JP5055428B2 - 無線通信システム、ゲートウェイ制御装置および基地局 - Google Patents

無線通信システム、ゲートウェイ制御装置および基地局 Download PDF

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Description

本発明は無線通信システムに関し、更に詳しくは、移動端末毎に認証処理および課金処理を行う無線通信システム、ゲートウェイ制御装置および基地局に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)のLTE/SAE(Long Term Evolution/System Architecture Evolution)や、3GPP2(3rd Generation Partnership Project 2)のUMB/CAN(Ultra Mobile Broadband/Converged Access Network)等の無線アクセスネットワークでは、アクセスゲートウェイ(AGW:Access Gateway)と無線基地局との間の階層のフラット化(簡略化)が進んでいる。階層フラット化が進むと、最終的には、基地局とAGWとが一体化されたフルフラット形態となる。基地局とAGWとが一体化された場合、移動端末が基地局間でハンドオーバされると、直ちに移動端末のAGW間ハンドオーバが発生する。
無線アクセスネットワークでは、高速、且つ低電力のデータ伝送を実現するために、例えば、ナノセル(nano cell)、ピコセル(pico cell)、フェムトセル(femto cell)のように、各基地局の通信圏内となるセルサイズが小型化される傾向にある。また、駅や繁華街のように、特に音声(VoIP)トラヒックが局所的に集中する地域では、AGWをきめ細かく設置することが検討されている。
従来の無線通信ネットワークでは、1つのAGWに比較的多数の基地局を収容するネットワーク形態となっていた。このネットワーク形態では、移動端末が基地局間を移動しても、移動端末の送受信パケットを同一AGWで中継できる可能性が高いため、AGW間ハンドオーバの発生頻度は比較的低かった。しかしながら、AGWの設置台数の増加に伴って、AGW間ハンドオーバの発生頻度が高くなると、AGWとコアネットワーク側の管理サーバとの間で行なわれる制御メッセージの交信、例えば、課金処理やユーザ認証処理のためのメッセージ交換をできるだけ減少できるネットワーク構成が必要となる。
図2は、複数のAGWを含む従来の無線通信ネットワークの構成例を示す。
図2において、符号1は、コアネットワーク(Core NW)を示す。コアネットワーク1は、モバイルIPのホームエージェント(HA:Home Agent)2と、ユーザ認証/アクセス認可/課金用のAAA(Authentication Authorization and Accounting)サーバ3とを含んでいる。符号4(4A、4B、4C・・・)は、それぞれ複数の基地局(AN:Access Node)20(20A、20B、20C、・・・)と接続されたアクセスゲートウェイ(AGW:Access Gate Way)、符号30は、移動局(AT:Access Terminal)を示している。
各AGW4には、無線リソース制御装置(RNC:Radio Network Controller)10(10A、10B、10C、・・・)が付随しており、実線で示すように、各AGW4は、ホームエージェント2と接続されている。また、破線で示すように、AGW4とRNC10は、AAAサーバ3と制御メッセージを交信し、RNC10は、それが付随するAGW4に収容された基地局10と制御メッセージを交信する。
ここでは、AGW4Aには、基地局20A、20B、20Cが収容され、AGW4Bには基地局20D、AGW4Cには基地局20Eが収容されている。また。AGW4Cは、基地局20EおよびRNCと一体化されている。各基地局(AN)は、AGWを介して相互に通信してもよいし、図示したように、基地局間の接続回線を介して他の基地局と通信できるようにしても良い。
上記ネットワーク構成において、AGW4(4A、4B、・・・)は、AT30が最初に接続されるIPルータ(1st hop router)であり、IP(Internet Protocol)層における各ATのQoS制御、認証/認可/課金等の制御を行うパケットデータ・サービングノード(PDSN:Packet Data Serving Node)として機能する。
セルラ無線ネットワークにおけるブロードバンドデータ転送の標準規格であるEVDO(Evolution-Data Optimized)では、例えば、1st hop routerとなる同一のゲートウェイ装置に収容された基地局間、あるいは、同一の基地局制御装置(BSC:Base Station Controller)または同一のパケット制御装置(PCF:Packet Controller Function)に接続された基地局間でハンドオーバが発生した場合は、コアネットワークでのATの再認証処理が不要となる。従って、移動局30とコアネットワーク1との接続点(Point of attachment)となっている各AGW4では、AGW間ハンドオーバが発生して初めて、コアネットワーク負荷となるAAA要求を発生すればよい。
しかしながら、従来の無線通信システムの規格では、基地局と1st hop routerであるAGWとをフルフラットにするか否かが一意には既定されていない。そのため、従来の多くの無線通信システムでは、無線物理層の情報を持つ基地局間でハンドオーバが発生した時、各基地局が、そのハンドオーバがAGW間ハンドオーバとなるか否かを判断することなく、コアネットワークにAAA要求メッセージを送信している。この場合、AAAサーバは、基地局から受信した要求メッセージに応答して、認証/認可/課金等の処理を実行してしまう。
基地局間で発生したハンドオーバがAGW間ハンドオーバに該当しない場合は、AAAサーバでの課金や認証等の処理は不要であり、AGWとAAAサーバとの間での不要な制御メッセージ交換は排除することが望ましい。一方、AGW間ハンドオーバが発生した時、各AGWに、地理的に離れた位置に配置されたAAAサーバと制御メッセージを交信させると、ハンドオーバ遅延が問題となる。また、AGW間ハンドオーバの発生頻度が増加すると、AAAサーバにおける制御メッセージの処理負荷が増加する。
図3は、図2に示した従来の無線通信ネットワークで実行される移動局(AT)30の課金制御のための通信シーケンスの1例を示す。ここでは、基地局(AN)20Cを介してAGW4Aに接続されていたAT30が、基地局(AN)20Dの通信圏内に移動したため、AGW4AからAGW4Bへのハンドオーバが発生した場合を想定している。
以下、ハンドオーバ元(Source)のAN20Cを「S−AN」、ハンドオーバ元のAGW4Aを「S−AGW」、ハンドオーバ先(Target)のAN20Dを「T−AN」、ハンドオーバ先のAGW4Bを「T−AGW」、RNCと該RNCに接続される少なくとも1つのANからなる無線アクセス網をRAN(Radio Access Network)と言う。図2では、ハンドオーバ元のRAN(S−RAN)は AN20A〜20CとRNC10Aとからなり、ハンドオーバ先のRAN(T−RAN)は、AN20DとRNC10Bとからなっている。
図3において、ステップ100A〜100Cは、AT30とS−AN20Cとの間にセッションが開設され、ユーザ認証プロトコル、例えば、EAP(Extensible Authentication Protocol)によって、AAAサーバ3がAT30のユーザを認証し、例えば、PMIP(Proxy Mobile Internet Protocol)によってS−AN20CとS−AGW4Aとの間にトンネルが設定された状態を示している。
この状態で、S−ANからS−AGWに、課金開始要求メッセージ(Accounting Request (Start))が送信される(101)。メッセセージAccounting Request (Start)には、ユーザ識別子と、AT30が要求する無線QoS、無線リソース等のエアリンク情報とが含まれる。
S−AGWは、受信メッセージAccounting Request (Start)から抽出した情報と、サービス時間、送信データのオクテット数等の課金情報とを含むユーザデータレコード:UDRを生成し、UDRを含む課金要求メッセージ(Accounting Request (Start))をAAAサーバ3に送信する(102)。但し、S−AGWからAAAサーバ3に最初に送信されるAccounting Request (Start) メッセージでは、サービス時間やオクテット数等の課金情報は、ヌル(Null)状態となっている。
AAAサーバ3は、Accounting Request (Start)メッセージを受信すると、受信メッセージのユーザ識別子が示すATユーザの課金処理を開始し、S−AGWに課金応答メッセージ(Accounting Response)を返送する(103)。ステップ104A、104Bは、AT30が、S−ANとS−AGWとの間のトンネルを経由して、通信相手とデータ通信状態になったことを示している。AT30がデータ通信状態にある間、S−AGWとS−ANは、AT30の課金情報を収集し、これをユーザ識別子と対応付けて管理テーブルに記憶する。
データ通信状態にあるAT30が、S−ANからT−ANに移動すると、AT主導またはRAN主導で、AT30とHA2との間でハンドオーバ手順が実行され(105)、ハンドオーバ手順と平行して、課金切り替え処理が実行される。
課金切り替え処理では、S−ANからS−AGWに、課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop))を送信し(106)、Accounting Request (Stop)メッセージを受信したS−AGWが、受信メッセージから抽出された情報と、管理テーブルに記憶されているAT30の課金情報とからユーザデータレコード(UDR:User Data Record)を生成し、これを課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop))でAAAサーバ3に送信する(107)。AAAサーバ3は、受信したAccounting Request (Stop)メッセージに基づいて、AT30のユーザ識別子と対応する課金情報を更新し、S−AGWに課金応答メッセージ(Accounting Response)を送信して(108)、当該ユーザの課金処理を終了する。
T−ANは、AT30のハンドオーバが終了すると、AT30のユーザ識別子とエアリンク情報とを含む課金開始要求メッセージ(Accounting Request(Start))をT−AGWに送信する(109)。T−AGWは、受信したAccounting Request(Start)メッセージから抽出した情報と課金情報とを含むユーザデータレコード(UDR)を生成し、UDRを含む課金要求メッセージ(Accounting Request (Start))をAAAサーバ3に送信する(110)。ここで送信されるAccounting Request (Start)メッセージでは、サービス時間やオクテット数等の課金情報は、ヌル状態となっている。
AAAサーバ3は、Accounting Request (Start)メッセージを受信すると、AT30のユーザ識別子について課金処理を開始し、T−AGWに課金応答メッセージ(Accounting Response)を返送する(111)。ステップ114A、114Bは、AT30が、T−AN、T−AGW経由で、通信相手とデータ通信状態になったことを示している。データ通信状態において、T−AGW、T−ANは、AT30の課金情報を収集し、これをユーザ識別子と対応づけて管理テーブルに記憶する。
AT30のユーザが、通信相手とのデータ通信を終了すると、AT30とT−AN、T−ANとT−AGWとの間で、セッション終了の手順が実行され(115A、115B)、T−ANからT−AGWに、課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop))が送信される(116)。T−AGWは、受信したAccounting Request (Stop)メッセージから抽出した情報と、管理テーブルに記憶してあるAT30の課金情報とからUDRを生成し、このUDRを含む課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop))をAAAサーバ3に送信する(117)。AAAサーバ3は、Accounting Request (Stop)メッセージを受信すると、受信メッセージが示すユーザ識別子と対応する課金情報を更新し、T−AGWに課金応答メッセージ(Accounting Response)を送信して(118)、上記ユーザ識別子についての課金処理を終了する。
上記通信シーケンスから明らかなように、従来の無線通信ネットワークでは、AT30の移動に伴ってAGW間ハンドオーバが発生すると、ステップ107、108、110、111で示したように、S−AGW、T−AGWとAAAサーバ3との間で制御メッセージが交信され、AAAサーバ3が、同一ユーザについて、課金の開始処理と終了処理とを繰り返すようになっているため、AGWの切り替え頻度が増すと、コアネットワーク側(AAAサーバ)での負荷が増加する。
図4は、図2に示した従来の無線通信ネットワークにおいて実行されるユーザ認証のための通信シーケンスの1例を示す。
