なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。
(0) 遊技球の打ち込まれる遊技領域が前面側に形成され、かつ、前記遊技領域の所定箇所に複数個の入賞口が配設された遊技盤を備えた遊技機において、
前記遊技盤の裏面側に取り付けられ、前記入賞口を通って前記遊技盤の裏面側に導かれた遊技球を案内して集めて排出するための集合板と、
前記集合板とは別部品で構成されたユニットであって当該集合板での遊技盤と対向する側とは反対側たる裏面側に取り付けられる機構ユニットと、
前記集合板の裏面側で、かつ、当該集合板を裏面視した状態で前記機構ユニットと重ならない位置に配設される基板ユニットと、
を備え、
前記機構ユニットは、前記遊技盤での特定の入賞口に入賞した遊技球の重みを利用して他の入賞口を開放するように構成されたリンク機構手段をユニット化したものである
ことを特徴とする遊技機。
前記(0)に記載の発明によれば、遊技機の遊技盤の前面側には、遊技球の打ち込まれる遊技領域が形成されており、かつ、遊技領域の所定箇所に複数個の入賞口が配設されている。この遊技盤の裏面側には、さらに集合板が取り付けられている。この集合板は、入賞口を通って遊技盤の裏面側に導かれた遊技球を案内して集めて排出するためのものである。さらに、この集合板での遊技盤と対向する側とは反対側たる裏面側には、当該集合板とは別部品で構成されたユニットである機構ユニットが取り付けられている。この機構ユニットは、遊技盤での特定の入賞口に入賞した遊技球の重みを利用して他の入賞口を開放するように構成されたリンク機構手段をユニット化したものである。さらに、集合板の裏面側で、かつ、当該集合板を裏面視した状態で機構ユニットと重ならない位置に、基板ユニットが配設されている。
したがって、ユニット化した機構ユニットを集合板の裏面側に取り付けるだけでよいので、従来のような集合板の裏面側にリンク機構部品を個別に取り付けていき連動機構を構築するという煩雑な組み付け作業を不要にでき、機構ユニット(例えば連動機構)の取り付け作業を容易にできる。また、機構ユニットの取り付け作業が容易であることから、基板ユニット(露出した基板単体であってもよい)を遊技盤裏面側に取り付ける前に、機構ユニットを遊技盤裏面側に付けなければならないという組立順番(生産工程)が制約されることもないし、仮に、ホール設置後に機構ユニットの交換作業が必要となった場合でも、機構ユニットを集合板の裏面側に取り付けるだけでよく、当該交換作業を容易に行うことができる。
また、基板ユニットは、集合板の裏面側で、かつ、機構ユニットと重ならない位置に配設されているので、遊技盤の裏面突出量を小さくできる。また、機構ユニットや基板ユニットを区分け配設しているので、ユニット毎に区分けされた簡易な取付構造とすることができる。
(1) 前記(0)に記載の遊技機において、
前記機構ユニットは、前記集合板の裏面側で、当該集合板を裏面視した状態で互いに重ならない位置で、かつ、前記基板ユニットと重ならない位置に、複数個配設されていることを特徴とする遊技機。
前記(1)に記載の発明によれば、機構ユニットは、前記集合板の裏面側で、当該集合板を裏面視した状態で互いに重ならない位置で、かつ、前記基板ユニットと重ならない位置に、複数個配設されている。したがって、ユニット化した各機構ユニットを集合板の裏面側に取り付けるだけでよいので、複数個の機構ユニットを集合板の裏面側に容易に取り付けることができる。
(2) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)に記載の遊技機において、
前記機構ユニットは、前記リンク機構手段をケース部材内に収めるようにユニット化したものである
ことを特徴とする遊技機。
前記(2)に記載の発明によれば、機構ユニットは、リンク機構手段をケース部材内に収めるようにユニット化したものである。つまり、可動なリンク機構手段がケース部材内に収容されているので、遊技盤の裏面側の配線がリンク機構手段などに接触することを低減できる。また、遊技機をホールの島設備に設置した後に、ホール側の電源配線や信号配線などが遊技盤に裏面側に位置することもあるが、それらの配線がケース部材内のリンク機構手段に接触することも防止できる。その結果、リンク機構手段に配線等が接触することによる作動不具合を低減できる。
(3) 前記(2)に記載の遊技機において、
前記ケース部材は、
前記集合板側の所定箇所を遊技球が取込可能に開口形成した取込孔と、
前記取込孔の鉛直下方で、前記集合板側の所定箇所を遊技球が排出可能に開口形成した排出口と、
前記取込孔と前記排出口とを連通して上から下方向に遊技球が流下する中央案内通路と、
を備え、
前記リンク機構手段は、
先端側が前記中央案内通路の左右両側から当該通路内に延出されて、少なくとも前記先端側が上下に可動する複数のレバー部材と、
遊技球の接触により下方に位置した前記レバー部材の先端側を当該遊技球の接触解除後にそれよりも上方の位置に戻す復帰手段と、
を備え、
かつ、前記レバー部材の前記先端側の下方移動に伴って前記入賞口を開放させるものである
ことを特徴とする遊技機。
前記(3)に記載の発明によれば、ケース部材での集合板側の所定箇所に開口形成された取込孔に、遊技球が取り込まれると、中央案内通路内を上から下方向に遊技球が流下することになるが、この中央案内通路内を流下する遊技球はレバー部材の先端側を押し下げて流下していき、このレバー部材の先端側の押し下げに伴って入賞口が開放され、ケース部材での集合板側の所定箇所に開口形成された排出口から排出される。したがって、遊技盤での特定の入賞口に入賞した遊技球の重みを利用して他の入賞口を開放する機構ユニットを好適に実現できるのみならず、リンク機構手段をケース部材で覆った機構ユニットとすることで、遊技盤やホール側の配線等がリンク機構手段に接触することによる作動不具合を低減できる。また、機構ユニット単位でリンク機構手段の作動性を確保でき、従来のような遊技盤の裏面側にリンク機構部品を個別に取り付けていき連動機構を構築する場合に比べて、作動性を向上させることができる。
(4) 前記(3)に記載の遊技機において、
前記複数のレバー部材は、その各先端側が、前記中央案内通路の遊技球流下方向に順番に、かつ、当該中央案内通路の左右両側に交互に位置するようにそれぞれ配置され、
前記中央案内通路は、前記レバー部材の可動最下位置で、かつ、左右両側のうちでそのレバー部材の位置しない側の壁面を遊技球逃がしのために前記集合板を裏面視した状態で外側に円弧状に突出させた円弧状突出部を、当該中央案内通路の左右両側に交互に備え、
前記下側のレバー部材は、当該下側のレバー部材の可動最上位置が前記上側のレバー部材のための円弧状突出部に位置するように配置されている
ことを特徴とする遊技機。
前記(4)に記載の発明によれば、複数のレバー部材は、その各先端側が、中央案内通路の遊技球流下方向に順番に、かつ、中央案内通路の左右両側に交互に位置するようにそれぞれ配置されている。また、中央案内通路は、レバー部材の可動最下位置で、かつ、左右両側のうちでそのレバー部材の位置しない側の壁面を遊技球逃がしのために集合板を裏面視した状態で外側に円弧状に突出させた円弧状突出部を、中央案内通路の左右両側に交互に備えている。さらに、下側のレバー部材は、その可動最上位置が上側のレバー部材のための円弧状突出部に位置するように配置されている。したがって、中央案内通路における上側のレバー部材とそのすぐ下側のレバー部材との間の通路を短くでき、短時間で複数のリンク機構手段を作動でき、複数個の入賞口を同時に開放させることができる。つまり、中央案内通路を流下する遊技球は、上側のレバー部材の先端側を押し下げて円弧状突出部に逃げるやいなや、この円弧状突出部に設けられた下側のレバー部材の先端側を押し下げて円弧状突出部に逃げていくことから、上側のレバー部材に関係する入賞口と、下側のレバー部材に関係する入賞口とをほとんど同時に開放させることができるし、省スペース化を図ることもできる。
