JP5046162B2 - 信号入力回路、および信号増幅回路 - Google Patents

信号入力回路、および信号増幅回路 Download PDF

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本発明は、信号を増幅して出力するアンプ機能の実現に適し、歪みがない信号電流を出力する線形化に関し、入力信号源から電圧信号を入力し、歪みを低減した電流信号を出力する信号入力回路、および歪みを低減した信号増幅を行う信号増幅回路に関する。
図9は、増幅に信号入力回路を接続した信号増幅回路の一構成例を説明するための回路ブロック図である。この回路例では、抵抗を用いて回路構成によって歪みを低減した信号増幅を図っている。
図9に示す構成例では、高周波信号の増幅に適するゲート接地増幅回路を用いてアンプ機能を実現する例を示している。図9に示す回路構成は、入力信号源10(入力信号V1)、入力回路100Aのインピーダンス手段20(抵抗R1)、および回路ブロック200Aを備える。回路ブロック200Aは、出力端子に係わる負荷抵抗240(抵抗R2)、NMOSトランジスタ230(M1)、電源250(電圧Vcc)、バイアス電圧源220(電圧Vb)、およびバイアス用定電流源210(電流Ib)により構成される例を示している。
また、ここではインピーダンス手段20として抵抗の例を示し、インピーダンス手段20と入力信号源10との間に、直流遮断用コンデンサ15(容量C)を接続している。
図9において、入力信号源10からの信号電圧v1は入力回路100A中のインピーダンス手段20(抵抗R1)の一端に加えられ、入力回路100A中のインピーダンス手段20(抵抗R1)の他端はNMOSトランジスタ230のソース端子に接続される。NMOSトランジスタ230のソース端子はゲート接地増幅回路の入力端子となるため、その入力インピーダンスは低い。したがって、入力信号源10からの信号電圧v1は入力回路100A中のインピーダンス手段20によって電圧−電流変換され、その結果、入力回路100A中のインピーダンス手段20の抵抗R1には、概略、式(1)に示すような入力信号電流i1が流れる。
1=v1/R1 …(1)
回路ブロック200Aの入力端子2Aに流入する信号電流i2はバイアス用定電流源210の電流値が一定であるため入力信号電流i1に一致する。信号電流i2はNMOSトランジスタ230のソース端子、ドレイン端子、さらに回路ブロック200A内の出力端子に係わる負荷抵抗240通して電源250に流れ込む。この信号電流をioutとすると、i2=ioutの関係があるため、入力信号電流i1の大きさは増幅されない。これは通常のゲート接地増幅回路の動作と同一といえる。
上記動作から、回路ブロック200A内の出力端子に係わる負荷抵抗240の両端に現れる出力電圧voutは、
out=iout・R2=i1・R2=i1・R2=(R2/R1)・v1 …(2)
となる。
式(2)は、入力信号v1が、回路ブロック200A内の出力端子に係わる負荷抵抗240のR2と入力回路100A中のインピーダンス手段20の抵抗R1との比(R2/R1)で増幅されることを示している。一般に回路中で使用する抵抗の線形性は良好で、抵抗比のばらつきも小さく設定できる。したがって、図9の回路構成によれば、歪みの少ない、安定な増幅度を持つ増幅器を実現することができる。
図9において、回路ブロック200Aの入力端子2A−2A’間の入力インピーダンスすなわちNMOSトランジスタ230をソース端子側から見たインピーダンスZigは、NMOSトランジスタ230の伝達コンダクタンスをgmとして、以下の式(3)で表される。
Figure 0005046162
ただし、式(3)において、W:NMOSトランジスタ230のゲート幅、L:NMOSトランジスタ230のゲート長、μn:電子の移動度、Cox:NMOSトランジスタ230の単位面積当たりのゲート容量、Ids:NMOSトランジスタ230のドレイン電流を表している。
