JP5057971B2 - 遠端漏話決定システム - Google Patents

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Description

この出願は米国特許法119(e)に基づき2004年5月18日に出願した米国仮出願第60/572,051号(代理人整理番号第0101−p07p号)「通信システムの動的管理」への優先権を主張し、その出願内容を参照によりここに組み込む
本発明は広くデジタル通信システムを管理するための方法、システム、装置に関する。さらに詳しくは、本発明はDSLシステム等の通信システムにおいてモデムおよび/または他の要素から動作データを集め、直接測定することなく2本のDSLライン間のFEXT(遠端漏話)干渉を決定することに関する。より詳しくは、本発明の少なくとも1つの実施例は、2ライン間のNEXT(近端漏話)干渉を測定し、一方のラインのラインチャネルを測定し、これら2測定の組み合わせを使用して前記2ライン間の遠端漏話干渉を近似する方法および装置を含む。
デジタル加入者ライン(DSL)技術は、既存の電話加入者ライン(ループおよび/または銅設備とも呼ぶ)に比べ、デジタル通信用に広い帯域幅を提供できる。特に非対称DSL(ADSL)は加入者ラインの特性に合わせるために離散マルチトーン(DMT)ラインコードを使用する。これは各トーン(またはサブキャリヤ)にいくつかのビットを割り当てる。このビット数はチャネル状態に応じて調整する。チャネル状態は加入者ラインの各端部においてモデム(一般に送信器および受信器として機能するトランシーバ)のトレーニング中および初期化中に決定する。
現在、全国的に固定した周波数帯がDSLシステムに割り当てられており、最悪状況に基づいた帯域利用の固定的管理規則が確立しており、通常は発生しない伝送状況を想定している。DSL動作に対する不合理な固定的制限と不合理な実情とは、ユーザへのサービス向上努力を阻害し、運営者の利益と普及の追求を阻んできた。現在の固定的帯域管理は、想定、仮定、または作為的状況に基づいて適合性を確保しようとしている。このようなシステムに関連付けられるのは、ある状況の発生に対する暗黙の確率である。例えば漏話は広い帯域の使用すなわち高いデータ速度と共に増加し、DSLシステムの実効性能を大きく左右する。米国規格協会の2003年9月3日付け米国標準規格T1.417−2003「ループ伝送システムの帯域管理」が使用する漏話モデルは、1%最悪事態結合関数に基づいており、必然的に発生確率を意味している。DSLシステムに対する余裕度は一般に6dBを目標にしており、ラインに発生し得るあるいは発生し得ない状態変化に対する保護を行う。ライン長さ、ブリッジしたタップの存在、インパルスノイズ、無線ノイズ等の障害の確率も存在する。これら要因の全てを結合し、必須の帯域マスクセットまたはそれと等価の計算テストセット(T1.417−2003の付属書Aにおいて「方法B」と呼んでいる)を作成することで、不適合の確率を閾値以下に抑える新しい通信技術が提案された。
漏話の測定、特に遠端漏話干渉の測定は、様々なDSLラインで送る信号から干渉を取り除くことを可能にする。遠端漏話干渉の測定および除去のため、様々なシステム、技術、方法が開発された。
DSLシステムの通常動作を中断せずに2本のDSLライン間の遠端漏話を決定し測定する簡単で正確なシステム、方法、技術は、この分野に素晴らしい進歩を提供する。またDSLループの一側からDSLシステム内の遠端漏話干渉を測定できるシステム、方法、技術もこの分野にめざましい進歩を提供する。
本発明の方法、装置、コンピュータプログラム製品、その他実施例は、一対のDSLループの上り端において簡単に利用可能なデータを使用し、一方のDSLラインが他方のラインに引き起こす遠端漏話干渉を決定する。一実施例では、ループの上り端において2ライン間に測定可能な近端漏話干渉と、前記ループの一方の下りチャネル伝達関数とを使って遠端漏話干渉を計算する。近端漏話と伝達関数は、2ライン間の遠端漏話干渉と同様、線形時間不変系を構築するため、近端漏話干渉とライン伝達関数とを乗算(線形形式の場合)または加算(対数形式の場合)することにより、ライン間の遠端漏話干渉を近似できる。近端漏話干渉とラインの下り伝達関数とを決定するデータは、ラインの上り端において容易に利用可能である。これら技術において実行するデータ収集や計算等の機能は、DSLオプティマイザ等のシステムコントローラで行うことができる。
本発明の他の実施例は、DSLや他の通信システムの様々な要素に漏話情報を提供する方法、装置、コンピュータプログラム製品を含む。他の通信システムとは1以上のDSM(動的スペクトル管理)システムおよび/または規格に準拠したシステムを含む。Xlog(u,n)量は1以上のDSL規格が規定する遠端漏話伝達関数と同等のデシベル量で表現した挿入損失であり、(1)バインダが無い場合における100オームの整合負荷へのラインuの供給出力と(2)バインダが存在する場合にラインuが同じ供給出力で動作した時の対象ラインの出力端における出力との比として定義できる。Xlin(u,n)はXlog(u,n)の線形等価物である。Xlog(u,n)とXlin(u,n)量は関係する量も含め、DSL等のシステムで使用可能な形式で表現できる。Xlog(u,n)量は、システムの漏話解消を行わない場合でも、帯域を決定するために使用できる。ラインの挿入損失として定義する場合、Xlin(または等価のXlog)はいかなる送信フィルタの効果も含まない。
本発明のさらなる詳細および利点は、以下の詳細説明および添付図面に提示する。
本発明のさらなる詳細は添付図面を参照しながら以下の詳細説明を読むことで容易に理解できよう。添付図面において同一参照番号は同一構成要素を示す。
以下に記述する本発明の詳細説明は1以上の実施例を参照するが、本発明はかかる実施例に限定するものではない。以下の詳細説明は単に説明を目的としているに過ぎない。当業者には明らかな通り、図に関連した以下の詳細説明は例示が目的であり、本発明の範囲はこれら限定的実施例を越えたものである。
本発明の実施例は一対のDSLループの上り端において容易に利用可能なデータを使用し、一方のDSLラインが他方のDSLラインに引き起こす遠端漏話干渉を決定する。遠端漏話干渉は、ループ上り端における2ライン間で測定する近端漏話干渉と、一方のラインの下りチャネル伝達関数とを使用して計算する。近端漏話と伝達関数は、2ライン間の遠端漏話干渉と同様、線形時間不変系を構築するため、近端漏話干渉とライン伝達関数とを乗算(線形形式の場合)または加算(対数形式の場合)することにより、ライン間の遠端漏話干渉を近似できる。当業者には明らかな通り、近端漏話干渉とラインの下り伝達関数とを決定するデータは、ラインの上り端において容易に利用可能である。これら技術において実行するデータ収集、計算、その他機能はDSLオプティマイザ等のシステムコントローラで行うことができる。コントローラは動作データとライン制御を使用し、システム動作を強化できる。例えば共通バインダ内のライン間漏話を低減できる。
さらに本発明の実施例はDSL等の通信システムの様々な要素に漏話情報を提供する特徴的方法を含む。他の通信システムとは1以上のDSM(動的スペクトル管理)システムおよび/または規格に準拠したシステムを含む。遠端漏話干渉に関する漏話情報は、ここに定義するXlog(u,n)またはXlin(u,n)量(XlogまたはXlinとも呼ぶ)を使って各要素に提供する。これら方法および情報は通信システム、特に片側ベクタードDSLシステムに使用する。Xlog(u,n)量は1以上のDSL規格が規定する遠端漏話伝達関数と同等のデシベル量で表現した挿入損失であり、バインダが無い場合における100オームの整合負荷へのラインuの供給出力と、バインダが存在する場合にラインuが同じ供給出力で動作した時の対象ラインの出力端における出力との比として定義できる。Xlin(u,n)はXlog(u,n)の線形等価物である。本発明のいくつかの実施例において、Xlog(u,n)とXlin(u,n)量はそれらに関係する量も含め、DSL等のシステムで使用可能な特定形式で表現できる。Xlog(u,n)量は、システムの漏話解消を行わない場合でも、帯域を決定するために使用できる。ラインの挿入損失として定義する場合、Xlin(または等価のXlog)はいかなる送信フィルタの効果も含まない。