(5) 前記(4)に記載の遊技機において、
前記中央案内通路は、前記レバー部材が可動最下位置となった状態でその先端側を止める止め部を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(5)に記載の発明によれば、中央案内通路の止め部は、レバー部材が可動最下位置となった状態でその先端側を止めるので、当該レバー部材に関係する入賞口に対して必要以上の力で開放させることを防止できる。
(6) 前記(5)に記載の遊技機において、
前記止め部は、前記レバー部材の方に折り曲げた折り曲げ部を備え、
前記折り曲げ部で前記レバー部材の先端側を面支持する
ことを特徴とする遊技機。
前記(6)に記載の発明によれば、止め部は、レバー部材の方に折り曲げた折り曲げ部を備えている。この折り曲げ部はレバー部材の先端側を面支持する。したがって、レバー部材の先端側が止め部に当たる衝撃を折り曲げ部で面吸収することができ、レバー部材および中央案内通路の損傷を低減することができる。
(7) 前記(4)から(6)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記レバー部材の先端側は、流下してきた遊技球が接触する幅広受け部を備えていることを特徴とする遊技機。
前記(7)に記載の発明によれば、レバー部材の先端側は、中央案内通路を流下してきた遊技球が接触する幅広受け部を備えているので、遊技球が確実に接触して当該レバー部材を押し下げることができ、入賞口の開放を確実に行うことができる。
(8) 前記(2)から(7)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記ケース部材は、透明あるいは半透明の部材で形成されていることを特徴とする遊技機。
前記(8)に記載の発明によれば、ケース部材は、透明あるいは半透明の部材で形成されているので、機構ユニットのリンク機構手段のレバー部材や中央案内通路内の様子を外部から目視確認することができる。
(9) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(8)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機。
前記(9)に記載の遊技機によれば、機構ユニット(例えば連動機構)の取り付け作業を容易にできるパチンコ機を提供できる。なお、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて遊技用媒体としての球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞手段(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
(10) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(15)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機。
前記(10)に記載の遊技機によれば、機構ユニット(例えば連動機構)の取り付け作業を容易にできる、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものを提供できる。なお、この融合させたものの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する識別情報変動表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技用媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の各種の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
実施例1のパチンコ機を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。図2は、第2入賞口42が閉状態時の遊技盤30の正面図である。
図1に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成し遊技場(ホール)の遊技島に固定される外枠11と、この外枠11の一側部(例えば正面視での左側部)を開閉軸J1として外枠11に対して開閉可能に支持された内枠12と、この内枠12の一側部(例えば正面視での左側部)を開閉軸J1として内枠12に対して開閉自在に取り付けられる前面枠セット14とを備えている。
外枠11は、木製の板材により全体として正面視で矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。本実施の形態では、例えば、外枠11の上下方向の外寸は809mm(内寸771mm)、左右方向の外寸は518mm(内寸480mm)となっている。なお、外枠11は樹脂やアルミニウム等の軽金属などにより構成されていてもよい。
図1に示すように、内枠12は、大別すると、その外形を形成する主要部材としての樹脂ベース(図示省略)と、この樹脂ベースの前面側で片開き自在な前面枠セット14と、樹脂ベース(図示省略)に取り付けられる遊技盤30(図2参照)とを備えている。
具体的には、樹脂ベース(図示省略)は、正面視で、その外形が略矩形状で、かつ、その略中央箇所を開口中心とする開口部(後述する遊技領域30a(図2参照)と同等の大きさの開口)が形成された板状部材としている。
前面枠セット14は、正面視左側で上下方向の開閉軸J1を軸心にして当該内枠12に対して開閉自在に取り付けられている。言い換えれば、前面枠セット14は、樹脂ベース(図示省略)に対して開閉自在となっている。
遊技盤30(図2参照)は、その遊技領域30aを樹脂ベース(図示省略)の開口部に位置させるようにして当該樹脂ベースに着脱自在に取り付けられる。
ここで、もう少し詳細に前面枠セット14について説明する。
前面枠セット14は、図1に示すように、内枠12に対して開閉可能に取り付けられており、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸J1を軸心にして前方側に開放できるようになっている。
前面枠セット14は、図1に示すように、その前面視すると、最下部に位置する下皿ユニット13と、この下皿ユニット13の上側に位置する上皿ユニット21と、この上皿ユニット21の上側に位置するガラス枠部23とを備えている。