式(3)は、インピーダンスZigの値が零ではないこと、およびドレイン電流Idsの変化に対してインピーダンスZigの値は非線形となり、直線関係で変化しないことを示している。実際の回路例においても、インピーダンスZigの値は数百Ω程度であり、さらに入力信号電流の流入によりドレイン電流Idsも大きく変わるため、インピーダンスZigの変化も大きいと予想される。また図9では、Ids+i2=Ib(一定)の関係が成り立つため、信号により電流i2が変化するとIdsも変化する。したがって図9の回路では、信号によりi2が変化してIdsが変化し、このIdsの変化の1/2乗に逆比例してZigの値が非線形に変化する形であることがわかる。
したがって、NMOSトランジスタ230のソース端子には、比較的大きな値で歪んだ信号電圧が現れる。その結果、図9において入力回路100A中のインピーダンス手段20の抵抗R1の両端の電圧差は入力信号に依存して非線形に変化し、入力信号電流i1が歪む現象が生じる。入力信号電流i1が歪むと回路ブロック200A内の信号電流i2も歪むため、回路ブロック200A中の出力端子に係わる負荷抵抗240のR2の両端Voutも歪むことになる。
FET電力増幅器において、FETのゲート入力電圧対ドレイン出力電流の関係の非直線性に起因する歪みを改善する回路構成が提案されている(特許文献1参照)。この回路構成では、FET電力増幅器において、終段の電力増幅FETの2乗特性に起因する非直線性を、反対の1/2乗特性を持つ前段増幅ユニットによって打ち消し、直線的な電圧−電流関係を実現するものである。
実開平6−34322号公報(段落0008〜0012)
特許文献1に記載される構成は、プリディストーションと呼ばれる手法であり、出力側で波形が歪む場合、その歪み方が予め既知であれば、入力信号として逆の歪みを持ったものを入力することによって打ち消しあわせ、歪みの無い出力波形を取得するものである。
特許文献1の回路では、終段の電力増幅器はゲート電圧−ドレイン電圧特性が2次の関数となるため、その前段のFETで構成した非線形インピーダンスによってゲート電圧を信号の平方に比例させることによって歪のない出力波形を得るものである。
しかしながら、上記のプリディストーションによる構成では、出力側での波形歪が既知である必要があるため、上記の構成の終段の電力増幅器と前段の非線形インピーダンスとの組み合わせに限定されるという問題があり、また、出力側での波形歪みが既知のものと異なった場合には対応が困難であるという問題がある。
また、波形歪みを改善するには、非線形インピーダンス素子と電力増幅FETの特性(トランジスタのデバイスパラメータ、各端子の電圧、動作状態、電流密度)が揃っている必要がある。例えば、歪みの補正が必要な大信号が入力された場合(入力電圧が増大した場合)には、電力増幅FETに大きな電流が流れているため出力電圧は下がる。電力増幅FETの出力電圧が下がった場合には、電力増幅FETは線形領域という動作領域となる。これに対し非線形インピーダンス素子は、常に飽和領域という動作領域で動作している。このように、動作領域が異なると両トランジスタの特性は揃わなくなる。そのため、歪みの補正が必要な大信号時に効果的な改善は行われないことになる。
また、特許文献1の構成では、非線形インピーダンスを構成するFETは電流駆動であるため、入力端子と非線形インピーダンスとの間に電圧−電圧変換器を接続する必要があるという問題もある。
そこで、本発明は上述した課題を解決して、信号電圧を信号電流に変換して回路ブロックに入力する構成において、回路ブロックの入力端子における信号に依存する非線形なインピーダンスが逐次変化した場合であっても、インピーダンス変化の影響を受けることなく、回路ブロックへの入力電流を低歪みで線形な信号とすることを目的とする。
また、変換後の信号電流を入力する回路ブロックの構成に依存することなく、歪みを補正するための回路構成することを目的とする。
本発明において、信号電圧を入力して抵抗等のインピーダンス手段により電圧を電流に変換し、変換で得られた信号電流を回路ブロックに入力する。この回路ブロックは、負荷インピーダンス回路や増幅回路等、インピーダンスが非線形で変化する任意の回路ブロックとすることができる。
この回路ブロックの入力インピーダンスは信号に依存して非線形に変化するが、前記インピーダンス手段とこの非線形入力インピーダンスとは信号に対し直列に接続されるため、回路ブロックに入力される電流にはこの非線形入力インピーダンスの影響が残って歪みが生じる。
