JP5060785B2 - 熱伝達システムの製造 - Google Patents

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    • F28F2275/127Fastening; Joining by methods involving deformation of the elements by shrinking

Description

関連特許とのクロスレファレンス
本発明は、2003年10月28日付け特許文献1の恩典を請求する。この出願は2003年10月2日付け特許文献2の一部継続出願であり、これは2002年10月2日付け特許文献3への優先権を請求する。この出願は2003年10月28日付け特許文献4の一部継続出願でもあり、これは、2002年10月28日付け特許文献5への優先権を請求する。この出願は、2003年6月24日付け特許文献6の一部継続出願でもあり、これは2002年6月24日付け特許文献の恩典を請求し、かつ2001年6月29日付け特許文献8の一部継続出願であり、これは2000年6月30日付け特許文献9の恩典を請求する。これら出願の全てが参考文献としてここに組み込まれる。
この記述は、熱伝達システム及び熱伝達システムの製造方法に関する。
熱伝達システムは、熱をある位置(熱源)から別の位置(ヒートシンク)に輸送するために使用される。熱伝達システムは、地球上又は地球外において使用することができる。例えば、熱伝達システムを、無重力又は低重力環境内で作動する人工衛星設備に組み込むことができる。別の例として、熱伝達システムを、運転中に冷却を必要とすることの多い電子設備において使用することができる。
ループヒートパイプ(LHP)及び毛管ポンプループ(CPL)は受動型の2相式の熱伝達システムである。これらの各は、熱源に熱的に結合された蒸発器、ヒートシンクに熱的に結合された凝縮器、蒸発器と凝縮器との間を流れる流体、及び流体の膨張用の貯蔵器を備える。熱伝達システム内の流体は作動流体と呼ぶことができる。蒸発器は1次ウイック及び流体の流路を有するコアを備える。蒸発器により捕捉された熱は凝縮器に輸送されそしてこれにより放出される。これらシステムは、作動流体を蒸発器から凝縮器にそして蒸発器に戻るように循環を促進させるために、蒸発器内の細孔を設けられたウイックに発生する毛管圧力を利用する。LHPとCPLとの間の基本的な顕著な特性は、運転中、ループから出される余分な流体を貯蔵するために使用されるループの貯蔵器の位置である。一般に、CPLの貯蔵器は蒸発器から遠くに置かれ、一方、LHPの貯蔵器は蒸発器と一緒に置かれる。
米国特許暫定出願第60/514,670号 明細書 米国特許出願第10/676,265号 明細書 米国特許出願第60/415,424号 明細書 米国特許出願第10/694,387号 明細書 米国特許暫定出願第60/421,737号 明細書 米国特許出願第10/602,022号 明細書 米国特許暫定出願第60/391,006号 明細書 米国特許出願第09/896,561号 明細書 米国特許暫定出願第60/215,588号 明細書 米国特許第6,382,309号 明細書
一般的な一態様においては、蒸発器を作る方法には、蒸気障壁の方向を定めること、液体障壁の方向を定めること、及び蒸気障壁と液体障壁との間にウイックを置くことが含まれる。蒸気障壁は、蒸気障壁の熱吸収面が蒸発器の外面の少なくも一部分を定めるように向けられる。外面は熱を受け入れるように構成される。液体障壁は、蒸気障壁に隣接するように向けられる。液体障壁は、液体を封じ込めるように構成された表面を持つであろう。蒸気障壁の方向定め、液体障壁の方向定め、及びウイックの位置決めの少なくも一つが、ウイックと蒸気障壁との間の境界に蒸気除去通路を定めることを含む。蒸気障壁の方向定め、液体障壁の方向定め、及びウイックの位置決めの少なくも一つが、液体障壁と1個ウイックとの間の液体流路を定めることを含む。
実施例は、以下の態様を一つ以上含むことができる。例えば、方法は、蒸気障壁の形成及び液体障壁の形成を含むこともできる。蒸気障壁の形成は蒸気障壁を平面状に形成すること、及び液体障壁の形成は液体障壁を平面状に形成することを含むことができる。蒸気障壁の形成は蒸気障壁を環状に形成することを含むことができ、そして液体障壁の形成は液体障壁を環状に形成することを含むことができる。
ウイックの位置決めは、蒸気障壁上のウイックの熱収縮を含むことができる。ウイックの位置決めはウイック上の液体収縮の熱収縮を含むことができる。
位置決めは蒸気障壁と液体障壁の液体封じ込め面との間のウイックの位置決めを含むことができる。
この方法は、液体障壁に隣接してサブクーラーの方向を定めることを含むことができる。サブクーラーの方向定めはサブクーラーを液体障壁上に熱収縮させることを含むことができる。
この方法は、蒸気障壁内への蒸気除去通路の電気腐食、機械加工、又は写真腐食を含むことができる。この方法は、ウイック内への蒸気除去通路の埋設を含むことができる。
この方法は、蒸気障壁材料を円筒状にロール掛けしそして蒸気障壁の縁に合わせて裁断することによる蒸気障壁の形成を含むこともできる。この方法は、液体障壁材料を円筒状にロール掛けしそして液体障壁に縁に合わせて裁断することによる液体障壁の形成を含むこともできる。
液体障壁の方向定めは液体障壁を熱収縮させることを含むことができる。
この方法は液体障壁を形成し、そして液体障壁内に液体流路を写真腐食することを含むことができる。
別の一般的な態様においては、蒸発器の製作方法は、環状の液体障壁の方向を定め、液体障壁と同心の環状の蒸気障壁の方向を定め、更に液体障壁と蒸気障壁との間における液体障壁と同心のウイックの方向を定めることを含む。
実施例は以下の態様の一つ以上を含むことができる。例えば、方法は、蒸気障壁の形成及び液体障壁の形成を含むことができる。
ウイックの位置決めは、蒸気障壁上のウイックの熱収縮を含むことができる。ウイックの位置決めはウイック上の液体収縮の熱収縮を含むことができる。位置決めは蒸気障壁と液体障壁の液体封じ込め面との間のウイックの位置決めを含むことができる。
この方法は、液体障壁に隣接してサブクーラーの方向を定めることを含むことができる。サブクーラーの方向定めは、サブクーラーの液体障壁上への熱収縮を含むことができる。
この方法は、蒸気障壁内への蒸気除去通路の電気腐食、機械加工、又は写真腐食を含むことができる。この方法は、ウイック内への蒸気除去通路の埋設を含むことができる。
この方法は、蒸気障壁材料を円筒状にロール掛けしそして蒸気障壁の縁に合わせて裁断することによる蒸気障壁の形成を含むこともできる。この方法は、液体障壁材料を円筒状にロール掛けしそして液体障壁に縁に合わせて裁断することによる液体障壁の形成を含むこともできる。
液体障壁の方向定めは液体障壁を熱収縮させることを含むことができる。
その他の特徴及び利点は説明、地面、及び特許請求の範囲より明らかとなるであろう。
種々の図面における同様な記号は同様な要素を示す。
上述のように、ループヒートパイプ(LHP)においては、貯蔵器は蒸発器と共に置かれ、従って、貯蔵器はヒートパイプ状の導管を経て貯蔵器と熱的及び水力学的に連結される。この方法で、貯蔵器の液体を蒸発器に圧送でき、このため、始動中に蒸発器の1次ウイックを十分に濡らし又は「準備」を確実にできる。加えて、LHPの設計も、熱伝達システム内の蒸発器の定常運転中又は過渡的な運転の際の蒸発器の1次ウイックからの液体の消耗を減少させる。更に、蒸気及び/又は非凝縮ガスの泡(NCG泡)は、ヒートパイプ状導管を通って蒸発器のコアから貯蔵器内に排出される。
通常のLHPは、始動前、即ちLHPの蒸発器への熱の適用前に液体が貯蔵器内にあることを必要とする。しかし、LHP内の作動流体がLHPの始動前に臨界超過状態であるならば、液体は始動前に貯蔵器内に無いであろう。臨界超過状態は、LHPの温度が作動流体の臨界温度以上である状態である。流体の臨界温度は、流体が液相と気相の平衡を示し得る最高温度である。例えば、作動流体が低温流体、即ち、−150℃以下の沸点を有する流体である場合、又は作動流体がサブアンビエント(sub−ambient)流体、即ち、沸点がLHPの作動環境温度以下である流体の場合は、LHPは臨界超過状態にあることがある。
通常のLHPは、これをサブクーリングされた蒸発器、即ち作動流体の沸点より低い温度に冷却された蒸発器に戻すことも必要である。かかる制限のため、周囲温度以下でLHPを運転することは非実際的である。例えば、作動流体が低温流体である場合は、LHPは、流体の沸点より高温の環境において同様に作動する。
図1を参照すれば、熱輸送システム100は、通常のLHPの限界を克服するように設計される。熱輸送システム100は、熱伝達システム105及びプライムシステム110
を備える。プライムシステム110は、熱輸送システム105内の流体を液体に変換させ熱輸送システム105を始動待機状態にする(プライミングする)ように構成される。この説明において使用される用語「流体」は、飽和平衡状態において液体及び蒸気の両者である物質を呼ぶ一般的用語である。
熱輸送システム105は、主蒸発器115、及び液体管路125と蒸気管路130とにより主蒸発器115に結合された凝縮器120を備える。凝縮器120はヒートシンク165と熱を授受し、主蒸発器115は熱源Qin116と熱を授受する。システム105は、必要に応じて追加の圧力封じ込めのために蒸気管路130に結合された高温貯蔵器147も備えることができる。特に、高温貯蔵器147はシステム100の容積を増加させる。作動流体がその臨界温度、即ち作動流体が液体−期待の平衡を示し得る最高温度より高い温度である場合は、その圧力はシステム100内の質量(充填量)に比例しかつシステムの容積に反比例する。高温貯蔵器147による容積の増加が充填圧力を低下させる。
主蒸発器115は、容器117を備え、この容器は内部にコア135を定める1次ウイック140を収容する。主蒸発器115は、バイオネットチューブ142及びコア135内の2次ウイック145を備える。バイオネットチューブ142、1次ウイック140、及び2次ウイック145が、液体通路143、第1の蒸気通路144、及び第2の蒸気通路146を定める。第2のウイック145は、相の制御、即ち参考文献としてその全部がここに取り入れられた特許文献8に説明されたように、コア内の液体/蒸気の分離を提供する。示されるように、主蒸発器115は3個のポート、即ち、液体通路143内への液体入り口137、第2の蒸気通路164から蒸気管路130内への蒸気出口132、及び液体通路143(及び以下説明されるように恐らくは第1の蒸気通路144)からの流体出口139を持つ。3ポート式蒸発器の構造の更なる詳細は、図5A及び5Bに関して以下説明される。
プライムシステム110は、蒸気管路130に結合された2次又は始動準備用蒸発器150、及び2次蒸発器150と一緒に置かれた貯蔵器155を備える。貯蔵器155は、2次流体管路160及び2次凝縮器122により主蒸発器115のコア135に結合される。2次流体管路160は、主蒸発器115の流体出口139と組み合う。プライムシステム110は、2次蒸発器150と熱を授受する管理された熱源Qsp151も備える。
2次蒸発器150は容器152を備え、この容器は内部にコア185を定めている1次ウイック190を収容する。2次蒸発器150は、コア185から導管175を通って貯蔵器155内に伸びるバイオネットチューブ153及び2次ウイック180を備える。2次ウイック180は、貯蔵器155と2次蒸発器150との間の毛管結合を提供する。バイオネットチューブ153、1次ウイック190、及び2次ウイック180は、流体管路160に結合された液体通路182、貯蔵器155に結合された第1の蒸気通路181、及び蒸気管路130に結合された第2の蒸気通路183を定める。貯蔵器155は、液体通路182、第2のウイック180、及び第1の蒸気通路181を経て第2の蒸発器150と熱の授受可能でかつ水力学的に結合される。2次蒸発器150のコア185からの蒸気及び又はNCGの泡は、第1の蒸気通路181を経て貯蔵器155に押し流され、凝縮可能な液体は容器155から2次ウイック180を通って2次蒸発器150に戻される。1次ウイック190はコア185内の液体を熱源Qsp151に水力的に結合し、2次蒸発器150に熱が加えられたとき、1次ウイック190の外面の液体は、2次蒸気通路183内で蒸発して蒸気を形成することができる。