下皿ユニット13は、図1に示すように、前面枠セット14の最下部箇所に位置するように、ネジ等の締結具により固定されている。この下皿ユニット13は、その前面側に、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18とを備えている。球受皿としての下皿15は、下皿ユニット13のほぼ中央部に設けられており、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能になっている。球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜く(排出する)ためのものであり、この球抜きレバー17を図1で左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所が開口され、下皿15内に貯留された遊技球を下皿15の底面の開口部分を通して下方向外部に抜くことができる。遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出して配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、遊技球発射装置38によって遊技球が後述する遊技盤30の方へ打ち込まれるようになっている。遊技球発射装置38は、例えば、遊技球発射ハンドル18と発射装置38などで構成されている。音出力部24は、前面枠セット14の正面視で上部の左右2箇所で、その前面枠セット14の内部あるいは背面箇所に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。
上皿ユニット21は、図1に示すように、前面枠セット14の下部箇所(前述の下皿15の上方位置)に位置するように、ネジ等の締結具により固定されており、遊技球の受皿としての上皿19を備えている。ここで、上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置38の方へ導出するための球受皿である。
ガラス枠部23は、図1に示すように、上皿ユニット21の上側に形成された窓部101と、この窓部101の周囲に設けられた各種の電飾部とを備えている。
つまり、前面枠セット14には、図1に示すように、前述した上皿ユニット21の上側に、遊技盤30の遊技領域30a(図2参照)のほとんどを外部から視認することができるよう略縦長楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、窓部101は、略縦長楕円形状で中央が空洞となっており、その空洞部分を略縦長楕円形状等のガラス板137で覆うように、図示省略のガラスユニットが前面枠セット14の裏面側に取り付けられたものである。図示省略のガラスユニットは、二枚のガラス板137を前後方向に近設させて並べた二重ガラス構造としている。なお、窓部101の前記略中央部が直線状になるようにし、ガラス板137もその形状に合わせるようにしてもよい。また、ガラス板137は、ガラスに限定されず、所定の強度がある透明板であればその材質などは問わない。
加えて、前面枠セット14は、図1に示すように、その前面側で窓部101の周囲(例えば、上箇所、左箇所、右箇所など)に各種の電飾部を備えている。これらの電飾部は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁でその左箇所及び右箇所には、LED等を内蔵した左側電飾部及び右側電飾部がそれぞれに設けられ、窓部101の周縁でその上箇所(パチンコ機10の最上部)には、同じくLED等を内蔵した上側電飾部が設けられている。
本パチンコ機10では、左側電飾部、右側電飾部および上側電飾部は、大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり中であることを報知する。その他、本パチンコ機10のコーナー部には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と、所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とが備えられている。また、窓部101の周縁で右斜め下箇所には、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂からなる小窓107が設けられている。この小窓107の所定箇所を平面状としているので、遊技盤30の右下隅部に貼り付けられた証紙などを、小窓107の当該平面状箇所から機械で好適に読み取ることができる。
また、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と返却ボタン122とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード(例えばプリペイドカード)等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、貸球操作部120にさらに度数表示部(図示省略)を設けるようにしてもよい。この度数表示部(図示省略)は、カード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
遊技盤30は、図2に示すように、正面視で四角形状の合板よりなり、その周縁部が内枠12の樹脂ベース(図示省略)の裏側に当接した状態で取着されており、この遊技盤30の前面側の略中央部分たる遊技領域30aが樹脂ベースの略楕円形状の図1に示した窓部101(ガラス板137)を通じて内枠12の前面側から視認可能な状態となっている。
次に、図2を用いて遊技盤30の構成を説明する。遊技盤30は、図2に示すように、特別入賞口31と、2個の始動口32と、10個の入賞口33とを備えている。これらの特別入賞口31と始動口32と入賞口33とは、遊技盤30における、ルータ加工によって形成された各貫通穴にそれぞれに配設され、遊技盤30前面側からネジ等により取り付けられている。
これらの特別入賞口31、始動口32および入賞口33に遊技球が入球し、当該入球が後述する検出スイッチ34(入賞口スイッチ)でそれぞれ検出され、この検出スイッチ34の出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出される。
また、入賞口33(役物)は、後述するように、上側の第1入賞口41と下側の第2入賞口42(例えば、チューリップ)とを備えている。
第2入賞口42は、開閉自在な羽根43を備え、当該羽根43が開放されて遊技球の入球が可能な開状態と、羽根43が閉じて遊技球の入球不可な閉状態とに変移可能な入賞口であり、開状態時に遊技球が入球すると閉状態となるものである。
また、第1入賞口41は、遊技球が入球すると、第2入賞口42の閉状態の羽根43を開状態とするものである。なお、第2入賞口42の羽根43が開状態となっているときに、第1入賞口41に遊技球が入球しても第2入賞口42の開状態は維持されるようになっている。
その他に、図2に示すように、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って遊技盤30の裏面側へ案内され図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車37等の各種部材(役物)が配設されている。