この歪み成分は、インピーダンス手段と回路ブロックとの接続点における電圧の歪みとして現れる。本発明は、この電圧歪みに比例した電流を電圧−電流変換手段で生成してインピーダンス手段に加えることによって、このインピーダンス手段に流れる電流の歪みを除去する。
本発明の電圧−電流変換手段は、インピーダンス手段と回路ブロックとの接続点における電圧に基づいて電流を生成するため、回路ブロックの入力端子における信号に依存する非線形なインピーダンスが逐次変化した場合であってもその変化に応じた電流を生成し、インピーダンス手段に流れる電流の歪みを除去することができる。
本発明の信号入力回路は、入力信号源の出力端子と回路ブロックの入力端子との間に、入力信号源からの信号電圧を信号電流に変換して前記回路ブロックの入力端子に入力する第1のインピーダンス手段と、回路ブロックの入力端子に現れる信号に依存する電圧をその入力端子で検出し、検出した検出信号に比例した電流を出力端子から出力する電圧−電流変換手段とを備え、電圧−電流変換手段の入力端子および出力端子を共に回路ブロックの入力端子に接続する。
電圧−電流変換手段は、この電圧−電流変換手段のアドミタンス値を設定することによって回路ブロックの入力端子の電圧に比例した電流を生成し、生成した電流を回路ブロックの入力端子に入力することによって、回路ブロックの入力端子の電圧変動により生じる前記第1のインピーダンス手段中を流れる電流の誤差を補正する電流を供給する。
本発明の信号入力回路に接続する回路ブロックは、非線形な可変インピーダンス負荷、あるいは増幅器に適用することができる。
回路ブロックが非線形の可変インピーダンス負荷である場合には、入力信号源の出力端子と回路ブロックの入力端子との間に、入力信号源からの信号電圧を信号電流に変換して回路ブロックの入力端子に入力する第1のインピーダンス手段と、回路ブロックの入力端子に現れる信号に依存する電圧を当該入力端子で検出し、検出した検出信号に比例した電流を出力端子から出力する電圧−電流変換手段とを備え、電圧−電流変換手段の入力端子および出力端子を共に回路ブロックの入力端子に接続する。
回路ブロックは、回路ブロックの入力インピーダンスが信号依存性を持つ可変インピーダンスを有するインピーダンス負荷であり、電圧−電流変換手段は、アドミタンス値を第1のインピーダンス手段のインピーダンス値に対して逆数の関係となるように設定する。これによって、回路ブロックの入力端子の電圧に比例した電流を生成し、生成した電流を回路ブロックの入力端子に入力することによって、回路ブロックの入力端子の電圧変動により生じる前記第1のインピーダンス手段中を流れる電流の誤差を補正する電流を供給する。
回路ブロックが非線形な増幅特性を有する増幅器である場合、回路ブロックの増幅器は少なくとも逆相入力端子および出力端子を備えるアンプ手段と第2のインピーダンス手段とを備える逆相増幅器であって、第2のインピーダンス手段の一端とアンプ手段の逆相入力端子を接続して回路ブロックの入力端子となし、第2のインピーダンス手段の他端はアンプ手段の出力端子に接続し、アンプ手段の正相入力端子がある場合にはその端子をバイアス電源またはグラウンドに接続する。
電圧−電流変換手段は、第1のインピーダンス手段のインピーダンスと第2のインピーダンス手段のインピーダンスとの並列インピーダンス値に対して、アドミタンス値が逆数の関係となるように設定する。
また、本発明は、前記した入力信号回路と増幅器とを備えた信号増幅回路の形態とすることもできる。
本発明の信号増幅回路は、少なくとも逆相入力端子および出力端子を備えるアンプ手段と第2のインピーダンス手段とを備える逆相増幅器と、入力信号源の出力端子と増幅器の入力端子との間に、入力信号源からの信号電圧を信号電流に変換して逆相増幅器の入力端子に入力する第1のインピーダンス手段と、逆相増幅器の入力端子に現れる信号に依存する電圧をこの入力端子で検出し、検出した検出信号に比例した電流を出力端子から出力する電圧−電流変換手段とを備える。
第2のインピーダンス手段の一端とアンプ手段の逆相入力端子を接続して逆相増幅器の入力端子とし、第2のインピーダンス手段の他端はアンプ手段の出力端子に接続し、アンプ手段の正相入力端子がある場合にはその端子をバイアス電源またはグラウンドに接続する。
