JP5041281B2 - フラワー用外装具 - Google Patents
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Description
また、結婚式で、白無垢や打ち掛けなどを着る時、手に扇子を持つのがしきたりであるが、希望で花を持ちたいと願っても従来のブーケでは似合わなかった。ブーケでは、和服の豪華さに負けてしまい、ブーケの精彩がなくなった。そもそも和装イメージにそぐわなかった。花の部分の変化,対応だけでは解決し得なかった。
請求項2の発明たるフラワー用外装具は、請求項1で、筒状体(2)と別体にして、該筒状体よりも小さな円筒の筒体(7a)からなる剛性の形状安定部材(7)が該筒状体内に挿置され、前記保持具(5)を該形状安定部材に挿着できるようにしたことを特徴とする。ここで、「剛性の形状安定部材」は布地からなり撓みやすい表皮片に対し、通常用いる状態で撓むことがなく、有る程度の曲げやねじれに対して筒体(7a)の形状を維持し、ある程度耐える能力のある部材をいう。該形状安定部材の剛性はプラスチック製,紙製,木製,金属製などで満たされる。
請求項3の発明たるフラワー用外装具は、請求項1又は2で、紐状体(3)がきものの帯紐であることを特徴とする。
且つ、西陣織(登録商標)の表皮片によって外装具が形成されると、気品が備わり且つ豪華絢爛となる。白無垢や打ち掛けなどを着る結婚式で、花束が挿着された花束の外装具を手にしても、従来のブーケと打って変わって、和服の豪華さに負けることがない。一の表皮片(20)が縫糸(21a)により筒状体に形成されると、縫目ラインが少なく見栄えが良く、また縫製作業が少なくて済む。筒状体(2)の中間位置よりも上方位置で筒内径に沿ってゴム製紐(26)が環状に配設されると、花束の下部、又は花束の下部且つ該保持具を収納した後、手で広げていたゴム製紐の部分を離し、該ゴム製紐で花束下部を仮結束できる。それでいて、未だゴム製紐による仮結束状態にあるので、花材を動かせる融通性があり、調整,アレンジして外から見える所の花材を整えることができる。筒状体と別体にして、該筒状体を結束する紐状体をさらに具備すると、該紐状体で縛ることで、筒状体に挿着された花束の各花材の動きが止められ固定する。筒状体の下半部が紐状体で結束されることによって手で持ちやすい棒状の把手部分になり、またこの把手部分から筒状体の上半部がラッパ状に立体的に広がる。花束の上半部が外から直接見えるようにして、筒状体のラッパ状部分がその下の花束の部位に膨らみを与えて取り囲む。ゴム製紐が在る部分を目安にして、これより下の円筒部を紐状体で結束し、花束入り外装具が完成する。紐状体が筒状体を結束することで該紐状体がアクセントとしてより一層の美しさ,豪華さを表現する。また、紐状体(3)で該筒状体の外面下部を縛ることによって、花束入り外装具が手で持ち易くなる。筒状体下半部に巻回結束された紐状体3の凹凸が手で持ったときの滑り止めになる。紐状体が手にもつ把手部分を形づくって安定固定できるので、インテリア等の置物とした場合に効を奏する。
請求項2の発明のごとく、筒状体(2)と別体にして、該筒状体よりも小さな筒体(7a)からなる形状安定部材(7)が該筒状体内に挿置され、前記保持具(5)を該形状安定部材に挿着できるようにすると、形状安定部材(7)が該筒状体内に挿置されることによって、ブーケホルダーの保持具の柄部が細くて短くても形状安定部材の大きさ、形状を変えることによって、フラワー用外装具の外観を整えることができる。保持具の柄部が短い場合も、形状安定部材を長くすることで持ち易くなる。 請求項3の発明のごとく、紐状体(3)がきものの帯紐であると、高級感を出す。また、表皮片が西陣織(登録商標)の布地で形成され、且つ前記紐状体が帯紐で形成されると、筒状体に日本の伝統的な息吹が吹き込まれ、格調高いフラワー用外装具となって和装の花嫁衣装に一段と似合うものとなる。さらに、一の前記筒状体の筒内に別体の筒状体を挿通させ重ね着をさせると、重厚感,ボリューム感溢れるフラワー用外装具ができる。
