JP5059140B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、中間転写ベルトを用いた二次転写方式により記録紙への両面画像形成を行う画像形成装置において、画像形成における副走査方向の等倍度ずれを補正する技術に関する。
中間転写ベルトを用いた二次転写方式により記録紙への両面画像形成を行う画像形成装置では、表面画像形成後の裏面画像形成時に、記録紙の収縮により、予定したサイズとは異なるサイズの画像が前記記録紙に形成される、いわゆる等倍度ずれが生じる場合がある。裏面画像形成時には、先に行われた表面画像形成により記録紙が加熱されて収縮するため、当該収縮した記録紙に対して中間転写ベルトからトナー像転写が行われると、結果的に、当該記録紙には、予定したサイズよりも大きなサイズの画像が記形成される。
従来、このような等倍度ずれを補正するために、例えば特許文献1に開示されている画像形成装置では、転写搬送装置の速度情報を元に転写搬送装置の副走査倍率誤差を検知し、該検知した副走査倍率誤差の補正量を算出し、該算出した補正量を元に副走査倍率誤差を低減するように前記転写搬送装置の駆動速度を可変させる制御を行っている。
特開2006−259173号公報
しかしながら、上記特許文献1に示される画像形成装置では、画像形成における主走査方向の等倍度ずれは、電気的な補正のみで容易に補正可能であるが、画像形成における副走査方向の前記等倍度ずれは、機械的な補正が必要であるために補正が困難である。このため、当該特許文献1に示される画像形成装置は、裏面画像形成時に生じる記録紙の収縮を要因とする副走査方向における等倍度ずれも当然に補正することはできない。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、中間転写ベルトを用いた二次転写方式により記録紙への両面画像形成を行う場合に、当該記録紙への裏面画像形成時における副走査方向の等倍度ずれを補正することを目的とする。
本発明は、両面画像形成機能を備える画像形成装置であって、
画像データに応じたトナー像を形成する現像ユニットと、
複数のローラ間に、画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架され、前記感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトと、
前記複数のローラの1つであって前記中間転写ベルトが張架される二次転写対向ローラと、
前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分で当該中間転写ベルトの外周面に当接し、当該中間転写ベルト上の前記トナー像を記録紙に転写させる二次転写ローラと、
前記中間転写ベルトが張架される前記複数のローラの少なくとも1つ、または前記二次転写ローラを移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させる移動機構と、
表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、予め定められた収縮率に応じて前記移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で前記移動機構に前記ローラを移動させる移動機構制御部と
を備える画像形成装置である。
この発明では、移動機構制御部が、移動機構による前記ローラの前記移動量を制御し、前記移動機構に、前記中間転写ベルトが張架される前記複数のローラの少なくとも1つ、または前記二次転写ローラを移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させる。
上記ニップ部において中間転写ベルトが外周側に撓むと、トナー像が形成されている中間転写ベルトの外周面が引き延ばされてトナー像も引き延ばされる。一方、ニップ部において、中間転写ベルトが内周側に撓むと、トナー像が形成されている中間転写ベルトの外周面が縮んでトナー像も縮む。本発明では、移動機構による上記複数のローラの少なくとも1つ、または二次転写ローラを移動させて、二次転写対向ローラ及び二次転写ローラによる中間転写ベルトへの押圧状態を変化させるため、移動機構制御部が、記録紙の裏面への画像形成処理時に、上記予め定められた収縮率を、両面画像形成時において裏面画像形成時に収縮する記録紙の収縮量に合わせたものとして、当該収縮率に基づいて移動機構による上記ローラ移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で移動機構にローラ移動を行わせれば、上記中間転写ベルトの上記撓み量を、当該記録紙の裏面画像形成時における収縮状態に応じたものとでき、記録紙への画像形成時に生じる副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能になる。
したがって、この発明によれば、中間転写ベルトを用いた二次転写方式により記録紙への両面画像形成を行う場合に、当該記録紙への裏面画像形成時における副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
上記構成において、ユーザからの入力を受け付けて熱定着時の収縮率が異なる前記記録紙の種類を設定する用紙設定部を更に備え、
前記移動機構制御部は、表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、前記用紙設定部が設定した前記記録紙の前記収縮率に応じて前記移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で前記移動機構に前記ローラを移動させるものである。
この発明によれば、移動機構制御部は、記録紙裏面への画像形成処理時に、用紙設定部が設定した記録紙の収縮率に応じて移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で移動機構に上記ローラ移動を行わせるので、熱定着時(例えば、裏面画像形成時の収縮率)の収縮率が異なる各記録紙の別に応じて、正確に、中間転写ベルトを用いた二次転写方式により記録紙への両面画像形成を行う場合に、当該記録紙への裏面画像形成時における副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能になる。
本発明の第1態様は、両面画像形成機能を備える画像形成装置であって、
画像データに応じたトナー像を形成する現像ユニットと、
複数のローラ間に、画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架され、感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトと、
前記複数のローラの1つであって前記中間転写ベルトが張架される二次転写対向ローラと、
前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分で当該中間転写ベルトの外周面に当接し、当該中間転写ベルト上の前記トナー像を記録紙に転写させる二次転写ローラと、
前記二次転写ローラを移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させる移動機構と、
表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、予め定められた収縮率に応じて前記移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で前記移動機構に前記ローラを移動させる移動機構制御部と、を備え、
前記移動機構は、前記二次転写対向ローラの周面に沿った円弧形状を有するガイド部材を含み
前記ニップ部において、前記中間転写ベルトの外周面が凸となっている部分を第1部分、前記中間転写ベルトの内周面が凸となっている部分を第2部分、前記第1部分の両端と前記二次転写対向ローラの中心とがなす角度をθ1、前記第2部分の両端と前記二次転写ローラの中心とがなす角度をθ2とし、
前記移動機構は、前記中間転写ベルト上の前記トナー像を縮小する場合、前記移動機構制御部による制御の下で、前記θ1<前記θ2となるように、前記二次転写ローラを前記ガイド部材に沿って前記二次転写対向ローラの周面方向に移動させる画像形成装置である。
この発明では、移動機構制御部が、裏面画像形成時に生じる記録紙の収縮に応じて、上記副走査方向における二次転写ローラの移動量を制御して、二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させることで、裏面画像形成時に生じる記録紙の収縮を相殺するように当該中間転写ベルトを伸縮させることが可能となり、当該記録紙への裏面画像形成時における副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
本発明の第2態様は、両面画像形成機能を備える画像形成装置であって、
画像データに応じたトナー像を形成する現像ユニットと、
複数のローラ間に、画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架され、感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトと、
前記複数のローラの1つであって前記中間転写ベルトが張架される二次転写対向ローラと、
前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分で当該中間転写ベルトの外周面に当接し、当該中間転写ベルト上の前記トナー像を記録紙に転写させる二次転写ローラと、
前記二次転写ローラを移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させる移動機構と、
表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、予め定められた収縮率に応じて前記移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で前記移動機構に前記ローラを移動させる移動機構制御部と、を備え、
前記二次転写ローラは、少なくとも径方向における外周側が弾性部材で形成され、前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分の前記副走査方向上流側の端部となる位置で当該中間転写ベルトの外周面を押圧し、
前記移動機構は、前記二次転写ローラと前記二次転写対向ローラとの軸間方向に沿って形成されたガイド部材を含み、
前記ニップ部において、前記中間転写ベルトの外周面が凸となっている部分を第1部分、前記中間転写ベルトの内周面が凸となっている部分を第2部分、前記第1部分の両端と前記二次転写対向ローラの中心とがなす角度をθ1、前記第2部分の両端と前記二次転写ローラの中心とがなす角度をθ2とし、
前記移動機構は、前記中間転写ベルト上の前記トナー像を縮小する場合、前記移動機構制御部による制御の下で、前記θ1<前記θ2となるように、前記二次転写ローラを、前記中間転写ベルトに当接させた状態で、当該二次転写ローラと前記二次転写対向ローラとの前記軸間方向において当該二次転写対向ローラの軸中心に対して離間する方向に、前記ガイド部材に沿って移動させる画像形成装置である。