電圧−電流変換手段は、第1のインピーダンス手段のインピーダンスと第2のインピーダンス手段のインピーダンスとの並列インピーダンス値に対して、アドミタンス値が逆数の関係となるように設定する。
本発明の態様によれば、回路ブロックが増幅器である構成において、増幅器入力の歪みを検出してその歪み成分に比例した電流を発生させ、この電流を再び増幅器入力に注入する構成であるのため、増幅器の歪みはどのようなひずみでも良く、増幅器に依存しない構成である。
特許文献1に示される構成では、非線形インピーダンスの両端の電圧を歪ませるために入力信号電圧に比例した電流が必要であり、そのために電圧−電流変換器が使用されているが、本発明の態様では抵抗などのインピーダンス手段を介して直接信号電圧を入力するため、非線形インピーダンス素子および電圧−電流変換器を要さない構成とすることができる。
特許文献1に示される構成では、非線形インピーダンス素子のFETと電力増幅FETのトランジスタのデバイスパラメータ、各端子の電圧、動作状態、電流密度等の特性が揃っている必要があるが、大信号時を補正する場合には、非線形インピーダンス素子のFETと電力増幅FETの動作領域が異なるため両トランジスタの特性が揃わず、歪みの補正の効果が不十分となる。これに対して、本発明の態様では、第1インピーダンスの抵抗と、増幅器の歪み成分に比例した電流を発生させる電圧−電流変換手段との比例係数の比がある程度揃う必要があるものの、大信号時においてもFETの動作領域が異なることよる大きな電圧変化は起こらず、歪みの補正の効果を奏することができる。
本発明によれば、信号電圧を信号電流に変換して回路ブロックに入力する構成において、回路ブロックの入力端子における信号に依存する非線形なインピーダンスが逐次変化した場合であっても、インピーダンス変化の影響を受けることなく、回路ブロックへの入力電流を低歪みで線形な信号とすることができる。
また、変換後の信号電流を入力する回路ブロックの構成に依存することなく、歪みを補正するための回路構成とすることができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき詳細に説明する。図1は、本発明実施例の入力回路の一般形の構成を示す図である。
入力信号源10と回路ブロック200との間に入力回路100を接続する。入力回路100は第1のインピーダンス手段20と電圧−電流変換手段30とを備え、電圧−電流変換手段30の入力端子と出力端子を回路ブロック200の入力端子2に接続し、入力端子2の電圧を検出し、この検出電圧に対応する電流igを入力端子2に入力する。回路ブロック200の入力インピーダンス201(Z2)は信号依存性を持つ可変インピーダンスを代表するものである。
第1のインピーダンス手段20は、入力信号源10の入力電圧v1に基づく入力信号電流i1を生成する。第1のインピーダンス手段20は抵抗に限らず、任意のインピーダンスとすることができる。電圧−電流変換手段30は入力端子2−2′間の電圧v2に比例した電流igを出力する。
図1において、入力回路100では以下の式(4)が成り立つ。
2=i1+ig
1=(v1−v2)/Z1
g=G・v2 …(4)
上記式において、i1は入力信号源10から得られる入力信号電流、i2は回路ブロック200に入力する信号電流、igは電圧−電流変換手段30からの出力電流、v1は入力信号源10の入力電圧、v2は入力端子2−2′間の電圧、Gは電圧−電流変換手段30のコンダクタンス値である。なお、ここでは、以下では、電圧−電流変換手段30のアドミッタンス値として実部のコンダクタンス値を用いて説明する。
上記式(4)から以下の式(5)で表される関係が得られる。
Figure 0005046162
ここで、電圧−電流変換手段30のコンダクタンス値Gを第1のインピーダンス手段20のインピーダンスZ1と逆数の関係(G=1/Z1)に設定することによって、信号電流i2は信号依存性を持たない歪みのない電流とすることができる。
本発明によれば、回路ブロックに流入する信号電流i2を、入力信号v1のみに比例した、かつ歪みの少ない電流とすることができる。以下、この理由を説明する。
