぞれ突出する側枠部を具備するものであり、最も前方に位置する戸板以外の戸板に前記スライダを直接的又は間接的に接続しているものであって、前記一の戸板の前記側枠部が前記面板部と略平行な折り返し部を有するとともに、前記スライダの一端部が、前記他の戸板に直接的に接続されたものであり、このスライダに、前記全閉位置において前記一の戸板の面板部と前記折り返し部との間に位置する扉離れ防止部を設けていることを特徴とする。
また、本発明に係るスライダは、複数枚の戸板を具備し、これらの戸板がほぼ完全に厚み方向視重合する全開位置と互いに隣接する戸板の側端縁部のみが厚み方向視重合する全閉位置との間で移動可能であり、一の戸板が面板部とその面板部の裏面から突出する側枠部とを具備する引違い戸に取り付けられるものであって、前記一の戸板の後方に隣接する他の戸板に一端部を直接的又は間接的に接続させてなるとともに他端部を前記一の戸板の面板部の裏面に摺接可能にしているものであって、前記一の戸板の側枠部が前記面板部と略平行な折り返し部を有する引違い戸に取り付けられ、一端部を前記他の戸板に直接的に接続させてなるとともに、前記全閉位置において前記一の戸板の面板部と前記折り返し部との間に位置する扉離れ防止部を設けていることを特徴とする。
これらのようなものであれば、スライダは前記一の戸板の後方に隣接する他の戸板に接続されていて、前記一の戸板の裏面に対向するので、戸板が撓む等して厚み方向に隣接する戸板の方向に移動しても、前記スライダが前記一の戸板に優先して当接する。従って、スライダは前記一の戸板の裏面に添接しながら移動することになり、戸板の表面が損傷することを防ぐことができる。
また、前記複数枚の戸板のそれぞれが、面板部と、その面板部の裏面の両側端からそれぞれ突出する側枠部を具備するものであり、最も前方に位置する戸板以外の戸板に前記スライダを直接的又は間接的に接続しているので、前記側枠部により戸板の厚み方向への作用に対する剛性を確保でき、従って、このような引違い戸の戸板を撓みにくくすることができる
さらに、前記一の戸板の前記側枠部が前記面板部と略平行な折り返し部を有するとともに、前記スライダの一端部が、前記他の戸板に直接的に接続されたものであり、このスライダに、前記全閉位置において前記一の戸板の面板部と前記折り返し部との間に位置する扉離れ防止部を設けているので、引違い戸が全閉位置にある際に戸板を取り外して引違い戸により区成される空間内に侵入される不具合の発生を防ぐこともできる
このようなスライダの取付を容易に行えるようにするための態様として、前記スライダの一端部に、前記他の戸板の面板部に設けたスライダ受孔と係合可能な係止爪を設けているものが挙げられる。このような構成であれば、スライダを戸板の前方から前記スライダ受孔に嵌め入れることにより該スライダを取り付けることができるからである。
戸板同士が衝突して戸板の表面が損傷する不具合の発生をより確実に防ぐための態様として、前記スライダが、前記全閉位置から前記全開位置に至る全領域で前記一の戸板の面板部と他の戸板との間に位置するものが挙げられる。このようなものであれば、厚み方向に互いに隣接する戸板間にスライダが位置するので、このスライダがスペーサとしての機能を発揮するからである。
以上に述べたような効果を好適に得ることができる引違い戸として、前記戸板を3枚以上具備するものが挙げられる。
本発明に係る引違い戸及びスライダによれば、スライダは一の戸板の後方に隣接する他の戸板に接続されていて、前記一の戸板の裏面に対向するので、戸板が撓む等して厚み方向に隣接する戸板の方向に移動しても、前記スライダが前記一の戸板に優先して当接する。従ってスライダは前記一の戸板の裏面に添接しながら移動することになり、戸板の表面が損傷することを防ぐことができる。