貯蔵器155は冷却面により冷却され低温にされ、加熱されなければ、熱伝達システム105の作動温度より低い温度で作動できるであろう。一実施例においては、貯蔵器155及び2次凝縮器122は、凝縮器120と熱的に結合されたヒートシンク165と熱の授受をする。例えば、貯蔵器155は、アルミニウム又は適宜の熱伝導性材料で作り得るシャント170を使用してヒートシンクに取り付けることができる。この方法で、貯蔵器155の温度は凝縮器120の温度に追従する。
図2は、熱輸送システム100の実施例を示す。この実施例においては、凝縮器120と122とは低温冷却器200に取り付けられ、これは冷凍機として作動し、熱を凝縮器120、122からヒートシンク165に伝達する。加えて、図2の実施例においては、熱輸送システム100の所要空間を減らすために、管路125、130、160は、曲がりくねっている。
図1及び2には示されないが、例えば、貯蔵器155及び主蒸発器115のような構成要素に、診断用又は試験用の目的で使用し得る温度センサーを設けることができる。
図3を参照すれば、システム100は、熱源Qin116から熱を輸送するため、及び始動前に主蒸発器115を液体で確実に濡らしておくための手順300を実行する。手順300は、熱伝達システム105が臨界超過状態にあるときに特に有用である。手順300の開始前に、システム100は、「充填圧力」と呼ばれるある特定圧力の作動流体で満たされる。
まず、貯蔵器155が、例えば、貯蔵器155をヒートシンク165に取り付けることにより冷却状態にされる(ステップ305)。貯蔵器155は、説明されたように作動流体が液体−蒸気平衡を示し得る最高温度である作動流体の臨界温度より低い温度に冷却される。例えば、流体が臨界温度33℃のエタンである場合は、貯蔵器155は33℃以下に冷却される。貯蔵器155の温度が作動流体の流体温度以下に低下すると、貯蔵器155は作動流体により形成された液状凝縮物で部分的に満たされる。貯蔵器155内の液体の形成が2次ウイック180及び2次蒸発器150の1次ウイック190を濡らす(ステップ310)。
同時に、熱伝達システム105内の流体の循環を強化し又は開始させるために、熱源Qsp151からの熱を2次蒸発器150に加えることによりプライムシステム110に熱を与える(ステップ315)。2次蒸発器150による蒸気出力は、1次ウイック190と2次蒸気通路183との間の中間面における毛管圧力のため、蒸気管路130を通り更に凝縮器120を経て圧送される(ステップ320)。蒸気が凝縮器120に達すると、これは液体に変換される(ステップ325)。凝縮器120内で形成された液体は熱伝達システム105の主蒸発器115に圧送される(ステップ330)。主蒸発器115が流体の臨界温度より高温になると、主蒸発器115に入ってくる液体が蒸発し、主蒸発器115を冷却する。この過程(ステップ315−330)が続き、主蒸発器115を設定温度にさせ(ステップ335)、このとき、主蒸発器は液体を戻して濡らされ、毛管ポンプとして作動することができる。一実施例においては、設定温度は、貯蔵器155が冷却された温度である。別の実施例においては、設定温度は作動流体の臨界温度以下の温度である。更なる実施例においては、設定温度は貯蔵器155が冷却された温度より高い温度である。
設定温度に達する(ステップ335)と、システム100は主モードで作動し(ステップ340)、このとき、熱源Qin116から主蒸発器115に加えられた熱は熱伝達システム105により伝達される。特に、主モードにおいては、主蒸発器115は熱伝達システム105を通る作動流体の循環を推進するように毛管ポンプ現象を発生する。更に、主モードにおいては、貯蔵器155の設定温度が下げられる。主モード中の熱伝達システム105の冷却速度は貯蔵器155を低温する程度に依存する、これは、主蒸発器115の温度が貯蔵器155の温度に密に追随するためである。従って、必須ではないが、主モ
ード中に貯蔵器155の温度を更に制御し又は調整するためにヒーターを使うことができる。更に、主モードにおいては、熱源Qsp151により2次蒸発器150に加えられる熱量が減らされ、熱伝達システム105を流体に対する正常な作動温度に低下させる。例えば、主モードにおいて、熱源Qsp151から2次蒸発器150への熱負荷は、下に定められるように、加熱条件に等しい値又はこれを越える値に保たれる。一実施例においては、熱源Qspからの熱負荷は、熱源Qin116から主蒸発器115に加えられる熱負荷の約5から10%に保たれる。
この特別な実施例においては、主モードは、設定温度に達したことの判定により開始される(ステップ355)。別の実施例においては、別のとき又は別の契機により開始させることができる。例えば、主モードを、プライムシステムが濡れた後(ステップ310)、又は貯蔵器が低温にされた後(ステップ305)で開始することができる。
熱伝達システム105は、作動中いつでも、1次ウイック140を横切る熱条件及び液体管路125に加えられる寄生熱から生ずるような熱条件に遭遇する可能性がある。両条件は蒸発器の液体側における蒸気の形成を引き起こす。特に、1次ウイック140を横切る熱条件はコア135内の液体に蒸気の泡を発生させる可能性があり、これがコア135内に残るとこれが増大し1次ウイック140への液体の供給を阻止し、主蒸発器115を破壊させることがある。液体管路125内への寄生熱の入力(「寄生熱ゲイン」と呼ばれる)は、液体管路125内の液体に蒸気を形成させる可能性がある。
上述の熱条件の不利な衝撃を減らすために、プライムシステム110は、熱条件及び寄生熱ゲインの和より大きいか又は等しい熱量レベルQsp151で作動する。例えば、前述のように、プライムシステムは、熱伝達システム105への熱量の5−10%で作動することができる。特に、気泡と液体との組合せを含んだ流体は、これを2次凝縮器122に至る2次流体管路160内に排出させるためにコア135から押し流される。特に、コア135内で形成した蒸気はバイオネットチューブ143を回り流体出口ポート139内に直接移動する。第1の蒸気通路144内で形成した蒸気は、(2次ウイック145の細孔の大きさが気泡を受け入れるに十分に大きい場合は)2次ウイック145を通るか、或いは第1の蒸気通路144から出口ポート139への妨げのない通路を提供する出口ポートに近い2次ウイック145の端部の開口を通るかのいずれかで流体出口ポート139内に通る。2次凝縮器122が流体内の気泡を凝縮させ、この流体を熱伝達システム105内に再導入させるために貯蔵器155に圧送する。
同様に、液体管路125への寄生熱の入力を減らすために、2次流体管路160及び液体管路125は同軸構成を形成し、2次流体管路160が液体管路125を囲んでこれを周囲の熱から遮断することができる。この実施例は、図8A及び8Bを参照し、以下、更に説明することとする。この構成の結果として、気泡を発生させる周囲の熱に対して、液体管路125に代わって2次流体管路160内で気泡を形成させることが可能である。説明されたように、2次ウイック145において作用する毛管作用のため、流体は主蒸発器115から2次凝縮器122に流れる。この流体の流れ及び2次凝縮器122の比較的低い温度が、2次流体管路160内の気泡を凝縮器122を通って押し流し、気泡はここで液体に凝縮しそして貯蔵器155内に圧送される。
図4に示されるように、試験運転からのデータが示される。この実施例においては、温度410における主蒸発器115の始動の前は、主蒸発器の温度400は、設定温度に冷却された貯蔵器155の温度405よりかなり高い(ステップ305)。プライムシステム110が濡らされ(ステップ310)、時刻452において2次蒸発器150に熱量Qsp450が加えられ(ステップ315)、液体を主蒸発器115に圧送させる(ステップ330)と、主蒸発器115の温度400は、時刻410において貯蔵器155の温度
405に達するまで低下する。システム100がLHPモードで作動しているとき(ステップ340)、時刻462において熱量Qin460が主蒸発器115に加えられる。示されるように、主蒸発器115への熱入力Qin460は比較的低く保たれるが、主蒸発器115は冷却される。2次流体管路160の温度470及び液体管路125の温度475も示される。時刻410より後、温度470及び475は主蒸発器115の温度400を追跡する。更に、2次蒸発器150と貯蔵器155との間の熱連絡のため、2次蒸発器150の温度415は貯蔵器155の温度405に密に追随する。
説明されたように、一実施例においては、熱伝達システム105の流体としてエタンを使用することができる。エタンの臨界温度は33℃であるが、一般的に上述された理由のため、システム100は、システム100が温度70℃にある臨界超過状態から始動することができる。2次蒸発器150に熱量Qspが加えられると、凝縮器120及び貯蔵器155の温度は(時刻452と410との間で)急速に低下する。貯蔵器155、従って凝縮器120の温度を−10℃に管理するためにトリムヒーターを使用することができる。主蒸発器115を臨界超過温度70℃から始動させるために、2次蒸発器150に10Wの熱負荷又は熱入力Qspが適用される。主蒸発器115が始動準備状態にされると熱源Qsp151から2次蒸発器150への熱入力及びトリムヒーターを経て供給された熱量の両者が、システム100の温度を約−50℃の正常の作動温度に下げることができる。例えば、主モード中、主蒸発器115に40Wの熱入力Qinが適用された場合は、(上述された)熱条件を通して3Wの損失を軽減するために−45℃で作動している間に、2次蒸発器150への熱入力Qspを約3Wに減らすことができる。別の例として、主蒸発器115は、2次蒸発器150に5W加えられかつ貯蔵器155の温度405が約−45℃という条件で、約10Wから約40Wの熱入力Qinで作動できる。
図5A及び5Bを参照すれば、一実施例においては、主蒸発器155は3ポート式の蒸発器500(これは図1に示された設計である)として設計される。一般に、3ポート蒸発器500においては、液体は液体入り口505内に流れ更に1次ウイック540により定められたコア510内に流れ、そしてコア510からの流体は流体出口512から低温の(貯蔵器155のような)貯蔵器に流れる。流体及びコア510は、例えばアルミニウム製の貯蔵器515内に収容される。特に、液体入り口505からコア510内に流れる流体は、バイオネットチューブ520を通り、バイオネットチューブ520及びその周りを流れて液体通路521内に入る。流体は、ウイック材料530で作られた(蒸発器115の2次ウイック145のような)2次ウイック通路525及び環状のアーテリイ(artery)幹線535を通って流れることができる。ウイック材料530は、第1の蒸気通路560から環状幹線535を分離する。熱源Qin116からの熱量が蒸発器500に加えられると、コア510からの液体は1次ウイック540に入り蒸発し、1個以上の蒸気溝545を有する第2の蒸気通路565に沿って自由に流れ、そして蒸気出口550から出て蒸気管路130に入る。コア510の第1の蒸気管路560内で形成した蒸気の泡は、コア510から出て第1の蒸気通路560を通って流体出口510内に押し流される。上述のように、第1の蒸気通路560内の蒸気の泡は、2次ウイック525の細孔サイズが蒸気の泡を収容するに十分に大きい場合は2次ウイック525を通過することができる。これに代わり、又はこれに追加して、第1の蒸気通路560内の蒸気の泡は、2次ウイック525に沿った適宜の位置に形成された2次ウイック525の開口を通過し、液体通路521又は流体出口512に入ることができる。
図6を参照すれば、別の実施例においては、主蒸発器115は、特許文献8に説明されたデザインの4ポート式蒸発器600として設計される。3ポート式の蒸発器構造との差を強調しつつ略述すると、液体は、流体入り口605を通り、バイオネット610を通り、コア615内に入り、蒸発器600内に流れる。コア615内の液体は1次ウイック620及び蒸発器に入り、蒸気を形成し、この蒸気は蒸気溝625に沿って自由に流れ、そして蒸気出口630を出て蒸気管路130に入る。コア615内の2次ウイック633がコア内の蒸気又は気泡(これはコア615が加熱されたときに作られる)とコア内の液体とを分離する。2次ウイック633の内側の第1の流体通路635内で形成された気泡を運ぶ液体は、流体出口640から流れ出し、2次ウイック633と1次ウイック620との間に置かれた蒸気通路642内で形成された蒸気又は気泡は蒸気出口645から流れ出る。
