JP5046773B2 - 鉄芯切断装置および鉄芯切断方法 - Google Patents

鉄芯切断装置および鉄芯切断方法 Download PDF

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Description

本発明は、変圧器等に用いられる積層鉄芯を切断する鉄芯切断装置および鉄芯切断方法に関するものである。
ポリ塩化ビフェニル(以下PCBと略称する)は、化学的に安定している、熱により分解しにくい、電気絶縁性に優れている、沸点が高い、不燃性であるなどの性質を有する物質である。このため、変圧器、安定器、開閉器、計器用変成器、コンデンサ、サージアブソーバ、遮断器、整流器、放電コイル、リアクトル等に使用する絶縁油、ボイラーや熱交換器の熱媒体等幅広い分野で使用されてきた。わが国では、これまで約59、000トンのPCBが生産され、このうち約54,000トンが国内で使用された(例えば非特許文献1)。
しかし、近年PCBの人体への有毒性が明らかになり、わが国では1972年からは、PCBの新たな製造はなされなくなった。さらに、1973年に制定された「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」に基づき、1974年からは、その製造、輸入等が事実上禁止となった。その後、我が国においては、高圧変圧器及び高圧コンデンサを始めとしたPCB廃棄物について、その処理体制の整備が著しく停滞していたため、長期にわたり処分がなされず、事業者において保管が行われてきた。このように処分のめどが立たないまま長期にわたる保管が継続する中で、PCB廃棄物の紛失等が発生し、環境汚染の進行が懸念される状況となっている。
そこで「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」が2001年に施行され、PCBおよびPCBを含む廃油等を15年以内に処分するよう義務付けた(例えば非特許文献1)。
従来からのPCBの処理法としては様々なものが提唱されていて、代表的なものとしては、脱塩素化分解法、水熱酸化分解法、還元熱分解法、光分解法、プラズマ分解法などがある。しかし、PCBそれ自体を処理する前段階として、PCBを使用した機器を部材ごとに解体する必要がある。例えば、特許文献1には、PCB混入絶縁油を含有する変圧器の解体および洗浄方法が開示されている。
特許文献1によれば、まずPCB混入絶縁油を含有する変圧器からPCB混入絶縁油を抜く油抜き工程、次に油抜きされた変圧器内に洗浄溶剤を導入して循環し、残存PCB混入絶縁油を洗浄除去する浸漬・循環洗浄工程、変圧器を洗浄装置に入る大きさに粗解体する粗解体工程、解体単位で1次洗浄する1次洗浄工程、解体単位をケース、金属、アルミナ、碍子、電線、積層鉄芯(コア)、木、パッキンおよびその他部材にそれぞれ分別解体する解体工程、分別された各部材を2次洗浄する2次洗浄工程を経て、PCBを使用した機器を部材ごとに解体および洗浄できるとしている。
これら部材のうち、積層鉄芯は、鋼板が積層された状態で環状に巻かれた構造となっている。このような状態のままでは、積層された鋼板間のPCBを洗浄除去することは困難である。したがって、かかる積層鉄芯を効率よく確実に切断し、その鋼板間に付着しているPCB等を除去することが容易な状態に変形して洗浄その他の処理を進めうる状態とする必要がある。
ここで積層鉄芯は中空であることから、切断しようとしても変形してしまうため、そのままでは切断しにくい。特許文献2には、積層鉄芯の内部に鋼板からなる中子を挿入し、この中子によって切断刃の押圧力を受け止めることによって積層鉄芯を切断する構成が開示されている。換言すれば、中子は、包丁に対するまな板と同様の作用をする。
しかし、切断刃が中子に到達すると、中子は鉄芯の鋼板よりも厚く、剛性が高いため、切断刃が損傷してしまうおそれがある。そのため切断刃が鉄芯の切断を完了した位置で、中子に食い込まないように確実に停止することが重要である。
そこで従来からも、切断刃の停止位置を感知するためのセンサが設けられていた。従来のセンサは、上記切断刃と共に移動し、切断の終了位置を示す当接部に突き当たってスライドするリンク部材と、押圧されたことを検知し、上記切断刃の移動を停止するスイッチとからなり、リンク部材がスライドしてスイッチを押圧することによって切断刃の駆動を停止するものであった。
特開2006−334572号公報 特開2003−285224号公報 環境省 「ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理基本計画」<インターネットURL http://www.env.go.jp/recycle/poly/plan/180320.pdf>