本発明の特定実施例において、コントローラ(DSLオプティマイザおよび/または動的スペクトル管理装置)を使用して一対のDSLライン等の2以上の通信ラインに関する動作データを収集できる。動作データは、通常動作中にDSL等の通信システムから一般に利用可能なデータを含む。収集する動作データは、本発明に関連して使用するためにコントローラが特に要求し、督促し、指示するデータを含むことができる。コントローラは収集したデータを使用し、ライン対およびライン同士の関係を分析し、ライン間に発生する遠端漏話干渉の近似を決定する。コントローラは本発明に基づく方法を実行することにより、Xlog(u,n)、Xlin(u,n)等の関連情報を発生できる。
さらに詳しくは、本発明のいくつかの実施例において、コントローラは動作データを使用し、ラインの上り端において第1ラインが第2ラインに引き起こす近端漏話干渉を決定することもできる。コントローラは第2ラインの下り伝達関数を取得することもできる。この関数は第2ラインに関する下り減衰値を提供する。第1ラインから第2ラインへの近端漏話と第2ライン下り伝達関数とを結合し、第1ラインが第2ラインのデータ信号に引き起こす下り遠端漏話干渉の近似を発生する。本発明の他の変更形態はこの開示を検討することにより当業者に明らかとなろう。
様々なネットワーク管理要素を使用してADSLおよびVDSL物理層資源を管理する。ネットワーク管理要素とは、ADSLモデムペアまたはVDSLモデムペアの両方または各々におけるパラメータまたは機能を意味する。ネットワーク管理フレームワークは1以上の管理されたノードからなる。各ノードはエージェントを含む。管理されたノードとはルータ、ブリッジ、スイッチ、モデム等を意味する。少なくとも1つのNMS(ネットワーク管理システムであって管理装置と呼ぶことが多い)は管理されたノードを監視および制御するものであり、通常、一般的なパーソナルコンピュータ等のコンピュータである。ネットワーク管理プロトコルは管理装置およびエージェントによって管理情報およびデータの交換に使用される。管理情報の単位はオブジェクトである。関連オブジェクトの集合は管理情報ベース(MIB)として定義する。
図1はG.997.1規格(G.ploam)に基づく標準モデルシステムを示す。この規格は様々なADSLおよびVDSLシステムに適用されるものであり、当業者に周知であり、本発明の実施例にも適用可能である。このモデルは各種規格に合ったADSLおよびVDSLシステムに適用でき、スプリッタを含んでも含まなくても良い。各種規格はADSL1(G.992.1)、ADSLライト(G.993.1)、G.993.xから派生した他のVDSL規格、G.991.1およびG.991.2SHDSL規格等であり、ボンディングを含んでも含まなくても良い。これら規格、それらの変更、G.997.1規格関連の使用は当業者に周知である。
G.997.1規格はADSLおよびVDSL送信システム用の物理層管理を規定する。これらシステムはG.997.1が定義するクリア埋め込み操作チャネル(EOC)に基づくものであり、G.992.x規格が定義する指示ビットおよびEOCメッセージを使用する。さらにG.997.1は、構成、故障、性能管理用ネットワーク管理要素内容を規定する。これら機能の実施にあたり、システムはアクセスノード(AN)で利用可能および収集可能な各種動作データを利用する。DSLフォーラムのTR69報告書はMIBおよびそのアクセス方法を記載する。図1において顧客の端末装置110はホームネットワーク112に接続する。ホームネットワーク112はネットワーク終端装置(NT)120に接続する。ADSLシステムの場合、NT120はATU−R122(例えばADSLおよび/またはVDSL規格の一方が定義するモデムであり、モデムはトランシーバとも呼ぶこともある)等の適切なネットワーク終端モデムあるいはトランシーバ等の通信装置である。VDSLシステムにおける遠隔装置はVTU−Rである。当業者には明らかな通りおよびここで説明する通り、各モデムはそれが接続する通信システムと対話し、その通信システムにおける当該モデムの動作結果としての動作データを発生する。
NT120は管理実体(ME)124を含む。ME124は適切なハードウエア装置であればどのような装置でも良く、例えばマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、ファームウエアまたはハードウエア形態の回路ステートマシンであり、適用規格および/または基準の必要に応じて動作できる。ME124は動作データを収集しMIBに格納する。MIBは各MEが保持する情報のデータベースであり、SNMP(シンプルネットワーク管理プロトコル)等のネットワーク管理プロトコルを介してアクセスできる。SNMPは管理プロトコルであり、ネットワーク装置から情報を集め、管理者コンソール・プログラムへ直接あるいはTL1コマンドを介して提供する。TL1は以前からあるコマンド言語であり、通信ネットワーク要素間のプログラム応答およびコマンドに使用する。
システム内の各ATU−Rは、中央局(CO)または他の上りおよび/または中央位置のATU−Cに接続する。VDSLシステムにおいて、システム内の各VTU−RはCOまたは他の上りおよび/または中央位置のVTU−O(例えばONU/LT、DSLAM、RT等のライン終端装置)に接続する。図1においてATU−C142はCO146内のアクセスノード(AN)140に位置する。AN140はDSLシステム要素、例えばDSLAM、ONU/LT、RT等であり、当業者に周知である。ME144はATU−C142に関する動作データのMIBを保持する。AN140はブロードバンドネットワーク170等のネットワークに接続できる。これは当業者に周知である。ATU−R122とATU−C142はループ130を介して互いに接続する。ループ130はADSL(およびVDSL)の場合、代表的に電話ツイストペアであり、他の通信サービスも搬送する。
図1に示すいくつかのインタフェースを使用することで、動作および/または性能データを決定し収集できる。図1に示すインタフェースは他のADSLおよび/またはVDSLシステムインタフェース構成と異なるが、システムは周知であり差異は当業者に明らかであろう。Qインタフェース155は、運営者のNMS150とAN140のME144との間に存在する。G.997.1記載の全パラメータは、Qインタフェース155において適用する。ME144が支援する近端パラメータはATU−C142から取得し、ATU−R122からの遠端パラメータはUインタフェースの2つのインタフェースのいずれかから取得できる。指示ビットおよびEOCメッセージは埋め込みチャネル132を使って送り、PMD層において提供し、ME144における必要ATU−R122パラメータを発生するために使用できる。あるいはOAM(動作、運営、管理)チャネルおよび適切なプロトコルを使用し、ME144の要求に応じてATU−R122からパラメータを検索できる。ATU−C142からの遠端パラメータは、Uインタフェースの2つのインタフェースのいずれかから取得できる。指示ビットおよびEOCメッセージはPMD層において提供し、NT120のME124における必要ATU−C142パラメータを発生するために使用できる。あるいはOAMチャネルおよび適切なプロトコルを使用し、ME124の要求に応じてATU−C142からパラメータを検索できる。
Uインタフェース(基本的にループ130)において2つの管理インタフェースがある。1つはATU−C142(U−Cインタフェース157)に存在し、他の1つはATU−R122(U−Rインタフェース158)に存在する。インタフェース157はATU−R122用のATU−C近端パラメータを提供し、Uインタフェース130を介して検索する。同様にインタフェース158はATU−C142用のATU−R近端パラメータを提供し、Uインタフェース130を介して検索する。適用するパラメータは使用するトランシーバ規格(例えばG.992.1またはG.992.2)に依存する。
G.997.1規格はUインタフェースを介しての任意OAM通信チャネルを規定する。このチャネルを実施する場合、ATU−CとATU−Rのペアはそれを利用して物理層OAMメッセージを搬送する。このようなシステムのトランシーバ122および142は各々のMIBが保持する各種動作および性能データを共有する。