図2は図9で示した従来の回路構成に、コンダクタンス値Gを持つ電圧−電流変換手段30を追加した構成を示すものである。電圧−電流変換手段30の働きは、図2中の2−2’端子間の信号電圧v2に比例した電流i2を出力することにあり、以下の式(6)で表される。
g=G・v2 …(6)
図2において、この電流igを電圧−電流変換手段30の入力端子が接続する端子2(グラウンドが基準)に再び加える。
図2の構成では、信号に依存する電圧v2が端子2に発生する。この電圧v2は、図9で示したように、NMOSトランジスタ230のソース端子のインピーダンスZigが信号に依存して非線形に変化することから歪んだ信号となっている。
ここで、端子2ではキルヒホフの電流則が成立している。端子2に流入する信号電流は入力信号電流i1、端子2の信号に依存した電圧v2を変換した電圧−電流変換手段30の出力電流ig、およびNMOSトランジスタ230のドレイン−ソース間に流れる信号電流idsである。なお、入力信号電流i1と電圧−電流変換手段30の出力電流igの和は回路ブロック202の信号電流i2に等しい。キルヒホフの電流則によれば、ある点において流入する電流の和と流出する電流の和は等しい。
直流電流分はすでに条件を満足しているはずであるから、信号(交流)電流成分のみを考えると、
1+ig+ids=0 …(7)
である。
図2においてNMOSトランジスタ230の信号電流idsの方向は、負荷抵抗R2を流れる出力信号電流ioutの方向と逆方向である。したがって、
1+ig−iout=0 …(8)
が成り立つ。
以上を総合すると、
out=iout・R2=(i1+ig)・R2
1=(v1−v2)/R1
g=G・v2 …(9)
が成立する。
その結果、出力電圧voutは、以下の式(10)で表される。
Figure 0005046162
ここで、電圧−電流変換手段30のコンダクタンス値Gと第1のインピーダンス手段20の抵抗R1を、G=1/R1の関係に設定することによって、式(10)より、出力電圧voutは信号依存性を持つ電圧v2の影響を一切受けず、入力信号v1を正確にR2/R1倍した歪みのない出力信号とすることができる。
図3は、本発明の入力回路をサンプル・ホールドICに適用した構成例であり、0.35μmCMOSプロセスを用いて低歪み特性を実現するサンプル・ホールドICを試作し、その検討結果から本発明の効果を示す。
図3に示す回路は差動構成であり、左(L)チャネルと右(R)チャネルを備えている。2つの入力信号源10と入力信号源11からの各入力信号v1L、v1Rは互いに位相が180°違ったいわゆる差動信号である。20(R1L)と21(R1R)は、それぞれのチャネルにおいて図1の第1のインピーダンス手段20に相当し、差動G回路300は図1の電圧−電流変換手段30に相当する差動構成である。
差動G回路300が図1の電圧−電流変換手段30に相当することを、左チャネルの動作を例に説明する。
2L端子に発生する信号依存性を持つ電圧は、周波数特性の調整のための低域通過フィルタを通過する。図4中では低域通過フィルタ140(RGL)および低域通過フィルタ142(CGL)で構成されている。
低域通過フィルタを通過した電圧は、その後、トランジスタ110およびトランジスタ111により構成される差動増幅器で電流に変換される。この差動増幅器によって電圧−電流変換が行われる。この時の変換係数はトランジスタ110あるいはトランジスタ111に加わる信号電圧成分が小さいとすれば、それぞれのトランジスタの小信号時の伝達コンダクタンスgmと同一である。
伝達コンダクタンスgmの値は、定電流130の電流値を調整することで変えることができる。gm=1/R1Lになるよう定電流130の値を設定することによって、図3中の左チャネル回路ブロック200Lに流入する電流を信号依存性のない電流とすることができる。
差動G回路の働きが図1の電圧−電流変換手段30と全く同一であることを回路動作により更に説明する。2L端子において信号依存性のある電圧成分が増大した場合にはトランジスタ110の電流が増加し、これに対しトランジスタ111の電流は減少する。2L端子には電源Vccより一定の電流IGLが供給されているので、トランジスタ111の電流が減少した分、2L端子に電流が流れ込むことになる。この動作は、図1および図2において、端子2の電圧v2をG倍した電流を再び端子2に注入する電圧−電流変換手段30(G)の働きと同一である。
図4は図3の回路における回路シミュレーション結果を示している。なおIC回路は図3において、v1L、v1R、CL、CRを除く全てである。この回路シミュレーションでは、互いに位相が180°違った1MHzの差動信号電圧をv1L、v1Rとして1Lおよび1R端子に与え、IC内部の抵抗R1L、R1Rにより電流に変換して差動G回路300と回路ブロック200Lおよび200Rに入力する。この入力された電流信号は、IC中のカレントミラー回路を通って出力側に伝達された後に、左チャネルおよび右チャネルの出力端子より出力される。図4はこの出力された両チャネルの差動電流の差分を取り、その周波数成分を示したものである。
図4において、横軸は周波数であり、縦軸は信号や高調波のエネルギー(パワー)比を対数で表したものである。入力信号の周波数は1MHzであり、その高調波レベルの大小を50MHzの周波数範囲まで観測している。最大の高調波は3MHzであり、これが信号歪みの主成分となる。
図4中の拡大部分に、この第3高調波の大きさを示している。Gconは図3に示す回路中の1/R1Lあるいは1/R1Rの値であり、G0は同図において差動G回路のコンダクタンス値である。Gcon=G0=0.5msが設定値の標準値となる。図4にはGconやG0の値が素子ばらつきなどにより変化した場合の特性もあわせて示した。差動G回路が有る場合と無い場合(Without G と表記)とを比べると、差動G回路を使った場合には、第3高調波のレベルが小さくなることを示している。さらに、同一値のGconを持つ場合を比較すると、差動G回路を使用した場合には、約8dB〜11dB程第3高調波のレベルが小さいと言える。これは差動G回路を使用した場合には出力電流中に含まれる歪みが少ないということを意味している。
図5は、図3の構成とは異なる電圧−電流変換手段を図2の回路ブロックに適用させた構成例であり、差動信号を扱う第2の信号入力回路の実施例を示すものである。差動構成の電圧−電流変換手段400は、トランジスタのソース端子間に抵抗を用いた差動増幅回路を使用する。ここで、差動増幅回路は、トランジスタ110および111、抵抗120、定電流源130および131により構成される。この構成例の電圧−電流変換手段400の伝達コンダクタンスGはRG/2とトランジスタのgmにより、以下の式(11)
G=(2/RG)+gm …(11)
で表される。
ここで、伝達コンダクタンスGを、G=1/R1L又はG=1/R1Rとすることにより信号電流の線形性が確保され、歪みの低減が期待される。
また、この場合、2/RG>gmとすることができればコンダクタンス値Gは抵抗の値により決まるので、入力抵抗R1L又はR1Rの値がばらつくICやLSI上の回路においてもコンダクタンス値Gと入力抵抗R1L又はR1Rのばらつきは同一傾向を呈するから、ばらつきの影響についても軽減することができる。
なお、図5においては、電圧−電流変換手段400は回路ブロックの入力端子2Lおよび2Rと第1のインピーダンス手段20および21とを接続する同じ端子に接続され、図1および図2と同様な回路構成となっている。
次に、回路ブロックとして逆相増幅器を用いた構成例を図6を用いて示す。図6に示す回路では、図1の非線形素子を備えた回路ブロック200に代えて増幅器と第2のインピーダンス手段を備えた回路ブロック200を備える。回路ブロック200は、負極性のアンプ270(通常はオペアンプを使用するが、それに限るわけではない)と、負極性のアンプ270の一方の入力端子と出力端子間に接続する負荷インピーダンス260(Z2)を接続した構成を示している。
この回路構成は、電圧−電流変換手段30(G)がなければ通常のオペアンプを用いた逆相増幅器と同一の構成である。ここでアンプの利得Aは特に高周波領域では有限な値であり、そのため電圧v2を十分に小さいとみなすことができない。また。アンプの利得A自体もその出力レベルにより変化する他、飽和する性質を持っている。このため、大信号を出力するような場合には、図6の回路の増幅度や電圧v2の大きさが非線形に変わり、そのため出力信号に歪みの発生が考えられる。この現象は、本発明の電圧−電流変換手段30を導入することにより改善することができる。