この発明によれば、移動機構制御部が、裏面画像形成時に生じる記録紙の収縮に応じて、当該二次転写ローラと前記二次転写対向ローラとの軸間方向において当該二次転写対向ローラの軸中心に対して接離する方向における二次転写ローラの移動量を制御して、二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させることにより、裏面画像形成時に生じる記録紙の収縮を相殺するように当該中間転写ベルトを伸縮させることが可能となり、当該記録紙への裏面画像形成時における副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
本発明の第3態様は、両面画像形成機能を備える画像形成装置であって、
画像データに応じたトナー像を形成する現像ユニットと、
複数のローラ間に、画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架され、感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトと、
前記複数のローラの1つであって前記中間転写ベルトが張架される二次転写対向ローラと、
前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分で当該中間転写ベルトの外周面に当接し、当該中間転写ベルト上の前記トナー像を記録紙に転写させる二次転写ローラと、
前記中間転写ベルトが張架される前記複数のローラの少なくとも1つを移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させる移動機構と、
表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、予め定められた収縮率に応じて前記移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で前記移動機構に前記ローラを移動させる移動機構制御部と、を備え、
前記複数のローラの1つとして、当該ローラに張架された状態の前記中間転写ベルトをその内周面側から外側方向に押圧して当該中間転写ベルトにテンションを付与するテンションローラを備え、
前記移動機構は、前記収縮率を大きくする場合、前記移動機構制御部による制御の下で、前記中間転写ベルトに付与するテンションが小さくなるように、前記テンションローラの配設位置を移動させ、前記収縮率を小さくする場合、前記移動機構制御部による制御の下で、前記中間転写ベルトに付与するテンションが大きくなるように、前記テンションローラの配設位置を移動させる画像形成装置である。
この発明によれば、移動機構による上記テンションローラの配設位置の移動量制御により、中間転写ベルトのテンションを変化させることで、二次転写対向ローラ及び二次転写ローラによる中間転写ベルトへの押圧状態を変化させることが可能になるため、移動機構制御部が、裏面画像形成時に生じる記録紙の収縮に応じて、移動機構による上記二次転写対向ローラの配設位置の移動量を制御することにより、上記中間転写ベルトの上記撓み量を、裏面画像形成時に生じる記録紙の収縮量に応じたものにでき、当該記録紙への裏面画像形成時における副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能になる。
本発明の第4態様は、両面画像形成機能を備える画像形成装置であって、
画像データに応じたトナー像を形成する現像ユニットと、
複数のローラ間に、画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架され、感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトと、
前記複数のローラの1つであって前記中間転写ベルトが張架される二次転写対向ローラと、
前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分で当該中間転写ベルトの外周面に当接し、当該中間転写ベルト上の前記トナー像を記録紙に転写させる二次転写ローラと、
前記中間転写ベルトが張架される前記複数のローラの少なくとも1つを移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させる移動機構と、
表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、予め定められた収縮率に応じて前記移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で前記移動機構に前記ローラを移動させる移動機構制御部と、
前記複数のローラの1つとして、前記二次転写ローラによる前記二次転写対向ローラへの押圧で形成されるニップ部よりも前記中間転写ベルト走行方向の上流側において、前記無端回転可能に張架された中間転写ベルトをその内周面側から外側方向に向けて押圧して、前記ニップ部への前記中間転写ベルトの進入角度を補正する補正ローラと、を備え、
前記移動機構は、前記中間転写ベルトの前記ニップ部への進入地点において、前記中間転写ベルトを前記二次転写対向ローラから離して、前記二次転写ローラに近づけることによって、前記進入角度を大きく補正をすること、及び、前記進入地点において、前記中間転写ベルトを前記二次転写対向ローラに近づけ、前記二次転写ローラから離すことによって、前記進入角度を小さく補正をすることを、前記補正ローラの配設位置を移動させて実行し、
前記移動機構は、前記収縮率を大きくする場合、前記移動機構制御部による制御の下で、前記進入角度が大きくなるように、前記補正ローラの配設位置を移動させ、前記収縮率を小さくする場合、前記移動機構制御部による制御の下で、前記進入角度が小さくなるように、前記補正ローラの配設位置を移動させる画像形成装置である。
この発明によれば、移動機構による上記補正ローラの配設位置の移動量制御により、中間転写ベルトの上記ニップ部への進入角度を変化させることで、二次転写対向ローラ及び二次転写ローラによる中間転写ベルトへの押圧状態を変化させることが可能になるため、移動機構制御部が、裏面画像形成時に生じる記録紙の収縮に応じて、移動機構による上記補正ローラの配設位置の移動量を制御することにより、上記中間転写ベルトの上記撓み量を、当該裏面画像形成時に生じる記録紙の収縮量に応じたものにでき、記録紙への裏面画像形成時に生じる副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能になる。
本発明の第5態様は、両面画像形成機能を備える画像形成装置であって、
画像データに応じたトナー像を形成する現像ユニットと、
複数のローラ間に、画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架され、感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトと、
前記複数のローラの1つであって前記中間転写ベルトが張架される二次転写対向ローラと、
前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分で当該中間転写ベルトの外周面に当接し、当該中間転写ベルト上の前記トナー像を記録紙に転写させる二次転写ローラと、
前記中間転写ベルトが張架される前記複数のローラの少なくとも1つを移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させる移動機構と、
表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、予め定められた収縮率に応じて前記移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で前記移動機構に前記ローラを移動させる移動機構制御部と、
前記トナー像が転写された前記記録紙が搬送される用紙搬送路と、
前記複数のローラの他の1つとして、前記二次転写対向ローラに対して前記副走査方向の下流側で前記中間転写ベルトを張架し、前記二次転写対向ローラとの間で前記中間転写ベルトを前記用紙搬送路内に当該用紙搬送路と平行に張架させる平行ローラと、
前記用紙搬送路と平行に張架された部分で前記中間転写ベルトを挟持し、当該中間転写ベルトの内周側方向および外周側方向の双方向に可動する可動ローラ対と、備え、
前記移動機構は、前記移動機構制御部による制御の下で、前記可動ローラ対を、前記中間転写ベルトの内周側方向および外周側方向に移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させ、
前記移動機構は、前記収縮率を大きくする場合、前記移動機構制御部による制御の下で、前記可動ローラ対を、前記中間転写ベルトの外周側方向に移動させ、前記収縮率を小さくする場合、前記移動機構制御部による制御の下で、前記可動ローラ対を、前記中間転写ベルトの内周側方向に移動させる画像形成装置である。
この発明によれば、移動機構制御部が、裏面画像形成時に生じる記録紙の収縮に応じて、移動機構による前記可動ローラ対の移動量を制御して、前記二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させることにより、裏面画像形成時に生じる記録紙の収縮を相殺するように、当該中間転写ベルトを伸縮させることが可能となり、記録紙への裏面画像形成時に生じる副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
本発明によれば、中間転写ベルトを用いた二次転写方式により記録紙への両面画像形成を行う場合に、当該記録紙への裏面画像形成時における副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。 中間転写ベルトの断面構造を示す図である。 画像形成装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係る移動機構一例を示す正面断面図であり、(A)は、二次転写ローラが中間転写ベルトを内周方向に押圧しない位置にある状態を示す図、(B)は、二次転写ローラが中間転写ベルトを内周方向に押圧する状態を示す図、(C)は、二次転写ローラが中間転写ベルトを(B)の状態よりもさらに内周方向に押圧する状態を示す図である。 (A)(B)(C)は、移動機構による押圧でニップ部において中間転写ベルトが伸縮する状態を模式的に示す図である。 第2実施形態に係る移動機構の一例を示す正面断面図であり、(A)は二次転写ローラが駆動ローラから最も離れた位置にある状態を示す図、(B)は二次転写ローラが駆動ローラに最も近接した位置にある状態を示す図である。 (A)(B)(C)は、ニップ部において中間転写ベルトが伸縮する状態を模式的に示す図である。 (A)(B)(C)は、第3実施形態に係る移動機構の一例を示す側面図である。 (A)(B)(C)は、ニップ部Nにおいて中間転写ベルトが伸縮する状態を模式的に示す図である。 (A)(B)(C)は、第4実施形態に係る移動機構の一例を示す側面図である。 第5実施形態に係る移動機構を備える複合機の構造を示す正面断面図である。 第5実施形態に係る移動機構の一例を示す正面断面図であり、(A)は可動ローラ対が中間転写ベルトを内周側にも外周側にも押圧しない位置にある状態を示す図、(B)は可動ローラ対が中間転写ベルトを外周側に押圧する位置にある状態を示す図、(C)は可動ローラ対が中間転写ベルトを内周側に押圧する位置にある状態を示す図である。 第5実施形態に係る移動機構による押圧でニップ部において中間転写ベルトの形状が変化する状態を模式的に示す図である。 両面画像形成で裏面画像形成の記録紙収縮に応じた移動機構の制御を示すフローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、電子写真方式を採用し中間転写ベルトを備える画像形成装置、例えばコピー機、プリンタ、ファクシミリ、これらの機能を備える複合機等に適用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構造を示す正面断面図である。画像形成装置1は、装置本体11に、画像形成部12、定着装置13、給紙部14、用紙排出部15、および原稿読取部16等を備えて構成されている。
