JP5039887B2 - 送信ダイバーシティモードにおいて処理された信号を復調するための方法及び装置 - Google Patents
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Description
発明の背景
1.本発明の分野
本発明はデータ通信に関するものである。より詳細には、本発明は、ダイバーシティモードにおいて処理及び送信された信号を効率良く復調するための方法及び装置に関する。
【0002】
2.関連技術の記述
一般的なデジタル通信システムにおいて、送信ユニットでは、データは処理され、変調され、そして調節されて変調された信号が生成され、1つまたはそれ以上の受信器ユニットに送信される。データ処理は、例えば、当該データを特定のフレームフォーマットにフォーマットし、受信器ユニットでエラー検出及び/又は訂正を行うためにこのフォーマットされたデータを符号化し、符号化されたデータをチャネル割り当て(channelize)(すなわちカバー(cover))して、チャネライズドデータをシステム帯域に渡って拡散することを含む。データ処理は概して実装されるシステムまたは標準によって規定される。
【0003】
受信器ユニットで、送信された信号が受信され、調整され、復調され、そしてデジタル的に処理されて送信されたデータが回復される。受信器ユニットでの処理は、送信器ユニットで実行されるものと相補関係にあり、例えば、受信されたサンプルを逆拡散し、逆拡散されたサンプルをデカバー(decover)してデカバーされたシンボルを生成し、デカバーされたシンボルを復号することを含む。
【0004】
いくつかの通信システムにおいて、データは処理されて冗長性をもたせて2つ(またはそれ以上)のアンテナを介して送信されることにより送信ダイバーシティが提供される。処理は例えば、特殊なチャネライゼーションコード(例えばウォルシュシンボル)によって各アンテナに対するデータをカバーする。いくつかのアンテナにおいて、1つまたはそれ以上のアンテナに対するデータは、チャネラリゼーションに先立って再配列される。マルチパス及び他の現象により送信された信号は異なるパス状態に遭遇し、受信器ユニットには異なる時間で到着する。送信アンテナが十分離して配置されるならば、アンテナからの受信信号は、別個にフェード(fade)する。各送信された信号は、複数の信号パスを介して受信器ユニットに到着する。受信器ユニットは次に、各送信された信号の1つまたはそれ以上のインスタンスを受信、追跡、そして処理し、処理された信号インスタンスからの結果を組み合わせて送信されたデータを回復する。ダウンリンクに関して、当該処理は概して、データとともに送信されたパイロットを追跡し、回復されたパイロットを使用してデータサンプルを復調することを含む。
【0005】
複数の送信された信号と、そのような信号の複数のインスタンスを処理するための信号処理(例えば復調)は複雑化する。さらに、送信ダイバーシティは概してダウンリンクに関して提供され、ユーザ端末は、そのようなモードを支持することが要求される。ユーザ端末は概して、複雑さとコストの観点からより影響を受ける。したがって、ダイバーシティモードで処理された信号を効率よく復調するために使用される技術がぜひとも必要とされる。
【0006】
本発明の要約
本発明は、復調器アーキテクチャ、復調器、そして送信ダイバーシティモードで処理され、送信された信号を処理するための受信器ユニットを提供する。送信ダイバーシティモードで動作するときに、データシンボルは概して、非送信ダイバーシティモードでおいて前記データシンボルをカバーするのに使用されるチャネライゼーションコードの長さ(T)の2倍の長さ(2T)をもつチャネライゼーションコード(例えばウォルシュシンボル)デカバーされる。本発明の復調器アーキテクチャはこの性質を利用して、2Tのチャネライゼーションシンボル周期の各々の一部に関して部分的な処理(例えば、逆拡散、デカバー処理、パイロット復調、またはそれらの組み合わせ)を実行する。処理された“部分シンボル”は次に、復調されたシンボルを生成するために適宜組み合わされる。2Tのシンボル周期の各一部(例えば各1/2)に関して部分的な処理を実行することによって、計算上の複雑さとコストが低減するとともに、パフォーマンスが改善される。例えば、本発明によれば、各割り当てられた相関器(例えばフインガ)は相関器により生成されたパイロット推定のみに基づいて実行されるが、従来の技術は複数の相関器からのパイロットを必要とする。以下に他の利点について説明する。
【0007】
本発明の一実施形態は、ワイヤレス通信システムにおいて受信された信号を処理するための復調器を提供する。復調器は、合成器に結合された多数の相関器を含む。各相関器は概して、入力サンプルを受信して各逆拡散系列により逆拡散して逆拡散されたサンプルを提供する。入力サンプルは受信された信号から生成される。次に各相関器は、逆拡散されたサンプルをデカバーしてデカバーされた“部分的シンボル”を提供し、さらにパイロット推定によりデカバーされた部分的シンボルを復調して相関されたシンボルを生成する。デカバー処理は、前記受信信号におけるデータシンボルをカバーするのに使用されるチャネライゼーションシンボルの長さ2Tの一部(例えば1/2)である長さ(例えばT)をもつチャネライゼーションシンボル(例えばウォルシュシンボル)により実行される。合成器は、復調されたシンボルを提供するために、割り当てられた相関器から相関されたシンボルを受信して選択的に合成する。
【0008】
(以下に示される)CDMA−2000またはW−CDMA標準の送信ダイバーシティモードにおいて、受信された信号は、一対のアンテナから送信された一対の信号を含む。次に、各送信された信号の1つまたはそれ以上のインスタンスを処理するために1つまたはそれ以上の相関器が割り当てられる。各割り当てられた相関器は、処理されている信号インスタンスに対応するパイロット推定を回復するために受信された信号を処理する。次にデカバーされた部分的シンボルを復調するためにパイロット推定が割り当てられた相関器内で使用される。
【0009】
本発明の特定された実施形態によれば、合成器に結合された多数の相関器を含む復調器を提供する。各相関器は概して逆拡散器、デカバー要素、複素乗算器、そして直列に結合されたスイッチを含む。逆拡散器は、入力サンプルを受信して特定の逆拡散系列により逆拡散して逆拡散サンプルを提供し、デカバー要素は、逆拡散されたサンプルをデカバーして複数対のデカバーされた半シンボルを提供する。デカバー処理は、受信された信号においてデータをカバーするのに使用されるウォルシュシンボルWSTS の長さ(2T)の1/2である長さ(T)をもつウォルシュシンボルWにより実行される。(空間−時間拡散(STS)は、CDMA−2000標準によって規定される送信ダイバーシティモードである。)デカバーされた半シンボルの一対は、2Tの各ウォルシュシンボル周期に対して提供される。次に、複素乗算器は、復調された半シンボルを提供するために、相関器によって回復されたパイロットによってデカバーされた半シンボルを復調する。
【0010】
スイッチは、第1(例えば偶数)シンボルストリームにおける2Tの各ウォルシュシンボル周期に対するデカバーされた半シンボルの第1の組み合わせと、第2(例えば奇数)シンボルストリームにおける2Tの各ウォルシュシンボル周期に対するデカバーされた半シンボルの第2の組み合わせとを提供する。合成器は、相関器からの第1シンボルストリームを合成して、第1(偶数)出力シンボルストリームを提供し、さらに、相関器からの第2シンボルストリームを合成して、第2(奇数)出力シンボルストリームを提供する。
【0011】
この特定の実施形態の一設計において、各相関器における乗算器は、デカバーされた半シンボルとパイロット間で内積(ドット積)と外積(クロス積)とを実行して、それぞれ、“ドット”シンボルと、“クロス”シンボルとを提供する。次に、合成器は、2Tの各ウォルシュシンボル周期に対するドット及びクロスシンボルを選択的に合成して、第1及び第2出力シンボルストリームに対する復調されたシンボルを提供する。
【0012】
本発明の他の特定の実施形態は、合成器に結合された多数の相関器を含む復調器を提供する。各相関器は概して、逆拡散器、デカバー要素、第1及び第2加算器、そして、第1及び第2複素乗算器を含む。逆拡散器は、入力サンプルを受信して、特定の逆拡散系列により逆拡散し、逆拡散されたサンプルを提供し、デカバー要素は、逆拡散されたサンプルをデカバーして、複数対のデカバーされた半シンボルを提供する。再び、デカバー処理は、受信された信号におけるデータシンボルをカバーするのに使用されるウォルシュシンボルWSTS の長さ(2T)の半分である長さ(T)をもつウォルシュシンボルWにより実行され、デカバーされた半シンボルの一対は、2Tの各ウォルシュシンボル周期に対して生成される。
【0013】
各相関器は概してさらに、デカバー要素に結合されたスイッチを含む。スイッチは、2Tのウォルシュシンボル周期の最初の半分に対応するデカバーされた半シンボルを第1の出力に提供し、2Tのウォルシュシンボル周期の最後の半分に対応するデカバーされた半シンボルを第2の出力に提供する。次に、各加算器は、スイッチの出力に動作可能に結合し、デカバーされたシンボルを提供するために、特定の方法においてデカバーされた半シンボルの各対を合成する。次に、各乗算器は、各加算器からのデカバーされたシンボルを各パイロットにより復調して、各シンボルストリームを提供する。