図7も参照すれば、主蒸発器が4ポート蒸発器600である熱輸送システム700が示される。システム700は、1個又はそれ以上の熱伝達システム705、及び熱伝達システム7105内の流体を、熱伝達システム705を始動準備状態にするための液体に変換するように構成されたプライムシステム710を備える。4ポート蒸発器600は、蒸気管路720及び流体管路725により1個以上の凝縮器715に結合される。プライムシステム710は、始動準備用蒸発器735に水力学的及び熱的に連結され低温にされた貯蔵器730を備える。
熱輸送システム100の設計の際の考慮点には、臨界超過状態からの主蒸発器115の始動、寄生熱漏洩の管理、1次ウイック140を横切る熱条件、冷温貯蔵器155を低温にしておくこと、及び熱伝達システム105内の作動流体の臨界温度より高い周囲温度における圧力封じ込めが含まれる。これら設計の考慮点に配慮するために、蒸発器115又は150の(容器515のような)ボデイ又は容器は押し出しの6063アルミニウムで作ることができ、また1次ウイック140及び/又は190は細孔を有するウイックで作ることができる。一実施例においては、蒸発器115又は150の外径は約15.875mm(0.625インチ)、そして容器の長さは約152.4mm(6インチ)である。貯蔵器155は、低温になるようにアルミニウムシャント170を使用して放熱器165の端部板に取り付けることができる。更に、(カプトンヒーターのような)ヒーターを貯蔵器155の側面に取り付けることができる。
一実施例においては、蒸気管路130は、4.763mm(3/16インチ)の外径(OD)を有し壁面が滑らかなステンレス鋼管より作られ、液体管路125及び2次流体管路160は、3.175mm(1/8インチ)のODを有し壁面が滑らかなステンレス鋼管より作られる。管路125、130、160は蛇行した経路に曲げられ、そして寄生熱ゲインを最小にするために金メッキされる。加えて、管路125、130、160は、試験中、ある特定の環境を模擬するためにヒーター付きのステンレス鋼の箱の中に囲うことができる。ステンレス鋼の箱は、ヒートシンク165のパネルを通過する熱漏洩を最小にするために、多層断熱材(MLI)で断熱することができる。
一実施例においては、凝縮器122及び2次流体管路160は、6.35mm(0.25インチ)のODを有する管で作られる。この管は、例えばエポキシを使用してヒートシンク165のパネルに接合される。ヒートシンク165の各パネルは1.588mm(1/16インチ)厚の板材を使用した203.2×482.6mm(8×19インチ)の直接凝縮式のアルミニウム放熱器である。作動流体の不注意による氷結を防ぐために、凝縮器120の近くでヒートシンク165のパネルにカプトンヒーターを取り付けることができる。作動中、ステンレス鋼100全体の温度を看視するために熱電対のような温度センサーを使用することができる。
熱輸送システム100は、熱伝達システム105の作動流体の臨界温度がシステム100の作動している環境温度より低い適宜の環境において実施することができる。熱輸送システム100は、低温冷却が必要な構成要素を冷却するために使用することができる。
図8A−8Dを参照し、小型化された低温システム800において熱輸送システム10
0を実施することができる。小型化されたシステム800においては、管路125、130、160は、空間を節約するコイル構成805を許すために可撓性材料で作られる。小型化されたシステム800は、ネオン流体を使用して−238℃で作動することができる。熱入力Qin116は約0.3から2.5Wである。小型化されたシステム800は、低温構成要素(又は低温冷却を必要とする熱源)816を、凝縮器120、122の冷却のために結合された低温冷却器810のような低温冷却源に熱的に結合する。
小型化されたシステム800は、伝統的な熱応動開閉可能な振動絶縁システムと比較し、質量が小さく、融通性が大きく、かつ熱応動開閉性能を提供する。伝統的な熱応動開閉可能な振動絶縁システムは、低温の構成要素から低温冷却源に熱を伝達するようにループを形成する2個の可撓性の伝熱性リンク(FCL)、低温熱応動開閉器(CTSW)、及び伝熱棒(CB)を必要とする。小型化されたシステム800においては、機械的な中間面の数が減らされるため熱的性能が強化される。機械的な中間面における熱条件が、伝統的な熱応動開閉可能で振動絶縁されたシステム内の熱ゲインの大きなパーセンテージを占める。CB及び2個のFCLは、小型化されたシステム800のコイル構成805に使用される質量の小さい可撓性の薄壁の管と置換される。
更に、小型化されたシステム800は、広範囲の熱輸送距離に機能でき、(低温冷却機810のような)冷却源を低温の構成要素816から遠くに置くことを許す。コイル構成805は、質量が小さくかつ表面積が小さく、これにより管路125及び160を通しての寄生熱ゲインを減らす。小型化されたシステム800内の冷却源810の構成が、システム800の一体化及びパッケージングを容易にしかつ冷却源810の振動を減らす。これは赤外線センサーの応用において特に重要となる。一実施例においては、小型化されたシステム800は、25−40Kにおいて作動するネオンを用いて試験された。
図9A−9Cを参照すれば、熱輸送システム100は、調整可能な取り付けシステム又はジンバルシステム1005において実行することができる。これにおいては、主蒸発器115及び管路125、160、及び130の一部分は、縦軸1020の周りを±45゜の範囲内で回転できるように取り付けられ、また管路125、160、及び130の一部分は方位軸1025の周りを±220゜の範囲内で回転できるように取り付けられる。管路125、160、130は薄壁の管から形成されそして各回転軸の周りでコイル状にされる。システム1005は、低温望遠鏡のセンサーのような低温構成要素(又は低温冷却を必要とする熱源)を、凝縮器120、122の冷却用に結合された低温冷却器1010のような低温冷却源に結合する。冷却源1010は静止した宇宙船1060に置かれ、こうして低温望遠鏡の質量を減らす。管路125、130、160の回転を制御するためのモーターのトルク、システム1005の所要動力量、宇宙船1060のための制御の要求、及びセンサー1016の指向精度が改善される。低温冷却機1010及び放熱器又はヒートシンク165をセンサー1016から動かすことができ、センサー1016内の振動を減らす。一実施例においては、作動流体が窒素であるとき70−115Kの範囲内で作動するためにシステム1005が試験された。
熱伝達システム105は、医療用、又は設備を環境温度以下に冷却しなければならない用途に使用することができる。別の例として、環境ノイズを減らすために低温において作動する赤外線(IR)センサーを冷却するために熱伝達システム105を使用することができる。熱伝達システム105は、周囲温度以下に冷やされることが好ましい品目をしばしば収容する自販機を冷却するために使用することができる。熱伝達システム105は、ラップトップ型コンピューター、手持ち式コンピューター、又はディスクトップ型コンピューターのようなコンピューターのディスプレイ又はハードドライブのような構成部品を冷却するために使用することができる。熱伝達システム105は、自動車又は飛行機のような輸送機械の1個又はそれ以上の構成部品を冷却するために使用することができる。
その他の実施例も以下の請求項の範囲内にある。例えば、凝縮器120及びヒートシンク165は、例えば放熱器のような一体のシステムとして設計することができる。同様に、2次凝縮器122及びヒートシンク165を放熱器から形成することができる。ヒートシンク165は、(放熱器のような)受動的なヒートシンク或いは凝縮器120、122を能動的に冷却する低温冷却機とすることができる。
別の実施例においては、貯蔵器155の温度はヒーターを使用して制御される。更なる実施例においては、貯蔵器155は寄生熱を使って加熱される。
別の実施例においては、断熱材の同軸リングが形成され、そして液体管路125と2次流体管路160との間に置かれ、後者が断熱リングを囲む。
[蒸発器のデザイン]
蒸発器は、2相熱伝達システムにおける一体の構成要素である。例えば、図5A及び5Bに示されるように、蒸発器500は、コア510を囲む1次ウイック540と接触している蒸発器本体又は容器515を備える。コア510は作動流体用の流路を定める。1次ウイック540は、複数の周囲の流路又は蒸気溝545によりその周囲を囲まれる。通路545はウイック540と蒸発器本体515との間の境界面で蒸気を集める。通路545は蒸気出口550と接触し、この出口は、蒸発器115内で形成された蒸気を排出できるように凝縮器内に供給する蒸気管路内に供給する。
上述の蒸発器500及びその他の蒸発器は円筒形であり、即ち、蒸発器のコアは作動流体が通過する円筒通路を形成する。蒸発器の円筒形は熱獲得面が中空円筒である冷却用途に有用である。多くの冷却用途では、平面を有する熱源から熱を取り去って輸送することが必要である。この種の応用においては、蒸発器は、平面を有する熱源の設置面に適合するように平らな導電性のサドルを備えるように変更することができる。かかるデザインは、例えば特許文献10に示される。
蒸発器の円筒状の形は、LHP作動の熱力学的な制限(即ち、貯蔵器内への熱漏洩の最小化)に対する順応を容易にする。正常な平衡作動のために、LHPのサブクーリング量に起因するLHP作動の制限が必要である。更に、蒸発器の円筒形は、組立、取り扱い、機械加工、及び処理を比較的容易にする。
しかし、後述されるであろうように、蒸発器は、より自然に平らな熱源に取り付けるように平らな形に設計することができる。
[平面デザイン]
図10を参照すれば、熱伝達システム用の蒸発器1000は、蒸気障壁1005、液体障壁1010、蒸気障壁と液体障壁1010の内側との間の1次ウイック1015、蒸気除去通路1020、及び液体流路1025を備える。
蒸気障壁1005は1次ウイック1015と密に接触している。液体障壁1010は、液体障壁1010の内側の作動流体と接触し、作動流体は液体障壁1010の内側に沿ってのみ流れる。液体障壁1010は蒸発器の周囲を閉鎖し、液体流路1025を通る作動流体の組織化と分布とを支援する。蒸気除去通路1020は、1次ウイック1015の蒸発面1017と蒸気障壁1005との間の境界に置かれる。液体流路1025は、液体障壁1010と1次ウイック1015との間に置かれる。
蒸気障壁1005は、熱源に対する熱獲得面として作用する。蒸気障壁1005は、例
えば金属板のような伝熱性材料より作られる。蒸気障壁1005用に選ばれた材料は、典型的に、作動流体の内圧に耐えることができる。
蒸気除去通路1020は、通路1020の流体抵抗と、蒸気障壁1005を通って1次ウイック1015に入る熱条件とが釣り合うように設計される。通路1020は電食、機械加工、又はその他の適宜の方法で表面に形成することができる。
蒸気除去通路1020は、蒸気障壁1050の内側の溝として示される。しかし、選定された設計方針に従って幾つかの別の方法で設計し設けることができる。例えば、別の実施例によれば、蒸気除去通路1020は、1次ウイック1015の外面に設けられた溝であり、或いはこれらが1次ウイックの表面下にあるように1次ウイック1015内に埋設される。蒸気除去通路1020のデザインは、製造の容易さと便利さとを増すように、かつ次のガイダンスの一つ又はそれ以上にほぼ近いように選定される。
第1に、蒸気除去通路1020の水力学的直径は、1次ウイック1015の蒸発面107において作られる蒸気の流量を大きな圧力低下なしに扱うに十分であるべきである。第2に、熱源から1次ウイック1015の蒸発面への能率的な伝熱を提供するために、蒸気障壁1005と1次ウイック1015との間の接触面を最大化すべきである。第3に、1次ウイック1015と接触している蒸気障壁1005の厚さ1030を最小にすべきである。厚さ1030が増加すると1次ウイック1015の表面における蒸発が減少し、蒸気除去通路1020を通る蒸気の輸送が減少する。
蒸発器1000は別々の部品から組み立てることができる。或いは、蒸発器1000はウイックの両側に通路を形成するために特別の心金を有する二つの壁の間で1次ウイック1015をその位置で焼結させることにより単一部品として作ることができる。