本発明は、後述する図5ないし図9に示すような引違い戸に用いられるが、これに先立ち、本発明に関連する参考例として、類似する構成を有する引違い戸1を、図1ないし図4を参照して以下に説明する。
参考例に係る引違い戸1は、全閉位置Sにある状態を裏側から見た斜視図を図1、全閉位置Sにある状態の平面図を図2、全開位置Oにある状態の平面図を図3、図2における要部の拡大図を図4にそれぞれ示すように、複数の戸板、具体的には、前記第1、第2、及び第3の戸板2、3、4とを具備する。これら前記第1、第2、及び第3の戸板2、3、4は、それぞれ略矩形板状をなすものであり、それぞれ平行に配置してある。全閉位置Sにおいては、図1、図2、及び図4に示すように、第1の戸板1の図2における矢印x方向(以下開放方向)側の側端部の前方(裏側から見て奥)に第2の戸板2の前記矢印xと反対方向(以下閉止方向)側の側端部を、第2の戸板2の前記開放方向側の側端部の前方(裏側から見て奥)に第3の戸板3の前記閉止方向側の側端部をそれぞれ重合させてこれら前記第1、第2、及び第3の戸板2、3、4を配している。全開位置Oにおいては、図3に示すように、これら前記第1、第2、及び第3の戸板2、3、4は略完全に重合している。
また、本参考例では、前記第1、第2、及び第3の戸板2、3、4は、面板部20、30、40と、この面板部20、30、40の両側端縁をそれぞれ背面側に折り返して形成した側枠部21、31、41とを具備する。これら側枠部21、31、41は、側端縁から後方に突出する起立板部22、32、42と、この起立板部の突出端から戸板2、3、4の面板部に対向するように連接した折り返し部23、33、43とをそれぞれ有する。さらに本参考例では、前記第1、第2、及び第3の戸板2、3、4は、上端縁を背面側に折り返して形成した上枠部24、34、44、及び下端縁を背面側に折り返して形成した下枠部25、35、45もさらに具備する。また、全閉位置Sにおいて一端部を第1の戸板2の開放方向側端部に接続しているとともに他端部を前記第2の戸板3の閉止方向側端部に設けた側枠部31内に収納可能な第1の扉離れ防止具5と、及び全閉位置Sにおいて一端部を第2の戸板3の開放方向側端部に接続しているとともに他端部を第3の戸板4の閉止方向側端部に設けた側枠部41内に収納可能な第2の扉離れ防止具6とをさらに具備する。
前記第1の扉離れ防止具5は、第2の戸板3の面板部30の背面に対向する防止具本体51と、この防止具本体51と第1の戸板2の背面とを接続する接続部52とを有する。この接続部52は、第1の戸板2の背面に固着させた固着部521と、この固着部521から後方に起立させて設けた起立板部522と、この起立板部522と前記防止具本体51とを前記第1の戸板2の後方及び外側方において接続する外接続部523とを具備する。また、全閉位置Sにおいては、前記防止具本体51と、前記接続部52の外接続部523とにより区成される空間内に、第2の戸板3の側枠部31を収納可能にしている。すなわち、全閉位置Sにおいて、前記防止具本体51と前記第2の戸板3の側枠部31の折り返し部33とを対向させ、第1の戸板2又は第2の戸板3が厚み方向に互いに離間させる作用を受けた際にこれら防止具本体51と前記第2の戸板3の側枠部31の折り返し部33とを当接させて第1の戸板2と第2の戸板3との離間を防ぐようにしている。そして、本参考例では、これら防止具本体51と接続部52とを一体に形成している。なお、本参考例では、これら防止具本体51と接続部52とを板金加工により形成している。