【0014】
合成器は、各割り当てられた相関器の、第1及び第2乗算器から第1及び第2シンボルストリームをそれぞれ受信して、すべての割り当てられた相関器からの第1シンボルストリームを合成して第1の出力シンボルストリームを提供し、さらに、すべての割り当てられた相関器からの第2シンボルストリームを合成して第2の出力シンボルストリームを提供する。
【0015】
本発明の他の実施形態は、ワイヤレス通信システムにおける受信信号を処理するための方法を提供する。受信された信号は、一対のアンテナから送信された一対の信号を含む。本方法に従って、入力サンプルは受信信号から生成される。次に、各送信された信号の少なくとも1つの信号インスタンスは、相関シンボルを提供するために処理される。各信号インスタンスに対する処理は概して、処理されている信号インスタンスに関連した特定の逆拡散系列により入力サンプルを逆拡散して、逆拡散されたサンプルを提供し、逆拡散されたサンプルをデカバーしてデカバーされた部分シンボル(例えば半シンボル)を生成し、デカバーされた部分シンボルをパイロット推定により復調して、信号インスタンスに対する相関されたシンボルを生成する。受信信号におけるデータをカバーするのに使用されるウォルシュシンボルWSTS の長さ(2T)の一部(例えば1/2)である長さ(例えばT)をもつウォルシュシンボルWによりデカバー処理が再度実行される。処理されているすべての信号インスタンスに対する相関されたシンボルは次に、選択的に組み合わされて復調されたシンボルを提供する。
【0016】
本発明はさらに、他の復調器アーキテクチャ、相関器、復調器、受信器ユニット、そして送信ダイバーシティモードにおいて処理されかつ送信された信号を処理するための方法を提供する。
【0017】
特定の実施形態の詳細な説明
図1は、本発明が実現される通信システム100の実施形態の簡略化されたブロック図である。送信器ユニット110において、トラフィックデータは概して、フレームまたはパケットの形態でデータ源112から、データをフォーマット、符号化、そして処理する送信(TX)データプロセッサ114に送信される。TXデータプロセッサ114は概してさらに、シグナリング及びパイロットデータを処理し、処理されたデータは次に、処理されたトラフィックデータと合成(例えば追加または時分割多重)されて、複合データが生成される。変調器(MOD)116は次に、複合データを受信してチャネル割り当て(すなわちカバー)を行い、拡散することによりシンボルを生成し、その後、アナログ信号へと変換される。アナログ信号は送信器(TMTR)118によって、ろ波され、(直交)変調され、増幅され、そしてアップコンバートされて、1つまたはそれ以上の変調された信号が生成され、その後、各アンテナ120を介して1つまたはそれ以上の受信器ユニットへと送信される。
【0018】
受信器ユニット130において、送信された信号はアンテナ132によって受信されて、受信器(RCVR)134に供給される。受信器134内で、受信された信号は増幅され、ろ波され、ダウンコンバートされ、直交復調され、デジタル化されて、同相(I)及び直交(Q)サンプルが提供される。復調器(DEMOD)136は次に、当該サンプルを受信し、逆拡散し、デカバーして、デカバーされたシンボルを生成する。ある種の設計においては、復調器136はさらに、デカバーされたシンボルをパイロット推定によって復調して復調されたシンボルを生成する。復調されたシンボルは次に、受信(RX)データプロセッサ138によって復号かつ処理されて送信されたデータが回復される。受信器ユニット130での、逆拡散、デカバー処理、復号、そして処理は、送信器ユニット110での、拡散、カバー処理、符号化、そして処理と相補うように実行される。回復されたデータは次にデータシンク140に供給される。
【0019】
上記した信号処理は、音声、映像、パケットデータ、メッセージ処理の送信、及び一方向における他のタイプの通信を支持する。双方向の通信システムは、双方向データ送信を支持する。しかしながら、他の方向に対する信号処理は、説明を簡略化するために図1に示される。
【0020】
通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)通信システム(例えば、GSMシステム)、周波数分割多元接続(FDMA)通信システムまたは、地上リンクを介したユーザ間の音声及びデータ通信を支持する他の多元接続通信システムである。
【0021】
多元接続通信システムにおけるCDMA技術の使用は、“衛星または地上リピータを使用するスペクトラム拡散多元接続通信システム”を名称とする米国特許第4901307号を、“CDMAセルラ電話システムにおける波形を生成するためのシステム及び方法”を名称とする米国特許第5103459号とに開示されている。他の特定のCDMAシステムは、“高レートパケットデータ送信のための方法及び装置”を名称とし、2003年6月3日に発行された、米国特許第6574211号に開示されている。これらの特許は、本発明の譲受人に譲渡され、ここに言及により組み込まれている。
【0022】
CDMAシステムは概して、“二重モード広帯域スペクトラム拡散セルラシステムのためのTIA/EIA/IS−95−A移動体−基地局両立性標準”(以下ではIS−95−A標準と呼ぶ)“、“二重モード広帯域スペクトラムセルラ移動局のためのTIA/EIA/IS−98推奨最小標準(以下ではIS−98標準と呼ぶ)”、“第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)”と呼ばれる共同体によって提案され、文書番号3G TS25.211、3G TS 25.213及び3G TS 25.214(以下ではW−CDMA標準と呼ぶ)を含む一組の文書において具体化された標準、そして、“cdma2000スペクトラム拡散システムのためのTR−45.5物理層標準(以下ではcdma2000標準と呼ばれる)などの、1つまたはそれ以上の標準に適合するように設計されている。新たなCDMA標準が引き続き提案されて使用のために採用される。これらのCDMA標準はここに言及により組み込まれている。
【0023】
図2は、CDMA−2000標準(以下ではSTSモードと呼ぶ)に従った空間−時間拡散送信ダイバーシティモードにおけるダウンリンクデータ送信を処理するのに使用される変調器116のブロック図である。CDMA−2000標準のSTSモードにおいて、送信するべきデータシンボルYは、デマルチプレクサ(DEMUX)208に供給されて、2つの複素シンボルストリームYevenとYodd に分離される。これらは変調器210a及び210bに供給される。偶数の複素シンボルストリームYevenは、偶数の同相シンボルストリームYI1及び偶数の直交シンボルストリームYQ1とを具備する。同様にして、奇数の複素シンボルストリームYoddは、奇数の同相シンボルストリームYI2と、奇数の直交シンボルストリームYQ2とを具備する。偶数のシンボルストリームは、“偶数”のインデックス付きデータシンボルを含み、奇数のシンボルストリームは、“奇数”のインデックス付きデータシンボルを含む。各変調器210は、偶数及び奇数のシンボルストリームの、チャネライゼーション(すなわちカバー処理)及び拡散を実行し、各アンテナに対して複素出力シンボルストリームSを提供する。
【0024】
CDMA−2000標準の非送信ダイバーシティ(非TD)モードにおいて、複素データシンボルは、各データシンボルにTのシグナリング周期をもたせて直列に送信される。STSモードにおいて、2つの複素データシンボルは、各データシンボルに2Tのシグナリング周期をもたせて2つのアンテナを介して並列に送信される。CDMA−2000標準によって規定されているように、各変調器210内で、複素シンボルストリーム(偶数または奇数)の1つは、2Tの長さをもつウォルシュシンボルWSTS によりカバーされ、他の複素シンボルストリーム(奇数または偶数)は、2Tの長さをもつ
【数1】
によりカバーされる。
【0025】
変調器210a内において、偶数及び奇数の複素シンボルストリームYeven及びYodd は、それぞれシンボル反復器212a及び212bに供給される。STSモードにおいて、各シンボル反復器212は、シグナリング周期をTから2Tに倍加するために、各受信したデータシンボルを一度だけ反復する。シンボル反復器212a及び212bからのシンボルストリームは次に、それぞれカバー要素214a及び214bに供給される。カバー要素214a及び214bはそれぞれ、データ送信のために使用される物理チャネルに関連するチャネライゼーションコードにより、データシンボルをカバーする。STSモードにおいて、カバー要素214aに対するチャネライゼーションコードは、2Tの長さをもつウォルシュシンボルWSTS であり、カバー要素214bに対するチャネライゼーションコードは、同じ長さ2Tをもつ相補的ウォルシュシンボルW ̄STS である。各カバー要素214は、業界で知られた方法によってウォルシュシンボルWSTS またはW ̄STSにより各受信されたデータをカバー(すなわち乗算)する。