AT30は、S−ANに無線接続して、S−ANとの間でセッションの開始手順を実行する(ステップ130)。S−ANが、AT30に、所定の認証プロトコル、例えば、EAP(Extensible Authentication Protocol)で、認証手順のトリガーとなるメッセージ(EAP Request)を送信すると(131)、AT30は、ユーザ識別子を含む応答メッセージ(EAP Response)をS−ANに返送する(132)。S−ANは、S−AGWに対して、EAP Responseメッセージが示すユーザ識別子を含む認証要求メッセージ(EAP Request)を送信する(133)。このメッセージは、S−AGWによって、AAAサーバ3に転送される(134)。この後、S−AN、S−AGWを介して、ATとAAAサーバとの間で、EAPに従ったユーザ認証のための制御メッセージが交信される(135A、135B、135C)。
AAAサーバ3は、ユーザ認証に成功すると、S−AGWに対して、認証結果(認証成功)と無線通信で使用される制御情報、例えば、QoS/User profile、MSK(Master Session Key)等を含む制御メッセージ(EAP success)を送信する(136)。ここで、QoS(Quality of Service)は、AT30のユーザに予め契約で保証された通信サービス品質を示し、User profileは、AT30のユーザ情報を示す。また、MSKは、AT30が送信データ暗号化に適用する暗号鍵の生成に必要な情報である。S−AGWは、EAP successメッセージを受信すると、受信メッセージから抽出したQoS/User profileの一部をユーザ識別子と対応づけて記憶部に記憶すると共に、S−ANに対して、受信したEAP successメッセージを転送する(137)。
EAP successメッセージを受信したS−ANは、受信メッセージから抽出したQoS/User profile、MSK等の情報を記憶部に記憶すると共に、AT30に対して認証成功を示す制御メッセージを送信(138)した後、AT30が接続されているS−AGWのアドレス情報(IP address)をAT30に通知する(139)。
S−ANは、ステップ140で、S−ANとS−AGWとの間のPMIPトンネルを設定する。この時、S−ANは、S−AGWにPMIP(Proxy Mobile IP)のRRQ(Registration Request)メッセージを送信して、AT30をS−AGWに位置登録する。これによって、AT30は、S−ANとS−AGWを経由して、通信相手とIPパケットを送受信するIPサービス状態となる(141A、141B)。
ここで、AT30がS−ANの通信圏内からT−ANの通信圏内に移動し、S−AGWからT−AGWへのAT30のハンドオーバ処理(142)が実行されたと仮定する。この場合、AT30は、T−ANに無線接続し、T−ANとの間でセッションの開始手順を実行する(ステップ143)。
T−ANは、S−ANが行ったと同様、AT30に、EAPのトリガー・メッセージ(EAP Request)を送信する(144)。AT30は、ユーザ識別子を含む応答メッセージ(EAP Response)をT−ANに返送する(145)。T−ANは、T−AGWに対して、EAP Responseメッセージが示すユーザ識別子を含む認証要求メッセージ(EAP Request)を送信する(146)。このメッセージは、T−AGWによって、AAAサーバ3に転送され(147)、この後、T−AN、T−AGWを介して、ATとAAAサーバとの間で、EAPに従ったユーザ認証のための制御メッセージが交信される(148A〜148C)。
AAAサーバ3は、ユーザ認証に成功すると、T−AGWに対して、認証結果(認証成功)と、QoS/User profile、MSK(Master Session Key)等を含む制御メッセージ(EAP success)を送信する(149)。T−AGWは、EAP successメッセージを受信すると、受信メッセージから抽出したQoS/User profileを記憶部に記憶すると共に、T−ANに対して、受信したEAP successメッセージを転送する(150)。
EAP successメッセージを受信したT−ANは、受信メッセージから抽出したQoS/User profile、MSK等の情報を記憶部に記憶すると共に、AT30に対して認証成功を示す制御メッセージを送信(151)した後、AT30と接続されているT−AGWのアドレス情報(IP address)をAT30に通知する(152)。
T−ANは、ステップ154で、T−AGWにPMIPのRRQ(Registration Request)メッセージを送信して、AT30をT−AGWに位置登録し、T−ANとT−AGWとの間のPMIPトンネルを設定する。これによって、AT30は、T−ANとT−AGWを経由して、通信相手とIPパケットを送受信するIPサービス状態となる(155A、155B)。
上記通信シーケンスから明らかなように、従来の無線通信ネットワークでは、AT30の移動に伴ってAGW間ハンドオーバが発生すると、ステップ147で示したように、T−AGWからAAAサーバ3に認証要求が送信され、AAAサーバ3が、既に認証要求134に応答して認証済みとなっているユーザ識別子について、認証処理を繰り返すようになっている。このため、AT30の移動に伴うAGWの切り替え頻度が増すと、コアネットワーク側(AAAサーバ)での負荷が増加することがわかる。
本発明の目的は、AGW間ハンドオーバが増えた場合でも、AGW切り替えに伴うコアネットワーク側の管理サーバにおける負荷の増加を抑制可能な無線通信ネットワーク、AGWおよび基地局を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の無線通信システムでは、アクセスゲートウェイ装置(AGW)と、コアネットワークに接続された管理サーバ、例えば、AAAサーバとの間にアクセスゲートウェイ制御装置(AGWC)を配置し、AGW間ハンドオーバに起因して発行された制御メッセージについては、管理サーバに代わって、アクセスゲートウェイ制御装置が処理するようにしたことを特徴とする。
更に詳述すると、本発明は、コアネットワークに接続された複数のアクセスゲートウェイ装置(AGW)と、上記コアネットワークに接続された管理サーバと、それぞれが上記複数のアクセスゲートウェイ装置(AGW)のうちの1つに接続される複数の基地局とからなる無線通信システムにおいて、
上記コアネットワークに接続されたアクセスゲートウェイ制御装置を有し、
上記各基地局が、移動局を上記コアネットワークに接続するための通信手順の実行時に、該基地局と接続された特定のアクセスゲートウェイ装置に対して、上記移動局のユーザ識別子とAGW間ハンドオーバが発生したか否かを示すイベント種別とを含む制御メッセージを送信するための手段を備え、
上記各アクセスゲートウェイ装置が、上記何れかの基地局から受信した上記制御メッセージを上記アクセスゲートウェイ制御装置に転送し、
上記アクセスゲートウェイ制御装置が、上記何れかのアクセスゲートウェイ装置から上記制御メッセージを受信した時、イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなければ、上記制御メッセージを上記管理サーバに転送し、上記イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合、上記管理サーバに代わって、上記制御メッセージに応答動作することを特徴とする。
上記アクセスゲートウェイ制御装置が各アクセスゲートウェイ装置から受信する制御メッセージは、例えば、課金開始要求メッセージである。この場合、管理サーバは、アクセスゲートウェイ制御装置から上記課金開始要求メッセージを受信した時、該課金開始要求メッセージが示すユーザ識別子と対応した課金処理を開始する。
上記アクセスゲートウェイ制御装置は、例えば、ユーザ識別子と対応付けて課金情報を記憶するための管理テーブルを有し、何れかのアクセスゲートウェイ装置から課金開始要求メッセージを受信した時、上記課金開始要求メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなければ、上記管理テーブルに該課金開始要求メッセージが示すユーザ識別子と対応したテーブルエントリを生成し、上記課金開始要求メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合、前記管理サーバに代わって、上記アクセスゲートウェイ装置に応答メッセージを送信する。
各基地局は、それまで接続状態にあった移動局が他の基地局にハンドオーバされた時、該基地局と接続された特定のアクセスゲートウェイ装置に対して、上記移動局のユーザ識別子と、AGW間ハンドオーバが発生したか否かを示すイベント種別と、上記ユーザ識別子に対応する課金情報とを含む課金終了要求メッセージを送信する。各ゲートウェイ装置は、何れかの基地局から上記課金終了要求メッセージを受信した時、上記ユーザ識別子と対応付けて記憶してある課金情報を上記課金終了要求メッセージが示す課金情報に応じて更新し、上記課金終了要求メッセージが示すユーザ識別子およびイベント種別と、上記更新された課金情報とを含む課金終了要求メッセージを前記アクセスゲートウェイ制御装置に送信する。
また、アクセスゲートウェイ制御装置は、何れかのアクセスゲートウェイ装置から上記課金終了要求メッセージを受信した時、上記管理テーブルに上記ユーザ識別子と対応付けて記憶してある課金情報を上記課金終了要求メッセージが示す課金情報に応じて更新し、上記課金終了要求メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合は、上記アクセスゲートウェイ装置に対して応答メッセージを送信し、イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなければ、上記管理サーバに対して、上記ユーザ識別子と上記更新された課金情報とを含む課金終了要求メッセージを転送する。
本発明において、上記アクセスゲートウェイ制御装置が各アクセスゲートウェイ装置から受信する制御メッセージは、例えば、ユーザ認証要求メッセージであってもよい。
この場合、管理サーバは、上記アクセスゲートウェイ制御装置からユーザ認証要求メッセージを受信した時、移動局との間で所定のユーザ認証手順を実行した後、認証結果を示す応答メッセージをアクセスゲートウェイ制御装置に返送する。
上記アクセスゲートウェイ制御装置は、ユーザ識別子と対応付けて認証制御情報を記憶するための管理テーブルを有し、管理サーバから認証成功を示す応答メッセージを受信した時、該応答メッセージが示すユーザ識別子、認証情報および制御情報を上記管理テーブルに記憶した後、該応答メッセージをユーザ認証要求メッセージの送信元となったアクセスゲートウェイ装置に転送する。また、何れかのアクセスゲートウェイ装置から、イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示すユーザ認証要求メッセージを受信した時、上記アクセスゲートウェイ装置に対して、上記管理テーブルに記憶された情報に基づいて生成された制御メッセージを送信する。
本発明の1実施例では、無線通信システムが、上記アクセスゲートウェイ制御装置として、各ゲートウェイ装置に付随して分散配置された複数のアクセスゲートウェイ制御装置を備える。この場合、各アクセスゲートウェイ制御装置が、ゲートウェイ装置と一体化されたフラットな形態となる。
本実施例において、各アクセスゲートウェイ装置は、何れかの基地局から受信した制御メッセージを該アクセスゲートウェイ装置に付随したアクセスゲートウェイ制御装置に転送する。各アクセスゲートウェイ制御装置は、上記アクセスゲートウェイ装置からイベント種別を含む制御メッセージを受信した時、該イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなければ、上記制御メッセージを前記管理サーバに転送し、上記イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合、上記管理サーバに代わって、上記制御メッセージに応答動作する。
上記システム形態では、例えば、複数のアクセスゲートウェイ制御装置のうち、付随するアクセスゲートウェイ装置から、イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していない特定の制御メッセージを受信したアクセスゲートウェイ制御装置が、上記特定の制御メッセージが示す特定ユーザ識別子に関して主AGWCとして動作し、上記特定のユーザ識別子と、AGW間ハンドオーバの発生を示すイベント種別とを含む制御メッセージを受信した他のアクセスゲートウェイ制御装置が、上記特定ユーザ識別子に関して従AGWCとして動作する。この場合、従AGWCとして機能するアクセスゲートウェイ制御装置が、上記特定ユーザ識別子を含む制御メッセージを受信した時、該制御メッセージを上記主AGWCとして動作する他のアクセスゲートウェイ制御装置に転送し、主AGWCに、制御メッセージを処理させることができる。
