JP5048561B2 - 車両用障害物監視装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両周辺の障害物を監視し、運転者に報知する車両用障害物監視装置に関する。
車両用障害物監視装置では、車両周辺の障害物を超音波センサ等によって検知し、障害物を検知した際には運転者に障害物の存在を報知するものである。
従来の車両用障害物監視装置は、シフトセンサ、操舵角センサ、及び車速センサからの情報に基づき車両の進路を予測する進路判定手段と、車両周辺の障害物を検知する障害物検知手段とを備えている。そして、車両用障害物監視装置は、障害物検知手段により検知した障害物が進路判定手段により予測された車両の予測進路上において衝突するか否かを判断し、この判断結果に応じて障害物の存在を運転者に報知する(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−187799号公報
ところで、上記特許文献1に記載の車両用障害物監視装置では、車両の進路を予測するための演算を常に行わなければならず、演算された車両の進路と検知された障害物の位置との関係において衝突するか否かの演算もまた常に行わなければならない。そのため、車両用障害物監視装置での演算量が多くなる傾向にあった。そこで、少ない演算量で障害物の存在を報知することができる車両障害物監視装置が求められていた。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、少ない演算量で障害物の存在を的確に報知することができる車両用障害物監視装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、車両周辺の障害物と同車両との相対距離及び相対角度から同車両に対する障害物の相対位置を検知する障害物検知手段と、前記障害物の存在を運転者に報知する報知手段と、前記障害物検知手段が障害物を検知することができる検知範囲内において車両の前輪の走行軌跡線を判定境界線として設定し、前記障害物検知手段が検知した車両に対する障害物の相対位置が前記検知範囲において前記判定境界線よりも車両から離れた側の範囲内にある場合には障害物に注意を要する旨を前記報知手段により運転者に報知し、前記障害物検知手段が検知した車両に対する障害物の相対位置が前記検知範囲において前記判定境界線よりも車両に近い側の範囲内にある場合には障害物の回避を要する旨を前記報知手段により運転者に報知する制御手段とを備え、前記制御手段は、車両が直進しているか否かが検知された結果、車両が直進していると検知された際には直進時の車両の進行範囲に基づく判定境界線を設定し、車両が直進ではないと検知された際には最大操舵角時の車両の進行範囲に基づく判定境界線を設定することを特徴とする車両用障害物監視装置であることをその要旨としている。
同構成によれば、車両周辺の障害物と車両との相対距離及び相対角度から車両に対する障害物の相対位置を検知するため、障害物との相対距離だけでなく、相対角度を加味することにより車両に対する障害物の相対位置をより正確に把握することができる。そして、障害物検知手段が障害物を検知することができる検知範囲内において障害物の存在について注意を要する注意範囲と障害物の存在について接触の回避を要する接触範囲とを設定した。即ち、これらの判定境界となる判定境界線を検知範囲内に設定した。このため、検知された障害物の相対位置が判定境界線よりも車両から離れた側及び判定境界線よりも車両に近い側のいずれかの範囲に存在するかの判断に基づいて障害物の存在について注意を要する旨の報知又は接触の回避を要する旨の報知を行うことができる。判定境界線よりも車両から離れた側及び判定境界線よりも車両に近い側は、車両の進路によらず、車両に対して固定とされているため、判定境界線を境界として障害物の存在について2種類の報知を行うことができる。よって、接触判定に際して、車両の進行軌跡を演算しないため、少ない演算量で障害物の存在を的確に報知することができる。
また、同構成によれば、車両が直進していると検知された際には直進方向へ車両の幅に基づいて判定境界線が設定され、車両が直進ではないと検知された際には最大操舵角時の進行範囲に基づいて判定境界線が設定されるため、障害物の存在について注意を要する旨、又は接触回避を要する旨との報知を効果的に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用障害物監視装置において、前記障害物検知手段は、送受信兼用の第1超音波センサと、受信専用の第2超音波センサとが離間して配置され、同第1超音波センサから送信された超音波の障害物からの反射波を同第1超音波センサ及び同第2超音波センサにより受信して、同反射波に基づき障害物と車両との相対距離及び相対角度を算出し、同車両に対する障害物の相対位置を検知することをその要旨としている。