また、遊技盤30には、図2に示すように、遊技球発射装置38(図1参照)から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するための複数本のレール51,52が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は複数本のレール51,52の後述する球案内通路49を通じて所定の遊技領域30aに案内されるようになっている。複数本のレール51,52は長尺状をなすステンレス製の金属帯状部材であり、内外二重に遊技盤30に取り付けられている。内レール51は、遊技盤30での左上から右下の部分を除いて略円環状に形成されている。外レール52は、遊技盤30での右上から左下の部分にかけて設けられており、その一部(主に左側部)が内レール51に向かい合うようにして形成されている。かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51,52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路49が形成されている。なお、球案内通路49は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール51の先端部分(図2の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール51及び外レール52間の球案内通路49から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路49内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。また、外レール52における、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図2の右上部:外レール52の先端部に相当する部位)には、返しゴム54が設けられている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返されるようになっている。外レール52は、長尺状をなすステンレス製の金属帯としているので、遊技球の飛翔をより滑らかなものとする、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくすることができる。
なお、遊技盤30の右下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図2のS1)やプレートを貼着するためのスペースとなっている。遊技盤30の右下隅部に、証紙等のシール(図2のS1)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
次に、遊技盤30の遊技領域30aについて説明する。遊技領域30aは、図2に示すように、内レール51と外レール52との内周部(内外レール)により略縦長円形状に区画形成されており、特に本実施の形態では、遊技盤30の盤面上に区画される当該遊技領域30aが従来よりもはるかに大きく構成されている。本実施の形態では、外レール52の最上部地点から遊技盤30下部までの間の距離は445mm(従来品よりも58mm長い)、外レール52の極左位置から内レール51の極右位置までの間の距離は435mm(従来品よりも50mm長い)となっている。また、内レール51の極左位置から内レール51の極右位置までの間の距離は418mmとなっている。
本実施の形態では、遊技領域30aを、パチンコ機10の正面から見て、内レール51及び外レール52によって囲まれる領域のうち、内外レール51,52の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。従って、遊技領域30aと言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域30aの向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域30aの向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領域30aの下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域30aの上側限界位置は外レール52によって特定される。
従って、本実施の形態では、遊技領域30aの幅(左右方向の最大幅)は、418mmであり、遊技領域30aの高さ(上下方向の最大幅)は、445mmである。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置38には、前面枠セット14側の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。
次に、遊技盤30の背面の構成について、図3〜図12も用いて説明する。
図3は、図2に示した状態の遊技盤30の裏面図である。図4は、遊技盤30の裏面側での各ユニットの分解斜視図である。図5は、機構ユニット90の分解斜視図である。図6は、基板ユニットを取り外した状態の遊技盤30の裏面側を示す図である。図7は、第2入賞口42が開状態時の遊技盤30の正面図である。図8は、図7に示した状態の遊技盤30の裏面図である。図9は、基板ユニットを取り外した状態で第1入賞口41に入球した場合の遊技盤30の裏面側を示す図である。図10は、基板ユニットを取り外した状態の遊技盤30の裏面側を示す図であって、第1入賞口41に入球した遊技球で最初のレバー部材150が押し下げられている様子を示す図である。図11は、基板ユニットを取り外した状態の遊技盤30の裏面側を示す図であって、第1入賞口41に入球した遊技球で次のレバー部材150が押し下げられている様子を示す図である。図12は、基板ユニットを取り外した状態の遊技盤30の裏面側を示す図であって、第1入賞口41に入球した遊技球によって各レバー部材150が押し下げられる様子を示す図である。
図3,図4に示すように、遊技盤30は、その裏面側(背面)に集合板60が取り付けられており、この集合板60の裏面側(つまり、集合板60での遊技盤30と対向する面と反対側の面)の所定箇所には、各種の基板ユニット(後述する制御基板ユニット70や中継基板ユニット80)や機構ユニット90が集合板60の縦方向に並べて配置されている。
集合板60は、図4に示すように、遊技盤30の裏面側に取り付けられている。また、集合板60は、図6,図9に示すように、入賞口33を通って遊技盤30の裏面側に導かれた遊技球を案内して集めて排出するためのものであり、遊技盤30の裏面側に導かれた遊技球が入力されて集合板60の下方に集めるための複数個の案内通路61が形成されている。また、集合板60は、例えば、透明な樹脂成形部品としており、案内通路61を外部から目視確認できるし、遊技盤30と集合板60との間に不正基板や不正物が仕込まれたとしてもそれを外部から目視確認できる。
基板ユニットは、図3,図4に示すように、集合板60の裏面側で、かつ、当該集合板60を裏面視した状態で機構ユニット90と重ならない位置に配設されている。具体的には、この基板ユニットは、遊技盤30の裏面視上部に配置された制御基板ユニット70と、遊技盤30の裏面視中央部に配置された中継基板ユニット80とが挙げられ、この制御基板ユニット70と中継基板ユニット80とは、集合板60の裏面側で、かつ、当該集合板60を裏面視した状態で機構ユニット90に重ならない位置に配設されている。
遊技盤30の裏面視上部の制御基板ユニット70は、図3,図4に示すように、制御基板(図示省略)と、この制御基板(図示省略)を被包する樹脂製の保護ケース71とを備えている。この保護ケース71は、例えば、透明な樹脂成形部品としている。
また、遊技盤30の裏面視中央部に配置された中継基板ユニット80は、図3,図4に示すように、中継基板からなるものであり、集合板60にネジ止めして固定されるようになっている。なお、この中継基板ユニット80は、中継基板の全体を覆うケースを備えたものとしてもよい。
なお、図3,図4に示すように、遊技盤30の裏面視下部に配置された機構ユニット90を覆うように、左端を開閉軸として左方向(横方向)に片開き自在な取付台85が設けられている。この取付台85には、前述の制御基板ユニット70とは別の制御基板ボックス86が取り付けられる。
続いて、機構ユニット90の構成などについて詳細に説明する。
機構ユニット90は、図4に示すように、集合板60とは別部品で構成されたユニットであって、当該集合板60での遊技盤30と対向する側とは反対側たる裏面側に取り付けられている。もう少し詳細に説明すると、機構ユニット90は、図4に示すように、集合板60の裏面側で、当該集合板60を裏面視した状態で互いに重ならない位置で、かつ、基板ユニット(制御基板ユニット70や中継基板ユニット80)と重ならない位置に、複数個(本実施例では2個)配設されている。
機構ユニット90は、図5に示すように、遊技盤30での始動口32に入賞した遊技球の重みを利用して入賞口33を開放するように構成されたリンク機構部130をユニット化したものである。具体的には、機構ユニット90は、図5に示すように、リンク機構部130をケース部材140内に収めるようにユニット化したものである。
ケース部材140は、図5に示すように、取込孔141と排出口142と中央案内通路143とを備えたケース(容器)である。また、ケース部材140は、透明部材で形成されている(例えば、透明樹脂成形品としている)ので、ケース内を外部から目視確認できる。なお、本実施例では、ケース部材140は、透明部材で形成しているが、半透明部材で形成してもよい。
具体的には、ケース部材140は、図5に示すように、下ケース部140aと上ケース部140bとを備えている。取込孔141は、ケース部材140での集合板60側の所定箇所、つまり、下ケース部140aの集合板60側で上部箇所を、遊技球が取込可能に開口形成したものである。
排出口142は、取込孔141の鉛直下方で、ケース部材140での集合板60側の所定箇所、つまり、下ケース部140aの集合板60側で下部箇所を、遊技球が排出可能に開口形成したものである。
中央案内通路143は、図5に示すように、取込孔141と排出口142とを連通して上から下方向に遊技球が流下するように形成された通路である。具体的には、中央案内通路143は、図5に示すように、下ケース部140aの略中央で縦方向に形成された遊技球を通すための通路部と、上ケース部140bの略中央で縦方向に形成された遊技球を通すための通路部と、を合わせることで形成された通路としている。
機構ユニット90のリンク機構部130は、先端側150aが中央案内通路143の左右両側から当該通路内に延出されて、少なくとも先端側150aが上下に可動する複数(本実施例では2個)のレバー部材150と、遊技球の接触により下方に位置したレバー部材150の先端側150aを当該遊技球の接触解除後にそれよりも上方の位置に戻す各復帰機構170と、を備え、かつ、レバー部材150の先端側150aの下方移動に伴って第1入賞口41を開放させるものである。
図9に示すように、レバー部材150の先端側150aが遊技球によって押し下げられる(下方移動する)と、レバー部材150の他端側が第2入賞口42の裏面側の突出棒49を押し下げることになる。この第2入賞口42の裏面側の突出棒49が押し下げられることに伴って、この第2入賞口42の羽根43が開かれるようになっている。なお、入賞口33の構成については後に詳述することとする。
機構ユニット90は、図5に示すように、左右1個ずつレバー部材150を備えたユニットである。両レバー部材150は、図5,図6に示すように、後述する第1リンク151と第3リンク153との形状が若干相違するものであるが、両方とも本質的機能は同じであるため、図5での紙面右側のレバー部材150の構造について以下に説明する。
レバー部材150は、図5に示すように、下ケース部140aに所定角度範囲で回動自在に軸支される第1リンク151と、この第1リンク151に連結され、かつ、下ケース部140aに所定角度範囲で回動自在に軸支される第2リンク152と、第1リンク151に連結され、かつ、下ケース部140aに所定角度範囲で回動自在に軸支される第3リンク153とを備えている。
第1リンク151は、図5に示すように、下ケース部140aの軸部が挿入されるジョイント部151aと、このジョイント部151aから外側で開動軸に直交する方向に延出された第1アーム151bと、ジョイント部151aから外側で開動軸に直交する方向に延出され、かつ、第1アーム151bに対して鋭角な位置関係の第2アーム151cと、ジョイント部151aから外側で開動軸に直交する方向に延出され、かつ、第1アーム151bに対して鈍角な位置関係の第3アーム151dとを備えている。
第1リンク151の第1アーム151bは、図5に示すように、その先端側150aに、流下してきた遊技球が接触する幅広受け部155を備えている。この幅広受け部155は、第1アーム151bの幅よりも広く、かつ、中央案内通路143の通路空間よりも小さい大きさとなっている。また、第1リンク151の第2アーム151cは、その先端側に、第2リンク152と連結するための長孔151eが形成されている。また、第1リンク151の第3アーム151dは、その先端側に、第3リンク153と連結するための長孔151eが形成されている。
また、第2リンク152は、図5に示すように、下ケース部140aの軸部が挿入されるジョイント部152aと、このジョイント部152aから外側で開動軸に直交する方向に延出された、第1リンク151の第2アーム151cに連結させるための連結アーム152bと、ジョイント部152aから外側で開動軸に直交する方向に延出され、かつ、図2での上段側で左端から2番目の入賞口33の第2入賞口42の裏面側の突出棒49が押し下げるための作用アーム152cと、ジョイント部152aから外側で開動軸に直交する方向に延出され、かつ、作用アーム152cの押し下げを復帰させるための錘用アーム152dとを備えている。
つまり、第1リンク151の第2アーム151cの先端側に設けられた長孔151eに、第2リンク152の連結アーム152bの先端側の突起部が挿入されることで、第1リンク151と第2リンク152とが連結されるようになっている。
遊技球の重みで第1リンク151の第1アーム151bが一旦押し下げられたことに伴って第2リンク152の作用アーム152cも押し下げられた状態となるが、錘用アーム152dには、その先端側に筒状の錘152eが取り付けられており、この錘152eにより錘用アーム152dが下がった状態となり、これに伴って第1リンク151の第1アーム151bが非押し下げ状態に復帰するとともに、第2リンク152の作用アーム152cおよび後述する第3リンク153の作用アーム153cも非押し下げ状態に復帰する。
また、第3リンク153は、図5に示すように、下ケース部140aの軸部が挿入されるジョイント部153aと、このジョイント部153aから外側で開動軸に直交する方向に延出された、第1リンク151の第3アーム151dに連結させるための連結アーム153bと、ジョイント部153aから外側で開動軸に直交する方向に延出され、かつ、図2での上段側で左端から1番目の入賞口33の第2入賞口42の裏面側の突出棒49が押し下げるための作用アーム153cとを備えている。
