JP5041542B2 - 回路遮断器のバイメタル調整構造 - Google Patents

回路遮断器のバイメタル調整構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5041542B2
JP5041542B2 JP2008114857A JP2008114857A JP5041542B2 JP 5041542 B2 JP5041542 B2 JP 5041542B2 JP 2008114857 A JP2008114857 A JP 2008114857A JP 2008114857 A JP2008114857 A JP 2008114857A JP 5041542 B2 JP5041542 B2 JP 5041542B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bimetal
piece
elastic body
circuit breaker
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008114857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009266620A (ja
Inventor
裕史 伊藤
Original Assignee
河村電器産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 河村電器産業株式会社 filed Critical 河村電器産業株式会社
Priority to JP2008114857A priority Critical patent/JP5041542B2/ja
Publication of JP2009266620A publication Critical patent/JP2009266620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5041542B2 publication Critical patent/JP5041542B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Breakers (AREA)

Description

本発明は、回路遮断器の遮断特性を調整する調整構造に関し、特にバイメタル片を備えた回路遮断器のバイメタル調整構造に関する。
回路遮断器の引き外し方式には、熱動形、熱動電磁形、完全電磁形、電子式等があり、このうち熱動形、熱動電磁形にはバイメタル片が使用されている。バイメタル片を用いた引き外し機構は、バイメタルの熱変形による湾曲作用を利用してラッチを解除させ、遮断動作させているが、このバイメタルを使用した構造は、遮断動作特性にばらつきが発生し易いため、製造段階でバイメタル片と掛合片の隙間(ギャップ)を調整してばらつきを無くす作業を必要としている。この調整はねじを使用して行われ、掛合片側にねじを取り付けてギャップを調整する構成(例えば、特許文献1参照)、或いはねじによりバイメタル片の傾きを変えてギャップを調整する構成(例えば、特許文献2参照)が広く実施されているが、バイメタル片の傾きを変えてギャップを調整する構成の方がコンパクトに構成できるため近年の小型化された回路遮断器に採用されている。
特開平7−220607号公報 特開2000−294110号公報
しかしながら、バイメタル片の傾きを変えてギャップを調整する構成は、バイメタル片が遮断器ケース内底部に配設された導体バーの端部を上方に折曲して形成された起立部の上端に直接固着され、調整ねじが起立部に押圧し、調整ねじを進退させてギャップを調整する構造であるため、調整ねじを過度に締めると導体バーは元の形状に戻らなくなってしまうという問題があった。そこでこの問題を解決する方法としては、起立部を板バネで形成する方法が考えられるが、この方法では調整ねじの過度の締め込みにより起立部が変形する問題は解決できるが、起立部を形成する板バネの板厚が導体バーの板厚より薄くなってしまって電流の流れが悪いために発熱が大きくなり、温度上昇が高くなったり、遮断器ケースが変形し、最悪の場合、発火に至る虞がある。また、従来の構成は調整ねじを支持する支持片がバイメタル片と別体に構成されるため、ケースが周囲温度により膨張/収縮すると調整が狂い、更にバイメタル片と掛合片の位置も変動するためギャップの変動が大きくなるという問題があった。
本発明は、請求項1に記載の発明によれば、複数の電路を有して、個々の電路にバイメタル片を備えて熱動形或いは熱動電磁形の引き外し構造を具備し、バイメタル片が過電流発生を受けて掛合する掛合片とのギャップを調整ねじにより調整可能とした回路遮断器のバイメタル調整構造であって、バイメタル片は先端側に接続した第1可撓導線と基端側に接続した第2可撓導線とで電路に介在して成り、弾性体にバイメタル片の基部を固着し、調整ねじを弾性体に押圧するように設け、弾性体に対して調整ねじを進退させることでギャップを調整することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の回路遮断器のバイメタル調整構造において、調整ねじを螺入支持する支持板に弾性体を介してバイメタル片を固着したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、バイメタル片を支持する弾性体に電流が流れないので電路が異常に発熱することがなく、異常発熱による温度上昇やケースの変形等が起こらないという効果がある。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、バイメタル片と調整ねじを支持する支持板が一体に形成されるので周囲温度によってケースが膨張/収縮しても調整が狂わず、ケースの膨張/収縮によるギャップの変動を小さくすることができるという効果がある。