しかし上述のような構成を有する従来のセンサは、切断刃の移動方向と同じ方向に切断刃からの力を受け止めるため、損傷することが多かった。すなわち、切断刃を備えた基体への油圧力が過度の力としてリンク部材に作用し、リンク部材はスイッチに必要以上に押し込まれてしまう場合があった。このような過負荷が数次にわたってかけられると、スイッチは早期に変形や損傷などの故障を発生してしまうという問題が生じた。
故障の防止を鑑みれば、光センサのように非接触式のセンサを用いることも考えられる。しかし鉄芯切断装置においては切断する際に粉塵が発生するため、光センサでは発光部や受光部に塵埃が付着して機能しなくなってしまう。またスプリングなどを用いた緩衝機構を設けることも考えられるが、可動部はやはり粉塵によって動きが悪くなるため、できる限り可動部は少ないことが好ましく、動作の確実性を弾性力に頼るのでは信頼性に欠ける。
本発明はこのような課題に鑑み、切断刃の停止位置を確実に検出しつつ、スイッチに変形や損傷を生じさせることを防止した鉄芯切断装置および鉄芯切断方法を提供することを目的とする。
本発明による鉄芯切断装置は上述の課題を解決するために、環状の積層鉄芯の内側中空部に配置される中子と、積層鉄芯の外側から中子に向かって移動して積層鉄芯を切断する切断刃と、切断刃の移動によって生じる切断刃の移動方向に平行な力を受けて変位するリンク部材と、リンク部材の変位に連動して切断刃の移動方向とは異なる方向に変位することにより、切断刃が積層鉄芯の切断を完了したことを検知する切断完了スイッチと、切断完了スイッチによって切断の完了が検知されると切断刃の移動を停止させる切断刃停止手段とを含み、リンク部材の変位は、切断刃と一体的に移動するリンク部材が中子に接触することによって生じる、切断刃との相対的な位置の変化であることを特徴とする。
このように、切断刃の移動方向と異なる方向に切断完了スイッチを変位させることにより、切断完了スイッチは、切断刃の移動方向の力を直接受けない。これにより、切断完了スイッチにもたらされる衝撃が抑制される。なぜなら、仮に切断刃が、予定されたストロークを逸脱して移動しても、切断刃の移動方向とは異なる方向に変位する切断完了スイッチは、予定された範囲を逸脱して変位しないからである。
また上述のリンク部材の変位は、切断刃と一体的に移動するリンク部材が中子に接触することによって生じる、切断刃との相対的な位置の変化である。
上述の切断完了スイッチは、切断完了スイッチとリンク部材とが接触する部位の形状に案内されて、切断刃の移動方向とは異なる方向に変位するとよい。ここで「接触する部位」は、切断完了スイッチまたはリンク部材のいずれの部位でもよい。
また、上述の接触する部位は、くさび機構としてよく、このくさび機構に案内されて切断完了スイッチが変位することとしてよい。
上述の異なる方向は、切断刃の移動方向に直交する方向としてよい。
また、本発明による鉄芯切断方法は上述の課題を解決するために、環状の積層鉄芯の外側から積層鉄芯の内側中空部に配置される中子に向かって切断刃を移動させて積層鉄芯を切断する鉄芯切断工程と、切断刃の移動によって生じる切断刃の移動方向に平行な力をリンク部材に受けさせて変位させる変位工程と、リンク部材の変位に連動させて切断完了スイッチを切断刃の移動方向とは異なる方向に変位させることにより、切断刃が積層鉄芯の切断を完了したことを検知させる検知工程と、切断完了スイッチが切断の完了を検知した場合に切断刃の移動を停止させる切断刃停止工程とを含み、リンク部材の変位は、切断刃と一体的に移動するリンク部材が中子に接触することによって生じる、切断刃との相対的な位置の変化であることを特徴とする。
本発明によれば、鉄芯切断装置の切断完了スイッチの変形や損傷が防止され、これらに起因する不具合を生じない、メンテナンス性に優れた切断完了スイッチを備えた鉄芯切断装置および鉄芯切断方法を提供できる。
次に添付図面を参照して本発明による鉄芯切断装置および鉄芯切断方法の実施形態を詳細に説明する。図中、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。また、同様の要素は同一の参照符号によって表示する。
図1は、本発明の実施形態である鉄芯切断装置の概略図である。鉄芯切断装置100は、作業台としての役割を果たすワーク設置部110上に、水平面内で回転可能なターンテーブル120を有する。ターンテーブル120は、水平面内で回転することにより、その上に載置された積層鉄芯130の位置を変更する。なお、積層鉄芯130は、実際は、中子140を包囲しているところ、図1では積層鉄芯130の断面のみ、一点鎖線で示している。これは、他の要素の図示の明確化のためである。以下、本願において、一点鎖線で積層鉄芯130を図示するときは、すべて断面を示す形式とする。