本発明によるアクセスゲートウェイ制御装置は、移動局を何れかの基地局を介してコアネットワークに接続するための通信手順の実行過程において、何れかのアクセスゲートウェイ装置から、上記移動局のユーザ識別子とAGW間ハンドオーバが発生したか否かを示すイベント種別とを含む制御メッセージを受信する制御メッセージ受信手段と、上記制御メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなければ、上記制御メッセージを管理サーバに転送する制御メッセージ転送手段と、上記制御メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合、上記管理サーバに代わって、上記制御メッセージに応答動作する応答手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明による特定のアクセスゲートウェイ装置(AGW)に付随して配置されたアクセスゲートウェイ制御装置は、上記アクセスゲートウェイ装置から、移動局のユーザ識別子とAGW間ハンドオーバが発生したか否かを示すイベント種別とを含む制御メッセージを受信する制御メッセージ受信手段と、上記制御メッセージが示すユーザ識別子に基づいて、該制御メッセージを主AGWCとして処理すべきか従AGWCとして処理すべきかを判定し、従AGWCとして処理すべき制御メッセージを受信した時は、該制御メッセージを主AGWCとして動作する他のアクセスゲートウェイ制御装置に転送し、主AGWCとして処理すべき制御メッセージを受信した時は、該制御メッセージのイベント種別を判定し、上記イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなければ、上記制御メッセージを上記管理サーバに転送し、上記イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合は、上記管理サーバに代わって、上記制御メッセージに応答動作する制御部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の無線基地局は、隣接する他の基地局との間で移動局をハンドオーバする時、AGW間ハンドオーバが発生したか否かを判定するための手段と、隣接する他の基地局からハンドオーバされた移動局を上記コアネットワークに接続するための通信手順の実行過程で、該基地局と接続された特定のアクセスゲートウェイ装置に対して、上記移動局のユーザ識別子とAGW間ハンドオーバが発生したか否かを示すイベント種別とを含む制御メッセージを送信するための手段を備えたことを特徴とする。上記無線基地局は、コアネットワークに接続されていた移動局との間のセッションを解除する時、上記特定のアクセスゲートウェイ装置に対して、上記移動局のユーザ識別子とAGW間ハンドオーバが発生したか否かを示すイベント種別とを含む制御メッセージを送信する。
本発明によれば、AGW間ハンドオーバに起因して発行された制御メッセージについては、管理サーバに代わって、アクセスゲートウェイ制御装置が処理するようになっているため、AGW間ハンドオーバが増加した場合でも、管理サーバ負荷の増加を防止できる。この効果は、例えば、移動局のユーザが、AGWの境界付近を往復してAGW間ハンドオーバが頻発した場合に顕著になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明が適用される無線通信ネットワークの構成例を示す。
図2と比較すると、図1の無線通信ネットワークは、AGW制御装置(以下、AGWCという)40の存在に特徴がある。AGWC40は、破線で示すように、AAAサーバ3および複数のAGW5(5A、5B、5C、・・・)と制御メッセージを交信する。
AGWC40は、例えば、HA2と対にしてコアネットワーク1に接続され、AGWC40とAAAサーバ3との間の通信、AGWC40とAGW5との間の通信、AGW5とHA2およびAAAサーバ3との間の通信は、コアネットワーク1を介して行われる。
図5は、本発明が適用される無線通信ネットワークの別の構成例を示す。
図5の無線通信ネットワークでは、各AGW6(6A、6B、6C、・・・)が、図1に示したAGWC40の機能(40A、40B、40C、・・・)を装備した点に特徴がある。AGWは、例えば、AGW6Cに示すように、AGWC40の機能40Cの他に、AN30EとRNC10Cの機能も一体化した構成であってもよい。本実施例では、AGWとAGWC40との通信は、AGW6の内部バスを介して行われる。
図6は、移動局(AT)30の1実施例を示す。
AT30は、内部バス39に接続された制御部(プロセッサ)31と、記憶部32と、ユーザインタフェース(U−INF)33およびベースバンド(BB)信号処理部38とを有し、更に、アンテナ35に接続されたRF(Radio Frequency)部36と、ベースバンド信号処理部38とRF部36との間に接続された中間周波数(IF)信号処理部37とを備えている。ここでは、簡単化のために、ATが備えるキーボード、ディスプレイ、電話用のマイク、スピーカ等の入出力装置を1つのユーザインタフェース(U−INF)33で代表させている。
記憶部32には、制御部31が実行する通信制御ルーチン、プロトコル処理ルーチン、その他の制御プログラムと、各種アプリケーション用のプログラムが格納されている。また、記憶部32には、アプリケーションプログラムに対応したデータ記憶領域、ワークエリア、送受信データを一時的に記憶するための送受信バッファ領域と、アドレス情報、IPフローの管理情報などを保持するための記憶領域が確保されている。
RF部36は、アンテナ35で受信した無線信号を中間周波数にダウンコンバートしてIF信号処理部37に出力すると共に、IF信号処理部37から入力された送信信号を無線周波数にアップコンバートし、電力増幅した送信信号をアンテナ35に出力する。IF信号処理部37は、中間周波数(Intermediate Frequency)の信号処理を行う。
IF信号処理部37は、RF部36から入力された受信信号をA/D(Analog to Digital)変換して、BB信号処理部38に出力すると共に、BB信号処理部38から入力されたベースバンド送信信号をD/A(Digital to Analog )変換して、RF信号処理部36に出力する。
BB信号処理部38は、制御部31から出力された送信データおよび送信制御メッセージのベースバンド信号を変調し、IF信号処理部37に出力すると共に、IF信号処理部37からの受信信号の復調処理と受信信号に基づく同期制御を行い、復調されたベースバンド受信信号を制御部31に出力する。
制御部31は、BB信号処理部38から入力された無線伝送単位のベースバンド受信信号からパケットを組み立て、自端末宛の受信パケットから受信メッセージを抽出し、受信メッセージの種類に応じたプログラムを実行する。受信メッセージがユーザデータを含む場合、受信メッセージと対応したアプリケーションプログラムによって処理される。これによって、ユーザインタフェース33へのデータ出力、あるいは記憶部32の所定エリアへのデータの格納が行われる。
受信メッセージが制御メッセージの場合、制御部31は、メッセージ種類に対応した通信制御ルーチンを実行して、通信手順に従った制御メッセージの送受信処理を行う。アプリケーションプログラムによって生成された送信データ、または通信制御ルーチンによって生成された制御メッセージは、制御部32によって送信パケットに組み立てられ、無線伝送単位のサブパケット形式のベースバンド信号として、所定の送信タイミングでBB信号処理部38に出力される。
図7は、基地局(AN)20の1実施例を示す。
AN20は、内部バス29で相互接続された制御部(プロセッサ)21と、記憶部22と、RAN回線インタフェース(RAN−INF)部24と、アンテナ25に接続されたRF部26と、中間周波数(IF)信号処理部27と、ベースバンド(BB)信号処理部28とからなっている。AN間を有線で接続する場合、各AN20には、更に、AN間接続インタフェースが加わる。
記憶部22には、制御部21が実行する通信制御ルーチン、プロトコル処理ルーチン、その他の制御プログラムと、送受信データを一時的に記憶するための送受信バッファ領域と、アドレス情報、IPフローの管理情報などを保持するための記憶領域と、ユーザ識別子と対応して課金情報、ユーザ認証情報、制御情報などの記憶する管理テーブル領域が確保されている。
RF部26は、アンテナ25で受信した無線信号を中間周波数にダウンコンバートしてIF信号処理部27に出力すると共に、IF信号処理部27から入力された送信信号を無線周波数にアップコンバートし、電力増幅した送信信号をアンテナ25に出力する。
IF信号処理部27は、中間周波数の信号処理を行う。IF信号処理部27は、RF部26から入力された受信信号をA/D変換して、BB信号処理部28に出力すると共に、BB信号処理部28から入力されたベースバンド送信信号をD/A変換して、RF部26に出力する。
BB信号処理部28は、制御部21から出力された送信データおよび送信制御メッセージのベースバンド信号を変調し、IF信号処理部27に出力すると共に、IF信号処理部27からの受信信号の復調処理と同期制御を行い、復調されたベースバンド受信信号を制御部21に出力する。
制御部21は、BB信号処理部28から入力された無線伝送単位のベースバンド受信信号から上りパケットを組み立て、ANとAGWとの間の通信プロトコルに適合したパケット形式に変換して、RAN−INF部24に転送すると共に、RAN−INF部24から受信した下りパケットを無線区間の通信プロトコルに適合したパケット形式に変換して、BB信号処理部28に転送する。RAN−INF部24およびBB信号処理部28から受信したパケットが制御メッセージを含む制御パケットの場合、制御部21は、通信制御ルーチンおよびプロトコル処理ルーチンに従って、受信した制御メッセージに対応した応答動作を実行する。
本発明では、基地局(AN)20は、図1のAN20Eのように、RNC10と一緒にAGW5に内蔵されてもよい。また、図1に示すように、1つの無線通信システム内に、AGWと一体化された基地局20Eと、AGWから独立した基地局20A〜20Dとが混在していても良い。
図8は、アクセスゲートウェイ装置(AGW)5の1実施例を示す。
AGW5は、内部バス25で相互接続された制御部(プロセッサ)51と、記憶部52と、ネットワーク管理者によって操作されるユーザインタフェース(U−INF)53と、AN20およびRNC10と接続するためのRAN回線インタフェース(RAN−INF)54と、コアネットワーク1に接続するためのネットワーク回線インタフェース(NW−INF)部55とからなっている。AGW5は、NW−INF部55で接続されたコアネットワーク1を介して、HA2、AAAサーバ3、AGWC40と交信する。
記憶部52には、制御部51が実行する通信制御ルーチン、プロトコル処理ルーチン、課金処理ルーチン、認証処理ルーチン、その他の制御プログラムが格納されている。また、記憶部52には、送受信パケットを一時的に記憶するための送受信バッファ領域と、ユーザ識別子(ID)と対応付けて課金情報、QoS情報、暗号鍵情報などの管理情報を記憶するための管理テーブル領域またはファイル領域が確保されている。
制御部51は、RAN−INF54またはNW−INF55からパケットを受信すると、必要に応じてプロトコル変換した後、受信パケットを他の何れかのインタフェース部に転送すると共に、課金処理ルーチンに従ってユーザ毎に課金情報を収集する。また、これらのインタフェース部から制御メッセージを含むパケットを受信した場合、制御部51は、通信制御ルーチン、プロトコル処理ルーチンまたは認証処理ルーチンに従って、受信メッセージに対応した応答動作を行う。
図9は、図1に示したスタンドアロン型のAGW制御装置(AGWC)40の1実施例を示す。
AGWC40は、内部バス49で相互接続された制御部(プロセッサ)41と、記憶部42と、ネットワーク管理者によって操作されるユーザインタフェース(U−INF)43と、コアネットワーク1に接続するためのネットワーク回線インタフェース(NW−INF)部45とからなっている。AGWC40は、NW−INF部45で接続されたコアネットワーク1を介して、AAAサーバ3およびAGWC40と、IPパケット形式で制御メッセージを交信する。
記憶部42には、制御部41が実行する通信制御ルーチン、課金処理ルーチン、認証処理ルーチン、その他の制御プログラムが格納されている。また、記憶部42には、送受信パケットを一時的に記憶するための送受信バッファ領域と、ユーザIDと対応づけて課金情報を記憶する課金情報テーブル領域と、ユーザ認証情報、QoS情報、暗号鍵情報などの制御情報を記憶するためのファイル領域または管理テーブル領域が確保されている。制御部51は、NW−INF45からパケットを受信すると、受信パケットに含まれる制御メッセージに応じて、図11〜図21で詳述する応答動作を実行する。
図10は、図5に示したAGWC一体型のアクセスゲートウェイ(AGW)6の1実施例を示す。
AGW6は、図8に示したAGWの機能を備えたAGW部5と、図9に示したAGWCの機能を備えたAGWC40とが、内部バス50と内部バス49との間に配置されたプロセッサ間インタフェース60で結合された構成となっている。但し、AGW部5のユーザインタフェース(U−INT)53が、図9に示したAGWC40のユーザインタフェース(U−INT)44を兼用している。
本実施例では、AGCW40とAAAサーバ3との通信は、NW−INF45を介して、コアネットワーク1を経由して行われ、AGW部5とHA2およびAAAサーバ3の通信は、NW−INF55を介して、コアネットワーク1を経由して行われ、AGW部5とAGWC40との間の通信は、プロセッサ間インタフェース60を介して、内部バス経由で行われる。
次に、本発明の第1実施例として、図11〜図13を参照して、図1に示した無線通信ネットワークにおける移動局(AT)30の課金制御のための通信シーケンスについて説明する。
本実施例では、基地局(AN)20Cを介してAGW5Aに接続されていたAT30が、基地局(AN)20Dの通信圏内に移動したため、AT30が、AGW5AからAGW5Bにハンドオーバされた場合を想定している。以下、ハンドオーバ元(Source)のAGW5Aを「S−AGW」、ハンドオーバ元のAN20Cを「S−AN」、ハンドオーバ先(Target)のAGW5Bを「T−AGW」、ハンドオーバ先のAN20Dを「T−AN」、ANとRNCとからなる無線アクセス網をRANと言う。
図11では、図3で説明した従来技術の通信シーケンスとの比較を容易にするため、従来技術と同一ステップには、図3と同一の符号を適用してある。従って、図3で説明済みのシーケンス部分については、説明を簡略化する。
本実施例では、AT30の接続シーケンス100A〜100Cを完了したS−ANが、ユーザ識別子と、エアリンク情報と、イベント種別とを含む課金開始要求メッセージ(Accounting Request(Start, open))をS−AGWに送信する(101A)。ここで、イベント種別「Open」は、この課金開始要求メッセージが、端末間通信の開始時に発行されたことを示している。
本実施例では、S−AGWの制御部51は、Accounting Request(Start, Open)メッセージを受信すると(101A)、受信メッセージとAT30のユーザ課金情報からユーザデータレコード(UDR)を生成し、UDRとイベント種別とを含む課金開始要求メッセージ(Accounting Request (Start, Open))をAGWC40に対して送信する(101B)。課金情報は、例えば、AT30のサービス時間やオクテット数、等を示す。端末間通信の開始に伴って最初に送信されるUDRでは、課金情報はヌル状態となっている。
図12は、本実施例において、AGW(S−AGWまたはT−AGW)とAGWC40との間で送受信される課金制御メッセージ280のフォーマットの1例を示す。
課金制御メッセージ280は、メッセージ種別281と、メッセージID282と、メッセージ長283と、課金情報284と、課金状態285と、課金ユーザID186と、イベント種別286とを含む。
メッセージ種別281は、このメッセージが課金要求(Request)メッセージか、課金要求に対する応答(Response)メッセージかの種別を示し、メッセージID282は、課金要求メッセージと応答メッセージとを対応付けるための識別子、メッセージ長283は、それに続くフィールド284〜286の長さ、課金情報284は、サービス時間やオクテット数等の値を示す。また、課金状態285は、課金処理の開始(Start)/終了(Stop)の区別、課金ユーザID186は、課金処理の対象となるAT30のユーザ識別子、イベント種別286は、この課金制御メッセージの発行契機となったイベントの種類を示す。本実施例では、イベント種別286として、端末間通信の開始を示す「Open」と、AGW間ハンドオフを示す「HO」と、端末間通信の終了を示す「Close」とがある。
AGWC40の制御部41は、S−AGWから課金制御メッセージを受信すると、図13に示す課金制御メッセージ受信処理ルーチン400に従って、受信メッセージに応じた動作を実行する。
課金制御メッセージ受信処理ルーチン400では、制御部41は、受信メッセージのメッセージ種別281を判定し(ステップ401)、メッセージ種別281が応答(Response)の場合、すなわち、AGWCが直前に送信した課金要求メッセージに対する応答メッセージを受信した場合は、制御部41は、受信メッセージを上記課金要求メッセージの送信元AGWに転送して(415)、このルーチンを終了する。
メッセージ種別281が要求(Request)の場合は、制御部41は、受信メッセージの課金状態285を判定する(402)。課金状態285が開始(Start)の場合、制御部41は、受信メッセージのイベント種別287を判定し(403)、イベント種別が端末間通信の開始(「Open」)を示していた場合、記憶部52の課金情報テーブル領域に課金ユーザID286と対応した課金レコードを生成し(404)、受信メッセージからイベント種別を除去し(405)、課金開始要求メッセージ(Accounting Request (Start))としてAAAサーバ3に転送して(406)、このルーチンを終了する。
ステップ403で、受信メッセージのイベント種別287がハンドオフ(「HO」)を示していた場合、制御部41は、課金情報テーブルから、受信メッセージが示す課金ユーザID286と対応するレコードに記憶された課金情報を読み出し、これを受信メッセージが示す課金情報284に従って更新(407)して、このルーチンを終了する。
ステップ402で、受信メッセージの課金状態285が課金終了(「Stop」)を示していた場合、制御部41は、受信メッセージのイベント種別287を判定し(410)、イベント種別がハンドオフ(「HO」)を示していた場合、ステップ407で課金情報を更新して、このルーチンを終了する。
ステップ410で、イベント種別287が課金終了(「Close」)を示していた場合、制御部41は、ステップ407と同様に、課金情報テーブルにおいて、課金ユーザID286と対応するレコードの課金情報を更新し(411)、更新された課金情報と受信メッセージに基づいて課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop))を生成し(412)、これをAAAサーバに送信する(413)。この後、制御部41は、課金情報テーブルから、不要となったレコードを削除して(414)、このルーチンを終了する。
図11に戻って、S−AGWから課金開始要求メッセージ(Accounting Request (Start, Open))を受信した時、AGWC40の制御部41は、上述した課金制御メッセージ受信処理ルーチン400に従って、受信メッセージからイベント種別を除去し、課金開始要求メッセージ(Accounting Request (Start))としてAAAサーバ3に転送する(102A)。但し、図13のステップ405を省略して、AGWC40からAAAサーバ3に、イベント種別を含んだままのAccounting Request (Start, Open)を転送するようにしてもよい。
AAAサーバ3は、課金開始要求メッセージ(Accounting Request (Start))を受信すると、AT30のユーザ識別子について、課金処理を開始し、課金開始要求メッセージの送信元であるAGWC40に対して、課金応答メッセージ(Accounting Response)を返送する(103A)。AGWC40は、課金応答メッセージ(Accounting Response)を受信すると、これを課金開始要求メッセージ(Accounting Request (Start, Open))の送信元であるS−AGWに転送する(103B)。
ステップ104A、104Bは、AT30が、S−AN、S−AGW経由で、通信相手とデータ通信状態になったことを示している。AT30がデータ通信状態にある間、S−AGW、S−ANは、AT30の課金情報を収集し、これを記憶部に保存している。
データ通信状態にあるAT30が、S−ANからT−ANに移動すると、AT主導またはRAN主導で、AT30とHA2との間でハンドオーバ手順が実行され(105)、ハンドオーバに伴って課金切り替え処理が実行される。課金切り替え処理において、S−ANは、ステップ105で実行中のハンドオーバがAGW間ハンドオーバになったと判断すると、S−AGWに対して、ユーザIDおよび課金情報と、AGW間ハンドオフ(「HO」)を示すイベント種別を含む課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop, HO))を送信する(106A)。
S−AGWの制御部51は、Accounting Request (Stop, HO)メッセージを受信すると、記憶部52に保存してあるAT30のユーザIDと対応した課金情報を受信メッセージが示す課金情報に応じて更新し、更新された課金情報を含むUDRを生成する。この後、このUDRと、AGW間ハンドオフ(「HO」)を示すイベント種別とを含む課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop, HO))をAGWC40送信する(107A)。
AGWC40の制御部41は、課金終了要求メッセージを受信すると、受信した課金終了要求メッセージが示すUDRに基づいて、記憶部42に記憶されているAT30のユーザIDと対応する課金情報を更新する。課金情報の更新は、例えば、AT30のユーザIDと対応する課金情報レコードが示すオクテット数、またはサービス時間に、課金終了要求メッセージが示すUDRが示すオクテット数、またはサービス時間を加算する形式で行われる。
本実施例の1つの特徴は、課金終了要求メッセージを受信したAGWC40の制御部41が、受信メッセージが示すイベント種別をチェックし、今回のように、イベント種別がAGW間ハンドオフを示していた場合は、AAA3に課金終了要求メッセージを送信することなく、S−AGWに対して、課金終了要求メッセージに対する応答メッセージ(Accounting Response)を返信する(108A)ようにしたことにある。
一方、AT30の移動先となったT−ANは、ステップ105で実行中のハンドオーバがAGW間ハンドオーバになったと判断すると、イベント種別がAGW間ハンドオーバ(「HO」)を示す課金開始要求メッセージ(Accounting request (Start, HO))生成し、これをT−AGWに送信する(109A)。T−AGWは、Accounting request (Start, HO)を受信すると、受信メッセージと記憶部に記憶してある課金情報とからUDRを生成し、UDRとイベント種別(「HO」)とを含む課金開始要求メッセージ(Accounting Request (Start, HO))をAGWC40に対して送信する(110A)。
AGWC40の制御部41は、課金開始要求メッセージ(Accounting Request (Start, HO))を受信すると、図13で説明した課金制御メッセージ受信処理ルーチンに従って、記憶部42が示すAT30のユーザIDと対応する課金情報に更新する。本実施例の1つの特徴は、今回のように、イベント種別がAGW間ハンドオフ「HO」を示す課金開始要求メッセージを受信した時、AGWC40の制御部41が、AAA3への課金開始要求メッセージの送信を省略して、T−AGWに課金開始要求メッセージに対する応答メッセージ(Accounting Response)を返信する(111A)ことにある。
以下、図3と同様、ステップ114A、114Bで、AT30が、T−AN、T−AGW経由で通信相手とデータ通信する状態となり、T−AGW、T−ANが、AT30の課金情報を収集し、これを記憶部に保存する。AT30のユーザが、通信相手とのデータ通信を終了すると、AT30とT−AN、T−ANとT−AGWとの間で、セッション終了の手順が実行され(115A、115B)、T−ANからT−AGWに、ユーザIDおよび課金情報と、端末間通信の終了(「Close」)を示すイベント種別とを含む課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop, close))が送信される(116A)。
T−AGWは、課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop, close))を受信すると、記憶部に保存されているAT30のユーザIDと対応する課金情報と受信メッセージが示す課金情報に応じて更新し、ユーザIDと更新された課金情報を含むUDRを生成し、このUDRと「close」を示すイベント種別とを含む課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop, close))をAGWC40に送信する(116B)。
AGWC40の制御部41は、課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop, close))を受信すると、Accounting Request (Stop, HO)の受信時と同様、受信メッセージが示す課金情報に基づいて、課金情報テーブルに記憶されているAT30のユーザIDと対応する課金情報を更新する。
AGWC40の制御部41は、受信メッセージが示すイベント種別をチェックし、今回のように、イベント種別が端末間通信の終了(「Close」)を示していた場合は、課金ファイルに保存されているATのユーザIDと対応する課金情報と受信メッセージからUDRを生成し、このUDRを含む課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop))をAAAサーバ3に送信して、AT30の課金処理を終了する(117A)。
AAA3は、AGWC40から(Accounting Request (Stop))を受信すると、AT30のユーザの課金情報を更新し、AGWC40に課金応答メッセージ(Accounting Response)を送信して(118A)、当該ユーザの課金処理を終了する。AGWC40は、課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop))に対する課金応答メッセージを受信すると、これを課金終了要求メッセージの送信元であるT−AGWに転送する(118B)。
次に、本発明の第2実施例として、図14を参照して、図5に示した無線通信ネットワークにおける移動局(AT)30の課金制御のための通信シーケンスについて説明する。ここでは、第1実施例と同一のステップには図11と同一符号を使用して、説明を簡略化する。
図5に示した無線通信ネットワークでは、AGWと一体化された形で複数のアクセスゲートウェイ制御装置(AGWC)が存在しており、AGW間ハンドオーバが発生すると、AT30の接続先AGWだけでなく、AGWCも切り替わる。
そこで、第2実施例では、AGW間のハンドオーバが発生した時、ハンドオーバ元AGWに付随したAGWC(以下、S−AGWCと言う)の制御部41が、記憶部42に記憶されているAT30の課金情報をAAAサーバ3に通知して、AT30の課金処理を終了する。一方、ハンドオーバ先AGWに付随したAGWC(以下、T−AGWCと言う)は、AT30について課金処理を開始し、T−AGWから、AT30の通信終了に伴って生成された課金終了要求を受信したとき、AAAサーバ3に、AT30の課金情報を含む課金終了要求メッセージを送信して、AT30の課金処理を終了する。尚、T−AGWCが、AT30の課金処理中に、更なるAGWC間ハンドオーバが発生した場合、T−AGWCの制御部41は、上述したS−AGWCと同様の動作を実行して、AT30の課金処理を終了する。課金情報通知メッセージは、図12に示した課金制御メッセージの課金状態285に、通信途中であることを示すコード、例えば、「Intermediate」を設定すればよい。
図15は、第2実施例において、AGWCの制御部41が実行する課金制御メッセージ受信処理ルーチン400Aのフローチャートを示す。
第2実施例のAGWCでは、課金制御メッセージを受信したとき、制御部41が、メッセージ種別281を判定し(401)、受信メッセージが課金要求メッセージに対する応答メッセージの場合は、受信メッセージを課金要求メッセージの送信元AGWに転送して(415)、このルーチンを終了する。
受信メッセージが課金要求メッセージの場合、制御部41は、受信メッセージが示す課金状態285を判定し(402)、課金状態285が開始(Start)を示していた場合は、課金ファイル領域に課金ユーザID286と対応した課金レコードを生成(404)した後、受信メッセージのイベント種別287を判定する(403)。制御部41は、イベント種別287がハンドオフ(「HO」)を示していた場合は、課金要求メッセージの送信元AGWに応答メッセージを送信(416)した後、このルーチンを終了し、イベント種別287が端末間通信の開始(「Open」)を示していた場合は、受信メッセージからイベント種別を除去し(405)、課金開始要求メッセージ(Accounting Request (Start))としてAAAサーバに転送して(406)、このルーチンを終了する。
ステップ402で、受信メッセージの課金状態285が課金終了(「Stop」)を示していた場合、制御部41は、課金ファイル領域に記憶されている課金ユーザID286と対応する課金レコードの課金情報を更新(407)した後、受信メッセージのイベント種別287を判定する(410)。
ステップ410で、イベント種別287が課金終了(「Close」)を示していた場合、制御部41は、ユーザデータレコード(UDR)にAT30の課金情報を含む課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop))を生成し(412)、これをAAAサーバに送信し(413)、不要となった課金レコードを課金ファイル領域から削除して(414)、このルーチンを終了する。イベント種別がハンドオフ(「HO」)を示していた場合は、制御部41は、UDRとしてAT30の課金情報を含む課金情報通知メッセージを生成し(416)、これをAAAサーバに送信し(413)、不要となった課金レコードを課金ファイル領域から削除して(414)、このルーチンを終了する。
図14において、S−AGWの制御部51は、S−ATからAccounting Request(Start, Open)を受信すると(101A)、UDRを生成し、UDRとイベント種別とを含む課金開始要求メッセージ(Accounting Request (Start, Open))をプロセッサ間インタフェース経由でAGWC40(S−AGWC)に送信する(101B)。S−AGWCは、図11に示したAGWC40と同様に、Accounting Request (Start)メッセージをAAAサーバ3に送信し(102A)、AAAサーバ3から応答メッセージを受信すると(103A)、これをプロセッサ間インタフェース経由でS−AGWに転送する(103B)。
AGW間ハンドオフが発生し、S−ANからS−AGWに課金終了要求(Accounting Request (Stop, HO))が送信されると(106A)、S−AGWの制御部51は、課金情報を含むUDRと、AGW間ハンドオフ(HO)を示すイベント種別とを含む課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop, HO))を生成して、プロセッサ間インタフェース経由でAGWC40A(S−AGWC)送信する(107A)。
S−AGWCの制御部41は、上記課金終了要求メッセージを受信した時、図15で説明した課金制御メッセージ受信処理ルーチン400Aに従って、課金情報通知メッセージ(Accounting Request (Intermediate))を生成し、これをAAAサーバ3に送信する(120)。AAAサーバ3は、課金情報通知メッセージを受信すると、課金ユーザID286が示すATユーザの課金情報を受信メッセージの課金情報284に応じて更新した後、S−AGWCに課金応答メッセージを返送する(121)。S−AGWCの制御部41は、AAAサーバ3から課金応答メッセージを受信すると、プロセッサ間インタフェースを介して、S−AGWに課金応答メッセージを送信する(108A)。
AT30の移動先となったT−ANは、AGW間ハンドオーバが発生すると、イベント種別がAGW間ハンドオーバ(「HO」)を示す課金開始要求メッセージ(Accounting request (Start, HO))をT−AGWに送信する(109A)。T−AGWは、Accounting request (Start, HO)を受信すると、受信メッセージ(Accounting Request (Start, HO))をプロセッサ間インタフェース経由でAGWC40B(T−AGWC)に送信する(110A)。T−AGWCの制御部41は、Accounting Request (Start, HO)を受信すると、図15で説明した課金制御メッセージ受信処理ルーチン400Aに従って、AT30のユーザIDと対応する課金レコードを生成した後、T−AGWに応答メッセージを返送する(111A)。
AT30のユーザが、通信相手とのデータ通信を終了すると、AT30とT−AN、T−ANとT−AGWとの間で、セッション終了の手順が実行され(115A、115B)、T−ANからT−AGWに、課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop, close))が送信される(116A)。T−AGWは、Accounting Request (Stop, close)メッセージを受信すると、課金情報を含むUDRを生成し、UDRを含む課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop, close))をプロセッサ間インタフェース経由でT−AGWCに送信する(116B)。
T−AGWC40の制御部41は、Accounting Request (Stop, close)メッセージを受信すると、図15に示す課金制御メッセージ受信処理ルーチン400Aに従って、AT30のユーザIDと対応する課金情報を更新し、更新された課金情報を含むUDRを生成して、このUDRを含む課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop))をAAAサーバ3に送信して、AT30の課金処理を終了する(117A)。
AAA3は、T−AGWCから(Accounting Request (Stop))を受信すると、AT30のユーザIDの課金情報を更新し、T−AGWCに課金応答メッセージ(Accounting Response)を送信して(118A)、当該ユーザの課金処理を終了する。T−AGWC40は、課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop))に対する課金応答メッセージを受信すると、これをS−AGWに転送する(118B)。
図16は、本発明の第3実施例として、図5に示した無線通信ネットワークにおける移動局(AT)30の課金制御のための通信シーケンスの変形例を示す。
第3実施例では、AT30について最初の課金開始要求メッセージ(Accounting Request(Start, open))を受信したAGWC(図16では、AGWC40A)をAT30の課金処理における主AGWCとして動作させ、AT30の移動に伴ってハンドオーバ先となったT−AGWCを従AGWCとして動作させる。従AGWCは、AT30が相手端末との通信を終了した時、または、新たなAGW間ハンドオーバの発生によって、自分がS−AGWCとなった時、AGWから受信したAT30の課金情報を主AGWCに通知する。
主AGWCは、AT30と接続中にAT30の課金情報を収集し、その後に従AGWCから通知された課金情報に応じて、AT30の課金情報を更新する。同一ATについて、AGW間ハンドオーバが複数回繰り返された場合、主AGWCは、AT30の課金情報を複数の従AGWCから受信することになる。主AGWCは、AT30が相手端末との通信を終了した時点で、AGWまたは従AGWCから受信した課金終了要求メッセージに応答して、AT30の課金情報を含むUDRを生成し、このUDRを含む課金終了要求メッセージをAAAサーバ3に送信する。
図16において、ステップ100Aからステップ107Aまでは、図14と同一シーケンスとなっているため、ここでの説明は省略する。この例では、S−AGWC40Aが主AGWCとして動作する。
本実施例では、主AGWC40Aは、S−AGWから、イベント種別がAGW間ハンドオフ(「HO」)を示す課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop, HO))を受信すると(107A)、S−AGWに応答メッセージ(Accounting Response)を返信し(108A)、AT30についての課金処理を続行する。
AGW間ハンドオーバが発生すると、AT30の移動先となったT−ANからT−AGWに、イベント種別がAGW間ハンドオーバ(「HO」)を示す課金開始要求メッセージ(Accounting request (Start, HO))が送信され(109A)、T−AGWからT−AGWC40Bに、プロセッサ間インタフェースを介して、課金開始要求メッセージ(Accounting Request (Start, HO))が転送される(110A)。
T−AGWからAccounting Request (Start, HO)メッセージを受信すると、T−AGWC40Bは、受信メッセージのイベント種別から、AGW間ハンドオーバが発生したことを検知し、AT30の課金処理に関して、従AGWCとして動作する。この場合、T−AGWC40Bは、主AGWC40Aに対して、Accounting Request (Start, HO)メッセージを転送する(110B)。主AGWC40Aは、T−AGWC40BからAccounting Request (Start, HO) メッセージを受信すると、T−AGWに応答メッセージ(Accounting Response)を送信して、T−AGWC40Bからの課金情報の通知を待つ。
AT30が相手端末との通信を終了すると、T−ANからT−AGWに、課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop, close)が送信され(116A)、T−AGWからT−AGWCに、プロセッサ間インタフェースを介して、UDRにAT30の課金情報を含む課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop, close))が送信される(116B)。AT30の課金処理に関して従AGWCとして動作中のT−AGWCは、T−AGWからAccounting Request (Stop, close)メッセージを受信すると、受信メッセージを主AGWC40Aに転送する(116C)。
主AGWC40Aは、T−AGWC40BからAccounting Request (Stop, close)メッセージを受信すると、受信メッセージが示す課金情報285に応じて、課金ファイルに記憶してあるAT30の課金情報を更新し、UDRに更新された課金情報を含む課金終了要求メッセージ(Accounting Request (Stop))を生成して、AAAサーバ3に送信する(117B)。主AGWC40Aは、AAAサーバ3から上記課金終了要求メッセージに対する応答メッセージを受信すると(118A)、これをT−AGWに転送する(118C)。
本実施例では、従AGWCから主AGWCに課金制御メッセージを転送するためには、従AGWCに主AGWCのアドレスを通知する必要がある。主AGWCのアドレスを従AGWCに通知する方法としては、例えば、主AGWC(図16では、AGWC40A)が、AAAサーバ3に課金開始要求メッセージを送信するとき(ステップ102A)、他のAGWCに対して、予め決めてあるグループアドレスを適用して、AT30(課金ユーザID)の課金処理において自分が主AGWCとなったことを示す第1制御メッセージをマルチキャストしておき、AAAサーバ3に課金終了要求メッセージを送信するとき(ステップ117B)、他のAGWCに対して、AT30(課金ユーザID)の課金処理が終了したことを示す第2制御メッセージをマルチキャストすればよい。
この場合、各AGWCは、第1制御メッセージを受信した時、受信メッセージが示す課金ユーザIDと送信元アドレス(主AGWCのアドレス)との対応関係をアドレス管理テーブルに記憶しておき、AGWからイベント種別がAGW間ハンドオフを示す課金開始要求メッセージを受信したとき、上記アドレス管理テーブルから、受信メッセージが示す課金ユーザIDと対応する主AGWCアドレスを検索することができる。また、各AGWCは、第2制御メッセージを受信した時、受信メッセージが示す課金ユーザIDと送信元アドレス(主AGWCのアドレス)との対応関係をアドレス管理テーブルから削除すればよい。尚、主AGWCのアドレスは、第1、第2制御メッセージのヘッダ部が示す送信元アドレスとは別に、各メッセージのデータ部に主AGWCアドレスとして設定してもよい。
次に、本発明の第4の実施例として、図17〜図19を参照して、図1に示した無線通信ネットワークで実行される移動局(AT)30の認証制御のための通信シーケンスについて説明する。
図17は、本実施例で使用される認証制御メッセージ290のフォーマットの1例を示す。認証制御メッセージ290は、メッセージ種別291と、メッセージID292と、メッセージ長293と、ユーザID294と、データ295と、イベント種別296とを含む。
メッセージ種別291としては、例えば、認証要求(「Request」)、応答(「Response」)、認証成功通知(「Success」)、再認証完了通知(「Finish」)の4種類がある。メッセージID292は、認証要求メッセージと他のメッセージとを対応付けるための識別子を示し、メッセージ長293は、それに続くフィールド294〜296の長さを示す。ユーザID294は、認証対象となるユーザの識別子を示す。データ295は、認証要求メッセージの場合は、ユーザ認証情報を含み、認証成功通知メッセージの場合は、ユーザ認証情報の他に、User/QoS profileや暗号鍵等の情報を含む。イベント種別296は、認証要求発行の契機となったイベントの種類を示し、本実施例では、イベント種別296として、端末間通信の開始を示す「Open」と、AGW間ハンドオフを示す「HO」と、端末間通信の終了を示す「Close」とがある。
図18は、AGWC40が認証制御メッセージを受信した時、制御部41によって実行される認証制御メッセージ受信処理ルーチン500のフローチャートの1例を示す。
制御部41は、例えば、EAP(Extensible Authentication Protocol)に従った認証制御メッセージを受信すると、受信メッセージのメッセージ種別291を判定し(501)、メッセージ種別が認証要求「Request」の場合は、受信メッセージ(EAP Request)のイベント種別296を判定する(502)。もし、イベント種別296がAGW間ハンドオフ「HO」を示していなければ、制御部41は、必要に応じて、イベント種別を除去した後、受信メッセージ(EAP Request)をAAAサーバ3に転送して(503)、このルーチンを終了する。
受信メッセージのイベント種別296がAGW間ハンドオフ「HO」を示していた場合、制御部41は、AAAサーバ3に代わって、ATとの間でEAPの再認証手順を実行し(504)、ユーザ認証が終了すると、認証要求メッセージの送信元となるTAGWに対して、認証結果と、認証データ記憶領域から読み出したQoS/User profile、MSK等の情報を含む再認証完了通知メッセージ(EAP Finish)を送信して(505)、このルーチンを終了する。
ステップ501で、受信メッセージのメッセージ種別291が認証成功通知「Success」の場合、制御部41は、受信メッセージ(EAP success)が示すデータ295の内容を記憶部42の認証データ記憶領域に記憶(506)した後、認証要求メッセージ(EAP request)の送信元となるS−AGWに、受信メッセージ(EAP success)を転送して(507)、このルーチンを終了する。ステップ501で、受信メッセージのメッセージ種別291が、認証要求「Request」、認証成功通知「Success」以外の場合、例えば、受信メッセージが認証に失敗したことを示す応答メッセージの場合、制御部41は、受信メッセージをS−AGWに転送して(508)、このルーチンを終了する。
図19は、本実施例による移動局(AT)30の認証制御のための通信シーケンスを示す。ここでは、図4と同一のステップに図4と同一符号を適用することによって、重複箇所の説明を簡略化する。
本実施例では、S−ANから認証要求メッセージ(EAP Request)を受信(ステップ133)したS−AGWが、受信した認証要求メッセージをAGWC40に送信し(134A)、AGWC40が、S−AGWから受信した認証要求メッセージをAAAサーバ3に転送する(134B)。
AAAサーバ3は、認証要求メッセージを受信すると、AGWC40、S−AGW、S−ANを介して、ATとの間で、例えば、EAP(Extended Authentication Protocol)に従って、ユーザ認証手順(135A〜135D)を実行する。AAAサーバ3は、AT30のユーザ認証に成功すると、AGWC40に対して、認証結果(「success」)と、AT30のユーザ識別子と、該識別子に対する認証情報と、無線通信で使用される制御情報、例えば、QoS/User profile、MSK(Master Session Key)等を含む認証成功通知メッセージを送信する(136A)。
AGWC40の制御部41は、AAAサーバ3から認証成功通知メッセージを受信すると、受信メッセージのデータ296を記憶部42に記憶した後、受信メッセージをS−AGWに転送する(136B)。このとき、AGWC40の制御部41は、その後の認証手順(147A、162B,149A)で利用するために、受信メッセージに含まれるAT30のユーザ識別子と該識別子に対する認証情報との対応関係(ユーザ認証データ)を記憶部42に記憶しておく。この後、図4で説明した従来と同様のステップ137〜140が実行され、AT30が、S−ANとS−AGWを経由して、通信相手とIPパケットを送受信するIPサービス状態となる(141A、141B)。
AT30が、S−ANの通信圏内からT−ANの通信圏内に移動すると、S−AGWからT−AGWへのAT30のハンドオーバ処理(142)が実行され、AT30とT−ANとの間で、セッションの設定手順が実行される(ステップ143)。このとき、セッション設定手順の実行過程で、T−ANからAT30に、T−AGWのIPアドレスを含むT−AGW情報が通知され、AT30からT−ANに、S−AGWのIPアドレスを含むS−AGW情報が通知される。T−ANの制御部21は、AT30から受信したS−AGW情報を記憶部22に記憶しておき、後述するように、S−AGW情報とT−AGW情報を照合することによって、今回発生したハンドオーバが、AGW間のハンドオーバか否かを判定する。
AT30のセッション設定手順が完了すると、T−ANからAT30に、EAPのトリガー・メッセージ(EAP Request)が送信され(144)、AT30からT−ANに、ユーザ識別子を含む応答メッセージ(EAP Response)が返送される(145)。
本実施例では、T−ANは、AT30から応答メッセージ(EAP Response)を受信すると、ユーザID194として上記EAP Responseが示すユーザ識別子を含み、イベント種別296がAGW間ハンドオーバ「HO」を示す認証要求メッセージ(EAP Request)を生成して、これをT−AGW40に送信する(146)。T−AGWは、T−ANから認証要求メッセージ(EAP Request)を受信すると、これをAGWC40に転送する(147A)。
AGWC40の制御部41は、T−ANから認証要求メッセージ(EAP Request)を受信すると、図18に示したルーチン500に従って、受信メッセージのイベント種別を判定する。制御部41は、イベント種別が「HO」、すなわち、AGW間ハンドオーバが発生したことを検知すると、記憶部42に記憶してあるAT30のユーザ認証データを利用して、AAAサーバ3に代わって、AT30のユーザ認証(再認証)手順を実行する(162A、162B)。AGWC40の制御部41は、AT30のユーザ認証に成功すると、T−AGWに対して、QoS/User profile、MSK(Master Session Key)等を含む再認証完了通知メッセージ(EAP Finish)を送信する(149A)。
T−AGWは、再認証完了通知メッセージ(EAP Finish)を受信すると、受信メッセージから抽出したQoS/User profileの一部を記憶した後、受信メッセージ(EAP Finish)をT−ANに転送する(150A)。T−ANは、再認証完了通知メッセージ(EAP Finish)を受信すると、受信メッセージから抽出したQoS/User profile、MSK等の情報を記憶した後、受信メッセージ(EAP Finish)をAT30に転送する(151A)。
この後、T−ANからAT30に、T−AGWのIPアドレスを含むT−AGW情報を通知し(152)、AT30からS−ANに、T−AGW情報を通知する(153)。S−ANの制御部21は、記憶部22に予め保持されているS−AGW情報と、AT30から受信したT−AGW情報とを照合することによって、今回発生したハンドオーバがAGW間ハンドオーバか否かを判断できる。その後に実行されるステップ154〜155Bは、図4で説明した従来技術と同様である。
上記通信シーケンスから明らかなように、本実施例によれば、AGW間ハンドオーバが発生したとき、AGWC40が、AAAサーバ3に代わって、ユーザの再認証手順を実行するようになっているため、AGW間ハンドオーバが頻繁に発生しても、AAAサーバ30の負荷増加を防止することが可能となる。
図20は、本発明の第5実施例として、図5に示した無線通信ネットワークで実行される移動局(AT)30の認証制御のための通信シーケンスを示す。ここでは、図4、図19と同一のステップに図4、図19と同一符号を適用することによって、重複箇所の説明を簡略化する。
図5に示した無線通信ネットワークでは、AGWと一体化された形で複数のアクセスゲートウェイ制御装置(AGWC)が存在している。第5実施例では、AT30について最初の認証要求メッセージ(EAP Request)を受信したAGWC(図20では、AGWC40A)をAT30の認証処理における主AGWCとして動作させ、AT30の移動に伴ってハンドオーバ先となったAGWCを従AGWCとして動作させる。本実施例では、AGW間ハンドオーバに起因して認証要求メッセージが発行されると、これを受信した従AGWCが、受信した認証要求メッセージ主AGWCに転送し、主AGWCが、AAAサーバに代わって、AT30との間でユーザ認証手順を実行する。
図21は、本実施例において、AGWC40の制御部41が実行する認証制御メッセージ受信処理ルーチン500Aのフローチャートの1例を示す。
制御部41は、例えば、EAP(Extensible Authentication Protocol)に従った認証制御メッセージを受信すると、受信メッセージのメッセージ種別291を判定し(511)、メッセージ種別が認証要求「Request」の場合は、受信メッセージ(EAP Request)のイベント種別296を判定する(512)。もし、イベント種別296がAGW間ハンドオフ「HO」でなければ、制御部41は、受信メッセージ(EAP Request)をAAAサーバ3に転送する(513)。この後、制御部41は、受信メッセージ(EAP Request)が示すユーザIDの課金処理において、自分が主AGWCとなったことを報知する宣言メッセージを他のAGWCにマルチキャストし(514)、記憶部42に形成された主AGWC管理テーブルに、ユーザIDと主AGWC(自AGWC)のIPアドレスとの対応関係を示すテーブルエントリを登録して(515)、このルーチンを終了する。他のAGWCは、上記宣言メッセージを受信すると、それぞれの記憶部42に形成された主AGWC管理テーブルに、宣言メッセージが示すユーザIDと主AGWCのIPアドレスとの対応関係を示すテーブルエントリを登録する。
ステップ512で、受信メッセージのイベント種別296がAGW間ハンドオフ「HO」を示していた場合、制御部41は、自AGWCの動作モードが主AGWCか従AGWCかを判定する(516)。AGWCの動作モードは、主AGWC管理テーブルから、受信メッセージが示すユーザIDと対応する主AGWCのIPアドレスを検索し、これが自AGWCのIPアドレスと一致するか否かで判定できる。
受信メッセージが示すユーザIDの課金処理において、自AGWCの動作モードが主AGWCとなっていた場合、制御部41は、AAAサーバ3に代わって、ATとの間でEAPの再認証手順を実行し(517)、ユーザ認証が終了すると、認証要求メッセージの転送元となった従TAGWに対して、認証結果と、認証データ記憶領域から読み出したQoS/User profile、MSK等の情報を含む再認証完了通知メッセージ(EAP Finish)を送信して(518)、このルーチンを終了する。自AGWCの動作モードが従AGWCとなっていた場合、制御部41は、受信メッセージを主AGWC管理テーブルで特定された主AGWCに転送して(519)、このルーチンを終了する。
ステップ511で、受信メッセージのメッセージ種別291が認証成功通知「Success」の場合、制御部41は、受信メッセージ(EAP Success)が示すデータ295の内容を記憶部42の認証データ記憶領域に記憶(520)した後、受信メッセージ(EAP success)をプロセッサ間インタフェースで接続されたAGWに転送して(521)、このルーチンを終了する。ステップ511で、受信メッセージのメッセージ種別291が、認証要求「Request」、認証成功通知「success」以外の場合、例えば、受信メッセージが認証に失敗したことを示す応答メッセージ、または再認証結果を示す EAP Finishメッセージの場合、制御部41は、受信メッセージをプロセッサ間インタフェースで接続されたAGWに転送して(522)、このルーチンを終了する。
図20に示すように、本実施例では、S−ANから認証要求メッセージ(EAP Request)を受信(ステップ133)したS−AGWが、プロセッサ間インタフェース60を介して、認証要求メッセージをAGWC40Aに送信し(134A’)、AGWC40Aが、S−AGWから受信した認証要求メッセージをAAAサーバ3に転送する(134B)。
AAAサーバ3とATとの間で、ユーザ認証手順(135A〜135E)が実行されてから、ハンドオーバ発生時に、AT30とT−ANとの間で、セッションの設定手順(ステップ143)を実行されるまでの通信シーケンスは、AGWC40がAGWC40Aに置き換わっているだけで、基本的には、図19で説明した第4実施例と同じである。
AT30のセッション設定手順が完了すると、T−ANからAT30に、EAPのトリガー・メッセージ(EAP Request)が送信され(144)、AT30からT−ANに、ユーザ識別子を含む応答メッセージ(EAP Response)が返送される(145)。T−ANは、AT30から応答メッセージ(EAP Response)を受信すると、ユーザID194として上記EAP Responseメッセージが示すユーザ識別子を含み、イベント種別296がAGW間ハンドオーバ「HO」を示す認証要求メッセージ(EAP Request)を生成して、これをT−AGW40に送信する(146)。
本実施例では、T−AGWが、プロセッサ間インタフェースを介して、上記認証要求メッセージ(EAP Request)をAGWC40Bに転送する(147A’)。AGWC40Bの制御部41は、T−ANから認証要求メッセージ(EAP Request)を受信すると、従AGWCとして動作し、図21に示したルーチン500Aに従って、受信メッセージを主AGWCとなっているAGWC40Aに転送する(161)。
主AGWC40Aの制御部41は、図21に示したルーチン500Aに従って、受信メッセージのイベント種別を判定し、AAAサーバ3に代わって、AT30のユーザ認証(再認証)手順を実行する(162A、162B)。本実施例では、ユーザ再認証を完了した時、主AGWC40Aの制御部41が、従AGWC40Bに対して、QoS/User profile、MSK(Master Session Key)等を含む再認証完了通知メッセージ(EAP Finish)を送信する(163)。
従AGWC40Bは、再認証完了通知メッセージ(EAP Finish)を受信すると、これをT−AGWに転送する(149A)。T−AGWは、受信メッセージから抽出したQoS/User profileの一部を記憶した後、受信メッセージ(EAP Finish)をT−ANに転送する(150A)。T−ANは、再認証完了通知メッセージ(EAP Finish)を受信すると、受信メッセージから抽出したQoS/User profile、MSK等の情報を記憶した後、受信メッセージ(EAP Finish)をAT30に転送する(151A)。この後、図4、図19と同様のステップ152〜155Bが実行される。
上記第5実施例では、最初の認証要求メッセージを受信したAGWCが、他のAGWCに対して、認証対象となるユーザIDと主AGWCのIPアドレスとの対応関係を示す主AGWC宣言メッセージをマルチキャストしたが、第5実施例の変形例として、AGWC間ハンドオーバに起因した認証要求を受信した従AGWCが、他のAGWCに対して、主AGWCのIPアドレスを問い合わせるようにしてもよい。
例えば、図22は、AT30のハンドオーバに伴って、T−AN20Dが、イベント種別が「HO」を示す認証要求メッセージ(EAP Request)をAGW5Bに送信し(180)、AGW5Bが、受信した認証要求メッセージをAGWC40Bに転送(181)した場合を示している。この時点で、AGWC40Bは、認証要求メッセージ(EAP Request)が示すユーザIDについて、認証処理に必要な情報を持っていない。
そこで、AGWC40Bは、認証要求メッセージから抽出した認証対象となるユーザIDと、問合せ元を示すAGWC40BのIPアドレスとを含むアドレス要求メッセージ(Address Request)を生成し、予め決まっているグループアドレスを宛先IPアドレスに適用して、アドレス要求メッセージを他のAGWCにマルチキャストする(180−1〜180−n)。
上記アドレス要求メッセージを受信した他のAGWCは、受信メッセージが指定するユーザIDについて、認証処理に必要な情報が記憶部42に保持されているか否かをチェックする。認証処理に必要な情報を保持しているAGWCは、この例では、ユーザIDの認証処理において主AGWCとなっているAGWC40Aであり、AGWC40Aが、AGWC40Bに応答メッセージ(Address Response)を返送する(183)。AGWC40Bは、上記応答メッセージを受信することによって、主AGWCのIPアドレスを取得でき、これを宛先アドレスとして、認証要求メッセージをAGWC40Aに転送(184)できる。上述したアドレス問合せ方法は、図16で説明した課金処理にも適用できる。
図23は、基地局間ハンドオーバによってAT30の移動先(T−AN)となった時、AN20の制御部21が実行するAGW間ハンドオーバ判定ルーチン600Tを示す。
各AN20は、自分が所属している特定AGW5のIPアドレスを予め記憶部22に記憶しており、セッション接続された新たなAT30から、ユーザ識別子を含むEAP Responseメッセージを受信した時(例えば、図19、図20のステップ145)、制御部21が、上記特定AGW5のIPアドレスを宛先アドレスに適用して、AT30のユーザ認証のための認証要求メッセージ(EAP Request)をAGWに送信している。
AGW間ハンドオーバ判定ルーチン600Tは、例えば、図19、図20のステップ143で示したセッションの開始手順において、AT30からS−AGWのIPアドレスを受信した時に実行される。
AN30の制御部21は、S−AGWのIPアドレスを受信すると(601)、記憶部22に記憶されている特定AGW(T−AGW)のIPアドレスと、AT30から受信したS−AGWのIPアドレスとを照合する(602)。IPアドレスが一致した場合、制御部21は、同一のサブネット内でハンドオーバが発生したものと判断し、記憶部22のイベント種別記憶領域に、「Open」を示すイベント種別コードを記憶する(603)。T−AGWのIPアドレスとS−AGWのIPアドレスとが一致しなかった場合、制御部21は、AGW間ハンドオーバが発生したものと判断し、イベント種別記憶領域に、ハンドオーバ「HO」を示すイベント種別コードを記憶する(604)。
AN30の制御部21は、認証要求メッセージを生成するとき、イベント種別フィールド296に上記イベント種別記憶領域が示すイベント種別コードを設定する。これによって、AGWC40側で、AGWから受信した認証要求メッセージが、IPサービスに先立って発行されたものか、IPサービス中に、AGW間ハンドオーバに起因して発行されたものかを判断することが可能となる。
図24は、基地局間ハンドオーバによってAT30の移動元(S−AN)となった時、AN20の制御部21が実行するAGW間ハンドオーバ判定ルーチン600Sを示す。
AGW間ハンドオーバ判定ルーチン600Sは、例えば、図19、図20のステップ152で示したように、AT30の移動先AN(T−AN)からT−AGWのIPアドレスを受信した時に実行される。
AN30の制御部21は、T−AGWのIPアドレスを受信すると(611)、記憶部22に記憶されている特定AGW(この場合は、S−AGW)のIPアドレスと、AT30から受信したT−AGWのIPアドレスとを照合する(612)。IPアドレスが一致した場合、制御部21は、同一のサブネット内でハンドオーバが発生したものと判断し、記憶部22のイベント種別記憶領域に、「Close」を示すイベント種別コードを記憶する(613)。T−AGWのIPアドレスとS−AGWのIPアドレスとが一致しなかった場合、制御部21は、AGW間ハンドオーバが発生したものと判断し、イベント種別記憶領域に、ハンドオーバ「HO」を示すイベント種別コードを記憶する(614)。
図11、図14では、通信シーケンスが簡略化されているが、第1、第2実施例における課金要求メッセージは、図16、図19、図20で説明したユーザ認証処理が実行された後に送信される。従って、第1、第2実施例で送信される課金要求メッセージにも、上述したAGW間ハンドオーバ判定ルーチン600で決定されたイベント種別を適用することができる。
例えば、図11において、ハンドオーバ手順105の直後に、図19に示したステップ143〜154が実行される。従って、S−ANは、AGW間ハンドオーバ判定ルーチン600Sで決定したイベント種別コードを、図11のステップに106Aで送信される課金終了要求(Accounting Request (Stop, HO))に適用できる。
図25は、AGWC40が記憶部42のファイル領域に形成するユーザ情報管理テーブル700の1例を示す。
ユーザ情報管理テーブル700は、ユーザID701をもつ複数のテーブルエントリからなる。ここに示したユーザ情報管理テーブル700は、ユーザ認証用管理テーブルと課金処理用管理テーブルとを兼用しており、各テーブルエントリは、認証情報フィールド702と、ユーザプロフィール・フィールド703と、QoS情報フィールド704と、MSKフィールド705と、課金情報フィールド706からなっている。課金情報フィールド706には、サービス開始時刻、サービス時間、送信データ量など、複数の情報項目が記憶される。
本実施例では、AGWC40は、AAAサーバ3から、認証要求応答(EAP success)メッセージを受信した時点で、受信メッセージが示すユーザIDと対応するテーブルエントリをユーザ情報管理テーブル700に追加し、このテーブルエントリに、受信メッセージから抽出した認証情報、ユーザプロフィール、QoS、MSKを記憶する。また、AGWC40は、ユーザ認証手順の実行後にAGWから課金要求メッセージを受信した時、ユーザ情報管理テーブル700から、受信メッセージが示すユーザIDと対応するテーブルエントリを検索し、サービス開始時刻を記憶して、上記ユーザIDと対応した課金処理を開始する。
AGWC40は、何れかのAGWから、イベント種別が「HO」を示す認証要求メッセージを受信した時、上記ユーザ情報管理テーブル700に記憶してある認証情報、ユーザプロフィール情報を適用して、ユーザ再認証手順を実行する。また、AGWC40は、何れかのAGWから、イベント種別が「HO」を示す課金終了要求メッセージを受信した時、上記ユーザ情報管理テーブル700から、受信メッセージが示すユーザIDと対応するテーブルエントリを検索して、課金情報フィールド706の内容を受信メッセージが示す課金情報に基づいて更新する。
AGWC40は、何れかのAGWから、イベント種別が「Close」を示す課金終了要求メッセージを受信した時、上記ユーザ情報管理テーブル700から、受信メッセージが示すユーザIDと対応するテーブルエントリを検索し、課金情報フィールド706の内容を受信メッセージが示す課金情報に応じて更新した後、UDRに更新された課金情報を含む課金終了要求メッセージをAAAサーバ3に送信する。課金処理が完了して、不要となったテーブルエントリは、この時点でユーザ情報管理テーブル700から削除すればよい。また、第3、第5実施例のように、主AGWCのアドレスを他のAGWCに通知する実施例の場合は、主AGWCが、この時点で他のAGWCに、特定ユーザIDについての課金終了を通知することによって、主AGWCとしてのタスクを終了できる。
以上、AGWCを課金処理に適用した実施例と、ユーザ認証に適用した実施例とに分けて説明したが、一般的に、1つのATをコアネットワークに接続する場合、ユーザ認証と課金処理の両方が並列的に実行されるため、本発明を適用することによって、AGW間ハンドオーバ発生時のAAAサーバ負荷を大幅に低減できる。
本発明は、ユーザ認証/アクセス認可/課金サーバのような管理サーバを含む無線通信ネットワークに有効となる。
本発明が適用される無線通信ネットワークの構成例を示す図。 複数のAGWを含む従来の無線通信ネットワークの構成例を示す図。 図2に示した従来の無線通信ネットワークで実行される課金制御のための通信シーケンスの1例を示す図。 図2に示した従来の無線通信ネットワークにおいて実行されるユーザ認証のための通信シーケンスの1例を示す図。 本発明が適用される無線通信ネットワークの別の構成例を示す図。 移動局(AT)30の1実施例を示す図。 基地局(AN)20の1実施例を示す図。 アクセスゲートウェイ(AGW)5の1実施例を示す図。 図1に示したスタンドアロン型のAGWC40の1実施例を示す図。 図5に示したAGWC一体型のAGW6の1実施例を示す図。 本発明の第1実施例を示す課金制御のための通信シーケンス図。 第1実施例において、AGWとAGWCとの間で送受信される課金制御メッセージ280のフォーマットの1例を示す図。 第1実施例において、AGWC40の制御部41が実行する課金制御メッセージ受信処理ルーチン400のフローチャート。 本発明の第2実施例を示す課金制御のための通信シーケンス図。 第2実施例において、AGWC40の制御部41が実行する課金制御メッセージ受信処理ルーチン400Aのフローチャート。 本発明の第3実施例を示す課金制御のための通信シーケンス図。 本発明の第4実施例で使用される認証制御メッセージ290のフォーマットの1例を示す図。 第4実施例において、AGWC40の制御部41が実行する認証制御メッセージ受信処理ルーチン500のフローチャート。 本発明の第4実施例を示すユーザ認証制御のための通信シーケンス図。 本発明の第5実施例を示すユーザ認証制御のための通信シーケンス図。 第5実施例において、AGWC40の制御部41が実行する認証制御メッセージ受信処理ルーチン500Aのフローチャート。 第5実施例の変形例を示す通信シーケンス図。 AN20の制御部21が実行するAGW間ハンドオーバ判定ルーチン600Tのフローチャート。 AN20の制御部21が実行するAGW間ハンドオーバ判定ルーチン600Sのフローチャート。 AGWC40が備えるユーザ情報管理テーブル700の1例を示す図。
符号の説明
1:コアネットワーク、2:ホームエージェント(HA)、3:AAAサーバ、4:アクセスゲートウェイ(AGW)、10:無線リソース制御装置(RNC)、20:基地局(AN)、30:移動局(AT)、40:アクセスゲートウェイ制御装置(AGWC)、
21、31、41、51:制御部、22、32、42、52:記憶部、
33、43、53:ユーザインタフェース、24、54:RANインタフェース、
45、55:ネットワークインタフェース、25、35:アンテナ、
26、36:RF部、27、37:IF信号処理部、28、38:BB信号処理部、
29、39、49、59:内部バス、60:プロセッサ間インタフェース。

Claims (16)

  1. コアネットワークに接続された複数のアクセスゲートウェイ装置(AGW)と、上記コアネットワークに接続された管理サーバと、それぞれが上記複数のアクセスゲートウェイ装置(AGW)のうちの1つに接続される複数の基地局とからなる無線通信システムにおいて、