1次ウイック1015は蒸発面1017を提供しかつ作動流体を液体通路1025から1次ウイック1015の蒸発面に圧送し又は供給する。
1次ウイック1015の大きさと設計には幾つかの考慮が含まれる。1次ウイック1015の熱伝導性は、蒸発面1017から1次ウイック1015を経て液体流路1025に至る熱漏洩を減らすに十分に低くすべきである。熱漏洩は、1次ウイック1015の直線寸法にも影響される。このため、1次ウイック1015の直線寸法は熱漏洩を減らすように適正に最適化されるべきである。例えば、1次ウイック1015の厚さ1019の増加は熱漏洩を減らす。しかし、厚さ1019の増加は作動流体の流れに対する1次ウイック1015の水力学的抵抗を大きくさせる。LHPの設計においては、1次ウイック1015による作動流体の水力学的抵抗は重要であり、これら要因の適正な釣り合いを取ることが重要である。
熱伝達システムの作動流体を駆動又は圧送する力は1次ウイックの蒸気側及び液体側の間の温度差又は圧力差である。圧力差は1次ウイックにより支持され、そしてこれは入ってくる作動流体の熱勘定の適正な管理により維持される。
液体は、凝縮器から液体戻り管路を通過して蒸発器に戻りかつ僅かにサブクーリングされる。一定量のサブクーリングが1次ウイックを通る熱漏洩及び周囲から貯蔵器に入る熱漏洩を液体戻り管路内で相殺する。液体のサブクーリングが蒸発器の熱勘定を維持する。しかし、蒸発器の熱勘定を維持するための別の有用な方法がある。
一つの方法は、蒸発器と環境との間の組織化された熱交換である。地上の用途に対してよく使用されるような平面型デザインを有する蒸発器においては、熱伝達システムは、貯
蔵器及び/又は蒸発器1000の液体障壁1010に熱交換用のファンを備える。これらファンの自然対流がサブクーリングを提供して熱伝達システムの凝縮器及び貯蔵器におけるストレスを減少させる。
貯蔵器の温度又は貯蔵器と1次ウイック1015の蒸発面1017との間の温度差が、熱伝達システムを通る作動流体の循環を支持する。ある種の熱伝達システムは、追加のサブクーリングを必要とする。要求量は、凝縮器が完全に封鎖された場合でも凝縮器の作り得る量より大きいことがある。
蒸発器1000の設計に当たっては3個の変数を管理することが必要である。第1に、液体流路1025の構成及び設計を決めることが必要である。第2に、液体流路1025からの蒸気の放出を考慮しなければならない。第3に、蒸発器1000は、液体が確実に液体流路1025を完全に満たすように設計すべきである。これら3個の変数は相互に関係し、従って効率的な熱伝達システムを形成するためにこれらを併せて考慮し最適化しなければならない。
説明されたように、蒸発器の液体側に入る熱漏洩と1次ウイックのポンピング能力との間の適正な熱勘定を得ることが重要である。この熱勘定の処理は、サブクーリングを提供する蒸発器の最適化とは無関係に行うことはできない。それは、蒸発器の設計の際に許容熱漏洩を大きくすると、凝縮器において作らねばならないサブクーリングが大きくなるためである。凝縮器が長くなると流体管路における水力学的損失が大きくなり、これはより良いポンピング能力を有する別のウイック材料を必要とする。
作動時において、熱源からの熱が蒸発器1000に加えられると、液体流路1025からの液体は1次ウイック1015及び蒸発器に入って蒸発し、蒸気除去通路1020に沿って自由に流れる蒸気を形成する。蒸発器1000に流入する液体は、液体流路1025により提供される。液体流路1025が、1次ウイック1015に、1次ウイック1015の蒸気側で蒸発した液体を置換するに十分な液体を供給し、1次ウイック1015の液体側で蒸発した液体を置換する。
蒸発器1000は2次ウイック1040を備えることでき、これは蒸発器1000の内側の相の管理を提供し、そして(前述のような)作動の臨界モードにおける1次ウイック1015の供給を支持する。2次ウイック1040は、液体流路1025と1次ウイック1015との間に形成される。2次ウイックは(図10に示されるような)メッシュスクリーンとし、或いは進歩した複雑なアーテエリイ、又はスラブ状のウイック構造とすることができる。更に、蒸発器1000は、1次ウイック1015と2次ウイック1040との間の境界面に蒸気放出通路1045を備えることができる。
1次ウイック1015を通る熱伝導が、誤った場所−蒸発器1000の内側でかつ液体流路1025の付近又はこの中で、作動流体の蒸発を開始させることがある。蒸気放出通路1045は、望ましくない蒸気をウイックから2相貯蔵器内に送る。
1次ウイック1015の細孔構造が液体に対する大きな抵抗を作る。このため、液体流路1025の数、形状、及び設計を最適にすることが重要である。この最適化の目標は蒸発面1017への均一な、又は均一に近い供給流量を支持することである。更に、1次ウイック1015の厚さ1019が減らされると、液体流路1025を更に間隔を空けることができる。
蒸発器1000は、蒸発器1000内のある特定の作動流体で運転するためにはかなりの蒸気圧を必要とすることがある。高い蒸気圧を有する作動流体の使用は、蒸発器の囲い
の圧力封じ込めによる幾つかの問題が発生する可能性がある。蒸発器の壁を厚くするような圧力封じ込めに対する伝統的な解は、常に有効であるとは限らない。例えば、かなりの平坦面積を有する平面型蒸発器においては、壁が厚くなり、このため温度差が大きくなって蒸発器の熱伝導性が悪化する。更に、圧力封じ込めによる壁の顕微鏡的な撓みでも壁と1次ウイックとの間の接触の損失を生じる。かかる接触の損失は蒸発器を通しての熱伝達に衝撃を与える。更に壁の顕微鏡的撓みは、蒸発器と熱源、更に外部に冷却装置との間の伝達に伴う困難を生ずる。
[環状デザイン]
図10−13を参照すれば、環状蒸発器1100は、1次ウイック1015がそれ自体をループ状に丸くなり環状を形成するように、平面型蒸発器1000を効果的にロール掛けすることにより形成される。蒸発器1100は、熱源が円筒状の外側形状を有する用途、又は熱源を円筒形に形成し得る用途に使用することができる。この環状の形は、圧力封じ込めに対する円筒体の強度と、円筒状に形成された熱源との可能な最良の接触のための湾曲した境界面とを組み合わせる。
蒸発器1100は、蒸気障壁1105、液体障壁1110、蒸気障壁1105と液体障壁1110の内側との間に置かれた1次ウイック1115、蒸気除去通路1120、及び液体流路1125を備える。液体障壁1110は1次ウイック1115及び蒸気障壁1105と同軸である。
蒸気障壁1105は1次ウイック1115と密に接触する。液体障壁1110は、作動流体が液体障壁1110の内側に沿ってのみ流れるように液体障壁1110の内側に作動流体を収容する。液体障壁1110は蒸発器の周りを閉鎖し、液体流路1125を通る作動流体の組織化と分布とを支援する。
蒸気除去通路1120は、1次ウイック1115の蒸発面1117と蒸気障壁1105との間の境界に置かれる。液体流路1125は液体障壁1110と1次ウイック1115との間に置かれる。蒸気障壁1105は熱獲得面として作用し、この面において作られた蒸気は蒸気除去通路1120により除去される。
1次ウイック1115は、確かな逆メニスチ(reverse menisci)蒸発を提供するように、液体障壁1110と蒸発器1110の蒸発障壁1105との間を満たす。
蒸発器1100は、液体障壁1110を低温状態にするために液体障壁1110と接触する熱交換フィン1150を装備することもできる。液体流路1125は液体入り口1155から液体を受け入れ、蒸気除去通路1120は蒸気出口1160に伸びてここに蒸気を提供する。
蒸発器1100は、1次ウイック1115に隣接する環状貯蔵器1165を備えた熱伝達システムにおいて使用することができる。貯蔵器1165は、貯蔵器1165を横切って伸びる熱交換フィン1150により低温状態にされる。貯蔵器1165を低温にすることにより、凝縮器におけるサブクーリングを行う必要なしに蒸発器の全面積を利用することが許される。貯蔵器1165及び蒸発器1100を低温にすることにより提供された超過冷却が、1次ウイック1115を通って蒸発器1100の液体側に入る寄生熱漏洩を補償する。
別の実施例においては、蒸発器の設計を逆にして、蒸発装置を外周部に置き液体戻り装置を内周部に置くことができる。
蒸発器1100の円筒状の形は、一つ又はそれ以上の次の利点又は追加の利点を提供できる。第1に、環状蒸発器1100における圧力封じ込めに伴う問題を減らし又は無くすことができる。第2に、1次ウイック1115を内部で焼結させる必要がなく、これにより1次ウイック1115の蒸気側及び液体側のより洗練された設計のために、より広い空間を提供することができる。
図14A−Hを参照すれば、液体入り口1455及び蒸気出口1460を有する環状蒸発器1400が示される。環状蒸発器1400は、蒸気障壁1700(図14G、14H、及び17A−D)、液体障壁1500(図14G、14H、及び17A−17D)、蒸気障壁1700と液体障壁1500の内側との間に置かれた1次ウイック1600(図14G、14H、及び16A−D)、蒸気除去通路1465(図14H、15A、15B)、及び液体流路1505(図14H)を備える。環状蒸発器1400は、蒸気障壁1700と液体障壁1500との間の間隔を確保するためのリング1800(図14G及び18A−D)、及び液体障壁1500と1次ウイック1600のための支持を提供する蒸発器1400の底部のリング1900(図14G、14H、及び19A−D)も備える。蒸気障壁1700、液体障壁1500、リング1800、リング1900、及びウイック1600は、ステンレス鋼で形成されることが好ましい。
蒸発器1400の上方部分(即ち、ウイック1600の上方)は膨張容積1470(図14H)を備える。液体障壁1500内に形成された液体流路1505は、液体入り口1455により供給される。ウイック1600は、蒸気除去通路1465から液体流路1505を分離する。この通路は、リング1900に形成された蒸気環状路1475(図14H)を経て蒸気出口1460に至る。蒸気通路1465は、以下詳細に説明されるように、蒸気障壁1700の表面に写真腐食することができる。
ここに明らかにされた蒸発器は、上述された特徴を具体化する限り、材料、寸法及び配置のいかなる組合せにおいても作動することができる。ここに説明された限界以外の制限は無い;蒸発器は適宜の形状、寸法、及び材料で作ることができる。設計上の制限は、適用可能な材料が互いに両立できること、及び作動流体が構造上の制限、腐食性、非凝結ガスの発生、及び使用寿命を考慮して選定されることだけである。
多くの地上用途に環状蒸発器1100を有するLHPを組み込むことができる。重力の場における環状蒸発器の方向定めは、用途の性質及び高温面の形状により予め定められる。
[周期的熱交換システム]
周期的熱交換システムは、熱交換システムのある領域における温度を制御するために1個又は複数個の熱伝達システムを有し構成することができる。周期的熱交換システムは、例えば、周期的熱交換システム、スターリング熱交換システム(スターリングエンジンとしても知られる)、又は空調システムのような熱力学サイクルを使って作動する適宜のシステムとすることができる。
図20を参照すれば、スターリング熱交換システム2000は環境に優しくかつ効率的な公知形式の冷凍サイクルを利用する。スターリングシステム2000は、4種の繰り返し作用;即ち、一定温度において熱を加える作用、一定体積において熱を排出する作用、一定温度において熱を排出する作用、及び一定体積において熱を加える作用の繰り返しをするように作動流体(例えば、ヘリウム)を管理することにより機能する。
スターリングシステム2000は、グローバルクーリング社のモデルM100B(グロ
ーバル・クーリング・マニュファクチャリング、94N.コロンバスロード、アテナ、オハイオ、Global Cooling Manufacturing, 94N. Columbus Rd., Athens, Ohio)より入手可能)のようなフリーピストンスターリングクーラー(FPSC)として設計される。FPSC2000は、AC電源入力2010を受け入れる直線運動モーター(図示せず)を収容している直線運動モーター部分2005を備える。FPSC2000は、熱受容器2015、再生機2020、及び熱排出機2025を備える。FPSC2000は、FOSCの運転中の振動を吸収するために直線運動モーター部分2005内に直線運動モーターの本体に結合された平衡質量2030を備える。FPSC2000は、充填ポート2035も備える。FPSC2000は図21のFPSC2100に示されるような内部構成要素を備える。