【0026】
STSモードにおいて、カバー要素214bからの複素シンボルは、各受信されたシンボルを共役をとる複素共役器216aに供給される。複素共役器216aからの共役がとられたシンボルは次に加算器218aに供給されて、複素カバーされたシンボルを提供するために、カバー要素214aからのシンボルから減算される。このような各複素カバーされたシンボルは、ウォルシュシンボルWSTS 及びW ̄STSによりカバーされた一対のデータシンボルを含む。STSモードにおける信号処理は、送信された信号におけるダイバーシティを提供し、パフォーマンスの改善に寄与している。
【0027】
図2に示す一実施形態において、加算器218aからの複素カバーされたシンボルは、位相回転器222aに供給される。一実施形態において、位相回転器222aは、制御信号ROTATEによって駆動されるときに受信複素シンボルの(例えば90度増加)の位相回転を提供する。例えば、受信された複素シンボルをIc +jQc として表現するならば、位相回転器222aは、複素シンボルの90度位相回転を提供し、この場合は、−Qc+jIc として表現される。位相回転は、変調器210aが、送信器118内の一連の信号調整回路でのスイッチングまたは調整によるところの、変調された信号の位相ずれの償いをする(すなわち補償する)ことを可能にする。
【0028】
複素乗算器224aは次に、位相回転器222aからの位相回転された複素シンボルストリーム及び複素拡散系列を受信し、複素シンボルストリームを複素拡散系列により拡散して、複素出力シンボルストリームS1 を提供する。複素拡散系列PNは、特定のCDMAシステムまたは実装される標準によって規定される方法によって生成される。CDMA−2000システムの場合は、複素拡散系列PNは、送信している基地局に割り当てられた、ショートPN系列IPN及びQPNと、データ送信が所望される受信ユーザ端末に割り当てられたロングPN系列とを乗算することによって生成される。
【0029】
図3は、図2における各複素乗算器224を実現するのに使用される複素乗算器300の図である。複素乗算器300は、複素拡散出力シンボルSI +jSQ を提供するために、複素データシンボルD1 +jDQ と、複素拡散系列PNI +jPNQ との複素乗算を実行する。
【0030】
複素乗算器300内で、同位相データシンボルDI は、乗算器312a及び312bに供給され、直交データシンボルDQ は、乗算器312c及び312dに供給される。乗算器312a及び312dの各々は、同相拡散系列PNI を受信し、乗算器312b及び312cの各々は、直交拡散系列PNQ を受信する。各乗算器312は、受信されたデータシンボルと、受信された拡散系列とを乗算して、各拡散シンボルを提供する。加算器314aは、乗算器312cからの出力を受信して、それを乗算器312aからの出力から乗算器312cから減算して、同相出力シンボルSI を提供する。加算器314bは、乗算器312b及び312dからの出力を受信して合成し、直交出力シンボルSQ を提供する。
【0031】
図2に戻って、変調器210bは、3つの違いの他は変調器210aと同様に構成される。第1に、変調器210bにおいて、相補的ウォルシュシンボルW ̄SYS は、偶数の複素シンボルストリームYevenをカバーするのに使用され、ウォルシュシンボルWSTS は、奇数の複素シンボルストリームYodd をカバーするのに使用される。第2に、複素共役器216bは、カバー要素214c(すなわち、偶数の複素シンボルストリームYeven)の出力に結合されている。第3に、加算器218bの入力に対する符号は、変調器210aにおける加算器216aの入力に対する符号とは異なっている。
【0032】
変調器116によって実行される処理は、以下のごとく記述される。まず、偶数及び奇数複素シンボルストリームは、
Yeven=YI1+jYQ1 式(1)
そして、
Yodd =YI2+jYQ2 式(2)
CDMA−2000標準によって規定されるように、ウォルシュシンボルWSTS 及びW ̄STSは、偶数及び奇数の複素シンボルストリームをカバーするために使用される。これらのウォルシュシンボルの各々は2Tの長さをもち、長さTのウォルシュシンボルWから以下のように生成される。
【0033】
WSTS =WW、及び 式(3)
W ̄STS=WW ̄、ここで、W ̄=−W
データシンボルとカバー処理のみを考慮するならば(すなわち、PN拡散、位相回転、送信ゲイン、パルス整形、そして他の信号処理を無視する)、アンテナ1に対する複素出力シンボルストリームは、アンテナ1に対する複素出力シンボルストリームは、
S1 =YevenWW−Y* odd WW ̄ 式(4)
ここで、アスタリスク(*)は、複素共役演算子を意味する。同様にして、アンテナ2に対する複素出力ストリームは、
S2 =Y* evenWW ̄+Yodd WW 式(5)
複素出力シンボルストリームS1 及びS2 は続いて、送信器118における2つの各処理パスに供給される。各処理パスは、複素シンボルストリームSの同相及び直交シンボルストリームSI 及びSQ をろ波し、ろ波されたSI ストリームを同相キャリア信号cos(wc t)で変調し、ろ波されたSQ ストリームを直交キャリア信号sin(wc t)で変調し、2つの変調された成分を加算し、さらに変調された信号を生成するために最終的な信号を調整する。STSモードにおいて、2つの変調された信号が2つの複素シンボルストリームS1 及びS2 に基づいて生成され、2つのアンテナから送信される。
【0034】
概して、識別可能な(すなわち直交する)パイロットが各送信アンテナに関して送信される。例えば、CDMA−2000システムに対して、変調されていないパイロットが(ウォルシュコード0,64を使用して)共通アンテナに関して送信されるとともに、変調されたダイバーシティパイロットが(ウォルシュコード16,128を使用して)ダイバーシティアンテナに関して送信される。パイロットは、直交するように選択され、これによって、各アンテナから送信された一方または両方の信号の振幅及び位相は回復される。
【0035】
CDMA−2000に対するダウンリンク信号処理は、CDMA−2000標準においてさらに詳細に記述されており、かつ、1999年に発行されたM.Buehrer et al.による論文(名称:“空間時間拡散(STS)v0.3のための提案された教科書”)に記載されている。この論文は言及によりここに組み込まれている。この論文は、3GPP2標準本体によってCDMA−2000標準に採用された。
【0036】
図4は、CDMA−2000標準のSTSモードにおいて処理されたダウンリンクデータ送信を復調可能な従来の復調アーキテクチャ400のブロック図である。STSモードにおいて、受信信号は、2つの送信アンテナから送信された2つの変調された信号を含む。各送信アンテナからの信号は概して、送信アンテナの空間分離により異なるパス条件を受けるので、特別なパス条件によって歪められた受信器ユニットに到着する。受信器ユニットでは、2つまたはそれ以上の相関器(すなわちフィンガ)が2つの送信信号を受信して復調するのに使用される。相関器からの復調されたシンボルは次に、送信されたシンボルを回復するために合成される。
【0037】
まず、受信信号が調整(例えば、増幅、ろ波、ダウンコンバート、直交復調など)された後、同相サンプルIIN及び直交サンプルQINからなる複素サンプルストリームを提供するためにデジタル化される。複素サンプルストリームは、受信信号を処理するために割り当てられた各相関器に供給される。各相関器は、送信アンテナの1つからの信号の各インスタンス(すなわち、特定のマルチパス)を受信し、追跡し、そして処理する。
【0038】
図4に示すように、相関器410aは、第1送信アンテナからの信号を受信して処理するように割り当てられ、相関器410bは、第2送信アンテナからの信号を受信して処理するように割り当てられる。相関器410a内で、複素受信サンプル(すなわち、IIN+jQIN)は、相関器410aに割り当てられた特定の時間オフセットをもち、処理されている信号インスタンスの時間遅延に適合する複素逆拡散系列PN1 (すなわち、PN1=PNI1+jPNQ1)を受信する複素乗算器412aに供給される。複素乗算器412aは、複素サンプルをPN1 で逆拡散し、複素逆拡散サンプル(すなわちID1+jQD1)をデカバー要素414aに供給する。デカバー要素414aは、複素受信サンプルをウォルシュシンボルWSTS でデカバーし、複素デカバーされたシンボルを複素乗算器420a及び420bの各々に供給する。デカバー処理は、同相(及び直交)デカバーされたシンボルを提供するために、同相(及び直交)サンプルをウォルシュシンボルWSTS で乗算し、その結果をウォルシュシンボルWSTS の長さ(2T)に渡って蓄積することによって達成される。
【0039】
複素乗算器420aは次に、複素デカバーされたシンボルを、相関器410aによって回復された、(第1送信アンテナから送信されたパイロットから推定された)
【数2】