ADSL・NMSに関するさらなる情報は、1998年3月付のADSLフォーラムによるDSLフォーラムテクニカルレポートTR−500「ADSLネットワーク要素管理」に記載がある。2004年1月付のDSLフォーラムによるDSLフォーラム作業テキストWT−87(Rev.6)「CPE・WAN管理プロトコル」にも記載がある。2004年1月5日付のDSLフォーラムによるDSLフォーラム作業テキストWT−082v7「LAN側DSL・CPE構成仕様」にも記載がある。これら文書はCPE側管理の異なる状況を検討しており、そこに記載の情報は当業者に周知である。VDSLに関する詳しい情報はITU規格G.993.1(VDSL1とも呼ぶ)、新しいITU規格G993.2(VDSL2とも呼ぶ)、進行中のDSLフォーラム作業テキストに見つかる。これら全ては当業者に周知である。さらに別の情報は例えばDSLフォーラムのテクニカルレポートTR−057(以前のWT−068v5)「VDSLネットワーク要素管理」(2003年2月)、テクニカルレポートTR−065「FS−VDSLのEMS−NMSインタフェース機能要件」(2004年3月)、VDSL1およびVDSL2のMIB要素に関するITU規格G.997.1の新しい改版、ATIS北米草案の動的スペクトル管理レポートNIPP−NAI−2005−031を参照できる。
同一バインダを共有するラインが同一ラインカードまたは送信を調整するカードにおいて終端することはADSLではあり得ないが、VDSLでは可能性がある。しかしながらxDSLの検討をADSLに拡張することは可能である。その理由は同一バインダのラインの共通終端ができるからである(特にADSLおよびVDSLの両方を扱う新しいDSLAMにおいて)。DSLシステムの代表的な配置の場合、多数のトランシーバペアが動作しているか利用可能であり、各加入者ループの一部は多ペアバインダ(またはバンドル)内において他のユーザのループと並置する。基台の後ろ、加入者宅内機器(CPE)に近接した位置において、ループはドロップワイヤとなってバンドルを抜ける。従って加入者ループは2つの異なる環境を通る。ループの一部はバインダ内に位置する。その位置でのループは外部電磁干渉に対する防護を施すことがあるが、漏話は発生する。基台の後ろにおいてドロップワイヤは、各ペアが他のペアから離れている場合、漏話の影響を受けないことが多い。しかしながら電磁干渉によって送信が著しく損なわれ得る。その理由はドロップワイヤが遮蔽されていないからである。多くのドロップワイヤは2から8のツイストペアを含み、加入者への複数サービスやラインのボンディング(単一サービスの多重化および逆多重化)の場合、ドロップワイヤのライン間において著しい漏話がさらに発生する可能性がある。
図2は一般的なDSL構成例を示す。合計L+Mのユーザ291、292の加入者ループの全ては少なくとも1つの共通バインダを通る。各ユーザは専用線を介して中央局(CO)210、220に接続する。しかしながら各加入者ループは異なる環境および媒体を経由することもできる。図2においてL人の顧客すなわちユーザ291はCO210に接続する。この接続は光ファイバ213とツイスト銅ペア217とを使用する。これはファイバーツーキャビネット(FTTCab)またはファイバーツーカーブと一般に呼ぶ。CO210内のトランシーバ211からの信号は、CO210および光ネットワーク装置(ONU)218の光ライン終端212と光ネットワーク終端215とによって変換する。ONU218内のモデム216はトランシーバとして機能し、ONU218とユーザ291との間の信号を扱う。
CO210、218やONU220(およびその他)等の位置で共通終端するユーザラインは、ベクタリング等の協調方法で動作できる。ベクタード通信システム(ベクタードADSLおよび/またはVDSLシステム等)において信号の協調および処理を実行できる。下りベクタリングは、DSLAMまたはLTからの複数ラインの送信信号が共通クロックおよびプロセッサによって共通発生する場合に発生する。そのような共通クロックを有するVDSLシステムの場合、ユーザ間の漏話は各トーンについて別々に発生する。従って多くのユーザの各下りトーンは、共通ベクトル送信器によって個別に発生できる。また上りベクタリングは、共通クロックおよびプロセッサを使用して複数ユーザの信号を共通受信する場合に発生する。そのような共通クロックを使用するVDSLシステムの場合、ユーザ間の漏話はトーン毎に発生する。従って多くのユーザの上りトーンの各々は、共通ベクトル受信器によって個別に処理できる。
残りのMユーザ292のループ227は銅ツイストペアだけであり、ファイバツーエクスチェンジ(FTTEx)と呼ぶ。実施可能であって経済的に実現可能である場合、常にFTTExよりもFTTCabの方が好ましい。その理由は加入者ループの銅部分が短くなり、その結果として実行可能速度が増すからである。FTTCabループの存在はFTTExループに問題を生ずることがある。またFTTCabは将来においてさらに普及する方式であると期待されている。この種の方式は著しい漏話干渉を引き起こす恐れがあり、各ユーザのラインがそれぞれ異なるデータ搬送能力と性能を持つようになる。これは各ユーザラインの動作環境がそれぞれ特有だからである。この方式はファイバによる「キャビネット」ラインと交換局ラインとが同一バインダにおいて混ざり合うことができる。
図2に示す通り、CO220からユーザ292へのラインはバインダ222を共有する。このバインダは、CO210とユーザ291間のラインには使われていない。他のバインダ240はCO210および220およびそれらのユーザ291および292の全ラインに共通である。図2において遠端漏話(FEXT)282と近端漏話(NEXT)281は、CO220に並置される少なくとも2本のライン227に影響する。
当業者には明らかな通り、前記文書に記載の動作データおよび/またはパラメータの少なくともいくつかは、本発明の実施例に使用可能である。また前記システム説明の少なくとも一部は本発明の実施例に適用可能である。ADSL・NMSから利用可能な様々な動作データおよび/または情報は、前記文書に記載されており当業者に周知である。
以下に示す本発明の実施例は代表的にADSLシステム(例えばASDL1およびADSL2システム)および/またはVDSLシステム(例えばVDSL1およびVDSL2システム)を通信システムの一例として使用する。これらDSLシステム内においていくつかの協定、規則、プロトコル等を使用し、DSLシステムの動作と、システムのユーザおよび/または機器から利用可能な情報および/またはデータとを説明する。しかしながら当業者には明らかな通り、本発明の実施例は様々な通信システムに応用可能であり、本発明は特定のシステムに限定されない。本発明は、漏話干渉を決定し使用することが有用である全てのデータ通信システムに使用可能である。特にその情報を使ってシステム性能を向上させる場合に有効である。
量としてのXlogおよびXlinは、多ライン片側ベクタード状況においてレベル3データDSM準拠挿入損失を測定したものである。ただしこれらの準拠および使用は変化し得る。これらDSMデータMIB要素はいずれも改良(例えばレベル3)ベクタードDSLにおいていくつかの目的に対し有用である。Xlogは、レベル2スペクトル均衡、帯域優先、またはOSM(最適スペクトル管理、最適スペクトル均衡(OSB)とも呼ぶ)を有するDSLシステムにおいても有用である。
DSMレポート(草案DSMレポート、ANSI投稿T1E1.4/2003−018RA、2004年5月24日、シャーロット、ノースカロライナ)の6.4章は、レベル3DSMデータ報告順守を記載する。漏話識別用のXlinおよびXlog量は、下りおよび上りレベル3準拠DSMシステムに報告できる。Xlogはレベル2DSMにおいても報告および使用ができる。これら新しい量の報告は、本発明以前は協調的な訓練が必要であると考えられていた。これら量は一般に片側ベクタードシステム(すなわちバインダを必要としない高ビットレートシステムであり、各ラインは異なる顧客に付与できる)において最も有用である。レベル3DSM準拠は、そのような片側ベクタードシステムを意図している。バインダシステムはレベル3準拠を示す必要がない(またはそれを行う必要がない)ため、レベル3DSM準拠をうたったり記述したりする必要がない。特にここに記載の漏話情報を供給する必要がない。