図1〜図3は本発明の外装具の一形態で、図1は複数の花材を束ねた花束を上面開口から筒状体内に挿入し、花束の下部を収納セットした外装具の斜視図、図2は筒状体の表側斜視図、図3は筒状体の裏側斜視図である。
本実施形態は、きものに使用する帯を長手方向の所定長さに切断して一の表皮片20を切り離す。そして、この一の表皮片20を図2,図3のごとく帯幅方向の一端縁と切断した帯幅方向の他端縁と突き合わせ筒状に丸め、さらに裏面側で一端縁と他端縁近くに設けられた縫い代部分201を重ね合わせた後、該部分に縫糸21aによる縫目ライン21を形成する。一の表皮片20を円筒状に丸めた後、縫い代部分201の重ね合わせ部分を縫糸21aで帯幅方向に沿って縫合し、帯幅の長さ全てが縫合され、上側と下側が開口する筒状体2が形成される。帯幅が筒状体2の高さHになり(図2)、筒状体2は筒内径が上下方向に亘って略同径の円筒形になっている。符号20aは筒状体2の表地、符号20a1は表地に設けられた柄を示す。尚、図4のように表地20aと裏地20bとで図2の縫い代部分201を覆い隠すと、見栄えを一層向上させることができる。
その後、花束の下部(主に花材4の軸4aの部分)が収納された筒状体2の下半部を紐状体3で縛っていく。紐状体3で縛ることで、筒状体2に挿着された花束の各花材4の動きが止められ固定する。筒状体2の下半部が紐状体3で結束されることによって手で持ちやすい棒状の把手部分になり、またこの把手部分から筒状体2の上半部がラッパ状に立体的に広がる。花束の上半部が外から直接見えるようにして、筒状体2のラッパ状部分がその下の花束の部位に膨らみを与えて取り囲む。ゴム製紐26が在る部分を目安にして、これより下の円筒部を紐状体3で結束し、図1のような花束入り外装具1が完成する。紐状体3で結束する円筒部の部分が長すぎる場合は、円筒部の下端部分を下面開口23から筒内の中へ折り込み、筒状体2の全体バランスを整えることができる。花束の下半部が外装具1で覆われ、花束の自然美と外装具1の人工美の両者が調和した優美な姿が形づくられる。
花束入りの外装具1はかっての商品に見られない自由性、オリジナリティ豊かな商品になっている。
さらに、筒状体2の本体主部24が織物、特に西陣織(登録商標)等の柄模様の入った織物で形成されると、より一層の高級感を醸し出す。日本独特の素材たる西陣織の表皮片20が縫糸21aにより縫合されて筒状体2に形成されると、日本の伝統的な息吹きが筒状体2に吹き込まれ、花束が挿着された花束入り外装具1は、該外装具1が花束と共に華やかに輝く。外装具1が花を盛り立て、また花束が外装具1を盛り立てる新しい商品が生まれる。花束やブーケを包んで、和装に合う存在感あるものとなり、花嫁衣装にマッチする。和装結婚式に使用できる新たな商品になる。日本の伝統技を生かした伝統文化を発信し、いままで考えられなかった品格,豪華さの表現が可能になる。この花束入り外装具は、例えばパリコレで日本発の服装手回り品に使うことができ、また外国からの要人等を歓迎するのに用いられていた従来の花束に代わるものとして使うことができる。さらに、工芸品などを一緒に使うことによって、その効果を一段と高めることができる。
また筒状体2が一の表皮片20で縫製加工されるので、縫目ライン21が少なく見栄えが良く、また縫製作業が少なくて済む。
図4〜図6はそれぞれ実施形態1と別形態の外装具1で、布地、特に織物からなる複数の表皮片20が縫糸21aにより縫合されて上面開口22の筒状体2に形成されたものである。
図4は、きものや帯などの和装用布地から6枚の表皮片20を裁断し、これら表皮片20が縫糸21aにより縫合されて上面開口22の筒状体2に形成した外装具1である。各表皮片20は略同形で、上方に向かって末広がりに広がる略しゃもじ状体になっている。ここでの各表皮片20は表側だけでなく裏側も利用できるリバーシブル帯で作られる。その先端部分に花弁40に似せた舌片部25を設ける。各表皮片20の側壁同士を突き合わせて縫糸21aで縫い合わせ、縫目ライン21を形成して筒状体2にするが、縫目ライン21は舌片部25の基端で止める。このため、筒状体2の上面開口周縁に花弁状に複数の舌片部25が延設される。舌片部25は花弁状に代え、帯状にすることができる。