つまり、第1リンク151の第3アーム151dの先端側に設けられた長孔151eに、第3リンク153の連結アーム153bの先端側の突起部が挿入されることで、第1リンク151と第3リンク153とが連結されるようになっている。
上述してきたように、図5に示した機構ユニット90の右側のレバー部材150によって、図2での上段側で左端から1,2番目の入賞口33の第2入賞口42が開状態となるし、重複説明を避けるため詳細な説明は省略したが、図5に示した機構ユニット90の左側のレバー部材150も右側のレバー部材150と同様の構成であるため、図5に示した機構ユニット90の左側のレバー部材150によって、図2での上段側で右端から1,2番目の入賞口33の第2入賞口42が開状態となる。つまり、図5に示した左右の2個のレバー部材150の先端側150aが押し下げられることで、図2での上段側で左端から1,2,4及び5番目の入賞口33の第2入賞口42を同時に開状態とすることができる。
なお、図2での上段側で左端から3番目の入賞口33(つまり中央の入賞口33)の第2入賞口42は、上側の機構ユニット90の中央案内通路143から出た遊技球が、その第2入賞口42の裏面側の突出棒49の部分を押し下げて集合板60の案内通路61を進んでいくことから、図2での上段側の5個の入賞口33の第2入賞口42を同時に開状態とすることができる。
ここでもう少し詳細に、レバー部材150や中央案内通路143の構成などについて説明する。
2個のレバー部材150は、図6に示すように、その各先端側150aが、中央案内通路143の遊技球流下方向に順番に、かつ、当該中央案内通路143の左右両側に交互に位置するようにそれぞれ配置されている。つまり、図6に示すように、右側のレバー部材150の先端側150aが中央案内通路143の右側に位置し、左側のレバー部材150の先端側150aが右側のレバー部材150の先端側150aよりも下方位置で、かつ、中央案内通路143の左側に位置しており、レバー部材150の先端側150aが中央案内通路143の左右両側に交互に位置している。
また、中央案内通路143は、図5,図9に示すように、レバー部材150の可動最下位置で、かつ、左右両側のうちでそのレバー部材150の位置しない側の壁面を遊技球逃がしのために集合板60を裏面視した状態で外側に円弧状に突出させた円弧状突出部144を、当該中央案内通路143の左右両側に交互に備えている。
下側のレバー部材150は、図6に示すように、当該下側のレバー部材150の可動最上位置が上側のレバー部材150のための円弧状突出部144に位置するように配置されている。
中央案内通路143は、図5,図9に示すように、レバー部材150が可動最下位置となった状態でその先端側150aを止める止め部145を備えている。
図5,図9に示すように、止め部145は、レバー部材150の方に折り曲げた折り曲げ部146を備えている。また、この折り曲げ部146でレバー部材150の先端側150aを面支持するようになっている。
ここで制御基板ユニット70の集合板60への取り付けについて説明する。図4に示すように、制御基板ユニット70での保護ケース71の上部の差し込み突起部72を集合板60の差し込み口62に挿入して保護ケース71の上辺側を片差し込み状態とし、次に保護ケース71の下辺側を集合板60に合わせてワンタッチ留め具73を集合板60に押し込むことで、この制御基板ユニット70を集合板60に簡単に取り付けることができる。
次に、制御基板ユニット70の集合板60からの取り外しについて説明する。図4に示すように、取り外し時には、ワンタッチ留め具73を引くことで保護ケース71の下辺側の留めが解除され、保護ケース71の上辺側を開閉軸として片開きした状態で、保護ケース71の上部の差し込み突起部72を集合板60の差し込み口62から抜くことで、制御基板ユニット70を簡単に取り外すことができる。
ここで、入賞口33の構成について、図13〜図21を用いて詳細に説明する。
図13(a)〜(g)は、順に閉状態の入賞口33の平面図、斜視図、左側面図、正面図、右側面図、裏面図、底面図である。図14は、入賞口33の正面視分解斜視図である。図15は、入賞口33の裏面視分解斜視図である。図16(a)〜(g)は、順に開状態の入賞口33の平面図、斜視図、左側面図、正面図、右側面図、裏面図、底面図である。図17(a)〜(d)は、遊技盤裏面視で左側に配置された入賞口33であって第2入賞口42が閉状態の平面図、正面図、右側面図、断面図である。図18(a)〜(d)は、遊技盤裏面視で左側に配置された入賞口33であって第2入賞口42が開状態の平面図、正面図、右側面図、断面図である。図19(a)〜(e)は、遊技盤裏面視で右側に配置された入賞口33であって第2入賞口42が閉状態の平面図、正面図、右側面図、断面図、裏面図である。図20(a)〜(d)は、遊技盤裏面視で右側に配置された入賞口33であって第2入賞口42が開状態の平面図、正面図、右側面図、断面図である。図21(a)、(c)、(d)は、遊技盤裏面視で右側に配置された入賞口33であって第2入賞口42が開状態の羽根43の斜視図、その入賞口33の前面視斜視図、その入賞口33の裏面視斜視図であり、図21(b)、(e)、(f)は、遊技盤裏面視で左側に配置された入賞口33であって第2入賞口42が開状態の羽根43の斜視図、その入賞口33の前面視斜視図、その入賞口33の裏面視斜視図であり、図21(g)、(i)、(j)は、遊技盤裏面視で右側に配置された入賞口33であって第2入賞口42が閉状態の羽根43の斜視図、その入賞口33の前面視斜視図、その入賞口33の裏面視斜視図であり、図21(h)、(k)、(l)は、遊技盤裏面視で左側に配置された入賞口33であって第2入賞口42が閉状態の羽根43の斜視図、その入賞口33の前面視斜視図、その入賞口33の裏面視斜視図である。
図13〜図16及び図19、図20に図示された入賞口33は、第2入賞口42の裏面側の突出棒49が当該第2入賞口42の裏面視で左側に位置している(図9参照)ことから、図2に示した遊技盤30の遊技領域30aの右側設けられた入賞口であり、図17および図18に図示された入賞口33は、第2入賞口42の裏面側の突出棒49が当該第2入賞口42の裏面視で右側に位置している(図9参照)ことから、図2に示した遊技盤30の遊技領域30aの左側設けられた入賞口である。
入賞口33は、図14(b),図16(b)に示すように、第1入賞口41と、羽根43を備えた第2入賞口42とを備えた単一部品としている。
この入賞口33は、以下のように構成されている。入賞口33は、図14,図15に示すように、前面カバー部材44と、この前面カバー部材44の裏面側の支持ピン45に開閉自在に軸支される羽根43と、前面カバー部材44が羽根43を挟んで取り付けられるベース部46と、このベース部46の裏面側上部に取り付けられて第1入賞口41への入球を検出する検出スイッチ34と、ベース部46の裏面側に非押し下げ姿勢と押し下げ姿勢とに変移可能に取り付けられ、第1入賞口41に入球した遊技球の通路になる可動通路片47と、LED基板48とを備えている。
図14、図15に示すように、可動通路片47の後方側に、レバー部材150により押し下げられる前述の突出棒49が形成されている。