によって復調する。同様にして、複素乗算器420bは、複素乗算器420bは、複素デカバーされたシンボルを、相関器410bによって回復された、(第2送信アンテナから送信されたパイロットから推定された)共役複素パイロットh^* 2 によって複素デカバーされたシンボルを復調する。複素乗算器420aからの出力は、合成器440内の蓄積器442aに供給される偶数の複素シンボルストリームC1 evenからなる。同様にして、複素乗算器420bからの出力は、合成器440内の蓄積器442bに供給される偶数の複素シンボルストリームC1 odd からなる。
【0040】
相関器410b内で、複素受信サンプル(すなわち、IIN+jQIN)は、相関器410bに割り当てられた特別の時間オフセットをもつ複素逆拡散系列PN2 (すなわち、PN2 =PNI2+jPNQ2)を用いて複素乗算器412bにより逆拡散される。複素逆拡散サンプル(すなわち、PN2 =PND2+jPND2)は、相補的ウォルシュシンボルW ̄STS によってデカバー要素414bによってデカバーされ、複素共役器416によって共役がとられる。共役がとられたシンボルは次に、複素乗算器420cによって複素パイロットh^2により復調され、さらに複素乗算器420dによって負の複素パイロット−h^1 により復調される。複素乗算器420cからの出力は、蓄積器442aに供給される偶数の複素シンボルストリームC2 evenを具備し、複素乗算器420dからの出力は、蓄積器442bに供給される奇数の複素シンボルストリームC2 oddを具備する。
【0041】
蓄積器442aは、相関器410a及び410bからの、偶数の複素シンボルストリームC1 even及びC2 evenを合成し、偶数の出力シンボルストリームCeven(すなわち、Ceven=CI1+jQ1)を提供する。同様にして、蓄積器442bは、相関器410a及び410bからの、奇数の複素シンボルストリームC1 odd及びC2 oddを合成し、奇数の出力シンボルストリームCodd(すなわち、Codd=CI2+jQ2)を提供する。シンボルストリームCI1、CQ1、CI2、及びCQ2はそれぞれ、図2に示す変調器116内で生成され、式(1)及び(2)で表現されたシンボルストリームYI1、YQ1、YI2、及びYQ2の推定である。
【0042】
復調器アーキテクチャ400は、1999年8月5日に発行された、A.Kogiantis et al.による論文(名称:空間時間拡散を介したダウンリンク改善)にさらに詳細に記載されている。この論文はここに言及により組み込まれている。この論文は、CDMA−2000標準への採用のために3GPP2標準団体に提出された。
【0043】
図4に示す復調器アーキテクチャ400は、いくつかの重大な欠点を有する。第一は、相関器間の情報の共有は、パイロット復調を実行するのに必要とする。各相関器410は、パイロット復調を達成するために2つの複素乗算を実行する。第1の複素乗算は、デカバーされたシンボルと相関器によって推定された複素パイロット間に実行される。第2の複素乗算は,デカバーされたシンボルと、他の相関器によって推定された複素パイロット間で実行される。復調器アーキテクチャ400は、パイロット推定の代わりにデカバーされたシンボルを共有するために変形される。しかしながら、両方の場合において、相関器間で情報を共有する必要性は、多くの回路設計において非常に望ましいことではない。情報の共有を調整するために付加的な回路が必要となり、これによって、複雑さとコストが増大してしまう。
【0044】
第二に、送信された信号の1つ以上のマルチパスが処理されるならば、パイロット復調を行うために同じパス遅延で相関器を対にすることが必要となる。この要求は相関器の使用を拘束するとともに相関器間の調整が必要となる。
【0045】
従って、これらの欠点があるために、システムパフォーマンスは、復調器アーキテクチャ400の使用によって危うくなってしまう。
【0046】
図5は、CDMA−2000標準のSTSモードにおいて処理されたダウンリンクデータ送信を復調することができる、本発明の復調器アーキテクチャ500の特定の実施形態のブロック図である。まず、受信信号が調整されて、相関器510a及び510bの各々に供給される複素サンプルストリームを提供するためにデジタル化される。各相関器510は、送信アンテナの1つから送信された信号を受信し、追跡し、復調する。
【0047】
相関器510a内で、複素受信サンプル(すなわち、IIN+jQIN)は、相関器510aに割り当てられた特別な時間オフセットをもつ複素逆拡散系列PN1 を用いて複素乗算器512aによって逆拡散される。複素逆拡散サンプル(すなわちID1+jQD1)は次に、デカバーされた“半シンボル”を提供するために、Tの長さをもつウォルシュシンボルWを用いてデカバー要素514aによってデカバーされる。デカバー処理は、同相(及び直交)サンプルをウォルシュシンボルWによって乗算し、その結果をウォルシュシンボルWの長さ(T)に渡って蓄積することによって達成される。
【0048】
図2に戻って、STSモードにおいて、各データシンボルは、1STSシンボル周期に対応する2Tの長さをもつウォルシュシンボルWSTS またはW ̄STSによってカバーされる。また、式(3)に関して、ウォルシュシンボルWSTS及びW ̄STSは、ウォルシュシンボルWと相補的ウォルシュシンボルW ̄とを合成することによって生成される。ウォルシュシンボルW及びW ̄はそれぞれ、ウォルシュシンボルWSTS 及びW ̄STSの長さの半分であるTの長さをもつ。デカバー要素514からの各デカバーされた半シンボルはSTSシンボル周期の半分のみに対応する。
【0049】
デカバー要素514aからの複素デカバーされた半シンボルは、スイッチ520aに供給される。スイッチ520aは、STSシンボル周期(位置Aにおけるスイッチ520a)の最初の半分に対応するデカバーされた半シンボルを遅延要素522aに提供し、STSシンボル周期(位置Bにおけるスイッチ520a)の後の半分に対応するデカバーされた半シンボルを加算器524a及び524bに提供する。スイッチ520aは、デマルチプレクサ、レジスタ、ラッチ、あるいは他の要素によって実現可能である。遅延要素522aは、受信した半シンボルを遅延させて遅延された半シンボルを加算器524a及び524bに供給する。遅延は、各STSシンボル周期に対するデカバーされた半シンボルが、加算器524a及び524bの各々の入力で時間的に整列されるように選択される。
【0050】
2T(すなわち、ウォルシュシンボルの長さWSTS 及びW ̄STS)の各STSシンボル周期に対して、STSシンボル周期の最後の半分に対応するデカバーされた半シンボルが受信された後に、加算器524aは、2つの受信半シンボルを加算して、デカバーされたシンボルを複素乗算器528aに供給する。同様にして、各STSシンボル周期に対して、加算器524bは、スイッチ520aから受信した半シンボルを、遅延要素522aから受信した半シンボルから減算して、デカバーされたシンボルを複素共役器526aに供給する。複素共役器526aは、受信シンボルの共役をとり、共役がとられたシンボルを複素乗算器528bに供給する。
【0051】
複素乗算器528aは、加算器524aからの複素デカバーされたシンボルを、相関器510aによって回復された共役複素パイロットh^1 * により復調する。同様にして、複素乗算器528bは、複素共役器526aからの複素デカバーされたシンボルを、否定の複素パイロット−h^1により復調する。複素乗算器528aからの出力は、合成器540内の蓄積器542aに供給される偶数の複素シンボルストリームC1 evenを具備し、複素乗算器528bからの出力は、合成器540内の蓄積器542bに供給される奇数の複素シンボルストリームC1 odd を具備する。
【0052】
相関器510bは、相関器510aと同様の処理を実行する。相関器510b内で、複素受信サンプル(すなわち、IIN+jQIN)は、相関器510bに割り当てられた特別な時間オフセットをもつ複素逆拡散系列PN2 を用いて、複素乗算器512bによって逆拡散される。複素逆拡散されたサンプルは次に、デカバーされた半シンブルを提供するためにウォルシュシンボルWを用いてデカバー要素514bによってデカバーされる。
【0053】
デカバー要素514bからの複素デカバーされた半シンボルは、スイッチ520bに供給される。スイッチ502bは、STSシンボル周期(位置Aにおけるスイッチ520b)の最初の半分に対応するデカバーされた半シンボルを遅延要素522bに供給し、STSシンボル周期(位置Bにおけるスイッチ520b)の最後の半分に対応するデカバーされた半シンボルを加算器524c及び524dに供給する。遅延要素522bは、受信した半シンボルを遅延して、遅延した半シンボルを加算器524c及び524dに供給する。再び、遅延は、各STSシンボル周期に対するデカバーされた半シンボルが加算器524c及び524dの各々の入力に時間的に整列するように選択される。各STSシンボル周期に対して、加算器524cは、スイッチ520bから受信した半シンボルを、遅延要素522bから受信した半シンボルから減算し、デカバーされたシンボルを複素共役器526bに供給する。複素共役器526bは、受信シンボルの共役をとり、共役がとられたシンボルを複素乗算器528cに供給する。各STSシンボル周期に対して、加算器524dは、2つの受信半シンボルを加算してデカバーされたシンボルを複素乗算器528dに供給する。