同構成によれば、第1超音波センサから送信された超音波の障害物からの反射波を第1超音波センサ及び第2超音波センサにより受信することで、障害物と第1超音波センサとの距離、及び障害物と第2超音波センサとの距離をそれぞれ検知することができる。そして、障害物と第1超音波センサとの距離、及び障害物と第2超音波センサとの距離の差と、第1超音波センサ及び第2超音波センサの離間距離とから第1超音波センサ及び第2超音波センサに対する障害物との相対角度を検知することができる。よって、障害物と第1超音波センサ及び第2超音波センサとの相対距離と相対角度とから車両に対する障害物の相対位置を検知することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用障害物監視装置において、前記制御手段は、前記障害物検知手段が検知した車両に対する障害物の相対位置に応じて前記報知手段により運転者に報知する報知の度合いを異ならせることを特徴とする車両用障害物監視装置。
同構成によれば、車両に対する障害物の相対位置に応じて報知の度合いを異ならせるため、運転者に危険の度合いを報知することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用障害物監視装置において、前記障害物検知手段は、車両のフロントコーナに設けられることをその要旨としている。
同構成によれば、障害物検知手段が車両のフロントコーナに設けられるため、車両の前方及び側方の広範囲において障害物を検知することができる。このため、判定境界線による障害物の存在について注意を要する旨と接触回避を要する旨との報知の使い分けがより効果的になる。
本発明によれば、車両用障害物監視装置において、少ない演算量で障害物の存在を的確に報知することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図6を参照して説明する。
<全体構成>
図1に示されるように、車両用障害物監視装置は、車両1周辺の障害物を検知するために超音波を送受信する左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3と、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3からの検知結果に基づき各種演算を行う制御装置4とを備えている。また、車両用障害物監視装置は、車両1の種々の情報を検出して、制御装置4へ出力する車両情報出力部5と、運転者に障害物の存在を報知する報知手段としての報知部12とを備えている。ここで、障害物検知手段は、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3と、制御装置4とからなる。
図2に示されるように、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3は、車両1のフロントコーナにそれぞれ配置されている。左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3は、車両1の前方から側方に掛けて楕円形状の検知範囲Asを形成し、同検知範囲Asに存在する障害物を検知することができる。
図3(a)に示されるように、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3は、第1超音波センサ2a,3aと、第2超音波センサ2b,3bとの2つからそれぞれ構成されている。即ち、第1超音波センサ2a,3aは、超音波を車両1の側方へ送信するとともに車両1周辺の障害物に反射した超音波(反射波)を受信する送受信兼用の超音波センサである。第2超音波センサ2b,3bは、超音波を受信のみする受信専用の超音波センサである。なお、第1超音波センサ2a,3aと第2超音波センサ2b,3bとは、超音波センサ2,3を構成する図示しない単一の筐体の内部において車両1の前後方向へ所定の距離(センサ間距離)Dsを隔ててそれぞれ配置されている。
図1に示されるように、制御装置4は、送受信部6を通じて超音波センサ2,3から超音波を送信させるとともに、送受信部6を通じて同超音波の障害物からの反射波を受信し、同反射波に基づいて障害物の相対位置を検知し、同相対位置に応じて運転者に障害物の存在を報知するか否かを判断する制御手段としての制御部7を備えている。制御部7は、記憶部8に記憶された後述する注意範囲と接触範囲との判定境界となる判定境界線に基づいて報知の種類を判断する。
車両情報出力部5は、車両1の移動情報を制御部7へ出力するものの総称であり、例えば、車両1の速度を検出し、前記移動情報として出力する速度センサ9と、変速機のシフト位置を検出し、前記移動情報として出力するシフトセンサ10とを備えている。制御部7は、シフトセンサ10から入力されるシフト位置情報に基づき、車両1の入力から前進又は後進を、速度センサ9から入力される速度情報から車両1の速度を認識する。
<障害物の検知方法>
次に、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3による障害物の検知方法について図3(a)及び図3(b)を参照して説明する。ここでは左側超音波センサ2について説明し、右側超音波センサ3については対応する部材名称及び符号等を括弧書きとする。
図3(a)に示されるように、左側超音波センサ2(右側超音波センサ3)は、超音波の送信を通じて、センサ面20(30)の正面に楕円形状の検知範囲Asを形成する。左側超音波センサ2(右側超音波センサ3)は、例えば破線で示された障害物Eが検知範囲As内に進入した際には、障害物Eに反射した超音波(反射波)を受信する。制御部7は、センサ面20(30)において第1超音波センサ2a(3a)と第2超音波センサ2b(3b)との中点となるセンサ中心Osと障害物との最短距離となる白丸印○で示された障害物Eの位置Pを車両1との相対位置として検知し、この相対位置Pの情報を取得する。即ち、制御部7は、センサ中心Osと白丸印○で示される位置Pとの相対距離Lと、センサ中心Osを通り、センサ面20(30)に直交するセンサ法線Hと、センサ中心Osと位置Pとを結んだ線分Fとがなす相対角度θとから車両1に対する障害物Eの相対位置P(L,θ)を検知する。
前述したように、検知範囲As内に障害物Eが存在する場合、図3(b)に示されるように、第1超音波センサ2a(3a)から送信された超音波(送信波A1)は、障害物Eに反射して、反射波として第1超音波センサ2a(3a)及び第2超音波センサ2b(3b)に受信される。ここで、障害物Eは、第2超音波センサ2b(3b)に近い側に存在するため、第1超音波センサ2a(3a)よりも第2超音波センサ2b(3b)が先に反射波を受信することになる。即ち、第2超音波センサ2b(3b)は、第1超音波センサ2a(3a)から超音波が送信された送波開始時刻T0から受信時間t1経過後に反射波C1を受信する。受信時間t1は、第1超音波センサ2a(3a)から超音波が送信されてから障害物Eに反射して第2超音波センサ2b(3b)に入射するまでの時間である。第1超音波センサ2a(3a)は、第2超音波センサ2b(3b)が反射波C1を受信してから受信時間差t2経過後に反射波C2を受信する。なお、送信波A1の送信と同時に第1超音波センサ2a(3a)及び第2超音波センサ2b(3b)には、残響波B1,B2が受信される。
図3(a)に示されるように、相対角度θは、三角測量の原理により、第1超音波センサ2a,3aと第2超音波センサ2b,3bとの超音波の受信時間差t2と、第1超音波センサ2a,3aと第2超音波センサ2b,3bとのセンサ間距離Dsとに基づき算出する。相対距離Lは、障害物Eに近い側の超音波センサの受信時間(ここではt1。)に基づき算出される距離を近似値として用いる。
<報知範囲の判定方法>
次に、車両用周辺監視装置による報知範囲の判定方法について図4を参照して説明する。
図4に示されるように、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3が障害物を検知することができる検知範囲Asは、左側判定境界線BLmax及び右側判定境界線BRmaxを境界として障害物について注意を要する注意範囲Aaと障害物について回避を要する接触範囲Acとにそれぞれ分けられる。
左側判定境界線BLmaxは、ステアリングホイール(図示略)が左側へ最大に回動された(左側最大舵角)状態で車両1が左側へ走行する際の左側前輪の走行軌跡線である左側最大舵角軌跡線CLmaxから車両1に対して離間する側へ余裕幅Woだけ離れた位置に設定されている。右側判定境界線BRmaxは、ステアリングホイール(図示略)が右側へ最大に回動された(右側最大舵角)状態で車両1が右側へ走行する際の右側前輪の走行軌跡線である右側最大舵角軌跡線CRmaxから車両1に対して離間する側へ余裕幅Woだけ離れた位置に設定されている。なお、左側判定境界線BLmax及び右側判定境界線BRmaxは、車両1の走行状態に関わらず上記位置に固定されている。即ち、車両1に対して、左側判定境界線BLmax及び右側判定境界線BRmaxの相対位置関係は不変である。ステアリングホイールが回動されて曲がったとしても、これら左側判定境界線BLmax及び右側判定境界線BRmaxに挟まれる範囲内を走行することとなる。
制御部7は、左側超音波センサ2又は右側超音波センサ3が検知した車両1に対する障害物の相対位置が注意範囲Aa内にある際には、検知した相対位置では車両1が障害物に接触する可能性は少ないが、障害物が移動物体であったりした場合に備えて障害物に注意を要する旨を運転者に報知部12を通じて報知する。例えば、報知部12から音声によって「車両の近くに障害物があります。注意してください。」等と報知したり、警報音によって報知したりする。
また、制御部7は、左側超音波センサ2又は右側超音波センサ3を通じて検知した車両1に対する障害物の相対位置が接触範囲Acにある際には、検知した相対位置では車両1が障害物に接触するため障害物の回避を要する旨を運転者に報知部12を通じて報知する。例えば、報知部12から音声によって「障害物に接触します。回避してください。」等と報知したり、警報音によって報知したりする。なお、接触範囲Acに障害物がある場合は、注意範囲Aaに障害物がある場合に比べ、警報の度合いを強める。例えば、警報音の音量を大きくしたり、警報音の発生間隔を短くしたりする。
<障害物の報知処理>
次に、前述のように構成された車両用障害物監視装置の処理手順について図5のフローチャートを参照して説明する。
制御部7は、送受信部6を通じて両超音波センサ2,3から超音波を所定の検知範囲Asを形成するように送信させる送波処理を行う(ステップS1)。両超音波センサ2,3は、障害物に反射した超音波(反射波)の受信を試みる受波処理を行う(ステップS2)。制御部7は、反射波を受信したか否かを判断する(ステップS3)。反射波を受信しない際には処理を終了し(ステップS3:NO)、反射波を受信した際には次のステップS4に移行する(ステップS3:YES)。
制御部7は、受信した反射波の受信時刻に基づいて車両1に対する障害物の相対位置P(L,θ)を算出する(ステップS4)。
制御部7は、ステップS4において算出した相対位置P、即ち障害物の相対距離Lと相対角度θとから障害物が注意範囲Aa及び接触範囲Acのいずれに存在するか判定する(ステップS5)。例えば、障害物の相対位置が、図4に白丸印で示される位置「P」とすると、制御部7は接触範囲Acと判定する。
制御部7は、ステップS5において障害物が存在すると判定された範囲の種類に基づいて報知部12を介して障害物の存在を運転者に報知する報知処理を行う(ステップS6)。即ち、ここでは、障害物が接触範囲Acに存在する場合を想定しているため、制御部7は、「障害物に接触します。回避してください。」と報知するとともに、警報音によって報知する。
以上により、車両用障害物監視装置は、障害物の存在を運転者に報知する。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)車両1周辺の障害物と車両1との相対距離L及び相対角度θから車両1に対する障害物の相対位置Pを検知するため、障害物との相対距離だけでなく、相対角度を加味することにより車両1に対する障害物の相対位置Pをより正確に把握することができる。そして、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3が障害物を検知することができる検知範囲As内において障害物の存在について注意を要する注意範囲Aaと障害物の存在について接触の回避を要する接触範囲Acとを設定した。即ち、これらの判定境界となる左側判定境界線BLmax及び右側判定境界線BRmaxを検知範囲As内に設定した。このため、検知された障害物の相対位置Pが注意範囲Aa及び接触範囲Acのいずれかの範囲に存在するかの判断に基づいて障害物の存在について注意を要する旨の報知又は接触の回避を要する旨の報知を行うことができる。注意範囲Aa及び接触範囲Acは、車両1の進路によらず、車両1に対して固定とされているため、左側判定境界線BLmax及び右側判定境界線BRmaxを境界として障害物の存在について2種類の報知を行うことができる。よって、接触判定に際して、車両1の進行軌跡を演算しないため、少ない演算量で障害物の存在を的確に報知することができる。