図2は、図1に示す積層鉄芯130の概略図である。使用済みの変圧器を解体して取り出された積層鉄芯130は、鋼板が積層された環状構造となっている。積層鉄芯の種類としては、一般に、C型鉄芯、ラップ鉄芯、巻鉄芯が知られている。C型鉄芯は、連続的に鋼板を巻いて成型した後に切断した2つの半環状鉄芯をワニス等で固定したものである。ラップ鉄芯は、継目がほぼ同じ位置(ある範囲内であり、同一の位置ではない)になるように鋼板を一周ずつ巻いて成型したものである。巻鉄芯は、数周毎に鋼板を継ぎ足しながら巻いて成型したものであり、鋼板の継目が鉄芯の全周又は、特定の位置範囲内に散在している。
本実施形態にて用いる積層鉄芯130は、上述のいずれの型の積層鉄芯でもよいが、いずれの型の積層鉄芯も、鋼板が積層された環状構造となっているため、このままの状態では、鋼板間のPCBなどの有害物質を除去することが困難である。そこで、鋼板が環状に積層された積層鉄芯130を、まず分離切断する必要がある。
図3は図2に示す積層鉄芯の平面図である。積層鉄芯130を切断するときは、図3に示すように、環状の積層鉄芯130の内側中空部に、金属等で構成された中子140を配置する。中子140は、切断時に積層鉄芯130を支持し、積層鉄芯130の変形を防止する。
図4は図1のターンテーブル120上に積層鉄芯130を設置した様子を示す平面図である。積層鉄芯130を設置する際には、ターンテーブル120に載置した環状の積層鉄芯130の内側中空部に中子140を挿通して、ターンテーブル120に設けられた溝142に中子140を嵌合固定するとよい。
図4に示すように、鉄芯切断装置100は、積層鉄芯130が切断される矢印150方向(切断刃170の移動方向)に対向する方向の力を中子140に加えて中子140を押さえる対向押さえ部材160をさらに含む。対向押さえ部材160は、図1に示すように、略C字型の形状を有し、C字の下方の端部には、溝142を介して中子140の下側を押さえる下側押さえ部160Aを有し、積層鉄芯130をまたいだC字の上方の端部には、中子140の上側を押さえる上側押さえ部160Bを有する。下側押さえ部160Aと上側押さえ部160Bとはほぼ平行に設けられている。
積層鉄芯130を切断する際には、図1に示す対向押さえ部材駆動装置180により対向押さえ部材160を溝142に沿って駆動する。これにより、下側押さえ部160Aは、溝142に収容されつつ中子140の下側を押さえ、上側押さえ部160Bは、中子140の上側を押さえることができる。
垂直固定部材200は、それが接続されているエアシリンダ220によって、鉛直方向に駆動可能である。なお垂直固定部材200を駆動する手段はエアシリンダ220に限られるものではなく、液圧シリンダ、ステッピングモータなどの電動機など、あらゆる駆動手段を用いてよい。
鉄芯切断装置100は、カメラ230を装置上部に固定して備えていて、積層鉄芯130の切断の様子を撮影可能であるが、カメラ230は、エアシリンダ220の駆動領域に干渉しないよう、エアシリンダ220の直上部より若干、切断刃170が設けられている側にずらして設置されている。
なおカメラ230を鉄芯切断装置100に固定する固定具240の底部には、エアシリンダ220、対向押さえ部材160および切断刃170の駆動によって生じる振動を吸収する防振ゴム250が取り付けられている。これによって、切断の様子を撮影した画像が乱れることを防止している。
図5は図1に示す垂直固定部材200を利用して積層鉄芯130の切断を行う様子を示す図である。図5に示すように、対向押さえ部材160によって中子140を押さえる前または後に、エアシリンダ220によって垂直固定部材200を矢印192で示す下方に駆動し、垂直固定部材200は中子140の上端部に嵌合し、中子140をターンテーブル120に対して圧接することによって、中子140の転倒を防止する。
図6〜図8は、図1に示す鉄芯切断装置100が積層鉄芯130の切断の完了を検知して切断刃170を停止する過程を示す図6(a)、図7(a)、図8(a)はそれぞれ図1の切断刃170の近傍の部分拡大図、図6(b)、図7(b)、図8(b)はそれぞれ後述のセンサピン300および切断完了スイッチ320から成る連動体330の平面図、図6(c)、図7(c)、図8(c)はそれぞれ連動体330の左側面図である。
図6は積層鉄芯130の切断が行われる前の状態を示す図である。図6(a)〜(c)に示すように、鉄芯切断装置100は、切断刃駆動装置190に設置されたセンサピン300と、切断完了スイッチ320とを含み、これらセンサピン300および切断完了スイッチ320は連動体330を構成する。