【0054】
複素乗算器528cは、複素共役器526bからの複素デカバーされたシンボルを、相関器510bによって回復された複素パイロットh^2 により復調する。同様にして、複素乗算器528dは、加算器524dからの複素デカバーされたシンボルを、共役がとられた複素パイロットh^2 * によって復調する。複素乗算器528cからの出力は、蓄積器542aに供給される偶数の複素シンボルストリームC2 evenを具備し、複素乗算器528dからの出力は、蓄積器542bに供給される奇数の複素シンボルストリームC2 odd を具備する。
【0055】
蓄積器542aは、相関器510a及び510bからの偶数の複素シンボルストリームC1 even及びC2 evenを合成し、偶数の出力シンボルストリームCeven(すなわち、Ceven=CI1+jCQ1)を提供する。同様にして、蓄積器542bは、相関器510a及び510bからの奇数の複素シンボルストリームC1 odd及びC2 oddを合成し、奇数の出力シンボルストリームCodd(すなわち、Codd=CI2+jCQ2)を提供する。シンボルストリームCI1、CQ1、CI2、CQ2はそれぞれ、図2に示す変調器116内で生成されたシンボルストリームYI1、YQ1、YI2、YQ2の推定である。
【0056】
復調器アーキテクチャ500によって実行される処理はまず、送信されたシンボルストリームを特徴付けることによって解析される。STSモードにおける、送信されたシンボルストリームS1 及びS2 は、上記の式(4)及び(5)において表現される。長さ2TのウォルシュシンボルWSTS及びW ̄STS はそれぞれ、長さTのウォルシュシンボルW及びW ̄の組み合わせに分解される。送信されたシンボルは、STSシンボル周期の第1時間間隔T1 に渡って送信される半シンボルと、STSシンボル周期の第2時間間隔T2 に渡って送信される半シンボルとの組み合わせに分解される。
【0057】
式(4)における第1アンテナに対する送信されたシンボルは、
【数3】
として表現される。
【0058】
同様にして、式(5)における第2アンテナに対する送信されたシンボルは、
【数4】
として表現される。
【0059】
第1及び第2送信アンテナからの信号は、それそれ、複素値h1 及びh2 によって与えられるランダムな振幅及び位相で受信される。値h1 及びh2は、送信される信号が被るパス損失及びマルチパスフェージングを特徴付けるものである。雑音を無視するならば、複合受信信号は、
【数5】
として表現される。ここで、RT1及びRT2は、STSシンボル周期の、それぞれ第1及び第2時間間隔T1 及びT2 に対する受信シンボル波形を表わす。相関器510a及び510bからの偶数の複素シンボルストリームC1 even及びC2 evenはそれぞれ、以下のように計算される。
【0060】
【数6】
ここで、〈RT1,W〉は、ウォルシュシンボルWによって第1相関器によるシンボル波形のデカバー処理を表わし、2Nは、(チップで表わした)ウォルシュシンボルWSTS 及びW ̄STSの長さを表わし、(AB)* =A*B*である。同様にして、相関器510a及び510bからの奇数の複素シンボルストリームC1 odd及びC2 oddは以下のように計算される。
【0061】
【数7】
合成器542aからの偶数の複素シンボルストリームCeven及び合成器542bからの奇数の複素シンボルストリームCoddは、以下のように表現される。
【0062】
【数8】
式(13)及び(14)の各々において、第1項は所望の信号成分であり、第2項はクロストークによる不要な成分である。パイロット推定が正確(すなわち、h^1 =h1 かつh^2 =h2)であるならば、式(13)及び式(14)は、以下のように簡単な式になる。
【0063】
【数9】
復調器アーキテクチャ500は、1つの送信アンテナが動作することに心配した場合、あるいはアンテナの1つから送信された信号が深いフェード(fade)を受けた場合でも、送信されたシンボルを回復することができる。例として、第2送信アンテナが故障した場合、受信されたシンボルストリームは以下のように表現される。
【0064】
【数10】
受信器ユニットで、送信された信号を受信して処理するために1つの相関器が使用される。割り当てられた相関器からの偶数及び奇数の複素シンボルストリームCeven及びCodd は以下のように表わされる。
【0065】
【数11】
パイロット推定が正確(すなわち、h^1 =h1 ならば)、式(18)及び(19)は以下のようになる。
【0066】
【数12】
図5に示す復調器アーキテクチャ500は、図4に示す復調器アーキテクチャ400と比較して、数多くの利点を提供する。これらの利点は、簡略化された設計、低減されたコスト、改善されたパフォーマンス、他の利点、あるいはそれらの組み合わせである。これらの利点のいくつかについて以下に説明する。
【0067】
第一に、復調器アーキテクチャ500は、パイロット推定の共有及び相関器間のデータシンボルを必要としない。各相関器は、受信サンプルストリームを受信し、処理し、そして自身のパイロット推定で復調する。相関器に対する自立的な設計は相関器間で情報を交換する必要性をなくし、復調器アーキテクチャ500を使用する受信器ユニットの設計を簡略化する。
【0068】
第二に、復調器アーキテクチャ500では、相関器を対にする必要がない。このことは、相関器を最強の信号インスタンスに割り当てる上での柔軟性を可能にし、改善されたパフォーマンスにつながる。
【0069】
第三に、復調器アーキテクチャ500では、不均一なパス遅延をもつ対の相関器のパイロット間の同期をとることを必要としない。この特徴は、受信サンプル及び自身のパイロット推定に基づいて各相関器が独立して動作できることによるものである。これとは対照的に、相関器は復調器アーキテクチャ400において対で動作するので、パイロットは、対の相関器によって処理されている信号インスタンス間の遅延を補償するために時間を正確に合わせる必要がある。
【0070】
第四に、復調器アーキテクチャ500は、送信アンテナの1つが動作しないとき、または深いフェードにあるとき、送信シンボルを受信することを可能にする。これとは対照的に、復調器アーキテクチャ400は、1つの送信アンテナが失敗したときに送信シンボルの半分のみを回復できる。復調器アーキテクチャ500は、より強固でかつ信頼性のある通信を提供するのに使用できる。
【0071】
図6は、本発明の復調器アーキテクチャ600の他の特定された実施形態のブロック図であり、CDMA−2000標準のSTSモードにおいて処理されたダウンリンクデータ送信を復調可能である。複素サンプルストリームは相関器610a及び610bに供給される。各相関器610は送信アンテナの1つから送信された信号を受信、追跡そして復調するように動作する。
【0072】
相関器610a内で、複素受信サンプルは、逆拡散系列PN1 で複素乗算器612aによって逆拡散され、ウォルシュシンボルWによってデカバー要素614aによって逆拡散されてデカバーされた半シンボルを提供する。デカバーされた半シンボルは次に復調された半シンボルを提供するために、相関器610aによって回復された共役複素パイロットh^1 * により復調される。この半シンボルはスイッチ620aに供給される。STSシンボル周期の最初の半分においてスイッチ620aは位置Aにあり、復調された半シンボルは、信号パス622aに供給され、反転された復調された半シンボルは、信号パス622bに供給される。STSシンボル周期の最後の半分においてスイッチ620aは位置Bにあり、復調された半シンボルは信号パス622a及び622bに供給される。スイッチ620aはデマルチプレクサまたは他の要素によって実現できる。
【0073】
信号パス622aに関する復調された半シンボルは、合成器640内の蓄積器642aに供給される。信号パス622bに関する復調された半シンボルは、複素共役器626aに供給される。複素共役器626aは、受信した半シンボルの共役をとり、共役がとられた半シンボルを合成器640内の蓄積器642bに供給する。
【0074】
相関器610bは、相関器610aの場合と同じ方法によって複素受信サンプルを処理する。特に、相関器610bは複素受信サンプルを逆拡散系列PN2 によって逆拡散し、逆拡散されたサンプルをウォルシュシンボルWによってデカバーしてデカバーされた半シンボルを提供し、デカバーされた半シンボルを、相関器610bによって回復され、共役がとられた複素パイロットh^2 * によって復調して復調された半シンボルを提供する。STSシンボルの最初の半分に対応する復調された半シンボルは蓄積器642bに供給されて共役され、蓄積器642aに供給される。同様にして、STSシンボル周期の最後の半分に対応する復調された半シンボルは蓄積器642bに供給されて反転され、共役がとられて蓄積器642aに供給される。
【0075】
各STSシンボル周期に対して、蓄積器642aは4つの受信された復調された半シンボルを合成して偶数の出力シンボルを提供し、蓄積器642bは奇数の出力シンボルを提供するために4つの受信された復調された半シンボルを合成する。
【0076】