FPSC2100は、直線運動モーター部分2110内に収容された直線運動モーター2105を備える。直線運動モーター部分2110はピストン2115を収容し、このピストンは、一方の端部において平バネ2120に結合され、他方の端部においてディスプレーサー2125に結合される。ディスプレーサー2125は、それぞれ低温側及び高温側を形成する膨張空間2130及び圧縮空間2135と組み合う。熱受容器2015は低温側2130に取り付けられ、熱排出機は高温側2135に取り付けられる。FPSC2100も、FPSC2100の運転中の振動を吸収するために直線運動モーター部分2110に結合された平衡質量2140も備える。
図22も参照すれば、一実施例においては、FPSC2200は、銅スリーブで作られた熱排出機2205及び銅スリーブで作られた熱受容器2210を備える。熱排出機2205は、166cmの熱排出面積を提供し得る約100mmの外径(OD)と約53mmの幅とを有し、温度範囲20−70℃で運転したとき熱流量6W/cmを提供できる。熱受容器2210は、115cmを提供する約100mmのODと約37mmの長さとを有し、温度範囲−30−5℃において5.2W/cmの熱流量を提供する。
略述すれば、運転の際、FPSCは(例えば、ヘリウムガスのような)冷媒で満たされ、これはピストンとディスプレーサーとの組合せ運動により前後に往復動させられる。理想的なシステムにおいては、熱エネルギーが熱排出機により環境に排出され、同時に、冷媒がピストンにより圧縮されそして冷媒の膨張時に熱エネルギーが熱受容器を経て環境から取り入れられる。
図23を参照すれば、熱力学システム2300は、周期的熱交換システム2305(例えばシステム2000、2100、2200)のような周期的熱交換システム、及び周期的熱交換システム2305の部分2315に熱的に結合された熱伝達システム2310を備える。周期的熱交換システム2305は円筒状であり、熱伝達システム2310は部分2315から熱を排出するために周期的熱交換システム2305の部分2315を取り巻く形にされる。この実施例においては、部分2315は周期的熱交換システムの高温側(即ち、熱排出機)である。熱力学システム2300は周期的熱交換システム2305の高温側に置かれたファン2320も備え、熱伝達システムの凝縮器上に送風し、追加の対流冷却を提供する。
周期的熱交換システム2305の低温側2335(即ち、熱受容器)は、サーモサイフォン2345のCO環流器2340に熱的に結合される。サーモサイフォン2345は、ファン2355により熱交換器2350を横切るように強制される熱力学システム2300内の空気を冷却するように構成された冷温側熱交換器2350を備える。サーモサイフォンは、環流器内の液体の自然循環と冷却とを許す冷却用機関(この場合は、熱交換器2350)に連結されたチューブの閉鎖ループシステムである。
図24を参照すれば、別の実施例においては、熱力学システム2400は、周期的熱交換システム2405(例えば、システム2000、2100、2200)のような周期的熱交換システム、及び周期的熱交換システム2405の高温側2415に熱的に結合された熱伝達システム2410を備える。熱力学システム2400は、周期的熱交換システム2405の低温側2425に熱的に結合された熱伝達システム2420を備える。熱力学システム2400はファン2430、2435も備える。ファン2430は高温側2415に置かれ、空気を強制して熱伝達システム2410の蒸発器を通過させる。ファン2435は低温側2425に置かれ、空気を強制して熱伝達システム2420の凝縮器を通過させる。
図25を参照すれば、一実施例においては、熱力学システム2500は、周期的熱交換システム2510のような周期的熱交換システムに結合された熱伝達システム2505を備える。熱伝達システム2505は、周期的熱交換システム2510の高温側2515を冷却するために使用される。熱伝達システム2505は環状蒸発器2520を備え、この蒸発器は、膨張容積(又は貯蔵器)2525、液体出口2535と凝縮器2540の液体入り口との間の連通を提供する液体戻り管路2530を備える。熱出口システム2505は、蒸発器2520の蒸気出口と凝縮器2540の蒸気入り口2550との間の連通を提供する蒸気管路2545も備える。
凝縮器2540は滑らかな壁のチューブから構成され、チューブ外側における熱交換を強化するために熱交換用のフィン2555が装備される。
蒸発器2520は、蒸気障壁2565と液体障壁2570との間に挟まれかつ液体と蒸気とを分離している1次ウイック2560を備える。液体障壁2570は、障壁2565の外側面に沿って形成された熱交換フィン2575により低温状態にされる。熱交換フィン2575は、貯蔵器2525及び蒸発器2520の液体側全部をサブクーリングする。蒸発器2520の熱交換フィン2575は、凝縮器2540の熱交換フィン2555とは別に設計することができる。
液体戻り管路2530が1次ウイック2560の上方に置かれた貯蔵器2525内に延び、液体戻り管路2530及び1次ウイック2650と蒸気障壁2565との境界面の蒸気戻り通路からの気泡がある場合はこれを貯蔵器2525内に放出する。熱伝達システム2505用の典型的な作動流体は(限定するものではないが)メタノール、ブタン、CO、プロピレン、及びアンモニアを含む。
蒸発器2520は周期的熱交換システム2510の高温側2515に取り付けられる。一実施例においては、この取付けは、蒸発器2520が周期的熱交換システム2510の一体部品であるように一体化する。別の実施例においては、取付は非一体式であり、蒸発器2520を高温側2510の表面にクランプするようにすることができる。熱伝達システム2505は、単純なファン2580により提供し得る強制対流シンクにより冷却される。或いは、熱伝達システム2505は自然対流又は通風対流により冷却される。
最初に、液相の作動流体が、蒸発器2520の下方部分、液体戻り管路2530、及び凝縮器2540内で集められる。毛管力のため1次ウイック2560が濡らされる。熱が適用されると(例えば、周期的熱交換システム2510が作動すると)直ちに1次ウイック2560が蒸気を作り始め、この蒸気は蒸発器2520(蒸発器1100の蒸気除去通路1120と同様な)の蒸気除去通路を通り、蒸発器2520の蒸気出口を通り蒸気管路2545内に移動する。
次いで、蒸気は凝縮器2540の上方部分において凝縮器2540に入る。凝縮器25
40は蒸気を液体に凝縮させ、この液体は凝縮器2540の下方部分に集められる。貯蔵器2525と凝縮器2540の下方部分との間の圧力差のため、液体は貯蔵器2525内に強制される。貯蔵器2525からの液体は、蒸発器2520の液体流路に入る。蒸発器2520の液体流路は蒸発器1100の通路1125と同様に構成され、蒸発した液体の適切な液体置換を提供するように適切な寸法にされかつ位置決めされる。1次ウイック2560により作られた毛管圧力は、LHPの全圧力低下に抵抗しかつ気泡が1次ウイック2560を通って液体流路に向かって動くことを防止するに十分である。
上述の低温状態にすることが環状体の熱交換面の表面積対流体流路の表面積の増加により生ずる1次ウイック2560を横切る熱漏洩の増加を補償するに十分な場合は、蒸発器2520の流体流路は単純な環状体で置換することができる。
図26−28を参照すれば、熱伝達システム2600は、周期的熱交換システム2610に結合された蒸発器2605及び蒸発器2605に結合された膨張容積2615を備える。蒸発器2605の蒸気通路が、凝縮器2630の一連の通路2625に供給する蒸気管路2620に供給する。凝縮器2630からの凝縮した液体は液体戻り管路2635に集められる。熱伝達システム2600は、凝縮器2630に熱的に結合されたフィン2640も備える。
蒸発器2605は、蒸気障壁2700、液体障壁2705、蒸気障壁2700と液体障壁2705の内側との間に置かれた1次ウイック2710、蒸気除去通路2715、及び液体流路2720を備える。液体障壁2705は、1次ウイック2710及び蒸気障壁2700と同軸である。液体流路2720は、液体戻り通路2725及び蒸気出口2730内に供給する蒸気戻り通路2715により供給される。
蒸気障壁2700は1次ウイック2710と密に接触する。液体障壁2705は、作動流体が液体障壁2705の内側に沿ってのみ流れるように液体障壁2705の内側に作動流体を収容する。液体障壁2705は蒸発器の囲いを閉鎖し、液体流路2720を通る作動流体を組織化し分布させる。
一実施例においては、蒸発器2605は高さが約50.8mm(2インチ)、そして膨張容積2615は高さ約25.4mm(1インチ)である。蒸発器2605及び膨張容積2615は、直径101.6mm(4インチ)の周期的熱交換システム2610の一部分の周りに巻かれる。蒸気管路2620は、半径が3.175mm(1/8インチ)である。周期的熱交換システム2610は約58個の凝縮通路2625を備え、各凝縮通路2625は長さ50.8mm(2インチ)及び半径0.305mm(0.012インチ)を有し、通路2625は蒸発器2630の幅が約1016mm(40インチ)となるように広げられる。液体戻り通路2725は1.588mm(1/16インチ)の半径を持つ。(凝縮器2630とフィン2640を備えた)熱交換器2800は、約1016mm(40インチ)の長さでありかつ内側ループ及び外側ループに巻かれ(図30、33及び34参照)、外径約203.5mm(8インチ)の円筒状熱交換器を提供する。蒸発器2605は、蒸気障壁2700と液体障壁2705とにより定められた約3.175mm(1/8インチ)の断面幅2750を持つ。蒸気除去通路2715は、約0.508mm(0.020インチ)の幅と約0.508mm(0.020インチ)の深さとを有し、そして25.4mm(1インチ)当たり25個の通路を造るように互いに約0.508mm(0.020インチ)だけ離される。
上述のように、(システム2310のような)熱伝達システムは、周期的熱交換システムの(部分2315のような)部分に熱的に結合される。熱伝達システムとこの部分との間の熱的結合は適宜適切な方法によることができる。一実施例において、熱伝達システム
の蒸発器が周期的熱交換システムの高温側と熱的に結合された場合は、蒸発器は高温側を囲みかつこれと接触することができ、更に熱的な結合は高温側と蒸発器との間に塗布されたサーマルグリスコンパウンドにより行うことができる。別の実施例において、熱伝達システムの蒸発器が周期的熱交換システムの高温側に熱的に結合された場合、蒸発器は、周期的熱交換システムの高温側の中に蒸気直接通路を形成することにより、周期的熱交換システムの高温側と一体に構成することができる。
図30−32を参照すれば、熱伝達システム3000は、周期的熱交換システム3005の周りに一括される。熱伝達システム3000は、蒸発器3015を囲んでいる凝縮器3010を備える。蒸発した作動流体は、凝縮器3010に連結された蒸気出口3020を通って蒸発器3015を出る。凝縮器3010はループ状に丸くされそして接合点3025においてそれ自体の内側に二重になって戻る。
周期的熱交換システム3005は、その熱放出面3100を蒸発器3015により囲まれる。蒸発器3015は、熱除去面3100と密に接触する。冷凍組立体(これは周期的熱交換システム3005と熱伝達システム3000との組合せである)がチューブ3205の端部に取り付けられ、チューブ3205の端部にフィン3210が取り付けられ、空気を凝縮器3010のフィン3030を経て排出通路3035に強制する。
蒸発器3015はウイック3215を有し、ここで作動流体は熱除去面3100からの熱を吸収して液相から蒸気層に変化する。熱伝達システム3000は、膨張容積を提供する蒸発器3015の頂部の貯蔵器3220を備える。図面を簡単にするために、蒸発器3015は、この図面においては、単純にハッチされたブロックで示され内部の詳細は示されない。かかる内部詳細は、この説明の他の場所で説明される。