本実施例では検出スイッチ34として近接センサを採用しているが、遊技球の通過を他の方式で検出するセンサなどを採用してもよい。
図17(d)、図19(d)に示すように、第1入賞口41に入球した遊技球は、検出スイッチ34でその入球が検出されて第1入賞口用通路を通って可動通路片47上に落下し、図18(d)、図20(d)に示すように、この可動通路片47を遊技球の重みで押し下げた状態(押し下げ姿勢)にし、図9に示すように横方向に排出されて集合板60の案内通路61に導かれる。
これに対して、図18(b)、図20(b)に示すように、羽根43が開かれて開状態となった第2入賞口42に遊技球が入球する、つまり、図18(d)、図20(d)で第2入賞口42に入球した遊技球は、押し下げ姿勢の可動通路片47の手前端を押し下げることでこの可動通路片47が非押し下げ姿勢に戻されるとともに、可動通路片47の下部の通路を通り、図6に示すように集合板60の案内通路61に導かれて対応する検出スイッチ34で遊技球の通過検出がされ、集合板60の下方に集められる。
なお、可動通路片47が非押し下げ姿勢に戻されることで、図21(g)〜(l)に示すように第2入賞口42の羽根43が閉じられる(第2入賞口42が閉状態となる)。
このように、集合板60の裏面側で上側の機構ユニット90の構成について説明してきたが、集合板60の裏面側で下側の機構ユニット90もこれと同様の構成であるため、ここでの下側の機構ユニット90についての説明を省略する。
なお、上述した制御基板ユニット70,中継基板ユニット80が本発明における基板ユニットに相当し、上述した始動口32が本発明における特定の入賞口に相当し、上述した入賞口33が本発明における他の入賞口に相当し、上述した復帰機構170が本発明における復帰手段に相当する。
ここで、例えば、遊技盤30の遊技領域30aの上側の始動口32に遊技球が入球することで、上段側の5個全ての入賞口33が同時に開状態となるメカニズムについて、以下に説明する。
図2に示すように、遊技盤30の遊技領域30aの上側の始動口32に遊技球が入球すると、その遊技球は、図10に示すように、遊技盤30の裏面側の集合板60の中央上部の案内通路61に導かれ、検出センサを通過し、入球が検出される。
そして、この遊技球は、図10に示すように、機構ユニット90の右側のレバー部材150の先端側150aに接触し、遊技球の自重によりこのレバー部材150の先端側150aが押し下げられる。この押し下げた状態(可動最下位置となった状態)では、第2リンク152および第3リンク153の作用アームが、図2での上段側で左端から1,2番目の入賞口33の第2入賞口42の裏面側の突出棒49をそれぞれ押し下げた状態となっており、図2での上段側で左端から1,2番目の入賞口33の第2入賞口42が開状態となる。
なお、図10に示すように、右側のレバー部材150の先端側150aが押し下げられた状態(つまり可動最下位置となった状態)では、この先端側150aが、中央案内通路143の止め部145で止め受けられており、詳述すれば、レバー部材150の先端側150aが止め部145の折り曲げ部146に面支持された格好となっている。
続いて、図10に示すように、右側のレバー部材150の先端側150aが押し下げられた状態(つまり可動最下位置となった状態)では、遊技球が円弧状突出部144の方に逃げるのと同時に、同一の機構ユニット90の左側のレバー部材150の先端側150aに遊技球が引き渡される。
なお、図11に示すように、遊技球が右側のレバー部材150の先端側150aから円弧状突出部144の方に逃げると、復帰機構170によって当該右側のレバー部材150の先端側150aの押し下げが戻されることになる。
この左側のレバー部材150の先端側150aに遊技球が接触すると、遊技球の自重によりこのレバー部材150の先端側150aが押し下げられる。この押し下げた状態(可動最下位置となった状態)では、第2リンク152および第3リンク153の作用アーム152c,153cが、図2での上段側で左端から4,5番目の入賞口33の第2入賞口42の裏面側の突出棒49をそれぞれ押し下げた状態となっており、図2での上段側で左端から4,5番目の入賞口33の第2入賞口42が開状態となる。
なお、図11に示すように、左側のレバー部材150の先端側150aが押し下げられた状態(つまり可動最下位置となった状態)では、この先端側150aが、中央案内通路143の止め部145で止め受けられており、詳述すれば、レバー部材150の先端側150aが止め部145の折り曲げ部146に面支持された格好となっている。
続いて、図11に示すように、左側のレバー部材150の先端側150aが押し下げられた状態(つまり可動最下位置となった状態)では、遊技球が円弧状突出部144の方に逃げて、当該機構ユニット90の排出口142から排出されて、図2での上段側で左端から3番目の入賞口33の第2入賞口42の裏面側の可動通路片47上に落下し、この可動通路片47を後方側に押し下げる(可動通路片47の突出棒49側を押し下げる)。この押し下げによって、3番目の入賞口33の第2入賞口42の羽根43が開らかれる。可動通路片47を押し下げた遊技球は、図11に示すように、その可動通路片47の傾斜通路を通って左側に案内され、集合板60の案内通路61を通って集合板60の下方に流下し、当該集合板60から排出される。
上述してきたように、上側の機構ユニット90の右側のレバー部材150の先端側150aが遊技球で押し下げて円弧状突出部144の方に逃げるやいなや、今度は左側のレバー部材150の先端側150aを押し下げて円弧状突出部144の方に逃げて、3番目の入賞口33の第2入賞口42の裏面側の可動通路片47を押し下げることから、図2で示す上側の横並びの5個の入賞口33は殆ど同時に開くことになる。つまり、微小単位時間(ミリ秒)でみれば、図2での左端から1,2番目の入賞口33の第2入賞口42、4,5番目の入賞口33の第2入賞口42、3番目の入賞口33の第2入賞口42の順に開いているのであるが、見た目ではこれらの5個の入賞口33が同時に開いているように見える。
上述したように、本実施例のパチンコ機10によれば、遊技球の打ち込まれる遊技領域30aが前面側に形成され、かつ、遊技領域30aの所定箇所に始動口32や入賞口33が配設された遊技盤30と、この遊技盤30の裏面側に取り付けられ、入賞口33を通って遊技盤30の裏面側に導かれた遊技球を案内して集めて排出するための集合板60と、この集合板60とは別部品で構成されたユニットであって当該集合板60での遊技盤30と対向する側とは反対側たる裏面側に取り付けられる機構ユニット90と、集合板60の裏面側で、かつ、当該集合板60を裏面視した状態で機構ユニット90と重ならない位置に配設される基板ユニット(制御基板ユニット70や中継基板ユニット80)と、を備え、機構ユニット90は、遊技盤30での始動口32に入賞した遊技球の重みを利用して入賞口33を開放するように構成されたリンク機構部130をユニット化したものであるので、ユニット化した機構ユニット90を集合板60の裏面側に取り付けるだけでよく、従来のような集合板の裏面側にリンク機構部品を個別に取り付けていき連動機構を構築するという煩雑な組み付け作業を不要にでき、機構ユニット90(例えば連動機構)の取り付け作業を容易にできる。また、機構ユニット90の取り付け作業が容易であることから、制御基板ユニット70や中継基板ユニット80(露出した基板単体であってもよい)を遊技盤裏面側に取り付ける前に、機構ユニット90を遊技盤裏面側に付けなければならないという組立順番(生産工程)が制約されることもないし、仮に、ホール設置後に機構ユニット90の交換作業が必要となった場合でも、機構ユニット90を集合板60の裏面側に取り付けるだけでよく、当該交換作業を容易に行うことができる。