復調器アーキテクチャ600は、図5における復調器アーキテクチャ500と同一の結果を生成する。しかしながら、デカバー処理の後のパイロット復調を実行することによって、ただ1つの複素乗算器が必要となる。複素乗算器616は、STSシンボル周期(すなわち、Tの各周期)の各半分に対して1つの複素乗算(例えば1つの内積と1つの外積)を実行する。これとは対照的に、復調器アーキテクチャ500における乗算器528の各々は、2Tの各STSシンボル周期に対して1つの複素乗算を実行する。
【0077】
または、各STSシンボル周期に対するデカバーされた半シンボルを合成するのに使用される加算器(すなわち加算器524)は復調器アーキテクチャ600においては不要である。なぜならばこの機能は蓄積器642a及び642bによって実行されるからである。各蓄積器642は、復調器アーキテクチャ500における蓄積器542と同様に、各STSシンボル周期に対して2倍の読み出し−蓄積−書き込み動作を実行する。
【0078】
図7は、本発明の復調器アーキテクチャ700のさらに他の特定の実施形態のブロック図であり、CDMA−2000標準のSTSモードにおいて処理されたダウンリンクデータ送信を復調可能である。複素サンプルストリームは、相関器710a及び710bに供給される。各相関器710は送信アンテナの1つから送信された信号を受信し、追跡しそして復調するように動作する。
【0079】
各相関器710内で、複素受信サンプルは、デカバーされた半シンボルを提供するためにウォルシュシンボルWを用いてデカバー要素714によってデカバーされた、相関器に割り当てられた特定の時間オフセットをもつ逆拡散系列PNを用いて複素乗算器712によって逆拡散され、復調された半シンボルを提供するために相関器によって回復された共役がとられた複素パイロットh^* を用いて複素乗算器716によって復調される。
【0080】
相関器710a内で、スイッチ720aは、STSシンボル周期の最初の半分に対応する復調された半シンボルを合成器740内の蓄積器742aに供給するとともに、STSシンボル周期の最後の半分に対応する復調された半シンボルを合成器740内の蓄積器742bに供給する。同様にして、相関器710b内で、スイッチ720bは、STSシンボル周期の最初の半分に対応する復調された半シンボルを蓄積器742cに供給するとともに、STSシンボル周期の最後の半分に対応する復調された半シンボルを蓄積器742dに供給する。各蓄積器742は出力シンボルを手依拠するために受信した半シンボルを選択的に合成する。
【0081】
図7において、複素乗算器716a及び716bはそれぞれ各STSシンボル周期に対して2つの複素乗算を実行するように構成される。STSシンボル周期の時間間隔Txに対する相関器nからの複素乗算は、以下の式により表現される。
【0082】
【数13】
ここで、XI +jXQ は、復調すべき複素デカバーされた半シンボルであり、PI −jPQは、共役されたパイロット推定(例えば、h^* =P1 −jPQ )であり、Cn,Tx dot 及びCn,Tx cross はそれぞれ複素乗算に対する内積及び外積である。
【0083】
式(20)に示すように、各複素乗算は、内積及び外積で実行可能である。各STSシンボル周期に対する乗算器716a及び716bによって実行された4つの複素乗算は内積及び外積で達成可能であり、それぞれ4つの“ドット”シンボル及び4つの“クロス”シンボルが得られる。ドット及びクロスシンボルは、中間シンボルと呼ばれる。実施形態において、各STSシンボル周期に対する8つの中間シンボルは8つのメモリ位置に対して記憶され、シンボルがメモリから取り出されるときに組み合わされる。
【0084】
蓄積器742によって実行されるシンボル組み合わせは以下のごとく計算される。相関器710aにおいて、内積及び外積はそれぞれ、STSシンボル周期の最初の半分において中間シンボルC1,T1 dot 及びC1,T1 crossを生成し、STSシンボル周期の最後の半分において中間シンボルC2,T1 dot 及びC2,T1 crossを生成する。偶数の複素出力シンボルCevenは以下の式で表現される。
【0085】
【数14】
同様にして、奇数の複素出力シンボルCodd は以下の式で表現される。
【0086】
【数15】
計算をさらに簡略化するために、式(21)及び(22)は、
【数16】
式(23)において、丸括弧内の量は各STSシンボル周期に対して、内積は一度計算され、外積は一度計算される。各出力シンボル(例えばCI even)に対して、対応する中間シンボル(例えばC2,T2 dot )は、2の因数(factor)によって縮小(scale)され(例えば1ビットだけ左にシフトされ)、対応する組み合わせシンボル(例えばC1,T1 dot +C1,T2 dot +C2,T1 dot +C2,T2 dot )から減算される。
【0087】
図5,6,7は、本発明の3つの特定の実施形態を示す。他の実施形態もまた設計可能であり、本発明の範囲に入っている。概して、本発明の復調器アーキテクチャは、STSシンボル周期の一部(例えば1/2、1/4など)について部分的な処理(例えば逆拡散、デカバー処理、パイロット復調、またはそれらの組み合わせ)を実行して処理された“部分シンボル”を生成する。処理された部分的シンボルは次に、適宜さらに処理されて出力シンボルを生成するべく組み合わされる。STSシンボル周期の各一部について部分的な処理を実行することによって、上記したような多くの利点が得られる。
【0088】
部分的処理が半シンボルに関して実行される設計を想定して本発明を説明した。しかしながら、シンボル周期の他の一部についての部分的処理もまた実行可能であり、本発明の範囲に入る。例えば、部分的処理は1/4シンボル周期、1/8シンボル周期、あるいは他の分数である。
【0089】
図5,図6そして図7に示す実施形態において、2つのアンテナから送信された2つの信号を処理するために2つの相関器が使用される。これらの相関器のそれぞれは処理されている信号インスタンスに対応するタイミングを追跡するように動作可能である。
【0090】
2つの送信アンテナからの信号は同じタイミング(例えば、処理されている信号インスタンスの1つのタイミング、2つの信号インスタンスの平均タイミングまたはその他のタイミング)に基づいて処理される。この実施形態において、同じシンボルが送信された両方の信号に対して使用され、処理は単一(変形された)相関器によって実行される。変形された相関器は、逆拡散及び特定の時間オフセットでのデカバー処理、そして2つのパイロット復調を実行するよう設計される。両方の送信された信号に対して共通のサンプリング、デシメーション(decimation)、逆拡散、そしてデカバー処理が実行される。同じタイミングを使用することによりクロストークを高度に消去することができ、これによってパフォーマンスを改善することができる。
【0091】
本発明の復調器アーキテクチャは、例えばレーキ受信器などの種々の受信器アーキテクチャにおいて使用可能である。CDMAシステムのためのレーキ受信器の設計及び動作は米国特許第5764687号(名称:スペクトラム拡散多元接続通信システムのための移動体復調器アーキテクチャ)及び米国特許第5490165号(名称:多元信号を受信可能なシステムにおける復調要素割り当て)に詳細に記載されている。両方の特許は本発明の譲受人に譲渡され、言及によりここに組み込まれている。
【0092】
レーキ受信器は概して、受信信号の強いインスタンスを処理するために割り当てられた多くの相関器(たとえばフィンガ)を含む。本発明の復調器アーキテクチャは、多元割り当て相関器からのシンボルまたは半シンボルの容易な組み合わせを可能とする。例えば、図4に戻って、各割り当てられた相関器からの偶数の複素シンボルは、蓄積器442aに供給され、各割り当てられた相関器からの奇数の複素シンボルは、蓄積器442bに供給される。各STSシンボル周期に対して、各蓄積器442は、すべての受信シンボルを合成して複素出力シンボルを提供する。概して、本発明の復調器アーキテクチャを使用するレーキ受信器は所望の数の相関器を含めることが可能である。各蓄積器は次にすべての割り当てられた相関器からのシンボルを蓄積するように設計される。
【0093】
送信されたパイロットを回復するための処理は、当業界で知られているのでこの詳細な説明を省略する。パイロット処理は、特定のCDMAシステムまたは実現されている標準に依存する。例えば、パイロットがデータに追加される(すなわち重ね合わされる)かどうかあるいはデータに時分割多重されるかどうかに応じて、概して異なるパイロット処理が実行される。このパイロット処理の一例は米国特許第5764687号及び第5490165号において記載されている。
【0094】
説明を簡単にするために、本発明の復調器アーキテクチャ、復調器そして受信器ユニットは特にCDMA−2000標準によって規定されたSTSモードについて説明された。本発明は、同じ、類似の、あるいは異なる送信ダイバーシティモードを使用する他の通信システムにおいて使用可能である。本発明の復調器アーキテクチャは、基本的な機能(例えば、デカバー処理、パイロット復調など)を提供するのに使用可能である。基本的な機能及び/又は付加的な処理(例えば、シンボルの再配列、など)の変更が所望の結果を得るために実行される。
【0095】