蒸気になった作動流体は、蒸気出口3020を通って蒸発器3015から出て凝縮器3010の蒸気管路3040に入る。作動流体は蒸気管路3040から流下し、凝縮器3010の通路3045を経て液体戻り管路3050に至る。作動流体が凝縮器3010の通路3045を通って流れるとき、これは、フィンの間を通過している空気にフィン3030を通して熱が失われ、蒸気相から液相に変化する。凝縮器3010のフィン3030の間を通過する空気は排出通路3035を経て流れ去る。液化した作動流体(及び有り得る幾分かの未凝縮蒸気)は、液体戻り管路3050から液体戻りポート3055を通って蒸発器3015内に戻る。
図33及び34を参照すれば、熱輸送システム3300は周期的熱交換システム3302の一部分を囲み、一方、周期的熱交換システムは排出通路3305により囲まれる。熱輸送システム3300は、周期的熱交換システム3302を囲む上方部分を有する蒸発器3310を備える。蒸気ポート3315が、蒸発器3310を凝縮器3320の蒸気管路3312に連結する。蒸気管路3312は外側部分を備え、この部分は、蒸発器3310の周りを回り、次いで結合部3325においてそれ自体の上に二重になるように戻り、蒸発器3310を反対方向に回って戻る内側領域を形成する。熱輸送システム3300は、凝縮器3320上の冷却用フィン3330も備える。
熱輸送システム3300は、凝縮した作動流体用を、凝縮器3320の液体管路3405から蒸発器3310に戻す経路を提供する液体戻りポート3400も備える。
上述のように、幾つかの代置可能な実施例の一つにより、蒸発器3310と周期的熱交換システムの熱排出面3302との間の境界面を具体化することができる。
図35を参照すれば、一実施例においては、蒸発器3500は、周期的熱交換システム
3505の熱排出面3502上で滑る。蒸発器3500は、蒸気障壁3510、液体障壁3515、及び障壁3510と3515との間に挟まれたウイック3520を備える。ウイック3520には蒸気通路3525が設けられ、更に液体障壁3515には、明瞭のため単純化された形式で示される液体流路3530が形成される。
蒸発器3500は周期的熱交換システム3050上で滑り、そして(図36に示される)クランプ3600の使用により定位置に保持することができる。熱伝達を助けるために、周期的熱交換システム3050と蒸発器3500の蒸気障壁3510との間の熱伝導性グリス3535が配置される。別の実施例においては、蒸気通路3525は、ウイック3520にではなくて蒸気障壁3510に形成される。
図37を参照すれば、別の実施例においては、蒸発器3700は、周期的熱交換システム3705の熱排出面3702上に締まり嵌めで適合する。蒸発器3700は、蒸気障壁3710、液体障壁3715、及び障壁3710との3715との間に挟まれたウイック3720を備える。蒸発器3700は、周期的熱交換システム3705の熱排出面3702と締まり嵌めをするような寸法にされる。
蒸発器3700は、未加熱の熱排出面3702上で滑り得るようにその内径が広がるように加熱される。蒸発器3700の温度が低いときは、周期的熱交換システム3705上に締まり嵌めで固定するように引き締まる。適合のきつさのため、熱伝導を強化するための熱伝導性グリスは不要である。ウイック3720には蒸気通路3725が設けられる。別の実施例においては、ウイック3720の代わりに蒸気障壁3710に蒸気通路が形成される。明瞭のため単純化された形式においては、液体流路3730は液体障壁3715に形成される。
図38を参照すれば、別の実施例においては、蒸発器3800は周期的熱交換システム3805の熱排出面3802上に適合し、蒸発器3800内の前述された諸部品は、ここでは熱排出面3802内に一体に形成される。特に、蒸発器3800及び熱排出面3802は、一体化された組立体として一緒に構成される。熱排出面3802は蒸気通路3825を有するように変更され、この方法において、熱排出面3802は蒸発器3800の蒸気障壁として作用する。
蒸発器3800は、変更された熱排出面3802の周りに形成されたウイック3820と液体障壁3815を備え、ウイック3820と液体障壁3815とは熱排出面3802と一体に接合されて封鎖された蒸発器3800を形成するように熱排出面3802に一体に接合される。液体流路3830は、明瞭にするために単純化された形で描かれる。この方法で、一体化された蒸発器を有するハイブリッド形周期的熱交換システムが形成される。この一体構造は、周期的熱交換システムと蒸発器との間の熱抵抗が小さくなるため、クランプ式構造及び締まり嵌め構造と比較して強化された熱的性能を提供する。
図29を参照すれば、グラフ2900及び2905は、熱伝達システムにより冷却される周期的熱交換システムの部分の表面の最高温度、及び熱伝達システムと冷却される周期的熱交換システムのその部分との間の境界の面積の間の相互関係を示す。最高温度は熱の最大排出量を示す。グラフ2900において、前記部分と熱伝達システムとの間の境界はサーマルグリスコンパウンドにより仕上げられる。グラフ2905においては、熱伝達システムは前記部分と一体に作られる。
示されるように、空気流量が毎分8.5m(300ft)の場合、境界がサーマルグリス境界であるときは、最大熱排出量は、熱交換面積2910(例えば、9.29m(100ft))により、熱放出面の最高温度2907(例えば70℃)内に落ちるで
あろう。熱放出面内に蒸気通路を直接形成することにより蒸発器が前記部分と一体に構成されたときは、この熱放出面は、かなり小さい熱交換面積によりサーマルグリス境界の熱放出面の最高温度以下で作動するであろう。
図39を参照すれば、蒸発器3900にはフィン3905が形成され、これが、空気又は環境と凝縮器3900の蒸気管路3910との間の熱の連絡を提供する。蒸気管路3910は、凝縮器3900内に置かれた蒸発器3920に連結する蒸気出口3915と組み合う。
図40−43を参照すれば、一実施例においては、凝縮器3900は積層にされ、そして、蒸気ヘッド3925と液体ヘッド3930との間を凝縮器3900の平板4000を通って延びる流路が形成される。積層の凝縮器の製造に使用するに適した材料は銅である。積層構造の凝縮器3900は内部に形成された流体流路4205(想像線で示される)を有するベース4200を備え、一番上の層4210はベース4200に接合され流体流路4205を覆いかつ封鎖する。流体流路4205は、ベース4200に形成された溝として設計され、そして一番上の層4210の下に封鎖される。流体流路4205用の溝は、薬品腐食、電気腐食、機械加工、又は放電加工により形成することができる。
図44及び45を参照すれば、別の実施例においては、凝縮器3900は押し出し成型され、凝縮器3900の平板4405を通って小さい流路4400が伸びる。かかる押し出し成型の凝縮器における使用に適切な材料はアルミニウムである。押し出し成型され微小通路を有する平板4405は、蒸気ヘッダー4410と液体ヘッダー4415との間を伸びる。更に、平板4405の両側に波形のフィン材料4420が接合される(例えば、ロウ付け又はエポキシで固着される)。
図46を参照すれば、周期的熱交換システム4605と組み合わせられた熱伝達システム4600の一方の側の断面図が示される。この図は、熱輸送システムを特に小型にパッケージングするための相対寸法を示す。この図においては、フィン4610は、図を容易にするために位相を90°外して描かれる。直径101.6mm(4インチ)の周期的熱交換システム4605の熱放出面4615を冷却するために、蒸発器4620は、6.35mm(0.25インチ)の厚さを有し、また凝縮器の半径方向の厚さは44.45mm(1.75インチ)である。これが、パッケージ(熱伝達システム4600と203.2mm(8インチ)の周期的熱交換システム4605との組み合わせ)の全体寸法を提供する。
説明されたように、熱伝達システムに使用される蒸発器にはウイックが装備される。熱伝達システムの蒸発器内でウイックが使用されるため、凝縮器を、蒸発器に関し、及び重力に関して任意の位置に置くことができる。例えば、凝縮器を、蒸発器の(重力の方向に関して)上方に、蒸発器の(重力の方向に関して)下方に、或いは蒸発器に隣接して置くことができ、これにより重力の方向に関して蒸発器と同じにすることができる。
請求項の範囲内にその他の実施例がある。
以上の数種の実施例において用語スターリングエンジン、スターリング熱交換システム、及びフリーピストンスターリングクーラーが引用されたことに注意すべきである。しかし、これら実施例に関して説明された特徴及び原理は、機械エネルギーと熱エネルギーとの間の変換をなし得るその他の機械に適用することができる。
更に、上述された特徴及び原理は、あるサイクル、即ち最終的にその最初の状態に戻る一連の変換を受け得る熱力学的システムに適用することができる。サイクル中の各変換が
可逆であるならば、このサイクルは可逆であり、熱の変換は反対方向において発生し、なされた仕事は符号が切り替わる。最も単純な可逆サイクルはカルノサイクルであり、これは2個の熱貯蔵器により熱を交換する。
[製造]
図47を参照すれば、熱力学システム4700は、例えば周期的熱交換システム4705のような熱源、及び周期的熱交換システム4705の部分4715に熱的に結合された熱伝達システム4710を備える。熱伝達システム4710は、例えば、図11の環状蒸発器のような環状蒸発器4713を有し設計される。蒸発器4713は、部分4715から熱を排出するように周期的熱交換システム4705の部分4715を囲むような形状にされる。熱力学システム4700は、熱伝達システム4710の凝縮器4712上方で空気を経路5100(図51)に沿うように強制して追加の対流冷却を提供するように位置決めされたファン4720も備える。
図48−51も参照すれば、熱伝達システム4710は、液体を凝縮器4712から蒸発器4713に圧送する液体管路4800、及び蒸気を凝縮器4712内に送るための蒸気管路4805を備える。熱伝達システムの作動の説明は、ここでは繰り返さない。熱伝達システム4710は、要求に応じた追加の圧力封じ込めのため、ポート4812を経て蒸気管路4805に結合された貯蔵器4810を備えることもできる。特に、貯蔵器4810は、前述と同様に熱伝達システム4710の容積を増加させる。
示されるように、周期的熱交換システム4705は円筒形である。周期的熱交換システム4705は、低温側4735、即ち、熱受容器、及び高温側、即ち、熱放出器又は部分4715を備え、これは蒸発器4713により囲まれる。
図52を参照すれば、周期的熱交換システム4705の低温側4735は、サーモサイフォン4745の還流側4740に熱的に組み合わせられる。サーモサイフォン4745は低温側熱交換器4750を備え、この交換器は、サーモサイフォンファン(図50及び52には示されないが、熱交換器4750に隣接して取り付けられる)により熱交換器4750を横切るように強制される熱力学システム内の空気を冷却するように構成される。サーモサイフォンファンは経路5000に沿って空気をサーモサイフォン内に吹き込み、更に経路5005に沿ってサーモサイフォンから吹き出す(図50)。サーモサイフォンは、還流側4740から熱交換器4750に至る蒸気管路5200、及び熱交換器4750から還流側4740に至る液体管路5205を備える。低温側4735において加熱された蒸気は管路5200から熱交換器を通って流れ、ここで凝縮されそしてサーモサイフォンファンにより冷却される。凝縮した液体は管路5205を経て還流器4740に戻る。
図48及び図53A−Eも参照すれば、蒸発器4713は、外側のサブ組立体により囲まれたウイックサブ組立体5300を備える。外側サブ組立体は、外側リング又は液体障壁5305及びサブクーラー5310を備える。サブクーラー5310は、液体障壁5305からの熱の放散を支援するフィンのアレイである。ウイック組立体5300は、内側リング、又は例えば、図14A−H、15A、15B、及び17A−Dの蒸気障壁1700のような蒸気障壁5315である。ウイック組立体5300は、図14G、14H、及び16A−Dのウイック1600のようなウイック5320を備える。蒸気障壁5315は、例えば図14A−H、15A、15B、及び17A−Dの通路1465のような蒸気除去通路5325を備える。蒸気障壁5315は、ウイック5320により囲まれる。
蒸発器1400に関して上述されたように、一実施例においては、ウイック5320及び蒸気障壁5315はステンレス鋼で作られる。ウイック5320は、製造前に、約9.