装置本体11は、下部本体111と、この下部本体111の上方に対向配置された上部本体112と、この上部本体112と下部本体111との間に介設された連結部113とを備えている。連結部113は、下部本体111と上部本体112との間に用紙排出部15を形成させた状態で両者を互いに連結するための構造物であり、下部本体111の左部および後部から立設され、平面視でL字状を呈している。上部本体112は、連結部113の上端部に支持されている。
そして、下部本体111には、画像形成部12、定着装置13および給紙部14が内装されているとともに、上部本体112には原稿読取部16が装着されている。給紙部14は、装置本体11に対して挿脱可能の給紙カセット142を有している。この給紙カセット142には記録紙Pが積層されてなる用紙束P1が収容されている。なお、本実施形態では、給紙カセット142は1段で設けられているが、2段以上設けてもよい。
画像形成部12は、給紙部14から給紙された記録紙Pにトナー像を形成する画像形成動作を行う。画像形成部12は、上流側から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナーを用いるマゼンタ用現像ユニット12M、シアン色のトナーを用いるシアン用現像ユニット12C、イエロー色のトナーを用いるイエロー用現像ユニット12Yおよびブラック色のトナーを用いるブラック用現像ユニット12K(以下、各現像ユニットを区別することなく述べる場合には、それぞれを「現像ユニット12」と言う)と、駆動ローラ125a(二次転写対向ローラ)等の複数のローラ間に画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架された中間転写ベルト125と、中間転写ベルト125が駆動ローラ125aに張架される部分で中間転写ベルト125の外周面に当接する二次転写ローラ210とを備えている。
各現像ユニット12は、感光体ドラム121(感光体)と、感光体ドラム121へトナーを供給する現像装置122と、トナーを収容するトナーカートリッジ(不図示)と、帯電装置123と、露光装置124と、中間転写ローラ126と、ドラムクリーニング装置127と、をそれぞれ一体的に備えている。
感光体ドラム121は、その周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像を形成する。現像装置122は、感光体ドラム121へトナーを供給する。各現像装置122には、前記トナーカートリッジからトナーが適宜補給される。
帯電装置123は、各感光体ドラム121の直下位置にそれぞれ設けられている。露光装置124は、各帯電装置123の下方位置にそれぞれ設けられている。帯電装置123は、各感光体ドラム121の周面を一様に帯電させる。露光装置124は、コンピュータ等から入力された画像データや原稿読取部16が取得した画像データに基づく各色に対応したレーザー光を、帯電後の感光体ドラム121の周面に照射し、各感光体ドラム121の周面に静電潜像を形成する。現像装置122は、矢印の方向へ回転する感光体ドラム121の周面の静電潜像にトナーを供給して当該トナーを積層させ、感光体ドラム121の周面に前記画像データに応じたトナー像を形成する。
中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121の上方位置に配置されている。中間転写ベルト125は、図1における左側の駆動ローラ125aと同右側の従動ローラ125bと、各感光体ドラム121に対応して設けられた中間転写ローラ126との間に無端走行可能に張架され、下方の外周面が各感光体ドラム121の周面に当接している。中間転写ベルト125は、その外周面に前記トナー像が転写される像担持面が設定され、中間転写ローラ126によって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で、駆動ローラ125aによって駆動されて各感光体ドラム121と同期しながら駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間を無端走行する。
図2は、中間転写ベルト125の断面構造を示す図である。図2においては、中間転写ベルト125が駆動ローラ125aに張架されている部分を拡大して示している。本実施形態において中間転写ベルト125は、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の樹脂材料により内周側に形成される基層1251と、例えばクロロプレーンゴムやウレタンゴム等により外周側に形成される弾性層1252とが積層されて構成されている。中間転写ベルト125に弾性層1252を設けることで中間転写ベルト125の記録紙Pへの追従性が向上するので、記録紙Pへの前記カラー画像の転写性が高くなり、記録紙Pに二次転写された前記カラー画像の画質を向上させることができる。
再び図1を参照して、本実施形態においては、駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間であって、従動ローラ125b側へ寄った位置に張力付与ローラ125cが設けられている。この張力付与ローラ125cは、中間転写ベルト125に張力を与えるローラであり、図略の付勢部材の付勢力で上方へ向かって付勢されている。したがって、中間転写ベルト125は、この張力付与ローラローラ125cにより上方へ押し上げられ、これによって中間転写ベルト125は、張力付与ローラローラ125cの部分が山頂になった山形形状になっている。
また、駆動ローラ125aと二次転写ローラ210とのニップ部Nに対して、中間転写ベルト125の走行方向上流側には、中間転写ベルト125をその周回ラインの外側方向(図1では下方)に向けて押圧するバックアップローラ(特許請求の範囲における補正ローラの一例)125dが設けられている。このバックアップローラ125dは、当該中間転写ベルト125に対する上記周回ラインの外側方向への押圧により、ニップ部Nへの中間転写ベルト125の進入角度を補正する。バックアップローラ125dは、中間転写ベルト125に対する当該押圧により、中間転写ベルト125をニップ部Nにおいて二次転写ローラ210側に近付けて、当該ニップ部Nにおける二次転写ローラ210と中間転写ベルト125の外周面(現像ユニット120によりトナー像が形成されている面)との接触面積を増大させることで、ニップ部Nに搬送されてくる記録紙Pへの上記トナー像の二次転写の確実性を高めるためのものである。
後述の制御ユニット31は、中間転写ベルト125を無端走行させ、中間転写ベルト125の表面に対し、マゼンタ用現像ユニット12Mによるマゼンタのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にシアン用現像ユニット12Cによるシアンのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にイエロー用現像ユニット12Yによるイエローのトナー像の転写と、最後のブラック用現像ユニット12Kによるブラックのトナー像の転写とを画像形成部12に行わせ、中間転写ベルト125の表面に各色のトナーが重ね合わされたカラーのトナー像が形成させる(中間転写(一次転写))。
二次転写ローラ210は、図略の転写バイアス印加機構により転写バイアスが印加され、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーの前記トナー像を、給紙部14から搬送されてきた記録紙Pに二次転写させる。二次転写ローラ210は、中間転写ベルト125が駆動ローラ125aに張架される部分の用紙搬送路190に、中間転写ベルト125の外周面に当接させて設けられている。すなわち駆動ローラ125aは、二次転写対向ローラとして機能する。二次転写ローラ210は、前記トナー像が記録紙Pに二次転写されるニップ部Nを駆動ローラ125aとの間に形成する。用紙搬送路190を搬送されつつある記録紙Pは、ニップ部Nにおいて中間転写ベルト125と二次転写ローラ210とに押圧挟持され、これによって中間転写ベルト125上のトナー像が記録紙Pに二次転写される。
なお、二次転写ローラ210は、駆動ローラ125aの前記副走査方向に移動可能に配設され、後述の移動機構200により、当該副走査方向、本実施形態においては駆動ローラ125aの周面方向に可動され、ニップ部Nにおける中間転写ベルト125の前記外周面を中間転写ベルト125の内周側へ押圧して、二次転写ローラ210による当該中間転写ベルト125の押圧状態を可変させる構成とされている。
ドラムクリーニング装置127は、各感光体ドラム121の左方位置に設けられ、感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去してクリーニングする。このドラムクリーニング装置127によってクリーニングされた感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために帯電装置123へ向かう。
画像形成部12の左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路190が形成されている。用紙搬送路190には、適所に搬送ローラ対192が設けられ、搬送ローラ対192は、給紙部14から繰り出された記録紙Pを、ニップ部Nへ向けて搬送する。
定着装置13は、内部に加熱源である通電発熱体を備えた加熱ローラ132と、加熱ローラ132に対向配置された加圧ローラ134と、を備えている。定着装置13は、画像形成部12で転写された記録紙P上のトナー像に対し、記録紙Pが加熱ローラ132と加圧ローラ134との間の定着ニップ部を通過する間に加熱ローラ132から熱を与えて定着処理を施す。定着処理の完了したカラー印刷済みの記録紙Pは、定着装置13の上部から延設された排紙搬送路194を通って装置本体11の頂部に設けられた排紙トレイ151へ向けて排出される。
給紙部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、装置本体11内における露光装置124より下方位置に挿脱可能に装着された給紙カセット142とを備えている。
手差しトレイ141は、下部本体111の右面の下方位置に設けられた、記録紙Pを1枚ずつ手差し操作で画像形成部12へ向けて給紙するためのトレイである。給紙カセット142は、複数枚の記録紙Pが積層されてなる用紙束P1を収容する。給紙カセット142の上方には、ピックアップローラ143が設けられ、ピックアップローラ143は、給紙カセット142に収容された用紙束P1の最上位の記録紙Pを用紙搬送路190へ向けて繰り出す。
用紙排出部15は、下部本体111と上部本体112との間に形成されている。用紙排出部15は、下部本体111の上面に形成された排紙トレイ151を備える。排紙トレイ151は、画像形成部12でトナー像が形成された記録紙Pが、定着装置13で定着処理が施された後に排出されるトレイである。