本参考形態の筒状体2は、図示のごとく各表皮片20の側壁同士を突き合わせて縫糸21aで縫い合わせるため、縫い代201が存在しない。符号28は舌片部25の外周縁に沿うようにして、各表皮片20の表地20aと裏地20bの間に挿置した保形用針金28を示す。該保形容針金を設けることによって、舌片部25を花弁状に保形し、安定して上面開口22を開かせることができる。複数本の花材4が直接寄せ集められてなる花束の下部、又は保持具に複数本の花材4を差し入れて寄せ集められてなる花束の下部且つ該保持具を、上面開口22から筒状体2内に挿入,収納して花束入り外装具1をこしらえる際、一度各舌片部25を曲げ、その形状を整えれば保形用針金28がその形状を保持し、各舌片部25が花弁状に安定して開くことでゴージャスな雰囲気を持続させる。
実施形態1では、筒状体2の下半部を紐状体3で結束して棒状の把手部分にし、またこの把手部分から筒状体2の上半部がラッパ状に広がる外装具1とした。そして、花束の上半部が外から見えるようにして、筒状体2のラッパ状部分がその下の花束の部位に膨らみを与えて取り囲むようにしたが、本参考形態は図7,図8のごとくラッパ状部分に相当する拡径部2b、さらに把手部分に相当する棒状筒部2aを前もって立体作製した外装具1とする。
本外装具1は布地、特に織物からなる複数の表皮片20が縫糸21aにより縫合されて上面開口22の筒状体2に形成するが、保護具5たるブーケホルダーの柄部5aが納まる棒状筒部2aと該棒状筒部2aから上方にラッパ状に延設する拡径部2bを備える。棒状筒部2aと拡径部2bは布地の複数の表皮片20を用いて縫製で作られる。拡径部2bには様々な大きさのブーケに対応できるよう拡径部2bの外周縁から棒状筒部2aに向かって一本の切り込み2b1を設ける。
拡径部2bは図7のごとく棒状筒部2aから上方に向かって漏斗上部のようにラッパ状に広がる。切り込み2b1があるものの、その部分はスリット状に切り込まれていて目立たぬようになっている。棒状筒部2aは漏斗の筒口のようにして、柄部5aが挿入できる内径と長さを有する筒本体2a1とこの筒本体の下端を塞ぐ有底部2a2を備える。符号26は拡径部2bの付け根を周回,配設したゴム製紐で、棒状筒部2aに挿着されたブーケホルダー5の柄部5aを締め付け、保持する。符号27はゴム製紐26を覆う被覆カバーを示す。他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。
このブーケに係るブーケホルダー5の柄部5aを、外装具1の拡径部2bの上面開口22から棒状筒部2aに挿入する。ブーケの花束の下部且つブーケホルダー5たる保持具を、図8のごとく上面開口22から挿入し筒状体2内に収納することで、ブーケの花束入り外装具が完成する。
実施形態1では、布地、特に織物からなる一の表皮片20が縫糸21aにより縫合されて上面開口22の筒状体2に形成され、更に筒状体2の所定高さの位置で、筒内径に沿ってゴム製紐26を環状に配設し、該ゴム製紐26がその部分の筒状体2の筒径を絞る筒状体2を形成したが、本実施形態は図9のごとく柄が違う二種類(又は複数)の薄手の和装布地からなる筒状体2を具備する外装具1とする。二種類の筒状体2は、図10のごとく一の筒状体2の筒内に他の筒状体2を挿通させ重ね着させる。この重ね着によって前記外装具1では表現できなかった深みある新たな外装具1が出来る。さらに筒状体2と別体にして、重ね着した両筒状体2を結束できる紐状体3を具備する。二種類の筒状体2を重ね着させた後、花束や花を生けたブーケ等の下部を収納した筒状体2の外面下部を紐状体3で巻くことができる。尚、図9,図10の筒状体2は縫い代201を設けて縫目ライン21をつくるが、参考形態2のごとく、各表皮片20の側壁同士を突き合わせて縫糸21aで縫い合わせ、縫目ライン21を形成することで、縫い代201をなくすことができる。他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。