例えば、W−CDMA標準は、シンボルが2つのアンテナを介して冗長性をもたせている空間時間ブロック符号化送信アンテナダイバーシティ(STTD)モードを提供する。STTDモードにおいて、データシンボルは冗長性をもたせて2つの変調器へ送信されるが、第2の変調器に送信されたシンボルは、特定の配列方法に従って、第1の変調器に供給されたシンボルに関して再配列される。STTDモードを支持するために、本発明の復調器アーキテクチャが、割り当てられた相関器からの復調されたシンボルを一時的に記憶し、逆の方法でシンボルを再配列し、送信されたシンボルを回復するためにシンボルを合成する。
【0096】
上記した復調器アーキテクチャは、好ましくは、通信システムのユーザ端末(例えば、移動体ユニット、電話、など)において使用され、基地局においても使用される。ダウンリンク及びアップリンクに対する信号処理は概して異なっており、特定のCDMA標準または実行されているシステムに依存する。すなわち、復調器アーキテクチャは概して、特に使用される特定の応用に採用される。
【0097】
本発明の復調器アーキテクチャに対する上記のすべてあるいはいくつかの要素(例えば、複素乗算器、デカバー要素、スイッチ、遅延要素、加算器、合成器など)は、1つまたはそれ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、プログラマブルロジックアレイ(PLD)、上記した機能を実行するように設計された他の電子要素、あるいはそれらの組み合わせ、により実現される。また、上記したいくつかあるいはすべての要素は、ソフトウェアまたはプロセッサ上で実行されるファームウェアを使用して実現可能である。
【0098】
一例として、各相関器のための逆拡散器及びデカバー要素がハードウェアにて実現され、すべての相関器のためのパイロット復調及びシンボル蓄積が時分割多重方法におけるDSPによって実行される。他の例として、1つの相関器及び合成器が実装されて時分割多重方法において種々の信号インスタンスに対応するサンプルを処理するのに使用される。
【0099】
好ましい実施形態の上記の記述は、当業者が本発明を製造あるいは使用することができるようにするために提供された。これらの実施形態に対する種々の変更例が当業者にとって明らかであり、ここで規定される一般的な原理は発明能力を使用することなしに他の実施形態に適用される。すなわち、本発明はここに示された実施形態に限定されることはなく、ここに開示された原理と新規な特徴に適合する最も広い権利範囲が与えられるべきである。
【図面の簡単な説明】
本発明の特徴、本質そして利点は、図面を参照した以下の詳細な記述からより明らかになるであろう。ここで、同じ参照文字は明細書全体に渡って同じものを表わしている。
【図1】 本発明が実装される通信システムの簡略化されたブロック図である。
【図2】 CDMA−2000標準に従った送信ダイバーシティモードにおいてダウンリンクデータ送信を処理するのに使用される変調器のブロック図である。
【図3】 複素乗算器の図である。
【図4】 送信ダイバーシティモードにおいて処理されたダウンリンクデータ送信を復調するのに使用される従来の復調器アーキテクチャのブロック図である。
【図5】 送信ダイバーシティモードにおいて処理されたダウンリンクデータ送信を復調可能な、本発明の復調器アーキテクチャの3つの特定の実施形態のブロック図である。
【図6】 送信ダイバーシティモードにおいて処理されたダウンリンクデータ送信を復調可能な、本発明の復調器アーキテクチャの3つの特定の実施形態のブロック図である。
【図7】 送信ダイバーシティモードにおいて処理されたダウンリンクデータ送信を復調可能な、本発明の復調器アーキテクチャの3つの特定の実施形態のブロック図である。
【符号の説明】
100 通信システム
110 送信器ユニット
112 データ源
114 送信(TX)データプロセッサ
116 変調器(MOD)
118 送信器
120 各アンテナ
130 受信器ユニット
132 アンテナ
134 受信器(RCVR)
136 復調器(DEMOD)
138 RXデータプロセッサ
140 データシンク
Claims (25)
- ワイヤレス通信システムにおいて受信信号を処理するための復調器で
あって、
複数の相関器であって、各々の相関器は、前記受信信号から生成された複数の入力サンプルを受信して乗算処理を施し、乗算された半シンボルを提供するとともに、前記乗算された半シンボルをパイロット推定により復調して相関されたシンボルを生成するように動作可能であり、前記乗算処理は、前記受信信号におけるデータシンボルに対して乗算処理を行うのに使用されるチャネライゼーションシンボルの長さ(2T)の半分の長さ(T)をもつチャネライゼーションシンボルで実行される複数の相関器と、
前記複数の相関器に結合された結合器であって、前記結合器は前記複数の相関器の各々から相関されたシンボルを受信し、前記相関されたシンボルを選択的に結合して復調されたシンボルを提供するように動作可能である結合器と、
を具備する復調器。 - 各相関器はさらに、前記複数の入力サンプルを受信して、各々の逆拡散系列によって逆拡散して複数の逆拡散サンプルを提供するように動作可能であり、前記乗算処理は前記複数の逆拡散サンプルに関して前記相関器によって実行される請求項
1に記載の復調器。 - 前記逆拡散及び前記乗算処理は共通のタイミングに基づいて実行される請求項2に記載の復調器。
- 前記相関器の1つは、前記受信信号から生成された前記複数の入力サンプルを受信して乗算し、乗算された半シンボルを提供するように動作可能であり、各相関器は前記乗算された半シンボルを受信して前記相関器からのパイロット推定によって復調して相関されたシンボルを生成する請求項1に記載の復調器。
- 前記受信信号は、2Tの長さをもつウォルシュシンボルWSTS によって乗算されたデータシンボルと、2Tの長さを持つ相補型ウォルシュシンボルW ̄STSによって乗算されたデータシンボルとを含む請求項1に記載の復調器。
- 前記受信信号は、第1のアンテナから送信された第1の信号と、第2のアンテナから送信された第2の信号とを含み、前記復調器は、前記第1の信号の1つまたはそれ以上のインスタンスを処理するために割り当てられた1つまたはそれ以上の相関器と、前記第2の信号の1つまたはそれ以上のインスタンスを処理するために割り当てられた1つまたはそれ以上の相関器とを具備する請求項1に記載の復調器。
- 前記乗算された半シンボルを復調するために各相関器内で使用されるパイロット推定は、当該相関器によって処理されている信号インスタンスに基づいて生成される請求項1に記載の復調器。
- 前記受信信号は、CDMA−2000標準またはW−CDMA標準に適合する請求項1に記載の復調器。
- 通信システムにおける受信信号を処理するための復調器であって、前記復調器は、
複数の相関器であって、各相関器は、前記受信信号から生成された複数の入力サンプルを受信し、復調して第1及び第2シンボルストリームを提供するように動作可能であり、各相関器は、
前記複数の入力サンプルを受信して乗算処理を施し、一対の乗算された半シンボルを提供するように動作可能な乗算処理要素であって、前記乗算処理は、前記受信信号におけるデータシンボルに対して乗算処理を行うのに使用されるウォルシュシンボルWSTS の長さ(2T)の半分の長さ(T)をもつウォルシュシンボルWによって実行され、一対の乗算された半シンボルは、2Tの各ウォルシュシンボル周期に対して提供される乗算処理要素と、
前記乗算処理要素に動作可能に結合された第1及び第2加算器であって、各加算器は、特定の方法において各対の乗算された半シンボルを合成して各乗算されたシンボルを提供するように動作可能である第1及び第2加算器と、
前記第1及び第2加算器にそれぞれ結合された第1及び第2乗算器であって、各乗算器は、前記各加算器からの乗算されたシンボルを各パイロットによって復調して、第1及び第2のシンボルストリームを提供する第1及び第2乗算器と、
前記複数の相関器に結合された結合器であって、前記結合器は、前記複数の相関器の各々の、前記第1及び第2乗算器からの前記第1及び第2シンボルストリームをそれぞれ受信して、前記複数の相関器からの前記第1シンボルストリームを合成して第1出力シンボルストリームを提供し、前記複数の相関器からの前記第2のシンボルストリームを合成して第2出力シンボルストリームを提供するように動作可能である合成器と、
を含む復調器。 - 各相関器はさらに、前記複数の入力サンプルを受信して特定の逆拡散系列で逆拡散し、複数の逆拡散サンプルを提供するように動作である逆拡散器を含み、
前記乗算処理要素は、前記逆拡散器に結合され、前記複数の逆拡散サンプルを受信して乗算する請求項9に記載の復調器。 - 各相関器はさらに、前記乗算処理要素に結合されたスイッチを含み、このスイッチは、前記一対の乗算された半シンボルを受信し、
2Tの前記ウォルシュシンボル周期の最初の半分に対応する乗算された半シンボルを第1出力に供給し、
2Tの前記ウォルシュシンボルの最後の半分に対応する乗算された半シンボルを第2出力に供給するものであり、
前記第1及び第2加算器は、前記スイッチの第1及び第2出力にそれぞれ動作可能に結合されている請求項9に記載の復調器。 - 各相関器はさらに、前記スイッチの第1出力と前記第1加算器に結合された遅延要素を含む請求項11に記載の復調器。