量Xlog(u,n)は前記DSMレポートの第6.3.1.1章のHlog[n]に相似である。Hlog[n]は国際電気通信連合2004年のITUADSL2規格G.992.3の第8.12.3.1章および国際電気通信連合2004年のITUADSL2+規格G.992.5に記載がある。VDSL2規格にも記載があろう。Xlog(u,n)は通信システムにおける漏話チャネルに適用する。Xlog(u,n)は前記DSMレポートにおける遠端漏話伝送の挿入損失等価のデシベル量である。
Xlog(u,n)は比Ps:Poとして定義する。
(1)Psはバインダが無い場合における100オームの整合負荷へのラインuの供給出力であり、
(2)Poはバインダが存在する場合においてラインuが同じ供給出力で動作した時の対象ライン(報告するDSMデータおよび漏話を検知するライン)の出力端における出力である。
他の全てのラインの入力は、前記測定中はゼロとし、両端において100オームで差動的に終端する。他のラインの入力がゼロでなければ、他の全ての漏話は推定的に減算する。指数uは他のラインからDSM報告ラインへの漏話の度数またはサイズを表す。u=1は
Figure 0005057971
によって測定した最大漏話を有する衝突漏話の指数である。u=2は
Figure 0005057971
によって測定した最大漏話を有する衝突漏話の指数である。以下同様である。一般に指数uは
Figure 0005057971
に対応するように選択する。ただし以前の連続する並べ替え段階において、それまでの指数は同様方法にて既に指定されているものとする。
名目上、Xlog等を使用する最新のモデムは、他のラインの入力レベルを知っている(例えばトレーニング手続きを介して)ことを期待される。しかしながらそのレベルが未知であれば、仮定のパワースペクトル密度レベル(PSD)をXPSD(u)として他のライン用に報告可能である。
Xlin(u,n)はDSMレポートの第6.3.1.1章およびADSL2/2+(VDSL2も)に記載のHlin[n]に相似である。しかしながら対象ライン自体よりも漏話チャネルに適用する。Xlinは表5.1および第5.1.3.2章(例えば式(35)参照)に記載の遠端漏話伝達関数の線形挿入損失等価である。DSLデータシステムでの使用の場合、Hlin[n]と同一形式でXlinを記述できる。これは指数uに関するXlog[u,n]について上記したものと同一方法を使用して行う。
DSLシステムでの実施の場合、あるラインnの線形漏話挿入損失関数Xlin(u,n)とそこから導かれる対数量Xlog(u,n)とは、U個(u=0,1,...,U)の他の漏話によってラインnに結合する挿入損失を表すことができる。これら他の漏話は同一バインダ内にある必要はなく、前記したようにある周波数における最高漏話貢献(u=1)の順序においてu=0,1,...,Uで並び、指数u=0はライン挿入損失自体のために予約する。これについての詳細は後述する。
当業者には明らかな通り、送信器および受信器フィルタ効果は、受信器からの報告の場合、挿入損失から正確に除去されない。実際において、受信器が送信フィルタ効果を除去することは不可能である。このためXlin(0,n)は特別な関数であり、送信または受信フィルタを除去しないラインの挿入損失であって、Hlin(n)とは異なる。Hlin(n)は「最大努力」により現在のライン上に既知のフィルタを除去する。漏話挿入損失関数は、上りおよび下りに供給する必要がある。その結果、受信器フィルタ効果のみを含むべき遠端漏話は、
Figure 0005057971
である。ここでT(n)は既知(送信側には既知)の送信フィルタである。この送信フィルタのみ(受信器フィルタではなく)を除去すべきである。その理由はそれがXlin(0,n)には含まれているが遠端漏話には含まれていないからである。
分散送信ラインにおける伝達関数の線形性およびカスケードは送信フィルタを含まない。この送信フィルタはXlin(0,n)が含む。報告を行うレベル2またはレベル3装置は、最初にNlin(u,n)を知っているため、T(n)も知ることができる。両者が送信の同一片側端のみに依存するからである。近端漏話と送信フィルタとの比を報告されたXlin(0,n)に乗算し、要求遠端漏話を得る。同様に、真の挿入損失プラス受信器フィルタのみの関数は、Xlin(0,n)とT(n)との比である。計算した遠端漏話結合Xlin(u,n)は様々なタイプの漏話除去方法に有用である。当業者には明らかな通り、片端によって計算した線形結合は、Nlin(0,n)とT(n)との比をいくつかの方法(例えば送信フィルタの出力において遠端漏話を直接測定することにより比の取得を不必要にする)で計算することを必要とする。しかしながら比として実際に計算する場合、各量について同一のサンプリング段階およびDMTシンボル段階が必要となる。
Xlin(u,n)はスケール(u)因子と正規化複素数a(u,n)+j*b(u,n)によって線形形式で表すことができる。ここでnはサブキャリヤ指数n=0,...,NSC(使用するキャリヤの数)であり、uは他方のユーザの指数でありu=1,...,Uについて
Figure 0005057971
を満足するように選択する。識別した漏話の数Uも供給する。これは、対象ラインに影響を及ぼした干渉の程度が所定閾値を超える漏話の数でも良い。a(u,n)およびb(u,n)のいずれも符号化し、16ビットの2の補数の符号付き整数として各種DSLシステムデータ規約に使用できる。Xlin(u,n)は次のように定義できる。
Xlin(u,n) = (スケール(u)/215)*(a(u,n) + j*b(u,n))/215 式(1)
精度を最大にするため、スケール(u)因子は、全てのnについてmax(|a(u,n)|,|b(u,n)|)が215-1に等しいように選択する。そのような最大値は、受動チャネルおよび使用するチャネル推測関数について保証できる。
a(u,n)=b(u,n)=(−215)として示すXlin(u,n)は特別の値として使用可能である。このような値は、このサブキャリヤがデータ伝送に使われない(例えばDCサブキャリヤまたはナイキストサブキャリヤ)ことを示すか、または減衰が表現範囲外であることを示すことができる。
前記したようにXlog(u,n)は挿入損失のデシベル量を表す。DSLシステムデータ規約によっては、10ビット符号無し整数m(u,n)として次のように書くことができる。
Xlog(u,n) = 6 - m(u,n) / 10 式(2)
Xlog(u,n)は診断モードおよび初期化モードの期間中に指定できる。全1の値は特別値として使用でき、サブキャリヤが伝送に使われていない、あるいはサブキャリヤが表現範囲外であることを示すことができる。
XPSD[u]はXlog(u,n)およびXlin(u,n)の計算に使用する推定フラットPSDレベルであることができ、7ビット符号無し整数xpsd(u)として次のように指定できる。
XPSD(u) = -95 + .5 ・ xpsd(u) 式(3)
Xlog(u,n)およびXlin(u,n)に関する本発明の一実施例に基づく方法を図3に示す。310において対象通信ライン(例えばDSLライン)とトーン/周波数とを選択する。320において漏話可能性ラインを特定する。これらは例えば同一バインダ内のラインであるが、他のラインを考慮しても構わない(例えば既知バインダ構成外のラインが漏話を発生しているらしい場合)。図3の実施例においてR本の漏話可能性ラインを評価対象として特定する。330において第1の漏話可能性ラインを選択する。340において比Ps:Poを計算する。これは各周波数またはトーンnについて行う。その時、前記手法または本方法に必要な量の計算に適切な他の手法を使用する。350において全ての漏話可能性ラインの評価が完了したか否かを決定する。完了していなければ360において次の漏話可能性ラインを考慮対象にする。R本の漏話可能性ライン全てを評価しそれらの比Ps:Poを計算したら、370においてU本の漏話ラインを選択する。この選択は漏話閾値を超える比を有するU本のラインを選択することでも良い。またはU本の最悪漏話ラインを選択しても良い。380において対象ライン、例えばDSMデータを報告するラインに及ぼす漏話の度合いに基づき、漏話ラインを順序付ける。最悪(最も深刻な)漏話ラインには指数u=1を割り当てる。U本の漏話ラインを順序付けた後、390においてXlog(u,n)および/またはXlin(u,n)を発生し、それをDSLシステムにおいて利用する(例えばDSLオプティマイザ等のコントローラによって利用し、システム性能向上においてユーザおよび運営者を支援する)。
本発明の他の実施例は、下り遠端漏話干渉と、ループ上り端における近端漏話干渉と、チャネル伝達関数とは全て線形時間不変系であるという事実を使用する。ADSL2+およびVDSL2等のDSLシステムで実施しているように、本発明は一対のループの遠端漏話を計算するための簡単な方法を提供できる。
図4は本発明に基づく、2本のDSLライン間の遠端漏話干渉を決定する一方法を示す。410において2本のラインを特定する。420において一方のライン(図4において「ライン1」と識別)の下りHlogを取得する。これはこのラインが動作しているDSLシステムにおいて、利用可能動作データを収集することによって行う。このような動作データは、送信および受信フィルタを除去しようとするDSLシステムおよび/またはMIBにて発生することもできる。この受信フィルタは、相殺が見込まれるか(送信器前相殺の場合)相殺が行われる(直接受信器漏話相殺の場合)地点への遠端漏話転送に復元または含める必要がある。Hlogはシステム内のMIBからデータフィールドまたはデータポイントとして簡単に利用可能である。それ以外の場合、Hlogは他の利用可能な動作データから計算しなければならない。430においてライン2からライン1への上り端Nlogを取得する。これは本実施例のいくつかの実施例において、データフィールド/ポイント自体あるいはNlogの計算に使用可能なデータのいずれかを提供可能な動作データを収集することによって行う。この動作データは、Nlogの取得および/または計算のために特別に発生するものであり、例えばNlogをより簡単に取得できるような方法でライン1および2を操作することによって発生する。
440において、取得したHlog値およびNlog値を加算し、下り方向においてライン2からライン1へ及ぼした遠端漏話干渉を表すXlog値を提供する。当業者には明らかな通り、上り方向および下り方向とHlog値およびNlog値のデータとを変えることで、上りXlog値を取得できる。ただし適切な動作データがDSLシステム内において利用可能であることが条件である。図4に括弧で示したように、対数値に代えて線形値を使っても良い。この場合、420および430で取得するHlin値とNlin値は、440において乗算してXlinを得る。DSLラインと当該ライン間の漏話干渉とは全て線形時間不変系であるという事実は、Hlog/Nlogおよび/またはHlin/Nlinの組み合わせを使用してXlog/Xlin干渉値を近似することを可能にする。当業者にはよく知られている通り、線形時間不変系における2点間の異なる経路は同一の減衰値を発生する。このような経路を図5Bから図5Dに示す。これら図において遠端漏話、近端漏話、Hlog/Hlinは一例に過ぎない。
当業者には明らかな通り、2本のラインの下り端が近いために近端漏話が発生する場合、本発明を適用して2ライン間の上りHlog値と下り端近端漏話値とを取得し、一方のラインが他方のラインに引き起こす上り遠端漏話を決定することができる。DSLライン等の多くの通信ラインは下り端遠端漏話を避けるべく十分に分離しているが、本発明は特別配置の状況に適用することができる。同一技術を用いてΔX(ΔXlogまたはΔXlin)を決定することもできる。このΔXはファントムモード信号を使用する場合に発生する。ΔXlogの場合、相似的な手法を用いる。既に説明した方法によってHlogを計算し、取得し、決定する。近端漏話関数Nlogの代わりにΔNlogを計算、取得、決定し、Hlogに加算することでΔXlogを得る。同様の方法を線形量に使用すれば、ΔXlogの代わりにΔXlinを得ることができる。
近端漏話値およびHlin値は様々な方法で取得できる。これは当業者に周知である。本発明の一実施例において、これら値は既知のシンボル列を入力して各チャネルを活性化し測定することで取得する。一連のシンボルは入力列(n,k)であり、kは時間シンボル指数である。そしていくつかの対応するチャネル出力(n,k)を観察する。漏話ラインuから対象ラインへの下り遠端漏話を決定するため近端漏話値を得るには、対象ラインの上り端の出力を測定する。この測定のため、第u番目のラインの上り端に入力列を印加し活性化する。Hlinを得るには、対象ラインの下り出力端の出力を測定する。この測定を行うには、当該対象ラインの入力端に入力列を印加し活性化する。
この実施例の計算は次の通りである。
Figure 0005057971
Figure 0005057971
ここでOUT信号は前記した通りに変化する。対数量は線形量の20logを取ることによって得る。
以下に詳述する通り、本発明に基づく方法は図4に示した方法も含め、コンピュータプログラム製品において実行可能である。あるいはDSLシステム内のDSLオプティマイザ等の通信システムのコントローラによっても実行可能である。動作データは、図5Aおよび5Bに示すようなDSLAM、ONU/LT装置、RT装置、DSLシステム内の他の適切な要素から得られる測定値等に関係する。当然ながら本発明の実施例に関連しては様々なタイプの装置を使用できるため、本開示の各例に示した装置に本発明を限定するものではない。これは当業者に明らかであろう。例えば近端漏話とHlog技術とを使用してXlog(u,n)および/またはXlogを得るための計算は、チップ、プロセッサ、コンピュータ、その他装置(すなわちモデム等の通信装置)で実行でき、その結果をDSLオプティマイザ等のコントローラに供給し、そこでの操作に使用できる。複数装置において本発明の実施例を実現する場合、下記に詳細を説明する実施例と同様の方法で装置を動作させる。ただし下記の実施例では単一装置が単一場所で計算と決定とを行う。この実施例を複数装置の実施例に応用できることは当業者に明らかであろう。
図5Aに示す本発明の一実施例において、漏話干渉計算装置500はDSLシステムに接続した独立実体の一部とできる。独立実体とは例えばコントローラ510(例えばDSLオプティマイザ)であり、ユーザおよび/または1以上のシステム運営者またはシステム内のプロバイダを支援する。(コントローラまたはDSLオプティマイザは、DSMサーバ、動的スペクトル管理装置、動的スペクトル管理センタ、DSMセンタ、またはシステム保守センタ(SMC)とも呼ぶ)。いくつかの実施例において、コントローラ510は独立実体でも良く、COまたは他の場所からの多数のDSLラインを操作するILECまたはCLECでも良い。図5Aにおいて点線546で示すように、コントローラ510はCO146内にあっても良く、CO146の外部やシステム内の会社の外部に独立で存在しても良い。またコントローラ510は、複数のCO内のDSLおよび/または他の通信ラインに接続したりそれらを制御しても良い。
漏話干渉計算装置500は収集手段520と分析手段540とを含む。図5Aに示すように、収集手段520はNMS150、AN140におけるME144および/またはME144が保守するMIB148に接続できる。ブロードバンドネットワーク170(例えばTCP/IPプロトコル等のプロトコルを使用、あるいはDSLシステム内の通常内部データ通信の外部にある手段を使用)を介してデータを収集しても良い。1以上のこれら接続により漏話干渉計算装置500はDSLシステム等の通信システムから動作データを収集できる。場合によって収集手段520は定期的にデータを収集する。また要求に応じて収集することもできる。あるいは他の非定期的方法で収集しても良い(例えばDSLAM等の要素が制御装置にデータを送るたびに)。これにより漏話干渉計算装置500は必要に応じて情報を更新する。手段520が収集するデータは分析手段540に提供し、分析および計算に使用し、本発明の実施例が必要とするXlogおよびXlinを決定したり、他の分析を行う。
図5Aに例示のシステムにおいて、分析手段540はコントローラ510内の動作信号発生手段550に接続する。この信号発生器550は、通信システムのモデムおよび/または他の要素(例えばDSLトランシーバおよび/またはシステム内の他の装置や要素)に命令信号を発生し送信するように構成する。これら命令は動作条件値、最大データ速度限度、上り送信周波数帯限度、規約命令、送信出力レベル、符号化要件、待ち時間要件等を含むことができる。これら命令は、通信システムの設定動作条件を所定ラインが順守しているか否かをコントローラ510が決定する前あるいは決定した後に発生しても良い。発生器550は、モデム等に命令を出して動作データを発生させることもできる。この動作データは、本発明の実施例に関連した計算および/または決定に必要なデータである。例えば所定ラインのXlog(u,n)の計算において、漏話干渉計算装置500と発生器550は、あるラインに動作を中断するよう命令したり、1以上のラインに所定PSDや出力制限を使用して特定データを送るよう命令し、Xlog(u,n)に必要な情報用データを発生できる。同様に漏話干渉計算装置500と発生器550は、本発明の様々な実施例に使用するHlog、Nlog、および/またはXlogに関連したデータを発生したり収集する動作を命令できる。
本発明の実施例は、収集したデータ、関連パラメータについて行った決定、Xlog、Xlin等に関する過去の計算と決定等に関するデータベース、ライブラリ、データの集まりを利用できる。このような参照データの集まりは、例えば図5Aのコントローラ510内のライブラリ548に格納し、分析手段540および/または収集手段520によって使用できる。
本発明のいくつかの実施例において漏話干渉計算装置500は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等のコンピュータにて実現できる。収集手段520および分析手段540はソフトウエアモジュール、ハードウエアモジュール、それら両方等、当業者には明らかなもので良い。多数のモデムで作業する場合(例えば漏話値に関する大量のデータを収集する場合)、データベースを導入し、収集した大量データを管理しても良い。
本発明の他の実施例を図5Bに示す。DSLオプティマイザ565はDSLAM585または他のDSLシステム要素(例えばONU/LT装置またはRT装置)の上でまたはそれに関連して動作する。それらのいずれかまたは両方が電話会社構内595にある。DSLオプティマイザ565はデータ収集モジュール580を含む。モジュール580はDSLオプティマイザ565のために動作データを収集し、組み立て、調整し、操作し、供給する。モジュール580はパーソナルコンピュータ等のコンピュータまたはコンピュータの一部であり、ソフトウエア、ハードウエア、またはそれら両方で実現できる。モジュール580からのデータはDSMサーバ570(例えばデータ分析モジュール)に供給し、そこで分析する(例えばNlog/NlinおよびHlog/Hlin等を使用してのXlog(u,n)、Xlin(u,n)、またはXlog/Xlinの計算用に)。モジュール570はモジュール580に使用するものと同一のコンピュータの一部でも別のコンピュータでも良い。情報は電話会社データベース575からも利用可能である。
動作セレクタ590は命令発生器として使用し、所定通信システム内のモデム等を制御し命令できる(例えばXlog、Xlin、Hlog、Hlin、Nlog、および/またはNlinを決定するために必要な動作データを発生する)。セレクタ590は他の動作モード命令を発生し、それを本発明の実施例に関する通信システム要素およびユーザに与えることができる。必要な動作データに関する命令は、分析モジュール570の制御下または他の適切な方法で選択し送ることができる。これは当業者に明らかであろう。セレクタ590からのプロファイル制御および/または他の動作制御はDSLAM585および/または他の適切なDSLシステム要素装置で実現する。このような装置はライン591を介して顧客宅内装置581やライン592を介して顧客宅内装置582等のDSL装置に接続する。漏話は遠端漏話(上りおよび/または下り方向)および近端漏話(上り端および/または下り端)が発生する。ラインの挿入損失591は上り方向および下り方向のいずれにも発生し、図5BにおいてHlog(またはHlin)596として示す。図5Bのシステムは図5Aのシステムと同様の方法で動作する。これは当業者に明らかであろう。しかしながら本発明の実施例を使用することで差異を実現することも可能である。
漏話ラインから被漏話ラインへの下り遠端漏話を見つけるため、本発明のいくつかの実施例は上り端近端漏話と被漏話ラインの下り挿入損失とを取得する必要がある。図5Cにおいてライン592からライン591への遠端漏話593Dは本発明の一実施例を用いて発見する。この図の各部は線形時間不変系であるため、遠端漏話593Dは、ライン592からライン591への上り端近端漏話594Uとライン591の下り挿入損失HlogまたはHlin596Dとを使用して決定できる。図5Cに示す通り、ライン591用の送信フィルタ5851および上り端受信フィルタ5852のいずれも遠端漏話593Dに含まれない。しかしながら図5Cに示す通り上り端装置585(例えばDSLAMまたはONU)の送信フィルタ5853は遠端漏話593Dの経路と近端漏話594Uの経路とに共通であるため、全体の遠端漏話593Dに含まれる。
当業者には明らかな通り、漏話消去システムはこのフィルタ5853への入力を使用し、ライン591における減算前の下り遠端漏話を予測する。従ってフィルタ5853への入力を使用する遠端漏話消去を行う装置に遠端漏話593Dが直接報告される場合、近端漏話594Uにフィルタ5853の影響を含めるべきであろう。そうではなく、この送信フィルタの出力が漏話の前予測および前減算に使用される場合、遠端漏話593Dに送信フィルタ5853の影響を含めるべきではない。
同様にCPE581の受信フィルタ5811は両経路に共通であり、詳細説明は省略する。漏話の前予測および前減算にはフィルタ5811の影響も含めることが最良である。また遠端漏話593Dにも受信フィルタ5811の影響を含めることが最良である(これは前記した通り
Figure 0005057971
を用いて実行できる。この式は受信フィルタ5811(好適実施例においては送信フィルタ5853も)の影響を含むが、この式においてT(n)でモデル化した送信フィルタ5851の影響は含まない)。当業者には明らかな通り、これらフィルタの影響は、それらが予測を左右する場合、決定し除去する必要がある。
同様に図5Dおよび5Eにおいて上り遠端漏話593Uを決定する場合、CPE送信フィルタ5821と上り装置フィルタ5852とのフィルタ効果は全経路に共通である。しかしながら図5Dにおいては、CPE581の受信フィルタ5812および送信フィルタ5811の影響は含めるべきでない。同様に図5Eにおいて上り端装置585の受信フィルタ5854と送信フィルタ5853との影響は含めるべきでない。図5Eのシステムは、CPE518、582等の2下り装置間の近端漏話干渉594Dの特定および/または計算を必要としない利点がある。図5Eの上り端近端漏話干渉594Uは、多くの状況においてより簡単に計算や決定が行える。その理由は上り端装置585において共通クロック等の同期が利用可能であるためである。
これら計算は報告される(例えばDSLシステムMIBパラメータを使用して)HlogまたはHlinをそのまま使用するか、あるいは本発明に基づくXlog(0,n)またはXlin(0,n)を使用するかによって異なる。前者の場合、HlogおよびHlinは一般に受信器フィルタ効果を含まないが、これらフィルタ効果は場合によって考慮が必要である(多くの場合、それらを含めることによって)。後者の場合、Xlog(0,n)およびXlin(0,n)は一般に送信フィルタ効果を含むため、それらフィルタ効果を考慮しなければならない(多くの場合、それらを除去することによって)。使用するフィルタ、本発明の実施例でのそれらフィルタの効果、それら効果の除去、低減、または採用のために必要なステップは当業者に明らかであろう。
一般に本発明の実施例は、1以上のコンピュータシステムにおいてデータを格納、転送し、様々な処理を行う。本発明の実施例は、これら処理を行うためのハードウエア装置等にも関係する。このような装置は要求目的のために特別に構成できる。あるいは汎用コンピュータであってそこに格納したコンピュータプログラムやデータ構造によって選択的に起動するか再構築したコンピュータでも良い。ここに開示する各処理は、特定のコンピュータ等の装置に限定されない。開示に基づき記述したプログラムは汎用機械に使用できる。必要な方法ステップを実行するための特別装置を製造すればより好適である。様々な機械用の特別構成は本開示を参照することにより当業者に明らかとなろう。
以上に説明した本発明の各実施例は、コンピュータシステムに格納したデータを使う様々な処理ステップを含む。これらステップは物理量を物理的に操作することを必要とする。一般にこれら量は電気信号または磁気信号の形を取り、記憶、転送、結合、比較、操作が可能である。基本的にこれら信号は共通利用の観点から、ビット、ビットストリーム、データ信号、制御信号、値、要素、変数、文字、データ構造として参照することが便利である。ただしこのような用語は適切な物理量に関連付けた便利なラベルに過ぎないことに注意すべきである。
実行する操作は、特定する、合わせる、比較する等の用語で参照することが多い。ここに開示する動作のいずれも本発明の一部を形成し、機械動作である。本発明の実施例の動作を実行するために有用な機械は、汎用デジタルコンピュータ等の装置を含む。いずれの場合も、コンピュータを動作させる方法と計算自体を行う方法とは区別すべきである。本発明の実施例は、電気信号等の物理信号を処理して要求物理信号を発生すべくコンピュータを動作させる方法ステップに関する。
本発明の実施例はこれら動作を行うための装置にも関する。この装置は要求目的について特別に構成したものでも良く、あるいはコンピュータに格納したコンピュータプログラムによって選択的に起動または再構成する汎用コンピュータでも良い。ここに開示の各処理は特定のコンピュータ等の装置に限定するものではない。様々な汎用機械で本開示に基づくプログラムを動かしても良い。あるいはより特化した装置を構成し、必要な方法ステップを実行すれば、さらに有利である。これら機械に必要な構成は前記説明から明らかとなろう。
本発明の実施例は、様々なコンピュータ動作を行うためのプログラム命令を含んだコンピュータ読み取り可能媒体にも関する。このような媒体およびプログラム命令は本発明の目的のために特別に設計および構成したものである。あるいはコンピュータソフトウエア関係者に良く知られ利用可能なものでも良い。コンピュータ読み取り可能媒体の例は、これらに限定するものではないが、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ等の磁気媒体、CD−ROMディスク等の光学媒体、フロプティカルディスク等の光磁気媒体、リードオンリメモリ装置(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)等のプログラム命令を格納し実行するために特別構成したハードウエア装置等である。プログラム命令の例は、コンパイラで生成したマシンコードや、インタプリタを用いてコンピュータが実行する高級コードを含むファイル等である。
図6は本発明の1以上の実施例に基づきユーザおよび/またはコントローラが使用可能な代表的コンピュータシステムを示す。コンピュータシステム600は多くのプロセッサ602(中央演算装置またはCPUとも呼ぶ)を含む。プロセッサ602は記憶装置に接続する。記憶装置は主記憶606(一般にランダムアクセスメモリ、RAM)と主記憶604(一般にリードオンリメモリ、ROM)とを含む。当業者には周知の通り、主記憶604はCPUへ一方通行でデータおよび命令を転送するように動作し、主記憶606は一般に双方向でデータおよび命令を転送するために使用する。これら主記憶装置はいずれも適切な前記したコンピュータ読み取り可能媒体を含むことができる。大容量記憶装置608を双方向でCPU602に接続し、さらなるデータ記憶容量を提供することもできる。ここに前記コンピュータ読み取り可能媒体を含めても良い。大容量記憶装置608はプログラムやデータ等を記憶するために使用でき、一般にハードディスク等の主記憶より遅い副記憶媒体である。大容量記憶装置608に保持する情報は、適切な場合において、仮想メモリとして主記憶606の一部に標準的方法で格納できる。CD−ROM614等の特定の大容量記憶装置も一方向でデータをCPUに送ることができる。
CPU602はインタフェース610に接続する。このインタフェースは1以上の入出力装置を含む。入出力装置は例えば映像モニタ、トラックボール、マウス、キーボード、マイクロフォン、タッチ感応ディスプレイ、トランスデューサカードリーダ、磁気テープリーダ、紙テープリーダ、タブレット、スタイラス、音声認識装置、手書き認識装置、および別のコンピュータ等他の周知の入力装置である。CPU602は612に示す通りネットワーク接続を使用してコンピュータあるいは遠距離通信ネットワークに接続しても良い。このようなネットワーク接続によりCPUは、前記方法ステップを実行中、ネットワークから情報を受け取ると共にネットワークへ情報を出力できる。前記装置および部材は、コンピュータハードウエアおよびソフトウエアの当業者に周知である。前記ハードウエア要素は、本発明の動作を遂行するための複数のソフトウエアモジュールを具体化できる。例えばコードワード合成コントローラを動かすための命令は、大容量記憶装置608または614に格納し、主記憶606と連係してCPU602で実行できる。好適実施例において、かかるコントローラはソフトウエアサブモジュールに分割する。
本発明の多くの特徴および利点は、ここに記載した説明から明らかである。添付請求の範囲は本発明の全ての特徴および利点をカバーすることを意図している。多くの修正や変更が当業者には明らかであるため、本発明はここに図示し説明した構成および動作に厳密に限定するものではない。従って記載した実施例は例示と理解すべきであり、限定として解釈すべきではない。本発明は記載の詳細に制限されることなく、請求の範囲によって定義すべきであると共に、現在および将来において予測可能あるいは予測不能な請求範囲の等価物によって定義すべきである。
図1はADSL、VDSL等の通信システムに適用可能なG.997.1規格に基づくモデルシステムであって本発明の実施例を使用可能なシステムの概略図である。 図2は汎用DSL構成の一例を示す概略図である。 図3は本発明の一実施例に基づく方法を示すフローチャートである。 図4は本発明の一実施例に基づく他の方法を示すフローチャートである。 図5Aは本発明の一実施例に基づく漏話干渉計算装置を含むコントローラを示す。 図5Bは本発明の一実施例に基づくDSLオプティマイザを示す。 図5C、5Dは図5Bのシステムにおける漏話およびフィルタ効果の例を示す。 5Eは図5Bのシステムにおける漏話およびフィルタ効果の例を示す。 図6は本発明の1以上の方法を実行可能なコンピュータプログラム製品を含む本発明の実施例に適した代表的なコンピュータシステムまたは集積回路システムのブロック図である。

Claims (22)

  1. 共通バインダ内に複数のラインを有する多ラインベクタードDSL(デジタル加入者ライン)システムにおける漏話結合を評価する方法(300)であって、
    複数の漏話可能性ライン(r:1・・・R)に加えられる既知の入力シンボル列により前記共通バインダ内の前記漏話可能性ラインを活性化すること、
    前記共通バインダ内の前記複数のラインの中の主ラインから出力データを取得することであって、前記出力データは、前記DSLシステムの前記共通バインダにおける前記漏話可能性ラインの中を伝わり且つ前記複数の漏話可能性ライン同士の漏話結合によって影響を受けた後の前記既知の入力シンボル列を含むこと、
    前記漏話可能性ラインを活性化するために使用される前記既知の入力シンボル列と前記主ラインから取得される前記出力データとの間の比較(Ps:Po)に基づいて、前記複数の漏話可能性ラインの中から複数の漏話ライン(u:1・・・U)を選択すること(370)、
    選択された前記漏話ラインが前記主ラインに及ぼす漏話の度合いに基づいて、前記漏話ラインの順序付け(380)を行うこと、および
    前記漏話ラインの前記順序付けに基づいて、サブキャリア(n)ごとに、前記主ラインと各漏話ラインとの間の前記漏話結合を表すDSMデータ量(Xlog(u,n))を発生する(390)こと
    を含む動作を実行するように前記DSLシステムのコントローラによって実装される、方法。
  2. 前記DSMデータ量がデシベル量値であるXlog(u,n)であり、指標uは他のラインからラインへの漏話の大きさの順序を表し、nはサブキャリヤ指標n=0,...,NSC(使用されるサブキャリヤの数)である、請求項1の方法。
  3. 前記量Xlog(u,n)は診断および初期化の両モード中に特定される、請求項2の方法。
  4. 記DSMデータ量Xlog(u,n)は、端漏話伝達関数挿入損失等価物のデシベル量値である、請求項2の方法。
  5. 前記DSMデータ量はXlin(u,n)であり、指標uは他のラインからラインへの漏話の大きさの順序を表し、nはサブキャリヤ指標n=0,...,NSC(使用されるサブキャリヤの数)である、請求項1の方法。
  6. 前記Xlin(u,n)はスケール(u)因子と正規化複素数a(u,n)+j*b(u,n)によって線形形式で表し、a(u,n)およびb(u,n)は16ビットの2の補数の符号付き整数として符号化し、
    さらにXlin(u,n)の前記値はXlin(u,n)=(スケール(u)/215)*(a(u,n)+j*b(u,n))/215と定義し、
    さらに前記スケール因子は全てのnについてmax(|a(u,n)|,|b(u,n)|)が215−1に等しいように選択する、請求項5の方法。
  7. 記DSMデータ量Xlin(u,n)は、端漏話伝達関数挿入損失等価物である、請求項5の方法。
  8. 前記コントローラは、
    送信器フィルタ効果と受信器フィルタ効果とを含んだ主ライン挿入損失を取得し、
    当該取得値を指標u=0に割り当てることで当該取得値をXlin(0,n)として識別することをさらに備えた動作を実行する、請求項5の方法。
  9. 前記DSLシステムは多ライン片側ベクタードDSLシステムである、請求項1の方法。
  10. 前記DSLシステムは多ライン両側ベクタードDSLシステムである、請求項1の方法。
  11. 前記DSLシステムは多ライン結束ベクタードDSLシステムである、請求項1の方法。
  12. 共通バインダ内に複数のラインを有するDSL(デジタル加入者ライン)システムにおける漏話結合を評価するコントローラ(510)であって、
    複数の漏話可能性ライン(r:1・・・R)に加えられる既知の入力シンボル列により前記共通バインダ内の前記可能性漏話ラインを活性化すること、
    前記共通バインダ内の前記複数のラインの中の主ラインから出力データを取得することであって、前記出力データは、前記DSLシステムの前記共通バインダにおける前記漏話可能性ラインの中を伝わり且つ前記複数の漏話可能性ライン同士の漏話結合によって影響を受けた後の前記既知の入力シンボル列を含むこと、
    前記漏話可能性ラインを活性化するために使用される前記既知の入力シンボル列と前記主ラインから取得される前記出力データとの間の比較(Ps:Po)に基づいて、前記複数の漏話可能性ラインの中から複数の漏話ライン(u:1・・・U)を選択すること(370)、
    選択された前記漏話ラインが前記主ラインに及ぼす漏話の度合いに基づいて、前記漏話ラインの順序付けを行うこと(380)、および
    前記漏話ラインの前記順序付けに基づいて、サブキャリア(n)ごとに、前記主ラインと各漏話ラインとの間の前記漏話結合を表すDSMデータ量(Xlog(u,n))を発生すること(390)
    を備えた動作を実行する手段を備える、コントローラ。
  13. 前記DSLシステムは多ラインベクタードDSLシステムである、請求項12のコントローラ。
  14. 記主ラインと各漏話ラインとの間の漏話結合を表す前記DSMデータ量は、端漏話伝達関数挿入損失等価物である、請求項12のコントローラ。
  15. 前記主ラインと各漏話ラインとの間の漏話結合を表す前記DSMデータ量は、
    前記主ラインと各漏話ラインとの間の漏話結合を表すデシベル量値であるXlog(u,n)と、
    Xlog(u,n)の線形表現であるXlin(u,n)との少なくとも一つであり、
    指標uは他のラインからラインへの漏話の大きさの順序を表し、nはサブキャリヤ指標n=0,...,NSC(使用されるサブキャリヤの数)である、請求項12のコントローラ。
  16. 前記Xlin(u,n)はスケール(u)因子と正規化複素数a(u,n)+j*b(u,n)によって線形形式で表し、a(u,n)およびb(u,n)は16ビットの2の補数の符号付き整数として符号化し、
    さらにXlin(u,n)の前記値はXlin(u,n)=(スケール(u)/215)*(a(u,n)+j*b(u,n))/215と定義し、
    さらに前記スケール因子は全てのnについてmax(|a(u,n)|,|b(u,n)|)が215−1に等しいように選択する、請求項15のコントローラ。
  17. 前記量Xlog(u,n)は診断および初期化の両モード中に特定される、請求項15のコントローラ。
  18. 送信器フィルタ効果と受信器フィルタ効果とを含んだ主ライン挿入損失を取得し、
    当該取得値を指標u=0に割り当てることによって当該取得値をXlin(0,n)として識別することをさらに備えた方法を実行すべく構成した、請求項15のコントローラ。
  19. 送信器フィルタ効果と受信器フィルタ効果とを含んだ主ライン挿入損失を取得し、
    当該取得値を指標u=0に割り当てることによって当該取得値をXlog(0,n)として識別することをさらに備えた方法を実行すべく構成した、請求項15のコントローラ。
  20. 前記共通バインダ内の前記複数のライン間の近端漏話干渉及び遠端漏話干渉を計算するために前記DSLシステムからデータを収集する収集手段と、前記近端漏話干渉及び遠端漏話干渉を計算する計算手段とをさらに備える、請求項12のコントローラ。
  21. 共通バインダ内に複数のラインを有する多ラインベクタードDSL(デジタル加入者ライン)システムにおける漏話結合を評価する方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、前記方法は、
    複数の漏話可能性ライン(r:1・・・R)に加えられる既知の入力シンボル列により前記共通バインダ内の前記漏話可能性ラインを活性化すること、
    前記共通バインダ内の前記複数のラインの中の主ラインから出力データを取得することであって、前記出力データは、前記DSLシステムの前記共通バインダにおける前記漏話可能性ラインの中を伝わり且つ前記複数の漏話可能性ライン同士の漏話結合によって影響を受けた後の前記既知の入力シンボル列を含むこと、
    前記漏話可能性ラインを活性化するために使用される前記既知の入力シンボル列と前記主ラインから取得される前記出力データとの間の比較(Ps:Po)に基づいて、前記複数の漏話可能性ラインの中から複数の漏話ライン(u:1・・・U)を選択すること(370)、
    選択された前記漏話ラインが前記主ラインに及ぼす漏話の度合いに基づいて、前記漏話ラインの順序付けを行うこと(380)、および
    前記漏話ラインの前記順序付けに基づいて、サブキャリア(n)ごとに、前記主ラインと各漏話ラインとの間の前記漏話結合を表すDSMデータ量(Xlog(u,n))を発生すること(390)
    を備える、コンピュータプログラム。
  22. 前記主ラインと各漏話ラインとの間の漏話結合を表す前記DSMデータ量が、
    前記主ラインと各漏話ラインとの間の漏話結合を表すデシベル量値であるXlog(u,n)と、
    Xlog(u,n)の線形表現であるXlin(u,n)との少なくとも一つであり、
    指標uは他のラインからラインへの漏話の大きさの順序を表し、nはサブキャリヤ指標n=0,...,NSC(使用されるサブキャリヤの数)である、請求項21のコンピュータプログラム。
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