8ミクロンの微孔半径、約105.18mm(4.141インチ)の外径、約101.22mm(3.985インチ)の内径、及び約44.45mm(1.75インチ)の長さを持つ。蒸気障壁5315は、例えば、各通路が半径約0.635mm(0.025インチ)を有する半円形として形成された蒸気除去通路5325を186個持つ(図53B)。蒸気障壁5315は約0.889mm(0.035インチ)の厚さを持つ。
液体障壁5305は、例えば、図14A−Hの障壁1500の液体流路1505のような液体流路5330を1個又は複数個持つ。液体流路5330は、障壁5305の内面に沿って形成される。液体障壁5305は、液体に追加の対流冷却を提供するように、障壁5305の外面に沿って形成された冷却用通路5335も備えることができる。液体障壁5305は、液体管路4800から液体を受け入れるための液体ポート5340も備える。
液体障壁5305はステンレス鋼で作ることができ、そして各液体通路5330が半径約0.762mm(0.030インチ)を有する通路5330を7個持つことができる。液体障壁5305は、製造前に、約104.125mm(4.24インチ)の外径、約104.902mm(4.13インチ)の内径、及び約42.925mm(1.69インチ)の長さを持つことができる。
サブクーラー5310は、内部本体5350を囲むフィン5345のアレイを備える。フィン5345及び内側本体5350は、蒸気管路4805用の開口5355、及び貯蔵器ポート4812用の開口5360を備える。サブクーラー5310は、銅又はその他の適切な熱伝導性金属から作ることができる。サブクーラー5310は、例えば119個のフィンを有するように設計することができる。内側本体5350は、例えば、約107.95mm(4.25インチ)の外径を持つことができ、また39.878mm(1.578インチ)の長さを持つことができる。
蒸発器4713は、以下、より詳細に示されるように液体障壁5305の縁に封着された貯蔵器板5365(図53E)も備える。貯蔵器板5365は貯蔵器4810及び蒸気管路4805と連通している。
図54を参照し、図47の熱力学システム4700を製造するための手順5400が実行される。最初に、ウイックサブ組立体5300(即ち、蒸気障壁5315とウイック5320)が作られる(ステップ5405)。次に、液体障壁5305が作られる(ステップ5410)。次に、外側サブ組立体(即ち、液体障壁5305とサブクーラー5310)が作られ(ステップ5415)、そして蒸発器本体を形成するために、作られた外側サブ組立体がウイック組立体と連結される(ステップ5420)。次に、蒸発器4713を形成するために蒸発器本体が仕上げられ(ステップ5425)、そして蒸発器4713が熱源(例えば、周期的熱交換システム)と組み合わせられる(ステップ5430)。
図55を参照し、ウイックサブ組立体5300を作るための手順5405が実行される。まず、ウイックサブ組立体5300が組み立てられる(ステップ5500)。ウイックサブ組立体5300の組み立ては、蒸気障壁5315を形成する材料に蒸気除去通路5325を形成することを含む(図15A及びBに蒸気障壁5315の形成に使用される材料が示される)。例えば、蒸気除去通路5325は、この材料内に写真腐食することができる。写真腐食された材料は、蒸気障壁5315を形成するために円筒形に巻かれ、次いでその縁が溶接される。適切な長さに切断され、巻かれ、そして蒸気障壁5315の周りに形成されたウイック材料からウイック5320が形成される。ウイック5320は蒸気障壁5315上に機械的に押しつけられ、ウイック5320と蒸気障壁5315との間をよく適合させ、そしてウイック5320と障壁5315との間の空間を減らし、これによりウイック5320と蒸気障壁5315との間の熱伝達を良くする。次に、ウイックがその継ぎ目において溶接され完成した円筒形を形成する。
別の実施例においては、ウイック5320は、ウイック5320及び障壁5315に使用される材料の熔融温度以下の温度でウイック5320と障壁5315とを加熱することにより蒸気障壁5315上に焼結される。この加熱中、ウイック5320及び障壁5315に圧力を加えて焼結接合の形成を助けることができる。焼結は、ウイック5320と蒸気障壁5315との間の熱伝達を更に改良するために使用することができる。
ウイックサブ組立体5300が組み立てられた(ステップ5500)後、ウイックサブ組立体は熱収縮され、ステップ5420における外側サブ組立体との適正な接合に要するように確実に丸くされる。まず、熱収縮工程中に、ウイックサブ組立体5300が加熱される(ステップ5505)。一実施例においては、サブ組立体5300は、サブ組立体を460℃±15℃に加熱する炉5600(図56A及びBに示される)内に置かれる。次に、同じく図56Aに示されるように、温度制御ブロック5605を、その外径が加熱されたサブ組立体5300の内径より小さい温度に冷却する(ステップ5510)。温度制御ブロック5605は液体窒素を使って冷却することができる。図56C及びDを参照すれば、冷却された温度制御ブロック5605が加熱されたウイックサブ組立体5300の中に挿入される(ステップ5515)。次に、図56Eに示されるように、制御ブロック5605が挿入される(ステップ5515)と、ウイックサブ組立体5300から熱が奪われ、温度制御ブロック5605の温度が上昇し、ウイックサブ組立体5300の温度が安定する(ステップ5520)。ウイックサブ組立体5300の温度が安定した(5520)後、ウイックサブ組立体5300の外径が要求されるように丸くなっていることを確かめるためにウイックサブ組立体5300が検査される(ステップ5525)。
図57を参照し、液体障壁5305を作るための手順5410が行われる。最初に、ほぼ円筒の形状(図53C)を形成するために、材料を丸くし、次いで材料を継ぎ目で溶接することにより液体障壁5305が形成される(ステップ5700)。次いで、溶接された材料は、液体流路5330を形成するためにその内側面に写真腐食が行われ、更に冷却用の溝5335を形成するためにその外側面に写真腐食が行われる(図53C)。
形成された液体障壁5305は、ステップ5415において、外側サブ組立体を正しく作るために必要なように確実に丸くするために熱収縮される。熱収縮工程中、まず液体障壁5305が加熱される(ステップ5705)。一実施例においては、液体障壁5305が、障壁5305を460℃±15℃に加熱する炉5800(図58A及びBに示される)内に置かれる。次に、図58Aにも示されるように、温度制御ブロック5805を、その外径が蒸気障壁5305の内径より小さい温度に冷却する(ステップ5710)。温度制御ブロック5805は、液体窒素を使用して冷却することができる。図58C及びDを参照すれば、冷却された温度制御ブロック5605は、加熱された液体障壁5305内に挿入される(ステップ5715)。次に、図58Eに示されるように、制御ブロック5805が挿入されると、液体障壁5305から熱が除去され、温度制御ブロック5805の温度が上昇し、液体障壁5305の温度は安定する(ステップ5720)。液体障壁5305の温度が安定した後、液体障壁5305は、障壁5305の外径が要求されたように丸いことを確かめるために検査される(ステップ5725)。
図59を参照し、外側サブ組立体、即ち、液体障壁5305とサブクーラー5310を作るための手順5415が行われる。まず、サブクーラー5310が加熱される(ステップ5900)。一実施例においては、サブクーラー5310は、サブクーラー5310を235℃±15℃に加熱する炉6000(図60A及びBに示される)内に置かれる。次に、同じく図60A及びBに示されるように、温度制御ブロック5805、及びブロック
5805に熱的に結合された液体障壁5305を、障壁5305の外径がサブクーラー5310の内径より小さい温度に冷却する(ステップ5905)。例えば、液体障壁5305を約−120℃以下に冷却することができる。温度制御ブロック5805は液体窒素を使って冷却することができる。図60Cを参照すれば、冷却された温度制御ブロック5805及び液体障壁5305が加熱されたサブクーラー5310の中に挿入され、外側サブ組立体6001を形成する(ステップ5910)。次に、図60Dに示されるように、制御ブロック5805が挿入される(ステップ5910)と、サブクーラー5310から熱が奪われ、温度制御ブロック5805の温度が上昇し、外側サブ組立体6001の温度は安定する(ステップ5915)。外側サブ組立体6001の温度が安定した(5915)後、図60Eに示されるように、液体障壁5305から温度制御ブロック5805が取り出される(ステップ5920)。
次に、図60F及びGを参照し、外側サブ組立体6001の種々の部品が組み付けられる(ステップ5925)。第1に、図60Fに示されるように、貯蔵機板6005が液体障壁5305に取り付けられかつサブクーラー5310に隣接される。板6005は、溶接継ぎ目6010を形成するように、板6005を障壁5305上に溶接することにより取り付けることができる。第2に、図60Gに示されるように、液体管路4800が、例えば溶接により、液体障壁5305に封着される。組み立て完了後、継ぎ目が封鎖されたこと及び障壁5305の内径が工程中にウイックサブ組立体と互いに適合するに要求されるように丸くされたことを確かめるために、外側サブ組立体及び全ての溶接継ぎ目が検査される(ステップ5930)。
図61を参照し、蒸発器本体を形成するために外側サブ組立体とウイックサブ組立体とを連結するための手順5420が行われる。一般に、この工程中、外側サブ組立体6001は、諸部品が正しく確実に連結されるようにウイックサブ組立体5300上に熱収縮される。最初に、外側サブ組立体6001が加熱される(ステップ6100)。一実施例においては、外側サブ組立体6001は、外側サブ組立体6001を350℃±10℃に加熱する炉6200(図62Aに示される)内に置かれる。次に、図62Bに示されるように、温度制御ブロック5605を、ウイックサブ組立体5300の外径が加熱された外側サブ組立体6001の内径より小さい温度に冷却する(ステップ6105)。温度制御ブロック5605は液体窒素を使って冷却することができる。図62C及びDを参照すれば、冷却された温度制御ブロック5605及びウイックサブ組立体5300が加熱された外側サブ組立体6001の中に挿入され、蒸発器本体6101を形成する(ステップ6110)。次に、図62Dに示されるように、制御ブロック5605及びウイックサブ組立体5300が挿入されると、外側サブ組立体6001から熱が奪われ、温度制御ブロック5605の温度が上昇し、蒸発器本体6101の温度は安定する(ステップ6115)。図62Eを参照すれば、蒸発器本体6101の温度が安定した後、熱収縮工程が成功したことを確かめるために、蒸発器本体6101が検査される。
図63を参照し、蒸発器4713を形成するために蒸発器本体610を仕上げるための手順5425が実行される。図49及び64を参照し、蒸気ポートが蒸発器本体6101に組み付けられる(ステップ6300)。例えば、容積板6400が液体障壁5305に留められ、そしてウイック5320及びチューブが貯蔵機板6005及び容積板6400に溶接される。貯蔵機4810は貯蔵器板6005に溶接され、蒸気障壁板6405は貯蔵機板6005及びウイックサブ組立体5300に溶接される。キャップ6410及び6415がそれぞれ容積板6400及び蒸気障壁板6405の上に置かれる。次に、蒸発器本体6101が検査され試験され(ステップ6305)、次いで追加の諸部品が蒸発器本体6101に取り付けられる(ステップ6310)。例えば、蒸気管路4805がキャップ6410に溶接され、キャップ6410は溶接中に曲げ得るように必要なように機械加工される。キャップ6410は容積板6400及び蒸気障壁板5315に溶接され、キャップ6415は貯蔵機板6005及び蒸気障壁5315に溶接される。次に、蒸発器本体6101が漏洩に対して検査される(ステップ6315)。
図65を参照し、熱源又は周期的熱交換システム4705に蒸発器4713を結合するための手順5430が行われる。最初に、蒸発器4713が熱源の上に確実に適合するに要するように、熱源の外径が機械加工される(ステップ6500)。次に、図66A及びBを参照し、蒸気管路及び流体管路を蒸発器本体に溶接し次いで適切な整列用システムの使用により蒸発器4713とシステム4705とを整列させることにより蒸発器4713が作られる(ステップ6505)。
次いで、蒸発器4713がシステム4705上に熱収縮され諸部品を正しく結合させる。始めに、蒸発器4713が加熱される(ステップ6510)。一実施例においては、蒸発器4713は、蒸発器4713を約375℃に加熱する炉6600(図66A及びBに示される)内に置かれる。次に、システム4705及び特に高温側の端部4715を、高温側の端部4715の外径が、加熱された蒸発器4713の内径より小さい温度に冷却する(ステップ6515)。システム4705は、液体窒素を使用して冷却することができる。冷却されたシステム4705が、加熱された蒸発器4713内に挿入される(ステップ6520)。冷却されたシステム4705が挿入されると、蒸発器4713から熱が取り去られ、システム4705の温度が上昇し、蒸発器4713及びシステム4705の温度が安定する(ステップ6525)。
図47を参照し、温度が安定した(ステップ6525)後、蒸発器4713及びシステム4705が整列及び炉の機構から外され、炉が設定され、熱伝達システム4710が組み立てられる(ステップ6530)。例えば、液体管路4800及び蒸気管路4805が凝縮器4712に連結される。次いで、熱伝達システム4710及び周期的熱交換システム4705が、図50及び52に示されるようにハウジング5090内に設置される(ステップ6535)。