原稿読取部16は、上部本体112の上面開口に装着された、原稿を載置するためのコンタクトガラス161と、このコンタクトガラス161に載置された原稿を押さえる開閉自在の原稿押さえカバー162と、コンタクトガラス161に載置された原稿の画像を走査して読み取る走査機構163とを備えている。走査機構163は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを用いて原稿の画像を光学的に読み取り、画像データを生成する。
図3は、画像形成装置1の電気的構成を示す機能ブロック図である。画像形成装置1は、制御ユニット31、画像形成部12、定着装置13、原稿読取部16、画像メモリ33、画像処理部34、入力操作部35、ネットワークI/F部36、温度センサ40、および移動機構200を備えて構成されている。なお、図1に基づいて説明済であるので、画像形成部12、定着装置13、および原稿読取部16についての説明は以下では省略する。
画像メモリ33は、原稿読取部16から出力された画像データやネットワークI/F部36を介して外部装置から送信された画像データを一時的に記憶する。画像処理部34は、画像メモリ33に記憶されている画像データに対して画像補正や拡大・縮小等の画像処理を施す。
入力操作部35は、ユーザが操作画面や各種メッセージ等を視認することができる表示パネル、電源キー、印刷部数等を入力するテンキー、原稿の読み取り開始を指示するスタートボタン等の種々の操作命令を入力するための操作ボタンを有する。入力操作部35は、ユーザによる前記操作命令の入力を受け付けることで、普通紙や厚紙等の記録紙Pの種類や印刷部数を設定する。なお、入力操作部35は、記録紙Pの種類を設定することで、記録紙Pに応じた紙厚を設定する紙厚設定部として機能する。また、ネットワークI/F部36を介して接続された前記コンピュータ上でユーザが記録紙Pの種類や印刷部数をする場合には、当該コンピュータが前記紙厚設定部として機能することになる。
ネットワークI/F部36は、LAN(Local Area Network)ボード等の通信モジュールから構成され、外部装置と種々のデータの送受信を行う。温度センサ40は、画像形成装置1内部に、例えばニップ部Nの近傍に設けられた接触式または非接触式の温度センサであり、中間転写ベルト125の温度を検出する。
移動機構200は、ステッピングモータ220を備え、ステッピングモータ220の駆動により二次転写ローラ210を移動させる。移動機構200の詳細については後に詳しく説明する。
制御ユニット31は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等を有する記憶部313や、CPU(Central Processing Unit)等を備えて構成される。さらに制御ユニット31は、全体制御部311と移動機構制御部312とを備える。
全体制御部311は、入力操作部35、またはネットワークI/F部36を介して接続された図略のコンピュータから入力された指示信号等に応じて記憶部313に記憶されたプログラムを読み出して処理を実行し、各機能部への指示信号の出力やデータ転送等を行って画像形成装置1を統括的に制御する。
移動機構制御部312は、移動機構200を駆動制御する制御部である。移動機構制御部312による移動機構200の駆動制御の詳細は後述する。
記憶部313は、更に、記録紙Pの種類毎に予め求められている記録紙収縮率ΔShと、当該記録紙収縮率ΔShに対応するステッピングモータ220の駆動パルス数DP1とを対応付けたテーブルを予め記憶している。例えば、両面印刷時には、表面印刷後の熱定着による加熱で記録紙Pは除湿されて収縮し、収縮状態の記録紙Pの裏面に画像形成がされ、印刷終了後に記録紙Pが吸湿して元の大きさに伸張する際に前記裏面に形成された画像も伸張し、記録紙P表裏の画像に等倍度ずれが生じる。このため、記憶部313に記憶されているテーブルには、上記記録紙Pの記録紙収縮率ΔShに応じた分だけ中間転写ベルト125を収縮させることができるローラ(各実施形態に係るそれぞれの移動機構200により移動の対象とされる各ローラ)の移動量に対応する駆動パルス数DP1が予め記憶されている。
駆動パルス数DP1は正負両方の値をとり、カム駆動機構(ステッピングモータ)220は時計方向および反時計方向の双方向に駆動力を出力可能とされている。よって、移動機構200は、移動対象とされるローラを、中間転写ベルト125の周回ラインの内側及び外側の双方向に移動可能とされている。
そして、移動機構制御部312は、画像形成装置1により両面画像形成動作が行われる場合において、入力操作部35において設定された記録紙Pの種類に応じて異なる熱定着時の記録紙収縮率ΔShに対応したステッピングモータ220の駆動パルス数DP1を記憶部313に記憶された上記テーブルから読み出し、記録紙Pへの表面画像形成終了後、裏面画像形成が行われる前のタイミングで、当該読み出した駆動パルス数DP1でステッピングモータ220を駆動制御する。
すなわち、移動機構制御部312は、ステッピングモータ220を、上記駆動パルス数DP1に応じた回転量だけ回転させ、これにより、移動機構200による移動の対象とされる各ローラを、予め定められたローラ基準位置から、上記駆動パルス数DP1に応じた移動量だけ移動させた状態で、記録紙Pに対する裏面画像形成が行われるようにすることで、両面画像形成に伴って裏面画像形成で発生する副走査方向の画像等倍度ずれを補正する。
図4は、第1実施形態に係る移動機構200の一例を示す正面断面図である。図4(A)は、二次転写ローラ210が中間転写ベルトを内周方向に押圧しない位置にある状態、図4(B)は、二次転写ローラ210が中間転写ベルトを内周方向に押圧する状態、図4(C)は、二次転写ローラ210が中間転写ベルトを図4(B)の状態よりもさらに内周方向に押圧する状態、をそれぞれ示す。
移動機構200は、ステッピングモータ220と、ラック・アンド・ピニオン機構230(駆動力伝達部材)と、ガイド部材240とを備えて構成される。
ガイド部材240は、二次転写ローラ210の回転軸210aの両端を、画像形成における副走査方向、本実施形態においては駆動ローラ125aの周面方向に移動可能に遊嵌状態で軸支する部材であり、駆動ローラ125aの周面に沿う形状に、下部本体111の筐体の一部として形成される。なお、本実施形態におけるガイド部材240の形状は一例であり、ガイド部材240の形状は、前記副走査方向に延びる形状であればよい。
ラック・アンド・ピニオン機構230は、ラック231と、ラック231に係合するピニオン232とを備え、ステッピングモータ220の駆動により、回転軸210aがガイド部材240に遊嵌された二次転写ローラ210を、ガイド部材240に沿って移動させる。
ラック231は、ガイド部材の円弧状をなす長さ方向の中心線(一点鎖線で示す線)と略同一の曲率を有する円弧状の屈曲部材であり、その長さ方向をなす円弧が、ガイド部材の長さ方向の中心線と略平行になる状態で、その一端が二次転写ローラ210の回転軸210aの端部に遊嵌されている。ピニオン232は、ステッピングモータ220によって駆動され、ステッピングモータ220の駆動パルス数に応じた回転数で回転する。二次転写ローラ210は、回転軸210aがガイド部材240に遊嵌されているので、ピニオン232の回転によるラック231のガイド部材の円弧方向への移動に伴い、駆動ローラ125aの周面方向(一点鎖線で示す線上)に可動する。
図4(A)〜(C)に示すように、二次転写ローラ210の反時計方向への移動量が増加するに伴い、中間転写ベルト125は、より強い内周方向へ押圧力を二次転写ローラ210から加えられて、より内周方向へと押圧される。
図5は、移動機構200による押圧でニップ部Nにおいて中間転写ベルト125が伸縮する状態を模式的に示す図である。図5(A)〜(C)は、図4(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
図5にMv1およびMv2で示す中間転写ベルト125の外周面で二次転写が行われる部分は、Mv1に示す外周方向に凸となっている部分でトナー像が伸長し、Mv2に示す内周方向に凸となっている部分でトナー像が収縮する。中間転写ベルト125の基層1251と弾性層1252と境界を速度決定面とすると、
:駆動ローラ125aのローラ外径(mm)
:二次転写ローラ210のローラ外径(mm)
B1:基層1251の厚み(mm)
B2:弾性層1252の厚み(mm)
θ:Mv1の両端と駆動ローラ125aの中心とがなす角度(ラジアン)
θ:Mv2の両端と二次転写ローラ210の中心とがなす角度(ラジアン)
としたときに、Mv1およびMv2の中間転写ベルトの回転方向に対する長さは、それぞれ次式で表すことができる。
v1=π×(D+2(LB1+LB2))×θ(mm)
v2=π×D×θ(mm)
ここで、Mv1に対応する速度基準面の長さをA、Mv2に対応する速度基準面の長さをAとすると、
=π×(D+2LB1)×θ(mm)
=π×(D+2LB2)×θ(mm)
となるから、Mv1およびMv2を、
v1=A+2π×LB2×θ(mm)
v2=π×(D+2(LB2−LB2))×θ=A−2π×LB2×θ(mm)
と表すことができる。
ここで、二次転写倍率をMとすると、
=(Mv1+Mv2)/(A+A)であるから、
=(A+A+2π×LB2×(θ−θ))/(A+A
となる。すなわち、θをθよりも大きくすれば中間転写ベルト125上のトナー像は拡大されて記録紙Pに二次転写され、θをθよりも小さくすれば中間転写ベルト125上のトナー像は縮小されて記録紙Pに二次転写される。
移動機構200は、駆動ローラ125aの周面方向、すなわち副走査方向に可動する二次転写ローラ210を移動させるので、θおよびθを可変させて、副走査方向における二次転写倍率Mを可変させる。
上記実施形態においては、駆動ローラ125aの周面に沿う形状にガイド部材240を形成したが、ガイド部材240の形状は、駆動ローラ125aの前記副走査方向に延びる形状であればよい。これにより二次転写ローラ210によるニップ部Nにおける中間転写ベルト125の押圧状態を、前記副走査方向への中間転写ベルト125の伸縮を打ち消す方向に可変させることが可能となり、中間転写ベルトの前記伸縮に応じて前記副走査方向に二次転写ローラ210を移動させ、二次転写ローラ210による中間転写ベルト125の押圧状態を可変させて、前記副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
次に、移動機構200の第2実施形態を説明する。図6は、第2実施形態に係る移動機構200の一例を示す正面断面図である。第2実施形態に係る移動機構200は、二次転写ローラ210を、当該二次転写ローラ210と駆動ローラ125a(二次転写対向ローラ)との軸間方向において当該駆動ローラ125aの軸中心に対して接離する方向に移動させ、駆動ローラ125aと二次転写ローラ210とのニップ部Nにおいて、当該二次転写ローラ210による当該中間転写ベルト125の押圧状態を可変させるものである。当該第2実施形態は、上記第1実施形態に代えて用いられる。
図6(A)は、二次転写ローラ210が駆動ローラ125aから最も離れた位置にある状態、図6(B)は、二次転写ローラ210が駆動ローラ125aに最も近接した位置にある状態、をそれぞれ示す。移動機構200は、ステッピングモータ220と、駆動力伝達部材の一例としてのカム290と、コロ291と、ガイド部材250と、を備え、中間転写ベルト125上のトナー像が中間転写ベルト125から記録紙Pに転写されるニップ部Nにおいて、二次転写ローラ210による中間転写ベルト125の押圧状態を可変させる。