以下、この動作について示す。
図6においては、以下の式(12)
out=i2=i1+ig=(v2−vout)/Z2
out=−A・v2
1=(v1―v2)/Z1
g=Gv2 …(12)
が成立する。その結果、出力電圧voutと入力信号v1との間の関係は以下の式(13)で表される。
Figure 0005046162
式(13)によれば、コンダクタンス値GとインピーダンスZ1,Z2との間に以下の式(14)で示される関係があると、
Figure 0005046162
出力電圧voutはvout=−(Z2/Z1)v1となるので、出力電圧voutは利得Aの影響を受けない。
したがって図6に示すような電圧−電流変換手段を付加することによって、有限利得のアンプあるいは利得が非線形なアンプを用いて大出力信号を増幅する場合の線形化に適用することができる。
図7は、差動構成のOTA(Operational Transconductans Amplifier)に適用した回路構成例を示している。図7に示すOTAの回路構成では、電圧信号Vin(Vinp,Vinm)は抵抗Rinによって電流信号Iinに変換される。ここで、Iinが増加すると、トランジスタMn1のドレイン電流Idが減少し、トランジスタMn1のゲートソース間電圧Vgsが減少して、ノードaの電圧が上昇する。その結果、Iinが減少して入力電流信号に歪みが生じる。
このノードaの電圧が上昇によるIinの減少分を補うように、トランジスタMpgm2からノードaに電流を注入して、誤差分を補償する。これによって、入力電圧Vinを電流信号Iinに正確に変換し、直線性を確保することができる。なお、入力部のCinは信号成分を正しく伝達するために直流分をカットするものである。応用回路によっては不要の場合もあり得る。実施例では、電源電圧は1V、回路全体のコンダクタンス値は約0.4mSである。
図8は、図7の回路構成のシミュレーション例であり、シミュレーションパラメータには、0.18umCMOSプロセスを用いている。
表1は、FFT結果を示し、finが100MHzと10MHzにおけるSFDR(Spurious-Free Dynamic Range)を示している。また、−3dB帯域は1.65GHzである。
Figure 0005046162
本発明は、入力インピーダンスが信号により変化する増幅回路や、出力が飽和するアンプなどにおいて、信号の入出力特性を線形化し広い入力信号の範囲で低歪みの出力信号を得るのに適用することができる。
本発明の回路構成を示す図である。 本発明による低歪み増幅器の構成を示す図である。 本発明をサンプル・ホールドIC回路に適用した回路例を示す図である。 本発明の効果を実験した結果を示す図である。 本発明の回路を差動構成とし、抵抗値ばらつきの影響を軽減した構成例を示す図である。 本発明による線形化された逆相増幅器を示す図である。 本発明の差動構成のOTAに適用した回路構成の例を示す図である。 本発明の差動構成のOTAに適用した回路構成の例のシミュレーション結果を示すグラフである。 従来例の低歪み増幅器の構成を示す図である。
符号の説明
1 入力端子
2 入力端子
2L,2R 入力端子
10,11 入力信号源
15 直流遮断用コンデンサ
20 インピーダンス手段
30 電圧−電流変換手段
100,100A 入力回路
110 トランジスタ
111 トランジスタ
120 抵抗
130 定電流源
140 低域通過フィルタ
142 低域通過フィルタ
200,200A 回路ブロック
200L 左チャネル回路ブロック
200R 右チャネル回路ブロック
201 入力インピーダンス
202 回路ブロック
210 バイアス用定電流源
220 バイアス電圧源
230 トランジスタ
240 負荷抵抗
250 電源
260 負荷インピーダンス
270 アンプ
300 回路
400 電圧−電流変換手段

Claims (5)

  1. 入力信号源の出力端子と回路ブロックの入力端子との間に、
    前記入力信号源からの信号電圧を信号電流に変換して前記回路ブロックの入力端子に入力する第1のインピーダンス手段と、