(2)第1超音波センサ2a(3a)から送信された超音波の障害物からの反射波を第1超音波センサ2a(3a)及び第2超音波センサ2b(3b)により受信することで、障害物と第1超音波センサ2a(3a)との距離、及び障害物と第2超音波センサ2b(3b)との距離をそれぞれ検知することができる。そして、障害物と第1超音波センサ2a(3a)との距離、及び障害物と第2超音波センサ2b(3b)との距離の差と、第1超音波センサ2a(3a)及び第2超音波センサ2b(3b)のセンサ間距離Dsとから第1超音波センサ2a(3a)及び第2超音波センサ2b(3b)に対する障害物との相対角度θを検知することができる。よって、障害物と第1超音波センサ2a(3a)及び第2超音波センサ2b(3b)との相対距離Lと相対角度θとから障害物との相対位置Pを検知することができる。
(3)判定境界線BLmax,BRmaxが車両1のあらゆる舵角を想定して最大操舵角時の車両1の進行範囲に基づいて設定されるため、車両1の進行方向が曲がって障害物の存在を検知しても、障害物の存在について注意を要する旨、又は接触回避を要する旨の報知を行うことができる。また、ステアリングホイールの操舵角を検出する舵角センサからの出力を用いず、進行方向が曲がった際にも障害物の存在を検知することができ、構成を簡素化できる。
(4)左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3が検知した車両1に対する障害物の相対位置Pに応じて報知部12により運転者に報知する警報の度合いを異ならせるため、運転者に危険の度合いを報知することができる。
(5)左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3が車両1のフロントコーナにそれぞれ設けられるため、車両1の前方及び側方の広範囲において障害物を検知することができる。このため、判定境界線BLmax,BRmaxによる障害物の存在について注意を要する旨と接触回避を要する旨との報知の使い分けがより効果的になる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について、図6を参照して説明する。この実施形態の車両用障害物監視装置は、左側第2判定境界線BL及び右側第2判定境界線BRが車両1の直進方向へ延出して設定されている点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図6に示されるように、第2判定境界線BL,BRは、車両1に対して側方へ離間する側へ余裕幅Woだけ離れた位置に設定されている。即ち、2つの第2判定境界線BL,BRは、車両1の幅Wcに左側と右側とに余裕幅Woをそれぞれ加えた距離である判定境界幅WLだけ離れて設定される。なお、第2判定境界線BL,BRは、車両1の走行状態に関わらず上記位置に固定されている。これら第2判定境界線BL,BRは、車両1が直進する際の車両1の進行範囲に合わせて設定され、走行時の多少の左右へのずれも含むよう余裕幅Woが左右両側に設定されている。
そして、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3が障害物を検知することができる検知範囲Asは、第2判定境界線BL,BRを境界として、障害物について注意を要する注意範囲Aaと障害物について回避を要する接触範囲Acとにそれぞれ分けられる。
障害物の報知処理は、第1の実施形態と同様の処理を行う。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(1)、(2)、(4)、及び(5)の作用効果に加え、以下の作用効果を奏することができる。
(6)車両1が走行状態として最も多いと想定される直進の方向へ延出した第2判定境界線BL,BRが車両1の幅Wcに基づいて設定されるため、車両1の走行時においてほとんどのときに障害物の存在を検知したら、障害物の存在について注意を要する旨、又は接触回避を要する旨の報知を行うことができる。このようにすることで、第1の実施形態に比べ、接触範囲Acを少なく設定することができ、障害物の回避を要する旨の報知を少なくすることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記第1の実施形態では左側判定境界線BLmax及び右側判定境界線BRmaxを最大舵角時に合わせて設定し、第2の実施形態では第2判定境界線BL,BRを車両1の幅Woに合わせて直進方向へ延出するように設定したが、これらを組み合わせて以下のようにしてもよい。例えば、車両1が直進走行している際には、第2判定境界線BL,BRを設定し、ステアリングホイールが回動されたことを検知した際には左側判定境界線BLmax及び右側判定境界線BRmaxを設定する。このように各判定境界線を切り替えることで、演算量を抑えながら、車両1が曲がる際にも対応することができる。
・上記実施形態では、車両1に対して余裕幅Woをおいて判定境界線を設定するようにしたが、余裕幅Woを省略して判定境界線を設定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、超音波センサ2,3を左右のフロントコーナにそれぞれ設けるようにしたが、フロントコーナに限らず、車両1周辺の障害物を検知することができるようにすれば、車両1の前面や側面、又は後部等に設けてもよい。
・上記実施形態では、超音波センサ2,3の検知範囲を楕円形状にしたが、扇形状等の他の形状に設定してもよい。
・上記実施形態では、超音波センサを用いたが、電磁波センサ等の他のセンサを用いるようにしてもよい。
車両用障害物監視装置の構成を示すブロック図。 車両用障害物監視装置の監視範囲を示す平面図。 (a)障害物検知手段の障害物検知を示す図、(b)障害物検知手段の送受信の波形を示す図。 車両用障害物監視装置の検知範囲及び報知範囲を示す図。 車両用障害物監視装置の処理を示すフローチャート。 車両用障害物監視装置の検知範囲及び報知範囲を示す図。
符号の説明
1…車両、2…左側超音波センサ、3…右側超音波センサ、2a,3a…第1超音波センサ、2b,3b…第2超音波センサ、4…制御装置、5…車両情報出力部、6…送受信部、7…制御部、8…記憶部、9…速度センサ、10…シフトセンサ、12…報知部、20,30…センサ面、A1…送信波、As…検知範囲、Aa…注意範囲、Ac…接触範囲、B1,B2…残響波、BLmax…左側判定境界線、BRmax…右側判定境界線、BL…左側第2判定境界線、BR…左側第2判定境界線、C1,C2…反射波、CLmax…左側最大舵角軌跡線、CRmax…右側最大舵角軌跡線、Ds…センサ間距離、E…障害物、F…線分、H…センサ法線、O…原点、Os…センサ中心、P…相対位置、L…相対距離、T0…送波開始時刻、Wc…車両幅、Wo…余裕幅、θ…相対角度。

Claims (4)

  1. 車両周辺の障害物と同車両との相対距離及び相対角度から同車両に対する障害物の相対位置を検知する障害物検知手段と、
    前記障害物の存在を運転者に報知する報知手段と、
    前記障害物検知手段が障害物を検知することができる検知範囲内において車両の前輪の走行軌跡線を判定境界線として設定し、前記障害物検知手段が検知した車両に対する障害物の相対位置が前記検知範囲において前記判定境界線よりも車両から離れた側の範囲内にある場合には障害物に注意を要する旨を前記報知手段により運転者に報知し、前記障害物検知手段が検知した車両に対する障害物の相対位置が前記検知範囲において前記判定境界線よりも車両に近い側の範囲内にある場合には障害物の回避を要する旨を前記報知手段により運転者に報知する制御手段とを備え
    前記制御手段は、車両が直進しているか否かが検知された結果、車両が直進していると検知された際には直進時の車両の進行範囲に基づく判定境界線を設定し、車両が直進ではないと検知された際には最大操舵角時の車両の進行範囲に基づく判定境界線を設定することを特徴とする車両用障害物監視装置。
  2. 請求項1に記載の車両用障害物監視装置において、
    前記障害物検知手段は、送受信兼用の第1超音波センサと、受信専用の第2超音波センサとが離間して配置され、同第1超音波センサから送信された超音波の障害物からの反射波を同第1超音波センサ及び同第2超音波センサにより受信して、同反射波に基づき障害物と車両との相対距離及び相対角度を算出し、同車両に対する障害物の相対位置を検知する
    ことを特徴とする車両用障害物監視装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用障害物監視装置において、
    前記制御手段は、前記障害物検知手段が検知した車両に対する障害物の相対位置に応じて前記報知手段により運転者に報知する報知の度合いを異ならせる
    ことを特徴とする車両用障害物監視装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用障害物監視装置において、
    前記障害物検知手段は、車両のフロントコーナに設けられる
    ことを特徴とする車両用障害物監視装置。
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