前記第2の扉離れ防止具6は、前記第1の扉離れ防止具5と略同様の構成を有する。すなわち、第3の戸板4の面板部40の背面に対向する防止具本体61と、この防止具本体61と第2の戸板3の背面とを接続する接続部62とを有する。この接続部62は、第2の戸板3の背面に固着させた固着部621と、この固着部621から後方に起立させて設けた起立板部622と、この起立板部622と前記防止具本体61とを前記第2の戸板3の後方及び外側方において接続する外接続部623とを具備する。また、全閉位置Sにおいては、前記防止具本体61と、前記接続部62の外接続部623とにより区成される空間内に、第3の戸板4の側枠部41を収納可能にしている。すなわち、全閉位置Sにおいて、前記防止具本体61と前記第3の戸板4の側枠部41の折り返し部43とを対向させ、第2の戸板3又は第3の戸板4が厚み方向に互いに離間させる作用を受けた際にこれら防止具本体61と前記第3の戸板4の側枠部41の折り返し部43とを当接させて第2の戸板3と第3の戸板4との離間を防ぐようにしている。そして、本参考例では、これら防止具本体62と接続部62とを一体に形成している。なお、本参考例では、これら防止具本体61と接続部62とを板金加工により形成している。
しかして本参考例では、前記第1の扉離れ防止具5と第2の戸板3の面板部30の背面との間に設けた第1のスライダ7と、前記第2の扉離れ防止具6と第3の戸板4の面板部40の背面との間に設けた第2のスライダ8とをさらに具備する。
具体的には、前記第1のスライダ7は、第1の扉離れ防止具5の防止具本体51の正面側に設けられる。また、第2のスライダ8は、第2の扉離れ防止具6の防止具本体61の正面側に設けられる。これら第1、第2のスライダ7、8は、本参考例では樹脂製の半球状の部材である。そして、これら第1、第2のスライダ7、8は、全開位置Oと全閉位置Sとの間の全行程において第1又は第2の戸板2、3の面板部20、30の背面に対向し摺接可能である。
この引違い戸1を全閉位置Sから全開位置Oに移動させる際には、第1の戸板2を開放方向(すなわち図2の矢印x方向)に移動させる。すると、まず第1の戸板2及び第1の扉離れ防止具5が一体的に開放方向に移動する。それから、第2の戸板3に接続した第2の扉離れ防止具6と前記第1の扉離れ防止具5とが当接し、これらが当接した状態で第1の戸板2及び第2の戸板3が一体的に開放方向に移動する。逆に、引違い戸1を全開位置Oから全閉位置Sに移動させる際には、第1の戸板2を閉止方向(すなわち図3の矢印y方向)に移動させる。すると、上述した開放動作の際と同様に、まず第1の戸板2及び第1の扉離れ防止具5が一体的に閉止方向に移動する。それから、前記第1の扉離れ防止具5と第2の戸板3の閉止方向側端の側枠部31とが当接し、これらが当接した状態で第1の戸板2及び第2の戸板3が一体的に閉止方向に移動する。そして、これら第1、第2のスライダ7、8は、上述したように、全開位置Oと全閉位置Sとの間の全行程において第2又は第3の戸板3、4の面板部30、40の背面にそれぞれ対向し摺接可能である。
また、前記第1の戸板2と第2の戸板3とが厚さ方向に近接する方向に作用を受けると、前記第1のスライダ7が前記第2の戸板3に当接し、前記第1の戸板2と第2の戸板3とがそれ以上厚さ方向に近接することを規制する。すなわち、前記第2の戸板3の側枠の折り返し部が第1の戸板2の正面に当接したまま摺動することを規制する。同様に、前記第2の戸板3と第3の戸板4とが厚さ方向に近接する方向に作用を受けると、前記第2のスライダ8が前記第3の戸板4に当接し、前記第2の戸板3と第3の戸板4とがそれ以上厚さ方向に近接することを規制する。すなわち、前記第3の戸板4の側枠の折り返し部が第2の戸板3の正面に当接したまま摺動することを規制する。
参考例に係る引違い戸1は、以上に述べたように、第1、第2、及び第3の戸板2、3、4を具備するとともに、一端部を第1の戸板2の側端部に前記第1の扉離れ防止具5を介して接続しているとともに他端部を第2の戸板3の裏面に摺接可能にしている第1のスライダ7と、一端部を第2の戸板3の側端部に前記第2の扉離れ防止具6を介して接続しているとともに他端部を第3の戸板4の裏面に摺接可能にしている第2のスライダ8とをさらに具備するので、上述したように、第1の戸板2と第2の戸板3とが互いに相寄る方向に移動しても、また、第2の戸板3と第3の戸板4とが互いに相寄る方向に移動しても、前記第1のスライダ7が第1の戸板2に優先して第2の戸板3に、また、前記第2のスライダ8が第2の戸板3に優先して第3の戸板4にそれぞれ当接するので、第1、第2のスライダ7、8は第2、第3の戸板3、4の裏面に添接しながら移動することになり、第1、第2の戸板2、3の表面が損傷することを防ぐことができる。
また、第1、第2、及び第3の戸板2、3、4が、前記裏面の両側端からそれぞれ突出する側枠部21、31、41をそれぞれ具備するので、これら側枠部21、31、41により第1、第2、及び第3の戸板2、3、4の厚み方向への作用に対する剛性を確保し、これら第1、第2、及び第3の戸板2、3、4を撓みにくくすることができる。
前記側枠部21、31、41が戸板2、3、4と略平行な折り返し部23、33、43をそれぞれ有するとともに、前記第1、第2のスライダ7、8の一端部と前記第1、第2の戸板2、3との間に、前記第2、第3の戸板3、4の折り返し部33、43と前記第1、第2の戸板2、3との間に一部を位置させることが可能な第1、第2の扉離れ防止具7、8を設けているので、引違い戸1が全閉位置Sにある際に戸板2、3、4を取り外して引違い戸1により区成される空間内に侵入される不具合の発生を防ぐことができる。
そして、前記第1及び第2のスライダ7、8が、該スライダ7、8を接続した第1及び第2の戸板2、3の移動の略全領域で、第1の戸板2と第2の戸板3との間、及び第2の戸板3と第3の戸板4との間に位置するので、第1の戸板2と第2の戸板3との間に第1のスライダ7、第2の戸板3と第3の戸板4との間に第2のスライダ8がそれぞれ位置し、これら第1及び第2のスライダ7、8がスペーサとしての機能を発揮する。従って、戸板同士が衝突して戸板の表面が損傷する不具合の発生をより確実に防ぐことができる。
次に、本発明の実施形態について述べる。なお、上述した参考例におけるものに対応する部位には、同一の名称及び符号を付している。
本実施形態に係る引違い戸A1は、全閉位置Sにある状態を裏側から見た斜視図を図5、全閉位置Sにある状態の平面図を図6、全開位置Oにある状態の平面図を図7、図6における要部の拡大図を図8にそれぞれ示すように、複数の戸板、具体的には、第1の戸板2と、第2の戸板3と、第3の戸板4とを具備する。これら第1の戸板2、第2の戸板3、及び第3の戸板4は、それぞれ略矩形板状をなすものであり、それぞれ平行に配置してある。全閉位置Sにおいては、図5、図6、及び図8に示すように、第1の戸板1の全開位置O側の側端部の後方(裏側から見て手前)に第2の戸板2の全閉位置S側の側端部を、第2の戸板2の全開位置O側の側端部の後方(裏側から見て手前)に第3の戸板3の全閉位置S側の側端部をそれぞれ重合させて位置させた状態である。全開位置Oにおいては、図7に示すように、これら第1の戸板1、第2の戸板2、及び第3の戸板3は略完全に重合している。
前記第1〜第3の戸板2〜4は、上述した参考例におけるものと略同様の構成を有するので、これら第1〜第3の戸板2〜4の構成については、上述した参考例におけるものとの相違点についてのみ述べる。
前記第1及び第2の戸板2、3の側縁部には、図9に示すように、後述する第1、第2の扉離れ防止スライダA7、A8をそれぞれ取付可能にスライダ受孔2x、3xをそれぞれ設けている。
しかして本実施形態では、上述した参考例における前記第1の扉離れ防止具5、前記第1のスライダ7、前記第2の扉離れ防止具6、及び前記第2のスライダ8に代えて、第1、第2の扉離れ防止スライダA7、A8をさらに具備する。
具体的には、前記第1の扉離れ防止スライダA7は、第1の戸板2の正面側に取り付けられる。すなわち、第1の戸板2に設けた前記スライダ受け孔2aに正面側から取り付けるようにしている。一方、前記第2の扉離れ防止スライダA8は、第2の戸板3の正面側に取り付けられる。すなわち、第2の戸板3に設けた前記スライダ受け3xに正面側から取り付けるようにしている。そして、これら第1、第2の扉離れ防止スライダは、全開位置Oと全閉位置Sとの間の全行程において第2又は第3の戸板3、4の背面に対向し摺接可能である。
前記第1の扉離れ防止スライダA7の構成についてさらに詳述すると、この第1の扉離れ防止スライダA7は、前記第1の戸板2の面板部20に設けたスライダ受孔2xを貫通するスライダ本体A71と、前記スライダ本体A71の後端部から前側方に突出し第1の戸板2に設けたスライダ受孔2xの背面側の開口縁部に係合可能であるとともに弾性変形により該スライダ受孔2x内に退避可能な係止爪A72と、前記スライダ本体A71の厚さ寸法を増すべく上方及び下方にそれぞれ延設しているとともに前記スライダ受孔2xの正面側の開口縁部に対向する対向面A7aを有する位置決め部A73と、前記スライダ本体A71の前端部から側方に延設してなる扉離れ防止部たる抱着部A74とを具備する。
前記第2の扉離れ防止スライダA8は、本実施形態では前記第1の扉離れ防止スライダと同一の形状をなす。すなわち、この第2の扉離れ防止スライダA8は、前記第2の戸板

3の面板部30に設けたスライダ受孔3xを貫通するスライダ本体A81と、前記スライダ本体A81の後端部から前側方に突出し前記スライダ受孔3xの背面側の開口縁部に係合可能であるとともに弾性変形により該スライダ受孔3x内に退避可能な係止爪A82と、前記スライダ本体A81の厚さ寸法を増すべく上方及び下方にそれぞれ延設しているとともに前記スライダ受孔2xの正面側の開口縁部に対向する対向面A3aを有する位置決め部A83と、前記スライダ本体A81の前端部から側方に延設してなる扉離れ防止部たる抱着部A84とを具備する。
この引違い戸A1を全閉位置から全開位置に移動させる際には、第1の戸板2を開放方向(すなわち図6の矢印x方向)に移動させる。すると、まず第1の戸板2及び第1の扉離れ防止スライダA7が一体的に開放方向に移動する。それから、第1の戸板2の側枠部21の起立板部22と前記第2の戸板3の側枠部31の折り返し部33とが当接し、これらが当接した状態で第1の戸板2及び第2の戸板3が一体的に開放方向に移動する。逆に、引違い戸1を全開位置から全閉位置に移動させる際には、第1の戸板2を閉止方向(すなわち図7の矢印y方向)に移動させる。すると、上述した開放動作の際と同様に、まず第1の戸板2及び第1の扉離れ防止スライダA7が一体的に閉止方向に移動する。それから、前記第1の扉離れ防止スライダA7と第2の戸板3の閉止方向側端の側枠部31とが当接し、これらが当接した状態で第1の戸板2及び第2の戸板3が一体的に閉止方向に移動する。そして、これら第1、第2の扉離れ防止スライダA7、A8は、上述したように、全開位置Oと全閉位置Sとの間の全行程において第2又は第3の戸板3、4の背面にそれぞれ対向し摺接可能である。
また、前記第1の戸板2と第2の戸板3とが厚さ方向に近接する方向に作用を受けると、前記第1の扉離れ防止スライダA7が前記第2の戸板3に当接し、前記第1の戸板2と第2の戸板3とがそれ以上厚さ方向に近接することを規制する。すなわち、前記第2の戸板3の側枠部31の折り返し部33が第1の戸板2の正面に当接したまま摺動することを規制する。同様に、前記第2の戸板3と第3の戸板4とが厚さ方向に近接する方向に作用を受けると、前記第2の扉離れ防止スライダA8が前記第3の戸板4に当接し、前記第2の戸板3と第3の戸板4とがそれ以上厚さ方向に近接することを規制する。すなわち、前記第3の戸板4の側枠部41の折り返し部43が第2の戸板3の正面に当接したまま摺動することを規制する。
本実施形態に係る引違い戸A1は、以上に述べたように、第1、第2、及び第3の戸板2、3、4を具備するとともに、一端部を第1の戸板2の側端部に接続しているとともに、他端部を第2の戸板3の裏面に摺接可能にしている第1の扉離れ防止スライダA7と、一端部を第2の戸板3の側端部に接続しているとともに他端部を第3の戸板4の裏面に摺接可能にしている第2の扉離れ防止スライダA8とをさらに具備するので、上述したように、第1の戸板2と第2の戸板3とが互いに相寄る方向に移動しても、また、第2の戸板3と第3の戸板4とが互いに相寄る方向に移動しても、前記第1の扉離れ防止スライダA7が第1の戸板2に優先して第2の戸板3に、また、前記第2の扉離れ防止スライダA8が第2の戸板3に優先して第3の戸板4にそれぞれ当接するので、第1、第2の扉離れ防止スライダA7、A8は第2、第3の戸板3、4の裏面に添接ないし摺接しながら移動することになり、第1、第2の戸板2、3の表面が損傷することを防ぐことができる。
また、第1、第2、及び第3の戸板2、3、4が、前記裏面の両側端からそれぞれ突出する側枠部21、31、41をそれぞれ具備するので、これら側枠部21、31、41により第1、第2、及び第3の戸板2、3、4の厚み方向への作用に対する剛性を確保し、これら第1、第2、及び第3の戸板2、3、4を撓みにくくすることができる。
前記側枠部21、31、41が戸板2、3、4と略平行な折り返し部23、33、43をそれぞれ有するとともに、前記第1、第2の扉離れ防止スライダA7、A8の抱着部A74、A84を第2又は第3の戸板の折り返し部33、43と前記第2又は第3の戸板の面板部3、4との間に一部を位置させることを可能にしているので、引違い戸1が全閉位置Sにある際に戸板2、3、4を取り外して引違い戸1により区成される空間内に侵入される不具合の発生を防ぐことができる。
そして、前記第1及び第2の扉離れ防止スライダA7、A8が、該扉離れ防止スライダA7、A8を接続した第1及び第2の戸板2、3の移動の略全領域で、第1の戸板2と第2の戸板3との間、及び第2の戸板3と第3の戸板4との間に位置するので、第1の戸板2と第2の戸板3との間に第1の扉離れ防止スライダA7、第2の戸板と第3の戸板との間に第2の扉離れ防止スライダA8がそれぞれ位置し、これら第1及び第2の扉離れ防止スライダA7、A8がスペーサとしての機能を発揮する。従って、戸板同士が衝突して戸板の表面が損傷する不具合の発生をより確実に防ぐことができる。
加えて、本実施形態では、全閉位置Sにおいて、上述したように第1、第2の扉離れ防止スライダA7、A8の抱着部A74、A84を第2又は第3の戸板の折り返し部33、43と前記第2又は第3の戸板の面板部3、4との間に位置させ、さらに第1、第2の扉離れ防止スライダA7、A8が樹脂製であるので、この第1、第2の扉離れ防止スライダA7、A8を、引違い戸を全閉位置Sに保持するキャッチとして機能させることができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限られない。
例えば、複数枚の戸板を有する引違い戸の戸板の正面側にスライダを直接接続してもよい。