また、基板ユニット(制御基板ユニット70や中継基板ユニット80)は、集合板60の裏面側で、かつ、機構ユニット90と重ならない位置に配設されているので、遊技盤30の裏面突出量を小さくできる。また、機構ユニット90や基板ユニットを区分け配設しているので、ユニット毎に区分けされた簡易な取付構造とすることができる。
また、機構ユニット90は、集合板60の裏面側で、当該集合板60を裏面視した状態で互いに重ならない位置で、かつ、基板ユニット(制御基板ユニット70や中継基板ユニット80)と重ならない位置に、複数個(本実施例では2個)配設されているので、ユニット化した各機構ユニット90を集合板60の裏面側に取り付けるだけでよいので、複数個の機構ユニット90を集合板60の裏面側に容易に取り付けることができる。
また、機構ユニット90は、リンク機構部130をケース部材140内に収めるようにユニット化したものである。つまり、可動なリンク機構部130がケース部材140内に収容されているので、遊技盤30の裏面側の配線がリンク機構部130などに接触することを低減できる。また、遊技機をホールの島設備に設置した後に、ホール側の電源配線や信号配線などが遊技盤30に裏面側に位置することもあるが、それらの配線がケース部材140内のリンク機構手段に接触することも防止できる。その結果、リンク機構部130に配線等が接触することによる作動不具合を低減できる。
また、ケース部材140は、集合板60側の所定箇所を遊技球が取込可能に開口形成した取込孔141と、この取込孔141の鉛直下方で、集合板60側の所定箇所を遊技球が排出可能に開口形成した排出口142と、取込孔141と排出口142とを連通して上から下方向に遊技球が流下する中央案内通路143と、を備え、リンク機構部130は、先端側150aが中央案内通路143の左右両側から当該通路内に延出されて、少なくとも先端側150aが上下に可動する複数のレバー部材150と、遊技球の接触により下方に位置したレバー部材150の先端側150aを当該遊技球の接触解除後にそれよりも上方の位置に戻す復帰機構170と、を備え、かつ、レバー部材150の先端側150aの下方移動に伴って入賞口33を開放させるものであるので、遊技盤30での始動口32に入賞した遊技球の重みを利用して入賞口33を開放する機構ユニット90を好適に実現できるのみならず、リンク機構部130をケース部材140で覆った機構ユニット90とすることで、遊技盤30やホール側の配線等がリンク機構手段に接触することによる作動不具合を低減できる。また、機構ユニット90の単位でリンク機構部130の作動性を確保でき、従来のような遊技盤30の裏面側にリンク機構部品を個別に取り付けていき連動機構を構築する場合に比べて、作動性を向上させることができる。
また、複数のレバー部材150は、その各先端側150aが、中央案内通路143の遊技球流下方向に順番に、かつ、当該中央案内通路143の左右両側に交互に位置するようにそれぞれ配置され、中央案内通路143は、レバー部材150の可動最下位置で、かつ、左右両側のうちでそのレバー部材150の位置しない側の壁面を遊技球逃がしのために集合板60を裏面視した状態で外側に円弧状に突出させた円弧状突出部144を、当該中央案内通路143の左右両側に交互に備え、下側のレバー部材150は、当該下側のレバー部材150の可動最上位置が上側のレバー部材150のための円弧状突出部144に位置するように配置されているので、中央案内通路143における上側のレバー部材150とそのすぐ下側のレバー部材150との間の通路を短くでき、短時間で複数のリンク機構部130を作動でき、複数個の入賞口33を同時に開放させることができる。つまり、中央案内通路143を流下する遊技球は、上側のレバー部材150の先端側150aを押し下げて円弧状突出部144に逃げるやいなや、この円弧状突出部144に設けられた下側のレバー部材150の先端側150aを押し下げて円弧状突出部144に逃げていくことから、上側のレバー部材150に関係する入賞口33(図2での右端の2個の入賞口33)と、下側のレバー部材150に関係する入賞口33(図2での左端の2個の入賞口33)とをほとんど同時に開放させることができるし、省スペース化を図ることもできる。
また、中央案内通路143の止め部145は、レバー部材150が可動最下位置となった状態でその先端側150aを止めるので、当該レバー部材150に関係する入賞口33に対して必要以上の力で開放させることを防止できる。
また、止め部145は、レバー部材150の方に折り曲げた折り曲げ部146を備え、この折り曲げ部146はレバー部材150の先端側150aを面支持するので、レバー部材150の先端側150aが止め部145に当たる衝撃を折り曲げ部146で面吸収することができ、レバー部材150および中央案内通路143の損傷を低減することができる。
また、レバー部材150の先端側150aは、中央案内通路143を流下してきた遊技球が接触する幅広受け部155を備えているので、遊技球が確実に接触して当該レバー部材150を押し下げることができ、入賞口33の開放を確実に行うことができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、入賞口33は、第1入賞口41と、羽根43を有する第2入賞口42とを備えたものとしているが、羽根43を有する第2入賞口42のみを備えたものとしてもよい。
(2)上述した実施例では、機構ユニット90は、中央を除く4個の入賞口33の第2入賞口42をレバー部材150の押し下げに伴って開かせるものとしているが、単数あるいは4個以外の複数個の入賞口33を開かせるものとしてもよい。
(3)上述した実施例では、制御基板ユニット70の制御基板については詳細に説明していないが、遊技機を統制制御する主制御基板や、遊技者に遊技球を払い出す払出制御基板や、ランプ制御や音声出力制御などを制御するサブ制御基板など、種々の制御基板にてきようしてもよい。
(4)本発明を各種(例えば第一種、第三種など)の遊技機に実施してもよいし、上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される。)として実施してもよい。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞されることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。また、球が所定の入賞口に入ることで特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。さらに、パチンコ機以外にも、アレンジボール型パチンコ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機等の各種遊技機として実施するようにしてもよい。
なお、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の遊技球の投入後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受け皿に多量の球が払い出されるものである。