- 通信システムにおける受信信号を処理するための復調器であって、
前記復調器は、
複数の相関器であって、各相関器は、前記受信信号から生成された複数の入力サンプルを受信し、復調して第1及び第2シンボルストリームを提供し、各相関器は、
前記複数の入力サンプルを受信して乗算処理を施し、一対の乗算された半シンボルを提供するように動作する乗算処理要素であって、前記乗算処理は、前記受信信号におけるデータサンプルに対して乗算処理を行うのに使用されるウォルシュシンボルWSTS の長さ(2T)の半分の長さ(T)をもつウォルシュシンボルWで実行され、乗算された半シンボルの一対が2Tの各ウォルシュシンボル周期に対して提供される乗算処理要素と、
前記乗算処理要素に結合され、前記乗算された半シンボルを前記相関器によって回復されたパイロットによって復調して復調された半シンボルを提供するように動作可能である乗算器と、
前記乗算器に結合され、第1シンボルストリームにおける2Tの各ウォルシュシンボル周期に対して乗算された半シンボルの第1組み合わせを提供するとともに、第2シンボルストリームにおける2Tの各ウォルシュシンボル周期に対して乗算された半シンボルの第2組み合わせを提供するスイッチと、を含む複数の相関器と、
前記複数の相関器に結合された合成器であって、前記複数の相関器の各々からの第1及び第2シンボルストリームを受信し、前記複数の相関器からの第1シンボルストリームを合成して第1出力シンボルストリームを提供し、前記複数の相関器からの第2シンボルストリームを合成して第2出力シンボルストリームを提供するように動作可能である合成器と、
を具備する復調器。 - 各相関器はさらに、
前記複数の入力サンプルを受信して特定の逆拡散系列によって逆拡散して複数の逆拡散サンプルを提供するように動作可能な逆拡散器を含み、
前記乗算処理要素は、前記逆拡散器に結合され、前記複数の逆拡散サンプルを受信して乗算する請求項13に記載の復調器。 - 各相関器における前記乗算器は、前記乗算された半シンボルと前記パイロット間の内積を実行してドットシンボルを提供するとともに、前記乗算された半シンボルと前記パイロット間の外積を実行してクロスシンボルを提供するように動作可能であり、
前記合成器は、2Tの各ウォルシュシンボル周期に対するドットシンボルとクロスシンボルとを選択的に組み合わせて、前記第1及び第2出力シンボルストリームに対して復調されたシンボルを提供するように動作可能である請求項13に記載の復調器。 - 通信システムにおける受信信号を処理するための相関器であって、
前記受信信号から生成された複数の入力サンプルを受信して乗算処理を施し、一対の乗算された半シンボルを提供するように動作可能である乗算処理要素であって、前記乗算処理は、前記受信信号におけるデータシンボルに対して乗算処理を行うために使用されるチャネライゼーションシンボルの長さ(2T)の半分の長さ(T)をもつチャネライゼーションシンボルによって実行され、一対の乗算された半シンボルは2Tの各チャネライゼーションシンボル周期に対して提供される乗算処理要素と、
前記乗算処理要素に動作可能に結合された1つまたはそれ以上の乗算器であって、各乗算器は、乗算された半シンボルを各パイロットにより復調して相関されたシンボルを提供する1つまたはそれ以上の乗算器と、
を具備する相関器。 - 前記複数の入力サンプルを受信し逆拡散系列によって逆拡散して複数の逆拡散サンプルを提供するように動作可能である逆拡散器をさらに具備し、
前記乗算処理要素は、前記逆拡散器に結合されて前記複数の逆拡散サンプルを受信して乗算するように動作可能である請求項16に記載の相関器。 - 通信システムにおける受信信号を処理するための相関器であって、
前記複数の入力サンプルを受信し、逆拡散系列によって逆拡散して複数の逆拡散サンプルを提供するように動作可能である逆拡散器と、
前記逆拡散器に結合され、複数の逆拡散サンプルに乗算処理を施して一対の乗算された半シンボルを提供するように動作可能である乗算処理要素であって、前記乗算処理は、
前記受信信号におけるデータシンボルに対して乗算処理を行うのに使用されるウォルシュシンボルWSTS 及びW ̄STS の長さ(2T)の半分の長さ(T)をもつウォルシュシンボルWによって実行され、一対の乗算された半シンボルは2Tの各ウォルシュシンボル周期に対して提供される乗算処理要素と、
前記乗算処理要素に動作可能に結合され、乗算された半シンボルを受信し、パイロットによって復調して相関されたシンボルを提供するように動作可能である乗算器と、
を具備する相関器。 - ワイヤレス通信システムにおける受信器ユニットであって、
受信信号を処理して複数のサンプルを提供するように動作可能である受信器と、
前記受信器に結合され、前記複数のサンプルを受信し、復調して復調されたシンボルを提供するように動作可能である復調器と、
を具備し、
前記復調器は、
複数の相関器であって、各相関器は前記複数のサンプルを受信して乗算処理を施し、乗算されたシンボルまたは半シンボルを提供し、乗算されたシンボルまたは半シンボルを各パイロットにより復調して相関されたシンボルを生成するように動作可能であり、前記乗算処理は、前記受信信号におけるデータシンボルに対して乗算処理を行うために使用されるウォルシュシンボルWSTS の長さ(2T)の半分の長さ(T)をもつウォルシュシンボルWによって実行される複数の相関器と、
前記複数の相関器に結合され、前記複数の相関器の各々からの相関されたシンボルを受信し、前記相関されたシンボルを選択的に組み合わせて前記復調されたシンボルを提供するように動作可能である合成器と、
を含む受信器ユニット。 - 各相関器はさらに、前記複数のサンプルを特定の逆拡散系列によって逆拡散して逆拡散されたサンプルを生成するように動作可能であり、前記逆拡散処理は前記複数の逆拡散されたサンプルに関して実行される請求項19に記載の受信器ユニット。
- 各相関器はさらに、第1シンボルストリームにおける2Tの各ウォルシュシンボル周期に対する乗算された半シンボルの第1組み合わせを提供するとともに、第2シンボルストリームにおける2Tの各ウォルシュシンボルストリーム周期に対する乗算された半シンボルの第2組み合わせを提供するように動作可能である請求項19に記載の受信器ユニット。
- ワイヤレス通信システムにおける受信信号を処理するための方法であって、
前記受信信号からの複数の入力サンプルを生成することと、
特定の受信信号インスタンスに対する前記複数の入力サンプルに乗算処理を施して乗算された半シンボルを生成することであって、前記乗算処理は、前記受信信号におけるデータシンボルに対して乗算処理を行うのに使用されるチャネライゼーションシンボルの長さ(2T)の半分の長さ(T)をもつチャネライゼーションシンボルによって実行されることと、
前記乗算された半シンボルをパイロット推定によって復調して、相関されたシンボルを生成することと、
1つまたはそれ以上の信号インスタンスに関連する相関されたシンボルを選択的に組み合わせて復調されたシンボルを提供することと、
を具備する方法。 - 前記複数の入力サンプルを処理されている信号インスタンスに関連した逆拡散系列によって逆拡散して、前記信号インスタンスに対する複数の逆拡散されたサンプルを生成することをさらに具備し、
前記乗算処理は、前記複数の逆拡散されたサンプルに関して実行されて前記乗算された半シンボルを生成することと、
を具備する請求項22に記載の方法。 - 前記復調処理は、
前記乗算された半シンボルと前記パイロット間で内積を実行してドットシンボルを提供することと、
前記乗算された半シンボルと前記パイロット推定間で外積を実行してクロスシンボルを提供することとを含み、
2Tの各チャネライゼーションシンボル周期に対するドットシンボルとクロスシンボルは選択的に組み合わされて前記復調されたシンボルを提供する請求項22に記載の方法。 - ワイヤレス通信システムにおける受信信号を処理するための方法であって、前記受信信号は、第1アンテナから送信された第1信号と、第2アンテナから送信された第2信号とを含み、
前記受信信号からの複数の入力サンプルを生成することと、
前記第1及び第2信号の各々の少なくとも1つの信号インスタンスを処理して、各処理された信号インスタンスに対する相関されたシンボルを提供することとを具備し、
各信号インスタンスに対する処理は、
前記複数の入力サンプルを前記信号インスタンスに関連した特定の逆拡散系列によって逆拡散し、複数の逆拡散されたサンプルを提供することと、
前記複数の逆拡散されたサンプルに乗算処理を施し、乗算された半シンボルを生成することであって、前記乗算処理は、前記受信信号におけるデータシンボルに対して乗算処理を行うのに使用されるウォルシュシンボルWSTS の長さ(2T)の半分の長さ(T)をもつウォルシュシンボルWによって実行されることと、
前記乗算された半シンボルをパイロット推定によって復調して前記信号インスタンスに対する前記相関されたシンボルを生成することであって、前記パイロット推定は、処理されている信号インスタンスから引き出されることと、
処理されている信号インスタンスに対する相関されたシンボルを選択的に組み合わせて復調されたシンボルを提供することと、
を含む方法。
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