センサピン300は、切断刃170の移動方向の力を受けて変位し、切断刃170の移動を後述の切断完了スイッチ320に伝達するリンク部材である。センサピン300は、変位方向と略平行な側面を備えた長尺形状である。センサピン300のうち、積層鉄芯130側の端部は、センサピン300に接続された調整ネジ310によって、切断刃170より若干、積層鉄芯130の方向に突出した位置に位置決めされる。また、センサピン300は、切断刃170が取り付けられた基体において、切断刃170より上方に位置し、切断刃170が積層鉄芯130を切断するべく移動しても、積層鉄芯130には衝突せず、積層鉄芯130の内側中空部に挿通され積層鉄芯130より高い位置まで延伸している中子140の上部に衝突することとなる。
センサピン300は、切断刃駆動装置190に、弾性体(図示は省略する)等の手段によって、積層鉄芯130の方向に付勢されていて、中子140の上部に衝突することにより、逆方向にスライド移動可能である。
一方、切断完了スイッチ320は、センサピン300の変位に連動して切断刃170の移動方向とは異なる方向に変位することにより、切断刃170が積層鉄芯130の切断を完了したことを位置の変化によって検知する位置センサである。
図7は、積層鉄芯130の切断が完了する直前の状態を示す図である。切断刃170は殆ど積層鉄芯130を切断し終わっている。上述のセンサピン300および切断完了スイッチ320は、切断刃170に追従して移動する。しかし、このときは、センサピン300は、中子140の上部に接触した瞬間であり、図7(b)に示すように、未だ、切断刃170との相対的な位置は変化していない。
図8は、積層鉄芯130の切断が完了した状態を示す図である。このとき、センサピン300の端部が中子140に接触することで、センサピン300の変位が、以下のようにして生じる。すなわち、センサピン300は切断刃170の移動方向の力を受け、切断刃170の移動方向に沿って、切断刃170とセンサピン300との相対的な位置が変化する。当初は切断刃170より若干、積層鉄芯130の方向に突出していたセンサピン300は、矢印340で示す方向に変位することにより、切断刃170の刃先とほぼ同様の位置にある。
切断完了スイッチ320は、センサピン300の上記の変位に連動して、切断刃170の移動方向とは異なる方向に変位する。本実施形態では、上述の「異なる方向」は、切断刃170の移動方向に直交する方向、すなわち矢印360の方向である。センサピン300の端部300Aが矢印340方向に移動すると、切断完了スイッチ320の頭部320Aが矢印360方向に押され、これにより、切断完了スイッチ320は、切断刃170が積層鉄芯130の切断を完了したことを検知する。
切断完了スイッチ320は、切断完了スイッチ320とセンサピン300とが接触する部位、すなわち頭部320Aまたはセンサピン300の端部300Aの形状に案内されて、切断刃170の移動方向とは異なる方向、すなわち矢印360方向に変位する。本実施形態では、頭部320Aの形状を略半球形状とすることにより、この形状に案内されて、矢印340方向にスライド変位するセンサピン300の変位を、切断完了スイッチ320の頭部320Aによる矢印360方向への変位に変換している。この頭部320Aの変位の方向は、切断完了スイッチ320のシャフトの方向である。
上記構成によれば、仮に切断刃が、予定されたストロークを逸脱して移動しても、切断刃の移動方向とは異なる方向に変位する切断完了スイッチは、予定された範囲を逸脱して変位しない。すなわち切断完了スイッチ320の頭部320Aは、センサピン300の端部300Aに倣った後に、センサピン300の側面へと到る。センサピン300の側面は変位方向と略平行となっているため、仮にさらにセンサピン300が変位したとしても、切断完了スイッチの頭部320Aはそれ以上変位しない。したがって切断完了スイッチ320が必要以上に押し込まれることがなく、これを損傷することを防止することができる。
図9は上述の接触する部位の形状の他の例を示す原理図である。図9に示すように、テーパ形状の端部300Bを有するセンサピンを矢印322方向に変位させることにより、くさび作用により,切断完了スイッチ320の頭部320Aは矢印324方向へ変位して切断完了を検知する。この場合、頭部320Aは、テーパ面326と接触する部分に、回転自在な車輪328を設けておくとよい。これにより、摩擦を生じることなく、センサピンと切断完了スイッチ320とは連動可能となるからである。このほか、切断完了スイッチ320は、いかなる形状によって案内してもよい。
切断完了スイッチ320によって切断の完了が検知されると、切断刃170の移動を停止させる。かかる停止処理は、切断完了スイッチ320からケーブル350を通して切断刃停止手段としての役割を果たす切断刃駆動装置190へ停止信号が伝達されることにより、実行される。
このように、切断刃170の移動方向と異なる方向に切断完了スイッチ320を変位させることにより、切断完了スイッチ320は、切断刃170の移動方向の力を直接受けない。これにより、切断完了スイッチ320にもたらされる衝撃が抑制される。
切断後、対向押さえ部材160を駆動装置180により、溝142に沿ってターンテーブル120外に移動する。また、切断刃170を切断刃駆動装置190により元の位置に戻す。さらに、垂直固定部材200をエアシリンダ220によって上方に戻し、中子140と垂直固定部材200との嵌合を解除する。
次いで、積層鉄芯130のはじめに切断した部分と対向する部分を切断する場合には、ターンテーブル120を180°回転させ、上述と同様の作業を繰り返せばよい。こうして、積層鉄芯130が互いに対向する部分で切断され、2つの半環状鉄芯に分割される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、変圧器等に用いられる積層鉄芯を切断する鉄芯切断装置および鉄芯切断方法に適用可能である。
本発明の実施形態である鉄芯切断装置の概略図である。 図1に示す積層鉄芯の概略図である。 図2に示す積層鉄芯の平面図である。 図1のターンテーブル上に積層鉄芯を設置した様子を示す図である。 図1に示す垂直固定部材を利用して積層鉄芯の切断を行う様子を示す図である。 図1に示す積層鉄芯の切断が行われる前の状態を示す図である。 図1に示す積層鉄芯の切断が完了する直前の状態を示す図である。 図1に示す積層鉄芯の切断が完了した状態を示す図である。 図6〜図8に示す接触する部位の形状の他の例を示す原理図である。
符号の説明
100 鉄芯切断装置
110 ワーク設置部
120 ターンテーブル
130 積層鉄芯
140 中子
160 対向押さえ部材
170 切断刃
190 切断刃駆動装置
200 垂直固定部材
220 エアシリンダ
300 センサピン
320 切断完了スイッチ
330 連動体

Claims (5)

  1. 環状の積層鉄芯の内側中空部に配置される中子と、
    前記積層鉄芯の外側から前記中子に向かって移動して該積層鉄芯を切断する切断刃と、
    前記切断刃の移動によって生じる該切断刃の移動方向に平行な力を受けて変位するリンク部材と、
    前記リンク部材の変位に連動して前記切断刃の移動方向とは異なる方向に変位することにより、前記切断刃が前記積層鉄芯の切断を完了したことを検知する切断完了スイッチと、
    前記切断完了スイッチによって切断の完了が検知されると前記切断刃の移動を停止させる切断刃停止手段とを含み、
    前記リンク部材の変位は、前記切断刃と一体的に移動するリンク部材が前記中子に接触することによって生じる、前記切断刃との相対的な位置の変化であることを特徴とする鉄芯切断装置。
  2. 前記切断完了スイッチは、該切断完了スイッチと前記リンク部材とが接触する部位の形状に案内されて、前記切断刃の移動方向とは異なる方向に変位することを特徴とする請求項1に記載の鉄芯切断装置。
  3. 前記接触する部位はくさび機構であることを特徴とする請求項記載の鉄芯切断装置。
  4. 前記異なる方向は、前記切断刃の移動方向に直交する方向であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の鉄芯切断装置。
  5. 環状の積層鉄芯の外側から該積層鉄芯の内側中空部に配置される中子に向かって切断刃を移動させて該積層鉄芯を切断する鉄芯切断工程と、
    前記切断刃の移動によって生じる該切断刃の移動方向に平行な力をリンク部材に受けさせて変位させる変位工程と、
    前記リンク部材の変位に連動させて切断完了スイッチを前記切断刃の移動方向とは異なる方向に変位させることにより、前記切断刃が前記積層鉄芯の切断を完了したことを検知させる検知工程と、
    前記切断完了スイッチが切断の完了を検知した場合に前記切断刃の移動を停止させる切断刃停止工程とを含み、
    前記リンク部材の変位は、前記切断刃と一体的に移動するリンク部材が前記中子に接触することによって生じる、前記切断刃との相対的な位置の変化であることを特徴とする鉄芯切断方法。
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