ガイド部材250は、二次転写ローラ210の回転軸210aの両端を遊嵌状態で軸支する部材であり、二次転写ローラ210と駆動ローラ125aとの軸間方向に沿って、下部本体111の筐体の一部として形成される。
カム290は、下部本体111の筐体に回転可能に固定された回転軸290aを備え、ステッピングモータ220によって駆動されて、回転軸290aを中心に、ステッピングモータ220の駆動パルス数に応じた回転角度で回転する。
コロ291は、ニップ部Nの反対側となる位置で二次転写ローラ210の回転軸210aと摺接し、回転軸210aと摺接する側と反対側でカム290と摺接して、二次転写ローラ210と駆動ローラ125aとの軸間方向に沿って可動するように構成されている。
カム290の回転に伴い、二次転写ローラ210は、その中心軸210aがコロ291を介してカム290に押圧され、ガイド部材250に沿って、二次転写ローラ210と駆動ローラ125aとの軸間方向において駆動ローラ125aの軸中心に対して接離する方向に移動する。これによりニップ部Nにおいて、二次転写ローラ210による中間転写ベルト125の押圧状態が可変する。本実施形態においては、ステッピングモータ220の駆動パルス数と二次転写ローラ210の移動量とを比例させるため、カム290は、カム線図が直線となるカムプロファイルを有している。なお、コロ291を省略してカム290と二次転写ローラ210の回転軸210aとが直接摺接する構成としてもよい。
また、移動機構200は、二次転写ローラ210の移動量が、図6(A)に示す二次転写ローラ210が駆動ローラ125aから最も離れた位置にある状態で、二次転写ローラ210が中間転写ベルト125への当接状態を保つように、ガイド部材250およびカム290の寸法が決定されている。すなわち、図6(A)に示す状態で、二次転写ローラ210と駆動ローラ125aとの軸間距離が、二次転写ローラ210の半径と駆動ローラ125aの半径と中間転写ベルト厚みとの合計値未満となるように、移動機構200は構成されている。
なお、移動機構200にカム290を用いる構成はあくまでも例示であり、移動機構200は、二次転写ローラ210を、中間転写ベルト125に当接させた状態で、二次転写ローラ210と駆動ローラ125aとの軸間方向において駆動ローラ125aの軸中心に対して接離する方向に移動させる構成であればよい。
図7は、移動機構200による押圧でニップ部Nにおいて中間転写ベルト125が伸縮する状態を模式的に示す図である。図7(A)〜図7(C)の順に、二次転写ローラ210が駆動ローラ125aにより近づいている状態を示す。
図7にMv1およびMv2で示すニップ部Nにおいて、Mv1に示す外周方向に凸となっている部分でトナー像が伸長し、Mv2に示す内周方向に凸となっている部分でトナー像が収縮する。二次転写ローラ210を、二次転写ローラ210と駆動ローラ125aとの軸間方向において当該軸間の距離(Lとする)が短くなる方向に移動させると、図7(A)〜図7(C)に示すように、弾性部材で形成された二次転写ローラ210は、その外周面が二次転写ローラ210の内周側により大きく窪み、ニップ部NにおいてMv1の長さが増加し、当該外周面に形成されている前記トナー像はより大きく引き延ばされる。一方、二次転写ローラ210を、前記軸間方向においてLが長くなる方向に移動させたときは、その逆となる。
第1実施形態において図5の説明で示した各式に基づき、ここにおいては、θ+θ=k(定数)と見なしても実用上問題ないので、軸間距離Lの関数として二次転写倍率Mを求めることができる。
移動機構200は、二次転写ローラ210と駆動ローラ125aとの軸間方向に二次転写ローラ210を移動させるので、Lを可変させて、副走査方向における二次転写倍率Mを可変させる。
次に、移動機構200の第3実施形態を説明する。第3実施形態に係る移動機構200は、移動機構制御部312による制御の下で、従動ローラ125b(特許請求の範囲におけるテンションローラの一例)の配設位置を移動させるものである。当該第3実施形態は、上記第1又は第2実施形態に代えて用いられる。
ここでは、従動ローラ125bは、駆動ローラ125a及び従動ローラ125bに張架されている中間転写ベルト125にテンションを付与するテンションローラとしても機能する。従動ローラ125bは、後述する移動機構200により、当該駆動ローラ125a及び従動ローラ125bに張架されて無端走行可能に周回する中間転写ベルト125の当該周回ラインの外側方向に向けて移動可能に付勢されている。移動機構200によって、従動ローラ125bの位置が、中間転写ベルト125の外側方向に向かう方向において移動することで、中間転写ベルト125に付与されるテンションが変化し、このテンションの変化により、駆動ローラ125aに対する中間転写ベルト125の当該張架状態が変化する。この中間転写ベルト125の張架状態変化により、中間転写ベルト125の外周面を当該駆動ローラ125aに向けて押圧する二次転写ローラ210による中間転写ベルト125の押圧状態を変化させる。
図8(A)(B)(C)は、移動機構200の一例を示す側面図である。
移動機構200は、付勢機構201と、位置決め機構202を有する。付勢機構201は、従動ローラ125bの回転軸と、駆動ローラ125a及び従動ローラ125b等に無端走行可能に張架されて周回する中間転写ベルト125の周回ラインの外側に位置する装置本体内壁部111aとを繋ぐ引きバネ201aを備えている。この引きバネ201aにより、従動ローラ125bを、中間転写ベルト125の当該周回ラインの外側方向(図8(A)(B)(C)では矢印方向)に向けて付勢する。
位置決め機構202は、ガイド部材2021と、カム部材2022と、カム駆動機構(ステッピングモータ)220とを備える。ガイド部材2021は、従動ローラ125bの回転軸と同心状とされて当該回転軸と供回りする構成とされ、図8(A)(B)(C)に示すように、円形状とされている。カム部材2022は、ガイド部材2021に当接した状態で回転自在に構成されている。カム駆動機構(ステッピングモータ)220は、ステッピングモータ等からなり、カム部材2022を当該カム部材2022の回転軸周りに回転させる。
カム部材2022は、下部本体111の筐体に回転可能に固定された回転軸2022aを備え、カム駆動機構(ステッピングモータ)220からの回転駆動力で回転駆動され、回転軸2022aを中心に、カム駆動機構(ステッピングモータ)220(ステッピングモータ)の駆動パルス数に応じた回転角度で回転する。
コロ291は、従動ローラ125bのガイド部材2021の外周面2021aに摺接して、従動ローラ125bの回転軸とカム部材2022の回転軸との軸間方向に沿って可動する構成である。
従動ローラ125bは、引きバネ201aにより、上記中間転写ベルト125の外側方向に付勢されているが、コロ291がカム部材2022の周面2022bに当接する地点で、引きバネ201aによる付勢力に抗して、従動ローラ125bの移動は停止される。このため、カム部材2022がカム駆動機構(ステッピングモータ)220からの回転駆動力で回転すると、従動ローラ125bの上記中間転写ベルト125の外側方向に向かう位置は、カム部材2022の回転軸2022aと従動ローラ125bの回転軸との軸間方向において、従動ローラ125bの軸中心に対して接離する方向(駆動ローラ125aに対して接離する方向)に移動する。図8(B)は従動ローラ125bの配設位置が基準位置にある状態を示し、図8(A)は従動ローラ125bの配設位置がカム部材2022の回転軸2022aから最も離れた位置に移動した状態を示し、図8(C)は従動ローラ125bの配設位置がカム部材2022の回転軸2022aから最も近付いた位置に移動した状態を示す。これにより、従動ローラ125bの配設位置が図8(B)に示す基準位置(カム部材2022が従動ローラ125bを移動させる量が最も少ない位置)にある状態から、カム部材2022を、カム駆動機構(ステッピングモータ)220(ステッピングモータ)の駆動パルス数に応じた回転角度で、図8(B)に示す矢印方向のいずれかに選択的に回転させることで、従動ローラ125bの配設位置を制御可能となる。
すなわち、カム部材2022は、引きバネ201aにより上記中間転写ベルト125の外側方向に向けて付勢される従動ローラ125bについて、当該引きバネ201aによる付勢に抗して、当該外側方向における従動ローラ125bの位置を位置決めする。
従動ローラ125bが上記中間転写ベルト125の外側方向に向かう移動量が増加すると、当該従動ローラ125bが中間転写ベルト125に与えるテンションはより強いものとなる。逆に、従動ローラ125bが上記中間転写ベルト125の外側方向に向かう移動量が減少すると、当該従動ローラ125bが中間転写ベルト125に与えるテンションはより弱いものとなる。
これにより、位置決め機構202を駆動制御することで、中間転写ベルト125のテンションが調整可能とされている。なお、例えば、カム部材2022の周面における当該制御に用いる部分が、カム線図が直線となるカムプロファイルを有するものとし、カム駆動機構(ステッピングモータ)220の駆動パルス数と従動ローラ125bの移動量とを比例させることが、中間転写ベルト125の伸縮に応じた従動ローラ125bの位置決め制御及び中間転写ベルト125のテンション制御の観点からは好ましい。また、コロ291を省略してカム部材2022の周面とガイド部材2021とが直接に摺接する構成としてもよい。
また、従動ローラ125bの回転軸の軸受500は下部本体111の筐体に形成され、軸受500の形状は、カム部材2022の回転によって移動する従動ローラ125bの移動量に合わせて形成されている。
なお、移動機構200の構成、上記のようにカム部材2022を用いる構成はあくまでも例示であり、移動機構200は、従動ローラ125bの配設位置を、上記中間転写ベルト125の内側及び外側に移動させる構成であれば、他の構成を採用することも可能である。
図9(A)〜(C)は、移動機構200によるローラ移動によりニップ部Nにおいて中間転写ベルト125が伸縮する状態を模式的に示す図である。図9(A)〜図9(C)の順に、中間転写ベルト125に強いテンションが付与されている状態を示す。
図9(A)〜(C)にMv1又は/及びMv2で示すニップ部Nにおいて、Mv1に示す外周方向に凸となっている部分ではトナー像が伸長し、Mv2に示す内周方向に凸となっている部分ではトナー像が収縮する。移動機構200により従動ローラ125bの配設位置を上記中間転写ベルト125の内側に(駆動ローラ125aに近付く方向に)向けて移動させ、中間転写ベルト125のテンションが強い状態から弱い状態に変化させると、駆動ローラ125aに張架されている中間転写ベルト125は緊張状態が弱まるので、ニップ部Nに対して中間転写ベルト125の走行方向上流側では、図9(A)に示す状態から、図9(B)に示すように下方に下がる状態となる。このとき、中間転写ベルト125は、二次転写ローラ210による押圧を受けることになり、ニップ部Nにおいて、中間転写ベルト125はその外周面が内側に窪んで縮むため(Mv2)、このMv2の分、中間転写ベルト125の外周面に形成されている前記トナー像は小さく縮められる。
移動機構200により従動ローラ125bの配設位置を、上記中間転写ベルト125の内側に(駆動ローラ125aに近付く方向に)向けて更に移動させ、中間転写ベルト125のテンションを更に弱い状態に変化させると、駆動ローラ125aに張架されている中間転写ベルト125は緊張状態が更に弱まるので、中間転写ベルト125は、ニップ部Nに対して中間転写ベルト125の走行方向上流側では、図9(B)に示す状態から、図9(C)に示すように更に下方に下がる状態となる。このとき、中間転写ベルト125は、ニップ部Nにおいて、その外周面が更に大きく内側に窪んで縮むため(Mv2)、このMv2の分、中間転写ベルト125の外周面に形成されている前記トナー像は更に小さく縮められる。