    前記回路ブロックの入力端子に現れる信号に依存する電圧を当該入力端子で検出し、当該検出信号に比例した電流を出力端子から出力する電圧−電流変換手段とを接続して備え、
    前記電圧−電流変換手段の入力端子および出力端子を共に前記回路ブロックの入力端子に接続し、
    前記電圧−電流変換手段は、当該電圧−電流変換手段のアドミタンス値を設定することによって前記回路ブロックの入力端子の電圧に比例した電流を生成し、当該電流を回路ブロックの入力端子に入力することによって、回路ブロックの入力端子の電圧変動により生じる前記第1のインピーダンス手段中を流れる電流の誤差を補正する電流を供給することを特徴とする、信号入力回路。
  2. 入力信号源の出力端子と回路ブロックの入力端子との間に、
    前記入力信号源からの信号電圧を信号電流に変換して前記回路ブロックの入力端子に入力する第1のインピーダンス手段と、
    前記回路ブロックの入力端子に現れる信号に依存する電圧を当該入力端子で検出し、当該検出信号に比例した電流を出力端子から出力する電圧−電流変換手段とを接続して備え、
    前記電圧−電流変換手段の入力端子および出力端子を共に前記回路ブロックの入力端子に接続し、
    前記回路ブロックは、当該回路ブロックの入力インピーダンスが信号依存性を持つ可変インピーダンスを有するインピーダンス負荷であり、
    前記電圧−電流変換手段は、アドミタンス値を前記第1のインピーダンス手段のインピーダンス値に対して逆数の関係となるように設定することを特徴とする、信号入力回路。
  3. 前記回路ブロックの入力端子における入力インピーダンスは、入力信号に依存して非線形変化することを特徴とする、請求項2に記載の信号入力回路。
  4. 入力信号源の出力端子と回路ブロックの入力端子との間に、
    前記入力信号源からの信号電圧を信号電流に変換して前記回路ブロックの入力端子に入力する第1のインピーダンス手段と、
    前記回路ブロックの入力端子に現れる信号に依存する電圧を当該入力端子で検出し、当該検出信号に比例した電流を出力端子から出力する電圧−電流変換手段とを接続して備え、
    前記電圧−電流変換手段の入力端子および出力端子を共に前記回路ブロックの入力端子に接続し、
    前記回路ブロックは、少なくとも逆相入力端子および出力端子を備えるアンプ手段と第2のインピーダンス手段とを備える逆相増幅器であり、
    前記第2のインピーダンス手段の一端とアンプ手段の逆相入力端子を接続して前記回路ブロックの入力端子となし、前記第2のインピーダンス手段の他端はアンプ手段の出力端子に接続し、前記アンプ手段の正相入力端子がある場合にはその端子をバイアス電源またはグラウンドに接続し、
    前記電圧−電流変換手段は、第1のインピーダンス手段のインピーダンスと前記第2のインピーダンス手段のインピーダンスとの並列インピーダンス値に対して、アドミタンス値が逆数の関係となるように設定したことを特徴とする、信号入力回路。
  5. 少なくとも逆相入力端子および出力端子を備えるアンプ手段と第2のインピーダンス手段とを備える逆相増幅器と、
    入力信号源の出力端子と前記増幅器の入力端子との間に、前記入力信号源からの信号電圧を信号電流に変換して前記逆相増幅器の入力端子に入力する第1のインピーダンス手段と、
    前記逆相増幅器の入力端子に現れる信号に依存する電圧を当該入力端子で検出し、当該検出信号に比例した電流を出力端子から出力する電圧−電流変換手段とを備え、
    前記第2のインピーダンス手段の一端とアンプ手段の逆相入力端子を接続して前記逆相増幅器の入力端子とし、前記第2のインピーダンス手段の他端はアンプ手段の出力端子に接続し、前記アンプ手段の正相入力端子がある場合にはその端子をバイアス電源またはグラウンドに接続し、
    前記電圧−電流変換手段は、第1のインピーダンス手段のインピーダンスと前記第2のインピーダンス手段のインピーダンスとの並列インピーダンス値に対して、アドミタンス値が逆数の関係となるように設定したことを特徴とする、信号増幅回路。
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