また、上述した実施形態において、スライダの突出部は省略し、スライダにスペーサ機能及び該スペーサに対向する戸板の側枠部と当接させて該スペーサに接続した戸板と該スペーサに対向する戸板とを連動させる機能のみを備えさせるようにしてもよい。
さらに、既存の引違い戸に上述したようなスライダを取り付けるようにしてももちろんよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明に関連する参考例に係る引違い戸を全閉位置に配した状態を示す斜視図。 参考例に係る引違い戸を全閉位置に配した状態を示す中央横断面図。 参考例に係る引違い戸を全開位置に配した状態を示す中央横断面図。 図2における要部の拡大図。 本発明の実施形態に係る引違い戸を全閉位置に配した状態を示す斜視図。 同実施形態に係る引違い戸を全閉位置に配した状態を示す中央横断面図。 同実施形態に係る引違い戸を全開位置に配した状態を示す中央横断面図。 図6における要部の拡大図。 同実施形態に係る扉離れ防止スライダの取付態様を示す分解斜視図。
1、A1…引違い戸
2〜4…第1〜第3の戸板
5、6…第1、第2の扉離れ防止具
7、8…第1、第2のスライダ
A7、A8…第1、第2の扉離れ防止スライダ

Claims (6)

  1. 複数枚の戸板を具備し、これらの戸板がほぼ完全に厚み方向視重合する全開位置と互いに隣接する戸板の側端縁部のみが厚み方向視重合する全閉位置との間で移動可能なものであ、一の戸板が、面板部と、その面板部の裏面から突出する側枠部とを具備したものであり、この一の戸板の後方に隣接する他の戸板に一端部を直接的又は間接的に接続しているとともに他端部を前記一の戸板の面板部の裏面に摺接可能にしているスライダを具備し、
    前記複数枚の戸板のそれぞれが、面板部と、その面板部の裏面の両側端からそれぞれ突出する側枠部を具備するものであり、最も前方に位置する戸板以外の戸板に前記スライダを直接的又は間接的に接続しているものであって、
    前記一の戸板の前記側枠部が前記面板部と略平行な折り返し部を有するとともに、前記スライダの一端部が、前記他の戸板に直接的に接続されたものであり、このスライダに、前記全閉位置において前記一の戸板の面板部と前記折り返し部との間に位置する扉離れ防止部を設けていることを特徴とする引違い戸。
  2. 前記スライダの一端部に、前記他の戸板の面板部に設けたスライダ受孔と係合可能な係止爪を設けていることを特徴とする請求項1記載の引違い戸。
  3. 前記スライダが、前記全閉位置から前記全開位置に至る全領域で前記一の戸板の面板部と他の戸板との間に位置することを特徴とする請求項1又は2記載の引違い戸。
  4. 前記戸板を3枚以上具備することを特徴とする請求項1、又は3記載の引違い戸。
  5. 複数枚の戸板を具備し、これらの戸板がほぼ完全に厚み方向視重合する全開位置と互いに隣接する戸板の側端縁部のみが厚み方向視重合する全閉位置との間で移動可能であり、一の戸板が面板部とその面板部の裏面から突出する側枠部とを具備する引違い戸に取り付けられ、前記一の戸板の後方に隣接する他の戸板に一端部を直接的又は間接的に接続させてなるとともに他端部を前記一の戸板の面板部の裏面に摺接可能にしているものであって、
    前記一の戸板の側枠部が前記面板部と略平行な折り返し部を有する引違い戸に取り付けられ、一端部を前記他の戸板に直接的に接続させてなるとともに、前記全閉位置において前記一の戸板の面板部と前記折り返し部との間に位置する扉離れ防止部を設けていることを特徴とするスライダ。
  6. 一端部に前記他の戸板の面板部に設けたスライダ取付孔と係合可能な係止爪を設けていることを特徴とする請求項記載のスライダ
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