本参考形態は図11〜図13のごとく、筒状体2と、これと別体にして、布地、特に織物からなる細長帯状の加飾片6をさらに具備し、該加飾片6の基端部が筒状体2内に挿入、配設されるか、筒状体2の外周面に配されて紐状体3で結束されるようにした外装具1である。加飾片6は、その基端部が筒状体2内に挿着されて内用飾り片6cとなり、また筒状体2の外周面に固定されて外用飾り片6aになる。筒状体2に布地、織物からなる一又は複数の帯状にした加飾片6が付加される。加飾片6は所定大きさの2枚に裁断した布地片を重ね合わせ、その周囲を縫糸21aにより縫合して形成したものである。加飾片6はリバーシブルになっている。
図11,図12の外装具1は、図5の筒状体2を少し縦長に伸ばした形状の筒状体2と、縦長台形の加飾片6を複数用意して作ったものである。図12は外用飾り片6a,6bに模様を付け、分かり易く表示する。図5と同一符号は同一又は相当部分を示す。図11では紐状体3の図示を省略する。外用飾り片6a,6bは、その一部を筒状体2外に出しつつ、該外用飾り片の基端部を上面開口22から挿入し前記筒状体2内に収納,保持させる。また、内用飾り片6cは、その一部を筒状体2外に出しつつ、該内用飾り片の基端部を筒状体2の外周面に配設する。しかる後、この外周面に配された加飾片6の基端部を含めて筒状体2の外面下部を図12のごとく紐状体3で巻く。すると、このままでも気品,豪華な雰囲気を味わえる外装具1の置物ができる。勿論、加飾片6と共に、複数本の花材4が直接寄せ集められてなる花束の下部、又は保持具に複数本の花材4を差し入れて寄せ集められてなる花束の下部且つ該保持具を、前記上面開口22から前記筒状体2内に挿入,収納し、花束入り外装具1とすることができる。尚、図示を省略するが、加飾片6の先端部分の外周縁に沿って、図4の保形用針金28と同様に該加飾片6内に針金を挿置すると、加飾片6の形状保持に役立ち、より好ましくなる。
本参考形態は図14〜図17のごとくで、図15が外装具1の構成部品の分解斜視図で、図14は図15と同タイプの外装具を使って置物を完成させた斜視図、図16,図17は花束入り外装具1にした斜視図である。
本参考形態の外装具1は、例えば図15のごとく参考形態2,実施形態4でみられるようなリバーシブルの筒状体2B(2)と、実施形態4でみられるような薄手の和装布地からなる筒状体2A1,2A2(2A)と、参考形態5で用いた加飾片6と、紐状体3とを備えるセット商品にしたものである。図中、参考形態2,実施形態4,参考形態5と同一符号は同一又は相当部分を示す。これらのいくつかを組み合わせることで、様々な外装具1や花束入り外装具1を作成できる。
図14は図13のリバーシブルの筒状体2Bと同形状品に、図9の薄手の和装布地からなる筒状体2Aを外から重ね着させ、さらに図12,図13にある加飾片6が、先端部分を外に出しつつ、その基端部を筒状体2B内に挿入、配設されるか、筒状体2Bの外周面に配して紐状体3で結束するようにした外装具1とする。一部の加飾片6は重ね着された両筒状体2A,2Bの間に基端部が挿着されて、先端部分がダラリとたれたダラリ帯状体61になる。
本実施形態は図18〜図23のごとくで、実施形態1,4、及び参考形態2,5,6の外装具1に、さらに筒状体2よりも小さな筒体7a又は有底筒体7bからなる剛性の形状安定部材7が該筒状体内に挿置され、保持具5を該形状安定部材に挿着できるようにした外装具である。本外装具1は筒状体2と紐状体3と保持具としてのブーケホルダー5と形状安定部材7と装飾布8とストッパ9とを備える。
装飾布用ストッパ91は弾性を有する輪ゴムからなる。ブーケホルダー5の篭体5dを取囲むようにして柄部5aを装飾布8で包み込んだ後、その柄部5aを包み込んだ装飾布8の部分を輪ゴム91で止着する。この輪ゴム91を弾性変形させるようにして、図22のごとく装飾布8付き柄部5aの部分が筒状体2内に既に挿置された前記形状安定部材7に挿着される。
保持具としてのブーケホルダー5は図8,図25,図26で示したものと同様のものであり、また筒状体2と紐状体3は実施形態1,4や参考形態2,5,6で示したものと同様であり、その説明を省く。実施形態1,4や参考形態2,5,6と同一符号は同一又は相当部分を示す。
一方、ブーケホルダー5に複数本の花材4を差し入れて寄せ集められてなるブーケを作る。ブーケホルダー5の花材保持ブロック5bに種々の花材4の軸4aを差し込んで、図26ごとくのブーケができる。続いて、ブーケホルダー5の篭体5dを取囲むようにして柄部5aを装飾布8で包み込んだ後、その柄部5aを包み込んだ装飾布8の部分を輪ゴム91で止着する。
その後、輪ゴム91を弾性変形させるようにして、上記筒状体内に挿置された形状安定部材7の上開口部分72から装飾布8付き柄部5aを該形状安定部材7へ挿着することで、ブーケの花束入り外装具1が完成する(図21,22)。尚、図21,図22は花材4の図示を省略する。ブーケの下半部が外装具1で覆われ、花材4の上部が筒状体2外へ出るようになって、花束の自然美と外装具1の人工美の両者が調和した優美な姿が形づくられる。
また、ブーケホルダーの柄部5aはプラスチック製なので、これを筒状体2で直接収納するよりも、形状安定部材7にブーケホルダーの柄部5aを挿着する方がブーケホルダー5を安定固定させることができる。図22のごとくストッパ91,92が設けられると、ブーケホルダー5を一層安定固定させることができる。
また、例えば図20のように、筒状体2内に形状安定部材7を挿置し、紐状体3で筒状体2の下半部を巻回結束すれば、種々のブーケを製作後、それぞれのブーケについて簡単に組み替え装着でき便利になる。該形状安定部材7の上開口部分72から取り付けようとするブーケの柄部5aを形状安定部材7に装着すると、そのブーケの花束入り外装具1が完成する。
さらに、形状安定部材7が筒状体2内に挿置された形状は、美的外観を備えた立体的形状になるので、そのままでも飾っておくことができる。形が綺麗になるので、商品の良さを需要者,消費者に伝えやすくなる。そして、形状安定部材7は筒体7a又は有底筒体7bからなるので、必要に応じて、花束のまとまったものや花材4を1本ずつその上開口部分72から差し込むことができ便利になる。花材4が造花の場合に特に有用となる。
また、形状安定部材用ストッパ92が設けられているので、筒状体2内に挿置された形状安定部材7のズレ防止に役立つ。形状安定部材7が有底筒体7bからなると、中に水をいれて上開口部分72を上にすることで、花入れの役割を担えるようになる。有底筒内に吸水スポンジを配設すると、アレンジフラワー感覚で花を差すことができる。図23(ロ)のようなガラス瓶の形状安定部材7を用い、筒状体2を被着させることによって、壷形花瓶に花を生けるのと同様な作業が可能になる。
2,2A,2A1,2A2,2B,2B 筒状体
20 表皮片
21a 縫糸
22 上面開口
23 下面開口
25 舌片部
26 ゴム製紐
3 紐状体
5 ブーケホルダー(保持具)
6 加飾片
6a,6b,6c 飾り片(加飾片)
7 形状安定部材
7a 筒体
7b 有底筒体
Claims (3)
- 柄模様の入った西陣織(登録商標)の布地からなる帯を長手方向の所定長さに切断し、切り離された一の表皮片(20)が筒状に丸められ、且つ縫糸(21a)により帯幅の長さ全てが縫合されて、筒内径が上下方向に亘って略同径の円筒形になり、上側と下側が開口する筒状体(2)に形成されると共に、該筒状体(2)の中間位置よりも上方位置で筒内径に沿ってゴム製紐(26)が環状に配設され、該ゴム製紐(26)がその部分の筒状体(2)の筒径を絞り、且つ該ゴム製紐(26)を伸ばし筒口を広げて、複数本の花材(4)が直接寄せ集められてなる花束の下部を、又は保持具(5)に複数本の花材(4)を差し入れて寄せ集められてなる花束の下部且つ該保持具を、前記筒状体(2)内に収納する一方、花材(4)の上部を筒状体(2)外へ出すようにして、前記ゴム製紐(26)の弾性復元で保持し、さらに筒状体(2)と別体の紐状体(3)で該筒状体の外面下部を縛ることを特徴とするフラワー用外装具。
- 前記筒状体(2)と別体にして、該筒状体よりも小さな円筒の筒体(7a)からなる剛性の形状安定部材(7)が該筒状体内に挿置され、前記保持具(5)を該形状安定部材に挿着できるようにした請求項1記載のフラワー用外装具。
- 前記紐状体(3)がきものの帯紐である請求項1又は2に記載のフラワー用外装具。
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