一方、移動機構200により従動ローラ125bの配設位置を上記中間転写ベルト125の外側に向けて移動させるときは、図9(C)から図9(B)、図9(A)の状態に、中間転写ベルト125の状態が変化する。
ここにおいても、第1実施形態において図5の説明で示した各式に基づけば、中間転写ベルト125の収縮の増減に応じて、移動機構200により、従動ローラ125bの配設基準位置からの移動量を変更して中間転写ベルト125に付与されるテンションを変化させることによって、図9(A)〜(C)に示すように、駆動ローラ125aと二次転写ローラ210とのニップ部Nに進入する中間転写ベルト125の角度を変更して上記θ1およびθ2を可変させて、副走査方向における二次転写倍率Mを可変させることが可能である。
次に、移動機構200の第4実施形態を説明する。第4実施形態に係る移動機構200は、移動機構制御部312による制御の下で、バックアップローラ125d(特許請求の範囲における補正ローラの一例)の配設位置を移動させるものである。当該第4実施形態は、上記第1乃至第3実施形態に代えて用いられる。
ここでは、バックアップローラ125dは、後述する移動機構200により、当該駆動ローラ125a及び従動ローラ125bに張架されて無端走行可能に周回する中間転写ベルト125の当該周回ラインの外側方向に向けて移動可能に付勢されている。移動機構200によって、バックアップローラ125dの位置が、中間転写ベルト125の周回ラインの内側及び外側方向に移動する方向において移動することで、駆動ローラ125a及び二次転写ローラ210のニップ部Nに進入する中間転写ベルト125の角度が変化し、このベルト角度の変化により、駆動ローラ125aに対する中間転写ベルト125の当該張架状態が変化する。この中間転写ベルト125の張架状態変化により、駆動ローラ125a及び二次転写ローラ210のニップ部Nに進入する中間転写ベルト125の進入角度を異ならせ、中間転写ベルト125の外周面を当該駆動ローラ125aに向けて押圧する二次転写ローラ210による中間転写ベルト125の押圧状態を変化させる。
図10(A)(B)(C)は、第4実施形態に係る移動機構200の一例を示す側面図である。
移動機構200は、付勢機構201と、位置決め機構202を有する。付勢機構201は、バックアップローラ125dの回転軸と、駆動ローラ125a及び従動ローラ125b等に無端走行可能に張架されて周回する中間転写ベルト125の周回ラインの外側に位置する装置本体内壁部111aとを繋ぐ引きバネ201aを備えている。この引きバネ201aにより、バックアップローラ125dを、中間転写ベルト125の当該周回ラインの外側方向(図10(A)(B)(C)では矢印方向)に向けて付勢する。
位置決め機構202は、ガイド部材2021と、カム部材2022と、カム駆動機構(ステッピングモータ)220とを備える。ガイド部材2021は、バックアップローラ125dの回転軸と同心状とされて当該回転軸と供回りする構成とされ、図10(A)(B)(C)に示すように、円形状とされている。カム部材2022は、ガイド部材2021に当接した状態で回転自在に構成されている。カム駆動機構(ステッピングモータ)220は、ステッピングモータ等からなり、カム部材2022を当該カム部材2022の回転軸周りに回転させる。
カム部材2022は、下部本体111の筐体に回転可能に固定された回転軸2022aを備え、カム駆動機構(ステッピングモータ)220からの回転駆動力で回転駆動され、回転軸2022aを中心に、カム駆動機構(ステッピングモータ)220(ステッピングモータ)の駆動パルス数に応じた回転角度で回転する。
コロ291は、バックアップローラ125dのガイド部材2021の外周面2021aに摺接して、バックアップローラ125dの回転軸とカム部材2022の回転軸との軸間方向に沿って可動する構成である。
バックアップローラ125dは、引きバネ201aにより、上記中間転写ベルト125の外側方向(図1に示す本実施形態では下方向)に付勢されているが、コロ291がカム部材2022の周面2022bに当接する地点で、引きバネ201aによる付勢力に抗して、バックアップローラ125dの移動は停止される。このため、カム部材2022がカム駆動機構(ステッピングモータ)220からの回転駆動力で回転すると、バックアップローラ125dの上記中間転写ベルト125の外側方向に向かう位置は、カム部材2022の回転軸2022aとバックアップローラ125dの回転軸との軸間方向において、バックアップローラ125dの軸中心に対して接離する方向(図10(A)(B)(C),図1では上下方向)に移動する。
図10(B)はバックアップローラ125dの配設位置が基準位置にある状態を示し、図10(A)はバックアップローラ125dの配設位置を最も上方に移動した状態を示し、図10(C)はバックアップローラ125dの配設位置を最も下方に移動した状態を示す。これにより、バックアップローラ125dの配設位置が図10(B)に示す基準位置(カム部材2022がバックアップローラ125dを移動させる量が最も少ない位置)にある状態から、カム部材2022を、カム駆動機構(ステッピングモータ)220(ステッピングモータ)の駆動パルス数に応じた回転角度で、図10(B)に示す矢印方向のいずれかに選択的に回転させることで、バックアップローラ125dの配設位置を制御可能となる。
すなわち、カム部材2022は、引きバネ201aにより上記中間転写ベルト125の外側方向に向けて付勢されるバックアップローラ125dについて、当該引きバネ201aによる付勢に抗して、当該外側方向におけるバックアップローラ125dの位置を位置決めする。
バックアップローラ125dが上記中間転写ベルト125の外側方向に向かう移動量が増加すると、中間転写ベルト125の走行方向において当該バックアップローラ125dよりも下流側に位置する駆動ローラ125aと二次転写ローラ210とのニップ部Nでは、駆動ローラ125aに張架される中間転写ベルト125は、ニップ部Nへの進入地点において、駆動ローラ125aから離れ、本実施形態では駆動ローラ125aよりも下方に配設されている二次転写ローラ210に近付く。すなわち、駆動ローラ125aの周面の接線に対する当該ニップ部Nへの中間転写ベルト125の進入角度が大きくなる。逆に、バックアップローラ125dが上記中間転写ベルト125の外側方向に向かう移動量が減少すると、駆動ローラ125aに張架される中間転写ベルト125は、ニップ部Nへの進入地点において、駆動ローラ125aに近づき、二次転写ローラ210から離れる。すなわち、駆動ローラ125aの周面の接線に対する当該ニップ部Nへの中間転写ベルト125の進入角度が小さくなる。
これにより、位置決め機構202を駆動制御することで、駆動ローラ125aと二次転写ローラ210とのニップ部Nに進入する中間転写ベルト125の進入角度が調整可能とされている。なお、例えば、カム部材2022の周面における当該制御に用いる部分が、カム線図が直線となるカムプロファイルを有するものとし、カム駆動機構(ステッピングモータ)220の駆動パルス数とバックアップローラ125dの移動量とを比例させることが、中間転写ベルト125の伸縮に応じたバックアップローラ125dの位置決め制御、及び中間転写ベルト125のニップ部Nへの進入角度制御の観点からは好ましい。カム部材2022は、上記カム部材2022と同様の作用が得られるものであれば、偏心カムにより構成されていてもよい。また、コロ291を省略してカム部材2022の周面とガイド部材2021とが直接に摺接する構成としてもよい。
また、バックアップローラ125dの回転軸の軸受500は下部本体111の筐体に形成され、軸受500の形状は、カム部材2022の回転によって移動するバックアップローラ125dの移動量に合わせて形成されている。
なお、移動機構200の構成、上記のようにカム部材2022を用いる構成はあくまでも例示であり、移動機構200は、バックアップローラ125dの配設位置を、上記中間転写ベルト125の外側に向かう方向において移動させる構成であれば、他の構成を採用することも可能である。
当該移動機構200によるローラ移動でニップ部Nにおいて中間転写ベルト125が伸縮する状態は、上述した図9(A)〜(C)を用いて説明可能であるので、当該移動機構200によるローラ移動でニップ部Nにおいて中間転写ベルト125が伸縮する状態を図9(A)〜(C)を用いて説明する。
移動機構200によりバックアップローラ125dの配設位置を上記中間転写ベルト125の周回ラインの外側に向けて移動させ、中間転写ベルト125のニップ部Nへの進入角度を、駆動ローラ125aの周面の接線に対する当該ニップ部Nへの中間転写ベルト125の進入角度が小さい状態から大きい状態に変化させると、駆動ローラ125aに張架されている中間転写ベルト125は、ニップ部Nに対して中間転写ベルト125の走行方向上流側では、図9(A)に示す状態から、図9(B)に示すように下方に下がる状態となる。このとき、中間転写ベルト125は、二次転写ローラ210による押圧を受けることになり、ニップ部Nにおいて、中間転写ベルト125はその外周面が内側に窪んで縮むため(Mv2)、このMv2の分、中間転写ベルト125の外周面に形成されている前記トナー像は小さく縮められる。
移動機構200によりバックアップローラ125dの配設位置を、上記中間転写ベルト125の周回ラインの外側に向けて更に移動させると、中間転写ベルト125は、ニップ部Nに対して中間転写ベルト125の走行方向上流側では、図9(B)に示す状態から、図9(C)に示すように更に下方に下がる状態となる。このとき、中間転写ベルト125は、ニップ部Nにおいて、その外周面が更に大きく内側に窪んで縮むため(Mv2)、このMv2の分、中間転写ベルト125の外周面に形成されている前記トナー像は更に小さく縮められる。
一方、移動機構200によりバックアップローラ125dの配設位置を上記中間転写ベルト125の周回ラインの内側に向けて移動させたときは、図9(C)から図9(B)、図9(A)の状態に、中間転写ベルト125の状態が変化する。
ここにおいても、第1実施形態において図5の説明で示した各式に基づけば、中間転写ベルト125の収縮の増減に応じて、移動機構200により、バックアップローラ125dの配設基準位置からの移動量を変更することによって、図9(A)〜(C)に示すように、駆動ローラ125aと二次転写ローラ210とのニップ部Nに進入する中間転写ベルト125の角度を変更して上記θおよびθを可変させて、副走査方向における二次転写倍率Mを可変させることが可能である。
次に、移動機構200の第5実施形態を説明する。第5実施形態に係る移動機構200は、移動機構制御部312による制御の下で、駆動ローラ125aとの間で中間転写ベルト125を用紙搬送路152内に当該用紙搬送路152と平行に張架させる平行ローラ61によって、用紙搬送路152と平行に張架された部分で中間転写ベルト125を挟持し、当該中間転写ベルト125の内周側方向および外周側方向の双方向に可動する可動ローラ対2100を、中間転写ベルト125の内周側方向および外周側方向に移動させるものである。移動機構200は、駆動ローラ125aと二次転写ローラ210とのニップ部Nにおいて、二次転写ローラ210による当該中間転写ベルト125の押圧状態を可変させる。当該第5実施形態は、上記第1乃至第4実施形態に代えて用いられる。