本発明に係る回路遮断器のバイメタル調整構造を図1及び図2の添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るバイメタル調整構造を備えた熱動電磁形の回路遮断器の縦断面説明図であり、1は電源側端子、2は負荷側端子、3は電路を開閉操作する操作ハンドル、4は可動接触子5と固定接触子6から成る開閉接点部、7は操作ハンドル3の操作を受けて開閉接点部4を開閉操作すると共に異常電流検知を受けて電路を遮断操作する開閉機構部、8は過電流を検知するためのバイメタル片、9はバイメタル片8の掛合動作により開閉機構部7を遮断動作させるための掛合片、10はバイメタル片8を支持する弾性体、11はバイメタル片8と掛合片9の間の隙間(ギャップG)を調整する調整ねじ、12は短絡電流を検知する可動鉄片12aを備えた電磁引き外し素子、13は遮断器ケース(以下、単にケースと称する)である。
尚、この回路遮断器は2本の電路を有する2極形回路遮断器を示すもので、電源側端子1、負荷側端子2、開閉接点部4、バイメタル片8は、何れも対で設けられている。そして、負荷側端子2を設けた図面右側を前方、電源側端子1を設けた図面左側を後方、操作ハンドル3取付部を上部として以下説明する。
可動接触子5及び固定接触子6は上下方向に配設され、上部に接点(可動接点5a、固定接点6a)が設けられている。可動接触子5は下端部を支点として上部が前後に揺動可能に設置され、第1可撓導線14によりバイメタル片8に接続されている。一方、固定接触子6は電源側端子1の端子金具と一体に形成され、ケース13内に固定されている。そして、可動接触子5は開閉機構部7の開閉操作を受けて前後動し、可動接点5aと固定接点6aとの間で接触/開離を行い、電路の通電/遮断が行われる。
バイメタル片8は前後方向に配設され、後方基端部が調整ねじ11を螺入支持する支持板17に弾性体10を介して支持され、自由端とした先端が斜め上方に向けて配設されている。第1可撓導線14はそのバイメタル片8の先端側中間部に溶接され、また、第2可撓導線15の一端がバイメタル片9の基端側中間部に溶接され、第2可撓導線15の他端が負荷側端子2の端子金具から延設された導体バー16に溶接されてバイメタル片8が電路の一部を構成するようになっている。一方、バイメタル片8が掛合する掛合片9はバイメタル片8が接触する第1掛合部9aと、電磁引き外し素子12が接触する第2掛合部9bを備えている。
調整ねじ11は、電源側端子1の下部に前方に向けて配置され、ケース13内に組み付けられた支持板17のねじ孔17aに螺入支持され、調整ねじ11自体もケース13内に埋設するように組み付けられている。支持板17はねじ孔17aが形成された垂直部17bの下端から前方に向けて水平部17cが延設されて略L字状に形成され、水平部17cに弾性体10が溶接される。
弾性体10は板バネの両端を反対方向に折曲形成して成り、中間部が支持板17の垂直部17bと平行に配設されて、下端部が水平部17cに溶接され、上端部にバイメタル片8が溶接されている。ケース13の背面には、調整ねじ11を回転操作して進退させるための操作孔18が設けられ、調整ねじ11の先端が弾性体10の中間部に当接するように構成されている。
調整ねじ11が螺入操作されたら、弾性体10を前方に押圧する。こうして押圧された弾性体10は上部が前方に傾倒するため、弾性体10の上端に取り付けられたバイメタル片8が連動して傾倒動作する。その結果、前方に延びた先端が下方に傾倒し、掛合片9との間のギャップGが小さくなる。
このように構成された回路遮断器は次のように動作する。図1に示すオフ状態から操作ハンドル3を後方に回動してオン操作すると、開閉機構部7が可動接触子5を操作して固定接触子6に接触させ、回路遮断器はオン状態となる。この状態は開閉機構部7内のラッチ機構の作用で維持され、電路に異常電流が流れるとラッチが解除されて開閉機構部7は遮断動作する。この異常電流のうち、過電流に対してはバイメタル片8が変形(湾曲)することで検知され、変形して掛合片9の第1掛合部9aに当接すると掛合片9が回動し、ラッチが解除されて遮断動作する。また、短絡電流に対しては、電磁引き外し素子12が動作して、可動鉄片12aが掛合片9の第2掛合部9bに掛合し、過電流発生の場合と同様にラッチが解除されて遮断動作する。
このように、調整ねじ11を螺入支持する支持板17に弾性体10を介してバイメタル片8を設け、弾性体10に調整ねじ11を進退させてギャップGを調整し、弾性体10には電流が流れないようにバイメタル片8と電路とを可撓導線14,15で接続したので、弾性体10が異常に発熱することがなく、温度上昇やケースの変形等の問題が起きない。また、バイメタル片8と調整ねじ11を支持する支持板を一体に形成したので周囲温度によってケース13が膨張/収縮しても調整が狂わず、ケース13の膨張/収縮によるギャップの変動を小さくすることができる。
尚、調整ねじ11をケース13背部から調整する構成としているが、調整ねじ11を上向きに配置して、水平なバイメタル片8の基端を上方に押圧するようにしても良い。この場合、操作孔18はケース13底部に設けることになる。
本発明に係るバイメタル調整構造の一例を示す回路遮断器の断面説明図である。 図1のバイメタル片と調整構造部分と電路を抜き出した説明図である。
符号の説明
8 バイメタル片
9 掛合片
10 弾性体
11 調整ねじ
13 遮断器ケース
14 第1可撓導線
15 第2可撓導線
16 導体バー
17 支持板