    上記コアネットワークに接続されたアクセスゲートウェイ制御装置を有し、
    上記各基地局が、移動局を上記コアネットワークに接続するための通信手順の実行時に、該基地局と接続された特定のアクセスゲートウェイ装置に対して、上記移動局のユーザ識別子とAGW間ハンドオーバが発生したか否かを示すイベント種別とを含む制御メッセージを送信するための手段を備え、
    上記各アクセスゲートウェイ装置が、上記何れかの基地局から受信した上記制御メッセージを上記アクセスゲートウェイ制御装置に転送し、
    上記アクセスゲートウェイ制御装置が、上記何れかのアクセスゲートウェイ装置から上記制御メッセージを受信した時、イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなければ、上記制御メッセージを上記管理サーバに転送し、上記イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合、上記管理サーバに代わって、上記制御メッセージに応答動作することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記制御メッセージが、課金開始要求メッセージであり、
    前記管理サーバが、前記アクセスゲートウェイ制御装置から上記課金開始要求メッセージを受信した時、該課金開始要求メッセージが示すユーザ識別子と対応した課金処理を開始することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記アクセスゲートウェイ制御装置が、
    ユーザ識別子と対応付けて課金情報を記憶するための管理テーブルを有し、
    前記何れかのアクセスゲートウェイ装置から課金開始要求メッセージを受信した時、
    上記課金開始要求メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなければ、上記管理テーブルに該課金開始要求メッセージが示すユーザ識別子と対応したテーブルエントリを生成し、
    上記課金開始要求メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合、前記管理サーバに代わって、上記アクセスゲートウェイ装置に応答メッセージを送信することを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記各基地局が、それまで接続状態にあった移動局が他の基地局にハンドオーバされた時、該基地局と接続された前記特定のアクセスゲートウェイ装置に対して、上記移動局のユーザ識別子と、AGW間ハンドオーバが発生したか否かを示すイベント種別と、上記ユーザ識別子に対応する課金情報とを含む課金終了要求メッセージを送信し、
    前記各ゲートウェイ装置が、上記何れかの基地局から上記課金終了要求メッセージを受信した時、上記ユーザ識別子と対応付けて記憶してある課金情報を上記課金終了要求メッセージが示す課金情報に応じて更新し、上記課金終了要求メッセージが示すユーザ識別子およびイベント種別と、上記更新された課金情報とを含む課金終了要求メッセージを前記アクセスゲートウェイ制御装置に送信し、
    上記アクセスゲートウェイ制御装置が、上記何れかのアクセスゲートウェイ装置から上記課金終了要求メッセージを受信した時、前記管理テーブルに上記ユーザ識別子と対応付けて記憶してある課金情報を上記課金終了要求メッセージが示す課金情報に応じて更新し、上記課金終了要求メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合は、上記アクセスゲートウェイ装置に対して応答メッセージを送信し、イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなければ、上記管理サーバに対して、上記ユーザ識別子と上記更新された課金情報とを含む課金終了要求メッセージを転送することを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記制御メッセージが、ユーザ認証要求メッセージであり、
    前記管理サーバが、前記アクセスゲートウェイ制御装置から上記ユーザ認証要求メッセージを受信した時、前記移動局との間で所定のユーザ認証手順を実行した後、認証結果を示す応答メッセージを上記アクセスゲートウェイ制御装置に返送することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  6. 前記アクセスゲートウェイ制御装置が、
    ユーザ識別子と対応付けて認証情報と制御情報を記憶するための管理テーブルを有し、
    前記管理サーバから認証成功を示す応答メッセージを受信した時、該応答メッセージが示すユーザ識別子、認証情報および制御情報を上記管理テーブルに記憶した後、該応答メッセージを前記ユーザ認証要求メッセージの送信元となったアクセスゲートウェイ装置に
    転送し、
    前記何れかのアクセスゲートウェイ装置から、イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示すユーザ認証要求メッセージを受信した時、上記アクセスゲートウェイ装置に対して、上記管理テーブルに記憶された情報に基づいて生成された制御メッセージを送信することを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記アクセスゲートウェイ制御装置として、前記各ゲートウェイ装置に付随して分散配置された複数のアクセスゲートウェイ制御装置を有し、
    前記各アクセスゲートウェイ装置が、前記何れかの基地局から受信した制御メッセージを該アクセスゲートウェイ装置に付随したアクセスゲートウェイ制御装置に転送し、
    上記各アクセスゲートウェイ制御装置が、上記アクセスゲートウェイ装置からイベント種別を含む制御メッセージを受信した時、該イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなければ、上記制御メッセージを前記管理サーバに転送し、上記イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合、上記管理サーバに代わって、上記制御メッセージに応答動作することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  8. 前記複数のアクセスゲートウェイ制御装置のうち、付随するアクセスゲートウェイ装置から、イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していない特定の制御メッセージを受信したアクセスゲートウェイ制御装置が、上記特定の制御メッセージが示す特定ユーザ識別子に関して主AGWCとして動作し、上記特定のユーザ識別子と、AGW間ハンドオーバの発生を示すイベント種別とを含む制御メッセージを受信した他のアクセスゲートウェイ制御装置が、上記特定ユーザ識別子に関して従AGWCとして動作し、
    上記従AGWCとして機能するアクセスゲートウェイ制御装置が、上記特定ユーザ識別子を含む制御メッセージを受信した時、該制御メッセージを上記主AGWCとして動作する他のアクセスゲートウェイ制御装置に転送することを特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
  9. それぞれが少なくとも1つの基地局を収容する複数のアクセスゲートウェイ装置(AGW)とコアネットワークに接続された管理サーバとの間で制御メッセージを転送するアクセスゲートウェイ制御装置であって、
    移動局を上記何れかの基地局を介して上記コアネットワークに接続するための通信手順の実行過程において、上記何れかのアクセスゲートウェイ装置から、上記移動局のユーザ識別子とAGW間ハンドオーバが発生したか否かを示すイベント種別とを含む制御メッセージを受信する制御メッセージ受信手段と、
    上記制御メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなければ、上記制御メッセージを上記管理サーバに転送する制御メッセージ転送手段と、
    上記制御メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合、上記管理サーバに代わって、上記制御メッセージに応答動作する応答手段とを備えたことを特徴とするアクセスゲートウェイ制御装置。
  10. ユーザ識別子と対応付けて課金情報を記憶するための管理テーブルと、
    前記何れかのアクセスゲートウェイ装置から課金開始要求メッセージを受信した時、上記課金開始要求メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなければ、上記管理テーブルに該課金開始要求メッセージが示すユーザ識別子と対応したテーブルエントリを生成する手段とを有し、
    上記課金開始要求メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合、前記応答手段が、前記管理サーバに代わって、上記アクセスゲートウェイ装置に応答メッセージを送信することを特徴とする請求項9に記載のアクセスゲートウェイ制御装置。
  11. 前記何れかのゲートウェイ装置から、ユーザ識別子と、イベント種別と、課金情報とを含む課金終了要求メッセージを受信した時、前記管理テーブルに上記ユーザ識別子と対応付けて記憶された課金情報を上記課金終了要求メッセージが示す課金情報に応じて更新するための手段を有し、
    上記課金終了要求メッセージのイベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していなかった場合、前記制御メッセージ転送手段が、前記管理サーバに対して、上記管理テーブルが示す更新された課金情報を含む課金終了要求メッセージを転送することを特徴とする請求項10に記載のアクセスゲートウェイ制御装置。
  12. ユーザ識別子と対応付けて認証情報と制御情報を記憶するための管理テーブルと、
    前記管理サーバから認証成功を示す応答メッセージを受信した時、上記管理テーブルに、該応答メッセージが示すユーザ識別子、認証情報および制御情報を記憶する手段とを有し、
    前記何れかのアクセスゲートウェイ装置から、イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示すユーザ認証要求メッセージを受信した時、前記応答手段が、上記アクセスゲートウェイ装置に対して、上記管理テーブルに記憶された情報に基づいて生成した制御メッセージを送信することを特徴とする請求項9に記載のアクセスゲートウェイ制御装置。
  13. 少なくとも1つの基地局を収容しているアクセスゲートウェイ装置(AGW)に付随して配置され、コアネットワークに接続された管理サーバと上記アクセスゲートウェイ装置との間で制御メッセージを転送するアクセスゲートウェイ制御装置であって、
    上記アクセスゲートウェイ装置から、移動局のユーザ識別子とAGW間ハンドオーバが発生したか否かを示すイベント種別とを含む制御メッセージを受信する制御メッセージ受信手段と、
    上記制御メッセージが示すユーザ識別子に基づいて、該制御メッセージを主AGWCとして処理すべきか従AGWCとして処理すべきかを判定し、従AGWCとして処理すべき制御メッセージを受信した時は、該制御メッセージを主AGWCとして動作する他のアクセスゲートウェイ制御装置に転送し、主AGWCとして処理すべき制御メッセージを受信した時は、該制御メッセージのイベント種別を判定し、上記イベント種別がAGW間ハン
    ドオーバの発生を示していなければ、上記制御メッセージを上記管理サーバに転送し、上記イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示していた場合は、上記管理サーバに代わって、上記制御メッセージに応答動作する制御部とを備えたことを特徴とするアクセスゲートウェイ制御装置。
  14. ユーザ識別子と対応付けて管理情報または制御情報を記憶するための管理テーブルを有し、
    前記管理サーバから制御メッセージを受信した時、前記制御部が、該制御メッセージが示す管理情報または制御情報を上記管理テーブルに記憶しておき、
    前記アクセスゲートウェイ装置から、イベント種別がAGW間ハンドオーバの発生を示す特定の制御メッセージを受信した時、前記制御部が、上記管理テーブルが示す情報に基づいて、上記アクセスゲートウェイ装置に送信すべき制御メッセージを生成することを特徴とする請求項13に記載のアクセスゲートウェイ制御装置。
  15. コアネットワークに接続された複数のアクセスゲートウェイ装置(AGW)のうちの1つに収容される無線基地局であって、
    隣接する他の基地局との間で移動局をハンドオーバする時、AGW間ハンドオーバが発生したか否かを判定するための手段と、
    隣接する他の基地局からハンドオーバされた移動局を上記コアネットワークに接続するための通信手順の実行過程で、該基地局と接続された特定のアクセスゲートウェイ装置に対して、上記移動局のユーザ識別子とAGW間ハンドオーバが発生したか否かを示すイベント種別とを含む制御メッセージを送信するための手段を備えたことを特徴とする無線基地局。
  16. 前記コアネットワークに接続されていた移動局との間のセッションを解除する時、前記特定のアクセスゲートウェイ装置に対して、上記移動局のユーザ識別子とAGW間ハンドオーバが発生したか否かを示すイベント種別とを含む制御メッセージを送信するための手段を備えたことを特徴とする請求項15に記載の無線基地局。
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