図11は、第5実施形態に係る移動機構200を備える複合機100の構造を示す正面断面図である。ここでは、第5実施形態に係る移動機構200の説明に必要な中間転写ベルト125周りの構成を説明する。複合機100は、現像ユニット2M、2C、2Y、2Kにより、記録紙Pに対するカラー画像の形成(印刷)を行う。
現像ユニット2M〜2Kの下方には、感光体ドラム3の周面に顕在化した前記トナー像が中間転写(一次転写)される中間転写ベルト125が配設されている。中間転写ベルト125は、各感光体ドラム3と対向配置された中間転写ローラ9によって感光体ドラム3に押圧された状態で、図1における右側の駆動ローラ11aと、同右側の従動ローラ11bと、駆動ローラ11aおよび従動ローラ11bの下方に位置する平行ローラ61および二次転写対向ローラ62とに無端走行可能に張架されている。
本実施形態においては、中間転写ベルト125の外周面上で二次転写ローラ210と接して二次転写が行われる部分の長さを、画像形成の副走査方向となる記録紙の搬送方向において確保して、前記二次転写を安定させるために、平行ローラ61を、中間転写ベルト125の走行方向(前記副走査方向となる)の下流側において二次転写対向ローラ62の下流側に設け、平行ローラ61と二次転写対向ローラ62との間で中間転写ベルト125を用紙搬送路152内に用紙搬送路152と平行に張架させている。
中間転写ベルト125が、二次転写対向ローラ62と平行ローラ61との間で用紙搬送路152と平行に張架された部分には、中間転写ベルト125を挟持する可動ローラ対2100が設けられている。可動ローラ対2100は、例えば引張コイルバネである付勢部材213によって互いに近づく方向に付勢された一対のローラ211および212を備え、ローラ211とローラ212との間に中間転写ベルト125を挟持する(図3参照)。さらに可動ローラ対2100は、中間転写ベルト125の走行方向に直交する方向、かつ、中間転写ベルト125の内周側および外周側の双方向に可動する構成とされている。
図12は、第5実施形態に係る移動機構200の一例を示す正面断面図である。図12(A)は、可動ローラ対2100が中間転写ベルト125を内周側にも外周側にも押圧しない位置にある状態、図12(B)は、可動ローラ対2100が中間転写ベルト125を外周側に押圧する位置にある状態、図12(C)は、可動ローラ対2100が中間転写ベルト125を内周側に押圧する位置に状態、をそれぞれ示す。
移動機構200は、ステッピングモータ220と、駆動力伝達部材の一例としてのラック・アンド・ピニオン機構230と、ガイド部材240と、を備え、中間転写ベルト125上のトナー像が中間転写ベルト125から記録紙Pに転写されるニップ部Nにおいて、二次転写ローラ210による中間転写ベルト125の押圧状態を可変させる。
ガイド部材240は、可動ローラ対2100を構成するローラ211および212の回転軸211aおよび212aの両端を遊嵌状態で軸支する部材であり、中間転写ベルトの外周面に直交する方向に、複合機100の筐体の一部として形成される。
ラック・アンド・ピニオン機構230は、ラック231とピニオン232とを備え、ステッピングモータ220の駆動力を可動ローラ対2100に伝達する駆動力伝達部材として機能し、可動ローラ対2100をガイド部材240に沿って駆動させる。ラック231は、その一端がローラ212の回転軸212aの端部に遊嵌状態で係合されている。ラック231と係合するピニオン232は、ステッピングモータ220によって駆動され、ステッピングモータ220の駆動ステップ数に応じた回転数で回転する。
可動ローラ対2100を構成するローラ211および212は、付勢部材213によって互いに近づく方向に付勢されているので、ピニオン232の回転により、ローラ212の回転軸212aの端部に係合されたラック231が、中間転写ベルト125の外周面に直交する方向、すなわち中間転写ベルト125の内周側方向および外周側方向(図12の上下方向)へ移動すると、中間転写ベルト125を挟持した状態で可動ローラ対2100も中間転写ベルト125の搬送方向に直交する方向に移動する。
移動機構制御部332は、ピニオン232を図12において時計方向に回転させる駆動パルスをステッピングモータ220へ出力することで可動ローラ対2100を中間転写ベルト125の外周側に移動させる。このとき中間転写ベルト125は、図12(B)に示すように外周側に撓む。さらに、移動機構制御部332は、ピニオン232を図12において反時計方向に回転させる駆動パルスをステッピングモータ220へ出力することで可動ローラ対2100を中間転写ベルト125の内周側に移動させる。このとき中間転写ベルト125は、図12(C)に示すように内周側に撓む。
図13は、移動機構200による押圧でニップ部Nにおいて中間転写ベルト125の形状が変化する状態を模式的に示す図である。図13(A)〜図13(C)は、図12(A)〜図12(C)にそれぞれ対応する図である。
ニップ部Nにおいて外周方向に凸となっている部分(Mv1という)でトナー像が伸長し、内周方向に凸となっている部分(Mv2という)でトナー像が収縮する。移動機構制御部332が、可動ローラ対2100を図12(A)に示す状態(以下、この状態における可動ローラ対2100および中間転写ベルト125の位置を基準位置という)から、中間転写ベルト125の外周側に移動させると(図12(B)の状態)、中間転写ベルト125の走行方向におけるMv1の長さは、前記基準位置におけるMv1の長さよりも減少し、中間転写ベルト125の走行方向におけるMv2の長さは、前記基準位置におけるMv2の長さよりも増加する。一方、移動機構制御部332が、可動ローラ対2100を前記基準位置から、中間転写ベルト125の内周側に移動させると(図12(C)の状態)、中間転写ベルト125の走行方向におけるMv1の長さは、前記基準位置におけるMv1の長さよりも増加し、中間転写ベルト125の走行方向におけるMv2の長さは、前記基準位置におけるMv2の長さよりも減少する。
ここにおいても、第1実施形態において図5の説明で示した各式に基づけば、本実施形態においては、可動ローラ対2100の移動量によって定まる角度θおよびθを決定するステッピングモータ220の駆動パルス数と、二次転写倍率をMとを対応づけたテーブルを予め記憶部333に記憶しておき、移動機構制御部332は、等倍度ずれの補正に必要な二次転写倍率をMに対応する駆動パルス数を記憶部333から読み出してステッピングモータ220に出力することで、副走査方向における二次転写倍率Mを可変させることが可能である。
次に、移動機構制御部312が、両面画像形成で裏面画像形成時の記録紙収縮に応じた移動機構200の制御を説明する。図14は、両面画像形成で裏面画像形成の記録紙収縮に応じた移動機構200の制御を示すフローチャートである。
操作者により入力操作部35において、画像形成に用いる記録紙種類を特定する指示が入力され、画像形成動作実行指示が入力されると(S1でYES)、画像形成部12による画像形成動作が開始される(S2)。
移動機構制御部312は、操作者により入力操作部35に上記画像形成動作実行指示として両面画像形成指示が設定されているか否かを判断する(S3)。両面画像形成指示が設定されていない場合は(S3でNO)、全体制御部311は、通常通りの片面画像形成動作(移動機構制御部312により移動機構200が駆動されない画像形成動作)を行う(S10)。
一方、両面画像形成指示が設定されている場合は(S3でYES)、全体制御部311は、まず記録紙Pを給紙カセット142から搬送させ、画像形成部12により、当該記録紙Pの表面に対する画像形成動作を行わせる(S4)。
そして、当該記録紙Pの表面に対する画像形成動作の終了後、全体制御部311は、用紙搬送機構に記録紙Pを反転させて、再度駆動ローラ125a及び二次転写ローラ210のニップ部Nに向けて記録紙Pを搬送させる。すなわち、全体制御部311は、当該記録紙Pの裏面に対する画像形成動作を開始させる(S5)。
このとき、用紙搬送機構により記録紙Pが、駆動ローラ125a及び二次転写ローラ210のニップ部Nに到達する前のタイミングで、移動機構制御部312は、S1において入力操作部35で設定された記録紙Pの種類に対応する移動機構200のステッピングモータ220の駆動パルス数DP1を、記憶部313に記憶されたテーブルから読み出す(S6)。そして、移動機構制御部312は、当該読み出した駆動パルス数DP1をステッピングモータ220に出力する(S7)。この後、全体制御部311は、画像形成部12に記録紙裏面への転写を行わせる(S8)。当該S4乃至S8の処理は、全体制御部311及び移動機構制御部312により、当該画像形成動作のジョブにより画像形成が行われる全ての記録紙に対して行われ(S9でYES)、画像形成動作のジョブによる全ての記録紙への画像形成が終了した時点で、当該制御は終了する。
これにより、当該駆動パルス数DP1に比例する移動量で、上述した各移動機構200による移動の対象とされている各ローラが移動されるため、表面の画像形成において受けた熱により収縮した記録紙Pの収縮に応じた収縮量で、中間転写ベルト125が収縮される。このため、裏面画像形成時に当該記録紙の収縮によって生じる副走査方向における画像等倍度ずれが、記録紙Pの種類に応じて補正される。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、記憶部313は、記録紙Pの種類毎に予め求められている記録紙記録紙収縮率ΔShと、当該記録紙収縮率ΔShに対応するステッピングモータ220の駆動パルス数DP1とを対応付けたテーブルを予め記憶するものとし、移動機構制御部312は、画像形成装置1による両面画像形成動作時に、入力操作部32において設定された記録紙Pの種類に応じて異なる熱定着時の記録紙収縮率ΔShに対応したステッピングモータ220の駆動パルス数DP1を記憶部313に記憶された上記テーブルから読み出し、記録紙Pへの表面画像形成終了後、裏面画像形成が行われる前のタイミングで、当該読み出した駆動パルス数DP1でステッピングモータ220を駆動制御するものとしているが、移動機構制御部312は、このような記録紙種類別のそれぞれの記録紙収縮率ΔShに対応したステッピングモータ220の駆動制御を行わず、記録紙Pへの表面画像形成終了後、裏面画像形成が行われる前のタイミングで、記録紙種類を問わずに予め定められた一定の記録紙収縮率に応じて移動機構200により移動させるローラ(各実施形態に係る移動機構200により移動の対象とされるローラ)の移動量を用い、当該ローラ移動量に対応する駆動パルス数DP2でステッピングモータ220を駆動制御して移動機構200に当該ローラを移動させてもよい。
以上、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1について説明したが、当該実施形態はあくまでも例示である。すなわち、本発明は当該実施形態(例えば、移動機構200の構成等)に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
N ニップ部
P 記録紙
1 画像形成装置
12 画像形成部
31 制御ユニット
312 移動機構制御部
35 入力操作部(用紙設定部)
61 平行ローラ
120 現像ユニット
125 中間転写ベルト
125a 駆動ローラ(二次転写対向ローラ)
125d バックアップローラ
210 二次転写ローラ
200 移動機構
220 ステッピングモータ
2100 可動ローラ対

Claims (6)

  1. 両面画像形成機能を備える画像形成装置であって、
    画像データに応じたトナー像を形成する現像ユニットと、
    複数のローラ間に、画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架され、感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトと、
    前記複数のローラの1つであって前記中間転写ベルトが張架される二次転写対向ローラと、
    前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分で当該中間転写ベルトの外周面に当接し、当該中間転写ベルト上の前記トナー像を記録紙に転写させる二次転写ローラと、
    前記二次転写ローラを移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させる移動機構と、
    表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、予め定められた収縮率に応じて前記移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で前記移動機構に前記ローラを移動させる移動機構制御部と、を備え、
    前記移動機構は、前記二次転写対向ローラの周面に沿った円弧形状を有するガイド部材を含み
    前記ニップ部において、前記中間転写ベルトの外周面が凸となっている部分を第1部分、前記中間転写ベルトの内周面が凸となっている部分を第2部分、前記第1部分の両端と前記二次転写対向ローラの中心とがなす角度をθ1、前記第2部分の両端と前記二次転写ローラの中心とがなす角度をθ2とし、
    前記移動機構は、前記中間転写ベルト上の前記トナー像を縮小する場合、前記移動機構制御部による制御の下で、前記θ1<前記θ2となるように、前記二次転写ローラを前記ガイド部材に沿って前記二次転写対向ローラの周面方向に移動させる画像形成装置。
  2. 両面画像形成機能を備える画像形成装置であって、
    画像データに応じたトナー像を形成する現像ユニットと、
    複数のローラ間に、画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架され、感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトと、
    前記複数のローラの1つであって前記中間転写ベルトが張架される二次転写対向ローラと、
    前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分で当該中間転写ベルトの外周面に当接し、当該中間転写ベルト上の前記トナー像を記録紙に転写させる二次転写ローラと、
    前記二次転写ローラを移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させる移動機構と、
    表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、予め定められた収縮率に応じて前記移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で前記移動機構に前記ローラを移動させる移動機構制御部と、を備え、
    前記二次転写ローラは、少なくとも径方向における外周側が弾性部材で形成され、前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分の前記副走査方向上流側の端部となる位置で当該中間転写ベルトの外周面を押圧し、
    前記移動機構は、前記二次転写ローラと前記二次転写対向ローラとの軸間方向に沿って形成されたガイド部材を含み、
    前記ニップ部において、前記中間転写ベルトの外周面が凸となっている部分を第1部分、前記中間転写ベルトの内周面が凸となっている部分を第2部分、前記第1部分の両端と前記二次転写対向ローラの中心とがなす角度をθ1、前記第2部分の両端と前記二次転写ローラの中心とがなす角度をθ2とし、
    前記移動機構は、前記中間転写ベルト上の前記トナー像を縮小する場合、前記移動機構制御部による制御の下で、前記θ1<前記θ2となるように、前記二次転写ローラを、前記中間転写ベルトに当接させた状態で、当該二次転写ローラと前記二次転写対向ローラとの前記軸間方向において当該二次転写対向ローラの軸中心に対して離間する方向に、前記ガイド部材に沿って移動させる画像形成装置。
  3. 両面画像形成機能を備える画像形成装置であって、
    画像データに応じたトナー像を形成する現像ユニットと、
    複数のローラ間に、画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架され、感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトと、
    前記複数のローラの1つであって前記中間転写ベルトが張架される二次転写対向ローラと、
    前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分で当該中間転写ベルトの外周面に当接し、当該中間転写ベルト上の前記トナー像を記録紙に転写させる二次転写ローラと、
    前記中間転写ベルトが張架される前記複数のローラの少なくとも1つを移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させる移動機構と、
    表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、予め定められた収縮率に応じて前記移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で前記移動機構に前記ローラを移動させる移動機構制御部と、を備え、
    前記複数のローラの1つとして、当該ローラに張架された状態の前記中間転写ベルトをその内周面側から外側方向に押圧して当該中間転写ベルトにテンションを付与するテンションローラを備え、
    前記移動機構は、前記収縮率が高くなるに応じて前記中間転写ベルトに付与されるテンションが弱くなるように、前記移動機構制御部による制御の下で、前記テンションローラの配設位置を移動させる画像形成装置。
  4. 両面画像形成機能を備える画像形成装置であって、
    画像データに応じたトナー像を形成する現像ユニットと、
    複数のローラ間に、画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架され、感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトと、
    前記複数のローラの1つであって前記中間転写ベルトが張架される二次転写対向ローラと、
    前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分で当該中間転写ベルトの外周面に当接し、当該中間転写ベルト上の前記トナー像を記録紙に転写させる二次転写ローラと、
    前記中間転写ベルトが張架される前記複数のローラの少なくとも1つを移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させる移動機構と、
    表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、予め定められた収縮率に応じて前記移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で前記移動機構に前記ローラを移動させる移動機構制御部と、
    前記複数のローラの1つとして、前記二次転写ローラによる前記二次転写対向ローラへの押圧で形成されるニップ部よりも前記中間転写ベルト走行方向の上流側において、前記無端回転可能に張架された中間転写ベルトをその内周面側から外側方向に向けて押圧して、前記ニップ部への前記中間転写ベルトの進入角度を補正する補正ローラと、を備え、
    前記移動機構は、前記中間転写ベルトの前記ニップ部への進入地点において、前記中間転写ベルトを前記二次転写対向ローラから離して、前記二次転写ローラに近づけることによって、前記進入角度を大きく補正をすること、及び、前記進入地点において、前記中間転写ベルトを前記二次転写対向ローラに近づけ、前記二次転写ローラから離すことによって、前記進入角度を小さく補正をすることを、前記補正ローラの配設位置を移動させて実行し、
    前記移動機構は、前記収縮率が高くなるに応じて前記進入角度が大きくなるように、前記移動機構制御部による制御の下で、前記補正ローラの配設位置を移動させる画像形成装置。
  5. 両面画像形成機能を備える画像形成装置であって、
    画像データに応じたトナー像を形成する現像ユニットと、
    複数のローラ間に、画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架され、感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトと、
    前記複数のローラの1つであって前記中間転写ベルトが張架される二次転写対向ローラと、
    前記中間転写ベルトが前記二次転写対向ローラに張架される部分で当該中間転写ベルトの外周面に当接し、当該中間転写ベルト上の前記トナー像を記録紙に転写させる二次転写ローラと、
    前記中間転写ベルトが張架される前記複数のローラの少なくとも1つを移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させる移動機構と、
    表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、予め定められた収縮率に応じて前記移動機構による前記ローラの移動量を決定し、当該決定したローラ移動量で前記移動機構に前記ローラを移動させる移動機構制御部と、
    前記トナー像が転写された前記記録紙が搬送される用紙搬送路と、
    前記複数のローラの他の1つとして、前記二次転写対向ローラに対して前記副走査方向の下流側で前記中間転写ベルトを張架し、前記二次転写対向ローラとの間で前記中間転写ベルトを前記用紙搬送路内に当該用紙搬送路と平行に張架させる平行ローラと、
    前記用紙搬送路と平行に張架された部分で前記中間転写ベルトを挟持し、当該中間転写ベルトの内周側方向および外周側方向の双方向に可動する可動ローラ対と、備え、
    前記移動機構は、前記移動機構制御部による制御の下で、前記可動ローラ対を、前記中間転写ベルトの内周側方向および外周側方向に移動させ、前記トナー像が前記中間転写ベルトから前記記録紙に転写される前記二次転写対向ローラと前記二次転写ローラとのニップ部において、当該二次転写ローラによる当該中間転写ベルトの押圧状態を可変させ、
    前記移動機構は、前記収縮率が高くなるに応じて、前記移動機構制御部による制御の下で、前記可動ローラ対を、前記中間転写ベルトの外周側方向に移動させる画像形成装置。
  6. ユーザからの入力を受け付けて熱定着時の収縮率が異なる前記記録紙の種類を設定する用紙設定部を更に備え、
    前記移動機構制御部は、表面に定着処理が施された前記記録紙の裏面への画像形成処理時に、前記用紙設定部が設定した前記記録紙の前記収縮率に応じて予め記憶されている前記移動機構の前記ローラ移動量を用いて、前記移動機構に前記ローラを移動させる請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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