別の実施例は以下の請求範囲内にある。例えば、ウイックサブ組立体5300は、ウイック5320を蒸気障壁5315上に熱収縮させることにより組み立てることができる。この実施例においては、ウイック5320は、ウイック材料を適切な長さに切断し、円筒状の形に丸くされ、そして円筒を形成するようにその組み合っている縁で溶接することにより形成される。次いで、この円筒状ウイック5320を加熱し、蒸気障壁5313上に置く。円筒状ウイック5320が冷えた後、ウイック5320と蒸気障壁5313との間に熱的な境界面が形成される。この際、ウイック5320と蒸気障壁5315との間の熱伝達を更に改良するために焼結を使うことができる。
ウイックサブ組立体及び外側サブ組立体の部品は、材料間の熱接触を達成し得る限りその他の材料を使用することができる。例えば、サブクーラー5310をステンレス鋼で作り、或いは液体障壁5305及び蒸気障壁5315を銅で作ることができる。
制御ブロック5605の挿入より前に、ウイックサブ組立体5300から熱を取り去り、制御ブロック5605の温度を上げることができる。同様に、液体障壁5305への制御ブロック5805の挿入前に、液体障壁5305から熱を取り去り、制御ブロック5805の温度を上げることができる。同様に、外側サブ組立体6001内への制御ブロック5605及びウイックサブ組立体5300の挿入前に、外側サブ組立体6001から熱を取り去り、温度制御ブロック5605の温度を上げることができる。最後に、加熱された蒸発器4713内へのシステム4705の挿入前に蒸発器4713から熱を取り去りシステム4705の温度を上げることができる。
熱輸送システムの図式的な図である。 図1に図式的に示された熱輸送システムの実施例の図である。 熱輸送システムを使用した熱輸送のための手順の流れ図である。 図3の工程の流れ内における熱輸送システムの種々の構成要素の温度プロフィルを示しているグラフである。 図1の熱輸送システム内に示された3ポート形の主蒸発器の図である。 図5Aの5B−5Bに沿って得られる主蒸発器の断面図である。 図1に示された熱輸送システム内に一体化し得る4ポート形の主蒸発器の図である。 熱輸送システムの実施例のスケジュール線図である。 それぞれ、熱輸送システムを使用している応用例の斜視図である。 図8Aの8C−8Cに沿って得られる液体ラインの断面図である。 それぞれ図8A及び9Aの熱輸送システムの実施例の図式的な図である。 平形蒸発器の断面図である。 環状蒸発器の軸方向断面図である。 図11の環状蒸発器の半径方向断面図である。 図12の環状蒸発器の半径方向断面図の一部分の拡大図である。 図11の環状蒸発器の斜視図である。 図14Aの環状蒸発器の部分的に切り取られた平面図である。 図14Bの環状蒸発器の一部分の拡大断面図である。 線14D−14Dに沿って得られた図14Bの環状蒸発器の断面図である。 図14Dの環状蒸発器の諸部分の拡大図である。 図14Aの環状蒸発器の斜視切断図である。 図14Gの環状蒸発器の斜視切断詳細図である。 図14Aの環状蒸発器の外殻リング要素内に形成された蒸気障壁の展開詳細図である。 線15B−15Bに沿って得られた図15Aの蒸気障壁の断面図である。 図14Aの環状蒸発器の1次ウイックの斜視図である。 図16Aの1次ウイックの平面図である。 線16C−16Cに沿って得られた図16Bの1次ウイックの断面図である。 図16Cの1次ウイックの一部分の拡大図である。 図14Aの環状蒸発器の環状リングに形成された液体障壁の斜視図である。 図17Aの蒸気障壁の平面図である。 線17C−17Cに沿って得られた図17Bの蒸気障壁の断面図である。 図17Cの蒸気障壁の一部分の拡大図である。 図15Aの蒸気障壁から図17Aの液体障壁を分離しているリングの斜視図である。 図18Aのリングの平面図である。 線18C−18Cに沿って得られた図18Bのリングの断面図である。 図18Cのリングの一部分の拡大図である。 図14Aの環状蒸発器のリングの斜視図である。 図19Aのリングの平面図である。 線19C−19Cに沿って得られた図19Bのリングの断面図である。 図19Cのリングの一部分の拡大図である。 熱伝達システムを使用して冷却し得る周期的熱交換システムの斜視図である。 図20の周期的熱交換システムのような周期的熱交換システムの断面図である。 図20の周期的熱交換システムのような周期的熱交換システムの側面図である。 周期的熱交換システムと熱伝達システムとを有する熱力学システムの第1の実施例の図式的な図である。 周期的熱交換システムと熱伝達システムとを有する熱力学システムの第2の実施例の図式的な図である。 図10−13の原理により設計された蒸発器を使用している熱伝達システムの図式的な図である。 図25の熱伝達システムの機能的な分解図である。 図25の熱伝達システムに使用される蒸発器の部分的に断面にされた詳細図である。 図25の熱伝達システムに使用される熱交換器の斜視図である。 周期的熱交換システムの熱源の温度対熱交換システムと周期的熱交換システムの熱源との間のインターフェースの表面積のグラフである。 周期的熱交換システムの一部分を囲んでパッケージされた熱伝達システムの平面図である。 図30の周期的熱交換システムを囲んでパッケージされた熱伝達システムの(線31−31に沿って得られた)部分的断面にされた立面図である。 図30の周期的熱交換システムと熱伝達システムとの間の境界の(詳細3200において得られた)部分的断面にされた立面図である。 周期的熱交換システムに取り付けられた熱伝達システムの上方からの斜視図である。 図33の周期的熱交換システムに取り付けられた熱伝達システムの下方からの斜視図である。 熱伝達システムの蒸発器と周期的熱交換システムとの間の境界部の部分的断面図であり、これにおいては蒸発器は周期的熱交換システム上にクランプされる。 図35の周期的熱交換システム上に蒸発器をクランプするために使用されるクランプの側面図である。 熱伝達システムの蒸発器と周期的熱交換システムとの間の境界部の部分的断面図であり、これにおいては境界は蒸発器と周期的熱交換システムとの間の締まり嵌めにより形成される。 熱伝達システムの蒸発器と周期的熱交換システムとの間の境界の部分的断面図であり、これにおいては境界は蒸発器と周期的熱交換システムとを一体に形成することにより形成される。 熱伝達システムの凝縮器の平面図である。 図39の凝縮器の線40−40に沿って得られる部分的断面図である。 積層構造を有する凝縮器の詳細断面図である。 押し出し構造を有する凝縮器の詳細断面図である。 押し出し構造を有する凝縮器の斜視詳細断面図である。 周期的熱交換システムを囲んでパッケージされた熱伝達システムの一方の側の断面図である。 周期的熱交換システムと熱伝達システムとを有する熱力学システムの斜視図である。 図47の熱伝達システムの一部分の図式的な図である。 図47の熱伝達システムの一部分の斜視図である。 図47の熱力学システムの側方斜視図である。 図47の熱伝達システムの一部分の図式的な図である。 図47の熱力学システムの斜視図である。 図47の熱伝達システムの蒸発器の一部であるウイックサブ組立部品の斜視図である。 図53Aのウイックサブ組立体の一部分の斜視図である。 図47の熱伝達システムの蒸発器の一部である液体障壁の斜視図である。 図47の熱伝達システムの蒸発器の一部であるサブクーラーの斜視図である。 図47の熱伝達システムの蒸発器の斜視図である。 図47の熱伝達システムの製造手順を含んだ図47の熱力学システムの製造手順の流れ図である。 図53A及びBのウイックサブ組立体の調製手順の流れ図である。 図55の手順の諸ステップを示す概観斜視図である。 図53Cの液体障壁の調製手順の流れ図である。 図57の手順の諸ステップを示す概観斜視図である。 図47の熱伝達システムの蒸発器の外側サブ組立体の調製手順の流れ図である。 図59の手順の諸ステップを示す斜視図である。 図47の熱伝達システムの蒸発器のウイックサブ組立体と外側サブ組立体とを連結する手順の流れ図である。 図61の手順の諸ステップを示す斜視図である。 図61の手順中に形成された蒸発器本体の最終仕上げ手順の流れ図である。 図63の手順の諸ステップを示す蒸発器本体の側方断面図である。 図63の手順中に最終仕上げされた蒸発器を図47の周期的熱交換システムに結合するための手順の流れ図である。 図65の手順の諸ステップを示す斜視図である。

Claims (31)

  1. 蒸発器を作る方法であって、
    蒸気障壁の熱吸収面が蒸発器の外面の少なくも一部分を定めるように蒸気障壁の方向を定め、外面は熱を受け入れるように構成され、
    蒸気障壁に隣接して液体障壁の方向を定め、液体障壁は液体を封じ込めるように構成された表面を有し、
    蒸気障壁と液体障壁との間にウイックを位置決めすることを含み、
    蒸気障壁の方向定め、液体障壁の方向定め、及びウイックの位置決めの少なくも一つがウイックと蒸気障壁との間の境界における蒸気除去通路を定めることを含み、更に
    蒸気障壁の方向定め、液体障壁の方向定め、及びウイックの位置決めの少なくも一つが液体障壁と1次ウイックとの間における液体流路を定めることを含む方法。
  2. 蒸気障壁形成する過程と、液体障壁形成する過程とを更に有する
    請求項1記載の方法。
  3. 蒸気障壁形成する過程が、蒸気障壁の平面形状への形成を含み、か
    つ液体障壁形成する過程が液体障壁の平面形状への形成を含む請求項2記載の方法。
  4. 蒸気障壁形成する過程が、蒸気障壁の環状形状への形成を含み、か
    つ液体障壁形成する過程が液体障壁の環状形状への形成を含む請求項2記載の方法。
  5. ウイック位置決めする過程が、蒸気障壁上のウイックの熱収縮を含
    む請求項4記載の方法。
  6. ウイック位置決めする過程が、ウイック上の液体障壁の熱収縮を含
    む請求項4記載の方法。
  7. ウイックを位置決めする過程が、蒸気障壁と液体障壁の液体封じ込め
    面との間にウイックを位置決めすることを含む請求項1記載の方法。
  8. 液体障壁に隣接してサブクーラーの方向を定める過程を更に有する
    求項1記載の方法。
  9. サブクーラー方向定めする過程が、液体障壁上へのサブクーラーの
    熱収縮を有する請求項8記載の方法。
  10. 蒸気障壁を形成する過程と、そして
    蒸気障壁内に蒸気除去通路を電気腐食する過程と、を更に有する請求項1記載の方法。
  11. 蒸気障壁を形成する過程と、そして
    蒸気障壁内に蒸気除去通路を機械加工する過程と、を更に有する請求項1記載の方法。
  12. 蒸気除去通路をウイック内に埋設する過程を更に有する請求項1
    の方法。
  13. 蒸気障壁を形成する過程と、そして
    蒸気障壁内に蒸気除去通路を写真腐食する過程と、を更に有する請求項1記載の方法。
  14. 蒸気障壁材料を円筒状にロール加工し、かつ蒸気障壁材料の組み合
    っている縁を封着することにより蒸気障壁を形成する過程を更に有する請求項1記載の方法。
  15. 液体障壁材料を円筒状にロール加工し、かつ液体障壁材料の組み合
    っている縁を封着することにより液体障壁を形成する過程を更に有する請求項1記載の方法。
  16. 液体障壁方向定めする過程が、液体障壁の熱収縮を有する請求項
    記載の方法。
  17. 液体障壁を形成する過程と、そして
    液体障壁内に液体流路を電気腐食する過程と
    を有する請求項1記載の方法。
  18. 蒸発器を作る方法であって、
    環状の形を有する液体障壁を方向定めする過程と
    環状の形を有する蒸気障壁を液体障壁と同軸に方向を定めする過程と、そして
    液体障壁と蒸気障壁との間に液体障壁と同軸にウイックを位置決めする過程と、を有する方法。
  19. 蒸気障壁形成する過程と液体障壁形成する過程とを更に有する
    請求項18記載の方法。
  20. ウイック位置決めする過程が、蒸気障壁上のウイックの熱収縮を
    有する請求項18記載の方法。
  21. ウイック位置決めする過程が、ウイック上の液体障壁の熱収縮を
    有する請求項18記載の方法。
  22. ウイックを位置決めする過程が、蒸気障壁と液体障壁の液体封じ込
    め面との間のウイックの位置決めを有する請求項18記載の方法。
  23. 液体障壁に隣接してサブクーラーを方向定めする過程を更に有する
    請求項18記載の方法。
  24. サブクーラー方向定めする過程が、サブクーラーの液体障壁上へ
    の熱収縮を有している請求項23記載の方法。
  25. 蒸気障壁を形成する過程、そして
    蒸気障壁内に蒸気除去通路を電気腐食する過程
    を更に有する請求項18記載の方法。
  26. 蒸気障壁を形成する過程、そして
    蒸気障壁内に蒸気除去通路を機械加工する過程
    を更に有する請求項18記載の方法。
  27. ウイック内に蒸気除去通路を埋設する過程を更に有する請求項18
    記載の方法。
  28. 蒸気障壁を形成する過程、そして
    蒸気障壁内に蒸気除去通路を写真腐食する過程
    を更に有する請求項18記載の方法。
  29. 蒸気障壁材料を円筒状の形にロール加工して蒸気障壁材料の組み合
    っている縁を封着することにより蒸気障壁を形成する過程を更に有する請求項18記載の方法。
  30. 液体障壁材料を円筒状の形にロール加工し、そして液体障壁材料の
    組み合っている縁を封着することにより液体障壁を形成する過程を更に有する請求項18記載の方法。
  31. 液体障壁を方向定めする過程が液体障壁熱収縮を有する請求項1
    記載の方法。
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