Claims (2)

  1. 複数の電路を有して、個々の電路にバイメタル片を備えて熱動形或いは熱動電磁形の引き外し構造を具備し、前記バイメタル片が過電流発生を受けて掛合する掛合片とのギャップを調整ねじにより調整可能とした回路遮断器のバイメタル調整構造であって、前記バイメタル片は先端側に接続した第1可撓導線と基端側に接続した第2可撓導線とで前記電路に介在して成り、弾性体に前記バイメタル片の基部を固着し、前記調整ねじを前記弾性体に押圧するように設け、前記弾性体に対して前記調整ねじを進退させることで前記ギャップを調整することを特徴とする回路遮断器のバイメタル調整構造。
  2. 前記調整ねじを螺入支持する支持板に前記弾性体を介して前記バイメタル片を固着したことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器のバイメタル調整構造。
JP2008114857A 2008-04-25 2008-04-25 回路遮断器のバイメタル調整構造 Expired - Fee Related JP5041542B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008114857A JP5041542B2 (ja) 2008-04-25 2008-04-25 回路遮断器のバイメタル調整構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008114857A JP5041542B2 (ja) 2008-04-25 2008-04-25 回路遮断器のバイメタル調整構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009266620A JP2009266620A (ja) 2009-11-12
JP5041542B2 true JP5041542B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=41392193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008114857A Expired - Fee Related JP5041542B2 (ja) 2008-04-25 2008-04-25 回路遮断器のバイメタル調整構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5041542B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102315050B (zh) * 2010-07-06 2014-04-23 西门子公司 一种断路器
CN102693880B (zh) * 2012-05-28 2015-09-30 法泰电器(江苏)股份有限公司 断路器双金属元件初始位置调节装置
JP7540415B2 (ja) 2021-09-17 2024-08-27 三菱電機株式会社 回路遮断器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5581433A (en) * 1978-12-15 1980-06-19 Matsushita Electric Works Ltd Bimetal controller
JPS63101448U (ja) * 1986-12-23 1988-07-01
JPH1116476A (ja) * 1997-06-24 1999-01-22 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器
JP3985418B2 (ja) * 2000-03-13 2007-10-03 富士電機機器制御株式会社 回路しゃ断器の過負荷・欠相引外し装置
JP2007087824A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Kawamura Electric Inc 回路遮断器
JP5032270B2 (ja) * 2007-11-07 2012-09-26 河村電器産業株式会社 回路遮断器のバイメタル調整構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009266620A (ja) 2009-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5281689B2 (ja) サーマルプロテクタ
JP5973538B2 (ja) 回路遮断器用トリップ装置
JP2013535789A (ja) 熱過負荷保護装置
CA2502808C (en) Terminal support for a circuit breaker trip unit
KR20150044746A (ko) 회로차단기용 트립장치
KR200491965Y1 (ko) 회로차단기의 가 조정 열동 트립 기구
JP5041542B2 (ja) 回路遮断器のバイメタル調整構造
JP5032270B2 (ja) 回路遮断器のバイメタル調整構造
KR200404959Y1 (ko) 배선용 차단기의 트립장치
EP2290667B1 (en) Slide type movable contactor assembly for circuit breaker
JP5041543B2 (ja) 回路遮断器のバイメタル調整構造
JP4905112B2 (ja) 回路遮断器の過電流引外し装置
CN112514008B (zh) 用于过电压放电器的分离装置
KR101344260B1 (ko) 배선용 차단기
CN220456332U (zh) 一种过载脱扣结构及断路器
JP2010282787A (ja) 熱動式引き外し装置および回路遮断器
CN216849824U (zh) 热磁脱扣器和塑壳断路器
KR101414592B1 (ko) 소형 배선용 차단기의 트립장치
US7336146B2 (en) Moving contact carrier arrangement for a circuit breaker mechanism
JP5570023B2 (ja) 回路遮断器
JP4859120B2 (ja) 配線用遮断器
CN116759271A (zh) 一种过载脱扣结构及断路器
CN111446134A (zh) 双金保护装置及断路器
KR200452149Y1 (ko) 누전차단기의 가동자
JP3100935U (ja) 低アンペア型のノーヒューズブレーカ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120706

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5041542

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees